荻上「け、結婚!?」 (135)

咲「そこまで驚くことないじゃない」

荻上「い、いやぁ、でもぉ……」

大野「そうですよ、そろそろ荻上さんもそういう時期なのでは?」

恵子「いいじゃん、結婚」

吉武「おー、これは面白い展開に!」

矢島「私ら居ていいのかな……」

波戸「それを言うなら私とか絶対アウトな気が……」

スー「リア充氏ネ」

咲「だって、卒業してからもう、5年でしょ?」

荻上「ま、まだ4年ですよ!!」

吉武「早いもんっすねー、いつの間にか私たちも卒業して」

矢島「だなー」

波戸「笹原先輩から話はないんですか?」

荻上「……ないです」

大野「あちゃー……」

恵子「まあ、あの兄貴なら仕方ないっしょ」

スー「リア充氏ネ」

大野「んー、でももう付き合って長いですよねー?」

荻上「ええ、まあ……」

咲「その間特に浮気とかもなかったんでしょ?」

荻上「な、ないですよ!そりゃ!!」

吉武「いやーバカップルっすねー」

矢島「これでバカップルって、ハードル低すぎだろ……」

荻上「か、からかわないでください!」

咲「しかしねー、そろそろ結婚の話出てもいい頃だろー」

恵子「そういう姉さんのところは……」

咲「私のところはいいの」

需要なさそうだ

見てないけど可哀そうだからレスしてやる

吉武(やっぱ何かあったんっすかねー)

矢島(いや、知らねぇよ……)

波戸(最近見ませんよね、高坂先輩)

スー(情報ニヨルト……)

咲「そこー。私の話題で盛り上がらない、今はオギーでしょ」

荻上「う……」

>>5
なんかごめんね

荻上「いや、その、まだ早いというか……」

咲「あのねーそんなこと言ってるとすぐにさんじゅ……、はぁ……」

大野「咲さんがダメージ受けてどうするんですか!!」

咲「私ももう28かぁ……」

大野「それを言ったら私も」

咲「お前はとっくに結婚してるだろうがああああああ」

大野「あーははは……」

吉武「お子さんも、もう大きいっすもんねー、大野先輩、というか、田中先輩?」

大野「いやだー、そこは大野でいいですよー!!」

矢島「な、あれがバカップルだ」

スー「ナルホド」

波戸「結婚かぁー……」

恵子「話が逸れすぎじゃね?」

大野「はっ!そうですよ!荻上さんの話ですよ!今は!」

荻上「だからー、結婚とかそういうのは……」

咲「でもさ、そろそろいい頃合いでしょ?」

荻上「ま、まあそりゃ……」

波戸「仕事が忙しいとか?」

吉武「今や若手人気漫画家っすもんねー」

荻上「い、いえ、別にそこまで忙しすぎるわけでは……」

大野「笹原さんも立派な編集者ですしねー」

恵子「まあ、結婚するだけの収入はあんじゃね?」

荻上(なんかぁ、外堀埋められてね……?まずい……)

この需要のなさで、書きたいことは増えていく

スー「結婚ハ両者ノ合意ニヨラナケレバナライ!」

大野「また急に……」

荻上「そ、そうですよ!こういうことは……」

吉武「じゃあ、まず荻上先輩は結婚したいんですか?」

荻上(し、しまったああああああああああ)

咲「確かに、まずそこからか」

荻上「え、いや、えっと……えぇー……」

矢島(ここはやはり私が突っ込むべきなのか)

咲「ほら、観念しなー」

矢島(あのひとには逆らえねぇな……)

波戸(矢島さんが諦めてる、でも僕もこの面子だと……)

