咲「淡ちゃん朝だよ起きて」 (56)

咲淡、短いです。

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~東京都・白糸台高校学生寮~


咲「淡ちゃん、淡ちゃってば」ユサユサ


淡「んん…」ムニャ

淡「へへ……サキきょうはせかいめつぼうのききなんだよ」スヤスヤ


咲「せ、世界滅亡…?」

咲(どんな夢見てるんだろう)


淡「わたしたちがまほうしょーじょとして……」ムニャムニャ


咲「もう、淡ちゃんってば!早く起きないと学校遅刻しちゃうっ!」ユサユサ


淡「うーん……?」チラリ


咲「あ、起きた?おはよ、早く顔洗って着替え…」

咲「って、ぅわわっ!?」


淡「サキ……」ガバッ


咲「あ、淡ちゃん!?ちょ、なにして……だめっ、ベッドに引きずり込まないで!」アウアウ


淡「サキも一緒に寝よ…?ふふ、抱きサキ枕だね」ムギュ-ッ

咲「だ、ダメダメ!!遅刻しちゃうって言ってるでしょ」ジタバタ


淡「サキ、いい匂いする…」スンスン


咲「ふぁっ…淡ちゃん、息っ、息がくすぐったいっ!!」


淡「サキ、可愛い…」スッ


咲「あ、淡ちゃん?待って、それ以上はっ」


淡「んっ……」

咲「だ、ダメ!!!」ベチンッ


淡「はぅあ!?」

淡「な、何するのサキ!痛いじゃん!」プンスコ


咲「淡ちゃんが朝から変なことしようとするからでしょっ!」


淡「ヘンなことって、ただ抱きしめようと思っただけだよ?」


咲「……」


咲「そ、それでも変なことなの!!///」カァ


淡「あれれ?サキは一体何を思い浮かべたのかな?」ニヤニヤ



咲「うっ……/////もう、淡ちゃんなんて知らない!!」

咲「先に学校行っちゃうからね!」プンスカ


ガチャッ、ばたんっ!




淡「ちょっとからかい過ぎたかな?」アハハ


淡「にしても、サキもせっかちだなぁ…遅刻遅刻って、まだ時間はこんなに……」チラリ


時計「7:58」


淡「……あ、あれ?HRって何時からだっけ、確か8:10……」


淡「……」



淡「ち、遅刻だあああああああああ!!」アワアワ



――――――
――――――


~8:45、白糸台職員室~


先生「俺だって何度もガミガミ言いたく無いんだがな…」

先生「大星、お前はさすがに遅刻が多すぎる。たるみ過ぎじゃないか?」


淡「ご、ごめん…」


先生「なさいを付けろなさいを」チョップ


淡「あぅ」


先生「そんで?今日は珍しく宮永まで一緒か」


咲「すみません…」シュン


淡「さ、サキは悪くないんだよ…で、です!」

淡「私が朝全然起きなくって、サキは先に寮を出たんだけど戻ってきてくれて!」


先生「そういやぁ、2人とも同室だったか」


淡「だからサキは許してあげて!……です!」


先生「……はぁ。宮永に免じて今回はこんくらいにしとくけどな、今度から気をつけろよ?」

先生「せめて、月に3回くらいとかにしてくれ。俺だって主任からグチグチ言われたくないんだ、分かってくれな」


咲(3回もいいの……?)

淡「えっ!月3なら遅刻してもいいの!……ですか!」


咲「ダメに決まってるでしょ。ごめんなさい、明日からはもっと厳しくします」ペコリ


淡「えっ!?」ガ-ン


先生「おー、任せた。そんじゃ、授業行ってこい」フリフリ


咲「失礼します」ペコリ

咲「ほら、淡ちゃん行くよ」グイッ


淡「あ、うん…」


先生(ほんと仲良いな、この2人は)





淡「……サキ、ごめんね。私のせいで」


咲「気にしてないよ。ありがと、庇ってくれて」ニコ

咲「淡ちゃんってば、昔からこういう時だけは頼りになるんだから」クスクス


淡「こういう時だけってなにさ、だけって!」ムゥ

咲「ふふっ。さーね」

咲「次遅刻したら怒られるだけじゃなくて先生にも迷惑掛けちゃうから、明日からあと10分早く起きようね」


淡「え、10分も!!」

淡「10分って、5分のカップラーメン2つも出来上がるくらい長いんだよ!」


咲「なにその微妙な例え……」


咲「淡ちゃんがしっかり起きてくれるなら、変えなくてもいいんだよ?」


淡「起きます!起きますとも!」ウンウン

淡(多分)


