咲「モテたいなぁ……」 (99)

3月14日(祝日)宮永家

咲「……」ゴロゴロ

咲「……」ゴロゴロ

咲「……」ゴロゴロ

咲「暇」

咲「……」携帯パカッ


メール受信履歴

3月10日 父
3月05日 父
3月01日 父
2月25日 母
2月20日 父



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395011898

咲「携帯って何のためにあるんだろう」

父『最近の携帯はGPS機能がついてて咲が迷った時も安心だな』

咲「とか言ってたっけ。実際まこ先輩も見つけやすくなって良かったとか言ってたけど」

咲「ラインは何か入ってないかな」ポチッ

照から意味不明なスタンプが一通

咲「何が言いたいのか全然わからないよ……お姉ちゃん」

咲「2chでも見ようかな」ポチッ

スレタイ 28歳処女だけど需要ある?

咲「……くすっ」ポチッ

スレタイ 瑞原プロのツイッターが完全に病んでる

咲「うわぁ……」ポチッ

スレタイ 自分の顔を鏡で見て一言

咲「モブ顔乙と」カチカチ

スレタイ モテ無さすぎて男でいいやと思い始めた女集合

咲「あるある」ポチッ

咲「2ch見てると安心する……」カチカチ


~お昼~

咲「お昼なに食べようかな。家に大した物残ってないし」

咲「たまには外食しよう」

咲「パーカーにズボン。マスクもつけとこう」

咲「晩御飯の買い出しもあるしイオンに行こう」

咲「誰か知り合いに会わなきゃいいけど……。あっこんな事思うから友達出来ないのかな」

由野家

咲「……」ジーーー

咲「男の人がいっぱいいるよぉ」カタカタ

咲「こんな所怖くて入れない……。牛丼は安くて美味しいから好きだけど。ホントにタッツさん(咲ちゃんの好きな声優)は頭大盛りとかで食べに入ってるのかな」

咲「まぁいいや。塞ゼリアにしとこう」


塞ゼリア

店員「何名様でしょうか」

咲「い、いっち、いち……」

店員「一名様ですね。おタバコは吸われますか?」

咲「……」フルフル

店員「こちらにどうぞ。注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」

咲「お、お昼のランチを」

店員「かしこまりました」

咲「ドリンクバー無しで……」


咲「……」モグモグ

咲「さて帰ろう」

咲「高校生はドリンクバーで変な飲み物とか作るらしいね。まぁ私はしないけど」

イオン店内

咲「人が多いと思ってたらホワイトデーフェアやってるんだ……」

咲「バレンタインもホワイトデーも私には関係ないからなぁ」

咲「お父さんにあげてた事もあったけど、お返しくれないから辞めちゃった。お姉ちゃんはよくバレンタインチョコみたいなの貰ってた。でも私には一粒も分けてくれないの」

咲「ホワイトデーのお菓子なんか普通のお菓子の倍以上の値段するし……。そんなの買うのにメリットないし」

咲「ん?あれは?」


咲は知ってる顔を見つける

京太郎「うーん、どれにすっかな」

咲(ぎゃあああああああ!し、知り合いって言うか京ちゃんだあぁぁぁぁぁ)

久「須賀君、優柔不断ねぇ。お返しなんだからどれ選んでも喜んでくれるってば」

咲(元部長も居るうぅぅぅぅぅぅぅ)

咲(か、隠れなきゃ)


京太郎「いやね。本格的にお返しを考えるって初めてなんっすよ」

久「ふーん。私なんか毎年よ毎年」

京太郎「去年は受験で忙しかったし、その前はコンビニで買ってたし」

久「貰えては居たのね」

京太郎「いやー義理ですよ義理。だからお返しも適当に考えてましたけど」

久「今回は本命チョコ貰っちゃったってわけか」ニヤリ

京太郎「だから悩むんですよねー。うわっ……高けえぇぇぇ……」

久「高いって言っても3000円じゃない。って高いわね」

京太郎「ですよねー。まぁ……ここは奮発して」

久「私のなんか5000円だけど」

京太郎「リッチ!ゴージャス竹井ですね」

久「義理のお返しも合わせると諭吉さんが死んだわ」

京太郎「モテるのも考え物ですね」

久「それなりに美味しい思いもしたからいいのよ。須賀君は本命だけでしょ?」

京太郎「そうですね。でお返しの相手なんですが……」

久「言わなくてもわかるからいいわ」


咲(なんだ京ちゃんもソッチ側だったのか。まぁでも中学の時もリア充グループと絡んでたし)

