ブッダ「釣りでもはじめようかな」(81)

イエス「おや? どうしたんだい釣竿なんて持って?」

ブッダ「一生幸せになりたければ釣りをしなさい、って諺が中国にはあるらしいよ」

イエス「へぇ……確かに釣りも楽しそうだけど……」

ブッダ「ここの所、ネットカフェぐらいにしか行っていないからね。
    たまには別のこともしようと思うんだ」

イエス「でも、キミの所は殺生禁止じゃないのかい?」

ブッダ「もちろん、キャッチ&リリースにするさ」

イエス「なるほど、それなら大丈夫だ。私もつくもんで釣り場を探すよ」


そして釣り当日――

ブッダ「……」

イエス「……海面が見えないほど入れ食い状態だね」

ブッダ「これは、どういうことだい?」

イエス「さ、さあ?」

ブッダ(考えてみたら、私がやるキャッチ&リリースは放生会になるじゃないか)

イエス「と、とりあえず釣り糸を垂らしてみようよ」

ブッダ「う、うん」シュッ

ブッダ「さっそくかかった」ヒョイッ

リュウグウノツカイ『仕事を、安定を下さい!』


ブッダ&イエス「のわぁ!?」

イエス「凄いよ、いきなり深海魚を釣るなんて!」

ブッダ「いや、普通こんな魚つれないから! こんなの釣りじゃないよ!」

リュウグウノツカイ『天国でも極楽でも、精一杯お仕えします、だから仕事を!』

イエス「わっ、急に雨が降ってきた!? ゲリラ豪雨?」

ブッダ「悪いけど竜宮は私達の管轄じゃないから帰ってくれ」グッ

リュウグウノツカイ『そんなご無体なっ』ボチャンッ

イエス「……たしかに漁師兄弟から聞いていた釣りとはずいぶん違うね」

ブッダ「釣りでさえ接待プレイになってしまうなんて」orz

イエス「ま、まあせっかくだし私も釣りをしてみるよ」シュッ


魚「……」スッ

イエス「え、なんで避けるの!? ブッダの時は我先にと釣り針くわえに来たのに」

ブッダ(イエスだと放生会扱いされないんだな)

イエス「あ、でも何かかかった!」

ブッダ「かなり引いてる! 大物だよ!」

イエス「ちょっ、重い! ブッダ、手伝って!」

ブッダ「よし来た!」グッ

???「しゃーしかぁ!」

イエス「釣れた!」

ブッダ「……って」


???「ん? あんたらは――」

イエス&ブッダ「むろみさんじゃないか!」

???→むろみ「イエスにブッダやなかね!」

むろみ「あんたら久しぶりやなかと? こないなとこでなーしとーよ!?
    いつ下界に降りてきたとね?」

イエス「2000年ぶりぐらいだね!」

ブッダ「むろみさんこそ、どうしてここに?」

むろみ「あたしは隅田さんに会いに来たとよ。
    下界にバカンスて、あんたら休みやと?」

ブッダ「隅田さんだったらもうちょっと東の方じゃないのかい?」

むろみ「こっから多摩川を遡って東京サマーランドで豪遊するとよ!」

イエス「私達は休みだから暇つぶしにと思って釣りをしてたんだけどね。
    まさか、人魚を釣り上げてしまうとは、もしや私には才能が――」


むろみ「あんたの才能かはしらなか。魚がいっぱい集まっとったけん、
    旨いエサでもあるんかと思うて食いついたら……こん様よ」

ブッダ「ああ、撒き餌漁にひっかかるタイプの魚なんだ」

むろみ「なんよ、ヒトを軽い女みたいにいいよって」

イエス「実際、人魚の中では一番釣れるらしいじゃないか。
    漁師兄弟がよく、もう網にかからないで欲しいって言ってたよ」

むろみ「むぅ、確かにあいつらにはよー釣られたとよ。
    でも、あたしかて好きで釣られとーわけやなかと」

ブッダ「うんうん、やっぱりわざと釣られるようなのはよくないよね(力説)」

むろみ「基本はそやけど、ブッダの場合はちごうと。あんたに釣られて
    食べられでもしょうもんなら、一発極楽行きやけん、みんな必死やとよ」

ブッダ「……私には釣りを楽しむことすら認められないのか」orz

イエス「その点、むろみさんは捕らわれないんだね?」

むろみ「あたしは仏法ともイエスのお父さんとも関係無いけんね。
    でもぉ、すいとぉ男の子やったらわざとでも釣られてしもうとよ」


イエス「え!? 困ったな……私は神の子だから結婚とかするわけには……」

むろみ「は? おーい、神の子やのに何煩悩まみれの勘違いしとーと?」

イエス「なんだ、違うんだ……」ションボリ

ブッダ「と、言うことはむろみさんは今、人間の誰かに恋をしてるのかい?」

むろみ「えへへ、たっくんって言う可愛い子がいるとよ」

イエス「その口ぶりだと年下?」

ブッダ(そもそもむろみさんより年上の人間なんてあり得ないじゃないか。
    どシニアの私達ですらはるかに年下なのに……)

