男「どちら様ですか」(789)

女「お迎えにあがりました」

男「え?」

女「男様でらっしゃいますね?」

男「違います」

女「え?」

男「……そうです」

女「なぜ嘘をつこうとしたのですか。怒りますよ?」

男「あなたが怪しいからです」

女「怪しいとは失礼な」

男「平日の昼間に家にいきなり迎えにきたと言いながら尋ねる見知らぬ人は怪しいでしょ」

女「……いえ、怪しくないです」

男「今確かにって思ったでしょ」

女「それを言うならば平日に家にいらっしゃる男様の方が怪しいとも言えます」

男「話題を逸らした」

女「逸らしてません。本題に入ろうとしているだけです」

男「本題?」

女「男様、なぜ平日の昼間に家にいらっしゃったのですか?」

男「ちょっと身内に不幸があったんですよ。ニートじゃないです」

女「誰もニート認定してないでしょうに」

男「何なんですか一体、これから死んだ祖父の家に行く予定なんですよ。あなたに構ってるヒマはないです」

女「祖父の方のお家のご住所はご存知ですか?」

男「当たり前でしょ」

女「そこへお連れするためにお迎えにあがりました」

男「え?」

女「正直迎えに来たと言った時点で察していただきたかったです」

男「いやぁ……じぃちゃんに貴方みたいな知り合いがいるとは思えなくて」

女「まぁ確かに男様の前での主様はゲートボール好きのこじんまりした家に住みながらの酒飲みジジイ……という感じでしたからね」

男「!?」

女「まぁ、とにかくついて来て下さい。貴方様の祖父であった方の本当の家へ」

男「……ちょ、ちょっと電話させてください」

prrr prrr

父「もしもし」

男「あ、俺だけど」

父「今どこだ?もう電車乗ったか?」

男「何か変な女が家に来てじぃちゃんの家に連れて行く的な事を言われてるんだが」

女「変とはなんですか変とは」

父「あー……なるほど」

男「警察呼んだ方がいいか?これ」

女「やめてください」

父「その人についていっていいぞ、黒髪ロングの美人さんだろ?」

男「知り合い?」

父「まぁな。俺は普通に自腹で行くっつーのにあのジジイ孫には甘いんだからなったく」

ガチャ

男「あっ!おい!」

男「……」

女「では行きましょうか」

男「……何者?」

女「あなたに仕える事になったメイドです」

男「説明になってないでしょ!」

女「まぁまぁ、続きは車の中で」

男「車ってそこにある黒いやつに乗るのか?」

女「はい、安いベンツですみません」

男「1000万越えてるだろ値段」

女「はい、ですから安い1000万台のベンツしかご用意出来ずに申し訳ありません。極秘でお連れするようにとの事でしたのでこの車にしました」

男「…………」

男「で、説明してもらえますか?」

女「はい。出して」

運転手「はい」

男「うちのじぃちゃんって金持ちだったの?」

女「はい、かなり」

男「嘘でしょ?」

女「◯◯財閥系って企業連合体が日本にあるのはご存知ですか?」

男「知ってるけど無関係だろ?じぃちゃんとは」

女「創始者が無関係なものですか」

男「ん?」

女「信じてください」

男「むり」

女「……まぁ、とりあえずお連れします。主様の本当のお家へ」

男「帰りたい」

女「だめです」

男「そっか」

女「着きましたよ男様」

男(……でかっ)

女「こちらです」

男「……」

女「お父様もお待ちですよ」

男「はぁ……」

ガチャ

「「「「「「「「おかえりなさいませ」」」」」」」」

男「!?」ビクッ

女「彼女達はこの屋敷に仕えるメイドです」

男「アニメで見たことありますねこういうの」

女「仕込みではありませんガチです」

男「メイド服着てる……」

女「仕様です」

男「貴方もメイドとか言ってましたけど、ああいうの着るんですか?」

女「私はこの屋敷にではなく男様に仕えるメイドなので男様が着ろと仰るならば嫌々ながら着るしかありませんね」

男「着せません」

女「はい」

男「じゃあまぁとりあえず話進まないし、親父がいるとこへ案内してください」

女「畏まりました」

父「来たか」

男「何なんだよここは」

父「お前のじぃちゃんの家」

男「なんで俺には隠してたんだよ」

父「親が金持ちってので若い頃からチヤホヤさせて育てた俺がダメ人間だからお前はマトモに育って欲しいという祖父心が芽生えたそうだ」

男「放浪者だもんな親父」

父「探検家だバカヤロウコノヤロウ」

男「てかじぃちゃん死んだのにえらく気楽だなおい。悲しめよ」

父「だって死んでねーもん」

男「え!?」

父「引退するんだと表世界から」

男「なんで死んだ事にしてんだよ!?」

父「今辞めたら相当経済界がうるせーらしいので、死んだ事にしたみたいだな」

男「え、影響力があるのか?経済界に?」

父「そりゃお前この日本で1番金持ってる会社グループのトップだったんだ。あるべ影響」

男「じぃちゃんがマジでそのレベルなら死んだとか言ってもマスコミが嗅ぎつけたりするんじゃねーの?」

父「それだよな、俺も疑問に思ってた」

男「おい」

女「その辺りは全て大丈夫です」

男「え?」

女「ヒントはお金です」

男「……」

女「分かっていただけたようで何よりです」

男「何も言ってません」

父「さてと、まぁそれじゃ俺はこれで失礼する」

男「来たばっかでもう帰るのかよ」

父「正直お前がここに辿り着くのを見届けるためだけの為に来たからな。ミッションコンプリート」グッ

男「じぃちゃん生きてるなら会わねーのかよ」

父「なんかもう隠居完了しちゃったらしくてな、山奥に引きこもったそうだ」

男「何言ってんのこの人」

女「男様のお父様が仰ってる事は事実です」

男「死んだって嘘つかれて金持ちって知らされてここに連れてこられた俺に対する説明を要求したいんでじぃちゃんを呼んでください」

女「それについてはこちらをご覧下さい」ピッ

祖父「よう男ー元気か?」

男「何ですかこれ」

女「ビデオメッセージです。主様が隠居なされる前に残された男様宛の」

男「……」

祖父「えっとなー……まずじぃちゃん実は金持ちだったんだよ。んで隠居する事にしました!なんでお前に全部あげるからな。がんばれ」



女「終わりです」

男「…………かるっ」

女「でも主様はいつもこんな感じでしょう?」

男「確かにいつものじぃちゃんすぎて拍子抜けしましたけど言ってる内容が……」

女「まぁ、簡単に言いますと。男様はグループのトップの地位を受け継がれた、という事です」

男「まだ仕事できる年齢じゃないんですけど」

女「存じております。ですので形式上は男様のお父上に経営権の移譲を行ったという体にしてあります」

男「親父に任せたら間違いなくどんな大きな組織だろうと潰れると思いますが」

女「なので実際は男様が経営責任者となります。ご理解ください」

男「嫌です」

女「因みに書類関係は全て完璧に準備が整っており、男様が二十歳になった瞬間効力を発揮できるような状態にして金庫に厳重に保管してあります」

男「おいぃ!!」

女「なにか」

男「親父の事お父上とかお父様とかなんで呼び方変えてるんだ!」

女「そこですか、先程は本人がいらっしゃったので空気に合わせましたが今はもういらっしゃらないので……まぁ何というかぶっちゃけノリです」

男「そういや親父もういねぇ……」

女「えーと……男様?内容はご理解いただけたという事でよろしいでしょうか?」

男「今一生懸命現実逃避する為にどうでもいい事に着目してたんですが察してもらえませんかね」

女「まぁ動揺するのは分かります。私が男様の立場だったならば間違いなく長い夢だな、そろそろ覚めるかな?とか思ってしまっているでしょう」

男「何で俺の思考回路読んでるんですか?」

女「私は男様に仕えることになったメイドですから」

男「俺……えっと、で、何をすればいいんですか」

女「とりあえずは簡単です。ここで暮らしていただきます」

男「簡単じゃないんですが」

女「衣食住のお世話は全てこの屋敷のメイドが行いますのでご心配なさらず」

男「大学まで遠いんで」

女「男様は我らのグループが運営する大学に編入していただきましたので御安心を。学ばれている分野も同じものにしました」

男「何気にすごいこと言ってますね貴女」

女「私が手続きしました。えっへん」

男「褒めてないです」

女「因みにその大学、実は生徒全てが我がグループの関係者の子供達です」

男「…………生徒数何人?」

女「さぁ?存じておりません」

男「嘘でしょ」

女「全ての学部を合わせると2648人ですね」

男「何で嘘ついたんですか」

女「男様が褒めてくださらないので」

男「はぁ……」

女「お疲れのようですね」

男「色々な意味で頭がパンクしそうにってますね」

女「あっ今まで住んでいらっしゃったお家の家具類は全てこちらに移させていただきました」

男「ここはアニメか何かの世界なんですかね?」

女「何を言ってるんです男様」

男「…………」

女「とりあえず、男様に暮らしていただくお部屋は4階になっておりますので、ご案内します」

男が「もうどうにでもなぁれ」

×男が「もうどうにでもなぁれ」
◯男「もうどうにでもなぁれ」



4階

女「こちらです」

男「うおっ!?広い……」

女「部屋数は7、お風呂とトイレは2箇所ずつあります」

男「本当にここで暮らすんですか?俺が?」

女「はい。因みに私は3階に住んでおります。この屋敷に仕えているメイド達は2階ですね」

男「ハーレムできますね」

女「男様が望むならば」

男「望みません」

女「はい」

男「……そういえば」

女「はい?」

男「何歳なんです?」

女「私ですか?男様と同い年です」

男「え!?」

女「因みに男様と同じ学部学科で勉強している大学生……という設定です」

男「設定てなんだ設定て」

女「私は勉学の方は既に修めておりますので、詳しく聞きたいですか?」

男「やめときます……ってかじゃあ敬語じゃなくていいよ」

女「そういうわけにはいきません」

男「何で?」

女「私と貴方は従者と主人という関係ですので」

男「でもなぁ」

女「まぁそのうち慣れますよ。男様は私に対してタメ口で結構です」

男「うーむ……でも大学でも一緒になるんなら」

女「大学ではタメ口です」

男「……自分から気になっといてなんだけど何でだよ」

女「実は男様が主様の孫だという事は大学内では伏せて頂いております」

男「それは別にいいけど」

女「だからです」

男「え?」

女「だから敬語を使わないように大学では男様とはフランクな関係を装う必要があるのです」

男「まぁ、同級生に様呼ばわりされてる奴って変人だもんな」

女「まぁ他にも色々込み入った事情があったりなかったりするのです」

男「あっそう」

女「そうなのです」

男「なんか隠してない?」

女「そんなことはありません」

男「そっか」

女「ええ」

男「今更すぎるけどさ」

女「何でしょう?」

男「貴女の名前は?」

女「遅いですよ男様」

男「たしかに」

女「私の名前は黒とお呼び下さい」

男「ネコじゃないんだからかさ

女「大学では適当に呼んでくださって結構ですが、私は黒なのです」

男「……ぶらぁっくぅ」

女「くろです」

男「ああ黒か」

黒「はい」

男「なんで黒なの?」

黒「男様は何故男様なのですか?」

男「俺は男だから」

黒「そういう事です」

男「……」

黒「改めまして、男様にお仕えすることになったメイド、黒です。よろしくお願い致します」

男「はい」

黒「はい」

男「じゃ、えーと、寝るわ」

黒「明日から大学へ出ていただきますね、お迎えに上がります。下の階から」

男「はい、では帰って」

黒「失礼いたします。何かあればベルを鳴らしてください、そこにあります」

男「はい」

5分後

男「ベルってこれか」

男「……」

チリーン

黒「お呼びですか男様」

男「はやっ!?」




男「はぁ…………」

翌朝 男の部屋

ppppppp カチッ

男「……」

男「んー……取り敢えず6時に起きてみたものの、何時にここを出れば俺の新しい大学とやらにたどり着くのやら」

黒「講義は8時50分からなので、ここを7時30分に出れば間に合います」

男「あーそれぐらいでいいのか、了解」

黒「もう一度お眠りになられますか?」

男「そうだなー6時50分に起きるよ」

黒「畏まりました」

男「……」

黒「……」

男「……部屋に入ってる」

黒「それがなにか?」

男「ベルを鳴らさないと来ないんじゃ……?」

黒「ああ、それは私が男様の近くに居ない時に男様が私を必要とした際のシステムです」

男「で?」

黒「私が必要と判断し自主的に男様の近くにいる状況下ではそのシステムは機能しないというかする必要がありませんので」

男「なんで朝の寝起きが君が来なきゃいけないと判断した状況に当てはまるんだよ」

黒「君ではありません黒です。まあま簡単に言うと男様が起きられない場合起こす必要があると思いまして」

男「ガキじゃないから起きれるから」

黒「備えあれば憂いなしです」

男「明日の朝は来なくていいから」

黒「なんと」


男「朝からメイドさん大勢でメシやら服やら大学に持っていく道具まで用意してもらって、小学校に初めて行く事になった金持ちぼっちゃんってこういう感じなんだろうか」

黒「長々と何を仰っているのですか」

男「何でもないけどこの車で行くのか?」

黒「はい。男様をお迎えに行った際に使用した車です。申し訳ありませんが男様の身分は大学内ではこれなので」

男「シー、じゃない。なら尚のことこんな高いベンツで行ったらまずいだろうに」

黒「はて……高い?」

男「最初の時は突っ込まなかったけどさ」

黒「最初の時、ですか……」

男「そうだよ。あのさ、この車とかで大学に行ったら即大金持ちだってバレるだろ。いや大金持ちってのもまだ半信半疑ではあるけども」

黒「そういえば、最初の時に男様でらっしゃいますね?と私は言ったのにいをつけろよバカヤローというツッコミがなかった事に私は少ししょんぼりした事を思い出しました」

男「俺の話聞いてないな?そうだな?」

大学 正門前

黒「さぁ、着きましたよ男様」

男「……わぁ」

黒「男様の懸念事項は杞憂に終わった。そうですね?」

黒「なんでランボルギーニやらフェラーリが何台もあるんだろうな。展示場か何かかな?」

男「俺の心を読むな」

黒「因みに乗り降りしている方々を見れば分かるように彼等は私達と同じ大学に通う学生とそのボディガード達です」

男「……」

黒「まぁ彼処の方達は流石にこの大学でも上位カーストの方々ですけどね」

男「……この車に乗っている俺の設定カーストは?」

黒「下の中といった所でしょうか。誠に申し訳ありませんが」

男「……本当のカーストは?」

黒「最上位カーストの方々が6人いらっしゃいますが、それ等の方々の全ての資産を合わせた額の20倍程を男様は所有している事になっておひます」

男「おっと持病の眩暈が、今日は大人しく家に帰るよ。いゃぁ残念だなぁ大学の目の前に来てこの様かぁHAHAHAHAHA」

黒「じゃ、私達も下位カーストの駐車場に車を停めて講義室へ行きましょうか。下位なので講義室まで歩いて5分もかかってしまうのが難点ですね」


男「おい眩暈がすると言ってるだろ、てか5分で講義室着くって最高じゃないか。どこが難点なんだよ」

黒「突っ込み確認。大丈夫そうですね」

男「おい」

黒「まぁ実際はこの大学の生徒ならば講義毎に待たせてある車に乗って講義室近くの駐車場へ移動しつつ講義を受けるので、ここのあたりはカースト制度はあんまりありません。勉学に関する部分では生徒は大体平等です」

男「大体ってのが引っかかるんだが?」

黒「まぁそのお話は男様が大学に慣れてからおいおい……そろそろ時間的にまずいですね。行きましょうか」

男「帰りたい……」

黒「因みに、車から出た時点で男様はただの学生です。私もただの学生となります」

男「ん?」

黒「ですので、車から降りた後はもう、敬語は使いませんのでそのおつもりで。決して男様への敬意を欠いているという様に誤解なされぬよう」

男「わかったわかった。てかもうヤバイんだろ。行こう」

黒「はい。それでは参りましょう」

ガチャ バタン

黒「さっさと行くわよ男。ほんと鈍臭いあんたのせいでこんな時間になっちゃったじゃない死ねば?」

男「わぁ別人だぁ」

講義室前

男「ここか?」

黒「そうそう、まぁあんたと私同じ講義取ってるから今日は私と行動してれば大丈夫よ」

男「了解」

黒「まぁ明日以降も一緒にいてあげるわ、しょーがないから」

男「別にいいぞ俺は」

黒「んじゃ入りましょ」

男「聞け」

ガラッ ザワッ

男「うお……」

黒「人数多いわね。200人ぐらいかな」

男「なんで俺ら見られてんの?」

黒「私が美人だからでしょ」

男「なるへそ」

黒「否定しなさいよバカなの?」

男「どこに否定する要素が?」

黒「……あ、あそこ空いてる。行くわよ」

男「はい無視ー」


黒「早く来なさいよノロマ」

男「普通について行ってるのに怒られた」

黒「教授来たわよ」

男(やれやれ)

教授「えーそれでは本日の講義を始める。今日は2回目の講義だが、1回目の講義の際に出席出来なかった者は手を挙げろ」

男「俺か」

黒「私もね」

教授「ふむ、8人か。それでは順番にマイクを渡すので名前と学部とランクを言いなさい。出席簿に記載を行う、はいまずは君から」

男「ランク?」

黒「あんたのランクはDよ。覚えといて」

男「Dっていいのか?」

黒「悪い」

男「そんな気はした」

黒「ほら、あんな感じで言えばいいのよ」

教授「では次」

「はい。名前は赤城由美子、医学部でランクはAです」

ザワッ

教授「ほう……Aかね」

赤城「はい」

教授「ふむ。それでは次」

男「Aって凄いのか?」

黒「まぁね。最高はSで大学に10人。Aは21人だったかな」

男「わぁお」

男「かなり凄いって事だな」

黒「まぁランクA以上の人は家の地位、自身の学力、容姿、他者からの評価等がズバ抜けてるって意味だから、学生はもとより教授陣からもかなりの注目を浴びる事になるわね」

男「すごい制度があるもんだ。ランクねぇ」

黒「あの子、私達と同学年でランクAか……これからファンクラブとか出来るんでしょうね。というかもう出来てるか」

男「ほーAでそれならSともなるとヤバそうだな、ははっ」

教授「じゃあ次、君だ」

男「あっ、はい」

シーン

男「えーと、名前は男で、工学部です。ランクはDです」

ザワッ

アイツDカヨ
マァサエナイカオシテルシナ
Dトカイルンダ
マジカヨドンダケバカダアイツ

クスクス

教授「こら、静かに」

男「…………」

教授「えーわかった。それでは横の君」

黒「はい」

男(CとかBにしといてくれよおい、なんだこのバカにされ具合は)

シーン

黒「えー……」

黒「名前は黒宮月夜、工学部で……」

男(本名黒宮さんでしたか)

黒宮「ランクはSです」

シーン

ザワッ!

エッS?
イチネンデ!?
ウソデショ!?

ザワザワザワザワ

教授「S……君は何年だね?」

黒宮「一年です」

教授「疑うわけではないが、一年生でランクSというのは聞いた事が……いや、待てよ……きみは……」

黒宮「これが証拠です」

チャリン

教授「……わかった。席につきなさい」

黒宮「はい」

ザワザワザワザワ

男「なんだその鈴」

黒宮「ランクSになると理事長から貰える鈴」

男「ふーん」

黒宮「あら?驚かないのね」

男「流れ的にそういう類の代物だと思ったからな」

黒宮「そうじゃなくて私がランクSって事によ」

男「それはまぁ凄く驚いたけども」

黒宮「ほんとにぃ?」

男「それよりも名前が分かった方がほほーうってなったよ。黒宮さん」

黒宮「そういえば言ってなかったわね」

男「ま、とにかく講義受けますか」

黒宮「もうちょっとリアクションが欲しかったけれど、まぁいいわ」

男「リアクションならさっきから周りの皆さんがやってらっしゃるでしょうに」

ザワザワザワザワザワザワザワザワ

黒宮「それはそれ、これはこれ」

男「よくわからん」


赤城「……」

教授「それでは本日の講義はここまでとする。各自次回までに課題をレポート3枚以内にまとめて提出すること。以上」

ザワザワザワザワザワザワ

黒宮「さてと、それじゃあ移動しましょ」

男「次はどこ?」

黒宮「構造力学Ⅰだから別棟ね。つきて来て」

男「わかっ

ネェ!黒宮サンッテホントSナノ?!
キョウカラダイガク?
ヘンニュウセイッテキミノコトカ!
Sトカスゲェナ!!
ケッコンシテ!!

黒宮「あ、えーと」

ザワザワザワザワ

男「30人ぐらいか、いきなり囲まれる人数としては多いなぁ」

赤城「まぁランクSって凄いからね」

男「みたいだなぁ、正直まだ凄さを理解してないけど」

男「……ん?」

赤城「ん?どうしたの?」

男「キミ前世忍者?」

赤城「違うけど?ふふっ」

男「結構遠くに居た気がするのによくいきなり俺の隣に来れたな赤城さん」

赤城「あ、覚えてくれたのね。うれしい」

男「ランクAって凄いらしいから」

赤城「もっと凄い人があなたの隣に座ってたじゃない」

男「みたいだけどランクAでも十分すごいんだろ?覚えるインパクトなら十分だよ美人だし」

赤城「十分十分言わないでよ、そんなに立派な人間じゃないから私。でも……美人って言ってくれてありがと」

男「そういや何でここに?」

赤城「黒宮さんに質問しようと思ったんだけど……」

男「うわっ、50人ぐらいに増えてる」

赤城「またの機会にします。次の講義もあるし」

男「あー俺もだ。んーと……あれは無理だな。1人でいこ」

赤城「それじゃ、男さん。黒宮さんによろしく」

男「え?あー了解」

赤城「ふふっ……じゃね」

講義塔前
男「さてと、ここか」

男「講義室番号わかんねーなそういや」

男「うーん、誰かに聞くか……あっすいません」

ナンダヨ
男「構造力学Ⅰ受けたいんですけど講義室の場所分かりませんか?すいません」

オマエランクハ?

男「え?ああランクか…Dです」

ウワッマジカヨ。ドンマイダナ

男「あ、はい」

ジャーナ

男「はぁ、どうも」

男「……って番号教えろよ!!」



昼 食堂
男「って事があったので講義には送れた」

黒宮「やな奴ねそいつ」

男「だろ?」

黒宮「いくらあんたが全学生の下位3%に相当するランクDに設定されてるとはいえ」

男「やな奴はお前だ」

黒宮「なんでよ」

男「そんな設定にしやがって、泣くぞ?」

黒宮「まぁまぁ、次の講義へはちゃんと連れていくからさ」

男「はぁ……てかさっきからすげぇ見られてるな」

ザワザワザワザワ

黒宮「まぁランクSとランクDが一緒にご飯食べてるって奇妙に映るんでしょうね」

男「落ち着かないから離れて食ってきていいか?」

黒宮「だめ」

男「俺と食べなくても話し相手には困らんだろうに、みんなお前と話したくてウズウズしてるのが俺でも分かるぞ」

黒宮「だからこそよ。一緒にいて」

男「?」

黒宮「この状況があんたを目立たせる事にもなるんだからいいのよ」

男「俺をこういつ目立たせ方で目立たせてどうするんだよ」

黒宮「ないしょ。……そういえばさっき話しかけられてたわね」

男「だれに?」

黒宮「ランクAのあの子。赤城さんだっけ?」

男「あーあいつか。なんかお前に質問があったみたいで近づいて来たっぽかったぞ」

黒宮「そんな訳ない。彼女の狙いはあんたよ」

男「本人がそう言ってたんだっつの」

黒宮「じゃあ彼女私に何か言ってた?」

男「よろしくってさ」

黒宮「よろしくねぇ……まぁいいか」

男「てかなんで俺なんだよ。ランクAの子が普通の奴にさえ意地悪されるランクDに興味なんか持たないって多分」

黒宮「そういう事にしとく。さてと、ごはん食べましょう。早く食べないと次の講義もあるし」

男「なんか釈然としないな」

黒宮(初日から動いてくるのか、まぁそれはそうか)

夕方

男「よし、これで今日の講義は終わりか」

黒宮「今日は取り敢えずこんなもんね。明日からはまた違う講義だから一週間は案内してあげるわ。来週からは適当に何とか順応しなさい」

男「わかった。時間割とか貰えれば大丈夫だろ多分」

黒宮「あーそういえば渡してなかったわねそもそも作ってなかったわ」

男「お前は突然違う環境に放り込まれた俺をフォローする気が微塵もないな」

黒宮「一週間案内したげるって言ったでしょうが、うるさい奴ね」

男「ひどい」

黒宮「いいから帰るわよ。今日は私もちょっと疲れたし帰っても仕事があるしね」

男「へいへい」

「すみませーん」


男「ん?」

黒宮「あら」

「黒宮さんですよね?少しランク会の事でお話がありまして」

男「ランク会?」

黒宮「ランクB以上の学生200人からなる相互交流を目的にした組織よ、あんたはまず入れないから気にしなくていいわよ」

男「あーそういうの苦手だからいいです」

黒宮「……ランクBにしましょうか?」ボソッ

男「車戻ってるわーHAHAHAHA」

黒宮「ったく……10分待ってて」

男「了解」



黒宮「さてと……それじゃ、行きましょ?」

「はい!ではあちらの講義室へ」

とある講義室

ガチャ
「……」

黒宮「……」

バタンッ

黒宮「……勢ぞろいね」

「あちらの席へ」

黒宮「どうも、案内係さん……じゃなくて【白】の人間か」

「……」

黒宮「で、なんです?【白】の方々が揃いも揃って20人程集まるなんて、只事ではないようね」

「なぁに、説明してもらおうかと思ってね」

黒宮「なにを?」

「しらばっくれるな!貴様ら【黒】の人間が我々との協定を破った件に決まってるだろうがっ!!」

黒宮「協定ねぇ……何のことやら」

「このっ……!!」

「まぁまぁ落ち着け」

黒宮「あー貴方がリーダー?」

「はい。すみませんねぇ短気な奴が多くて。一応この第3ブロックのリーダーを任されました白川といいます」

黒宮「はじめまして」

白川「さて、それでは自己紹介もすんだ所でですね。私はまどろっこしい話は苦手でして、さっそく本題に入らせて頂きます」

黒宮「どうぞどうぞ。こちらも待たせている人いるから、その方が有難いわ」

白川「はい、その待たせている方、男様についてなのですが」

黒宮「はい」

白川「我々【白】の人間と貴方方【黒】の人間はあの方との接触をあの方が大学を卒業するまでは行わない。そういう協定を18年前に行いました。ご存知ですか?」

黒宮「ええ、知っています」

白川「そうですか、それならば話は早い……何故あの方と接触したクソアマがっ!!!」

黒宮「その必要性が生じたからですけど」

白川「んだとコラ。いい加減な事言ってると消すぞお前」

黒宮「うーん、何か勘違いをしている様ですね」

白川「ああっ!?」

黒宮「そもそも協定の内容は《【白】の人間》と《【黒】の人間》との間で行われたもの。私には関係ありません」

白川「ランクSの鈴を一年のお前が手にし、男様と公然と一緒に行動を共にしているお前のどこが関係ないんだクソアマ」

黒宮「ですから、私は【黒】の人間ではないんですよ」

白川「ウソだ!もしお前が【黒】の人間じゃないとして、ランクSの鈴はいくらお前如きが懇願しても手にはいるものではない!!」

黒宮「それが手にはいるんですよ」

白川「まだ戯言をぬかすか!そもそもお前の苗字、黒宮とか言ったな。組織の人間はその色が使われている苗字の人間であればあるほど地位が高い、このルールは【黒】でも同じ筈だ。お前は明らかに【黒】の組織こ幹部級の家系なんだろう」

黒宮「うーん……私もあなたと同じでまどろっこしい事は嫌いなんです」

白川「なに?」

黒宮「【黒】の人間、【白】の人間というのはそれぞれの組織の下につく構成員の総称ですので」

白川「だからなんだと言ってるんだ!!」

黒宮「【黒】である私には当てはまりません」

シーン

イマナンテイッタアイツ
クロホンニン?
チガウ、アイツガクロナワケガナイ

ザワザワザワザワ

白川「……お前が、【黒】?」

黒宮「はい。本来ならば貴方のような下っ端に名乗る気よなかったんですが、中々名乗らずに説明するのが面倒くさそうなので」

白川「……【黒】だという証拠は!?」

黒宮「そうですねぇ、じゃあ」パチン

ガチャ!!

「「「「「「動くな」」」」」」

白川「なっ!!?」

ウワッ!!
ナンダオマエラ!!
コノヤロ!……イタイイタイハナセ!!
コウサンコウサン!!

