恭子 「今日は待ちに待ったオフ会やで!」(214)

コークスクリュー代行


恭子 (以前からネットで交流していた人たちと)

恭子 (今日はいよいよ、オフ会で集まることになったけど……)

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (なんやこれ、どっかで見たことある顔ばっかやん!)

恭子 (そしてなにより、まったく盛り上がりそうにないやん!)


恭子 (いや、まあそれも仕方ないところはある)

恭子 (私たちは、異性からモテナイ女)

恭子 (通称”喪女”の集まりや)

恭子 (普段のネット上での交流も、話題はネガティブなことばかり)

恭子 (ある種、予想できたことや)

恭子 (けれど、せっかく集まったんやから、こんなときこそ楽しくすごさなアカン!)

恭子 (ここは、幹事のウチが盛り上げな!)

恭子 (よし、そうと決まったら、さっそく行動や!)


恭子 「ええと、遠路はるばる、大阪までお越しいただき、ありがとうございます」

恭子 「みなさん初めまして……いや、お久しぶり、ですね」

恭子 「まさか、見知った顔ばかりだとは思いませんでした」

恭子 「世界ジュニア選抜の選考会で、長野の清澄で顔を会わせて以来ですね」

恭子 「ウチらはいわゆる”喪女”の集まりですけど」

恭子 「せっかくお集まりいただいたんで、楽しい時間を過ごしましょう」

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (……めげたらアカン!)


恭子 「そういえば、自己紹介がまだでしたね」

恭子 「私はハンドルネーム”O阪(おーさか)”です」

恭子 「よろしくお願いします」

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (返事か拍手ぐらいせえよ!)


恭子 「えーと、それじゃあ次誰か、よろしくお願いします」

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (ま、まだめげへんで……)


恭子 「み、みなさんシャイなんやなー」

恭子 「そしたら、ウチから指名させてもらいますわー」

恭子 「ええと……」

恭子 (誰も目ぇあわせてくれへん……)

恭子 (仕方ない、ここは順番ということで……)

恭子 「じゃ、じゃあ時計回りにいきましょーか」

恭子 「私の次は……」

照 「……」 ペラ…

恭子 (白糸台のエース、インハイチャンピオン・宮永照か……)


恭子 「えっと、じゃあよろしくお願いします」

照 「……」 ペラ…

恭子 「あの……」

照 「……」 ペラ…

恭子 「自己紹介……」

照 「……」 ペラ…

恭子 「してくれませんか……?」

照 「……チッ」 …パタン

恭子 (舌打ちされたー!?)


照 「ハンドルネーム”はみだしTERU”」 スクッ

恭子 (おお、ちゃんと立ち上がるんやな)

照 「……」 ストンッ

恭子 「……」

照 「……」 ペラ…

恭子 (も、もう、お終わりかいな!?)

恭子 「……”はみだしTERU”さんですね、よろしくお願いします」

恭子 「べ、別に服の袖や、バッグから、何かがはみ出してるわけやないんですねー」 アハハ

照 「……」 ペラ…

恭子 (反応してえな……) グスッ


恭子 「ええと、次のかたよろしくお願いします」

宥 「……はい」 ブルブル

恭子 (阿知賀の松実宥、やったか)

宥 「わ、私は”真夏のコタツ”です、よろしくお願いします」 ブルブル

恭子 「よろしくお願いしますー」

恭子 (この人は良い人そうやな)

照 「……」 ペラ…

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (だから反応せえよ……)


恭子 「じゃあ、次のかたよろしくお願いします」

智紀 「……」 カタカタ

恭子 (確かこの人は、去年インターハイを席巻した龍門渕の沢村智紀)

智紀 「……」

恭子 (見るからにネクラそうやけど……ん?)

恭子 (パソコンの画面をこっちに反転させたけど、どうするつもりや?)