咲(でも気になるなぁ。誰にあげるんだろ)

咲(暇だしつけてみようかな……。リア充の生態気になるし)

咲(麻雀で培ったステルス咲モード発動だよっ)

人があまり来ない公園


京太郎「待ち合わせ15分前」

久「さてと。私もそろそろ行きますか」

京太郎「部長、今日はありがとうございました」

久「いいのよ。私も暇してたから」

京太郎「部長もデートですか?」

久「そうね。この後ね。って部長は辞めなさい」

京太郎「いけね。つい癖で」

久「久さんでも久姉でも何でも好きな呼び方でどうぞ」

京太郎「久姉がいいですね!」


咲(何が久姉だよ……。気持ち悪いよ。30歳になった時の事考えてごらん?)

京太郎(30)『久姉ご無沙汰です』

久(32)『あら何年ぶりかしら』

咲(ほらっ!いい大人が変でしょ?周囲の白い目が想像できないのかなぁ!?)

咲(はっ!待てよ。私も勇気を出して久お姉ちゃんとでも呼べば……)

咲『久お姉ちゃん、最近メールが来なくて寂しい』シュン

久『ごめんねー寂しい思いをさせて』ギュウゥゥゥゥゥ

咲『デュフフフフ///』

咲(うんうん、ありえ……るわけないか)


久「そこの障害者用トイレ使えるからね」クイッ

京太郎「なっ!」

久「もしかしてまだ早かったかしら?ふふふ……、じゃーねー」タッタッタ

京太郎「こらああぁぁぁぁぁぁ」

優希「よっ、待ったか」

京太郎「いやさっき来た所」


咲(やっぱり優希ちゃんか。優希ちゃんは元々バレンタインの日からテンション高かったからな)

咲(どーせこんな事だろうと思ってたよ!)

咲(もしかして私にバレンタインのチョコくれるのかなとか期待してたあの日が恨めしい)

咲(優希ちゃんとかさ。メールアドレス交換した日から一度もメール来た事ないんだよ?)

咲(一度も!)

咲(優希ちゃんとの間には溝感じてたからなぁ。所詮はただの部活仲間だよ。高校卒業したらバイバイする確率高いよね)

咲(にしても優希ちゃんくらい可愛い子なら男の人で妥協しなくてもいいと思うんだけど……)

咲(まぁ付き合った経験とかで自慢したい年頃だから仕方ないかな)

~30分後~

優希「んっ……ちゅっ……はむっ」レロレロ

京太郎「……///」チュッ

咲(ファッ!?ここ外だよね、どうなってるの日本の教育は)

咲(あ、ありえないよ……。頭がおかしいよ二人とも)

咲(私は悲しい。同級生がこんなにも恥知らずだなんて。ツイッター炎上させてやりたい……)

咲(しかし同級生のキスシーン見るとかすごい経験した。たまには外出してみるもんだね)

咲(ツタヤで桜Trick借りて帰ろうっと)


宮永家

咲「ブログのネタ出来たし久しぶりに書こうかな」

咲「……」ポチポチ

咲「閲覧者増えないなぁ」

新しいコメントが一件あります

咲「えっ!もう!?」ポチッ

無題 

咲さんカワイイ

淫乱ピンク 3/14 17:00


咲「またこの人か……。同じ事しか書けないのかな」

咲「業者?もーめんどくさいなぁ」

咲「消去消去」ポチポチ

咲「お姉ちゃんのブログ見てみようっと。てるてるノート」ポチポチ

咲「うわっコメント28件もついてる……」

咲「同じ顔なのにどこで差が付いたのか。慢心、環境の違い」

咲「私もモテたい!モテたい!モテたい!」バタバタ

咲「チヤホヤされたい!構って貰いたい!」バタバタ

咲「誰かに告白されたい!愛するより愛されたいマジ言って!」バタバタ

咲「世の中不公平だあぁぁぁぁぁぁぁぁ」


咲「……」ピタッ

咲「……」グスン

咲「でも明日も明後日も何も変わらない。私の携帯は鳴らない」

咲「誰か人生交換してくれないかなぁ……」

その願い叶えましょうか?

咲「だ、誰?!」


私が誰だろうとどうでもいいと思う。でも貴方の願い叶えてあげますよ

咲「ホントに?私、モテるようになるの?」


愛され系女子に転生です。フラグもいっぱいありますよ

咲「うれしい。そんな人生送ってみたい。やはり私の青春ラブコメはまちがっていない感じでお願いします」


ティヒヒヒヒ心得たよ。目が覚めたら新しい生活の始まりだよ

ドドーン!