咲「あーでもなぁ、もしも次淡ちゃんが、万が一遅刻しちゃったら」


咲「同室で、面倒見るって約束した私まで怒られちゃうかも」


淡「え゛っ……」


咲「……でも、淡ちゃんを信じていつも通りの時間に」


淡「10分早く起きます!!いいえ、それ所かもう遅刻しないって誓います!」


咲「ふふっ♪じゃあ頑張ろうね」ナデナデ


淡「ふぁ…へへ、サキもっと撫でて」フリフリ


咲「だめだめ、今度は授業に遅刻しちゃうよ」


淡「はっ、そうだった」



――――――
――――――



~9:30、白糸台1年教室~


「そして1582年、部下の謀反を受けた織田信長は、その生涯に幕を閉じたと言われてるな」

「それから~……」カキカキ




咲「……」カキカキ

咲「……」チラリ



淡「んぅ…」スヤスヤ


咲「……」ハァ


「じゃあ、この出来事をなんていうか。誰かに答えてもらおうか」


咲「!!」

咲(嫌な予感)


「大星。答えてみろ」


咲(やっぱり)


淡「はぃ!?起きてた、起きてたよ!」ガバッ


「そうか、なら答えられるよな?ついでに、謀反を起こした人物の名前も答えてみろ」


淡「あはは、もちろんもちろん!えっとぉ……」

淡「……」



淡(さ、サキ!!お願い助けて!!)チラ


咲(バカ、遅刻しておいて居眠りまでするから天罰が下ったんだよ)


淡(うぅ…だって、つい…)


咲(……明智光秀、本能寺の変って答えれば大丈夫だよ)

淡(ありがとサキ!!)



淡「明智光秀で、本能寺の変です!」


「おっ?…正解だ、よく聞いてたな」


淡「いやいやっ、それほどでも」エヘヘ




生徒A「大星さんが当てられて答えたよ」ヒソヒソ

生徒B「あの淡ちゃんがね…明日は雨でも降るのかな」コソコソ


淡「こらそこ!!聞こえてるから!!」プンスカ



「「「「あはははははっ!」」」」ドッ



咲(……はぁ、淡ちゃんってば…)


――――――
――――――


~12:10、白糸台学食~


淡「んーっ!!やっとお昼ご飯だぁ!」


咲「結局あの後も寝てて当てられてるし、しっかりしなよ!」


淡「まあまあ!サキのお陰でなんとかやり過ごせたから、良しとしよ?ね?」

咲「どこも良くないよね、それ」


淡「お詫びにお昼は私が払うからさっ」


咲「いや、それは悪いよ」フリフリ


淡「遠慮しない!そもそも、私が朝ダラダラしてたせいでお弁当も無くなったんだし、これくらいしないと!」


咲「うーん…なら、お言葉に甘えようかな」


淡「あはっ、任せて!」フンス


菫「ん?咲と淡じゃないか」


淡「スミレだー!」


照「学食なんて珍しいね。気分転換?」パクパク


咲「お姉ちゃんも。……って、お菓子食べてるし」


照「お昼のおやつ」


菫「照の言う通り、2人が学食なんて珍しいな。どうしたんだ?」


咲「朝色々ありまして、お弁当を持ってこれなかったんです」


照「……淡、咲をあんまり困らせたらダメ」


淡「どーして私が原因だって決めつけるのさ!……いや、合ってるけど」


照「あまりに酷いようだと、いくら淡と言えども容赦はしない…」ギュルギュル


淡「ひっ」ビク


咲「お姉ちゃん、淡ちゃんはもう十分反省したんだから、叱らないであげて」


照「……咲がそう言うなら」

淡「サキ…!!いや、大天使サキエル!!」


咲「その呼び方やめて」


菫「はは、相変わらずみたいだな」クスクス


咲「はい…。でも、楽しいですよ」ニコ

咲「菫先輩も、お姉ちゃんって何かと面倒のかかる人だと思いますけど、宜しくお願いしますね」ペッコリン


菫「ああ。同部屋だしな、任せてくれ」



照「ねえ、よかったらお昼4人で食べよ」

菫「いいなそれ」


淡「えー、私はサキと2人きりで食べたいんだけど」


咲「まあまあ淡ちゃん。こんな機会そうそう無いんだし、そうしようよ」


淡「ちぇーっ。面白そうだからいっか…」シブシブ

淡「私たち頼んでくるから、テルーとスミレは席とっといてね」


照「了解」

菫(淡の図太さは最早尊敬できるレベルだな)


