春香「もっと私を愛してください……」P「……すまない」(223)

春香「どうしてなんですか!?」

P「私と君とでは……立場が違いすぎるんだ」

春香「立場なんて関係ありません!」

春香「私はこんなにもあなたを愛しているのに……」

春香「あなたは私を見てくれないんですね……」

P「……私だって……君の気持は知っていたさ」

春香「だったら……!」

P「わがままは止してくれ」

P「君の気持は十分に伝わったが……それでもだめなんだ」

P「……時間だ。もう行かなくては」

春香「……待って!私を置いていかないで!!」

春香「圭介さん!!私を見捨てないで!!」

小鳥(録画はばっちりね……)

小鳥「はいオッケーでーす」

春香「はぁ……緊張した」

P「ハンディカメラなんかで緊張してたらどうするんだよ」

春香「えへへ……」

小鳥「じゃあ早速チェックしてみましょうか」

春香「そうですね!」

高木「お!今日もやっとるのかね」

P「ええ」

高木「天海君がドラマの主演をつかんでからというもの、自主練習にも力がはいってるねぇ」

春香「そうしないと、なんか不安で……」

小鳥「でもプロデューサーさんも演技上手かったですね」

P「いやぁ……なんというか、空気に飲まれました」

高木「君も案外流されやすいね」

P「面目ない……」

春香「でも、今日のプロデューサーさんはすごく力が入ってたというか……」

P「え?そ、そうか……?」

春香「ちょっと、ドキッとしちゃいました!」ニコッ

P「っ!」ドキッ

小鳥「よーし、今日は春香ちゃんがこれからレッスンよね?」

春香「あ、はい!もう本番まで残り少ないので頑張ってきます!」

P「そ、そうだな。ぜひ練習を活かしてくれ!」

春香「はい!それじゃあ行ってきますね!」

P「……あ、じゃあ俺もちょっと出てきますね」

小鳥「あ、はい!行ってらっしゃい!」

小鳥「いやぁ~今日もいいのが撮れたわ~」

小鳥「小鳥専用フォルダに保存して、っと……あれ?いけない!社長書類……!」

真美「あ、ピヨちゃん、おはおはー!」

小鳥「あっ真美ちゃん!ちょうどよかった……留守番頼めるかしら……?」

真美「えっ?うん、いいよ~!」

バタン

真美「ん~真美一人か~つまんないのー」

真美「あっ!そだ!ピヨちゃんのパソコン覗いちゃお~っと!」

真美「へへ~ん、ここに専用フォルダがあるの知ってるもんね~!」

真美「あれ?これ今日の……?なんだろ……」

『どうしてなんですか!?』

『私はこんなにもあなたを愛しているのに……』

『……私だって……君の気持ちは知っていたさ』

『……待って!私を置い……かないで!』

『……さん!…しを見捨てないで!!……ザー…』

真美「……」ドキドキ

真美「こ、これ……はるるんと兄ちゃん、だよね……?」

真美「これって大人の恋ってやつ……?」

真美「でも、はるるんが兄ちゃんと……でも兄ちゃん断ってたし……」

真美「でもはるるんと兄ちゃんすごく真剣そうな顔してた……」

美希「おはようなのー!ハニー!……あれ?」

真美「あっミキミキ!ちょ、ちょっとこっち来てよ!」

美希「真美?ハニーたちは?」

真美「それどころじゃないんだよー!こ、これ……」

美希「……春香?そ、それにハニー……え、嘘……」

真美「……ど、どうしようミキミキ、これ……」

美希「真美、このことは他の皆には絶対ナイショなの!」

真美「えっ?あ、う、うん!」

美希「ミキは、ハニーに直接聞いてくるから真美は待っててほしいの」

真美「ってミキミキ兄ちゃんの居場所わかるの?」

美希「なんとなくだけど……大丈夫。こういう時のミキは強いの!」

真美「おぉ!頼りにしてるよミキミキ!」

――

P「……はぁ。いやいや、そんなはずは」

P(春香、相当力を付けてきたな。だが何度も練習に付き合ってるせいか春香がこう……)