智紀 『ハンドルネーム”ともりん♪”だよ! よろしく(*´・ω-)bネッ!』

恭子 「よ、よろしく……」

智紀 「……」 カタカタ

恭子 (うわぁ~、絡みづらい……)

コークスクリュー支援だ


恭子 「……次のかたよろしくお願いします」

春 「……はい」

恭子 (この子は……二回戦で戦った、永水の滝見春)

春 「……ハンドルネーム”漆黒の塔”」

恭子 (中二病っぽいHNやから、男かと思ってたわ)

春 「特技は……」

恭子 (おお! 自己紹介で特技まで言うとは)

恭子 (この面子の中では、なかなかアグレッシブやな!)

春 「神を降ろしたり、お払いをしたりすること……」

恭子 (うわぁ……。ガチの中二病やったか……)

なんで喪女の集まりなのに男だと思うんだよ


春 「よろしく……」

恭子 「よ、よろしくお願いします~!」

恭子 (さて、最後は……) チラッ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (対木もこ……。確か、麻雀を始めてから数ヶ月で東海王者になった)

恭子 (麻雀に関しては、間違いなく魔物クラスやな)

恭子 (包帯巻いて、頭におっきなリボン巻いて片目隠して、服装はフリフリ……)

恭子 (この面子の中でも、かなりギリギリな感じやな……)

恭子 (まあ、ええ!ここまできたら、どんな自己紹介でも対応したる!)

恭子 「じゃ、じゃあ最後よろしくお願いします!」

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおもこちゃんもこちゃん!!!!!!!!!!!!!!!

もこちゃんSS二個目!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!もこちゃんかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もこ 「……」 スクッ

もこ 「……」 ブツブツ

もこ 「……」 ブツブツ

もこ 「……」 ブツブツ

もこ 「……」 ペコッ

もこ 「……」 ストンッ

恭子 「……」






恭子 (声小さすぎて、なんて言ってるかわからんかった……)

きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああかあああああああああわああああああいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

>>>48の修正

誤:恭子 (中二病っぽいHNやから、男かと思ってたわ)

正:恭子 (中二病っぽいHNやから、ネカマかと思ってたわ)


恭子 (ええと、確か今日参加する予定なのが……)

恭子 (”O阪”……私、”はみだしTERU”……宮永照)

恭子 (”真夏のコタツ”……松実宥、”ともりん♪”……沢村智紀)

恭子 (”漆黒の塔”……滝見春、すると対木もこは……)

恭子 (もう一人、連絡も無しに遅れてる奴がいるから、二択やな)

恭子 (”荒れ狂う稲光”か”キュルキュルちゃん”のどちらか……)

恭子 「……」

恭子 「”キュルキュルちゃん”さん、どうぞよろしくお願いします~」

もこちゃん可愛い

あ^~


もこ 「……」 ブツ…

恭子 「……」 ドキドキ

もこ 「……」

恭子 「……」 ドキドキ

もこ 「……」

恭子 (あ、もしかして違ったんかな……) アセアセ

もこ 「……///」 ペコッ

恭子 (よおっしゃあああああああ! ビンゴオオオオオオオオオ!!)

楽しみで眠れなかったんだろうな~もこちゃん


はぇー…
カワイイ…


恭子 「ええと、今ここにいる人は一通り自己紹介が終わったんやけど」

恭子 「まだ、”荒れ狂う稲光”さんが来てませんね」

恭子 「ウチは連絡受けてないんですが、誰か受けた人いますか?」

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (予想通りの反応やけど、めげるわ……)

もこちゃんは毎回答えてくれてるよ
声小さいだけで


恭子 「……」

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ





恭子 (無言のまま、三十分が経過してもーた……)

30分もこちゃんを見つめていたい


照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ブルブル

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (どないしよ……)

宥 「……あの」 ブルブル

恭子 「!!」

恭子 (き、きた! 本日初の、ウチ以外からの呼びかけ!!)

恭子 (松実宥、いや、”真夏のコタツ”さん! あんたは天使や!)


恭子 (このチャンス、逃したらアカン!)

恭子 「は、はい! なんでしょう!!」

宥 「実は私、極度の寒がりでして……」 ブルブル

恭子 「そのようですね! 今日は暑いのに重ね着にマフラーしてますもんね!!」

宥 「それでお願いなんですけど……」 ブルブル

恭子 「なんでも言ってくださいな~」

宥 「つけていいですか、暖房……」 ブルブル

恭子 「はいはい、もちろん……えっ」

恭子 (この暑い日に暖房……だと……)


恭子 (こいつ、正気か……?)

