咲「もし彼氏ができたら…」 (42)

作者の妄想を書き連ねる話。

「男」が出てきます。注意して。

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咲「ゆーきちゃん、最近京ちゃんと仲良しだね」

優希「じょっ?な、何言ってるんだじぇ、咲ちゃん」

咲「タコスを作らせるだけじゃなく、二人で一緒に食べたり…」

優希「う…」

咲「なんだかんだで京ちゃんに麻雀を教える回数が増えたり…」

優希「あぅ…」

咲「手を繋いで帰ったり…」

優希「あわわわ…」

咲「ふふ…お幸せに」

和「ゆーき…いつの間にそんな仲に…」

優希「つい一月ほど前…だじぇ。

黙っててごめん」

咲「あやまらなくったっていいよ。

それより、私達もゆーきちゃんのお邪魔にならないようにしないとね」

和「そうですね」

優希「そ、そんなさびしいこと言ってくれるな、だじぇ

のどちゃんも咲ちゃんも友達でいてほしいじぇ」ギュ

咲「えへへ、ありがと…ゆーきちゃん」ギュ

宮永家

咲(でも、京ちゃんとゆーきちゃん、楽しそうでいいな)

界「ただいまー」
宮永母「ただいまー」

咲「おかえり、お父さん、お母さん。」

咲(私とお姉ちゃんが仲直りしたあと、お母さんとお父さんも仲直りしようと歩み寄っています)

咲(久しぶりにお母さんが帰ってきて、お父さんと二人で出かけてたんだけど…)

界「いやー母さんも可愛いところあるなー。

映画館が暗くて怖いから手をにぎってくるんだぜ」

宮永母「だ、だって、いきなりホラーを見ようって言い出すんだもの」イチャイチャ

咲(喧嘩してた反動か、妙にいちゃいちゃしはじめちゃいました…)

咲(まさか両親を見て、独り身が寂しくなるとは思ってもみなかったよ。

まぁ、まだ読みかけの本があるし、一人でいる時間も悪くないんだけど…)

咲(あ…でも、この本の下巻を借りてなかったっけ…

明日、図書室で探してみよう)


翌日 図書室

ガラガラ
咲(えーっと、この本の続きは…)


??「お、あれ宮永じゃね?」ヒソヒソ

??「ああ…清澄優勝の立役者だ」ヒソヒソ


咲(わ、私の話?)ビクッ

咲アンチ1「あんな地味なのに、麻雀強いってだけで一躍人気者だもんな」ヒソヒソ

咲アンチ2「俺、阿知賀の娘のほうがよかったな」ヒソヒソ


咲(……)

咲(インハイ終わった後、お姉ちゃんともお話したけど、優勝校はやっかみも多いって言ってたっけ…

いざ目の当たりにするとクるなぁ)

咲アンチ1「原村さんはスゲー可愛いのにな」ヒソヒソ

咲アンチ2「隣に並ぶと姿がかすむんじゃね。リンシャンモブだもん。」ヒソヒソ

咲アンチ1「白糸台の宮永照の妹らしいけど、仲悪かったみたいだし、地味過ぎて存在忘れられてたんじゃないか」クスクス



咲(お、お姉ちゃんのことまで…ッ)ジワ


男「宮永さん」


咲「ふぇっ!?」

男「探し物はこれ?」
つ本

咲「あ…それです」

咲「あの…どうしてわかったんですか?」

男「いや、その本の上巻を持ってキョロキョロしてたから」

咲「あ…」

男「あと、ここは空気悪いから…」ジーッ

咲アンチ「うっ…」

男「宮永さん、屋上に行きなよ。

今日は天気もいいし、嫌なことあったときの気分転換になるよ。」

咲「あ、ありがとうございます…」ペッコリン

男「どういたしまして」

別の日

咲「ニコニコ」

和「どうしたんですか、咲さん?ご機嫌ですね?」

咲「そ、そうかな?
えへへ、ちょっと嫌なことあったけど、それ以上にいいこともあったから…」

和「?」

優希「咲ちゃんの頬のゆるみっぷり……

男の影がみえるじぇ」

和「えっ、そうなんですか?」

咲「そんな浮いた話じゃないよ」フヒヒ

咲「ちょっと図書室で仲良くなった人と…」フヘヘ

咲「本の話で弾んじゃっただけだから」フフフ

和「咲さん!?無理しなくても、惚けたかったら惚けていいんですよ!?

