紅莉栖「覚えててくれてるかな……」 (79)


紅莉栖「ハロー……あー暑い」

紅莉栖「あれ……誰もいないの?」

紅莉栖「って、誰もいないのに鍵かけてないじゃない。 岡部ね」

紅莉栖「あー、ほんと暑い……」パタパタ

紅莉栖「……」

紅莉栖「……」

紅莉栖(岡部、今どこ……と)スッスッ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437828340


宛先:今どこー?


件名:ラボ誰もいないから一人なんだけど
暇すぎる( ;´Д`)
てかラボ開きっぱなしだった件


岡部「む、メールが……どうやら助手はラボにいるようだな」


橋田「あれ? 牧瀬氏、なんでラボに入れてるん?」


岡部「あ……フ、フゥーハハハ! 見事この俺の罠にはまったということか!」


橋田「この味は嘘をついてる味だぜ……」


岡部「なんにせよ好都合ではないか、しばらくはラボにいてもらおう」


橋田「まゆしぃとフェイリスたんからの連絡待ちかお」


岡部「あぁ、ルカ子とバイト戦士、シャイニングフィンガーには連絡済みだから、もうすぐこちらに来るはずだ」


岡部「フハハ……奴の泣き叫ぶ顔が目に浮かぶ……フゥーハハハ!」



紅莉栖「あ、返信きた」


差出人:岡部
まだまだだな


あえて開けておいたのだ、あえてな!
しばらくすればそちらに戻るが、待っているか?


岡部「……」


差出人:紅莉栖
Re:まだまだだな


かけ忘れてたんですね分かります
待ってる。でも早く戻ってきてね
別に早く会いたいとかそういうわけではないからな!

橋田「はいはいツンデレ乙ツンデレ乙爆発爆発」


岡部「さて、それじゃあ俺たちも続けるとしよう」


橋田「いや、そろそろ疲れてきたお……」


岡部「何を言っている、まだ半分も終わってないではないかマイフェイバリットライトアーム、ダルよ!」


橋田「左手と右手で別の作業やってる身にもなれよオカリン! 大体、こっちはともかくそっちはなんだお!?」


岡部「これを見れば機関のエージェントでさえ腰を抜かす恐怖の……」


橋田「ハロウィンかな?」


岡部「なにを言う、どこからどう見ても恐怖の幽霊ではないか」


橋田「どう見ても布切れです本当に……あれ」


岡部「どうした橋田?」


橋田「なんか忘れてるような気がする」


岡部「深夜アニメの録画でも忘れたか?」

紅莉栖「……」ジーッ


紅莉栖「……」キョロキョロ


紅莉栖「……」


紅莉栖「前にちょこっと言っただけだけど……みんな覚えててくれてるかなぁ」




紅莉栖「私の誕生日」

クリスティーナ誕生日おめでとう
今日中に書こうと思って立てたけどバイト忘れてたお……氏にたいお……
少ないけど、残りは明日書きます

投下するお



〜一時間後〜


紅莉栖「ドクぺ……あれ、切れてる? 岡部かな……私が買い溜めしておいたのも飲んでるし……!」


紅莉栖「……あれ、そういえば私の飲みかけのドクぺも入ってたような……。 ……!///」ボンッ!


紅莉栖「あっ、あわわ、あわわわわ///」


紅莉栖「おっ、おおおおちけつ私。 落ち着いて、そう! ドクぺ買いに……」


紅莉栖(か、間接……? って、何を今更、もう直接……違うそうじゃない)