宥 「……」 ピッピッ

恭子 (って、すでに室温あげはじめとるしぃ!)

宥 「……」 ピッピッ

恭子 (おいおい、そのへんでやめときーな……)

宥 「……」 ピッピッ

恭子 (29……30……31……。し、信じられへん! まだあがっていく!)


宥 「……よし」

恭子 (や、やっと止まった……)

恭子 (しかし、室内温度36度やと……?)

恭子 (”真夏のコタツ”……ハンドルネームの由来は、そういうわけか)

恭子 (松実宥、この面子の中で唯一の聖人かと思ったけど……)

恭子 (とんだ食わせもんや!)

宥 「あったか~い……」 ウットリ

恭子 (クソ暑いの間違いやろドアホ! ここは砂漠かっちゅーの!)

恭子 (……まあ、砂漠なんて行ったことないんやけど)

もこちゃんに冷たい飲み物を入れて差し上げろ


ゴォォォォォ…… ←エアコンの音

恭子 (あっついわ……) ダラダラ

宥 「……♪」 ニコニコ

照 「……」 ダラダラ

智紀 「……」 ダラダラ

春 「……」 ダラダラ

もこ 「……」 ダラダラ

恭子 (あんたらメッチャ汗かいとるけど、一切文句言わんのかい!)


恭子 (これはちゃんと言わなアカン!)

恭子 「あ、あのな、”真夏のコタツ”さん」 ダラダラ

宥 「……はい?」

恭子 「ちょっと暑すぎるかなーと思うんやけど……」 ダラダラ

宥 「や、やっぱりそうですよね……」 シュン

恭子 「いや、まあ言うほどでもないんやけどね!」 ダラダラ

恭子 「ただ、ほら! まだ暑いから熱中症にも気をつけないとアカンし……」 ダラダラ

宥 「私が特異体質なばっかりに、みなさんに迷惑をかけて……」 ウルウル

恭子 「だ、だから迷惑とかじゃないんやって! 下手すると、あんたも危ないし!」 ダラダラ

宥 「私のせいでごめんなさい……」 ウルウル

恭子 (うわー……なんか変な汗かいてきたわ……) ダラダラ


恭子 「み、みなさんはどうですか!?」

照 「……」 ダラダラ

智紀 「……」 ダラダラ

春 「……」 ダラダラ

もこ 「……」 ダラダラ

恭子 「”はみだしTERU”さんは、暑くないですか!?」

照 「……」 ペラ…

照 「……別に問題ない」 ダラダラ

恭子 (この意地っぱり野郎!!)


恭子 (あんた、めっちゃ汗かいとるやん!)

恭子 (さっきから本に汗が垂れとるし!)

恭子 (ページの端とか、汗でふやけとるし!)

照 「……」 ペラ…ピリッ

恭子 (ほらああああああ! 紙が水分吸いすぎて破けちゃったやん!)

照 「……」

恭子 「……」

照 「……今、手に汗握る展開だから。暑いとかじゃないから」 ダラダラ

恭子 (なんも言ってないのに、勝手に言い訳しとるし!)

もこ「ククク……」トマトジュースチュー

やばいわ鼻からトマトジュースでるわ


恭子 (ええい! もう、こいつはアカン!)

恭子 「”ともりん♪”さんは、パソコンいじってますけど……暑くないですか?」

智紀 「……」 カタカタ

恭子 「……」

智紀 「……」 クルッ

智紀 『心頭滅却すれば火もまた涼し=^-^=』

恭子 (かっこいいこと言いはりますけど、メガネの縁に汗たまっとりますやん)

恭子 (しかも、タブに”テニスの王子様 夢小説”とかいう文字が見えとるし)

恭子 (アンタ全然、心頭滅却できてないで……)


恭子 「なあ、”漆黒の塔”さん……」

春 「……大丈夫」 ポリポリ

恭子 (無理して黒糖食わんでも……余計のど渇くやろ)

恭子 「えっと、”キュルキュルちゃん”さん……」

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (やっぱり何言ってるかわからん……)

宥 「……」

照 「……」 ダラダラ

智紀 「……」 ダラダラ

春 「……」 ダラダラ

もこ 「……」 ダラダラ

恭子 (ここは我慢大会の会場か!)


