P「ヘーイ!パスパス!」冬馬「ウホッ!」(186)

黒井「ブロッキング! 冬馬ボール!」

冬馬「ど阿呆が。俺達を止められると思うなよ」

響 「くっそー! 球技は得意なんだけどなぁ」

北斗「落ち着いて、落ち着いて一本いこう!」

美希「やよいー! 投げるのー!」

やよい「はーい! それっ!」ヘナッ

雪歩「あっ」

翔太「いただきっ!」

P「ナイスカット! 俺がフリーだぞ!」

翔太「冬馬君!」

P「えっ……おい!」

12月の中旬。俺達P.Kジュピターは萩原雪歩の誕生日ライブに備えて特訓を続けていた。

雪歩はファンクラブの幹部でもあるため、メンバーの気合も十分だ。

このSSは以前投下した下記のSS内容を引き継いでいます。

律子「あなたを拘束します!」P「な、なんだと!?」

P「さぁどうする響。もう4つだぞ」

響 「くぅ……ずるいぞっ! さっきからファウル誘ってばっかりじゃないか!」

ピーーーーーー!!

黒井「試合終了! 66-13で冬馬チームの勝利!」

冬馬「よっしゃあ!」

北斗「全く……女の子達相手に大人気ないプレーばっかりだったな」

冬馬「バッカ! 事実はひとつだけ! お前達は負けたんだよ!」

翔太「ってことで晩御飯はそっち持ちでよろしくねー!」

P「雪歩も来るよな? ライブの要望も受け付けてるからな」

雪歩「そ、そのことなんですけど、プロデューサー」

P「なんだ? ドームで踊るくらいならお安い御用だぞ」

雪歩「……当日予定入っちゃいましたぁ……」

P「え!?」

雪歩「お弟子さん達とお家で祝うってお父さんが……」

響 「そういえば雪歩の家って行ったことないなー」

黒井「弟子とはなんだ。どういうことだ」

P「雪歩の家は大きな建設会社で、家にはお弟子さんが居るんですよ」

冬馬「それってヤバイ系じゃねーの……」

北斗「萩原組ってことか」

翔太「お家にお邪魔して一緒にお祝いできないの?」

美希「友達とパーティするからって断ればいいって思うな」

雪歩「今年は絶対に家でするって言ってるしダメかも……うぅ、ごめんなさい……」

やよい「どうにかできないんですか? プロデューサー!」

P「できるに決まってるだろ」

雪歩「え……?」

黒井「他の人間と予定が入ってるのかと思ったぞ」

北斗「一瞬気を失いそうになりましたよ」

冬馬「萩原、俺達を誰だか忘れたのか?」

翔太「僕達はP.Kジュピターなんだよ!」

P「スカイツリーだろうがドバイの高層ビルだろうが、雪歩の実家だろうが関係ない」

黒井「私達に任せて安心するといい」

響 「自分も手伝うぞっ!」

雪歩「み、みんな……」

美希「もちろんミキとやよいも協力するの!」

やよい「はいっ!」

P「よし、今回のライブ開催地は雪歩の実家で決まりだ!」

……

………

北斗「と言ったのは良いですけど、今回はちょっとハードですね」

P「あぁ……雪歩の親父さんは元々アイドル活動に反対だったしな」

黒井「蝶よ花よと育てきた愛娘をアイドルとして大衆に晒すなど許容できんだろうな」

冬馬「おっさんも芸能事務所の社長だろうが……」

響 「いつもみたいに乗り込んで歌えば?」

P「相手はお弟子さんだからな……」

翔太「お弟子さんってどんな人達なの?」

雪歩「お家の警備とか、いろんな雑務をこなしてるって言ってたよ」

冬馬「雑務に黒いものを感じるぜ」

北斗「というか完全にアレの出向じゃないのか……」

P「正面突破は難しいよなぁ」

冬馬「萩原らしく地下ルートから進むのはどうだ?」

黒井「あちらの独壇場だろう……そのまま埋められて終わりだ」

P「とりあえず美希達は帰れ。今回のミッションは女の子が参加するにはリスクが高すぎる」

美希「えぇー!」

黒井「北斗、客を玄関までお送りしろ。タクシーは呼んである」

北斗「はいはい……それじゃごめんねエンジェル達」

響 「いたたっ! ねこ吉じゃないんだから首掴まないでよっ!」

やよい「皆さんお疲れ様でしたー!」

雪歩「私のためにすみません……よろしくお願いしますぅ」

P「お疲れ様。ゆっくり休んでくれ」

翔太「そうだ、地下がダメなら空から攻めるのは?」

冬馬「うちならヘリコプターくらいあるだろ?」

