黒子「…お姉様に追い出されましたの」(296)

黒子「行く所がありませんの」

上条「……ああそう、つまり?」

黒子「非常に不本意ですが今晩泊めて下さいまし」

上条「断る」

黒子「泊めて下さいまし」

上条「…断る!!」

黒子「泊めて下さいって言ってるんですの!!」ウルウル

上条「断るっつってんだろなんで俺に言うんだよ!?」

とおま~

上条「他に居るだろ頼る奴なんて!! わざわざ俺ん家まで押し掛けて来た理由をプリーズ!?」

黒子「………知り合いには頼れませんの」

上条「…なんで?」

黒子「……わたくしと繋がりがある方なら少なからずお姉様とも繋がりがありますの…理由を話せばお姉様の名前に傷がつきますので」

上条「俺も御坂とはよく会うけど」

黒子「一応口は固そうですし、というか貴方からお姉様にわたくしを家に泊めたなどまず言わなそうですので」

上条「……………」

上条「…だからってなぁ、いきなり男の所に来るってどうなんだよおい」

黒子「わたくし貴方を男性とは思っておりませんから、むしろ猿ですの」

上条「…やっぱ他当たれお前」

黒子「か弱い女性が頼って来てるのにそんな事言うんですの!?あんまりですの!!」

上条「だったらか弱そうな素振りくらいしろよなんなんだよホント!?」

上条「つーかよ、常磐台中学のお嬢様ならホテルとか余裕で泊まれんだろ」

黒子「論外です、ホテルなんてチェックインした瞬間にIDから身元が割れて即学校へ連絡ですの」

上条「…なら風紀委員の詰所は? 一応風紀委員だし何かしら理由付けて一晩くらいなんとかなるだろ」

黒子「だから知り合いが居る所やお姉様が知っている場所はダメなんですの!!」

上条「………わかった」

黒子「泊めてくれまして?」

上条「良いとこ知ってるからそこに行こうか白井」ニコッ

黒子「良いところ?」

……

小萌「女の子を一人一晩だけ預かってですか?私は構いませんよ?」

上条「よし、流石路頭に迷った学生の救世主の小萌先生!!」

黒子「はぁ、先生ですの?」

小萌「あなたですか困ってる子って言うのは、遠慮しないで泊まって行って下さいね?もちろん事情を言いたく無いならそれでも構いませんから」ニコッ

黒子「………わかりましたの、一晩お世話になりますの」ペコリ

上条「んじゃ先生、お願いします」

小萌「はい、じゃあ今日は三人で仲良く過ごしましょうか♪」

黒子「三人?他に誰か……」

結標「なに小萌、また拾って来たの?」スタスタ

黒子「げっ」

結標「あら、白井黒子じゃないの」

小萌「あれ?お知り合いなんですか結標ちゃん?」

結標「まあ、一応知り合いね」

黒子「……申し訳ありませんがやっぱりやめておきますの、では失礼します」スタスタ

上条「えっ、泊まってかないの白井!?」

小萌「ほぇ?」キョトン

結標「私の顔見て逃げるなんて失礼な奴ね…」

………

黒子「…やっぱり貴方が泊めて下さいまし」

上条「お前なぁ…人がせっかく紹介したのに…はぁ」

黒子「……知り合いはアウトと言ったと思いますけれど?」

上条「知り合いじゃなきゃ構わないんだな? よし、なら姫神か吹寄か青ピ辺りをあたって…」

黒子「………」ジトッ

上条「……なんだよ」

黒子「また知り合いに当たる可能性もありますし…出来れば上条さんが泊めて欲しいのですが」

上条「………んな事言われても」

黒子「………お願いしますの」

上条「……わかったよ、勝手にしてくれ」

黒子「ご厄介になりますの」ペコリ

上条「…不幸だ」

…………

黒子「では上がらせていただきます」スタスタ

上条「はいはいいらっしゃいませー」

禁書「あれ?短髪のお供のポニーテールなんだよ」

黒子「お邪魔しますの」

