千早「ドラクエをやる」 (30)

なかなか眠れないので初めてお話作りやってみます。
文章、展開などでおかしいところがあったらご指摘くださるとうれしいです。



亜美「兄ちゃん、今日も一緒に冒険だじぇー」

真美「兄ちゃんは僧侶なんだから、ちゃんと真美たちを癒すようにー」

P「おー」


律子「仕事してください」

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春香「最近、プロデューサーさんが冷たいんだよねー」

千早「そうね、最近はオフにも会ってくれないし」

春香「え、千早ちゃん、プロデューサーさんのオフに会ってたの?」

千早「ええ。彼女さんとの仲が上手くいってなかったみたいでアドバイスをあげてたわ」

春香「えっ、プロデューサーさん彼女いたの!?」

千早「大丈夫、もう別れたから」

春香「大丈夫? ちょっと待って。千早ちゃん、上手くいくようにアドバイスしてたんだよね?」

千早「ええ。計画通りよ」

春香(千早ちゃん、こわい)

千早「プロデューサー、最近はゲームにハマってるみたいね」

春香「ゲーム? あー、それで最近は亜美真美と仲が良いんだ」

春香「どんなゲーム? 私でもできるかなー」

千早「ドラクエよ」

春香「あ、聞いたことある。最近オンラインのが出たんだよねー」

千早「1ヶ月1000円でできるわ。春香もやってみる?」

春香「でもソフトって高いんじゃないかなー。私ゲーム本体も持ってないし」

千早「大丈夫。私、本体もソフトも余分に持ってるから」

春香(なんで?)

春香「じゃ、じゃあやってみようかなー」

千早「ええ、一緒にプロデューサーをストーカーしましょう」

春香「えっ」

千早「えっ」

千早「そのつもりじゃなかったの?」

春香「わ、私はただ、プロデューサーさんとたまには遊びたいなーって」

千早「まぁ、なんでもいいわ。それじゃ帰ってさっそく始めましょう。幸いにも明日から連休ね」

春香「千早ちゃんって、プロデューサーさんが絡むと目の色変わるよね」

千早「やだ、春香。プロデューサーと絡むなんて、響きがエロイわ」カァ

春香(表情だけなら恋する乙女なんだけどなぁ)

千早宅

春香「オフラインモード? 兄弟姉妹を作れるんだー。私はお兄さん作ろー」

千早「ふふっ、名前はプロデューサーと一緒なのね」

春香「千早ちゃんは弟で、優くんの名前をつけたのかな?」

千早「いえ、私も兄でプロデューサーの名前よ」

春香「優くんがかわいそうだよ」

千早「名前、『はるか』でいいの?」

春香「う、うん。名前思いつかなくて」

千早「いいわ。まずはオフラインモードを終わらせましょう」

春香「わー、最近のゲームってこんなグラフィックが綺麗なんだー」

千早「春香、ここを進めると○○が出てくるから、まずはそれを倒しに行きましょう」

春香(ネタバレされるとやる気が・・・)

春香「オフラインモード、終わったよ」

千早「それじゃ、種族を選びましょう。オーガ、ウェディ、エルフ、ドワーフ、プクリポね」

春香「どれがいいかなー。千早ちゃんはどれにしたの?」

千早「私はオーガよ」

春香(・・・オーガの女性ってナイスバディが多いけど、願望かな?)

春香「でも、ウェディって歌が好きな種族みたいだよ。千早ちゃんのイメージだとこっちなんだけどなぁ」

千早「・・・ゲームの中くらい、夢を見たいのよ」グスッ

春香「マジ泣きした!? ご、ごめんね千早ちゃん! 私が悪かったよ」

千早「いえ、私こそごめんなさい」

春香(疲れる)

春香「ウェディもエルフもかわいいなー。あ、ドワーフってアラレちゃんみたい。プクリポもマスコット的な可愛さがあるね」

千早「どれにする?」

春香「私、歌が好きだからウェディにしよー。きっと歌も上手なんだよねー」

千早(願望かしら?)