P(いや、そんなはずはない。春香だって、何とも思ってない。演技だと割り切ってるはずだ)

P「はぁ……こんなことで悩むとは俺もまだまだだなぁ……」

美希「何を悩んでるの?」

P「あ、いやな、実は……ってうわぁ!み、美希……」

美希「むーそんなに驚かなくても!で、どうしたのハニー?」

P「あ~いや、んー……」

美希「……ハニーは本気なの?」

P「え?」

美希「ビデオ、みちゃったの。春香、すごかった」

P(あぁ、音無さんが見せたのか。まあ春香も今回は張り切ってるしな)

P「あぁ、あれか。もちろん本気だ」

美希「……そう、なの」

P「大丈夫、いつか美希だってそういう日がくる」

P(美希ほどのやつなら、あっという間に主演クラスだろうしな)

美希「ハニーは、美希がずっと想ってたのわかってたでしょ?」

P「そう、なのか?いや気が付かなかった。そういうことなら、言ってくれれば何とかしたんだが」

美希「そっか、あはは、春香に負けちゃったの……」

P「おいおい、まだ決まったわけじゃないだろ?」

美希「春香は、ミキのこのこと知ってるはず……それなのに……」

P「おい美希、いい加減にするんだ。春香が悪いわけじゃない。それに、俺が頼んだんだ」

美希「……ハニーが?」

P「あぁ。春香は頑張ってるし、将来性もある。もちろん美希だってそうだが、今回のこれはタイミングだ」

美希「……わかったの。でも、美希はハニーじゃなきゃ嫌だから……」

P「え?あ、そういうことか。付き合うくらいならいくらでもしてやるさ」

美希「……でも、春香が優先なんでしょ?」

P「まあ、そりゃそうだ。先に言ってきたのは春香だしな」

美希「……うん、わかったのハニー」

P「まあお前がその気なら、俺はいつでも待ってるぞ」

美希「ダメだよハニー……ちゃんと、春香を大事にしてあげて?」

P「……え?」

美希「それじゃ、ミキは帰るね?」

P「美希……?」

P(美希があそこまでドラマに憧れているとは……だけどそれ以上に春香にライバル意識を持ってたか)

P(……うん、美希には悪いが春香に全力を注がせてもらおう)

――

美希「ただいま、なの……」

真美「もーおっそいよミキミキ!ねぇねぇどうだったの!?」

美希「……ハニー本気だったの」

真美「……そっか」

美希「でも、だからミキも応援しようって思ったの。あんなの見せられちゃったら仕方ないの!」

真美「そうだよね……うん、真美も応援する!」

美希「……でも、やっぱり……ハニー……」

乗っ取りで書いてたら眠くなったの
と思ったらバイトの時間なの
誰か書けばいいと思うの

>>55-63
高木社長乙

保守お疲れ様です
11時には書き始められると思う

ほっしゅほっしゅ

思ったより時間かかっちゃった
オチも何も考えてないけどマッタリ書いてく

春香「ありがとうございました!」

俳優「お疲れ様!いや~流石は春香ちゃん。もしかして自主練とかしてるの?」

春香「あ、一応……」

俳優「僕もこういう役初めてだからさ。でも春香ちゃんみたいな子相手でよかった」ニコッ

春香「あ、いえこちらこそ!」

俳優「うん、それじゃあまたスタジオで!」

春香「はい!……ふぅ」

春香(う~ん、いつもの練習のときとちょっと違うんだよね……)

春香(……プロデューサーさん)