紅莉栖「……///」

まゆり「トゥットゥルー♪ ただいまなのです」


フェイリス「フェイリス・ニャンニャンただいま戻ったニャ!」


橋田「キタ━(゚∀゚)━!!」


岡部「うむ、例のブツは……」


まゆり「うん! まゆしぃはちゃーんと買ってきたのです」


橋田「まゆ氏まゆ氏、なんか、唐翌揚げのようなものが山のように見えているんですが……それは」


まゆり「ジューシー唐翌揚げ+αなのです!」


岡部「なん……だと……」


フェイリス「安心するニャ、例のブツはフェイリスが……ぐっ」


岡部「なっ、どうしたフェイリス!」


フェイリス「大丈夫……追っ手を撃退するために使った秘技のダメージが少しニャ……」


岡部「馬鹿な、あの技を使えば命が危ないと
!」


橋田「オカリン、そんな事してる時間なくね?」


岡部「何を言う、ちゃんと完成したではないか」


まゆり「わーっ、可愛いおばけだねー」


フェイリス「ニャ? 肝試しどっきりじゃなくてハロウィンどっきりに変わったニャ?」


岡部「」


橋田「もうやめて! オカリンのライフはゼロお!」

まゆり「じゃあまゆしぃのとっておきを使う?」


橋田「ちょっと響きがエロいおハァハァ」


岡部「自重しろ。 しかしまゆりよ、とっておきとはどのようなものなのだ?」


まゆり「えへへ、空いた時間で簡単に作った服なのです……」ゴソゴソ


フェイリス「どんな服ニャ……ニャーッ!?」


橋田「ちょwwwおまwwwww
SAN値がマッハでピンチだお……」


岡部「いいセンスだ。 よくやったぞまゆり!」


まゆり「えへへ。 しかもね、明るいところから暗いところに行くと紅く光るんだよ〜」ギャース


フェイリス「それ、服というか怖くて光る物だニャ……」


橋田「オカリン……ほんとに使うの?」


岡部「う、む、あれは昼に見ても泣きそうだな……」


まゆり「まだまだあるけど、オカリン使う?」


岡部「お断りします」

紅莉栖(涼しい……)


紅莉栖(ラボじゃなくてここで待ってようかな)


紅莉栖(鍵かけてないけど……まぁいいわよね)


鈴羽「うん、うん、分かった。 じゃあ、とうさ……橋田の合図がかかったら……」


紅莉栖(ん?)