千早「それじゃ、最初の村で待っててね。私が迎えに行くから」

春香「うん、待ってるね」

はるか「チャット・・・慣れないなぁ」

???「お待たせ!」

はるか「あ、千早ちゃん?」

ちーちゃん「ええ。そうよ」ドタプーン

はるか(胸が揺れている)

ちーちゃん「ふふっ」ドタプーン ドタプーン ドタプーン

はるか「幸せそうだね」

ちーちゃん
武闘家レベル66

はるか「つよっ」

ちーちゃん「これくらいなら一週間くらいでなれるわよ」

はるか「それって、一日何時間やらないといけないの?」

ちーちゃん「はるかの職業は何かしら」

はるか
旅芸人レベル1

ちーちゃん「ぴったりね」

はるか「どういう意味!?」




ちーちゃんについていき、最初の村のストーリーを終わらせる。
最初のボスである「黒き花婿」の戦闘は、ちーちゃんの攻撃で僅か5秒で終わってしまった。
全くやり遂げた感がしない。

ちーちゃん「これで駅が使えるようになるわ。まずはプロデューサーがいつもいる大陸に行きましょう」

はるか「今日もプロデューサーさんはドラクエやってるのかなー」

ちーちゃん「やってるわよ」

はるか「何でわかるの?」

ちーちゃん「フレンドになってるから、ログイン状態がわかるのよ」

はるか(プロデューサーさん、ゲームの中でも追いかけられてるんだ。かわいそうに)

はるか「プロデューサーさん、いつもどこにいるの?」

ちーちゃん「プクランド大陸のメギストリスよ」

はるか「自分で聞いてなんだけど、名前言われてもわかんないなぁ」

はるか
旅芸人レベル10

モブ「チームはいりませんかー? 入りたかったらイイネしてね」

はるか「チームなんてあるんだ。ちーちゃんは入ってるの?」

ちーちゃん「まだ入ってないわ。亜美がリーダーでチームを作っていて、それに入ってるみたいだけど・・・」

はるか「入れてもらえるように頼めばいいのに」

ちーちゃん「そんな・・・恥ずかしいわ」

はるか「いまさらだよ」

失礼。訂正。
モブ「チームはいりませんかー? 入りたかったらイイネしてね」

はるか「チームなんてあるんだ。ちーちゃんは入ってるの?」

ちーちゃん「まだ入ってないわ。亜美がリーダーでチームを作っていて、プロデューサーはそれに入ってるみたいだけど・・・」

はるか「入れてもらえるように頼めばいいのに」

ちーちゃん「そんな・・・恥ずかしいわ」

はるか「いまさらだよ」

ジュレット

ちーちゃん「!?」

はるか「ど、どうしたの?」

ちーちゃん「き、緊急事態よ」

はるか「なにごと!?」

ちーちゃん「プロデューサーが、こっちにきたわ」

はるか「え、本当!? 私あいさつするねー」

ちーちゃん「待って! 私たちはストーカーをしているのよ。正体を明かすのは御法度よ」

はるか「ストーカーをしてるのはちーちゃんだけだからね?」

ちーちゃん「仕方ないわね。私のフレンドとして紹介するわ」

はるか「もうなんでもいいよ」


ぴーさん「おー、ちーちゃんじゃないか。こんばんわー」

ちーちゃん「・・・久しぶりね。また一緒に冒険したいものね」

ぴーさん「そうだね、また一緒に行こうね」

ちーちゃん「あなたの力になれるのなら、惜しまないわ」

ぴーさん「相変わらずかっこいいですね」

はるか(ちーちゃん、人格が変わってます)

ぴーさん「隣の方は、フレンド?」

ちーちゃん「ええ、そうよ。今日から始めたの。仲良くしてあげて欲しいわ」

はるか「は、はじめまして」

ぴーさん「はるか?」

はるか「は、はい」

ぴーさん「オレの知り合いにもはるかっていう名前の子がいるけど、偶然だなー」

はるか「ほ、本当に偶然ですねー」

ちーちゃん「ぴーさんは、アイドル事務所のプロデューサーなのよ」

はるか(知ってる)

ぴーさん「ちょっ、それは極秘事項ですよ。内緒にしておいてくださいね」

ちーちゃん「フフッ、可愛い子がたくさんいるんじゃないかしら? 好みの子とか、いるのかしら?」

はるか(!?)

ぴーさん「いやー、内緒ですー」

ちーちゃん「いいじゃない、それくらい話しても。その子に言いふらすことなんてできないのだから」

はるか(無関係を装って平然と好みの子を聞こうとしている千早ちゃん、こわい)

