真美「す・ば・る・く・ん!」昴「なんだよ」 (104)

※注意グリマス

真美「いやはや、今日もダンスの練習頑張ってたねえ」

昴「なんだ見てたのか」

真美「そりゃあ昴くんを待ってたからね!昴くんのダンス、ちょーカッコよかったよ!」

昴「そうかよ」

真美「じゃあ遊びにいこっか!」

昴「オレはもう帰るつもりだ」

真美「じゃあいこー!」ガシッ

昴「あ、おい!」

真美「うーん、どこ行く?」

昴「オレが知るかよ」

真美「あ!じゃあ昴くん野球好きだからバッティングセンターいこうよ!」

昴「勝手にすればいいだろ、オレは帰る」

真美「もう、つれないなあ!ちょっと遊ぼうって言ってるだけっしょ!」ガシッ

昴「わかったから離せ!」

真美「んっふっふ~!わかれば良いんだよ!」

カキーン

真美「よっ決まりました!ホームラン!」

昴「まーな、これくらい楽勝だぜ」

真美「さっすが昴くん!景品どうぞ!」

昴「おおジュースかセンキュー!」ゴクゴク

真美「真美のくちづけ付きだよ!」

昴「ぶっ!げほごほ!」

真美「冗談だよ冗談、蓋閉まってたっしょ?」

昴「ふざけんな!」

真美「にひひっ!」

真美「でも意識してるならやっぱりそっちの趣味が」

昴「ねえよ!真美が突然変なこと言い出すからだろ!」

真美「そうかなー?」

昴「ちっ……相変わらずよくわかんないやつだよお前」

真美「んっふっふ~!じゃあ次はゲームセンター行こーか!」

昴「いや、時間的に無理だろ
もう入れない時間だぞ?」

真美「あ、そっか……もしかして真美と行きたかった?」

昴「ちげえっての!」

真美「またまたそんなこと言っちゃって本当は?」

昴「別に行きたくねーよ!」

昴「大体さあ、人気アイドルがこんな風に遊んでて良いのかよ」

真美「ダメなの?」

昴「いや、ダメとかじゃなくゴシップとかに色々書かれるかも知れないだろ?」

真美「そうだね……」

昴「わかってくれたか?」

真美「昴くんかっこいいもんね……ひょっとしたら彼氏と間違われるかも……」

昴「もういいよ……」

真美「じょ、冗談だってば!」

昴「つーか、なんでオレなんかに構うんだ?
オレはただのスクールに通う見習いアイドル
真美、お前は人気アイドルだろ」

真美「なんでって……なんとなく?」

昴「……真面目に質問したオレが馬鹿だった」

真美「まあなんでって言われたらなんとなくしか無いね
暇だし」

昴「暇って……」

真美「あ、昴くん今日泊まってかない?今日家に誰もいなくて暇なんだよねー」

昴「知るかよ、オレは帰るからな」

真美「ちぇー」

真美「じゃあ帰ろっかなー」

昴「ああ、そうだ真美」

真美「なに?」

昴「無理矢理付き合わされたけど楽しかったぜ!ありがとな!」

真美「うん、どういたしまして!」

昴「じゃあなー!」

真美「じゃあねー!」

真美「……ああやって女の子を落とすんだね
なんかまこちんにそっくり」

真美「す・ば・る・く・ん!」

昴「また来たのか……」

ガヤガヤ
アミマミチャンダ
キンチョウスル

真美「ご飯食べに行こーよ!」

エッドウイウカンケイ?
アラー

昴「ああ、わかった!いこう!」

真美「へへっ!やーりぃ!」

ニンキアイドルオトスナンテ
サスガスバルクン