阿知賀女子部室

灼「咲がまだ来てない」

玄「ホントだね。掃除が長引いてるのかな」

憧「そんな大変な場所じゃないわよ。まーたどこかでサボってるのかも」

晴絵「連れて来いよ。憧ならどこに居るかわかるだろ」

憧「だいたいね」

灼「すごいね以心伝心ってやつ?」

憧「べ、べつにそんな大そうな物じゃないし……」玄「私もだいたいわかりますのだ!」

憧「むっ」

玄「咲ちゃんの居そうな場所は実は五パターンしかありません。そして掃除の場所から近いのは美術室」

憧「わ、私もそれくらいわかってたから!」

玄「化学室も比較的近くて人が隠れれる場所があるので、どちらかに居ます」

憧「わかってるつーの!」

玄「で、部活前のこの時間。家から持って来た和菓子でもつまみ食いしてるのでしょう」

晴絵「あーそう。一応お菓子とか持ち込み禁止だからね」

玄「ほ、ホアアァァー!先生居たの忘れてたあぁぁぁ」

憧「ばーか。私は美術室に行く。玄は化学室に行ってね。咲が居たらひっぱたたいて連れて来なさいよ」

玄「えー私も行くのー」

美術室

机 ∠ 机

憧「居た居た。ホーンだけ隠せてないし」

咲「すぅすぅ……」zzZZZ

憧「寝ちゃってるじゃん。にしても机の上に食べかけの大福あるし、お菓子食べながら寝たのか。変に器用ね」

咲「ぐーぐー」

憧「……」キョロキョロ

憧「だ、誰も見てないわよね」

憧「咲の食べかけの大福」ゴクッ

憧「何の大福か確認するだけだからねっ!別に間接キスがどうとか変な意識はないから!女同士だし」

憧「……」ハムッ

憧「塩大福か。流石宮永和菓子のお菓子ね。美味しい美味しい」モシャモシャ

憧「おっとあまり食べすぎると咲に気付かれるからね」

?『こらーアコ!私の大福勝手に食べたなぁ!』

憧「あれ?咲って私の事アコって呼んでたっけ?なんか刹那で忘れちゃった」

憧「まぁいいや。元の場所に置いといて……」

憧「誰も見てないわね」キョロキョロ

憧「……」ツーーー

憧「……」ヌリヌリ

憧「唾液塗っちゃった///ま、まぁ人間の唾液くらい食べても体に害はないし。悪戯の範疇よ」

憧「こら咲、起きろー。もう部活の時間だぞ」グイッ

ホーンを慣れた手つきで引っ張る憧

咲「お姉ちゃん!ホーン引っ張らないでよ、痛いよぉ……あれ?」ゴシゴシ

憧「掃除終ったの?終わってないなら私も手伝うからチャチャと終わらせるわよ」

咲「……起きたら美少女が目の前に居た」ゴシゴシ

憧「びびびびびびび、美少女ですってええぇぇぇぇぇぇ!?!!??!?!?!」

咲「阿知賀の中堅さんでしたっけ?」

憧「美少女!この世に生まれ落ちてはや16年。この鈍感バカからまさか美少女と言われる日が来るとは……///」

咲(確か起きる前に不思議な声が聞えたな。謎のオカルトパワーが発動したかもしれない)

咲(しばらく様子を見てみよう)

憧「ば、バカな事言ってないで部室に行くわよ。掃除終わった?」

咲「えっ……あっ……は、はい」

憧「よろしい」ギュッ

さりげなく手を繋ぐ憧

咲(ファッ!?夢?これは夢?!いきなり知らない女の子に手を繋がれたよ)

憧(な、なにも言って来ない。えぇーいこのまま部室に行ったれ!)

憧「……」ギュウゥゥゥゥ

咲「ちょっと痛いかもです」

部室

憧「ただいま。私の睨んだ通り美術室に居たわ」

晴絵「そうか。流石幼馴染」

咲「……」キョロキョロ

咲(ここどこだろう)

灼「……」ジーーーー

憧「なによ」

灼「いつまで手を繋いでるのかなって思って」ジーーーー

咲「すいません!気が付かなくて」

憧「別に女同士手を繋いでてもおかしくないと思うけど?」


スパーン!

