京子「結衣~、ゲームばっかやってないで構ってよ~」(347)

はっじま~るよ~

【OPENING】

結衣「ただいま~」ガチャ

郵便受けには一つの封筒が入っていた

結衣「ん?なんだこれ?」スッ

結衣「船見結衣様…?」

結衣「宛名しか書いてないな」

結衣「なんだろ…」ビリッ

結衣「……CD?」

結衣「いたずらか?」

結衣「えーっと…」ガサガサ

結衣「おっ…」ペラッ

結衣「なんだ…?」

[新作のゲームです。お試し下さい。]

結衣「…」

結衣「私なんか登録とかしたっけ?」

結衣「してないよな………やっぱりいたずらか?」

結衣「まあいいや、ご飯作らなきゃ」コトッ

結衣「ふぅ~やることやったし…」

結衣「ゲームやっちゃおうかな」

結衣「なもクエもう少しでクリアだしなぁ」

結衣「でもゲームは朝って決めてるし…」

結衣「…」

結衣「ダメだ!待ちきれない!」カチッ

結衣「どうせすぐ終わっちゃうしな」

結衣「とりあえず2レベルぐらい上げてから…」

次の日 朝

結衣「さーてご飯も食べたしゲームゲーム…」

結衣「あ……なもクエはクリアしちゃったんだ…」

結衣「うぅ~…他のもやり尽くしてるしなぁ」

結衣「…」

結衣「昨日届いたやつがあったな……」

結衣「でもいたずらかもしれないし…」

結衣「……まあ変なのだったらすぐやめればいっか」

結衣「えーっと…」パカッ

結衣「何にも書いてないけど大丈夫なのかな」カチッ

【GAME START】

結衣「………え?」

真っ暗な画面に浮かび上がったのはNEW GAMEの文字

結衣「はあ?なんだよこれ」

結衣「オープニングどころかタイトルもないじゃん」

結衣「どんなゲームだよ~…」

結衣「…」

結衣「まあ新作って書いてあったしな…」

結衣「まだ試作段階なのかも」

結衣「とりあえず始めてみるか」

結衣「んー?オフィス?」

暗転した画面が徐々に明るくなりなんの変哲もないオフィスが現れた

結衣「シミュレーションゲームか?」

オフィスのドアがノックされサングラスをかけた男が入ってくる
男はデスクの前で立ち止まるとこちらにむかって話し始めた

結衣「えっ!?ちょっ、英語!?」

結衣「待って待って!わかんないよ!」

結衣「え?え?」

結衣「なんか設定とか…」カチカチ

画面の男が一枚の紙を差し出す

結衣「いや、だから英語読めないってば…」

結衣「文字なら頑張れば訳せるかもしれないけど…」

結衣「ん?」

結衣「あ……NAME?」

NAMEと書かれた横に空欄がありカーソルが点滅していた

結衣「契約書かなんかか?」

結衣「えーっと…Yui Funamiっと」カチカチ

男は紙を受けるとるとグッドラックと言って部屋を出て言った

結衣「……いや、何すればいいんだよ……」

結衣「パソコンしかないじゃん…」

結衣「意味わかんないな…」グリグリ

結衣「と、とりあえずとりあえず何処かに…」

結衣「……え?ドアあかないじゃん!」

結衣「脱出ゲームか?」

結衣「え~……」グリグリ

結衣「あ、もう一個ドアあるのか…」

結衣「ん~……お、開いた」

結衣「なんだここ…」

結衣「研究室?」

結衣「なんか作ればいいのか?」

真ん中に置かれた机を選択しボタンを押すと画面が机にクローズアップされた

結衣「うお……部品だらけ…」

結衣「道具もいっぱい…」

結衣「やっぱりなにか作るゲームなのかな?」

結衣「でも何を作れば…」

結衣「…」

結衣「あ、そろそろ学校行かないと…」

結衣「とりあえずセーブセーブ…」

結衣「多分パソコンだよな…」カチカチ

結衣「……」

結衣「よし、出来た」

結衣「えーっと…制服制服」トテトテ

放課後 ごらく部部室

京子「そういえばさー」

結衣「ん?」

京子「結衣ってなんでゲーム好きなの?」