荻上「私はその……」

恵子「したいか、したくないか、それだけでしょ」

荻上「し、したいです……」

波戸「おーーー!」

吉武「な、なんかエロいっすね、今の」

大野「あ、やっぱり気づきました?」

荻上「あなたたちはあああああああ!!!」

最後まで見るから最後まで書いてくれよ

咲「はい、荻上は結婚したいと」

大野「それは笹原さんに言ったことは?」

荻上「な、ないですよ!!」

吉武「あとは笹原先輩のほうですねー」

矢島「まあこればっかりは……」

スー「波戸!」

波戸「は、はい!?」

スー「男子会ニ潜入!」

波戸「えええええええ!?」

咲「あーそういや、今やってるんだっけ、あっちの居酒屋で」

大野「それはいい手かもしれませんね」

荻上「え、いやでも、それは……」

恵子「いいじゃん、聞いてくるだけさ」

波戸「え、えぇ……」

スー「ゴー!!」

波戸「は、はいいいいい」バタバタ

荻上「行くんですかああああああ!?」

大野「楽しみですねぇー」メールメール

>>13
ガンバル

別の居酒屋

田中「え、マジか……」

久我山「ど、どうした」

田中「加奈子さんからメールでさ」

斑目「お、すっかり夫婦って感じだな」

朽木「羨ましいであります……・!!」

田中「そこはいいっての!」

笹原「それでなんですって?」

田中「いや、波戸君がこっちに参加するらしい」

斑目「え?マジで?あっちに参加するんじゃ……」

高坂「まあいいんじゃないですか?男の娘ですし」

波戸「す、すみません!お邪魔します!」

朽木「波戸ちんー、男バージョン!」

波戸「皆さん、お久しぶりです」

高坂「久しぶりー」

波戸「え、高坂先輩!?」

高坂「どうしたの?」

波戸「いえ、珍しいなと」

田中「確かに俺らも会うのは久しぶりだもんな」

笹原「なかなか予定合わなかったもんね」

高坂「そうだねぇ」

波戸「あの、お久しぶりです、斑目先輩」

斑目「お、おう、久々」

波戸(なんだかんだあったけど、うん、斑目先輩元気そうでよかった)

斑目(何緊張してんだ、俺は……)

高坂「そういえば、さっきの続きなんですけど、あのゲーム……」

田中「お、あれなぁ、まあシステムはいいんだけど」

笹原「シナリオがいまいちですよねぇ」

朽木「キャラデザにも萌えがないであります!」

波戸「それって半年前に出た……」

斑目「そ、そうそう、それ」

波戸「あれ僕も買いましたよー、でも……」

波戸(って、いかん!これじゃ送られた意味がない!!)

波戸「あの、その話もいいんですけど……」

朽木「ん?波戸ちんはお好みでないですかな?」

波戸「いえ、そうでは……」

高坂「そういえば、女子会の様子はどうだった?」

波戸(高坂先輩ナイス!)

波戸「ええ、皆さん元気ですよ、大野先輩は浮かれちゃってて」

田中「す、すまないね」

斑目「すっかり夫婦だな、しかし」

久我山「こ、子持ちだもんな」

田中「ははは……」

笹原「でも後は続きませんよねー」

波戸(あ、あなたがそれを言うんですか……)

田中(あーなんとなくわかったぞ、波戸君が来た意味が)

朽木「おやぁ?高坂先輩は結婚しないでありますかー?」

波戸(うわあああああああああ)

斑目(そこいくか……)

高坂「えっと、僕と咲ちゃんは……」

斑目「あああああああっと、笹原のとこはどうなんだよ!」

斑目(今は聞きたくねぇんだよな……そっちの話は)

笹原「え、こ、こっちにきますか?」

波戸(結果オーライ!)