咲「行こっか淡ちゃん」


淡「うん」

淡(あれ……そういえば、何か忘れてるような)


――――――
――――――



淡「うぇぇぇぇ、ごめんねサキぃぃぃ!」グスグス


咲「大丈夫!大丈夫だから、そんなに泣かないで」

咲(まさか、淡ちゃん家に財布を忘れてくるとは)


菫「淡、お前……」ハァ


照「まるでお笑いのような話だね」


淡「ぐすっ…私が払うって言ったのに……結局サキが私の分……ふぇ…」


咲「よしよし、今日は朝の占いも見るの忘れたから…もしかしたら、運勢最悪だったのかもね」ナデナデ

咲「そんなに気にしてくれるなら、明日のお昼頼もうかな?」


淡「……明日はサキの作ったお弁当がいいもん…」グス


菫「こいつ、図々しいってレベルじゃなくないか…?」



咲「そっか…。んーっと、それなら帰りに食料品買って行くから、重い方を持ってくれる?」


淡「そんなのでいいの……?」


咲「まあ、いっつも淡ちゃんが重い方持ってくれるからあんまり変化ないけど…」

咲「今日は、私がお願いするってことで!」


淡「……うん、分かった。任せて?」


咲「ふふ、ありがとう淡ちゃん」ナデナデ


淡「えへへ……うんっ」ニヘラ



菫(チョロい…)

照(淡のやつ…私の咲とイチャイチャして、許さん)ゴゴゴ


――――――
――――――


~17;10、都内スーパー~


淡「スミレも分かってるね!買い物あるから部活早く切り上げていいなんて」


咲「だね。改めてお礼言っておかないと」

咲「っと、淡ちゃん、ちょっと頼んでもいいかな」


淡「うん?なになに?」


咲「えっと、卵とケチャップ持ってきてくれるかな。私はその間にお野菜見てくるから」


淡「お安い御用だよっ!マヨネーズとトマトね、行ってくるっ」


咲「ちょ、ちょっと待って淡ちゃん。原料的には合ってるけど形状が真逆だよ」

咲「卵とケチャップ、卵とケチャップだから!」


淡「……」

淡「あはは、やだなぁサキってば。冗談だよ冗談、うん、卵とケチャップね。分かってる!」


咲(目が泳ぎまくってるよ淡ちゃん)