結衣「え……なんでって言われても…」

あかり「結衣ちゃんほんとゲーム好きだもんね」

結衣「うーん…現実を忘れられるから?」

京子「おぉう…」

ちなつ「結衣先輩…忘れたい現実があるんですね…」

結衣「え?」

ちなつ「そんなの私が忘れさせてあげますよ!」ギュッ

結衣「ちょ、ちょっとちなつちゃん…」

あかり「結衣ちゃん…そうだったんだ…」

あかり「ごめんね……あかり気づかなくて…!」ウルウル

結衣「ち、ちがうから!そういう意味じゃないから!」

京子「無理するなよ、結衣」ポンッ

結衣「だぁああああ!京子まで悪ノリするなよ!」

結衣「はぁ…」

結衣「だいたい京子だってゲームやるだろ」

京子「そうだけど…結衣ほどじゃないしなあ」

結衣「私ほどって…私だって息抜き程度にやってるだけだろ」

あかり「結衣ちゃんはずーっとゲームしてるわけじゃないもんね」

結衣「そうだよ」

ちなつ「さすが結衣先輩!やりたいこと我慢出来るなんてかっこいいです~!」

結衣「い、いやぁ…それは……」

結衣「ただいま~」ガチャ

結衣「はぁ~今日は疲れたな」

結衣「…」

結衣「ご飯……」

結衣「一人暮らしはこういうとこ嫌だよな」

結衣「……カップラーメンでいっか」

結衣「たまにはいいよね」

結衣「先に宿題やっちゃおう」ドサッ

結衣「よしっ…終わったぁ~」

結衣「今日は結構少なかったな」

結衣「ご飯は……まだ早いか」

結衣「お腹もそんなに減ってないし…」

結衣「…」

結衣「ゲーム……やっちゃおうかな」

結衣「あのゲームまだ何にもしてないし…」

結衣「少しだけ、少しだけ…」カチッ

結衣「………あれ?」

結衣「ロードしかない…」

結衣「(新しく始められないのかな?)」

結衣「……まあいっか」

結衣「研究室、研究室…」

結衣「といっても何作れば…」

結衣「全くどんな不親切なゲームだよ」

結衣「えーっと…とりあえず適当に組み合わせてみるか…」

結衣「ん~…」

エラー音がなった

結衣「え?ダメ?」

結衣「自由に作れるんじゃないのかよ~」

結衣「じゃあ何作れって言うんだ…」

結衣「もぉー!わかんないよ!!」カチカチ

結衣は適当な部品を選んでは組合わせるがその度にエラー音がなった

結衣「なんだよ!この糞ゲー!!」カチカチ

ピコン

結衣「え?」

結衣「はまった?なんで?」

結衣「は……?え?」

出来上がった部品は机の上に置かれたままだ

結衣「どういうことだよ…」

カーソルを合わせる

結衣「ん?C?」

結衣「……まさか」

結衣はさまざまな部品にカーソルを合わせる

結衣「やっぱり…全部に記号と番号が振ってある」

結衣「ってことは……」カチカチ

A-1、A-2と記された部品を選び重ね合わせる

ピコン

結衣「やった!そういうことか!」

結衣「A-3…A-3…」グリグリ

結衣「よしっ…」カチッ

エラー音

結衣「あれ?なんで…」カチカチ

再びエラー音

結衣「A-3……だよな?」カチカチ

何度も鳴り響くエラー音

結衣「なんだよ!せっかくわかったと思ったのに!」ガチャガチャ

選択された部品が少しだけ回転した

結衣「あ…?」

結衣「これ……?」カチ

A-3は画面上でグルグルと回り続けている

結衣「そういうことか!」

結衣「向きを合わせないと入らない………」

結衣「えーっと…こんな感じか?」カチ

ピコン

結衣「よっしゃ!」

結衣「なるほど、パズルゲームだったのか」

結衣「まあ嫌いじゃないし…」グゥー

結衣「あ、え?もう8時!?」

結衣「もうそんなに経ってたのか…」

結衣「やり方わかったし…」

結衣「続きは明日にするか」

次の日 朝

結衣「さてと…ゲームゲーム…」カチ

結衣「やり方はわかったからな…どんどん解いてこう」