P「よっ、春香お疲れ」

春香「わ、わぁ!!プ、プロデューサーさん!?」

P「なんだよそんな驚いて。せっかく早めに来て待っててやったのにさ」

春香「え?あ、えと、あぁ!ありがとうございます……」

P「どうだ?うまくいったか?」

春香「あ、っとえぇ……まあ……」

P「ん?その様子だと、ピンと来てないのか?」

春香「あ、いえそういうわけじゃないんですけど……」

P「そうか、それじゃあまた戻ったら練習するか?」

春香「でも、一日に何回もプロデューサーさん、忙しくないんですか?」

P「大丈夫、春香の晴れ舞台なんだしこれくらいなんてことはないさ」

春香「……わかりました!じゃあ、お願いします!」

P「あぁ!」

―車内―

春香(……なんだろう、プロデューサーさんとの練習、すごく楽しみ)

春香(感情が込めやすくって、それで……ホントに頭が相手のことしか考えられなくなって)

春香(気が付いたら、泣いちゃってる。それが俳優さん相手だとカクカクしちゃう……)

春香(あれ?もしかして私……)

P「よし、着いた」

春香(で、でも……私そういう意味でプロデューサーさんのこと……)

P「春香?お~い着いたぞ?はーるーかー……」スッ

春香「え?きゃあ!!」パシッ

P「お、うおっ……!」グラッ

春香「あっ……、っ~~!」

春香(プ、プロデューサーさんの顔、近い……!!)

P「……ぁ、ぁあ!わ、悪い!バランスを崩して、いやなんというかその……」オロオロ

春香「あ、あの、い、いえ!そんな!別に私……と、とりあえず降りませんか!」

P「あ、あぁ!そうだな!うん!」ガチャッ

春香「……はぁ」

P「……」

春香「……そ、それじゃあ」

P「あ、うん。とりあえず、さっきのはすまん……」

春香「……気にしてないです。というか、気にしないでください……行きましょ?」

P「そうだな……」

ガチャッ

P「ただいま……あれ?真美だけか?」

真美「兄ちゃんとはるるんおかえりー」

P「? どうした?いつもの元気がないじゃないか」

真美「そんなことないよー……あ、それより真美応援してるからねはるるん!」

春香「え?あ、えっと……あ!うん、ありがとね真美!」

P「それじゃ、そろそろやるか春香?」

春香「あ、はい。……それじゃお願いします」

真美「えっ?え、も、もしかして……またこの前みたいな……」

春香「うん、プロデューサーさんがしてくれるっていうから」

真美(こ、この前は告白だったから、今日は……キ、キスとかしちゃうのかな……)ドキドキ

真美「じゃ、じゃあ真美は先に帰るよ!」

P「なんだ、見ていけばいいじゃないか」

真美「っ~~!!そ、そんなことできるわけないじゃん兄ちゃんのバカ!じゃあね!」バタン

P「……なんだあいつ」

春香「な、なんだったんですかね……それじゃあ始めましょうか」

美希「ちょっと待って欲しいの」

P「美希……?……どうしたんだ」

美希「春香に話があるの」

P「お、おいちょっと美希……」

美希「大丈夫、確かめるだけなの」

P「……」

春香「え、えっと……よくわからないけど、どうしたの美希?」

美希「ここだとハニーがいるから、そっちの部屋にいこ」

春香「あ、うん……それじゃあちょっとすみませんプロデューサーさん」

P「あ、あぁ……」

――

春香「……それで、どうしたの?」

美希「春香は、美希がハニーのこと好きだって、知ってるよね?」

春香「え?う、うん……一応」

美希「それじゃあ、なんで……」

春香「美希……?」

美希「……美希ね、応援しようって思ったの」

美希「でも、すぐ諦められないの。春香だからいいかなって思ったけど」

美希「ちゃんと、本気なら本気って春香の口から聞きたいの」

春香「ちょ、ちょっと待ってよ美希!応援してくれるのはありがたいんだけど……その」

春香「プロデューサーさんがどうのっていうのがわからないんだけど……」

美希「……あのビデオを見て、正直春香すごいなって思ったの」

春香「あのビデオ……?……あぁ!」

美希「それで、春香にならハニーを譲れる。でも、でもちゃんと春香がそう思ってるかどうか」

春香「あ、あのね美希多分それ……」

美希「ホンキ、なの?」

春香「う、うぅ……えっと……」

春香(多分演技のことを本当のことだと勘違いしてるんだよね……ってことは……)