「制圧完了しました。次の指示を」

黒宮「有難う、助かったわ。さがっていい」

「はっ!」


白川「…………」

黒宮「帰っても?」

白川「そんな……黒龍のマーク……」

黒宮「あらっ、知ってたんだ。何か個人的には厨二病ネームみたいで嫌なんですけどね、まぁ前からあるものだしそのまま使おうかと」

白川「……」

黒宮「さて」

白川「ヒッ……」

黒宮「我が【黒】が誇る後方支援精鋭部隊。ぶっちゃけ暗部の黒龍を使える私は一体誰でしょう?」

白川「…………」

黒宮「帰っても?」

白川「も、申し訳ありません……でした」

黒宮「いいわ。協定の大事さは貴方よりもよっぽど理解してるし、行動は評価します。【白】には何も言いません。ただし」

白川「ただし?」

黒宮「私が誰か、ここにいる人間以外の【白】の人間が知る自体になるならば……貴方がた……」

白川「……」ゴクッ




黒宮「消しますよ?」

白川「ヒィィィィ!!!!!」


駐車場

男「あっ出てきた」

黒宮「ごめんごめん」

男「なんの話だったんだ?」

黒宮「あんたにはまっったく関係のない話」

男「言う気はねぇってか」

黒宮「言ってもわかんないもの、今のあんたじゃ」

男「まぁ大学関連の事はまだわかんねーけど確かに」

黒宮「そういう事じゃないけどね」

男「んじゃどういう事だよ」

黒宮「さーて、さっさと帰るわよ」

男「わけわかんね」

ガチャ バタン

黒宮「男様、お疲れ様でした」

男「へ?……ああ」

黒宮「それでは荷物をこちらに……出して」

「はい」

男「あのさ」

黒宮「何でしょうか?」

男「なんで敬語に戻ってるんだよ!?いいよタメ口で!!」

黒宮「何を仰いますか男様。私は男様に仕えることになったメイドです。タメ口で話すなどあってはならない事です」

男「……ずっとこんな感じ?黒宮さん」

黒宮「【黒】とお呼び下さい男様。そして質問の答えはそんな感じです」

男(……面倒くさいなこのメイド)

黒宮「面倒臭くありません。大丈夫です。じきに慣れます」

男「だから俺の心を読むな!」



「「「「おかえりなさいませ」」」」

男「……ただいま」

黒宮「元気がありませんね男様。どこか具合でも?」

男「具合は別にいいんだけどさ。ちょっと新しい環境に適合出来るか不安でさ、気分は滅入ってる」

黒宮「そうですか、まぁ初日ですしお気持ちは分かる気がします」

男「あんな周り金持ちのぼっちゃん嬢ちゃんばっかで俺やっていけんのかね」

黒宮「彼等の誰よりもお金持ちの男様が何を仰いますか」

男「正直じぃちゃんが頑張ったから出来た財産なんだろ?俺は何もしてないのに威張る気にもならねぇ」

黒宮「意外と謙虚ですね男様。普通ならばやったー大金持ちになったぞー俺はこれから人生イージーモードだーと大喜びするところでは?」

男「いやぁ今までの人生それなりに来たからこれからもそれでよかったんだが」

黒宮「……迷惑でしたか?」

男「え?」

黒宮「この環境へ男様を巻き込んでしまった私は、迷惑でしたか?」

男「うーん……でもまぁ、どうせあの爺ちゃんの事だからそのうちこうなる予定だったんだろ?」

黒宮「! 何故……?」

男「なにが?」

黒宮「何故男様は主様の権利が移譲されるタイミングの事を……?」

男「本当はどのタイミングで移譲される予定だったんだ?」

黒宮「……男様が大学をご卒業なされた後に」

男「だろうと思った」

黒宮「……何故です?」

男「俺さ、ついこのあいだまでいた大学なんだけど。第一志望だったんだよ」

黒宮(存じております)

男「でも模試とかでの合格ランクはいつもDかEだったんだ。でも諦めたくなくてがむしゃらに勉強したら、何とか滑り込めたんだ」

黒宮「……そうだったのですか」

男「んで、大学合格したら爺ちゃんにすげぇ喜ばれてさ、寿司とか連れてってもらって応援してもらったんだ。大学での勉強頑張れよって」

黒宮「……」

男「そんなじぃちゃんがこのタイミングで俺を他の大学に転校させる様な細工するわけないと思ったんだよ。それだけだ」

黒宮「…………」

男「何でこの時期に俺を?」

黒宮「それは、今は言えません」

男「そうか」

黒宮「申し訳ありません男様。私は男様をこちらにお招きした事に後悔はありません。しかし、私は……」

男「いや、そんな顔するなよ黒宮さん」

黒宮「黒です」

男「ははっ、とにかく今ので理由があったのは分かった。今はというのはいつかは教えてくれるって事だろうし、それに俺は実は感謝もしてる」

黒宮「え?」

男「この大学は学校のレベルが俺が行ってた大学よりも高そうだからな。ここで頑張って勉強すればより夢に近づけそうだ」

黒宮「……男様の夢とは?」

男「内緒にしとくよ、恥ずかしいし」

黒宮「そう、ですか」

男「とにかく、まぁ長々言ったけど聞きたい事はひとつだ」

黒宮「なんでしょうか」

男「じぃちゃんは元気なんだよな?本当に」

黒宮「ええ、お元気です」

男「それならおっけ」

黒宮「……男様」

男「ん?」

黒宮「食事にしましょう。まずは部屋でお着替え下さい」

男「あーそうだな、腹減ったよ」

黒宮「因みに今夜は男様の大好物のハヤシライスです」

男「すぐに着替えてくる」

黒宮「着替えを手伝いましょうか?」

男「結構だ、入ってくるなよ?」

黒宮「しょんぼりです」

バタン


「「「「「…………」」」」」

黒宮「やはり、あの方は……お優しい」

黒宮「【黒】として命ずる」

「「「「「…………」」」」」

黒宮「あの方を、何としてでも守り抜け。命をかけてな」

「「「「「はっ!」」」」」

同時刻 とある大豪邸

「それで?【黒】は何て言ってた?」

白川「は、はい……この事を他のモノに漏らすと、消すと……」

「ふーん、そう」

白川「で、ですが私はこれはお伝えするべき事案だと思いまして!こうして馳せ参じた次第です」

「ねぇ、男様の事。見てみてどう思った?」

白川「え?そ、それはどういう……」

「あの方を見て、何か感じた?」

白川「い、いいえ。ごく普通の御仁だと」

「そう。帰っていいわ」

白川「は、はぁ……」

「まぁとにかく報告してくれてありがとう、貴方の家は私が少しだけど便宜を図ってあげる」

白川「!!あ、ありがとうございます!失礼します!!」

翌日

男「……」

黒宮「おはようございます男様」

男「なんで毎朝いるんだよ」

黒宮「私は男様に仕えるメイドですから」

男「んで今日は何で目の色が碧なんだ」

黒宮「え!……あ」

男「ん?あれ……」

黒宮「どうしました?目の色がなんです?」

男「いや……ん?」

黒宮「では下に降りましょう。朝食です」


「「「「おはようございます男様」」」」

男「おはようございますー今日も朝ご飯ありがとう」

黒宮「この者たちはお金を貰ってここに仕えているのです。別に感謝しなくてもいいのですよ?」

男「関係ないな。いただきまーす」

「「「「……」」」」

黒宮「左様ですか、ふふっ」

男「なんで笑う」

黒宮「はて?笑いましたか?」

男「笑ったよなぁ?」

「「「「え?」」」」

黒宮「……」ギロッ

「「「「……存じません」」」」

男「? そっか」

黒宮「あっ、そういえば男様」

男「ん?」

黒宮「今日からやはり大学の講義はお一人で受けてください」

男「話が違いませんかね」

黒宮「やはり早く慣れていただくためにはお一人で行動するのが吉かと」

男「んじゃ大学に関する資料と、俺の取ってる講義についての時間割をくださいな」

黒宮「ありません」

男「ふざけんな!無理だろそんなの!」

黒宮「大丈夫です」

男「説明してくれ」

黒宮「私は男様と昨日行動を共にしましたよね」

男「おう」

黒宮「そして私は目立つような言動をしてあの大学のあのブロックに一石を投じたわけですが」

男「ランクSってやつだな、てかブロックってのはなんだよ、大学内でそんなのあんのか。キャンパスってこと?」

黒宮「その結果、男様も昨日で間接的に、一部の学生達に注目を浴びる存在となったわけです」

男「はい無視ー」

黒宮「そうすると、男様へ接触してくる人間が今日現れるはずなのです」

男「話が見えない」

黒宮「私は男様に接近してくる人間について、心当たりがあります」

男「つまりどういう事だよ」

黒宮「私が一緒だと、男様目的で近づく人間か、私目的で近づく人間か分かりにくいのです。なので今日から暫くの間離れて行動することにします。あっ勘違いなされては困りますが同じ車で登校しますし、同じ講義も受けます。ただしそれ以外では少し様子を見る、という事です」

男「俺目的で俺に近づいてくる人間ってのは、そんなに監視対象になるような奴らなのか?」

黒宮「まぁそうですね。男様はまだ御自身の掌握している権力の大きさに無自覚なのです」

大学 駐車場

黒宮「というわけで、到着しました」

男「なぁやっぱり時間割とかくれないか?」

黒宮「いいですか男様。男様は基本的に私と同じ講義を受けます。なので私がいる講義室へ行けばいいのです。簡単でしょう?」

男「見失ったらどうする」

黒宮「見失う事はまずありませんし、今日は3限まで、そして講義はすべてこの講義棟で行われるというヒントを与えます」

男「ヒントはいいから時間割をくれ!」

黒宮「では私はお先に。5分程して車から降りてください。いいですね?」

男「あっ、待て!」

黒宮「待ちません」 ガチャ バタン

男「なんなんだこのゲームみたいなのは……てか見失わないってなんだよ」

ざわざわざわざわざわざわ

男「ん?」

クロミヤサンオハヨウ!
キミガランクSナノカ?
ウツクシイ
ケッコンシテ!
ドコノコウギシツナンダ?イッショニイコウ

ざわざわざわざわ

男「あー……見失わないわ」

10分後 講義室

男(要は1番生徒数が多い講義室に行けばいいんだな)

男(しっかしあからさまに仲良くしようとする奴多すぎないか?そりゃまぁ確かにすごいんだろうけどランクSと友達ってのは)

赤城「まぁこの学校独特の光景だと思うよ確かに」

男「ん?」

赤城「んー?」

男「赤城忍者さん何故ここに?」

赤城「にんにんってあだ名忍者なの?」

男「ここ医学部の人が受ける講義じゃないだろうに」

赤城「別に自分の講義がない時は他の講義出てもいいからねこの大学」

男「自由度たかっ!てかそう考えると1限から履修科目じゃない講義受けに来たのかきみ」

赤城「そうなるね」

男「ちょっとばかなの?」

赤城「失礼だにんにん」

男「俺なら絶対寝てるけどなぁ」

赤城「うーん共通の科目以外じゃあんまり会えないからね」

男「あー黒宮さん?」

赤城「え?」

男「昨日話したがってただろ?」

赤城「あー……うん。そうそう」

男「なるほどねー、そんなに人気なんだなランクSってのは。でも赤城さんもランクAなんだから十分人気なんだろ?」

赤城「そんなことないよ。ファンクラブとかないし私」

男「え?でも昨日黒宮さんが言ってたぞ、ファンクラブもう出来てるんだろうなぁって」

赤城「黒宮さんが私の事を?」

男「そうそう。あと何か赤城さんが話したがってた的な事伝えたら、俺が目的とか言ってた。黒宮さんと話したがってたっつーのにな」

赤城「ふふっ、そうね」

男「んで今日も黒宮さんと話す機会を伺いにきたと、そういうわけだな?」

赤城「ピンポーン」

男「まぁ多分そのうち機会は訪れるさ、ファイト」

赤城「ありがと、がんばる」

男「しかしあいつと話したいって何話すのよ」

赤城「ん?それは女の子に関する事かな。内緒」

男「すごく気になる」

赤城「ふふっ」

男「さてと、まぁんじゃ講義受けますかね」

赤城「お供しますにん」

男「そうですかにん」

赤城「ふふっ」


「隣、空いてるかしら?」

男「え?」

赤城「!!!!」

男「さてと、まぁんじゃ講義受けますかね」

赤城「お供しますにん」

男「そうですかにん」

赤城「ふふっ」


「隣、空いてるかしら?」

男「え?」

赤城「!!!!」

男「あーどうぞ」

「ありがとう」

男(銀髪……か?めっずらしい。外人かな)

「日本人よ。この髪の色は生まれつきなの」

男「え?」

「顔に書いてあったから」

男「なんかすみません」

「何故謝るの?みんな私を見て同じ事を思うのに」

男「だからといって貴女がそれに傷ついてない保障はないからさ、まぁ気にしてないならよかった」

「優しいのね」

男「なぜに?」

「貴方みたいな考え方をする人はそれなりにいるけれど、そんな声色で素直に言ってくれる人はあまりいないわ」

男「はぁ(何言ってんのこの人)」

男「えーと、君も工学部?基本の講義では見なかったけど」

「違うわ、医学部よ」

男「あー医学部か、それは見なかったわけだ」

「基本の講義って?」

男「昨日工学部の奴だけが出る工学部でやってる講義についてレクチャー受ける基本の講義ってのがあったんだ」

「なるほど」

男「あっ、というか医学部なら赤城さんと一緒じゃん。なぁ?……ん?あれ?」

「どうかしたの?」

男「今ここに赤城さんって子がいたんだけど」

「医学部ランクAのあの子ね」

男「あーやっぱAだと有名人なのな。そうそう、今までそこにいたんだけど」

「いなくなっちゃった?」

男「……みたいだな」

「あ、そろそろ講義始まるわよ」

男「?」

「そういえば、自己紹介がまだだったわね」

男「え?ああそうか、ごめん。俺は男って言います、よろしく」



「私は、白鷺雪菜といいます」


「周りの人からは【白】と呼ばれているの、よろしくね」

男「よろしく」

白鷺「えっと、それじゃあ自己紹介がすんだところで教科書を見せてくれたら嬉しいなぁ、なんて」

男「あーいいよ、はい」

白鷺「うーん、ちょっと近くに寄っていい?」

男「え?あーうん」

白鷺「ありがとう」

男「……」

男「近すぎね?」

白鷺「ごめんなさい、目悪くて」

男「そ、そうか」

教授「そこの2人!私語は慎みなさい」

男「あ、すみません!」

教授「出席をとっている。名前と学部、ランクを言いなさい」

男「えーと、工学部の男といいます。ランクは……D、です」

ざわざわ

男(はぁ……)

教授「では次」

白鷺「はい。医学部の白鷺雪菜と言います」

白鷺「……」チラッ

男「?」


白鷺「ランクはSです」

ざわっ

シロサマダ
ナンデココニ?
エ?アノヒトガ?
ハジメテミタ

男「……」

白鷺「どうしたの?」

男「ランクSなのか君」

白鷺「白でいいわよ、因みに2年です」

男「ランクS先輩か」

白鷺「なぁに?それ、ふふっ」

男「ふーむ」

白鷺「どうしたの?」

男「んにゃなんでもない」

白鷺「言ってよー」

教授「私語は慎みなさい」

白鷺(かなり多忙)

男(なんで白さん先輩がこの講義受けてんのか分からなくなってきました)

白鷺(それは男君に会うために)

男(ランクDだから?)

白鷺(いいえ、どうして?)

男(それぐらいしか俺のこの大学での珍しいポイントないかな、と)

白鷺(あなたはこの大学で1番旬な存在なのよ?気づいてないのね)

男(うーん?)

白鷺(まぁそれよりも!)

男(なんですかい?)

白鷺(さっきの「ふーむ」というのは何を考えてたの?)

男(あーあれ?)

白鷺(あれあれ)

男(いやぁ、ぶっちゃけると俺たちの周りにいる人達って白さん先輩の友達かなぁって思ってみたり……てかボディーガード的な?取り巻き的な?)

白鷺「どうしてそう思ったの?」

男「……」シー

白鷺(ごめんなさい)

男(まぁつまりさっきランクSって白さん先輩が言った時にさ、ここにいる半分ぐらいの学生はざわついたわけだけど)

白鷺(あーなるほど。ここの子達はざわつかなかった)

男(だからランクSってぐらいだしグループ的なのが秘密裏に形成されてて白さん先輩の護衛でもしてるのか、と)

白鷺「ふふっ」

男「?」

白鷺「半分正解かな、やっぱり貴方は……」スタッ

男「あ、立ったらまた教授に」

教授「こら!講義中だ……ぞ……

チャリーン

白鷺「……」

教授「……」

チャリーン

教授「退出を許可します」

男「ん!?」

白鷺「さてと、それじゃあ行きましょうか」

「「「「「「……」」」」」」

ガタガタガタ

男「……」

白鷺「私の周りにいる人達の存在は生徒の殆どの人が知っているの。秘密裏ではないわ」

男「なる、ほど」

白鷺「また会いにくるわね、男君、またね」

男「はぁ」

夜 男の部屋

男「さてと」

黒宮「はい」

男「あの人は俺の事を知ってるわけだな?」

黒宮「まぁそうですね」

男「何者?」

黒宮「そうですね、私にとっては敵みたいなものですが、男様にとっては女神?」

男「まったく分からない説明をありがとう」

黒宮「因みにですが、あの講義室にいた人のうち7割が彼女の取り巻きでした」

男「多くないか?白さん先輩と出て行った人たちは10人ぐらいだったけも」

黒宮「恐らく彼等は彼女の直轄部隊でしょう。恐らく全員ランクB以上ですね」

男「……マジで何者?ランクSってみんなあんな感じなのか?」

黒宮「まぁあんな感じですね」

男「黒宮さんもあんな感じで取り巻きいんの?」

黒宮「それはないしょです」

男「そっか」

黒宮「さてと、それでは明日も今日と同じようにお願いしますね」

男「え?明日も?もう俺に近づいて来た人分かったんだろ?」

黒宮「いいえ男様、確かに白鷺雪菜は男様目当てで近づいてきた人間ですが、1人とは限らないのです」

男「なにが」

黒宮「男様の魅力にメロメロになってしまう系女子です」

男「俺の事バカにしてるだろ、そうだろ?」

黒宮「いいえ?滅相もございません」

男「なんだかなぁ」

黒宮(明日はこっちから仕掛けるか……)

翌日 大学 駐車場

男「さてと、では今日も俺は黒宮さんのいる講義へ出ればいいんだな?」

黒宮「車の中では黒とお呼び下さい。何故なら私は男様にお仕えする

男「んじゃそろそろ行くかー先にどぞ」

黒宮「……」

ガチャ バタン

黒宮「ばーか!!」



男「おい車の中での事を外で怒るな」

黒宮「ったく……あっ、てかまだ外出ちゃだめだって」

男「もう面倒くさいわ待つの。時間も時間だしいいだろ?」

黒宮「5分も待てないとか本当早漏なんだから」ボソッ

男「泣くぞこのやろ」

黒宮「あーあ、じゃあ行きますかね」

男「ま、さっさと行ってくれ。今日もどうせ黒宮ファンクラブ(仮)の皆さんがあなたの周りを占拠って寸法だろう?……あっほら来たぞ続々と」

黒宮「……」

男(ん?全員昨日みたいな矢継ぎ早の質問はなし?てか昨日のファンクラブにこんな美人ばっかいたか?)

黒宮「さぁて」

男「な、なぁ黒宮さんこの方達は?」

黒宮「全員美人でしょ?まぁ私が選んだから当然だけどね」

男「お前は顔でファンクラブの人を選ぶのかよ……」

黒宮「あ、い、いや違うのよ?この人たちはファンクラブではないの。本当だから、信じて」

男「幻滅したわぁ」

黒宮「ち、違うから……信じてよぉ」

男「わかった信じる」

黒宮「へ?」

男「まぁファンクラブって感じじゃないのはわかった」

黒宮「あんた分かってて私を焦らせたわけね?死ねばいいのに」

男「からかってたの分かってた方は何人かお前の横で笑い堪えてたけどな」

黒宮「なんですって……」ギロッ

「「「「「……」」」」」

男「これがお前の取り巻きって奴かな?」

黒宮「もう無視するわ。せいぜい見失わない事ね」

男「あっおい!」

講義室

男「今日の講義は昨日より人いねーな、こんなに人気ないのかなこの科目」

黒宮「さてと、1人になったわね」

「【黒】様、来ました」

黒宮「おっ、2人で来たのか。意外ね」

「そうでもありません。男様との接触には各勢力も細心の注意を払っていると聞きます」

黒宮「ま、うちと【白】が動いてるならば当然か」

「どうしますか?」

黒宮「なにもするな」

男(まぁそれはそれで集中出来ていいか)

「横、いいかい?」

男「あ、どぞ」

「ありがとう」

男「あ、でもあれですよ。この講義多分計算いっぱいするんで俺から発生する消しカスの嵐直撃コースかもですよ」

「大丈夫大丈夫」

男「いや大丈夫って」チラッ


男「……わぉ」

「ん?どうしたんだい?」

男「ごめんなさい何でもないです」

「気になるな。なんだい?」

男「えーと」

「うん」

男「何故に男装をしてらっしゃるので?」

「別に男装してるわけではないんだ。この格好が好きなだけでね、ほらっ、髪も長いよ」

男「いや、うむまぁ……そっか」

「因みに胸も実は大きい。触ってみるかい?」

男「いいのか」

「だめに決まってるだろう」

男「ですよね」

「と言いたいところだが」

男「はい?」

「君にならいいかもね」

男「わぁ美人だけど変人だぁこの人」

赤城「変人とか言っちゃだめだよ男君」

男「そして何故かいつの間にか横にいるくノ一赤城であった」

赤城「今日こそは黒宮さんと話したかったんだけどねーほら」

男「あーまぁあれは近づきにくいよな」

赤城「みんな美人ばっかりで壮観だよねあそこだけ」

男「いやまぁ赤城さんも美人だしこの変人さんも美人だからな、ここも他から見れば壮観かもよ?」

赤城「け、結構サラッと言うのね」

男「なにが?」

「私を無視しないでくれるかな」

赤城「いや、何でもないんだけどさ」

男「あ、美人って事か。そら美人だし」

赤城「わ、分かったからやめて」

男「?」

グイグイ

男「ん?」

「無視しないでくれるかな」

男「泣くなや」

「だって折角男君の隣に来たのに」

男「え?」

「仲良くなりたかったんだよ君とは」

男「悪いがノンケだぞ」

「女だと言ってるだろう」

男「ふざけただけです」

「むー」

男「んで、あなたは?」

赤城「彼女は青城智恵、工学部でランクはAよ」

青城「私が自己紹介する場面じゃなかった?」

男「泣きそうになってるぞ何とかしてくれくノ一赤城よ」

赤城「ご、ごめんつい」

男「てかなんで俺と仲良くなりたいんだ?」

青城「ランクSのうち2人から立て続けに接触を持たれているランクDの君の立ち位置が面白そうだから」

男「……確かに客観視すれば俺は興味深いのかも」

青城「友達になろうよ男君」

男「んじゃ後でメシでも食う?」

青城「! 食べよう食べよう」

赤城「あ、私もご一緒しても?」

男「いたのかくノ一よ」

赤城「今度は私が泣くよ?」

青城「いたのか赤城ちゃん」

赤城「あなたまで私にそういう事言うんだ?せっかく踊ってた君と仲良くしたいっていうから医学部の講義サボってまで付き合ってあげてること私に」

青城「わーわー聞こえないー」

男「さっきから医学部なのに毎日工学部の講義に出るのは流石に黒宮さんに会うためだけか?とは思ってた」

赤城「そういう疑惑を持たれてる顔してたから説明してみました、えへん」

男「講義サボるなよ」

赤城「ご、ごめんなさい」

青城「やーいやーい怒られてる」

赤城「あんたねぇ」


黒宮「やれ」

×踊ってた君 こと
◯男君 この





プシュッ!!

男「え?あ……れ……」コテッ

赤城「!!」

青城「……」


黒宮「お楽しみのところ悪かった。私も混ぜてもらえるかな?」

赤城「男様が寝てるのにどう混ざるおつもりで?」

黒宮「おーおー怖い顔だな、さっきまでくノ一と言われて楽しそうにニコニコしていた赤城さんはどうしたんだ?」

青城「何の話をしたいのですか?【黒】様」

黒宮「なに、簡単な事だよ」


黒宮「君達はどこまで知った?」

赤城「何の事だか」

黒宮「私に話しかけたいという口実を使って男様に近づいたのには其れ相応の訳があるんだろう?そろそろ男様が怪しむだろうし、男様に会いに行っている体を作らなければまずいと考えているな。【赤】よ」

赤城「……」

黒宮「そこまでして何を男様に求める?」

赤城「御自身がよくご存知な事でしょうに」

黒宮「ふふっ、お前はどうだ【青】よ」

青城「確かに【黒】は我々よりも格が遥かに高いグループですが、お教えする義務はないはずです。違いますか?」

黒宮「確かにないな。しかし我々の下部組織であったお前が【赤】と行動をともにするのは異例。気になったから聞いてみただけさ」

青城「そのような関係であったのはもう数百年も前の事。今更その言い方は癪に障る」ギロッ

黒宮「ほぅ……」

赤城「さてと、何の話かと思えばつまらない話でしたね」

黒宮「もうお開きにするのか?つまらん」

赤城「我々は男様と交流するのに忙しいのです。側にはいれるが指を咥えている事しかできない【黒】様は引っ込んでいてくださいね」

黒宮「……」

パチッ

男「……ん?」

青城「講義中に寝るのは感心しないな男君」

赤城「おはよ」

男「あれ……いつのまに寝ちまったんだろ」

青城「講義が始まってすぐさ。まぁ内容がわからなかったら教えるから遠慮なく言ってくれ」

男「う、うむ。さんきゅ」

赤城「男君の寝顔、可愛かったよ」

男「惚れた?」

赤城「うんうん」

男「そっかぁ」カリカリ

赤城「どうでもいいみたいねあなた」


黒宮(さてと、仕掛けたわけだが……向こうはどう出るか……)

食堂

男「この大学って生徒数の割に食堂4箇所あるのアホみたいだよな」

青城「和食洋食中華その他と分かれてるんだよ」

男「ジャンル分けされてんの!?」

赤城「そんなに珍しいかな?」

男「えーと、うん、珍しくないな!」

青城「?」

男(あれか、思えば俺は金持ち学校の生徒という身なわけだからこういう金持ち仕様にいちいち驚いたり珍しがったりしちゃまずいみたいだな。ただでさえランクDなのに更に浮く)

赤城「まぁとりあえずここは洋食の食堂だよ、何食べる?男君」

男「えーと……メニューがあるのな、机ごとに」

青城「それはあるよ。食堂だし」

男「そうだな、食堂だもんな(黒宮さんが適当に頼んだから忘れてたが普通に考えて只の学生食堂にメニュー表はないと思うんだが)」

赤城「頼んだらシェフさんが持ってきてくれるから早く注文しよー、お腹減っちゃったよ」

男「へ?昨日別の食堂で食べた時はシェフなんか来なかったぞ?メイドさんみたいな人が運んでくれた」

青城「今日は私達と同じだからね。シェフさんが持ってきてくれるさ。男君の分もね」

男「なぜに?」

赤城「私達がランクAだからかな。大学内での決まりなの」

青城「ランクSとAの学生には大学内で様々な特権が使えたり、優遇措置がとられたりするんだ」

男「あー、勉学的には平等だけどそれ以外の部分ではって事か」

青城「まぁそんな感じ」

男「ここでの優遇措置?はシェフなのは分かった。他にもそういうのあるのか?」

赤城「あるけど数えきれないから説明し辛いかも」

青城「実際に体験させてあげて教えるよ。男君と私が一緒にいることでね」

赤城「あ、じゃあ私もそうやって教えるよ!男君はまだ大学の中慣れてないだろうし。楽しいよ♪」

男「そっか、じゃあまぁ機会があれば頼む」

青城「赤城ちゃん、私が男君に教えるからいいよ。君は医学部で大変だろう?」

赤城「あら、大丈夫よ。何とかするわ。要領はいい方だしね私」

青城「……」

赤城「……」

男「んーと、んじゃハヤシライスで!」

男「やっぱハヤシライスだわ、うますぎ」

青城「ねぇ男君」

男「ん?」

青城「君は大学内で何かサークルに入ろうとか思っているのかい?」

赤城「あ、聞きたい」

男「あー、サークルかぁ。確かにせっかく大学生になったら入らないと損な気はしてる」

青城「ほうほう」

赤城「どこか希望とかあるの?」

男「今は特に何も考えてないけどもう少し落ち着いたらさ、捜してみようかなと思ってるよ」


白鷺「私のサークルにおいでよ男君」

男「え!?」

青城「!!」

赤城「あ……」

白鷺「はろーみなさん。男君を探して三千里、やっと見つけたら両手に華ね」

男「う、後ろから抱きつかないでくれビックリするから!それに」

白鷺「おっぱい当ててるんだけどダメ?」

男「言う前に言われたー!」

白鷺「まぁまぁ減るもんじゃないし♪」

青城「やめてあげて下さい。男君が困ってるじゃないですか」

赤城「そ、そうですよ。やめて下さい白様」

白鷺「んー?」チラッ

青城*赤城「!」ビクッ

白鷺「ふーんそっかぁ、やめて欲しいのかぁ」

青城「!!」

男「……」zzz

赤城「な……」

白鷺「やめて欲しいのはこっちなんだけどなぁ」ニコニコ

青城(周り全員か、しまった)

赤城「し、白様。私は……ただ」

白鷺「【黒】に大そうな口をきいてたじゃない。見てて面白かったわ」

赤城「……」

白鷺「でもー、何であんたが青城ちゃんと一緒にいるの?」

赤城「……か……な……です」

白鷺「ん?」

赤城「白様には、関係ないことです」

白鷺「……」

青城「黒様もそうだが、貴女まで邪魔をするのか」

白鷺「邪魔だと?」

青城「私達はただ男様と仲良くなりたいだけだ、あなた方が出しゃばるのは迷惑だと言っている」

白鷺「言うようになったね、黒の手駒だった奴が」

青城「……男様はあなたの物ではない」

白鷺「何がいいたいの」

赤城「我々の、邪魔をしないで下さい」

白鷺「散々な言われようね、途中参戦してきた側の癖に」

青城「……」

赤城「……」

白鷺「赤と青は水と油だとずっと言われてきたのに、中々におもしろい事態ね」

白鷺「てか、あなた達は男様に気に入られる事は難しいと思うわよ?今のままじゃ」

青城「なんだと?」

赤城「そ、そんなことやってみなければ分からないでしょ!」

白鷺「ふふふっ、分かっちゃうんですよねこれが」

青城「……失礼する。我々は引き続き行動を続けるだけだ」

赤城「絶対に男様に……」


「追いますか?」

白鷺「やめときなさい。貴女達じゃ追いつかない」

「はっ」

白鷺「まーったく、何はっぱかけてくれちゃってんだか……黒ちゃんは」

白鷺「まぁそれは私もか。うーむ」

白鷺「……ま、とりあえずぎゅーってしとこ」ギュ

男「ううーん」

白鷺「ふふっ、貴方は誰にも渡さない」


白鷺「絶対に」

男「ん……」 パチッ

黒宮「じー」

男「……うおっ!」ビクッ

黒宮「反応遅いわねあんた、そんなのでジャングルで生きていけんの?」

男「ジャングルで生きる人生を送る予定はない……てかどこだここ」

黒宮「大学テラスのベンチだけど?」

男「俺講義受けてたはずなんですがね」

黒宮「眠りの小五郎ばりに眠りこけてたんだけど?病気なの?」

男「……わかんない」

黒宮「あ、ごめんごめん。病気ってのは嘘嘘、あんたが病気なら私わかるから」

男「なんでだ?」

黒宮「ないしょ」

男「?」

黒宮「てかあんた他にもっと聞くべきことあるんじゃないの?」

男「赤城さんと青城さんと講義受けてたんだけど彼女らは?」

黒宮「あんたが寝たらどっか行ったわよ、嫌われたかもねあはは」

男「やべぇ、ダメ人間の烙印を押される。ただでさえランクDなのに」

黒宮「もう5000回ぐらい押されてるだろうから気にするなって♪」ポンポン

男「頭を叩くな」

黒宮「他に質問は?」

男「そういや白さん先輩……あ、えーとその白鷺さんも途中で俺のとこ来たような」

黒宮「うんうん見てた見てた。あんた彼女が来てから即効寝たから私爆笑」

男「oh……てか何かの話題の最中だったんだよなぁ……なんだっけ」

黒宮「知らないわよバカ……と、というか」

男「?」

黒宮「他にもっと気になる事態が発生してるでしょうが!疑問に思え!」

男「いつ?」

黒宮「今でしょ!」

男「なう?」

黒宮「なう!」

男「うーん……」

黒宮「……」

男「ちゃんと寝てるはずだけどなんで俺って講義中に寝ちゃうんだろうか?」

黒宮「私が今あんたを膝枕してる現状について疑問を呈せこのやろう」

男「あ、それか」

黒宮「渾身のびっくりさせてやろうという私の心意気をいつまで無碍にするつもりよ!!」

男「いやぁこれ気持ち良くて」

黒宮「なっ……」

男「赤くなるなら最初からすんなよ、てかさっきからお前の髪が俺の顔にかかって微妙にかゆい」

黒宮「さっさとどけっ!!!」

男「ひどい奴だ」

黒宮「確信犯で私のひざまくらを堪能してたなんて許せないわ」

男「勝手に講義室からここへ連れてきて膝枕しておいてその言いぐさかい」

黒宮「私みたいな美人に膝枕されたのよ!?ちょっとは動揺するとかなんかないわけ!?」

男「正直すごく動揺はしてた」

黒宮「そんな顔してないけどあんた」

男「まぁラッキーぐらいにしか思ってなかったのは事実」

黒宮「あっさり撤回するな!ちょっとは迷って!」

男「てかどうやってここまで運んだんだ?」

黒宮「はぁ……そこにいるでしょ何人か」

男「ん? ああ朝の人たち」

「「「「「……」」」」」

黒宮「この子達に運ばせたわ。結構注目浴びてたわよあんた」

男「……想像したら帰りたくなった」

黒宮「……はぁ」

男「落ち込むなよいいことあるって。ちなみにさっき確信犯の使い方間違ってたぞ」

黒宮「殴られたいのね」ニコッ

男「お、待ってくれ。次の講義に遅れる」

黒宮「次の講義なんてないわよ今日は」

男「そうなのか?」

黒宮「じゃなかったら講義終わった時点であんた叩き起こしてたわよ」

男「もうちょっと優しく起こそう的なのはないのか」

黒宮「さっき優しく起こしたでしょ?」

男「あ、そうか……ありがとう」

黒宮「いや、うんまぁ、いいけど」

男「えーと……それじゃあ図書館どこだ?」

黒宮「ん?帰らないの?」

男「うむ」

図書館

男「学生数の割に設備すごすぎだろここの図書館」

黒宮「それを言うなら資金の割に設備しょぼすぎでしょここの図書館」

男「……」

黒宮「……」

男「まぁいいや、どうでも」

黒宮「で、なにすんの?」

男「勉強だけど」

黒宮「え?本読んだりかわいい女の子観察しに来たんじゃ?」

男「可愛い女の子なら目の前にいるしなぁ」

黒宮「……」

「「「「「……」」」」」

黒宮「あ、あんた達じゃないわよ」ギロッ

「「「「「!」」」」」

男「いや皆可愛いと思うが」

「「「「「!!」」」」」

黒宮「こほんっ えーと、んで何の勉強?」

男「今日寝た講義の勉強。なんなら先に帰っててもいいぞ」

黒宮「帰るわけないでしょ、その理由は……わかるでしょ?」

男「うーん……じゃあ悪いけど付き合ってくれ」

黒宮「今日の講義の内容はこの本のこのページから10ページ分ぐらいね」

男「有能だなおい」

黒宮「当然」

黒宮(相も変わらず……素でそういうセリフが出るのには驚かされます)

