亜美「真美が好きすぎて堪らない」 (133)


亜美「ぁぁ…まみぃ…マミーぃぃ…」スリスリ

真美「ちょっとひびきん! これどうすんのさ!」

響「わ、わかんないぞ! 本当に催眠術にかかるなんて思ってなかったし!」

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~10分前~


真美「ねーねーひびきん、目つぶってよ」

響「なんだ藪から棒に。また何か企んでるの?」

亜美「そんなことないよ! 早くやってよ~」

響「えぇぇ絶対何かするでしょ…自分、もうその手には」

真美「もー、つべこべ言わずに目つぶってよー!」

亜美「こうなったら実力行使だよ! とりゃぁ!」バッ

響「うわぁっ! ちょ、ちょっと亜美! 目隠さないでよー!」

亜美「さぁ、真美! 今こそひびきんに正義の鉄槌を!」

真美「おっけー亜美! あなたは港区出身…あなたは港区出身…」

響「うぎゃぁー! 何するんだよー! 自分は沖縄出身だぞ!」

真美「ぐぬぬ、しぶといですな。実は方言はキャラ…方言はキャラ…」

響「キャラとか言うなー!」


亜美「ええい、おとなしくカンネイせい! 認めちまって楽になろうぜ…?」

響「認めるも何も、そんな事実存在してないぞ! っていうか離してよ!」

真美「うーむ…。ねぇ亜美、やっぱりひびきんじゃかかんないんじゃない?」

亜美「ね。亜美もそんな気がしてきたよ」

真美「やはり、ひびきんには早すぎたようだ…」

亜美「へっ、家でママのおっぱいでも飲んでな」パッ

響「もう! なんだよ散々からかっといて!」

真美「でも…ひびきんのここだけは、随分とアダルティーですなぁ~」

亜美「ばいんばいんですなぁ~」

亜美真美「んっふっふ~!」

響「セクハラで訴えるぞ!」


……………
………

響「催眠術?」

真美「そう。この本にやり方書いてあったんだけど」

亜美「その通りにやっても、上手くいかないんだよー! ひびきん責任とってよね!」

響「なんで自分が責任取らなきゃいけないのさ! それに、あんなやり方じゃかかるわけ無いだろ!」

亜美「えー、なんでー?」

真美「目をつぶって、暗示したいこと繰り返して…」

亜美「ね、簡単でしょう?」

真美「まるでひびきんみたいに完璧だよ!」

響「自分そろそろ怒るぞ…」フルフル


亜美「んもー、そうキャッキャしないでよー」

響「それを言うならカッカだぞ! 大体そんなやり方で完璧とか言うのは、100万年早いぞ! いいか、完璧って言うのは」

真美「じゃあひびきんやってみてよ」

響「もっと崇高な……えっ?」

真美「ひびきんなら完璧に催眠術かけられるんでしょ? じゃあコロッとやってみてよ」

響「え、えーっと、それとこれは」

亜美「ええー!?できないの!? ひびきん完璧だと思ってたのにな~」

真美「ね~。完璧なひびきん久々にみてみたかったなぁ~」

響「ぐっ……ノルな自分…これは罠だぞ…」

亜美「完璧なひびきんだったらソンケーするな~」

真美「完璧じゃないのは小学生までだよね~」

亜美真美「ねー」

響「ぐぬぬ……!」


響「わ、わかったよ! やればいいんでしょやれば!」

真美「わーい! さっすがひびきん!」

亜美「ふっともも! にのうで! うなじ!」

響「二の腕とうなじは関係ないだろー…。はぁ全く、で、誰にやってみればいいんだ?」

真美「はいはーい! 亜美がいいと思いまーす!」

亜美「ええっ!? 聞いてないよ!」

響「ふっふっふ、亜美でいいんだな…? わかったぞ、さっきの仕返しをしてやる…」ブツブツ

亜美「うあうあー! なんで亜美なのさ! 真美ぃ!」

真美「ダイジョーブだよ亜美、どうせひびきんだよ?」ヒソヒソ

亜美「そりゃあそうだけど…」ヒソヒソ

真美「どうせかかりっこないんだからさ、まるっきし反対のことして、完璧な、か・ん・ぺ・き・な、ひびきんを褒めてあげようよ」ヒソヒソ

亜美「むむむ…それもまたイッケイ…」


響「さぁ亜美! 覚悟するんだ! 自分、とっておきの考えたからな!」

亜美「きゃーひびきんやめてー(棒」

真美「スパッとコロッと落としちゃいなYO! ひびきん!」

響「任せてよ真美! さぁ亜美、目をつぶるんだ!」

亜美「んっふっふ~、ひびきんにできるかな~?」

響「つべこべ言わず目をつぶるさー!」

亜美(もーひびきんは本当に単純なんだからー)

響(できるできる絶対できるぞ自分を信じるんだ)


響「いくぞ…」スゥ

響「亜美! お前は真美のことをお姉ちゃんと呼ぶ!」

真美「は?」

亜美(は?)

響「どうだ亜美、考えもしなかっただろ。でも今日から真美はお姉ちゃんだぞ」

真美(まぁ今日からも何も、元から姉ですけど)

亜美(真美がお姉ちゃん…?)