春香「う、うん。私本気だよ」

美希「……そっか」

春香(ってぇええ!何言ってるの私!違うでしょ!演技は本気だけどこれじゃ……美希……)

春香「あ、ち、違うの美希!」

美希「大丈夫、春香ならミキ……」

春香「美希……」

美希「ごめんね?ハニーとの時間邪魔しちゃって……それじゃ」 バタン

春香「あっ……美希……」

――

春香「はぁ……美希……」

P「今俺をチラッと見てから出て行ったが、泣いてたような……何かあったのか?っと、聞かない方がいいか……」

春香「あのプロデューサーさん……」

P「……つまり、美希はあのビデオを本当だと勘違いして……」

春香「みたいです……あれは演技なのに……」

P「演技、か……」

春香「え?」

P「あぁ、いや!なんでもない、そうか。美希は……」

春香「でも、プロデューサーさん」

P「ん?なんだ?」

春香「……いえ、とりあえず演技しましょうか」

P「え、でも美希は……」

春香「演技じゃない、って言ったらどうしますか?」

P「……春香?」

春香「……何度も付き合ってもらいました。その度に自分でも自信がついて」

P「……」

春香「でも、いざ俳優さんと合わせてみたときに、何か違うんです」

P「春香……」

春香「それで、さっき気が付いちゃったんです……顔が、目が合っちゃったときに……」

P「あれか……」

春香「……きっと、前からそうだったのかも、知れないですけど。でも、ダメですよねこんなの」

春香「相手によって演技が変わるなんて、女優としては失格です」

P「そんな……春香はわるくない。……それに、それに俺だって!」

春香「ダメです!……まだ、せめてまだ。プロデューサーさんは、何も言わないでください……」

P「春香……」

春香「……私はこれから本気で練習します。相手が誰でもちゃんと最高の演技ができるように」

P「……そうだな」

春香「……それが終わったときにまだこの気持ちが続いていたら……」

P「……あぁ。俺は応援してるから」ポンポン

春香「プロデューサーさん……」ギュッ

――

美希「……」

真美「ミキミキ大丈夫?」

美希「大丈夫なの。ちょっと眠たいだけなの」

真美「兄ちゃんたち今頃……」

美希「……真美は諦めるの?」

真美「え?」

美希「真美だってハニーのこと……」

真美「え、えぇ!そ、そんな!真美が、兄ちゃんのこと……ち、違うもん!そんなことないもん!」

美希「ふっふ~ミキの目はごまかせないの!最初ビデオ見てた時の反応普通じゃなかったの!」

真美「う、うぅ……で、でもそんなんじゃ……」

美希「でも、真美はまだそれでいいの。美希はずっと想ってきたから」

真美「ミキミキ……」

美希「うん、でもいつまでもこうしちゃいられないの!」

真美「そ、そうだね!真美も他の人に電話しちゃおっかな~……あれ?兄ちゃんからメール……」

美希「あ、ミキにも電話が……春香?」

――

P「すまないな、わざわざ」

真美「んーん、別に暇してたしー!兄ちゃんとはるるんが、そ、その……イチャイチャしてるから!」

P「あ~そのことなんだけどさ。お前あのビデオ見たんだろ?」

真美「え?う、うん……二人ともすっごい大人っぽくてすごかった!」

P「それ、ドラマの撮影練習なんだ……」