紅莉栖「あ、こんにちは、阿万音さん」


鈴羽「あ、牧瀬紅莉栖……って、牧瀬紅莉栖!?」ビクッ


紅莉栖「え……えぇ、そうだけど」


鈴羽(牧瀬紅莉栖と会った! 切るね!)
ヒソヒソ


鈴羽「あ、えーと、こ、こんにちは!」



紅莉栖「買い物? 珍しいわね」


鈴羽「うん……えっと、あ! そうだ、早く帰らないと怒られる! それじゃあね牧瀬紅莉栖!」ダッ


紅莉栖「?」

るか「お父さんからもらってきたんですけど……」


岡部「ルカ子は……妖刀五月雨、そしてお札か。 いい選択だな」


るか「あ、ありがとうございますっ!」


橋田「あれ、桐生氏何も持ってないん?」


萌郁「……私は、自分が武器……」


岡部「なるほど。 では指圧師には驚かせ役を任命しよう」


橋田「桐生氏は気が付いたらスタンドレベルで(オカリンの)側にいるから適任だお」


まゆり「鈴さんは食べ物がいっぱいだねー」


鈴羽「肝試し終わった後のためにね。 あ、こんにゃく使うんじゃないの?」


岡部「なんか知識が偏っているな……まぁいい、準備は大体整っただろう!」


岡部「フゥーハハハ! では、これより作戦名《オペレーション・ノート》の概要を説明するっ!」

紅莉栖「うん、分かった。 ありがとママ、じゃあ、またね」プツッ


紅莉栖「……」


紅莉栖「……それにしても遅い」


紅莉栖「いくらなんでも遅すぎっ! もう夕方じゃない!」


紅莉栖「……はぁ」ピローン


紅莉栖「あっ、岡部」パァ

差出人:岡部
緊急事態だ

今すぐ柳林神社に来てほしい



紅莉栖「……緊急事態?」

紅莉栖「ハァ……疲れた」


紅莉栖「岡部! 緊急事態ってなに!」


紅莉栖「おーい、岡部ー!」ピローン


紅莉栖「またメール?」


差出人:岡部
すまん

柳林神社ではない、メイクイーンに来てほしい


紅莉栖「ハァ!? なによそれ!?」




岡部「案の定、文句のメールが来た」セッセッ


橋田「惚気た顔でこの野郎……壁はまだか!?」


まゆり「やっぱり、まゆしぃは可哀想になってきたのです……」


岡部「気にするなまゆり! あれでも我が助手、これしきのことで音をあげるならその程度……」セッセッ


橋田「しかしこの男、必死である」


まゆり「ねぇダルくん、まゆしぃはやっぱりはじめから一緒にするべきだと思うのです……」 セッセッ


橋田「まゆ氏、甘えを捨てろ。 僕たちが成すべきことはただカメラを仕掛けること……ってまゆ氏それ配線逆!」


岡部「一緒にやってやれダル! 早くしないとクリスティーナが来るではないか急ぐのだ!」


まゆり「紅莉栖ちゃん……」


岡部「……」




紅莉栖「ハァ……ハァ……メイクイーン……」


【お休み】


紅莉栖「」


紅莉栖「お、か、べぇ……!」ピローン


紅莉栖「また……メール……?」

差出人:岡部
件名なし

Mr.縺薙・繝。繝シ繝ブラォ縺ッ 繝シウ縺ョ逧ン・ァ倥∈縺ョ繝。の店で繝・繝シ繧ク縺ァ待つ縺吶・・


紅莉栖「……文字化けしてる」


紅莉栖「いたずら……かしら」


紅莉栖(……どうしたんだろう)

岡部「流石ダル。 文字化けというのは不安を煽るのには中々効果的だな……」


岡部「しかし我が助手のことだ、Mr.ブラウンの文字を見つければまずここに来るだろう」


ダル「そりゃそうだお、文字化けなのに文字化けしてないんだから逆に不自然だって」


岡部「一階! 準備は終わったか!」


鈴羽「店長が大体のこと準備してくれてたから大丈夫だよ!」


るか「お札貼り終わりました!」


岡部「よし、ラボ内、屋上はどうだ!」


萌郁「ばっちり……」


フェイリス「準備完了ニャ!」

岡部「ダル、Mr.ブラウンはどうだった?」


ダル「壊したら承知しない、と言い残して家に帰ったお」


岡部「各員! 特に一階担当の者!ゼェーッタイに物を壊すようなことをするんじゃないぞ!」


るか「はい! がんばります!」


まゆり「わかってるよ〜」


ダル「了解だお」


岡部「絶対に壊すなよ絶対に壊すなよ!大事なことだから二回言ったぞ!」


ダル「つかオカリン、もうすぐ牧瀬氏来ちゃうんじゃね?」

岡部「ハッ、そうだな……では、幸運を祈るぞ……」


岡部「エル・プサイ・コングルゥ!」ダッ


ガチャッ バタン


フェイリス「ダルニャン、本当にいいのかニャン?」


ダル「大丈夫だお、フェイリスたんは最終確認を頼むお」


ダル「桐生氏にはちょっと頑張ってもらうお」


萌郁「……がん、ばる」グッ

紅莉栖(もう真っ暗……結局、阿万音さんしかラボメン見てないし……)


紅莉栖「はぁ……誕生日に何やってんだろ」


紅莉栖(……Mr.ブラウン、の店で、待つ)


紅莉栖(家賃の値上げ……かな)




ダル《こちらスネーク。牧瀬氏ktkr、みんな、無線はそのままにしてお》


ダル《それじゃあ第一作戦、始めるお》



紅莉栖「あれ? 店開いてるのに暗いわね」


紅莉栖「岡部ー!」スタスタ


ダル《阿万音氏!》


鈴羽《了解っ》


ガラガラガラガラガシャーン!!!


紅莉栖「っ!?」ビクッ

紅莉栖「な……なんでシャッターが閉まるのよ……岡部? ……いるの?」


ダル《るか氏、刀頼むお!》


るか《はいっ》


シャッ……シャッ……


紅莉栖「音……?」


シャッ……シャッ……


紅莉栖「おかべ……でしょ……?」


シャッ……シャッ……


るか(えっと、刀を研いだ後は鞘に納めて……あっ)ポロッ


カシャーン!


紅莉栖「きゃあっ!?」


るか《すっ、すいません!》


ダル《大丈夫だ、問題ない》

ダル《それじゃあ阿万音氏、僕がいいって言ったらシャッターをおもいっきり開けてくれる?》


鈴羽《おーけー》


紅莉栖「岡部……じゃないの?」


ブンッ

ザザザザザッ!


紅莉栖「きゃあぁっ!」


紅莉栖「……なにも触ってないのに勝手に……!」


ダル(僕ですた)


オネーチャン……オネーチャン……


オネェ……チャン……オ……ネーチャ……


紅莉栖「……やだ……やだよ……」


ダル(そこで牧瀬氏の隣のテレビを付けて……)ポチッ


ブンッ


紅莉栖「っ!?」バッ





「オネ゛ェ゛チ゛ャン゛」

紅莉栖「きゃあああああああっ!!」


ダル《阿万音氏!》


鈴羽《了解!》


ガラガラガラガラガシャーン!!!


