苗木「無人島でサバイバル!?」 (226)


初SS

1のみで2は出てこない

ネタバレもあるしキャラ崩壊あり

江ノ島の喋り方適当



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?
苗木「どうしてこうなった・・・」 ?

見渡す限り海、砂浜、ジャングル、あとでかい山。人はいない。口の中は海水と砂が混じって気持ち悪い。全身ずぶ濡れで重い。気が付いたらこうなっていた。何が起きたか整理しよう。あれは少し前に・・・ ? ?

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苗木「ふう、買い物はこんなもんでいいかな。オマケで福引き券貰ったから帰りに1回回していこう」 ?

苗木「2等が電動自転車で、1等はジャバウォック島旅行のペアチケットかぁ。ペアチケットじゃあ僕には使い道ないから、2等の自転車が欲しいなぁ。」 ?

苗木「よし、回すぞ!」 カラカラコロン ?

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・ ?

舞園「それでジャバウォック島ペアチケットが当たったと、ってそれすごいじゃないですか!」 ?

苗木「うん、でも僕には必要ないし、父さんと母さんにあげようとも思ったんだけど、そうすると妹が独りになっちゃうからね。ネットオークションにでもだそうと思ってたところなんだよ 。」 ?

苗木「それにしてもこんなところで超高校級の幸運が発揮されるなんてね・・・、ホントは電動自転車が欲しかったんだけど、ついてるんだかついてないんだか・・・。」

舞園「ネットオークションにだすなんてもったいない!ぜひ私t霧切「あら苗木くん、何かいいことでもあったのかしら?」

苗木「あ、霧切さん!実はジャバウォック島旅行のペアチケットが当たったんだけど、使い道ないからオークションにだそうかと思ってたんだ。」
霧切「その必要はないわ!」キリッ

霧切「私もちょうどジャバウォック島に行ってみたいと思ってたところなの。苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」

舞園「ちょっと!ぼっちはすっ込んでて下さい!苗木くんは私と旅行にいくんです!」

霧切「あら、アイドルである枕園さんがそんな休暇などとれるのかしら?そもそも恋愛禁止のアイドルが男性と2人で旅行なんて、大問題だと思うのだけれど。」

舞園「それなら大丈夫です!私をそこら辺のアイドルと一緒にしないでください!私は超高校級のアイドルですよ?プライベートな事情での休暇なら、後で埋め合わせさえすれば事務所はなんも文句も言えませんし、変装にだって自信があります!」

霧切「そう、ならもしあなたが苗木くんと旅行に行ったら、私はその事を全力でばらすわ」

舞園「ヒドイ!ぐぬぬ・・・」

苗木「ちょ、ちょっと2人とも!そんなにジャバウォック島に行きたいなら、2人で行ってきなよ、このチケットあげるからさ。」

舞霧「「はいぃっ!?」」

苗木「うん、やっぱそれがいいね!超高校級の幸運の僕にできることなんてチケットを当てることぐらいだし、福引き券もオマケで貰ったやつだしね!」(これで霧切さんもぼっち卒業できれば一石二鳥だ!)

舞園「い、嫌です苗木くん!なんで私がこんなケロイドぼっちと旅行なんかに!そもそもコミュ障と2人きりなんて気まずすぎて死んでしまいます!」

霧切「」

苗木「ま、舞園さんそれは言い過ぎだよ。」

十神「なんださっきから騒々しい」

舞園「かませ眼鏡には関係ありません!」

十神「誰がかま腐川「びゃ、白夜様になんてこと言うのよ、ま、枕のくせに・・・」

十神「腐川、失せろ。」

腐川「は、はいいいぃぃぃ!!!」

十神「コホン、で、苗木どういう朝日奈「おはよー!なんの話してるのー?」

十神「」

苗木「えっと、かくかくしかじか」

朝日奈「えーっ!!!苗木ジャバウォック島旅行のペアチケット当たったんだーっ!!!」

一同「!?」

大神「朝日奈よ、そういう事はあまり大声で言わない方が良いのでは・・・」

朝日奈「あ、ごめん苗木」

桑田「オイオイオイオイオイオイ!!!それってマジなのかよスゲェじゃん!!!」

葉隠「苗木っち!タダで占ってやるからそのチケット譲って欲しいべ!」

腐川「ア、アンタの占いとチケットが同価値な訳ないでしょう・・・」

セレス「ウフフ、ペアチケットということは苗木くんは誰かと一緒に行くということですわね?いったい誰と行くのですか?」

霧切「私よ」キリッ

不二咲「ええぇっ!苗木くんと霧切さんってそういう関係なのぉ・・・?」

石丸「なっ!不純異性交友は認めないぞ!」

苗木「そんなんじゃないって!」

舞園「そうです!苗木くんは私と一緒に行くと言っていました!というか霧切さんはいつの間に復活してるんですか!」

石丸「やっぱり不純異性交友じゃないか!風紀が乱れる行為は許さないぞ!」

大和田「まぁ落ち着けよ兄弟、この状況はどう見ても舞園と霧切が苗木を取り合ってだけとしか思えないぜ?」

桑田「あぽ・・・?」

山田「ふおおぉぉぉぉ苗木誠殿許すまじ!これではまるでギャルゲの主人公ではありませぬかあぁぁぁぁ!!!誠氏ね」

江ノ島「ウプププ、なんだか面白いことになってるー!どうせだからお姉ちゃんもあの取り合いに参加してきたら?」

戦刃「えっ、でも私南の方は戦争で何回か行ってるしそれに行っても何していいか分かんないよ・・・」

江ノ島「んなこた行ってから考えりゃいいんだよ残姉ぇぇぇ!!!さっと行ってこい!!」ドカッ

戦刃「うぅごめんね盾子ちゃん、だから蹴らないで・・・」

桑田「頼む苗木!そのチケット俺に売ってくれ!!!」

苗木「えっ、えっと、どうしようかな」

朝日奈「ズルイ!私も欲しい!!」

桑田「アホアホアホ!こういうのは早い者勝ちなんだよ!」

葉隠「だったら俺が一番最初だったべ!」

不二咲「えへへ、ジャバウォック島かぁ、筋肉つけて肌を焼いたら男らしく見えるかなぁ・・・」

大和田「お前はそのままの方がいいと思うぜ。」

山田「禿同」

不二咲「そ、そうかなぁ」

石丸「む、だが男らしい男の姿とはまさに不二咲君の想像するようなものでいいと思うぞ!」

山田「石丸清多夏殿、少し黙っててもらえますかな?」

石丸「すまない!」

大神「そういえばかのアントニオ猪木はパラオに島を所有して、そこで訓練をしていたとか。我もぜひやってみたい。」

江ノ島「苗木ーっ!お姉ちゃんが苗木と一緒に行きたいってさーっ!」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん・・・!」

苗木「みんな少し落ち着いて!」

十神「ええいうるさいぞ貴様ら!そんなに行きたいなら、俺が全員導いてやる!」

全員「・・・えっ」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ごめんね十神くん、巻き込んじゃって。」

十神「ふん、お前らをこんな安い船に乗せることなど、この十神の財産をもってすればなんの問題もない。ところでなぜわざわざ全員こんな安い船にしたのだ、十神家の所有する船で運んでやっても良かったのだぞ?」

苗木「この船は元々ペアチケットを使った時に乗る船なんだ、それにどうせなら移動もみんな一緒がいいよねってことでこの船にしたんだよ、十神くんの負担も減らしたかったしね。」

十神「愚民らしい考えだ、こんなでかいだけの粗末な船など乗りたくなかったが、貴様ら愚民がそれを望んだのであれば十神家がわざわざ船をだす必要はないな。」

苗木(なんだかんだで十神くんも楽しみにしてるみたいだ)

腐川「白夜様ぁ・・・、潮風に吹かれて髪がなびいてる姿のなんと美しいこと・・・。」


十神「チッ、俺は部屋に戻る。腐川、ついて来るなよ。」

腐川「あぁんそんな白夜様ぁ・・・。」

苗木「ハハハ・・・」

朝日奈「苗木ー!ここのドーナッツおいしいよー!食べてみなよー!」

苗木「うん、今行くよ。というかそんなに食べてよく船酔いしないね、僕は乗り物酔いに弱いから少し控えめに食べるね。」

大神「苗木よ、無理することはないのだぞ。もし今酔っているのなら部屋に戻って休んでいても」

苗木「大丈夫だよ、ちゃんと酔い止めも飲んだし、せっかくの船旅を楽しまなきゃね!」

朝日奈「そう言えばこの船ってどれくらいで目的地に着くの?」

苗木「明日の昼頃って言ってたじゃん・・・」

朝日奈「あれ、そーだっけ?ていうことはこの船で1泊するんだ!ふふふ楽しみー!」

大神「朝日奈よ、必要な荷物はしっかり揃っているのだろうな。」

朝日奈「もう!大丈夫だよっ!他のみんなは今何してるの?」 ? 苗木「フリースペースで遊んでたり外で話してたりしてるね。」

朝日奈「フリースペースあるんだ!行こ!さくらちゃん!」

大神「うむ、苗木も一緒に来ぬか?」

苗木「僕はドーナッツっでお腹いっぱいになったからちょっと風に当たってくるよ」

朝日奈「うん分かった!じゃあね苗木!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

舞園「わぁー見てください霧切さん!カモメですよカモメ!」

霧切「そうね・・・」

舞園「ちょっと餌付けしてみるんで写真撮ってください!はいカメラ」

霧切「そうね・・・」(くっ、なんてこと!本当だったら苗木くんと2人でらーぶらーぶしているはずだったのに!)

舞園「・・・」

霧切(船の上から夕陽をバックにこうゆっくり顔が近づいてそれから・・・)ニヤニヤ

舞園「もう、いつまで悔やんでるんですか!せっかく十神くんが連れてきてくれてるんだから楽しみましょうよ!あとそんな妄想ありえませんから!!」

霧切「・・・私声に出してたかしら?」

舞園「いいえ?でも私がエスパーでなくても顔を見れば分かりますよ」

霧切「・・・私こういう大勢でワイワイするのが苦手なのよ、あなたや苗木くんならともかく、それ以外の人と楽しむって慣れてなくて・・・」

舞園「ならこれを期に仲良くなればいいじゃないですか!苗木くんのことは一時休戦、今回はクラスメイトとして遊びましょ?」

霧切「でも、いきなりこういう場ででしゃばったらウザがられないかしら・・・。」

舞園「そんなわけないじゃないですか!普段からでしゃばってうざい人がたくさんいるのに、1人増えたくらいどうってことないですよ!それにみんなも人数が増えて喜ぶと思いますよ!」

霧切「・・・あなたっていい人なのね、少し誤解してたわ。」

舞園「ふふふ、みんなフリースペースにいるみたいだから一緒に行きましょ?」

霧切「・・・ありがと。」

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苗木「うん、どうやら仲良くやってるみたいだね」コッソリ

苗木「うん?あそこにいるのは戦刃さんと江ノ島さんかな?」

戦刃「見て盾子ちゃん!手にお菓子持って外にかざすとカモメが近づいて来るよ!えいっ!」ガシッ

戦刃「見て見て盾子ちゃん!捕まえた!」

カモメ「クワーっ!?」ジタバタ

江ノ島「カモメを素手で捕まえて喜ぶ女子高生が姉だなんて・・・絶望的です・・・。」

苗木「戦刃さん、かわいそうだから逃がしてあげようか。」

戦刃「ひゃっ!な、苗木くん!?きゃあっ!」バサバサ

江ノ島「アレー?ウプププ!苗木わざわざ来てくれたんだー?私様と残姉どっちに用があったのかなー?」

苗木「いや特に用はなかったんだけど、ふと目に入ったからね。何してるの?」

江ノ島「この私様がクソ平凡な苗木に用もないのに話しかけられるなんてどういうことだぁ!?絶望的ぃっ!」

戦刃「特になにかしてた訳じゃないんだけど、やることもないから・・・。」

苗木「みんなフリースペースに集まってるみたいだから一緒にいこうよ!」

戦刃「え?私なんかが行っていいの?」 ? 苗木「当たり前じゃないか!舞園さんと霧切さんも向かったみたいだよ。」

戦刃「なら行きたい・・・!」

江ノ島「スルーされるなんて・・・もう死にます・・・」

江ノ島「それにしても・・・」

江ノ島「・・・」

江ノ島「なんか雲行きが怪しいな・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

《フリースペース》

セレス「はいあがり、ですわ。」

山田「くそおおおおおおまた安広多恵子殿が大富豪ですかああああ!!!???」

セレス「その名前で呼ぶんじゃねぇっつってんだろうがビチグソがああああ!!!」

山田「ぶひいいいぃぃぃぃ!!」

不二咲「セレスさん強いねぇ、さすが超高校級のギャンブラーだね。あ!あがりだよ!」

大和田「チッ、これで最高でも平民かよ。」


不二咲「ご、ごめんねぇ」

大和田「不二咲が謝ることねぇよ、俺はこっから巻き返すぜ!」

石丸「うおおおここでイレブンバックだっ!」

山田「お、ナイスですぞ石丸清多夏殿、あがりです。」

大和田「」

石丸「す、すまない兄弟。また僕は空気の読めない行動をしてしまったようだ・・・」


セレス「いえ、今のはとても空気を読めていましたわ。」

大和田「くっ、まだだ!3!これでどうだ!」

石丸「ジョーカー!からの4!あがりだ!」

大和田「」

不二咲「つ、次があるよ!」

大和田「畜生おおおおおっ!」

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葉隠「ドローフォーの先制攻撃だべ!」


朝日奈「あ!UNOって言ってない!」


葉隠「だべ!?」

朝日奈「はいカード引いてー」

葉隠「クソー後一枚だったのにー!」

大神「ふっ、詰が甘いな葉隠よ、ここで我もドローフォーだ。」

霧切「効かないわ、ドローフォー!」キリッ


桑田(やべぇな・・・。俺もドローフォー持ってんだけどここで使ったら次でさやかちゃんが酷い目に合っちまう・・・。ここは男らしく受け止めるか!)

桑田「くそーっ!12枚も引くのかよーっ!」

霧切「あ、ちなみに赤色ね。」

舞園「ふふふ、桑田くんもドローフォー使って良かったのに。はいドローフォー!UNO!」

桑田「アポ・・・?」

朝日奈「きゃー!数字しか持ってないのに!」

苗木「お、やってるね!それUNO?」


舞園「あ!来てくれたんですね!江ノ島さんに戦刃さんも!それに十神くんに・・・」

ジェノ「ゲラゲラゲラ!暇だからウロウロしてたらおトイレェ///に行こうとしてたら白夜様を発見して追っかけて来たんだわ!!!」

十神「そこで苗木と戦刃に会った。腐川めあれほど気をつけろと言ったのに!」

桑田「全員集まったみたいだからみんなで遊ぼーぜ!」

霧切「そうね、一旦この勝負はなしにしましょうか。」

葉隠「なにぃーっ!結構勝ち筋見えてたのに!」

大神「ちょうどセレス達の方も勝負がついたようだな。あちらの者達も混ぜよう。」


セレス「あらUNOですの?ちょうどいいですわ。私もずっと大富豪になり続けてあきたところなのです。」

十神「ふん、愚民共とくだらないカードゲームなど本来なら決してやらないが、まあいいだろう。ここで誰が超高校級のNo.1かを見せつけてやる!」

戦刃「UNOってどうやるの?」

江ノ島「そんなことも知らねぇのかよホンット残念だなっ!」

苗木「なら僕と一緒にやろうか、といっても横で見て教えるだけだけど。」

戦刃「ホントに!?ありがとう苗木くん!」

不二咲「幸運が味方につくと強そうだねぇ。」

霧切「苗木くん私もルール分からないの。」

舞園「私もさっぱり知りません!」

大和田「お前らさっきまでUNOやってたんじゃねーのかよ・・・」

石丸「兄弟!僕もルールが分からない!協力してくれないか!」

大和田「いいぜ兄弟!兄弟が隣にいりゃあパワーは百倍だ!今度こそ勝つ!」

山田「暑ぐるしいですな・・・。というかUNOにパワーは必要ありませんぞ。」

ワイワイガヤガヤ・・・

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ビュオーガタガタ

不二咲「なんか外騒がしくない?」

苗木「強い風がふいてるみたいだね。」

舞園「雨も降ってますね。」

江ノ島「あぁやっぱりか・・・」

戦刃「盾子ちゃん知ってたの?」

江ノ島「いや、さっき外がそんな雲行きだったってだけ。」

朝日奈「えー!旅行中天気悪いなんてやだよ!」

江ノ島「どうせすぐやむっしょ。こういうのは。」

舞園「そういえばもういい時間ですね。夕飯を食べに行きましょう。」

十神「ふん。ここの食事のレベルを見定めてやる。腐川、俺から10メートル以上離れて座れよ。」

腐川「そんな白夜様ぁ!」

桑田「いつの間にか戻ってやがる・・・。」


霧切「バイキング形式なのね。」

葉隠「バイキングソーセージだべ!」

大神「おお!ゆで卵が食べ放題か!ありがたいな。」

朝日奈「ドーナッツもあるよー!やったー!」

セレス「あら、ロイヤルミルクティーもありますのね。なかなかよろしくてよ。」

石丸「君たち!バイキングだからといって好きな物ばかり食べていてはいかん!バランスよく野菜も食べるのだ!山田君!なんだそのフライドポテトの山は!」

山田「ぶひぃっ!こ、これはみんなの分をとっただけですぞ!さぁ分け合いますかな・・・」

石丸「なんだそうだったのか!失礼した!」

セレス「テメェの皿にもられたポテトなんているわけねぇだろうがこのクソ豚野郎があぁぁ!!!」

山田「ぶひぃぃぃぃっ!」

不二咲「僕は少食だからバイキング形式はありがたいな。」

大和田「不二咲、モリモリ食わねぇとデカくなれねぇぞ?苗木もな。」

不二咲「うぅ・・・」

苗木「ハハハ・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ピンポンパンポーン

『お客様にご連絡です。本日は絶望号にご乗船いただき、まことにありがとうございます。ただいま天候が悪化し、船が大きく揺れることがございます。また、外には決して出ないようにお願いいたします。では引き続き、船の旅をお楽しみ下さい。』

苗木「外はだいぶ荒れてるみたいだね・・・。」

朝日奈「ねぇ、ホントにこれすぐやむの?」

江ノ島「さぁ?それにしてもこの船の名前センスあるわ。」

桑田「いやいや最悪な名前だろ!不吉な予感しかしねぇよ!うわっ!」グワン!

苗木「うわっとと、うぷ。酔ってきた・・・」

不二咲「苗木くん大丈夫ぅ?」

舞園「もう遅くなったんで、皆さん部屋に戻って寝ましょうか。」

霧切「それがいいわね。朝食の時間も指定されてるし、寝坊はできないわ。」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

十神「くっ、なぜ俺様がお前らと相部屋なんだ!」

桑田「しょーがねぇーだろこの船基本四人部屋なんだから。」

葉隠「苗木っち!この部屋で吐かないでくれよな!」

苗木「う、うん。気をつけるよ・・・」

桑田「お前そういうこと言うんじゃねぇーよアホ!余計気分わるくなるじゃねぇか!」

葉隠「す、すまん。桑田っち。苗木っちも。」

苗木「はは、ありがとう桑田くん。」

十神「ふん、では明かりを消すぞ、俺の安眠を邪魔したやつは部屋からつまみだs、うおっ!」グラァっ

ドゴーンっ!!!!

十神「な!なんだ!?」


ビーッ!ビーッ!

『緊急事態発生!緊急事態発生!お客様にお伝えします!只今エンジンルームにてトラブルが発生致しました。お客様は係員の指示に従って避難してください。繰り返します。只今・・・』

桑田「アポポポポポ!これってやばいんじゃねぇか!?」

十神「落ち着け貴様ら!くっ、これだから安物の船は!」

葉隠「ひひひひひ避難するべ!お先に失礼するべ!」ビューン

苗木「ま、待って葉隠くん!うわぁっ!」グラン!

十神「く!とりあえず俺たちも避難だ!立て苗木!」

桑田「ほら、捕まれ!」

苗木「あ、ありがとう!」

ビュオオオオオ

キャーキャーワーワー

係員「こっちです!みなさん落ち着いて!」


桑田「や、やっぱみんなパニクってるみてぇだな!」

十神「チッ、愚民どもめ!」

ジェノ「ゲラゲラ!!!白夜様あああああ!!!!」

苗木「ジェ、ジェノサイダー翔!?」

朝日奈「苗木!十神!桑田!」

桑田「おうお前ら!無事だったか!」

セレス「無事ではありませんわ、さっきの揺れで尻餅をついてしまいましたの。」

大神「ぬ、葉隠はどうした。」

苗木「葉隠くんなら先に逃げてっちゃったよ・・・」

係員「この避難ボートは満杯です!次のまで待ってください!」

葉隠「乗せてくれぇー!死にたくないべーっ!」

大神「ふんっ!」ドスウッ

葉隠「オゲッ!!!???」ガクッ

大神「すまぬな。」

係員「あ、ありがとうございます・・・」

舞霧戦「「「苗木くん!!!」」」

舞園「大丈夫ですか!?怪我はありませんか!?」ペタペタ

霧切「酔いは覚めた?背中さすってあげるわ」ペタペタ

戦刃「苗木くん!緊急事態だけどこういう時こそリラックスだよ!ほらこんな風に!」ペタペタ

江ノ島「こんな時に何してんのあんたら・・・」

苗木「えっと、僕は大丈夫だから全身を触るのやめて貰えないかな・・・。」

桑田「クッソーっ!!なんで苗木ばっかり羨ましいんだよアホアホアホゥ!」

十神「だいぶ集まったな、残りの四人はどこだ。」

大和田「おう!ここにいるぜ!」ハァハァ

不二咲「大和田くんごめんねぇ、おぶって貰っちゃって。」

大和田「気にすんな!これくらい余裕だぜ!」

石丸「あばばばばばば風紀ががががが」

大和田「兄弟は落ち着け!」

山田「フヒィ、フヒィ、や、やっと追いつきましたぞ。」

十神「よし!全員そろったな。ボートに乗るぞ!」

朝日奈「で、でもすごい行列・・・」

山田「というかとんでもない暴風雨ですぞおぉぉぉ!!!」

十神「おい貴様!」

係員「は、はい!」

十神「俺は十神財閥の御曹司だ!さらに希望ヶ峰の生徒を連れている!この意味が分かるな?」

係員「ひ、ひいぃぃぃぃ!!!船長おぉぉぉぉ!!!」

舞園「・・・いいんでしょうかあんなことして。」

江ノ島「いいに決まってんだろ超高校級なめんなっつーの!!!」

霧切「他の乗客もいるのだけれど・・・。」


船長「こここここちらに小さいですがモーターボートがあります!ここここここれに乗り避難してくださいー!」

苗木「いやいや僕たちだけ特別扱いを受ける訳には!」

船長「それではどうかご無事でぇぇぇ!!!」スタコラサッサ

戦刃「行っちゃった・・・」


ドゴーンっ!!!!

不二咲「うわわわわわわわ」

大和田「チッ!ボーっとしてらんねぇ早く乗るぞ!」

戦刃「ボートとボーっとをかけたんだね!大和田くん面白いよ!」

桑田「んなアホなこと言ってる場合じゃねぇーだろアポォォォォ!!!」

ジェノ「あぁん?このボートなんかボロくねぇ?」

セレス「な、なんだかとても不吉な予感がしますわ。」

山田「セレス殿が言うとシャレになりませんぞ・・・。」

舞園「でもこのボート絶望号って書いてありますね」

石丸「ッハ!この際縁起など関係ない!きっと大丈夫だっ!」

大神「しかし、誰が運転するのだ・・・」

「・・・・・・」



霧切「私がするわ!」

苗木「!?、霧切さん運転できるの!?」

霧切「ええ、ハワイで親父に教わったの。」

山田「さすが探偵ですなバーロー!」

舞園「霧切さんのお父さんって学園長ですよね?そんなスキルがあったとは・・・」

霧切「さあ!出発するわよ!」

ブロロロロロ・・・



係員「船長、よかったんですか?」

船長「あぁ、実は十神財閥にすごい借金してるから、彼だけは死なせる訳にはいかないんだ。」

係員「いやそこじゃなくてあのボートです。あれって壊れてませんでしたか?」

船長「え?マジ?」



全員「ぎゃああああああ!!!!」ザッパーン!

=========================

苗木「そうだ、それで気が付いたらここに・・・」

苗木「!?、みんなは!?さ、探さなきゃ!」

苗木「おおーい!!誰かー!!」ザッザツ




ナエギーッ!

苗木「!、声が聞こえたぞ!?おおーい!!」

朝日奈「苗木!よかった無事だったんだね!」

苗木「朝日奈さん!!無事だったのか!他のみんなは!?」

朝日奈「向こうに戦刃ちゃんとさくらちゃんと江ノ島ちゃん、大和田、不二咲、石丸がいるよ!」

苗木「そっか、よかった!」

大神「む!苗木!無事であったか!」

苗木「うん、それにしてもここはどこなんだろう。ボートがひっくり返ってそれから・・・」

大神「おそらくあの嵐の中で波に流され、ここに流れ着いたのだろう。どうやらここは島だな。人がいれば良いが。」

苗木「となると全員がここに流れ着いたとは限らないのか・・・」

朝日奈「や、やめてよ苗木!」

苗木「ご、ごめん。」

大和田「おおーい!!お前ら!ってうお!苗木見つかったのか!」

苗木「あ!大和田くん!」

大神「大和田よ、不二咲の様子はどうだ。」

大和田「ああ、さっき目を覚まして、石丸が世話してる。それよりもさっき葉隠と桑田が見つかったてよ!」

朝日奈「ホント!いってみよう!」

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苗木「葉隠くん!桑田くん!」

戦刃「苗木くん!よかった無事だったんだね・・・!」ギューッ

苗木「ちょっ、ちょっと苦しいよ戦刃さん!」

桑田「はぁ、やれやれ相変わらずだな苗木。」

葉隠「だびゅぅー」ピュー

桑田「大神が気絶させちまったから俺がずっと海で担いでたんだぜ?まったく世話が焼けるったらないぜ!」

大神「むぅ、すまぬ。」

石丸「それにしてもすごいぞ桑田くん!あの荒波のなか人を支えて生きているとは!僕は猛烈に感動したぞ!!!」

不二咲「ぼ、僕も大和田くんに支えられてたんだぁ。ありがとう大和田くん!」

大和田「なぁに!これくらい、どうってことねぇよ!なぁ桑田!」

桑田「お、おう。」

江ノ島「おいおいおいおい!なに私様を置き去りに青春はじめちゃってんの!この絶望的な状況を見ろよ!これからどうすんのよ!」

石丸「落ち着きたまえ江ノ島君!まずは全員の無事を確認してからだ!」

朝日奈「あんたが一番テンパってたでしょ。」

苗木「あと見つかってないのは、舞園さん、霧切さん、腐川さん、セレスさん、山田くん、十神くんだね。」

江ノ島「腐川と山田あたりは生存率絶望的だろ。」

苗木「と、とりあえずみんなで探しに行こう!」

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苗木「はぁ、はぁ、喉が乾いた。暑いし体力もヤバイ・・・」

戦刃「苗木くん、大丈夫?ちょっと待っててね。」

苗木「戦刃さん何を、あれはヤシの木?」

戦刃「はぁっ!」ドカッ! ?ボトボト

戦刃「はいこれ!ヤシのジュースだよ!」ズバッ

苗木「あ、ありがとう戦刃さん!ゴクゴク、うん!だいぶよくなったよ!」

戦刃「えへへ///」

苗木「それにしても、ナイフなんて持ってたんだ?」

戦刃「うん!このサバイバルナイフはすごい頑丈で切れ味もいいし刃こぼれもしにくいんだよ!いつも太ももに隠して持ち歩いてるんだ!」

苗木「へ、へぇ。凄いんだ・・・」(でも今回はかなり役に立ってくれそうだぞ?)

持ち物:サバイバルナイフ

苗木「うん?あれは!」

ドーン!

戦刃「洞窟?洞穴?」

苗木「少し見てみようか」

戦刃「気を付けてね苗木くん。こういう所には蛇とかコウモリとか、サソリとかもいるかもしれないよ!」

苗木「え!そ、それは勘弁して欲しいな・・・。でも見た感じ何にもいなさそうだね。」

戦刃「ホントだ!結構広いけど、風通しがいいからかな。」

コトダマ:広い洞穴

苗木「・・・うーん、ここから先は崖が続いてるね。」

戦刃「いったん引き返そうか、アレ?」

苗木「どうしたの?戦刃さん」

戦刃「あれって滝じゃない?」

苗木「あ!!!ホントだ!ってことはあそこには川が流れてるんだ!」

戦刃「もしかしたら舞園さんたちが先に目を覚ましてあそこにいるかもしれない!少し山を登るけど、行ってみよう!」 ? ??????? ・
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苗木「ハァッハァッ、誰もいないね・・・」

戦刃「そうだね・・・、でも貴重な水源を確保できたよ!」

苗木「ゴクゴク、プハー生き返る!これは普通に飲める水だね!」

戦刃「よし!みんなの所に戻ろう!」

コトダマ:きれいな川

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

セレス「いったいここはどこなんでしょうか・・・」

霧切「どうやらどこかの島に漂着したみたいね。」

腐川「う、うぅ・・・」

十神「おい腐川、いつまで寝ている!」ベチンッベチンッ!!

腐川「んあぁっ!白夜様もっとぉ・・・!」

山田「これは無意識なんですかな?とんだ変態ですぞ。」

舞園「それにしても山田くんのおかげで助かりました・・・。」

セレス「真っ先に沈むと思っていた男が一番浮いてましたからね。」

霧切「確かに良く見たらフロートに似てるわね。」

山田「むふふ!僕としては女性四人に身体を掴まれているうえに、それで命まで救えたのですからこれ以上の幸せはありませんぞ!」

セレス「本当だったら踏みつけてやりたいですけど、今回ばかりは感謝いたしますわ。」

十神「この俺が愚民なんぞに借りをつくるとはな・・・、それにしてもあの男!ゴミのようなボートを押し付けやがって・・・!」

舞園「私たちが無理言ったからですよ!とりあえずどこかで休憩しましょう。」

霧切「あら。あれはヤシの木かしら。下に実がおちてるわ。」

舞園「よかった!海水のんでとっても喉がかわいてたんです!」

セレス「でもこれ、どうやって飲みますの?」

山田「意外に硬いですな。」

十神「言っておくが、落ちているヤシの実は熟しているからジュースが入っている可能性は低いぞ。まぁ果肉を食べる分には問題はないがな。」

舞園「えぇーっ!そうなんですか!」

霧切「あなた達何かもってない?この実をあけることができるもの。」

セレス「ありませんわ・・・。」

舞園「私もです・・・。」

山田「・・・」


十神「・・・」

十神「腐川の太ももにはハサミが隠されていたな・・・。」

山セ舞霧「「!?」」

十神「人を斬り殺すほどのハサミだ、丈夫で切れ味もいいだろう。霧切、とれ。」

霧切「あら、こういうのは十神くんのほうがいいと想うのだけど。」

十神「なっ!?」

舞園「それもそうですね、一番仲いいですし。」

山田「むほほほほ僕がやってもいいですぞ!」

セレス「黙ってろ腐れラードがぁ!!!」

十神「くっ!なぜこの俺様が!」ペラリ

腐川「う、うーん白夜様ぁ。!?、白夜様が私のスカートを!?ついに想いがとどいたのですねえぇ!!!うひょおぉぉぉぉぉぉ!!!」

十神「最悪のタイミングで目を覚ますな!ハサミをよこせハサミを!!」

持ち物:ハサミ

舞園「ふぅ、少しですが入ってて良かったですね。」

セレス「でも6人でひとつのヤシの実じゃものたりませんわ」

霧切「とりあえず人をさがしましょう。この島の住民がいるかもしれないし、他のみんなも来てるかもしれないわ。」



オーイダレカー

山田「今声が聞こえませんでしたかな!?」

オーイ!!!