男「……」カリカリ

黒宮「……」ジー

オイアレ
クロミヤサンダ
サイキン3ブロックデニンキノ?
ランクSダッテヨ
ユウガネー
マワリニイルオンナノコタチモレベルタケー

ヒソヒソヒソ

男(集中できねぇな)ボソッ

黒宮「!」 チラッ

「「「「「」」」」」 スッ

男「いや周りのヒソヒソしてる人たちを遠ざけて欲しいわけじゃなくてだな
  黒宮さんがずっと見てくるのが気が散る」

黒宮「!」ガーン

黒宮「……申し訳ございません」ボソッ

男「おお敬語に戻った」

黒宮「! え、えーと……いつまでやってんのよこのバカ、早く頭に叩き込みなさいよ」

男「なんだその棒読みは」

黒宮「うるさい」

男「んーと、もう少しで終わる」

黒宮「あっそ……ところでさ」

男「なに」

黒宮「サークルとか、入る?」

男「サークル……ああ!そうだ、白さん先輩の話それだ」

黒宮「私のサークルに入れって?」

男「そう。何のサークルかは聞いてないけど」

黒宮「野外活動サークルだったかな確か」

男「ほー」

黒宮「キャンプとか山登りとか海行ったりとか色々してるみたいよ」

男「ほうほう」

黒宮「因みにサークルの人数は400人でこの大学の最大派閥ね」

男「多すぎだろ」

黒宮「まぁ取り巻きだけで数十人いるからね、取り巻きになれなかった奴らもせめて同じサークルに入ろう……ってね」

男「400人もいたら絶対覚えられないわ」

黒宮「じゃあ入らない?」

男「うーん……野外活動は嫌いじゃねーけど」

黒宮「大人数での野外活動は苦手なんだよなぁ、せめて10人~20人ぐらいかな」

男「だから俺の心を読むな」

黒宮「具体的にどんな野外活動したいのよあんた」

男「んー」

黒宮「……」

「「「「「……」」」」」

男「……天体観測的な」

黒宮「ふーん」チラッ

「「「「「……」」」」」コクッ

男「まぁプラネタリウムとかでも綺麗なんだけどさ、やっぱ実際に満点の星空ってのを見るのがいいよな」

黒宮「なんかロマンチストな感じ」

男「そうか、まぁそれでも好きなもんは好きだ」

黒宮「そう、りょーかい」

男「?」


「「「「「おかえりなさいませ男様」」」」」

男「ただい……え?」

黒宮「どうかなさいましたか?男様」

男「気のせいか?なんか天井に満点の星空が」

黒宮「気のせいですね」

男「そっか、じゃあここにあるプラネタリウムそっくりな装置はなんだろうな」

黒宮「存じません」

男「えーと、切っていいかな」

黒宮「なぜですか」

男「落ち着かない」

黒宮「星空がお好きだと小耳に挟んだのですが」

男「確かに言ったが四六時中見てたい訳じゃないんだ。それにここは夜には結構星見えるだろ?だから満足してんだ」

黒宮「褒めてはくださらないと?」

男「黒宮さん俺に褒めて欲しいのかよ」

黒宮「黒とお呼びください。何故なら私は男様にお仕えするメイドですから。そして質問の答えですが」

黒宮「ないしょです」

男「取り敢えずプラネタリウムの電源は切っておきましょうね」カチッ

黒宮「ああ!」

男「えーと、それではごはん食おう」

黒宮「話は変わりますが」

男「立ち直りはやっ!?」

黒宮「結局男様は白鷺のサークルに入るのですか?」

男「え?うーんまぁ野外活動なら天体観測も出来るよな多分……入ってもいいかなと思ってる」

黒宮「そうですか」

男「そういや黒宮さんも編入生なわけだからサークルとか入るのか?」

黒宮「50以上のサークルに声をかけられていますが興味はありません」

男「すごいね」

黒宮「ランクSがサークルに所属している=大学内での権限が強化される、という法則があるので」

男「ゲームみたいだよなそこらへんのシステム。何回か疑問には思ってるんだがこの大学内でのランク制度って特殊だと思う」

黒宮「まぁ確かにそうかもしれませんが、富裕層では常に他人より優れていたいという考え方が主流なのですよ。ですから皆このシステムを受け入れています」

男「俺にはどうも馴染めそうにない」

黒宮「それでいいのです。それでこそ男様ですし」

男「どういう事だよ」

黒宮「制度的には最上の位置にいてもおかしくない男様が制度自体に違和感を感じるぐらい庶民脳というギャップがいいのです」

男「庶民をバカにするな」

黒宮「そんなつもりはありません。男様もこの間までは庶民でしたし」

男「はぁ……結局そのギャップ?のどこがいいんだ」

黒宮「男様が数人の富裕層系女子のハートを射抜く事が可能なのです。どん!」

男「どんじゃねぇ!」

黒宮「まぁとにかく、サークルには入られると。了解しました」

同時刻 とある大豪邸

「男様は入られるでしょうか」

白鷺「多分入るんじゃないかな、今頃黒ちゃんが説明してるだろうし」

「【黒】が……ですか?」

白鷺「ええ。なんだかんだで、あっちは男様にこのサークルに入ってもらわなければ困るでしょうからね」

「はぁ」

白鷺「表側では私に任せておけばいいのよ、手遅れになるまえにね」

「……」

白鷺「赤と青を取り込んだあいつらは、正直不気味だからね。利害の一致ってやつよ」

白鷺「ま、男様を完全に私のものにする気も満々だけどね♪」

「決して気を抜かれぬよう」

白鷺「わかってる」

休日 朝

男「……」ムクッ

男「…………」

黒宮「二度寝ですか男様」

男「うお」ビクッ

黒宮「おはようございます」

男「……寝ていい?」

黒宮「起きていただきたくございます」

男「二度寝ってのは休日の最高の贅沢だと思わないか?」

黒宮「私は人生において二度寝というものをした事がありませんので分かりませんね」

男「に、人間じゃない……」

黒宮「そんなに驚かなくてもいいではありませんか、少ししょんぼりしてしまいます」

男「いやぁすごいと思ってさ。他意はないから気にしないでくれ。あと起きたから機嫌を直して欲しい」

黒宮「はい直りました」

男「はやっ!」

黒宮「それでは朝食にしましょう」

食堂

男「あれ?」

黒宮「どうしました?」

男「いつもの皆さんは?」

黒宮「我がグループは休ませる時はしっかり休ませるのがモットーですので、彼女達は今日は休みです」

男「そういう感じか、んじゃみんな部屋にいたりするのか」

黒宮「外出したり上の階でのんびりしていたりと様々ですね」

男「まぁ休日ならそんなもんか」

黒宮「ただし、男様が部屋の隅に置いてある呼び鈴を鳴らせば彼女達はすぐにやってきます」

男「この鈴とは違うのか」チャリーン

黒宮「それは【黒】を呼べる世界でただ一つの鈴です。部屋に置いてあるただの呼鈴と一緒にしたいで頂きたいわけです」

男「なんかプライドみたいなのがあるのか君は」

黒宮「私は男様にお仕えするメイドの【黒】ですから」

男「そんなに仕える事が名誉みたいな大層な人物じゃないんだけどな俺は」

黒宮「それを判断するのは男様ではありません」

男「うーん」

黒宮「まぁとにかく、朝食にしましょう。何がいいですか?」

男「え?黒宮さんが作るの?」

黒宮「はい。いけませんか?私が作る料理はまずいですか?」

男「まだ食ってねぇよ」

黒宮「こう見えても料理はそれなりの腕前であると自負しています」

男「ほうほう」

黒宮「因みにこの屋敷にいるメイド達は全員料理の腕前はプロ級ですので、私も負けていられないと猛特訓した、という訳ではないので悪しからず」

男「猛特訓したのな」

黒宮「してません」

男「そうかそうか、がんばったな黒宮さん、えらい!」

黒宮「そういう子供をあやす様な言い方は複雑な感情を呼び起こすのでやめてください」

男「ははっ……というかそうだなー」

黒宮「?」

男「俺が作っていい?朝メシ」

黒宮「な!?」

男「まぁ炒飯とかになるけど」

黒宮「私にも……作って下さると?」

男「いいよ。小さい頃からまぁそれなりに料理はしてるから、休みの時ぐらいは俺が作るよ」

黒宮「なんと」

男「なんでそんなに驚くんだよ」

黒宮「男様は、やはり違いますね」

男「なにが?」

黒宮「普通大金持ちになった方々は自分で料理を作ろうなどとはせず、周りの者にさせるのが一般的なのです」

男「そんなもんか」

黒宮「はい。それを男様は自分に仕えるメイドの私に逆に食事を作ろうとなさっているのです。これがどれ程の事かお分かりですか?」

男「全然わからん」

黒宮「つまり、男様には配下の者への気遣い、懐、器の大きさが桁違いにあるという事なのです!」

男「多分それ的外れな意見だと思うがなぁ」

黒宮「そんな事はありません。確かに小金持ち程度ならばそういう行動をされる方もいらっしゃるでしょう」

黒宮「しかしお考え下さい。この国で1番の財力を持っているに等しい方が部下のために食事を振る舞う、などという事は普通ありません」

男「……」

黒宮「例えば中東などの大金持ちを想像してみてください。彼らが配下のメイドの為に食事を振舞うなどという事がイメージできますか?」

男「うーん」

黒宮「出来ないでしょう?そして男様は彼等以上の財力の持ち主になったのです」

男「……」

黒宮「私がまだ男様に何も教えていないに等しいこの状況において、私のこの感覚は男様に理解出来ないものなのは分かっています。
しかし、『そういう世界での物事の摂理』に照らし合わせると、男様のその行動は、違うのです」

男「違うのか」

黒宮「はい。しかし、それは男様の器が大きい、懐が大きいという事に他ならず……」

男「はい!この話やめ!」

黒宮「!」

男「俺の感覚が『そういう世界』の中では変なのかもしれない事はわかった。でもそれだけで器がでかいとかそういう話になるのは黒宮さんが考えすぎ」

黒宮「……」

男「休みに普段助けてくれてる人とかにメシでも作ろうかってのは誰でも考える感覚だと思うぞ俺は。
どんな立場になろうが、関係ない。そんなに大袈裟に騒ぐ程のものじゃないと思うよ」

黒宮「……しかし」

男「さてさて」ポン

黒宮「!」

男「卵焼きと炒飯でいいですかね」

黒宮「……」コクッ

男「あってかそうだ」

黒宮「え?」

チリーンチリーン

「お呼びでしょうか……え!?」

男「あっ、えーと。今上に何人ぐらいいる?みんなメシ食べた?聞いてきてくれないかな」

「!!!……す、すぐに!!」

2分後

「「「「…………」」」」

黒宮「……」

男「んじゃ待っててくれ。大したもんは出来ないけど」

「【黒】様……これは……」

「わ、我々があの……いいのでしょうか」

黒宮「その感覚が正しい、私もお前たちの立場ならばそうなるだろう、正直私でさえ驚いているのだ」

「……我々は男様に食事を作って頂く立場に、ありません」

黒宮「わかっている、やはりお前達は私と同じ感覚のようだな」

「男様は、違うと?」

黒宮「……」


男「出来たぞー」

男「炒飯と卵焼きな。なんかウインナーもあったからついでに焼いといた」

「「「「……」」」」

男「あー、んーと、まずかったら残していいからね。俺が食える程度の味付けだからみんなにとっては不味いかもしれねぇし」

「!!そ、そんな!違うのです」

「は、はい。違います」

「違うのです男様」

男「な、なにが?」

黒宮「男様、彼女達は今まで主人となった者から何かを与えられた事はないのです。
給料はそれはありますがそれだけです。他には何ももらってこなかったのです」

男「そ、そうか。え、えーと!俺は何か恩返し出来るような事が見つかったら恩返しするからね。
まだ俺と出会って日は浅いけどいつも身の回りの世話をしてくれてありがとう」

「「「「……」」」」

男「!?ちょ!な、泣かないでくれ」

黒宮「大丈夫です男様、彼女達はただただ、嬉しいだけなのですから」

男「大げさだなぁ、取り敢えず食べようぜ!腹減っただろ?ほら黒宮さんも」

黒宮「はい、いただきます」

「……おいしい、です」

「今まで食べた食べ物の中で、1番おいしいです」

「……ヒック……………エグっ……」


男(ただ朝飯作っただけなのになんだこれ)

黒宮「ふふっ……外出している奴等に教えてやれ。羨ましがるぞ」

「「「「はい」」」」

男「いや別の機会にその人達にもメシ作ればいいだろ俺が!」

3時間後 男の部屋

男「さてと、出かけるかな」

コンコン

男「え?はい」

黒宮「どちらへ?」

男「おいこの部屋盗聴器あるだろ」

黒宮「まさか、あり得ません」

男「……」

黒宮「……通りかかった際に男様の独り言が聞こえまして」

男「なぜ4階全部俺の部屋なのに通りかかるんですかね」

黒宮「ふしぎですね」ニコッ

男「……」

黒宮「それで、どちらへ?」

男「ちょっと街をぶらぶらでもしようかなと思ってさ。この辺りの事知らないから」

黒宮「なるほど、それではお供致します」

男「あーいいよ別に。ふらふら当てもなく歩くだけだからさ、つまらないぞ」

黒宮「私もこの辺りに関しては、実は疎くてですね」

男「ずっとここでじぃちゃんに仕えてたんだろう?」

黒宮「ええ」

男「疎いのか?ここらへんの地理に」

黒宮「……」

男「……」

黒宮「この地域に関しては熟知していますので、ご案内しようと」

男「最初からそう言えよ」

黒宮「私も分からない設定で男様と彼方此方見て回るという流れに持っていく遊びがしたかったのですが」

男「面白いのかよそれ」

黒宮「かなり」

男「黒宮さんの考えている事がわからないぜ」

黒宮「黒とお呼び下さい。そして男様は私ではありませんので、それはそうでしょうね」

男「まぁいいや、とにかく案内してくれるのな」

黒宮「はい、何か行きたい場所などはありますか?」

男「とりあえず服屋とかゲーセンとか。娯楽施設」

黒宮「承知致しました。それでは20分ほどしたら玄関へお越しください」

男「わかった、着替えてくるのな」

黒宮「ええ。この格好では目立ちますので」

男「うむ目立つね。着物」

黒宮「はい」

男「……なんで着物?」

黒宮「ツッコミ待ちでした。男様はもう少し空気を読んで下さい」

男「似合いすぎてたからまぁいいかな、と」

黒宮「え?」

男「なんだよ」

黒宮「似合ってますか?」

男「どう見ても似合ってるが」

黒宮「そ、そうですか」

男「うん綺麗だ」

黒宮「えー、と……では20分後に」

男「わかった」

バタン

黒宮「……」

「「「「……」」」」

黒宮「……聞いての通りだ」

「似合っています黒様」

黒宮「そこではない」

「私が選びました黒様」

黒宮「主張しなくていい、男様が外出なされる」

「「「「……」」」」

黒宮「恐らく来るだろう、備えろ」

「外に出ている者たちは如何なされますか?」

黒宮「半分は我々に加わり、もう半分は散開させて情報収集」

「はっ」

「……仕掛けて来ますかね」

黒宮「大学内では各勢力とも大人しい、だが大学外ではそうとも限らん」

「最近は大学内でも騒がしくなっていると聞いています」

黒宮「なぁに、お前達は大学外担当だろう?大学内では大学担当の黒龍がいる、問題はない。戦闘力はお前らの半分程だろうがな」

「……我々は大学内でも男様をお守りしとうございます」

黒宮「そう言うな、黒龍志願者は増加し続けている。その中で私が選んだ直轄部隊がお前達だ、大学内は経験値の低い者達に譲れ」

「……何か事態が動けば我々は」

黒宮「わかっている。その時は呼ぶよ」

「「「「はっ」」」」

黒宮「さて、と……それでは準備して出ようか」

「「「「はっ」」」」

黒宮「気は抜くなよ、何がなんでも男様を奪おうと画策する可能性もあるからな」

同時刻 とある大豪邸

白鷺「そっか、外出の準備始めたのね」

「如何なされます?」

白鷺「様子見、と言いたいところだけど……黒ちゃんと黒龍来るでしょ多分」

「恐らくは」

白鷺「それじゃあまぁ、こっちも行かないとね。白龍を呼べ」

「既に」

白鷺「よろしい♪」

白鷺「さて……では行きましょう。男様に何かあった時に我々が居ない、そんなのは論外。いいわね?」

「「「「「「「「……」」」」」」」」

白鷺「男様を守護するのは我々の役目よ」

玄関

男「おお!」

黒宮「来ましたか男様、それでは参りましょう」

男「その私服チョイスはご自身で?」

黒宮「そ、そうですか」

男「似合ってるね」

黒宮「そうですか」

男「あとそのポニテもいい感じだ、雰囲気変わるもんだな」

黒宮「ああこれですか、男様はポニーテールがお好きとお聞きしたので」

男「……誰から?」

黒宮「決して男様の前のお部屋の机の引き出しの中の……」

男「それじゃあ行くか」

黒宮「そうですね、行きましょうか」

黒宮「と、いうわけで」

男「え?」

黒宮「ここからは敬語はなしにします」

男「いやまぁ別にそれはいいんだが大学内だからじゃなかったのか」

黒宮「街に急に敬語の女性をはべらせて向かわれる御仁が現れたら目立ちますから」

男「なるほど」



黒宮「それじゃ、車はどうする?」

男「おおモードチェンジの瞬間を目撃」

黒宮「うるさいわね、どうするのよ。どれに乗っていくの?

    車庫に行けばそれなりの車は揃えているけど、選んで。
   
    運転するから」

男「俺が運転していい?」

黒宮「!?」

黒宮「それは、うーん」

男「これでも運転はそれなりに自信があるんだ」

黒宮「免許をとったのは?」

男「18になってすぐだから半年ぐらい前か」

黒宮「確かに男の運転は問題ないけど」

男「んじゃそれで」

黒宮「でもいいの?その、私がやればいいと思うんだけど。だって」

男「だって?」

黒宮「立場的には運転してもらうわけには、わかるでしょ」

男「うーん……まぁいいじゃん。今日は休日だし。

  休めるときに休むのが黒宮さんたちの方針なんだろ?

  今日は案内だけしてくれればいいから、あとは俺に任せとけ!」

黒宮「……ありが、とう」

黒宮「それでなんで一番安い車なのよ」

男「俺にとっては十分高いぞこの車でも」

黒宮「いい加減に慣れなさいよねばーかばーか」

男「さて行きますかね」

黒宮「無視ですかー」

男「頼むぜナビ宮さん」

黒宮「ひどいあだ名をつけられた気がするわ」

男「あの交差点は?」

黒宮「ひだり」

男「おっけ」


黒宮「……」

男「ふんふんふーん」

黒宮「楽しそうね」

男「かわいい女の子とデートだしなー」

黒宮「で、でーと!?」

男「いやまぁ普通にゲーセン久々だから」

黒宮「……」

男「……どういう顔してんだお前」

黒宮「べっつに (……集中しろ【黒】 男様はからかっているだけだ)」

男「さってゲーセンゲーセン」

黒宮「……先にデパート行くわよ」

男「ええ!?」

黒宮「なにか?」 ギロッ 

男「いいえ」

デパート

男「お、おい……ここって」

黒宮「デパートだけど、あんたお望みのメンズの服屋もあるわよ」

男「か、かなーり高そうなんですがどのお店も」

黒宮「そう?」

男「ふ、普通の店はないのか」

黒宮「これが普通なの。あんたにも慣れてもらわなくちゃ」

男「と、とりあえず……服屋は?」

黒宮「3階から上だったかな、行きましょ」

黒宮「ほらエレベーターこっち」

男「お、おう」

黒宮「てかあんたさっきから発言の最初どもりすぎ」

男「挙動不審モードに突入したからな」

黒宮「大学内でそれなりに環境には慣れたと思ったのに」

男「いや実際に自分で買い物するってなるとビクビクするっつーの

  今まで数千円の服しか着てこなかったような男だぜ俺は」

黒宮「威張っていうことではないと思うわよそれ」

男「うるせい」

黒宮「さてさて、まぁそれじゃ行きますか」

男「それにしてもあれだな、人少なくないか?こんなもんか」

黒宮「ここはいつもこんなもんよ(貸切&人員配置済みなら)」

男「ふーん」

黒宮「ほらエレベーターこっち」

男「お、おう」

黒宮「てかあんたさっきから発言の最初どもりすぎ」

男「挙動不審モードに突入したからな」

黒宮「大学内でそれなりに環境には慣れたと思ったのに」

男「いや実際に自分で買い物するってなるとビクビクするっつーの

  今まで数千円の服しか着てこなかったような男だぜ俺は」

黒宮「威張っていうことではないと思うわよそれ」

男「うるせい」

黒宮「さてさて、まぁそれじゃ行きますか」

男「それにしてもあれだな、人少なくないか?こんなもんか」

黒宮「ここはいつもこんなもんよ(貸切&人員配置済みなら)」

男「ふーん」


男「……たっか」

黒宮「似合ってるんじゃない、その黒い服」

男「そりゃまぁいいと思ったから手に取ってはみたものの」

黒宮「そう、すみませーんこれください」

「かしこまりました」

男「ちょ!」

黒宮「? なによ」

男「買わんでいいから!」

黒宮「え?なんでよ。これいいと思うわよ私も」

男「高いだろうがだって」ボソッ

黒宮「値段隠せばよかったわね」ボソッ

男「聞こえてるぞ」

黒宮「あんたはここらへんは気にしなくていいの、堂々としてなさい」

男「むり、俺庶民だし手出せない」

黒宮「なら私が手出すから眺めてなさいよったく……あ、カードで」

男「……おごってもらってしまった」

黒宮「あんたの金だっつの」

男「oh」

黒宮「先が思いやられるわねこれは」

男「ふっつーの服でいいんだよ俺は」

黒宮「それはだめ、ある程度の最低ライン以上のものは着てもらうわ」

男「なんでだ?」

黒宮「会社の社長は部下よりも高価なスーツとか着てるもんでしょう?」

男「またそういう奴かよ」

黒宮「ま、慣れてとしか言えないけど。慣れて」

男(買うにしてもできる限り安い奴を選ぼう)

黒宮「さてと、それじゃ次は?」

男「……靴とか」

30分後

男「もういらない!何もいらねぇから!」

黒宮「Tシャツ2着とズボン1着と靴1つでもう終わりなの?」

男「値段的には10着ぐらい買った気分だからもういい」

黒宮「目が泳いでるわよ」

男「ここは俺のいていい場所じゃないと悟ったぜ」

黒宮「それじゃあ次はもっと高いとこ行く?」

男「逆だ逆!わかってて言ってるだろ!」

黒宮「あははっ、でもお金を使うって事は経済を回す事にもなるしいい事だと思うんだけどね」

男「そんな屁理屈は俺には通用しないぜ」

黒宮「別に屁理屈じゃないんだけど」

男「とにかく俺はもうゲーセンに行かせてもらう」

黒宮「ったく……!!ふせて!!!」

男「え?」


ガシャーン!!!!!

男「うおおおおおあぶねぇぇぇえ!!」

黒宮「大丈夫ですか男様!!」

男「お、おう。なんとか……なんで急にシャンデリアが……」

黒宮「……」

男「……老朽化かな。伝統ありそうだし、このデパート」

黒宮「そうかも、ね」

男「あー怖かった」

黒宮(応答しろ)

(はっ)

黒宮(……男様の周りに常に3人つけ。もいるが保険だ)

(畏まりました)

×もいるが
○私もいるが

黒宮「男s……大丈夫だった?」

男「おう、びっくりしたけど」

黒宮「店側には私からきつーく言っておくわ。もうここへは来ないかも」

男「いやいやそんなに言わんでいいだろ。俺も無事だしさ」

黒宮「だめよ、あんたに怪我を負わしかねない設備不良を放置するデパートなんて」

男(しかし見た目は最近のっぽいんだよなこのシャンデリア。設備不良かぁ)

黒宮「……とにかく、出るわよ。買い物は終わったでしょ?」

男「わかった」


男「最後に冷や汗かいたなしかし」

黒宮「どうする?家に帰る?」

男「うーん、まぁゲーセンの場所だけ把握して帰ろうかな。場所が分かれば次から来れるし」

黒宮「思ったんだけど」

男「?」

黒宮「車のナビ使えばいいんじゃないかしら 場所」

男「はぁ……」

黒宮「なによその溜息は」

男「あのなぁ、車のナビにそのゲーセン内にどんなゲームが設置されてるか表示されるのかよ」

黒宮「……ああ、なるほど」

男「ゴミを見るような目で俺を見ないでくれませんかね」

黒宮「行くんでしょ。あの信号を右」

ゲーセン

男「おっ、結構でかい」

黒宮「実は来たことなかったんだけど、うるさいわねここ」

男「まぁゲーセンだしな」

黒宮(ここは危険だ……)

男「さてと、ちょっと見て回ってから帰ろうかな」

黒宮「わかったわ」



赤城「あ、男君!」

男「え?おお!クノ一赤城さんじゃないか」

黒宮「!」

赤城「もお、クノ一とかやめてよね」

男「確かに今日は忍んでないな。どったの?」

赤城「ゲーセンにいる理由なんて一つでしょ?」

男「まぁそうか」

赤城「そちらは、もしかしてデート?」

男「そうそう」

黒宮「!?」

赤城「え!」

男「なんてな、黒宮さんにここらへんの場所を案内してもらってたんだよ」

赤城「そ、そう。ふーん……黒宮さん、こんにちは」

黒宮「……ええ。珍しいわね、普段はゲームなんてしないと聞く貴女がこんな所へ」

男「え?そうなのか?」

赤城「さ、最近はじめたんだー!結構楽しいよね意外と!ゲーセンって!」

男「そっかー、まぁ結構いろいろ楽しめるからな。スポーツと絡めたゲームもあるしね」

赤城「……」 ギロッ

黒宮「……」

男「あれ?そういえば二人はもう友達になったのか?」

赤城「え?あ、ああうん。こないだ話せたから」

男「そっかそっか」

黒宮「まぁ[知り合い]にはなったわね」ニコッ

赤城「そう、だね」ニコッ

男「んじゃせっかくだし、ちょっと3人で回るか?」

青城「私も混ざりたいんだが、いいかな」

男「うおっ!?」

黒宮「ああ、やっぱりいたのね」

青城「いちゃ悪いのかな?黒宮さん」

黒宮「いいえ?ただ予想通りだったと思っただけよ」

男「今日はクノ一青城だったか」

青城「べつに潜んでなかったけどね私は」

赤城「私と来てたのよ彼女は。さっきからレースゲームばっかりしててさ」

男「ほう……てか黒宮さん、この人とも?」

黒宮「ええ、知り合いよ」

青城「私は赤城ちゃんと違って常連なのだよ、ここの」

男「ふむ、あのゲームか」

青城「やるかい?男君」

男「いやぁ今から4人で回るならあれはないだろう。みんなで楽しめる奴にしよう」

青城「なるほど、目から鱗だった。いつも一人だから」

男「なくな」


赤城「みんなで楽しめるやつって?」

男「そうだな、あそこの身体を動かす系とか?」

青城「むしろここはぬいぐるみを取るゲームとかはどうだろう」

赤城「!!」

黒宮「……」

男「え?クレーンゲーム?まぁ確かにそれも楽しめるけど」

黒宮「いいんじゃない?お菓子とかもあるみたいだし」

赤城「わ、私もそれでいいよ」

青城「私はぬいぐるみが欲しいガチで」

男「お、おう」


青城「とれない……あの熊ちゃんがとれない」

黒宮「ぐっ……なによこの菓子、全然かすりもしないんだけど」

赤城「むずかしい……」

男「うーん、ちょっと貸して」

黒宮「え?はい」

男「よし……こうして……こう」

ポトッ

黒宮「!!」

男「ほら」

黒宮「あ、ありがと」

男「いいよ、うまいもんなそれ」

黒宮「食べたことないけど、そうなのね」

男「ねぇのかよ!国民的菓子だろうに」

黒宮「食べたことないから食べてみようかなって」

男「そっか……んじゃよかったよ取れて、帰ったら食べな」

黒宮「……」コクッ

青城「男君」

赤城「こ、こっちも!」

男「え?お、おう(なんだこのがっつきは)」

黒宮「……」


10分後

男「時間かかったなぁすまん」

青城「ありがとう!これで部屋のコレクションが増えるよ」

赤城「えへへーこのぬいぐるみかわいい。ありがとう!」

男「どういたしまして」

黒宮「それじゃあ、そろそろ帰る?」

男「今何時?」

黒宮「5時ね」

男「ふむ……ふたりは?」

赤城「男君が帰るなら私も帰ろうかな」

青城「同じく。目的は達成されたしね」

男「ああぬいぐるみね」

青城「ふふっ」

黒宮「それでは、男と同棲している私は男と帰らせてもらうわね」

赤城「え!?」

青城「え、えーそうなのか。……びっくりだな」

男「お前もうちょっと誤解を招かないように……ってそもそも言っていいのかよそれ」

黒宮「いいわよ、理由は秘密(知らなかった演技が下手すぎる)」

赤城「……それじゃあ」

青城「……うん」

黒宮「?」

男「それじゃ、そろそろお開きとしますか」

男「また大学でなふたりとm……


フッ

男「ん?なんだ?停電か?」

黒宮(!? 黒龍!!!)




赤城「ごめんね男君」

青城「死んで」


キィン!!!