昴「違うから!勘違いしないで!」

昴「なんかあのままあの場所にいたらいらない勘違いが起きそうだったな……」

真美「もう、なんで引っ張るのさ?
……今日は攻め?」

昴「ちげえから!……ああめんどくせえ……」

真美「大丈夫?」

昴「大丈夫じゃねえよ……」

真美「そう?じゃあ行こっか!」

昴「はあ……」

昴「……で、どこ行くんだ?」

真美「えっとね、ちょー高級なとこ」

昴「はあ!?そんなの払えねーぞ!?」

真美「大丈夫だよ!真美が奢るから!」

昴「いや、年下に奢ってもらうとかダメだろ」

真美「真美の方が先輩だよ?」

昴「そういうことじゃないからな?」

真美「わかったよもう、その近くのファミレスでいい?」

昴「それで良いよ……」

店員「いらっしゃいませ
お二人様ですか?」

昴「はい」

店員「ではこちらへ」

昴「オレ達以外にお客さんいないな」

真美「まあそんなときもあるっしょ」

昴「まあお客さんいないならアイドルってばれないだろうな」

真美「そういえばそれもそうだね」

昴「……もっと自覚しろよ……」

真美「昴くん何にするの?」

昴「えっと……ミートスパゲティにするかぁ」

真美「じゃあ真美もそれで」

昴「同じやつか、すいませーん!」

店員「はい」

昴「ミートスパゲティ2つで」

真美「あとドリンクバー2つね!」

店員「かしこまりました」

店員「お待たせしました、ミートスパゲティです」

昴「ありがとうございます」

真美「あーあ、昴くんが拒否しなければ今頃最高級ナントカが2つとワイングラスが2つ並んでるはずなのに」

昴「ちょっと待て、最高級ナントカって高級なことしかわかんねーぞ
あとワインは飲める年齢じゃ無いだろ」

真美「いいじゃん、気分の問題だよ
高級ってついてれば高級なんだよ
ジュースだってワインっぽく飲めばワインっしょ」

昴「そうかもな、じゃあこのミートスパゲティに高級ってつけてみれば?」

真美「うんそうだね!じゃあ高級スパゲティいただきまーす!」

昴「……それで良いのかよ……」

真美「うん美味しい」モグモグ

昴「ん?真美って左利きなんだな」モグモグ

真美「うん、そうだよ?昴くんとおそろいだね!」

昴「そんなこと言ったらいったい何人おそろいになるんだろうな」

真美「うーん……まあまあ、細かいことは気にしないの」モグモグ

昴「それもそうだな」モグモグ

真美「あー、美味しかった!ごちそうさま!」

昴「まあうまかったよな」

真美「ねえ昴くん、今日泊まってかない?」

昴「真美お前いっつもそれ言ってないか?」

真美「そうかな?でも昴くんともっと仲良くなりたいしさ!」

昴「……わかったよ、ちょうど明日は休みだしな」

真美「やったー!」

真美「こっちだよ!」

昴「……ところで今日他に誰か来ないのか?」

真美「来ないよ?真美と昴くんの二人っきりだよ!」

昴「二人っきり?親とか双子の妹の亜美は?」

真美「いないんだ……みんなそれぞれ用事があってさ」

昴「ふーん……」

真美「ただいまーって誰もいないんだけどね」

昴「お邪魔しまーす」

真美「ま、ゆっくりしていってよ」

昴「………」

真美「あ、もしかして二人っきりで緊張してるの?」

昴「してねえよ」

真美「そう?」