突如憧と咲の手の間に割り込んで入って来る松実玄

玄「愛の心にて悪しき空間を断つ!これぞ断・空・剣なのです!」

玄「ちょっと離れて。咲ちゃんはこっち」ギュッ

咲「はうっ」

憧「嫌がってんじゃない!このセクハラドラゴン」

玄「んんっ咲ちゃんのおもちが少し変化したような」サワサワ

咲「えっ!?えええ!」

憧「いつも思ってたんだけどさ。誰の許可得て咲の胸触ってんのよ!このっ」ドン→肩パン

玄「咲ちゃんのおもちは私が育ててるのです!小さな頃に約束してました」モミッ→肩を押し返そうとしたが憧の胸を押した

憧「……」プルプル

玄「もしかして憧ちゃんも揉んで欲しかったの?」モミモミ

憧「……」プルプル

玄「それはそれは何年も気が付かなくて申し訳ない。これから咲ちゃんの次に揉ませて貰うね」ワシワシ

憧「いい加減にしろ」ゴチーーーーン

咲(こ、これはもしや……私が夢にまで見た両手に花状態なのでは!)


灼「さて麻雀の用意するか」ジャラジャラ

晴絵「実際どっちを選ぶんだろうな」

灼「私は玄を応援してるよ」

晴絵「私は憧かな。まぁ憧が晩成蹴ってこっちに来てくれたおかげで全国行けたのもあるし」

灼「咲、聞いてる?玄の卒業までには決めた方がいい」

咲(言ってみたかった台詞あるんだよなぁ)

咲「え?なんですか?」

晴絵「……あのなぁ。それ言い続けて何年経つんだよ」

灼「耳鼻科行け」

宮永和菓子

キキッ

執事「お嬢様着きました」

淡「ここがあの女のハウスね」ギリッ

執事「いかにも。奈良県で割と有名な和菓子屋さんだそうです」

淡「この隣の家が私の新しい家なのよね?」

執事「左様でございます。和菓子に対抗して洋菓子店を開かせて頂きました」

淡「くっくっく……あの女の困り顔が目に浮かぶ!」

?『このままじゃうちは破産だよ。路頭に迷っちゃうよー』

淡『ふん、仕方ないから助けてあげてもいいよ』

?『私に出来る事なら何でもします。どうか何卒お助け下さい』ドゲザ

淡『いい気味ね!私に赤っ恥をかかせてくれたあんたがさぁ!私にお願いを乞うわけよ!アッハハハハハハみっともないねぇ』

?『私の負けです。何もかも大星さんには勝てません』

淡『やっとわかってくれたぁ?よし助けてやろう!』

?『大星さん好き!愛してます!一生ついていきます』

淡『オッホホホホホホホホ、淡様と呼んでもいいよ』

執事「お嬢様、阿知賀女子の制服でございます」

淡「ありがと。じゃあ私、あの女に宣戦布告してくるから」

執事「しかし良かったのですか?転校してしまわれて」

淡「いーのいーの。テルーの居ない白糸台なんかつまんないから。私の練習相手になれる人も居ないよ」

執事「左様でございますか」

淡「あの女は私と同学年だから二年間退屈せずにすむからね。100回くらい倒したら飽きちゃうかもしれないけど」

淡「ギャフンと言わせるまで阿知賀に居座ってやる」

~淡の回想~

半年ほど前

淡「ほむ婆!ほむ婆!居る?」ドタドタ

ほむ婆「なんだい……騒々しい」

淡「あのねあのね、全国大会の後なんか胸の奥がキュー――と痛くなる事があるの!」

ほむ婆「わたしゃ医者じゃないからね。お医者さんの所行きな」

淡「見て貰った。でも何とも無いって」

ほむ婆「じゃあ何だろうね」

淡「これは憎しみだよ!いつもアイツの事を考えるとムカムカしてイライラしてキイィィィィってなるの」

ほむ婆「愛が愛を重過ぎるって理解を拒み~憎しみに変わっていく前に~」

淡「アイ!?これて愛なの!」

ほむ婆「愛と憎しみは表裏一体だよ」

淡「わけわかんない!私、アイツの事嫌いなのに!会ったらボコボコにしてやりたいって思うのに」

ほむ婆「本当に嫌いなら無関心で会いたいとは思わないからねぇ」

淡「なんかまた負けた気分だよ!向こうから会いたいって言わせたい!」

ほむ婆「どれ占ってやるさね。相手の子の画像と音声はあるかい?出来れば動画がいいけど」

淡「アイツの試合は全部見直したからいっぱいあるよ!好きなの見て」

ほむ婆「どれどれ」

咲「カン!カン!カン!嶺上か……」

恭子「もうあかん。嶺上開花でトップ取りでサヨナラや……。うちの三年生ブーストとは何やったんや……」

?『希望を懐くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって…何度でもそう言い返せます!!!!!!』