結衣「えーっと…次はA-4だな」カチカチ

ピコン

結衣「ふっふっふっ…よしよし」カチカチ

結衣「次……」

結衣「ん?違ったか…」

結衣「こっち?」

ピコン

結衣「楽勝楽勝♪」

結衣「よしっ…ラスト一個!」

ピコン

結衣「やった!」

結衣「…………で?どうなるんだ?」

部屋のドアが開き、男が大きな箱を持って入ってきた
いま出来上がったばかりのA、B、Cのパーツを回収し、箱に入っていた新たな部品を机の上に置き始める

結衣「新しい部品…」

結衣「まあそんなすぐには終わらないよな」

結衣「今度はD、E、Fか」

結衣「前より部品が多いな」

結衣「難易度も上がるってことか」

結衣「望むところだな」

結衣「……でもまあキリいいし、学校いかないと」

結衣「セーブセーブ…」カチカチ

結衣「…」

結衣「そういやあの男ずいぶんリアルだった…」

結衣「このゲーム実写動画を使ってるのかな?」

結衣「まあどっちでもいいか」

放課後 ごらく部

結衣「そういや最近新しいゲームにはまっててさ」

京子「なもクエ終わったの?」

結衣「うん、少し前ね」

結衣「そんで誰かが新しいゲーム送ってくれてさ」

ちなつ「誰かって誰ですか?」

結衣「いやわかんないんだけど…」

ちなつ「わかんない?」

結衣「お試し下さいってポストに入ってたんだよ」

あかり「それって大丈夫なの?いたずらとかじゃ…」

結衣「私も最初そう思ったんだけど…」

結衣「ちゃんと動くし変なゲームでもないから大丈夫かなって」

京子「ふーん…」

京子「それどんなゲームなの?」

結衣「なんか部品がたくさんあって…それを組み立ててくんだよ」

ちなつ「それ…楽しいんですか?」

結衣「まあパズルゲームみたいな感じだし…」


結衣「あんまりやったことないからそれなりに楽しいよ」

あかり「へぇー、それで…何を作ってるの?」

結衣「え?」

あかり「部品を組み立ててるんでしょ?」

結衣「あ、うん…」

あかり「じゃあ何を作ってるの?」

結衣「(そういやあれはなんなんだろ…)」

結衣「さ、最後にわかるんだよ」

結衣「今はひたすらたくさん組み立てて…それで最後に…」

あかり「そうなんだぁ!出来たらあかりにも教えてね」

結衣「う、うん!」

結衣「ただいま~」ガチャ

結衣「…ゲームゲーム…」

結衣「さっさと完成させよう」カチッ

結衣「あかりがあんなこというから私も気になって来たよ」

結衣「…」

結衣「でもどんぐらい作ればいいんだ?」

結衣「ABC~ってきてるけど…Zまであるのかな?」

結衣「まあいいや…やってけばわかるしな」カチカチ

数時間後

結衣「ダメだ……どうしても出来ない…」

結衣「くそっ…くそっ…」カチカチカチカチ

結衣「あああああああ!!」

結衣「はぁ…はぁ…」

結衣「なんか…ヒントとかないのか?」

結衣「設計図とか…なんか…」グリグリ

結衣「……そういえばパソコンがあったな」

結衣「パソコンパソコン…」カチッ

結衣「げっ…パソコンも英語かよ…」

結衣「えーっと…すけじゅーる?…めーる…」

結衣「DATA…これか?」カチカチ

結衣「お、なんかそれっぽい…」

結衣「えー…どれ見ればいいんだ?」

結衣「まあなんでもいいか」カチッ

結衣「ん~…0328K?」カチッ

結衣「………お!」

結衣「これもしかして完成系?」

結衣「っていっても何かわかんないな…」

結衣「これじゃあわかんないな…」カチ

結衣「…ん?パーツごとに見れるのか」

結衣「じゃあ……」カチ

結衣「出た!分解図!これで…」

結衣「でもなんか違うな…」

結衣「まあそりゃあそうか…」

結衣「まったく一緒なわけないよな」

結衣「他にもサンプルあるみたいだし…」

結衣「それを参考に完成させろってことか」