久我山「た、確かに、さ、笹原のとこも、もう長いな」

笹原「参ったなぁ……」

田中「ぶっちゃけどうなのさ、結婚」

笹原「うーん……」

田中(これでいいのかな?波戸君)

波戸(あ、ありがとうございます)

朽木「したくないでありますか?」

笹原「いや、そういうわけじゃないんだけどね」

久我山「な、ならいいんじゃね?」

笹原「んー……」

高坂「何か問題があるの?」

笹原「荻上さん、今すごいノッてるというか……

斑目「まあ、売れてるもんな、漫画読んだけどさ」

波戸(それかぁ……)

一方その頃

咲「大野さー、また胸でかくなってね?」

大野「ええええ……」

恵子「うわーもみてぇー」

矢島「なにこれ、おっさんの飲み会……?」

吉武「羨ましいっすねー」

荻上(私も、もう少し……)

戻って

笹原「今結婚とか言うのは悪いんじゃないかなってちょっと思ったり……」

波戸(あちゃー……)

田中「あー、でも向こうは待ってるかもよ?」

久我山「そ、それお前が、い、いえんのか?」

田中「うるせー」

斑目「いやーでも、お前もそろそろいい年だしさ」

高坂「耳が痛いなー」

波戸(高坂先輩の笑顔が怖い……)

笹原「んー、でも結婚したいみたいな雰囲気じゃないんだよなぁ……」

波戸「いやいやいや、それは荻上先輩ですし!」

朽木「確かにわかりづらさはげんしけんナンバーワン」

田中「言われてるなー」

朽木「ちなみにわかりやすさナンバワンは斑目氏であります」

斑目「え、俺?」

久我山「あー、そ、それはあってるな」

高坂「ですねー」

笹原「波戸君さ、荻上さんなんか言ってなかった?」

波戸「それは……反則です」

田中「だな、反則だ」

笹原「あー、やっぱそうですか……」

斑目(反則なのか……)

笹原「んー……いや、まあぶっちゃけしたいんですけどね」

波戸「おおおおおおおおお」

斑目「あ、そこは認めるんだ」

笹原「ま、まあ……」

朽木「ささ、もう一杯」

高坂「お酒って怖いねー」

笹原「そりゃ、もう収入も安定して来ましたし、いい年ですし……」

斑目「おーし、俺たちに喧嘩売ってんだな」

笹原「そ、そうではなく!」

田中「まあまあ、続けて」

笹原「その、あれなんですよ、やっぱり……」

波戸「やっぱり?」

笹原「できちゃった、で結婚っていうのは避けたいというか……」

斑目「あーー……///」

波戸「///」

田中「まあそれはそうだな」

久我山「げ、芸能人じゃねーもんな」

朽木「なるほど、ということは可能性はあるのですね!」

笹原「いや、まあその、付き合って結構経つし……」

波戸(荻上先輩、そういうこと全然言ってなかったじゃないですかー……)

波戸(メールしておこう……、矢島さんに……)

田中「んー、ならやっぱり早い方がいいだろ」

笹原「で、ですよね」

高坂「できるときにするべきだと思うよ」

波戸(あー、そこにも突っ込みたいけどおおおおおお)

斑目「いや、でもまあ焦る必要はなくね?」

どういう層に向けたSSなのかが分からん

田中「おい、なんだよ急に」

斑目「いや、、そりゃ子供できたってんならあれだけどさ、無理に焦って失敗しても、さ」

久我山「い、いやでもよ、笹原のとこは、も、もう長いしよ」

斑目「付き合ってる期間とかの問題じゃねーかってこと」

高坂「あれ、もしかして、僕らのこと言ってます?」

斑目「い、いや、そういうわけじゃねーけどさ」

高坂「はっきり言ってもいいですよ?」

波戸(なに、この展開)