赤城「チッ!!!……」

青城「後ろか」


パッ

黒宮「……なんの、マネだ……」


男「…………」zzz



黒宮「【白】……」


白鷺「はぁい♪」


白鷺「さってと。制圧、とまでは行かないけど」

赤城(いつの間に……)

青城(黒龍ではないとすると)

白鷺「そんなに警戒しなくてもいいのよ?ただこの子たちは」



白鷺「私の直属部隊なだけだし」


ゾクッ

赤城「……くっ」

青城「…………」

黒宮(応答しろ、おい!)

(黒様)

黒宮(何故こない!お前らの任務はどうした!)

(申し訳ございません、我々の4倍の人数の白龍に……しかも全員)

黒宮(お前らと、同等だというのか……?)

白鷺「……」ニヤッ


赤城「……どうするかな」

青城「決まってる、突破だ」

赤城「そうね」

青城「警告しておこう。我々に触れたら怪我をするぞ」


白鷺「そう?確かにあなたたちのスペックは高いわ。でもあなたたちの半分ほどの力は
   持っているであろう私の白龍たち10人に囲まれている現状でやけに余裕ね」

赤城「……」ニヤッ

青城「油断大敵という言葉は知らないのかな?白様は」

白鷺「殺されたいの?」ニッコリ

黒宮「おかしい……」

白鷺「?」

黒宮「お前たち……何者だ」

赤城「聞かれてるわよ」

青城「見てわかるだろう?青と赤だよ。昔から知っているだろうに」

黒宮(なんだこの違和感は……さっきまでとこいつら……)

白鷺「何のやり取りだか知らないけど、男様を殺そうとしてることに変わりはない」

白鷺「断じて許されざる事ね。お仕置きレベルじゃ済まさないわよ」

赤城「白様、そんなこと言ってる余裕があるならさっさと仕掛けてきたらどうですかぁ?」


白鷺「……あ?」

赤城「……」ニヤニヤ

黒宮(やはり……こいつら……)


青城「やれやれ、めんどくさくなってきた。とりあえず今日は逃げよう赤」

赤城「ま、いいわ。次は確実に殺す」


白鷺「逃がすな!!」


赤「暦の盟約に従い、我に烈火の化身を授けよ」

青「暁の盟約に従い、我に氷床の加護を授けよ」


白鷺「!? お前たち!下がれ!!」

黒宮「!」


赤城「何人か触れちゃったね私に」

青城「こっちもだ、可哀想に」


赤城「火傷じゃ済まないだろうね」
青城「凍傷じゃ済まないだろうね」

5分後

白鷺「さっさと運び出せ!!病院へ!!」

白鷺「……なんてこと」

黒宮「いい加減に拘束を解け。私を拘束している15人を回して早く傷を負った奴らを病院へ」

白鷺「……」ギロッ

黒宮「やつら、契約している」


白鷺「ええ。そうね」

黒宮「……おそらく、乗っ取られている」

白鷺「まだ確証はない、検証の余地はあるかもしれないけど」


黒宮「…………」

白鷺「とりあえず、今日はもう帰れ。処理は私が行う」

黒宮「……何が起きている」

白鷺「知っていて男様と接触したんでしょうに」

黒宮「こちらにも事情があってな、そういうわけでもないんだ」

白鷺「……」

黒宮「……」

白鷺「……いずれ本人たちは必ず来る」

黒宮「来る?誰が?何をしに?」


白鷺「男様を我々から奪いに」

黒宮「……」

白鷺「……裏はお前たちの領分だが、表は我々の領分だ」

黒宮「今日の内容は裏の領分と判断した」

白鷺「お前は男様を守れない」

黒宮「そんな事はない!!」


白鷺「男様を守護するのは我々の役目だ」


白鷺「では、失礼」

黒宮「………………くそっ……」

同日夜 男の部屋

男「……ん」パチッ

黒宮「起きられましたか」

男「あれ?俺」

黒宮「男様は急に街中でおやすみになられる特殊能力でのあるのですか?」

男「寝たのか……覚えがないな」

黒宮「色々複雑な環境に突然放り込まれた事による疲れだと思われます。大丈夫です、身体の方は元気だと思いますので」

男「……」

黒宮「男様?」

男「うーん……」

黒宮「どうされました?どこか痛む所でも……?」

男「聞いていいか?」

黒宮「はい、何でしょうか」

男「なんで俺は赤城さんと青城さんに、狙われてんだ?」

黒宮「ーーっ!」

男「そして、なんで黒宮さんと白さん先輩に守られてんだ?」

黒宮「何の、事でしょう……」

男「……」

男「あの時一緒で意識が落ちた気がするんだが、何かこう……ゾクッてして」

黒宮(奴らの殺気で意識が……そうか……)

男「目は覚めても金縛りにあったみたいに動けないし電気ついたら白さん先輩いるしで……」

黒宮「……」

男「あれっ、これ現実か?みたいな感じだったんだが……それからまた意識が落ちて」

黒宮「……」

男「その態度で確信したよ、嘘をつくのが下手だな。黒宮さん」

黒宮「男様に、嘘をつくのは下手ですね」

男「……えっと」

チリーーーン

「お呼びでしょうか、男様」

男「えっと……今日の昼の状況の事を見聞き、体験した人達は今何人ぐらいこの家にいるか分かる?」

「!?……お、仰っている意味が

黒宮「いい」

「!!」

黒宮「全員連れてこい、この部屋に。いますぐ」

「……了解しました」

男「雰囲気、変わってるな」

黒宮「……いいえ」

「連れて参りました」

「「「「「「……」」」」」」

黒宮「今はこれだけか、他は出ているんだな?」

「はっ」

男「…………」

黒宮「どこから、説明すればいいものか。悩んでいます」

男「まぁ、俺に分かりそうな感じで話してくれるなら長くてもちゃんと聞こうと思う。自分の事だし」

黒宮「……分かりました」

黒宮「簡単に結論から申し上げます」

男「うん」

黒宮「我々、【黒】は遥か昔に男様の一族の方々によって組織された、男様の一族を影ながら御守りする為に存在する組織です」

男「俺の、一族って?」

黒宮「男様の一族は、今から500年ほど前から勢力をつけてきたとある地方の豪族でした」

男「…………」

黒宮「信じてませんね?」

男「とりあえず続けて」

黒宮「最初は地方のしがない、滅ぼされる運命にある豪族だったそうです。
しかし、とある能力に目覚めた方が豪族内に現れ、その方を中心に我々【黒】が組織されたそうです」

男「能力?」

黒宮「はい。詳しくは私も聞いていませんが、その力を以って我々【黒】の戦闘能力を格段に引き上げ、影ながらの戦闘集団とし、瞬く間に勢力を拡大。その地方を統一したとのこと」

男「戦国もののゲームっぽい」

黒宮「真面目に聞いてください」

男「わ、わかった」

黒宮「地方を統一した後、更なる勢力拡大を目指した一族は、更なる戦闘集団を組織しました」

男「結構おっかないな俺の一族」

黒宮「当時はそういう時代だったのです。そして……」


prrrrrrr prrrrrr

男「あ、電話か。ちょっといいか?」

黒宮「え、ええ」

男「(? 知らない番号だな……)はい、もしもし男ですが」



白鷺「知らない番号相手に名前名乗っちゃだーめ♪」

男「白さん先輩!?」

黒宮「!!…………チィ……」

40分後

白鷺「こんばんはーお邪魔しまーす♪」

黒宮「男様、私今泣きそうです」

男「だ、だって来て話に参加したいって言うんだからしょうがないだろ? 白さん先輩も色々知ってるんだろうし」

白鷺「そゆことそゆこと、減るもんじゃないしいいじゃない細かい女ね」

黒宮「お前だけはこの空間に入れたくはなかった、それだけだ」

白鷺「失礼しちゃうわー、協定破って先に男様に近づいたのはどこの雌猫だったかしらん?」

黒宮「ここは明らかに我々のテリトリーだ。無礼な発言には気をつけろよ?」

白鷺「なら、どうするって言うのかしら?」

男「ストップ!!喧嘩してどうすんだよ!てか白さん先輩まで男様とか言わなくていいから!」

白鷺「そういう訳にはいかないのですよ?男様」

男「え?」

白鷺「そこの女が【黒】として男様と話をしている現状下では、私も【白】として話をしなくてはならないのです」

男「白さん先輩は、白鷺先輩だろ?」

白鷺「はい、そして【白】という組織を束ねている立場でもあります。お初にお目にかかります、男様」ニコッ

男「……混乱してきた」

黒宮「先程の話の続きをしましょう、そうすれば分かりますよ男様。こちらに」

「ホットココアです。どうぞ」

男「ありがとう」

黒宮「ありがと」

白鷺「ちょっと、私にはなし?」

「白湯でいいか?」ギロッ

白鷺「教育がなってないわね」

黒宮「皆、この場所にお前がいることにイライラしているのさ」

白鷺「わざわざ1人で来てあげたのに、黒龍勢ぞろいとは……こわやこわや」ボソッ

男「ねぇ君」

「は、はい!」

男「白さん先輩にも、同じものを頼むよ」

「……かしこまりました」

黒宮「……男様ぁ」

男「ジド目で見るなよ、白さん先輩はお客さんだろ?当然だ。それに俺は別にここに白さん先輩来てても大丈夫だしさ」

黒宮「男様以外の我々は心の中でいやだいやだーってダダをこねてますがね」

白鷺「流石は男様♪本当にお優しい。このご恩に報いるために、私のお家に今度招待しますね?というか一緒に住むことになっても私は大歓迎なんだけど」

男「飲み物出そうとしてるだけだぞ白さん先輩」

黒宮「……だから嫌だったのに」ボソッ

白鷺「ふふふっ、さてと、それで?どこまで話したのかしら【黒】」

黒宮「……一族が地方を統一したところまでだ」

白鷺「じゃあここからは私の方が詳しいわね」

男「どういう事?」

白鷺「地方を統一した男様の一族は、【黒】の運用だけでは全てを管理する事は困難になったのです。【黒】は一族を影ながら支える組織ですので、表側から支える組織、堂々とした戦略組織が必要になったのです」

男「戦闘組織じゃなくて、戦略組織……?」

黒宮「ええ、分かりやすい例えとしては、我々は主君を影ながら支える忍者みたいな役割でしたが、正々堂々と戦などで戦う為の戦力が必要になったという感じでしょうか」

男「黒宮さんってくノ一なのか?」

黒宮「違います!男様に分かりやすい例えで言っただけで忍者じゃないです」

男「まぁ確かにイメージはわかったけど。そしてその戦略組織っていうのが?」

白鷺「我々、【白】です」ニコッ

男「……」

黒宮「そうして【黒】と【白】、二つの巨大な組織を統括するようになった一族は更なる勢力拡大を続け、最初の能力を得た人物が死ぬまでに、日本の半分を統べる程の規模になったわけです」

白鷺「何か質問はありますか?男様」

男「日本の半分って、俺の習った日本史の歴史にはそういう展開の一族みたいなのはいなかった気がするんだが……?」

黒宮「まぁ、確かにそうなのですが……」

白鷺「その説明は私からするわね」

男「白さん先輩が?」

白鷺「ええ、表舞台で色々工作したのは我々【白】なのです」

男「工作?」

白鷺「男様はこの女にここに連れて来られて、自分があの巨大な企業連合体と繋がりがある事を知り、嘘に違いない。繋がりがなさすぎる、とお思いになられませんでしたか?」

男「なったも何も今も思ってる」

白鷺「ふふっ、男様の一族の存在を日本国民の大半は知りません。目立たないように、秘密裏にそうなるようにしてきたのです」

男「なんでだ?」

白鷺「すべては一族の者に発現する様々な能力の存在を世間から秘匿する為です」

男「そういや、さっき最初の能力って」

黒宮「はい、言いました」

白鷺「能力とは、一族のとあるお方に発現して以来、代々の一族の人間にそれぞれ発現する類のものです」

男「最初ってさっきの【黒】を作った人の?」

白鷺「ええ、その方の能力は戦う為の効率のいい戦術を考え出すモノだったようです。
我々は【闘】の能力と称して呼んでいます」

黒宮「…………」

白鷺「お前が知らないのも無理はない。私でさえ最近男様の周りが騒がしくなって急遽調べさせたのだ」

男「能力ってのは、人によって違うのか?」

白鷺「その通りです男様。【闘】の能力の方が亡くなり、【闘】の能力から得たノウハウを持った【黒】と【白】が遺されました。
すると次には人の思考回路を読み解き利用する事に特化した能力を持った方が現れたのです。この方の能力は【操】と称されています」

男「漫画でそういうのあるよな」

白鷺「現実逃避してはダメですよ男様。それとも私の胸で現実逃避されますか?」

黒宮「黙ってろ」ギロッ

男「……そ、それで、なんかあれか。どんどん色んな能力持った人が現れて俺の一族はここまできて、今では」

白鷺「ええ、日本を代表する企業連合体を操る一族となっているのです。ふふっ」

男「もしかして、爺ちゃんや父さんも?」

白鷺「ええ、男様の祖父は【富】の能力。お父様は【探】の能力を発現されています」

男「なんか……しっくりくる、のか?」

黒宮「とりあえず、説明は一区切りといったところでしょうか」

男「えーと……それでさ」

白鷺「なんでしょう?」

男「俺はなんで赤城さんや青城さんにお命頂戴されそうになってるわけ?」

白鷺「! 【黒】、男様にそこまで言ったのか?」

黒宮「言っていない。しかし今日の昼、男様はあの二人の殺気で意識を覚醒されて、ご自分で現状を把握なされたのだ」

白鷺「で、でもあの時男様は停電したあとすぐに私が眠らせたはず」

男「白さん先輩が眠らせてたんかい!!」

黒宮「だから言ったでしょう?身体に異常はないと」

白鷺「停電が起きてすぐに眠らせて、2人が殺気を放ち停電が直った際には男様はまだ寝ていたはずですよね?」

男「いやあの時にはもう意識あったよ。ただ何か金縛りみたいに身体がまったく動けなくて、目も開けられなかったから寝てるように見えたかもだけどさ」

白鷺「そう、だったのですか」

男「俺って、なんか危険な能力を持ってるのか?だから狙われてるのか?」

白鷺「それは……」チラッ

黒宮「男様、実は我々も知らないのです」

男「へ?」

黒宮「能力の事に関しては男様の一族の中でも最重要な秘密の部分です」

白鷺「ですので、男様の直系の一族、親戚の中には男様の能力についてご存知の方もいると思いますが」

黒宮「我々は男様がご自身の能力にお気づきになり、我々に教えて下さる場合か、
男様が能力を行使されてそれに気づく場合でしか、知ることは出来ないのです」

男「じゃあ爺ちゃんとか父さんは俺の能力?について知ってる可能性があるわけか」

白鷺「ええ、恐らくご存知でしょう」

男(今度聞いてみるか……)

黒宮「赤城と青城が何故男様を狙うとかは、私には……」

白鷺「私は調査中である程度の推測は出来る段階まで来ています」

黒宮「そうなのか……」

男「推測でもいいよ、なんでなんだ?」

白鷺「うーん。現状の段階で一つだけ分かったのは、今の赤城や青城は昼間の男様を殺そうとしたときの事は忘れている、ということ」

黒宮「!!」

男「ど、どういう……」

白鷺「彼等は背後にいる存在に操られている可能性があります」

男「…………」

白鷺「そんな事が出来るのか?という顔をしてますね男様。しかし彼女達が力を使ったところを見たのでは?」

男「いや、目は開けられなかったから」

白鷺「そうでした。まぁ、とにかく信じてください。今の彼女達は男様への殺意はありません」

男「……わかった」

黒宮「…………」

黒宮「……確かなんだな?」

白鷺「ええ。大丈夫、裏もとった。ただ……」

黒宮「なんだ」

白鷺「次にいつ仕掛けてくるのか、分からないのが、ね」

黒宮「……ならば私が常に男様を守ればいいだけの事」

男「な、なんか能力とかを使うんだろ?大丈夫なのか?黒宮さんに何かあったら嫌だぞ俺は」

黒宮「男様……」

男「自分の事を第一に考えてくれ。自分がヤバイってなったら俺はほっといていいからさ」

黒宮「出来るわけないでしょ、そんな事」ボソッ

男「え?」

黒宮「なんでもありません。とにかく大丈夫です。赤城や青城がまとめて攻撃してきても、私は勝てます」

男「…………でもなぁ」

白鷺「ご安心を。男様、私も常に男様の事をお護りするようにしますので」

男「え?」

黒宮「……男様の身辺警護は我々の領分だ」

白鷺「それは平時での話。今は適用されないわ。我々【白】も男様を護る為に動きます」

男「え、えーとつまり大学内とかで白さん先輩と黒宮さんが俺を守ってくれるって事、になるのか?」

白鷺「大学内は勿論のこと、私生活においても我々が男様の手足となった警護させていただきたく思います♪」

黒宮「だ、だめだ!!男様の警護は我々が行う!」

白鷺「だから平時はそれでいいわよ。でも今は非常時なの、この意味分かるわね?黒ちゃん?」

黒宮「くぅ……」

男「え、えーと」

白鷺「と、いうわけで。とりあえずここに私も住みます」

黒宮「はぁ!!??」

男「へ?」

白鷺「部屋がないなら男様の部屋にお邪魔になっちゃおうかなぁ……ね?」 ぎゅー

男「お、俺の部屋はその……」

白鷺「大丈夫大丈夫、アッチノお世話もすれば快適な生活が送れると思うし……あ、でもごめんなさい。私経験ないから最初はぎこちないかもしれないけど

黒宮「な、なな何を言ってるんだこのビッチが!!!!」

白鷺「あらぁ?私もう19よ?男様も18。興味がないわけないわよねぇ?ね?」

男「…………」

白鷺「ウブな反応は可愛いですわね男様」

黒宮「おい黒龍!!こいつを全力で排除しろ!!!急げ!!!おいったら!!!?」

男「あっ(大学で見た白さん先輩の取り巻きの人達)」

黒宮「き、貴様らぁ」

「白様、家具をお持ちいたしました」

白鷺「ありがと、黒龍は離してあげなさい。ここは【黒】の屋敷よ。
そんな力の差を見せつけてプライドズタズタにしたら可哀想でしょ?」

「「「「「……(こいつらぁぁぁぁ!!!!!)」」」」」

黒宮「お前、白龍へ力を……」

白鷺「非常時非常時♪」

黒宮「くぅ……」

男「おおい、何か分からんがメイドさんたちを苛めるなよ。優しいいい子達なんだからさ」

「「「「「!!!」」」」」

男「そんな事ばっかするんなら白さん先輩には悪いけど」

白鷺「ごめんなさい、ふざけただけなんです。どうかここで私にも男様をお護りさせてください」

男「正直、俺に護られる価値があるのかは微妙な気もするが確かに殺されたくはないからなぁ」

「「「「「男様は我々がお護りします!!」」」」」

男「!……ありがとう」ニコッ

黒宮「はぁ……お前は男様とは別室を与える」

白鷺「えー?」

黒宮「嫌なら本当に排除する。黒龍に力を与えてな……非常時、なんだろ?」ギロッ

白鷺「ちっ……お世話になりまーす」

男(……どうなるんだよ、俺の生活。夢であってくれ……何の能力だってんだ……)

【数百年前 とある地方に建つ屋敷にて】

主「また逃げ出したのかあやつは」

「申し訳ありません」

主「すぐに探してこぬか、稽古にならん」

「分かりました」

主「さっさと見つけねばお前の今夜のメシはなしだ」

「ご、ご勘弁を」

主「さっさと見つけてこい青黒」

青黒「……御意に」

5分後

青黒「見ぃつけた」

「げっ」

青黒「いつもいつも主様の稽古から抜け出してどういうつもりよ」

「うっせーなぁほっとけよ」

青黒「今晩の私のご飯がかかってるんだからほっとけないっての」

「一食くらい食わなくても大丈夫だって、痩せるぞ?」

青黒「いいから来る!!」

「うぎゃあ!凍らされるぅ死ぬぅ!!」

青黒「この馬鹿!あんたなんかに力使うわけないでしょ?」

「横暴だぁ強制は時代遅れなのだぁ」

青黒「ったく手間取らせないでよね。なんで数ある一族の中からあんたみたいなヘナチョコが……」ブツブツ

「そう思ってんなら離せよぉ俺もまったくもって同意見だからよぉ。な?」

青黒「主様のお考えは絶対よ。能力者だもの」

「俺嫌なんだってあれ」

青黒「私だってあんたに使われるのなんて嫌」

「だろ?」

青黒「だから早く主様にあんたが跡継ぎに相応しくないって判断してもらうためにも連れてくわ」

「おめぇメシ食いたいだけだろ!」

青黒「着いたっと。ほら観念しなさいってば!」

主「やっと来おったか」

「何で俺なんだよー、他に何人かいるだろ優秀そうなのが」

主「五月蝿い奴だ。黙ってさっさと稽古を始めるぞ。そこになおれ」

「チィ……」

主「青黒」

青黒「ここに」

主「赤白も今日は呼んである。こやつに力を貰え」

青黒「赤白も、ですか?」

赤白「みたいね」

青黒「!いつの間に……」

赤白「隣国の戦に巻き込まれたから少し遅れました。主様、よろしいので?」

主「なにがだ?」

赤白「戦帰り故、体力を早く回復したいので思いっきり全力で力を貰いたいのですが」チラッ

「それはまずいって!てかそもそも2人同時に力やるなんてのはやった事ねぇしよ!」

主「かまわんやってみろ」

「てめぇこのクソジジイ!ふざけんな!」

赤白「御意に。それでは、力を貰おう」スッ

「ひぃぃ!」

青黒「私も同時に、ですか?」

主「ああ、心配せずとも此奴は死なぬ」

青黒「べ、別に心配などしておりません!」

赤白「月夜、はやくしろ」

青黒「ったく(死んでもしらないわよ……)」スッ

主「二人とも待て」

赤白「どうされました?」青黒「?」

主「今まではお前達側から勝手に力を取っていたが、今回からこやつに与えさせる」

赤白「……この方にできるので?」

「できねぇ」

青黒「……」

主「できるまで晩飯は無しだ」

赤白「!?そ、そんな……」

青黒「あんまりです主様!我々に断食をしろと!?」

「……(絶対恨まれる予感がする)」

主「そろそろ大丈夫の筈だ、力の渡し方については知っているはずだな?」

「手握るだけと聞いたが」

主「それでできるまでこの道場から出るな。わかったな」

「はぁ!?ちょ、ちょっと待てジジイ前やった時手握っただけじゃ出来なかったのを忘れたか!!」

主「なんとかしろ」

赤白「出て行ってしまわれた……」

青黒「あんたの所為よ!晩御飯食べられなかったら殺す!」

「どうしてこうなった……」

赤白「とりあえず微かだがお前から力を貰った事はある、感覚自体は分かるんだろう?」

「力を取られる感覚は知ってるが力を与える感覚なんてわかんねぇよ……」

青黒「はぁ……ねぇ雪菜。無理じゃない?これ」

赤白「無理もなにも何とかしないと我々も晩御飯がなくなる」

青黒「あーもう!さっさと手貸して!」

「うーむ……」


青黒「全然何も感じないんだけど!?やる気あんの!?」

赤白「さっさとこっちに力を渡すんだ」

「やろうとしてんだよぉ、くっそぉぐぬぬぬ」

3時間後

「…………」チーン

赤白「ま、まったく何も貰えない、とは……お腹すいた」

青黒「あんたいい加減にしなさいよ!!私はまだいいとして雪菜は戦帰りでお腹空いてんのよ!?」

「んなこと……言われても……」

赤白「はぁ……何か掴みかけた感覚などはないのか?」

「ねぇな」

赤白「はぁ……くっ」

青黒「ん?え!?どうしたのよその太ももの傷!!」

「え!?」

赤白「な、なに……流れ弾に当たっただけだ。大丈夫」

青黒「あんた何で隠してたのよ!?こんな稽古に付き合ってる場合じゃないでしょ!治療しなくちゃ!」

赤白「主様の無傷で制圧しろという御命令を達成出来なかったのだ、言える訳なかろう」

青黒「で、でも早く治療しないと……」

赤白「ふむ」

「おい、手貸せ」

赤白「え?……どっちにしても無理だろう?散々やったではないか」

「うるせぇ、来い」グイッ

赤白「あっ……」

《暦の盟約の下に、汝に烈火の煌を授ける》

パァァァァァ

赤白「な!?」

青黒「!!」



フッ

「どうだ怪我は」

赤白「え?あ、ああ大丈夫、だよ」

「よかった……」

青黒「ど、どどどうやったのよ今の!?」

赤白(温かな力が、溢れてくる……この力量は一体……?)

「んなこたどうでもいいんだがな、赤白」

青黒「どうでもよくないわよ!その方法で」

「ちょっとお前はここで待ってろ」

青黒「んな!?」

「赤白……いや、雪菜」

赤白「な、なんだ……?」

「ちょっと来いよ」グイッ

赤白「ぁ……」

バタン

青黒「おおいっ!!!!私は!?」

「…………」ズンズンズン

赤白「ちょ、ちょっと……そちらは主様の」

ガラッ

主「騒がしいな、ちゃんと稽古は終わったのか?」

「ざけんなこのゴミ野郎がっ!!!!」 ガンッ

主「グッ!」

赤白「!??」

「雪菜怪我してたんだぞ!!てめぇ分かってて稽古させただろうがっ!!」

主「それがどうした」

「自分の部下が任務で怪我して戻ってきてそのまま放置たぁどういう事だゴラァ!!」

赤白「……い、いいんだ。私が御命令を完遂出来なかったばかりに」

「馬鹿野郎!おめぇは怪我してまで制圧してくれたんだろうがっ!」

赤白「!!」

主「…………その様子だと完治したようだな」

「てっめぇまさか……」

主「勿論お前の能力開花の一助となればと思い放置したまで」

「くそがぁ!!」ガンッ

赤白「もうやめろ!やめ……て……」グスッ

主「俺が憎いか」

「雪菜に怪我させておいて放置するような輩が憎くないわけねぇだろ!!」

主「ふむ、赤白は俺の部下だ」

「雪菜と月夜は俺の大切な人だ!!!」

赤白「!!」

「こいつらを粗暴に扱うなら、容赦しねぇ……」

赤白「…………」

主「いい目だ」

「……」

主「お前の能力は、こういう状況で真価を発揮する。他の者にはない」

「なに言ってんだくそったれ……」

主「赤白の目が真っ赤になっている、そのレベルに覚醒させる事に成功した人間が過去に何人いたか」

赤白「……」

主「先ほどお前は赤白と青黒を大切な人と言ったな」

「それがどうした」

主「お前も分かっているとおり、こ奴らは人であって人ではない。それでm」

「関係あるかっ!!」

赤白「……」ポロッ

主「わかった、今回は私の非を認める」

「……すぐに雪菜を休ませろ」

主「わかった、お前は青黒へ力を与えるまで稽古に戻れ」

「……ちぃ」 スタスタ

赤白「ぁ……」

「気づいてやれなくて、ごめんな。痛かったろうに」ボソッ

赤白「!……」フルルッ

「ゆっくり、休めな」ポンッ


スタスタスタスタ

赤白「…………」

主「…………」

赤白「…………」

主「奴は何の取り柄のない馬鹿のようだが」

赤白「…………」

主「ああいうトコロがあるのだ」

主「そこが奴の能力に直結しておる」

主「お前と青黒はあやつ専属にする、異論は?」

赤白「……私は、あの人の為に力を使いたい、です」

主「それがよかろう」

主「奴は自分の能力にとっくの昔に気付いておったのだ」

赤白「えっ!?」

主「しかし目立つ事を避けてきた、能力が使えない振りをしてな」

赤白「本当なのですか?」

主「すべては、自分の周りのモノ達を戦果に巻き込みたくない故だった」

赤白「!」

主「わしもそれが分かっていて今までは目をつむっていたが、時代はまもなく動く。
お前達にも動いてもらわねばならなくなったのだ」

赤白「……」

主「奴も薄々勘付いている。稽古から逃げるのはその為だ、全ては」

主「お前と青黒を戦果に巻き込みたくない故」


赤白「…………」

主「あやつは、この一族の誰よりも、誰よりも……」


主「優しいのだ」

【現代】

男「……」スゥーー

白鷺「……」ツンツン

男「ん?……んー?」ゴシゴシ

白鷺「おはよう男様」

男「白さん先輩!?」

白鷺「えへへっ」

男「メッチャ目紅いんですけど!?」

白鷺「うふふっ、とってもラブリーな夢見ちゃって早起き&男様のもとへなぁう♫」

男「ラ、ラブリーな夢って?」

白鷺「ん?ううん。内緒……でもあの時の男様って、ふふっ」

男「俺出てくるんですか!?」

白鷺「うふふ、うん。あのね……」

黒宮「何をしてるんだお前はぁ!!!!」

男「黒宮さん!?」

白鷺「あら、おはやいご到着で」ギラッ

黒宮「不穏な気配がしたのでな……というか何故お前が男様のベッドにいる」

白鷺「怖い顔するわねぇ、男様助けてくださいな♫」

男「と、取り敢えず落ち着こう。俺は白さん先輩と寝てる自覚はなかったですはい」

黒宮「そんなことは分かっております」

男「目が怖いです黒宮さん」

黒宮「気の所為でしょう」

男「あっというか目で思い出した白さん先輩の目が」

白鷺「ん?どうしました?」

男「紅かった……ような?」

白鷺「うーん欠伸したりしてたからですかね、もっと近くで眼を見てもいいですよ?」グイっ

男「え!?いや……その」

黒宮「男様」

男「ひゃいっ!?」

黒宮「朝食が用意してあります、下へ行きましょうか」

男「さ、先に行くっ!」タタタッ

バタン

白鷺「あーあ」

黒宮「眼には気をつけろ」

白鷺「あら?なんのこと?」

黒宮「……」

白鷺「……わかったわかった。そんなに怖い顔するんじゃない」

黒宮「男様は何も憶えておられないのだ」

白鷺「当たり前でしょう。我々とは違うんだから」

黒宮「はぁ……」

白鷺「でも」

黒宮「え?」

白鷺「実験してみる価値はありそうだった」

黒宮「どういう、事だ」

白鷺「さっき私は男様に夢を観せる事に成功した」

黒宮「? 何の」

白鷺「私たちが、赤白・青黒と呼ばれていた刻(トキ)の事を」

黒宮「!!?」

白鷺「ちなみに男様が初めて私に能力を発揮された時のことだ」

黒宮「……ああ、あのお前がやせ我慢をしていた」

白鷺「うるさい」

黒宮「しかし男様はさっき何も……」

白鷺「夢など起きてすぐ忘れるものだ。しかも私が目の前にいるというインパクトをぶつけたわけだしな」

黒宮「それを言い訳に認めるほど堕ちてはないぞ私は」

白鷺「ま、とにかく。これではっきりした」

黒宮「何がだ」

白鷺「過去の夢を観せる事は、本人の深層に眠る深い記憶を呼び醒ます事で成る」

黒宮「! つまり男様は憶えていない状態ではあるが」

白鷺「こちらがキッカケを与え続ければあるいは……」

黒宮「…………」

白鷺「やり方は自分の記憶を辿りながら男様に力を流し込めばいい」

黒宮「だからさっき、目が?」

白鷺「御名答」

黒宮「ただ男様に興奮しただけではなかったのか……」

白鷺「おい」

黒宮「しかし……」

白鷺「なんだ」

黒宮「男様に過去の記憶を……すべて?」

白鷺「違う。我々の記憶全てと同情報量の記憶を男様に与えるなどすれば、分かるだろう?」

黒宮「……男様は、死んでしまう」

白鷺「そもそも男様御自身の深層に眠っている記憶しか我々はサルベージできない。

だからお前のその心配は杞憂だ」

黒宮「……先程男様に魅せたという夢の内容、出来事は男様の深層に偶然眠っているのが分かったから

サルベージできたという理解でいいのか?」

白鷺「偶然?初めての私への能力の発現よ。重要な場面でしょう?絶対男様は記憶してくださってると確信していたわ」

黒宮「そうか?」

白鷺「それに私にとってもあの時のことは……ふふっ」

黒宮「何もなかっただろう特には」

白鷺「それはあの時ずっと稽古場に居残ってて結局晩御飯抜きになっただけだからなお前は」

黒宮「凍らされたいのか?そうなのか?」

白鷺「話は終わり。ご飯食べましょう」

黒宮「……モードがコロコロ変わるなお前は」

白鷺「ブーメランなの気づいてる?」

黒宮「確認だが」

白鷺「なに?」

黒宮「男様の能力については」

白鷺「我々は何も知らない、先程の会話の中で出てきた能力というのは」

黒宮「あくまで我々に力を与えられる能力の意。男様が生まれながらに持っていらっしゃる能力とは別」

白鷺「おっけーおっけー。というか恐らく本来の能力から派生してる副産物的能力だしね。

力の移譲は」

黒宮「……ふん、分かった」

白鷺「満足ですかな?そちらも男様に同じ事をすればあるいは……」

黒宮「まぁ、検討してはみる」

白鷺「男様が自分関連の記憶は殆ど憶えてないかもしれない事に怯えてる?」

黒宮「……そんな事は、ない」

白鷺「ふふっ……さってと、それじゃあご飯を食べに行く前に私からも質問でーす」

黒宮「?」



白鷺「そこの窓の下に隠れてるヤツ、どうする?」

黒宮「ああ気にするな。もう死んでる」

白鷺「えー?なんで殺しちゃうのよ」

黒宮「さてと、本当に男様のところへ行かないと流石に怪しまれるぞ」

白鷺「ねぇったら」

黒宮「……そもそも式神の類だ。命は宿ってないし、今の会話を聞かせるわけにもいかない」

白鷺「それは、そうだけど……(いつの間に……って意味なんだけど?)」

黒宮「お前達が表で色々する為に能力を磨いている事は知っている」

黒宮「が、我々も勿論能力を磨いている」


黒宮「裏で色々する為に、な……」

食堂

男「2人とも遅かったな、もう食べ始めちゃったぞ俺」

黒宮「あらあら男様の食い意地の張りっぷりには……あらあらまぁまぁ」

男「そのリアクションはひどすぎねぇか!?」

白鷺「私達がお待たせしたのが悪いのにあんまりですよねぇ」ナデナデ

男「え?何故なでる」

白鷺「お待たせしてしまってごめんなさいヨシヨシ♫」

黒宮「だから何をしてるんだお前は!」

男「てかまぁ怒ってはないんだが料理が冷めちゃうからさ、せっかくこの子達が作ってくれたんだし」

黒宮「この子達……ってお前ら!」

白鷺「あら、どうしたの貴女達。黒龍……じゃなくてここではメイドさんたちの仕事取っちゃったのぉ?」

「「「「「……」」」」」

男「いや何か降りて行ったらこの子達がいてさ、メシ作ってくれたみたいで。

いつものメイドさん達は洗濯とかやってるみたいだぞ」

黒宮「ほぉう……?ご説明願おうか」

白鷺「ふむふむ何々?せっかく男様の住む屋敷に私が住むんだから、
部下である我々も男様のお世話をしたいと思って料理でも作ろうと
食堂に行ったら、黒龍がいてちょっと【軽い勝負】をして料理当番を
譲ってもらったと…………なるほどぉ♫」