結衣「つまりこのゲームは小さい部品を組み立て、さらに出来たパーツを組み立てて完成させるゲームなのか」

結衣「でも結局なにが出来るかわからないな…」

結衣「…」

結衣「まあそれはそこまで行ってからのお楽しみか」

結衣「案外ロボットでも作ってたりしてな」

結衣「じゃあ続きを…」

オフィスのドアが開き男残念そうな顔で入室してきた

結衣「え?なんだ?」

男は手に注射器を持ち、何かを喋っている

結衣「いやだから英語わかんないよ…」

結衣「なにいって…」

結衣「……え?今タイムオーバーって…」

男は注射器を主人公のものであろう腕に刺した
次第に画面が暗転していく

結衣「ちょ…おい…」カチカチ

完全に暗転したあと画面に映し出されたのはNEW GAMEの文字

結衣「…………は?」

結衣「まさかゲームオーバー?」

結衣「……なんだよ」

結衣「ようやくゲーム理解したとこなのに!」

結衣「くそっ!」カチッ

なぜかLOADがないため仕方なくNEW GAMEを選択する

結衣「まあいいや…たいして進んでなかったし…」

結衣「今度はあのデータを見ながらやればもっと早くなる…」

結衣「うん……」

画面のオフィスにはすでに男が立っていた
紙を手にグッドラックと言い去っていく

結衣「あれ?名前の入力は?」

結衣「…データ1つしか作れないから省いてあるのかな?」

結衣「まあいいや…さっさとさっきのところまで進めないと…」

数時間後

結衣「よし!これで元通り!」

結衣「今度はちゃんとスケジュール見ながらやったし…」

結衣「データのおかげでだいぶ早く進んだし…」

結衣「最初からパソコン活用しとけばよかった」

結衣「…」

結衣「はぁ…疲れたな…」

結衣「もう3時…」

結衣「ご飯………いっか」

結衣「お風呂入って寝よう…」

次の日

結衣「ん……ぁ……」

結衣「今……何時……?」

結衣「うわっ!!」ガバッ

結衣「しまった!!寝坊!!」

結衣「ゲーム出来ない……じゃなくて!」

結衣「早く準備しないと遅刻だ……」バタバタ

結衣「(いままでこんなことなかったのに…)」

放課後 ごらく部

あかり「結衣ちゃん眠そうだね」

結衣「あ、ああちょっとね…」

京子「夜更かしでもしたのか?」

結衣「ゲームやってたら何時の間にかね…」

ちなつ「え?結衣先輩らしくないですよ」

京子「確かに…」

結衣「あ、うん…」

あかり「ゲームってこの前言ってたの?」

結衣「そうそう」

あかり「そんなに面白いの?」

結衣「いや…面白いっていうか…時間が経つのもわすれちゃうっていうか」

ちなつ「でもあんまりやり過ぎると良くないんじゃ…」

京子「そうだ!頭おかしくなるぞ!」

京子「そのうちゲームと現実の区別がつかなくなって…」

結衣「そんなことあるか」ポコッ

あかり「でもやり過ぎには気をつけてね?」

結衣「うん」

結衣「私今日はもう帰るよ」スッ

ちなつ「帰っちゃうんですか!?」

結衣「うん、寝不足だし…」

京子「そんなこと言ってゲームする気だろ!」

結衣「ち、ちがうよ…」

京子「うそだうそだー!」バタバタ

あかり「残念だね…」

結衣「ほんと、ごめん」

京子「結衣~、ゲームばっかやってないで構ってよ~」ズルズル

結衣「わ、わかったよ!また今度遊んでやるから」

1時間半ほどあけてもいいだろうか

飯作りながら出来るだけ投下するわ

結衣「ただいま…」ガチャ

結衣「…確かに最近ゲームやり過ぎかもな」

結衣「…」

結衣「みんなには悪いけど……」

結衣「もう少し…クリアするまで…」カチッ

結衣「そしたらもうゲームは少しにするから」

結衣「うん…」

結衣「えーっと…昨日は元に戻したとこで終わったから…」

結衣「…」カチ

結衣「…」カチ