むろみ「そーそー、そやけん、まだ恋愛脳になってないのが悩みどころやけど
    そこが可愛いとよ」

イエス「いいなぁ、幸せそうで」

ブッダ「私が言うのもなんだけど人間はすぐに年取っちゃうから頑張りなよ」


むろみ「うん、あんたらも釣りば頑張らんね。
    それじゃ、あたしはそろそろ行くけん、」バチャンッ

イエス「行っちゃったか。久々に会ったけど彼女はいつも自由だね」

ブッダ「本当に。この世は諸行無常だけど、むろみさんだけは何も変わらなくて
    なんだか安心するよ」

イエス「ハハハ、仏教の教祖のキミが諸行無常じゃなくてしかも煩悩だらけな
    むろみさんに安心するなんて」

ブッダ「フフ、言われてみたら変かもね。でも、むろみさんは良いと思うよ。
    何より、私になつかないところが良い!」

イエス「……ああ、キミにとって彼女は動物のカテゴリーなんだ」


翌日、立川市の川原にて――

むろみ「オヴェエエェエエ……まだずみだざんのやげぐいばづぎあヴぁざれだどよ」

ブッダ「散歩がてらたまたま通りすがったら……」

イエス「本当にむろみさんは変わらないなぁ」

クロスオーバーだな。

とりあえず今日はここまで

>>10
はいな、むろみさんと聖おにいさんです

イエス「うーん、釣れないなぁ」

ブッダ「もうちょっと針を遠くに飛ばしたほうがよかったんじゃないのかい?」

イエス「……」

ブッダ「?」

イエス「いや、アドバイスをくれるのはいいけどさ、キミは釣りをしないのかい?」

ブッダ「ああ、私がやっても釣りにならないことが分かったからね。
    でも買ったばかりの釣竿を使わないまましまうわけにもいかないだろ?」

イエス(ブッダの節約もなんだかなぁ)

イエス「まあいいや、もうちょっと遠くにだね……」ヒュンッ

ブッダ「あ、ちょっと、そんな竿の振り方したら――」

イエス「イタタ! ああ、針が、針が!」


ブッダ「やっぱり刺さっちゃった。ほら、ウリエルさんが飛んでくる前に針を
    抜かないと、この世から釣竿が消されるかも知れないよ」

イエス「でもこれホント痛い!」

ブッダ「こうやって、これで……なんとか抜けた!」

イエス「こっちはまだ痛むよ。 とりあえず傷口に絆創膏を――」

ブッダ「うん、これで」ペタ

イエス「ふぅ、とりあえず気を取り直してもう一度」ヒュンッ

ブッダ「お、今度は良い感じ――じゃなくてちょっと待った!」

イエス「え? 何が?」

ブッダ(イエスの血を浴びた槍が伝説の『ロンギヌスの槍』になってしまったように
    もしかしてあの釣竿も『ロンギヌスの釣竿』に……)

イエス「お、さっそくかかった!」


ブッダ(やっぱり、いきなり釣れだすこのチート性能!
    とんでもないものが釣れちゃうんじゃ……)

 ザパァ

???「なんね、あんたらか」

イエス「うわあああああ!」

ブッダ「うわぁ……って竜神様じゃないか」

???「あんたらも神様やろ」

イエス (((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブルガクガクガクガク

ブッダ「イエス、どうしたの? リヴァイアさんがどうかした?」

???→リヴァ「自分から人さ釣っといて失礼ちゃ」

イエス「いや、だって、蛇! 巨大蛇!」


リヴァ「うーん、確かにうちは蛇やと言えなくもないちゃ」

ブッダ「なんだ、それで怖がってるのかい?」

イエス「蛇なうえに悪魔だよ! ルシファーに並ぶ大悪魔だよ!?」

ブッダ「え、リヴァイアさんは龍族だと思ってたんだけど、魔族だったの?」

リヴァ「ウチは龍族ちゃ。ルシファーとはよースポーツとかであそぶちゃ、
    仲間と思われたんやろ」

ブッダ「ああ、ルシファーもリヴァイアさんも顔が広いもんね」

リヴァ「ウチもルシファーも本気出せる相手が少ないけん、
    貴重な友達ちゃ」

ブッダ(リヴァイアさんとルシファーの本気? それって軽く地球の危機なんじゃ)