一方女子会

矢島「メールか……ブッ!!」

吉武「ど、どうしたんっすか、矢島っちー、ん?ほほうー」

咲「どしたー?」

吉武「波戸ちゃんからメールっすー」

恵子「お、なになに」

矢島「おま、これは……」

吉武「単刀直入に聞くっす!荻上先輩、子供は出来てないっすよね?」

荻上「はあああああああああああああああ!?」

>>45
そうなんだよねー

咲「ははあ、なるほどねー」

恵子「お姉ちゃんまさか……」

荻上「で、できてねぇです!!」

大野「あらあら、もしかしてそういうことですかぁー」

吉武「恥ずかしがることないっすよー、もう大人の女なんっすからー」

矢島「お前見てるとそんな気がせん」

咲「ふーん、で、どうなの?気配は」

荻上「そ、その……」

恵子「どうなのさー」

荻上「いや、その、そういうこともあるにはありましたが……」

咲「それって、向こうから言ってきた?」

荻上「え、えええええっと……なんとなく流れで……」

吉武「ほほうー」

矢島(な、生々しい///)

恵子「んだよーやることやってんじゃんー」

荻上「うぅ……///」

咲「でもさ、真面目な話、それならもう考えたほうがいいんじゃない?」

大野「できてから結婚、というのもあれですしねぇ」

荻上「わかってますよ……」

咲「いーや、わかってないね」

大野「そうです!」

咲「子供できて、結婚ってなったらさ、本当にこの人は結婚したかったのかってわからないだろ?」

荻上「あ、う……」

吉武「なるほどー」

咲「順序はさ、しっかり踏めってこと」

荻上「う……」

大野「そうですよー荻上さんー」

咲「ちょっと、聞いてんの?」

荻上「わかってますよ!!でもそれなら春日部先輩のとこだって!!」

荻上「あ……」

男子会

笹原「こ、高坂君」

田中「斑目もやめろって」

高坂「いいんです、言われるってことは覚悟してました」

波戸「斑目先輩……」

斑目「じゃ、じゃあ言うけどよ、お前らはどうなってんだよ」

高坂「答えないとダメですよね」

斑目「お、おう」

高坂「咲ちゃんとは別れました、半年くらい前かな」

朽木「な、なんと……」

ちょっと休憩します

男子会

笹原「え、別れたの!?」

田中「なんだかんだで別れねーと思ったんだけどな」

朽木「やっぱりオタクと一般人は……」

高坂「いや、そういう理由じゃないんだよ」

女子会

咲「別れようって私から言ったんだ」

大野「ど、どうして……」

咲「なんかさ、見えなくなったんだ、将来っていうのかな」

スー「……」

矢島(スーまで黙るとは……)

田中「それで別れたと」

高坂「あんな悲しい顔されちゃ、さすがに無理かなって」

笹原「そっか……」

高坂「僕なりに頑張ったつもりなんですけどね」

久我山「ま、まあこればっかりはな」

高坂「これでいいですか?斑目先輩」

斑目「え、あ、あぁ……」

波戸(斑目先輩……)

女子会

咲「まあ、嫌な別れ方はしてないよ」

吉武「なんか格好いいっすねー」

恵子「そっかー……」

咲「お、どうした?高坂は今ならフリーだぞ」

恵子「あー、さすがにもう高坂さんに行くのは無理かなー」

高坂「まあ、僕の話はいいんじゃないですか」

田中「あ、あぁ、そうだったな」

久我山「で、でもよ、さ、笹原のとこも、解決じゃね?」

笹原「え、そうなんですか?」

波戸「笹原先輩は結婚はしたいわけですよね?」

笹原「え、うん……」

波戸「なら、あとは伝えるだけかと」

田中「だな」

高坂「がんばってね」

笹原「い、いや、でも断られることも……」

波戸(ここで突っ込むべきなのかなぁ)