咲「本当に大丈夫かな…」

咲「ふふっ。淡ちゃん、昔からちょっと抜けてるところは変わらない」


咲「……そんな所が可愛いんだけどね」クスクス


淡「サキー、取ってきたよー」ムギュッ


咲「ぅわわ!?」ビックリ

咲「淡ちゃん、戻ってくるの早くない?」


淡「だってすぐそこにあったもん。ほら」ユビサシ



咲「あ、あれ?……ほんとだ」

咲「いつの間に配置が変わって……って、淡ちゃん!いつまで抱きついてるのっ」


淡「いいじゃん!別に誰が見てるってわけでもないんだし」ムギュムギュ


咲「見てるから言ってるの!他のお客さんがチラチラ見てて恥ずかしいって」


淡「ふふっ、見せつけてやればいいんだよ!私とサキの仲の良さを!」フフン

淡「ほら、早く次行こっ。私アイス食べたいな」


咲「引っ張らないでってば!あと、アイスは一昨日買ったばっかりだからダメだよ?」


淡「えー?サキのけちんぼー」


咲「はいはい。じゃあ淡ちゃん、ベーコン売り場までエスコートお願いします」


淡「ひょっとして、今日の晩御飯オムライス?」


咲「うん、そうだよ」フフ


淡「やった。サキのオムライス美味しいから大好き」

淡「まあ、サキの作る料理はなんでも美味しいけどね!料理人100年生並だよ」


咲「いっつも思うんだけど、それは留年してるって事にならないのかな…?」


淡「サキは私が100年高校留年しても、そばにいてくれるよね?」


咲「ごめんね、そこまではお供できないかも」


淡「がーん!!サキのはくじょーもの!」プンスコ


咲「うそうそ。100年でも1000年でも一緒だよ、淡ちゃん」クスクス


淡「サキからのプロポーズだ!」


咲「いやいや、違う違う」

咲「っと、早くお買い物済ませちゃわないと日が暮れちゃう」


淡「プロポーズされた後だと一緒に買い物するのも、なんだか新婚夫婦みたいな…」


咲「おーい、淡ちゃん。戻ってきて」


――――――
――――――


~20:00、寮~


淡「うーん、お腹いっぱいっ」ゴロン


咲「こら淡ちゃん。食べた後すぐ横になると身体に悪いよ」


淡「あ、見てサキ。はやりんがテレビ出てる」

淡「やっぱり可愛いな……アラサーとは思えない」ウ-ム


咲「ちょっと聞いてるの淡ちゃん」


淡「サキもこっち来て一緒に見よー。ほら、膝枕ぷりーず!」


咲「……もう」テクテク



はやり『そうですねー!やっぱり、インターハイは毎年見所しか無いので楽しみです☆』

はやり『麻雀初心者の大人も子供も、経験者も玄人さんも。皆揃って夏のお祭りを楽しみましょうね☆』



咲「そうだ、もうすぐインハイだけど淡ちゃん調子はどう?」


淡「んー……」ヨイショ

淡「まあ、余裕?」ポフ


咲(勝手に膝の上に……)モゥ


咲「余裕って、ダメだよ慢心してたら。いっつも菫先輩に怒られてるでしょ?」


淡「スミレは慎重すぎなんだよー。白糸台高校の新星、大星淡だよ?」

淡「神でも悪魔でも、グランドマスターでもなんでもござれだよ!」スリスリ


咲「あ、淡ちゃん。スリスリされると太ももくすぐったいってば」グイ


淡「サキの太ももは、神にも悪魔にもグランドマスターにも勝るね」グヘヘ


咲「別に嬉しくないし……」


淡「にしても、サキがチームに居てくれたらもっと楽しみだったのに」ムスッ


咲「またその話?虎姫は攻撃特化、私の得意分野じゃないんだから仕方ないよ」


淡「カントクは要らない所にこだわり過ぎなんだよね」

淡「確かにサキはバランス型だけど、実力的には照に次いで2番目くらいだよ?入れない手はないって言うのに」ハァ


咲「そう言ってくれるのは嬉しいけど、決まっちゃった事だから」

咲「……それに、ね?」


淡「ん?」



咲「これまで淡ちゃんとはずっと一緒にチームとして戦ってきたけど、たまには客席で応援するのも悪くないかなって」


咲「自分の対局の事を考えなくて良いから、淡ちゃんだけに集中できるしね」ニコ


淡「……」

淡「……」フイッ


咲「あれ、淡ちゃん?」


淡「……サキ、そういう所、ずっこい…」


咲「えっ?」キョトン


淡「~~~~ッッッ、な、何でもないっ!////」

淡「じゃあ、サキは私だけ見てなきゃダメだよ?他の子に目移りなんて、許さないから」


咲「もちろんだよ。これまでだってずっと……」


淡「サキ?」


咲「あ、ううん。なんでもないっ」アセアセ



咲「お風呂沸いたみたいだから、淡ちゃん先に入って?私は洗い物してくるからっ」スッ


淡「わぷっ!」

淡「いてて…。サキ、洗い物なら私がやるよ?」


咲「この間頼んで、お皿を何枚も犠牲にしたのは誰だったかな」


淡「ひゅ、ひゅーひゅ~……」クチブエ


咲(吹けてないし…)

咲「ご飯のお金とか、その他諸々は淡ちゃんに頼みっぱなしなんだから、家事くらい私がやりたいの」


淡「そんな事こそ気にしなくていいのに。私の家、お金持ちだし!」フフン


咲「……淡ちゃん、そのセリフ私以外には言わない方が良いよ…」



淡「へ?」キョトン


咲(もう、天然なんだから)



咲「いいから!おじさんとおばさんにも、淡ちゃんは家事出来ないから今後とも頼むねって言われてるし」


淡「むぅ…そこまで言うなら、分かったよ」


咲「うん。暑いから、のぼせないように気を付けてね」


淡「サキみたいにお風呂で寝たりしないから平気だよー」


咲「ぅ……あ、淡ちゃん!」プンスカ



淡「きゃー逃げろー!」アハハ


咲「まったくもう…」フフ



咲「…さて!洗い物済ませちゃお」


――――――
――――――


~深夜2:00~


咲「……」スヤスヤ


カチ……カチ…
……タンっ、カチャ……



咲「んぅ……?」パチ


タンッ……カチ…



咲「え、なに……この音……?」

咲(ま、まさか、泥棒!?)


