P「雪歩が焼肉屋でユッケ食べて食中毒に当たった?」 (122)

P「やっぱ生肉は危険だよな」

――事務所――


P「なんか腹減ったな……」

春香「え? いまなんと!?」

P「いや、だから腹が減ったなって」

春香「じゃあ食べに行きますか!?」

春香「プロデューサーさんのおごりで!」

P「……」

P「な、なんで俺がおごらなきゃいけないんだよ……」

春香「え?」

P「いや、だから何で俺が――」

春香「え?」

P「だか――」

春香「え?」

P「……」

P「もう一回やったらマジで殴るからな?」

春香「じょ、冗談ですよ! 冗談!」

春香「そんな怒らないでくださいよ、プロデューサーさん」

P「いや、自分がやられてみろよ……」

P「かなり腹たつから」

春香「えへへ……」

P「……」

春香「わかりました!」

P「……あ?」

春香「お詫びに今日は私が奢りますよ!」

春香「なんでもいいですよ!」

春香「私、稼いでるんで!」

P「……思いっきり言ったな」

春香「まあ、プロデューサーさんも大体わかってますよね?」

P「俺の給料は殆ど変わってないのに……」

春香「何が良いですか?」

春香「焼肉、お寿司、高級中華、イタリアン、フレンチ」

春香「なんでも奢っちゃいますよ!」

P「んー」

P「じゃあ――」

真「焼肉!」

P「……?」

真「ボクは焼肉がいいです!」

春香「え……」

真「雪歩も焼肉が良いよね?」

雪歩「う、うん……」

真「いやあ、春香が奢ってくれるなんて……」

真「ボクたち良いところにきたね!」

春香「……」

支援

春香「ちょ、ちょっと待って!」

真「……?」

春香「なんで私が真達に奢らなくちゃいけないの!?」

真「だって春香が自分で――」

春香「プロデューサーさんと行くから!」

真「……?」

春香「二人きりで行けると思うから奢るって言ったの!」

真「なにそれ」

真「ずるいずるい!」

春香「やかましい! お邪魔虫!」

真「なんだとー!?」

雪歩(真ちゃん、お願いだから空気読んで……)

真「プロデューサー!」

P「あ?」

真「春香はプロデューサーと二人っきりがいいみたいですよ!」

春香「な……」////

真「ボクたちは邪魔だって!」

真「ひどくないですか!?」

P「え、あー、まー、そのー」

雪歩(……田中角栄?)

P「みんな仲良くしろよ……」

春香「奢る筋合いはないもん!」

真「あ、じゃあ、奢らなくていいや」

春香「は……?」

真「割り勘でいいよ」

春香「……?」

真「割り勘で四人で行こう!」

春香「ぐ……」

真「ね? 春香」ニヤニヤ

春香(プロデューサーさんがいなければ……)

春香(殴ってやるのに……)グヌヌ

雪歩「あわわ……」

――焼肉店――


P「さて、食うか」

真「普通の店ですね」

P「当たり前だろ」

P「高校生が○々苑なんて贅沢すぎる」

雪歩「……」パラパラ

春香(服に臭いがついちゃうよ……)

春香(なんだかんだでお洒落な店に行こうと思ったのに……)

P「じゃあ、適当になんか頼むか」

P「なにがいい?」

真「>>23

春香「>>24

雪歩「>>25

ウミガメのスープ

フォアグラ

ハチノス

お前ら何で焼肉屋来たんだよ…

真「ウミガメのスープを!」

春香「フォアグラ!」

雪歩「……」

真「どうしたの? 雪歩?」

雪歩「別に……」

真「……?」

雪歩「ハチノスを」

P「なんかマニアックな注文だな」

P「普通カルビとかロースとか……」

P「……まあ、いいけどな」

――しばらくして


P「お、ハチノスがきたぞ」

真「雪歩のだね」

雪歩「……」

P「なんか本当に蜂の巣みたいだな」

雪歩「はい」

雪歩「ハチノスは牛の第二胃の俗称です」

雪歩「焼きすぎると固くなってしまうので」

雪歩「炙る程度の感覚で食べてください」

P「へえ、勉強になるな」

P「お、今度はフォアグラがきたみたいだな」

春香(フォアグラ……)

春香(本当はもっとお洒落なレストランで……)

春香(プロデューサーさんと食べたかったな……)

春香(ナイフとフォークを使って……)