女子会

咲「私のことは言いとして、荻上はさ、もう勇気出していいんじゃないの?」

荻上「あ、戻りますか……」

大野「そうですねぇ、今のメールも波戸君が向こうの話の流れから出てきたことでしょうし」

矢島「笹原先輩もやはり意識はしてるんでしょうなー」

吉武「そりゃそうっすよー」

荻上「う……」

スー「オギー」

荻上「な、なに?」

スー「今度ハ、逃ゲルナ」

荻上「スー……」

田中「ん?」

高坂「メールですか?」

田中「……よっしゃ、お会計だ」

朽木「もうでありますか?」

田中「大学集合だとさ」

久我山「ま、マジか」

高坂「青春ですねー」

笹原「え、えええええ」

田中「ま、覚悟決めな」

荻上「ほ、ホントに行くんですかー」

大野「今更何言ってるんですか」

荻上「でもー」

吉武「いやー、これは録画すべきっすかねー」

矢島「面白がるなよ」

恵子「ついに本当にお姉ちゃんって呼べるかなー」

荻上「断られたら、私……」

咲「荻上、逃げるなって言われただろ」

荻上「は、はい……」

咲「お前のトラウマは笹やんが消してくれただろ?」

荻上「はい……」

咲「なら、あとは、荻上の頑張りだよ」

笹原「緊張するなー」

田中「まあ落ち着けって」

朽木「ここはひとつ私のくっちーダンスで!!」

高坂「斑目さん」

斑目「……なんだよ」

高坂「ごめんなさい」

斑目「ど、どうした、急に」

高坂「僕じゃ、咲ちゃんを幸せにできなかったみたいです」

斑目「俺に謝ることじゃねーだろって」

高坂「いえ、謝るべきですよ」

斑目「なんでだよ」

高坂「僕は斑目さんが咲ちゃんのことを好きだって気持ちに応えないといけなかったんです」

斑目「そ、それは、よ……」

高坂「あの時、斑目さんが咲ちゃんに告白して、彼女は僕を選んでくれた」

斑目「あ、当たり前だろ、それは……」

高坂「言ったでしょ、僕は斑目さんを選ぶ可能性も考えてたって」

斑目「で、でもよ……」

高坂「もちろん、負けない自信もありましたけどね」

斑目「はは……」

高坂「今になったら、僕じゃなくて斑目さんを選ぶべきだったんじゃないかなって思うんですよ」

斑目「……」

高坂「最初から、僕よりも斑目さんを選んでればな、って」

斑目「……ねぇよ」

高坂「え?」

斑目「んな、可能性はなかったよ」

高坂「……」

斑目「お前が、あの子を連れてこなきゃ、春日部さんがこんなオタクサークルに来るかっての」

高坂「……そうですね」

斑目「高坂が春日部さんと付き合ったから、俺たちとこんな年まで付き合う仲になったんだよ」

斑目「そうさ、そんな未来はなかったんだ」

高坂「斑目さん……」

斑目「ったく、ずりーよな、こんなハイスペック人間が相手なんだからよ……」

高坂「……斑目さん、咲ちゃんのことまだ……」

斑目「教えてやんねー」

高坂「ずるいなぁ」

波戸(斑目さん……)

学校

咲「うー寒いなぁ……」

恵子「あいつらまだかよー」

吉武「いいっすかー深呼吸っすよー」

荻上「は、はい」

矢島「水飲みますか?」

荻上「いただきます……」ゴクゴク

大野「うん、メイクはこれで大丈夫です」

スー「漢になってコイ!」

田中「お、いたいた」

大野「もー遅いですよー」

田中「ごめんごめん」

久我山「ひ、ひさしぶりだな」

咲「……久々」

高坂「うん、久しぶり」

咲「元気、だった?」

高坂「ちょっと太ったかな、外食多くなったから」

咲「そっか」

高坂「そっちは?」

咲「ん、大丈夫」

高坂「よかった」

咲「うん」

吉武「なんか大人の会話っすねー」

矢島「バカ、見るなって」

波戸「うぅ……」

矢島「お前も泣くなっての、いつの間にか女装になってるし」

波戸「だって……」

矢島「うちらには想像できないくらいのことがあったんだよ、きっと」

大野「さて、皆さん揃いましたねー」

咲「さ、あとは頑張りな」

荻上「は、はい」

田中「ほれ、行って来い」

笹原「は、はい」

荻上「ど、ども」

笹原「う、うん」

恵子「……かたまってるけど」

咲「しーっ」

笹原「荻上さん!」

荻上「は、はい!」

笹原(そうだ、強気攻め、強気……)