黒井「さすがにそこまでは用意できんな」

翔太「ちぇっ」

P「それに空だと撃ち落される気がする」

冬馬「ぞっとしねぇな……」

翔太「ドリルもヘリコプターもダメかー」

翔太「それじゃ戦車ってことで陸?」

P「正面突破こそ蜂の巣にされそうだぞ」

黒井「戦車……戦車か」

冬馬「おっさん?」

黒井「戦車なら用意できるかもしれん」

北斗「ふぅ、お待たせしました」

冬馬「どう考えても戦車よりヘリコプターのほうが難易度低いだろ!」

黒井「私では両方不可能……ではないが難しいのは確かだ」

P「じゃあなぜ戦車なら可能なんです?」

北斗「戦車とかヘリとか一体何の話してるんだ?」

冬馬「どうやって萩原ん家に入るか考えてんだよ」

黒井「理由を話すより実際に見たほうが理解できるだろう」

翔太「どういうこと? なんだかサッパリだよ」

黒井「明日仕事が終わり次第またここに集まれ。話はそれからだ」

冬馬「はぁ?」

黒井「こちらも色々準備があるからな……食いつきそうな話を考えねば……」

P「よくわかりませんけど、今日はもう解散でいいんですか?」

黒井「ウィ。とっとと帰ってしまえ。貴様の分のタクシーは呼んでいないことはない」

P「毎度どうも……それじゃ、皆お疲れ様」

北斗「チャオ☆」

翌日

P「おはようございまーす」

高木「おはよう! 今日も朝からご苦労だね」

律子「あ、おはようございますプロデューサー殿!」

P「なんだ律子、妙に機嫌がいいな」

小鳥「理由が理由ですからねぇ」

P「はぁ」

律子「雪歩の誕生日ライブですよ!」

P「なんだ律子も参加したいのか? 言ってくれれば1回くらいなら……」

律子「ふざけたこと言うと怒りますよ」

P「す、すまん」

律子「誕生日ライブを彼女の実家でやるそうじゃないですか」

P「本当は横浜アリーナでも借りたかったんだが、色々と事情があってな」

律子「ということは25日は765プロだけでお祝いできるんですよね!?」

P「まぁ二日続ける体力は残ってないだろうな……」

小鳥「下手したら死んじゃいますもんね」

律子「平和に祝い事ができるなんて……! こんなに嬉しいことはないわっ!」

P「大げさだなぁ」

高木「しかし萩原君の家とはまた君も無茶をするな」

P「雪歩の親父さんが家から出さないと言ってるんですよ」

小鳥「それなら25日にするのもありなんじゃないですか?」

律子「なしなし。そんなのなしですよ」

P「俺達P.Kジュピターは戦略上逃げることはあっても、戦いそのものを放棄したことはない」

P「だから今回も逃げずにやってやりますよ」

小鳥「あ、その台詞知ってますよ! 今アニメでやってますよね!」

P「部数が違いますけどね」

高木「頑張るのは結構だが仕事に支障が無い程度に頼むよ……いろんな意味でね」

P「了解です!」

夜 961プロ

P「お疲れ様……ってあれ? 北斗だけか?」

北斗「どうもお疲れ様です。今日はそれぞれ別の仕事が入ってましてね」

北斗「とりあえずお茶淹れますよ。座っててください」

P「悪いな」

北斗「それにしても社長はどうするつもりなんでしょうね」

P「戦車の話か? 正直俺もさっぱりだよ……自衛隊に知り合いでもいるのかな」

北斗「蛇の道は蛇で別の方面から借りるとか」

P「後が怖いことになるからやめてくれ」

ガチャ

冬馬「なんだ二人しかいねぇのか」

P「お疲れ」

北斗「お疲れ冬馬。収録どうだった?」

冬馬「決まってるだろ? 楽勝、だぜ!」

ガチャ

黒井「ウィ。今日もご苦労だったなジュピターと哀れな働き蟻よ」

翔太「ただいまー!」

P「翔太は黒井社長と一緒だったのか」

翔太「ちょっと営業にねー」

冬馬「んじゃ早速だけど本題に入ろうぜ」

P「戦車の件ですが、どうするんですか?」

黒井「まぁ待て。もうすぐ来るころだ」

北斗「来る? 来るって誰か他に――」

その時、北斗の視界に入ったのは自分より遥かに巨大な鉄の塊だった。

窓を今にも砕かんと勢いをつけ迫り来るそれを視た瞬間、北斗の身体は動いていた。

北斗「ッッあぁあああああ!!」

ドン!

黒井「ウゲー!」

P「うわっ!」

冬馬「なにすん」

ゴシャァアアアアアアア!!!