黒宮「何白々しい事言ってんのよ!かんっっぜんに最初から計画的犯行でしょうが!!」

白鷺「いやぁ私と同じく男様に尽くしたいという思いの強い部下をもって幸せだわぁ、うふふ」

黒宮「男様も何か言ってください!」

男「え?んーと……家事分担って形になれば今日だけでもメイドさん達の負担が減った形になるしいいんじゃないか?」

黒宮「た、確かにそういう考え方も出来ますけれど」

男「まぁせっかく作ってくれたんだし、食べようぜ。皆さんも改めてありがとう、とてもおいしいよ」ニコッ

「「「「「……」」」」」ペコッ

白鷺(そんなに真っ赤にならなくてもいいだろうお前ら。黒龍と変わらんぞそれじゃ)

黒宮「ぐ、ぬぬ……」

白鷺「やっぱり徐々に慣らさないとだめみたいね」ボソッ

黒宮「何か言ったか? あ?」

白鷺「なんでもなぁい」

男「ご馳走様ー」

黒宮「さて、それでは大学へ行きましょうか男様」

男「よし、今日は2,3,4限だったな。鞄取ってくるよ」

「男様、鞄をお持ちしました」

男「え?あ、ありがとう」

「男様、服をお持ちしました」

男「あ、うん」

「男様、今日はどの靴になさいますか?」

男「えーと、じゃあこれにするよ。ありがとう」

黒宮「流石我が家のメイド達ですね。もう既に男様の身の回りの世話は完璧です」

白鷺「む」

「「「「「我々もそれぐらいの事は」」」」」

「「「「「「「「絶対にさせない」」」」」」」」

男「何のバトルしてんだ君らは」

大学内駐車場

男「なぁちょっといいか」

黒宮「なにか?」

男「俺ってあんまりこう、目立たない方がいいんじゃないか?大学内で。
身バレ防止的な意味で」

黒宮「まぁどちらかと言えばそうですね」

男「じゃあ何故今から講義室に行こうって時に白さん先輩達と一緒なんですかね!?」

黒宮「私が聞きたいですよ!」

男「逆ギレ!?」

白鷺「男様?今は非常時です。我々は出来るだけ男様のお側にいた方がいいのです」

男「うーん……なんか大学内の人達に変に思われないかなぁってさ」

白鷺「お言葉ですが男様。このランクSの黒と一緒に行動してたり黒の取り巻き集団と歩いたり等の行動を既にされてる時点で……です」

黒宮「!!」ガーン

男「いや、んーとそこはちょっと俺も諦めてる部分もあるんだけど」

黒宮「諦めてたんですか!?」

男「そういう話じゃなくてさ。何かこの感じで出て行ったら、フツメンの俺が謎のハーレム集団形成してる感じになるだろ?
俺が第三者の男だったら絶対変に思うぞ。皆俺には釣り合わないぐらい美人だし」

白鷺「なるほど、確かに我々の組織は末端構成員を除く幹部級の人間は全員女ですからね」

男「バランス良くした方がいいんじゃないのか?」

白鷺「えー?だってそれでは男様の子孫が残せないじゃないですか」

男「ぇ……」

黒宮「な、なななおま……ゆk 白鷺「ふむふむ、では男様の懸念事項は分かりましたので、対策をしましょう」

男「た、対策?」

白鷺「要は男様の周りに女ではなく男もいた方がバランスがいいという、そういうことでしょう?」

男「ざっくりすぎるけど、まぁそうです」

黒宮「対策とは、なにをする気だ」ギロッ

白鷺「怖い顔しないでよぉ……えーと、男様」

男「ん?」

白鷺「少し先に車を降りて待っていて頂くわけにはいきませんでしょうか?
勿論何かあればすぐに男様をお護りできる態勢は維持しますので」

男「大学じゃ赤城さんや青城さんは襲ってこないん……だよな。いいよ」 バンッ

黒宮「それで?」

白鷺「ランダムでいい、黒龍の中から3人ぐらい選んで」

黒宮「? どういうことだ」

白鷺「いいから」

黒宮「……この3人だ」

白鷺「おーけぃ、こっちも3人かな。えーと……」

黒宮「選んでどうする」

白鷺「こうするのよ」

バンッ

男「 」

「「「……どう、でしょうか」」」

「「「……」」」

男「なんでいきなりジャニーズみたいな人らが車から!?」

黒宮「男、この3人はうちのメイドよ」

白鷺「そしてこっち3人はうち部下ね」

男「はっ!?……うそ、だろ?」

白鷺「男装させてちょちょいと目の錯覚を起こさせる細工を……ね?」

男「面影は言われればあるかも知れないが完全に男に見える……」

黒宮「この馬鹿女のアイデアなんだけどどう?嫌ならすぐに言って」

白鷺「あらぁ?大学内では先輩なんだけどなぁ私」ニコニコ

黒宮「というか私の黒龍たちもそうだがお前の白龍は本当にひどいな」

白鷺「は?聞き捨てならないわね」

黒宮「こんなに顔真っ赤にしてモジモジしてる奴らが男には男性に映ってるんだぞ?」

男「……」

白鷺「……」

黒宮「せめて男には男装してる女に映るようにすればいいのに」ボソッ

白鷺「さ、最初からそのつもりだったわよ」パチン

男「あ、うん。さっきの人達だな」

白鷺(お前らは私に恥をかかせるのが好きなようね)

(か、勘弁してください白様)

(我々は男様どころか男性とも話した事ないんですよ?)

(は、恥ずかしい……何を喋れば……)

白鷺「はぁ……とにかく私も講義に出なきゃだから、頼んだ」

黒宮「わかってる……さてと、これで文句はないわよね?」

男(外からの見た目的にはいいんだろうけど俺の視点的にはあんまり変わらないな)

黒宮「取り敢えず今日はこの6人と特に行動を共にするようにしてみて」

男「ふむ……じゃあよろしく」ポンッ

「ひゃっ!」

男「……肩ポンしただけなんだが」

「男s……君、かのj…彼は白側だよ。僕達は大丈夫だ、よ」

黒宮(顔を真っ赤にしながら言うのを直せないのかお前は)

男「あーえっと、まぁとにかく講義講義!行こうぜ」

黒宮「はぁ……明日から別の奴らにやらせるか」

「黒様、我々が交代交代で」
「あの子達だけずるいです」
「そうです」

黒宮(頭痛い)

白鷺(んー、お前達も交代しつつだな。1日もてばいいけど……ってレベルだし)

(((((…………)))))

講義室

ガラッ

!?オイミロヨ
ナンダアノシュウダン
イ、イケメングンダン……
ヨコニビジョモイッパイ
クロミヤサンノイチダンダヨ、シラナイノカ?
モウアンナハバツヲ!?

ざわざわ ざわざわ

男「思ったんだけどさ」

黒宮「なによ」

男「フツメンの俺とイケメン集団ってのもなんか……」

黒宮「別にハーレムじゃないしいいでしょそんなの」

男「まぁみんな元が綺麗だもんな、しょうがないか。フツメンに産まれた俺の顔のせいか。ははっ」

黒宮「べ、別にあんたの顔もイケメンな方じゃないの?ジャニーズ系?かは知らないけどね」

男(主だからって別に擁護しなくていいんだけど、優しいなぁこの子)

黒宮「……なにニヤニヤしてんのよ!」

男「いや何でもない。ところでさ、派閥とかいわれてるんだけど」

黒宮「……ランクSはみんなどこもこんな感じだからね。最初はやめとこうと思ったけど」

男「やめる?」

黒宮「こうやって集団で動くのをってこと。この子達は私と同じ1年以外は
各学部学科でそれなりの情報収集ができるように地位を築かせてたわけ。
顔もいいし全員ランクB以上だし各個人に10人から20人ぐらいの追っかけいるわよ」

男「マジかよ!?」

黒宮「それで他のランクSの派閥が何か不穏な動きをしてないかを観察させる態勢 構築、ってスタンスだったんだけど……私1人じゃ一般の他の生徒たち殺到しちゃうから……仕事に支障をきたすと思って」

男「仕事って」

黒宮「そりゃ男s……の警護」

男「……」

黒宮「な、なにか?」

男「いや、うん……」

黒宮「講義……始まるわよ(何ですかその顔は)」

数時間後

男「よーし終わった終わった」

黒宮「すぐに帰る?」

男「いや、白さん先輩のサークルを見学したいんだけど」

黒宮「ああ、それなら」チラッ

「男、さん……サークル棟はあちらです」

男「今聞こうと思ってたとこだ。さんきゅ」

「い、いえ」

男「白さん先輩講義始まる前に君たち残して医学部行っちゃったし聞きそびれてさ」

「白様が医学部に姿を見せない日は、医学部が暴動を起こしかねないので」

男「すげぇけど、どういう事なのか全く分からん」

黒宮「白は第1ブロックの顔みたいなもんだからね。あいつが医学部に現れないと医学部の連中は刀を失ったただの鞘だけ状態になるのよ」

男「前から聞きたかったんだがブロックってなんだよ」

黒宮「この大学には学部が大別して10程あるんだけど、各学部共にある程度の
立地、施設、教育棟みたいなものが必要でしょう?
だから大学の土地を4つのブロックに分けて、それぞれの要求に応じた環境
を与えて管理してるってわけ。」

男「えーと、ここは?」

黒宮「ここは工学部と水産学部に割り当てられてる第3ブロック。だいたい東京ドーム8個分の敷地ね」

男「な……」

黒宮「因みに白の今いる第1ブロックは医学部、薬学部、歯学部に割り当てられてるわね。あそこは確か東京ドーム12個分ぐらいかな」

男「こ、この大学はアタマガオカシイノデスカ?」

黒宮「なんで片言なのよ……因みに今からあんたが向かおうとしてるサークル棟。
第3ブロック用のサークル棟だから、白のサークルの工学部・水産学部支部があるって事だからね?本部は第1ブロック内のサークル棟」

「あ、しかし白様は本日はこちらのサークル棟へいらっしゃると」

黒宮「ふーん、だったら多分もう少ししたら来るのね」

男「…………」

黒宮「なに?」

男「慣れてきたとは思ってたんだよ。この大学の広さにも」

黒宮「このブロックの、でしょ?」

男「今それに気づいて絶望しているところだからちょっとそっとしといて」

黒宮「まぁでもあんたが別のブロックに行くことなんてほぼないでしょうけど」

男「そりゃまぁ、何となく分かるさ。全部あるもんここ」

黒宮「全部のブロックにそれぞれの特色をもったこれらの施設があるってわけだからね」

男「……金持ちの考えることは、おかしい」

黒宮「1番の金持ちがなに言ってんだか……行くわよ」

第3ブロック用サークル棟

男「で、でかい……」

黒宮「さ、案内しなさい」

「そこのエレベーターへどうぞ」

男「ガ、ガラス張りのエレベーター……」

黒宮「いやこれぐらいは普通にあるから。驚くポイントおかしいわよあんた」

男「大学のサークル棟にはこんなもんないと思うんだけどな普通」

「着きました」

ザワッ

男「お?」

黒宮「結構いるわね、女の比率がすごく高いのは疑問だけど」

白鷺「今日は第1の方の人達も30人程連れてきてるからねぇ、今ここにいるので80人ぐらいかな」

男「あ」

黒宮「あら、もういたの」

白鷺「それは男君が見学しに来るんだもん。リーダーが来てないとだめでしょ?ふふっ」

黒宮(80人……全体の20%か)

男「えーと、それじゃあ白さん先輩がサークル紹介してくれるって事でいいのか?」

白鷺「いつもは他の子達がするんだけど、今日は私直々にお教えしましょう♫」

黒宮「えっらそうに」

男「あはは、お願いします」

白鷺「えっと、ここは私が去年作った野外活動サークルです。
サークルでは毎週やりたい野外活動について議論してもらってて、
議論の結果選ばれた野外活動を毎週末参加できる人で行うってのが主な内容かな」

男「議論っていうのは?」

白鷺「このサークル全部で400人ぐらいいるんだけど、それを80人ごとにグループ分けしてるの。
で、その5つのグループで週の前半にやり取りしてもらってやりたい活動を決定。
それを木曜に私が決めて、週末に実行という訳です」

男「ほぉぉ」

黒宮「ふむ」

白鷺「今までやった内容的にはキャンプに花火大会に肝試しに山登り海水浴に……まぁ色々ね。
キャンプなんかは場所、環境を変えて何回かやってるわよ」

男「いいねぇキャンプはいいよな、うんうん」

黒宮「あんた天体観測したいんでしょ」

男「夜観測をするわけだから野外に泊まるしキャンプみたいなものなんだよな実際」

白鷺「そして今日は第1グループのみんなを集めてプレゼンをしてもらうってわけ」

男「この人達が第1グループ?」

白鷺「ええ。男君が見学するっていうので急遽この第3ブロックのサークル棟でプレゼンしてもらおうかなってね」

黒宮(第1グループ……ね……)

白鷺「なにか?」

黒宮「いいえ、なにも?」

男「?」

白鷺「えーと、それじゃあプレゼンをする人は準備をお願いね。10分後に始めまーす」

ザワザワ

男(うーむ、思ったより凄いシステム化されてるんだな)

黒宮「さてと、どうなるかな」

男「なにが?」

黒宮「ん?なんでもない」

男「?」

ア、アノ……クロミヤサン、デスヨネ

男「お」

黒宮「え?」

ランクSノクロミヤサン、デスヨネ!ジブンハ○×トイイマス!
オ、オレハ○○ッテイイマス!オヤジハビョウインヤッテテ

ガヤガヤ

男(なんだなんだ?男連中がみんな群がってるし)

黒宮(チッ、やはり……)

白鷺「……」ニヤリ

男(ま、可愛いからなぁ黒宮さんは……あっち見てみるか)スタスタ

黒宮「あ、こら」

ねぇあなた、男さんっていうの?

男「はい?」

私は2年の○○よ、宜しくね
あ、私も自己紹介するー
私も私も

ガヤガヤ

男「え?あの?ん?」

白鷺「ふふっ困ってる困ってる」

「いいのですか?」

白鷺「勿論、今日ここに集めた男女の特徴は?」

「男性はひたすら人脈形成に躍起になっているランクC、Dの者たち。
女性陣は……」

白鷺「私が選び抜いた、良い家の御息女達……そして何人かには伝えてあるわ」

「え?」

白鷺「私が直接サークルに勧誘する男性は、唯1人だと」

「……なるほど、彼女達の目の色が変わっているのはその為ですか」

白鷺「ま、男君の正体は言ってないけれど。私の彼に対する態度から、どこまで想像できるか」

「想像できた者たちから男様へアプローチしているというわけですね」

白鷺「そゆこと♫ でもきっと今彼女達は疑問に思っているはず」

「と仰いますと?」

白鷺「だって、男君ってすっごく庶民じゃない?」

「まぁ、確かにそうですが」

白鷺「でも話しているうちに居心地のいい自分に気付くはず……
そうなればこっちのもの。私の気にしている男性というミステリアス設定も加わって」

「男様の事をもっと知りたくなる、と?」

白鷺「惜しいわね」

「では……?」

白鷺「彼の真価は彼と話をしないとわからない。話してみれば分かるかもよ?」

「……では、私にも男様の護衛を」

白鷺「それはだぁめ♫」

「ひどいです」

白鷺「貴女は私の右腕。本当に男様が危ないときには頼りにさせてもらうわ」

「やれやれ」

黒宮「ねぇ!」

白鷺「あら、どうしたの?」

黒宮「ひとつ教えてくれないかしら」

白鷺「ええ、なぁに?」

黒宮「このグループの人選はいつしたの?」ニッコリ

白鷺「き、の、う♫」ニコニコッ

黒宮「……私をハメるとはいい度胸だ」ボソッ

白鷺「お前がこのサークルに望む役割を果たしてるだけなんだけどなぁ」ボソッ

黒宮(男様の表での人脈形成……確かにそうだが私に人脈に飢えた男共を充てがう理由はぁ?)

白鷺(えー?そもそもランクS公表してる時点でぇ、ねぇ?……ま、楽しんでるけど♩)

男「あの2人なんでニコニコしながら固まってるんだ?」

30分後

白鷺「えーと、それではいつものように木曜日に私が皆に活動内容を伝えますねー」

男「なかなか良さげなプランだった」

黒宮「そりゃそうでしょうね」

男「え?」

白鷺「さてと、それじゃあ今日は解散!みんなありがとうね」

ざわざわ がやがや

男「んーーーさて、と」ガタッ

黒宮「まっすぐ帰る?」

男「えーと、よそのブロックに入ることは?」

黒宮「え?……まぁ、できるけど」

男「ちょっと大学の全体像を把握したい」

黒宮「さっきえらく動揺してたけど、そんなにビックリする程の事?」

男「いやもう動揺はしてないけどさ、単純に興味が出てさ」

黒宮「……首突っ込むの何気に好きだもんねあんた」

男「なんでそうなる」

黒宮「ふふっ、いいわ。行きましょう」

白鷺「どこに行くって?」

男「おわっ」

白鷺「えへへー、どうだった?男君、私の名リーダーっぷりは♫」

男「え?えーと、かなり様になってたと思うけど」

白鷺「そう言ってもらえるように頑張ったんです、えへん」

黒宮「なにがえへんだ」ボソッ

白鷺「それで?他のブロックに行くの?」

男「ちょっと見てみたくてね」

黒宮「お前は来なくていいからな」

白鷺「行きたいところはやまやまなんだけどねー」

黒宮「いや誘ってないぞ」

白鷺「この後はちっとランク会に呼ばれてて」

男「あーえっとランクB以上の人たちの集まりだっけか」

白鷺「そうそう、やんなっちゃう」

黒宮「男s…は私と行くから。さようなら、さぁ行くわよ」 グイッ

男「あ、おい!」

白鷺「あらら、独占欲の塊みたいねあれじゃ」


白鷺「ふむ……」

白鷺「まぁいい、行くとしようか。お前たちは黒達周辺の見張り、いいわね?」

「「「「「「はっ」」」」」」

車内

男「さてと、それじゃあ何処から行こうかな」

黒宮「ここからなら第4ブロックが1番近いですが」

男「また敬語になってるし」

黒宮「車内では既にプライベート空間ですので、メリハリは大事ですよ男様」

男「たまに大学内で会話してる時に棒読みなタメ口になったりするのを見てると
無理せずに自分の楽な喋り方でいいんじゃないかなって思ってしまうんだが」

黒宮「発進します、舌を噛みますのでお静かに」

男「……」ズイッ

黒宮「な、ななっんですか」

男「バレてたのか、って顔してるのが面白くてな」

黒宮「怒りますよ男様」

黒宮「コホンッ……ところで男様」

男「なに?」

黒宮「男様は大学の全体像を把握出来ればそれでいいのですよね」

男「うん」

黒宮「それぞれのブロック内にある建物には入りたいですか?」

男「……難しいのか?」

黒宮「申し訳ありません。実は各ブロック内建物に立ち入り出来るのはブロックの関係者
のみとなっておりまして」

男「そういう感じなら敷地内にも入れないのか……」

黒宮「普通ならば、しかしそこは大丈夫です」

男「?」

第4ブロック 入口

黒宮「ここが教育学部、音楽・文学部のある第4ブロックです」

男「3ブロックと似たような検問所?だな」

黒宮「普通は許可証を予め手に入れる等の手続きを踏まないと入れません」

男「なるほどなぁ、それじゃ……」

黒宮「まぁ、お任せください」

男「どうすんだよ」


「止まりなさい!身分証か許可証の提示を」

黒宮「ブロック3所属の黒宮月夜。ランクSです。」チリーン

「なっ!?……ご、ご用件は……」

黒宮「大学の機密事項に抵触するため教えられない、所要時間は15分ほどです」

「……畏まりました。どうぞ」

男「…………わぉ」

黒宮「まぁ、こんな感じで、ランクSには様々な特権が与えられてるのです」

男「べ、便利だなー」

黒宮「使い方には注意が必要なものが多いですが」

男「さっきその、機密事項って?」

黒宮「下らない詮索をされない為の方便です」

男「なるほど」

黒宮「ただ、今のやり取りで第4ブロックにいる全ての人間に私が敷地内に入った事が伝わりましたね」

男「マジで?それはすごく目立つフラグが」

黒宮「白が第3ブロックへ来た先ほどを思い出してください。先ほどは第3ブロック全関係者に第1ブロックの白が来ていると
伝えられていたわけですが、どこにいるかまでの情報は廻りません。大事にはなりませんよ」

男「そういえば、白さん先輩も赤城さんもだけど第1ブロックの人が俺の受けている講義に参加してたよな?あれは」

黒宮「ランクSはフリーパス、ランクAは入る時に明確な理由と滞在時間を言うことで好きにブロック間を行き来できるのですよ。
建物の中にも入れます」

男「そういう事かよ、じゃあ建物中に入れるのはブロック関係者のみってのも」

黒宮「私は入れますが男様はランクDなので入れません」

男「……りょうかい」

黒宮「落ち込まないで下さい男様、こうして敷地内には入れたでしょう?」

男「あれだろ、どうせ俺が今入れてるのは黒宮さんのお付きってポジションだからだろ?」

黒宮「男様はやはり理解が早いですね」

男「感心せんでいいから」

黒宮「……建物の中へ入るには男様は入る1ヶ月前に書類を提出すれば」

男「いいや周ろう敷地内を」

黒宮「拗ねないで下さい男様かわいい」

男「拗ねてねぇよ!」

黒宮「ちなみに各ブロック間のサークル棟への出入りに関してはサークルの代表者が書類を提出する事で入れたりします。
さっき白のサークル1ブロックの人達が3ブロックのサークル棟へ入っていたのはそういう理屈ですね。
ただしサークル棟以外には一切入れませんが」

男「……すっきりしたよ」

黒宮「男様は粗探しが好きな思考回路をお持ちですもんね」

男「なんでそうなんだよ!てか前から思ってたけど俺の思考を読むなっての。
能力云々の騒動を経て確信したぞ、マジで読んでるだろ」

黒宮「はて、何のことやら」

男「ったくあの時晩飯抜きになったのは確かに俺が力を……」

黒宮「!!?」

男「あれ?……なんでもないごめん(なんだ……?)」

黒宮(やはり白の言うとおり……私だって……)

黒宮「帰ったら試してみましょう」ボソッ

男「え?なにをだよ」

黒宮「何でもないです」

男「変な料理を試して俺の脳を混乱、とかやめてくれよ?」

黒宮「男様は私にどういうイメージを持ってらっしゃるのですか!?」

男「冗談だよ、あははっ」

黒宮「まったく……ッ!」

男「ん?」

黒宮「……スピードをあげろ。男様申し訳ありません、やはり他のブロックも周るとなると
それなりの距離もありますし、晩御飯の関係もありますしで、その」

男「分かった、それより黒宮さん。大丈夫か?」

黒宮「え?」

男「すごく険しい顔してるから」

黒宮「失礼ですね、私は別n」フラッ

コトンッ

男「黒宮さんっ!?」

【同時刻、第4ブロック講義棟】

「あれが3ブロックの黒宮か」

「見えるの?」

「よく見える」

「言われたとおりに音波照射したけど、黒宮だけしか倒れなかったね」

「隣にいる男は……まさか……」

「多分そうじゃないかな、私たちランクSの上にいる存在でしょ多分」

「ふーむ、勝手にこっちに入ってきた無礼を身を以て教えてやろうとしたが、思わぬ収穫だな」

「第1ブロックの白鷺ともよくつるんでるみたいだよ?彼」

「これは【姉妹】に報告した方がいいかな?」

「絶対もう知ってるでしょ、というかこの時間にここにいろって言ったのあの人達じゃん」

「確かにそうか」

「さてと、報復が恐いのでさっさと帰ろうよ」

「バレてはいまい」

「まぁ多分ね、もうこないで欲しいなぁこのブロックには」

「同感だ」

男「運転手さん!急いで検問所へ!!」

「畏まりました」

「男様!黒様の介抱は我々g」

男「いやいいよ、俺がする」

「しかし……」

男「冷たい氷とかあればいいんだが」

「それならば私が……どうぞ」

男(どっから氷枕を!?)「あ、ありがとう」



「止まりなさい!身分証か許可証の提示を」

男「すみません!ブロック3の黒宮月夜……様の召使いです!黒宮様が突然倒れられたので出して下さい!」

「ほ、本人の身分証の提示がないと、ですね」

男「だからその本人が倒れてるっつっってんでしょ!!早く通して!」

「し、しかし……」

男「こ、このぉ……黒宮「待って」

男「黒宮さん!?」

「あっ」

黒宮「く、黒宮月夜。用事が終わったので帰ります、通して下さい」チリーン

「ど、どうぞ……(な、なんだよ元気そうじゃないか)」

男「な、なんで……黒宮さんが2人!?」

「違います男様」 シュンッ

男「!!???」

「こ、こういう事ぐらいなら……お役に立てましたでしょうか?」

男「変装ってレベルじゃないな!すごいよ!よくやってくれた!」

「は、はいっ」 かぁぁ

男「さぁ!急いで家に!他のブロックはいい!今度にしよう!黒宮さんを早く!」

黒宮「……はぁ……くっ……」

【数百年前 とある地方】

男「 俺に紹介したいモノがいるだと?」

主「そうだ、私が力を持っているのは知っているな」

男「……」

主「私は戦闘能力を鍛え上げる能力に長けている」

男「だからなんだ」

主「その私が育てた最高傑作が2個体ある、それらとお前を会わせる」

男「会わせてどうすんだ、俺には何の能力もない」

主「確かにお前は何の能力もない、代々我が一族を支えうる能力発現者ではない」

男「分かってる、俺はそれでいい。のんびり暮らせればいい」

主「そんな時代ではない」

男「……時代は関係ないだろ」

主「大有りだ馬鹿者、いいか。お前は能力発現者ではない、が、それは
時代を率いる、一族の勢力を拡大させるための能力の発現者ではないという意味だ」

男「え?」

主「お前には一族の誰にもない能力がある。それは力の譲渡だ。お前は己の中に人ならざる
量の力を有している。それを他者に譲渡することで、我が一族の力となるのだ」

男「俺にそんな能力はない!俺はただの落ちこぼれだ、一族の他のもの達から馬鹿にされている無能だ」

主「俺をはじめ上層部の力を感じられる人間は、誰もお前のことを落ちこぼれであると見なしてはいない」

男「嘘をつくな」

主「本当だ、まだ能力はの開花には至っていないのでお前を贔屓する理由がないだけだ」

男「……俺は信じない」

主「一族を率いていく長は能力者にする。しかし実質的な私の後釜はお前だ」

男「都合のいい話には惑わされない。何の能力もないと言っておきながら、一族の補助的な能力はあるだと?」

主「俺も説き伏せるのは苦手でな、だがお前には自分の言葉で伝えておきたかった。
まぁ記憶は無くすが許せ」

男「? どういうk」

主「…………今は忘れろ、数年後に思い出せば、それでいい」

男「…………………………ん?」



主「おい寝ぼけているのか、行くぞ」

男「え?あ、どこに?」

主「俺が育てている個体とお前を会わせると言っただろう、はやくついて来い」

男「お、おう(そんな約束したっけ?」

主「ここだ」

男「洞窟?」

主「ここからは門外不出の領域としてある」

男「閉じ込めて育ててんのかよ、趣味がわりぃな」

主「結界を貼らねばこの地域一体が崩壊しかねなかったのだ当初はな。今は力の制御方法を
ある程度教えられたので、大丈夫なのだが、まぁ別にこのままでいいと奴らが言うのでな」