荻上「あ、う……」

笹原「……なんか懐かしいね」

荻上「え?」

笹原「あの時も、荻上さんはおびえててさ」

荻上「あ、軽井沢の……」

笹原「もう結構経つんだよね、あれからさ」

荻上「はい……」

笹原「今は荻上さんは彼女で、仕事のパートナーで」

荻上「……お世話になってます」

笹原「ホント、頼りない男でごめん」

荻上「そ、そんなこと!ないです!!私には、もっだいないぐれぇで……」

笹原「頼りないから、今もこんな場を皆に用意してもらってさ」

荻上「……」

笹原「荻上さん!」

荻上「は、はい!!」

笹原「ずっとずっと言いたかったけど、勇気がなくて言えなかった!」

荻上「は、はい」

笹原「こんな自分でよければ、ずっと一緒にいてください!絶対に幸せにします!!」

荻上「あ…あ……」

笹原「結婚してください!!」

荻上「あの、えっと……私でいいんですか……?」

笹原「あ、あた、あたり前だろ!」

荻上「……あ、ありがどうございます……」

笹原「あ、えっと」

咲「ちゃんと答えろー!」

荻上「結婚、してください」

恵子「うー、お姉ちゃんよかったねー」

荻上「う、うん」

笹原「あんまり絡むなよ」

恵子「いいじゃんー家族なんだしさー」

荻上「か、家族///」

朽木「いやーめでたいですなー!」

高坂「青春だね、いい年だけど」

矢島「波戸、泣きすぎ」

波戸「だってぇ……だってぇ……」

吉武「この映像は結婚式で流しましょうねー

スー「コレデ子作りオッケー」

荻上「なっ!!///」

吉武「式はいつっすかねー」

荻上「気が早いです!」

久我山「し、仕事あるから、は、早めに言ってくれよ」

笹原「は、はい」

田中「お前ら、俺たちの時もそれくらい盛り上がれよ」

大野「そうですよ!報告したときは、なんか当たり前みたいに……」

矢島「いやーまあしょうがなくないですかね」



咲「さてと」

斑目「か、春日部さん」

咲「……よ」

斑目「ちょい、いいかな」

咲「まさか、そっちから来るとは思わなかったかな」

斑目「そ、そう」

咲「成長したじゃん」

斑目「か、からかうなっての」

咲「それで、聞いたんでしょ、だいたい」

斑目「ま、まあね」

咲「なら、私からも話すことはないよ」

斑目「……俺はあるんだよ」

咲「……誰かに言われた?」

斑目「いや、高坂とちょっと話したくらいかな」

咲「そっか」

斑目「正直驚いたわ」

咲「まあ、そうだろうね」

斑目「誰から見ても、お似合い、だったからさ」

咲「私だって、そう思ってたよ」

斑目「後悔、してねーの?」

咲「……してない」

斑目「そ、そっか」

咲「それ聞きたかったの?」

斑目「そ、そうじゃなくて」

咲「待つよ、まだ皆帰らないだろうし」

斑目「あ、あのさ、春日部さんは結婚とか考えてねぇの?」

咲「なにそれ?」

斑目「いや、あの」

咲「考えてるよ」

斑目「え」

咲「だから、別れたんだよ」

斑目「あ、あーそっか」

咲「普通聞かないよ?こういうこと」

斑目「だ、だよね」

咲「はぁ、まったく」

斑目「春日部さん!」

咲「だから、何さ」

斑目「俺さ、仕事もまあなんとかいってるんだ」

咲「うん」

斑目「でも、まだやっぱりオタクなわけだ」

咲「うん」

斑目「変わってないんだよ、俺は」

咲「うん」

斑目「……何も変わってない」

咲「……うん」

斑目「あの時と、俺は変わってないんだ」

咲「変わったよ、斑目は」

斑目「そんなことは!」

咲「そんな真剣な格好いい顔、初めてみた」

斑目「あ、その……」