冬馬「!?!?!?!?」

翔太「ひぃぃぃぃ!?」

パラパラ……

北斗「はーっ……はーっ……」

P「な、なんだこれ……クレーンか?」

冬馬「ややややべぇよ……こっこれ! 萩原ん家にバレちまったんじゃ……!」

黒井「う、ぐ……あ、安心しろ。これが今回の協力者だ」

舞 「ほっほっ……っと。はいとうちゃーく!」

舞 「飛び出せ4D舞ちゃん! ただいま参上!」

P「……」

翔太「……」

北斗「……」

冬馬「……」

黒井「あ、相変わらず非常識な女だ……」

黒井「ともあれ、わざわざ夜分に来てもらってすまないな」

黒井「子供がいると聞いたが時間は大丈夫だったのか?」

舞 「愛なら今日はお友達とご飯食べにいってるから大丈夫よ!」

舞 「それにしても~」

舞 「961プロさんも代わり映えしない悪趣味な事務所ねぇ。遠近感狂っちゃったわ」

冬馬「待て待て待て!」

舞 「あ、どうもー黒井社長の知り合い? の日高舞よ」

冬馬「んなことはどうでもいい! なんなんだよテメーはよ!?」

冬馬「いきなり窓からクレーン車で突撃しやがって!」

冬馬「北斗が助けなきゃ今頃死んでゅっ!」

冬馬「」

舞 「私うるさい子好きじゃないのよねー」

翔太「冬馬くーん!?」

P「お、おい……女の子相手だしお前が行けよ」

北斗「無茶言わないでくださいよ……あんなミュータントごめんですって……」

黒井「冬馬は放っておくとして、改めて紹介しよう」

黒井「日高舞君だ。今回の戦争で武器を提供してくれる」

舞 「よろしくね!」

北斗「は、はぁ……」

P「日高舞? 日高舞ってどこかで聞いた名……日高舞!?」

翔太「さっきの衝撃で頭でも打っちゃったの?」

P「え? え? 日高舞って、あの日高舞ですか!?」

舞 「そうよー」

P「えぇえええ!?」

北斗「どこかのアイドルですか?」

黒井「北斗は年齢的に知らなくても無理は無いか」

黒井「彼女、日高舞君は元トップアイドルだ。正真正銘のな」

舞 「古い話ねぇ。今はただの専業主婦だから気負わないでね?」

P「は、ははははい!」

翔太「主婦って結婚してるの?」

舞 「ええ。娘もいるのよ」

北斗「なん……だと……」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、オナってたら妄想し始めたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
あまりにも暇だったので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、糞>>1達のみんなへのメッセジをどぞ

>>1の妄想「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

>>1の妄想「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

>>1の妄想「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

>>1の妄想「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

>>1の妄想「・・・ありがと」ファサ

では、

>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、糞>>1「皆さんありがとうございました!」



>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、>>1の妄想、「って、なんで糞>>1が!?
改めまして、ありがとうございました!」