結衣「(なんで私こんなにはまってるんだ…?)」

結衣「(それに何を作ってる?)」

結衣「…」

結衣「それにしてもこんだけリアルな映像だと本当に自分が組み立ててるみたいだな」

結衣「ふふっ…どこかの国の秘密兵器の組み立てとか…」

結衣「そんなわけないか…」カチカチ

結衣「ん~…詰まったな…」

結衣「パソコン…」

結衣「えっと…0328K…」

結衣「結局これが1番私のヤツに近いな…」

結衣「…」

結衣「(なんの番号なんだろう?)」

結衣「(こんな数のサンプル用意する必要あったのか?)」

結衣「(3000以上って…)」

結衣「そんだけいろんなパターンがあるってことかな…」

結衣「違う…違う……よし…次」

結衣「違う…違う……違う……違う……くそっ…」

結衣「違う…………違う……違うな…」

結衣「そうか……次……………」

結衣「違う……違う違う…そうじゃない……」

結衣「違う………ちがう……ちがう…」

結衣「ちがう…ちがうちがう…ちがうちがうちがう」

結衣「ちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがう」

結衣「よし…」

結衣「0328Kの完成図と比べてだいたい90%強ぐらい…」

結衣「残りのパーツは後1つ…」

結衣「…」

結衣「もう5時か…」

結衣「続きは明日にしよう……」

結衣「明日には完成だ……」

結衣「うん……」

prrrrrr prrrrrrr
prrrrrr prrrrrrr

結衣「ん…なんだよ…」パカッ

『おい結衣!どうしたんだよ!?』

結衣「なんだ京子か…」

『なんだじゃないだろ…今何時だと思ってんだ?』

結衣「はぁ………?」

『8時10分だぞ!遅刻する!』

結衣「あぁ…私今日休むよ」

『え?休むって…』ピッ

結衣「もう少し寝て…起きたらゲームしよう…」

結衣「ん…」

結衣「昼過ぎか…」モゾモゾ

結衣「つい休んじゃったな…」

結衣「まあいいか…」

結衣「ゲーム…ゲーム…」

結衣「もうすぐクリアだし…」

結衣「うん…」

結衣「そのあとしばらくゲームはやめよう…」

やっと飯が完成したのでしばしお待ちを

了解

結衣「ラスト一個…気合いいれて…」

結衣「ん…?」

画面上青いポップアップが表示された

結衣「ネットワークエラー……?」

結衣「このゲームオンラインなのか…?」

結衣「なんで今更…」

結衣「…」

結衣「まあいいや…ケーブルケーブル…」

それでも俺は信じてる
この物語が、ゆるゆりの名に相応しい
ほっこりするエンドを迎えることを



......俺は信じている.....信じているお(^ω^)

支援

オンラインってことは鬱END確定でつね

結衣「よいしょっと…」カチッ

一度だけ、ぶぅうううううううん、という低い音がゲーム機本体から発せられた

結衣「え?なんだ?」

結衣「それに一瞬光ったような…」

結衣「…」

結衣「んなわけないか」

結衣「さーて…続き続き」

>>144
何で

なんか怖いお(^ω^)

ピコン

結衣「よしっ…ふふっ……」

結衣「もうすぐ…もうすぐ……」

結衣「ちがう……きっとすごいものを作ってるんだ……ちっ…」

結衣「こんなにリアルなんだ……次……」

結衣「ちがう…現実でもすごい発明が……こうか…出来たりして……ちがうな…」

結衣「ふふっ……そんなわけないか……うん…」

結衣「次………………」

こんな糞ゲーよりも京子を調教する方が楽しいだろ!
いい加減目ぇ醒ませよ船見結衣!

数時間後

結衣「やっと最後のひとつ……」

結衣「長かった……長かったな……」

結衣「何が出来るんだ…?」

結衣「ふふっ……楽しみだなぁ……」

結衣「いくぞ……完成だ…」

ピコン

ななななにがおこここ起こるんだお(^ω^)

