結衣「そ…そんな……ちなつ…ちゃん…」あかり「えっ…えっ…」ウルウル (69)

あかり「もうみんなが殺されていくのは嫌だよぉ……ぐすっ…」

京子「自分の代わりに誰かが死んでいいなんて、私は思わない…絶対」!

モノクマ「そうかな?本当にそうかな?」ウププ



ゆるゆり×絶望。
非日常。
百合成分多め。
ダンロンのストーリーとは一切関係ない。
裁判じゃない。
続編の前に、以前VIPに投稿したものを再放送。
グロ・暴力シーン注意。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393836395

赤座あかり

歳納京子

船見結衣

吉川ちなつ

杉浦綾乃

池田千歳

池田千鶴

大室櫻子

古谷向日葵

松本りせ

高岡ひろ



ЖЖЖЖЖ目を覚ますと11人は洋館のような建物の中に隔離されていた。
周りの扉には全て鍵がかけられており、出口となりそうな所は塞がれていたЖЖЖЖЖ

ちなつ「こ…、ここは一体どこなんでしょうか…」

あかり「あかりこんな場所来たことないよぉ…」

綾乃「待って、誰かいるわ!」

                , ´: : :`ヽ
            , -‐  、   __  ': : : : : : :j
                'r ¨   ヽ: : : : : : : ヽ
          i             ';: :: ::,、_,,ィ|:',
            〉、            '; : /´⌒': : ',
         / i        ●    - ‐- 、: : :/!
         /  .,i            /´   rェョ  i:∧!:i
       /   〈!      /i/i/  i     `j、_,,ィヘ/: :i
        i                ゝr-‐く,_j、 _レ': : :`ヽ
           \         ヽ __ __ ノ: : : : : : :' ,

        \     ヽ              ヽ: : : : : : : :\
         \                   ',: : : : : : :: ::\
          ヽ,                    ',: : : : : : : :: : ヽ、
           i                   ',: : : : : : 、: : : ::∧
            i                   !: : : : : : :ト、 : : : }
             i                -‐ ‐' . : : : : : ! ゝ-‐′
                          /       `∨: : i
             i              /         i: : : !

モノクマ「ようこそ、オマエラ」

京子「えっと……クマさん?」

モノクマ「クマさんじゃないよ!モノクマだよ!!」

モノクマ「突然ですが、皆さんにはゲームをしてもらいます!」

京子「えっ、ゲーム…?」

ちなつ「ゲーム…ですか?」

綾乃「私たちをこんなところに閉じ込めておきながらゲームって…一体何のつもりよ!」

千歳「ちょっと、綾乃ちゃん落ち着いてや…まだどんな人かもわからへんし」

モノクマ「ルールはいたって単純、簡単なゲームを一つずつこなしていくだけさ!」

向日葵「私たちに拒否権はないんですの?」

結衣「おいおいちょっと待て、なんでゲームをやらされなきゃいけないんだ?」

モノクマ「オマエラに拒否権なんて存在しないクマ!」

綾乃「ゲームをやらされるのはわかったけど、その理由がわかんないわ」

モノクマ「理由?そんなのここから出るためだと思っていればいいじゃん!!」

モノクマ「そして、各ゲームで敗者となった人はその時点でゲームを続けることはできません。よって、特別な罰を受けてらいます!」


結衣「え…罰?」

櫻子「罰って…痛いの?」

モノクマ「そりゃあ罰だもん。痛いに決まってるさ」

櫻子「げっ、マジで……」

ちなつ「たかがゲームの罰でしょ?そんな怖がるような内容なわけないじゃないですか」

京子「ちなつちゃん、待って…こいつ何を考えているのかわからない」

ひろ「もしかして[ピーーー]…とか?」

モノクマ「さあどうだろうね」ウププ

あかり「痛い思いをするなんて…あかりはそこまでしてゲームやりたくないよぉ」

ちなつ「あかりちゃんそんなの私もよ、こんなくだらないことに付き合ってられない。とっととこんな場所から出してよね!」

綾乃「これ以上怪しい行動をとるなら警察に通報しますよ?」

モノクマ「今警察って言った?警察なんてちっとも怖くないよ」ウププ

綾乃「な、何言ってるのよ!」

モノクマ「ここでは携帯なんて使えないし、それに警察じゃこの場所は絶対つきとめられないよ」

向日葵「あら本当…、携帯の電源が付きませんわ」

あかり「あかりもだよぉ…」

綾乃「……」チッ

綾乃(これってやばい状況じゃないのかしら…)