十神「これは・・・!桑田の声だな!!」

腐川「はひぃ、助かったぁ。」

桑田「おおお!!!十神!さやかちゃんも無事だったのか!!!よかったー。」

舞園「桑田くんもご無事でなによりです!他のみなさんは?」

桑田「ああ!全員向こうにいるぜ!お前たちで最後だ!」

霧切「ということはあのボートに乗っていた人は全員この島に着いたのね。苗木くんが無事で良かったわ・・・。」

???????・
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石丸「む!みんな無事帰ったようだな!!!」

舞園「石丸くん、苗木くんはどこですか?」

石丸「うむ、苗木君なら戦刃君と探索にいったぞ!そろそろ帰って来るのではないだろうか。」

霧切「2人っきりだというの!?ぐぬぬ」

葉隠「霧切っちと舞園っちは苗木っちのことばっかりだべ。」

桑田「あぽ・・・。」

大和田「俺と大神も探索に行ってきたんだが、これといって収穫はなかったな。」

大神「むしろ人が住んでいるという形跡がまるでない。せめて水源を確保したいのだが・・・」

不二咲「僕と朝日奈さんでヤシの実を集めてきたよぉ。落ちているのだけだけど。」

江ノ島「ヤシの実は大神がチョップで割れるし、残姉がナイフ持ってるからね!」

葉隠「んーおつかれだべ不二咲っち!」

朝日奈「葉隠あんた何もしてないじゃん!ほんと使えないなぁ!」

苗木「ただいまーみんな!あ!全員揃ってる!よかった!」

舞園「苗木くん!大丈夫ですか!息苦しくないですか!人口呼吸しましょうか!?」

霧切「苗木くん喉乾いてるでしょう!私がヤシの実飲ませてあげるわ!口移しで!」

苗木「おぉう、どうどう・・・」

葉隠「だんだん苗木っちも扱いに慣れてきてるべ」

江ノ島「つか扱いが雑になってますね・・・まるで暴れる馬をなだめる調教師のようです・・・」

腐山「「調教師!?」」

十セレ「「黙れ」」


江ノ島「これで全員集合!って訳だけどさ。これからどうすんのよ。この超絶望的な状況じゃあ死ぬのを待つだけなんじゃない?」

不二咲「そ、そんな・・・」

朝日奈「そんなことないよ!」

江ノ島「いやいやでもさ、ヤシの実にも限りがあるし、【こんな炎天下じゃあ】まともに休めないよ?」

コトダマ:広い洞穴

苗木「それは違うよ!」ズギャーン!

苗木「さっき戦刃さんと探索してる時に広い洞穴を見つけんだ!」

戦刃「う、うん!奥行もあるし、そこそこ風通しもいい。危険な動物とかもいなかったよ」

石丸「何!?それは本当かね!?」

十神「これで居場所には困らないな」

江ノ島「ぐっ!でもさ!【水がなけりゃ生きていけないよ!?】まさかずっとヤシの実でしのぐつもり!?」

コトダマ:きれいな川

苗木「それは違うよ!」ズギャーン!

苗木「それに関しても問題ないよ!洞穴の少し奥に、きれいな川を見つけんだ!」

戦刃「うん!少し山を登るけど、飲める水だったよ!ただ雨の日とかは濁ったりするから貯めておいた方がいいけど。」

桑田「マジかよやったな!俺今めっちゃ喉乾いてんだ!」

不二咲「もしかしたら魚もいるかもしれないねぇ!」

江ノ島「くぅー!絶望的な状況に快感をおぼえてたのに大っ嫌いな希望を撃ち込まれて絶望的ぃ!」ビクンビクン

大神「何をしているのだこやつは・・・」

石丸「とりあえずその洞穴へと向かおう!そこで今後の作戦会議だ!!!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「ふむ、ではこれから作戦会議をはじめる!」

桑田「なんでお前が仕切ってんだよ。」

苗木「そりゃあ超高校級の風紀委員だし。」

桑田「いやいやお前アホか!?こういうのはサバイバル経験のある戦刃とかだろ!つかこんな暑ぐるしい上に細けぇやつにリーダー任せたらかえって纏まらねえだろ!」

大和田「なんだあ桑田ぁ、兄弟になんか文句でもあんのかぁ?」

不二咲「お、落ち着いてよぉ・・・。」

セレス「こういう状況だからこその石丸くんですわ。みんなこの危機的状況にストレスを抱えていて、ちょっとしたことが原因でそれが爆発するかもしれません。この中でルールを設けても、ほんの些細な妥協が大きくなり、問題を起こすかもしれません。」

舞園「なるほど。ほとんどの例外を認めない彼だからこそ、この場を任せられるのですね。」

セレス「そういうことですわ。だから皆さんも、これからは超高校級の風紀委員である石丸くんの言うことは絶対に守るようにいたしましょう。」

山田「なんかセレス殿が言うと裏がありそうに聞こえますなぁ・・・」

石丸「山田くん!!!疑心暗鬼を口にすると風紀が乱れる!!!仲間を信じるのだ!!!」

霧切「それで、続けてくれるかしら?」

石丸「ふむ、まずはこの島から脱出する方法だが。今のところ見当もつかない。だがあの客船に乗っていた我々の安否が分からないとなれば必ず捜索されるはずだ!そしてこの島にもその手がとどく!つまり僕たちのするべきことは、第一に生き残ることだ!」

腐川「で、でも生き残るって言われても、こんな何にもない島でどうするっていうのよ・・・。」

石丸「それをこれから話し合うのだ!!!みんな!!なにか役に立つものを持っていたら出してくれ!」

朝日奈「役に立つものって言われても。」

霧切「普段から持ち歩いてるメモ帳があるわ。濡れてしまっているけど。」

山田「普段から持ち歩いてるといえば、僕もふもペンを持っていますぞ!」

十神「ふん、あとは戦刃のサバイバルナイフと腐川のハサミだけか。」


苗木「そういえば3人はメガネ流されなかったんだね」

腐川「だ、だから何よう・・・ブスだからメガネなんて流されろっていいたいのぉ!」

苗木「メモ帳、ペン、メガネ・・・そうか分かったぞ!」

苗木「霧切さんのメモ帳を乾かせば燃やすことができる!」

葉隠「は?なんでだべ?ライターもなんもないぞ?」

苗木「乾いたメモ帳を山田くんのペンで塗って、メガネのレンズの光の屈折を利用して光を集めれば!」

舞園「なるほど!光が集まった部分は温度が高くなるし、黒色は熱を吸収するから発火しやすいんですね!」

苗木「早速マキを集めてこよう!その間はメモ帳を乾かして、火が消えちゃった時の保険として紙はとっておきたいから1枚1枚慎重に使おう。」



石丸「それで話し合いの続きなのだが。」

大和田「さすがに食い物が欲しいな。水とヤシの実だけじゃあ体がもたねぇぜ。」

石丸「そう!そこでだ!食料調達班と家事担当班に分けようと思う!これに関しては体力のあるものとそうでないものに分かれるのだが・・・」

大神「我と戦刃は問題なさそうだな」

朝日奈「私も大丈夫だよ!」

不二咲「うーん、僕は体力は・・・。」

山田「僕もですぞ・・・。」

石丸「もちろんそこは考えているぞ!家事担当班は基本的にこの拠点にいてもらうのだが、食料調達班には二人一組となって行動してもらう!男女が一組になると風紀が乱れる可能性があるから女子は女子と、男子は男子と行動してもらう!」

十神「俺に狩りをしろというのか!?」

石丸「む、ならば家事をするかね?」

十神「くっ!」

江ノ島「狩り以外にもやることあるでしょ。山菜とか果物とかでもいいし。」

石丸「そういう訳だ!他になにかあるかね?」

不二咲「あ、あの・・・トイレとかは・・・?」

石丸「それに関しては外で隠れてしてもらうしかあるまい。下世話な話になるが、拭くための紙がないので、刺のない清潔な葉っぱを使用してもらうことになる。また川で身体を洗うこともできる!」

セレス「最悪ですわ・・・。」

舞園「・・・・・・」

石丸「うむ!ではメモ帳が乾くまでは周りの探索をつづけよう!なにか有益なものがあるかもしれない!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

舞園「ふふふ、なんだかドキドキしちゃいますね!」

霧切「はぁ、能天気ね・・・。」

舞園「1回くらいは憧れたことあるでしょう、こういうの。無人島にひとつものを持ってくとしたらななにかーとか、今回は何も持ってませんけど。」

霧切「現実は過酷よ。電気もガスもないからストレスは増えるし、空腹は人を苛立たせる、協力し合って生きていくのは少し難しいわ。」

霧切「特に食料調達班、自分達が苦労して捕った獲物を、なんの成果もあげていない人に無償であげるのは気に入らないし、なにか見返りを求めてくる可能性がある。そうなれば女子は身体を求められるかも。禁欲状態だもの。」

舞園「そんな・・・」

霧切「石丸くんをリーダーにしたのは正解だったと思うけど、このメンバーをまとめるには人数が多すぎる。戦刃さんや大神さんが守ってくれると思うけど、それにも限界があるわ。寝る場所が一緒なのだから。」

舞園「だったら・・・だったら私達も一生懸命助けましょうよ!食料調達班の人達の頑張りに負けないくらい!」

霧切「・・・そうね。」

舞園「ほら!ヤシの木の葉っぱを巻いて作った服なんて南国っぽくないですか?セクシーですよ!」

霧切「・・・はぁ、あなた、話を聞いていたのかしら?」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
江ノ島「はぁ、なんだってこんな絶望的なことに・・・。」

戦刃「でも盾子ちゃん、すこし楽しそう。」

江ノ島「楽しいわけねぇだろうが!!!確かに?この超絶望的な状況には快感を覚えますけど?風呂もトイレもまともな飯もねぇこんな場所に閉じ込められるとか絶望的すぎんだろおおお最悪殺し合いが始まるぞおおおおお!!??はっ!なんか閃きそう!」

戦刃(あ、なんか悪いこと企んでるな・・・)「でも、仲間もたくさんいるし、助け合えばなんとかなるよ。それにみんな超高校級の生徒だし。」

江ノ島「なんでそんなに前向きなんですか・・・絶望的です・・・。ん?あれは・・・」

戦刃「あ、ヤシの木が倒れてるね。実は・・・ついてないけど。」

江ノ島「!、ウププププ!残姉ちょっとナイフ貸して!」

戦刃「いいけど。何に使うの?」

江ノ島「これをこうしてこうすれば・・・ウププププ!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

不二咲「こうやって歩いてると、いろいろあるもんだね。」

大和田「つっても食えるか分かんね小せぇ貝と謎の海藻、あとキモいヤドカリくらいだけどな。」

石丸「小さくても貴重な蛋白源だ!塵も積もれば山となる!!みんなの分もあつめるぞ!」

不二咲「ヤドカリさん、ごめんねぇ。」

石丸「うむ!小さくてもひとつの命!それを食べるのだからしっかりと感謝せねばな!素晴らしいぞ不二咲君!!!」

大和田「はぁ、俺ヤドカリなんて食ったことな。ん?あの木に張り付いてるのなんだ?」

不二咲「な、なんだか大きいよぉ?」

石丸「あ!あれはヤシガニだ!!!」

大和田「ヤシガニィ?」

石丸「うむ!南洋に生息しており、なぜかキラキラした食器などを持ち帰ろうとする習性があり、観光地などで被害が続出している!しかもハサミの力は非常に強く、無理に取り返そうとすると皿が割れてしまう程だ!僕たちの指などひとたまりもないだろう!」

不二咲「そ、そんな怖い生き物なんだぁ・・・」

大和田「でもよ、あれも食えんだろ?でけぇから持ち帰ろうぜ。」

石丸「気を付けたまえよ兄弟!」

大和田「よっと。へへっ!こんなの背中掴んじまえば余裕だぜ!ほれほれ!」

不二咲「大和田くん危な、あ!」

大和田「な!こいつ!俺のリーゼントを!」

石丸「この!兄弟から離れたまえ!」

大和田「ば、ばか!無理に引きはがすと!」ブチッ!

ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ん?なんか悲鳴聞こえなかった?」

桑田「こんなジャングルじゃあいろんな動物がいるからな、その鳴き声だろ。」

十神「そんなことはどうでもいい。早くなにか見つけろ愚民め。」

桑田「ったく!てめぇもしっかり探せよアホ!ってん?」

バサバサバサバサ

苗木「あ、鳥だ、キレイだね。なんかハトみたいだけど」

十神「あれは、オウギバトか?」

桑田「オウギバト?」

十神「まぁ鳩だな。鳩は中国ではごく一般的に食べられている。あれも食えるだろう。」

苗木「でも鳥を落とせる道具なんて・・・」

桑田「あれぐらいの大きさならうまく頭に石当てれば落とせるんじゃねぇか?」

苗木「桑田くん、できるの?」

桑田「へへっ!超高校級の野球選手なめんなよ!?えーっと手頃の石は・・・」

バサバサバサバサ・・・

十神「おい、貴様がノロノロしてるから逃げられたぞ。」

桑田「なっ!?」

苗木「はは、そりゃそうだよね。鳥もじっとしてないよ。」

桑田「くっそー!次からは迷わずぶち当ててやる!」

十神「ふん、貴様は常に石を持ち歩いていろ。」

苗木「うーん、でも収穫なしっていうのはやだね。」

桑田「もう少し歩いてみるか・・・。」

トテトテトテ


ギッ!

苗木「あいたーっ!?」ドテッ!

桑田「うわっ!大丈夫かよ苗木!」

十神「ふん!どん臭いやつめ。」

苗木「・・・うん、大丈夫だよ。ありがとう桑田くん。なんかが足に引っかかって・・・」

十神「これは・・・ツル?」

桑田「あん?そこら辺の植物とは違ぇのか?」

十神「おい桑田、ここを掘れ。」

桑田「ああ!?てめぇで掘りやがれ!」

十神「黙れ愚民。なぜこの俺が土いじりなどしなければいかんのだ。俺が掘れと言っている早くしろ。」

桑田「ここ掘れワンワンってか。お前は花坂爺さんの犬かよ。」

十神「誰が噛ませ犬だ!」

桑田「そこまでは言ってねぇよ!」

苗木「まぁまぁ、僕が掘るからさ。」

桑田「チッ!ほら苗木、素手で掘るのは大変だからこの石使え。」

苗木「ありがとう桑田くん」

ザッザッ

苗木「ん?これは・・・」

桑田「いも・・・か・・・?」

十神「やはりな・・・それはタロイモだ。」

苗木「タロイモ?」

十神「暖かいところなら割とそこら辺で自生している。もちろん食べることも可能だ。」

苗木「へぇ、十神くん詳しいんだね!」

桑田「はん!でもお前には食わせてやんねー!」

十神「なんだと?ふざけるなよ桑田、誰がこのタロイモの存在に気付いたと思っている!」

桑田「そんなの苗木がつまずいたからじゃねぇーか!全く掘るの手伝わなかったんだからお前に食う権利はねぇんだよアホ!」

苗木「ちょ、ちょっと二人とも!」(まずいぞ・・・想定していた悪いケースだ・・・なんとかして場を和ませないと・・・!)


苗木「ほらほら!タロイモもたくさんあるしさ、それに他の皆の分も持って帰んなきゃいけないんだからこんな事で争ってる場合じゃないよ!三人で掘ろうよ!でないと僕が二人のこと掘っちゃうぞ?」

十神「ふん!」

桑田「チッ!」

苗木「十神くんも、桑田くんから石を借りて手伝って!」

十神「なぜこの俺がこんなこと・・・」ブツブツ

桑田「最初っからこうしろっての、ほら!」ヒョイッ

苗木(ふぅ、なんとかなったかな)

桑神((苗木ってホモなのか・・・?))

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ただいまーってうわっ!でっかいカニ!」

石丸「カニではないヤシガニだ!」

苗木「ヤシガニ?って大和田くんその頭どうしたの?」

大和田「聞くな・・・。」

十神「ほう、その他にも色々集めたようだな。」

不二咲「わっ、それお芋?たくさんあるねぇ!」

桑田「へへっ!掘るの大変だったんだぜ?」

セレス「あら、泥だらけではありませんか。川で手を洗ってらっしゃいな。」

霧切「見たところ十神くんも芋を掘ったのね。意外だわ。」

十神(掘られそうになったとは言えん・・・。)

桑田(苗木がホモだって知ったらこいつらショックだろうなぁ・・・。)

苗木「な、なんだかよからぬ誤解をされてる気がする・・・。」

苗木「ところでみんなは他になにか見つけた?」

舞園「ごめんなさい・・・特に何も得られませんでした。」

腐川「わ、私はこの女と火の番をしていたから、か、関係ないわよ!」

セレス「ふふふ、私そういうの苦手でございますの。ヤシの実の皮は意外とよく燃えましたわ。」

苗木(だろうなぁ)

葉隠「俺と山田っちで探索に行ったけど、手に入ったのはこの大量の芋虫くらいだべ!」ウネウネ

舞セレ「「ひいぃぃぃぃ!!!」」

山田「葉隠殿の占いに従ったのですが・・・なんの成果も!!得られませんでした!!」

石丸「いや!芋虫も貴重な蛋白源だ!気に病むことはないぞ!」

舞園「た、食べるんですかそれ・・・。」

霧切「食べないにしても、釣りの餌くらいにはなるんじゃない?」

持ち物:芋虫

苗木「あれ、江ノ島さん達と大神さん達はまだ帰ってないのかな?」

不二咲「ううん?朝日奈さんと大神さんはさっきから何度か往復してるよ。」

腐川「な、なんかでかい石とか木の棒とか持ち込んでるみたいだけど・・・。」

朝日奈「よいしょっと!おっ、苗木達帰ってたんだー!」

苗木「あ、お帰り朝日奈さん、大神さん。」

大神「む、芋か。たくさんあるな。」

桑田「なぁ、この石とか木の棒なにに使うんだ?マキじゃなさそうだけど・・・」

朝日奈「えっとね、今のところ何に使うかは決めてないんだけど、石とかは積上げれば釜戸っぽくなるじゃん?」

大神「この流木などは椅子にも使える。」

十神「ほう、丈夫なツタもあるではないか。」

霧切「これで工作の幅が少し広がるわね。」

江ノ島(ウププププ、みんな集まったみたいだね!残姉準備はいい?)

戦刃(うぅ・・・)


舞園「あとは江ノ島さんたちがまだ帰って」

江ノ島「じゃじゃーん!お待たせーっ!!!」

全員「!?」

桑田「や、ヤシの葉ビキニ・・・だと・・・?」

霧切「舞園さんと同じ考えの人がいたなんて・・・。」

戦刃「うぅ・・・恥ずかしいよぉ・・・。」

不二咲「うわ///」

大神「なんと・・・」

山田「ブーっ!」

大和田「エ、エロいぜ・・・!」

葉隠「やべぇぞ!江ノ島っちはスタイルがいいから悩殺されそうだべ!」

戦刃「私はスタイル悪いんだ・・・」しょぼん

舞園「わぁっ!似合ってますよ二人とも!」

江ノ島「でしょでしょー!」

腐川「ムキィーッ!私への当てつけなのね!そうなのね!?」

セレス「はぁ、何を言ってるんですか舞園さん。こんな状況でそんな格好したら・・・」

朝日奈「そ、そうだよ!そんな恥ずかしい格好ダメに決まってるよ!」

江ノ島「えーっなんでー?あ、そっかー!残姉みたいな貧乳はともかく、朝日奈や私みたいなおっぱいじゃ、葉っぱのすき間からポロリっ!なんてのがあるかもしれないからねー!ホーレホレ!」ボインボイン

十神「ぐっ!!!」

苗木「むおおぉぉぉ・・・!」

苗木(な、なんていやらしいんだ!江ノ島さんのムッチリした胸、尻!すらっと伸びた足!時より見える下乳とかもう犯罪だろ!戦刃さんの恥じらった姿も超高校級にかわいい!割れた腹筋を隠しつつ、引き締まった太ももや二の腕、控えめな胸とかかえって萌えちゃうよ!)

苗木(くっ!僕の萎木が巨木になって苦しい!)

舞園(苗木くんが!)

霧切(前かがみに!)


石丸「だだだだだダメだそんな破廉恥が格好は!ふふふふふふ風紀が乱れる!」

江ノ島「でもさー、私みたいなか弱い乙女は家事担当班でしょう?家事っつったら洗濯じゃん?あんたらもずっとその服だけ着るのやでしょ?だからさ、私たちが服を洗濯してる間に着てもらうのがこの服って訳よ!まっ、もちろん干してる下着とかは見られたくないから交代交代だけどねー!」

山田「し、下着ぶはぁっ!」

セレス「汚ぇ鼻血噴いてんじゃねぇぞ腐れラードがァ!」

江ノ島(ウププププ!案の定下着に反応してる奴がいる!こうやって男共の性欲を煽っておけば誰かが問題を起こす可能性があがる!そうすれば空気が悪くなってより疑心暗鬼に!超絶望的!!!ウププププ!!!)

霧舞「「その意見に賛成よ(です)!!」」

朝日奈「ええっ!?」

大神「むぅ・・・。」

石丸「しょ、正気かね!」

江ノ島「・・・ん?」

舞園「実は私もそういうの着たかったんですよ!」

霧切「肌を晒すのは虫に刺されるし日焼けするから嫌だけど、贅沢言ってはいられないわ、適応しないとね。それにその格好の方が動きやすいし、服が綺麗なほうが男子もやる気が出るんじゃない?」

大和田「そ、そりゃあそうだけどよ・・・」

不二咲「僕たちは目のやり場に困るよ・・・。」

葉隠「俺は全く困らないべ!」

桑田「俺もだ!」(さやかちゃんのあんな格好見れるとか最高だろうっひょおおおおお!!!)

舞園「桑田くんいやらしい目で見ないでください。」

桑田「アポ・・・?」

苗木(まずい・・・女子がみんなこんな格好したらムラムラするなんてレベルじゃないぞ・・・。どっかで定期的に抜かないと・・・。)


十神「ふん!貴様らの身体になんぞ全く興味はないが、汚い服を着続けるなど我慢ならんからな。認めてやろう。」

山田「せ、拙者少しお花を摘みにいって参りますぞ・・・。」

セレス「二度と戻ってくんなビチグソがああああ!!!」

朝日奈「どうする?さくらちゃん・・・」

大神「我は別に構わぬが・・・」

腐川「わ、私は嫌よ!どうせそうやって私の貧相な身体を晒そうとしてるんでしょ!」

十神「貴様はただでさえ臭いのだ。貴様の身体など誰も興味ない、着替えろ。嫌なら100m以上離れてろ。」

腐川「白夜様が私にいやらしい格好をさせようと・・・!うへへへへへかしこまりました白夜様ああああ!!!」

戦刃(苗木くんが私のことチラチラ見てる・・・///恥ずかしいけど嬉しい・・・///)

石丸「ぐむむむ仕方ない。その代わり洗濯はしっかり頼むぞ!」

江ノ島「ウププププまっかせてー!」

石丸「では食事にするとしよう!石を積んで釜戸とし、火を移してくれたまえ!苗木君たちは川で手を洗い、ついでに食材も洗ってきてくれたまえ!」

苗木「うん分かった、それじゃあ行こうか。」

桑田「あいよ!」

十神「ふん。」

舞園「私も食材洗うの手伝いますね!」

霧切「私もお供するわ」

戦刃「あ、私も・・・」

石丸「戦刃君と江ノ島君は一旦着替えてきたまえ!洗濯は明日からでもいいだろう!」

戦刃「うん・・・」しょぼん

山田「ふぅ・・・いったいなんて格好をしてるんですかな君達は。」

セレス「帰ってくんなつったろうが豚ああああ!!!」

山田「ブヒイイイィィィィ!!!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「まぁ、なんというか・・・」

大和田「食い足りねぇよなぁ」

不二咲「よく考えたらこれが今日初めての食事なんだよね・・・」

葉隠「全然食い足りねぇ!餓死すんべ!」

朝日奈「だったら自分で食料とってきなよ!」

桑田「あそこに残ってる分はなんだ?」

大神「あれは明日の朝の分だ。朝食をしっかり食べねば1日の力が入らぬからな。多めに残しておる。」

山田「うぅ」グゥー

セレス「こっそり食べようものならサメの餌にして差し上げますわ。」

山田「まだ何も言っておりませんが!?」

江ノ島「味気ねぇしなぁ・・・。」

戦刃「そう?結構おいしかったけど・・・。」

江ノ島「相変わらず残念な舌だなぁレーション食って喜んでる残姉と一緒にすんじゃねぇよ!」

戦刃「うぅ、ごめん盾子ちゃん・・・。」

舞園「まぁまぁ、確かに調味料とかが欲しいですね。」

霧切「鍋かフライパンも欲しいわね、火で炙るだけじゃ味が単調だわ。」

十神「贅沢を言うな、文句があるなら自分で用意しろ。」

セレス「あら、十神くんから贅沢を言うななんて言葉を聞けるなんて思ってませんでしたわ。」

石丸「みんな食べ終わったようだな!みんな揃ってご馳走様だ!ご馳走様!!!」

全員「ごちそうさま・・・。」


石丸「歯ブラシはないが食後は口を清潔にしなければならない!みんなで川に口をすすぎに行くぞ!!!」

葉隠「はぁ、めんどくさいべ・・・。」

十神「腐川、貴様は枝と葉を使って特に念入りに磨け。」

腐川「白夜様が私の歯の健康を心配に!?白夜様ああああ!!!」

十神「近づくな臭い!」

戦刃「歯と葉をかけたんだね!十神くん面白いよ!」

桑田「そんなわけねぇだろアホか・・・。」

苗木「・・・・・・」

舞園「苗木くん、どうしましたか?」

苗木「舞園さん、空を見てみなよ。」

舞園「空?あっ!」

不二咲「ふわぁ!星が・・・!」

朝日奈「うわぁーっ!すっごいキレーだね!」

大神「ふっ、東京では見れぬ星空だな。」

霧切「向こうでは下ばかり見ていたし、何もないところだからこそ見れる景色ね・・・。」

桑田「スッゲーな俺こんな満点の星空初めての見たぜ!」

腐川「あぁ・・・なんだか、創作意欲が湧いてくる・・・!」

山田「僕もですぞ!僕・・・帰ったら純愛非エロ同人誌描くんだ・・・」

セレス「死亡フラグ建ててんじゃねぇぞビチグソがあぁ!と言いたいところですが、今は気分がいいので許してさしあげましょう。」

葉隠「なんだか星を見てたらインスピレーションが湧いてきたべ!俺達は無事脱出できる!俺の占いは3割当たる!」

戦刃「やったね!脱出出来るってさ盾子ちゃん!」

江ノ島「7割脱出出来ないってことじゃないですか・・・絶望的です・・・。」

十神「ふん、貴様の占いなどなくてももとよりそのつもりだ。」

大和田「3割もありゃ十分だ!ぜってぇ脱出してやる!俄然やる気が出てきたぜ!」

石丸「おお!もちろんだ!みんなで力を合わせれば、必ず脱出出来る!共に頑張ろうではないか!!!」


苗木「えへへ、じゃあみんなで円陣組もうか!」

舞園「はいっ!」ガシッ!

霧切「行くわよ!」ガシッ!

苗木「うわっとと、急に掴まないでよ!」

不二咲「なんだか嬉しくなってきちゃったよ!」ガシッ!

桑田「へへへ!野球の試合以来だぜ!」ガシッ!

葉隠「よっと!」ガシッ!

大和田「よっしゃっ!」ガシッ!

石丸「兄弟!」ガシッ! ? 朝日奈「よぉーしっ!」ガシッ!

大神「ふっ」ガシッ!

山田「ぐっふ!強く掴みすぎですぞ大神殿!」ガシッ!

腐川「びゃ、白夜様ぁ・・・」

十神「・・・ふん!今回だけは俺の隣にいることを許してやる。」ガシッ!

腐川「白夜様ぁ!!!」ガシッ!

戦刃「えへへ、盾子ちゃん!」ガシッ!

江ノ島「はぁ、何を青春しちゃってんだか・・・。まぁ、たまにはこういうのも悪くはないかな・・・」ガシッ!

石丸「それでは苗木君!お願いする!」 ? 苗木「えぇっ!僕がやるの!?」

霧切「こういうのは言いだしっぺがやるものよ。苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」

舞園「ふふふ!苗木くは超高校級の希望ですから!」

苗木「えっと、じゃあ。コホン。みんな!!!絶対脱出するぞぉ!!!」

全員「「おぉーっ!!!」」

無人島生活一日目 ?終了


なんこところどころ改行ミスってんな

続きはまた明日で


ありがとう
励みになる


無人島生活二日目

苗木「ふぁー、ん、ここは・・・。」

苗木「そうか・・・、無人島にきちゃったんだった・・・。あんまり寝られなかったなぁ。ん?」

セレス「・・・」ウトウト

苗木「セレスさん?」

セレス「ッハ!苗木くん、おはようございます。」

苗木「セレスさん、もしかして寝てなかったの?」

セレス「ええ、火が消えてはいけないので・・・。」

苗木「あ、ホントだ火が消えてない。ゴメンねセレスさん。ありがとう。」

セレス「いえ、昨日私は何もしていませんし、私に出来ることはこの程度ですわ・・・。」ウトウト

苗木「今は僕が見てるから、セレスさんは寝ときなよ。」

セレス「そうさせていただきますわ・・・。」コテン

セレス「すぅ、すぅ」

苗木(セレスさん、一晩中火を見ててくれたのか。道理で暖かいわけだ。)

苗木「ん、朝日がまぶしい。少し早く起きちゃったみたいだぞ。今日もいい天気だ。」 ? ????????




石丸「んん。ん?おはよう苗木君!早いのだな!」

苗木「おはよう石丸くん。」

石丸「うん?火が消えてない!まさか苗木君が見ていてくれたのか!?」

苗木「いや、見ていてくれたのはセレスさんだよ。僕はさっき交代したところなんだ。」

石丸「なんと!セレス君が!今は寝ているようだな!後でしっかりお礼を言っておかねば!」

石丸「それにしてもいい朝だ!あと一時間ほどしたら7時だな!」

苗木「何でわかるの?」

石丸「僕は10時に寝て6時に起きるというサイクルが出来ている!昨日寝た時間は定かではないが、おそらく今は6時くらいだろう!」

苗木「さ、さすがだね・・・。」

石丸「では僕は顔を洗ってくるぞ!君はそのあと洗ってきたまえ!その時火の番を交代しよう!」

苗木「うん、いってらっしゃい!」


苗木「うーん、なんかやることないかな。」チラッ

舞園「すぅ、すぅ」

霧切「むにゃむにゃ」

戦刃「くぅー・・・」

苗木「ゴクリ・・・」

苗木「な、なにを考えてるんだ僕は!こんな朝っぱらから!」

苗木「そ、そうだ!朝日奈さんたちが集めてきたもので何か作ろう!」

苗木「えーっと、ん、これは尖ってる石だね。きっと大きい石が砕けてこんな形になったんだろう。あとは、この真っ直ぐで長い棒なんかもいいね。それにすごく丈夫そうだ。」

苗木「戦刃さんのサバイバルナイフを借りて、この棒に縦に割れ目をつける。その隙間に石を挟んで叩けば。」

メキメキッ!

苗木「よし!割れ目が少し深くなって尖った石が入り込んだぞ!これをツタで巻き付けて縛って、余った部分は腐川さんのハサミで切れば」

苗木「石槍の完成だ!」

持ち物:石槍

苗木「なんだか簡単に出来ちゃったけど、まあこんなもんだよね!」

大神「んっ・・・」

苗木(わ!なんか色っぽい声が!)