紅莉栖「きゃあぁっ!! やだぁぁぁぁ!!」ダッ


ダル《店の外に出て二階に向かうかホテルに向かうか……まぁどうせ牧瀬氏のことだし》


紅莉栖「っく、っうぅ、岡部どこ……っ!」 タッタッタッ…


ダル(オカリンを探すだろ常考)


ダル(あとはオカリンに合図を送って……)カタカタカタカタ


ダル《さて、それじゃあ第二作戦に移るお》

バンッ! バタンッ

紅莉栖「電気……点かない、なんで……」カチカチカチカチ


紅莉栖「だれかっ! いるっ!?」


シーン……


紅莉栖「……」グスッ


〜カーテンの向こう側〜

岡部(……クックック……)


岡部(フゥーハハハハッ!ついに、ついにこの時が来た!)


岡部(見せてやるぞ、この鳳凰院凶真が創りし恐怖の権化……その恐ろしさをな!!)


岡部(そしてなにより……と、そろそろ作戦に移らねば)コンコンッ


紅莉栖「」ビクッ


萌郁(あ、合図……)

萌郁(メントスを……ドクぺに入れるよ、と)カチカチカチカチ ヒョイッ


プシュー!


紅莉栖「きゃあっ!?」


紅莉栖「……岡部いるんだろっ! いい加減にしろっ!」


岡部(あ、ちょっと涙声になってるな)


紅莉栖「岡部でしょっ!? どうせどっかで見てるんでしょ! そうでしょ!」


岡部(す、鋭いな……)


紅莉栖「もう、もうっ……もう帰るから!!」ガチャッ ガチャッ


紅莉栖「……」ガチャッガチャッ


紅莉栖「なんであかな……っ!!」ドンドンッ



鈴羽(外から鍵かけただけだよ)

鈴羽《ライトアップ!》


ダル《ポチッとな》


カチッ


紅莉栖「なんであかなっ」カチッ



まゆりの服<ギャース



紅莉栖「」



紅莉栖「くぁwせdrftgyふじこlp!!?」バタバタバタッ

岡部「グワァーーってぶふぉあぁぁっっ!?」ドガシャーン



岡部「な、なんだ……一体何、が……!」


紅莉栖「……」


岡部「あ」


紅莉栖「……」


岡部「……お化けだz」


紅莉栖「氏ねじゃなくて死ねっ!!」


アーッ

紅莉栖「……」グスッ


岡部「体育座りで何をしょげこんでいる」


紅莉栖「どの口が言うのよ! ちょっとでも心配した私がばかだった!」


岡部「やはりクリスティーナも人の子、否定はしても怪奇現象はやはり怖いのだな」


紅莉栖「岡部大嫌い、帰る」


岡部「まっ、待て! いや、だから……俺は!」ガタッ


紅莉栖「……」


岡部「……その、紅莉栖よ。 こちらに……来てほしい」


紅莉栖「っ、なんでっ?」


岡部「あ『prrrrrrr』




岡部(なんだこの狙ったようなタイミングの電話は……!)

岡部(カーテンのカメラは外したはず……偶然、か)


岡部「なんだ」


ダル『オカリン……』


岡部「ダルか? どうした? 今から助手と一緒に……」




ダル『なんガガッオカリザザ……ッザザザザザッ……』




岡部「ダル……?」






『ザザザオマエヲミテイルゾザザザザザッ』





ザザッザザザザザザザザ!!




・・・・プツッ

岡部「ダル? ダルッ!」


紅莉栖「ど、どうしたの……?」


岡部(おまえを……みているぞ……)


岡部(時間は……あの時とまったく関係ない)


岡部「……そんな馬鹿な……!?」


ドンドンドンドン!!


岡部「紅莉栖っ! 俺から離れるな!」ギュッ


紅莉栖「ふぇっ!?/// な、突然……!」


岡部「おい萌郁っ! いるかっ!」ダッ


岡部「萌郁っ!!」シャッ


岡部「……いない……」


紅莉栖「ち、ちょっと岡部……?」


岡部(! 萌郁のケータイが落ちているっ!)


カチッ

紅莉栖「電気がまた消えた……」


岡部「クソッ……紅莉栖! 絶対に離れるな!」


岡部(ここで萌郁と会うはずだった……だが、いない)


岡部(……! ケータイに……なにかが……)



『にげて』



岡部「……外に走るぞっ!!」ダダッ


紅莉栖「わわっ!」ダダッ


ガチャンッ!