真美「……え?えええええ!!!じゃ、じゃあさっきのも!」

P「まあ基本あんな感じで演技をな。さっきはしてないけど……」

真美「な、なんだぁ……だからあんなに変なしゃべり方してたのかぁ~」

P「変なっておい……さっきまで大人っぽいとか言ってただろうが」

真美「でも、よかった。これで兄ちゃんは誰とも付き合ってないんだね」

P「まあそうだな。って、何か関係あるのかそれ」

真美「えっ?あっ!い、いやなんでもない!なんでもないよ!それじゃミキミキに教えてくるから!」ダッ

P「……忙しいなあいつは」

――

春香「……ってことなの」

美希「……」

春香「ごめん!まさかそういうことになってるとは思わなくて、最後も言いそびれっちゃって……」

美希「じゃあ、ハニーと春香は付き合ってないんだね?」

春香「うん、ただ練習に付き合ってもらってただけ、ってなんか紛らわしいね、あはは……!」

美希「それじゃあ……春香はハニーのこと”好き”じゃないの?」

春香「はは……っ……」ドクン

美希「ミキが、盗ってもいいの?」

春香「プロデューサーさん……」

美希「……」

春香「あっ!あはは!だ、大丈夫だよ美希!もう心配いらないから安心して!」

美希「……今の春香の方が、ミキは嫌だな」

春香「えっ……?」

美希「さっき本気って言った時は、ちゃんと本気の目をしてたの。でも、今は悲しそう」

春香「……」

美希「どっちの本気かわからないけど、どっちも本気なら……」

春香「み、美希……」

美希「……ミキだって手加減しないの。少なくとも今の春香にはハニーをとられたくない」

春香「……」

美希「それじゃね春香。教えてくれて、ありがとうなの」


春香「プロデューサーさん……やっぱり私……」

――

―収録当日―

俳優「それじゃあ今日はよろしく!」

春香「……」

俳優「あれ?どうかした、春香ちゃん?」

春香「あ、いえ……大丈夫です!」

俳優「うんうん、その笑顔だよね!本番もよろしく!」

春香「あ、あはは……」

春香(プロデューサーさんは、いない……ってダメ。考えたらまた演技が雑になっちゃう……)

監督「それじゃあ本番いくよー!3,2,1……」


春香「どうしてなんですか!?」

俳優「私と君とでは……立場が違いすぎるんだ」

春香(プロデューサーさんと私、ホントは届かない想いのはずなのに)

春香「立場なんて関係ありません!」

春香(手が届きそうだからって、欲張っちゃって)

春香「私はこんなにもあなたを愛しているのに……」

春香(今目の前にいるのは、プロデューサーさんじゃない……けど)

春香「あなたは私を見てくれないんですね……」

俳優「私だって……君の気持ちは知っていたさ……」

春香(やっぱりプロデューサーさんが、重なっちゃうよ……)

春香「だったら……!」

春香(自分の気持ちに嘘をついて、演じてうまくいくの?)

俳優「わがままは止してくれ」

春香(そんなのわがままなの?)

俳優「君の気持ちは十分に伝わったが……それでもだめなんだ」

春香(伝わったと思ってても、もし伝わってなかったら……)

俳優「……時間だ。もう行かなくては」

春香(美希に……美希にとられちゃったら……)

春香「……待って!私を置いていかないで!!」

春香(……プロデューサーさん……プロデューサーさん!!)