大神「苗木か、おはよう。」

苗木「おはよう大神さん。色っぽい、じゃなくていい朝だね!」

大神「む?ああそうだな、朝日がまぶしい。」

大神「ん?石丸がいないようだが・・・」

苗木「石丸くんならさっき顔を洗いに行ったよ。大神さんも行ってきたら?」


大神「・・・そうだな、では、いってくる。」

苗木「いってらっしゃい!」

苗木「それにしても大神さん。すごいエロい声だったな。んっ///って、なんだかムラムラしてきちゃったよ。」

石丸「帰ったぞ苗木君!先程大神君とすれ違った!」

苗木「おかえり石丸くん、じゃあ僕も大神さんをおいかけつつ、顔を洗いに行こうかな。」

石丸「うむ!では火は僕が見ていよう!」





苗木「ふぅ、ここまで来れば誰にも気付かれないだろ。よし、一発抜くか!」

苗木「戦刃さん戦刃さん・・・」シコシコ

大神「・・・・・・」

苗木「うっ!・・・ふぅ。やっぱり戦刃さんの太ももはたまんな・・・いぃっ!?」

大神「・・・すまぬ。」

苗木「ち、違うんだ大神さん!こ、これはその!」

大神「分かっておるぞ苗木、こんな状況だからこそ必要なのだ。仲間の女を襲おうなどとしないために、その欲求を自らの手で慰めているのだろう。我もこのことは忘れよう・・・。」

苗木「あ、あのそのこれはあの!」

大神「安心しろ苗木、このことは誰にも言わんし、特に軽蔑もしない。苗木のその行為は、紳士故のものとして受け取っておく。では。」

苗木「」

苗木「あばばばばばばばば」

苗木「絶望的ぃ!!!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「ふむ!全員朝食をおえたな!では作戦会議だ!」

セレス「ふぁーあ、まだ眠いですわ・・・。」

不二咲「セレスさんはほとんど寝てないからね、仕方ないよ。」

舞園「苗木くんもあまり元気がないようですが、大丈夫ですか?」

苗木「う、うん。大丈夫だよ、あはは・・・」

大神「・・・・・・」

霧切「・・・?」

大和田「そんで?今回は何を話し合うんだ?」

石丸「うむ!まずは今日やるべきこととその役割分担だ!」

石丸「今日は女子にはあの格好になってもらい、各自洗濯を行ってもらう!その間我々男子は探索にでかける!」

葉隠「うっひょー!待ってたべ!」

山田「むほほほほほ今後の参考になりますな!」

腐川「な、なんで私があんな服を・・・白夜様のご命令があるから・・・。」

朝日奈「うぅ、やっぱりあれを着なきゃいけないんだね・・・。」

大神「気にするな朝日奈よ、我らがあれを着ている間、男共はここにはいないのだから。」

石丸「あの姿でジャングルに入るのは危険だからな!女子達はこの近辺で物拾いや物造りをしていてもらう!もちろん大神君や戦刃君もだ!」

不二咲「ってことは僕は食料調達班なんだねぇ、自信ないなぁ・・・。」

大和田「大丈夫だ不二咲!またヤシガニでも探そうぜ!」

桑田「よっしゃ!今度こそ俺は鳥を落とすぜ!」

石丸「チームはそれぞれ自由に組んでくれたまえ!」

戦刃「今回は探索なしか、なにすればいいか分かんない・・・」

霧切「これだけ人数がいるとなると、かえって仕事も余りそうね。」

江ノ島「まあ服洗いに川に行ったら、そのついでに水浴びでもすればいいじゃん。髪とかもうパッサパサだし!」

舞園「そうですね!やっぱり身体も清潔にしないと!」

朝日奈「男達!絶対に水浴び覗かないてよ!」

山田「ん?それはフリですかな?」

朝日奈「ホントは覗いて欲しいってことか?朝日奈っちは変態だな!ハッハッハッ!」

朝日奈「葉隠サイッテー!」

大神「ほぅ・・・」ゴゴゴゴゴゴ

葉隠「ひ、ひぃっ!冗談だべ!」


セレス「水浴びとなると、このウィッグは外さなければいけませんね。」パチッ

霧切「そういえばそれウィッグだったわね、ずっとつけていたの?」

セレス「ええ、これがない自分は好きではないのですが、流石に邪魔になってきましたわ。」

苗木「ん?セレスさんそのウィッグ借りてもいいかな?」

セレス「構いませんが、少し臭うと思いますわよ?」

苗木「べっ、別に嗅いだりしないよ!」

苗木「このウィッグ、何かに使えそうだぞ?」


持ち物:セレスのウィッグ


十神「川と言えば、川を登っていけば湖があるかもしれんな。」

石丸「なに!?本当かね?!」

十神「可能性がある、と言っただけだ。それに昨日探索した場所の土や岩石を見たところだと、おそらくあの山は火山だな。」

不二咲「かっ!火山んっ!?」

桑田「おいおい!それってあぶねぇんじゃねぇのか!?」

十神「活火山がどうかは知らん。それにそんな頻繁に噴火をしている訳でもないだろう。」

大和田「あれが火山だとなんかあるのか?」

戦刃「川の上流が火山に繋がっているとして、そこに湖があるとする・・・」

霧切「あの火山が活火山だとしたら、地熱で天然温泉ができてるかもしれないわね。」

舞園「えぇ!本当ですか!?やったぁー!」

朝日奈「よかったーこんなところでお風呂に入れるとは思わなかったよ!」

十神「だが活火山だとしたら火山ガスが出ている可能性も高い。人が吸ったらひとたまりもない超有毒だ。」

江ノ島「んだよ!ヌカ喜びさせんなよ!」

舞園「でも可能性があるってだけでもかなりモチベーションあがりますね!」

江ノ島「その分なかった時の絶望も大きいけどね!ウプププ!」

十神「というわけだ。今回の探索は川の上流へ行くことをメインとする。」

葉隠「十神っちがいつになくやる気だべ!」

山田「これは火山が噴火するかもしれませんねぇ・・・。」

セレス「てめぇはいちいちフラグ建ててんじゃねぇぞビチグソがあぁぁぁ!!!

山田「んほおぉぉ!!!」

十神「何を言っている。俺は行かんぞ。」

桑田「アポ?」

十神「なぜこの俺が危険な山登りなどしなければいかんのだ。俺は苗木と共に近辺の探索だ。」

舞園(そういえば十神くんも・・・。)

霧切(苗木くんしか友達いないのよね・・・。)


桑田「んだよお前ついて来んのかよ!」

十神「むしろなぜ貴様が苗木と共に行動することになっている!」

桑田「そりゃあ昨日一緒にいろいろ行動してたからだよアホ!」

十神「それなら俺もだ!」

セレス「あらあら、ここでも苗木くんの取り合いですか?」

山田「すまない・・・ホモは帰ってくれないか・・・」

桑田(はっ!?)

十神(そういえば苗木は!)

桑十((ホモだった・・・!))

苗木「おい」

桑田「ん、んん!まぁ、あれだな、三人で行動すりゃあいいじゃねぇか!」(いざとなったら十神を掘らせればいいか)

十神「ふん、愚民の割にはいい考えだな。まぁ、俺は元からそのつもりだったが。」(苗木に掘られるか・・・うんまぁ・・・)

苗木「なんだかすごく嫌な予感がするんだけど・・・」

石丸「むぅ、本来は二人一組のつもりだったが、まぁいいだろう!苗木君達には川の上流の探索をお願いする!」

苗木「うん、分かったよ。」

石丸「では兄弟は不二咲君と、僕は葉隠君、山田君と行動をしよう!」

葉隠「うへぇ、またうるさそうなが来てしまったべ。」

山田「石丸清多夏殿がいては覗きは無理そうですなぁ。」

江ノ島「ほらほら!私達はいったん着替えるから、男達はでてったでてった!」

朝日奈「えぇ!今着替えるの!?」

江ノ島「もちろん!男達に見せつけてやりたいしねー!ウプププ!」

舞園「その意見に賛成です!」(見ててください苗木くん!どんな衣装も着こなしてこそアイドルなんです!)

霧切(ふふふ、苗木君の今日のオカズポジションは必ず奪ってみせる!)

戦刃(あんまり筋肉見られたくないから葉っぱの長いやつ着よう・・・。)


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

朝日奈「わぁっ!さくらちゃんカッコイイよ!」

大神「ぬ、そうか、照れるな。」

腐川「ふ、ふふ、ひどい辱めだわ・・・。」

江ノ島「ふふん!どうよあんたら!超高校級のギャルの実力は!」

舞園「さすが江ノ島さんです!とっても素敵ですよ!」

江ノ島「ウプププ!舞園も似合ってるよ、さすがアイドルって感じじゃん?」

舞園「うふふ!ありがとうございます!」

霧切「・・・・・・」

舞園「霧切さんもとっても似合ってますよ!」

霧切「そ、そうかしら?///」

舞園「でも手袋は外さないんですね。」

霧切「これがないと落ち着かないのよ・・・。」

戦刃「///」ソワソワ

江ノ島「それにひきかえ、ウプププ!残念な子がいるなぁ!」

戦刃「・・・」しょぼん

舞園「そんなことないですよ!戦刃さんもとっても可愛いです!」

戦刃「そ、そうかな・・・えへへ///」

セレス「はぁ、私はあまりこういう野性的な格好は好まないのですが・・・。」

霧切「あら、でもまんざらでもなさそうじゃない?」

朝日奈「うんうん!セレスちゃんカワイイ!」

セレス「そ、そうですか?///」

朝日奈「男達ー!もう入っていいよー!」


? ゾロゾロ

石丸「うむ!全員きっちり着ているようだな!」

大和田「あんな格好にきっちりもなにもねぇだろ。」

不二咲「うわぁ!みんなとっても似合ってるよ!」

桑田「うおぉぉぉぉぉ!!!さやかちゃんめっちゃ可愛いぜ!!!」

舞園「ふふ、ありがとうございます桑田くん。」

十神「ふん!こんな低俗な格好に興奮しゅるなぎゅ民が!」

苗木「十神くん噛んでるよ・・・。」

山田「むっふぉぉぉ!!!生きててよかった!神展開wwwww神展開wwwww」

葉隠「なんだかオーガが異色のオーラを放ってんな、まるでアマゾネスだべ!」

朝日奈「ちょっと葉隠!」

霧切「苗木くん、どうかしら?」キリッ

苗木「うん、とっても素敵だよ!」(うおぉぉぉぉぉエロいぞぉ!?)

霧切「うっし!」ガッツ

舞園「苗木くん!私も見てください!」クネッ

苗木「舞園さんもとってもセクシーだし、似合ってるよ!」(やめろおぉぉぉ!さっき抜いたばっかりなのにこれ以上僕の萎え木に栄養剤を注がないでくれぇっ!)

舞園「うふふ!嬉しいです苗木くん!」

戦刃「な、苗木くん!わ、私は!?」

苗木「戦刃さんもすごく似合ってるよ!カッコ可愛いってやつだね!」(やばい!このままじゃユグドラシルだ!なにか萎えることを想像しないと!)

戦刃「や、やった!」

苗木(山田のケツ山田のケツ山田のケツ山田のケツ山田のケツ・・・)

苗木「・・・うあぁ・・・・・・」

山田「なんだか失礼なことを考えてませんかな!?」


苗木(ん?そういえば)


⇒石槍


苗木「大神さん、これあげるよ。」

大神「ぬ、これは・・・槍か・・・?」

朝日奈「ちょっと苗木!あんたまでさくらちゃんのことアマゾネスとか言いたいの!?」

苗木「ち、違うよ!さっき暇な時に作ったんだけど、こういうの一番使えるの大神さんだと思うからさ、なにかの役に立つといいけど。」

大神「なるほどな、ありがたく受け取っておこう苗木。」

葉隠「槍なんてもって、ますますアマゾネスだべ!」

朝日奈「もう葉隠は死ね!」

セレス「それでは私達は洗濯兼水浴びへ行って参りますわ。」

石丸「うむ!では僕達も出発するとしよう!」

腐川「わ、私はあんたらとなんか水浴びなんか御免よ!」

江ノ島「ふーん、じゃあ火の番でもしてれば?どうせ誰かが見てないといけないんだし。」

舞園「もう!そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!」

霧切「じゃあ腐川さん、お願いできるかしら。」

腐川「ふ、ふん!さっさと行ってきなさいよ!」

朝日奈「それじゃあ帰ってきたら交代ね!腐川ちゃんちゃんと身体洗いに行くんだよ?」

腐川「う、うるさいわね!分かってるわよ!白夜様のご命令があるから行くだけだから!か、勘違いするんじゃないわよ!?」

山田「腐川冬子殿のツンデレは萌えませんなぁ。」

桑田「そんじゃ、ボチボチ行くかー。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ジャブジャブ

セレス「んー水が冷たいですわ!」

江ノ島「超高校級のギャルが川で洗濯とか・・・絶望的に似合わな過ぎです・・・。」

朝日奈「なんか大きな桃でも流れてきそうだねー!」

霧切「食べられる桃ならいいけどね。」

舞園「ん?あっ、見てください霧切さん!大きなカタツムリ!」

戦刃「あ!!!舞園さんそれ触っちゃダメ!」

舞園「ひゃっ!なんですか戦刃さん!」

戦刃「それはアフリカマイマイっていって、とっても危険な寄生虫がついてる!もし人が寄生されようものなら髄膜脳炎になって死ぬ・・・!」

舞園「ひぃっ!」

朝日奈「そ、そんな危険な生き物なのぉ!?」

大神「食べれぬのだな・・・」

セレス「エスカルゴ、という訳にはいかないのですね・・・」

戦刃「そのアフリカマイマイが通った跡にも寄生虫がついてることもあるから、そこにも触らないように注意して。」ドヤァ

霧切「うかつに木も触れないのね。今聞けてよかったわ、ありがとう戦刃さん。」

戦刃「えへへ///」

江ノ島「ここに来てやっと軍人らしさだしやがった・・・ケッ!」


ゲラゲラゲラゲラゲラ!!!


セレス「あら、この声は・・・」

ジェノ「呼ばれて飛びでてジェノサイダー翔でぇーす!なんかぁ??喉かわいたからぁ??川まで来たらあんたらなにやってんのお???」

霧切「別に呼んでないわ。」

舞園「服を洗濯してたんですよ。ついてに水浴びでもしようかと。」

大神「それよりもジェノサイダー、火はどうしたのだ。」

ジェノ「火ぃ?なんのことぉ??」

江ノ島「アンタに火の番頼んでたじゃん、って、そうか、記憶は共有してねぇんだったな・・・。」

ジェノ「ゲラゲラゲラ!あの根暗ぼっちで火の番かよ!あ、アタシも服洗いまーす。」

朝日奈「火は大丈夫かなぁ?」

戦刃「まぁ、そんな簡単には消えないと思うし、少しの間なら・・・」

キャッキャウフフ


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「はぁ、はぁ、やっぱり山登りは結構しんどいね・・・。」

十神「ふん、情けないやつめ。」

桑田「大丈夫か?苗木。無理すんなよ。」

苗木「うん、ありがとう桑田くん。」

桑田「なぁ、今山のどれぐらいなんだ?」

十神「あの山は見た目より大きくないからな。今は3分の1くらいだろう。」

苗木「はあ、まだそんななのか。ん?」

桑田「お、あれ鳥じゃねぇか?よぉーし!」

十神「外すなよ桑田。」

桑田「任せろよっ!オラっ!」ビュン!

鳥「グエッ!」ガツン!

ボトッ

苗木「おおっ!」

桑田「いよっしゃあ!どーだ見たか十神!落としたぜ!」

十神「ふん、まぁ悪くない。」

苗木「あれ?桑田くんも今なにか落としたみたいだよ。」ヒョイ

苗木「ん!?これは・・・!」

桑田「や、やべっ!」

十神「見せてみろ苗木。それは、コンドームか?」

桑田「いや、あのさ・・・」

十神「なぜ貴様がこんなものを持っている。説明しろ桑田!」

桑田「いやいやこれくらい持ってんのフツーだろ!?俺らぐらいのもんならフツー持っとくだろ!?」

苗木「それはどうかな・・・。」

桑田「本当は石丸に持ち物だせって言われた時にだそうかと思ったんだけどよ、みんなの前でだしたら引かれると思ってよ・・・。」

苗木「そりゃあ、まぁねぇ・・・。」

十神「ふん、愚民の考えそうなことだ。」

桑田「でも今はこれいらねぇからさ、なんかに使えそうなら苗木にやるよ。」

苗木「ええっ!そうだなぁ、まぁ持っとくか。」


持ち物:コンドーム


苗木(うわ、しかもLサイズだ。見栄はってんじゃねぇよ。)

十神「くだらんことに時間を使ってないで、鳥を回収してとっとと先に進むぞ。」

桑田「へいへい・・・」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

腐川「っくしゅん!あ、あれ?」

舞園「体も冷えてきましたし。そろそろ戻りましょうか!」

朝日奈「そういえばこの服どこに干すの?」

江ノ島「それは私様が木と木の間にツタを張って干場を作っておいた!感謝しな
さい!」

戦刃「さすが盾子ちゃん!」

霧切「気が利くのね、ありがとう。」

セレス「裸足でせっかく洗った足が汚れてしまいますわね。うん?」


ガサガサ


大神「どうした、セレスよ。」

セレス「今そこになにか・・・」


ガサガサ

デーン!!!

セレス「どっひゃああぁぁぁ!?」

舞園「へ、蛇ぃっ!?」

朝日奈「でっ、でっかい!映画で見たやつみたいだ!」

戦刃「アナコンダ!?こんなところに!?」

大神「む!全員下がっておれ!」

腐川「ひいぃぃぃ!!!ガクッ」

ジェノ「どおりゃあぁぁぁ!あり?」

江ノ島「忙しいやつだなおい」

舞園「こ、この島にこんなのがいるなんて・・・!」

霧切「もしかして、これって食べれる?」

舞園「食べる気なんですか!?これを!?」

朝日奈「ムリムリィ!」

戦刃「食べれる。少し固くて泥臭いけど鶏肉みたいな感じ。」

セレス「食べたことあるんですか・・・。」

大神「だが、どうやって仕留める。」

戦刃「アナコンダは基本待ち伏せして獲物を捉えるから、それほど動きはすばやくない。獲物を絞め殺して丸呑みするタイプ。その力は強力で、子牛とかをも殺すし、木の幹とかもバリバリ折っちゃう。」ドヤァ

霧切「そういえば聞いた話だと、ムツゴロウさんが今まで本気で死ぬと思った瞬間のひとつが、アナコンダに首を絞められたときだそうよ。」

舞園「なんだか謎の説得力がありますね・・・。」


ジェノ「大神なら自力で引き剥がせんだろ!ゲラゲラゲラ!」

朝日奈「そういえばさくらちゃん。さっき苗木から槍もらってなかった?」

大神「おお!これがあったか!」

戦刃「よし!じゃあ私がアレに掴みかかって首元を抑えるから、大神さんはその槍でこいつの頭にぶっ刺して・・・!」

セレス「ど、どうか無理はなさらないでくださいね!」

江ノ島「よっしゃ!いったれ残姉!」

戦刃「ふんっ!」ガシッ!

ビタンビタン!

グルグル

舞園「うわぁ!?ま、巻き付いてますよぉ!?」

戦刃「はぁ!」ギュッ!

戦刃「大神さん!今!」

大神「ふんぬ!」ドスゥッ!

ビタンビタン!

戦刃「や、やった・・・!」

朝日奈「え?え?やったの?」

セレス「ずいぶん力いっぱい刺しましたのね。」

大神「槍の切れ味も分からぬし、蛇の頭を貫くにはそれなりに力がいると思ってな。だがこの槍、想像以上に切れ味が良い。」

舞園「うぅ、まだ動いてますよ?」

ジェノ「頭に槍ぶっ刺さっても生きてるなんてキモ過ぎんだろ!ゲラゲラゲラ!」

霧切「まぁしばらくはああでしょうね。とりあえずこれは最高の収穫よ。持ち帰りましょう。」

朝日奈「やっぱり食べるのかぁ・・・。」

戦刃「ああ、また汚れちゃった。まぁいいか。」

セレス「よくないですわ。泥くらいは流してらっしゃいな。」

大神「この槍ならば鹿なども仕留められそうだな。ふむふむ。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

不二咲「あ!大和田くん!あのヤシの木のてっぺんにいるのってヤシガニじゃない!?」

大和田「お!ホントだ!でかした不二咲!よっと」ヨジヨジ

不二咲「き、気を付けてねぇ!」

大和田「ほっ!へへ!もう髪は掴ませねぇぜ!?こいつのヤシの実食ってやがったんだな。だからヤシガニってーのか?」ストン

不二咲「これで2匹目かぁ、大きいから両手がふさがっちゃうね。」

大和田「なにか袋が欲しいなぁ。そういえばちゃっかりカバン持ってきてたのって山田だけじゃねぇか?」

不二咲「あの時はみんなパニックになっちゃってたからねぇ。僕カバンの中にパソコン入ってたのに・・・。」

大和田「まぁ過ぎちまったもんはしょうがねぇ、今は生き残ることだけ考えようぜ!」

不二咲「うん!えへへ。」

不二咲「ん?浜辺になんか落ちてるよ!」タタタタタタ

大和田「っと、待てよ不二咲!」タッタッタッ

大和田「こいつぁ、金タライか?」

不二咲「あのお笑い芸人の上から落ちてくるやつ?」

大和田「いや、まぁそうなんだが、本来は洗濯とかする時に使うやつだな。どっかから流れてきたんかな。」

不二咲「へー、なんかの役にたちそうだからもって帰ろうよ!」

大和田「そうだな、丁度入れ物も欲しかったしな!」


持ち物:タライ


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「ひい、ひい、ま、待ってくだされ2人とも!」

石丸「遅いぞ山田君!もっとキビキビ動きたまえ!」

葉隠「山田っちは運動不足だべ!だから太ってんだな!」

石丸「葉隠君!言葉に気をつけたまえ!」

葉隠「へいへい・・・」

山田「ふひぃ、返す言葉もありませんぞ・・・。ところでこれはどこを目指しているんですかな?」

石丸「無論島の全てだ!未だ到達していない場所に行けば、何かしら有益な物が見つかるかも知れぬからな!」

葉隠「ひえぇぇ、石丸っちには付いていけないべ!」

石丸「さぁ!どんどん進むぞ!」

山田「ひい、ひい、待ってくだされぇー!ぶひぃっ!」ズサササササ

葉隠「あ!山田っちが転げ落ちたぞ!」

石丸「なっ!山田くん!掴まれ!」バッ

山田「はっ!た、助かりましたぞ石丸清多夏殿!」ガシッ!

石丸「くっ!重い・・・!葉隠君!引き上げてくれたまえ!」

葉隠「はぁ、世話が焼けるべ・・・よっと、あれ?」ガクッ

ズル

三人「うわあああぁぁぁぁぁ!!!」ズサササササ





石丸「ぐっ、2人とも大丈夫かね?」

山田「う、うぅ、なんとか・・・。」

葉隠「し、死ぬかと思ったべ・・・。」

石丸「なぁっ!ぼ、僕の腕章がぁ!?」

山田「破けてますな。」

葉隠「つかなんでそんなもん着けてきてんだ。」

石丸「そんなものとはなんだ!超高校級の風紀委員としてなくてはならないものだぞ!くぅっ!何という失態!」


葉隠「気にしても仕方ないべ。それよりここはどこだ?」

山田「なんだか周りが湿っていて泥だらけ・・・、湿地帯ですかな?」

石丸「泥だらけになってしまったか・・・。とりあえず帰り道を探さなければ。ん?」

石丸「あれは・・・果物ではないか?」

葉隠「バナナ!バナナだべ!」

山田「おおおお!!たくさん生ってますぞ!?」

石丸「これだけあればたとえ16人だろうと三日は持ちそうだな!バナナはカロリーや糖分もしっかり摂れる栄養価の高い最高の果物だ!ぜひ持ち帰ろう!」

葉隠「なんだか想像してたのと違ぇな?意外と背は低いし、10本ずつセットになって生ってるもんだと思ってたべ!」

山田「ぱっと見ただけでも100本はセットになってますなぁ。」

石丸「バナナとは実は草本で、厳密には野菜に分類されるそうだぞ!山田君!鞄にしっかり詰め込むんだ!」

山田「こんなにたくさん入りませんぞ?」

石丸「残りはできるだけ手で持てば良い!なくなったらまた来ればいいのだ!」

葉隠「今はここで少し食べていくべ!」ムシャムシャ

山田「それもそうですな!たくさんあることですし!」ムシャムシャ

石丸「ダメだ!みんなは空腹を我慢して待っているのだぞ!?」

葉隠「小さいこと気にすんなっての石丸っち!」ムシャムシャ

石丸「やめろ!やめるんだ!」

山田「うまいですぞーっ!」ムシャムシャ

??「やめろっつってんだろうがあぁぁぁ!!!」ズギャァーン!

山葉「「びくぅっ!!」」

??「てめぇら俺の言うことが聞けねぇのか!?あぁん!?風紀が乱れんだろうがぁっ!!!」

山田「い、石丸殿・・・?」

??「石丸ぅ!?俺は石丸じゃあねぇ!!!」

石田「俺は石田だあぁぁぁ!!!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ゴロゴロ・・・


江ノ島「・・・なんか天気悪くね?」

朝日奈「ホントだァ、なんだか一雨来そうな天気だね。」

大神「熱帯の天気は変わりやすいからな。」ズリズリ

セレス「やれやれ、今日は濡れてばかりですわね。」

舞園「あ!洗濯物取り込まないと!」

霧切「火の様子も気になるわ。急いでもどりましょう。」

ジェノ「あぁん?太陽も隠れちまって寒く、っへくしゅ!」

腐川「へ?へ?蛇は?」

戦刃「今大神さんが引きずってるのがそれ。見ないほうがいい。」

腐川「ひ、ひいぃぃぃ!!!」





舞園「火が・・・」

霧切「消えてるわ・・・。」

腐川「あ、あいつが出て行ったばっかりに・・・。」

朝日奈「腐川ちゃんが気にすることないよ!またつければいいじゃん!」

戦刃「そうだよね!腐川さんメガネ貸して!」

腐川「う、うぅ。」

霧切「・・・ダメね、太陽が隠れて陽の光が弱いわ。火がつかない。」

舞園「そ、そんな・・・キャアッ!」ピシャァンッ!

ざあぁぁぁ・・・


江ノ島「オイオイオイ!大雨降り始めちったじゃねぇか!こっからどんどん気温下がるってーのに火がないとか絶望的過ぎんだろ!」

大神「他の者達はまだ帰っていないようだが、心配だな・・・。」

戦刃「うん・・・。苗木くん・・・大丈夫かな・・・。」


朝日奈「と、とりあえず着替えようよ!舞園ちゃん服乾いてる?」

舞園「まだ少し湿っていますが、着れないこともないですね。」

霧切「なら着ておきましょう。この格好よりは暖かいだろうし。」

江ノ島「火がないと飯も食えなくね?まさかその蛇生で食うわけ??残姉火起こせよ。」

戦刃「う・・・私がサバイバルした時は最低限のアイテムが支給されてて、その中のライター使ってたから・・・火の起こし方は分からないの・・・。」

江ノ島「どんだけ残念なんだよ残姉ぇ!!!テメェは人を殺すことしか能がねぇのかよ!!絶望的ぃっ!!!」

戦刃「うう・・・ごめんね盾子ちゃん・・・。」

朝日奈「ちょっと!そこまで言わなくたっていいじゃん!」

江ノ島「はぁ???だってホントのことじゃん!だったら朝日奈が火起こしてくれんのぉ???ウププププ!」

朝日奈「っ!!このっ!」

霧切「やめなさい!こんな所での争いは不毛よ。お腹が減るだけだわ。」

朝日奈「だっ、だって!」

大神「朝日奈よ、少し落ち着け。」

戦刃「ありがとう朝日奈さん。私は大丈夫だから・・・。」

朝日奈「・・・もうっ!」

江ノ島「ウププププ!」

腐川「や、やっぱり私があの時くしゃみなんてしなければ・・・!」

舞園「そんなに気負わないでください腐川さん!みんなで寄り添って暖めあいましょう?」


不二咲「ただいまぁ!はぁースゴイ雨だね!」

大和田「おい!火が消えてるぞ!?後なんだその馬鹿でかい蛇は!?」

霧切「説明すると長くのなるのだけれど・・・。大和田くんたちも何か持ち帰っているようね。」

セレス「金タライ・・・ですか・・・?」

不二咲「うん!浜辺に流れついてたんだ!何かに使えないかな?」

セレス「そうですわね・・・これがあれば雨水を貯められますわね。川の水は今の大雨で濁ってしまうでしょうから丁度いいですわ。」

霧切「それがあればお湯も沸かせるわね。塩ゆでも出来るし、根気よく蒸留すれば塩も手に入るわ。」

大和田「とりあえずこの状況を説明してくれねぇか・・・?」

朝日奈「それは・・・」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「・・・なんだか天気悪いね・・・。」

桑田「ホントだな、さっきまであんなに晴れてて暑いくらいだったのに。」

十神「まずいな・・・スコールがくるぞ。日中に陽がさすほど雨は降りやすい。今日はもう引き返すぞ。」

桑田「はぁ、結局捕れたのはこの2羽だけか・・・。結構チャンスはあったんだけどな。」

十神「ふん、下手くそめ。こんな小さい鳥では腹の足しにならんぞ。」

桑田「あんだとぉっ!?」

苗木「まぁまぁ。僕たちは何もできなかったんだし、2羽も捕れれば上出来だよ!」

ざあぁぁぁ・・・


苗木「あ!降ってきた!」

桑田「やっべ!急げ!」

十神「結局登頂まではならなかったか。雨さえなければ・・・。明日こそは登るぞ、その時は狩猟は後回しだ。」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「はぁっ!はぁっ!ここで大雨なんて!ついてないにも程がありますぞ!」

葉隠「地面がぬかるんで足が取られるべ・・・。バナナ重い・・・。」

山田「欲張ったバチが当たったんでしょうか・・・。」

石田「チッ!仕方ねぇ野郎共だ!だがこの大荷物を持ったまま無理に進んで力尽きては本末転倒だ!あの岩陰で少し休憩するぞ!」

葉隠「はぁっ!はぁっ!た、助かったー。」

山田「ま、待ってくだされー!」





山田「ふぅ、やっと一休み出来ましたな。」

石田「こうしてる間にも兄弟達が腹をすかしてるかもしれねぇ・・・体力が戻ったらすぐに出発するぞ!」

山田「しょ、正気ですかぁ!?」

石田「チッ!それにしてもこの雨はいつになったら止むってんだ。」

葉隠「よし!なら俺がいっちょ占ってやるべ!」

山田「そのガラス玉まだもってたんですな。」

石田「テメェ葉隠!昨日役にたちそうな持ち物だせっつったじゃねぇか!」

葉隠「こ、これはガラス玉じゃなくて水晶玉だべ!一億もしたんだべ!?それにこれは占い以外の使い方なんてねぇぞ!」

葉隠「それじゃあいくべ!むむむむむー!」

葉隠「この雨は今日一晩中降る!俺の占いは3割当たる!」

石田「ケッ!ついてねぇなぁ!」

山田「まぁ3割ですしな・・・」

葉隠「むむ!もう一個見えたべ!苗木っち達がなんだか大ピンチだべ!」



石田「なんだとぉ!?」

山田「それは本当ですかな!」

葉隠「うむ!俺の目に狂いはない!」

石田「うおぉぉぉこうしちゃいられねぇ!すぐに助けに行くぞ!!!立て!山田!葉隠!」

山田「ええっ!?」

葉隠「い、いやでもこの占い3割だし・・・」

石田「バッキャロー!例え1%でもピンチの可能性があるなら助けに行くってのが仲間なんだろうがあぁぁぁ!うおぉぉぉ待ってろ兄弟いぃぃぃ!!!」ズドドド

山葉「ひいぃぃぃ!!!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

大和田「・・・なるほどな。」

腐川「・・・わ、悪かったわよ。」

不二咲「誰のせいでもないよぉ。こんな場所じゃあ何が起こるか分かんないし!」

戦刃「うぅ・・・。」

苗木「ふうっ!ただいま!」

桑田「やれやれやっと帰ってこれた!川がえらい増水してたぜ!」

十神「ん!?火が消えてるぞ!後なんだその蛇は!タライは!誰か説明しろっ!」

苗木「うわぁ!蛇!」

桑田「でけぇ!?」

セレス「はぁ、いっぺんに質問しないでくださる?」

霧切「また1から説明するのね、実はかくかくしかじか・・・」





桑田「マジかよ・・・。」

十神「腐川!貴様この事態をどうするつもりだ!」

腐川「ひっ、も、申し訳ありません白夜様ぁ・・・」メソメソ

十神「貴様が泣いて火が戻るのか?ここにある食材は火を使わねば食えぬ食材ばかりなのだぞ!」

朝日奈「ちょっと十神!腐川ちゃん泣いてんじゃんやめなよ!」

苗木「二人とも少し落ち着いて!」


桑田「でもよ、確かに火がないと暖もとれねぇし飯も食えねぇじゃん!」

苗木「なら摩擦で火を起こそうよ!やったことないけど、ここには朝日奈さんたちが持ってきてくれてた乾いた木とかがたくさんあるし!」

苗木「石の上に乾いた木の皮を置いて、その周りにはヤシの実の皮をちぎってほぐしたものを置こう。それからこの切り口が平の手頃な枝で擦りながら回す!」シャシャシャシャシャ

戦刃「すごい!苗木くんなんでも知ってるね!」

江ノ島「むしろなんでお前が知らねぇんだよ。」

苗木「痛っ!?」カランッ

舞園「苗木くん!どうしましたか!?」

苗木「いつつ・・・枝に小さいトゲがあったみたいで・・・」

セレス「!、血がでてるではありませんか!」

苗木「こ、これくらい平気だよ。」

舞園「平気ではありません!バイ菌が入ったら大変なんですから!あの、こんなもので申し訳ないのですが、一応洗ってあるのでこれ使ってください。」スルリ

苗木「!、舞園さん、それ胸元のリボン・・・」(うわわ!舞園さんが前かがみになると胸の谷間が!)

舞園「ん!これでよし!」キュッ!

苗木「あ、ありがとう舞園さん!」

舞園「いえいえ、私に出来ることはこんなことぐらいですから!」

桑田(くっ!苗木めなんて羨ましいんだよアホ!)