咲「嶺上開花。8000オールです」

淡「あわわわわわ」

?「牌をちゃんと見ろよ。ホントにその牌で嶺上開花してるのか?」

咲「えっ。……ち、違う!この牌じゃない!?」

恭子「チョンボやー!チョンボチョンボ!」


ほむ婆「この声は!」

淡「あー、この一番バカそうな顔の子だよ」

ほむ婆「これは……愛ね。確定」

淡「えー」

ほむ婆「前世からの絆も感じるわ。淡、何としてでも物にしなさい」

淡「前世からの絆か……」

回想終わって阿知賀部室

晴絵「あーそうそう。転校生が来るぞ」

灼「こんな時期に珍しいね」

晴絵「びっくりするよ。来年の阿知賀女子も安泰間違いなし」

玄「お姉ちゃん居なくなるのにですか?」

憧「宥姉はエースだからね。どこかのおもち狂は失点ばっかりしてたけど」

玄「あれから私も成長しましたのだ!もう私を止められる高校生は居ないと言っても過言ではありません。それを言ったら咲ちゃんが一番+収支が少ないのです」

咲(全局+収支のはずなんだけどなぁ……)


バーン

淡「たのもーバカ角猿こと宮永咲は居るか!」

咲(なんかまた増えたよー。って美少女(   )キ…(  *゚)キタ!( *゚∀)キタ!!(*゚∀゚*)キタ━━!!!)

帰り道

憧「ったく。なんであんたが転校してくるのよ」

淡「は?そんなの私の勝手じゃん。あんたに言われる筋合ないよ」

憧「生意気。ちょっと玄!年上らしくガツンと言ってやって」

玄「えー私?えーと阿知賀女子麻雀部に入ってくれてありがとうございました」モミモミ

淡「きゃああああああああ!へ、へ、変態だぁ!」

咲(松実さんの触りテクニックすごい。部長以上かもしれないよ。積極的過ぎるからいつか捕まっちゃうかもね)

憧「ひっひひひひひ。玄、大星の胸ならいくらでも触ってやんなさいよ」

淡「ダメ―!この胸は咲にしか触らせないよ」バシッ

咲(な、なんですとー!?)

咲「さ、触ってもいいの?」チラッチラッ

淡「軽い冗談のつもりだったけど……。まぁ触りたいなら別にいいよ」

憧「ファッ!?」

玄「ふーむなるほどなるほど」

咲「じ、じゃあ少しだけ」

淡「ここ外だし服の上からね」

咲「わかりました」プニプニ

淡「触るって言うかつつくの間違いじゃん。意外と謙虚だねぇ」

咲「弾力がちゃんとある。うらやましいなぁ」ツンツン

憧「私の方が弾力ある。絶対そう」

淡「むっ!松実……さんには負けるけど、あんたには負けてないよ!」

憧「咲に触って決めて貰うからね。それなら文句ないでしょ」

咲(なにも喋ってないのに私の望む世界が展開されて行く)

憧「ほら触りなさいよ///早くして」ガシッ

咲「あ、あの」モミモミ


玄「ディーフェンス!ディーフェンス!」

玄は周りから見えないように一生懸命壁ディフェンスを頑張っていた

咲「……///」ムニムニ

憧「じれったい。直に触んなさいよ」ムンズ

咲の手を掴んで制服の中に入れる憧

咲「ファーーーwwションモンスファーーーーww」サワサワ

憧「こっちだって恥ずかしいんだからね///」

淡「そこまでやるかー!」

玄「ディーフェンス!ディーフェンス!ディーフェンス!」



憧「で、どっちが弾力あったの?」

淡「当然私だよね!」

咲「勝敗は……」

咲「松実玄さん」

淡・憧「!?」

玄「ふふん当然の結果ですのだ」ドヤッ

咲「形、弾力、重さどれをとっても私好みです」ムニムニ

玄「んっ……くすぐったいよ……」

咲「ボールみたいなおもちは苦手ですけどお茶碗くらいの大きさだと一番いいおもちですよね」ムニムニ

玄「触られるのには慣れてないのです、あっああん///」

咲「上上下下左右左右BA」ムニムニ

玄「~~~ッッ」ビクンビクン

憧「ま、まぁ女の価値は胸だけじゃないし……」トボトボ

淡「そうだよ。胸なんて飾りだ!ホーンついてる女にはわからないんだ」トボトボ

咲(お尻も脚も好きですよー)