結衣「私たちがここに閉じ込められて、警察が絶対に来られないなんて…そんな馬鹿げた話があるわけないだろ!」

モノクマ「じゃあ意味もなく祈り続けていればいいんじゃないの?」ウププ

京子「皆こんな奴の話に乗っちゃだめだ!」

綾乃「とっ、歳納京子の言う通りだわ!助けが来るのを待ちましょう」

モノクマ「ゲームをしないんだ…………じゃあ……」

ダンッ

綾乃「えっ…」ポタ ポタ

京子「あっ、綾乃!?」

千歳「綾乃ちゃん!?」

櫻子「向日葵危ない!」ガバッ

向日葵「櫻子///」!?

ダダン

モノクマ「ここで皆揃って死んじゃえばいいじゃん」

ダダン ダダダダン

結衣(……嘘だろ)

結衣「綾乃っ大丈夫かっ?」

綾乃「私のほうは大丈夫よ、ちょっと掠っただけだから…それより何とかしないと…」

綾乃(本格的に私たちの命が危なくなってきたわ…)

モノクマ「わざと急所を外してるのは今のうちだよ」ウププ


京子「やめて!」

モノクマ「おっと?」

京子「ゲームならやってあげてもいいから、これ以上皆を傷つけないで…」

綾乃(歳納京子……)

結衣「私もだ、そのゲームとやらに勝ち残ってやるよ」

櫻子「臨むところだ!」

向日葵「ゲームをして助かるのであればやらせて頂きたいですわ」

千鶴「ここで殺されるくらいなら、やってやる」

千歳「綾乃ちゃん、うちらと頑張ろう!?」

りせ「……」

綾乃「いいわ、そういうことなら誰一人と傷つくことなくゲームを終えて、無事にここから出ましょう!」

京子「おう!いいぞ綾乃―」

櫻子「根性見せたる!」

向日葵「櫻子、調子に乗りすぎるのはいけませんわ」

ひろ(えぇ…何だかとっても怖いけど、頑張らなくちゃ)


結衣(何だか楽しめそうだ)

綾乃(危険なのは承知だけど、意外といい思い出にもなったりして。助けもいつかくるし思うし)

モノクマ「オマエラの前向きな姿勢には感動したよ…」

モノクマ「そういうことなら、早速最初のゲームから、最初のゲームは…『ババ抜き』です!」

ひろ「ババ抜きって…あのトランプのババ抜きのことですか?」

櫻子「なんだよ、大したことねーじゃないかよ。なんかテンション下がった」

結衣「まあいいんじゃない?まだゲームは続くんだし」

綾乃「そ、そうね。正直安心したわ」

京子「そういえば綾乃、さっきの怪我大丈夫?見てるとけっこう出血してたしさ…」

綾乃「出血は止まったみたいだし、大事には至らなかったわ…」

京子「そっか…よかった」

綾乃「その…」

京子「ん?」

綾乃「ありがと…ね」

京子「ううん、本当に心配だったから!」エヘヘ

櫻子(ゲーム楽しみ〜〜〜♪)

あかり(本当に大丈夫なのかなぁ…あのクマさんが誰なのかもわからないし)

モノクマ「ではカードを配ります」サササッ

モノクマ「不正行為をした者は問答無用に罰を受けるので注意してください!」

モノクマ「では早速ゲームにいってみよう。記念すべきfastゲーム『ババ抜き』、オマエラ始めー!!」

ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ

〜『ババ抜き』開始〜

向日葵(こ、これって普通にやればいいのですのね)サッ

結衣(これじゃ普段ごらく部でやってることと変わらないな…)サッ

京子(本当にこれだけで済むのか…)サッ

あかり(どうしよう…あかりババ抜きだといつも負けちゃうんだよね…)サッ











結衣「とりあえず一抜け…」パシ





櫻子「やった!!あがり!!」パシ


千歳「うちも上がりやわ」パシ









ちなつ(なんでよ…こういう日に限って調子が悪いんだから…)ウウウ





綾乃「上がりよ」パシ

向日葵「上がりですわ」パシ

ひろ「私も上がりです」パシ




千鶴「上がり…」パシ





りせ「……」パシ









京子「上がり」パシ


京子(危ねぇ〜〜)