女性「……」ツカツカ

P「……?」

春香「……?」

女性「ちょっとよろしいですか?」

P「は、はあ……」

女性「動物はあなたのご飯ではないんですよ?」

P「え……?」

女性「フォアグラがどんなに残酷な食材かあなた方はご存知?」

春香「え、ええと……」

真「うわっ、頭のおかしい人だよ、雪歩」コソッ

雪歩「真ちゃん! お願いだから静かにしてて!」アワワ…

ちょっと待て超展開すぎる何だよこの女性wwwwwwwwww

P「いや、まあ、私達は提供されているものを買っているだけで……」

女性「そういう考えだから動物達が殺されてしまうんです!」

P「う……」

女性「世界中全ての人が動物を食べることをやめれば!」

女性「誰も動物を食用に飼おうとはしないはずです!」

女性「需要があるから動物達は殺されているんです!」

女性「動物達はあなた方の――」

P(うわあ……)

春香「……」

真(――の割にはこの人太ってるんだよな)

雪歩(ハチノスが焦げちゃうううううう)

P「やっといなくなったか……」

春香「焼肉店にいる時点でお察しですよね」

真「ああいう――――はマジで勘弁して欲しいね」

雪歩「真ちゃん!?」

P「お、今度はウミガメのスープか」

真「お! 待ってました!」

春香「ウミガメのスープなんて食べたことないよ」

雪歩「私も……」

雪歩「真ちゃんは食べたことあるの?」

真「うん……」

真「前に一度だけね」

雪歩「……」

このSSは何処に向かっているんだ…

真「……」ズズズッ

真「……」

真「……店員さん」

店員「は、はい」

真「これはウミガメのスープで間違いない?」

店員「ええ、そうですね」

真「偽装してたりしない?」

店員「失礼な! それは間違いなくウミガメのスープです!」

真「そう……」

真「わかったよ」ガタッ

店員「……?」

真「ありがとう」タタタッ

――――
――――――


P「その日のうちに――」

雪歩「真ちゃんは自ら命を絶ちました……」

春香「彼女に一体何があったのでしょう……」

P「彼女の死の真相をあなたは解くことが出来るでしょうか」

P「あなたの奮闘、楽しみにしています」

P「さて、次はなにを頼もうか」

春香「>>49

雪歩「>>50

おい

カルビ

ユッケ

春香「カルビがいいです!」

P「お! いいな!」

雪歩「私はユッケをお願いします」

P「店員さーん!」

P「カルビうめえ!」

春香「やっぱり焼肉はカルビですよ! カルビ!」

雪歩「ユッケ……」

雪歩「すみません、店員さん」

店員「は?」

雪歩「なんですか? これは?」

店員「そちらはご注文の桜肉のユッケです」

雪歩「私が頼んだのは牛肉のユッケなんですけど」

店員「え、えーとですね……」

店員「牛肉のユッケは規制がありまして……」

店員「提供できないんですよ……」

ユッケ歩

雪歩「そんなことは聞いてないです」

雪歩「私が言っているのは――」

雪歩「牛肉のユッケをこのテーブルにもってこい」

雪歩「ただそれだけです」

店員「で、ですから――」

雪歩「口から糞を垂れている暇があったら――」

雪歩「さっさと持ってきてください」

店員「……」

――――
――――――


店員「――というわけでして……」

店長「……」

店長「萩原の人間か……」

店員「……?」

店長「しょうがない、適当にやって出すか」

店員「え……」

店員「まずくないスか?」

店長「大丈夫だよ」

店長「第一、ユッケなんて全国で山ほど食われてたんだぞ?」

店長「他の食材よりちょっと危険ってだけで――」

店長「九割九分安全なんだよ」

店員「は、はあ……?」

店長「よっしゃ! これでいいだろ」サッ

店員「……」

店員「ホントにいいんスか?」

店長「ああ、かまわねえよ」

店員「お待たせしました」コトッ

雪歩「遅いです」

雪歩「ユッケ一つにいつまでかかってるんですか?」

店員「……」

店員「……すんません」

P「……」

春香「……」

雪歩「……」モグモグ

雪歩(正直、全然美味しくないです……)

雪歩(まあ、お店のランクからすればこんなもんなのかな?)