男「奴らねぇ……屈強な男2人とかキッツイなおい」

主「何を言っておる、出て来たぞ」

男「え?」

青黒「主よ、なんだそいつは」

男「女?」

主「赤白はどうした」

青黒「中にいるが、それよりまだ鍛錬の時間ではあるまい」

主「赤白を呼んでこい」

赤白「私がどうした」

男「また女だ」

青黒「さっきから何なのだこいつは」

赤白「今日の標的だろ、どう殺せばいい?主」

男「ひっ……」

主「こやつは標的ではない、今日からお前ら担当の教育係だ」

男「!?」

青黒「はぁ!?トチ狂ったか?」

赤白「こいつが我々の教育係だと?何の教育をするんだ」

主「お前らの鍛錬は修了だ。戦闘能力についてはな」

青黒「! まさか……」

赤白「…………」

主「察しのいいことだ、お前らには今日から里へおりてもらう。
里で里の者達と暮らし、人の生活を送れるようにしろ」

男「俺がこいつらの教育係だと?自分でやれよ!」

主「此奴らには我が一族の戦闘部隊を任せる予定なのだ。自分と同年代の奴らを率いる立場になる。
お前が適任と判断した」

青黒「断ると言ったら?」

赤城「同じく」

主「殺す」

青黒「なっ……」ゾクッ

赤白「……恐ろしい殺気を放つな」

男(やべぇよこのおっさんやべぇよマジで殺る気だ)

主「さぁ、降りるのか、降りないのか、決めろ」

赤白「頼みがある。そこの男に我々のことは言ってないんだろう?」

主「言ってない」

赤白「我々の存在について教えて、その態度次第では考えてやってもいい」

主「ふむ」

青黒「…………」

男「どういう、ことだ?」

主「男よ、お前は此奴らを見てどう思う?」

男「強そうだとは思った」

主「それだけか?こいつらは人間であって人間ではない」

男「え?」

主「この地方に古くから封印されている神の末裔だ、特殊な能力を持っている。
此奴らが本気を出せば人間など塵に等しい」

赤白「神と呼ぶのは主ぐらいだ」

青黒「実際は鬼やら、悪魔やら、災いの権化やら、色々言われている存在。
その末裔が我々だ」

主「末裔とはいえ、本質は何も変わらん。此奴らの一族はそれぞれの力をそのまま下の代に移譲し続ける。
この2人は、争っていた2つの一族が10数年前に和解した際、それぞれの一族が初めて人の形と同じにして
誕生させたモノなのだ」

男「神の一族が2つあって、争ってて、和解して、までは分かったが」

赤白「神ではない」

男「なんで和解になったんだ? あんたが何かしたとか?」

主「お前もなかなかの察しの良さだ。我が一族が此奴らの一族が争っている原因を排除した関係でな」

男「ふーん、流れは分かったが」

赤白「男と言ったな」

男「そうだが」

赤白「お前、分かっているのだろう」

男「何を?」

赤白「我々の目の色や、肌の白さ、髪の艶、体格、容姿全てがお前ら人とは違うということを」

青黒「人は自分とは異質のものを排除したがる生き物だろう、お前もそうだな?」

男「いや、お前らは人だろ」

赤白「いや、だから人の形をしているだけで人というには」

ギュッ

赤白「な!?」

青黒「さ、触るな!!殺すぞ!!」

主「ほう」

男「ふむ……」

赤白「な、なんだ」

男「お前らは人間だ、普通の人間とは違うと言われればまぁそうかもしれん。
しかしそれは個性とも言い換えられるんじゃないか?人間には違いない。
何より俺と同じく温かい。お前らは人間だ」

赤白「…………」パチクリ

青黒「お、お前……」

男「なんだ?」

青黒「い、いや……その」

主「何をモジモジしておるのだ。いくら人間の男との接触が私以外では初めてとはいえ」

赤白「…………」

男「なんだ?」

赤白「…………」プイッ

男「なんだよ」

主「さてと、それでは里へ戻るか、おとなしくついてくることだ」

【里 中央集会場】

主「皆のもの聞け。此奴ら2人を我が一族へ迎え入れる」

男(何で全員集められてんだ……いい見世物になってやがる)

青黒「……」

赤白「……」

ザワザワ……ザワザワ……

「主様、そ奴らはどこから?」

主「うむ。この地より遥か西、幾つもの国を越えた先にある深い渓谷に少数ながら
精鋭ぞろいの戦闘民族がいる。此奴らはそこ出身だ」

「き、聞いたことないぞそんな民族がいるなんて」

「俺も初めて聞いた……」

「儂もよ……それにあの容姿……」

ザワザワ……

主「勢力拡大著しい我が一族の皆でさえこの一族の存在を知るものはごく一部であった。
それには理由がある」


主「よく聞け。この民族は我々とは異なる理に沿って生きてきたのだ」

「……と、言いますと?」

主「此奴らは古に存在していた魔術を使用することが出来る」

ザワッ‼︎‼︎

「魔術……だと?」

「主様!それは一族の能力とは」

主「異なる理からのもの、だと思われる。俺も正確に言えない事をもどかしく思うが
我々に発現する能力よりも具体的で直接的な攻撃としての力を此奴らは持っておる」

ザワザワ……ザワザワ……

主「百聞は一見に如かずだな」チラッ

赤白「……はぁ」スッ

ボォゥッ

男「あちゃちゃちゃちゃぁ!!!!」

「!? 勝手に男の周りに火柱が!!」

「ど、どういう事だ!」

「というか何で男はあそこにいるんだ?」

主「……」チラッ

青黒「……」スッ

キンッ

男「おわわわわさみいいいいいいいいい!!!」

「こ、今度は氷の柱が……」

「信じられん……さっきまでの火柱が今度は氷の柱に……」

「男は本当になんであそこにいるんだ?」

ザワザワ……ザワザワ……

赤白「……」

青黒「……」

男「てんめぇら後で覚えてやがれよ!!!」

主「……見ての通りだ、此奴らの力を使えば他国の戦で我が一族は更なる有利に立てる事は
間違いない。今日より、此奴らを我が一族へ加える。いいな」

ザワザワ……ザワザワ……

主「そうだ。一つ言い忘れていたが、此奴らがこの里の環境へ順ずる為の世話役として
ここにいる男をつけることにした」

「あいつが……?」

「何であんな……」

ザワザワ……

男「……やれやれ」

主「それでは集会は終わりだ。各自仕事に戻れ、解散」

主「……解散と言ったが?」

ザワザワ……ザワザワ……

「ぬ、主様……そやつらは、大丈夫なのでしょうか」

主「何がだ」

「い、いえその……」

「俺は反対だ!!そんな怪しげな魔術を使う奴らと一緒なんか」

青黒「……」ギロッ

「ひっ……」

赤白「やめろ」

青黒「ふん」

主「これは決定事項だ。従わないのなら一族から去れ」

男(ダメな流れだなこりゃ)

「主様よ、そ奴らはどこに所属させるつもりで?」

主「そうだな、環境に慣れさせた後、特攻部隊へと考えている」

「左様でございますか……」

「特攻にこいつらが?」

「確かに力はありそうだが」

「し、しかし……」

ザワザワ……

青黒「言いたいことがあるのならばハッキリ言え」

ピタッ

赤白「……そうだ、言え」

男「……主様よ、こいつらはどこの家に?」

主「決まっているだろうお前の家だ。連れて行け」

男「はぁ!?」

主「さっさとしろ」

男(こえぇぇぇ)「……おい、お前らついて来い」 スタスタ

【男の家】

男「入れ」

青黒「これが家か?」

赤白「狭いな」

青黒「洞窟の方がマシじゃない?」

赤白「まったくだ」

男「失礼って概念を知らんのかお前ら」

青黒「しかも汚い」

赤白「洞窟の方がマシだな」

男「はぁ……」

【男の家 居間】

男「さてと、お前らはどうやらここで生活をせねばならんらしいぞ」

青黒「……拷問か」

赤白「……拷問だな」

男「無視させてもらうぞ戦闘民族ども」

赤白「あれは主の口から出まかせだ」

男「分かっとるわ」

青黒「人里に降りる際にはああいう設定でということは予め聞いていたが」

青黒「……あの反応はなんだ……殺意が湧いてきたぞ……」

男「やめいやめい!殺すな」

赤白「そうだぞ青黒。やめておけ」

青黒「お前までそういうのか」

赤白「あんな蟻共は殺意を向ける価値もない」

男「そっち方向での見下しもやめろ」

赤白「ただただ不愉快ではあった、本当に人間という生き物は」

男「まぁ、皆はお前らが怖いのさ」

青黒「怖いとはなんだ」

赤白「わからんk

青黒「怖いとはなんだ」

赤白「わからん」

男「自分達にない力を持つ者を怖がるという感覚がないのかお前らは」

「「ない」」

男「はぁ……例えばだが自分よりも遥かに強い生き物がいるとする。
そいつが突然襲ってくるかもしれないが、近くにいなければならない。
怖いだろう? 皆が考えてるのはそういう類の事だ」

青黒「我々より強い生き物なんて見たことがない」

赤白「いるのか?いるのなら力試しをしたいな」

青黒「ああ、どちらが先に殺せるか競おうか」

赤白「望むところ……それで?いるのかそんな奴は」

男「俺が悪かったから今の話は忘れろ馬鹿ども」

青黒「馬鹿だと? 人間の分際で我々を馬鹿だと?」

男「そういう部分が俺たちにとっては怖いんだ。
仲良くは出来るかもしれない、しかし何か気に障った事があればすぐに
殺されるのではないかと……そんな、存在の近くにいたいと思うか?」

赤白「……」

青黒「……」

男「お前らは抑えていたつもりだろうが、滲み出た殺気を感じていた奴は大勢いた」

赤白「ほぅ」

男「伊達に皆戦争まみれの人生送ってねぇさ。お前らは友好する気ゼロどころか
殺気を滲ませていた。あれじゃダメだ」

青黒「勘違いするなよ人間。我々は主の命令には従う、ただそれだけだ」

男「だからお前らはどうでもいいと……その考えは皆に筒抜けだったぞ」

青黒「だからどうした。それでも我々は主に従いこの一族の為に戦う事になるのだ。
それでいいだろう?奴らの態度はふざけたものだった」

男「あくまで自分は悪くないと。そう言いたいわけだ」

青黒「実際そうだろう、なぁ?」

赤白「……」

青黒「赤白?」

赤白「……ハッキリと理解できた訳ではないが、お前ら人間は我々を恐れているわけだな」

男「まぁそうなる」

赤白「ならなぜ、お前は怖れない?我々を」

男「怖れてもしょうがないという考えだ。あとお前らは俺にとっては特殊能力が使える人間でしかない」

赤白「他の人間は何故お前の様な考え方はできない?」

男「それはわからんよ、俺の頭が一般人よりは飛んでるからじゃないかな」

赤白「飛んでるとはどういう事だ」

男「狂ってるということだ」

赤白「お前は我々は狂っている人間にしか相手にされない存在だとでも?」

男「曲解すぎる!」

青黒「……赤白」

赤白「まぁ、奴らが我々を恐れるのならばそれでもよかろう?
我々は堂々と過ごせばいい」

青黒「……そうだな、あんな奴ら……」

男「…………」

ギュ

赤白「な、なんだ」

青黒「なにをする!?」

男「手を握っただけだ。二人とも俺の目を見てよく聞け」

男「今は、その態度でも耐えられるかもしれない」

青黒「何がだ、手を離せ」

男「でもな、人間と集団で生きていくということ。これは本当に大変なんだ
いつか必ず耐えられなくなる、その態度では大きな傷を負う」

赤白「我々は傷を負うようなヘマはしない」

男「人間を甘く見過ぎだ、それに傷というのは身体的なものだけではない」

青黒「何を言ってるんだ?こいつは」

赤白「全くわからんがそろそろ手を離せ」

男「…………はぁ……まぁいい。今はわからんかもしれん。いくら言っても」

赤白「まぁ、何か助言をしようとした雰囲気ぐらい分かる。礼でも言おうか?」

男「いい」

翌日

早朝

男「朝早すぎるお呼びに感謝する」

主「それが一族の長に対する態度か貴様」

男「日がまだ昇っても居ないうちに俺を起こすとはいい度胸だと思われます」

主「はぁ……奴らは?」

男「兵が俺を起こしに来た際に起きたようだ、家にいるよ」

主「昨日はどうしていた?あれから」

男「あんな初顔合わせだぞ、当然家に閉じ込めてた。あいつらもそれを望んだんでな。ま、簡単な俺の家での決まりを教えた1日だったよ」

主「なるほど。……さて、話を変えるが……どう思う?」

男「口下手すぎるだろ、もう少し要点をハッキリ聞け」

主「奴らの皆への順応だ。うまくいきそうかを聞いている」

男「どうかな、とりあえず今の状態のままでは殺されるぞ」

主「皆がか?」

男「違う。あの2人がだ」

主「…………面白いことを言う」

男「確実に殺される、このまま何もしなければな」

主「なに?」

男「つっても、精神的なものだがな。皆に、殺される。心を」

主「ああ。そういう事か」

男「あいつら、人に疎すぎる」

主「それはそうだろうな。奴らは生まれて来て十何年。
人間と接していない」

男「人との付き合い方を覚えさせないと、まずいぞ多分」

主「その為のお前だ。俺は奴らの戦闘力を引き出し磨き上げる事はできた。
しかし、その他は出来なかった」

男「…………」

主「お前には、向いているだろう。この役目は」

男「ははっ、人との衝突を避ける為の生き方なら確かに得意だが」

主「衝突をただ避けるだけではだめなのだ。溶け込ませろ」

男「……まぁ、俺なりのやり方は基本放任主義だ」

主「よく言う。……期待している」

男「話は以上ですかね、主様よ」

主「下がれ」


「主様」

主「盗み聞きとは感心せんな」

老中「ご冗談を、主様がそこで聞いておれと仰ったのではありませんか」

主「それで、どう思う」

老中「男には、ちと荷が重いのでは?」

主「ふむ」

老中「あの化け物共を溶け込ませるなど、かなりの力量が必要とされます。
常に奴らがいつ反抗するかに怯えながら、その奴らを皆に受け入れさせるなど」

主「貴様の思考回路では、確かに難しいかもしれんな」

老中「と、仰いますと?」

主「男に昨日、初めてあの2人を合わせた時に、奴は2人の手を取ってこう言った。
お前らは人間だ、と」

老中「まさかっ!人の形をした化け物であることは明らかではありませんか!
兵士の一部には、奴らを排除しなければ戦に向かう気も失せるという者たち
も出ているのですぞ!寝首をかかれたくはないと」

主「現状ではわからんでもないな。しかし、それではこれ以上の一族の拡大はない」

老中「主様……」

主「俺は、死ぬまでに日ノ本の半分の土地を手に入れたい」

老中「っ!!」

主「そのためには、優しき……とても優しき者の力を使い、
最強の力を御さねばならないのだ」

老中「……いずれ、皆の前でお話しください。
今はまだ聞かなかったことと致しましょう」

主「助かる」

【男の家】

男「ただいま」

赤白「……」

男「おかえりって言うもんだ、こういう時は」

赤白「帰って来たことぐらい気配で分かる。
何故いちいち声に出さねばならない?」

男「礼儀と気持ちの問題だ、今はまだわからんでもいいが取り敢えず言え」

赤白「え?」

男「ほらはやく、ただいま」

赤白「……おかえり」

男「ああ」 ニコッ

赤白「……」

男「もう一人はどうした」

赤白「寝てるが」

男「そうか、二度寝か。お前は寝ないのか」

赤白「そもそも我々は別に寝なくとも生きていけるのだがな」

男「ほー。便利なことで」

赤白「それで?主と話をしたんだろう。何の話をしたのか答えろ」

男「朝飯を作れ、昨日決めた当番によるとお前が今日の担当だ」

赤白「質問したのがわからなかったのか?」

男「そうだ、あと言い忘れていた」

赤白「なn 男「おはよう。赤白」

赤白「!……おは、よう」

男「おら起きろ!!」

青黒「…………」ムクッ

男「やっと起きたかーったくっておおおわあ!!?」

キィン!!!

青黒「誰だ貴様」

男「お前の記憶力はアリ並かいっ!昨日知り合っただろ!」

青黒「……ああ、おまえか」

男「寝ぼけてて凍らさせたら堪らんぞっ!?……ったく、飯だ」


赤白「……」

青黒「……」

男「いやお前ら挨拶ぐらいしろよ」

赤白「何がだ?」

青黒「何の挨拶をしろと?」

男「いやおはようとかよ」

青黒「ああ、人間どもが相手が起きているか確認できないから発する挨拶か」

男「違うわい!」

青黒「……じゃあなんだ?」キョトン

赤白「礼儀と気持ちの問題なんだそうだ」

青黒「なんだそれは」

男「いいから従え、じゃないとメシ抜きだ」

青黒「ふざけるな」

男「おはよう、青黒と赤白」

赤白「……おはよう。というか私はさっき言っただろう」

青黒「ちっ…………おはよう」

男「よし!それじゃあメシだ」



男「うめぇなおい!」

赤白「……な、なにがだ」

男「お前らもしかして料理得意なのか?」

赤白「ただの汁物だろう、この程度山で暮らしていれば造作もない」

男「いやぁ山暮らしだから肉焼いて食ってるとかだけかと思ってたからよ。
期待してなかったんだが。これはうまい。本当にうまいぞ」

赤白「……そ、そうか」

青黒「お前たちと似たようなものは食べてきたわけだが?失礼な奴だ」ギロッ

男「ひぃっ!」


赤白「まぁ待て、明日はお前の番だろう。見返してやれ」

青黒「え」

赤白「な?」ニヤッ

青黒「……」

男「?」

赤白「まぁその、料理をうまいと言われたら、悪い気はしなかった」

男「だから?」

赤白「教えてやろう、この青黒。獲物をよく取ってくるが、料理の方がな」

男「あ」

青黒「なんだその「あ」 は!!!」

男「いや、えーと明日の当番は俺がしようか?」

青黒「何故そうなる!当然私がやる」

男「…………」

青黒「料理なんてものは、簡単だ。見てろ……なにか文句あるか?」

男「な、ない」

赤白「はははっ」



男「さてと、二人とも。今日は市場へ行くぞ」

赤白・青黒「「?」」

男「メシの材料を買いに行くんだ。場所を教える目的もある。来い」

赤白「材料なら取ってくればいいだろう山で」チラッ

青黒「そこで私を見るな」

男「これからお前たちは人の社会に溶け込むんだ。
人の金の仕組みを理解しないとな」チャリン

赤白「?なんだこれは」

青黒「?」

男「これから先はそれで物を手に入れるんだ。
これが1文でな、これが…………」



男「よし、それじゃあいくぞ」

青黒「まだ信じられん。これと食料が交換出来るなど」

赤白「そういえば、むかーーーし主から聞いた事もあったやもしれん」

男「ま、一回使えば分かるさ、行こう」 ガラッ

男「…………」スタスタ

赤白「…………」

青黒「…………」

男「……気にするな」

赤白「気にしてなどいない」

男「そうか」

青黒「……雑魚どもが群がる様は滑稽だな。隠れて見張っているつもりらしい」

男「はぁ…………」スタスタ

市場

ガヤガヤ ザワザワ

男「やってるやってる」

赤白「ここが、市場か」

青黒「……」

男「ああ、賑やかだろう?」

赤白「まぁ……」

青黒「……」


「なぁおい、あいつら」

「! お、おい」

「例の奴らか……」

「化け物め……」

ザワザワ ザワザワ

赤白「……」

青黒「……」

男「あ、えーと。あそこが肉屋だ」

「へいらっしゃ……男」

男「よう!こないだ買った燻製が無くなっちまってさ、買いに来たぜ」

赤白「……」

青黒「……」

「…………ど、どれを買うんだ?また燻製でいいのか?」

男「ふむ、そうだなぁ、青黒。決めていいぞ」

青黒「……」ジッ

「ヒッ……」

男「おいおい、こいつらは別にお前を食いはしねぇよ。過剰反応すぎるぜ?
主様も言ってただろう?辺境からきた民族だって」

子供「嘘だ!!そいつら絶対化け物だってとーちゃん言ってた!!!」

母親「こ、こらっ!!!何てこと言うの!!」

赤白「…………」ジロッ

母親「ひぃぃ!!」

男「…………」

青黒「…………貴様ら」

男「やめろ、抑えろ」

青黒「何故だ」

男「相手は子供だ」

青黒「子供ならなにを言ってもいいと言うのか!!」

キィィン!!!!


ザワッッッ

「こ、凍ったぞあの娘の周りが!!」

「や、やはり化け物だ!!!」

「こ、ここ殺される」

「逃げろっ!!」

ザワザワ ザワザワ

男「……おい」

「ひ、ひぃ……」ガタガタガタガタ

男「この燻製とその肉をもらおうか、いくらだ?」

「ぁ……え、えーと20文」

男「値上がりしてんじゃーか……ったく」チラッ

赤白「……」スッ

「ひぃぃぃぃぃ!!!」

赤白「……」

男「金払うだけだよ!受け取れっての!」

「…………」

赤白「……これで、足りるか?」

「…………あ、あぁ」

赤白「そうか」

男「……帰ろうか、二人とも(他の店みんな逃げやがって……くそっ」

赤白「……わかった」

青黒「…………」


【男の家】

男「……」ガラッ

赤白「……」

青黒「……」

男「……みんな、まだお前らを怖がっているだけだ」

赤白「気にしていない」

青黒「そ、そうだ、あんな雑魚共」

男「すまない」

赤白「……何故、謝る」

青黒「……」

男「ここまでの反応とは、予想外だった。俺のせいだ」

青黒「……お前が、謝ることは、意味がないだろう」

男「そうかもしれない、しかし」

赤白「なんだ」

男「お前たち、深い傷を負った顔をしている」

赤白「ッ!」 青黒「そんなことはないッッッ!!」

男「…………すまない……」

青黒「……なぜ、お前がそんなに」

赤白「傷を負った顔をしているんだ」

男「…………必ず、俺が何とかしてみせる。時間をくれ」

青黒「…………」

赤白「…………」

コンコン

男「!……誰だ」

「伝令に参った、男よ、赤白青黒両名を連れて特攻の詰所へ来い」

男「え?」

赤白「……?」

青黒「何用だ」

「隣国が攻めてくるという情報が里の周りに布陣させている斥候から入った」

男「!!」

赤白「ほぅ……」

青黒「戦か」


「詳しい内容は詰所で説明する、急げ」

男「…………わかった」

赤白「……」

青黒「……」

男「行くぞ」

詰所

男「ここだ」

赤白「ふんっ」

青黒「へぇ」

シーーーン

赤白「68人か、奥の部屋に12……80」

青黒「我々への殺気は市場の比じゃないな」

ザワッッッ

(こ、こいつら……一瞬で人数を)

(俺たちの殺気に全然)

男「ひぃぃぃぃぃ」

赤白「おい、なぜお前が怯えてるんだ」

男「特攻の奴らの殺気だぞ!?普通の部隊じゃねーんだよ特攻は。
何でもきたねーことはやっちまうウチの一族の暗部だ」

青黒「くだらんな」


「なにぃ!?化け物風情が」

青黒「…………」ギロッ

「!?」ゾクッッ

「お、おいどうした!」

「泡吹いて倒れやがった」

「こ、こいつら……」

ザワザワ ザワザワ

主「そこまでだ」

ピタッ


男「お、きたか」

赤白「主よ、お前の手駒共、使い物になるのか?」

「なんだとっっ!?」

「聞き捨てならん!」

主「やめんか」

赤白「答えろ」

主「俺が選りすぐった精鋭達だ、こやつらがおらんと里の平和はない」

赤白「……そうか」

青黒「弱そうな奴らだ、役に立つのか?」

「こ、こいつら言わせておけばっっ!!」

主「青黒には俺から言っておく、拳を降ろせ、すまないな」

「主様っ!我々もこいつらが使い物になるのか疑念を抱いております」

「そうだそうだ!」

「ここにいる全員がそうだ!」

「化け物だ!俺たちを殺すんじゃないのか!」

男「それはないっ!!!!!!」

ピタッ

赤白「……お前」

青黒「お、おい」

男「こいつらの無礼は俺の教育不足なせいだ。
皆、今は俺に免じて許してやって欲しい!
こいつらは絶対に里の皆に危害は加えない。約束する、俺を信じてくれ」

「そ、そういわれてもだな男」

男「この通りだ」

赤白「!!」

青黒「!?」

「や、やめろ。土下座なんて」

「お前がそこまでする必要はない」

「そうだぞ男、お前が謝ることは何もない」

「頭をあげろ」

男「どうか……どうか……こいつらを嫌わないでくれ……頼む」

「い、いや俺たちは嫌っているわけでは」

主「顔をあげろ」


男「…………」

赤白「男……」

青黒「なんでお前……」


主「赤白に青黒」

赤白・青黒「「!」」

主「ここにいる者たちは、一族の皆を守る為にはどんな事でもやると誓った。
かけがえのない者たちだ。俺の宝だ」

「主様……」

「…………主様」

主「そしてお前たち、この2人は俺の呼びかけに遥か彼方より来てくれた者たちだ」

「…………」

「…………」

主「彼女らを貶める言動は慎め」

「…………」

「…………」

主「双方、いいな」

「「御意」」

赤白「……わかった」

青黒「ああ」

主「男もそれでいいな」

男「……もちろんだ」

赤白「…………」

青黒「…………男」

主「では本題だ。時間がない一気に言うぞ。
東の山から隣国の歩兵約3000が攻めてくる」

「3000だと!?」

「そ、そんな大軍」

ザワザワ

主「敵の目的は併呑だろう、一族の危機とも言える。これまでならば」

「どういうことですか主様」

主「皆にも見せただろう、こ奴らの力を」

赤白「3000か」

青黒「1500ずつか、まぁまぁだな」

「ま、まぁまぁって貴様ら……」

「……」ゴクッ


主「今回は、こ奴らの実力を最も把握しておかねばならんお前達への絶好の機会だ。敵兵の討伐にはこやつら2人のみを出す」

ザワッッッ

「!!!?」

「無茶だっ!!!」

「主様っ!それはあんまりにも……」

男「マジかよ!?」

ザワザワ ザワザワ

主「行けるな?」

赤白「当然だ」

青黒「最近身体が鈍っていたところでな、丁度いい」

シーーン

主「ふっ……お前達には、これから自分達にどんな戦力が加わったのかを見てもらう。2人の後方にてあぶれて来た敵を始末しろ」

赤白「あぶれさせる?……どう思う?」

青黒「愚問だな」



主「では、行くか……ついてこい!!出陣!!」



赤白「……」チラッ

男「行ってこい、ケガするなよ」

青黒「……」チラッ

男「どうした?」

《どうか……どうか……こいつらを嫌わないでくれ……頼む》

赤白・青黒「「…………」」

男「?」

赤白「見ていろ」

青黒「そうだ。絶対に勝つから、見ていろ」

男「!…………わかった」ニコッ

赤白「ふっ」

青黒「……競うか」

赤白「いいだろう」

青黒「勝った方が……あいつに……戦勝報告を、しよう」

赤白「……なんだろう、魅力的に聞こえるな。何故だろう」

青黒「分からん……しかし、魅力的だろう?」

赤白「……絶対に勝つ」ニヤッ

青黒「勝つのは、私だ」ニヤッ

敵国大将「奴らの動きはどうだ!!」

斥候「はっ!現在陣地付近の砦で防戦することに決めた模様で、出てくる気配はありません!!」

大将「よぉし!!今日こそ長年の恨み晴らしてくれる!!!全部隊!!突撃せよ!!!

   生意気な彼奴らを殲滅し我が国の礎とするのだ!!!!いけぇ!!!!!!!!」


ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


男「う、うぉぉ地響きが……」


「お、おい大丈夫なのか」

「3000って言ってたな、近隣諸国4か国分は戦力を集めた計算になるぞ……」

「……いくらなんでも、多すぎだ」

主「落ち着け貴様ら、あの二人を信じろ」

「し、しかし主様……」

主「見ておれ、これから貴様らは新たな領域の戦いを目撃する」

「おっしゃああああどんどんいけやあああ男は殺し女は犯せ!!!いけいけいけぇ!!!」

「体調!!前方に人影1!!女です!!」

「あぁ!?女が一人だと?こんなところでか?まだ奴らの中心街へはヘブッ!?」

「隊長!?」

赤白「よくおらぶ虫けらだな、そこら辺にいる蚊のほうがまだ避けるぞ」

「な、お、お前!! ギャッ!!!」

「きゅ、急に炎が!? ウギャアアアアアア!!!」

「な、ななお前は……なんだ?」

赤白「なんだ……か……あの世で見物でもして理解しろ」

グアァァァァ!!!!

「ぬ、主様!?赤白の周りが!!!」

主「うむ」

「大火事じゃねぇか!!なんだありゃ!?もう何百人も炎の中に……」

主「奴は無尽蔵に炎を操ることが出来る、しかもまだ言霊を唱えていないとなると、お遊びなのだろうな」

「そん……な……」

「あれで手加減……だと?」



男「あいつ、笑ってやがる…………ッ!」


主「そして、奴が炎ならば、青黒は氷だ……ふん、派手にやっておるな」

「お、おいあっちを見ろ!!」

「え?」

「う、うわっ……山全体が凍って……?」

「な、なんなんだよお前は!!!ひぃぃ!!」

「ギャアアアアアアア殺さないでくれ殺さな……ギ……ググッ……」 ゴキッ

青黒「弱いな、なんだお前ら。どうしてそんなに弱い」

「や、やめ……ああああああ俺のあしがああああああ!!!」

「たすけてくれえええええ肺が凍っていき……グッ」 ゴホ

青黒「おいおい……もっと楽しませてくれる獲物はいないのか?」

青黒「くくくっ……これじゃあアイツに数で負けてるのか勝ってるのか分からないじゃないか……もっと」

「ひ、ひぃ……」

「くるな……くるなああああああああああ」

青黒「もっと……殺させろ」 ニヤァ




男「…………」

大将「こ、こんなバカな…………」

斥候「お逃げください!!奴らはすぐそこに!!一度撤退してギャァァァ!!!!!」

大将「……ひ」



赤白「終わったか?」

青黒「みたいだな、こいつが大将らしいぞ。誰かが言ってた」

赤白「ほぅ」

大将「い、命だけは……」

青黒「お前の命にどれだけの価値が?」

赤白「寝言は死んでから言え」

大将「や、やめ……あ、ぁぁぁ」


ボォッ!!!

大将「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」

赤白「ふむ」

青黒「結果は?」

赤白「今ので私がリードだろうな。1501だ」

青黒「ふん、絶対数えていないくせに」

赤白「そういうお前は?」

青黒「私はちゃんと数えたぞ。1504だった」

赤白「嘘だな、絶対数えていない。あんな粉々になった人間の氷塊から正確に人数を数えられるわけがないだろ」

青黒「うるさい……私が勝ったんだ」

赤白「……先に先勝報告をしたもの勝ちだ!!!」 ダダッ

青黒「あ!!こ、この!!お前卑怯だぞ!!!」ダダダッ


主「戻ったか」

赤白「戻りました主様」

青黒「大したことないな、奴ら」

主「そうか……」

「「「「「「「「…………」」」」」」」」

赤白(な、なんだ……この視線は)

青黒(……?)