京子(あとはあかりとちなつちゃんかぁ…)


結衣(それにしてもやっぱりあかりが残ったか…)




櫻子「あかりちゃんもちなつちゃんも頑張って!」

向日葵「櫻子、今集中しているのですから静かになさい」



ちなつ(私の手札は一枚…あかりちゃんの手札は二枚…次は私がカードを引く番…)

ちなつ(これで確実にあかりちゃんの手札からババ以外を引けば私の勝ち…)ゴクン

あかり(うぅ…ちなつちゃん…)

ちなつ(ふふ、あかりちゃんったら…ババを私に引かせようとしてるのバレバレだよ)

ちなつ(ごめんね…あかりちゃん…)

ちなつ(悪いけど、勝たせてもらうわ)サッ

あかり(それはちがっ…)

ちなつ(……よしっ)

ちなつ(……!)

ちなつ「そ、そんな…」

ちなつ(じゃあ、あかりちゃんはわざと私に勝たせようとして…)

ちなつ(私ったらあまりにもうかつだったわ…)

あかり「ちなつちゃんごめん。もしほんとに罰があったら心配だから、ちなつちゃんに勝たせてあげようとしたんだけどぉ…」

ちなつ「えへへ、初めてあかりちゃんに負けちゃった♪」テヘ

あかり「えっ、まだあかりの番が残ってるよぉ?」

ちなつ「いいわ、あかりちゃん…どう考えたって私の負けよ…」ホイッ

モノクマ(…)ニタ

モノクマ(まあ、このくらいなら不正じゃないっか)

モノクマ(さてと、ゲームも終わったようですねぇ)ウププ

ちなつ「ほら、終わりましたよ。罰ゲームがあるんだったらとっとと済ませちゃってください」

モノクマ「罰を受けるのは…吉川ちなつさんに決定しましたー!」

ちなつ「はいはい、で、罰って何よ?」

モノクマ「では吉川ちなつさんに与える罰の内容は……」


パラルロパラルロパラルロピラルロパラルロパラルロ






§з≪≪≪吸血鬼狩り≫≫≫э§


ちなつ「えっ…?」

ちなつ「なに…それ」

モノクマ「説明は簡単。数千年前の西洋でも実際に行われていた、吸血鬼狩りのシチュエーションで胸に杭を打ち付けるだけさ」

ちなつ「待って…待ってよ…そんな…それだと私死んじゃうってことじゃん…」

モノクマ「待ってって言われても…それが罰なんだから仕方ないよ」ウププ

結衣「おい何考えてんだ!ちなつちゃんに何かしたら許さないからな!!」

ちなつ「結衣先輩、私死にたくない!」ブルブル

結衣「大丈夫…ちなつちゃん、何があっても私が守るから!」

ちなつ「結衣先輩…」グスン


綾乃「あなた考えてることが尋常じゃないわよ!」

あかり「そうだよぉ、ちなつちゃんに罰を与えるのはやめてぇ〜」





モノクマ「では、開始」ポチ

ちなつ「ゆい…せんぱい……」

結衣「あっ、ちなつちゃ…」








―――――――――――――――――――――――――――



ちなつ「ここは……」

ちなつ「何だかすごく狭いし…」

ちなつ(あれ…何か聞こえる……)

男「死者を死に返す…」ブシャャャァッ

男「死者を死に返す…」ブシャャャァッ

男「死者を死に返す…」ブシャャャァッ



ちなつ(人の声だ……なんだかとてつもない狂気も感じる…)

ちなつ(あっ、もしかしてここって棺桶の中…?)

ちなつ「誰か開けて、私生きてるよ!!」ドンドン

男「ここの棺桶だな…」



パカッ


男「?」ン


ちなつ「あ、あの……助けて…ください……わっ、私…生きてますから……」

男「……」ニヤリ

男「……」ニヤリ

ちなつ「だから生きるって…私人間だよ?だいたい吸血鬼狩りとか意味分かんないから、いい加減ふざけた真似はやめてよ!やめて…お願い…お願い…やめて…やめて……」
.
.
.
男「杭の位置はこの辺で………準備はいいぞ」イヒヒ