恭子 「……みなさん大丈夫みたいなんで、このままにしときましょう」

宥 「ありがとうございます……」 ニコッ

恭子 「いえいえ……」

恭子 (とても素敵な笑顔やし、根は悪い人ではなさそうなのになぁ)

宥 「みなさんも、寒がりだったんですね~」 ニコニコ

恭子 (違うわ、ボケ! この天然ポンコタツが!)

照 「……あの」

恭子 「は、はい!?」

恭子 (まさか、宮永照が救世主だった!?)






照 「暑いと思うなら、寒いダジャレを言ってみたらどうだろう」

恭子 「……は?」

もこちゃんの汗ふぅ……


恭子 (こいつ……暑さで頭が狂ったか?)

恭子 「は、はは。”はみだしTERU”さん、なかなか面白い冗談を……」

宥 「楽しそうですね」

智紀 『”はみだしTERU”さん、それいいですね~(・∀・)!』

春 「……やってみる」

もこ 「……」 コクコク

恭子 (ええええええええええええええええ!?)

恭子 (なんでそこだけアグレッシブやねん!?)

もこちゃんもこまってるよ(得意げ)


照 「……///」

恭子 (そんであんたも、まんざらでもなさそうな顔やな!)

智紀 『”はみだしTERU”さんが、”照れTERU”(●´ω`●)ゞ』

恭子 (宮永照だけに、ってね! って、やかましいわ!)

春 「……ユニーク」

宥 「”ともりん♪”さんの洒落、あったか~い」

恭子 (意外と好評!)

照 「……なかなか冴えTERU」

恭子 (そして気に入っちゃった!)


恭子 「は、はは……。”ともりん♪”さんはおもろいなぁ」

智紀 『みんな゚・:,。☆(*'ー')/♪了└|力"├♪\('ー'*)☆,。・:・゚』

宥 「でも、寒いダジャレで涼しくなろう、という趣旨とはずれちゃいましたね」

春 「……ごもっとも」

照 「!」

恭子 (いや、充分に寒かったと思うけど……)

照 「……ゴホン。た、確かに、”真夏のコタツ”さんの言うことは、ごもっともりんゴニョゴニョ」

恭子 (あ、自分も上手いこと言おうと乗っかってきた)

宥 「でも、”ともりん♪”さんのお陰で暖かくなれました」 ニコニコ

智紀 『どういたしましてヽ(゚▽゚*)乂(*゚▽゚)ノ 』

恭子 (でもゴニョゴニョ言ってたからスルーされとる……)


智紀 『みんなが褒めてくれるから、ともりん♪もう一個ダジャレ思いついちゃった』

恭子 (あ、調子に乗ってきちゃった)

宥 「すご~い」 ニコニコ

春 「気になる……」 ポリポリ

智紀 『今度は”真夏のコタツ”さんに、ちょっとかけてみたんだo(*^▽^*)o』

宥 「本当ですか? 嬉しいです」 ニコニコ

照 「さっきのは……たまたま聞こえなかっただけ……」 ブツブツ

照 「センスは悪くなかった……うん……」 ブツブツ

恭子 (こっちはスルーされてブルーなってるし……)

恭子 (まあどーせ、毒にも薬にもならないような、甘ちゃんのダジャレなんやろ)

智紀 『それじゃあ行くよ~...((((=・o・)ノ 』


智紀 「……」

恭子 「……」

照 「……」

宥 「……」

春 「……」

もこ 「……」






智紀 「……コタツの中でチンコたつ」 ボソッ

恭子 (まさかの下ネタだったー!?)

どっ


智紀 「……」

恭子 (ちょっ、自分、生の第一声がそれでいいんかいな!)

照 「……」

宥 「……」

春 「……」

恭子 (ほら、みんな静かになっちゃったやん)

恭子 (華の女子高生の集まりで下ネタは、地雷に等しい……ん?) チラッ

もこ 「……クッ……クフッ」 プルプル

恭子 (って、なんかツボに入っとるー!!)