昴「ただ、こんな女の子っぽいことするのひさしぶりな気がしてな」

真美「お泊まりが?うーんじゃあゲームしよっか!スマブラ?パーティ?」

昴「……ま、そう簡単に女の子っぽくなれるわけないか……
スマブラにしようぜ
オレピカチュウな」

真美「んっふっふ~!真美のピットに勝てるかな?」

昴「くっそー!また負けた!」

真美「んっふっふ~!真美に敵無し!」

昴「あー、もう限界!疲れた!」

真美「真美の完全勝利!……ってもうこんな時間だよ………お風呂入ろっか!」

昴「ああ、どっちから入る?」

真美「?なに言ってるの?一緒に決まってるっしょ?」

昴「えー、まあいいけどよ」

昴「案外広いな」

真美「まーね」

ゴシゴシ

真美「ねえ昴くん」

昴「なんだよ」

真美「身長は真美の方が大きいよね?」

昴「そうだな」

真美「胸は昴くんの方がおっきいね」

昴「な!なに言ってんだよ!たいして変わんないだろ!」

真美「いいですなー、揉み心地良いだろうなー」

昴「何すんだよ!やめっ!うわー!!」ズテーン

真美「昴くん!?」

昴「いてて……」

真美「もう、風呂場で暴れるから怪我するんだよ?」ペタッ

昴「真美が変なことしようとしなかったら大丈夫だったろ!いてっ!」

真美「うん、そうだね……ごめんね昴くん」ペタッ

昴「いやまあこれ以上責める気は無いけどよ……」

真美「はい、これで怪我したとこ全部貼ったね」ペタッ

昴「ありがとな」

真美「今度は怪我しないように気をつけて揉むよ」

昴「おい」

真美「じゃあ寝よっか」

昴「ああ……ところでオレの分の布団とか無いのか?」

真美「なに言ってんのさ、一緒に寝よ?」

昴「……やっぱり?」

真美「別に昴くんの胸揉んだりしないよ?」

昴「今ので疑惑が上がったんだが……」

真美「ほら!ね?」

昴「わかったよ!ったく……」

昴「………なあ真美」

真美「なに?」

昴「お前って以外と髪長いんだな」

真美「でしょ?よく言われるよ」

昴「それから………」

真美「ん?」

昴「ちょっとくっつきすぎじゃないか?」

真美「寒いんだからしょうがないっしょ」

昴「オレは暑いぞ……」

真美「……ねえ昴くん」

昴「なんだよ」

真美「アイドルって楽しい?」

昴「はあ?」

真美「だから昴くんはアイドル楽しいのかなって」

昴「あのなあ、オレはまだ見習いなんだよ
仕事なんか入ってねーよ」

真美「それもそうだね………」

昴「でもまあ、ダンスとか踊ったりするのとか歌ったりとか
楽しいっちゃ楽しいかな」

真美「ふぅん……」

昴「そういう真美はどうなんだよ」

真美「え?真美?」

昴「やっぱりそういう質問するってことは
売れてるアイドルなりに辛いことがあるってことだろ?
例えば楽しくないって感じることがあるとか」

真美「そんなことないよ
仕事は楽しいし、毎日楽しいよ
疲れとかはオフや暇な時間にたっぷりリフレッシュするしね」

昴「ふーん……」

真美「でもさあ……昴くんちょっと勘違いしてると思うよ?」

昴「勘違い?」

真美「真美ってさ、言うほど売れてないんだよね」

昴「…そうか?かなりテレビでみるぞ?」

真美「そうだね、多分周りから見たら売れてるんだろうね」

昴「?」

ちょっとテスト
ID変わった?