P「なんてこった……まさか本物の日高舞が見られるなんて……」

黒井「話が進まんな……とにかく、彼女の助けを借りたのだ」

翔太「戦車ってクレーン車のことだったんだね」

舞 「本物の戦車もあるんだけど、娘に怒られちゃって出せないのよねー」

舞 「ロードローラーとかもあったんだけど、拠点攻撃用ならこっちでしょ!」

P「あ、あの日高舞さん! で、できればサインを……」

舞 「舞さんでいいってば。あ、親しみをこめて舞ちゃんでもいいわよ?」

P「舞ちゃん!」

舞 「はーい☆」

P「ふぉおおおおおお!!!」

翔太「プロデューサーさんキモ……」

北斗「当時のファンだったなら仕方ないのかもな」

黒井「では重機の管理はこちらでしておく。借りはまたいずれ返そう」

舞 「期待しないで待ってるわ。さて、愛が帰ってこないうちに帰るわね」

P「えっ! もう帰るんですか!?」

舞 「ヤクザにはあんまり興味ないしぃ 愛に怒られるのはもうゴメンなのよねー」

舞 「あなた達がアイドルを続けてれば、また会うこともあるでしょ。それじゃさよならー☆」

翔太「飛んじゃったよ! ここ4階なんだけど!?」

黒井「まぁ日高君なら大丈夫だろう」

P「舞ちゃーん! ありがとぉーう!」

北斗「台風というかまさに戦車のような人だったな……」

翔太「蹂躙された跡地だもんねどう見ても……」

冬馬「ってて……一体何がどうなってんだ……」

黒井「これで駒は揃った。後は作戦内容だが」

P「しまった……写真撮っておけばよかった……」

翔太「もう舞さんのことはいいから……」

北斗「雪歩ちゃんに家の見取り図を頼んだんですよね?」

P「え、あぁ。ちょっと待ってくれな」

P「えっと……これだ」

冬馬「すげぇ豪邸だな」

北斗「まぁ建設会社社長宅ならこんなものだろ」

黒井「ふむ……萩原雪歩の自室は最奥か」

P「当日は両親とお弟子さんでここの大部屋で祝うそうです」

P「雪歩が宴会場にいる場合は、突入後そのまま宴会場まで進んでライブで畳み掛けます」

翔太「いなかったら?」

P「催涙弾を投げ込むから、その隙に雪歩を探す。まぁいるとしたら自室だろう」

冬馬「なんかこれってカチコミじゃね?」

北斗「どうみても殴りこみだな」

P「あとは衣装だけど、今回はこっちで用意したんだよ」

冬馬「へぇ、どんなのだ?」

P「ホーリーナイトギフター強襲型だ」

翔太「サンタドレスだね」

P「以前うちで使った衣装でな。業者に再発注したんだ」

P「防弾セラミックを各部に仕込んである特別製だぞ」

P「火力にも対抗できるように特殊なナイロンの3重構造で500度にも耐えられる」

冬馬「戦争にでも行くのかよ俺達は」

黒井「765プロにしては良い手際だ」

P「見たかったな……舞ちゃんのサンタ姿」

翔太「もうそれはいいって……」

黒井「ウィ。前提条件は全てクリアした。あとは決行を待つだけだ」

P「来週の月曜日。世間は振り替え休日だが俺達は仕事がある」

北斗「クリスマスこそ仕事をしないと色々とうるさいですからね」

黒井「19時に961プロ前で待機だ。遅れるなよ」

P「了解です」

冬馬「俺遺書書いとこ」

翔太「やめてよ……」

北斗「冗談にならないぞ」

黒井「それでは各自Xデーまで気を抜くな。今日はこれで解散だ」

P「ところでこの事務所の大穴はどうするんですか?」

黒井「明日にでも業者を手配するしかあるまい。今日は寝ずの番だな」

冬馬「あの女に請求しろよな! まったくムチャクチャな野郎だ!」

そして24日

黒井「来たか……」

P「さすがに寒いですね……お疲れ様です」

北斗「俺達先に着替えさせてもらいましたよ」

P「おっ、じゃあ俺も早速着替えよう」

冬馬「これすげぇ暑いんだけど」

P「まぁ気ぐるみみたいなもんだしな……プレゼント袋の中身はチェックしたか?」

翔太「催涙弾、スタングレネード、グレネードランチャー……」

冬馬「職質くらったら人生終了だぜ」

黒井「引っかからなければどうということはない」

P「っと。よし、お待たせ」

黒井「行くぞ。予定より少し遅れている」

冬馬「これどうやって5人乗んの?」

黒井「気合で乗れ」

キュラキュラキュラ

男 「なんだあれ……」

女 「なにかのイベントかしら……」

翔太「……」

冬馬「なぁ……」

北斗「何も言うな……何も」

P「道路を走る事を完全に忘れていた」

黒井「フッ……よくあるミスだ」

キュラキュラ

真美「ゲッ、あの珍妙な5人組は! あんなの兄ちゃん達しかいないYO!」

伊織「あいつら何やってんのよ!ちょっと……!」

亜美「スタァアアップいおりん! 被害がこっちにきちゃうって!」

美希「ミキは勝利を祈ってるよハニー!」

小鳥「さぁ次はカラオケ行くわよー」

キュラキュラ

萩原邸前

黒井「さて……このまま突入するが、心の準備はいいな」

冬馬「遺書は置いてきたし、PCのHDDには時限装置をつけてきたぜ」

北斗「俺はいつでも」

翔太「ね、ねぇ……この辺りの家って明らかに雰囲気違うよね……」

P「そうだな……」

黒井「萩原雪歩はどうだ」

P「さっきメールで確認しましたが、自室にいるそうです」

P「パーティが始まるまでは部屋にいるようにと言われてるらしい」

冬馬「突撃してそのままライブってわけにはいかねーのか……」

北斗「愚痴を言っても仕方ないさ」

黒井「行くぞ。敵陣に乗り込むと同時に催涙弾を投下」

黒井「混乱に乗じて進軍し、目標を保護するまでが第一段階だ」

冬馬「了解、だぜ!」

弟子A「兄貴ィそろそろ支度が」

弟子B「おう」

キュラキュラ

弟子A「あ?」

弟子B「なんや?」

キュラキュラ

弟子C「なんやなんや」

ギシッギシッ

弟子D「なんやぁ!カチコミか!?」

グシャア! キュラキュラ

弟子E「なんやぁあああああ!」

黒井「GO!」ポイッ

ブボボモワッ

弟子A「アァー!兄貴ィ!目がぁああああ!」

これの人か?

黒井「生レバーが……終わってしまった」P「そうですね」


雪歩「プロデューサー焼肉食べたんですか?」

P「あぁ昨日ちょっとな。しっかり歯磨きしてブレスケア飲んだのになぁ」

雪歩「スンスン……バラ、カルビ、マルチョウ、テッチャン、ツラミ、タンですか。いいなぁ」

P「えっ」

雪歩「今度また私も連れて行ってくださいね!」

P「あ、あぁ……」

萩原邸内

冬馬「やべぇ! あいつら完全にヤクザじゃねーか!」

P「走れ走れ走れ! 入り口に集中してる間に雪歩の部屋まで行くんだ!」

翔太「こ、これってもしかして犯罪なんじゃ……」

北斗「そんなことは後で考えろ!」

黒井「この突き当りを右だ!」

弟子F「なん……サンタさん!?」

弟子G「なんやお前らぁ!どこの事務所じゃあ!」

冬馬「961プロだよバカ野郎!」

黒井「Fire!」

銃口から一斉に放たれる弾丸。いくら非殺傷のゴム弾とは言え

至近距離で直撃すれば、その威力はプロボクサーのパンチのそれと変わらない威力を持つ。

弟子FG「」ビクッビクッ

冬馬「お、おい……あれ死んでるんじゃねーの……?」

黒井「ノンノン。峰打ちだ。死にはしない」

雪歩の自室

弟子H「お嬢! 絶対に部屋からは出んといてくださいよ!」

弟子I「わしらが呼びにくるまではお願いします!」

雪歩「は、はぃ……」

バタン

雪歩「なんだかお弟子さん達が騒がしいけど……皆大丈夫なのかな……」

ボゴォン! パァン!

雪歩「ひ、ひぃぃ!?」

ガチャ

サンタ「メリークリスマス、だぜ!」

サンタ「赤色の衣装で良かったな。返り血が目立たないよ」

サンタ「チッ、ジャムったか……安物はこれだから困る」

サンタ「待たせたな雪歩!……雪歩?」

雪歩「」

サンタ「雪歩、雪歩!俺だプロデューサーだ!」

雪歩「プ、プロデューサー……?」

P「そうだ、 待たせたな」

北斗「チャオ☆ 雪歩ちゃん!」

翔太「ここまで来るの苦労したんだよー!」

雪歩「み、皆……本当に来てくれたんだね……」

冬馬「萩原は貴重な俺達のファンクラブ会員だからな」

黒井「長話は後でしろ。次は大部屋だ」

雪歩「に、逃げないんですか?」

冬馬「このまま逃げたらただの悪党になっちまうからな」

P「歌で誤解を解くんだ!」

翔太「僕達はアイドルだからねっ!」

雪歩(誤解じゃない気がするよ……)

P「さ、行こう。雪歩も行けるな?」

雪歩「は、はい」

弟子J「待たんかいコラァ!」

北斗「もう追っ手が来たのか……」

弟子K「お前らがわしらにカチコミかけてきたモンかぃ」

弟子L「中々ええ根性しとるけどのう」

弟子J「さっさとお嬢を」

弟子K「こっちに」

弟子L「渡したほうが」

弟子J「お前らの」

弟子K「身の」

弟子L「ためや」

弟子J「で」

冬馬「なんだこいつら……」

弟子JKL「名づけて、ローテーショントーク!」

黒井「ふっ!ふふふっ!ひっ……!ひぃ……!」

弟子J「ローテーショントークとは!」

弟子K「3人で!」

弟子L「交代に!」

ドゴォン!

弟子JKL「」ビクッビクッ

翔太「よくわかんないし行こうよっ!」

P「あぁ……」

北斗「社長、行きますよ」

黒井「ウ、ウィ……ぶふっ!」

雪歩「ご、ごめんなさい……」

雪歩の誕生日でついに来たか!!
雪歩誕生日おめでとう!
http://up2.pandoravote.net/up10/img/pa2kabe00014455.jpg

雪歩父「ネズミはまだ見つからんのか」

弟子M「へ、へぇ……見つけてはおるんですが、お嬢を人質にとられて……」

雪歩父「お前らおりながら何さらしとんねん!」

弟子M「ひぃ……す、すんません……」

弟子O「親父ィ!」

雪歩父「今度はなんやぁ!」

弟子O「お、お嬢攫ったやつらがこんな要求を! こ、これ!」

雪歩父「……宴会場の準備をして、弟子を全員集めろやと……」

雪歩父「準備ができたら娘の携帯に連絡すること」

雪歩父「」ビキビキ

雪歩父「おい!」

弟子O「は、はい!」

雪歩父「全員集めろ。獲物も持ってこさせ」

雪歩父「やったろやないか……」

>>93
可愛い

雪歩「あ、メール……」

P「親父さんか?」

雪歩「は、はい。準備ができたそうです」

黒井「さて……正念場だな」

翔太「ほ、本当に何とかなるのかな……? 失敗したら僕達埋められちゃうんじゃ……」

冬馬「何とかなるんじゃなくて、何とかするんだぜ翔太」

P「それじゃ雪歩は先に行っててくれ」

雪歩「た、多分お父さんもバラしたりはしないと思いますから……!」

冬馬「バラすとか言うなよ……こえぇよ……」

雪歩「ご、ごめんね……それじゃあ皆、がんばって!」

雪歩「あ、あの」

弟子A「お嬢!」

弟子B「ご無事でしたかお嬢!」

雪歩「ご、ごめんね騒がせちゃって……」

雪歩父「雪歩ォオオオ!」

雪歩「きゃっ!」

雪歩父「無事やったかぁああ!」

雪歩「い、痛いよお父さん!」

雪歩「そ、それで今日のカチコミって実は私のお友達なんだけど……」

雪歩「その……」チラッ

雪歩父「そうやな。雪歩のお友達なんやったらしゃあないな」

雪歩「お父さん……!」

雪歩父「埋めるか沈めるかくらいは選ばしたるわ」ニッコリ

雪歩「ありがとう!」

大部屋前

冬馬「帰ろう。P.Kジュピターは今をもって解散した」

北斗「音楽性の違いでしたね」

P「待て待て! これからだろ!」

冬馬「じょ、冗談だって」

翔太「埋めるのはわかるけど沈めるってどうやるの?」

北斗「知らないほうがいいと思う」

黒井「失敗は死だ。必ず成功させるぞ」

冬馬「俺……帰ったら」

北斗「露骨なフラグを立てるのはやめろ」

P「行くぞ! P.Kジュピター!」

ファイトー!

♪~~♪~~

弟子O「なんや?」

弟子E「これお嬢が歌ってた曲ちゃうか?」

雪歩父「誰や! こんな時にメリー聞いとるやつは!?」

バンッ!

P「白く! 清く! 甘く! 舞い振る粉雪!」

弟子A「な、なんやあれ……」

黒井「嬉し! 楽し! 私! 今日はほらハレェルヤー!」クネクネ

冬馬「両手! 瞳! 未来繋いで!」

弟子F「男のミニスカサンタさんが踊ってるで……」

北斗「言葉☆ 歩幅☆ 鼓動合わせて☆」

翔太「みんなっ! みんなっ! かがやいてゆくよっ!」

5人「イルゥミネイショォーン!」

雪歩父「」

雪歩「ふふぅうー!」

P「みなさーん! 楽しんでますかー!」

弟子G「」パァン!

P「」チュイン

弟子G「嘘やろ……」

冬馬「今日は萩原の誕生日のためにぃ! 集まってくれてぇ!」

北斗「ありがとぉーーーーうぉう!」

弟子C「……」

弟子I「……」

翔太「こ、これからもっと盛り上げていくからっ! 皆もノってこーっ!」

北斗「願いは絶対叶うの☆」

黒井「靴下のまはお~!」クネクネ

P「だから! 信じてる!」

冬馬「もっとぉー! あなたを好きにぃなるぅー!」

黒井「いーい!?」

弟子H「」ソワソワ

北斗「ミーラクル☆ メーリークリースマース☆」

翔太「メーリーっ! クリースマースっ!」

P「うーけーつーぐ! ウィンターソン!」

冬馬「歌っていこう!」

黒井「ミーラクル!」

弟子B「……メーリクリースマース」

弟子A「!?」

北斗「メーリークリースマース☆」

弟子E「まーわーりーまわるー」

P「夢ーのメリゴーラーン!」

雪歩「月が薄れーるー!」

冬馬「朝日ーがのーぼーるー!」

弟子A「ふ、普通にもーどーるー」

冬馬「もっと声出していこうぜー!」

弟子F「いーかーなーいでー!」

雪歩父「……はわっ! ね、寝とったんか……」

雪歩父「なんか変な夢でも見てたみたいやったわ……はぁ」

雪歩父「ん……?」

P「トゥウィンクル!」

メーリークリースマース!!(野太い声)

北斗「メーリークリースマース☆」

翔太「はーじーまーっるっ! ウィンターランッ!」

あるーいーてこーおー!!(野太い声)

雪歩父「な、なんや……」

雪歩「トゥウィンクル!」

メーリークリースマース!!(野太い声)

雪歩「メーリー!クーリースマース!」

雪歩父「雪歩……」

P「めーぐりー! め・ぐ・る!」

あーいーのメーリゴーラーーーン!!!(野太い声)

P「雪歩ー! 改めて誕生日、おめでとぉーう!」

おめでとぉーう!!(野太い声)

雪歩「あ、ありがとう皆……!」

黒井「さて……」

弟子E「お、親父……」

雪歩父「お前ら下がっとれ」

弟子A「兄貴ィ……」

弟子B「黙っとけ」

P「あ、あの!」

黒井「今回の騒動は全て私と高木順二郎という男が企てたこと」

黒井「そちらに一片程の人情があるのなら、どうか他の者は見逃して頂きたい」

冬馬(こ、このおっさん765の社長売りやがった……!)

雪歩「お父さん……せめて死に場所くらいは選ばせてあげて……」

北斗(雪歩ちゃんは本気で言ってるのか冗談なのかわからないな……)

雪歩父「やるやないか!」

冬馬「勝った!」

雪歩父「最初は他の事務所のカチコミかとおもとったけどな」

雪歩父「雪歩の笑顔見てわかったわ……お前らほんまもんの極道や」

冬馬「は?」

北斗「えっ、いや極道ではなくて……俺達はP.K……」

雪歩「お父さん!」

雪歩父「お前ら! 新しい義兄弟やぞ! 歓迎したれ!」

黒井「えっ」

P「えっ」

うぉおおおおおおお!!!(野太い声)

雪歩父「あとで盃かわそな」ニッコリ

翔太「えっと……よくわかんないんだけど、続けていいの?」

雪歩父「続けろ続けろ!」

翔太「じゃあー何歌おっかな。色々候補はあるんだけど」

P「と、とりあえず今はこの場を凌ぐしかないか……」

北斗「そうですね……」

冬馬「お前らー! 何かリクエストあるかー!」

翔太「今日っぽくて雪歩さんぽい曲でヨロシクっ!」

弟子J「Little Match Girlしかないやろ」

弟子K「神さまのBirthdayやろぉ!」

雪歩父「キ、キミは……」

P「え?」

雪歩父「キ、キミはメロディいけるん、か?」

P「おっ、歌えますよ!」

黒井「はは……父君も中々詳しいようだ」

雪歩父「や、やかましいわ!」

P「雪歩もこっち来るか?」

雪歩「い、いえ! 今日は観客に専念します!」

冬馬「それじゃ行くぜー!」

黒井「Come out,Spread your heart,You're my melody」

ウォオオオオ!!(野太い声)

冬馬「萩原の親父さんも来いよ!」

雪歩父「えっ、そやかて……」

弟子O「親父!」

弟子E「親父!」

雪歩父「い、今溢れるキミはメーロディー!」クネッ

オヤジィイイイイイイイ!!(野太い声)

北斗「窓の外の☆ 陽だーまーりーにー咲く☆」

翔太「風にそよぐっ! 太陽のーかーおりっ!」

かーおりぃー!!(野太い声)

黒井「触れた指が! 届ーけーてー! くーれるぅー!」クネクネ

くーれれぅー!!(野太い声)

雪歩父「世界中をー! 照らーすードーキー! ドキー!」クネネッ

ドキー!ドキー!(野太い声)

P「無理にー! えーがーお! つーくらー!なーいでーよー!」

はーい! はーい! はいっはいっはいっはいっ!!野太い声)

弟子B「ありのーまーまーを! うーけいれたら!」

弟子G「今日も素敵な! 朝が! はじまーるよー!」

雪歩父「今溢れるキミはメーロディー!」

ことばーよりー! たーしーかなもーのは!!(野太い声)

雪歩「キミと紡ぐメーモリー!」

ふったーりでえーがいたーストーリ!!(野太い声)

キラァー! キラァー輝る! キッミの瞳の中にはッッ!!(野太い声)

てんぅー! しがッ! くれたッ! うまーれたッてッのなみだッッ!!(野太い声)

冬馬「お前ら最高だぜぇー!!」

P「萩原組イェーーーイ!」

ワァアアアアアアアアア!!

こうしてまた新たな伝説(レジェンド)が生まれてしまった。

雪歩父「ははは! まぁ飲んでくれや!」

P「ど、どうも……」

弟子G「兄ちゃん飲まへんのか」

冬馬「あ、いや……僕未成年っすから……」

北斗「いつ引き上げるんですかこれ……このまま入門なんて嫌ですよ」ボソボソ

黒井「完全にタイミングを外してしまった……」

翔太「うまっ! これメッチャ美味しいよっ!」

弟子F「ガキのくせにアンキモいけるんかぁ」

弟子C「ほれ、これあんちゃんのや」

伊勢海老「……」

P「り、律子……」

弟子C「なんややり方知らんのか? ほいっと」ブスッ

伊勢海老「ギャア!」

P「律子ォオオオ!!!」

弟子C「このまま網に乗せて頃合みてたべてや。熱いから気ぃつけてな」

雪歩「プロデューサー! ヒレ酒ですぅ!」

P「おぉ雪歩……どうだ今日は。満足したか?」

雪歩「は、はいっ! お父さんにも認められて最高の誕生日になりましたっ!」

翔太「あぁー! そういえばまだP.Kジュピターの宣伝してないじゃん!」

弟子B「なんやそれ」

弟子A「えっ! 兄貴知らんのですか?」

弟子A「こいつらこそ、生っすか占拠からシャイニーフェスタ失格まで数々の伝説を打ち立ててきた」

弟子A「超新星アイドルのP.Kジュピターっすよ!」

弟子G「ほぉーじゃあモチ歌でもあるんか」

冬馬「あっハイ……えっと、オーバーマイスターとか……」

翔太「とぉーまくんビビりすぎぃ! ちょっとダサすぎるよー!」

冬馬「う、うるせぇな!」

P「うーん」チビチビ

雪歩父「で、祝言はいつや?」

P「ぶふぉ!」

雪歩「お、お父さん……恥ずかしいよぉ」チラッ

P「」

雪歩父「わしもな急かしとうないねんけどな。やっぱり直系が女やと不便があるんやわ」

雪歩父「兄ちゃんが義息子んなってくれたら、五分盃で受けてくれる組も……」ピンッ

弟子A「ピン?」

 カ  ッ !

弟子G「光ごぁ!」

弟子C「なんやぁああああ!!!」

弟子I「なんやなんや!」

弟子H「なんやーーーーー!」

雪歩「あぅぅ……プ、プロデューサー……?」

雪歩「い、いない……」

雪歩父「照れて帰ってしもたんかな」

雪歩「もぅ! お父さんが急に言うからだよっ!」

雪歩父「すまんな! がはは!」

P「ナイス! ナイスだ北斗! 俺の人生のMVPは現時点でお前だっ!」

北斗「いいから早く逃げましょう!」

冬馬「こえぇええええ!! あの親父さん目がマジだったぜ!」

翔太「カニの刺身まだ食べてなかったのになー」

黒井「そんなもの後でいくらでも食わせてやる! 先に撤退だ!」

P「あっ! クレーン車置いたままですよ!」

黒井「捨てておけ! 弁償くらいいくらでもできる!」

北斗「タクシー!」

運ちゃん「なんや」

冬馬「関西弁はもういいって!」

黒井「961プロだ。3倍の速さで飛ばせ。報酬は10倍やる」

961プロ AM4:00

黒井「ご苦労だった」

運ちゃん「毎度ー」

冬馬「疲れた……なんかここ一年で一番疲れたぜ……」

翔太「ねぇ僕食べ足りないんだけど皆で牛丼食べにいかない?」

北斗「俺は帰って寝るからパス」

冬馬「俺も……」

黒井「お前達は今日も仕事があるんだぞ」

翔太「えぇー!」

冬馬「ゲッ」

北斗「じゃあせめて事務所で寝かせてください……」

黒井「仮眠室を使えばいい」

P「じゃあ俺も帰りますね。俺は明日休みで良か……」

北斗「どうしました?」

P「明日、というか今日か。765プロの皆とクリスマスパーティするんだった」

冬馬「いいじゃねーか……俺は疲れてもう歌えねーぞ」

P「律子が961プロは来るなって言ってたし、それでいいさ」

黒井「偉そうな女だ」

翔太「じゃプロデューサーさんまたねー」

冬馬「お疲れー……ふぁ。眠いぜ……」

黒井「気をつけてな」

北斗「チャオ☆」

P「今日はどんな一日になるのやら……」

おわり

雪歩誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。
支援、保守ありがとうございました。お疲れ様でした。
さぁクリスマスSS漁る旅に出よう

そうだ
乙レスやまとめのコメント、ツイッターにはいつも励まされたりアイディアを貰ってます。
pixivの絵も見た時は気絶しそうになりました。ありがとう&ありがとう。

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