禁書「何しにきたのかな?」

黒子「ちょっと泊まらせて戴こうかと思いまして…」

禁書「…………とうま?」ジトッ

上条「…仕方ないだろ…野宿させる訳にもいかねーし…」

禁書「……ふーん?」

黒子「別に上条さんと仲良くするつもりありませんからご心配無く」

上条「泊めてやるのになんて言い種だよおい…」

黒子「で、わたくしは何処で寝れば良いでしょうか?」

上条「ん? もう寝床の心配か? 晩飯すらまだなのに」

黒子「こういう事は事前に話し合うべきですので」

上条「そっか、なら…ベッドかな?」

黒子「ベッド…あの、一つしかありませんけれど?」

上条「上条さんの狭い寮になんてベッドが二つも三つもある訳ないだろ」

黒子「………」ジトッ

上条「…なんでせう?」

黒子「…あのベッドで三人も寝るんですの?」

上条「…待て、勘違いするなおい」

黒子「別に隠さなくても若い男女が一つ屋根の下に寝泊まりしているのですから、わかっておりますの、ええ」ササッ

上条「だから違うって言ってんだろ!?」

黒子「わたくしはお風呂場辺りで眠りますので、ええ、夜は構わず、どうぞよろしくですの」

上条「話聞けよ!?さりげなく人の寝床奪おうとすんな!!」

禁書「とうまとわたしは一緒に寝てないよ? とうまはお風呂場で寝ているから」

黒子「……えー、そうなんですの?」ジロッ

上条「…何故上条さんがそんな疑るような視線を浴びなきゃならないんだ」

黒子「だって、上条さんですし、ねぇ?」

上条「……なんだそれ、酷い…」

黒子「まあそれはおいといて、ホントにわたくしがベッドを使っても構わないのでしょうか?」

上条「…ああ、構わな……………」

禁書「…とうま?」


黒子「…どうかなさいまして?」

上条「……インデックスもベッドなんだよな」

禁書「うん、二人なら普通に眠れるかも」

上条「………」チラッ

黒子「なんですの?」

上条「…白井、やっぱお前風呂場」

黒子「え?何故ですの?」

上条「………うん、なんか、ねぇ?」

黒子「ほぇ?」キョトン

禁書「…?」キョトン

黒子「まあ家主がそう言うのならば従いますけれど……うーん?」

禁書「一緒じゃダメって事かな?」

上条「……うん、念のために」

黒子「念のためってなんなのです?別にシスターさんと一緒でもわたくしは構いませんのに」

上条「ダメ、絶対ダメ」

禁書「…?」

黒子「まあ、良いですけど」

上条「理解が早くて助かる」

黒子「……何故か不本意な疑いがかかっている気がしますのですが?」

上条「気のせい気のせい」

シエンタ

禁書「でもとうまは何処で眠るのかな?」

上条「…………んん」

黒子「別にベッドでなくても床にお布団を敷けばよろしいと思いますが」

上条「………まぁ、な…そうなんだが」

禁書「とうまもベッドで寝れば良いのに」

上条「………仕方ない、俺は今日だけ隣の土御門の世話になる事にする」

黒子「えぇ?どうしてそうなるのですか?」

禁書「…………むぅ」

上条「ちょっと話してくるから待っててくれ」スタスタ

禁書「…………」ムスッ

黒子「………ふーむ、けっこう固い方ですのねぇ」

きてますきてます

ちょっと待ってて15分くらい

禁書「……ねぇくろこ?」

黒子「なんですの?」

禁書「どうしてここに泊まりに来たのかな?」

黒子「……えーと…それは」

禁書「……とうまと仲良しなの?」

黒子「そういう訳でもないのですが…今日は他に頼れる方もおりませんでしたので…はぁ」

禁書「短髪は知ってるのかな?」

黒子「知ってたら来てませんの…ちょっと今はお姉様に敵視されておりますし…はぁぁ~」

禁書「短髪となにかあったの?」

黒子「………あんまり言いたくありません」