ちなつ「ちょっと…嫌だ……やめて………誰か…」

男「」ガツンンンンンッ


グヂュゥ


ちなつ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁぁ…ぁあ」ブシュゥゥァァァァァァァッ

男「」ガンッ ガンッ ガンッ

ちなつ「……ぁ…」ブシュゥゥゥァ ブシュゥゥゥァ ブシュゥゥゥァ





〜Fin〜
―――――――――――――――――――――――――――――

ピー ピー ピー ピー…
.
.
.
.
.
「吉川ちなつの死亡を確認しました」

残りの生存者 10/11人


結衣「そ…そんな……ちなつ…ちゃん…」

あかり「えっ…えっ…」ウルウル

京子「なんで……どうしてなの………ちなつちゃん何も悪くないのに」ポロポロ

綾乃「嘘よ…こんなの…絶対に嘘に決まって……そんな…そんな…」ウッ オエェ

櫻子「ちなつちゃぁぁぁぁぁん…」グスングスン

向日葵「そんな…吉川さんが…」ウルウル

ひろ(あれ全部血なんだよね……なんでこんな酷いことするの……私も次は私の番なのかな)ゾワゾワ


モノクマ「見せつけの罰にしたらインパクトは薄かったかなぁ」

モノクマ「まっ、設定も凝ったわけだし、別にいっか」ウププ


モノクマ「さて、このゲームの意味が分かったかな?次は自分かもしれないね」ウプププ


京子「返せ…」

モノクマ「へぇ?」

京子「ちなつちゃんを…ちなつちゃんを返して」

モノクマ「自分の心配をしたほうがいいんじゃないの?今だって、皆自分のことで精一杯じゃないのかな?」ウププ


結衣「ちなつちゃん…私が守ってあげれなかった……くそぉ…くそぉ……」グスン

櫻子「戻ってきてよぉ…ちなつちゃん…」ジュルジュル

.

.

.

京子「そんなことない、そんなことないよ!私たちはちなつちゃんの死を忘れない!!」

モノクマ「果たして最後までそんな台詞を吐き続けられるだろうかね」ウププ

―――――――

モノクマ「別れを惜しんでる最中悪いけど、次のゲームに移らせてもらいます!」

モノクマ「次のゲームは……」



モノクマ「『数取りゲーム』です!」

あかり「数取りゲーム……」ウルウル

綾乃「ゲームなんて続けていられる場合じゃないじゃないの!」

櫻子「そうだ、ちなつちゃんが死んじゃっだの゛に゛………」グスン

京子「いい加減にしてよ」


モノクマ「あれぇ?ここで全員皆殺しにしてほしいのかな」

京子「チクショぉ…」

モノクマ「NOT31って知ってるよね?ルールはそれと同じで、100を言ったら負け。つまり100を言わせたら勝ち。一度に言える数は1から3までだよ」

モノクマ「順番はかってに決めておいたので、順番に従って円になってください!」


モノクマ「因みに順番は…ウププ」

эзэзээзэзэ
杉浦→大室→船見→高岡→歳納→池田千歳→赤座→松本→古谷→池田千鶴


モノクマ「順番に文句を言うのはルール違反だからねー」ウププ

あかり(ずっとちなつちゃんの死を惜しんでいたいのに……それでもまだゲームを続けるなんて酷いよぉ……)

綾乃(このゲーム、つまり…後半なれば負ける人が確定されていくということよね…)




モノクマ「罰を受けてほしい人を一人に絞って全員で潰しに掛かるのも手だとおもうけどね」ウププ

京子「うるさい…」ウルウル

モノクマ「全くいい顔してやがるね」ウププ

京子「お前の口車になんか乗らない……」


〜準備完了〜

モノクマ「では、オマエラ、始めぇ!」


〜『数取りゲーム』開始〜

綾乃「……」

モノクマ「どうしたの早く?ただ数字を言うだけだよ」


綾乃「1…」クッ

櫻子「2・3」

結衣「4・5・6…」

ひろ「えっと、7…」

京子「8・9」

千歳「10」

あかり「11…」

りせ「……」

向日葵「ぇっ…?」

あかり「そうだ松本先輩……」


りせ「……」アセアセ

あかり「すいません、紙とペンを貸していただけませんか…」



あかり「松本先輩どうぞ…紙とペンですよ」

りせ「」アリガト… 

あかり(あれ…今松本先輩の声が聞こえたような…)

りせ「」カキカキ 「8 9」

向日葵「10…」

千鶴「11」

綾乃「12」

櫻子「13…」

結衣「14・15」

ひろ「16・17…」

京子「18…」

千歳「19…」

あかり「20…」

りせ「」カキカキ 「21」

向日葵「22…」

千鶴「23…」

綾乃「24…」

……

……

……

……

……

結衣(正直前半は何も考えなくていい……)