主「…………男ならあそこにいるぞ、戦勝報告でもしてくればいい」

ハッ

赤白「そ、そうだ……私が先だ!!」ダッ

青黒「っ!!!負けるか!!!」ダダッ


男「…………」

赤白「お、おい……勝ったぞ」

青黒「見たか!!どうだ!すごいだろう私は」

赤白「私のほうがすごい!いっぱい殺したぞ!!焼き尽くしてやった」

青黒「いいや私だ!!みんな凍らせて粉々に砕いてやった」

赤白「やつらの断末魔たるや笑わせてくれるわ」

青黒「はははっ!気分がよかったぞ、やめてくれ!殺さないでくれってな……はっはっはっはっ」

赤白「ははっ!!私のほうだってやれやめてくれーーだの殺さないでくれーあついーーって散々言ってたわ」

青黒「あんな雑魚どもなら森でやってた訓練の標的のほうが100倍ましだな」

赤白「ふっ、確かにな……あ、それともう一つちゃんとこれは言わないとな!」

男「…………」

赤白「男よ、私はケガをしなかったぞ!」

青黒「!!……私もだ!ほめろ!無傷だ!」

赤白「我々は無傷で3000の人間を殺し尽くせた!!」

青黒「一人残らず殺せた!!」



赤白・青黒「「私たちは!勝ったんだ!!!男!」」



パァン!!!! 


パァン!!!!


赤白「…………ぇ」

青黒「………………ぁ……?」


男「……この、馬鹿野郎どもが!!!!」

×体調!
〇隊長!




orz

青黒「…………」

赤白「…………」

男「…………」

青黒「ふざける……な……」

キィン?

「お、おいあれ!」

「男の左腕が!!」

「こ、凍りやがった……」

「だ、大丈夫かよおい!」

ザワザワザワザワ

男「…………」

青黒「答えろ!!なぜ私たちが殴られなければならない!!!戦に勝ったのだ!!敵を殲滅した!敵を皆殺しにしたのだ!!

   褒められるならまだしも殴られる謂れはないだろ!!」

赤白「…………そうだ、我々は勝ったのだぞ。何が……馬鹿野郎だ、なにがっ!!!!」

ボォォゥ?

「こ、今度は」

「燃え……」

男「利き腕じゃないにしろ……凍らされて今は燃やされて……いてぇなくそったれ」 ギロッ

青黒「」ビクッ?

赤白「ふ、ふん……後悔しているか?今ならまだ謝れば許してやるぞ、我らを愚弄したその身を」

男「愚弄だ?事実を言っただけだろうが」

ボォォゥ?

「も、もうやめてくれ!殴っただけだろ!!?男にだって何か言い分がだなぁ!」

「やべぇぞ男の腕もう焼け落ちるんじゃねぇか」

「焼けただれて……もう見てらんねぇよやめろよぉ!!!」

赤白「まだ言うか? 私が手加減でそのうちやめるなどと思っているようなら甘いな……貴様ごときすぐに消してやれるんだ……

男「…………なんだって?」 

赤白「…………ぅ……」

男「お前らの言いたいことはそれだけか」

青黒(な、なんでこんな……平気そうな……)

赤白(……なんで……どうして……)

フッ

「き、消えたぞ……」

「男!!大丈夫か!今すぐ医療班のとこへ!」

男「話が終わってねぇ」

「で、でもおめぇ……」

男「……てめぇらは本当に、大馬鹿野郎どもだ」

青黒「っ!……このぉ」

赤白「…………」

主「そこまでだ」

青黒「主……」

赤白「……なにがだ」

主「お前たちは勝った。男への報告も済んだな。これで今日の戦は終わりだ、各自解散し家に帰れ。

  今日の戦への報償は後日与える。それでよいな」

赤白「ま、まだこいつとの話は終わってない!!」

主「それがどうした、ここで大勢の人間を巻き込む話ではないだろう。家に帰ってでもやれ」

青黒「こいつと同じ家になんて……」

主「帰りたくないか?ならこの里から去るがいい、二度と帰ってくるな」

青黒「なっ?!」

赤白「…………」

主「男よ」

男「なんだ」

主「こいつらは、まだ子供だ」

男「らしいな」

青黒・赤白「「なにぃ!?」」

主「……たのむ」

男「…………」

主「その腕は、どうする」

男「……いい」  スタスタスタ

青黒「…………」

赤白「…………」

主「はぁ……何をしている、はやくいかんか。やつの家に帰れ」


「男の腕……大丈夫かな」
「大丈夫じゃねぇだろあれは」
「だよなぁ」
「あいつら……すごかったなほんと」
「うーむ……というか治療しなくていいのか男は」

ざわざわざわざわ

主(さぁ……吉とでるか凶とでるか)

男の家



男「…………」


青黒「…………」

赤白「…………」


男「立ってないで座れ」

青黒「……」

赤白「……」

男「はぁ……どうすればいいかわからんって顔してんな、ふたりともだ」

男「チッ……座れっつってんだろ」ギロッ

青黒・赤白「「」」ビクッ?

男「さて、お前らは戦の前に俺に言ってくれたな。「絶対に勝つから見ていろ」って」

男「それで俺は思ったわけだ。こいつらなら力を使って敵を見事に追い返すだろうって。

  そりゃ多少ってかまぁまぁの数は殺すとは思ったさ、戦だ。しょうがない」

赤白「……」

青黒「……」

男「それがどうだ……てめぇら人殺しを、競争という遊びにしてやがったな」 ギロッ

赤白「!」

青黒「……そ、それは」

男「人の命ってのはてめぇらにとっては、ニヤニヤ笑いながら楽しみながら
 
  興奮しながらぶんどる遊びの玉かなんかか?あ?」

赤白「…………」

青黒「…………」

男「報告に来た時に笑い合ってたな、お前ら。敵兵の断末魔の叫びを、それを聞かずに容赦なく殺す自分たちの姿を思い起こして笑ってたな」

赤白「そ、それは……」

青黒「だ、だってそれは私たちが勝てばお前が喜ぶと……」

男「…………」ギロッ

青黒「思っ……て……」

男「いいか、敵は敵だ。容赦せずに向かってくる奴らは殺す。それはいい、しょうがない。

  でも向こうも人間だ、いろいろな事情を背負いこんで戦場に立ってるんだ。

  家の命令でしかたなく、家族を養うためにしょうがなく……そんな奴ら。無理やり徴兵された奴らがほとんどだっただろう」
赤白「…………それが、どうした」

男「どうした、だと?」

グイッ

赤白「ッ!そ、そうだ……それが」

男「お前はそういう奴らが降伏した後、虐殺したんだ。笑いながらな」

赤白「…………」

青黒「そんな……の!分からないじゃないか!!」

男「あ?」

青黒「全員がこの国を滅ぼしたい奴らだったかもしれないじゃないか!」

男「もしそれでも、奴らは真剣に戦っていただろう?」

青黒「そうだが、それは私たちだってこの国を守ろうと……」

男「それは奴らもそうだ。俺たちの国は戦争を仕掛けたこともあるからな。そして奴らは真剣に戦って

  負けを認めて命乞いをしたりもしていた。そうだな?」

青黒「…………」

赤白「そう……だ」

男「それを、てめぇらはただのお遊びで蟻を踏み潰すくらいの感覚で命を奪っていた」

青黒「そ、それは……」

男「いいか?たしかに奴らは俺たちにとって殺すべき敵だ。だが、奴らの国の民にとってはどうだ」

赤白「奴らの……?」

男「ああ……奴ら一人一人に、家族がいたはずだ。今も本人の帰りを国で待ってる

  大丈夫かな、生きて帰ってくるかなと祈りながら待っている奴らが大勢いるだろうよ」

青黒「そん……なのは……だって」

男「別にお前らが敵に勝ったのを怒ってるわけじゃないんだよ俺は。

  むしろ戦的には大勝利なんてもんじゃない。よくやったと思う……でも」

男「お前らはあまりにも、人殺しを楽しみすぎている」

赤白「…………それは、いけないことなのか?」

男「さぁな。ただ人によっては、俺の考えは甘いと断罪し、お前らの勝利を高く評価してお前らをほめたたえる奴もいるだろう」

青黒「男は、褒めてくれない」ボ゙ソッ

男「……この腕、見ろ」

赤白「痛そう、だな」

青黒「…………うん」

男「そりゃ、死ぬほど痛い」

赤白「まぁ一晩寝れば、治るだろう?私たちなら治るしな」

男「いいや。多分この左腕はもう死ぬまでちゃんと動くことはないだろ」

赤白「!?……そ、そんなに?だ、だって私たちならそれぐらい」

男「お前らとそこは違うからな、もうこの腕は治らない」

青黒「そ……そん……」サァァァ

男「さて認識を改めたところで。この腕をお前ら、改めて見てどう思う」

赤白「……」

青黒「……すま……ない」

男「お前らに戦意喪失して命乞いした奴らは……治らないどころか」


男「……永遠に、笑ったり泣いたり、こうやって謝られたり、心配されたり……できない」


赤白「!!」

青黒「!!」

男「それが分かってて、お前らは楽しみながら彼らの命を奪ったのか?ちげぇだろ」

赤白「わ、わたしは……」

青黒「…………ち、ち……そんな……だって……だって」ポロッ

男「そこでその反応なら、まぁまだ救いようはある」

赤白「……」

青黒「……ぅぅ……」

男「心配してくれて、ありがとうな、青黒」ナデ

青黒「動かすな……痛いんだ…ろ」

男「ああ、痛い。でも、お前らが楽しんで人の命を奪っているところを見たときの方が」



男「俺は本当に……痛かったよ」

赤白「そんな顔……するな……しないで…………」

青黒「……ごめん……ごめん、なさい」

男「お前らには、人の命を……もっと大事に考えてほしい……俺のわがままかもしれんが……それでもだ」

男「お前らに、将来大切な人が出来て、その人が遊びみたいに殺されてみろ……どうなる」

赤白「大切な……」

青黒「人……」

男「そうだ」

赤白「……すごく……すごく、痛い。ここが」

青黒「そう……痛い」

男「それが分かれば、それでいい。何回も言うが、敵を殺すのはいいんだ。ただ……戦いを、人の命のやり取りを遊ぶな」

赤白「…………わかった」

青黒「うん……」

男「じゃあ、話は終わりだ。こっちにこい」 グイッ


赤白「ぁ」

青黒「ぅ」

男「過程は落第点だが……結果として、お前らはこの国を救ってくれた。ありがとう」 ナデナデ

男「ありがとうな」ニコッ


赤白「……ぁ……ぁぁぁぁああああ!!!!」

青黒「ぅ……ぅわぁぁぁぁっぁぁ!!!」

男「泣くな泣くな、んでしがみつくな。服が汚れるだろ……ははっ……ッ」」

赤白「ごめん……ごめんなさい、男……」

青黒「もう……遊ばないから……真剣に……やるからぁぁぁ……」


男「真剣にっつぅか……なんだかなぁ……はは……は……っ……そろ……そろ……もう無理だ」

バタッ

赤白「男!?」

青黒「ど、どうし……ひどい熱だ!!」

赤白「……意識を失ってる。手足が熱をもって体力を奪ってるんだ……青黒!!」

青黒「うん!……これで冷やしたけど…………」

赤白「布団へ運ぶぞ!!」

男「…………ぅ……」

赤白「…………」

青黒「…………治らないの、かな」

赤白「そう、みたいだな」

青黒「これから先、ずっと?」

赤白「……そうみたいだ」

青黒「私たちのせい……で」

赤白「そうだ……」

青黒「さっき、大切な人が殺されたらって……その時私は……その」

赤白「同じだ、私だって……」

青黒「その人の……腕を……私たちは」

赤白「ああ、殺した。もう治らないというのは、そういう……」

青黒「赤白……」

赤白「……なんだ」

青黒「私、今までにないぐらい……ここが、痛い……痛いよ……」

赤白「ああ……私もだ……どうしようもなく、痛い」

青黒「少しなら分かった気がする……私たちが楽しんで殺してしまった奴らの中には」

赤白「誰かにこういう風に思われていたりした人も、きっといたんだな……」

青黒「…………」

赤白「…………」

男「…………」スゥスゥ

主の館

側近「大丈夫でしょうか男は」

主「あの腕の状態ならば、障害が残るだろうな。一生まともには動かせまい」

側近「なっ!?そんなに重症なのですか!?男が平気な顔をしているので私はてっきり凍らされたり焼かれたりしたのは表面だけで大した傷ではないのかと」

主「腕の筋繊維が全部凍らされて燃やされた、普通ならば死ぬほどの激痛が襲っていたはずだ」

側近「……そんな」

主「まぁ、奴の頭の中はそんなことよりも大事なことがあったみたいだがな」

側近「男の価値観は、前に主様がおっしゃった通りで?」

主「そうだ、あんなに人の命を軽く潰す様を見せられてはな……堪らなかっただろう」

側近「……しかし、戦力的に見れば」

主「ああ。だから今頃家で喧嘩の続きをしているだろうな。分からんだろうからな奴らは男の価値観は」

側近「うーむ……」

主「まぁ、最終的には理解させるだろう。男はそういうのは意識的にかどうかはしらんがうまい。

  戦術的には俺としては全滅させた事を高く評価する。だが奴らには殺戮機械になってもらう予定はないのでな」

側近「男の説教?が必要とお考えで」

主「説教というか価値観の押し付けだがな。奴もある程度戦で人の命が消えることに関しては認識しているだろう。

  そんなに理不尽な??り方はしない筈だ。非難すべきところはもっと奥のことだろうしな」

側近「奥、ですか」

主「そうだ。そこをあの二人が理解でき、考えを改められるのならば……これ以上強力な戦力はなくなるだろうな」

側近「…………」

主「大事なことなのだよ」


主「人の命を奪うだけが戦いではないのだからな」

効果音のところ?になっててギャグかとorz
!!に変換お願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月19日 (水) 17:56:41   ID: p3i0CdRH

はよはよ

2 :  SS好きの774さん   2014年02月24日 (月) 07:52:24   ID: 6Tih16zR

同じくはやく読みたいです続き

3 :  SS好きの774さん   2014年02月26日 (水) 16:59:23   ID: QulDbNv8

面白い 続き読みたいな

4 :  SS好きの774さん   2014年02月28日 (金) 15:24:45   ID: 95CXZ8sn

面白いけど男がいろいろと察しが悪すぎて馬鹿すぎる。

5 :  SS好きの774さん   2014年02月28日 (金) 17:48:46   ID: 7akGnqfh

男もう少し賢くしようぜ

6 :  SS好きの774さん   2014年03月01日 (土) 18:35:10   ID: TxWr9yBT

興味深いスレだ。続けたまえ

7 :  SS好きの774さん   2014年03月01日 (土) 23:47:30   ID: emD7YVP-

とても面白い

8 :  SS好きの774さん   2014年03月02日 (日) 21:33:25   ID: 495QJ9cn

すごく続きが見たい

9 :  SS好きの774さん   2014年03月03日 (月) 06:12:01   ID: x1sgok6d

がむばれ

10 :  SS好きの774さん   2014年03月06日 (木) 11:35:45   ID: mgggWdOu

続きが気になりすぎて毎日見てる

11 :  SS好きの774さん   2014年03月12日 (水) 22:31:24   ID: eyhUIZiB

おもしろいです 楽しみにしてます

12 :  SS好きの774さん   2014年03月13日 (木) 01:49:02   ID: OWhA6FYG

何時間に一回は覗いてしまう

13 :  SS好きの774さん   2014年03月14日 (金) 20:03:59   ID: NFCo1h7e

みんな可愛いな

14 :  SS好きの774さん   2014年03月17日 (月) 00:17:02   ID: BMGhtXkO

やべぇ、ガチで面白い

15 :  SS好きの774さん   2014年03月22日 (土) 20:53:08   ID: oNnY6UGn

更新まだかなー

16 :  SS好きの774さん   2014年03月23日 (日) 23:26:17   ID: x14l3BP5

おもしろいなぁ

17 :  SS好きの774さん   2014年03月24日 (月) 21:28:52   ID: y3Y_LUE1

いいね

18 :  SS好きの774さん   2014年03月25日 (火) 02:11:04   ID: hCHzLBs0

男蚊帳の外過ぎしかも何にも気づかないww

19 :  SS好きの774さん   2014年03月26日 (水) 09:57:52   ID: SmSr1gzF

白○ ·········○にはいるあの漢字の読み教えて

20 :  SS好きの774さん   2014年03月26日 (水) 16:44:53   ID: crjn8-uj

↑サギだと思われ

21 :  SS好きの774さん   2014年03月27日 (木) 10:57:31   ID: okxAUY2P

続きみたいな(((o(*゚▽゚*)o)))

22 :  SS好きの774さん   2014年03月28日 (金) 18:06:24   ID: 5-qgMmnX

続ききになる

23 :  SS好きの774さん   2014年04月02日 (水) 13:16:52   ID: ndcmG395

おい








おい!早く!

24 :  SS好きの774さん   2014年04月02日 (水) 21:25:17   ID: uPicUMEj

男を覚醒させたほうがいいな

25 :  SS好きの774さん   2014年04月03日 (木) 00:29:58   ID: SoyE41bh

はよ

26 :  SS好きの774さん   2014年04月06日 (日) 00:55:58   ID: OgD4UY-O

契約って悪魔?!
男は何とするんだろ
楽しみすぎる

27 :  SS好きの774さん   2014年04月08日 (火) 00:31:54   ID: QIm-SD8P

続きー!

28 :  SS好きの774さん   2014年04月16日 (水) 02:15:47   ID: YkeHgx8k

おもしろいわ

29 :  SS好きの774さん   2014年04月18日 (金) 01:37:53   ID: sG9aa-h0

続き期待してます!!

30 :  SS好きの774さん   2014年04月18日 (金) 03:08:38   ID: dY2yDtPV

続きを是非!

31 :  SS好きの774さん   2014年04月19日 (土) 05:12:57   ID: 1oOUbOwr

花右京メイド隊を思い出した奴は前に出るんだ

32 :  SS好きの774さん   2014年04月21日 (月) 19:50:20   ID: RqO2GERr

はよはよ

33 :  SS好きの774さん   2014年04月24日 (木) 16:13:53   ID: 2WI63ZdG

これ考えてるとき頭の中どうなってるんだろ

34 :  SS好きの774さん   2014年04月26日 (土) 11:50:49   ID: hlPIj4ln

早く続編をお願いします

35 :  SS好きの774さん   2014年04月28日 (月) 23:26:31   ID: r9rZ5qRd

はよお

36 :  SS好きの774さん   2014年04月29日 (火) 15:03:01   ID: Xkv5NpUf

白とアリスを重ねてしまう

37 :  SS好きの774さん   2014年05月04日 (日) 01:12:33   ID: pzXEUNMz

速く続きお願いします!

38 :  SS好きの774さん   2014年05月05日 (月) 22:28:56   ID: -pLZjbCQ

GWにすら更新ないって事は失踪したかな...

39 :  SS好きの774さん   2014年05月07日 (水) 17:35:27   ID: JJNPmEeM

超期待です

40 :  SS好きの774さん   2014年05月08日 (木) 02:28:45   ID: aCbQQTcV

続きはよ

41 :  SS好きの774さん   2014年05月10日 (土) 02:26:30   ID: UhdtzFo4

頼む〜かいてくれ〜(/ _ ; )唯一の楽しみなんだ

42 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 01:07:31   ID: UkQHCFCz

小説にしようぜ

43 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 03:06:15   ID: DNhct9Vb

最初は中2臭いと思ってたけど気付いたらのめり込んでたので早く続きを書いてください黒と白の絡みがみたいです

44 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 05:15:48   ID: EoP8etVb

この方の過去作を誰か教えて下さい

45 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 20:52:37   ID: BOQeUoHz

続きはよ

46 :  SS好きの774さん   2014年05月11日 (日) 21:32:26   ID: rE8t_0CU

これは、マジ面白い。
革命だーーーーーー!

47 :  SS好きの774さん   2014年05月12日 (月) 14:40:30   ID: AgRZ2as0

バン   はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/
  ̄ ̄\/___

48 :  SS好きの774さん   2014年05月12日 (月) 21:39:32   ID: isSq4NIR

作者さんTwitterしてて過去作いくつか教えてくれてるよ
@black_cat_1206

49 :  SS好きの774さん   2014年05月12日 (月) 23:24:46   ID: fQbVcw2O

ありがとうございます!

50 :  SS好きの774さん   2014年05月16日 (金) 18:49:45   ID: Ruq-A91b

はよ、続きはよ

51 :  SS好きの774さん   2014年05月21日 (水) 12:09:31   ID: YfhaV9Dj

早く続きが読みたいです

52 :  SS好きの774さん   2014年05月22日 (木) 14:59:36   ID: fPtKdvXw

続きはよ

53 :  SS好きの774さん   2014年05月29日 (木) 04:40:33   ID: 1l0qU0UF

はよはよ

54 :  SS好きの774さん   2014年05月31日 (土) 22:08:04   ID: d0EMpS8_

あれ?
途中で

55 :  SS好きの774さん   2014年06月01日 (日) 00:48:27   ID: okgF5nfe

じらすの

56 :  SS好きの774さん   2014年06月02日 (月) 09:18:54   ID: f_gtRkw7

めちゃくちゃおもろい

57 :  SS好きの774さん   2014年06月03日 (火) 23:47:17   ID: JCOXQFxA

続きが早く読みたい

58 :  SS好きの774さん   2014年06月04日 (水) 22:54:50   ID: 6s70BkfE

まだかな

59 :  SS好きの774さん   2014年06月05日 (木) 08:18:41   ID: AlQ8Fm8K

さいこーにおもしろい
続きはよ

60 :  SS好きの774さん   2014年06月08日 (日) 03:10:10   ID: rPenl5kD

続きはよ

61 :  SS好きの774さん   2014年06月09日 (月) 23:19:30   ID: _mq74J2H

はよ

62 :  SS好きの774さん   2014年06月11日 (水) 23:48:14   ID: GYnrdtSs

まだー

63 :  SS好きの774さん   2014年06月12日 (木) 12:25:07   ID: 2IFJpFXn

いいところで切りますねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

64 :  SS好きの774さん   2014年06月12日 (木) 12:58:02   ID: sXjF3cDn

まだー?

65 :  SS好きの774さん   2014年06月12日 (木) 18:16:11   ID: bsER4gTf

続き読みたいですな

66 :  SS好きの774さん   2014年06月12日 (木) 22:16:15   ID: uOW6eKfE

応援してます

67 :  SS好きの774さん   2014年06月15日 (日) 04:08:40   ID: tHdFiTgN

まだかなー

68 :  SS好きの774さん   2014年06月18日 (水) 20:52:22   ID: woV0rBGl

まっとるぞ

69 :  SS好きの774さん   2014年06月19日 (木) 00:16:56   ID: 6YuKBKmr

>>1のペースでいいから完結させやがれ下さい!

70 :  SS好きの774さん   2014年06月22日 (日) 12:28:31   ID: NOF-BlNi

ラノベより面白いな

71 :  SS好きの774さん   2014年06月26日 (木) 11:49:48   ID: mZvSff6j

なかなかおもしろい 続きはよ

72 :  SS好きの774さん   2014年06月28日 (土) 23:23:36   ID: LPNyalng

続きみたいな

73 :  SS好きの774さん   2014年06月29日 (日) 02:51:48   ID: FPv43I9m

続きはよはよ

74 :  SS好きの774さん   2014年06月29日 (日) 10:11:21   ID: G3Nk0py9

はよはよ

75 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 17:20:00   ID: 3WAR4xSu

面白いです

76 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 18:31:46   ID: SiFt--3-

はっやっくっ

77 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 23:08:10   ID: OtNDJMAh

続きはよ

78 :  SS好きの774さん   2014年07月03日 (木) 16:44:48   ID: uyCL92wA

完結楽しみにしてる

79 :  SS好きの774さん   2014年07月06日 (日) 23:36:10   ID: xs5SEPN9

おもしろい!

おもしろい!

80 :  SS好きの774さん   2014年07月07日 (月) 06:47:45   ID: Ytk_SjWo

>>70ラノベ嫌い乙

81 :  SS好きの774さん   2014年07月08日 (火) 00:51:34   ID: KlOsl_cr

更新チェックして更新されてた時超嬉しいのは俺だけ?

82 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 02:40:48   ID: xPf2n937

>>81
俺もだ

83 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 20:18:37   ID: F8CumTho

更新はよはよ

84 :  SS好きの774さん   2014年07月14日 (月) 00:55:16   ID: 4L7MZI-R

アニメ化してほしいと思ったのは自分だけではないはず。

85 :  SS好きの774さん   2014年07月14日 (月) 03:01:41   ID: B-3X_Eb-

僕の誕生日に最高のSSに出会えた…

86 :  SS好きの774さん   2014年07月15日 (火) 02:29:31   ID: w_kIcXWQ

>>84
俺もだ

87 :  SS好きの774さん   2014年07月19日 (土) 00:43:59   ID: HPHq20p0

そろそろ続きみたいぞよ?

88 :  SS好きの774さん   2014年07月21日 (月) 14:42:23   ID: -7XNeXSG

まだかね

89 :  SS好きの774さん   2014年07月23日 (水) 00:09:51   ID: df-esmmV

コメント凄い数だな!はじめてこんなあんのみたよ
でも、わかるわこのスレ超面白い!!
次が待ち遠しいよ、頑張ってください1さん

90 :  SS好きの774さん   2014年07月23日 (水) 15:06:04   ID: oekyjWUQ

ハリーハリー

91 :  SS好きの774さん   2014年07月28日 (月) 23:29:48   ID: QwVyj97U

続きまだですか?

92 :  SS好きの774さん   2014年07月30日 (水) 19:17:32   ID: igBeC8EI

続き書いてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

93 :  SS好きの774さん   2014年08月02日 (土) 15:34:32   ID: q-zEUhxr

作者あきちゃったんかな...

94 :  SS好きの774さん   2014年08月04日 (月) 22:58:45   ID: nNURcMGK

更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

95 :  SS好きの774さん   2014年08月05日 (火) 00:52:05   ID: ov3SXY_s

更新きてるじゃん!
ありがとうございます!!

96 :  SS好きの774さん   2014年08月06日 (水) 23:10:28   ID: 8HxOHPAP

うおーー!!更新やん!!

97 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 01:48:15   ID: J7quQgyr

おー更新待ってました!!!

98 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 10:40:01   ID: tW4jzTIP

次の更新が待ち遠しい!!

99 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 01:06:23   ID: owz3nR4R

面白すぎる!やべぇぇぇ!!

100 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 12:10:01   ID: OzhFEY5x

更新はよはよ
おもしろい!

101 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 01:11:29   ID: 2IWW0m3u

最高だよ!!!

102 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 01:12:44   ID: BfLxk0pq

おもしれえ!
急がなくていいから質を落とさずしっかり完結してくれ!

103 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 02:05:59   ID: mD9wCuHW

すごい面白いです!アニメになんないかな~

104 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 05:21:59   ID: NYBQ0sbf

おいついた!
とても面白いです、応援してます!

105 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 20:04:03   ID: 3KiBmCeM

はよお

106 :  SS好きの774さん   2014年08月12日 (火) 02:51:07   ID: AWp6g_C7

売れれば著作権でがっぽがっぽ

107 :  SS好きの774さん   2014年08月12日 (火) 12:32:57   ID: j08z748r

とても面白い!
更新よろしくお願いします!!

108 :  SS好きの774さん   2014年08月13日 (水) 06:20:03   ID: ai-snjqZ

あれ?

109 :  SS好きの774さん   2014年08月15日 (金) 02:52:50   ID: L3Pshbda

現在更新なし・・・

110 :  SS好きの774さん   2014年08月16日 (土) 00:26:10   ID: CVoKHGPa

とても面白いです! 続きがはやく見たいです!

111 :  SS好きの774さん   2014年08月19日 (火) 01:32:39   ID: 5jKK9_-3

黒執事みたいでおもしろい

112 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 16:43:44   ID: 0ZUArOZ9

まだかな…

113 :  SS好きの774さん   2014年08月28日 (木) 15:33:39   ID: uML0juRk

はよ!

114 :  SS好きの774さん   2014年08月28日 (木) 20:25:56   ID: loxzGaJ_

このスレコメント多い順で検索したら一ばん

115 :  SS好きの774さん   2014年08月29日 (金) 21:54:22   ID: fX7Jt0AX

続きはどうなったのーーーーー

116 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 03:37:37   ID: RWyKgCWv

はよはよ

117 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 01:40:48   ID: YVJ_WOkB

そろそろ一ヶ月、更新時期やね!

118 :  SS好きの774さん   2014年09月03日 (水) 00:12:43   ID: 6Gq46aNM

はよ更新

119 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 14:41:18   ID: Zpl_P3AB

面白い

120 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 10:30:13   ID: VGNicYC7

早く続きお願いします

121 :  SS好きの774さん   2014年09月06日 (土) 05:22:26   ID: 1RKhfcTK

まだ?

122 :  早くε-(´∀`; )   2014年09月07日 (日) 23:23:07   ID: EEUTnb2P

面白いから早くしてほしい。
白好き。

123 :  SS好きの774さん   2014年09月09日 (火) 10:29:07   ID: jxse1J4-

更新はよ

124 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 03:35:00   ID: lTwF-HVh

めっちゃワクワクしてる

125 :  SS好きの774さん   2014年09月12日 (金) 20:26:32   ID: HDZjJGx5

更新はよ

126 :  SS好きの774さん   2014年09月13日 (土) 18:27:45   ID: J6lTsy_2

マダー?

127 :  SS好きの774さん   2014年09月13日 (土) 22:34:52   ID: NXXWXAxq

早く、早く

128 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 12:28:51   ID: xrvGY8bG

かなり質の高い作品だね……
更新期待

129 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 23:53:10   ID: 8sMmeUUH

べ、別に期待なんてしてないんだからねっ

130 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 00:17:10   ID: Tk2M1B1d

続きが見てー!

131 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 13:17:38   ID: uxB-IKiS

続きみたいze

132 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 07:29:00   ID: BL0u5q8S

更新はよ

133 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 19:27:59   ID: HQfhH-Mt

楽しみ〜!

134 :  SS好きの774さん   2014年09月19日 (金) 04:29:38   ID: OH96ouH9

続きがみたいのじゃ!

135 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 12:15:03   ID: aKhTUGOb

続きがみたい〜

136 :  SS好きの774さん   2014年09月24日 (水) 20:22:30   ID: 9toVr9jH

続きまだー?

137 :  SS好きの774さん   2014年09月24日 (水) 21:23:14   ID: jA11tlxA

続きがよみたい

138 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 23:09:01   ID: GvRfM9Ak

はよ
はよ

139 :  SS好きの774さん   2014年10月01日 (水) 13:47:39   ID: 5iZBFHYc

名作だ。続きをラストまで読みとうございます

140 :  SS好きの774さん   2014年10月01日 (水) 21:34:57   ID: YmDGbr5W

失踪かな…

141 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 11:58:43   ID: QkTqz_zg

元スレに1っぽい書き込みあるな

142 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 21:37:01   ID: RSa_yqA5

マダー?

143 :  SS好きの774さん   2014年10月05日 (日) 22:31:23   ID: esNdAo1x

144 :  SS好きの774さん   2014年10月12日 (日) 23:44:12   ID: znuzbkSu

お願い

145 :  SS好きの774さん   2014年10月14日 (火) 04:40:54   ID: BLhG6UR7

かつてないほど更新ないw

146 :  SS好きの774さん   2014年10月14日 (火) 17:27:39   ID: vbqmK5IV

はーやーくー

147 :  SS好きの774さん   2014年10月14日 (火) 19:38:24   ID: J2yIM7Ol

頼む
書いてくれ
頼む!