大神「火起こしは我がやろう。戦刃よ、ナイフで枝についているトゲをおとしてくれ。」

戦刃「う、うん!分かった!」チャキ

不二咲「それにしても、石丸くん達遅いねぇ・・・。」

霧切「この大雨だからね、事故にでもあってないといいけど。」

大和田「兄弟がついてるんだ!そんなヘマはしねぇよ!縁起でもねぇこと言うな!」

十神「ふん、どうだかな。あいつは人の事を考えず自分の意見を押し付ける傾向がある。この雨の中、山田と葉隠を無理やり歩かせているかも知れんぞ。」

桑田「あの二人じゃあ石丸にはついて行けねぇだろうなぁ。何だか余計に心配になってきたぞ?」


大和田「っ!テメェらさっきから変なことばっか言ってんじゃねぇぞ!これじゃなんかあった時に兄弟が悪いみてぇじゃねぇか!」

桑田「な!お前も不吉なこと言ってんじゃねぇか!俺はただ三人の事を心配してただけだ!お前の頭ん中には石丸のことしかねぇのかよこのクソホモ野郎が!」

大和田「あぁん!?やんのかテメェ!?」

不二咲「や、やめなよぅ!」

桑田「やってやるよアホリーゼント!お前のことは前から気に食わねぇと思ってたんだよ!アホみてぇにヤシガニばっかとってきやがって使えねぇなぁ!」

大和田「テメェもたった小せぇ鳥二羽じゃねぇかよ!俺がヤシガニしか捕ってこねぇのは不二咲に気を使ってっからなんだよぉ!」

不二咲「うぅ・・・」

苗木「ちょ、ちょっと!」

朝日奈「ちょっとやめなよ二人共!」

江ノ島「ウププププ!」

桑田「朝日奈もなんなんだってんだよ!お前はここにきてなんかの役にたったのか!?石と枝に持ってきただけじゃねぇか!」

大和田「しかもそれ使っても肝心の火はまだついてねぇしよぉ!」

霧切「いい加減にしなさい!言ったはずよ、今はみんな空腹で苛立っているだけ、ここで仲たがいを起こしたら助からなくなるわ。」

桑田「その空腹は火が消えて飯が食えねぇからだろ!?だったら全部腐川が悪いんじゃねぇか!」

腐川「うぅ・・・。」

舞園「やめてください桑田くん!怒りますよ!?」

戦刃「あわわわわわわ」

大和田「つか大神はなにやってんだよまだ火はつかねぇのか!?」

大神「・・・すまぬ、湿度が高いせいか思うようにつかぬ。これはなかなかに難しい。」

大和田「チッ!兄弟たちはまだ帰ってこねぇしよぉ!どうすんだよこれから!」

十神「騒ぐなプランクトン。貴様の耳障りな声を聞くと余計に腹が減る。」

大和田「あぁっ!?」


江ノ島「ウププププ!せっかく一致団結したと思ったら一気に崩壊、絶望的だね!ねぇねぇ苗木、今どんな気持ち?絶望したぁ???」

苗木「・・・・・・」

苗木「二人共・・・」

苗木「二人共いい加減にしろよっ!!!!!」

全員「「!?」」

苗木「なんだよ・・・!みんなで力を合わせて脱出しようって言ってたじゃないか!それなのに人のやることにケチつけて・・・!こんなんじゃ絶対脱出なんてできないよ!昨日の夜!星を見て組んだ円陣はなんだったんだよ!」

セレス「な、苗木くん・・・?」

苗木「今大神さんが一生懸命火を起こそうとしてるじゃないか!みんなで交代しながらやればきっと火はつくよ!大和田くんが取ってきてくれたヤシガニも!桑田くんが捕ってくれた鳥も!大神さんが持ってきてくれた蛇も!火がつけば食べれるんだ!」

苗木「今誰のせいとか言い合ってる場合じゃない、力を合わせて頑張れば、必ず希望の火は灯る!」

苗木「希望は前に進むんだ!」ズギャーン!

石丸「その通りだ!」

全員「!?」

苗木「石丸くん!」

桑田「お、お前っ!」

大和田「無事だったのか!」

石丸「ハッハッハッ!待たせたな兄弟!」

葉隠「ま、待ってくれぇー!はぁっ!はぁっ!いつの間に石丸っちに戻ってるんだべ・・・。」

山田「ひいっ、ひいっ、バナナ重い・・・服もビショビショで気持ち悪いですぞ!」

石丸「苗木君の言う通り!みんなで力を合わせれば解決出来ぬ事などないのだ!この通り僕たちは力を合わせて大量のバナナを確保出来たぞ!」

朝日奈「ほんとだ!バナナだぁっ!」

舞園「ほっ・・・。これなら火がなくても食べれますね。」

不二咲「こ、これ。食べてもいいのぉ?」

石丸「もちろんだとも!そのために持ってきた!」

桑田「よ、よっしゃあ!やっと飯が食える!」

大和田「でかしたぜ兄弟!」

霧切「待ちなさい!」

桑大和「「!?」」


霧切「あなたたち、さっきの自分の発言を忘れたつもり?なにか言うべきことがあるでしょう。」

桑大和「・・・・・・」

セレス「ここで謝らないと、バナナを食べる権利などないんじゃなくて?」

桑田「・・・悪かったな大和田、言い過ぎた・・・。他のみんなも・・・ごめん・・・。」

大和田「あ、ああ・・・俺も、ひでぇこと言っちまったな・・・すまねぇ・・・。お前らにも謝る。本当にすまねぇ・・・。」

不二咲「ううん!全然気にしてないよ!仲直り出来て良かったよかった!」

朝日奈「全く、ホントに人騒がせなやつらなんだから!」

大神「・・・ふっ。」

舞園「よかったぁ、なんとか丸く収まりましたね!」

戦刃「えへへ、やっぱりみんな一緒が一番。」

江ノ島「・・・・・・」

腐川「こ、怖かったわ・・・。」

山田「な、なんだかよく分かりませぬが、修羅場だったようですな。」

葉隠「やっぱり俺の占いは当たってたんだべ!」

十神「ふん、面倒なやつらだ。」

苗木「はは・・・なんだか柄にも無く大声出しちゃったから疲れちゃったよ・・・。」

舞園「ふふふ!苗木くんかっこよかったですよ!」

霧切「あなたの撃ち込んだ希望、間違いなく皆の心に届いたわ。もちろん私にも・・・素敵だったわ。」

苗木「えっ・・・?あ、うん。」

山田「今さりげなく告白っぽい台詞言いましたな。」

戦刃「えぇー!?」

霧切「なっ!ちっ、違うわ!///」

苗木「そ、そうだよね・・・」

戦刃「そっかぁ、よかったぁ!」

舞園「あぶねぇ・・・。」


大和田「大神、火起こし疲れたろ?代わるぜ。」

大神「ぬ、そうか。では頼む。」

朝日奈「さくらちゃん!バナナ美味しいよ!」

大神「フッ、では我も頂こうか。」

葉隠「オーガがバナナ食ってたらゴリラにしか見えないべ!」

朝日奈「葉隠調子乗りすぎ!」

戦刃「盾子ちゃん、バナナ食べないの?」

江ノ島「・・・・・・」

戦刃「盾子ちゃん・・・意地はってちゃダメだよ・・・。絶望にばっかり執着してたら、楽しい時間も楽しめないよ・・・?」

戦刃「盾子ちゃんはなんでも出来るけど、一人でなんでも出来るわけじゃない。こういう時はみんなの希望に繋がって・・・」

江ノ島「るっせぇな残姉はよぉ!誰に向かって意見してんだあぁ!?だいたい私様はテメェらの助けなんてなくても生きてっ」グゥーッ!

江ノ島「ぐっ!?///」

戦刃「・・・えへへ、はい!盾子ちゃん!」

江ノ島「チィッ!うるせぇっ!」バシッ!

江ノ島「モグモグ・・・べつぼうべひぃーっ!」

不二咲「どぉ?つきそう?」

大和田「難しいな・・・。不二咲、ちょっとここに息吹きかけててくれねぇか?」

不二咲「うん!わかった!フゥーッ!フゥーッ!」

大和田「んんんんんっ!!!」シャシャシャシャシャシャ

腐川「ふがふが・・・なんか煙が、っくしゅん!」

ジェノ「じゃじゃーん!お!バナナがあんじゃねぇか!!」

不二咲「あっ!なんだかチリチリしてきたよ!フゥーッ!」チリチリ

桑田「もう少しだ!頑張れ大和田!」

大和田「おおおおおお!!!」シャシャシャシャシャシャ!


・・・メラメラ

大和田「つ、ついた!」

苗木「やった!火が消えないように紙に移して大きくしていこう!」

石丸「素晴らしいぞ兄弟!諦めずに頑張った結果だ!」

セレス「マキに移りましたわ!これで一安心ですわね。」

十神「ジェノサイダー、貴様のせいでいろいろ起きた。貴様にこれを食べる権利はない。腐川に戻れ。」

ジェノ「えー?なんであんな根暗がいいわけ?まぁ白夜様が言うなら仕方ねぇか。ふがふが、っくしゅん!」

腐川「はっ!ま、またあいつが!?すいません白夜様ぁ!」

十神「黙れ。お前はそこでバナナでも食べて丸くなってろ。」

腐川「はいぃっ!白夜様ぁ!」

セレス「ふふふ、素直じゃませんこと。」

山田「十神白夜殿のデレとはまた貴重なものが見れましたなぁ!」

葉隠「とりあえずこれでほかの肉とかも食えるんか。よかったべ。」

舞園「では私は鳥の羽根をむしっておきますね!どうせだからこのタライも使いたいですね。」

霧切「タライに海水を入れればヤシガニを塩茹でにできるわ。でも今は海も荒れてるからやめておきましょう。」

舞園「じゃあ肉類は明日にまわして、今晩はバナナですましておきましょうか。」

戦刃「じゃあ私はアナコンダの下処理してるね。これ面倒なんだよねぇ。誰か手伝って!」

桑田「よし!俺が手伝うぜ!」

朝日奈「下処理ってなにするの?」

戦刃「えっと、頭落としてお腹裂いて内蔵とってそれから・・・」

腐川「おえぇ・・・」

朝日奈「わ、私には無理だなぁ・・・。」 ? 大神「ならば我も手伝おう。」

霧切「私も手伝うわ。これだけ大きいと人手も必要だろうし、そういうのにも慣れてるわ。」

戦刃「苦手な人は見ない方がいいかもね。霧切さんは手袋とった方が・・・まぁいっか!」


戦刃「まずは頭を落とそう。骨も硬いし大きいからすごく力がいるね。サバイバルナイフじゃちょっと小さいから時間かかるかな・・・」ゴリゴリズリュズリュ

苗木「うわぁ、めっちゃ血出てるよ・・・。」

大神「蛇の血は精力剤として使われることがあるそうだ。せっかくだから回収したい。」

苗木「ならこのヤシの実を半分に割った器に貯めておこう。」

朝日奈「私絶対に飲めない・・・」

桑田「つーかなんで女の大神が精力剤なんて欲しいんだ?」

大神「いや、そうではなくてだな。言葉が悪かったか。」

霧切「桑田くん、精力剤とは男性の精力増強の役割だけではなく、滋養強壮の効果もあるの。」

桑田「そ、そうだったのか!すまん大神!」

大神「いや、良いのだ。」

朝日奈「桑田セクハラー!」

戦刃「よし!落とせた!そしたら首元から肛門にかけて引き裂いていく。大腸とか膀胱を傷付けると肉が臭くなるからそこに注意をしながら・・・」ミチチチチチ

戦刃「よしできた!臓器をとって!」

山田「なんだかひどい映像が・・・。」

葉隠「スプラッターだべ・・・。」

苗木「これって捨てちゃうの?」

戦刃「うーん、乾燥させれば食べれないこともないけど、普通は捨てちゃうかな?」

霧切「せっかくだからとっておきましょう。」


持ち物:蛇の臓器


桑田「マジかよ・・・。」


戦刃「それじゃあ皮を剥ごう。これが大変なんだぁ。」

桑田「蛇の皮って縁起がいいんだっけか?」

霧切「それは白蛇の脱皮の皮ね。それを見つけたらいい事があるとか聞いたことがあるけど。」

大神「これほどの大蛇から無理やり剥ぎ取った皮など、かえって縁起が悪そうだ。」

苗木「でも加工して革にすれば価値がつくかもね。これだけ大きいんだし。」

葉隠「なに!ならその皮譲ってくれ!」

戦刃「別にいいけど、ちゃんと干して綺麗に保管してね。じゃないとすごく臭うから。」

戦刃「それじゃ皮を剥ぐね!ここに爪をたてて」ペリリリ・・・

霧切「シールのように剥がれるのね。」

戦刃「でもすごく硬いんだぁ。私がナイフで少しずつ削いでいくから、そっちで皮をもって引っ張っていって!」

大神「ぬぅ、確かに硬いな。」

葉隠「や、破くなよ!?丁寧にな!?」

霧切「うるさいわね、ふぬぬぬぬ・・・。」

桑田「よっ!よし、全部剥がれたぜ!」

葉隠「うおおお!立派だべ!」

山田「そうですかな・・・」

十神「ふん、汚い柄だ。」

戦刃「うん!これで下処理は終わりだよ!」

苗木「随分と蛇が痩せたように見えるね。」

大神「それでもまだ大きいがな。」

桑田「うわっ!手ぇくっさ!」

霧切「クンクン、!。手袋が・・・。」

戦刃「あとはこれを軽く水で流して葉っぱを被せて保存しておこう!」

舞園「戦刃さん!鳥の羽根取り終わりました!こっちの下処理もお願いします!」

戦刃「うん・・・!」

江ノ島(ふん!残姉のくせに調子乗りやがって・・・。)






石丸「ではタライに貯めた水で軽く口をすすいで、もう寝よう!」

桑田「火の番は俺にまかせてくれ。」

苗木「いいの?桑田くん。」

桑田「ああ、みんなに迷惑かけちまったからな。その代わり明日は早く起きてくれよ?」

石丸「まかせたまえ!それではみんな!おやすみ!」

無人島生活二日目 終了

続きはまた明日で

みんなありがとう

投下します


無人島生活三日目


苗木「んん、ふぁー。今日はよく寝れたみたいだ。ん、また早起き出来たぞ。」

桑田「・・・・・・」ウトウト

苗木「桑田くん!おはよう!」

桑田「ん、ああ、苗木か、おはようさん・・・。」

苗木「火の番お疲れ様!あとは僕が見てるから寝てていいよ!」

桑田「・・・そうか、サンキュー苗木。んじゃおやすみ・・・。」

桑田「くかー・・・」

石丸「んん!ん!?おはよう苗木君!またも君が一番か!なんだか悔しいぞ!」

苗木「おはよう石丸くん!石丸くんが起きたってことは、今だいたい6時なのかな?」

石丸「そうだな!それにしても、今日は昨日とうってかわってとてもいい天気じゃないか!川に顔を洗いに行ってくる!」

苗木「川の濁りはひいたかな?いってらっしゃい!」

苗木「あ、そういえば舞園さんから借りたリボンそのままだった。後で返さないと。」

苗木(舞園さんの胸のリボン・・・)

舞園「すう、すう、」


苗木(こ、こう舞園さんの上側から覗けばちょっと胸が見えそうだ・・・!)ソローリ

苗木(む、胸の谷間が見えた!舞園さんおっぱい大きんだなぁ。も、もうちょい近づけば・・・!さきっちょが・・・!)

舞園「・・・・・・」

舞園「苗木くん?」

苗木「はいぃっ!?」びくぅ!

舞園「もう、エッチなんですから!寝てる女の子にイタズラしちゃダメですよ?」

苗木「あああのこれはなんというかそのごめんなさい・・・」

舞園「リボン、返してください。」

苗木「・・・はい。ありがとうございました。」ズーン

舞園(ふへへふへ苗木くんがずっと握ってたリボン!苗木くんの血がついたリボン!苗木くんが私が身につけていたものを一晩中握っていたという感動!!!)

舞園「私にこういうエッチな事するときは、ちゃんと段階を踏んでくださいね?」キュッ

苗木「えっ、それってどういう・・・」

石丸「帰ったぞ苗木君!む!舞園君もおはよう!川の水はすっかり戻っていたぞ!」

舞園「おはようございます、石丸くん!」

苗木「・・・はぁ、おかえり。それじゃあ僕も顔を洗いに行こうかな・・・。」






苗木「・・・うん!さすがにここまで来れば誰も分からないだろう!」

キョロキョロ


苗木「よし!大丈夫!抜こう!さっきの生殺しせいでだいぶ成長させちゃったからね!」

苗木「うおおおぉぉぉぉぉ舞園さあぁぁぁん!!!」シコシコシコシコシコシコ

苗木「ぐうっ!・・・ふぅ、思わず大声だしちゃったよ。バレてないかな。」

キョロキョロ


苗木「大丈夫そうだね。さて、顔を洗って戻るか。」


??「・・・・・・」

舞園「・・・うふふ!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「よし!全員そろったな!朝食にしよう!」

桑田「ふぁー、ねみ。」

苗木「桑田くん眠そうだね・・・、無理もないか・・・。」

戦刃「苗木くんもちょっと元気ないね、朝弱いの?」

苗木「え、そうかな?別に朝は弱くないんだけど・・・。」

霧切(苗木くんのこのだるそうな感じ・・・。もしかして彼は今賢者タイム・・・?)

舞園「ふふん!」ドヤァ

霧切「!?」

不二咲「タライに海水を張ってきたよぉ。」

大和田「これでヤシガニと芋を茹でるんだな。」

セレス「鳥や蛇はどう調理いたしますの?」

戦刃「それはふつうに、枝に刺して海水をかけながら炙るのがいい。やっぱり塩焼きが一番美味しいし。」

朝日奈「なんだかこう見ると蛇も美味しそうだね!」

江ノ島「なんかやっと豪華な飯になってきたじゃない!」


腐川「わ、私はバナナだけでいいわ・・・。」

十神「バナナの量と蛇の大きさを見る限り、食料には余裕があるようだな。」

山田「バナナに関してはまだまだたくさん生ってましたからな!」

葉隠「まーたあそこ行くんか!面倒くさいべ!」

大神「どれ、1日おいてしまったが蛇の血を少し飲んでみるか・・・。ぬぅっ!?」

朝日奈「どうしたのさくらちゃん!」

大神「むおぉぉぉ力が湧いてくるぞおぉぉぉ!!!」

葉隠「ひいぃぃぃ血を啜って元気になるとか完全に悪魔だべぇ!」

霧切「苗木くん、ちょっと飲んでみて。」

苗木「えぇ!なんで僕!?」

霧切「なに怖いの?男の癖に。」(おそらく彼は1度射精してる。精力を取り戻して私に欲情してもらわないと。)

苗木「・・・まぁいいけど。」ゴク・・・

苗木「うへぇ!マズイ!・・・でもなんだか身体が火照ってきた気がする!」

セレス「よくそんなものが飲めますわね・・・。」

桑田「そんなにすごいんか?俺も力つけねぇとやってらんねぇから少し飲むか・・・。」グビ

桑田「ぐっはまっず!おえぇ!」

十神「ふん。馬鹿どもが・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「では食事も終えたことだし、本日の作戦会議だ!」

江ノ島「どうせ今日は男子の洗濯っしょ?」

石丸「その通りだ!昨日の雨で男子は皆汚れてしまった!なので今日は男子があの格好になってもらい、女子にその洗濯をお願いする!」

セレス「男の下着など洗いたくありませんわ・・・」

桑田「待て待て、あの格好になったら俺ら探索に行けなくないか?」

石丸「む!確かに!」

大和田「俺と不二咲は問題ないぜ?そんな遠くまで行かねぇし。」

石丸「そうか!では僕らは今日もバナナをとりに行くとしよう!あそこまでならそれほど険しい道はなかったからな!」

葉隠「マジかいな・・・。」

十神「俺達も問題はない。どうせ山を登るだけだ。」

苗木「え!?」

桑田「おいおい!」


十神「言ったはずだ。食料には余裕がある。今日は狩猟はせず、登ることに専念するぞ。あの格好の方が動き易いだろう?」

桑田「まあ、いいけどよ。苗木どうする?」

苗木「僕も特に問題はないよ。」

十神「そういうことだ。」

石丸「うむ!では女子達も役割分担をしよう!」

大神「我は海に潜り、この槍を使って魚をとろうと思っている。力も溢れてきているしな。」ムキムキ

朝日奈「じゃあ私も潜るー!苗木!もう一個槍作って!」

苗木「で、できるかな。はは。」

腐川「わ、私は火の番を。い、いや、やめておくわ・・・」

セレス「では火の番は私が受け持ちますわ。腐川さんは洗濯をお願いできますか?」

十神「おい、その汚い女に服を洗わせる気か?」

セレス「あら、彼女は私たちと一緒に身体を洗いましたわ?それにここにいるみんなはそれなりに汚れてしまっているので違いなどありませんわ。」

腐川「わ、私が白夜様の服を洗っていいのね・・・ふふ・・・・・・ふふふふふふ・・・・・・。」

十神「おい、絶対に腐川には俺の服を洗わせるな。」


霧切「了解したわ。」

石丸「霧切君は洗濯をするのかね?」

霧切「ええ、苗木くんのパンツをあれこれしたいもの。」(ついでにこの手袋も洗いたいし。)

舞園「霧切さん。本音と建前が逆になってますよ?」

霧切「っは!?」

舞園「エスパーですから。」

苗木「・・・霧切さん。」

霧切「いやっ、あのこれは!」

舞園「仕方ないので苗木くんのパンツは私が洗いますね。私も洗濯班になります。」

戦刃「わ、私も苗木くんのパンツをあれこれしたい・・・!」

江ノ島「残姉ストレート過ぎぃ!」

石丸「むう。洗濯班がだいぶ多くなっしまうな。」

江ノ島「別に多い分には問題ねぇだろ。パッと洗ってパッと帰ってきてそれからまた他のことすりゃあいいんだし。」

朝日奈「男子たちは探索から帰ったらちゃんと水浴びするんだよ?」

不二咲「あ、そうだった。忘れないようにしないとね!」

石丸「よし!それでは作戦会議はこれにて終了だ!僕たちはいったん着替えるぞ!」






不二咲「うわぁ、みんな筋肉すごいなぁ。」

葉隠「照れるべ!」

大和田「お前のことじゃないと思うぜ・・・?」

桑田「ブーデーは贅肉がすげーな!」

山田「あんまり見ないでぇ・・・///」

十神「黙れ本当に気持ちが悪い。(早口)」

苗木(まずいな・・・。こんな腰巻きじゃ僕の萎え木が大木になったとき確実にポロリしちゃうよ。)

苗木「あれ?石丸くん、腕章が破けてるね。」

石丸「うむそうなのだ。昨日足を滑らせて木に引っ掛けてしまってな・・・。腕章の破れた風紀委員など・・・風紀委員失格だな。」

苗木「そ、そんなことないよ!・・・ん?この腕章、安全ピンで留めてるんだね。」

石丸「そうだが、それがどうかしたかね?」

苗木「この安全ピン、何かに使えそうなんだ。貰ってもいいかな。」

石丸「むぅ、まぁこうなってしまっては腕章など意味のないものだからな。いいだろう。」


持ち物:安全ピン


朝日奈「男子ー、もういい?」

大和田「ああ!全員着替え終わったぜ!」

山田「ふふん!どうですかな?」

大神「情けない身体だ・・・。」

戦刃「山田くんなんだかイッテQのあの人みたい・・・。惚れてまうやろー!の・・・。」

朝日奈「チャンかわいだ!」

山田「な、なんだな複雑な気持ちですぞ・・・。」

腐川「へ、へへへへ白夜様の裸体がぁ・・・!」

十神「腐川、俺から10メートル以上離れろ。」

腐川「そ、そんな白夜様ぁ!!!」

江ノ島「ウププ!不二咲は胸に巻かなくていいのかな???」

不二咲「え?う、うん。この方が男らしいと思って。」

葉隠「なんだかいけないものを見ている気分だべ。」

大和田「葉隠ぇ・・・。テメェは2度と不二咲に近づくんじゃねぇぞ。」

セレス「フフフ、苗木くんもどうかお気をつけてくださいね?」

苗木「え、な、何が?」

セレス「あちらを見てご覧なさいな。」

舞園「フーッ!フーッ!な、苗木くん・・・!」鼻血ダラー

霧切「な、なんて破廉恥なの苗木くん!」ドクドク

苗木「うわぁ・・・」

戦刃「苗木くん!と、とってもにゃあってりゅよ!///」

苗木「え?なんだって?」

江ノ島「噛むなよ。」

朝日奈「そんなことより苗木!早く槍つくってよ!」

苗木「あ、うん。ちょっと待っててね。」






苗木「えーっと、この枝は、ダメだ細いな・・・。こっちの方は・・・」

朝日奈「早く早くー!」

苗木「もう、そんなに急がなくても海は逃げないよ。」

山田「おおう・・・なんて甘美なセリフを・・・。」

苗木「お!これなんかいいかも。太くて長いし・・・いやでも曲がってるな・・・。」

苗木「ん?待てよ?この木の棒と今ある持ち物を使えばなにか出来そうな気がするぞ?」


持ち物:ハサミ、イモムシ、セレスのウィッグ、コンドーム、安全ピン


苗木「そうか分かったぞ!釣り竿だ!」

朝日奈「釣り竿?」

苗木「セレスさん、このウィッグ切っちゃっていいかな。」

セレス「構いませんわ、帰ったら新しいのを買うつもりでしたし。」

苗木「これをハサミで切って3本セットで繋ぎ合わせていって・・・」

不二咲「それを釣り糸にするの?ちぎれないかな。」

舞園「セレスさんのウィッグ、とても特殊な巻き方をしていますよね?ウィッグにはこういう形状を保ち続けるために毛の中に細い針金が仕込まれている物があるんです。」

セレス「ええ、確かにそのウィッグには針金が入ってますわ。」

霧切「なるほど、だから切る力には弱くても引っ張られる力には強いというわけね。」

苗木「まぁそれだけでは不安だから3本セットなんだけどね。太くしすぎても魚に気付かれて警戒されちゃうし。」


苗木「そして少し長くしたところでこの空気を入れて膨らませたコンドームを空気が抜けないように結びつける。」

大神「なるほど、浮きか。」

大和田「つーかなんでお前コンドームなんて持ってるんだ?」

桑田「ギクッ!?」

石丸「不純だぞ苗木君!」

朝日奈「うわっ、苗木・・・。」

霧切「苗木くん、それを今持っているってことは、今回の旅行中に使うつもりだったってことよね。いつどこで誰とするつもりだったの?」

霧切「夕方?海で??夕陽をバックに???私と????」

江ノ島「それお前の願望だろ。」

舞園「もう///苗木くんったらエッチなんですから///」

戦刃「あ///ダメだよ苗木くん///こんなところで///」

江ノ島「お前らも早く帰ってこーい。」

苗木「い、いや!違うんだ!これには訳がっ!」

十神「・・・それは桑田のものだ。」

桑田「ゲェッ!言うなよ十神!」

十神「貴様は自分の恥を苗木にかかせるつもりか?」

桑田「そ、そんなつもりはねぇけどよ・・・」

腐川「ふ、不潔だわ!」

朝日奈「なんだやっぱり桑田か。」

石丸「不純だぞ桑田君!」

桑田「ああいや、別にそんなつもりはなかったんだって!」

霧切「・・・そう。」

戦刃「なんだ桑田くんのか・・・」

舞園「・・・チッ」

桑田「アポ・・・?」


苗木「えっと・・・続けるね。それでこの浮きからさらに紡いで伸ばしていって、最後にこの安全ピンを付ける!」

葉隠「おお!餌は俺が持って帰ったイモムシだな!?やっと役に立ったべ!」

苗木「安全ピンは小さいタイプのものだけど、やっぱり針のサイズ的に大物狙いになっちゃうね。」

十神「なるほどな、これでさらに食料確保の可能性が広がった訳だ。」

大神「しかし、誰が釣るのだ・・・」

「・・・・・・」




霧切「私が釣るわ!」

苗木「!?、霧切さん、釣りできるの!?」

霧切「ええ、ハワイで親父に教わったの。」

山田「さすが探偵ですなバーロー!」

セレス「あら・・・?なんだかデジャブが・・・。」

葉隠「つか釣りなんて誰でもできるべ?」

霧切「なめないで!釣りは奥が深いのよ。」

朝日奈「そんなことより苗木!早く槍つくってよー!」

苗木「あ、そうだった、ごめんごめん。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「全員準備は整ったか?それべは各自出発だ!」

朝日奈「よぉーし!さくらちゃん!どっちが多く魚を捕れるか競争だよ!」

大神「ふっ、望むところだ。」

江ノ島「そんじゃ、アタシらは洗濯行ってくっか!」

舞園「それではみなさん、服を渡してください。」

戦刃「苗木くん、パンツを・・・」

苗木「なんで僕のパンツ特定なんだよ・・・。」

霧切「せめてそのパーカーだけでも!」

舞園「ダメです!苗木くんの服は私が洗うんですから!」

苗木「はぁ、腐川さん。僕の服洗ってくれるかな。」

腐川「な、なんで私がアンタの服を・・・。」

十神「腐川、貴様が洗え。」

腐川「はいぃ!白夜様ぁ!!」


舞園「くっ!余計なことを・・・!」

霧切「腐川さん、ちょっといいかしら・・・。」

腐川「・・・?」

霧切(実は私、十神くんの服を直接わたされているのよ。)ヒソヒソ

腐川(!?)