響「そうだ、真美はお姉ちゃん。真美じゃなくてお姉ちゃんって言うんだぞ」

響「ほらだんだん真美がお姉ちゃんになってきたでしょ? お姉ちゃんお姉ちゃん…」

真美「…ひびきん、流石にそんな催眠かからないって思うけど」

響「しっ、今良い所なんだから!」

亜美(お姉ちゃん…真美が…お姉ちゃん…)


亜美(そんな催眠かかるわけないっしょー)

亜美(まったく、ひびきんのトンチンカンっぷりにはびっくりだよ!)

亜美(…………)

亜美(……でも、考えたこともなかったなぁ)

亜美(真美がお姉ちゃんかぁ。確かに生まれた順番は真美のが先だけど…)

亜美(でもやっぱりお姉ちゃんって感じはしないなぁ…)

亜美(友達? いや、それ以上だと思う…家族だし…)

亜美(じゃあ、恋人? ……んなわけないっしょ)


響「真美お姉ちゃん…真美お姉ちゃん…」

真美(なんかムズムズしてきた)


亜美「…。」

真美(訳わからないお題にしては結構マジでかかったフリしてるね)

真美(これはひびきんイジリも楽しくなりそう…?)


響「お姉ちゃん……。よし、完璧さー! さぁ目を覚ますんだ亜美!」

亜美「…。」

響「……? さぁ目を覚ますんだ!」

亜美「…。」

響「…。」


響「あの~もう起きていいぞー…?」

真美「亜美ー起きていいってよー」

亜美「……んぁ?」パチッ


響「ふっふっふっ起きたか…。言っておくが、既にお前は自分の催眠世界に引き込まれている…。この世界においては、自分の言葉が全て…自分の言葉が真実だ…」

真美「…だってよ。どなの亜美?」

亜美「…。」ボー

真美「…亜美?」

響「ふーはっはっは! 呼びかけても無駄だ真美! 既にそいつの精神は自分が掌握済みだ…。お前の言葉には反応しないように細工しておいた…」

亜美「…。」ボー

真美「亜美ー、聞いてる? もうそろそろいいって思うよー」

真美(亜美がちょっとマジすぎるっぽいよー)


真美「亜美ー聞いてんのー」ペシペシ

響「そうだ…お前に自分の実力を見せてやろう…。思い知れ! 亜美!今眼の前にいる人は誰だ!?」

亜美「……えっ?」

真美「もーひびきんさっきからうるさいよー。もうちょっと静かにしてよ」

響「おおっ!やっぱり自分の呼びかけに応じたぞ! 言ってみるんだ。お姉ちゃんって」

亜美「…………んなわけないっしょー」

響「えっ」

亜美「真美がお姉ちゃんなんて…そんな…」

真美「そうだよひびきん! 意味わからないことばっか言わないでよ!」

響「えー…そんな…」

真美「もー、次亜美に変なことしたら、ツーホーするかんね!ツーホー!」

響「うぎゃー! 絶対うまくいったって思ったのにー!」


真美「んっふっふ~! ひびきんの催眠術なんかじゃ無理だって! ね、亜美?」

亜美「…。」

真美「…亜美?」

亜美「…。」



亜美「……あのさ」

真美「ん?」

亜美「さっきのって、亜美が変なことされたら真美が守ってくれるってこと…?」

真美「…。」


真美(どうしよう亜美が変になった)


響「うぅぅ~、絶対そんなことないぞ! もう一回! もう一回やらせて!」

真美「む、無理に決まってるっしょー!」

響「ぐぅ…お願い! あと一回でいいから! 次は完璧にできる気がするんだ!」

真美「無理だって! 亜美だって無理だって…」

亜美「…。」


亜美「…いいよ」

真美「」

響「やったー! じゃあ早速目をつぶるさー!」

真美「あ、亜美、もうやめようよ。かかりっこないんだからさ…?」

響「おおっと、保護者の方はここで見ていてくださいねー。それじゃあ始めるさー!」

亜美「…うん」コクッ

真美「あみぃ……」


響「あなたは真美をお姉ちゃんと呼ぶ…。そしてあなたはお姉ちゃんが好きで好きで堪らない…」

真美「ちょ、ちょっとひびきん、あんまりやり過ぎないでね? ねぇ聞いてんの?」

響「ふっふっふ……、今までの何気ないことがお姉ちゃんっぽく感じてくる…」

亜美「…。」


亜美(なんだろう…変な感じがする…)

亜美(モヤモヤするというか…変な気持ち)

亜美(こうやってモヤモヤしてる時ってやっぱり悪戯するとスッキリするんだよね)

亜美(こういうときいつも真美といっしょで……)

亜美(真美と笑って……笑って……)

亜美(あぁ、真美が笑ってる…)

亜美(真美といっしょにいるといつも笑ってて楽しい…)

亜美(もっと…)

亜美(もっと真美といっしょにいたい…)


亜美(真美はいっつも私を笑わせてくれる)

亜美(二人でいるとき私はいつも楽しい)

亜美(真美からメールが来れば嬉しいし、電話で声を聞けたらもっと嬉しい)

亜美(そして、何気に私を守ってくれる時がある)