……

……

……

……

京子(91を言った時点で、自分が負ける可能性は消える……)

……

……

千鶴「79・80」

綾乃「81…」

櫻子「82…」

結衣「83」

ひろ「84・85・86…」

京子「87…」

千歳「88…」

あかり「89…」

りせ「」カキカキ 「90」


綾乃(赤座さんと会長さんはあえて91を取らなかったわ…どうして…)

綾乃(赤座さんはもしかしたら気づいていないかもしれないけど、会長さんが気づかないわけは……)

向日葵「91…」

向日葵(私と櫻子は罰を受けることはないにしても…まだ船見先輩から松本先輩までが残されてますわ…)

千鶴「92…」

綾乃「93…」

櫻子「もうやだ…やだやだやだやだ…」

結衣「大室さん…?」

櫻子「もう誰かが死ぬなんて……ぐすっ……嫌だよぉ…」

向日葵「櫻子……でもゲームを途中でやめたら…」

モノクマ「言い忘れてたけど、持ち時間は自分のターン一回につき20秒だからね、それ以上過ぎると……」ウププ

結衣「大室さんいいから早く!このままだと皆が罰を受けてしまうんだ…早く……」

櫻子「でもぉ……ぐすっ」

結衣「いいから言って!!」

モノクマ「5…4…3…2」

向日葵「櫻子、お願い!言って!!生きる希望を捨てるのは駄目ですわ!!」


櫻子「94…」グズン

櫻子(うぅ……)

結衣(人騒がせだな…)

結衣「95」

ひろ「96…」

京子「97…」

千歳「98…」

あかり「99・100」

りせ「…!」

モノクマ「んん?」

京子「あかり!?」

結衣「あかり!?」

櫻子「あかりちゃん!?」


あかり「えへへ、あかり死んじゃってもいいんだ…」グスン

あかり「松本先輩が罰を受けて苦しい思いをするくらいなら、あかりが代わりにって…」

櫻子「あかりちゃん…」グズ…

京子「あかり…そんな…そんな…あかりだっていなくなったら悲しいよ!」ウルッ

綾乃(赤座さん………)

結衣「あ…あかり…なんでこんなこと……」





モノクマ「罰を受けるのは…松本りせさんに決定しました!」

あかり「えっ…そんな……」

結衣「罰を受けるのはあかりがじゃない!?」




櫻子「そんな…松本先輩……」

あかり「ねぇ、なんでなの…ゲームに負けたのはあかりだよぉ」

モノクマ「どうみたって負けは松本りせさんじゃないか」ウププ

あかり「いやだ…松本先輩に何かあったら……モノクマさんお願い…罰を与えるのはやめてあげてよぉ…」

あかり「うぅ………ぐすっ…」ウルウル


りせ「…」ナデナデ

あかり「松本先輩……?」グズン

あかり「えへへ、おかしいですよね。今一番怖いのは松本先輩のはずなのに…あかりったら泣いちゃって…」

りせ「…」ギュッ

あかり「松本先輩///」!?

りせ「強く……生きて」

あかり「えっ……」!

りせ「あなたには…強く生きてもらいたいの……だから…最後まで生きる希望を捨てたら駄目よ」


あかり「まっ、松本先輩……」グスン

京子「あかり、今松本先輩なんて!?」

あかり(えっ…そっか…あかりにしか聞こえてないんだ…)