霧切(十神くんがあなたに洗わせないようにって、言ってたでしょ?そこで相談なのだけど。苗木くんの服と十神くんの服を交換しましょう。)

腐川(・・・!、!!)コクコクコク

霧切「ふふ、交渉成立ね。」

十神「おい、なんの話をしている。」 ? 霧切「なんでもないわ、さて行きましょうか。」

桑田「俺らもそろそろ行こうぜ!」

十神「・・・なんだか嫌な予感がするのだが。」

苗木「奇遇だね・・・。僕もだよ。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

霧切「さぁ、例のブツを渡しなさい。」

腐川「・・・・・・」スッ

霧切「ふふ!確かに受け取ったわ。さぁ、これが報酬よ・・・。」

腐川「・・・これよ。これのために私は・・・!」


戦刃「なんだか悪そうなことしてるね。」

舞園「あの人本当に探偵なんですか?」

江ノ島「ウププ!探偵なんて実際はあんなことばっかりやってんじゃないの?」

霧切「ついに・・・、ついに手に入れたわ!苗木くんの服を!!!」

舞戦「「!?」」

江ノ島「おい」

舞園「どういうことですか霧切さん!羨ましい!!!」

戦刃「お願い霧切さん!1つ譲って!」

霧切「ふふふ、どうしようかしらね。」

腐川「フーッ!フーッ!白夜様のパンツゥッ!」クンカクンカ

舞園「お願いです!なんでもしますから!」

戦刃「霧切様!!!」

霧切「それじゃあ二人には葉隠くんと山田くんの服を担当してもらおうかしら。そしたらあなたたちの欲しい服、1つ譲ってあげるわ。」

舞園「ありがとうございます!ありがとうございます!」

戦刃「わ、私!苗木くんのシャツがいい!」






江ノ島「・・・・・・」

霧切「ハァッハァッ。苗木くんが3日はいたパンツ・・・」クンカクンカ

戦刃「スーッハーッスーッハーッ苗木くんのシャツ・・・いい匂い・・・。」

舞園「モフモフッ!モフモフッ!苗木くんのパーカー!パーカー!!パアァァァカアァァァッ!!!!」

腐川「グヘ、グヘヘヘヘヘ!白夜様!白夜様あぁぁぁっ!!!」


江ノ島「・・・最悪だ・・・・・・地獄絵図だ・・・・・・絶望的だ・・・・・・。」

江ノ島「いやさすがにこれはないわ。」

江ノ島「はぁ・・・セレスのとこ戻ってバナナでも食べよ。」

江ノ島「あー、オマエラ。私様はもう戻るからあとよろしくね。」

霧切「ペロペロ。ちょっと頭に被ってみようかしら。」

戦刃「チュパチュパ・・・この・・・脇のあたりとか・・・・・・。」

舞園「もぐもぐ。うーん、うまい!もう1着!」

腐川「ああ!白夜様と合体してるぅ!合体してるのぉっ!!!」

江ノ島「・・・また無視ですか・・・。絶望的です・・・。」

江ノ島「・・・残姉・・・・・・。」

江ノ島「はあ、帰ろ・・・。」






セレス「あら、おかえりなさいですわ。洗濯はもうよろしいので?」

江ノ島「よろしくない。あんなところいらんねぇよ。」

セレス「心中お察し致しますわ。」

江ノ島「はぁ・・・ったく。苗木なんかのどこがいいんだか。」

セレス「らしくありませんわね。普段から絶望絶望と言っているあなたがここまで堪えるとは。」

江ノ島「いや確かに絶望的なんだけどさ・・・、チッ!胸糞悪いな、なんだこれ。」

セレス「フフ?苗木くんの良さなら私にもなんとなく理解は出来ますわよ。ですがあなたにはおそらく理解は出来ないでしょう。少なくとも今のあなたには。」

江ノ島「分あってるよ希望だからとか言いてぇんだろ!?私様は希望というやつが好きじゃねぇんだよ!それどころか大っ嫌い!ああ虫酸が走る!」

セレス「なぜあなたがそこまで希望を嫌い、絶望を愛すのかは知りませんが。もう一つ、あなたのその不快の要因なら分かりますわ?」

江ノ島「・・・何?」

セレス「フフフ。さぁなんでしょうか。」

江ノ島「ぐあああぁぁぁぁぁもう焦れってぇなぁ!知ってんならさっさと教えろよ!」

セレス「ただで教えるのは面白くありませんわ。なのでここで私と勝負いたしません?」

江ノ島「・・・勝負?」

セレス「あなたが勝ったら、そのことを教えて差し上げましょう。そしてもし私が勝ちましたら。そうですわね、希望を好きになってもらいましょうか。」

江ノ島「はあぁぁぁっ!?」

セレス「あなたが勝てば情報を得られる。あなたが負ければ、大嫌いな希望を好きにならなければいけないという絶望を味わえる。あなたにとっても悪くはないと思うのですが?」

江ノ島「・・・・・・。ウププププ!いいじゃんその勝負のった!何で勝負すんの?」

セレス(あの江ノ島さんが不確かな情報という餌にここまで食いついてくるとは・・・。よほど混乱しているようですね。)

セレス「そうですね・・・ここには何もないので、公平にジャンケンでもしましょうか!」

江ノ島「はぁ?超高校級のギャンブラーが聞いて呆れる・・・。」

セレス「いいえ、ジャンケンとは奥が深いものなのですわよ?」

江ノ島「まっなんだっていいよ!この私様が負けるはずないしね!ウププププ!」


セレス「では江ノ島さん。私がこれから言うことはほとんどが嘘だったりしますので、気にしないでくださいね?」

セレス「私は必ずグーをだします。必ずです。」

江ノ島「!?」

江ノ島「なるほど。そういうことね・・・。」

セレス「さ、参りますわよ?」

江ノ島「んー、じゃあ私様はパーをだそう!絶対勝てんじゃん!ねえ?」

セレス「ウフフ。そうですわね。」

江ノ島(チッ!表情が全く読めない・・・。超高校級のギャンブラーは伊達じゃありませんってか。)

江ノ島(だがこの程度じゃあ私様を絶望させられないね。ここは運で決まると見せかけて、向こうもしっかりこっちの表情を伺ってる。)

セレス「・・・・・・」

江ノ島(さっきセレスは【グーをだす】と言っていたが、その前に【ほとんどが嘘だったりする】とも言っていた。)

セレス「さあ、準備はよろしくて?」

江ノ島(ほとんどが嘘、ということは本当のことも言うってことだ。だとするとグー・・・?)

セレス「ジャーン・・・」

江ノ島(いや、あえてそう思わせるための発言だとしたら、グーではなくチョキをだす。むしろあのわざとらしさからすると、そっちの可能性の方が高い。)

セレス「ケーン・・・」

江ノ島(チッ!考える暇も与えねぇってか!だったら・・・!)

セレ江ノ「「ポンッ!」」

江ノ島(裏の裏をかいてチョキだ!)


グー、チョキ

江ノ島「なっ!?」

セレス「・・・・・・」

江ノ島「あ・・・な・・・私様が・・・・・・負けた・・・・・・?」

セレス「フフフ。勝負ありましたわね。それでは約束は守っていただかないと。」

江ノ島「・・・・・・ひっ」

江ノ島「絶望的いいいぃぃぃぃぃ!!!!!」





セレス「では約束の希望を好きになる、ですが、意識なんてそうそう変えられないでしょう。なので課題を与えます。」

江ノ島「・・・・・・課題?」

セレス「この島を脱出するまでに、苗木くんの良いと思う所を3つ、私を納得されられる答えを用意してくださいな?」

江ノ島「もしその課題をアタシが放棄したら?」

セレス「あなたはそんなことをするような人ではないと思うのですが?」

江ノ島「・・・・・・。ひとつ聞いていいか。」

セレス「はい。」

江ノ島「なんでアンタは勝てて、なんでアタシは負けた?」

セレス「・・・統計的なデータですが。ジャンケンにはある程度心理状態が関係してくるそうですの。」

セレス「嬉しいことがあったり、気分が良いときはパー。嫌なことがあったり、怒っているときはグー。そして・・・」

セレス「悩みがあったり、戸惑っているときはチョキが出やすいのですわ。」

江ノ島「・・・・・・」


セレス「【ほとんどが嘘】、【必ずグーをだす】という発言と、【超高校級のギャンブラー】を相手にしているという状況があなたの心を乱した。あなたの表情を見ればすぐに分かりましたわ。」

セレス「それにあなたは、既になにかに対して動揺しているようでしたからね。なので私の先ほどの発言、深い意味など全くないのです。」

江ノ島「っは!やたらジャンケンを急かしてくると思ったら、それも作戦だったのか。」

セレス「あなたの性格上、ちょっと待ってとは言わなそうですしね。」

セレス「ちなみに相手との距離も関係してきます。相手との距離が離れているほどパーが、近いほどグーがでやすく、あなたとの距離はまさにチョキが出やすい距離でした。」

江ノ島「・・・まさかそこまで考えられていたとはな。さすがは超高校級のギャンブラーって訳か。」

江ノ島「あーあ!負けた負けた!完敗だよ!!絶望的な完敗っ!!・・・約束は守るよ。」

セレス「フフフ、潔くて助かりますわ。ちなみにあなたのその不快の要因ですが・・・」

江ノ島「あん?アタシは負けたんだからそういうのいいよ・・・。」

セレス「アラ?勝てたら教えるとは言いましたが、勝てなければ教えないとは言っておりませんわよ?」

江ノ島「・・・食えない女・・・。」

セレス「褒め言葉として、受け取っておきますわ。それで話の続きですが、あなたは戦刃さんにヤキモチをしていますわ。」

江ノ島「は?焼き餅?」

セレス「ヤキモチですわ。」

江ノ島「はあぁぁぁ!?ありえないありえないぜっつぼうてきにありえない!!!アンタどんだけ私様の心を乱せば気が済むわけ!?」

セレス「これ以上あなたを惑わす必要などありませんわ。」

セレス「残念で、いつも自分を頼ってひっついてくる、たまに鬱陶しい姉が。ここに来て才能を発揮し注目され、頼られ、しかも自分をそっちのけに苗木くんに夢中になっている。それに少し寂しさを覚えたのだと思われます。」

江ノ島「・・・・・・はぁ、バカバカしい・・・。悪いけどそれだけはないよ。間違いなく。」

セレス「アラそうですか?お役に立てず残念ですわ。」

江ノ島「ちょっともう1回川に戻るわ。私も頭冷やしたい。」

セレス「はい、いってらっしゃいですわ!」






霧舞戦腐「「・・・・・・」」ザブザブ

江ノ島「オマエラ全員賢者タイムかよ・・・。」

戦刃「あ、盾子ちゃん、おかえり・・・。」

霧切「どこに行っていたの?急に居なくなって。」

江ノ島「ちゃんと伝えましたのに・・・絶望的です・・・。」

腐川「はぁ・・・、白夜様の服を全部洗ってしまったわ・・・。」

江ノ島「・・・・・・」ジーッ

戦刃「?、どうしたの盾子ちゃん?私の顔になんかついてる?」

江ノ島「ねぇ、まだ洗ってない苗木の服ってある?」

舞園「苗木くんのズボンがまだ洗われてないですね。」

江ノ島「・・・・・・」スッ


江ノ島「クンクン・・・」

霧舞戦「「!?」」

江ノ島「~~っ///」

江ノ島「分かるかぁっ!!!」バシーン!!

江ノ島「オマエラなんでこんなもん嗅いで喜んでんだよ!苗木の良いところ??知らねぇよぉっ!!」ザブザブザブザブ

舞園「え?え?江ノ島さん??」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん落ち着いてぇ!」

腐川「な、なによこいつ・・・。多重人格なんじゃないのぉ・・・?」

霧切「なんかあったのかしら・・・?」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「はっくしゅんっ!ー!?」ゾクゾ

桑田「どうした?苗木。風邪か?」

十神「ふん!情けない。」

桑田「まぁこんなカッコじゃあ無理もねぇよな。」

苗木「うーん、風邪とはちょっと違う寒気のような・・・。」

桑田「もうかれこれ2時間は登ったか?今どんなもんだ?」

十神「ふむ、今やっと半分と行ったところか。」

桑田「まだそんなもんかぁ、ちょっと休憩するか。」

苗木「うん!それがいいね!」(よっしゃ!さっきからあの蛇の血のせいで無性にムラムラしてたんだ!勃起しないように抑えるのが大変だったよ!)

十神「貧弱共め。仕方ないな。」

苗木「ちょっとトイレいってくるね!」

桑田「うん?ここにトイレなんて・・・、ああそういうことか。いっトイレー!なんつってな!」

十神「ふっんんっ!くだらんことを言うな愚民め。」

桑田「今絶対笑いこらえたろ!そんなわけで俺もトイレいくわー」(よかったーさっきから蛇の血のせいでずっと勃ちっぱなしだったんだよ。)


十神「チッ!俺を待たせるなよ。」

十神「・・・・・・」

十神「・・・・・・いっトイレー・・・。」






苗木「霧切さん霧切さん・・・」シコシコ

苗木「っ!っはぁ。あの鉄壁スカートに頭突っ込みたい・・・。」

苗木「さて、帰るか・・・」





桑田「はぁっ!はぁっ!さやかちゃんの生足・・・!さやかちゃんの胸・・・!さやかちゃんのくびれ・・・!!!」シコシコ

桑田「ふわぁっ!さやかちゃんイくよおぉぉぉ!!!」





フワァッ!サヤカチャンイクヨオォォ!!!


十神「!!??」ビクゥッ!

十神「な、なんだ!?」

苗木「ふぅ、ただいま十神くん。すっきりしたー。」

十神「苗木、いま何か聞こえたなかったか!?」

苗木「?。いや、聞こえなかったけど・・・。」

桑田「ふぃー。帰ったぜー。」

十神「桑田!先ほどのお前の方から何か雄叫びのような声が聞こえたのだが、何もなかったか!?」

苗木「あっ…(察し)」

桑田「っ!?い、いや。なにもなかったぜー?」

十神「そうか・・・。気味が悪いな・・・。」

桑田「そ、それよしさっさと行こうぜ!日が暮れちまう!」

十神「休憩はもういいのか。」

苗木「僕は大丈夫だよ。」

桑田「よっしゃ!しゅっぱぁーつ!!」

十神「なんだこいつ・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

舞園「ふぅ、洗い終わりましたね。」

腐川「なんだかすごく疲れたわ・・・」

江ノ島「お前は十神の服しが洗ってねぇだろ。」

戦刃「それじゃ干しにいこうか。」

霧切「私は残るわ。少し登って釣りをしたいから。」

舞園「じゃあ先に戻ってますね。」

戦刃「頑張ってー!」

江ノ島「・・・・・・」



?・

セレス「あら、帰ってきたようですわね。」

朝日奈「みんなおかえりー!」

腐川「ひっ!魚・・・?」

戦刃「朝日奈さんに大神さん。帰ってたんだね!どうだった?」

大神「2匹ほど捕れた。やはり波がある不安定な水中で槍を正確に飛ばすのは難しい。」

舞園「わぁっ!すごく大きいですね!」

大神「大きい方が的がでかいからな。それに動きも鈍い。」

朝日奈「私なんてウツボ1匹しか捕れなかったよー。しかもウツボってすごく動き遅いし。」

大神「しかし随分と深いところまで潜っていたではないか。朝日奈にしかできぬことだ。」

朝日奈「えへへー!」


セレス「よく塩水中で目を開けられますわね・・・。」

朝日奈「意外と平気だよ?」

舞園「というかウツボってすごく危険なんじゃありませんでしたっけ?」

朝日奈「うん。近づいたら威嚇してウツボもこっち泳いできた!」

江ノ島「・・・それ威嚇じゃないよ。」

戦刃「!、盾子ちゃん知ってるの?」

江ノ島「ウツボってのはいつも岩陰に隠れてるでしょ?そういうとこいないと落ち着かないらしい。あいつは見た目と攻撃の激しさのせいで凶暴って思われがちだけど、実はすごく臆病なんだよ。」

江ノ島「ウツボがこっち近付いてくるのは威嚇じゃなくて、人が作った陰に隠れようとして泳いでるだけなんだとさ。」

大神「ほぉ、勉強になった。」

朝日奈「なぁんだウツボって見かけによらず可愛いじゃん!」

戦刃「盾子ちゃんすごい!物知り!」

江ノ島「っ!///これくらい普通だっての!お前が何も知らなすぎなんだよ残姉!!///」

戦刃「うぅ、ごめんね盾子ちゃん・・・。」

舞園「なんだか江ノ島さん。少し元気になりましたね!」

セレス「・・・フフフ!」

江ノ島「な、なんだよ!もうバナナ食うっ!モグモグ!」

腐川「意味分かんないわよ・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

桑田「だいぶ登ってきたみたいだな!」

苗木「・・・もう岩しかない・・・。」

十神「もうすぐ頂上付近だ、気圧が変わっていないところをみると。500メートルないくらいか。」

桑田「なんかあんま高くねぇな・・・。」

苗木「はぁー疲れた。近くに川があることが救いだね。」

桑田「もはや滝だけどな。」

十神「ん?あれは・・・?」


ジャバジャバジャバ・・・


苗木「あれがその湖?」

桑田「いやどう見ても池でしかねぇよ。あれがどうかしたか?」

十神「よく見ろ愚民ども。湯気がでている。」


モクモク・・・


苗木「!?。ということはあれが・・・!」

桑田「温泉か・・・!!!」

苗桑「「やったあぁぁ!!!」」ダダダダダ

十神「・・・愚民め。」スタスタ


桑田「おお!もうこの辺あったかいぜ!」

苗木「火山ガスとか大丈夫なの?」

十神「ここは火口ではないからな。大丈夫だ。桑田、水温はどうだ。」

桑田「ああ!今測るぜ。いいか?絶対に押すなよ!?」

苗木「フフッww」

十神「分かったから、早くしろ。」

桑田「いいか!?絶対だぞ!!押すなよ!?」

苗木「十神くん。絶対に押さないでねwww」

十神「押さないと言っている!何をグダグダしているのだ!ふざけているのか!」

桑田「フリじゃないからなww!?絶対に押すなよwww!?」

十神「馬鹿にするなっ!」ゲシッ!

桑田「ああーっww!!」ドボーン!

苗木「ハハハハハ!!!」

桑田「あっぢいいいぃぃぃぃぃ!!!(真顔)」

苗木「!?」

十神「ふん。馬鹿め。」

桑田「し、死ぬぅ!これはリアルの方だわ!!」

苗木「ちょっとwww。大丈夫桑田くん!うわ!真っ赤だよ!」

桑田「やべぇよこれ・・・。初めてやったけど、やっぱ哲っちゃんは偉大だったんだな・・・。」

十神「貴様の反応を見ればだいたい分かった。水の流入しているところへ移動するぞ。」

桑田「苗木ぃ・・・。俺、どうだった・・・?」

苗木「ナイスリアクションだよ!!感動したよ!!!」ビシィッ

桑田「やったぜ!!」ビシィッ

十神「なんなんだいったい・・・。」






桑田「ふぃーあったけぇー。」

苗木「これはみんなにも教えてあげないとねぇー。」

十神「はあぁー。悪くないな・・・。」

桑田「でもここまで来るのに3時間はかかったよな?」

苗木「けっこう大変だったしね。簡単には来れないよ。」

十神「ふん。苗木に来れたのだから誰でも来れる。不二咲と山田は分からんがな。」

桑田「不二咲は大和田が運んで来るだろ・・・。山田はまぁ。分かんね・・・。」

苗木「どうでもいいやぁ・・・」

十神「・・・それもそうだな。」

苗桑十「「・・・気持ちいぃ・・・・・・。」」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

霧切「ふあぁ・・・。暇ね・・・。」

霧切「もう一度苗木くんのパンツ嗅ごうかしら。・・・いやダメね。もう洗ってしまったし、汚すわけにはいかないわ。」

霧切「全く。さっさと何かかりなさいよ。」


クイクイ

霧切「っ!きたわね!」

霧切「ぐっ!ふぬぬぬぬぬ!!重いぃっ!」

大神「おお、そんなところにいたか。なかなか帰って来ぬから見にきたぞ。」

霧切「おおおお大神さんてつだってええええ!!!」

大神「!?。今まさにかかっていたとは!せいっ!」

ミシミシ

霧切「くっ!竿が・・・!?」

大神「ならば糸を引っ張る!」ガシ!

大神「ぬおおりゃああぁぁぁ!!!」

スバーン!!

ビッチビッチ

大神「おお!とてもでかいな!2mはあるぞ!」

霧切「こ、これは!」

霧切「ピラルクー!?」

大神「ほう、これが噂のピラルクか・・・。」

霧切「え?これアマゾン川?アマゾンカワイルカに会えるの?ピラニアとかいるの?というかここ南アフリカ???」

大神「霧切よ、落ち着け。ここは無人島だ。」

霧切「そ、そうよね・・・。それにしてもどうしてこんな澄んでて小さな川にピラルクがいたのかしら・・・。」

大神「世の中は分からぬ事で溢れている。気にするな。それよりもこの魚を持ち帰ろう。旨そうだ。」

霧切「え、ええ。???」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

戦刃「舞園さん何作ってるの?」

江ノ島「座布団?」

舞園「違いますよ!カゴです!ヤシの葉ってけっこう厚くて丈夫じゃないですか。これを網目状に編んでいってカゴにしてるんです。」

朝日奈「へーっ!舞園ちゃん器用だね!」

セレス「でもこれ、何に使いますの?」

舞園「うーん、まだ分かんないですね。」

江ノ島「水とかは貯めらんないしな。」

腐川「な、なによ。無駄じゃない・・・。」

戦刃「ん?そういえば・・・」


持ち物:蛇の臓器


戦刃「これが使える・・・!」

江ノ島「うっわ!くっせぇ!!そんなもん出すな!!」

戦刃「う、ごめんね盾子ちゃん・・・。」

舞園「それをどう使うんですか?」

戦刃「エサ!」


腐川「は、はぁ?」

朝日奈「え?なにか飼うの?」

江ノ島「説明になってねぇだろ!語学力も残念なのかよ!」

セレス「いえ、これはおそらくトラップの囮ですね?」

戦刃「そう!それそれ!!」

舞園「あ!分かりました!カゴを紐が繋がった枝で立てて、中にエサを入れて待ち伏せるやつですね?漫画で見たことあります!」

朝日奈「ああ!あれかぁ!知ってる知ってる!」

江ノ島「そんなグロくて臭いものを食べようとする動物がいるのか?ゴキブリしかいねぇだろ。」

セレス「ゴキブリがきたらゴキブリがきたでそれもエサになりますわね。」

江ノ島「あ・・・そうですか・・・。」

戦刃「ドンマイだよ盾子ちゃん!」 ? 江ノ島「うるせぇよ!」

腐川「わ、分かったから早くもってってよ!臭いじゃない!」

舞園「よし!じゃあ私行ってきます!」

戦刃「あ!私も行く!」






戦刃「といってもいつ来るか分かんないから暇・・・。」

舞園「目を離すわけにもいきませんからね。なにかお話でもしましょうか。」

戦刃「お話・・・。私そういうの苦手なの・・・。戦争とか武器の話しか出来ないし、その話はツマラナイって、いっつも盾子ちゃんに怒られてる・・・。」

舞園「ふふ!なんだかどこぞの探偵さんみたいですね!せっかく女の子2人きりなんですし、恋バナでもしませんか?」

戦刃「こ、恋バナ!?そんなの私出来ないよぉ!」

舞園「できますよ。例えば、苗木くん・・・」

戦刃「ひゃあ!?な、なんで私が苗木くんのこと好きなの知ってるのぉ!?」

舞園(やっぱり戦刃さんって残念な子なんですね・・・)

舞園「そんなの見てれば分かりますよ。ちなみに、私も苗木くんのことが好きです。」

戦刃「!?。そんな・・・舞園さん相手じゃ勝ち目ないよう・・・。」

舞園「・・・そんなことないです。正直なところ、私この恋にはあまり自信がないんです。」

戦刃「え、なんで?アイドルなのに。」

舞園「だからこそ、です。戦刃さん。苗木くんの好みって、どんな娘だか知ってますか?」

戦刃「・・・・・・」フルフル

舞園「私も・・・知らないんです。」

舞園「アイドルって、見ている人に対していつも笑顔でなくてはいけないんです。人はその笑顔をみて、営業スマイルって言いますね。」

舞園「でも私は、作り笑いなんてしたことないです。いつも自然に、楽しいって思えるから笑ってるんです。それは学校でも同じ。」

戦刃「・・・・・・」

舞園「だけど周りの人は私のこと、愛想振りまいてるとか、媚売ってるとか言う人もいました。苗木くんも、実はそう思ってるのかもって。」

戦刃「そんなことないよ!苗木くんはそんなこと思わない!絶対に!私も思わない・・・!」

舞園「・・・ふふ、ありがとうございます。」


舞園「そうですよね。苗木くんはそんなこと思わない。でもやっぱり不安です・・・。アイドルは恋愛禁止だし、中学の時、苗木くんはアイドルである私に遠慮して話かけられなかったそうです。」

舞園「私だけ苗木くんを見て、片思いをしていて。苗木くんと話せたのは希望ヶ峰学園にきてからです。」

舞園「苗木くんの好みが解らないからどう振舞っていいか分からなくて空回りしてて、でも苗木くんはいつも優しく話しかけてくれて、ますます好きになって。」

舞園「結局苗木くんのものをこっそり盗んだりして自分を満たしたりして・・・。最低ですね、私・・・。」ズーン

戦刃(ど、どうしよう・・・舞園さんなんだか落ち込んでる・・・!な、なんとか励まさないと!)

戦刃「わ、私も一緒だよ!私戦争にばっかり行ってて、学校にはほとんど行ってないし、同年代の人とも話してない・・・。盾子ちゃんはすっごく活躍してるのに私はなんにもできなくて・・・。」

戦刃「周りの人はみんな私を避けてきた・・・。でも苗木くん・・・、苗木くんだけは、私に普通に話しかけてくれたの。たったそれだけ、たったそれだけなのに、好きになっちゃった。」

戦刃「苗木くんの何が好きとか聞かれても答えられない。全部好き。なんだか分からないけどすごく好き。」

戦刃「こんなに好きなのに、私ってダメダメだから・・・。遠くから見てるだけで・・・。」

戦刃「もうダメだぁ・・・。」ズーン

江ノ島「・・・・・・」

江ノ島(あとをこっそりつけてみりゃなんだこれ。2人とも勝手に絶望してやがる。)

江ノ島(こいつらが苗木のどこに惚れてるか聞けると思ったら聞けねぇし。こいつらこんな残念だったっけ?)

江ノ島(・・・はぁ、しょうがねぇなぁ。)


江ノ島「おい!オマエラ!」

舞戦「「!!」」

舞園「江ノ島さん・・・?」

戦刃「盾子ちゃん、来てたの?」

江ノ島「ウププププ!アンタたちなにそんなことで絶望してんの?あんな平凡中の平凡な苗木にそこまで夢中になるなんて!絶望的にアリエナイ!」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん・・・」

舞園「・・・何がいいたいんですか?」

江ノ島「あれ?怒った??ウププププ!超高校級が揃ってウジウジして、キンモー!」

江ノ島「苗木の好みなんてどうでもいいだろ!超高校級とかいうクセの強い女なんて
、どう足掻いてもあんな平凡男とは釣り合わねぇよ!」

戦刃「うう・・・」

舞園「・・・・・・」

江ノ島「あれ?絶望しちゃった?たまんないねぇ!その表情!苗木なんてどうせそこら辺の平凡な女としか付き合えねぇよ!超高校級の女と付き合えるとか【どんだけ幸運なんだ】っつーの!」

舞戦「「!!」」


コトダマ:超高校級の幸運


舞戦「「それは違うよ(ます)!!」」ズギャーン


舞園「苗木くんは平凡なんかじゃありません!彼は超高校級の幸運ですよ!?」

戦刃「超高校級の女の子と付き合えることが幸運なら、それこそ苗木くんがふさわしいよ!」

江ノ島「・・・そ。でもそれってあんた達が苗木と付き合えることの理由にはならなくね?影でウジウジしてる女とか、絶望的に無理っしょ。」

江ノ島「あいつ普段から自分のこと、前向きなのが取り柄って言ってるしね。こんな【後ろ向きな女共】なんて、絶対に好きにならないよ。」

舞戦「「それは違うよ(ます)!!」」スギャーン

舞園「後ろ向きな人がダメなら・・・、今日から私は前向きになります!」

戦刃「苗木くんの隣で、一緒に前を向きたい!」

江ノ島「それで?前向きっていうのは最低条件として、今のアンタらでどうなかできんの?現状は絶望的なんだろ?」

舞園「だったら、もっともっとアピールします!何度でも何度でも!振り向いてくれるまで!」

戦刃「私が苗木くんの好みじゃなかったとしても、私の良いところいっぱい見せて、好きなってくれるように頑張るもん!絶対に諦めないもん!」

江ノ島「・・・なるほどね、あいつの何が良くてそんなムキになってんのねか知らねぇけど、そういう気持ちは分からなくもないよ。だからさ・・・」

江ノ島「希望、捨ててんじゃねぇよ。」


戦刃「!?、盾子ちゃん・・・!?」

舞園「はい!希望は前に進むんです!」

舞園「えへへ、少し元気でました。・・・ありがとうございます、江ノ島さん。」

江ノ島「・・・アタシ今なんてった?」

江ノ島「き、希望?・・・は?キモすぎ・・・。うっ!」

江ノ島「オゲェッ!」ゲロゲロゲロ

戦刃「盾子ちゃん!大丈夫!?」

舞園「な、なんですか急に!」

江ノ島「ハァッ!ハァッ!・・・アリエナイ、なんでアタシこんなこと・・・!オゲェッ!」ゲロゲロゲロ

舞園「い、いったいなんでこんな!ま、まさか何かの病気に!?大変!!」

戦刃「違うよ舞園さん。多分盾子ちゃんは、自分が大嫌いなはずの希望を自分で示しちゃったから、拒絶反応を起こしてるんだ!」

舞園「はい!?ちょっと意味が分からないんですが!」

戦刃「盾子ちゃんが希望を捨てるななんて言うなんて・・・。いったい何が起きたんだろう。無人島生活で少し変わっちゃったのかな・・・。」

江ノ島「絶望的ぃっ!」ゲロゲロ


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「はぁ・・・、また登ることになるなんて・・・。」

十神「本来の目的を忘れたか?山頂近くまで登り、島全体を見渡すことが目的だ。」

桑田「どの辺までだよ。」

十神「あそこにちょうど平坦なところがあるだろう。あそこで見渡す。」

桑田「なんだ、もうちょっとじゃねぇか。」

苗木「遠いよ・・・。」





苗木「やっと着いたー。」

桑田「空気がうまいな!」

十神「そこまで高くないだろう。しかし・・・」

苗木「なんの変哲もない、ただの島だね。」

桑田「しかもこんな小さかったんだな。」

苗木「でも景色は最高だね!」

十神「集落らしきものもない、収穫はなしか。」

苗木「何もない、ていうことを知れたよ。」

桑田「絶望的だな・・・」

十神「江ノ島の口癖が移ったようだな。では下山するぞ。」

苗木「はあ、だる・・・」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ただいまー!あ、みんなもう帰ってたんだね!」

朝日奈「あ!苗木!大変だよ!!」

桑田「うおおっ!でけぇ魚がいる!なんだそりゃ!」

霧切「すごいでしょう。私が釣ったのよ。」ドヤァ

十神「そこではないだろ。見ろ、江ノ島が倒れている。」

苗木「江ノ島さん!!」

十神「いったい何が起きたか説明しろ。場合によっては命に関わるぞ。」

舞園「わ、私が・・・」

戦刃「舞園さんが悪いんじゃない、これは自滅。」

苗木「・・・ん?」

セレス「元を言えば私が犯人なのですが・・・」

山田「ぶっちゃけ心配ないと思いますぞ?」

不二咲「でも、免疫力が低下してなんかの病気にでもかかったら・・・」

大和田「ここには薬もなんもねぇからな。そうなる前に治さねぇと。」

十神「説明しろといっている!」バン!

葉隠「ひっ!そんな怒るなよ十神っち。」

戦刃「私が説明するね、実はかくかくしかじか・・・。」






桑田「はあ?なんだそりゃ。」

十神「江ノ島ならありえそうだが・・・。」

苗木「・・・・・・」

大神「なににせよ、しっかり看病せねばなるまい。」

腐川「す、少し前から変とは思ってたのよ!こんなやつ・・・!」

江ノ島「うぅ・・・絶望・・・・・・。」

石丸「栄養のあるものを食べさせようともおもったんだが、すぐに戻してしまうらしい。困ったな・・・。」

葉隠「そういやお前らはなんか見つかったんか?」

桑田「そうそう!温泉があったぜ!」

朝日奈「え!本当!?」

十神「往復6時間ほどかかるがな。」

山田「う、それはなかなかにしんどいですな・・・。」

大和田「温泉に入れるんならそれくらいどうってことないぜ!」

石丸「うむ!兄弟!我慢比べでもしようじゃないか!」

大和田「おう!望むところだ!」

不二咲「や、やめた方がいいよぅ。」


大神「今日はもう遅い、明日にするべきだ。」

葉隠「んじゃ、さっさと食って寝るかー。」

戦刃「盾子ちゃん・・・、大丈夫?」

舞園「なにか治療法はないんでしょうか・・・。」

霧切「・・・荒療治だけど、完全に希望に慣れさせてはどうかしら?」

江ノ島「や・・・!やめろぅ・・・!」

腐川「嫌がってるわよ。」

セレス「良いかもしれませんね。その方が今後の江ノ島さんのためにもなるでしょうし。」

霧切「・・・苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」

苗木「・・・・・・」

苗木「・・・えっ?」

霧切「あなたが看病しなさい。」

苗木「まぁ、いいけど。」

江ノ島「うぼぉえぇぇ・・・」

朝日奈「こりゃ重症だ。」

苗木「じゃあ僕は火の番も兼ねて江ノ島さんの看病をするね。」

霧切「私も付き添うわ。弱った江ノ島さんを苗木くんが襲わないとも限らないし。」

苗木「そんなことしないよ!?」

舞園「な、なら私も看ます!」

戦刃「私もみる!」

山田「苗木殿ハーレムですな!?羨ましいですぞぉっ!」

セレス「寝てろ。」

山田「はい」

霧切「なら交代で看ましょう。舞園さんは責任を感じてるみたいだし、戦刃さんはお姉さんだものね。」

朝日奈「それじゃあ、よろしくね?苗木。」

苗木「うん。任せてよ。」

セレス「・・・・・・。」

セレス「それではおやすみなさいませ。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

舞園「・・・・・・」ウトウト

戦刃「ううん、盾子ちゃん・・・。ムニャ。」

苗木「・・・舞園さん、代わるよ。」

舞園「・・・ん、ではお願いいたします・・・。」

舞園「すぅ、すぅ、」

江ノ島「ぐっ・・・うぅ・・・。」

苗木「あからさまにうなされだした・・・本当に寝てんのかな・・・。」

苗木(それにしても江ノ島さん、胸大きいなぁ。朝日奈さんとどっちが大きいだろうか。)

苗木(朝日奈さんは普段スポーツブラだからね、ぱっと見じゃ分かんないな。)

霧切「いやらしい考えはやめなさい、苗木くん。」

苗木「っ!!なんだ霧切さんか、起きてたの?」

霧切「今起きたのよ、あなたの監視が私の仕事だもの。」

苗木「信用ないなぁ。」

霧切「!、信用はしてるわ!・・・私は、ただ・・・あなたと・・・・・・。」

苗木「?、なにかな?」

霧切「な、なんでもないわ///」


霧切「・・・それにしてもどうして、あの江ノ島さんが希望とか言い出したのかしら。」

苗木「落ち込んでる二人を励ましたとしか聞いてないからね。」

霧切「話の流れが分からないと推理できない。セレスさんの言っていた、元は私が犯人、という発言も気になるわ。」

苗木「ははは、探偵の癖がでてるね。」

霧切「苗木くん。おそらくだけど、江ノ島盾子は・・・超高校級の絶望よ。」

苗木「へ!?なにそれ。」

江ノ島(やっべ、ばれてんじゃん。)

苗木「江ノ島さんは超高校級のギャルでしょ?」

霧切「超高校級の才能が二つあるということよ。周りのものを絶望に巻き込んでしまう才能。まだわからないけど。」

霧切「そんな彼女が人に希望を与えてしまった。だからここまで拒絶した。」

苗木「確かに江ノ島さんは普段から絶望絶望言ってるけど・・・。そんなことってあるかな?」

霧切「さぁ。学園ではその兆候がチラついていたから警戒していたけど、ここに来て少し変わり始めているようね。だからこの際、希望を好きになって貰えばいいと思い苗木くんに看病をお願いしたの。」

江ノ島(チッ!霧切め余計なことしやがって・・・!今後こいつは要注意だな。)

苗木「うーん、希望を好きに、か。できるかな。」

霧切「私の勘だけど、この絶望が原因でなにか恐ろしいことが起きる気がするのよ。お願い・・・。」

苗木(うわ///なんだか霧切さんかめっちゃかわいい///)

苗木「うん!江ノ島さんが超高校級の絶望とは信じたくないけど、霧切さんの頼みなら断れないよ!」

霧切「あ、ありがとう///」

江ノ島(こいつら病人の私様をおいてイチャイチャするとは・・・!)


苗木「霧切さんはもう寝てていいよ。明日温泉に行くならしっかり休んでいた方がいいし。あそこまでいくの大変だからさ。」

霧切「あら、それは私は体力がないと言いたいのかしら?苗木くんの癖に生意気よ。」

苗木「そ、そんなことないよ!ただ霧切さんも女の子だし、あんまり無理して欲しくないしね。」

霧切「っ!そ、そう///ならお言葉に甘えさせてもらうわ。」

霧切「苗木くん。おやすみなさい・・・。」

苗木「おやすみ、霧切さん。」

霧切「すう、すう、」

苗木「すぐに寝ちゃった。やっぱり眠かったんだな。」

江ノ島「あなたは本当に罪な男なのですね・・・。残念です・・・。」

苗木「!?、江ノ島さん、いつから起きてたの?」

江ノ島「霧切が起きる前から。」

苗木「ほぼ全部会話聞いてるんじゃないか・・・。」

苗木「・・・江ノ島さん、超高校級の絶望って、本当なの?」

江ノ島「さぁね・・・、アンタがそう思うんならそうなんじゃない?」

苗木「そんなこと言わないでよ・・・。僕は君が、そんな人じゃないって信じたいんだ。」

江ノ島「言っとくけど、アタシが希望を好きになるとか絶望的に有り得ないから。」

苗木「・・・それでも僕は諦めないよ、君が好きになってくれるまで。霧切さんとも約束したしね。」

江ノ島「・・・・・・」


江ノ島「ウププププ!何それアタシのこと口説いてんの??好きになってくれるまで、とかウププププ!」

苗木「そ、そんなつもりはないよ!僕のことじゃなくて希望を・・・!」

江ノ島「そんなつもりはないとか・・・。あなたの中では私なんてその程度なのですね・・・、絶望的です・・・。」

苗木「っ、そうじゃなくて・・・!はぁ、調子狂うなぁ。」

江ノ島「ウププププ!・・・・・・アタシさ、好きな人がいるんだ。その人のためならなんでも出来るってくらい好きな人が。だから私様がお前に惚れるなんて絶対にアリエナイ。」

苗木「う・・・。知ってたけど改めて有り得ないって言われるのは少し傷つくな・・・。」

江ノ島「でもその人はアタシに全く興味がないみたいでぇ、何回も告ってるのに一度も成功してない、絶望的な恋愛中なのぅ!」キャルン

苗木「でも何回も告白するってことは、希望を捨ててないんだね。」

江ノ島「・・・どっちだろうね。振られて絶望を味わいたくて告ってんのか、成功して付き合うって希望があるから告ってんのか・・・。」

苗木「・・・どっちも本当だと思うな。君の中には絶望がいっぱいあっても、ほんの少しだけ希望の欠片が残っているんだ。それがこの無人島生活で大きくなってきたんだと思う。」

苗木「だから僕は、その希望の欠片を集めて、立派な希望にして見せるよ。」

苗木「・・・絶対にね。」

江ノ島「・・・・・・」

江ノ島「なんだかまた具合悪くなってきた・・・。もう寝る。」

苗木「うん。おやすみ、江ノ島さん。」

江ノ島「・・・・・・」

無人島生活三日目 終了

今日はここまで

明日と明後日は少し忙しいから投稿は明々後日になるかも

できたら投稿します。

乙です
実際、松田と江ノ島ってどの程度の関係だったんだろうな?

>>133
もうこれ全部妄想だから分かんねぇ

さて投下します


無人島生活四日目

苗木「・・・眠い。」

苗木「もうすぐ陽が昇るよ・・・。早く誰か起きろ・・・。」

苗木「石丸くんはまだ寝てる・・・、6時前なのか・・・。」

霧切「ん・・・」

苗木「あ、おはよう!霧切さん!」

霧切「・・・・・・」ポケー

霧切「すぅ、すぅ」

苗木「二度寝かよちくしょう!」

苗木「はぁ、霧切さんって意外と低血圧なのかな。スカートめっくてやろ。」ペラ

苗木「おっほ!たまんないねぇ!ついでに乳も揉んでやろう。」モミモミ

霧切「んん・・・」

苗木「ふっほほ!いいねいいね!ってなにしてるんだ僕は・・・。徹夜明けのテンションでおかしくなってる・・・。こんなことしてたら舞園さんに怒られちゃうね。」

苗木「でも今のでまたムラムラしてきちゃったよ。最近朝に抜くことが多くなってきたなぁ。」


苗木「・・・・・・」

苗木(霧切さんってこうしてるとすごく可愛いんだよなぁ、普段仏頂面してるからそういうイメージ付きづらいけど。)ジー

霧切「ううん・・・。はっ!」

苗木(あ、ヤバっ!)

霧切(顔近いっ!///)「苗木くん、あなた今私になにをしようとしていたの?」

苗木「ああいや、なんでもないよ!」

霧切「用もないのにあんなに私の顔に近づいていたの?」

苗木「その、なんていうかさ・・・、霧切りさんの寝顔が可愛かったから、つい・・・。」

霧切「っ!///見損なったわ苗木くん・・・。あなたはそんなことしない人だと思ってたのに。」

苗木「ご、ごめん・・・。」(あぶねー、セクハラしたことはバレてないみたいだ・・・。)

霧切「もういいわ、火の番を代わるからあなたは寝なさい。」

苗木「うん。ありがとう霧切さん、おやすみ。」ゴロン


苗木「・・・・・・」

霧切「・・・・・・」

霧切「寝たかしら?」ツンツン

苗木「・・・・・・」(起きてるよ)

霧切「・・・よし。」


キョロキョロ


霧切「ん~っ!///」チュー

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「んがひっ!」

苗木(くっ!ww笑うな笑うな。今霧切さん豚みたいな音でたな。)

霧切「っあ、お、おはよう舞園さん。早いのね。」

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「別になにもしてないわ。」

舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「な、なんでもな舞園「霧切さん何してるんですか?」

霧切「・・・・・・」

霧切「苗木くんにチューしようとしてました・・・。」

苗木(そうなの!?っていうかチューって言い方かわいいな。)

舞園「全く、抜けがけなんて卑怯じゃないですか。ましてや寝ているところを襲うなんて。」

霧切「う・・・。返す言葉もないわ・・・。」


舞園「苗木くんも少しは抵抗してください。」

苗木(ギクッ)

霧切「?、苗木くんは寝ているわ。」

舞園「いいえ起きてますよ。ね?苗木くん。」

苗木「あはは、なんで分かったのかな。」

霧切「!?」

舞園「エスパーですから。」

苗木「舞園さんはいつから起きてたの?」

舞園「霧切さんの声で起きました。」

苗木(セーフ・・・)

舞園「何がセーフなんですか?」

苗木「な、なんでもないよ!」

霧切「あ、わ、なな、じゃ、じゃあ私がしようとしてた事も・・・!///」

苗木「・・・まあ、きいてたね。」

霧切「~っ!///」

霧切「か、顔を洗ってくるわ!」

苗木「あ、ちょっ!」

ダッダッダッダ・・・



苗木「行っちゃった・・・。」


舞園「しょうがないですね。火は私が見るので苗木くんは寝てていいですよ。」

苗木「・・・うん。お言葉に甘えようかな。」

舞園「おやすみなさい苗木くん。」

苗木「おやすみ、舞園さん。」

苗木「・・・・・・」

舞園「・・・・・・」

苗木「・・・・・・。」

苗木「すぅ、すぅ」

舞園「・・・よし」

舞園「ん~っ!/// 」チュー

石丸「む、おはよう舞園君!早いのだな!」

舞園「」






石丸「それでは本日の作戦会議をする!」

大和田「なんかこの生活にも慣れてきちまったなぁ。」

不二咲「まだ4日目だよぅ?」

桑田「最初が濃厚過ぎたんだよ。」

十神「この程度で適応した気になっていては、いざというときにまたいざこざが起きるぞ。」

戦刃「いざ、といざこざをかけたんだね!」

十神「かけてない!」

桑田「お前それ好きだなぁ・・・。」

石丸「十神君の言う通りだ!油断は禁物!いつ何が起きるか分からんのだからな!」

江ノ島「つかそこまでこの島にいるつもりなの?アタシはさっさと帰りたいんだけど。」

霧切「さすがにもう捜索は始まっているはずよ。明日か明後日あたりには救出されると思うのだけど。」

葉隠「よっしゃ!俺の占いの出番だべ!」

朝日奈「なんかアンタに占われるとかえって不安に駆られるなるんだけど。」

葉隠「うむむむむ・・・!でた!俺達は明日脱出できる!俺の占いは三割当たる!」

山田「七割で明日脱出出来ないのですか・・・。」

江ノ島「そもそも脱出出来る可能性が三割っていうね。」

セレス「その3割が明日に集約されているとすれば、明日脱出出来なければずっと脱出出来ないということですわね。」

江ノ島「絶望的です・・・。」

朝日奈「ほら!やっぱアンタの占いはろくなことがない!」

葉隠「それはひでぇぞ!」


舞園「まぁまぁ、明日脱出出来ればいいだけのことですし。」

戦刃「砂浜にでっかくSOSって書こう!」

腐川「す、砂浜だったらすぐ消えちゃわないの?」

大神「ならば木や石を置いて示せばよい。」

石丸「それはいい考えだ!早速実行しよう!」

大和田「待て待て作戦会議はどうした。」

石丸「そうだった!」

不二咲「今日はみんなで温泉じゃなかったっけ?」

セレス「江ノ島さん、体調はいかがですか?」

江ノ島「おかげ様でチョー元気だよっ!」キャルン

石丸「では全員行けるな!」

十神「おい、火の番はどうする。」

大神「食料調達もせねばなるまい。余ってると言っても限りがある。」

苗木「くかー・・・」


石丸「苗木君!居眠りはやめたまえ!」

苗木「かっ!ご、ごめん!」

桑田「ずいぶんと静かだと思ったら寝てやがったのか。」

十神「無理もない、登山のあとに徹夜で看病と火の番をしていたのだ。」

山田「おや?十神白夜殿ならてっきり『この軟弱者め!』というと思っていたのですが。」

十神「どうやら貴様は死にたいようだな。この俺がただ口の悪い男とでもいいたいのか?」

腐川「そ、そうよ山田!謝りなさいよ!」

山田「フヒヒ、サーセン。」

十神「貴様・・・!」ピキピキ

苗木「ええっと・・・、なんの話をしてたの?」

霧切「苗木くんと私が残って火の番をするという話よ。」

舞園「はぁ?」

戦刃「あれ?そうだったっけ?」

江ノ島「違うに決まってんだろ話聞いてろや残姉。」

戦刃「うぅ、ごめん・・・。」


苗木「え?ん?違うの?」

朝日奈「誰かが残らなきゃって話だよ。」

セレス「みんな温泉に行くつもりでしたが、そういうわけにもいかないので。」

苗木「ああ、それなら僕が残るよ。」

舞園「なら私も残ります。」

霧切「いいえ私が残るわ。」

戦刃「わ、わたしも!」

舞園「いいですよ無理しなくて、私が残ります。」

霧切「その必要はないわ。あなた達は温泉に行ってきなさい。」

戦刃「私はお風呂とか別に入らなくても平気だから!」

ヤイノヤイノ

山田「苗木殿は相変わらず人気ですなぁ。」

桑田「ちくしょーなんで苗木ばっかり!でもこの流れなら言える!」

桑田「じゃあ、俺残るぜ!」

霧舞戦「「はぁ?」」

桑田「アポ・・・。」

不二咲「あれ・・・?僕の知ってる流れだと・・・。」

大和田「不二咲・・・、こいつらは言い合っている目的が違ぇんだ・・・。」

葉隠「ダチョウ倶楽部のようにはいかなかったべ・・・。」


石丸「何にしても女子を残すわけには行かない!不純異性交友が起きるやもしれん!」

朝日奈「というかそもそも男子と温泉入るの嫌なんだけど!」

石丸「む、では温泉にいくのは男女で交代に行こう。」

十神「温泉の行き方を知っているのは俺と桑田と苗木だけだ。」

セレス「男女交代で行くにしても、一人は男子がいなければいけないのですね。」

十神「苗木、貴様が女子を温泉へ連れていけ。」

苗木「えぇっ!?」

霧切「確かに苗木くんなら安心ね。」

舞園「私もその意見に賛成です!」

戦刃「・・・」コクリ

朝日奈「まあ、他の二人よりはいいけど・・・。」

桑田「アポ!?ひでぇ!」

大和田「お前はコンドーム持ってたしなぁ。」

不二咲「十神くんは?十神くんもあんまりそういうのに興味なさそうだけど。」

腐川「そ、そうよ!白夜様の方が安心だわ!」

江ノ島「アンタはは単に十神連れてきたいだけだろ。まぁあの三人もそうか。」

十神「ふん、確かにお前たちに興味なんてないが、俺はまたあの登山をすることが面倒なだけだ。それに苗木は女に手を出す度胸などないだろう。」(何より苗木は・・・)

桑田(そういや苗木は・・・)

十桑((ホモだった・・・。))

苗木「おい」


葉隠「ん?じゃあ十神っちは今日は温泉入らないんか?」

十神「昨日入ったしな、往復6時間もかかる温泉に毎日入ることないだろう。」

桑田「つーことは男子の風呂案内は俺か、まあいいぜ。」

石丸「では決まりだな!先に女子に温泉へ行ってもらい、その間僕らは食料調達だ!」

山田「僕は火の番でよろしいですかな?」

葉隠「ずりぃぞ!俺もここでじっとしていたいべ!」

石丸「では葉隠君に火の番をお願いしよう!山田くんは僕と一緒に来るのだ!」

葉隠「よっしゃ!」

山田「なんでですかな!?」

石丸「君のリュックが役に立つからな!なにより君はもう少し積極的に運動したほうがいい。」

セレス「当然ですわね。」

山田「ぶひぃ!?」

朝日奈「それじゃ着替えるから!男子でてって!」

大和田「へいへい。」




?・

苗木「それじゃあ出発するよ。」

朝日奈「わぁーい!」

戦刃「たった4日ぶりのお風呂なのに、偉く久しぶりに感じるね。」

セレス「お風呂なんて毎日入るのが当たり前でしたものね。」

江ノ島「これでシャンプーでもあれば文句はないんだけどなぁ。」

霧切「温泉を見つけられただけでもかなりのラッキーよ。火山の近くだから硫酸カルシウムが含まれているかも、となると硫酸塩泉だから・・・」

大神「神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復あたりだな。あとは動脈硬化改善か。」

腐川「な、なんでそんなに詳しいのよ・・・。」

大神「身体に役立つ知識はある程度身につけた。」

苗木「確かに全身のこりが解れた気がするよ。」

舞園「・・・あっ!」

朝日奈「どうしたの?舞園ちゃん。」

舞園「昨日のカゴのトラップ忘れたままです。」

戦刃「あ・・・。」

江ノ島「気にすんなよ、食料ならまたあいつらがとってくるんだし。」

舞園「それもそうですね。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

桑田「うおりゃっ!」ビュン!

鳥「ぐぇっ!?」ドサッ

桑田「へへっ!どうだ!これで3羽目だぜ!?石の投げ方にも慣れてきた!」

十神「ふん、当然だ。そうでなくては困る。」

桑田「はぁ、いちいち癪に障る野郎だぜ。そういやここんとこ野菜食ってねぇなあ。こんなジャングルなんだから食える草ならいくらでもあるんじゃねぇか?」

十神「こういった熱帯雨林の植物は毒を持っていることが多い。虫が食べた跡があったとしても、人間には有毒ということもある。無闇に手をつけられん。進化も早いしな。」

桑田「食える植物とか分かんねぇのか?」

十神「正直見たことのないものばかりだ。果物で我慢しろ。向こうにもタロイモがあっただろう。取りに行くぞ。」

桑田「タロイモか・・・。あのさ、苗木ってホモなんかな・・・。」

十神「・・・・・・」

桑田「黙るなよ。」

十神「お前はまさか苗木のあの発言を真に受けているのか?くだらん。」

桑田「いやでもよ、あいつ霧切とかからメッチャ好かれてんじゃん。なのに苗木はあんま相手にしてねぇし、普通浮かれちまうだろ。」

十神「そんなので浮かれるのは貴様だけだ。」

桑田「おいおい・・・。マジかよ・・・。ん?」

桑田「なぁなぁ、これとかは食えねぇのか?」

十神「だから分からないものは食べるべきではないと、ん?これは・・・」

桑田「お、知ってるのか?」

十神「これは胡椒の実だな。」

桑田「おお!これコショウなのか!」

十神「ほぼ実は熟している。乾燥させて粉砕すれば調味料になるぞ。」

桑田「よっしゃ!腹の足しにはなんねぇがこれで飯がかなりマシなもんになるだろ!」

十神「ふん、今回だけは褒めてやる。持ち帰るぞ。」

桑田「おーおーお褒めに与り光栄ですよっと。」

桑田(結局苗木ってホントにホモなんかな・・・。)


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

不二咲「ふぅ、暑いねぇ。」

大和田「天気いいからな。また雨降らなきゃいいが。」

不二咲「陽射しが強いから肌も焼けてきたかな?へへ、どう?」

大和田「お、おう。小麦色で男らしいじゃねぇか!」(かわいい)

不二咲「あれ?なんか落ちてるよ?」

大和田「緑色の・・・ふた?」

不二咲「葉っぱで出来たカゴだねぇ、誰かが作ったのかな?」パカ

不二咲「うわぁ!」

大和田「どうした不二咲!」

不二咲「カニだぁ!カニがいっぱいだよ!」

大和田「これ、あの蛇の臓器じゃねぇか?これに群がってたのか・・・。」

不二咲「枝にツタが繋がって倒れてる、これもしかしてトラップだったのかな?そのまま忘れ去られてたのかも。」

大和田「そんでカニが自分で枝を倒して閉じ込められたと。間抜けだな。」

不二咲「でもこれがムダにならなくてよかったねぇ。持ち帰ろうか!」

大和田「ヤシガニとかこのカニとか・・・、なんかハサミ怖ぇよ・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「あのー石丸清多夏殿?こっちはバナナのあった道ではないと思うのですが・・・?」

石丸「うむ!温泉に行った彼女たちは最低でも6時間はかかると言っていたからな!少し遠くまで探索してみようと思った!」

山田「えぇーっ!今疲れてしまっては温泉に行く前に疲れてしまいますぞ・・・。」

石丸「大丈夫だ!疲れは温泉でとれる!」

山田「それ以前の問題ですからぁっ!」

石丸「見たまえ!少し変わった木があるぞ!調べてみよう!」

山田「はぁ、元気ですなぁ。僕こんなに陽の光を浴び続けたのは初めてかもしれませんぞ。」

石丸「む、この辺は倒木が多いな。なぜだ?」

山田「引き返しましょうぞ石丸清多夏殿、足元が危なっかしいですぞ。」

石丸「おお!見ろ山田君!果物だ!」

山田「はぁ、またそんな・・・ってええ!?」

石丸「あの木のてっぺんだ!」

山田「確かにありますが、ずいぶんと背の高い木ですなぁ。あんなの登れませんぞ。」

石丸「確かに足を滑らせたりしては危険だな。落ちている物を探そう。」

山田「落ちている果物などもうダメな気がしますが・・・、ん?」

山田「石丸殿!この倒れている木にまだ実がついていますぞ!」

石丸「おお!でかしたぞ山田君!」

山田「この果物、どこかで見たような・・・。」

石丸「これは・・・!パパイヤだ!通りでこの辺に倒木が多いと思ったら!」

山田「おお!パパイヤですか!まいうー!というかなんで倒木が多いんですかな?」

石丸「パパイヤの木は成長すれば15メートル程にまでなるが、非常に脆いのだ。なのですぐに倒れてしまい、ちまたでは野菜と言われることもある。」

山田「なるほどー、これは良い収穫ですな!」

石丸「来たかいがあっただろう!山田君!さぁ持ち帰るぞ!」

山田「リュックが重くなりゅううぅぅ!!!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「はぁ、はぁ、着いたよ・・・。」

腐川「つ、つかれたわ・・・。」

朝日奈「わぁーっ!ホントに温泉だぁーっ!」

大神「おお・・・!」

舞園「想像以上に長い道程でしたね。」

霧切「3時間も山登りしたのね・・・。結構しんどかったわ・・・。」

戦刃「早く入ろう・・・!」ウズウズ

セレス「はぁ、元気ですのね。」

江ノ島「頭が残念な分体力余ってっからな。」

苗木「じゃあ僕は少し離れた所にいるね。」

舞園「苗木くん一緒に入らないんですか?」

苗木「そういう訳にはいかないよ。」

霧切「苗木くんも疲れたでしょう。なにもしないなら入ってもいいわよ。」

朝日奈「えぇっ!?」

腐川「い、嫌に決まってるでしょう!?」

戦刃「な、苗木くんとお風呂・・・へ・・・へへへへ///」

江ノ島「うわぁ・・・」

セレス「まぁ苗木くんもこの中で湯につかるのは気まずいでしょう。私達も苗木くんがあがるのを待ちますので、交代で入ることにしましょう?」

大神「その間少し待っててくれ、なるべく早くあがる。」

苗木「ははは、ゆっくり浸かってなよ。僕は大丈夫だからさ。」

舞園「そうですか・・・。」

霧切「・・・残念ね。」

腐川「な、なんで残念なのよ・・・。」

戦刃「ごめんなさい・・・。」

江ノ島「お前じゃねぇよ!」






苗木「・・・ここまでくればもういいかな?」

苗木「よし抜こう・・・!あんなにやらしい格好をした女の子達に長時間囲まれてんだもの、そりゃムラムラするよ。」

苗木「おっぱいがいっぱい・・・おっぱいがいっぱい・・・」シコシコ

苗木「んんっ!!」ドッパアァァァン!!!

苗木「ふぅ、なんだか偉い量がでたな・・・。蛇の血の効果が続いてるのかな?」

苗木「さて、あとは皆があがるまで少し寝てよう。」





霧切「・・・ういぃ~。」

朝日奈「あはは!霧切ちゃんオッサンー!」

霧切「!、恥ずかしい・・・。」

舞園「いやーでもすごく気持ちいいですねぇ・・・。」

大神「効能が全身に行き渡るのを感じる。これはいい湯だ・・・。」

セレス「景色も良かったら完璧ですのに、ここは少し木々が鬱蒼としておりますわね。」

戦刃「でも少し登ったらすぐ頂上だね。苗木くんたちの話だとずいぶん小さい島だったらしいけど。」

江ノ島「風呂上りにまた登るつもりですか・・・。絶望的です・・・。」

腐川「わ、私は登らないわよ!?」

朝日奈「みんなはどうする?」


霧切「そうね、どうせ苗木くんのお風呂を待たなければいけないのだし。」

舞園「すぐ着くのなら私も登りたいです!」

大神「我も登ろう。」

セレス「皆さん元気ですのね。」

江ノ島「私パスー。」

朝日奈「私ものーぼろっと!」

戦刃「じゃあセレスさんと盾子ちゃん、腐川さん以外で登ろう。」


ドッパアァァァン!!!


腐川「な、なんの音?」

舞園「?、動物の鳴き声では?」

セレス「そんな感じではなかったような・・・。」

霧切「・・・・・・」

江ノ島「ウププププ!みんなで見に行ってみる?」

霧切「その必要はないわ!」キリッ

霧切「私が見に行く。向こうには苗木くんがいたわね、ついでに呼んでくるわ。」

大神「一人で大丈夫か?我もついて行こうか。」

霧切「いいえ、一人で大丈夫よ。ありがとう大神さん。」






苗木「・・・」ウトウト

霧切「苗木くん。」

苗木「!、ん、霧切さん、もう温泉はいいのかな?」

霧切「ええ、それよりさっきこっちの方で妙な音がしたのだけど。」

苗木「妙な音?」

霧切「何か粘質な液体が弾けるような、ドッパアァァァンって音が。」

苗木(げぇっ!それって僕の大木が種を撒き散らした音じゃないか!そんな遠くまで響いてたのか!)

苗木「さ、さぁ。分からないな・・・。」

霧切「それに臭いも妙ね、イカというか、栗の花というか・・・。」

苗木「き、気のせいだよ!」

霧切「この状況。以前仕事でも調査した現場と似ているわ。そう、あれは確か強姦事件・・・。」

霧切「苗木くん、あなた何をしていたの?」

苗木「な、ナニもしてないよ!」

霧切「苗木くん、正直に答えて。私は探偵よ?容疑者の様子から、何をしていたか、何を考えているかはある程度分かるの。」

苗木「じゃあ逆に聞くけど。霧切さんは僕が何をしていたと思っているんだい?」

霧切「私は苗木くんの口から聞きたいの、それとも私に隠し事?苗木くんのくせに生意気よ。」

苗木「それは違うよ!」ズギャーン

苗木「僕は何もしていないって言ってるのに、信じてくれていないのは霧切さんじゃないか!むしろ君が僕に対してどんな疑念を抱いているのかを知りたいよ!」

霧切「私はさっき、この状況は強姦事件の現場に似ている、と言ったわ。苗木くん、ここまで言えば分かるわね?」

苗木「分からないよ!だってここには僕以外にいなかったのに、強姦なんて起こるわけないよ!」

霧切「私はあくまで似ていると言っただけ、強姦以外にもこの状況をつくる要因はあるの。それも一人でできるもの。」

苗木「だから・・・なにが言いたいんだよ!!!」

霧切「!!」ビクッ

霧切(わ、私はただ苗木くんに『オナニーしてました・・・』って言わせて困り顔を見たかっただけなのに、怒らせてしまったかしら。どうしてこうなった・・・。)

霧切「わ、私にそんなことを言わせたいなんて・・・。苗木くんは変態ね。」

苗木「霧切さん、もういいよ。君は僕が自慰行為をしてたって言いたいんだよね。それも僕の口から言わせようと。」

霧切「や、やっぱりそうなのね!苗木くんはへんた」

苗木「仮に僕がそれをしていたとして、それをここまでしつこく追及して自白を強要するなんて。霧切さんは趣味が悪いよ。」

霧切「あ、あの!」

苗木「もうみんな温泉でたんだよね。じゃあもう僕行くよ。じゃあね変態の霧切さん。」スタスタ

霧切「待っ」

苗木「チッ!」

霧切「」

霧切「あ・・・あぅ・・・」ズーン






苗木(うーん少しキツく言い過ぎたかな。賢者タイムと寝起きのせいでイライラしてたし、霧切さんもそこまで悪気はなさそうだし・・・。)

苗木(いやダメだ!人をからかうにも節度って物がある!霧切さんはデリカシーが無さすぎだ!だから友達ができないんだよ!)

苗木「みんなー!ただいま!」

朝日奈「お!帰ってきたー!私達は少し山を登るよ!」

舞園「あれ?霧切さんはいないですか?」

苗木「えっとぉ・・・」

セレス「少し時間もかかっていたようですし。なにかあったのですか?」

江ノ島「ウププププ!ナニをしてたんじゃないのー?」

腐川「ふ、不潔よ!こんな時に!」

苗木「べ、別に何もないよ!霧切さんのことだからまた何か探し物でもしてるんじゃないかな!」

戦刃「?、苗木くん?」

大神「・・・我が呼んでこよう。苗木は温泉に入っておれ。」

苗木「・・・ごめん。」

大神「良いのだ。」

朝日奈「私も行くよ?」

舞園「わ、私も!」

大神「いや、こういう時は一人の方が良い。むしろそのほうがな。」






霧切「うっ・・・グス・・・ヒック・・・」メソメソ

大神「霧切よ・・・」

霧切「!」ゴシゴシ

霧切「お、大神さん。ごめんなさい、待たせてしまって。すぐに行くわ。」

大神「・・・その姿を皆に見せたくは無かろう。言い訳は我が考えておく。落ち着くまで待つぞ。」

霧切「・・・ありがとう。大神さん。」

大神「・・・・・・」

霧切「・・・理由を、聞いたりはしないのね。」

大神「言いたくないこともあろう。無理には聞かぬし、言わなくても良い。」

霧切「・・・優しいのね。私とは大違い。」

霧切「・・・・・・」

霧切「理由、聞いてもらえるかしら。」

大神「よかろう。必要なら誰にも言わぬ。」

霧切「ありがとう。・・・私、さっき苗木くんに酷いことを言ってしまったの。それも、デリカシーの全くないことを。」

大神「・・・・・・」

霧切「苗木くんにとっては聞かれたくないことを、あえて苗木くんの口から言わせようとしつこく問い詰めて、それで怒らせてしまって・・・」

霧切「私にも・・・聞かれたくないことってあるのに・・・!それなのに私・・・!」ポロポロ

大神「気にするな霧切よ。先程の苗木の様子も、少し反省しているようだった。」

霧切「グスッ、本当?」

大神「うむ。それに、そのようなことでいつまでも怒るほど、苗木は器の小さい男ではない。」

霧切「・・・私、ちゃんと謝るわ。」

大神「それがいい、霧切は用を足していたということにしよう。それならば苗木が知らなくても筋が通る。」

霧切「う、そ、そうね。」






舞園「なんだかまたちょっと時間かかってますねぇ。」

戦刃「やっぱりなんかあったのかな。」

朝日奈「そんな・・・あ、帰ってきたよ!」

セレス「おかえりなさいませ。何かあったのですか?」

大神「いや何、少し用を足していただけだ。」

霧切「それより、あの、苗木くんは・・・。」

江ノ島「苗木ならもう温泉入っちゃったよ。」

舞園「覗く気ですか!?そうはさせませんよ!」

戦刃「え?ホント?私も!」

霧切「違うわよ!覗きたいけども!」

江ノ島「覗きたいのかよ・・・。」

腐川「男の風呂を覗くとか・・・、白夜様・・・!」

朝日奈「な、なんだか良くわかんないけど、早く登ろうよ!」

大神「む、そうだな。では行ってくる。」

戦刃「じゃあね!盾子ちゃん!」

江ノ島「へいへい、いってらー。」

舞園「霧切さん、大丈夫ですか?」

霧切「え、な、なにが?」

舞園「なんだか少し元気ないようですが、体調が悪いなら休んでいても・・・」

霧切「大丈夫よ、むしろ体を動かした方が元気がでるわ。」

舞園「・・・そうですか。」






セレス「また暇になりますわね、本当に温泉に戻ろうかしら。」

江ノ島「あいつらの見てないところでな。」

腐川「ふぁ、湯冷めして、ックシュン!」

ジェノ「あん?ここどこだ?」

江ノ島「また面倒なのが・・・。」

セレス「ジェノサイダー翔、あちらに温泉がございますわ。私達はそれに入りにきましたの。また入り直してはいかが?」

ジェノ「マッジかよ!なんだか身体が冷めてると思ったら!もっかい入りマース。ゲラゲラゲラゲラ!」ダダダダ

江ノ島「あーあ、知らね。苗木殺されんじゃねぇの?」

セレス「彼女は今ハサミを持っていませんわ。そんな簡単には殺されないでしょう。」

江ノ島「それもギャンブラーの考えか?」

セレス「いいえ?これはただの勘です。」

江ノ島「ッハ!苗木は絶望的な気分だろうけどな!」


セレス「フフフ、そういえば苗木くんの良いところは見つかりましたか?」

江ノ島「あれな、多分無理だわ。」

セレス「アラ・・・。」

江ノ島「一応知ろうとはした。けど絶望的に分からねぇしむしろ希望が滲み出ててもう気分は最悪!知れば知るほど苗木のこと嫌いになる!つーかもう絶望的に大っ嫌いだわ!!!」

セレス「そうですか・・・、それは申し訳ないことをしましたわね。」

江ノ島「だから苗木の良いところなんて3つもあげんのは無理!だけど・・・」

セレス「だけど?」

江ノ島「あいつらがなんで苗木に惚れるのかっていうのは、なんとなく分かった。」

セレス「・・・フフフ!ではそれで合格といたしましょう!」

江ノ島「あん?いいのかよ。」

セレス「思ってもないことを適当に並べて罰ゲームを果たそうとするよりは、少し結果に妥協した方が良いのですわ。」

江ノ島「私様がそんな小物臭いことするわけないっつーの!」

セレス「それに私も言いましたように、なぜ彼女達が苗木くんに惚れているかについては『私にもなんとなく理解できる』程度ですからね。」

江ノ島「・・・はぁ、なんだかあなたには敵いません。絶望的です。」


ウワァァァァ

セレス「苗木くんの悲鳴ですわね。」

江ノ島「ジェノサイダーに追っかけられてんのか。」

苗木「はぁっ!はぁっ!な、なんでジェノサイダーが来てるのさ!」

江ノ島「だって腐川さんが来てるんだもんっ!」キャルン

ジェノ「ゲラゲラゲラ!まこちんのちんちんでかちんでしたぁ!ちんがゲシュタルト崩壊!ゲラゲラ!」

セレス「下品ですわ・・・。」

江ノ島「どうでもいい。」

苗木「酷い・・・。」

ジェノ「ハサミがありゃあそれでチョン切ってやるんだけどなぁ!!」

苗木「ヒイィ!」

戦刃「そうはさせない!」バッ!