ヤバいよ…

――――
――――――


店員「ありがとございやしたー」

P「ふう、食った食った」

春香「この後どうしますか?」

P「まあ、時間的にも解散で良いだろ」

春香「ええ!? そんなあ……」

P「だって、電車なくなるぞ、春香」

春香「えー、まあそうなったらそうなったでー」////

P「却下」

春香「じゃあ、カラオケ!」

春香「カラオケ行きましょう!」

P「……んー」

春香「一時間だけ!」

春香「一時間だけですから!」

P「一時間……」

春香「だって、今日お喋りできなかったじゃないですか」

P「カラオケでお喋りは出来ないだろ……」

春香「――と思いますよね?」

P「……」

おい雪歩はどうしたんだ

――カラオケ店――


P「へえ、結構洒落てるな」

春香「そうなんですよ!」

春香「A○Bの○っちゃんとか――」

春香「俳優の佐○健とかも使ってるんですよ!」

P「へー」

真「じゃ、さっそくボクが一曲!」ピピッ

ああ、カラオケルームってそういう…

真「とーどかないメーッセージ♪」

雪歩「キャー! 真ちゃーん!」シャンシャン!

P「……」グビッ

春香「ささっ、もう一杯」トクトク

P「んー……」ゴクゴク

P「……ぷはっ!」////

春香「良い飲みっぷりですね!」

春香「さ、どうぞどうぞ!」トクトクトク

P「……////」ポケー

――――
――――――


真「ほら! 春香も歌いなよ!」

真「ボクばっかり歌ってて――」

春香「……」////

真「も、もしかして飲んでる?」

春香「……ふあ?」

真「ちょ! プロデューサー!?」

P「」グデー

真「」

真「なんでプロデューサーが潰れて……」コツン

真「……?」

真「酒瓶……」

真「こんな短時間で?」

真「……いや、そもそもいま何時なんだ?」

真「……」バッ

真「い、一時間なんてとっくに過ぎて……」

真「春香!? 勝手に延長したでしょ!?」

春香「うへ~」////

真「あー! もう!」

真「雪歩! もうとっくに時間――」

雪歩「……」

真「……雪歩?」

雪歩「……ん」モゾ…

真「雪歩、どうしたの?」

真「体調悪いの?」

雪歩「……」…コク

真「え!? 本当に!?」

真「大丈夫!?」

雪歩「ちょ、ちょっと……」

雪歩「よくないかも……」ブルブル

真「ちょ、体も震えてるし……」

真「寒いの?」

雪歩「す、少し……」

雪歩「オロロロロロロロ…」

雪歩下痢ギターーー!

真「ちょ、ちょっと待ってて!」

真「いま毛布借りて――」

雪歩「うべ……」ビチャビチャ

真「あ……」

雪歩「う……」

雪歩「うぐ……」

真「て、店員さん呼んでくるね……」

真「少し待っててね!」タタタッ

――――――
――――

雪歩「う、うう……」ブルブル

雪歩「う……」

雪歩「うええええええ」ビチャビチャ

雪歩「はあ、はあ……」

P「……ZZZ」

春香「ふへへ……」グー…

同情の余地ねぇ…

――――
――――――


真「ここです……」ガチャ

店員「はい」

店員「う……」

雪歩「ふーっ、ふーっ……」

店員「ちょっと僕だけじゃ無理だな」ボソッ

店員「もう何人か連れてきますね」

真「すみません、お願いします」

店員「……」タタタッ

真「雪歩、大丈夫?」サスサス

雪歩「だ、だいじょ――うぷっ」

真「あ……」ゴソ

真「ハンカチ、使って」サッ

雪歩「だ、大丈夫だから」

真「大丈夫じゃないよ」フキフキ

雪歩「は、ハンカチ汚れちゃ――」

真「ハンカチなんて汚れるのが当たり前だよ」フキフキ

雪歩「……」

雪歩「……ごめんね、真ちゃん」

真「平気だよ、雪歩」

真「トイレまで歩ける?」

雪歩「う、うん……」ヨロッ

真「僕に掴まって良いから」ガシッ

雪歩「で、でも私――」

雪歩「服も汚れてるし……」

真「いいから」グイッ

雪歩「真ちゃん……」ジワッ

真「もう、泣いちゃダメだよ、雪歩」

雪歩「……うん」グスッ

この流れ…
まこちんの今日の洋服がお気に入りのじゃないことを願う…

――――
――――――

店員「あ……」

真「あ……」

雪歩「……」

真「彼女、トイレに連れて行きます」

真「すみませんが、お願いします」

店員「はい、わかりました」

真「さ、行こう雪歩」グイッ

雪歩「う、うん……」フラ…

真「大丈夫――、じゃないよね……」

雪歩「ん……」ピタッ

真「雪歩……?」

雪歩「あ……、う……」プルプル

真「どうしたの? 気持ち悪い?」

雪歩「ん……」ジワッ

雪歩「や……」

真「雪歩!? 大丈夫!?」

雪歩「真ちゃ――」


…ブリッ

ノロウイルスかな?