あかり「うん、あかり頑張るよ。頑張って生き残るよぉ……」グスン

モノクマ「松本りせさんに与える罰の内容は……」


パラルロパラルロパラルロピラルロパラルロパラルロ 



≪θθЖЖЖ生き餌ЖЖЖθθ≫


結衣「じょ、冗談だろ……?」ザワザワ

綾乃「う、嘘でしょ……」ゾワ

櫻子「そ、そんな…」ガタガタ

モノクマ「開始」ポチ





あかり「やだよ…やめてぇ…松本先輩っっ」ザザザザザザザッ

――――――――――――――――――――――――――――


巨大なガラスケージの中に


りせ「……」ゾク


お腹を空かせた


りせ「……」ガタガタガタガタガタ


成人男性の4倍はあろうかという大きさのニシキヘビが…


りせ「……」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ





投入されたのでした……。


ヘビ「」ギョロギョロ


りせ「!」ガタガタガタガタガタガタガタガタ


ヘビ「」ズリズリズリ



『に げ て も む だ』



ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……


りせ「……っ」



グキ パキ パキ グキッ ポキ ボキボキボキ パキッ バキバキ…



りせ「」クタッ…


ニシキヘビは何時間もかけて小さな少女の身体をゆっくりと呑み込んでいきました…。


ヘビ「」ゴクリ プー


〜fin〜

―――――――――――――――――――――――――――――

ピー ピー ピー ピー…
.
.
.
.
「松本りせの死亡を確認しました」

残りの生存者 9/11人

モノクマ「自然界って厳しいんだねぇ」ウプププ

あかり「松本先輩……うぐっ…うっ……く゛ず……」ボロボロ

櫻子「あんな死に方……ぐすっ……」ポタポタ

京子「し…信じられないよ」

結衣「……はは…はははっ……これなら銃で殺された方が何百倍もマシだ……ははは」

綾乃「うそ…何よ…なんで私たちが」ゾワゾワ

千歳「会長…」

向日葵(どこかで自分じゃなくて良かったってほっとしていた自分が許せない……)ポタ ポタ…

千鶴(クッ……)ウルウル

モノクマ「思う存分絶望を見るがいいよ、ゲームはまだまだ続けていきます」ウプププ


――――――――――――――――

ピンポンパンポン


モノクマ「ここで一旦休憩をはさみます。食糧とトイレが用意されるので、ご自由に」

モノクマ「あっ、今食糧の中に毒が入っているんじゃないかって疑ったでしょ?」ウプ

モノクマ「オマエラにはあくまでもゲームで罰を受けて貰うつもりなので、その心配は全くのご無用」ウププププ


綾乃「そんな…食べる気にならないわよ」

向日葵「私もです……」

京子「気持ちは分かるよ、でも生き残るためには食べないと…」

あかり「うん、そうだね……」パク

結衣「どう?あかり」

京子「体の具合とか…悪くない?」

あかり「うん、おいしいよ…って、みんなあかりを実験台にしたでしょぉ」プンプン

京子「あはは、ごめんごめん」

綾乃「歳納京子…えっと、その…今は……」

京子「うん、みんなわかってるよ…あかりも結衣も、私も…」

綾乃「……」

京子「ちなつちゃんと松本先輩のことを考えたら辛くなるのは当然だし、もう頭がおかしくなっても仕方がないくらいだけど…こうでもしないとやってられないからさ…」


綾乃「そうよね…なんかごめんなさい」

京子「いいよ…綾乃も一緒に食べよ?」

綾乃「えぇ…でも今は食べ物が喉を通りそうにないの…遠慮しておくわ…」

京子「わかった…でもさすがに水くらいは飲んでおきなよ」ホイ

綾乃「あ、ありがと///」ゴクゴク

――――――――――――――――

〜休憩時間終了〜

モノクマ「ではゲームを再開します!続いてのゲームは……」

モノクマ「うぉ…これが出ましたか…」ウププ


モノクマ「『人気投票』だよ~~~」


結衣「えっ?」

モノクマ「とは言っても、今回はその逆なんだけれども」ウププ

綾乃「あなたのやらせたいことなら大体予想はつくわ……」


モノクマ「ルールはこれまた簡単です。今生き残っている自分以外の8人の中で、罰を受けてもいいと思う人を一人選んで投票するのです!」






京子「いるわけないじゃない!」

千歳「そうよ、そんなんいくらなんでも…」

モノクマ「本当にオマエラは面倒くさいね。何度も言うけどオマエラがゲームを辞退するということは、全員で仲良く罰を受けるってことだよ」

モノクマ「それに、オマエラが選びそうなのはなんとなく予想がつくけどね」ウプププ

京子「……」

千歳「……」


モノクマ「では、投票までに少し時間を与えます」ウププ

―――――――――――――

綾乃「これは辞退も考えるべきだと思うわ…船見さんもこんなのいくらなんでも辛すぎるとは思わない?」

結衣「私もこんなことしていいはずがないとは思ってるよ」

綾乃「どうせ死ぬんだったら、誰も恨むことなく皆で罰を受けた方が…」

結衣「それでも、私はどんなことがあっても生き残りたい…」

綾乃「船見さん…」

結衣(そうだ…誰を選ぶかはもう決まっているんだ……)

