女「あの……つ、付き合ってください」男「えっ」(359)

女「うぅ……」

男「えーっと」

男(終業式の日に謎の手紙で呼びたされたと思ったらよく知らない女さんに告られた)

男(正直いきなり付き合ってって言われても困るなぁ)

男「その、なんつーか…ごめん」

女「……」

男「まぁでも俺女さんの事よく知らないしともdー」

ギャルA「こいつマジで告ってんだけどきもー☆」

ギャルB「ウケるwwデ不細工が調子のんなしwww」

男「え?え?」

女「うぅぅ……」

ギャルA「ウチらじょーだんでいったのに真に受けてバカじゃないw」

女「うっ…ひっく」ポロポロ

ギャルB「ほら泣かないでよーたかが罰ゲームじゃんww」

男(え、なにこれ)

ギャルA「いつまで泣いてんだよちょーうぜぇ」

男「…」ムカチーン

男(何となく察した。関係ないのはわかってるけど何かすげームカつく)

ギャルB「ほら黙れよ。あ、男もう帰っていいよーw」

男「ちょっと待った、俺女さんとやっぱ付き合うわ」グイ

女「あっ」

ギャルA「はぁ?」

男「ほら行こう女さん」グイグイ

女「え?」

ギャルA「おい待てよ!」

ギャルB「マジちょーしのんなうぜぇし☆」

男「それじゃそう言うことでー」タッタッタ

女「え?え?え?」

ー屋上ー

女「あ、あの……」

男「いや、何かごめん強引に」

女「え、あ、いやっ、私の方こそ……ごめん……」

男(違うクラスだから接点殆ど無くて女さんの事名前位しか知らないけど…)

男(伏し目がちで常にオドオドしてて俺と向かい合ってる今も目が泳ぎまくってる)

女「お、男…くん?」

男(見た目は…ベースは決して悪いとは思わないんだけど……)

男(体型も太り気味…いや、ハッキリ太ってるし髪もパサパサ、肌も荒れてる)

女「そ、そんなにジロジロ見られると……ご、ごめんね。私不細工で男くん不愉快だよね」

男(キャラと見た目でまぁ…いじられてるってより虐められてるんだろうなぁ)

男「女さん、正直に答えて欲しいんだけど」

女「え?あ、はい」

男「女さんさ、ギャル達に虐められてるんだよね?」

女「………違うよ…私がグズだから……」

男「罰ゲームで無理やり告白させられてバカにされてさ。悔しくないの?」

女「………私が悪いから…………」

男「はたから見てただけだけど俺はムカついた」

女「………」

男「見返してやりたいとか思わない?」

女「………わたし……は…」

男「もし女さんがしんどい事でも我慢できる覚悟があるなら」

男「俺が全力で力を貸す」

女「……え?」

男「まぁ言っちゃなんだけど100%の善意じゃない」

男「俺は将来やりたい事があって勉強してる事がある」

女「……」

男「それがどこまで通用するか試したいって気持ちが少なからずあるって事は最初に言っておくよ」

男「それでも良いならさ、あいつら見返してやろうよ」

女「……私は…………」

男「それとも全然平気?ただ冗談で遊んでただけ?」

女「………しい」ボソ

男「明日から夏休みっつっても一ヶ月かそこらだ。これから2年半あいつらにいじられ続けても平気?」

女「…悔しいよ、辛いよ」ポロポロ

女「男くん…本当に助けてくれるの?」グスグス

男「完璧に結果を出せるかって言われたらプレッシャーだけど全力でサポートする」

女「サポー……ト?」グス

男「そう、サポート。俺は手を貸すだけ。何とかするのは女さんだ」

男「腕力でどうこうなんて俺には無理。喧嘩した事ないし」

男「だから女さん自身が頑張ってあいつらギャフンと言わせてやるんだ」

女「そんな………無理だよ……」

男「大丈夫、きっとなんとかなる。それにやらないよりやるだけやった方が絶対いい」

男「でもそのためには色々しんどい思いもすると思う。どうする?」

女「……」

女「わかった……私、やる」

女「男くん、力を貸してくれる?」

男「まーせて!」

男「まずは……言い辛いかもしれないけど色々教えて欲しい」

女「う、うん」

男「身長何センチ?」

女「えっと、152センチ…」

男「体重は?」

女「え?た、体重も…言わなきゃ…だめ?」

男「うん、ダメ」

女「ろ……ろくじゅう………」ゴニョゴニョ

男「ん?」

女「………69……キロです」カオマッカ

男(69か……えーっと、150センチ位の身長の人の適性体重って確か…いくつだっけ)

男(54キロ位だったかな。一ヶ月で15キロ……うわ、厳しい)

女「…うぅ」

男「次に普段の食生活の事教えて欲しいんだけど」

女「……うん」

男「三食きちんと食べてる?」

女「えっと、朝は食べない事が多い…かな」

男「普段食べてる物は?母親の手料理?」

女「えっと、両親共働きでコンビニのお弁当とかカップラーメンとか…」

男「学校でのお昼も?学食とかは?」

女「うん、コンビニのお弁当。学食は…その、人が多くて……怖くて……」

男「間食は多い方?」

女「そ、その……うぅ、言わなきゃダメ?本当に関係あるの?」

男「言わなきゃダメ。変な風には思わないから恥ずかしがらずにかもーん」

女「…変な時間にお腹空いちゃって……よく、食べて…ます」

男(聞く限りだと食生活ボロボロだな。これは許せん)

女「男くん。ぐ、具体的には……なにをするの?」

男「まぁ今の質問で何となくわかったかもしれないけど」

男「何は無くともまずはダイエット」

女「うぅ……ダイエット……」

男「と、言っても無茶苦茶なダイエットをする気はないよ」

女「う、うん」

男「はっきり言って女さんの今の食生活は太ってもしかたがない」

男「だから食生活の改善を基本に無理無く痩せる!!」

女「そんなこと……できるの?」

男「…頑張る!」

男「ずばっと言うけど今の女さんの容姿は自分でもヒドイと思ってるでしょ?」

女「………うん」

男「それが自分に自信が持てなくて弱気になってしまう要因の一つだと思う」

男「だから周りからバカにされても屁の河童ってくらい自信をつける」

男「肌とか髪に関しては俺の専門外になるから助っ人を頼むけど」

男「食物の事に関しては俺がつきっきりでサポートするよ」

男「だから頑張ろう」

女「……うん。男くん、よろしくお願いします」

男「よし、それじゃ色々準備があるから今日は帰ろうか」

女「う、うん」

男「あ、そうそう。明後日から家に来て欲しいんだけど明日一日の食べたもの記録して来てくれる?」

女「え?う、うん」

男「見栄張ったりしたらダメだかんね」

女「うぅ…し、しないよ」

男「んじ、頑張ろうね」

女「うん」


男「…」プルルルブッ

男「あ、もしもしねーちゃん?」

ー二日後ー

ピンポーン

男「うーっす。あ、女さんおはよう」

女「お、おはようございます」

男「それじゃ上がって上がって」

女「そ、それより男くん!」

男「え?なにどしたの?」

女「お、お母さんから凄いいっぱいお世話になるんだからってお泊りの荷物渡されたんだけど…」バッグパンパン

男「あぁ、うん。あの時お互いの連絡先と一緒に自宅の番号聞いたっしょ」

女「うん」

男「んで、女さんのお母さんに連絡して」

女「う、うん」

男「女さんは夏休みの間家に下宿する事になりました」

女「うん………へ?」

女「わ、私聞いてないよ!?」

男「あっちゃーそうだっけごめんごめん。さ、上がって」

女「お、男くん!」

ーリビングー

女「うぅ、ヒドイよ……」

男「連絡忘れてたのはごめんって」

男「だけど一ヶ月弱で取り敢えずの体型まで痩せるには多少無理しないとね」

女「…うん、わかった」

男「それじゃ例のもの貸して」

女「うん」ピラッ

男「ふーむ」

男(見事にコンビニ飯オンリー。間食もケーキにポテチに……oh、夜食にカップ麺)

男(取り敢えずダイエットの事は考えないで普段通りの食事してって言ったけど)

男(女さん真面目だなぁ)

男「よし、んじゃ今日の午前中はは軽く流す程度の運動をしようか」

女「流す程度でいいの?」

男「無茶なダイエットはしないって言ったっしょ。痩せられても身体壊しちゃったら意味ないしね」

男「まずはジョギング行ってみよう。女さんジャージに着替えて。俺も一緒に走るからさ」

女「う、うん」

ー外ー

男「それじゃ走りながら簡単な基礎知識を教えるね」タッタッタッ

女「はっ…はっ…ん、うん」タッタッ

男「まず、人間の主なエネルギー源ってのは三つある」

女「三つ?」

男「そう、三つ。炭水化物、脂質、タンパク質」

男「んで、効率よくこのエネルギーを消費しようと考えるとただガムシャラに運動するだけじゃ効率が悪いんだ」

女「はぁ…はぁ……う、うん」

男「エネルギーに変わる順番なんどけど一番最初に消費されるのは炭水化物」

男「で、この炭水化物がエネルギーに変わるまでには15分くらいの運動が必要なんだ」

女「すぐ、変わらないの?」

男「そ、だから短い時間に強烈な運動をしてもダイエットにはならない」

男「ジョギング前に軽くストレッチしたのはこのためね」

男「炭水化物を使ったら次は脂質がエネルギーに変わる」

男「ただ脂質をエネルギーに変えるには酸素が必要なんだ」

女「はぁ……はぁ………」

男「これには俗に言う有酸素運動が効率的だぁね」

女「お、男くん……も、きつい」ハァハァ

男「まだまだこれからだよー」

女「うぅ…」

ー公園ー

女「はぁ……はぁ………」グッタリ

男「うし、息を整えてから色々持って来たから遊びながら身体動かそうか」

女「はぁ……うん」

女「ね、ねぇ。タンパク質はどうしたらエネルギーに変わるの?」

男「ん?あぁ、タンパク質はできる事ならエネルギーにしない方がいい」

女「?そうなの?」

男「そうなの。タンパク質って言うのは身体を構成する要素なんだ」

男「これは外側だけじゃなくて内側、内臓もそうだね」

男「よく断食よろしく全く食べないで無茶なダイエットをする女の子がいるけどあれはやばい」

男「生きるのにはどうしても基礎代謝ってのにエネルギーを使う」

男「だから炭水化物も脂質もなくなったら最終手段のタンパク質をエネルギーにするんだけど」

女「う、うん」ゴクリ

男「比喩じゃなく身体を削って生きるって事だから」

男「成長期なんかにやると取り返しがつかなくなる事も」

男「だから理想は食べて痩せる」

男「俺はこれを実践したいと思ってるんど」

女「食べて痩せる……そんなの本当にできるのかな」

男「偏った食事さえしなければいける」

女「でも、食べてたらタンパク質を取りすぎちゃう事もあるよね?」

男「あぁ、それなら大丈夫。腎臓って器官が不要なタンパク質を尿、おしっこにして出しちゃうから」

女「おしっ……」

男「さ、息も整ったしまずは……縄跳びでもしよっか」

女「あぅ……苦手………」

ー帰宅ー

女「つ、疲れたよ……」グタァ

男「はいお疲れ様でした。俺はお昼作っておくからお風呂に入るといいよ」

女「お、お風呂……」

男「そしてここからはー」

姉「はい、あたしの出番な訳です♪」

女「へ?え?」

男「ねーちゃん風呂は?」

姉「ばっちり準備しといたよ弟よ」

女(うわっ、綺麗な人………男くんのお姉さん?)

男「サンキューねーちゃん」

姉「それじゃ女ちゃん、お姉さんと一緒にお風呂に入りましょうか」ワキワキ

女「え?ええ!?」

女「お、男くん!?」

男「髪の手入れとか女の子の肌のケアとかは俺はわかんないからさ」

男「幸いねーちゃんはプロのエステティシャンだからそっちは任せる」

姉「はいはい任された~♪」ズルズル

女「あぅっ、あ、ちょっと……まってぇ~!」ジタバタ

男「ねーちゃんほどほどにね~」

<ハ~イ

<ヤメテクダサイィ~

男「うしっ、腕によりをかけるか」グイッ

ーお風呂場ー

女「うぅ……恥かしい……」

姉「恥ずかしがらなくてもよいよい。女ちゃんベースは可愛いんだから自信持ちなさい」

女「無理ですぅ……」

姉「ま、そこらへんは男に任せるとして~」ゴソッ

女「へ?お風呂入る前に櫛…ですか?」

姉「そ、無ければ手櫛でもいいんだけどこの目の粗い櫛でシャンプーの前に梳かすとね」

姉「埃とか剥げかかった角質とかを浮かせてシャンプーだけじゃ中々落ちない汚れを落ちやすくしてくれるのよ」

女「…知らなかったです」

姉「ダメよ女ちゃん、せっかく長い髪がもったいないわよ」スッスッ

女「んっ」

姉「髪は痛みやすいから丁寧に扱ってあげないとね~」スッスッ

姉「髪は女の子の命です♪」

姉「毛先からゆっくり~♪」

女「毛先からなんですか?」

姉「そ、最初は毛先、次に毛先から中心、最後に根元と優しくゆっくりがコツよ」スッスッ

姉「次はシャワーかけるわね」シャー

女「は、はい」

姉「シャンプーの前にシャワーで流すのをプレシャワーリングって言うんだけど」

姉「なんとこれだけで埃の大半は落とせるのよ」

女「へぇ~」

姉「だいたい2~3分ってところね。はいシャンプーしま~す」

女「は、はい。お願いします」

姉「あ、下向いちゃダメ。上向いて~」

女「え?」

姉「下向いてシャンプーするとキューティクルが壊れちゃうからこれからは気をつけてね」

女「は、はい!」

姉「女ちゃん結構ゴシゴシ洗っちゃってるでしょ」

女「はい」

姉「それNG~。最初は手で泡立ててからゆっくり揉むように洗うのよ」モシャモシャ

姉「爪も立てちゃダメダメね。指の腹で丁寧に丁寧に」モミモミ

女「なんか…洗えてる気がしなくって」

姉「そうね。でも実は髪の毛ってシャンプーの泡だけで汚れ殆ど落とせるのよ」

女「そ、そうなんですか!?」

姉「そうなの。だから泡を全体に行き渡らせるように丁寧にもみもみしていくのよ」

姉「そして洗い流すんだけど実はこれが一番重要だったり」

姉「さっとかけて泡がなくなったら終わり~じゃダメよ?」

女「あぅ」ギク

姉「フケとか痒みの原因ってシャンプーが頭皮に残ってるからなのよ」

姉「だから念入りに流して頭皮をもみもみマッサージしましょ~」

女「く、くすぐったいです」

姉「我慢我慢♪」

姉「はいそれじゃリンス馴染ませてる間にお肌のお手入れね。」

女「お、お願いします!」

姉「ニキビがちょーっち多いけどこれもお手入れと食生活の改善でどうとでもなるなる」

姉「ご飯の方は男に任せるけど」

姉「お肌のお手入れに必須な項目は三つよ」

女「はい!」

姉「洗顔料、化粧水、美容液。この順番でいくわよ」

姉「私が使ってる洗顔料は泥のやつね」

女「あ、テレビで見たことあります」

姉「その口振りだと使った事はないみたいね」

女「あぅ」

姉「泥って言うのは汚れに吸着して離さないって性質があるのよ」

姉「それにこれは泥の粒子が細かいから毛穴の奥までバッチリよ」

姉「世の男性諸君も泥の洗顔料を使って見てもいいかもね」

女「姉さん?」

姉「あぁ、ごめんごめん」

姉「んで、あと界面活性剤使ってないから余分な皮脂も落ちないし」

女「油は落とした方がいいんじゃ…?」

姉「ダメダメ、皮脂全部落としちゃったらお肌のパッサパサになっちゃうわよ」

姉「次に化粧水。この化粧水にはニキビの炎症を抑える天然ハーブが入ってるわ!」

姉「女ちゃんのニキビも一発よ♪」

姉「最後に美容液。これはビタミンCが肌の奥まで届いて尚且つ余分な皮脂の分泌を抑えて」

姉「さらに美白効果にニキビ跡にまで効く優れものよ♪」

姉「高いけどねー」

女「ご、こめんなさい!」

姉「あぁ、いいのいいの。こう言うのは使ってなんぼよ!」

ーキッチンー

男「……」ズズッ

男「ん、こんなもんか」

男「…」

男「なげぇな」

姉「はー、いいお湯だった~」

女「あ、上がりました」

男「うーい、女お疲れさん。セクハラされなかった?」

姉「あによ失礼しちゃう。女同士でちょーっちいちゃいちゃしただけよね~」

女「あ、あはは…」

男「女、お疲れ様…」

女「…うん」

姉「ぷはーっ!牛乳おいちい!」

男「さ、んじゃご飯にしようか」

姉「ごっはん~ごっはん~♪」

女「わっ、なんか凄い豪勢…こんなに食べても大丈夫なの?」

男「もち。見た目よりカロリー抑えたしそれよりも食べないストレスってのはバカにならないからね」

男「肌とかに必要な栄養素も補給できないし。せっかく痩せても見た目ボロボロじゃ意味ないっしょ」

姉「あたしも毎日男の料理食べてるし大丈夫大丈夫♪」

女「う、うん」

男「それじゃ手を合わせて」

『いただきま~す』

女「男くん、色々してくれて、ご飯まで作ってくれて…ありがとう」

男「良いから良いから、冷めないうちに食べてよ」

女「うん」パク

女「…凄いっ、美味しい」

姉「でしょー?男の料理の腕はこの歳にしてはちょっとしたもんなのよ」モグモグ

男「なんでねーちゃんが得意げなの」

姉「いーじゃん自慢の弟なんだし」

女「本当に…美味しい」ポロッ

男「お、女さん?何も泣かなくても…」

女「ご、こめんなさい…でも、こんなに暖かいご飯食べたの凄く、久しぶりで…」ポロポロ

姉「そっかそっか。両親共働きだと苦労するもんねぇ。あたしも男居なかったらと思うとぞっとするわぁ」

男「ねーちゃん……ちゃんとしようよ」

女「あははっ」グスッ

女「でも、お肉とか食べちゃっても本当に平気なの?」

男「ん?へーきへーき。むしろ必須」

姉「お?うんちく語っちゃう?」

男「茶化すなっつーの」

男「おほん」

男「食べながらだけど少しだけ」

男「単一の物とか偏った食事はなんと言っても栄養のバランスが悪いし腹持ちが悪い」

女「腹持ち?」

男「うん。例えば蒸しパンと同量の食事だと蒸しパンはあっという間に消化しちゃうんだ」

男「逆に少量でも肉に含まれてる不飽和脂肪酸は消化に時間がかかる」

女「不飽和脂肪酸?」

ぎゃっ、間違えた。肉に含まれてるのは飽和脂肪酸でした。
脳内補完宜しく。

男「飽和脂肪酸ってのは動物性の油に含まれてて冷えると固まる性質があるんだ。ラードみたいなのな」

男「不飽和脂肪酸は植物性の油。冷えても固まらない。魚とかにも含まれてる」

男「んで、この飽和脂肪酸ってのは消化に時間がかかるから結果として腹持ちがいいんだ」

男「食べすぎると胃もたれとか胸焼けしちゃうけどね」

男「あと消化にもエネルギーを使うから適量なら食事を取るだけでダイエットの補助になったりする」

女「へぇ~」

男「あとダイエットには良く噛む事ってのも重要なんだ」

女「噛む?」

男「そう。食事ってのは実はそれだけでエネルギーを使う行為なんだ」

男「同じ量でも良く噛んで食べればそれだけエネルギーを使うから結果として摂取するカロリー量が減るってわけ」

女「凄いね男くん。凄く詳しい」

男「まーね」

姉「おぅおぅ、嬉しそうにしちゃって」

男「うっせ」

女「あ、そうだ一個だけ聞いて見てもいい?」

男「ん?俺にわかる事なら」

女「ダイエットコーラとかって効果ある物なの?」

男「あー、あれは微妙」

女「そうなの?」

男「まぁカロリー量は確かに普通のコーラよりは少ないんだけどさ」

男「ああいう飲料って糖分ゼロって言うけどちゃんと甘いじゃん?」

女「う、うん」

男「あれなんでかって言うと砂糖と同じように甘いけど身体に吸収されない甘味料使ってるんよ」

男「ダイエットコーラ飲むとお腹壊す人っているっしょ」

女「うん、うちのお父さんがそうだ…」

男「あれはその甘味料が腸で吸収されないからなんだよね」

女「なんか恐いね」

男「恐いもんって訳でもないんだけど俺はなんかまず薬臭くてダメだった」

姉「ふぃ~、ご馳走様~。食った食ったぁ~」

女「ご、ご馳走様でした」

男「お粗末さまでした。ほんの少し物足りないかもしれないけどお腹は減り辛いはずだから我慢してね」

女「うん、大丈夫」

男「それじゃお腹が小慣れたらまた運動しようか」

女「うん、頑張る!」

姉「青春だねぇ。あ、男コーヒー」

男「はいはい。女さんも飲む?」

女「あ、は、はい」

男「ちなみにコーヒーにはミネラルが含まれてるんだけどこのミネラルは浸透圧の調整にも必要なんだ」

男「浸透圧ってのは要するに血流を良くしてくれてる働きとでも考えてくれればいいよ」


眠い。タバコ吸ってくる。

男「ついでにさっきのコーラ繋がりで一つ」

女「まだなにかあるの?」

男「まあ雑学だけどね」

男「昔コーラとか炭酸を飲むと骨とか歯が溶けるって話しあったの知ってる?」

姉「あー、なんかあったわねそんな話し」

女「聞きた事ある、かも」

男「あれって炭酸に含まれてるリンが話の大元なんだよね」

女「リン?」

男「リンってのは取りすぎるとカルシウムの吸収を阻害するんだ」

男「そんなると骨とか歯にカルシウムが行き渡らなくなって脆くなる」

男「脆くなる=溶けるって話になったんだって」

女「知らなかった…どうしようコーラいっぱい飲んじゃった……」

姉「……あたしもコーラ好きなんだけど」

男「て、適度に飲むなら問題はないよ。多分」

ー午後・運動後のおやつの時間ー

女「うぅ、身体痛いかも…」

男「ははっ、まだ初日だしゆっくりいこう」

姉「男ー女ちゃんお疲れー」

姉「男おやつー」

男「はいはい…」

女「ふぅ……」モミモミ

男「はい女さんも」コト

女「へ?私も食べていいの?」

男「もち」

男「食べて痩せるが今回の目標だからね」

女「これ…ヨーグルト?」

姉「んまーい!」テーレッテレー

男「そう、ヨーグルト。ヨーグルトはローカロリーだし腸の働きを助けてくれるからね」

女「うん、私もヨーグルトはよく食べるよ」

男「ただ市販のヨーグルトは実はあんまり効果無かったりするんだ」

女「へ?」アム

女「あ…美味しい。優しい味」

男「…」ウッシ

男「ごほん、市販の普通のヨーグルトの乳酸菌って腸に届く前に殆ど死んじゃうんだよね」

男「ただ食べる分にはなんも問題ないんだけどダイエットとか整腸作用に期待する場合」

男「プロバイオティクスヨーグルトってのを選ぶといいよ」

男「普通にスーパーでも売ってるから探してみるといいよ」

*ちなみちヨーグルトは男の手でデザートに加工してあります。描写し忘れた。

男「おやつ食べ終わったらプールに行こう」

女「え!?ぷ、プール!?」

姉「あたしもいくー」

男「今の女さんは身体のどの部分を絞ろうってよりは全体的に肉を落とさないといけないからね」

女「うぅ…プール……」

男「水中での運動は全身運動だし水の抵抗が結構強いから陸でやるより効果的だったりするし」

女「…プール」

男「女さん?」

姉「…このデリカシー無し男」ペシッ

男「あいたっ」

すまん眠い頭回らん。寝させてごめん。
残ってたら続き書く。

おはよう、保守あしりかとう。ゆっくり書いてくよ。

ー市民プールー

ワイワイキャッキャッ

姉「お~、夏休みなのに意外に空いてるわね」バイーン

男「あれじゃね?去年できたレジャープール。あっちに流れてるんでしょ」

女「……」

女(あ、姉さん凄いプロポーション……それに引き換え私は……)

女「……」ズーン

男「それじ泳ぐか……あれ?女さん何かヘコんでる?」

女「うぅん、大丈夫…」

姉「男、取り敢えず先に入っておきなさい」ゲシッ

男「おうわっ!?」ザブーン

男「げほっげほおぇ、水飲んだ…何すんだこらぁ!」

姉「しっしっ、女の子には色々あんのよ」

男「くそ、覚えてろ」ザブザブ

姉「女ちゃん、恥かしい?」

女「…はい」

姉「正直情けないなんて思っちゃってる?」

女「……はい」

姉「そっか。でもね、そうやって思うことは悪いことじゃないわよ」

女「え?」

姉「悪いのはその情けな~いとか恥かし~いとかに負けちゃう事よ」

姉「ここでその気持ちに負けちゃったらその辛い思いをずっと抱える事になる」

女「……」

姉「今は恥ずかしくて情けないなんて感じちゃうかもしれないけど」

姉「明日の自分、明後日の自分が今日より強くなってれば問題なしなし♪」

女「…はい!」

姉「学生時代のあたしもコンプレックスの塊みたいな子だったから良くわかる」

女「あ、姉さんがですか!?」

姉「そうよ~。これでも色々苦労したんだから」

姉「でもそん時あたしが腐らないで済んだのは男のおかげだったのよ?」

女「男くんが?」

姉「そ、ねーちゃんのために俺頑張る!なんて張り切っちゃって。可愛かったんだから」

姉「でもそれが今の男のスタート地点だったのかもね」

女「……」

姉「だから少しだけ男を信じて踏ん張ってみて。きっと大丈夫」

女「…はい!」

姉「あたしと言う実例も近くにあるしもーまんたい!」バインバイーン

女(………頑張ろう、うん)

ー男宅ー

女「……すごく、だるいです」ダウーン

姉「よし、塩素で髪が痛む前にケアも兼ねてお風呂よお風呂!」ガシッ

女「あ~う~…」ズルズル

男「よっしゃ、晩飯の準備だ」

ーーーー

女「晩ご飯も美味しそう…男くん本当に凄いね」

男「いや、それ程でも」

姉「むふふ、いつもより気合入ってるわじゃない」

男「うるへっ」

男「さ、冷める前に」

『いただきます』

女「美味しい…」

姉「大根の煮付けうまっ」ハフハフ

女「でも食べる時間がいつもより早くて…後でお腹空いちゃわないか不安かも」

男「ん、そこらへんは昼と同じく腹持ちがいい組み合わせにしたから大丈夫だと思うけど…」

男「女さんさ、食事が不規則だったけど朝ごはん食べれなかった時ってどんな感じだった?」

女「うん、単純に時間が無くて食べれなかったって時もあるけどなんか気持ち悪くて無理だった」

男「それは多分食事の時間が遅かったからってのがあると思う」

女「時間が?」

男「そうそう。晩飯が遅かったりとか食べたんだけどお腹減ってなんかつまんじゃったとか」

女「う……よくあるそれ」

男「昨日も夜食にカップ麺食べちゃったりしてたみたいだし」

男「寝る直前に何か食べるってのはできれば避けた方がいい」

男「寝てる間って実は胃袋も寝てるんだよね」

女「へ?そうなの?」

男「寝てる間に消化しちゃうだろって思っても実は消化されてなくて」

男「朝まで胃の中にあったする。そうすると寝起きなのに腹一杯だったり気持ち悪かったりする」

女「知らなかった…」

姉「オクラうまー」ズルズル

男「理想は朝しっかり食べて昼は普通に、夜は控え目。って感じかな」

男「これを意識するだけで体型の維持くらいならできたりするよ」

女「なるほどぉ」

姉「そうだ男、よくリンゴダイエットとかバナナダイエットとかあるけどさ」モグモグ

男「食いながら喋んな行儀悪い」

姉「ん」ゴックン

姉「んで、ああいうのってどうなのよ。なんか効果ありそうな感じはするけど」

男「んー、補助効果として食べるのは良いと思うけどそれだけをひたすら食うのは論外」

女「栄養のバランスが悪い…とか?」

男「それもあるんだけど」

男「例えばリンゴのすりおろしたやつとかバナナオンリーとか」

男「そればっかり食べたとするっしょ」

女「うん」

男「そうすると腸にある栄養を取り込むための…産毛みたいなの想像して。それがあるんだけど」

男「吸収しやすいものとかばっかり食べてるとそれが痩せてなくなっていくんだ」

女「う、うん」

男「そうなるとせっかく食べたものの栄養の吸収率がぐんと落ちて効率が悪いしなにより身体に悪い」

姉「へぇ~うまい事できてんのね」

男「色んな食物からバランス良く栄養取り込んだ方が身体にもいいし何より美味いじゃん」

姉「そーねー。毎日リンゴのみとかあたしは無理だなー」モグモグ

『ご馳走様でしたー』

姉「食後の後の一杯のお茶が恐いわねぇ」ズズー

女「あ、男くん食器の片付けくらいさせて?」

男「あー、それよりも」

姉「はい女ちゃんはこっちー」ガシッ

女「へ?え?」

姉「さー、今日一日動いて疲れた身体を揉みに揉みまくってほぐしまくるわよー」

女「あ、あの」

姉「プロのエステティシャンの力見せつけてあげるわ」ズールズール

男「行ってらっしゃ~い」

女「お、男く」

バタン

<ココカココガエエノンカ~?

<チョックスグッタ…アハハハハ!

男「さて片付け片付け」

ー男風呂上りー

男「ふぅ、さっぱり」

女「…」ボー

男「あ、女さん終わった?」

女「…うん」ボー

男「大丈夫?」

女「うん、天国だった……」

男「ねーちゃんのフルコース食らったのか」

男「ねーちゃんは…ゲームやってんの?」

姉「おーう」

<シヌノハシンデモゴメンナンスヨ…

男「さて、今日は後は軽く筋トレとストレッチして終わりだけど明日からは…」

女「はっ、う、うん。明日からは?」

男「あ、戻ってきた」

男「まずは2~3日は運動不足の身体を慣らす意味で今日と同じ内容を様子をみながら」

男「んで、それからは少し筋肉をつけるために筋トレを増やす」

女「き、筋肉って脂肪より重いんじゃなかったっけ?」

男「うん、そうなんだけど筋肉はあった方がいい」

男「身体を引き締めるって意味もあるんだけど基礎代謝を底上げする必要がある」

女「基礎代謝ってお昼にも言ってた?」

男「基礎代謝って言うのは運動とかなーんにもしなくても消費されるエネルギーのこと」

男「身体の維持に使ってるエネルギーかな。これは身体が大きい人とか筋肉質な人の方が多いんだ」

女「あ、だから効率を上げるために…」

男「そう、エネルギーを消費しつつ身体も引き締めて基礎代謝も上げる」

男「一石三鳥でいこう」

女「あ、そう言えば男くんのお父さんとお母さんは?」

姉「……父さんと母さんは……天国で…」ホロリ

女「あ、ご、ごめんなさい!」

男「勝手に殺すなたち悪りぃ」

姉「てへ☆」

女「へ?」

男「親父は一ヶ月前から三ヶ月間の短期出張。母さんはそれについてった」

姉「男が家事できるから安心して行ったわよねぇ」

男「ねーちゃんも協力しようね?」

姉「はーい」

ー数日後ー

女「はぁ……ふぅ」

男「うし、今日の午前中はこれで終わり」

女「は…はい」ハァハァ

姉「おかえり~さあお風呂よ!」

女「も、もう一人で入れます~!」

姉「良いから良いから、まだまだ教えてない美容テクニックあるし」

女「あぅ~」

男「さて飯の準備だ」

男「…」

男(思ってたより女さんの体重の落ちるペースが早い)

男(元々痩せやすい体質だったのかもな)

男(この分なら女さんの頑張り次第だけと夏休み終わりまでに50切れる…かも)

男「……よし、俺も頑張るか」

*あくまでフィクションです。実際一ヶ月で10キロ以上落とすのは身体への
負担が大きいので無理はしないでください。

ーお昼ご飯中ー

女「そう言えば男くんのご飯ってデザートに果物ついてる事が多いけど」

女「やっぱりダイエットに効果的だからなのかなぁ?」

男「あー、って言うよりもビタミンの補給に手っ取り早いってのもあるかな」

姉「ビタミンって名前はよく聞くけど具体的にどんな効果があるかって知らないわねそう言えば」

男「じゃざっくり」

女「お、お願いします」

姉「男先生ふぁいと~」

男「まず大前提としてビタミンって20歳までに適正量摂取しておかないと取り戻せないんだ」

女「そ、そうなの!?」

男「だから成長期にきちんととっておかないと後で後悔する事になる」

男「ビタミンには脂溶性と水溶性があるんだけど一先ず置いといてまずはビタミンA」

男「ビタミンAは不足すると目の不調がでたり」

男「発育が止まったりする」

姉「へぇ、じゃ沢山取らなきゃじゃん」

男「いんや、過剰摂取すると今度は奇形児が生まれやすくなる」

姉「こわっ!」

男「よく含まれてるのは人参みたいな緑黄色野菜にバター、チーズ、牛乳」

女「あ、牛乳で身長が伸びたり…」

姉「おっぱいがでかくなるって言うのはそう言う事なのね」

男「んだんだ」

男「あとビタミンはA以外にもAと同じ脂溶性ビタミンでD、E、K」

男「水溶性ビタミンでB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCとある」

女「お、多すぎ……」

男「全部説明してたら日がくれるから本当にざっくりとね」

男「ビタミンで覚えておいたらいいのは」

男「ビタミンって体内じゃ合成できない、要するに自前じゃ作れない」

男「だから食べ物からとらないといけないって事」

女「うん、わかった」

姉「なるほどねぇ」

女「あ、水溶性と脂溶性の違いは?」

男「単純に水に溶けるか脂に溶けるかの違いなんだけど」

男「水溶性ビタミンは取りすぎてもおしっことして体外に排出されるんだけど」

男「脂溶性ビタミンは身体に残っちゃう」

男「逆に効率よく取りたい時は脂質と一緒に取ると吸収が早いんだ」

女「本当に詳しいんだね…」

姉「必死で勉強してたもんね」

男「ほっとけ」

男「ビタミンは微量で効果がでるから何事も程々にって事だぁね」

もしかして20超えたら肌のためにビタミンC摂るのって意味ないの?

ーキッチン・流し前ー

姉「ねー男、今日はどうすんの?」

男「今日はねーちゃん休みだしまたプールでもいく?」カチャカチャ

姉「それならプールいく前に買い物付き合ってよ」

男「買い物?」

姉「そう、劇的ビフォーアフターした後の女ちゃんの服とか買いたいし」

男「うん、別にいいよ。それよりねーちゃんの方はどんな案配よ」

姉「うん、お肌と髪の方はもう効果で始めてる」

男「確かに初日と比べると見違えたよね。さすがねーちゃん」

姉「あたしより女ちゃんの努力の結果よ」

姉「女ちゃん、あんたの事信じて必死で頑張ってるんだから」

姉「気合入れなさいよ。失敗したらシメるからね」

男「…おう」カチャカチャ

いやいや情弱だから煽られてるんだろ
まとめに載らないと見れないと思っちゃってるからだろ

>>253
意味ない訳じゃなく絶対値が違ってくるってお話です。20越えてもちゃんと摂ろうね。

ー夏休み残り一週間 夜・男自室ー

男「……」

コンコン

姉「入るわよ~」

男「うい」

姉「どしたのノートのにらめっこして。宿題?」

男「いや、宿題は女さんと一緒にやって早いうちに終わらせといた」

姉「そっか、えらいえらい」

姉「それ、女ちゃんの記録ノート?」

男「うん、正直驚いてる」

姉「そうね~。女ちゃん見違えたもんね」

男「特に痩せるための基礎ができてからの伸びが凄い。ビックリするほど体重が落ちてる」

男「それに落ちた分だけねーちゃんのエステ効果で外見も整えてるから」

男「…ぶっちゃけ女別人みたいになった」

男「ねーちゃんのおかげだ、ありがとう」

姉「何言ってんの、頑張ったのは女ちゃんじゃない」

男「そうだな、うん。女さんはすごい」

姉「それにあんたが居なかったらどうしようもなかったんじゃない?」

姉「あんたも頑張ったわよ」

男「うん、そっか……」

姉「ニヤニヤしちゃって、自分の勉強の成果がはっきり出て嬉しいの?」

男「それもあるけど…女さんが苦しい顔しながらでも必死で俺に応えてくれたのが」

男「……うん、嬉しいしありがたい」

姉「それ本人に言ってあげなさいよ」

男「でも俺は女さんを実験台にした立場だからさ」

姉「変な事言うな」ペシッ

男「あたっ」

姉「あんた達恋人同士なんでしょ?」

男「それはギャル達の罰ゲームだって説明したっしょ」

男「夏休み終わったら女さんは自由だ」

姉「ふぅ~ん」

姉「夏休みの間遊びに行くのも忘れるくらい必死で一緒に頑張って一緒に生活してさ」

姉「本当に好きになっちゃったんじゃないの?」

男「…わかんね」

男「でもあと一週間で俺の役目も終わりだ」

男「後は女さんが好きに生きるべきだ」

姉「あんたがそれでいいなら別にいいけどね~」

ードア・前ー

女「………」

男「でもあと一週間で俺の役目も終わりだ」
男「後は女さんが好きに生きるべきだ」


これだけ抜き出すとなんの話かわかんないな

ー夏休み終了三日前・下宿最終日ー

男「それじゃ女さん、今日までお疲れ様」

女「うん、本当にありがとう……」

姉「寂しくなるわね~」

姉「でも本当に女ちゃん可愛くなって、このこの」ギュー

女「あ、姉さん」

男「女さん、少なくとも女さんはギャル達なんかよりずっと可愛くなった。補助する」

女「男くん…」

男「もう外見でバカにされる事は絶対ない。例えされてもくだらない嫉妬だから相手にしなくていい」

女「…うん、男くんと姉さんの保証付きだもんね」

姉「新学期から胸張って頑張りなさいね☆」モミモミ

女「あ、姉さん//」

男「揉むなバカ」

姉「だってずるくない!?20キロ近くも体重落ちたのにおっぱい変わってないのよ!?」

姉「凄い巨乳よ巨乳!」モミモミモミング

女「あっ…んん//」

男「ストップ、女さんも抵抗する」バシ

姉「いたっ、姉を叩いたわね」

女「……//」

姉「まぁいいわ。女ちゃんの身体は毎日のエステマッサージですみからすみまで揉みまくったから」

男「おっさんか」

男「それじゃ、新学期にね」

女「うん、お世話になりました」



女(……男くん)

ガチャ

女「ただいまー」

ー新学期ー

友「うーっす男一ヶ月ぶりー」

男「おう、友おはよう」

友「お前夏休みの間付き合い悪かったけど何してたんだ?」

男「なんつーか、勉強の成果の確認?」

友「なんだそりゃ」

ギャルA「あ、キモ男だ」

ギャルB「あんたまだあのデブスと付き合ってんの?ちょーうける☆」

友「なに!?お前彼女いんのか!?」

男「居ないよ。女さんとは付き合ってない」

ギャルA「だっせー!あんだけかっこつけてたのにもう別れたんだ」

ギャルB「女かわいしそー…きゃははは☆」

男「あーもうそれでいいから。教室いかせてくれって」

<マジダセーwwww

友「あいつら夏休みの間にさらにケバくなったな……」

友「つかなんだったんだいったい?」

男「まあ色々あってな」

友「しかしよりケバくなってより近づきたくなくなったな」

男「お前清楚系の子が好きなんだっけ」

友「おうよ。おしとやかでーサラサラの黒髪で優しい子が居たら完璧だよなぁ」

男「頑張って探せ」

男「……」

男(女さん大丈夫かな)

ー女クラス前ー

女「………」ドキドキドキ

女(こ、怖い、不安だよ)

女(うぅ、帰りたい……)

男『可愛くなった、保証する』

女「……」

女(男くん………)

女「うん!が、頑張る!」

ガラッ

女「お、おはよぅ……」

…………ダレ?スゲーカワイクナイ?ホカノクラスノコ?

女(うぅ……)

女友「お、女ちゃん!?」

女「あ、友ちゃんおはよ……」

女友「うっそ本当に女ちゃん!?」

女「う、うん」

女友「嘘でしょ別人みたい……」ペタペタ

女「と、友ちゃん//」

マジカウソダロ?

ギャルA「」

ギャルB「」

女友「わっ、凄い髪サラサラ。手触り気持ちいい」サワサワ

女「んんっ」

女友「お肌もモチモチ……信じられん」ツンツン

女「あ、あんまり触らないでよぅ//」

ギャルA「は、はっ!ちょっと痩せたくらいでちょーしのんなし」

ギャルB「キモイんだよぶーす☆」

モブ1「いや、明らかに女さんの方が可愛いだろ」

ギャルA「はぁ!?」

モブ2「なんだお前らおばさんか。髪の毛まっ金金でパッサパサだし」

モブ3「なんか化粧厚くね?どうせ夜遊びしまくってきったねー肌隠してんだろ?」

ギャルB「なにこれ、ありえなくない?」

ギャルA「女マジムカ着火ファイヤーなんだけど」

ガラッ

教師「おーい、ギャルA・B。お前らの髪と服装と化粧、校則違反」

教師「すぐ指導室来い」

ギャルA「」

ギャルB「」

ー数日後ー

男(なんかまた手紙で呼び出された)

男(まさかなぁ…)

男「と、思ったけどやっぱり女さんか」

女「お、男くんこんにちは」

男「はいこんにちは。どしたの手紙で呼び出したりして」

男「用があるならメールでも電話でもくれれば良かったのに」

女「う、うん。その、お礼が言いたくて」

男「うんそうだ。心配してたんだけど大丈夫そうだね」

女「うん、クラスの皆が味方してくれてね」

女「私も前みたいなこと言われてもへっちゃらになったよ!」

男「……よかった」

女「友ちゃんのスキンシップが凄くて大変だけどね」

男「ははっ、楽しくやれてるみたいで安心した」

女「本当に、男くんのおかげで私は変われたよ?」

女「男くんがあの時私の手を引いてくれなかったら」

女「あの時背中を押してくれなかったら」

女「手を差し伸べてくれなかってら」

女「きっと今もいじめられていじけたままだったと思う」

男「……」

女「本当に、本当に……ありがとう」フカブカ

男「……俺は自分の力を試したかっただけだよ。頑張ったのは女さんだ 」

女「……違うよ、男くんが居てくれたから頑張れたんだよ」

男「女さん…」

女「私一人じゃ絶対に無理だった。学校がこんなに楽しい場所だなんて知らないままだった」

女「全部、全部男くんがくれたんだよ」

男「……」

女「私……男くんが好き、恩人だとか助けてくれたとか関係なく」

女「だからね」

女「あの………付き合ってください」ニコッ




おわれ

後半かなり駆け足になってすまんかった。
ネタ帳がなくなったのと残りは専門知識過ぎて面白くなかった。

でも書いてる事は間違いはそんないないはず。
お前らも美味いもんバランスよく食えよ。

>>329
美味いもんバランス食ったら20過ぎても大丈夫なの?
あと個人的な好みで牛肉苦手なんだけどやっぱ食べた方がいい?

>>329
面白かった
でもたばこはやめろよwww
一瞬、男がたばこ買いにいったのかと思ったわ

>>330
もちろん食べ過ぎはあかんがバランスよく食べるように心がければ気持ち
体調も良くなるよ。
肉は動物性タンパクなら鳥でも豚でもいいと思うよう。

>>332
調理師だからタバコは本当やめねーとな。
本数だいぶ減らしたんだけどまだ止めれん。

まだ残っててビックリした。今まで書いたSSは速攻落ちてたから
読んでくれてる人がいて素直に嬉しいな。

ちなみに俺は仕事の合間に勉強して調理師免許取っただけだから
学校いって勉強してる人と比べると知識が足りんと思う。
あと栄養士の資格はくっそ難い。

このSSまとめへのコメント

1 :  たくおおおおおおお   2016年03月18日 (金) 17:03:03   ID: Ovp4Q1Q2

これいいよな!

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