憧「で、あんた。どこまで着いて来る気よ」

淡「私の家もこっちだから」

咲(家がわからないとは言い出せない)

憧「あっそ。私はこっちを左だから」

淡「私もここを左なんだよね」

憧「咲の家と同じ方角」

淡「つーか隣の家」

憧「!?」

咲(良かった。大星さんに着いて行けば家がわかる)

宮永和菓子

憧「ホントに隣の家だ……」

淡「ハッハハハハ!これが私の力よ」

咲(私の家、和菓子屋さんなんだね)

界「咲、おかえり」

憧「おじさんご無沙汰しています」ペコリ

咲(お父さんが職人してるうぅぅぅぅ!しかも新子さんと知り合いっぽいし)

淡「テルーの良き後輩兼ライバルだった大星淡だよ!テルーから話は聞いてた。悪いけどこの店ぶっ潰すから!」

界「洋菓子屋さんの子だね?潰される気はないよ。正々堂々と売り上げで勝負しよう」

咲の部屋

咲「だいたいわかってきたぞ」

あれから咲は色々と調べた

咲「私の記憶だけは変化して無いけど、他の人の記憶は変化してる」

咲「なぜか中学のアルバムも見た事も聞いた事もない中学校の物だった」

咲「携帯すら変わってた。私のメモリーに友達100件も入ってない」

ブーブー

咲「また携帯鳴った」


From 淡

この辺の事知らないし、阿知賀を案内させてやる(*´艸`*)
土曜も日曜も咲のために空けたんだからね。
ありがたく思いなさい!


咲「私もこの辺の事知らないよ……。お誘いのメールが来るのはうれしいけどね」

咲「最後に友達からメール来たのは和ちゃんのあけましておめでとうメールだったかな……。懐かしい」

咲「松実さんに頼んでみよう。あの人が一番いい人っぽい」

咲「でも自分から誘えないからブログにそれとなく書き込んで」ポチポチ

しばらくして

ブーブー

咲「私の携帯がまた鳴った!」


From 玄さん

松実玄におまかせあれ(`・ω・´)ゞ


咲「良かった……。私のブログなんて見てくれてたんだ」

咲「松実さんに色んな事を聞こう。阿知賀の事、私の事」

咲「あんな人が恋人だったらいいなぁ///」

咲「でも夢にまで見たやはり私の青春ラブコメはまちがっていない世界だ!この世界、絶対手放したりするもんか」

咲「神様、私に新しい人生を与えてくれてあーりーがーとー。私、頑張るねー」

日曜日、宮永和菓子

咲「ぐーぐー」

憧「寝てる寝てる」

咲「私がモテないのは全部和ちゃんが悪……むにゃむにゃ」

憧「寝言で和の名前を?!私の名前は出さないのかしら」ムニィィィ

咲「いひゃい……あれ?朝?」

憧「起きた?今日は大星を案内する日でしょ」


バーン

淡「朝からこんにちわわ。今日の早起き対決は私の勝ちだね」

憧「げっ!?朝からやって来るかコイツは」

淡「新子憧!なんでここに」

咲(朝から美少女二人が起こしに来るこの環境。素晴らしいね)