咲「あ、淡ちゃん。起きて、ねえ、淡ちゃん」


咲「……あれ、淡ちゃん?」チラ


シーン


咲(淡ちゃんがいない!?……ま、まさか…)



咲「淡ちゃん!!!」ダッ


―――



淡「んー……」


バンッ

咲「淡ちゃん大丈夫!?」ババ-ン



淡「うひゃっ!?さ、サキ?」ビクッ

淡「どしたの、こんな時間に……怖い夢でも見た?」


咲「あれ……無事なの…?ど、泥棒は」


淡「泥棒?確かに、私はいつかサキの心を奪う泥棒1年生だけど」



咲「そんな事じゃなくて!なんか、カチカチって変な音が……」


淡(そんなことって言われた!)ガ-ン


淡「まあまあ、落ち着きなよサキ」

淡「怖かったね。……ほら、おいで?」



咲「うん……」トテトテ


淡「ごめんね、起こしちゃって。音の原因は私だよ」ナデナデ


咲「え……?」チラ

咲「あ…麻雀、やってたの……?」


淡「うん。一人麻雀をね」


淡「もー…サキには内緒でやってたのに、見つかっちゃったか。恥ずかし」


咲「インハイに向けての練習…?言ってくれたら、私も手伝うのに」


淡「ダメだよ。サキが起きてる間は麻雀以外の事してサキと過ごしたいもん」


咲「むぅ…」プク



咲「でもダメだよこんな時間まで。身体に悪いよ?」


淡「あはは、平気だって。サキ、私が体調崩したところ見たことある?」


咲「……ないけど」


淡「でしょ?」ニコ


咲「それでもなの!淡ちゃんがよくても、私が心配しちゃうよ」


咲「……それに」


淡「うん?」


咲「……目が覚めた時、淡ちゃんが隣に居ないと…」

咲「その、不安……なんだもん」チラ


淡「……」


咲「淡ちゃ…んむっ!?」


淡「んっ…」チュッ


咲「ん……あわいちゃ……んんっ!!」


淡「……ぷは」


咲「はぁ…はぁ……あ、あわいひゃん…いきなり……」タラリ


淡「サキ、可愛すぎ」ギュッ

淡「大好き、愛してるよサキ」スッ



咲「だ、だめっ。これ以上は……」グイッ


淡「無理。我慢出来ない」チュッ


咲「ふぁ……んっ…」



淡「ね、サキ。しよっか?」


咲「ダメだよ…もうこんな時か……んんっ!!」ビクンッ


淡「まあ、サキがダメって言ってもしちゃうけどね」ペロ


咲「ひうっ…!…淡ひゃん……」トロン


淡「……」ムラ



淡(…明日も遅刻、確定だね)


淡「サキ……」スッ



――――――
――――――――――――
――――――――――――――――――


~つぎのひ!~


咲「んん……」パチ


咲「いっつ…身体痛い……」


咲「……そっか、夜に…」

咲「……」



咲「ぅぅううぅぅ…/////」プシュ-


咲(淡ちゃんのバカ…あんないきなり……)



淡「むにゃ…へへ、サキ…好き……」


咲「……」クス

咲「……私も、もうちょっとだけ寝ようかな」スッ


咲「……」



咲「あれ?」

咲「私、何か忘れて……」


咲「…」


咲「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!やばっ、学校!!!今日平日だよぉ!!」


咲「今何時っ…!」チラ


時計「9:20」デデドン



咲「……」サァァァ


咲「あ、淡ちゃん!!!起きて!!朝!ていうか遅刻、遅刻してるから!!」ユサユサ


淡「せかいじゅうがてきにまわっても、わたしはさきのみかた……」ムニャムニャ


咲「淡ちゃぁぁぁん!!!」




カンッ!

カンです。
読んでくださった方、ありがとうございましたっ

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