ぴーさん「あはは、それじゃ、『いる』とだけ言っておきますよ」

ちーちゃん「!?」

はるか「!?」

ちーちゃん「そそそそそ、それは誰!?」

はるか「ちーちゃん落ち着いて」


ちなみにぴーさん
プクリポ僧侶レベル70

結局その後、ぴーさんと別れてちーちゃんとレベル上げ+ストーリー攻略を行った。

そして、夜が明けた。

春香「て、徹夜しちゃった・・・」

千早「春香、少し仮眠をとりましょう。15分したら起こしてちょうだい」

春香「もっと寝ようよ」

春香「それにしても、オンラインゲームってこわいなぁ」

春香「相手の顔がわからないから、探り放題。プロデューサーさん、知らない間にプライベートも調べられてるんだなぁ」

春香「」ゾクッ

春香「あれ、なんだろう。ちょっと楽しいと思っちゃった」

はるか
旅芸人レベル28

春香「それにしてもプロデューサーさん。今日も仕事のはずなのに
5時くらいまでゲームしてたみたい」

春香「いつ寝てるんだろう」

千早「おはよう」

春香「まだ寝ていようよ」

千早「そろそろ準備しないと、プロデューサーが家を出てしまうわ」

春香「え、ゲームの中だけじゃなくて、現実でも追いかけるの?」

千早「ストーカーってそういうものだと思うわ。常識じゃなくて?」

春香「今の千早ちゃんが常識を語るってどうなのかなー」

千早「私は行ってくるから、春香は引き続きレベル上げでもしていてちょうだい」

春香「スパルタだなぁ」

千早「それじゃ、行ってくるわね」

春香「待って、千早ちゃん! 頭に何をかぶって外に出るつもりなの!?」

千早「これはプロデューサーの下着よ」

春香「やっぱりもうちょっと寝ようよ。正常な思考に戻るまで!」

春香「って、なんでプロデューサーさんの下着があるの!?」

千早「・・・プロデューサーの家に行って・・・タンスの中を調べました」

春香「それやっていいの、ゲームの中だけだよね? 現実にやっちゃうと犯罪だよね?」

千早「プロデューサーの下着、どこに装備すればいいのかしら? 頭? 体下?」

春香「装備しちゃだめなやつだよ」

事務所

P「さーて、今日も仕事だー! 早く帰りたい」

律子「今出社したばかりじゃないですか。もっとやる気出してください!」

P「律子がキスでもしてくれたらやる気出そうだー」

律子「はいはい・・・って、はいっ!?」カァ

P「Zzzz」

律子「寝るな!」

バキィ

P「ポパイッ!?」


数キロ離れたビルの上

千早(プロデューサー・・・)キュン

伊織「あんたのことだから、どうせ夜遅くまでゲームでもしてたんでしょう」

P「おぉ、さすが伊織。正解だ。だが夜遅くまでじゃなくて朝までやっていた」

律子「社会人としてそれはどうかと思いますけど?」

伊織「あんたのその生活、改善しないといけないわね」

P「ま、まさかオレからドラクエを取り上げるというのか!? 伊織からデコを!
律子からメガネを! 春香からリボンをとりあげるようなものだぞ!」

伊織「どんな例えよっ」
律子「どんな例えですかっ!」


千早宅

春香「クシュン」

伊織「ドラクエをやるなとは言わないわ。ただ、健康や仕事に害のない程度に押さえる
必要があるってことよ」

P「ふむ、一理あるな」

伊織「だから、誰かがプロデューサーのゲーム時間を管理する人間がいればいいって訳よ」

P「プレイ時間が削られるのか・・・一日10時間くらいか?」

律子「もっと削ってください」

P「7・・・いや8時間?」

伊織「もっと」

P「6・・・時間半!」

律子「もっと」

P「6時間・・・」

伊織「1時間よ」

P「」

伊織「まぁ、プロデューサーみたいなのが一人で自制できる訳ないわ。
だから、今日から私の屋敷に住みなさい」

律子「!?」

P「」

律子「伊織、それはちょっと・・・」

伊織「部屋なら余ってるくらいだから、プロデューサー一人くらいなら全然平気よ。
律子の部屋に泊めるわけにもいかないでしょう?」

律子「そ、それはそうだけど・・・でも・・・」チラッ

P「」

律子「はぁ、わかったわ。でもアイドルと一緒に住まわせる訳にはいきません」

伊織「どうするつもりよ」

律子「アイドルとプロデューサー、いつスキャンダルになるかわからないわ」


律子「一緒に住むにしても、プロデューサー同士なら何の心配はないと思うの」

小鳥「事務員でもいいと思いますよー」

伊織「小鳥は一緒になってゲームしてそうだから、論外ね」

小鳥「ぴよぉ・・・」

伊織「でも律子、本当にいいのかしら? こいつに、お、お、襲われても知らないんだからっ///」

律子「わ、私はプロデューサーを信じてますから! プロデューサー、大丈夫ですよね?」

P「あー」ポケー


ビル屋上

千早「これはまずいことになってきたわね」

千早宅

春香「・・・千早ちゃんの部屋を片付けていたら、男性物の下着が5枚、上着が3枚ほど出てきました」

春香「千早ちゃん、ちょっとやり過ぎかなーって」

春香「・・・」クンクン

春香「はっ、私は何を///」カァ

春香「ど、ドラクエでもやって気を紛らわそう」チラ

下着「」カブッテモイインヤデ?

春香「」ドキドキ

よし、寝る

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