―――――――――――

結衣「ちょっと話したいことがあるから、高岡さん以外全員来てくれない?」

あかり「結衣ちゃん?」

櫻子「船見先輩…?」



ひろ「……」

京子「結衣、話って…」

結衣「皆で高岡さんに票を入れよう」

京子「えっ…」

綾乃「船見さん、何を言って…」

あかり「そ、そうだよ結衣ちゃん…そんなことしたら」

千鶴「そんなことをしたら私たちが人殺しに…」


結衣「じゃあさ…あかりは古谷さんに票を入れられる?」

あかり「えっ…」

結衣「綾乃だってさ…千歳に票を入れられる?」

綾乃「ぐすっ……できないわ…」

結衣「そうだよね?」

結衣「大室さんも、ここにいる誰かが罰を受けることに耐えられる?」

櫻子「……」ウウン…

結衣「私を悪者にしてくれたって構わない…でも……」

結衣「ここにいる皆も、最終的に高岡さんに票を入れるしかなかったんじゃないのか……」

京子「……」

あかり「……」

結衣「私だって、高岡さんに恨みがあるわけでもない。むしろ出来ることなら一緒に生き残りたいよ……でも無理なんだ」

結衣「たしかに各自でランダムに票を入れることだって出来る」

結衣「でも…皆で確実に助かる方法といえば、これしかないんだ……」

綾乃「……」

千歳「……」

櫻子「……」

向日葵「……」

千鶴「……」

……

……

……

……

モノクマ「そろそろ時間かなぁ」

モノクマ「ではゲーム開始します。一人ずつ順番に、投票用紙に罰を受けてもいいと思う人の名前を書いて投票してください!」


結衣「私からいくよ」























モノクマ「全員の投票が終了しました。投票結果が出るまでしばらくお待ちください」







モノクマ「投票結果が出ました!」


モノクマ「投票の結果、罰を受けるのは…高岡ひろさんに決定しました!」

ひろ「……」

ひろ「うん…分かってた」エヘ

ひろ「船見先輩が私以外の皆を呼び掛けて話していた時から…」

ひろ「なんでだろう…悔しいな……」グスン

ひろ「私これから罰受けるんだよね……苦しい罰はいやだな………」


京子「……っ」

あかり「……っ」

千歳「……」グス

櫻子「…うぅ…」

向日葵「……」



ひろ「なんで皆さん揃って下を向いているんですか?皆さんは私のおかげで助かるんですからいいじゃないですか?」

結衣「恨むなら私を恨んでくれ」

ひろ「船見結衣先輩…最初は顔も名前も知らない先輩だったけど、今日一緒に過ごしているうちに、かっこいい先輩だな…とか思ったりして……えへへ」

結衣「……」

ひろ「皆も、ほとんど面識ない私なんかに話しかけてくれたり、励ましてくれたり…仲間になれたみたいで嬉しかった」

ひろ「ありがとう…」


ひろ「船見先輩……」

結衣「……」

ひろ「私は恨みますから…」

モノクマ「オマエラだって十分に非常な奴らだということがわかったよ」ウップップ

モノクマ「ではそんな高岡ひろさんに与える罰の内容は……」


パラルロパラルロパラルロピラルロパラルロパラルロ




ЖЖЖЖ水責めЖЖЖ†

ひろ「………」

モノクマ「では、開始」ポチ


ひろ「もっと皆と居たかったです……」


――――――――――――――――――――――――――――――

水槽の中


ひろ「………ハァ…ウゥッ……」バチャバチャ


ブクブクブクブク ジュジュジュジュ


グギャアアアアアアア バチャバャ

グジュジュジュジュ ブクブクブク


ピキキキキキキキキキキキキキキキ ビリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ひろ「」プカ …プカ …



〜fin〜

―――――――――――――――――――――――――――――――

ピー ピー ピー ピー…
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「高岡ひろさんの死亡を確認しました」