禁書「なんで?」

黒子「……わたくしにも一応羞恥心というものがありますし」

禁書「恥ずかしい事したの?」

黒子「……ええばっちり最中にお姉様に見られ………はぅあああ!!?」ビクッ

禁書「ふぇ!?」ビクッ

黒子「誘導尋問ですの!?ついつい白状してしまう所でしたの、見掛けによらず恐ろしい方ですの…!!」ジリッ

禁書「え?」キョトン

上条「……なにしてんのお前ら?」

黒子「はぅ!?聞いてましたの!?」

上条「誘導尋問だなんだって所からなら」

黒子「……な、なら良いです気にしないで下さいまし」

禁書「短髪に見られたってなにを見られたのか知りたいかも」

黒子「ちょっと黙って下さいまし!!!!」

上条「……御坂が追い出す程ショッキングな事ねぇ……うーん」

黒子「ストップ!!ちょっとストップですの!?考察するのは禁止しますお願いだからやめて下さいまし!!!?」バタバタ

上条「まあ良いか、そのうち分かるだろ聞かなくても」

禁書「うん、そうだねとうま」

黒子「ぜっっっったいに教えません!!」

上条「わかったわかった、んで白井、飯どうする?」

黒子「…ぜぇ…ぜぇ…晩御飯ですの?」

上条「ああ、食うんだろ?」

黒子「ああはい、実はお腹ペコペコですし」

上条「んじゃ待っててくれ、すぐ作るから」

黒子「上条さんが作りますの?」

上条「他に誰が作るんだよ」

禁書「とうましか作れる人居ないかも」

上条「………………………」ジト

禁書「なにかなとうま?」

上条「…いや、なんでもない危なっかしいしやっぱり諦める」

黒子「……わたくしが作りましょうか?」

上条「っ!?」シュバッ

禁書「作れるの?」

上条「…む、無理はしなくて良いんだぞ白井?」ソワソワ
黒子「むっ、心外ですの!! きちんと調理実習はこなしておりましてよ!?」

上条「……つまり、実戦経験は無しと?」

黒子「んまっ!!聞き捨てなりません!!いいですわたくしが作ってギャフンと言わせてやりますの!!」

………

上条「………で、出来た料理がこれか」

黒子「ええそうですの!!」フンスッ

禁書「わぁ…」キラキラ

黒子「まず前菜のサラダは10種類の野菜とツナを和えたものでオードブルに白身魚のソテー、メインディッシュは豚バラ肉の照り焼き、デザートに黒胡麻プリンのヨーグルトソース風味、
どうですか?冷蔵庫にあった限られた食材から可能な限りのコースをやってみせましたの!!」ドヤッ


禁書「ごちそうだぁ!!」キラキラ

上条「」

上条「」

黒子「どうですか上条さん、わたくしが料理の出来ないダメ女という先入観を覆された気分のほうは?」ニヤッ

禁書「すごいかもくろこ!! こんなごちそうとうまは作ってくれないもん!!」キラキラ

黒子「ふふふふふ…常磐台中学の一流シェフも唸る調理実習の賜物ですわ、どうだこんちくしょう!!」ドヤッ

上条「………冷蔵庫」ガチャ


上条「……………な、なんも残ってねぇ」

上条「……一週間分の食料が…」ガクッ

………

禁書「ごちそうさまなんだよ!!」ゲフッ

上条「……ごちそうさま」

黒子「お粗末様ですの、どうです? 中々いけてたと思いますけれど」

上条「うん、旨かったよ…」ウルウル

黒子「……泣く程ですの?」

上条「……確かに白井は料理上手いよ、でも家庭料理としては俺は0点を付ける!!」

黒子「なんですと!? ど、どうしてですの!?」ガーン

上条「一回分の食材に一万近く使う料理が認められる訳ねぇだろ金欠病舐めんなちくしょお!!!!」ブワッ

黒子「えー…みみっちいですの」ジトッ

上条「うるせぇお嬢様にはどうせ俺の苦労なんかわかんねーよ!!」ウルウル

>>19のポニーテールになんで誰も突っ込まないの?
ツインテールじゃないの?