真美「まあ、そんなことどうでもいいよね!」

昴「いやどういうことだよ、オレ気になるぞ?」

真美「いいのいいの!なんでもないから!」

昴「……まあいいけどよ」

真美「ところで昴くん、明日はなにして遊ぶ?」

昴「明日もかよ……というか仕事は?」

真美「んっふっふ~!休みじゃなきゃ誘わないっしょ!」

昴「それもそうだな……まあなんでもいいよ」

真美「じゃあこの前行けなかったゲームセンター行こっか!」

昴「おう!」

昴「う……ん?」

昴「あれ?ここどこだ?」

昴「ってああ、真美の家に泊まったんだった」

昴「真美いないな……どこいったんだ?」スクッ



真美「あ、おはよう昴くん!あとで起こそうと思ってたのに」

昴「おはよう、意外と早起きなんだな真美って」

真美「まー、いっつも亜美がいるときは起こしてるからね
ところで昴くん、髪の毛ボサボサだよ?
洗面所で直してきた方がいいっしょ」

昴「ああ……悪い」

昴「ふう、これでよしっと」

真美「朝ごはん出来たよ!」

昴「おお、うまそうだな!………って………」

真美「どうしたの?」

昴「いや、テレビで見たぞ
お前って料理に変なもの入れるだろ」

真美「嫌だなあ昴くん、自分も食べるものに変なもの入れるわけないっしょ?」

昴「他人に食べさせるなら入れるのか……」

真美「それともハバネロ入れた方が良かった?」

昴「いやあ、本当に美味しそうだ!」

真美「でしょでしょ?」

昴「美味しい」

真美「良かった!」

昴「思ってたより美味しかったよ」

真美「それってほめてるの?」

昴「もちろん」

真美「ならいいよ、おかわりいっぱいあるからね!」

昴「おお!」

真美・昴「ごちそうさま!」

真美「じゃあ少し休憩したら遊びに行こうよ」

昴「ああ、そうだな」

真美「テレビなにやってるかなー」ピッ

キミガクレタカラナナイロボタン

昴「あ、これって竜宮小町のが宣伝してるCMだな」

真美「…………」ジー

昴「……」

テレビ『映画みてね!』ハーイ

真美「………」ボー

昴「……?真美?テレビ変わったぞ?」

テレビ『ぎゃおおおおん!』

真美「え……?ああごめん、ぼーっとしてた」

昴「大丈夫か?」

真美「じゃあ遊びに行こうか!」

昴「ああ」

真美「さあ!沢山資金は用意したから倒すぜゲームセンター!」

昴「よっしゃあ!……って倒す?」

真美「まずはここからしばらく歩いたところのゲームセンターだよ!」

昴「何軒まわるつもりだ!?」

真美「そりゃ沢山っしょ!レッツゴー!」

昴「お、おい!」

店員「ま、またです!!」

店長「どういうことだ……何か道具でも使ってるんじゃ……」

店員「いえ!まったくの正攻法です!」

店長「くっ……!このままだとクレーンゲームの商品がすべて取られてしまうぞ!」

店員「こうなったらクレーンのアームを弱くするしか…!」

店長「やむを得ない、行動に移せ」


真美「あれ?なんかアームが弱くなったような……」

昴「凄いけどもうやめた方が……」

真美「まあ簡単だけど」ガタン


店員「ダメです!限界まで弱くしたのに無意味です!」

店長「もうだめだ……終わりだあ……」

真美「次はあれにしよっと!」

昴「お、おい!そろそろまずいって!人が集まって来たぞ!」

スゲー
アノコスゴイゼ
ドッカデミタヨウナ……

真美「時間切れかあ……」テクテク

昴「?」

真美「店員の兄ちゃん、これ全部返すよ」

店員「えぇ!?」

昴「えっ!?」

真美「あ、やっぱりこれは貰っとくね」

店員「は、はあ……」

真美「あー楽しかった!次行こっか昴くん!」

昴「あ、ああ……」

昴「すごいな真美」

真美「まあ、伊達に趣味ゲームにして無いからね
はい、これあげる」

昴「え?」

真美「このぬいぐるみ欲しそうにみてたっしょ?」

昴「あ、ありがとう……」

真美「じゃあ次行ってみよー!おー!」

昴「お、おー?」

真美「もうちょっと………そこら辺で押す!」

昴「はっ!」ポチッ

ガコン

昴「やったぜ!」

真美「んっふっふ~!なかなかコツをつかんできたね」

昴「真美のおかげだよ!」

真美「まあそれほどでもあるかな!」

店員「あわわわ……」

真美「あ、これだけ貰って後は返すよ」

店員「えっ?」

真美「じゃあ次行ってみよー!」

昴「おー!」

昴「あはははは!」

真美「楽しそうだね昴くん」

昴「だって真美!」

真美「……昴くんが心を開いてくれて嬉しいよ」

昴「ああ!オレも真美と仲良くなれて嬉しいよ!」

真美「じゃあ、コンプリートしちゃう?まわりのゲームセンター」ニィッ

昴「ああ、ここまで来たらやってやろうぜ!」ニィッ

ちょっとテスト

ちょっとテスト

昴「あー、楽しかった!」

真美「んっふっふ~!コンプリート出来なかったけど楽しかったね!」

昴「……真美、ありがとな」

真美「急になに?」

昴「いや、本当に楽しかったよ
また遊ぼうぜ!」

真美「うん!今度はまた違うことしようよ!」

昴「ああ!今度はオレが他の遊びを教えてやる!」

真美「期待してるよ?昴くん!」

昴「じゃあな!また後でメールしてくれよな!」

真美「わかってるよ!じゃあね!」

フリフリ

真美「さて……」

真美「なんで兄ちゃんはそんな怖い顔してるんだろ」

P「…………」

テスト

真美「昴くん!おーい!」

キタヨ
ヤッパリオーラガチガウナア
ソレデイテキドッテナイヨネ

昴「ああ、待ってくれ!今準備する!」

モウカンゼンニオトシタンダネ!スバルクン!