残りの生存者 8/11人


あかり「…ひっく…ひっく……」ウルウル

京子「………」グス

櫻子「私たちが…私たちが殺したんだぁぁ」グスン

モノクマ「そうやってかってに自分を追い詰めるといいさ」ウプププ

モノクマ「因みに、投票の結果は…」


赤座あかり 0票 

池田千歳 0票

池田千鶴 0票

大室櫻子 0票

杉浦綾乃 0票

高岡ひろ 7票

歳納京子 1票

船見結衣 1票

古谷向日葵 0票

松本りせ×

吉川ちなつ×


モノクマ「でした」ウプププ


京子「え…」

あかり「京子ちゃんに一票…」

結衣「ど、どういうことなんだ…」

モノクマ「なんだい?」



結衣「結果について言ってるんだ!」

モノクマ「結果は見ての通りだよ。さすがに誰が誰に票を入れたかということまでは教えられないよ」


結衣「千鶴…お前だろ、京子にわざと票を入れたのは」

千鶴「知らない。私は入れてない」

結衣「そんなの信じられるか、お前さ前から京子のこと毛嫌いしてたよな?まさかこんな状況の中でも引きずってるとかマジであり得ないよ?」

千鶴「だから私は歳納なんたらに票は入れてない」

結衣「ふっざけんな!」

京子「結衣、もういいから…私は皆が生きているだけでいいから」

千鶴「姉さん、こいつ…」

千歳「千鶴ももうええから…」


綾乃(ごめん、皆……)

綾乃(歳納京子に票を入れたのは私なの……)

………

………

数時間前
………

ひろ「……ぅぅっ」グス

綾乃(せめて私だけでも、高岡さんに何か出来ることはないだろうか…)

綾乃(だって…今の高岡さんの気持ちは私が誰よりも分かる自信があるんだから…)


(小学校の頃は一人でいることが多くて…)


(クラスの女の子たちが私のほうを見てひそひそと話していると、とても不安な気持ちになったことを今でも覚えてる…)


(高岡さんは、私たちなんかよりもよっぽど辛い思いをしていると思う……)




綾乃「あの…高岡さん?」

ひろ「はい…なんですか?たしか杉浦先輩……で」

綾乃「そうよ」

ひろ「何か…用でしょうか?」

綾乃「友達になってくれないかしら……?」

ひろ「」!?

ひろ「す、すいません。と、突然のことなもんで…。べっ、別に友達が居ないなんてことはないですよ…」

ひろ「ただ今は近くに居ないだけで…」

ひろ「だから、そ、そんな無理してお気遣いなさらなくても…」

綾乃「今のあなたを見ていると、七森中に入学する前のことを思い出すの…」

ひろ「……」

……

……

……

ひろ「仕方ないことだとは自分でも分かってるんですよ。ここに来た時も、ごらく部と生徒会の方たちがいて…ああなんか私だけ完全に仲間外れだなって…」

ひろ「さっき皆で私に票を入れようって話しあっていたことも知っていますし…」

綾乃「仲間外れだなんて言わないでちょうだい。私は高岡さんに票は入れないわ…」

ひろ「え……ほ…ほんとですか」

綾乃「私は高岡さんの味方よ。だからあなたは決して一人じゃないってことを伝えたいの…」

綾乃(あの頃の私がされたら一番嬉しいと思うことを…)

ひろ「そんな…ずるいですよそんなの…」

綾乃「あなたは強いわ……」

ひろ「そんな…やめてくださいって」グスン

綾乃「大丈夫よ、私は絶対に高岡さんのこと…忘れたりしないわ」

綾乃(この子に私の出来る限りのことをしてあげるわ…)

ひろ「最後死んじゃう前に一つだけわがまま言っていいですか…」

綾乃「ええ…私にできることだったら何でも言ってもらって構わないわ」

ひろ「もし出来たら名前で…呼んでほしいです」


綾乃「ひろちゃん…私はひろちゃん出会えて本当によかったわ」

ひろ「ありがとうございます、綾乃先輩…」ウルウル

綾乃「うふふ」

綾乃「あなたもここまで一緒に頑張ってきた…大切な仲間の一員よ」



私は歳納京子に票を入れることにした。

別に誰に入れたって構わない。恐らく、罰を受けてしまうのは高岡さんであると思う…。

でも、歳納京子ならいつかこのことを話す時が来ても、分かってくれるはずだと信じていたから。

―――――――――――――――――――――――――――

ピンポンパンポン

モノクマ「皆さん、ここで朗報です!」

モノクマ「生き残れる人数が決定しました!!」


京子「」!

結衣「…」

あかり「ぇっ」

櫻子「…」ゴクン

向日葵「」

綾乃「なっ…」

千歳「」!

千鶴「…」


モノクマ「生き残ることが出来るのは、2人です!」


~To be continued~



おしまい

続編は近いうちにVIPでやります。

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