結衣「…………」

結衣「……………………」

結衣「何も起きないぞ…?」

結衣「どうなってんだ?」カチカチ

結衣「男もこない…」

結衣「…」

結衣「部屋に戻った方がいいのかな?」

結衣「……うん」

結衣「そうだな…戻ってみよう」カチ

誰が送ったんだろうね

>>161
そこだよな

>>162
黒幕はあかりだよ

画面がオフィスに切り替わると男が飛び込んできた

結衣「きた!」

男は何かを話し奥の部屋に入る
完成したばかりの機械を手に戻ってくるとまた何かを話しドアを開けた

結衣「ん?ついて来いってことか?」

結衣「えーっと…」グリグリ

カメラがドア付近までくると男は外に出て行った

結衣「やっぱりそうか…」

結衣「にしてもこの部屋以外にもマップあったんだな」

結衣「まだ続くってことなのか?」

結衣「……とりあえず行くか」

わくてか

カメラは部屋の外に出た
男はエレベーターの前で待っている

結衣「案外自由に動けるんだ」

結衣「それに映像綺麗だな…」

結衣「やっぱり実写…?」

結衣「…」

結衣「この部屋ともお別れなのかな?」

カメラがぐるりと回り部屋の入り口を映し出す

結衣「………ん?」

部屋の上のプレートが目に入った

結衣「HEART…?」

結衣「ハート…だよな?」

結衣「心?心臓?」

結衣「……なんだろ」

男が早口で捲し立てる

結衣「わ、わかったよ…」

エレベーターに乗り込むと男はB1のボタンを押した

結衣「ここ20階もあるのか…」

結衣「全部マップついてるのかな…?」

エレベーターが止まる

結衣「お、いよいよか!」

結衣「ここは…?」

結衣「下が見えるようになってるのか」

結衣「なにあれ…?」

下には様々な機械が取り付けられた台がひとつ
男は後からきた白衣を身につけた老人に機械を渡す

結衣「……え?」

結衣「なにするんだ…?」

暫くすると顔を隠された少女と思われる身体が運び込まれた
同時にいくつものパーツを乗せた台車が用意される
その中には結衣が組み立てたものも…
白衣を身につけた人々が慌しく動き始めた

結衣「まさか………」

はよはよ

気になるお(^ω^)
もうハッピーエンドへの夢は捨てたお(^ω^)

合図と共に少女の身体にメスが入れられた

結衣「お、おい……」

四肢は付け根から切り落とされ、腹は内臓が零れるほど開かれる

結衣「ぁ………うっ…………」

結衣「なんてこと……」

結衣「い、いや…ちがう……」

結衣「これはゲームなんだ……うん……」

結衣「よく出来たCGなんだ……」

結衣「ははっ……そうに決まってる………」

ばっどか

少女の解体は進む

結衣「でも顔が見えなくてよかった…」

結衣「いくらCGでもこれはキツすぎる…」

暫くすると台車の上のパーツが少女に組み込まれ始めた

結衣「そうか……そういうことだったのか……」

結衣「とんでもないものを作ってたんだな…私」

結衣「HEARTってそういうことか…」

胴体に手足がつけられ、内臓はすべて銀色の物体に変えられていく
最後に結衣の組み上げたパーツを胸にセットしたところでカメラが急に回転した

そういうことだったのか(どんっ)

男がエレベーターで待っていた

結衣「わかったよ、乗るよ…」

エレベーターは1階下で停止した

結衣「はぁ…まったくどんなゲームだよ…」

結衣「これで女の子が動いてハッピーエンド?」

結衣「ふざけたシナリオだな…」

結衣「誰だこんなゲームつくったのは」

カメラは部屋をグルグルと回っている
何週回っただろうか、声が聞こえた

「ありがとう、Dr.結衣」

結衣が死ぬパターンか

眠いお(^ω^)