…ビチビチビチッ

雪歩「……」

真「……」

雪歩「あ……」

真「……」

雪歩「あああああ!!」

真「な、泣かないで、雪歩」

雪歩「あああああああ!!!」

真「と、とりあえず、トイレに行こう?」

真「ね?」

雪歩「うわあああああああ!!」ヨロ…

真「……」ガシッ

真「……」ヨタヨタ

――トイレ――


真(個室で良かった……)

真(高い店だけあって、広いし……)

真「雪歩、とりあえず出せるだけ出しちゃって」サスサス

雪歩「う、うん……」

雪歩「う、うげ……っ」…ピチャピチャ

真「ビニール袋貰ってきたから……」

真「下着は捨てちゃうよ?」

雪歩「……」…コクリ

真(後は……)

真(トイレットペーパーとウェットティッシュで――)

真「……」フキフキ

雪歩「うぐ……」

真「靴下も捨てようね」

雪歩「うん……」

真「じゃ、ちょっとボク出るね?」

雪歩「え……」

真「廊下、拭いてこないと」

雪歩「あ……」

雪歩「……ごめんね、真ちゃん」ジワッ

真「大丈夫だよ、雪歩」

真「こういう時はお互い様なんだから」


…ガチャ

服も汚れてるから捨てて、帰りは全裸で帰らせよう

真「あ……」

店員「……」フキフキ

真「す、すみません!」

店員「……」

真「ボ、ボクがやります!」

店員「いや、いっす」

真「で、でも……」

店員「仕事なんで」

真「……」

店員「……」ゴシゴシ

真「……」ペコリ


…ガチャ

ゆきぽ「本当にごめんなsオロロロロロラロ」

店員・真「…」

飲み会で一人だけ素面で皆介抱しなきゃいけない人の辛さがにじみ出てるな

――――
――――――


男「お嬢さん……」

男「服、お持ちしました」

雪歩「すみません……」

男「車、待たしてあります」

雪歩「はい……」トボトボ

真「……」

男「菊地さん……」

真「は、はい!」

男「この度はとんだところを……」

真「い、いえ……」

男「今回のことでどうかお嬢さんと――」

真「だ、大丈夫ですから」

男「……ありがとうございます」

男「支払いのことは当然ですがこちらで始末つけるので……」

男「菊地さんはこのままお帰りになって結構です」

男「車、待たしてあるんで」

菊地「へ、平気です」

男「そう言わずに……」

菊地「大丈夫ですから」

菊地「あと二人、なんとかしなくちゃいけないのがいるので……」

男「……」

男「何かお手伝いできることは?」

菊地「いえ、十分してもらいましたから」

菊地「ありがとうございました」

男「いえ、礼を言うのはこちらのほうです」

男「ありがとうございました」スッ

何故菊地表記に…

男(まこちんやっぱ天使だわ…)

――――
――――――

――翌日

――事務所――


P「全ッ然覚えてない……」

春香「同じく……」

真「まったく!」

真「ボクが二人を背負ってタクシーに乗せたんですからね!?」

P「痛い出費だ……」

真「寒空の下で凍死するよりマシでしょう?」

春香「あー、頭痛い……」ズキズキ

春香「雪歩だけ先に帰っちゃうなんて……」

真「二人がいつまでたっても起きないからだよ!」

真「雪歩は門限があったんだから!」

P「いや、面目ない……」

P「雪歩は風邪引いたらしいし……」

P「親御さんにも申し訳ないよ……」

P「……反省します」

春香「同じく……」

真「はあ……」

真「事務所のみんなには自制心が足りないよ……」


                            おわり

春香「じゃあ気晴らしにカラオケ行きましょう!カラオケ!」

まっこりんカッコいいけどそれじゃあお姫様にはなれな…

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