気づかんかったわ

黒子「お金なら心配なさらずともちゃんと払いますわよ…一応一晩宿借りする訳ですし」

上条「…泊まる事には別に金なんかどうでも良いけどよ」

黒子「なら食材の分はわたくしが支払うという事にしますの、よろしくて?」

上条「………すまん、断りたいが貰わないと餓死しかねん」

黒子「ならすぐにお渡ししますの…えーと」ゴソゴソ

禁書「そのお金でまた明日もごちそうなのかな?」キラキラ

上条「…なわけねーだろもやし食ってろもやし、炒めてやるから」

禁書「…えー」ショボン

黒子「………あら?」ゴソゴソ

上条「どうした?」

黒子「………お、お財布…置いてきちゃいましたの」テヘッ

上条「」

>>68
ごめん、間違ってた

上条「……よーしおーけぇ、明日は貰えるよな?」

黒子「………えーと」

禁書「くろこ?」

黒子「……その、暫く帰らないつもりでして…」

上条「あぁん!?ふざけんなインデックスの飯どうすりゃ良いんだよ冗談キツいぞうぉい!!」

黒子「……うぅ…でもお姉様に会わせる顔が…」

禁書「…そんなに怒ってるのかな?」

黒子「…そりゃもう、まるで汚物を見るような眼差しでわたくしを…はぁ…」ウルウル

上条「一体何したらアイツがそんなに怒るんだよ…」

黒子「何というかナニというか…人生でもトップクラスに入る失態でしたの…はぁ…」ショボン

上条「……御坂に嫌われたって事か?」

黒子「……はい」

上条「…わかったよ、とりあえずは金の事は良いよ、自分らで食ったもんだしな」

黒子「ごめんなさいですの…」シュン

上条「でも、条件がある」

黒子「条件…ですか? 何でしょうか?」

上条「…帰れ、それが条件だ」

黒子「…え?」

禁書「………」

説教

黒子「………あの、どうしてですの?」

上条「御坂がそこまでお前を嫌うとは思えないんだよ、きっと心配してる筈じゃないか?」

黒子「…………いえ、それは恐らく無いと…」


上条「信じてやれよ、お前の唯一無二のお姉様で尊敬出来るパートナーなんだろ御坂は」

黒子「……………まぁ、そうなのですけれど」

上条「だったらきちんと謝れば許してくれるだろ?御坂はつまんねぇ事で人を嫌ったりする奴なんかじゃないし」

黒子「事情にもよるんですのよねー…はぁ…」

上条「俺も一緒に謝ってやるから」

上条「…なんだよそんなに気まずいのかよ?」

黒子「はい、もうホントに一生のトラウマレベルかと」

上条「……………」

黒子「……………」

禁書「スフィンクスーおふろはいろー」トテトテ

ミニャー!?