咲「ごめん、続けて」

斑目「だからその……」

咲「……」

斑目「あの時の、ゼロに等しい可能性だった未来は、まだ、起きうるのかな」

咲『そんな未来もあったかもね」

咲「……うん、あるかもよ」

斑目「……そ、そうか」

咲「でも、もうあの時とは違うよ、お互いさ」

斑目「俺は」

咲「私が変わっちゃったよ」

斑目「あ、う……」

咲「高坂に出会ってないで斑目に会った私は存在してないよ、高坂と付き合ってない私も」

斑目「……そう、そうだよね」

咲「だからさ」

斑目「だったら、……あ、新しい可能性はあるかな?」

咲「斑目……」

斑目「これから、新しい可能性は」

咲「もうやめなって!」

斑目「!?」

咲「もう、斑目、私から解放されなって」

斑目「え……」

咲「ずっとでしょ?ずっと、今までも、私は斑目のこと苦しめてる……」

斑目「そんなこと……」

咲「もう、私のことは忘れてよ、あの時、私は振ったでしょ……」

斑目「……」

咲「だから、そんな可能性持っちゃだめだよ」

斑目「……君がいたからなんだ」

咲「……え?」

斑目「ゆるいサークルで、ゆるい関係で終わってかもしれないのを君がぶっ壊してくれた」

斑目「君がいなかったから、今こうして後輩のプロポーズを見ることもなかったよ」

咲「……」

斑目「忘れるなんてできやしない」

咲「でも……」

斑目「オタクはさ、どんなにハードでも、可能性低くても、一番いいエンディング見たくなるんだよ」

咲「斑目……」

斑目「だから、可能性がある限り、追い続けたい、俺はオタクだから」

咲「……あー……もうホントオタクって……」

斑目「はは……面目ない……」

咲「最後まで好きだとか、そういう言葉ないんだから……」

斑目「あ、あーーーーえっと、その」

咲「もういいよ」

斑目「あ……そ、そう」

咲「可能性、信じてみたら?」

斑目「そ、それはその……」

咲「さあね、知らない」

斑目「手ごわいなー春日部さんは……」

咲「そうよ、私は最難関のラスボスなんだから」

斑目「そこは姫とかにしようよ」

咲「うっさい」

咲「お待たせー」

大野「あーもう、写真撮るのに遅いですよー!」

咲「ごめんって」

大野「あれ、咲さん、その目……」

咲「いいから!撮るよ!」

高坂「斑目さん」

斑目「お?」

高坂「咲ちゃんのこと」

斑目「まだ落せてもないつーの」

高坂「よろしくお願いしますね」

斑目「……聞いてねぇだろ」

吉武「はい、じゃあ撮りますよー」

矢島「波戸、いい加減……」

波戸「も、もう泣きません」

矢島「波戸?」

波戸「私、僕も前に進みます」

矢島「……そっか」

久我山「お、俺はいつ結婚できっかな」

田中「そのうちできるって」

大野「そうですよ!」

笹原「荻上さん」

荻上「もう、前見てくださいっ」

吉武「いくっすよー」

朽木「はい、クッチー!」

スー「オワリ」

とりあえずこれで本編は終了です、ありがとうございました

3年後……

荻上「け、結婚!?」

咲「お、なんかデジャブ」

荻上「だ、だって」

咲「なにさーいいでしょ?」

大野「はぁ……素敵ですぅ……」

荻上「……いや、おめでとうございます」

咲「さんきゅー」

荻上「これから、式場探しですか?」

咲「うん」

大野「その前に皆で集まりましょうよー」

咲「いいよーもういい年だし、お、来た来た、遅いよー」

「ご、ごめん咲さん」

咲「ま、いいよ、じゃあ行こっか、ゆっくりね」

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