148 :  SS好きの774さん   2014年10月18日 (土) 22:09:10   ID: 6MTdvlIq

まだまってるぞ

149 :  SS好きの774さん   2014年10月22日 (水) 18:52:27   ID: 9IMopVFv

はよ

150 :  SS好きの774さん   2014年10月25日 (土) 04:50:56   ID: Dw4p4R5q

黒可愛いっ!

151 :  SS好きの774さん   2014年10月28日 (火) 01:02:22   ID: j6SFk0r-

支援

152 :  SS好きの774さん   2014年10月31日 (金) 20:46:01   ID: YEy7Lw8T

11月なるぞー

153 :  SS好きの774さん   2014年10月31日 (金) 22:32:32   ID: VZi1HXA0

100円あげるから書いて

154 :  SS好きの774さん   2014年11月04日 (火) 23:17:03   ID: ryCQjsl_

まだ待ってるの俺だけ?

155 :  SS好きの774さん   2014年11月05日 (水) 19:10:12   ID: LO9S9kW5

俺も待ってるぜ!

156 :  SS好きの774さん   2014年11月05日 (水) 19:22:51   ID: jT5ypXB9

なあ、頼むよ書いてくれよ

157 :  SS好きの774さん   2014年11月06日 (木) 01:26:33   ID: ytUWCb7Y

あと3年はまつ

158 :  SS好きの774さん   2014年11月09日 (日) 21:55:23   ID: DxS0lXoV

スタート1年前なのか…
気になるなー
完結してから読みたかったよ

159 :  SS好きの774さん   2014年11月13日 (木) 20:52:51   ID: v5M_4FKq

続きまってます

160 :  SS好きの774さん   2014年11月13日 (木) 21:20:22   ID: ngA-pxQ7

書いてくださいお願いします

161 :  SS好きの774さん   2014年11月16日 (日) 20:00:16   ID: cVeS8Nl4

なんか更新きたけど唐突な過去話かよw
それでも書いてくれて本当にありがとうございます、おかげで今日外にでれそうですw

162 :  SS好きの774さん   2014年11月17日 (月) 10:21:12   ID: mTbiHQDY

更新ありがとうございます!
おもしろすぎ!

163 :  SS好きの774さん   2014年11月17日 (月) 10:29:19   ID: pVI5gwZ0

更新キターーーーーーーーー!!!!!!!
待ってましたあぁ!!!!!!!!

164 :  SS好きの774さん   2014年11月18日 (火) 00:20:13   ID: 3JtLXswS

きたーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

165 :  SS好きの774さん   2014年11月19日 (水) 22:57:23   ID: s27sQjk4

キターーーー!!!!

166 :  SS好きの774さん   2014年11月20日 (木) 07:09:36   ID: VpVoUsMa

キターーーー!!!!
これを待ってた!

167 :  SS好きの774さん   2014年11月22日 (土) 14:33:40   ID: FcZNwqxt

更新きたぁぁああああああ!!!
嬉しすぎて隣にいた友達に幸せだーって抱きついたら付き合うことになったぁぁぅぁああああああああああああ

このSSのおかげで彼女できまきた

168 :  SS好きの774さん   2014年11月23日 (日) 23:17:17   ID: s6FGD74_

っっっっっイエィ

169 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 02:58:35   ID: gzOuJZ6Q

これは良いSS。
期待してます。

170 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 17:39:03   ID: yto41Dai

普通に面白い

171 :  SS好きの774さん   2014年12月01日 (月) 07:34:38   ID: 6kZwv42w

続きが見たいです!

172 :  SS好きの774さん   2014年12月03日 (水) 15:02:36   ID: KqSLd4ZK

テスト週間そっちのけでこればっかり見てる

173 :  SS好きの774さん   2014年12月05日 (金) 04:59:16   ID: jPFpcuUU

更新まだかな〜

174 :  SS好きの774さん   2014年12月10日 (水) 21:35:55   ID: VDb6Iccm

更新まってまさす

175 :  SS好きの774さん   2014年12月12日 (金) 17:37:36   ID: HalTzvCt

続き待ってます

176 :  SS好きの774さん   2014年12月13日 (土) 10:17:17   ID: yVTLJlis

面白すぎる、続き待ってます。

177 :  SS好きの774さん   2014年12月15日 (月) 18:53:23   ID: P0-eLvc6

おもしろい

178 :  SS好きの774さん   2014年12月16日 (火) 01:30:01   ID: oFVYtXbg

はやくー!

179 :  SS好きの774さん   2014年12月18日 (木) 01:05:12   ID: mc6Slj-9

めっちゃ面白い
続きに期待

180 :  SS好きの774さん   2014年12月20日 (土) 06:56:49   ID: tuJqV4Il

11月の更新日に初めて読んでから一ヶ月

続きはよ

181 :  SS好きの774さん   2014年12月21日 (日) 20:32:21   ID: m1MzBqRz

ありがと

182 :  SS好きの774さん   2014年12月22日 (月) 15:41:45   ID: Hcwc66Q5

いやっほぉぉぉぉぉぉう!!

183 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 14:01:27   ID: X25B7N-2

すごく面白い
これエロゲになんねぇかな

184 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 16:57:49   ID: EzcvF8wn

今回更新早いな・・・
・・・続き来てるじゃねえかあああぁぁぁぁぁ!!!

185 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 19:25:17   ID: IykjDdo-

久しぶり面白いと思ったSS
続きはよ!!

186 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 22:04:29   ID: CaBppALQ

おもれー!

187 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 23:00:37   ID: zLPXbnv1

お も し ろ い!!!!!!!!

188 :  SS好きの774さん   2014年12月26日 (金) 03:44:19   ID: ibYyPgGR

続きはよぉ!!!!寒いだろうが!!!

189 :  SS好きの774さん   2014年12月26日 (金) 11:47:32   ID: U9BpKcW7

続きみたい

190 :  SS好きの774さん   2014年12月26日 (金) 21:45:40   ID: 2mfLh4qy

まだかー

191 :  SS好きの774さん   2014年12月28日 (日) 07:41:12   ID: FQhQPdYd

かつてない程のコメント数だね。
俺も楽しみにしてるね

192 :  SS好きの774さん   2014年12月28日 (日) 23:52:23   ID: teJG7ysp

おもしろ〜い!
続き楽しみにしてます♪♪♪
何気に初コメw

193 :  SS好きの774さん   2014年12月29日 (月) 02:09:39   ID: pfkqVkSb

続きに期待!

194 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 12:06:17   ID: Pa0BeKDy

久々に見たら更新されてた!やった!おもしろい!はよ続きが見たい!頑張ってください!

195 :  どこにでもいる774さん   2014年12月31日 (水) 07:53:16   ID: gGX23PAn

SS作者さんはもう、続きを書き続けるしかないんだよっ

196 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 21:02:18   ID: 4TcH1_Fo

更新きたか。もうちょっと生きてみるか

197 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 21:40:42   ID: aiEo8oQ1

なんだこれ。面白い。

198 :  SS好きの774さん   2015年01月04日 (日) 20:04:32   ID: ypQ2Kbc-

早く続き書いてください!

199 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 14:45:04   ID: TVPhvJlE

私、続きが気になります!!

200 :  SS好きの774さん   2015年01月08日 (木) 17:35:18   ID: Rn9xLqpE

はやくー
早く完結させてよー

201 :  SS好きの774さん   2015年01月09日 (金) 18:10:57   ID: oqSxKUWP

おもしろいです!!
ゆっくりでいいので頑張ってください!!

202 :  SS好きの774さん   2015年01月10日 (土) 18:23:48   ID: UwaaJuKg

≪1がんばってー

203 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 00:04:03   ID: Wmv2v8m1

気になりすぎて喉に飯通らん

204 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 00:21:16   ID: lKoVEvzr

うぉぉー!
続き見たいー!

205 :  SS好きの774さん   2015年01月12日 (月) 13:47:42   ID: 7MaxMep_

面白すぎ!
続き楽しみにまってます!

206 :  SS好きの774さん   2015年01月12日 (月) 23:27:58   ID: qtCKQVZW

おい 







おい

207 :  SS好きの774さん   2015年01月14日 (水) 00:11:19   ID: wKiuhIhy

はよ

208 :  SS好きの774さん   2015年01月14日 (水) 16:17:56   ID: 5-rBiSTj

はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン


209 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 17:53:00   ID: IKmuFzkA

続きが気になる…

210 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 22:22:06   ID: 3NjYf-fy

これもうやらんの?

211 :  SS好きの774さん   2015年01月20日 (火) 18:43:16   ID: OivKHEUd

久しぶりに神ss見た希ガス

212 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 03:09:47   ID: lQQexBzi

MADAKANE

213 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 18:36:12   ID: w2MZde49

早くщ(゜▽゜щ)

214 :  SS好きの774さん   2015年01月31日 (土) 09:20:53   ID: vH_xsmX0

希望は潰えた

215 :  SS好きの774さん   2015年01月31日 (土) 20:47:27   ID: 9KaHizdC

おもしろい
続きまだかな?

216 :  SS好きの774さん   2015年02月04日 (水) 17:43:41   ID: kEOLLvlT

俺はまってる

217 :  SS好きの774さん   2015年02月10日 (火) 14:15:03   ID: CTvbhXiw

はやく~楽しみすぎて死ぬ~

218 :  SS好きの774さん   2015年02月11日 (水) 18:49:25   ID: fmxTG9-P

去年から更新がない...

219 :  SS好きの774さん   2015年02月11日 (水) 22:37:24   ID: wR6v3tEb

またコメしてしまった...
はよ 楽しみなんやー

220 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 02:23:39   ID: YtKdohz1

ブクマしてから早一年…
希望は潰えた

221 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 17:26:12   ID: xE6LcNvo

また長期の沈黙期間
今は耐えるしかない

222 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 19:20:35   ID: 3ddxqnXm

期待

223 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 20:42:44   ID: JE3Ig3pt

時は金なり法隆寺

224 :  SS好きの774さん   2015年02月14日 (土) 11:33:32   ID: 5vwxD78_

チョコを貰えなかった弟がショックで死にそうなんです!!
更新お願いいたします

225 :  SS好きの774さん   2015年02月15日 (日) 23:58:43   ID: 6YB7ALaa

読みたすぎて腕震えてきた

226 :  SS好きの774さん   2015年02月16日 (月) 00:51:12   ID: w5m2EeRw

頑張ってくれ!

227 :  SS好きの774さん   2015年02月16日 (月) 03:00:14   ID: FxWDF361

風が吹けば桶屋が儲かる

228 :  SS好きの774さん   2015年02月26日 (木) 01:47:08   ID: _GOFqXDY

応援してるから

229 :  SS好きの774さん   2015年03月01日 (日) 07:21:39   ID: lj21Zkao

続き書いて、どうぞ

230 :  SS好きの774さん   2015年03月03日 (火) 01:08:29   ID: dfKzA15E

更新頼む、マジで

231 :  SS好きの774さん   2015年03月08日 (日) 07:28:10   ID: S2nVCuUi

ダメなのか?

232 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 13:08:58   ID: loYGM4pO

がんばってぇぇぇぇ

233 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 16:33:40   ID: 31C4FrNH

この米でおそらく最後になるであろう
見んな、応援蟻我党!!自戒もオタ野染みに!

234 :  SS好きの774さん   2015年03月15日 (日) 08:19:26   ID: GScErV8j

未だに保守してくれてるからまだ我慢だ

続きは4月らしい

235 :  SS好きの774さん   2015年03月15日 (日) 12:41:48   ID: nGDa-KtP

4月か〜
ゆっくり待つよ

236 :  SS好きの774さん   2015年03月16日 (月) 21:41:22   ID: 9YJfOuEO

俺は待つわ
いつまでも待つわ

237 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 19:32:00   ID: jS-sX8d4

ようやく追い付きました。
このSSに出会えて最高です!
続き期待してますよ!
頑張ってください〜

238 :  SS好きの774さん   2015年04月01日 (水) 22:20:54   ID: XXBkq-LU

待ってる

239 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 21:40:51   ID: Vg3RepPO

いつまでも

240 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 22:43:45   ID: XdkGgUv9

久しぶりに来てみたけど続き来てなかった・・・

241 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 00:47:33   ID: I7oQNi0Q

続き書いてください

242 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 01:39:07   ID: uMzNCmh7

もー怒ったぞー

243 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 21:55:28   ID: ehDxhfbX

ダンガンロンパ×斎木楠雄のψ難
コロシアイ学園生活を阻止する
2スレ目だ

244 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 21:56:20   ID: 0l7Kbjzz

ダンガンロンパ×斎木楠雄のψ難
斎木「コロシアイ学園生活を阻止する」2スレ目だ

245 :  SS好きの774さん   2015年04月11日 (土) 22:38:17   ID: rQf1nNuO

完結してないのに完結タグが26個も付いてる謎

246 :  SS好きの774さん   2015年04月12日 (日) 18:17:33   ID: B05N-4lg

早く続き書いてくれ

247 :  SS好きの774さん   2015年04月12日 (日) 19:57:13   ID: aHbP56q5

続きは4月って聞いたんだけどなぁ

248 :  SS好きの774さん   2015年04月13日 (月) 23:22:45   ID: BPShb4RA

ダンガンロンパ×のび太のバイオハザード

のび太「コロシアイ…」

249 :  SS好きの774さん   2015年04月14日 (火) 07:26:28   ID: nBfjdOsW

楽しみだな~

250 :  SS好きの774さん   2015年04月14日 (火) 20:02:22   ID: Cz3YpEAP

【完結】男「どちら様ですか」
SSまとめ速報

251 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 18:42:32   ID: MKJVQO6e

え?

252 :  SS好きの774さん   2015年04月19日 (日) 06:13:41   ID: 2pf12QEU

まだ~~~~~~~?

253 :  SS好きの774さん   2015年04月19日 (日) 08:07:05   ID: be2OyoDq

【続章】男「どちら様だコラァ」
SSまとめ速報

254 :  SS好きの774さん   2015年04月22日 (水) 17:58:06   ID: m7hA0gYV

ダメみたいですね・・・

255 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 07:13:40   ID: GORKQieh

そろそろ続きを‥‥

256 :  SS好きの774さん   2015年04月23日 (木) 21:46:08   ID: -f9VD5iM

【終章】男「どちら様なのか、俺」
エレファント速報

257 :  SS好きの774さん   2015年04月27日 (月) 08:08:26   ID: UnlHoJi9

待ってた((*´∀`*))、

258 :  SS好きの774さん   2015年04月28日 (火) 22:48:38   ID: dlElwyOr

頑張れ

259 :  SS好きの774さん   2015年04月30日 (木) 17:34:55   ID: S0F-mvpl

頑張ってください

260 :  SS好きの774さん   2015年05月02日 (土) 14:16:38   ID: 5OVHXoG7

待ってたぜ!

261 :  SS好きの774さん   2015年05月02日 (土) 20:53:27   ID: 4ap7iKAq

キマシタアアアアアア
ゆっくりでいいので頑張ってください!

262 :  SS好きの774さん   2015年05月05日 (火) 03:01:43   ID: EwRB0y6B

終わてもうてるやん

263 :  SS好きの774さん   2015年05月05日 (火) 07:39:08   ID: hD7fcl9q

キーーーーーーーーーーーーーーー
ターーーーーーーーーーーーーーー
ン!!!!♪───O(≧∇≦)O────♪

264 :  SS好きの774さん   2015年05月07日 (木) 19:09:27   ID: MQjArI4B

わかる?この気持ち今俺は画面の前で狂喜乱舞している

265 :  SS好きの774さん   2015年05月08日 (金) 13:30:16   ID: jzzzMPOq

待ってた
続き期待

266 :  SS好きの774さん   2015年05月13日 (水) 20:22:58   ID: 97wVCgRy

次回の更新はいつ頃ですか?

267 :  SS好きの774さん   2015年05月14日 (木) 04:15:38   ID: vCniZXhf

ここまで待ったんだ。
骨が粉になろうとも耐えたる

268 :  SS好きの774さん   2015年05月21日 (木) 01:38:52   ID: pKAK0NbL

これは最早SSの域をとうに超えてる

269 :  SS好きの774さん   2015年05月22日 (金) 22:37:54   ID: eZssw0vm

めっちゃ好みのSS
脳内でキャラ補完して更に楽しめる
愉しみに待ってます!

270 :  SS好きの774さん   2015年05月23日 (土) 11:33:47   ID: fDtcamAB

久しぶりに見に来たら更新されてた
次回の更新も楽しみにしてます。

271 :  SS好きの774さん   2015年05月23日 (土) 23:08:42   ID: ZNvt6isE

ぼくはあきらめないたとえくちはてようとも

272 :  SS好きの774さん   2015年05月24日 (日) 17:06:41   ID: LTs8yAHH

更新してる!!

273 :  SS好きの774さん   2015年05月26日 (火) 00:39:49   ID: PnBUi8-B

ワックワクのドッキドキだね!
うぷぷぷぷ!

274 :  SS好きの774さん   2015年05月30日 (土) 01:31:35   ID: eZ1_0Z_s

俺が初めてこのSSを見たのももう2年前か、、、
早いもんだな(笑)ここまで来たんだ最後まで見届けるぜ!

275 :  SS好きの774さん   2015年06月03日 (水) 16:36:51   ID: uKQxXKi6

二年前落ち込んで、塞ぎ込んでネットを徘徊していた時、ふと見つけた思い出のあるこのssの続きが見れてとても嬉しかったです。
ゆっくり更新ですが、次が楽しみです。
作者さん、頑張って下さい!
応援しています。

276 :  SS好きの774さん   2015年06月09日 (火) 05:34:39   ID: ZyGWRCRY

↑もう大丈夫か?周りがどんなこと言ったって自分の人生だ、マイペースにな。頑張ってくれ!

277 :  SS好きの774さん   2015年06月09日 (火) 20:05:05   ID: WeBNuJmC

SS期待度が有り余って、副次効果で米欄からストーリーが生まれる勢い。

278 :  SS好きの774さん   2015年06月19日 (金) 22:30:51   ID: 8S3XMioh

今日初めて読んだ、続きはよはよ!

279 :  SS好きの774さん   2015年06月28日 (日) 23:29:22   ID: zC0LXf-L

もう待つのは慣れた。後は作者さんが飽きないことだ

280 :  SS好きの774さん   2015年06月30日 (火) 00:25:18   ID: INATQGaU

何年でも見届ける覚悟はある

281 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 21:01:59   ID: rc-eKxR4

頑張ってください!
続き楽しみにしてます!

282 :  SS好きの774さん   2015年07月26日 (日) 18:40:49   ID: VT_SqgZa

おっせえええええええええええ

283 :  SS好きの774さん   2015年07月27日 (月) 00:53:57   ID: w-FjOG6M

早くしやがれこのすっとこどっこい!

284 :  SS好きの774さん   2015年07月28日 (火) 20:47:13   ID: UzPqtqqy

もう俺は無理だ
後はみんなで頑張ってくれ

285 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 02:01:19   ID: mMAj6QVb

お前らまだ待っていたのか…

286 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 20:53:18   ID: 5FtxNmXU

もう帰って来ない気がするわ

287 :  SS好きの774さん   2015年08月13日 (木) 14:45:45   ID: qG3Iw_sO

はい解散、解散!皆よく頑張ったね!
もう、いいんだよ……

288 :  SS好きの774さん   2015年08月16日 (日) 00:06:33   ID: totF4q4F

みんな、よく頑張った、もうゆっくり休んで..........

289 :  SS好きの774さん   2015年09月01日 (火) 22:19:55   ID: n3j7QEMA

これはマジ残念

290 :  SS好きの774さん   2015年09月02日 (水) 15:01:24   ID: Ab2zJzdt

嘘だろ・・・・・

291 :  SS好きの774さん   2015年09月02日 (水) 23:25:01   ID: z874UceN

まだだ、まだ終わらんよ

292 :  SS好きの774さん   2015年09月09日 (水) 17:17:02   ID: _-UMm6P-

希望は前に、進むんだ!!!

293 :  SS好きの774さん   2015年09月15日 (火) 17:23:09   ID: FJWhK_PG

たのむ!!完結させてくれ!!

294 :  SS好きの774さん   2015年10月19日 (月) 11:38:36   ID: xbpNrjR3

まだだ…まだ終わらんよ

295 :  SS好きの774さん   2015年11月04日 (水) 00:40:48   ID: V_Zwazqb

まだかー

296 :  SS好きの774さん   2015年11月08日 (日) 23:09:20   ID: TDiJ2TF2

まだ待ってますよー
楽しみにしてるので頑張ってください!!

297 :  SS好きの774さん   2015年11月22日 (日) 18:46:37   ID: IBcCMzJK

書いている人も忙しかったりモチベーションうんぬんもあるんだと思う。できれば完結して欲しいので、ゆっくり待ちます。

298 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 12:18:30   ID: jCKOznHc

待ってます
ずっと

299 :  SS好きの774さん   2015年11月29日 (日) 21:50:57   ID: 8rKf8Kaa

久々に来たんだが...
もう12月だぞぉぉい

300 :  SS好きの774さん   2015年12月01日 (火) 20:27:26   ID: bYk_qS-z

年明けちゃうよ!

301 :  SS好きの774さん   2015年12月29日 (火) 08:41:35   ID: 4TQmIpGe

はよはよ

302 :  SS好きの774さん   2016年01月08日 (金) 21:54:13   ID: XPCnEGvL

まだかなー

303 :  SS好きの774さん   2016年01月17日 (日) 21:01:13   ID: vEFSktmj

はやくぅ

304 :  SS好きの774さん   2016年01月18日 (月) 16:12:33   ID: JnjV8oOX

楽しみにしてるので是非完結させてください!
それまでまってます!

305 :  SS好きの774さん   2016年01月24日 (日) 12:10:02   ID: LCzwlKXx

はよ!

306 :  SS好きの774さん   2016年01月27日 (水) 14:56:05   ID: Fw394FP2

最高数のコメントじゃないか?
これだけの人を待たせるんじゃねえよ…
はよ…

307 :  SS好きの774さん   2016年01月28日 (木) 02:29:39   ID: Bx9XZrwr

やらないならやらないでいいから一言ほしいな

308 :  ss   2016年02月07日 (日) 05:55:03   ID: YWF4l3JP

少し立て込んでるのでもう少しお待ちください

309 :  SS好きの774さん   2016年02月18日 (木) 21:54:52   ID: LPvJ2RNG

もう諦めたはずなのにまた戻ってきてしまった・・・
まだ待てるからはよ

310 :  SS好きの774さん   2016年03月18日 (金) 13:40:18   ID: RUwB50_B

ふと思い出してきてしまった
誰か続きを書いてくれないか?

311 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 18:40:59   ID: t8AfwUbF

はよ

312 :  SS好きの774さん   2016年04月10日 (日) 18:47:10   ID: nZ1SqW1F

続きまだですか?

313 :  SS好きの774さん   2016年04月24日 (日) 08:41:11   ID: JjTnAArx

続き楽しみにしてます!

314 :  SS好きの774さん   2016年05月04日 (水) 02:17:41   ID: E8J44Mcr

また読み返してしまった…

315 :  SS好きの774さん   2016年05月06日 (金) 03:55:12   ID: 9nDJrw_Q

遂に一年更新無かったしもう諦めた方がいいな

316 :  SS好きの774さん   2016年05月25日 (水) 20:28:49   ID: 0JlKTXU5

誰か続き書いてくれぇ

317 :  SS好きの774さん   2016年06月10日 (金) 01:57:52   ID: HwdB87P4

続きが気になって寝れない...

318 :  SS好きの774さん   2016年07月30日 (土) 16:35:43   ID: GJXmfks4

はよはよ

319 :  SS好きの774さん   2016年09月11日 (日) 02:15:35   ID: YVOVKIuZ

はーやーくー

しておくれー

320 :  SS好きの774さん   2016年10月04日 (火) 16:18:58   ID: ELr7Sh5e

誰でもいいから続きを

321 :  SS好きの774さん   2016年10月12日 (水) 01:07:05   ID: Mr9mSChi

このスレ面白いから続きを頼むー

322 :  SS好きの774さん   2016年10月25日 (火) 12:06:52   ID: qz4eap_r

まだ、待ってるよ

323 :  SS好きの774さん   2016年10月26日 (水) 01:03:36   ID: 6rtLxAah

流石に他人の書いたものだと結末がわからんし設定もわかってる部分が不足してるから代筆できねぇよな…

324 :  SS好きの774さん   2016年10月30日 (日) 21:38:25   ID: SheV3nuV

頼む、続きを

325 :  SS好きの774さん   2016年11月13日 (日) 22:04:22   ID: yYadOjuf

何回でも読みたくなるぜ

326 :  SS好きの774さん   2016年11月15日 (火) 17:31:39   ID: ZRMHyKYg

完結してええええええええええええq

327 :  SS好きの774さん   2016年11月20日 (日) 20:40:50   ID: qcPRU36O

続きが読みたいです...

328 :  SS好きの774さん   2016年11月25日 (金) 16:03:04   ID: 3YzzcHax

続き!!!
やったーーー!!!

329 :  SS好きの774さん   2016年11月27日 (日) 11:55:53   ID: Zni4J5FK

キタ━(゚∀゚)━!

330 :  SS好きの774さん   2016年11月29日 (火) 15:10:55   ID: zCVNB1EK

続き来て凄く嬉しいw
待ってたよ♪

331 :  SS好きの774さん   2016年12月04日 (日) 10:03:55   ID: zpMTmIf0

きた

332 :  SS好きの774さん   2016年12月04日 (日) 18:07:30   ID: mLjbBsCM

更新してくれてありがとう

333 :  SS好きの774さん   2016年12月10日 (土) 00:34:01   ID: 1QnrzK7-

ヤッッタアアアア!!

334 :  SS好きの774さん   2016年12月11日 (日) 14:16:40   ID: 8wN-s4UO

久々に来たら続き書かれてて狂喜乱舞したよ神よ

335 :  SS好きの774さん   2016年12月11日 (日) 22:25:09   ID: sKfiOVu7

何か凄いssに出会ってしまった…
まだ更新してくれてるみたいだし作者のタイミングで進めてくれ
ただ、完結はしてほしい

336 :  SS好きの774さん   2016年12月15日 (木) 03:44:36   ID: KDuuFgIE

みんなやっぱ見てるんだな

337 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 01:04:09   ID: PByBRUPY

頑張って! 本当に面白いから! 続ききになるし、本当に完結してほしい!
こんな素晴らしいssに出会ったのは初めて!

338 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 20:05:12   ID: lebt2Adk

前にコメントしたのが2014年で笑える
すごい久々に見に来たけどまだ続いてくれてたのは嬉しいな…
ゆっくりでも完結してほしい

339 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 20:31:13   ID: TjJ-JqdC

続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
楽しみにしてます! ゆっくりでいいので進めてください!!

340 :  SS好きの774さん   2016年12月22日 (木) 17:45:50   ID: d3KBov7S

今日初めてこれ見たけど、作者3年も描いてんのかよ!!!wもっと早く知りたかった...orz てかこれは映画orアニメでやったら 君の名は。 越しそう

341 :  SS好きの774さん   2016年12月29日 (木) 03:20:25   ID: y8knNcAg

更新されとるやん!受験勉強疲れがふっとんだわ…作者さんも頑張って

342 :  SS好きの774さん   2017年01月04日 (水) 00:32:56   ID: o3xUMGkX

続きみたいな

343 :  SS好きの774さん   2017年01月04日 (水) 15:55:00   ID: oVwPxNFS

これおもしろ

344 :  SS好きの774さん   2017年01月04日 (水) 18:28:31   ID: YRbLCSp1

ずっと待ってて良かった…!ここ最近の一番の楽しみになったわ

345 :  SS好きの774さん   2017年01月07日 (土) 21:47:55   ID: C4m9mrb6

マジで面白かった!
続き見たい

346 :  SS好きの774さん   2017年01月23日 (月) 02:00:01   ID: 01El4QgU

続き待ってるから
絶対完結させて欲しい❗

347 :  SS好きの774さん   2017年01月26日 (木) 03:33:36   ID: Cq0UG0Yc

何年でもずっとたのしみにまってるんてわ
頑張って終わらしてください

348 :  SS好きの774さん   2017年01月28日 (土) 23:51:16   ID: ZtfkfDLu

アニメ化まだぁー?

349 :  SS好きの774さん   2017年03月12日 (日) 18:22:18   ID: tcMdUPjg

久々に読みたくなって読み返したら続き更新されてて嬉しいかったです!
最後まで付き合いますんで完結させて欲しぃ

350 :  SS好きの774さん   2017年04月05日 (水) 04:37:14   ID: ubFxQwJ2

あなたが書けばそれだけで良作
はっきりわかんだね。

351 :  SS好きの774さん   2017年04月08日 (土) 11:39:02   ID: GDvg75SH

僕がいままで見たなかで最高のssです!
完結させてください!
応援してます

352 :  SS好きの774さん   2017年05月03日 (水) 15:50:20   ID: ov5a4x8t

まってるよ

353 :  SS好きの774さん   2017年05月28日 (日) 22:59:29   ID: zZ5R8Cmm

もうすぐ今年も折り返しだけどまだ待ってるよ

絶対に完結させてくれると信じて待ってるよ

354 :  SS好きの774さん   2017年07月13日 (木) 20:55:48   ID: X3e2mwZM

このSS初めて見たのがもう3年ぐらい立つことにビックリした! 笑
その後いろいろなSS見てきたけどこのSSが一番最高って俺ん中で1番言われてるから!! (*´ω`*)
いつまでも待ってます!

355 :  SS好きの774さん   2017年09月03日 (日) 14:16:38   ID: oXI1UeZU

書籍化できるレベルの内容
待ってます

356 :  闇無   2017年09月03日 (日) 17:35:18   ID: S03qxrSA

結構読み返してるけど、おもしろい( ‘-^ )b
更新楽しみにしてます

357 :  SS好きの774さん   2017年09月10日 (日) 01:13:22   ID: KoYr6JCL

久々に見に来たら続きがある!頑張ってください、ずっと待ってます

358 :  SS好きの774さん   2017年10月04日 (水) 23:18:39   ID: ydssZdic

待っているとも。

359 :  SS好きの774さん   2017年10月14日 (土) 02:12:57   ID: bLOJyAXq

未だに待ってんだけど?

360 :  SS好きの774さん   2017年10月19日 (木) 20:52:33   ID: vvJRitZD

まだかまだか

361 :  SS好きの774さん   2017年12月17日 (日) 19:04:29   ID: EJ98qfP4

更新まってます!!

362 :  SS好きの774さん   2018年01月02日 (火) 00:35:16   ID: pBTMjGQV

さあ新年あけたけど、いつまでも待ちますよ

363 :  SS好きの774さん   2018年01月11日 (木) 03:56:34   ID: u5GPFt4E

いつになったら続きよめるん?

364 :  SS好きの774さん   2018年03月11日 (日) 02:16:58   ID: 9yaalDBP

まだかなまだかなわくわくわくわく

365 :  SS好きの774さん   2018年05月17日 (木) 05:45:44   ID: g7hO0Rgm

一年以上更新なしか・・・

366 :  SS好きの774さん   2018年06月18日 (月) 03:46:18   ID: XCp0pX42

またしれっと更新してくれないかな

367 :  SS好きの774さん   2018年09月08日 (土) 20:42:16   ID: BJoG1j5-

ふと思い出して久しぶりに来た、これ本当に好き

368 :  SS好きの774さん   2018年09月29日 (土) 18:24:57   ID: sMV-ZreW

まだ俺は待ってるぜー!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom