男「エルフの味噌汁?」(209)

規制解除はよ

解除されてた・・・だと!?

老人「うむ」

男「いやいや味噌汁って…エルフが作るならコーンスープとかじゃないのか?」

老人「うむ、エルフの間に伝えられる普通のスープとは違う伝説のスープがあるらしい」

男「それが…エルフの味噌汁か」

老人「さよう。その味たるや、まさに天に昇らんばかりだという」

男「へぇ…そいつは是非とも味わってみてえな」

あとよろしく

グロ展開になったら嫌だから先に飯食ってきた

男「それは……エルフの(脳味噌を使った)味噌汁なのか?」

吟遊詩人「あぁ、エルフの(作った)味噌汁だ」

 「それはそれは、ほっぺたが落ちるくらいおいしいらしい」ジュルリ

男「それほどまでか……」ゴクリ

 「ぜひとも食べてみたいものだな」

吟遊詩人「うーん、それは難しいだろうね」

男「なぜだい?」

吟遊詩人「おいしいエルフの味噌汁にはエルフの愛が欠かせないらしい」

男「愛…?」

 (あぁ、人を愛する時に分泌される脳内物質が味噌汁をおいしくするのか)

吟遊詩人「エルフを奴隷として売買しているこの国で」

 「エルフに愛されるなんて、まず無理だと思うけどね」

男「ふむ、そうだな……」

 (なんとかして、おいしいエルフの脳味噌汁を飲めないものか……)

――――

商人「いらっしゃい。どんな子をお探しだい?」

男「人間に敵意や嫌悪感を持っていないエルフってのはいるか?」

商人「そりゃあ難しい注文だな」

 「エルフどもは俺たち人間に捕獲されてこんなところで売られてるわけだから」

 「敵意どころか殺意を持ってるようなのばっかりだよ」

 「それを自分好みに調教するのがエルフ奴隷の醍醐味ってもんだ」

男「ふむ、そういうものなのか。それは困ったな」

商人「敵意や嫌悪感を持っていない商品となると……」

 「そうだな、昨日入ったばかりのあれぐらいか」

男「ん? もしかしているのか?」

商人「ちっとばかり肉つきが悪いけどな」

 「おーい、4番牢の商品持ってこーい」

下っ端「へーい」

男「美味そうなエルフだといいんだが……」

エルフ「……」ビクビク

男「なんだ、まだ子どもじゃないか」

商人「エルフはこのぐらいのが一番美味いだよ」b

男「おっと、聞こえていたのか」

 「まぁいい。美味いと聞いたら買わざるを得ないな」

商人「毎度あり!」

男「今から俺がお前の主人だ。たっぷり可愛がってやるからな」

エルフ「……」コクリ

男の家――。

男「今日からここがお前の家だ」

エルフ「よろしく、お願いします……」ペコリ

男「なんというか、ずいぶんと従順だな」

 「少しぐらいは嫌がられると思っていたんだが」

エルフ「そんなことしても意味がないってわかってるから」

 「奴隷として捕まってしまった時から全部諦めてる」

男「まだ小さいのに達観してるんだな……」

男「ところでお前、何かして欲しいことや欲しい物はあるか?」

エルフ「……できれば、痛いのは嫌です」

男「痛いことなんてしないさ。言っただろう、可愛がってやるって」ワシワシ

エルフ「……なら、特にありません」

男「ん……そうか」

 (確かに敵意のようなものは感じないが、その分無感情だな……)

 (この子に愛されるというのはなかなか骨が折れそうだ)

男「まずは夕飯にしようか」コト

エルフ「私も席に座るのですか…?」

男「当たり前だろう」

エルフ「当たり前ではないと思います。私は奴隷です」

男「俺と一緒に食うのは嫌か?」

エルフ「嫌というわけではありませんが」

 「主人の命令というのならそうします」

男「あぁ、そうしろ」

男「どうだ、飯は美味かったか?」

エルフ「はい、とても」

男「その割にはニコりともしないんだな」

エルフ「奴隷ですので」

男「そ、そうか……」

エルフ「……」

男「……」

男「なぁ……」

エルフ「なんでしょうか?」

男「率直に聞こう。お前は何をしてもらったら嬉しい?」

エルフ「それは、同じ苦しみを与えるのでも」

 「持ち上げてから苦しめる方が苦痛は何倍にも感じるという」

 「そういった手法のための情報収集でしょうか?」

男「いやいや、そんなつもりは微塵もないよ」

 「というかその年で恐ろしいことを考えるね、お前」

男「本当に何でもいいんだよ」

 「俺はお前が喜ぶ顔が見てみたいんだ」

 「そのためだったらなんでも……と言っても」

 「逃がして欲しいとか言われたら困ってしまうんだが」

エルフ「言いませんよ。逃げたいだなんて」

男「? どうしてだ?」

エルフ「母も父も、姉も弟も友人も、みんなみんな殺されてしまいました」

 「逃げた先で私を待っていてくれる者は誰一人としていないのですから」

男「!!」

エルフ「もし叶えていただけるというのなら私が望むのは安らかな死」

 「あぁ、安楽椅子に座って静かに息を引き取りたい……」

男「そんなの……駄目に決まってるだろッ!!」

エルフ「? すみません、ご主人さま。怒らせるようなことを言ってしまって」

 「奴隷の私には死ぬ権利さえもありはしないというのに」

男「そういうことじゃない…!」

エルフ「……すみません」

男「俺はな……、お前を食うために買ったんだ」

エルフ「はぁ、そうなんですか」

 「……ちなみにそれはどちらの意味でですか?」

男「お前を味噌汁の具にする」

エルフ「それは……楽には死ねそうもありませんね」

 「残念です」

男「だがその前に、お前には俺に惚れてもらう」

エルフ「それはまたどうしてですか?」

男「その方が美味い味噌汁になる」

エルフ「そうですか」

男「だから、お前。俺の家族になれ」

エルフ「……はい?」

男「俺がお前を幸せにする。だから俺の嫁になれと言っている」

エルフ「私は今、プロポーズされているのですか?」

男「ただの予告殺人……いや、予告殺エルフだ」

 「お前が俺を愛した時がお前の死ぬ時だ」

エルフ「その決め台詞、ちょっとカッコいいと思いました」

男「ありがとよ」

男「俺は今日からお前に全力で尽くす」

 「もっと生きたい、もっとこの幸せを感じていたい、そう思わせてから殺してやる」

エルフ「歪んだ愛情ですね」

男「こんな首輪も足枷も必要ない」カチャカチャ

 「代わりに明日、とびきりでかい宝石がついた指輪を買ってきてやる」

 「だから俺の嫁になれ、エルフ」

エルフ「……奴隷に拒否権はありません」

男「今は、それでいい」

なんだこれ・・・なんだこれ!

翌日――。

男「エルフ、受け取ってくれ」キラン

エルフ「……まさか、本当に買ってくるとは思いませんでした」

男「言っただろ、全力で尽くすって」

 「ほら、左手の薬指出してくれ」

エルフ「どうぞ、ご主人さま」

男「ご主人さまもやめてくれ、お前はもう奴隷じゃないんだから」

エルフ「ぬしさま」

男「まだ堅苦しいが……、まぁいいか」

男「汝、エルフは男を夫として認め永遠に愛することを誓いますか?」

エルフ「保留でお願いします」

男「了解。では、指輪の交換を」スッ

エルフ「ぬしさまの指輪はないのですか?」

男「いやぁ、実はエルフの指輪を買うのが限界で……」ハハハ

エルフ「こんな大きな宝石がついたもの買うからではないですか」

男「それがこの街で一番大きい宝石だったんだ」

エルフ「……重いので外していいですか?」

男「最初から最後までシまらないなぁ」

男「おっと、そろそろ仕事に行かないと」

 「エルフは家でゆっくりくつろいでてくれ」

エルフ「はい」

キィ・・・バタン。

エルフ「……」

 「私がお母さんに……。いえ、子どもはまだいませんでした」

 「奥さん、妻、お嫁さん、家内、ハニーetc」

 「どうしてこんなことになったのでしょうか…?」

保守厨が来るぞ

クソスレ下げ

エルフ「……」

 「暇です」

 「暇は猫を殺すと言います」

 「……何かが混ざっている気がします」

 「暇です……」

男「俺は今日からお前に全力で尽くす」

 「もっと生きたい、もっとこの幸せを感じていたい、そう思わせてから殺してやる」

エルフ「歪んだ愛情ですね」

男「こんな首輪も足枷も必要ない」カチャカチャ

 「代わりに明日、とびきりでかい宝石がついた指輪を買ってきてやる」

 「だから俺の嫁になれ、エルフ」

エルフ「……奴隷に拒否権はありません」

男「今は、それでいい」

男「ただいま、エルフ……ってなんだこりゃ!」

ごちゃ~・・・

エルフ「おかえりなさいませ、ぬしさま」

男「これは一体どうしたんだ?」

 「まさか! 強盗でも押し入ってきたのか!?」

エルフ「いえ……掃除を、しようと思いまして」

男「は?」

ごちゃ~・・・

エルフ「掃除を……」

男「とりあえず、片付けるか」

 「これじゃあ夕飯も作れやしない」

エルフ「あ……、夕飯も作りました」

男「そ、そうか……」ゴクリ

 (掃除でこのありさまだと、料理も覚悟した方がよさそうだな……)