苗木「い、戦刃さん!」


舞園「苗木くん、大丈夫ですか?」ペタペタ

苗木「う、うん。大丈夫だからあんま身体が触らないで。それにしても早かったね。」

朝日奈「温泉パワーだよ!」

大神「それほど距離もなかったしな。」

セレス「おかえりなさいませ。景色はいかがでしたか?」

朝日奈「すっごく綺麗だったよ!セレスちゃんもくればよかったのに!」

ジェノ「ああ?お前ら山登ってたのか?」

江ノ島「お前とのやり取り面倒だからもう腐川に戻れよ。」

ジェノ「嫌ですー!ププー!ゲラゲラゲラ!白夜様の命令以外では戻る気ねぇよ!」

大神「ふっ!!」ドン!

ジェノ「フギャ!?」カク

腐川「う、痛た・・・、あれ?」

大神「すまぬな、少し手荒く戻させてもらった。」

苗木「とりあえず助かった・・・。」

霧切「・・・・・・」

苗木「・・・あ。」

霧切「苗木くん・・・その・・・。」

苗木「・・・・・・」

霧切「・・・さっきのことを謝りたいの。ごめんなさい・・・。」

苗木「あ、いや!さっきは僕も言い過ぎたっていうか、霧切さんは悪くないよ!」

舞園「・・・・・・」

朝日奈「え?」

戦刃「え!?2人ともケンカしてたの!?」

江ノ島「ちょっとお前黙ってろ。」

セレス(普段の江ノ島さんならこの状況を煽って絶望的な空気にすると思ったのですが、良い傾向ですわね。)


霧切「私が悪いの。とても心無いことを言ったわ。反省してる・・・。許して貰えるかしら。」

苗木「も、もちろんだよ。僕も反省してるし、もうこのことはなしにしよう!」

霧切「そう、ありがとう苗木くん。」

苗木「ほら!仲直りの握手!」ギュッ

霧切「あっ・・・///」

舞園「なんだか丸く収まりましたし、下山しましょう!」(早くその手退けろやクソぼっち)

朝日奈「そうだね!男子も待ってるだろうし!」

江ノ島「はぁーダル。戻って寝よ。」

戦刃「私お腹すいたよ!」

朝日奈「あー早く帰ってドーナツ食べたいな!」

苗木「はは、ここじゃ作れないもんね。」

大神「芋を茹でてこねればそれらしくなるのではないか?」

舞園「油も砂糖もないですから難しいですね。バナナも混ぜましょう。」

セレス「芋とバナナは合うのでしょうか・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

大和田「っと、俺らが一番早く帰って来たみたいだな。」

葉隠「ぐがー!ぐがー!」

大和田「テメェ葉隠!寝てんじゃねぇよ!」ドカ!

葉隠「んがっ!?おう!お帰りだべ!」

不二咲「あぁっ!火がきえちゃってる!」

葉隠「やべっ!寝てたからだべ!」

大和田「テメェ・・・、覚悟できてんだろうなぁ!」ピキピキ

不二咲「ぼ、暴力はダメだよぅ。火はまたつければいいよ!」

葉隠「そうだべ!暴力反対!」

大和田「だったら早くつけろや!」

葉隠「い、今は眼鏡組が全員出かけてるから無理だな・・・。」

大和田「あのなぁ・・・!」

葉隠「い、いや!俺の占いによるともうすぐ山田っちが帰って来るから大丈夫だべ!俺の占いは3割当たる!」

不二咲「晴れてるし、陽が沈む前に帰ってくれば大丈夫だよ!」

大和田「チッ!もう寝てんじゃねぇぞ!」

葉隠「お、おう!それより不二咲っち達は何か捕ってきたんか?」

不二咲「今回もいろいろ捕れたね、ヤシガニにワカメ、貝、それにサワガニ!」

大和田「これで少しは豪華に見えるか?もっと調味料も欲しいな。」

不二咲「まだ女子たちが帰って来るまでに時間かかりそうだし、もうちょっと探索してみる?」

大和田「そうだな。不二咲、まだ行けるか?」

不二咲「うん!僕ここに来てだいぶ強くなった気がするよ!」エッヘン

大和田(かわいい)「おう!男らしくなるためには強くならねぇとな!」

葉隠「むむむ!見えたべ!俺の占いによると、川とは反対側の方に真っ直ぐ行くと何か手に入るみたいだべ!」






不二咲「川とは反対側の崖まで来たけど、特に何もないねぇ。ジャングルに入ってみようか。」

大和田「葉隠の占いもあてになんねぇなぁ、少し山を登るな、足元に気をつけろよ不二咲。」

不二咲「うん!えへへ。」

大和田「にしてもよく見るといろんな木があるんだな。けっこう葉の形とか違うし。」

不二咲「背の高さも違うねぇ。あれなんかすごい高いね、20メートルはありそうだよ。」

大和田「あん?あの木なんか実ついてないか?」

不二咲「ホント?僕目悪いから分かんないや、行ってみよう。」

スタスタ

不二咲「ち、近くで見るとますます高いね!」

大和田「やっぱりなんかついてるな、でも流石にあの高さじゃ登れねぇなぁ。」

不二咲「登れそうな木とか落ちてる木の実を探してみよう。」

大和田「んー、お!あれなんかは登れそうだぜ!よし!」

不二咲「気をつけてねぇ!」

大和田「よっと、へへ!取れたぜ!」

不二咲「お、大和田くん!頭に!」

大和田「ん?げ!ヤシガニ!またテメェか!!」

不二咲「は、早く!いやゆっくり降りて!」

大和田「こ、こいつまた俺のリーゼントを!クソ離せ!うわっ!」ズル

ズドンッ!

不二咲「だ、大丈夫ぅ?」

大和田「いってぇ・・・。こいつもしかしてこの実を食べようとしてたのか?」

不二咲「ヤシの実だけじゃないんだねぇ。」

大和田「ところでこの実を見てくれ。こいつをどう思う?」

不二咲「すごく・・・大きいね・・・。」

大和田「ゴクリ・・・」

大和田「っは!いやいや!この実ざっと5キロくらいあるな。」

不二咲「僕落ちてる木の実探してみるね!」

大和田「あんま旨そうじゃねぇなぁ、緑色だし食えんのか?」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「ふぅ、ただいまですぞー!ってなにぃ!?」

石丸「火が消えているではないか!」

葉隠「い、いや!これはあれだべ!急に強い風が吹いて!」

石丸「む、ならば仕方ないな!火をつけ直そう!」

山田「こんな洞穴の中にまでそんな強い風吹きますかねぇ。ほい眼鏡。」

石丸「ところで僕達が最初なのかね?」

葉隠「いんや、さっき大和田っちたちが来たべ、また出てったけど。」

石丸「うーむ少し陽も傾いてきたし僕らは残ろうか!桑田君やみんなが帰って来たら温泉へ向かおう!」

山田「見てくだされ!パパイヤですぞ!」

葉隠「おお!食い物が増えたべ!」

石丸「どうやら火山を迂回するように行くとフルーツが多く生っているみたいだな!」

桑田「ふいー帰ったぜー。」

葉隠「お、桑田っちが帰って来たべ。」

山田「あとは大和田殿と不二咲殿が帰ってくれば温泉に行けますな。でも山登りはダルいですな・・・。」

十神「む、それはパパイヤか。」

石丸「うむ!バナナが生っていた場所のさらに奥に生っていた!」

葉隠「へへん!スゲーだろ!」

山田「なぜあなたが偉そうなんですかな!?」

桑田「俺たちもスゲーの採ってきたぜ!ほら!」

葉隠「あん?なんだべこれ。」

山田「なんかの・・・木の実ですかな?」


十神「胡椒の実だ。」

石丸「おお!これが!初めてみたぞ!」

十神「これを天日干しにしてすりおろせばスパイスになる。」

山田「つまりこれを芋や肉にかければ美味しくなるわけですな!?うほおぉぉぉ!!!」

十神「そういう訳だ。桑田、これを外にだしておけ。」

桑田「また俺かよ!別にいいけどよ。」


不二咲「よいしょ、よいしょ。」

桑田「ん?お、不二咲か、おかえりんこ!」

不二咲「ふぅ。桑田くん!ただいまんっ・・・!?」

桑田「だっはっはっはっ!」

大和田「テメェ・・・!」ピキピキ

桑田「待て待て!ちょっとしたジョークじゃねぇか!それよりそれなんだ?」

大和田「あん?さぁな、食えると思って持ってきた。」

不二咲「すごく重いし、実も高いところに生ってるから四つしか持ってこれなかったよぅ。」

桑田「んー?十神ならわかんじゃねぇか?」

大和田「それもそうだな。」


石丸「む!待っていたぞ兄弟!」

葉隠「よし!これで温泉に迎えるな!」

不二咲「まだ苗木くんたちが帰ってきてないよぅ?」

山田「流石にもう引き返してるころでしょう。」

大和田「帰って来る前に出発してすれ違うようにするってことか?火の番はどうすんだよ。」

十神「俺の言ったことを忘れたか?プランクトンめ。俺は今日は温泉には行かない。火の番はおれがする。」

大和田「んだとゴラァッ!」

山田「十神白夜殿が自分から仕事をしようとするとは意外でしたなぁ。」

十神「そんなことより、不二咲。その果物を見せてみろ。」

不二咲「う、うん!はい!」

桑田「しかしでけぇな。スイカみてぇだ。」

十神「これは、パンノキの実だな。」

不二咲「パンノキィ?」

大和田「なんだぁそりゃぁ?」

石丸「・・・聞いたことがあるぞ。」

石丸「果物でありながら味はまるで芋やパンのようで、焼いたり揚げたりしておやつとして食べられるのだったか。」

十神「そうだ。そのまま焼いて皮をむき食べるとパンのような味で、中身を揚げるとポテトチップスのようになる。日本じゃ馴染みのないものだが、熱帯ではごく一般的な食料として流通している。」

葉隠「おおお!ますます豪華な感じになってきたな!」

山田「さすが南国の島!おいしいものがいっぱいですな!」

桑田「なるほどね、だからパンノキっていうのか。」

大和田「そういや関係ねぇけどこのヤシガニ、ヤシの実食ってるからヤシガニってーのかと思ったらパンノキの実も食おうとしてたぜ。」

十神「ヤシガニは基本雑食、というか腐肉食だ。なんでも食べる。ヤシの実を食べてる場面がよく見かけられるのであろう。」

不二咲「腐ったお肉も食べちゃうんだぁ。このサワガニも腐りかけの蛇の臓器食べてたもんねぇ。」

石丸「そんなことより!早く温泉に向かおうではないか!日が暮れる前に戻ってこれなければ危険だからな!」

桑田「おっと確かに。そんじゃ十神!あとよろしくな!」

葉隠「その前に着替えねぇとな!」

十神「ふん。さっさと行ってこい。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「ふぅ、ただいま十神くん!」

十神「・・・、苗木か。」

舞園「さっき桑田くんたちとすれ違いました!火の番ありがとうございます!」

腐川「白夜様ぁ!身を清めて参りました!私は今準備万端です!」

十神「近づくな。お前は存在そのものが穢れている。」

腐川「はぁん!そんな白夜様ぁ!」

苗木「ははは・・・」

朝日奈「わぁっ!食材が増えてるよ!」

大神「おお・・・!あやつら、やるではないか!」

戦刃「あ!パンノキ!これ食べたことあるよ!」

江ノ島「はぁ?なにそれ。」

戦刃「この緑色でブツブツしてるやつ!」

セレス「なんだかあまり美味しそうではないですね。外に干してあった木の実はなんですの?」

霧切「・・・あれは胡椒かしら?」

十神「ふ、その通りだ。」ドヤァ

舞園「胡椒って、あのコショーですか!?」

苗木「十神くんがとってきたんだ!すごいね!」

十神「まぁな!」ドヤァ


セレス「あれは嘘をついている顔ですわね。」

江ノ島「本当は桑田なんだろうなぁ。」

腐川「ひっ!こ、コショー!?」

霧切「あなたは近づかない方がいいかもね。」

朝日奈「よぉーし!私海潜ってまた魚突いてこよう!」

舞園「えぇ!せっかく温泉入ったのにですか!?」

朝日奈「男子に負けてらんないしね!それに温泉パワーでなんだか泳ぎたくなっちゃった!」

大神「ふっ、ならばまた我も参加しよう。今回も負けぬぞ。」

セレス「やれやれ、あの山道を往復したというのに元気な方々ですこと。」

舞園「なんだか私達だけなにもしないのは悪いですね。男子達の服を洗っておきましょうか。」

霧切「そうね、ついでに自分達の服も洗いたいし。」

江ノ島「げぇっ!マジかよ!」


戦刃「よぉーし!苗木くん服ちょーだい!」

苗木「!?」

腐川「おへへへへへへへ白夜様ぁ!!!」

十神「な!俺の分はいい!」

霧切「このままだとあなた、腐川さんより汚いことになるのよ?」

十神「くっ!腐川!貴様は絶対に俺の服に触れるなよ!」

苗木「いや!ていうか自分の服は自分で洗うよ!」

戦刃「遠慮しないで苗木くん!私苗木くんの服洗いたい!」

江ノ島「お前は少し隠すってことを覚えろよ!」

霧切「ふ!ここは私に任せてもらえるかしら?今彼と一番フラグがたっているのは私なの。」

苗木「あんま調子のんな」

霧切「」

舞園「全く。みんな下心が剥き出しなんですから。では苗木くん。私の服と交換しましょう。」

苗木「いやだから自分で洗う・・・、え!?ほんと!?」

舞園「うふふ!冗談です!今エッチなこと考えましたね?」

苗木「い、いや!そんなことは・・・!」

舞園「ふふふ!私も変な事するつもり無いですから、安心してパンツ渡してください!」

苗木「なんでパンツ固定なの・・・」

セレス「やれやれ、私は殿方の服を洗うつもりはありませんので。自分の服は自分で洗いますわ。」

江ノ島「あたしもそーしよーっと。」

十神「苗木!貴様に俺の服を洗う権利を与えてやる!ありがたく思え!」

腐川「!?、わ、わたしが!」

戦刃「十神くんのも苗木くんのも私が洗うから問題ない・・・!」

苗木「十神くん!早く服を渡してくれ!ここを振り切らないと!」

舞園「!?、苗木くんは十神くんの服が欲しいんですか!?」

霧切「そんな・・・!苗木くんはホモだったというの!?」

苗木「違ぇよ!」

セレス「苗木くん、口が悪くなっていますわ。」

ヤイノヤイノ




?・

舞園「結局苗木くんの服は手に入りませんでした・・・」

戦刃「・・・苗木くんに嫌われちゃったのかなぁ・・・。」

霧切「うう・・・苗木くん・・・苗木くん・・・グスッ」メソメソ

セレス「なんだか霧切さんメンタルもろくなっていませんか?」

腐川「ああ・・・白夜様ぁ・・・」

江ノ島「全員の絶望的な顔見れてんのにあんまり嬉しくないのはなんでだ・・・。」

戦刃「・・・あっ!」

江ノ島「どうした残姉。」

戦刃「ブラ流されちゃった!」

セレス「あらあら・・・。」

霧切「下流では苗木くんが服を洗ってるはずよね。もしかしたら拾ってるかも。」

戦刃「は、恥ずかしいよぅ・・・。」

江ノ島「はぁ・・・。ホント残念な姉だよ。しゃーねぇなアタシがとってくるから、残姉アタシの分洗っとけよ!」

戦刃「ホント!?盾子ちゃんありがとう!」






苗木「やれやれ、どうにか自分の服を死守できたぞ。」ザブザブ

苗木「・・・ん?なにか流れて来た。」

苗木「!?、これはボクサーブラ!それにこのサイズ!」

苗木「間違いない・・・!戦刃さんのだ!」

苗木「・・・・・・」

苗木「正直妹の下着とか家で洗濯してたから、洗われた女の子の下着にはあんまり興味沸かないんだよね・・・。」

苗木「かといってこれを僕が持っているのは戦刃さんにとっても嫌だろうな。あそこの枝にかけとこう。」


江ノ島「おーい、苗木ー?」

苗木「ん?江ノ島さん?」

江ノ島「こっちになんか流れてこなかったか?」

苗木「ああ、戦刃さんの下着が流れてきたからあそこにかけといたよ。」

江ノ島「ああサンキュ。・・・苗木なんでお姉ちゃんのって分かった?」

苗木(げぇっ!しまった!)「あ、あはは。消去法というかなんというか。」

江ノ島「・・・下着を見て判断しやがったな。変な事してねぇだろうな。」

苗木「す、するわけないよ!そんなこと!」

江ノ島「それはそれで残姉が可哀想だな・・・。苗木はお姉ちゃんのことなんとも思ってないのぉ?つーか女として見てないのぉ?」キャルン

苗木「い、いやそんなことないよ!ソバカスとか可愛いし軍人なのに残念でたまに女の子のっぽいところとか萌えるし!がっしりした太ももと控えめな胸とかムラムラしちゃうよ!」

江ノ島「キンモッ・・・!絶望的に気持ち悪いです・・・。」

苗木「」ガーン

江ノ島「そこまで思ってて、どうして残姉の想いに応えてやらねぇんだよ。」

苗木「・・・えっ?」

江ノ島「・・・こいつも残念だったか。いいか、戦刃むくろの妹として言っておくが、お姉ちゃん傷付けたら許さねぇから。」スタスタ

苗木「・・・・・・」

苗木「そんなこと言われても・・・。」

苗木(三人が僕に特別な感情を抱いていることは何となく分かるけど、ライトSの僕はあんまりグイグイこられると引いちゃうんだよなぁ。ただでさえあの3人は異常なまでに変態だというのに。)

苗木「というか江ノ島さん。戦刃さんのこと結構大事に思ってるんだな。意外だった。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

苗木「十神くんただいま!」

十神「ああ。俺の服は無事だろうな。」

苗木「もちろん!男子の所に干したからわざわざ変なこともしないと思うよ。」

十神「そうか・・・。まったくあいつらは・・・。」

苗木「ははは。みんなまだ帰ってこないみたいだから、食材の下処理でもしてようか。」

苗木「そういえば、朝日奈さんがドーナツ食べたいとか言ってたな。」

十神「まさかドーナツを作る気か?」

苗木「せっかくだからね!タロイモ、パンノキ、ヤシの実にバナナ!これだけあればそれっぽいのが出来そうだぞ!」

十神「パンノキの実は焼けば固まるしな。タロイモ、ヤシの実の果肉を水で溶いたココナッツミルク、バナナを上手くこねてパンノキで包んで焼けば少し甘い菓子になるかも知れん。」

苗木(なんだかんだやる気だぞ?)「それにコショーがあるからね!桑田くんが捕ってくれた鳥。霧切さんが釣ってくれたピラルクらしき魚の調理も捗るよ!」

すいませんキリ悪いけど明日書きます






朝日奈「はぁはぁ、ただいま!今回はウツボ2匹も捕れたよ!あとタコも!」

大神「我はこの魚2匹だ。今回は我の負けだな。」

苗木「凄い!タコなんてよくとれたね!」

十神「熱帯の海にいるタコは毒を持っていることがある。注意しろ。」

朝日奈「えぇ!知らなかったよ!」

十神「それと大神の魚、ブダイの仲間か。」

苗木「あれ?朝日奈さんのウツボ、1匹だけ変だよ?」

十神「これは・・・、イタチウオではないか。」

朝日奈「イタチウオ?」

大神「食えぬのか?」

十神「いや、食べれる。なかなか旨いらしいぞ。」

朝日奈「ところで苗木、なに作ってんの?」

苗木「あ、これ?ドーナツだよ。見様見真似だけど。」

朝日奈「ほ、ホント!?」

苗木「もう少しで出来るよ。とりあえずみんなが帰ってくるまでにある程度つくちゃおうと思ってさ。」

朝日奈「すごい!苗木大好き!!」

苗木「えっ!?」

舞園「そのフラグ待ったあぁぁっ!」


朝日奈「キャッ!」

苗木「あ、舞園さんおかえり。」

舞園「嫌な予感がしたんで即行で洗濯終わらせてすっ飛んで来ました!」

江ノ島(ジーッ)

苗木「うっ。」

大神「我らの服も洗ってくれたのか。すまぬな。」

霧切「いえ、それよりも苗木くん。料理を作っているの?手伝うわ。」

戦刃「わ、私も!何かできることない!?」

苗木「えーとそれじゃあ・・・。」

江ノ島(ジーッ)

苗木「い、戦刃さんは僕と一緒に魚を捌こうか。」

戦刃「ほ、ホント!?やったぁ!」

腐川「な!?白夜様が料理を!?わ、私に手伝わせてくださいいいい!!」

十神「貴様が作った飯など誰が食べるか!砂に埋もれてろ!」

腐川「はいぃ!白夜様ぁ!!」ザザザザザ

セレス「アラ、なにやら美味しそうなものを作っているのですね。」

朝日奈「ドーナツだよ!」

セレス「そうですか、苗木くんは朝日奈さんの心でも掴もうとしていらっしゃるのですか?」

舞園「はいぃっ!?」

苗木「そ、そんなつもりはないよ!」

朝日奈「へ、変な事言わないでよセレスちゃん!///」

セレス「フフフ!意外と満更でもなさそうですが?」チラッ

大神「・・・ふっ!」


戦刃「あぅ・・・」しょぼん

江ノ島「・・・・・・」

舞園「くっ!苗木くん!私もドーナツ作るの手伝います!」

霧切「私も!私も何か手伝うわ!」

十神「ええい!黙れ!仕事は各自で見つけろ!」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

山田「ふぅー。いい湯ですなぁ・・・。」

大和田「ちぃと熱さが足んねぇな、向こうに移動するか。」

石丸「なら僕も移動するぞ!勝負だ兄弟!」

大和田「おう!負けねぇぞ!」

不二咲「む、ムリしないでねぇ!」

桑田「つーなケツあげて泳ぐなよ!丸見えなんだよ!」

葉隠「最悪なもの見ちまったべ・・・。」

大和田「あぁん!?見てんじゃねぇぞゴラァ!」

山田「なら隠してくだされ!男のケツなどどこにも需要ありませんぞ!?」


石丸「む!向こうが紅くなっている!陽が沈んでいるのか!」

不二咲「もうそんな時間なんだぁ、あんまりゆっくり浸かってられないねぇ。」

桑田「そういや少し登った所に景色のいいところがあったぜ!夕陽を拝みに行こうぜ!」

大和田「おお!そいつはいいな!ノったぜ!」

山田「また登るんですかな!?」

葉隠「い、いや。俺は遠慮していいか?さすがにめんどくさいべ・・・。」

大和田「うるせぇ!来い!」ドン!

石丸「僕らの友情を深め合うためにだ!さあ行こう!」

不二咲「えへへ!僕も行くよ!」

桑田「よっしゃあ!行くぜお前らぁ!」

葉山「「ひいぃぃぃ!!!」」






桑田「よっと、着いたぜ!」

不二咲「・・・ふぅ。あ!」


ギラァ・・・



不二咲「うわぁ・・・!!」

大和田「・・・おお!こいつぁ・・・!」

山田「ふむふむ!これは想像以上に素晴らしい景色ですな!カメラがあればぜひ収めてきたいですな!」

葉隠「ふぃー疲れた・・・。」

石丸「うっ・・・!ぐぅ・・・!グスッ!」

桑田「お、オイオイいいんちょ泣いてんのかよ!?」

石丸「くぅっ!僕は!こんな美しい景色を産まれて初めて見たぞ・・・!」

大和田「へへっ・・・!こんな所じゃねぇと、この景色は拝めねぇからな!」

石丸「この苛酷な環境で・・・!改めて仲間との絆の大切さを知った!僕はこの景色を一生忘れないぞ!」

不二咲「えへへっ・・・!ぼ、僕も何だか涙が出てきちゃったよ。うん!僕も絶対忘れない!他のみんなとも一緒に見たかったな!」

桑田「こんなことに泣いてんじゃねぇよアホ!!こういう空気苦手なんだからよ!」ズズ

葉隠「そんな桑田っちも泣いてるべ!」

山田「くぅー!これぞ青春!僕にも味わうことが出来るとは思ってもいませんでした!」

大和田「よし!俺はこの夕陽に誓うぜ!どんなことがあっても、絶対に諦めねぇで前に進むってなぁ!!」

不二咲「僕も!今よりずっとずっと強くなって!男らしくなるんだ!」

石丸「ではそろそろ下山だ!陽が沈んでからでは危険だからな!」

葉隠「はぁーまた降りるんか。」

山田「疲れますなぁ。」

桑田「うるせぇ!遅れて迷子になんなよ!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

葉隠「ふぃー、やっと帰ってこれた。」

石丸「諸君今帰ったぞ!」

苗木「あ!みんなおかえり!」

朝日奈「やっと帰ってきたぁ!待ちくたびれたよ!」

桑田「おお!もう飯が出来てる!」

不二咲「それに何だかすごく豪華だねぇ!」

舞園「時間も食料もたっぷりあったんで、少し手の込んだ料理を作ってみました!」

セレス「ウフフ!十神くんも手伝ってくれたんですわよ。」

山田「ななななんと!」

十神「ふん。貴様らに作らせるとどんなゴミが出来るか分からんからな。俺に出来ない事などないのだ。」

葉隠「驚いたのはそこじゃねぇんじゃねぇか?」

霧切「そんなことより服を着替えなさい。洗っておいたし、もう乾いているわ。」

大和田「おう。なにからなにまでわりぃな。」


大神「食事はみんなが集まってからにするべきだと苗木が言ってな。朝日奈は特に待ち遠しそうにしていたぞ。」

朝日奈「だってドーナツだよ!?しかも私も作るの手伝ったんだから!」

戦刃「この魚は私と苗木くんで作ったんだよ!」

苗木「大きいから16人分に切り分けても大分量があるね。」

舞園「・・・くっ。」

霧切「つ、釣ったのは私よ!」

江ノ島「そんなことより早く食わせろよ!」

石丸「おお!そうだな!よし。みんな着席だ!」

桑田「あぁー!腹へった!」

石丸「よし!それではみんな揃っていただきますだ!いただきます!!!」


全員「いただきます!!!」


戦刃「もぐもぐ!うん!この魚コショーが合ってて美味しいね!」

桑田「だろ!?だろ!?さっすが俺だぜ!」

霧切「この魚は私が」

江ノ島「お前さっきからそれうるせぇよコミュ障!」

霧切「」

戦刃「じゅ、盾子ちゃんいいすぎだよ・・・。」

セレス「今霧切さんのメンタルは豆腐並みですの。扱いにはご注意なさって?」

霧切「な、苗木くん・・・この魚は私が」

苗木「ん?ごめんなんか言った?」

霧切「」

江ノ島「うぷぷぷぷ!霧切さん絶望しちゃった??」


朝日奈「ほ、ほら霧切ちゃん!このドーナツすごく美味しいよ!無人島でここまで出来れば上等だよね!」

大神「朝日奈よ、それは普通食後に食べるものでは・・・。」

腐川「ほ、ほんとドーナツバカね・・・!」

朝日奈「ひどいっ!?」

舞園「そういえば皆さん温泉はいかがでしたか?」

桑田「おう!スッゲーいい湯だったぜ!」

不二咲「そうそう!山頂付近でみんなで夕陽を見たんだ!」

石丸「うむ!おれは素晴らしい景色だったぞ!ぜひみんなと見たかった!」

朝日奈「いいなぁ!私達も登ったんだけど夕陽はなかったからね。」

戦刃「でもあれはあれでキレイだったよね!」

大和田「なんだかんだでここの生活も悪くねぇな!」

十神「馬鹿を言うなプランクトン。今は運良く順調に生活できているだけだ、いつ何が起きるかわかるんぞ。」

セレス「私も一刻も早くこんな窮屈で退屈な島から抜け出したいですわ。」

苗木「葉隠くんの占いによると、明日脱出出来るかもしれないんだよね!」

十神「3割の確率、でな。」

葉隠「な、なんだか俺が悪いみてぇになってねぇか!?」

山田「悪いというかまぁ、少し不安になりますなぁ。」

苗木「僕は信じるよ!葉隠くんの占い!」

山田「そうですな!明日助かんなかったとしても、次の日に助かる可能性もあるわけですから!」

江ノ島「そもそも助かる可能性が3割なんだけどね!うぷぷぷぷ!」

葉隠「やめろって!俺は悪くねぇ!」

石丸「外に大きくSOSも記した!心配ない!」


不二咲「今頃みんな心配してるだろうねぇ。」

桑田「明日脱出出来んなら、食料残しとく必要なくないか?」

山田「これが最後の晩餐と言う訳ですな!」

大神「もしもの可能性もあるし、明日の朝食の分も残さねばな。」

舞園「それにそんなにたくさん食べれませんよ!」

江ノ島「最後の晩餐と言えば。残姉、そろそろあれ、いいんじゃない?」

戦刃「?、あれって?」

江ノ島「あれっつったらあれに決まってんだろ残姉えぇっ!!さっさと川にあれ取りに行ってこい!」

戦刃「川・・・。あ!あれか!分かったすぐに取ってくる!」

ずだだだだ・・・


舞園「あれってなんですか?」

江ノ島「うぷぷぷぷ!見てからのお楽しみだよ!」キャルン

・・・だだだだだ!

ズサァ!