淡「呼んでないよ!帰れよ!」

憧「お生憎様。咲は方向音痴だから一人で松実館も行けません」

淡「ぐぬぬぬぬ」

憧「仕方ないから私がナビゲートしてあげるわけ。昔なんか山で迷って警察に連絡した事もあるからね」

咲「え?私、山なんか行かないよ」

憧「えっ……そう……だっけ」

淡「咲が山とか行くタイプに見える?どう考えても文学系少女じゃん」

咲「図書館にはよく行くよ。一人で行っても不自然じゃないし」

淡「図書館かー。あんまり興味ないや」

憧「咲が8歳の時に三日間山で行方不明になって大騒ぎになった事があった気がするような」ブツブツ

咲「じゃあジャージ脱いで着替えるから部屋の外で待ってて」

憧「ジャージを着替える?いつもそのまま外に出るでしょ」

淡「わ、私、咲の着替えを覗くような変態さんじゃないよ」チラッチラッ

咲「憧ちゃん変な事言うね。流石にモテない私でもジャージで外には出ないよ」

憧「ぐっ……また変な違和感が襲って来た。頭痛い」ズキッ

淡「調子悪いなら帰れよーバーカバーカ」

憧「生理痛だから……大丈夫……よ」

咲「今日は服も買いたいんだよね。ジャージばっかりあっても困ってたの」

松実館へ行く途中

野良犬「グルルルル」

淡「わっ……汚い犬」

憧「野良犬ね。噛まれたら危険よ。菌もいっぱい持ってるだろうし」

咲「こ、怖いよおぉ」カタカタ

憧「大星さー、こんな時はちわわの様に震えてるのね」

淡「うっ……だって犬は超苦手だし、高校100年生にも苦手な物くらいあるっ!」プルプル



憧「咲、いつものように無茶するんじゃないわよ。刺激しないようにそーっと通り過ぎるのよ」

咲「うううぅ……怖い……」ブルブル

憧「二人とも私の後ろに隠れなさい。ったく子供の時は逆だったのに」

アコス『ワンコさん怒ってるよおぉぉぉぉ』

野良犬『グルルルル』

アコス『ふえぇぇぇぇぇぇぇ!早くどっか行けえぇぇぇぇぇぇ』ポイッ→石コロ投げる

野良犬『ガゥ!』

憧を噛もうとする野良犬だったが


?『カキ――――――ン!これは大きい!伸びる!伸びる!入ったああぁぁぁぁぁ。走者一掃の逆転満塁ホームランです!』

ゴキッッッ!