上条「……わかった、なら御坂に聞いてみる、良いな白井?」

黒子「えっちょ!?」ビクッ

上条「お前が何したか知らねーが、御坂がお前を嫌うってのが信じらんねーんだよ、だから確認する」ポチポチ

黒子「えっやめっ…うぁぁぁ!?」オロオロ

美琴『もしもし?』

上条「御坂?今話せるか?」

美琴『うん、大丈夫だけど…どうかした?アンタから掛けてくるなんて珍し過ぎるわよ?』

上条「…ちょっとな」チラッ

黒子「」プルプル

美琴『で、何の用?』

上条「………何かさ、さっき白井が街うろついてるの見たんだが…何かあったのか?」

黒子「……っ…」ピクッ

美琴『…………あー黒子?知らないわよあんな奴なんか』

上条「………」

美琴『もう黒子とは絶交したから私に聞かれても知らないわよ』

黒子「……」ジワッ

上条「…一応聞くけどさ、絶交ってなんでだ?」

美琴『………………アンタには言えないわね』

上条「なんでだよ?あれだけ仲良かったのが絶交とか相当だろ?教えてくれよ御坂」

美琴『うっさいわね!!アンタってか男に言えるような話じゃないのよ!!』

上条「俺にあたっても仕方ないだろ!!白井泣いてたんだぞおい!!」

美琴『…とにかく!!あんな変態なんて私はもう知らない!!アンタも黒子に会ったら私に近寄んなって言っといてよね!!じゃ切るから!!』ブチッ

上条「おいもしもし!?御坂!?……くそ、ホントに切りやがった」

黒子「………お姉様…」ポロポロ

言っちゃ悪いがやたらと遅いからな

黒子「………はぁ」グスッ

上条「……白井、教えてくれ、お前何したんだ?」

黒子「…………」フイッ

上条「言ってくれねーとわかんねーだろ、あれだけぶち切れる理由は一体なんなんだよ?」

黒子「………」ウルウル

上条「泣いたってわかんねーよ、お前は御坂と仲直りしたくねぇのかよ?」

黒子「したいに決まってますの!! でも無理ですもの!!」ポロポロ

上条「無理だなんて自分で決め付けてんじゃねぇよ白井!! お前と御坂は本当に信頼しあってた仲間で、友達で…パートナーだったんだろ!?
そんな簡単にそれを捨てて良いのかよ!!良くない筈だろ!?だったら諦めるのはやめろよ!!自分が間違った事をしたならもう間違わなければ良いだけなんだから、失敗に対して必死になって反省して後悔して…全力でそれを乗り越えるべきだろ!?
だから言えよ白井!!お前が何を悔いてるのか、何故御坂に嫌われてしまったのかを!!
それからどうすれば元に戻れるか俺も考えて、手伝ってやる!!お前が本当に居たい場所に、必ず帰してやる!!
もう無理なんて幻想は俺が粉々にぶち壊してやる!!だから言えよ!!まずはそからだろ、白井!!」

黒子「お姉様をオカズにオナニーしていたらばっちり見られてしまいましたの」

上条「えっ」

上条「えっ?」

黒子「ええもう夢中になって色々とお姉様の私物を使いつつsparking!!してしまいまして、ええ」

上条「そ、そうか」

黒子「…………」

上条「…………」

黒子「で、言いましたけれど、どうしたら仲直り出来ますの?」

上条「…………」ダラダラ

上条「…………」

黒子「どうしろと?」

上条「………」ダラダラ

黒子「…お姉様が絶交という幻想をどうぶち壊してくれるんですの?」

上条「………」ダラダラ

黒子「…そういう反応するってわかっていたから言いたくありませんでしたのに」ウルウル

上条「なんか…ごめん…」

黒子「…お姉様に追い出されましたの」

しょーちゃん ◆sho/Nrx0p2 [] : 投稿日:2013/01/31 23:24:15 ID:4XMWqnPA0
逃げねぇよ、明日仕事終わったら必ずやる

だから落とせ

ついで

俺の文句はここで言え!!(`・ω・´)
自己紹介板自己スレ
過去に書いたSSとか貼ってある

禁書「あれ?どうかしたのかな?」トテトテ

上条「………なんでもない」

黒子「………ええ、なんでもありませんの」

禁書「ふーん?」

ニャー

上条「………」

黒子「………」

禁書「あ、スフィンクス!!ちゃんと身体拭かないとダメ…こら!!そんなところで寝ころんだらとうまのマンガがびちょびちょになっちゃう!!」

ニャー!?