亜美(身長も同じ、体重も同じ、見た目も、声も、頭の良さもほとんど同じ)

亜美(だけど、私よりいくらかお姉ちゃんっぽくて、ちょっと大人)

亜美(そんな真美が、私は……好きだ)


響「お姉ちゃんが好き…お姉ちゃんが好き…」

真美「ちょっとひびきんもういいって」


亜美「真美ぃ!!」ガバッ

真美「うわぁ!?」

響「おおっ目覚めたか! さぁお主の力をみせてやるんだ!」

亜美「真美っ! 真美っ!」ガシッ

真美「ひぃっ!? ど、どったの」

亜美「真美ぃぃぃぃ」ギュゥゥゥゥゥ

真美「ひゃぁあ!? 亜美!?」

響「おお! 目覚めて早々お姉ちゃんに抱擁とは…! 大成功さー!」

真美「ちょっとひびきん! 喜んでる場合じゃないってー!」

亜美「ぁぁ…まみぃ…」スンスン


真美「ひぃぃ、亜美匂い嗅がないでぇ!」

亜美「んぅ……お昼のミートソースの匂いがするぅ……えへへ、亜美といっしょだね!」

真美「ひぇぇえ…! 助けてよひびきん!」

響「うんうん、仲良きことは素晴らしきかな、だぞ」

真美「感心しないでよ! もーどうすんのさー!」

亜美「まみぃ♪ まみぃ♪」スリスリ

響「あ、そうだ。亜美、今抱きついてるのは誰だ?」

亜美「えっ? 誰ってそりゃあ…」

亜美「お姉ちゃんだけど」

真美「」ゾワゾワゾワ


亜美「えへへ、真美お姉ちゃんは、いっつも面白くて、優しくて、可愛いんだ!」

亜美「亜美は、そんなお姉ちゃんが世界で一番好きなんだよっ!」

真美「」

響「おおーそうか! やっぱり自分の催眠術は完璧さー! もう完全に妹だな!」

亜美「そんな当たり前のこと今更言われても~。亜美は最初から真美お姉ちゃんの妹だよ」

響「あっははは! そうだったな! あっははは!」

真美「ひびきん、いえ、響さま! お願いします! 戻してあげてください! ゴショウですからー!」

響「えー戻しちゃうのー? 戻すって言ったって……」

亜美「ねぇねぇお姉ちゃんは亜美のこと好き? ねぇ好き?」スリスリ


響「…。」


響「……どうやってやればいいんだ?」

真美「」


真美「う、嘘だよね……? まさか…わからないなんてことは…」

響「あははは……その……かける方法しか知らないというか……」

真美「ははっ……またまたご冗談を……。」


響「…。」

真美「…。」

亜美「ねぇどっち? 亜美はお姉ちゃんのこと大好きだよ?」



真美「我那覇ぁ゙!!」

響「ひぃぃっ!?」

真美「こんな亜美の皮を被ったモンスター、うちじゃ飼えないにきまってんじゃん!! どーしてくれるの!?」

響「だって仕方ないじゃんか! 真美たちだって本当にできるって思ってなかっただろー!?」

真美「思ってなかったよ! 思ってなかったのになんでこんな都合よくできちゃうのさー! ホントひびきんってひびきんだよね!」

響「ど、どういう意味だよそれ!? 大体、そもそも自分をからかった真美たちが悪いぞ! 催眠術なんか手を出さなきゃこんなことにならなかったのに!」

真美「それとこれは別っしょー! 亜美をこんなのにしたのはひびきんだかんね! 責任取ってよ!」


響「そんなこと言われても無理なものは無理……あっ!さっき持ってた本!」

真美「この本にもやり方しか書いてないよ! どうすんのさ!」

響「どうすんのさじゃないよ! 結局真美たちだって無計画じゃないか!」


ギャーギャー!!


亜美「ストップストーップ!!」

亜美「二人とも落ち着いてよ!」

亜美「まずひびきんは、あんなにノリノリだったのに全部お姉ちゃんのせいにしないで! ひびきんもドーザイだかんね!」

響「なっ…!? なんで…!」

亜美「ドーザイなものはドーザイ! ホントにひびきんはひびきんなんだから」

響「ぐぅ…! 同じことを…!」

亜美「それに真美お姉ちゃんも!」

真美「ぐぉぉぉおお…頼むからそのお姉ちゃんというのをやめてくれぇ…」

亜美「その…お姉ちゃんの怖い顔…あんまりみたくない…な」

亜美「やっぱり笑ったほうが可愛いし……亜美もそっちのほうが嬉しいな」

響「……なんかデレデレしすぎじゃないか」

真美「うぅぅぉおおぉぉ……」


響「と、とにかく、誰が悪いかは置いといて、亜美をなんとかするぞ!」

亜美「んふ、やっぱり真美は可愛いなぁ~!」ナデナデ

真美「ぐぅぅぅ…もうなんでもいいからなんとかしてくれぇ…」

響「うーむ、でも慣れてしまえばこの亜美も悪くない気がするような…」

真美「ちょっとちょっと! もう諦めたのー!?」

響「いや諦めてはないけどさ…。こうやって真美一筋な亜美って言うのも姉妹って感じがして悪く無いと思うぞ」

真美「悪すぎるよ! 真美と亜美は姉妹だけど姉妹じゃないんだかんね! そこジューヨーだよ!」

亜美「えっ…姉妹じゃない…?」ガーン


響「ほら、亜美がショック受けてるじゃないか」

真美「うあうあー! 亜美ぃ! 忘れちゃったの!? あの楽しかった日々を!」

亜美「忘れるわけ無いじゃん! お姉ちゃんとの楽しい日々なんて忘れられるわけないよ!」

真美「おぉぉおおおお…だからそのお姉ちゃんっていうのやめてって!」ゾワゾワ

亜美「お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだからそんなこと言わないでよー! はっ…もしかして亜美のこと嫌いになったの?」