持っていたバッドで力いっぱい振り抜いて野良犬を吹き飛ばすアコスの幼馴染


?『さぁ来い!全部私が打ち返してやる』

アコス『あっ……あああっ……』

?『今の内に逃げて。ここは私に任せろ!くうぅぅぅぅ、これ一回言ってみたかったんだよね』

アコス『私、大人の人を連れて来るから!無茶しちゃ嫌だよ!』

?『へーきへーき犬ころの一匹や二匹。ワンピースの怪物じゃないんだからさ』


数分後

晴絵『っておいいぃぃぃぃぃぃ!血だらけじゃないか!』

?『いてえぇぇぇ……超痛いです……。何とか勝ったけど』

アコス『私のせいだ!私がワンコさん怒らしたから、沙希がこんなに傷付いた!』

晴絵『とにかく早紀の手当てしないと。おい、立てるか?』

?『足が痛くて上手く立てないです』

アコス『私が背負う!紗季をおんぶして連れて行く』

?『血ついちゃうし汚いよ』

アコス『構うもんか!私のせいで彩希が血だらけになったんだから、おんぶくらいさせて』

アコス『ぎぎぎぎぎ……松実館まで……あと少し』ヨロヨロ

?『大丈夫?私の方が憧より大きいし重いだろ』

アコス『だいじょブイ!これくらい紗生の傷に比べたら何てことない』

?『こんな傷、唾つけとけば治るよ』

アコス『駄目!野良犬には菌がいっぱいついてて消毒しないとえらい事になるってお姉ちゃん言ってた』

?『そうなんだ。バット二本あれば完全勝利出来たのに』

アコス『もし佐紀の傷が治らなかったら、私が一生面倒みるからね!』

?『大袈裟だなぁ、憧は。一生面倒見るって結婚でもするのかよー』

アコス『け、け、結婚///その発想は無かった。してもいいよ』

?『憧と結婚したら毎日楽しそうだね』ニコッ



~~~~~~~~~~~~~~

憧「こんな事があったなぁ。大星の付け入る隙はあ・り・ま・せ・ん」

淡「小さい頃の約束なんて無効だよ。イミワカンナイ」

憧「しっしっ!さっさと向こういけ」

野良犬「くぅ~ん」タッタッタ

咲「憧ちゃんすごい!犬を睨んだだけで追い払った」

淡「や、やるじゃん」

憧「犬も自分より強いと思ったら逃げ出すわけよ。とりあえず強気で睨み返すくらいはしとかないとね」



憧「咲も高校生になって随分大人しくなったわね。まぁ昔みたいに犬とケンカして貰っても困るけど」

咲「犬とケンカなんてしないよぉ」

憧「それもそうか。昔ついた傷も目立たなくなったわね」パラッ

咲のうなじを軽く触る憧

憧「傷がないっ!?うそっ……、小6の時まではっきり残ってたのに……。絶対に消えない傷だと思ってたけど」

咲「こんな変な所に怪我なんてしないよ~」

憧「それも……そうだ……よね」

そして咲もモテライフに慣れ、時は移り一年後



玄「今日は私達の卒業式ですのだー」

灼「は゛る゛ち゛ゃ゛ん゛久しぶりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」ウワァーン!!

晴絵「元気してたかぁ灼。背は全然伸びてないな」

灼「は゛る゛ち゛ゃ゛ん゛あ゛い゛だがっ゛だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」シクシク

晴絵「クールキャラどこ行ったよ!まぁ、今日くらいはいいか」

灼「ハルちゃんに一番お世話になったから……、あ゛り゛がどうヴヴヴヴヴ」ポロポロ



淡「……」

憧「……」

咲「とうとうこの日がやって来たね」

憧「じゃあ咲は誰を選ぶの?」

淡「私は咲に会いに転校して来たよ!咲と過ごした春夏秋冬、思い出がいっぱい!今年は咲と違う関係になって思い出を作りたい」

咲「勝負はもういいの?」

淡「もう100回やったからね。私の負け。はいはい負けですよーだー」

咲「淡ちゃんもすごく強くなったよ。でも私も強くなったみたいだね」

憧「晩成すら練習相手にもなりゃしないわよ」

咲「今年も全国大会優勝出来るといいな」

淡「もう私達に敵なんて居ないって」

憧「今年は先鋒淡、次鋒咲、中堅私の攻撃型オーダーにしてみようか」

咲「それもいいね」クスッ



咲「二人とはお友達のまま今年もよろしくお願いします」ペッコリン

淡「……あぅ」

憧「……なるほど」

咲「玄さーん」タッタッタ

玄「咲ちゃん!来てくれましたか」

咲「卒業おめでとうございます」ダキッ

玄「はい。卒業してもずっと一緒ですよ」ダキッ、モミモミ

咲「こんな時までおもちですか!」

玄「良いではないか良いではないか」サワサワ

咲「あーれー」



~~~~~~~~~~~~~

淡「ちくしょう……ちくしょう……」グスン

憧「うわっ……マジ泣きしてるし……」

淡「花粉症だよっ!うええぇぇぇぇぇぇぇんんんんんんんん」

憧「汚なっ……。唾飛ばさないでよ」

淡「どうして選んで貰えなかったんだろう。私の何が悪かったんだろう。そんな後悔で頭がグチャグチャだよ」

憧「んーとね。咲が年上のお姉さんが好きなんじゃないかと。甘やかしてくれそうな」

淡「そうなの?年上のお姉さんが好きなの?」

憧「多分ね」

淡「年とかどうしようもないじゃん」ウワァーン!!

憧「そうねー」

淡「憧は全然泣かないね。むしろスッキリした顔してる」

憧「私はなぜか悲しくないの」

憧「それより手に入った?長野県の県予選の映像」

淡「うん。執事に言って取り寄せたよ」

憧「サンキュー」

淡「今更長野県の県大会とかチェックしてどうなるの?もう天江も居ないよ」

憧「龍門渕強かったなぁ……。咲に繋ぐ前に負けるかと思った」

淡「もう長野とか終わった地域でしょ。龍門渕もみんな消えるし」

憧「ちょっとねぇ……気になる子が居るの」

淡「どれどれ清澄?」

憧「今年のダークホースになるかもしれないわね」

淡「コイツ、去年の天江にボコボコにされた子じゃん。こんな子チェックして何になるの」

衣『すまないな我が友よ。これも勝負だ……海底撈月。8000オール』

穏乃『うげっ!私の点棒が全部取られたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

池田『はい死んだー』

佳織『国士聴牌してたけど残念』



ドア、バーン

和『穏乃さん!貴方は頑張りましたよ』

優希『シズちゃん元気出して欲しいじぇ』

まこ『お主らは来年もあるしの。残りの個人戦頑張ろうぞ』

穏乃『こ゛め゛ん゛な゛さ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛』

憧「泣き顔もそそるわね」

淡(なんかニヤニヤしてて気持ち悪いんですけどー)




玄「iPSで子供作りたいので麻雀プロになって下さいね」

咲「えっ」

玄「お金がかかるのです。松実館の経営も安定してませんし。照さんくらい稼いできてくれたらうれしいです」

咲「お姉ちゃん億プレイヤーなんですけど……」

玄「私の事愛してますよね?じゃあ頑張りましょう。ついでにお姉ちゃんもくれてやるのです。」

咲「姉妹丼もありですかねぇ……」



終わる

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