岡部(馬鹿な……!! まさか、まさか、まさか!!)


岡部(この世界ではタイムリープにもDメールにも手を出していない……!! ならなぜだ!?)


紅莉栖「これ……」


岡部「どうした!? ……これはルカ子が貼ったふ……」


岡部「……HELP、か……!?」


紅莉栖「この札の貼り方はそう読めるわよね……って、岡部っ! まだやる気!?」


岡部「違う!! 俺は、こんなことをやれとは言っていない!」


紅莉栖「じゃあ、皆はどこにいるの!?」


岡部「っ! そうだ、まゆり達は……!?」


「キャァァァッ!!」

紅莉栖「漆原さんっ!!」ダッ


岡部「! 紅莉栖待てっ!」ダッ


紅莉栖「漆原さんっ!?」バッ




岡部「紅莉栖っ!」


紅莉栖「」


岡部「なっ!? 紅莉栖!」


パァン!パァン!


岡部「じゅ……銃声……!」


岡部「くっ、紅莉栖っ!!」


トントン


岡部「だれだっ!?」クルッ







まゆりの服<ハーイ


岡部「」







岡部「これが、これがシュタインズゲートの選択……フフ、フハハ……」ブツブツ


紅莉栖「グスッ……」ズーン


ダル「二人とも気絶とかまゆ氏の服威力高杉ワロエナイ」


まゆり「くっ、紅莉栖ちゃんっ! ごめんなさいなのです!」


るか「ぼ、僕も……ごめんなさいっ!」


フェイリス「き、凶真と一緒ならこの最恐クラスの服でもクーニャンは大丈夫だと思ったんだニャン……」


萌郁「……」パシャッ


フェイリス「なんで撮るニャ!」

ダル「てか、そのオカリンがさっきから死にかけてるんだお」


鈴羽(トラウマを突いちゃったな……あとで謝らなきゃ)


ダル「でも、オカリンがあそこまで本気になるとは予想外だったお」


鈴羽「も、もういいじゃんその話は! それより、ほら、せっかくの誕生日だし祝おうよ!」


まゆり「紅莉栖ちゃん、怒ってる……?」


紅莉栖「……」フルフル


紅莉栖「……」


紅莉栖「怖かった」

るか「ほんとに、ほんとにごめんなさい!」


紅莉栖「でも……」チラッ



【紅莉栖ちゃん誕生日パーティ会場!ヽ(*゚д゚)ノ】



紅莉栖「……覚えててくれたんだぁ」ニヘラ



ダル「おいオカリン起きるお! 待ち望んでいた牧瀬氏のデレだお!!」


ダル「オカリン! 屋上にはカメラが無いんだ! 早く起きろっ!! 間にあわなくなってもしらんぞーーーっ!!!」


紅莉栖「……ん?」


紅莉栖「ん、橋田ちょっと」


紅莉栖「屋上には、って、なに?」

紅莉栖「……つまり、私のためにサプライズパーティーをすることになったと」ゴクゴク


岡部「先に言っておくが俺は被害者でもある」


紅莉栖「シャラップ。それで、普通にやるのは面白く無いから怖がらせることにしようと岡部が提案して」プハァ


ダル「そうだお」


紅莉栖「このHENTAIがカメラを仕掛けることを提案して、私の痴態を余すことなく撮影したと」ポイッ


ダル「も、もうカメラは回収したお! ちゃんと(保存して)消すお!」カンッ


紅莉栖「そして、なぜか岡部も一緒に肝試しに参加させたと」


ダル「面白そうだったからやった。 反省はしていない」


紅莉栖「……てか」



紅莉栖「まゆりの服が怖すぎる件」


岡ダ「激しく同意」

紅莉栖「私、てっきり漆原さんになにかあったと思っちゃった」


るか「お、怒ってませんか……?」


紅莉栖「漆原さんは全然悪くないわよ。 悪いのはあのHENTAI二人だから」


岡部「ぶえぇっくしゅんっ!」


ダル「しかし、オカリンドッキリの方は桐生氏のおかげで大成功だったお」


萌郁「……」テレ


岡部「そういえば、なぜいなかったのだ? 確かに、お前はメントスドクぺをした時いたはずだが」


萌郁「……2人が……ぶつかってる間……に、外に出て……ドアを、叩いた」


鈴羽「それで、あたしと一緒にお札貼ったの」


萌郁「そのあと……は、2人で……下で服を持ってた……」

岡部「なるほど……まぁ、指圧師なりに頑張ってくれたのだな。 礼を言おう」


鈴羽「あたしも頑張ったんだけどなー」


岡部「もちろん、バイト戦士もよくやってくれた」


萌郁「……ふふ」


岡部「? なんだ?」


萌郁「岡部くん……面白い」


岡部「面白い?」


萌郁「牧瀬さんの……笑ってる顔……見て、笑ってる」


岡部「……なっ!? 笑っている!? フ、フゥーハハハ! 何を言っているのだ!? 俺はこの通り、普通に……」


鈴羽「こういうのってなんていうんだっけ」


ダル「ツンデレ乙」


岡部「うるさいぞダル!」


鈴羽「あはは、ツンデレだ」


岡部「バイト戦士、貴様まで……!」

まゆり「はいっ! 紅莉栖ちゃんプレゼント!」


るか「あ、僕も……どうぞ!」


鈴羽「あたし、牧瀬紅莉栖の好きな物とか知らないから気にいるか分かんないけど……はい」


ダル「こういうのは気持ちだお」


フェイリス「フェイリスのはとっておきニャ!」


萌郁「……」スッ


紅莉栖「あ……」


紅莉栖「……」ジワッ


ダル「涙目紅莉栖たん萌え〜」


紅莉栖「うるさい! あ、みんな、ありがとう……」

フェイリス「そんなに嬉しいのかニャン?」


紅莉栖「べ、別に初めてこんなにプレゼントをもらったからって、嬉しくなんか……ある……けど……!///」


岡部「クリスティーナ……貴様もしかしてぼっt「黙れHENTAI厨二病男」


紅莉栖「……岡部はプレゼントくれないの?」


岡部「なんだクリスティーナ? もしかしてその歳になっておもちゃでもねだろうというのか?」


紅莉栖「私は子供か! てかティーナ付けるな!」


岡部「子供だろぉう? お化けなんてないさ、と豪語していたこともあったくせに、今日の姿を見よ! お化けどころかメントスドクぺにすら恐怖していたお前が、子供以外のなんだというのだぁ?」


紅莉栖「あ、あんただってお化け怖いくせに!」


岡部「怖い? なぁにを言う、この俺にそんなものがあるわけなかろう!」


紅莉栖「あの服見て気絶してただろ! ヘタレ! チキン!」


岡部「んなっ!? うるさいぞ! 天才変態処女め!」


紅莉栖「あんただって童貞でしょーが!」

ダル「で、結局いつも通りの会話になるのかお……」


まゆり「でも紅莉栖ちゃん、ちょっと嬉しそうだね〜♪」


フェイリス「……ダルニャン、ちょっといいかニャ?」


ダル「どしたのフェイリスたん」


フェイリス「凶真のポケットからちょっとはみ出てるのって……あれって例のブツかニャ?」


ダル「フェイリスたんの想像通りだと思うお。 大方、パーティーが終わった後にこっそり、ってパターンだお」


るか「おか……凶真さんらしいですね、とっても」


鈴羽「変わんないなぁ二人とも」


萌郁「……」パシャッ

まゆり「それでは、最後に紅莉栖ちゃんから一言どうぞ〜」


紅莉栖「えーっと、今日はありがとう。 こうやって皆でお祝いしてくれて楽しかったし嬉しかった」


紅莉栖「誰かさんはとーっても愉快なドッキリまで考えてくれたし」チラッ


岡部「フッ……」


ダル「オカリン、それ嫌味」


紅莉栖「だから……」


紅莉栖「……これからも、よろしくおねがいしますっ」ペコッ


まゆり「うん! よろしくね紅莉栖ちゃん」


るか「僕も……よろしくお願いします」


鈴羽(未来でもこれくらい素直ならいいのに)


萌郁「……よろしく」


ダル「それじゃ、解散するおー(棒)」


フェイリス「おやすみなさいニャー(棒)」



岡部「な、なんだ!? そのあからさまな棒読みは……」

紅莉栖「ふぅ」


岡部「……楽しかったか?」


紅莉栖「とってもね。 撮るならあのパーティを撮りなさいよ」


岡部「安心しろ、萌郁が撮ってる」


紅莉栖「そっか……」


岡部「……」


紅莉栖「……」


紅莉栖「……ほんとに、くれないの? 岡部」

岡部「プレゼント、か? それならばこの思い出がプレゼントだっ!!」


紅莉栖「……そっか、ありがと」


岡部「あ、いや、その……だな」


岡部「……」ゴソゴソ


岡部「……フ」


紅莉栖「……フ?」


岡部「フゥーハハハハ! どうやら貴様はラッキーだったようだなクリスティーンナッ!! 今日はたまたま、貴様にくれてやれそうなプレゼントをたまたま持ち歩いていたようだ……!」


紅莉栖「帰る」


岡部「なっ!?」




紅莉栖「……岡部の言葉で渡してほしい」

岡部「……」


岡部「そうだな」


岡部「……紅莉栖」





岡部「誕生日おめでとう」





紅莉栖「……」


紅莉栖「うんっ///」


岡部(あっ、破壊力やばい)

紅莉栖「ありがとう岡部……嬉しい」


紅莉栖「あ、開けてもいい?」


岡部「なっ、今か?」


紅莉栖「ダメ……?」


岡部「う……いい」


紅莉栖「これ……イルカのキーホルダー?」


紅莉栖「ピンク……かわいい///」


岡部(お前がな……!!)

紅莉栖「そういえば岡部のケータイにも付いてなかった……?これの、青い」


岡部「……これか?」


紅莉栖「おそろい?」


岡部「……そう、なるのか」


紅莉栖「……岡部」


紅莉栖「もしかして、今日の肝試しって、これ……渡したかったから?」


岡部(なぜ今日はそんなに鋭いのだ……!)


紅莉栖「ほら、私が岡部とぶつかったあの時なんか言おうとしてたでしょ、図星?」ヒョイッ


岡部「違う」サッ


紅莉栖「ツンデレ乙」


岡部「おっ、お前が言うな!」


紅莉栖「ふふっ」

紅莉栖「……ねぇ、岡部」


紅莉栖「……」


紅莉栖「……んっ」


岡部「……ここで、か?」


紅莉栖「……//////」コクッ


岡部「……二人きりになると、こうも性格が変わるものなのだな」


紅莉栖「二人だと……なんか、素直になれるのよ」


紅莉栖「……いや?」


岡部「……イヤなわけないだろう」


紅莉栖「……好き」


岡部「……あぁ」


紅莉栖「大好き」


岡部「俺もだ」

紅莉栖「……目を、閉じて……//////」


チュッ


岡部「……終わったか?」


紅莉栖「……ううん」


紅莉栖「まだ……///」


岡部「欲張りだな」


紅莉栖「誕生日だから……は、わがままか……?///」


岡部「……明日になるまでの一時間は、俺は何も言えないな」


紅莉栖「……おかべだいすき……///」



紅莉栖「ハロー」ガチャッ


まゆり「紅莉栖ちゃんトゥットゥルー♪」


紅莉栖「まゆりのくれた帽子のおかげで涼しいわ。 ありがとねまゆり」ナデナデ


まゆり「気に入ってくれて、まゆしぃはとっても嬉しいのです」


岡部「ところで助手よ、頼んでいたドクぺは買ってきたか?」


紅莉栖「あっ」


岡部「あっ、ではあるまい! いくら天才でもお使いもできないなら話にならんな!」


紅莉栖「なっ、なっ! じゃあ自分で買いに行けば!」


ダル「あっ! あーーっ!!」


三人「」ビクッ

ダル「しまったお、昨日やってた深夜アニメ全部録画し忘れてたお!」


紅莉栖「な、なんだそんなこと……びっくりさせないでよ」


ダル「そんなこととはなんだお!」


まゆり「それならまゆしぃの家で見る〜?」


ダル「神が降臨したお……」


岡部「いいではないか、そんなもの脳内補完で……と、メールが」


差出人:閃光の指圧師
昨夜は

お楽しみだったね
岡部くんと牧瀬さん、やっぱり仲良くて羨ましいなぁε-(´∀`)
昨日はよかったけど、ラボでは最後までしちゃダメだよ!(笑)


岡部「」


ダル「こうなったら昨日のオカリンと牧瀬氏の濃厚なシーンでも見直すお」


紅莉栖「は? なにそ……」


紅莉栖「……」


紅莉栖「……橋田……産業で」


ダル「オカリンと牧瀬氏の
濃厚なチッスを
全員で見てたお」


紅莉栖「」

終わり

駆け足になったのは申し訳ないお
シュタゲSSもっと増えると嬉しいお

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