昴「だから違うってば!じゃあお疲れさま!」

真美「じゃあなにして遊ぶ?」

昴「そうだな……野球して遊ぼうぜ!」

真美「真美、今度は打っちゃうかんね!」

昴「そう簡単には打てないぜ?」

真美「で、兄ちゃんに怒られてさ!」

ズバーン

昴「へえ、それは大変だな!」

ズバーン

真美「まったくちょっとは勘弁して欲しいよ!」

ズバーン

昴「三振、交代だぜ?」

真美「また!?真美投げるの疲れちゃったよー!」

昴「じゃあ休憩するか!」

テスト

真美「んくっ……んくっ……!」ゴクゴク

昴「はあ、やっぱり経験が無い真美に投げさせるのは無理だったか~」

真美「ぷはっ!無理?真美の辞書にそんな言葉は無いっぽいよ!」

昴「言うと思ったよ!じゃあいくぜ!」

真美「よし!今度こそ!」ppppp

真美「あ、ごめん電話」ピッ

真美「もしもし?」

P『真美、大事な仕事が緊急で入ったんだ
これるか?』

真美「!うん!」

真美「ごめんね昴くん、今から仕事が入っちゃったんだ……」

昴「仕方ないだろそんなの、……頑張れよ」

真美「うん!またこの埋め立てするね!」

昴「それを言うなら埋め合わせだろ?」

真美「そうだった」

テスト

テスト

P「ああ、悪いな真美」

真美「真美、頑張っちゃうよ!」

P「突然他の役者のキャンセルが入ってさ
真美がオフで助かったよ」

真美「んっふっふ~!貸し一つだかんね!」

P「ああ!それにこれはチャンスだ」

真美「チャンス?」

P「真美をアピールするためのな!」

真美「うん!」

真美(真美は、これから……!ここから!)



真美(トップアイドルを目指す!)

監督『じゃあ頼むよ』


P『ああ、どうしてもお前が必要だったんだ』

P『え?ああ大丈夫だ、気にするな
お前なら頑張れば出来る』


監督『突然キャンセルなんてさあ……
まあ、そっくりな代わり持ってきてくれたからいいけど』

監督『でもしょせんダメな方だから期待して無いがな』

P『ま、真美!違うんだ』

監督『はっきり教えた方がいいんじゃないの?だって……』



こいつはしょせん……

……美、真美!

真美「えっ?ああ、ごめん」

昴「どうしたんだよ、ぼーっとして」

真美「なんでもないよ」

昴「そうか?せっかくオレが遊びに来たんだからシャキッとしてくれよな」

真美「ごめんごめん」

昴「じゃあ今日は何する?やっぱり前見たいって言ってた映画とか………」

真美「………」

昴「……真美?」

テスト

テスト

テスト

昴「って感じで上の空なんだ」

翼「やっぱり惚れたからどうにかしたいの~?昴くん?」

昴「だから違うってば
オレと真美はそんなんじゃねえよ」

翼「うーん、やっぱりアイドルで何かあったんだと思うな~
なんか気になること言ってなかったの?」

昴「うーん、オレが思い浮かべる限り無いが……」

翼「じゃあ私もわかんないよ~」

杏奈「あの……」

翼「どうしたの~?」

杏奈「話……聞くつもりじゃなかったけど……聞こえてきて……」

昴「ああ悪いな、場所を変えようか」

杏奈「えっと……そうじゃなくて……」

昴「?」

テスト

テスト

杏奈「えっと……アイドルの双海真美にはいろんな噂があるんだ……」

昴「噂?」

翼「噂って?」

杏奈「……まず……入れ替わりアイドルっていう噂があるんだ……」

昴「入れ替わりアイドル!?」

杏奈「うん……双海真美は元々双海亜美としてアイドルしてたって言われてるんだ……」

翼「そんなのあり得ないよ」

杏奈「……この噂はけっこう信憑性が高いみたい……
双海亜美の写真を判定で比べてもたまに違う数値を出すことが多くて
これは人の誤差の範囲外みたい……」

昴「そんなのただの間違いじゃないのか?」

杏奈「他にもアイドルとしてのデビューも、双海真美は何故か双海亜美より半年近く違うの……
写真判定の数値が違うのが頻繁に起こるのも……このデビューしてなかった半年の時期だったり……」