エルフ「お口に合うかどうかわかりませんが」

男「お?」

男「いい匂いだ……。それに見た目もいい」

エルフ「……冷めないうちに」

男「あぁ、いただきます」パクッ

 「……うん! これはうまい!」

エルフ「ありがとうございます」

男「いやこっちこそ、ありがとう」

 「こんなに早くエルフに愛してもらえると思わなかったよ」

エルフ「愛情はまだありません。暇だっただけです」

男「まだありません、か」

 「……掃除も暇だったからやろうとしたのか?」

エルフ「はい。母が昔やっていたのを思い出して……」

男「もし嫌じゃなかったらなんだが、エルフのお母さんの話」

 「聞かせてもらってもいいか?」

エルフ「普通の母だったと思います」

男「そうじゃなくて、何か楽しかった思い出とかさ」

エルフ「そうですね……あぁ、こんなことがありました――」

男「へぇ、優しいお母さんだったんだな」

エルフ「はい」

男「ごちそうさま」

 「おいしい夕飯も食べられたことだし、はりきって片付けるとするか」

エルフ「すみません……」

男「気にするな。気持ちだけで十分だよ」

エルフ「てつだいま、あっ」

どんがらがっしゃ~ん!

男「だ、大丈夫か!?」

エルフ「……はい」ケホ

男「よしっ、これでだいたい片付いたな」

 「疲れたー、風呂に入って今日はもう寝るかぁ」

エルフ「ご一緒した方がいいですか?」

男「背中、流してくれるのか?」

エルフ「はい。母も父とよくそうしていました」

男「子持ちでそのイチャつきっぷりはすごいな……」

 「そうだなぁ、エルフが嫌じゃなかったら頼んでいいか?」

 「変なことは絶対にしないから」

エルフ「変なこととは、具体的にどんなことですか?」

男「え、えっちなこととか…?///」

エルフ「その回答は具体的でしょうか?」

 「……私は構いませんよ」

男「おっ、一緒に入ってくれるのか」

エルフ「えっちなこととかしていただいても」

男「えっ?」

エルフ「はい」

男「……」ゴクリ

エルフ「かゆいところはないですか?」ゴシゴシ

男「あぁ、気持ちいいよ」

エルフ「流しますね」ザパァ

男「ありがとう、エルフ。今度はエルフも洗ってやるよ」

エルフ「わかりました。お願いします」

男「あぁ、任せ……」クル

エルフ「……」ジー

男「なんでこっち向いてるんだ」

エルフ「?」

男(子どもだと思っていたが、以外に胸あるんだな……)

エルフ「洗っていただけるそうなので……」

男「前は自分で洗えるんだから、普通、背中だけだろう」

エルフ「でも母はいつもこうしていました」

男「大胆だなぁ、エルフのお母さんは」フゥ

エルフ「それで、私の身体はぬしさまに洗って貰えるのでしょうか?」

男「あぁ。……背中だけな」

エルフ「わかりました。お願いします」クル

男「おう」

エルフの幼妻買いたい、間違えた、エルフの脳味噌汁食べたい
眠気限界おやす

エルフ「キュウリとトマトの味噌汁出来たわよー」
黒エルフ「玉ねぎとじゃがいもと厚揚げの味噌汁もあるぞー」

SS書くために半休使ったったwww

>>61

男「はぁー、いい湯だったな」

エルフ「はい、気持ち良かったです」

男「風呂がだな」

エルフ「はい、お風呂がです」

男「よし、寝るか」

エルフ「はい、寝ましょう」

男「その……よかったのか?」

 「エルフのベッド、買ってこなかったけど……」

エルフ「夫婦は同じベッドで眠るものではないのですか?」

 「私の父と母はそうでした」

男「エルフの両親はほんとに仲がよかったんだな」

 「一度会ってみたいもんだ」

エルフ「すみません、ぬしさま。母も父も他界してしまっているのでそれは……」

男「いや、俺の方こそすまない。今のは失言だったな……」

エルフ「そんなことはありません」

 「私の両親に会いたいとおっしゃってくれたのは、素直に嬉しく思います」ニコ

男「お、お前今!」

エルフ「? どうかしましたか?」

男「いや……、なんでもないよ」

 「それじゃあ、一緒に寝るか」

エルフ「はい、不束者ですが」ミツユビ

男「……それもお母さんがやってたのか?」

エルフ「はい」

男「それもうプレイの一種だろ……」

エルフ「?」

男「とにかく寝るぞ。寝るだけだ」

エルフ「はい」コロン

男「おやすみ」


エルフ「……」

男「……」

エルフ「……ぬしさま」

男「どうした、眠れないか?」

エルフ「はい」

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