戦刃「ただいま!とってきたよ!」

桑田「はやっ!?」


大和田「なんだそりゃ?ヤシの実じゃねぇか。」

不二咲「川で冷やしてたの?6個くらいあるけど。」

江ノ島「違うんだなぁそれが。これはただの器だよ!」パカッ

十神「この匂い・・・。アルコール・・・?」

江ノ島「ふふん!一口飲んでみる?」

十神「ふん。いいだろう・・・。」グビ

十神「こ、これは!?ヤシ酒かっ!!」

江ノ島「ピンポーン!!正解!!」

セレス「お酒を作っていたのですか?」

腐川「お酒って・・・、口噛み酒!?口噛み酒なのね!?不潔よ!!」

戦刃「口噛み酒ってなに?」

大神「米を口の中でよく噛み、飲み込まずに吐き出し溜め込むことで発酵させ作る酒だ。」

戦刃「そんなことしてないよ!」

朝日奈「じゃあどうやって作ったの?ていうかヤシ酒って?」

十神「ヤシの木の樹液を集めて自然発酵させたものだな。」

舞園「いつの間にそんなものを・・・」

戦刃「実は初日に盾子ちゃんと探索してた時に・・・」


====================

戦刃『あ、ヤシの木が倒れてるね。実は・・・ついてないけど。』

江ノ島『!、ウププププ!残姉ちょっとナイフ貸して!』

戦刃『いいけど。何に使うの?』

江ノ島『このヤシの木、花の芽があるでしょ?これを切って・・・』ズバ

戦刃『あっ・・・』

江ノ島『そんでもってこのヤシの実の上を切り取って中身をくり抜いて水筒型にする。』

江ノ島『そしてこの切り口が下を向いてヤシの水筒に入るように葉っぱやツタで固定すると・・・、うぷぷぷぷ!』

戦刃『あっ!なんか出てきた!これなに?』

江ノ島『これは樹液!これを日陰とか暑すぎないところで自然発酵させれば。なんとお酒ができるのだ!』

戦刃『盾子ちゃんすごい!』

江ノ島『うぷぷぷぷ!他の奴らには内緒ね?』

戦刃『なんで?』

江ノ島『一人占めするからに決まってんだろうがぁ!』

戦刃『えぇー!みんなで分けようよ!』

江ノ島『そもそもそんなにたくさん手に入りませんし・・・、これを分け合うのは絶望的です・・・。』

戦刃『他のヤシの木でもやろうよ!』

江ノ島『あのなぁ?これをやるために花の芽があってかつ傾いてるヤシの木がねぇとダメなんだよ。そんなものがホイホイあるわけないじゃん!』

戦刃『花の芽があれば自分で傾ければいいよ!あれなんか花の芽ついてるよ!』

戦刃『うおりゃあぁぁぁ!』メリメリ

江ノ島『うわぁマジかよ・・・。』

江ノ島『まいっか!たくさんある分には困らねぇし。』

江ノ島『ついでにこのヤシの葉で服作ろうっと!』


======================

戦刃「ってなことがあったの。」

苗木「戦刃さんが言ってこなかったってことは・・・、忘れてたんだね。」

葉隠「つーか江ノ島っち、これ一人占めするつもりなんじゃなかったのか?」

江ノ島「アタシこんなに飲めないもーん!」

セレス「ウフフ!」

桑田「なんにしてもチョーナイスだぜ!」

大和田「こんなところで酒が飲めるとは思わなかったぜ!」

舞園「い、いやでも・・・」

苗木「僕達未成年じゃ・・・」

葉隠「俺は未成年じゃないべ!」

大和田「かたいこというなよ苗木!どうせこんなところじゃルールもなにもないんだしよ!」

石丸「いやダメだ!いかなる場合であっても、僕達日本人は日本の法を守らねばなるまい!」

セレス「それは違いますわ!」ズギャーン

セレス「石丸くん、こう考えましょう。これはお酒ではないと。」

石丸「な、何を言っているのだ君は!」

十神「たまたま樹液を集め、たまたま放置して、たまたまできた飲み物が美味かったから飲んだ。それだけだ。」

腐川「タマタマ!?白夜様がタマタマを連呼しなさってるぅ!?」

十神「黙れ腐川!」


石丸「ううむ、確かに・・・。」

山田「チョロすぎますぞ・・・。」

朝日奈「でも・・・いいのかな?」

大神「確かに飲んでみたい気もするが。ハメを外さんようにしなければな。」

朝日奈「霧切ちゃんはどう思う?」

霧切「・・・へ!?な、なにかしら・・・。」

不二咲「ずっと落ち込んでたの・・・?」

朝日奈「お酒飲んでいいかなって話だよ!」

霧切「・・・私は反対ね。法律がどうのというより、酔って問題が起きてしまってはいけないもの。」

江ノ島「つべこべ言わずにこれを飲めーっ!」

霧切「んぐっ!?・・・ごくっ。」

霧切「ぷはっ!な、なにをするの!?」

江ノ島「どう?おいし?」

霧切「へ、へへへへへ美味しい・・・///」

舞園「あれ!?霧切さん大丈夫ですか!?」

霧切「らいじょーぶよぅ!さぁさぁみんらでろみまひょう?ヒック!」

苗木「霧切さん、まさか酔ってるの・・・?」

大和田「今の一口でこんなになるか?普通・・・。」


十神「これでうるさいものは居なくなった。さぁ苗木、お前に音頭をとる権利を与えてやる。」

苗木「また僕!?」

桑田「こーいうのは苗木だって決まってんだよ!頼むぜ!」

朝日奈「ワクワク!」

不二咲「僕お酒なんて飲むの初めてだよ!」

苗木「ん、んん!よしそれじゃあ!」

苗木「乾杯!」

全員「かんぱーい!!」

グビッ






桑田「やーきゅーうーすーるならー、こーいうぐあいにしにゃしゃんせ!」

大和田「あうと!せーふ!」

桑大和「「よよいのよい!」」

大和田「ぐあぁぁぁ!また負けたぁ!?」

桑田「なははははは!ほら脱げぇっ!」

大和田「うおぉぉこれで残りパンツ一丁だ!」

不二咲「桑田くん野球拳つよいねぇ!さすが超高校級の野球選手だねぇ!んへへへへ///」

山田「この場合野球選手は関係ないと思いますがな!」

朝日奈「キャー///もうそういうのやめてよ!///」

大神「朝日奈よ・・・。指の隙間から見ているではないか。」

葉隠「な、なあ石丸っち。こういうのは許していいんか?」

石丸「なぁにを言ってぇるんだ葉隠ぇくんっ!そういうぅ風紀が乱れぇる発言はやぁめたまえっ!罰としてぇ次は僕と野球拳だぁっ!」

葉隠「意味がわかんないべ!?」


十神「全く。酒に弱い愚民ばかりか。」

セレス「そういうあなたは全く酔っていないようですわね。もっと飲んではいかが?」

十神「ふん。俺は酒に強いんだ。お前は少し頬が紅潮しているな。得意のポーカーフェイスはどうした。」

セレス「頬が紅くなるのは表情とは違いますからね。別に調子を乱している訳ではありませんわ。」

腐川「そ、そんなこといって!お酒に強い白夜様に惚れているのね!?だから頬が紅くウブェッ!ゥゴボッ!オボオォオエェェェ!!!」ゲロゲロ

十神「ぐあぁぁぁ!何をしてくれるんだ腐川!」

セレス「アラアラ、ウフフ!」

腐川「うっぐぅ。すいません白夜さブォオェェェ!」ゲロゲロ

十神「やめろぉぉ喋るな腐川あぁ!!」

苗木「・・・これは酷い。」

戦刃「ふえぇぇ苗木くん・・・。私の事嫌いなのぉ・・・。」メソメソ

苗木「えっ?」

戦刃「うぅ・・・私、苗木くんに嫌われたかと思うと・・・!悲しいよぉ・・・!」

江ノ島「こいつ泣き上戸だったのかよ・・・。」

戦刃「苗木くん、苗木くんっ、苗木くんっ!ふえぇぇ!」


苗木「大丈夫だよ戦刃さん。嫌いじゃないよ。」

戦刃「ううぅ・・・よかったぁ・・・!」

戦刃「苗木くん・・・好きぃ・・・。」

戦刃「・・・すう、すう」

苗木「・・・寝ちゃった。」

江ノ島「うぷぷぷぷ!苗木くんどうする?お姉ちゃんに告白されちゃったねぇ!うぷぷぷぷ!」

苗木「ああいや!これは酔ってたしノーカウントじゃ・・・」

江ノ島「うぷぷぷぷどうするのどうするの???返事はどうするの???」

江ノ島「うぷぷぷぷ!苗木ぃ!今どんな気持ち??お姉ちゃんに告白されて絶望した??それとも・・・」

江ノ島「・・・嬉しかった?」

苗木「・・・・・・」

苗木「・・・そりゃあ、嬉しいよ。」

江ノ島「・・・あっそ。」

霧切「うへへへへへらえぎくぅん?らんのはらしぃ??」

苗木(うぅわ、クソめんどくさいのが来たよ)

霧切「ねぇねぇ?らんのはらししてたろよぉ?こたえらさい!」

江ノ島「うわっ!絶望的にめんどくさっ!絡み酒とか・・・」

江ノ島「アタシセレスんとこいこーと!アタシもあいつに野球拳挑む!」

苗木「ちょ、ちょっと!逃げないでよ!っていうか野球拳!?」


江ノ島「アタシはあいつになんとしてもジャンケンで勝たなきゃいけねぇの!セレスー!野球拳だぁーっ!」

セレス「イヤですわ?なぜ私がそんな低俗な遊びなどしなくてはいけないのですか。」

江ノ島「私様が挑んでやってんだから受けなさい!」

セレス「私、こんな殿方がたくさんいる中で脱ぐなんで絶対に出来ませんわ?」

山田「うっひょおぉぉぉ!?安広多恵子殿が服を脱ぐと聞いて!」

セレス「テメェはすっこんでろビチグソがぁ!」

山田「ぶひひひぃぃぃ!!」

セレス「という訳でその勝負は受けれませんわ。」

江ノ島「あれぇー?うぷぷぷぷ!もしかして酔ってるからポーカーフェイスに自信がないんだぁ!」

江ノ島「うぷぷぷぷ!負けなければ脱がなくていいのに、超高校級のギャンブラーが、素人から挑まれた勝負から負けを恐れて尻尾まいて逃げるなんてね!」

セレス「・・・なんですって?」

山田「あひぃ!?」

江ノ島「あれぇ?怒った??怒った???うぷぷぷぷ!まぁ逃げてもいいよ!私様の不戦勝だけどな!」

セレス「受けてやろうじゃねぇかこのビチグソがあぁぁぁ!こちとらガチのギャンブラーなんだよなめんなよぉぉぉ!?」

江ノ島(うぷぷぷぷ!挑発に乗ってきた!なんだかんだ酒に酔わされてんな!えーと怒っているときほどグーがでやすいんだっけか?うぷぷぷぷ!)


十神「・・・愚民のこんな安い挑発にのるとは。酒とは恐ろしいものだ。」サスサス

腐川「あうぅ・・・ありがとうございます白夜様ぁ・・・。おえぇ・・・。」

苗木「十神くんが腐川さんの背中をさすってあげるなんて、十神くんも少し酔ってるのかな?」

霧切「らえぎくんはやくこたえらはい!なんろはらしをしていたかをきいてるの!らえぎくんのくせになまいきよ!」スリスリ

苗木(チッ、うるさいな。)

苗木「霧切さん、とりあえず僕の胸に顔を埋めるのをやめて貰えないかな。そしたら答えるからさ。」

霧切「いやよ!」キッパリ

霧切「あらしのひつもんにあらたがこたえる、それでひいじゃない。らにかもんだいれもあるかひら?」スリスリ

霧切「ほら、はやくこらえらはいよ。」

苗木(なんでこんなにしつこいんだよ・・・。ただでさえ絡みづらいのにここまでしつこく絡まれるとか絶望的だよ。少し虐めてやるか!)

苗木「霧切さんについての話だよ。」

霧切「・・・あらしのはらしぃ?」

苗木「そうそう、霧切さんってウザイよねって話。」

霧切「・・・へっ?」

苗木「こっちから話しかけても大半は無視、もしくは一言だけしか返さない。」

苗木「やっと会話できたと思ったら訳わかんないこと言って、こっちがおいてけぼりになってても言いたい事だけ言って消えるし。いつも偉そうな態度だし。」

霧切「あっ・・・え・・・?」

苗木「友達いないでしょ?話し相手も僕と舞園さんみたいな誰とでも話すタイプの人だけで、もう僕仲いいふりするの疲れたよ。」

霧切「あ・・・あ・・・う・・・・・・そ・・・・・・・・・?」

苗木「信じられない?でも今までの自分の言動や周りの振る舞いを思い出してみなよ。あとはお得意の推理で分かるよね?」

葉隠(怖ぇ・・・、いつのまにか苗木っちがドSスイッチ入ってるべ・・・。苗木っちと酒飲むときは注意せんと・・・。)


苗木「もういいよね?これが霧切さんが聞きたかった僕の会話だよ。」

霧切「い・・・や・・・!しん・・・じ・・・らい・・・!」

苗木(ここいらでネタばらしするか、可哀想だしね。)

苗木「なーんて!うそ霧切「びえええぇぇぇぇぇん!!!」

苗木「!?」

霧切「びえええぇぇぇぇぇごめっ!ごめんらはいぃぃぃ!!!きっきをつけるからあぁぁぁ!!」

霧切「ゆるっゆるひてぇぇぇ!!!うええぇぇぇぇん!!!」

苗木(やばい!やり過ぎたか!)

苗木「ウソ!さっきの全部嘘だから落ち着いて霧切さん!」

霧切「ぶええぇぇぇ!!!ほっ、ほんとぅ?」

苗木「ホントホント!みんな霧切さんのこと大好きだよ!」

霧切「えぐっ!えぐっ!らえぎくんもぉ??」

苗木「うんうん!僕も大好きだよ!ってあれ?」

霧切「よがっだぁぁぁ!!!あらしもしゅきいぃぃぃ!!!らえぎくんのころしゅきいぃぃぃ!!!」

舞園「おぉらあぁっ!!うっせぇぞ霧切ぃっ!!」

苗木「!?」

舞園「ああっ!?何勝手にフラグたててんだよおいいい!!」

葉隠「こっちは怒り上戸か・・・。」


舞園「おいおいおいおい苗木よぉ!」

苗木「はい!?」

舞園「何霧切に抱きつかれて鼻の下伸ばしてんだぁ!?」

苗木「いや別にそんなことは・・・」

舞園「うるせえぇぇぇ!!私も抱きつくっ!」ムギュ

苗木「むぐぅっ!?」(む、胸が!というかホントに苦しい!)

舞園「ホラホラ!私のものになれよ!惚れろよ!私はアイドルだぞオラァッ!!!」ムニムニ

苗木(しっ!死ぬぅっ!)

霧切「まっ、まいぞろさんもあらしのことしゅきい??」

舞園「ああん!?私は苗木しか好きじゃねぇよ!苗木一筋なんだよぉぉ!!!」

霧切「びえええぇぇぇぇぇ!!!」

戦刃「むにゃむにゃ、苗木くんだいしゅきぃ・・・くすん。

苗木(地獄だ・・・)ガクッ


桑田「オラオラオラァ!!!これで三連勝だぜ!?」

石丸「くうぅっ!僕としぃたことがぁ!」

山田「身ぐるみ剥がされてしまいましたな・・・。」

大和田「ちくしょう!誰も桑田には野球拳で勝てねぇっつーのかよ!」

不二咲「へ、へへへへ///僕が挑むよぉ///」

山田「なっ!?不二咲千尋殿がぁ!?」

朝日奈「えへへへへいいぞいいぞぉ!もっと脱げぇ!全員脱げぇ!!!キャハハハハハハ!!!」

大神「朝日奈よ・・・。なんてことだ・・・。」

葉隠「朝日奈っちは笑い上戸なんだな。」

桑田「いいぜぇ!?不二咲もすっぽんぽんにしてやんよぉ!!!」


江ノ島「うぷぷぷぷ!もう私の勝ちでいいかな?アンタもう下着しか残ってないじゃん!」

セレス「いいえまだですわよ!勝負は最後まで何があるか分かりませんの!それにあなたもあとパンツとブラとスカートしか残ってませんわ!」

江ノ島「なら勝ってみろよ!よよいのよい!」

セレス「なぁっ!?くぅっ!」

山田「安広多恵子殿が残りパン1だあぁぁぁ!!」

葉隠「ヒューヒュー!」

セレス「うるせぇぞダボがぁぁ!」

石丸「なんだぁセレスくぅんその貧しいぃむねぇは、風紀がみぃだれるぅ!」

セレス「ちくしょおおおぉぉぉ負けねえぇぇぇ!!!」


桑田「あ・・・ぽ・・・?」

山田「な!いつの間にか桑田怜恩殿が瀕死だぁ!!」

不二咲「えへへへへ///手応えがないぞぅ?///」

山田「なんとぉ!不二咲千尋殿はまさかの無傷だぁっ!」

大和田「いいぞぉ不二咲!そいつを全裸にしてくれ!俺らの仇をとってくれ!」

葉隠「不二咲っちの意外な才能だべ!」

朝日奈「江ノ島ちゃん!次私も野球拳やるぅっ!キャハハハハハ!!!」

大神「いかん!正気に戻るのだ朝日奈よ!」

十神「・・・・・・」

腐川「スヤスヤ・・・」

十神「・・・・・・」

十神「早く・・・。早く終わってくれ・・・。」

無人島生活四日目 終了


また明日で


(´・ω・`)

でもやっぱあとちょっとだから書いちゃうわ


無人島生活五日目


苗木「う・・・うぅ・・・。頭いた・・・。」

苗木「朝・・・か・・・。」

苗木「・・・そういえば昨日はみんな酔っ払って。うーん舞園さんに絞め落とされてからの記憶がない。」

山田「やあ、起きたみたいだね。苗木誠殿?」

苗木「・・・えっ!?」

山田「ハハっ!見てご覧よ。キレイな朝日だよ。」

苗木「や、山田くん・・・?なんかいつもと・・・。」

山田「苗木誠殿、さては二日酔いかな?まだ本調子ではないようだね。」

苗木(そうか、山田くんは酔ってから一晩経つとやたら賢者っぽくったなるタイプなのか。)

苗木「ハハハ、僕は昨日そんな酔ってないんだけど、途中からの記憶がないんだよね。まぁ、原因は分かってるんだけど。」

山田「昨日はみんなそうとうハメを外していたからね!やっぱりお酒はほどほどにしないとね!」

苗木「山田くんは昨日のこと覚えてるんだ。」

山田「ああ!あんなことが起きたんだ!忘れたくても忘れられないよ!」

苗木(な、何があったんだろう・・・。)

山田「それに・・・。僕はこの大切な仲間たちの思い出を、決して忘れないよ・・・。」

苗木「・・・? 山田くん・・・?」

山田「苗木誠殿。僕はね、この学園に来る前、これほど仲のいい友達はいなかったんだよ。それどころか、普通の女の子とまともに会話なんて、自分のママ以外としたことがなかった。」

苗木(なんか急に語り出したぞ・・・?というかママは普通の女の子とは違うだろ・・・)

無茶言ってすいません


山田「超高校級の同人作家なんて言われてるけど、一般人から見れば僕も他と同じヲタクだ。尊敬なんてされない。」

山田「だから以前は周りの人は僕を避けてたし、僕もその人達を避けていた。同人誌の素晴らしさを理解しない愚かな人達だ、とね。」

山田「友達と言ったらせいぜい同じヲタク仲間、趣味を共有して嫌われた傷を舐め合うような関係さ。」

山田「でも・・・ここに来て僕は変わった!超高校級の才能を持った人達と触れ合い、自分の愚かさを知った!」

山田「そして苗木誠殿、君は僕に親しく接してくれた。」

苗木「・・・・・・」

山田「正直最初は見下してた、超高校級の幸運ってなんだよってね。」

山田「でもそれをきっかけに僕は色んな人と話すようになり、こんなに多くの仲間ができた!」

山田「君のおかげだよ・・・苗木誠殿。」

苗木「・・・そんな。たいしたことはしてないよ。僕が山田くんに話しかけてたのも、超高校級の幸運なんていう僕が取り残されないようにと・・・」

山田「・・・」フルフル

山田「僕がここでこんなに幸せでいられるのは、間違いなく君のおかげだ。」

山田「だから僕は皆のこと、何があっても絶対に忘れないよ。どんなことがあっても。」

苗木「それは、僕もだよ。僕だけじゃない、みんなも絶対に忘れないよ!」

山田「それでももし、もしみんながみんなをが忘れちゃったりしたら。」

山田「僕が真っ先に思い出して、みんな伝えるよ。」

山田「僕らは仲間だ、ってね!」

苗木「・・・山田くん。」

山田「なーんて!恥ずかしいセリフを言ってしまいましたな!何という厨二!これは黒歴史確実!!忘れてくだされ!」

苗木「忘れないよ・・・何があっても!」

山田「ひいぃぃん!ネタにしないでぇぇ!!」

苗木「忘れないし、信じてる。山田くんが僕らに、仲間だってことを思い出させてくれるって!」

山田「苗木誠殿・・・。」

>>206

どうせ後ちょっとだし書くの遅くなっちゃったからええんやで


苗木「でも山田くん。以前のヲタク仲間のこと、そんな風に言っちゃダメだよ。どんな形であれ、君が心を許せる仲間に違いはないんだからね。」

山田「そ、そうですな!うんうん、今思えば奴らもなかなか筋のいい奴らでしたからな、今度のイベントに久しぶりに誘ってみるか・・・。」

苗木(普段ふざけてる山田くんだけど、こんなふうに思ってたのか。)

大神「・・・ぬ。」

苗木「あ、おはよう大神さん!」

山田「おはようございますですぞ!大神さくら殿!」

大神「ああ、おはよう。2人とも体調に問題はないか?」

苗木「少し頭が痛むけど、大丈夫だよ。」

山田「僕は全く問題ありませんぞ!」

大神「そうか・・・。昨日は本当に酷かった・・・。朝日奈は完全に人格が変わってしまっていた。」

山田「人格が変わっていたのは朝日奈葵殿だけではありませんがな・・・。」

江ノ島「ふぁーあ、よく寝た。」

セレス「うーん。なんだかダルイですわ・・・。」

苗木「おはよう。2人とも。」

江ノ島「オッハー苗木!それと負け犬の多恵子さん!」

セレス「ぐぬぬぅ!昨日は不覚をとりましたわ・・・!」

山田「ムフフ!おかげで僕は素敵なものを拝ませてもらいましたがな!」

セレス「忘れろオラァッ!!」

山田「ブヒヒイィィィ!忘れるから許してぇ!!!」

苗木「忘れんなよ・・・。というか僕も見たかったなクソゥ!」


江ノ島「うぷぷぷぷ!いやー惜しかった見せたかった!!私様があのセレスに完全勝利を修める瞬間を!セレスのあの絶望的な顔を!」

セレス「完全勝利ではありませんわ!あなたを残り2枚まで追いつめました!」

大神「今後はあのようなことは控えて欲しい・・・。」

朝日奈「うー?寒い・・・。あ、おはようみんな!」

桑田「んが、ファックション!さ、寒ぅ!火消えてんじゃねぇか!」

大和田「へっきし!あぁ!?俺ら裸のまんま寝てたのか!?」

朝日奈「あ!あんたらなんて格好してんの!?最低!」

桑田「お、お前覚えてねぇのかよ!つかお前野球拳しようとしてたじゃねぇか!」

朝日奈「はぁっ!?いい加減なこと言わないで!ていうかあんたら野球拳なんてしてたの!?信じらんない!」

大和田「と、とりあえず火つけてくれ!」

苗木「そうしたいけど・・・。」

江ノ島「陽がまだ昇ってないからつけらんないねー!」

大神「とりあえず早く着替えろ。」ゴゴゴゴゴ

桑田「わ、分かったから怒んなって!うわっとと!」ムギュッ!

十神「ぐおっ!」

桑田「あ、悪い。」

十神「貴様・・・!俺の安眠を・・・!邪魔だ腐川!暑苦しい!」バッ!

腐川「んあぁっ!白夜様激しいっ・・・!」


セレス「ずっと抱きついてらしたのね。」

山田「なるほど、だから寒くなかったのですな。愛だね!」

十神「貴様らぁ・・・!」ピキピキ

大和田「おら、兄弟も起きろ。服着ねぇと風邪ひくぞ。」

石丸「ううーん。風紀がぁ・・・」

朝日奈「あんたも裸ぁっ!?もうやだこのメンバー!」

不二咲「ふぁ・・・。みんなおはよう・・・。」

大和田「そういや不二咲は負けなかったから服着てんだったな。」

不二咲「?、なんのこと?」

大和田「忘れてやがる・・・」

葉隠「んがーんがー」

十神「起きろ葉隠!」ゲシッ!

葉隠「んが!?な、なんだぁ!?敵かぁ!?」

苗木「おはよう葉隠くん!」

葉隠「ん?ああおはようさん。昨日は大変だったな!」

山田「そういえば葉隠康比呂殿はあまり酔ってはいないようでしたな。」

葉隠「へへん!俺は酒に強ぇんだ!」


霧切「んん・・・。気持ち悪い・・・。」

舞園「頭・・・痛い・・・。」

戦刃「んん・・・?んん・・・うーん・・・。」

江ノ島「ようやくこいつらが起きたか。昨日あんたらが一番やばかったよ。」

霧切「昨日・・・?う・・・思い出せない・・・。」

舞園「うーん・・・酔った勢いで苗木くんとエッチしたところまでは覚えてるんですけど・・・。」

苗木「・・・えっ」

大神「そんなことは起きてなどいないから安心しろ。」

戦刃「あ・・・あれ・・・?ここどこ・・・?」

江ノ島「論外がいる。」

腐川「ふ・・・ふふふふふ。わ、私は覚えているわよ・・・!白夜様が私の背中をさすってくださっていたことを・・・!」

十神「忘れろ!」

石丸「ふぅっ!ふぅっ!ふっ、う、オゲエエェェェ!!」ゲロゲロ

葉隠「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!石丸っちが吐いたべ!」

霧切「うぅっ・・・!大きな声出さないで!頭が・・・!」

舞園「気持ち悪い・・・、苗木くん頭撫でてください・・・。」

苗木「はぁ・・・はいはい・・・。」ナデナデ

舞園「ふふふ///嬉しいです・・・///」

戦刃「盾子ちゃん!大変ここどこ!?」

江ノ島「いつまで寝ぼけてんだよ残姉ぇ!!」

ヤイノヤイノ


十神「・・・・・・悪夢は・・・」

十神「終わってなどいなかった・・・。」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

石丸「えぇ・・・それでは・・・今日の・・・はぁ・・・。」

葉隠「元気無さすぎだべ・・・」

セレス「この部屋臭いますわ・・・」

霧切「苗木くん。あなたが仕切りなさい。///」ナデナデ

苗木「なんで僕が・・・」ナデナデ

舞園「一番頼りになるからです///」ナデナデ

戦刃「んー!えへへ///」ナデナデ

桑田「・・・これはどんな光景だ?」

山田「苗木誠殿が3人の頭を撫でていますな。」

桑田「くうっ!羨ましい!」

朝日奈(いいなぁ・・・)

十神「そんなことはどうでもいい。早く話を進めろ。」

苗木「えーっとそれじゃあ。今日はどうしようか。」

大和田「二日目の時と同じでいいじゃねぇか?」

不二咲「そうだねぇ。服汚れちゃった人もいるし。」

山田「異議なし!」

大神「ふむ・・・。」


「・・・・・・」


江ノ島「終わりかよ!」

腐川「だ、だったら他に何があるっていうのよぉ・・・。」

桑田「・・・ねぇな。」

苗木「じゃあ解散!」

葉隠「さっぱりか!」

セレス「グダグダじゃないですか・・・。」


・・・バラバラバラバラバラバラ


不二咲「?、なんか聞こえない?」


バラバラバラバラバラバラ


十神「この音は・・・外だ!」ダッ!

朝日奈「あ!あれ見て!」


バラバラバラバラバラバラ


山田「ヘリコプターですぞぉ!」

葉隠「助けが来たべ!やっぱり俺の占いは間違ってねぇ!」

大和田「おおーいココだぁ!降りてこいゴラァ!」

舞園「ここ!ここ見てください!SOSってありますぅ!!」


バラバラバラバラバラバラ!


霧切「こっちに来たわ!気付いたみたいね。」

戦刃「そっか私達遭難してたんだった!こっちこっち!」フリフリ

操縦士「生存者発見!生存者発見!みんな無事か!?」

大神「ああ、この16人で全員、無事だ。」

操縦士「16人、名前を確認したい。」


舞園「超高校級のアイドル!舞園さやかです!」

戦刃「超高校級の軍人、戦刃むくろ・・・。」ピシィッ

桑田「超高校級の野球選手!桑田怜恩だ!」

不二咲「超高校級のブログラマー、不二咲千尋ですぅ!」

大和田「超高校級の暴走族!大和田紋土だゴラァ!」

石丸「超高校級の風紀委員、石丸清多夏だ!」

山田「いつの間にか元気に・・・。超高校級の同人作家、山田一二三ですぞ!」

セレス「超高校級のギャンブラー、セレスティア・ルーデンベルグですわ。」

大神「超高校級の格闘家、大神さくらだ・・・。」

腐川「ちょ、超高校級の文学少女、腐川冬子よ・・・。」

十神「超高校級の御曹司、十神白夜だ。」

葉隠「超高校級の占い師!葉隠康比呂だべ!」

朝日奈「超高校級のスイマー!朝日奈葵ッス!」

霧切「超高校級の探偵、霧切響子よ。」

江ノ島「超高校級のギャル!江ノ島盾子ちゃんでぇーす!」キャルン

苗木「超高校級の幸運・・・」

苗木「苗木誠です!」


操縦士「君達は希望ヶ峰学園の生徒だな!遭難していた16名、全員確認した!」

操縦士「このヘリは16人全員乗れる!さあ、帰ろう!」


朝日奈「やったぁー!!!」

石丸「くぅっ!ついに!ついにこの時が来たか!」

桑田「今更だけど、よくもまぁこんな島で五日も生きてたもんだな!」

不二咲「みんなで力を合わせたからだよ!」

山田「まさに団結の力!800×16ポイント攻撃力が上がりました!」

大和田「えっと18200か?そんなもんじゃねぇ!俺たちが力を合わせれば20000はいくぜ!?」

十神「12800だ馬鹿め。所詮はプランクトンか。」

大和田「んだとゴラァ!」

腐川「スマートに暗算をする白夜様・・・!素敵です・・・!」

葉隠「お前ら俺をもっと尊敬してもいいんだぞ?占い当たってたんだからなぁ!」

霧切「別に役に立った訳ではないわ。」

江ノ島「そもそも葉隠自体役に立ってねぇしな!」

葉隠「ひでぇぞ!?」

舞園「それより早く帰ってシャワーを浴びたいですね苗木くん!」

苗木「え?うん、そうだね!」

セレス「新しいウィッグも買わなければなりませんし、もう無人島は懲り懲りですわ。」

戦刃「でもいい経験になった・・・!」

大神「身体も鍛えられた。たまにはこういった修行も良いかもしれぬ。」

江ノ島「それは絶望的にアリエナイ!」

操縦士「ふふっ!それでは離陸するぞ!しっかり掴まるんだ!」


・・・バラバラバラバラバラバラ!


バラバラバラバラバラバラ!

大和田「よっしゃあ飛び立った!」


桑田「なんだか振り返ってみると、たった五日なのにいろいろあったなぁ。」

舞園「星を見て円陣組んだり、火が消えて喧嘩したり・・・」

不二咲「なんだか・・・あの島とお別れするの寂しいねぇ・・・、グスッ。」

朝日奈「ならちゃんとお別れ言わないと!バイバイ無人島!ありがとう無人島!」フリフリ

戦刃「また来るねー!」フリフリ

江ノ島「もう来ねぇよ!?」

操縦士「こちらZ2-bo!Z2-bo!只今より行方不明中であった希望ヶ峰学園の生徒16名全員を保護し、帰還する!」


セレス「・・・はい?」

石丸「聞き間違いだ聞き間違いだ聞き間違いだ聞き間違いだ・・・」

霧切「あの・・・、もう一度このヘリコプターの名前を言ってもらえるかしら。」

操縦士「ん?これかい?このヘリコプターはZ2-boというよ。」

大和田「Z・・・2・・・b・・・o・・・・・・?」

舞園「ゼット・・・ツー・・・ビー・・・オー・・・・・・?」

バラバラバラバラバラバラ・・・バラ・・・

ブスン!

操縦士「おや?エンジンが・・・」

《閃きアナグラム》

  う      ぜ
つ     ぜ           ぼ

    う

〇〇〇〇

苗木「そうか分かったぞ!絶望だ!」

江ノ島「うぷぷぷぷ!ぷひゃひゃひゃひゃ!!!」


・・・ヒューン!!


全員「絶望的ぃ!!!」


おしまい

くぅ疲

駄文にお付き合いいただきありがとうございました

就活中に何やってんだろうな俺・・・

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月10日 (月) 04:06:04   ID: NcX--QfI

とても面白かったです、よかったらまた別の話もお願いします

2 :  SS好きの774さん   2014年10月11日 (土) 18:35:53   ID: _MAqqZXG

こういうの結構好き

3 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 14:05:49   ID: DZYwo6cv

感動しました

4 :  SS好きの774さん   2014年10月17日 (金) 23:48:48   ID: vQypyeHC

面白い、後日談とかも書いてほしいね。

5 :  SS好きの774さん   2015年04月12日 (日) 14:24:04   ID: thDguzwn

面白い

6 :  SS好きの774さん   2016年07月29日 (金) 05:01:06   ID: HjcOTHNB

全員の才能とキャラが立ってたな
いいSSをありがとう

7 :  SS好きの774さん   2017年04月07日 (金) 04:03:47   ID: WSJ6B45g

好きだなあ、こう言う話

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