結衣「……え?日本語?」

結衣はくるりとカメラを回す
少女が顔にかかっていたタオルを取り、身体を起こす

結衣「………………………ぇ?」

少女の頭には二つのお団子
画面に映るのは見慣れた顔だ

結衣「ぁ……う、うそだろ……」

結衣「…………あかり?」

結衣「なんでゲームに……?」

少女がニコリと笑う
エンディングが流れ始めた
























ごめんワロタ

京子が空気な件

結衣「ちがう…ちがうちがうちがうちがうちがう!!!!」

結衣「そんなわけない……そんなわけないだろ…」

結衣「これはゲームなんだ……現実じゃない…」

結衣「そうだよ…そんなわけないんだ…」

結衣「くっ…!」

結衣はコントローラーを投げすて携帯を手に取る

結衣「あかり…あかり!」

prrrrrr prrrrrr prrrrrr prrrrrr prrrrrrr

結衣「くそ……くそ………くそっ…!」

prrrrrr prrrrrr prrrrrr prrrrrr prrrrrrr

結衣「なんで出ないんだよ!!!」

お前ら何で笑えるんだよ……すげぇ鬱展開だろ……

あかり不評かwww

>>212
お前何で笑えねえんだよ
喜劇展開だろ

結衣「この時間なら…学校か!?」

結衣「………」

結衣「落ち着け…落ち着け…」

結衣「そんなわけない…」

結衣「そんなわけない…けど…」

結衣「一応確認しなきゃ…」

結衣「うん…」

結衣「…」

結衣「くそっ!」ダッ

ごらく部 部室

結衣「あかりは!?」ガラッ

京子「うおっ!!ど、どうしたんだ?」

結衣「いいからあかりは!?」

ちなつ・京子「?」

ちなつ「今日は休みって言って…」

結衣「(休み……?)」

結衣「ありがとう!!」ダッ

京子「どうしたんだ?あいつ」

ちなつ「さぁ…?」

結衣「うそだろ……うそだろ!?」タッタッタッ

結衣「はぁっ…はぁっ…!」

prrrrr prrrrrr

結衣「あかり!?」パカッ

結衣「もしもし!?」

『どうしたの?結衣ちゃん?』

結衣「今どこだ!?」

『え?お家だけど…』

結衣「ぁ……え…と……」

結衣「な、なんで今日休んだんだ?」

『風邪引いちゃって…』

これは結衣の勘違いなのか
それとも結衣が殺されるのか

いしきがもうろうとしれじたけどこれだkrはとみおえるお(^ω^)

結衣「そ、そうか…」

『どうしたの?』

結衣「あの……あかりは…………」

『?』

結衣「あかりは人間か?」

『え?』

『何言ってるの、結衣ちゃん?当たり前だよぉ』

結衣「…………ははっ…」

結衣「そ、そうだよな…当たり前だよな」

結衣「ごめん、変なこと聞いて…」

『どうかしたの?』

結衣「い、いやなんでもないよ」

結衣「その…今からお見舞い行くから!」

『わぁ~ありがとう!』

結衣「じゃあ後でね!」

『はーい』ガチャ

結衣「………」

結衣「そうだよな…当たり前だよ」

結衣「うん…」

支援

結衣「で、でも万が一があるし…」

結衣「自分で気付いてないだけかも…」

結衣「あり得ないけどね……うん……ゲームだけど…」

結衣「確かめるだけ……」

結衣「…」

結衣「どうやって……?」

結衣「腹でも切り開くのか?」

結衣「腕を切り落とすのか?」

結衣「ま、まあそんなことないか…ははっ…」

結衣「………ん?」

ふと3-28と書かれたナンバープレートが目に入った

結衣「328…なんだっけ…」

結衣「328…328…」

結衣「あ……あのサンプルか…」

結衣「私もゲームのやり過ぎだな…」

結衣「ゲームでの数字が気にかかるなんて……」

結衣「…」

結衣「ちがう…」

結衣「他になにかあったはず……」

結衣「なんだっけ……」

支援

結衣「ぁ………」

結衣「京子の………誕生日?」

結衣「な、なんだ偶然だな」

結衣「そんなことか!ははっ…」

結衣「…」

結衣「0328K……」

結衣「K?」

結衣「いやまさか………」

結衣「ないない…たまたまだよ……うん」

この先の展開またお前らに笑われそう…

>>254
大丈夫だwwwww安心汁wwwwwww

ID:JM7QG9/oP 「笑うなよ!?絶対に笑うなよ!?」
いい感じのSSなのに何故上島のフリとか入れるんだよ

>>260
>ID:JM7QG9/oP 「笑うなよ!?絶対に笑うなよ!?」
>いい感じのSSなのに何故上島のフリとか入れるんだよ
は?