真美「ぐ…、それとこれとは別っしょー! 大体今まで真美のことお姉ちゃんだなんて」

亜美「うぅっ、真美お姉ちゃん、亜美のこと嫌いになっちゃったんだ……。亜美は真美のこと大好きなのに…」ジワッ

亜美「ぐすっ……まみぃ……嫌いにならないでよぉ……亜美お姉ちゃんなしじゃあ……うぅぅぅ……」ポロポロ


響「あーあ。泣かせたー」

真美「ひびきんは黙ってて! あーもー!なんで真美がこんな目に合わなきゃいけないのさー!」

響「そんなこと言ってないで、慰めてあげなよ。ほら、可愛い妹を」ニヤニヤ

真美「うあー! ひびきんにいじられるー! 屈辱ー!」

亜美「まみぃ……すきだよぉ……」ギュゥゥゥゥゥ

響「おおぉ…」

真美「おおぉ…じゃないよ! ちょ…離れて亜美…ひゃぁ!? ちょっ、く、首はやめてって! うっひゃぁ!? 耳もだめっ!」

響「じゃあとは若い二人で、だぞ」

真美「ひびきん!? 行かないでー!」


………………
………

真美「はぁ…やっと帰ってこれた…」

亜美「んっふっふ~! 真美とのデート、楽しかったよ!」

真美「ただ帰ってきただけっしょー…。あの後何やっても戻らないし…ひびきんはひびきんだし…」

亜美「亜美は今のままでもいいよー」

真美「全然よくないよ! ぐぬぬぬ…こうなったら真美も催眠術に…」

亜美「ねーねーそんなことよりゲームやろうよ! はい、真美の」スッ

真美「うぅぅ…いつもやっていることなのに、今日だけは気が進まない…」

亜美「ねぇどれやる? 狩る? 狩っちゃう?」スススッ

真美「うぅぅ、この時点で既に近いし…」


真美「はぁ…。今はやる気ないから後! ご飯食べる!」

亜美「うーん……」ジーッ

真美「な、何? 早く行こうよ」

亜美「真美……まつげ伸びた?」

真美「えっ、そ、そうかな…?」

亜美「んっふっふ~! チョー可愛いよ!」

真美「ううむ…なんだろう…いつもみたいに喜べない…」

亜美「やっぱり真美はかわいいなぁー。むっふっふっ」ギュゥゥ


真美「う~……もうわかったから早くご飯食べようよ」

亜美「まみぃぃ~」ドサッ

真美「いてっ、もう、急に押さないでよ。頭うったじゃん」

亜美「…ねぇ、真美は亜美のこと好き?」

真美「もーそういうのいいからどいてって。重いよ」

亜美「答えてよ真美。もしかして嫌いなの?」

真美「えー……。」

真美(あれ…?もしかして私、押し倒されてる…?)


亜美「まみ……」ズイッ

真美「えっ…ちょ、ちょっと」

亜美「…。」

真美「えっと…亜美さん…? ちょっと近いかなーって…」

亜美「じっとして」ガシッ

真美「むぅっ! あ、あみ…! ダメっ…」

亜美「んぅ……」

真美「あみぃ! あむぅっ!? んんんっ!」カァァァ

亜美「んぐ……んむぅ…」

真美「ん~~~~~~っ!!!」ジタバタ


真美(なななななにやってんの亜美!?)

真美(姉妹だよ!? 双子だよ!? いくらなんでもやりすぎだって!)


亜美「んふっ…んちゅう…」

真美「んむぅ~~~~っ!!! むぅぅぅっ! んんっ!」

亜美「はむっ……ちゅっ…ちゅうう…」

真美「んんぅ!!!??」

真美(ししし舌がががががが)


亜美「ちゅっ…んんっ…じゅるっ…」

真美「うぅぅぅぅうっ! うぅぅっ!」

真美(ダメ、閉じると亜美の舌噛んじゃう…)

真美(うぅぅ…もうされるがままよ…)

真美(亜美の舌、すっごい絡まってくる…)

真美(息も荒いし、カゲキすぎるっしょー…)


亜美「ちゅう…ちゅっ…んっぷ…」

真美「んぅぅ……んぁ…」

亜美「…ちゅうう……ぷはっ、はぁ…はぁ…」トローン

真美「ぅぅぅ……なにすんのさー…ひどいよ…」

亜美「はぁ…ごめん…。でも亜美の舌、噛まないようにしてたよね…?」

真美「ぅぅ…確かにそうだけどさ…」

亜美「真美のそういう優しいところ、好きだよ…」

真美「うぅぅぅ……そーゆーのはずるすぎっしょー…」

亜美「ねぇ、もう一回していい…? ちょっとだけだからさ…」

真美「絶対だめ! 真美はご飯たべるの!」


………………
………

真美「はぁ…晩ご飯も散々だった…」

真美「いきなりお姉ちゃんとか言い出すし…びっくりして吹き出しちゃうし…」

亜美「亜美はそんな気にすることじゃないって思うけど」

真美「うぅぅ、早く元に戻ってよ亜美…。はぁ…、でももしこのままだとしたら、真美が慣れるしかないのかなぁ…」

亜美「だから真美は最初っからお姉ちゃんだって。面白くて、優しくて、かっこ良くて、イケメンなお姉ちゃんだよ」

真美「駄目だ、慣れそうにないや…。しかも最後意味わからないし…」

亜美「んー、それじゃあご飯食べたし、お風呂入ろうよお風呂!」


真美「お風呂? 亜美先でいいよ」

亜美「何いってんの? いっしょにはいろーよ」

真美「えー……」

亜美「真美の背中流してあげるよ! はやくはやくっ」

真美「だって…絶対変なことするつもりでしょ…」

亜美「…? 変なことってなに?」

真美「変なことは……、変なことだよ…」

亜美「お姉ちゃんなんか顔赤くない? なんかあった?大丈夫?」

真美「ぐっ、またお姉ちゃんと……ぐぬぬ、しらばっくれおって…」


亜美「んっふっふ~♪お姉ちゃんとお風呂~♪アビバビバノンノン♪」ヌギヌギ

真美「だからお姉ちゃんって……ん?」

真美(亜美の下着ってなんか子供っぽいよね。これだったら真美のほうが…)

亜美「…? どったの?」

真美「い、いやなんでも…」

亜美「ふーん…。真美も早く脱ぎなよ」

真美「う、うん。ちょっとまって」


亜美「亜美が先に湯船つかってるから、背中流してほしくなったら呼んでね」

真美「わ、わかった…」

真美(あれ? 意外と普通…)

亜美「真美、髪伸びたねー」

真美「そだねー」

亜美「もう髪結ばなくてもいいんじゃない? これだけ伸びれば見分けつくっしょ」

真美「えー、暗くなんないかなー」ワシャワシャ

真美(なんか普通。うあうあー!これじゃあ変なこととか想像してた真美がヘンタイみたいだよー)

真美「…。」ワシャワシャ


真美「ん、背中、やってくれるの?」

亜美「おお、出番ですかなー? この妹めにまっかせなさい!」ザバァ

真美「普通でいいかんね! 変なことしないでよね!」

亜美「ダイジョブダイジョブ、しないって~。んっふっふ~♪失礼するよぉん」ゴシゴシ

真美「んっ………んー……」

真美(やっぱ普通だ)

亜美(えへへ、頑張ってお姉ちゃんにホウシしなきゃね!)


真美「…。」

亜美「真美ー、どう?」

真美「うぇ!? あー、うん、イイカンジ」

亜美「えへへ…///」


真美(どういうことだ…!?)

真美(さっきあれだけヘンタイ行為を働いた亜美がこれほどまでに大人しくなるなんて…)

真美(私の背中を洗う亜美の姿は、健気の一言…!)

真美(そう、まるでこれが最初からの目的だったかのように…!)

真美(これじゃあ変な想像をしていた真美が唯のヘンタイに!)

真美(は!? ……おのれ亜美、最初からそれが目的だったのか…)

真美(いつまでもこちらが黙ってやられると思わないでよね! 反撃してやる!)

真美(全く、姉をヘンタイに貶めるとは…いい度胸してやがるぜ…)

真美(……胸は真美のほうがちょっとあるけど。……多分)


真美「亜美ー、もういいよ」

亜美「えっ…もういいの…?」

真美「うん。亜美、頑張ってくれたから、今度は真美がしてあげようと思って」

亜美「…う、うん。じゃあお願い」


亜美(もう交代だなんて…下手だったのかな…)

真美(ふっふっふ、表情が硬くなった…。これから起こる反撃の恐怖にうち震えているんだな…?)


真美「じゃあ、洗うね」ゴシゴシ

亜美「…。」


真美(無防備に背中を晒して…。これはやりたい放題っしょー!)

真美「お客さん、痛かったら言ってくださいね~」

亜美「うん…」

真美「…。」


真美「……それっ」ツー

亜美「ひゃぁっ!?」ビクッ

真美「んー? どったの?」

亜美「い、今っ! 背中、つーって…」

真美「えーなんのこと? 真美知らないよ?」

亜美「えっ…えー…? そ、そう…ごめん」

真美「んふ、これはこれは……」ボソッ


真美「ほいっ」スーッ

亜美「うひゃあっ!? ま、真美! やっぱり今!」ビクッ

真美「えー!? 何もしてないよー!?」

亜美「で、でも今背中スーッてされて、びくって…」

真美「えっ!? 亜美って背中洗われちゃうだけでビクンビクンしちゃうの!?」

亜美「ビクンビクンって…そんな」カァァァ

真美「うあうあー! 亜美ヘンタイだー! 将来有望だよおめでとう!」

亜美「ち、ちがうよっ! 亜美はヘンタイじゃ…」

真美「ヘンタイじゃないなら、続けても大丈夫だよね! さぁ、前向いてください~」

亜美「うぅぅ…」モジモジ


真美「んふ、亜美ってやっぱりヘンタイなんだね~」スッ

亜美「やぁんっ! ちっ…ちがうよっ…」カァァァ

真美「だってこんなに分かりやすくビクビクしてるじゃん」シュッ

亜美「はぁっ…はぁっ……んんっ…っ!」ビクッ

真美「さっきのチューだって催眠術だかなんだか知らないけど、亜美がヘンタイだからあんなことしたんでしょ?」

亜美「へ、ヘンタイじゃないって……んっ…ぁ……やぁんっ!」ビクンッ


真美(んっふっふ~! 私を怒らすとどうなるか思い知ったか! まだやめないかんね!)

亜美「もっ…もうっ…んぁっ…! ぁ……やあっ…っ!」

真美「ふっふっふ、反省した? 反省したらやめてあげるよん?」

亜美「はっ……ぁ…んせいっ……んぅぅっ! はぁっ…やぁぁんっ!」ビクビクッ

真美「ほら早く反省しなよー」スリスリ


真美(…しぶとい)

真美(今日の亜美はなかなか敗北宣言しないな)

真美(それに…)


亜美「ふぁ…っ……はぁっ…やぁ…ぁぁあ!」ビクビク

真美(なんか違う)


真美「はぁ、今日のところはこんなもんにしといてやろう」パッ

亜美「はぁっ…はぁっ…っ…」グッタリ

真美「……亜美?」

亜美「んっ……はぁ……はぁ…だいじょぶ……」

真美「そ、そう…」

真美(…。)


真美(……エロい)


真美(懲らしめられたのだろうか…)

真美(でもぐったりしてたから、まぁいっか!)


真美「亜美ー、もう寝るよ」

亜美「う、うんっ」ビクッ

亜美(うぅぅ、体が熱い…)

亜美(お風呂の真美、いくらなんでもやりすぎっしょー…)

亜美(真美に背中を触られるたびに、ぞくってして…頭のなか真っ白になって…)

亜美(やっぱり亜美は真美の言うとおりヘンタイなのかな…)


真美「電気消すよー」


真美(ふー…なんか今日は特に疲れた…)

真美(朝起きたら元通り~、とかないのかなぁ…)

真美(でも…)

真美(今の亜美も、ちょっとだけだけど、これもこれでいいかな…)


亜美(はぁ…思い出すと、体がジンジンするよ…)

亜美(ヘンタイって言われて……体触られて……)

亜美(よくわかんないけどビクビクして…)

亜美(……。)


亜美(もっと……)

亜美(もっと…ほしい………)

亜美(ぅぅぅ……熱い…むずむずする…)

亜美(真美……まみぃ……)



   ……んっ…っ……ぁ…ぅ…はぁっ…



真美「…。」


真美(全然眠れん)


真美「ふぁぁ……おはよー」

亜美「おっ、おはよう真美!」

真美「…朝からどったの?」

亜美「な、なんでもないよー! あははは…」

真美「ふーん……」


亜美(うぅザイアクカンがやばい…)


真美「おっはーひびきん!」

響「おっ、来たか! 亜美の調子はどう?」

真美「えっ!? えーっと……まぁまぁ、じゃない…?」チラ

亜美「…。」カァァァ

響「まぁまぁ…? それってどういう」

真美「そんなことより! 今日こそは亜美を元に戻してもらうかんね! 昨日から亜美には振り回されっぱなしで大変なんだよ!」

響「う、うん。そうだな。わかったぞ! 今日という今日は亜美の催眠を完璧に解いてやるさー!」

真美「いよっ! さすがひびきん! あんま期待してないけど!」


響「ということで、完璧に元通りにするために、今日は貴音を連れてきたぞ」

貴音「よろしくお願いします」

真美「えー…結局お姫ちん? ひびきんやっぱり役に立ってないじゃん」

響「そ、そんなことないぞ! あと自分も頑張って考えてきたんだから、役に立ってないとか言うな!」

真美「うーん、そこは謝るけどさ…。お姫ちん本当にできるの?」

貴音「はい。私にお任せください」

響「昨日貴音にこの事を話したら、即答してくれたんだぞ! 自信ありなんだよな、貴音?」

貴音「はい。催眠とは、いわば眠っている状態…。ならばそれを起こして上げればいいのです」

真美「よくわかんないけど、戻せるならまぁいっか。じゃぁぱぱっとやっちゃってよ!」


貴音「ふふっ、すぐ元に戻りますよ」スッ


亜美「え…? 真美、今から何するの…?」

真美「何って、亜美の催眠をお姫ちんに解いてもらうんだよ」

亜美「催眠……。それやると亜美はどうなっちゃうの?」

真美「そりゃあ、元通りだよね。今みたいにお姉ちゃん大好きーなんて言わない亜美に…」

亜美「そ、そんなのイヤだよ! お姉ちゃんのこと嫌いになっちゃうなんて絶対ヤダ!」

真美「えぇぇそうくるかぁ…」

亜美「なんでそんなことするの!? 亜美は真美のこと大好きなのに、わざわざ嫌わすなんてひどいよ!」

真美「別に嫌いになるってわけじゃないよ。ただ、元通りってだけで」

亜美「元の亜美って何? 戻った時に嫌いじゃないって保証はあるの!?」

真美「もう!面倒くさいなぁ! どうしてそんなに真美のことが好きなの!? いくら催眠術だからってやり過ぎでしょ!」


響「ふ、二人共落ち着いてよ…。あと貴音はどうして腕を振り上げたまま止まってるんだー! 手伝ってよ!」

貴音「はて、私はただ亜美を元に戻そうと」

響「戻すのは知ってるけど…その状態からどうやって戻す気なんだ?」


貴音「びんたです」

響「……は?」


貴音「びんたです」


響「えーと……催眠術を解くって約束だったよね?」

貴音「確かに、そうですね」

響「それで、その約束を果たすために?」

貴音「びんたです」

響「おかしいだろっ! そんな方法で戻るわけ無いでしょ!」

貴音「はて、私にはこの方法に問題点など」

響「大有りだよ!! まったく貴音には失望したさー!」

貴音「面妖な…」ショボーン


亜美「やだやだやだ! 嫌いになりたくない! 真美ぃぃぃ」ギュゥゥゥ

真美「ぐぅぅぅ、離してよ! 今の亜美はおかしいんだって!」

亜美「嫌だよぉ……どうしてそんなことするのぉ……ぐすっ…亜美が悪いなら謝るからぁ……」ポロポロ

真美(な…泣いてる……)


真美「だから、真美たちって双子っしょ? それなのにお姉ちゃんやらいうのはおかしいって」

亜美「おかしくないよぉ! 先に生まれたのは真美じゃんか!」ボロボロ

真美「そういう問題じゃないよ! 大体今までずっと真美だったじゃんか!」

亜美「お姉ちゃんったらお姉ちゃん! 亜美はお姉ちゃんのことが好きなの!」

真美「ヤダ! 真美はこの際お姉ちゃんじゃない!」

亜美「うぅぅお姉ちゃんを嫌いになんかなりたくないよぉ……! ずっと亜美のお姉ちゃんでいてよぉ…」

真美「ぐぬぬ…聞き分けのない奴だ…!」

亜美「ぐすっ……離れたくないよぉ……真美ぃ…」ギュゥゥゥゥ


真美「ねぇ亜美、元に戻っても亜美が真美のこと嫌いになるわけじゃないからさ。……多分」

亜美「イヤだっ……亜美は真美のことが大好きだから離さない…」グスッ

真美「ぐぅ……。元に戻ったら、そんなこと気にしなくなるって。だから、ビンタされよ?」

亜美「ビンタ!? もっと嫌だよ!」

真美「そんなこと言わないでよ…。ほら、お姫ちんも気合入れて準備してるし…」


貴音「しゅっ! しゅっ!」ブンブン

響「貴音、イメトレしないで!」


真美「…。」

真美(そもそも本当に戻せるのかな…)


真美「亜美…」

亜美「まみぃ……ぐすっ……いやだよぉ…」ギュッ

真美「…。」


真美(本当に元に戻してあげるべきなのかな…)

真美(私は、とにかく慣れなくて、ムズムズするから戻してほしいんだけど…)

真美(これだけ嫌がってる亜美を見ると、無理やり戻すのは可哀想な気がしてきた)

真美(そもそも私がお姉ちゃんに慣れてしまえば済む話だし…)

真美(素直な亜美っていうのも、なんとなく悪くない気もしてきたし…。キスは考えものだけど)


真美「はぁ…。わかったよ、亜美」

亜美「ふぇっ…?」

真美「そのままの亜美でいいよ」

亜美「えっ…? それって…」

真美「うん。今までもこれからもこのまま。亜美はもっと真美に甘えていいのだよ」


亜美「ほっ…ほんと…?」

真美「うん。お姉ちゃんってよんでもいいよ」

亜美「で、でも…さっきお姉ちゃんじゃないって…」

真美「あれはノーカンだよ! 真美は亜美のお姉ちゃんだかんね!」


亜美「ほんとう…? や…やったー! お姉ちゃん大好き!」ガバッ

真美「はっはっは! 余はまだ慣れぬぞい!」

亜美「ずっといっしょにいようね! もう真美から離れないから!」

真美「おうおう、そうしなされ」

亜美「ねぇねぇ真美!」

真美「ん? なんだい妹よ」

亜美「私、真美のこと大好きっ!」ギュッ

真美「っ!」キュン


真美(い、今、キュンてしたような…! 亜美ってこんなに可愛かったっけ…!?)

真美(いやいやいや、そんなはずは…! 妹に遅れを取る姉など…)

亜美「ねぇねぇ真美! 真美は亜美のこと好き?」

真美「うぇっ!?」

亜美「言いたくなかったら言わなくてもいいけれど…でも、真美も亜美のことが好きだったら嬉しいなっ!」

真美「え、えーっと…真美は~…」


真美(どうしようどうしよう)

真美(亜美急に可愛くなりすぎっしょー…! ちょっとこれはずるいって!)

真美「えーと…」

亜美「…えへへ」ニコ


真美(…うん。ここは亜美のためにも勇気をだして…)


真美「真美もっ……亜美のことが…」

亜美「…っ!」


真美「亜美がっ…」

亜美「…。」



真美「真美も、亜美が好きっ!」カァァァァ



貴音「隙ありっ!!」ペチンッ

亜美「へぷっ!」


貴音「ふぅ…。これで確かに元に戻りましたよ」



真美「………えっ?」











真美「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇっ!?」


響「たたたったったたた貴音!!! 何やってるんだぁ!?」

貴音「亜美を元に戻しました」

響「そうじゃなくてぇ!! なんかいい感じにまとまりそうだったじゃないか!! どうしてこのタイミングで!!」

真美「おおおっおおっっおお姫ちん!!! いいいいまっ、元に!?」

貴音「はい。もう心配する必要はないですよ?」

真美「うわぁぁぁっ! 何やってんのさ! 真美、すっごい恥ずかしい人じゃん!」

貴音「はて、姉妹で親愛を確かめ合うというのはそんなに恥ずかしいことなのでしょうか」

真美「そういう問題じゃないよ! うあぁぁぁ……もう穴掘って埋まりたい…!」

響「はっ、亜美! 亜美ぃ! 起きてるかー!?」


亜美「うーん……あれ? ひびきん…?」

響「亜美! 亜美にとっての真美ってなんだ!?」

亜美「えっ…? 何急に」

響「いいから答えるさー!」

亜美「えぇぇ…」

亜美「えーと、亜美にとっての真美は……」

響「…っ」ゴクリ


亜美「……よくわかんないよ。真美は真美だよ」

響「そ、それって、普段真美のことをお姉ちゃんって呼ばないってこと?」

亜美「お姉ちゃん? あははは! ひびきん面白い事言うね!」

響「」

亜美「今更真美のことをお姉ちゃんだなんて思わないよ! だって双子だもん!」

真美「ぅぅぅぅぅ……」シュゥゥゥゥ


………………
………

真美(私が言ったことは亜美は覚えていなかった)

真美(まぁよかったといえばよかったんだけど…)

真美(元に戻った亜美は、どう思っているんだろう)


亜美「え? 真美のこと?」

真美「う、うん」

亜美「どったの? 熱でもあるの?」

真美「そ、そんなことないよー! ただ…ちょっと気になって…」

亜美「……んっふっふ~! 最近そういうの多いですなぁ~。オトシゴロってやつ?」

真美「違うよ! いいじゃんそれぐらい答えてくれたって!」

亜美「分かった分かった、答えるよー、じゃあそーだなー…」

真美「…。」ドキドキ


亜美「亜美は、真美のこと好きだよ?」

真美「…それってどういう好き?」

亜美「ゲームとかをいっしょにすると楽しいじゃん? だから、好き」

真美「…。」


真美「そう。あんがと」

亜美「え、もういいの? 亜美の深いラビュをもっと語ってあげてもいいのだよ?」

真美「いいよ別に。亜美の場合深いラビュじゃなくって、不快ラビュっしょー」

亜美「おおっさっすが真美! 千早お姉ちゃんも凍る寒さだよ!」

亜美真美「……んっふっふ~♪」


真美「オチもついたし、真美はお風呂はいってくんね」

亜美「ん。いってらー」


真美「…。」


亜美「あ、真美」

真美「ん?」

亜美「真美は亜美のことどう思ってんの?」

真美「えっ」

亜美「亜美が答えたんだから、真美も教えてくれてもいいでしょ?」


真美「えー、真美は別にいいじゃん」

亜美「よくないよ! そんなの不公平だよ」

真美「えー…」

亜美「どうして? 言いたくないの?」

真美「そういう訳じゃないけどさ…」

亜美「じゃあいいじゃん。言っちゃいなよ」

真美「…。」


真美「真美は……」

亜美「…。」


真美「……真美も、亜美のことが好きだよ」

亜美「…ふーん。そっかー」

真美「そうだよ。真美も深いラビュで~」


亜美「その好きってお姉ちゃんとして?」

真美「えっ……?」



亜美「…。」ギュッ


真美「えっ…ちょ……え?」

亜美「ママが私達によく言ってる好きと同じスキ?」

真美「…っ! それは…」


亜美「どうなの?」

真美「……。」


亜美「……もし違うスキだったら」

亜美「亜美は……どこまでも付き合うよ」

真美「!? で、でもっ」

亜美「亜美ね、真美のことが結構好きなんだ。いや、かなり?すごく?好きすぎて堪らない?」

真美「…。」


亜美「真美は優しいし、可愛いし、亜美のこと守ってくれる時がたまにあるし」

亜美「そういうところを見てると、やっぱりお姉ちゃんなんだなーって思う時があるよ」

亜美「亜美はね、そんな人のためだったら、何でもやりたいな」


真美「亜美…」

亜美「だから……」




亜美「真美だったら………いいよ」





おしまい

疲れた
鈍足ですまない

プラトニックな亜美真美っていいよね

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