上条「…とりあえず、明日考えるか」

黒子「…ええ、今日はもう寝ましょうか」

………

上条「……じゃあ、俺土御門んとこ行ってくるから、お休み…」トボトボ

バタン

禁書「………」

黒子「………」

禁書「もう寝る?くろこ?」

黒子「…ええ、もうヘトヘトですので」

禁書「おふろ場で?」

黒子「…まぁ、そういう風に言われておりますしそうですわね」

禁書「寝づらいと思うのだけれど?」

黒子「仕方ないですの、厄介になっている出前文句も言えませんので」

禁書「とうまはああ言っているけれど女の子がそんな所で寝るのは良くないよ」

黒子「…うーん、しかし」

禁書「大丈夫かも、くろこがとうまより早く起きればバレないよ」

黒子「……良いんですの?」

禁書「うん、わたしも誰かと一緒のほうが良く眠れるんだよ」

黒子「そこまで言うなら…お言葉に甘えさせて頂きますの」

禁書「うん、くろこはごちそう作ってくれたからわたしは優しくするんだよ!!とうまと違ってね!!」フンスッ

黒子「……優しさが身に染みますわね…はふぅ」ウルウル

……翌日

上条「…………なんだこれは」ゴクリ

黒子「…はぅ…ぁ…そ、そこ…ぅあ…zzZ」

禁書「…ん…zzZ」スリスリ

黒子「…ぁ…お姉…やん…はう…!? あ…///…zzZ」ピクン

禁書「…ん……っ…zzZ」モゾモゾ

黒子「あ…ぁ…や…ひぅ////……zzZ」ビクンッ

上条「………」ゴクリ

上条「…ってぇ!?お前らなんで一緒に寝てんだダメっつったろおが!!?!」

黒子「ほぇ?」パチッ

禁書「う?」パチッ

飯と風呂行ってくる

飯は俺が食っておいたぞ

ただいま

はよ

禁書「…ん…おはようとうま」

黒子「…ふぁ…良いところでしたのに…」

上条「……まったく…言う事聞けよなホント…」

黒子「それはまぁ、謝りますけど…」

禁書「わたしが一緒に寝ようって言ったんだよ」

上条「……白井、インデックスになにもしてねーだろうな」ジロッ

黒子「……心外ですの、なんでそんな風に思われてるんですの?」

上条「だってお前、同性愛者じゃん…」

黒子「失礼な!!誰でも良い訳じゃないですのに!!」

禁書「ふぁ…」ウツラウツラ

………

上条「さて、都合良く今日は休日な訳だが」

黒子「何かなさるんですの?」

上条「ん、御坂に会うつもり」

黒子「なっ!?お姉様をデートに誘おうとでも!?そんなのわたくしが許しませんわよ!?」

禁書「なんで短髪?」ジト

上条「勘違いすんなよ、会うのはお前だ白井」

黒子「えっ?」ビクッ

上条「御坂を説得して仲直りすんだよ、頑張れ」

黒子「えっ…でも…」オロオロ

上条「俺も一緒に謝ってやるから、な?」ポン

黒子「……うぅ」

………

美琴「で、連れてきたと」

上条「うん」

黒子「………」モジモジ

美琴「私嫌よ、もう黒子なんか知らないもん」プイッ

黒子「………」ビクッ

上条「そんな事言うなよ御坂…」

美琴「言うわよ!!ホンっトに冗談キツかったんだから!!」

黒子「……お…お姉様…」ウルウル

美琴「同室の娘ももう決めたから、婚后さんに話したら二つ返事でOKだったわよ」

黒子「……ぅ…」ジワッ

美琴「あんたの私物、今日中、私が戻る前に引き上げてよね、出来なかったら外に放り出しとくんだから」

黒子「………ふぇ…」ポロポロ

上条「御坂、もうやめてやれよ、可哀想だろ?」

美琴「あんたは黙っててよ!!どうせろくに事情も知らない癖に!!」

上条「どうせおまえもしてんだろ」
美琴「なっ、ななな、そんな訳ないじゃない!」

上条「…知ってるよ全部聞いたし」

美琴「えっ?」

黒子「………」

上条「昨日俺の寮に泊めたんだよ、行くとこ無い誰も頼れないっつーから無理矢理泊まらせた」

美琴「…………………」

黒子「か、上条さん?」オロオロ

上条(こう言っといた方が良いだろ、男の部屋に押し掛けたとか心証悪いだろうし)