テスト

昴「……もしそれが本当だとして、なんだよ
それはずっと前のことなんだろ?真美が最近変なのとは関係無い気がするんだがな」

翼「だよねぇ~」

杏奈「………えっと……双海真美にはいくつか壁がある……読むね?」

昴「壁?」

杏奈「一番大きいのは妹である双海亜美の存在だ……
彼女達は双子であるがゆえに仕事を奪い合う……
何故ならそれぞれが違うアイドルとしてデビューしているから……
そしてそうやって奪い合ってもいつも必ず妹の方へ仕事はいく……
妹は竜宮小町であり、事務所やスポンサーのバックアップがついているからだ……
姉である双海真美は……ただの一アイドルであるので
バックアップはほとんど無い状態だ」

昴「…………」

杏奈「姉である双海真美にくる多くの仕事は……
本来選択肢から外れているべきであるはずの双子としての活動が多くを占める………
昨年の双海亜美と双海真美の仕事の量を比べると……
双海亜美との差は………倍以上である……」

昴「ば、倍……!?」

テスト

杏奈「まず妹が竜宮小町というバックを手にいれたのが………デビューが双海真美よりはやかったからって説がほぼ確定
でももし入れ替わりアイドルをしててこの状況になったなら………」

翼「やりきれないよねぇ……」

杏奈「えっと……この話が載ってる週刊誌が出たのが先週……
これを見た可能性は……高い……と思う……」

昴「………ありがとう、よくわかったよ
そういえばそんな感じに近いこと言ってたっけ」

翼「これからどうするの?」

昴「決まってんだろ
真美はオレの大事な友達だ
悩んでるなら助けるに決まってる」

やよい「ありがとうございました!」

真美「ありがとうございました!」

やよい「真美頑張ってたよね!」

真美「まーね、真美は頑張らなきゃいけないし」

やよい「あ、えっと……この前の週刊誌のこととか、あの監督に言われたこととか真美は全然気にしなくていいんだよ?」

真美「別に気にしてないよん!
やよいっちは優しいなあ」ナデナデ

やよい「もう!」

真美「じゃあ今日はもう終わりだしどうしよっかなあ……」ppppp

真美「電話……もしもし?」

昴『もしもし真美?オレ、昴だけど』

真美「どうしたの昴くん?」

昴『直接話がしたいんだけどいいか?』

真美「話?だったらここでも」

昴『大事な話なんだ
直接会って話がしたい』

真美「?うん、じゃあどこにする?」

昴『スクールに来れるか?』

真美「うん行けるよ」

昴『じゃあ待ってる』プツッ

真美「…………話か……」

ごめんなさい寝ちゃってましたありがとうございます
再開します
あと途中テストしまくってたのは書くのが遅くて落ちそうだったから落ちないように適当にレスしてただけです

昴「………」

真美「やっほー昴くん!待った?」

昴「おっす!真美!いや、全然」

真美「なら良かった……話って?」

昴「……真美、アイドル辛いって感じないか?」

真美「……?別に感じないよ?どうして?」

昴「……これ、見てさ……」

真美「あー、その週刊誌かあ……」

昴「もしかして真美は悩んでるんじゃないかって思って……」

真美「悩んでるよ?」

昴「真美……」

真美「それ、全部本当のことでさ
入れ替わりアイドルで、書類上は遅れて入ったことになってるし
あと、真美が竜宮小町に選ばれなかった理由も
亜美と仕事を奪い合ってる状態も
真美の仕事が少ないのも全部本当のこと」

昴「……!」

真美「驚いたっしょ?」

昴「あ、ああ……」

真美「その内容は、別に書かれる前も普通に悩んでたことなんだけどね」

昴「真美………」

真美「真美は、亜美に対してずっと負けてて本当に悔しいって思うしさ」

昴「……」

真美「アイドルなんだから誰かに負けることなんていくらでもあるよ
当たり前だよね」

昴「………!」

真美「ま、昴くんが気にすることじゃないよ
これは真美の問題なんだから」

昴「……気にすることだろ!」

真美「えっ……?」

昴「少なくともオレにとっては大問題だ!」

昴「オレは真美が悩んでるなら助けたいんだ!」

真美「助ける?」

昴「オレは、真美と友達になって本当に良かったと思ってるんだ
真美がオレを誘ってくれて、オレのアイドルのイメージが変わって………
もう真美はオレの憧れでもあるんだよ!
オレの中のトップアイドルは真美だと思ってる!」