かわいい良い良いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい


もこ 「……プククッ……プスッ」 プルプル

恭子 「……」

もこ 「コタツノナカデ……クヒッ……ヒッ」 プルプル

恭子 (お腹抱えて、体震わせとる……)

もこ 「……ククッ……ヒッ……ヒヒッ……」 プルプル

恭子 (リボンの隙間から、めっちゃ涙流れとるし……)

もこ 「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ……」 プルプル

恭子 (笑いすぎて過呼吸みたいになっとるやん!)


もこ 「ヒッ、ヒーッ、ヒーッ、ヒーッ……」 プルプル

恭子 「……あの」

もこ 「ヒー……フー……」 ヒクッ

恭子 「”キュルキュルちゃん”さん、大丈夫ですか?」

もこ 「……」

恭子 (何事もなかったかのように座った……)

智紀 「……コタツの中でチンコたつ」 ボソッ

もこ 「ツッ!……ククッ……プヒッ……クヒヒッ……」 プルプル

恭子 (おい沢村ァ!)


――三十分後

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ニコニコ

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (スタート地点に戻ってしもうた……)


もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (そういえば、この子ずっとなにか呟いてるけど)

恭子 (なにを言ってるんやろ……)

恭子 (ちょっと、聞き耳立ててみようかな……)

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 「……」 ソ~…

もこ 「左、左下、下、右下、右、左、左下、下、右下、右、A……」 ブツブツ

恭子 (なんかのコマンド唱えとるー!)


恭子 (……というか)

照 「……」 ダラダラ

宥 「……」 ニコニコ

智紀 「……」 ダラダラ

春 「……」 ダラダラ

もこ 「……」 ダラダラ

恭子 (忘れかけてたけど、あっつう……) ダラダラ

春 「ポリポ……ブフォッ」 ダラダラ

恭子 (むせとるし……口の中がパッサパサなんやろなぁ)

もこちゃんの涙拭いてあげたい
ほんとは舐めたい


恭子 (息苦しいなぁ……)

恭子 (う……!) ギュルルル

恭子 「あ、あの、ウチちょっと」

恭子 「お花を摘みに行ってきますわ」 アハハ

照 「……」 ペラ…

宥 「……」 ニコニコ

智紀 「……」 カタカタ

春 「……」 ポリポリ

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 (……反応なし。そ、それよりも急がんと!)

恭子 「じゃ、じゃあいってきます~」 ダラダラ


恭子 「……ふ~」

恭子 (間に合って良かったあ……)

恭子 (突発性の腹痛はキツいなぁ)

恭子 (しかし、勢いで抜けてきたけど)

恭子 (場を回すウチがいないと、あの部屋の空気はどないなってるんやろ)

恭子 (きっと悲惨なことになってるに違いないで) ププッ

ワイワイ……ガヤガヤ……

恭子 (……ん?)

恭子 (なんや、賑やかな声が聞こえるで)


ガチャ……

恭子 (なんや一体……) ソ~…

宥 「すごいですね~」 ニコニコ

春 「……ユニーク」 クスクス

照 「すごい発見……」 フフッ

智紀 『でしょ~(ノ゚⊿゚)ノ?』 ニヤニヤ

もこ 「ククッ……ヒゥッ……」 プルプル

恭子 (なんかめっちゃ盛り上がっとる……)

恭子 「……」

恭子 「……めげるわ」 ボソッ


恭子 (いいや! 恭子、こんなことでめげたらアカン!)

恭子 (みんなが仲良くなってるのはええことや!)

恭子 (こっから更に盛り上げていくのが私の役目や!)

ガチャン!

恭子 「ただいま~! みんな、なにで盛り上がってるん?」

照 「あっ……」

宥 「……」

春 「……」

智紀 「……」

もこ 「……」

恭子 (え? なにこの空気……?)