美琴「…………ふーん」

上条「お前が怒るのも無理ないけどさ、許してやれよ」

美琴「…その前にちょっと良い? どうして黒子泊めたの?」

上条「知り合いが困ってたらそりゃほっとけないだろ普通…ましてや女の子だぞ?」

美琴「……………」

黒子「………ぁ…う…」オロオロ

上条「…ホントに絶交とか考えてるのか?」

美琴「………当たり前じゃん」

黒子「………」ジワッ

上条「……はぁ」

上条「………どうしても無理か?」

美琴「………無理よ、何回も言わせないで」

黒子「………」カタカタ

上条「…なら、新しい寮室決まるまでは俺の部屋に泊まらせるしかないな」

美琴「なっ、どうしてそうなるのよ!?」

上条「行くとこ無いんだろ?この際屋根さえ付いてれば御の字だと思ってもらう」

黒子「え…その…」

美琴「………………………………………」

美琴「どうしてそうなるのよ、迷惑でしょ?」

上条「いや、正直家にいる猫と猫の生態を偽装したごろ寝シスターよか役に立つ」

美琴「…女の子を部屋に無理矢理住まわせるつもり?」

上条「一時的になら大丈夫だろ、多分…」

美琴「…………」

黒子「」ガタガタガタ

美琴「……………アンタ、もしかして黒子好きなの?」

黒子「えっ」

上条「嫌いじゃねーよ、当たり前だろ」

美琴「……………………………………………………………」

黒子「ちょ…」オロオロ

上条「はっきり言うとな、つまらない事で親友だった奴を厄介者にしてる今の御坂よりは好きだ」

黒子「」

美琴「…………」ワナワナ

美琴「…………」ジワッ

上条「……泣くなよ、俺だってこんな事言いたくねーんだぞ?でも許せる事じゃないから言うんだ」

黒子「」

美琴「…だって…」ウルウル

上条「確かに白井は行き過ぎかもしれねーよ、でもさ…友達なら笑って許しあえる筈だろ?」

黒子「」

上条「白井、良い子じゃん、お前だってわかるだろ?」


美琴「………………」キッ

黒子\(^o^)/

…………

上条「いたい…何故ぶたれたんだ俺」

黒子「……お姉様の気持ちをひとっっっつも理解してないからですの」

上条「御坂の気持ち? つっても対象にされた事ねーから分からんぞ…友達と絶交する程ではないと思うけど」

黒子「そっちじゃねぇですの!!!!」

上条「えっ?」

黒子「仲直りどころかbadendまっしぐらですのよこれ!?どうすんですの!?」

上条「………うーん…」

…………

美琴「…………」グスッ

美琴「………なんなのよもう…ひっぐ…」ポロポロ

上条「…御坂」

美琴「っ!!」ビクッ

上条「…さっきはすまない、お前の気持ちを軽く考えてた」

美琴「………今さら何よ、黒子と仲良くすれば良いじゃん」ポロポロ

上条「白井がどうにかして御坂の事理解しろって言ったんだよ」

美琴「……………………」

上条「俺、考えたよ…御坂の気持ちを理解するにはどうすりゃ良いのか」

美琴「………答え、出たの?」

上条「一応、な…正解かどうかわかんねーけど」

美琴「それはなに?教えてよ」

上条「…………」ゴクリ

美琴「………」ソワソワ

上条「み…御坂のオカズはなに?」

美琴「……え」

上条「あ、ちなみにオカズはオカズでもご飯と食べるオカズじゃないからな?」

美琴「」

美琴「」

上条「正解かどうか分からんがもう他に方法も無い、こうなったらみんなで秘密さらけ出して等しく平等になるしかないだろ」

美琴「」

上条「あ、やっぱり言いづらいか?だよなやっぱり」

美琴「」

上条「なら俺から言うよ御坂、俺のオカズはぶっちゃけたくさん居るけどさらに言えばお前も使った事ある、ごめん」

美琴「」

上条「あれ?御坂?」



上条「………気絶してる」

………

美琴「………あれ?」キョトン

上条「御坂!!気が付いたか!!」

黒子「お姉様!!」

美琴「…んん?なに、私気絶してた?」

上条「しばらく起きないから心配したぞ…」

黒子「…お姉様」ソワソワ

美琴「……んー、なんか記憶が曖昧ねぇ…黒子、なんかあったの?」

黒子「えっその…」

上条「……御坂? もしかして覚えてない?」

美琴「…あれ?なんか1日日付が飛んで……え、私丸1日気絶してたの!?」

黒子「………」

上条「………」

美琴「…聞いてる?」

黒子「ええ、お姉様は丸1日気絶していましたの」

上条「目が覚めて良かった良かった」

美琴「……あれー?なんかすっごい重要な事聞いたような…夢だったのかしら?」

……

上条「と、言う訳で全て丸く収まりました」

禁書「へー」

上条「…なにその反応」

禁書「とうまは短髪をおかずにしてるんだって?くろこから聞いたんだよ」

上条「えっ」

禁書「へんたい」プイッ

上条「」

………

美琴「……ん?」

黒子「お姉様?どうかなさいまして?」

美琴「…いや、部屋の前に誰か…」

ガチャ

上条「…泊めて下さい」ウルウル

美琴「えっ」

黒子「えっ?」

上条「インデックスの視線が怖くてお家帰れない…」ウルウル

美琴「」

黒子「」

おわり

ねる、じゃーな

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