P「アイドル達にマッサージをして疲れを取ってやろう」 (83)

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律子「マッサージって……。素人がやって大丈夫なものなんですか?」

P「ふっふっふ。こいつを見てもらおうか」 ピシッ

律子「セラピスト2級……って、こんなものいつの間に取ったんですか!?」

P「いやぁ。最近は向こうから仕事が舞い込んでくようになったじゃん?」

律子「まぁ……。ウチもSランクアイドルも何人か抱えるくらいにはなりましたからね」

P「だろ? だから思い切って有給消化して取ってきた」

律子「『だから』って……。そんな気軽に取れるものなんですか? 資格って」

P「いやぁ。一応専門の勉強したり学校通ったりしながらだから気軽ってわけじゃないけど」

律子「まったく、変なところで器用なんだから……」

P「ま。そういうことで、アイドル達の疲れを癒してやろうとだな」

律子「ん……。ん? いやいや、ちょっと待ってください。そもそもセラピーとマッサージは違うんじゃ」

P「まぁ確かに違うなぁ。後者は国家資格だし。ていうか律子、資格マニアだろ? 知ってるんじゃ」

律子「マニアって何ですか! マニアって! 私のは実務用のです。簿記とか宅検とか」

P「まぁ……お前らしいとはお前らしいけど」

律子「と・に・か・く! 違うのならやっぱ素人マッサージには違いないんじゃ――」

P「んー。お前は按摩だのツボだのといろいろ勘違いをしてるみたいだな」

律子「勘違い?」

P「セラピーやマッサージと一言で言っても、その実いろいろ種類があるのさ」

律子「? 種類って――」

P「まぁ口で言うよりはやって見せたほうが確実か……。おい、>>27こっちこい!」

律子「ちょっ……。だから話はまだ」

P「まぁ黙って見てろって。おーう、こっちだこっち」

響「うが? なぁにプロデューサー」 トテトテ

P「お前、最近疲れが溜まってきているんじゃないか? 踊りにキレがないぞ?」

響「うぐっ。……や、やっぱ分かるのかー? 最近足が重くて仕方がないんだぞー……」

P「典型的な疲労蓄積の症状だな。じゃあ響。ちょっとそこのイスに靴脱いで腰掛けてくれるか?」

響「? 靴を脱ぐのか? まぁいいけど――なにか始まるのか?」 ポフン

P「ん。まぁじゃあちょっと失礼……」 スッ

響「わわわっ! な、なんだ急に足を撫でたりして!」 バタバタ

P「こーら暴れるな。大丈夫だ。ちょっとマッサージしてやろうと思ってるだけだよ」

響「ま、マッサージ? もしかしてツボを押したりしていたーいアレか?」 ブルブル

P「違う違う。まぁ、少しじっとしてな」 プニッ

響「きゃッ!」

P「んー。やっぱ凝ってるな。なぁ律子、ぬるめのお湯を盆に用意してくれないか? あとタオル」 プニプニ

律子「ぬるめのお湯? ……まぁいいですけど」 トテトテ

響「お、おぅい、プロデューサー。あんまりぷにぷにしないで欲しいさー……」

P「んなこと言ったってマッサージだから仕方がないって。嫌かもしらんがちょっと我慢してくれよー」 ナデリ

響「ふぅッ! く、くすぐったい……」 プルプル

P「まぁ、こんなになったのも頑張って働いてくれてるってことの裏返しだろうな」 フニフニ

響「ちょ、ちょっとプロデューサー! 聞いてるのかー!」

P「ちょっと待ってろよ。すぐ俺の指捌きで気持ちよくさせてやるからな」 ワキワキ

響「指で気持ちよくしてやるって……! や、やっぱプロデューサーはヘンタイだぞ!」 ジタバタ

P「なんでや」

律子「……今しがた不適切な発言が聞こえたのですが」 ガチャッ

P「え? 何が?」 キョトン

律子「……まぁいいです。はい、お湯です。少し温かめにしておきましたよっと」 カチャン

P「おう、サンキュ。じゃあ響、ここに足を入れてじっとしてな」

響「う……。へ、変なことしない?」 チラッ

P「しないしない。ていうか律子がいるのにそんなことしたら殺される」

律子「当然です」

響「そ、そうだよな。ふぅ、ちょっと安心したぞ」 チャポン

P「じゃ、今からマッサージをするぞ。事後承諾になっちゃったが、響、いいよな?」

響「う、うん。まぁよく分からないけど、マッサージしてくれるのなら願ったり叶ったりだぞ」

P「律子も。俺のマッサージが素人療法じゃないことをよーく目に焼き付けておくように」

律子「……まぁいいです。どういうものか見せてもらいます」

P「よっしゃ! じゃあ始めようか」

律子(よく考えたらコレって立派なセクハラなんじゃないかしら)

P「まずは足をお湯で洗うように揉む」 チャプチャプ

響「あっ。なんだか気持ちがいいぞ……」

P「かかと、くるぶし、指の付け根を重点的に揉むんだ。すると次第に筋肉もほぐれてくる」 フニフニ

響「何でだろう。お風呂で自分もマッサージはしてるのに、それとは違う感じがする……」

律子(なんだか気持ち良さそう……)

P「自分でやると、どうしても膝を抱えた姿勢になって、どうしてもリラックスした姿勢にはできないからな」

律子「まぁ、私みたいに体が硬いとそうなるかもしれませんね」

響「そうなのかー……。あッ! そ、そこはくすぐったいぞ!」 モジッ...

P「おっと悪いな。でも我慢だ。……で、足を十分揉みおえたら今度はツボだ」

響「つ、ツボ!? 痛いのはヤだぞ!」 バッ

P「だから痛くないって。ツボ治療なんだから……」

響「ほ、本当か? 本当なんだな? 痛かったら許さないぞ」 オソルオソル

P「本当だって……。あー、せっかく解したのにまた緊張して硬くなってる」 モミモミ

P「さ。足裏がほぐれてきたら、優しく筋肉間にあるツボを押す。当然強く押す必要はない」 ムニッ

響「あっ。本当に痛くない。むしろ気持ちがいいかも……」

P「これで血流を柔らかくしつつ、筋肉をさらにほぐす。こうやって足裏は大体完了だ」

律子「『足裏は』?」

P「足のマッサージなのに足本体をマッサージしなくてどうする。さ、響、ちょっとズボンの裾を上げてくれ」

響「こ、こうかー?」 モジ...

P「そうそう。……なんで照れてるんだ? いつも足出してるのに。今更だぞ」

響「そっ! それとこれとは話が違うの!」 ペチペチ

P「あたた。こらこら、あんまり頭を叩くなよー。さもないと本当に痛いツボを押しちゃ……」

律子「……」 ジーッ

P「コ、コホン。じゃあ次は足首、ふくらはぎに動きをうつすぞ」

P「足首は正直軽く回す程度でいい。あまり動かすと、軟骨を痛めたりするからな」 クニクニ

響「うーあーうー……気持ちいいー……。プロデューサーもなかなかやるじゃないかー」

P「そいつはどうも。で、次は優しく撫でるように、揉むようにふくらはぎへ手をスライドさせる」 フニーン

律子「見てる分だと、かなーり危ういラインですね」

P「自覚してる。で、ふくらはぎは非常にデリケートで、下手に揉むと肉離れや筋肉痛を引き起こす」

律子「そうなんですか? じゃあ尚更プロに任せたほうが――」

P「だーから大丈夫だって。こういうのはプロだから安心だとかそういうんじゃないから」 モミモミ

律子「では安心できるか否かはどこで?」

P「んー。これは持論だけど、知ってるか知らないか、だろうなぁ」 モミモミ

律子「知ってるか知らないか、ですか。……本当に大丈夫なのかしら」

P「自前のアイドルなんだから生半可な知識でやってるわけないだろ。それに響の顔見てみろ」 グニ

響「あぶー……。ひゅたりとも、なにか話でもしてるのかー……」 トローン

律子「……よだれ垂らしてる。ちょっと見てられない顔ですね。リラックスしてるのは分かりましたけど」

P「そういうことだ。……俺もこんな顔してるとは思わなかったけど」

ありゃ? 変なコテハンが

P「ま、これをしばらく繰り返してお湯で洗うように揉んでいく」

響「うーん。ここまで気持ちがいいなんて~……」

P「最後は足裏、足首から血行を助けるように、押し上げるように按摩すれば――」

響「ふにゃ~……」 グテー

律子「あーあー。だらしない顔しちゃって……」

P「ま、この通りだ。本当ならふくらはぎとか尻だとかまでをマッサージするのがベストなんだが――」

律子「……」 ニッコリ

P「わ、わかってるって。やらないよ流石に」

律子「よろしい」

P「ま、そういうことで後はタオルで優しく拭いてやれば完璧かな」

律子「やれやれ。最初は半信半疑でしたけど、ここまで響がリラックスするなんて」

P「ま、ここまでやっておいてなんだが、実はこれ、フットセラピーってやつなんだ」

律子「フットセラピー……。そんな種類のセラピーもあったんですね」

P「セラピーは要は治癒術。按摩から精神安定まで幅広いのがそうなんだよ」

律子「ふぅん。そんなものなんですねぇ」

P「とりあえず、マッサージの腕と、セラピーについては分かってくれたな?」

律子「……まぁいいでしょう。この顔を見せられちゃあ効果がないとは思えませんからね」 ペチペチ

P「じゃ。マッサージは問題ないということで」

律子「技術的にはいいとしても、風紀的にはグレーなんですがね……」

P「ま、そこについてはマッサージしてほしい人を募って、希望者だけ……という形で」

律子「ん。それならいいでしょう。じゃあ、私、お湯捨ててきますね」

P「おう、サンキュ」

響「ん。んぁ……あれ。もう終わったのか?」 ムクッ

P「おう。……もしかして寝てたのか」

響「えっ? いや、えへへ。あんまり気持ちよかったから」 エヘヘ

P「そうか。そいつは重畳。……で、どうだ? 足の具合は」

響「ん……。お、おう? すごいぞ! 足が軽い! まるで魔法みたいだぞー!」 ブンブン

P「そっかそっか。そりゃあ良かった。マッサージした甲斐もあったもんだよ」

響「うんっ。プロデューサー、ありがとだぞー……?」 アレ?

P「……? どうした響。何かあったか?」

響「えっ? あ、いや。その――」 モジ...

P「……もしかして膝より上が重たいまま……ってことか?」

響「うぇっ!? わ、分かるのか?」

P「あぁ、いや。それは別に響の身体が何ってわけじゃない。こっちの都合でな」

響「都合?」

P「膝から上はマッサージできなかったんだよ。つまり完全にマッサージはできなくてさ」

響「な、何で?」

P「そりゃあ服の都合もそうだし、風紀的にもあれだしな」

響「風紀……あっ。そ、そういうことかー///」 カァッ

P「ま、お前もふとももだの尻だのを触られるのは嫌だろうし、仕方ないことだよ」

響「……ま、まぁ、でもこれだけ劇的な効果あるのなら、本当に、仕方なーく、マッサージさせてあげなくも――」

律子「ふぅ。動いてたら私も疲れちゃった……」 ガチャ

P「おー、律子。後片付けありがとな。……で、響。何か言ったか?」

響「……な、なんでもないぞ!」 ダッ! ガチャン

P「おーおー。あんな走って。足、少しでもマシになったのならいいけどな」

律子「効果覿面って感じですかね」

.
      ヒビキン ハナシアイ オワッター?                             エッ ハナシ ジャナクテ マッサージ?
                        ナニソレ! ミキ モ マッサージ サレターイ!
         アラアラー                           ワタシ モ タノンデ ミヨウカシラ
                  ヘェ プロデューサー ッテ マッサージ デキルノカー     ウッウー


律子「……早速向こうで話題になってますね。説明しなくても?」

P「説明くらいはするよ。ま、あいつらにも身体ほぐして欲しいって奴がいれば役に立てるんだが」

律子「プロデューサー件マネージャー件マッサージ師ですか」

P「すごい肩書きだな」

律子「手当ては出ませんよ?」

P「別にいいさ。俺があいつらの助けになりたくてこの資格を取ったんだ」

律子「あんまりコキ使われないように。代わりにプロデューサー殿が疲れ果てても大変ですから」

P「ん。その時は律子が肩でも揉んでくれ」

律子「はいはい」

P「……と、まぁそういうことだ。トレーニング中でも待機中でもいつでも頼ってくれ」

真美「はいはい! 兄ちゃんに質問だYO→!」

亜美「ひびきんの話だと、肩揉みとか足のマッサージとか中途半端にしかできないって聞いたけど」

真美「どうしても完全にはマッサージとかしてくれないの→?」

P「仕方のないことだ。人の目もあるし、まさか事務所で水着になるわけにもいかんだろ?」

亜美「亜美は別に構わないんだけどな→。ね、いおりん?」

伊織「ちょっ……何で私に振るのよ! 当然嫌よ!」

美希「美希は全然平気だよっ! デコちゃんは気にしすぎだと思うな」

伊織「アンタと一緒にしないでよ、この毛虫!」 ギャーギャー

真「でも確かに最近、肩とか腰とかが硬いんだよなぁー」 グッグッ

やよい「セラピーかぁ。えへへ、そういうお店行ったことないから、ちょっといいかも」

春香「そういうお店に行くと高いし、ありがたいです」

P「ま。そういうことだ。何かあったらすぐ頼れよー」

あずさ「それはいいんですが――ちょっとよろしいですか? プロデューサーさん」

P「はい。どうしました、あずささん? 早速何か?」

あずさ「いえ。そこまでセラピーにお詳しいのなら、他にも嗜んでいるものがおありでは?」

P「え? えぇ。他にはアロマやミュージックとかもやったりしてますけど」

あずさ「うふふ。あら素敵。じゃあ今度プロデューサーさんのお家にお邪魔してみようかしら」

その他アイドル「「「!!!」」」

P「あ、いいですねぇ。アロマセラピーとか特に信者を増やしたいと思ってて……もしかしてご興味が?」

あずさ「えぇ。アロマセラピーに前々から興味がありまして。教えてくれるのなら是非~」

律子「ちょ、ちょっとあずささん!」

あずさ「あら? 何かしら?」

律子「今言ったばかりでしょう! 風紀的に逸脱することは――」

あすざ「それはあくまで『マッサージ』の話でしょう? 私はあくまでアロマについて知りたくて~」 ウフフ

律子「う……ぐ……」

美希「そうだね! 美希もちょうどアロマなんとかに興味があったの!」

真「そうだよね! まぁ、『ついでに』マッサージをしてもらうかもしれないけれど」

亜美「人目に付かない部屋の中なら、まぁ合意さえあればいいよね→」

律子「あ、あんたたち……!!」

P「なんだなんだ。みんなそんなにアロマセラピーについて興味があるのか。嬉しいッ!」 ウルウル

律子「そこ泣かない! ダメです! プロデューサーとはいえ、男の人の家を訪ねるなんて――」

伊織「別にいいじゃない。プロデューサーなんだし」

雪歩「じ、実は何度かお邪魔もしてますし」 オドオド

真美「今更って感じだよね→」

律子「うぐぐぐ……」

すません。ヤボ用ができたのでちょいと失礼します
乗っ取り歓迎です。ごめんなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月18日 (火) 23:12:00   ID: L0aQnWRe

中途半端なスレあげてんじゃねぇよkz

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