思いだし笑いを我慢して顔がぴくぴくなってますよ!」

咲「えへへー」

優希「こりゃ駄目だ…」

和「いったいどんな人が咲さんの心を射止めたんでしょうか?」

咲「えへへ、じつはね…」ヒョイ

和「わっ、語る気満々ですね」



一回想一
図書室にて

男「あ、宮永さん、こんにちは。」

咲「こ、こんにちは。先日はありがとうございました。」

男「清澄優勝の大将さんだもん。

図書委員総出で、お姫様扱いしちゃうよ」

咲「私みたいな地味なのでも?」

男「宮永さんなら、むしろ図書室に合うと思うけど…文学少女みたいで。

清楚で物静かなのもいいと思うよ。自信持って!」

一回想終わり一

咲「と、いうわけなんだよ」

和「ま、まぁ、咲さんの魅力に気付く人も多いってことですね」

優希「咲ちゃんはもともといい娘だからな」

和「図書委員の方なら、本の話で盛り上がるのでは?」

咲「うん!面白い海外ミステリも教えてもらえたよ」

優希「楽しそうで何よりだじぇ」

京太郎「おーす、お疲れー」

優希「お、京太郎!」

和「こんにちは、須賀君」

咲「ふふふー」


京太郎「どうしたんだ、咲の奴?」

和「ゆーきと須賀君みたいなものですよ」

京太郎「なんだ、なんだ?
咲に彼氏ができたのか?」

優希「みたいだじぇ」

咲「それでねっ。今度、本屋さんを一緒にめぐることになって…」

和「うんうん…じゃあ私とデートの準備しましょうか」

咲「いいの?」

和「この前、憧にデートの心得を教えてもらいましたから…

咲さんをばっちりコーディネートしてあげられますよ」

咲「わーい」ダキツキ

和「よしよし…」ナデナデ
和「じゃあ、ゆーきと須賀君のお邪魔にならないように、もう行きましょうねー」

咲「ばいばーい、ゆーきちゃん、京ちゃん!」

京太郎「お、おう…またな」

優希「またねー、だじぇ」

京太郎「なぁ、優希…」

優希「なんだ?」

京太郎「咲は春が来過ぎて、幼児退行しちまったんじゃ…」

優希「言ってやるな…幸せそうで何よりだじぇ」

お買い物中

和「さて、早速デートに着ていく服を選びましょうか」

咲「私、普段はデニムや長袖Tシャツだから、可愛いのは似合わないかも…」

和「まぁ、ここは私にまかせて下さい。まずは…ん?」


咲アンチ1「おいおい原村さんといえど、あんな不細工リンシャンモブを可愛くできるか?」ヒソヒソ

咲アンチ2「あんなのほっといて、原村さんには自分のオシャレしてほしいよな」ヒソヒソ


咲「……」

和「な、なんですかあの人たち…失礼にも程が…」

咲「……」フッ

和「えっ!?」

咲「ほっとこうよ、和ちゃん。

『荒らしに触れるのも荒らし』だよ。

それに…女の子に向かって酷いこという人は、勝手に自滅するよ」

和「さ…咲さん?」



咲アンチ「ちっ、つまんね」

通りすがりの女子生徒1「何、あの咲アンチ…女の子に向かってサイテー」

女子生徒2「女の子の敵だね」

咲アンチ「……」

咲「さっ、和ちゃん、お買い物の続きしよう」

和「え、えぇ…」
和(何だか咲さん、大人の余裕ですね。これが男女恋愛の力ですか。)

咲「どんな服がいいかなー?」

和「で、では気を取り直して、咲さんをコーディネートしましょうか」

休憩します。
そーいや、上のコピペで気付いた。
いちゃついてる百合漫画キャラに、流石にうんこは投げないけど、「勿体ない!男と付き合えばいいのに!」って石を投げたくなることはある。
なのはにおけるユーノの扱いとか憤りすら覚える。
ま、話自体は面白いから作品は嫌いにならないけど。

和「せっかくその図書委員さんが、文学少女らしくていい、って言ってくれたんですから…

白のワンピースで清楚な感じをアピールして…」
アワセアワセ

咲「わわ…」

和「一見地味に見えますが、肩を出すタイプのワンピですから、色気も出ます」

咲「あわわ、肩の露出が…(多いなぁ)」

和「肌の露出が少ないですが、今回は文学少女っぽさ重視ですからね」

咲「え?」

和「え?」

咲(和ちゃんや国広さんと比べれば落ち着いてるか…)

和「あとは…ゆったりした帽子を…」フワサッ

咲「あ、何だか避暑地にいる文学少女っぽい」

和「ふふ、似合ってますよ」

咲「ありがとう、和ちゃん」

後日

和「あ、咲さん!どうでした?お出かけは?」

咲「和ちゃん!

あのね。似合ってる、って言ってもらえたよー。ありがとー」

和「それは何よりです。どんなデートだったんですか?」

咲「本屋さん巡って、面白い本探し合ったり、ハヤカワミステリ派か創元推理文庫派かで盛り上がったり…」

和「ど、独特ですね…」

咲「そうかな?

海外ミステリのこと思いっきり話せたし、楽しかったよ!」

和「咲さんの知識についていくとは、なかなかですね」

咲「それでね、今度はミステリのジャンルについて語ろうって約束したの」

和「おやおや、早くも次の予定までですか。やりますねー」

和「何はともあれ、咲さんが楽しそうで良かったです」

咲「うん、変な話だけど、お互い話さずに図書室で一緒に本を読んでるだけでも楽しく思えるんだよね。」

和「咲さんらしいです!趣味が合う方で、お似合いじゃないですか」

咲「そう?えへへ、もっと…仲良くなれるといいな!」



カン

咲さんはミステリマニアかわいい

とにかく咲さんが恋愛話してるのを書きたかった。

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