もこちゃんはそんなことしないからきっとなにか事情があるんだな


恭子 「えっと……なんか楽しいことでもあったんかな?」

照 「さあ……」 ペラ…

宥 「ちょ、ちょっと寒くなってきましたね」 ピッピッ

智紀 「……」 カタカタ

春 「別に……」 ポリポリ

恭子 (うわぁ、とっても不快な反応だ)

もこ 「……」 ブツブツ

恭子 「……」 ソ~…

もこ 「もこは知らない何にも知らない……」 ブツブツ

恭子 (うわぁ、あからさまに何か隠してる)

もこちゃんかわいい


恭子 「あんなぁ、”ともりん♪”さん」

恭子 「あなたが、何か面白いこと発見したんやろ?」

智紀 「……」 カタ…

恭子 「よーわからんけど、この状況はちょっと嫌な感じやで」

智紀 『ごめんなさい(゚ー゚;A』

恭子 「ウチもみんなと仲良くなりたいんや、隠し事はやめてーな」

智紀 『でも……”O阪”さん、ちょっと不愉快な気分になるかも』

恭子 「なんや、ブラックジョークぐらいなら、甘んじて受けるで」

智紀 『本当に?』

恭子 「せや! それにイジられるのは慣れとるで~、関西人やからな!」

智紀 『良かった~(o^∇^o)ノ じゃあ教えるね♪』

恭子 「よっしゃ! そうくるのを待ってたで!」


恭子 (ま、少しくらい不快なやつでも、笑いになればおいしいやろ)

智紀 『ここに、”O阪”というハンドルネームがあります』

恭子 「うんうん」

智紀 『このハンドルネームに、文字を足していきます』

恭子 「ほうほう」

智紀 『”OO阪”』

恭子 「……?」

智紀 『”OOO阪”』

恭子 「……??」

智紀 『”1OOO阪”』

恭子 「せ、せんさか……?」


智紀 『これを変換していきます』

恭子 「ふんふむ」

智紀 『”1OOO阪”→”せん阪”』

恭子 「んん……?」

智紀 『”せん阪”→”せんぱん”』

恭子 「……」

智紀 『”せんぱん”→”戦犯”』

智紀 『”O阪”→”戦犯”の証明、完了。』

恭子 (思ってた以上に不快なネタだったー!)

足してる時点でイコールじゃないんじゃ……

もこちゃんと一緒にゲームしたい

もこちゃん?(幻聴)

もこちゃん(満足げ)

もこもこしてそう
漫画版のもこちゃん

                . :'´⌒ \/: : :./\:\
               /=‐-  _/: : : /  .\:\
.            /´: : : /: : :`: : : :/      ∨:ヽ __     /l /!
            .: /: : : : : : : : :l : : : |      |_/´    |   ////./l
.            / / : : : : l| : :Ⅵ八ト、{      /ヽ,    _|_   ! lノ |// `
           ' /(: : : : :从 : 爪庁抃`ー‐‐/_  |/   ノ   |   /
            / ⌒ヽ : \| 乂ソ  / 个=='  γ'´ ___ l    |    
           '"      \八vwxv 〈   И    〔 ̄ ̄ Ⅴ__   |
         /           `ー{\    `ー==、,_   | ヽ   ,イ  ヽノ
   ____,. /          人'ヘ`=- 人    ,  -= '"ヽ   ,イノ
 ´      ,.イ     _, イ/ /、ノ  ̄≦_,  ‐=   \ ヽヽ < 〕/___
    -= '       /⌒ ノ(/(     /      ヽ    イ´ /γ  /
`>´   .,___/(      У    〔         Ⅵイ 、L∠⌒(_   /i__
   ∠⌒      )  ノ/     ノ`ー __ -=ニノ    ー=''"⌒〕_/ ' /
 _.乂     /   |  /       /   ) 〕 /\`ー      ノ-‐ 7__
   /`ーァァ乂_.ノ '"⌒⌒ヽL∠|ん'⌒ ⌒∨、   \_γ⌒~´  `゛y′/`ヽ
  /    /      ,′   八  |  人  ⌒ヽ、 」ノ  \     〈⌒´ /
_<     /      /    /  \ /γ´ヽ   \     ヽ   ノ-= "

カッチカッチが止まらない
起動しても画面が起動時のロゴから変わらん
うまいことできたらデータ移してネカフェ行きます

>>191
外付けとかUSBとか全部はずして再起動試してみて

もこちゃん

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