春香「プロデューサーさん!!私を見捨てないで!!」
――

春香「……」

P「春香、お疲れ」

春香「……プロ、デューサーさん……私……」

P「まさか最後の最後で練習がアダになるなんてな」

P「まあそこだけカットして使ってくれるっていうくらいいい演技だったみたいだし、結果オーライさ」

春香「違うんです……結局私……」

P「……春香」ギュッ

春香「ふぁ……プロデューサー……さん……」

P「わかってる、そんなにも想ってくれてるなんて思ってなかった」

春香「ぷろでゅーさーさん……私ぃ……」グスッ

P「好きだ。俺も、春香のことが」

春香「はい……私も、私もプロデューサーさんが好き、大好き……」ギュッ

P「そりゃ演技以上のことやってたんだ。本番ででちゃうよな」ガシガシ

春香「あはは、なんですかそれ……でも、ホントにそうでした……」

春香「演技をするたびに、好きになってたんです……面白いくらいに……」

P「……同じだったのなやっぱり」

春香「え?プロデューサーさんも……?」

P「情けない話だけどな。今だから言えるけど、練習なのにアイドル好きになるプロデューサーって知れたら」

春香「ホント事件になっちゃいますよ……・って私!お、思いっきり叫んじゃいましたけど……」

P「あれくらい練習うんぬんって言えるさ。むしろ、これからのことだ」

春香「これから……のこと?」

P「付き合うなら、こそこそしたいか?」

春香「プロデューサーさん……」

P「俺は、好きになった時から。覚悟の上だ。だが春香はそうはいかない。お前に任せるさ」

春香「……こんなの、抑え切れるわけないんです。世界中の人に知らしめてやりますよ……」

P「お前も恐ろしいことを言う……ファンに狙われるのは俺なんだから勘弁してくれ……」

春香「あはは……大丈夫ですよ、冗談ですから」

P「全く……それじゃあ行くか」

春香「はい……でも、その前に……」ギュッ

P「ん?……なるほどな。そのかわり演技じゃないから、覚悟しろよ?」スッ
――

春香「美希……」

美希「あはは、結局春香にとられちゃったの」

春香「……ごめんね?」

美希「どうして謝るの?今の春香、すっごいキラキラしてるの。ミキ、それだけで満足なの」

春香「うん、ありがとう」

美希「でも!まだミキは諦めないの!いつかハニーが美希にも来てくれると信じてるの!」

春香「ちょ、ちょっと!ダメだよ!浮気は絶対許さないんだから!」

美希「むむむ~!」



真美「……兄ちゃん」

P「なんか言ったか?真美」

真美「ひゃぁあ!だ、だから急に出てこないでよ兄ちゃん!」

P「あぁ、すまんすまん」

真美「……おめでと。でも結局はるるんと付き合うとか意味わかんないっしょー」

P「まあ、成り行きでな……まあお前らのおかげでもある、かもな」

真美「真美たちのおかげか~それじゃあ何かご褒美ちょうだい!」

P「えーそこまで……まあいいさ。何が欲しい?」

真美「それじゃあねぇ……兄ちゃん」ボソッ

P「え?俺?」

真美「わぁ!!ち、違うよ!!最後まで聞けバカ!」

P「バカとはなんだバカとは!もういいお前にはなんにもやらん」

真美「あ~嘘嘘!ねーごめんってば~!兄ちゃーん!」


春香「プロデューサーさん!」

P「あぁ、今行く」

春香「……これからもお仕事続けられるんですけど」

P「あぁそうだな。……ドラマの仕事、心配か?」

春香「……まあ、ちょっと」

P「大丈夫、俺のこと思い出しても口にださなきゃいいから」

春香「も、もう!からかわないでください!」

P「あはは、すまんすまん。でも、お前なら大丈夫。俺は応援してるから」ポンポン

春香「……はい。じゃあ、頑張ります!」

P「おう!また練習したかったらいつでも付き合うしな」

春香「それはやめとこうかな~」

P「え?なんでよ」

春香「だって……今更あんな恥ずかしいことできないですし……」

P「なんだ、そういうことか。じゃあ自主練でもいいぞ?カメラ用意しとくから」

春香「そういうことじゃないです!もういいです!」

P「あ~冗談!……頼む許してくれ!」

春香「あ~!それドラマのですね!じゃあ……」

春香「私は一生あなたのそばで生きていきます!!」

P「お、ラストシーンのセリフだな。……演技?」

春香「さぁどうでしょうね!……大好きですよ、プロデューサーさん!」

はるるんの純愛ストーリーっぽいのもっと増えるべき
美希はrelationsポジが一番光ると勝手に思っている

楽しく書かせてもらいましたわ 長々と保守支援サンクス

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