結衣「それより早くあかりの家にいかな…」

3-28のナンバープレートを付けた車を過ぎようとしたとき
ふと違和感を感じ立ち止まった

結衣「……」

結衣「いやいやまさか……」

結衣「そんなはず……」

ゆっくりと車の窓に映る自分の姿を見る
そこにいるはずの自分はいなかった
窓に映った二つのお団子

結衣は絶叫した

くそっ!くそおおおおおおおおおお!!!!!

わ、笑ってないよwwwwww‼

落ち込むなって

続けろください

結衣の家

結衣「はぁっ…はぁっ…!」ガチャ

結衣「……どういうことだ……どういうことだ……」ガクガク

結衣「私は…船見結衣じゃないのか…?」

結衣「あの時の女の子は私だったのか?」

結衣「私が……改造された?」

結衣「身体を…………顔も…………?」

結衣「そんなわけ…ないよな……」

結衣「私は人間だ……人間だよ…」

包丁を手に取った

鬱展開きた

結衣「私は人間…人間…人間…」

結衣「にんげん…にんげん……わたしは……ニンゲン……………」

結衣「…」

腕に刃をあてる

結衣「にんげん…」

結衣「……」

ひく

あてる

ひく

あてる

ひく

結衣「なんで……なんで……?」

結衣「なんでだよ!!」

結衣「血は………?どうして……?」

結衣「くそっ!!」

まな板の上に左手を置く

結衣「があああああああああああ!!!」ドスッ

鈍い音をたて、包丁が指の半分ほどまで食い込む

結衣「くそっ!くそっ!くそおおおおおお!!!」

何度も包丁を振り下ろす
何度も何度も

どゆこと?

結衣「なんだよ……なんだよ!!」

包丁を逆手に持ち替え、ほぼ皮でつながっているだけの左手を添えた

結衣「うわああああああああああああ!!!!」ドスッ

結衣「がっ……あがあああああああ!!!!!」グリグリ

包丁をデタラメに動かし胸に空いた穴を広げていく

結衣「……はぁ……はぁ……」

結衣「……」

結衣「………ウソ……だろ…?」

自分が組み立てたものが埋まっていた

結衣「なんだよこれ……」

結衣「なんだよ…どういうことだよ…」

結衣「ゲームの話だろ……?」

結衣「あのゲーム……」ダッ

ゲームの画面はTHE ENDの文字で止まっていた

結衣「戻してくれよ…なあ…」

結衣「おい!なんなんだよ!?」

結衣「頼むから!」ガチャガチャ

THE ENDの文字が消えた

ゴールまで後少し

結衣「おい…おい!!」ガチャガチャ

真っ暗な画面にゆっくりと文字が浮かんでくる

[このゲームはフィクションです。]

[現実と混同されませんようご注意下さい。]

結衣「なっ…!?」

結衣「現に私は身体を…」

ぼとっという音と共に左手の人差し指が落ちた
そこには真っ赤な水たまり

結衣「…………え?」

もう何も移さない画面に自分の顔が映る

胸に空いた穴から見える真紅の心臓は
そこで活動を停止した


                   ____
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        .: .: .: : .: .: .:./|⌒八.: .: .: .:∧.: .: .: .: .: :
        | .: .: .: : .: .:斗≠ミ.│:.: .: .:⌒V| .: .: .: .:|
        | .: .: .: .: i〃 _)::ハ  |/|: /斗=ミ|:.: .: i八|
        | :i .: .: .: i 弋cソ   |/ _ノハ }.:.: .:|
        |八 .: .: .:| .::::::.     . Vソ 八八|
        | ハ .: .从           .::::./.:イ
           } .: 人      ー    八:.|
            /:.:.:.:.:.个         イ:./|/        終わりだ
         厶イ:.:._,ノ   ` r-:<|  |/
      x≪⌒八乂    乂_:.:.:>

    /^⌒ \   \    |\}\

          丶 \ マ⌒^7   / \_
    |    \   \  '  ///  ,ハ
    |      い    \∨_/   ∨ }
    |____}     {凶}      | │
   「        }       /∧ヽ    |_j_
   L二二二二」,     /V::::Vヘ    |___}

bad end

サイコホラー書きたかったんだがお前ら笑すぎワローン
おわり



あかりは何だったのか
催眠状態だったのか

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