真美「…………」

昴「………休みの日オレにダンスのレッスンつけてくれたりしたよな
歌も教えてくれた
だから、オレも!
真美の力になりたいんだ!
友達だから!」

真美「………」

昴「だから…………」

真美「ふふ……あははは!」

昴「えっ?」

真美「はあ、嬉しいよ昴くん
友達なんて言ってくれるなんてさ」

昴「ああ、当然だろ!大事な友達だ!」

真美「でもさ、別に気にしてるにはしてるけど気にして無いといえばしてないんだよねー」

昴「へ?どういうことだ?」

真美「昴くんも含めてこの事を言われたのが、何人だっけ?
まあ、正直何回も似たようなこと言われてるんだよね」

昴「えっ……?」

真美「そうしたらなんかそれまでずっと悩んでたことなのに
別に大丈夫だって思えるようになったんだ」

昴「そうなのか………」

真美「んっふっふ~!ごめんね?でもやっぱり嬉しかったよ?昴くんが真美のこと考えてくれて」

昴「……でも解決した訳じゃないよな?アイドル諦めるのか?」

真美「誰も諦めるなんて言ってないっしょ!真美はこれからトップアイドル目指すんだよ!」

昴「………でもさ」

真美「まあ、真美はこれからバリバリ進んでくから、昴くんも頑張って真美に追い付いてよ
そうしたら真美も負けないように頑張れるからさ」

昴「えっ!?オレはそんなの……」

真美「だって真美のこと助けてくれるんでしょ?
だったら真美のためにアイドル頑張って!ね?」

昴「………わかった、やっぱり真美には勝てないな
だから……アイドルで勝つ!
真美も追い越して絶対に!トップアイドルになってやる!」

真美「それまでに真美、めっちゃ頑張って抜かされずトップアイドルになるから!
昴くんとはライバルだね!」

昴「友達でライバルか……ああ!」

真美「じゃあ昴くん、これから暇?」

昴「暇だぜ、バッチリな!」

真美「じゃあレッスンしよっか!」

昴「ああ!やってやる!この前よりダンス上手くなったんだぜ?」

真美「それは楽しみですなー、じゃあ行こ?」

昴「よし!やるぜ!」

真美「……」ニィッ

真美「目指せ!」

昴「トップアイドル!」


THE IDOLM@STER

真美「ただいま戻りましたー」

亜美「真美!!」ガバッ

真美「わっぷ……亜美どうしたの?」

亜美「真美……ごめんね!本当にごめんね!」

真美「ああ……またその週刊誌かあ……」

P「お、お帰り真美……」

真美「あ、兄ちゃん!これ!」

P「これは……仕事の話か?」

真美「これからは自分でも仕事を取らなきゃね!」

昴「………」キュッキュッ

翼「わー、凄いレッスン頑張ってるね~」

杏奈「うん……」

翼「本気かあ……」

昴「………」タンッ

昴「もっと頑張らなきゃ追い付けないな!」

真美「待った?」

昴「一時間位……」

真美「ごめんごめん、埋め立てするからさ」

昴「だから埋め合わせだろ……」

オイミロヨ!アノフタリアイドルジャネ!?
マミチャンダ!!
スバルサマ!?

昴「まずい、行こうぜ」

真美「面倒なことが増えちゃったなー」

昴「でも悪い気はしないだろ?」

真美「まあね!」

真美「でさ、亜美全然起きれなくて
『なんで起こしてくれないのさ』って
亜美が起こすなって言ったんじゃん」

昴「あはははは!」

スタッフ「準備お願いしまーす!」

真美「じゃあ、いくよ!」

昴「よし、いくぜ?」

昴「絶対に!」

真美「トップアイドルに!」

真美・昴「おー!」

アイドルは道の途中

終わり

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