イエス「ブッダ、そんな話で誤魔化されちゃダメだ!
    リヴァイアさんは悪魔の中でナンバー3の大幹部だよ!」

リヴァ「ん? 覚えが無いちゃ」


ブッダ「って、リヴァイアさんは言ってるけど」

イエス「え、うそ? 七つの大罪の嫉妬を司るって『地獄の辞典』にも……」

リヴァ「ああ! 確かにそんな話もあったんね!
    昔ルシファーにメンバーが足らんちゃ加わってくれって言われて
    なんなしに名前書いたらいつの間にか役職ついとったんやき。
    ウチはてっきりフットサルのチームやと思っとったっちゃ」

ブッダ「悪魔の序列ってそんなに簡単なんだ……
    でもリヴァさんが嫉妬って意外だね。むしろ嫉妬される方だと思うけど」

リヴァ「そうでもないちゃ。ウチはみんなに怖がられたりあがめられたりする
    けん、むろみみたいに誰ともフレンドリーになりたいっちゃ」

イエス「あ、悪魔よ去れ! 去って、頼むから!」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ブッダ「……確かに、誰にでもこんな対応されると嫌になるね。
    リヴァイアさんの気持ちは私も分かる。私も今の立場じゃなかったら
    もっと気楽に生きれたのにってたまに思うよ」

リヴァ「神様だとか悪魔だとか崇められるのはけっこう気苦労するちゃねぇ」

ブッダ「イエスもさ、今は私達はオフだし、リヴァイアさんも人魚の姿なんだし、
    怖がったり対立する必要はないだろう?
    似たような悩みを持った仲間として今だけでも接してみたらどうだい?」


イエス「う、うん……わかったよ」

(おそるおそる手を差し出す)

リヴァ「んっ」ガシッ

(互いに手を握る)

リヴァ「これでまずは一人、怖がられることから解放されたっちゃ」

ブッダ「はは、そうやって少しずつ怖がられない龍神様になれたらいいね」

イエス「それと、お父さんを冒涜するのをやめてくれれば、
    立場的にも問題なくつきあえるんだけど」

ブッダ「冒涜!? イエスのお父さんをかい?
    リヴァイアさんそんなことしてたの?」

リヴァ「ぼーとく? んー、あんまり覚えが無いちゃ」

イエス「でも、天使達から聞いたことだから嘘ではないはずだよ」


ブッダ「リヴァイアさん自身は自覚していないことなのかもね」

リヴァ「そーゆーことなら気を付けとくっちゃ……おっ」

(リヴァさん、釣竿拾う)

リヴァ「さっきの話は置いといて、この釣竿は消しておくっちゃ」

ブッダ「え!? それ高かったのに」

イエス「どうして!?」

リヴァ「イエスの血でグレードアップしちょるけん、こないなもんを
    聖遺物にして残せんちゃ」

ブッダ「ううっ、確かに」

イエス「ちょっと待って、血でグレードアップしたってことは私は実力で
    リヴァイアさんを釣ったワケじゃないのかい?」

リヴァ「当たり前ちゃ」


イエス「!!」orz

ブッダ(冒涜とまではいかなくとも堂々と言うなぁ)

リヴァ「厄介なアイテムができたり、世界のバランスが崩れたりしたら
    余計なもんを消すのがうちの仕事ちゃ」

ブッダ「そうだったね、残念だけど頼むよ」

リヴァ「こんぐらいやったら簡単やからええちゃ」ボッ

リヴァ「でも文明ひとつ滅ぼすとか、大絶滅とかそんな大仕事にならんよに
    イエスのところのお父さんはええ加減なことはせんといて欲しいちゃ
    そんな仕事が回ってくるからウチが怖がられるとよ」

イエス「ほら、やっぱり冒涜した!!」ガタッ

ブッダ(冒涜と言うより、ただの文句じゃ?)

リヴァ「なんね、気分害したと? それはすまんかったっちゃ、ごめんチャイ」

イエス「軽っ!? わたしが言うのもなんだけど軽いよ!」


ブッダ「基本的に何も恐れてないんだね、リヴァイアさんは」

リヴァ「……言われてみれば、怖いものは別にないちゃね」

ブッダ「そういうところが堂々とし過ぎているように見えて、
    みんなから崇められる原因のひとつなんじゃないのかい?」

イエス「確かに、お父さんを全く恐れないヒトはリヴァイアさんぐらいだしね」

リヴァ「おおっ!」ポンッ

リヴァ「何かを怖がってる弱々しい姿をみればみんな安心するちゃね!
    さっそく試してみるっちゃ!」

  ボチャンッ


***************

リヴァ「きゃ~、漁船の網がこわいっちゃ」(棒)

漁師「リヴァイア様の安寧を妨げてしまい申し訳ありませんでした!」(焼土下座)

リヴァ「あれ~?」

***************

リヴァ「きゃ~、サメがこわいっちゃ」(棒)

サメ「!?」ビクッ

リヴァ「え? ウチが怖がってるのになして逃げるちゃ!?」

リヴァ「ブッダの嘘つき~~」


***************

テレビ『七時のニュースです。東京湾周辺から急にサメ類が姿を消すという
    異常事態が発生! 自然現象か? 汚染が原因か!?
    この後、○×大学の水産学部△□教授をお招きして緊急特集をします』

ブッダ「ふぅーん、変わったこともあるもんだねぇ」

イエス「もしや、リヴァイアさんがサメたちに何かを……」(((( ;゚Д゚)))ガクブル

ブッダ「まさかぁ、理由も無く危害を加えるようなヒトじゃないよ」

本日はここまで

温かいご支援ありがとうございます


ブッダ「やっぱりボートはいいもんだね」

イエス「ああ、この昭和記念公園ならわたしも船酔いしないですむよ」

ブッダ「釣りへの執着を捨ててみたら他にも楽しみはいくらでもある。
釣竿を失うという諸行無常が、それを教えてくれたんだ!」

イエス(ムリに納得しようとしている気がする……
まあ、沖船釣りに行くとか言い出さなくてよかったけど)

イエス「これだけ穏やかな池ならわたしでも漕げそうだ。
ちょっと変わってみてくれないかい?」

ブッダ「ああ、いいよ。 それじゃ、このオールを」

イエス「よっこらしょ……うーん、なかなか上手く進まないな」


ブッダ「腕だけじゃなくてもっと体全体を使うんだよ」

イエス「どれ? おお、進んだ!」

ブッダ「そうそう、その調子で今度は左右のバランスを意識しながら……」

ゴンッ

イエス「あれ、なにかにぶつかった?」

ブッダ「こんな池の真ん中で? 水中に何かあるのかな?」

???「……人にぶつかってきといて」ザパァ

イエス「うわあ、水中から腕が!」

ブッダ「ボートのへりが掴まれた!?」

???「ふざけんじゃないわよ!」


ブッダ「す、隅田さんじゃないか! でも今日はなんか表情が怖いよ」

イエス「うわ、そんな強引にボートに乗り込まないで!
揺れる揺れる、転覆する!」

???→隅田「あ゙~ん、あんだだぢ?」

ブッダ「え? なんて?」

イエス「ろれつが回ってない、もしかして隅田さん泥酔してる?」

隅田「う゛るざい、おどごにふられで、にょんじゃわるいか」

イエス「うわぁ、これはかなりキてるね」

ブッダ「隅田さん、そんなに強くないんだからムリに飲んじゃダメだよ」

隅田「うるざい、あだじにせっぎょう゛ずるな……ん?」


イエス「完全に絡み酒モードだ」

隅田「あんだら、イ゙エズにブッダ?」

ブッダ「ああ、そうだよ」

イエス「それすら気付いていなかったのかい!?」

隅田「……あだじ、じんだの!? でんごぐがごぐらぐにいげるの?」

ブッダ「ハハ、ここはまだ現世だよ」

イエス「わたしたちは今、下界にバカンスに来てるのさ」

隅田「バガ……ンス、ふだりで?」

ブッダ「ああ、そうだよ」

隅田「あ゙~~~~~っ!!? なに゙あ゙んだら、ぶざげでん゙の!!!!」


隅田「い゙い年じだおどごがふだりっぎりでバガンズに゙ぎで、ふだりっぎりでボード……
あんだらホモ゙がっ!!!?」

イエス「ちがう、ちがうよ! わたしの立場的にそれはマズイからっ!」

ブッダ「わ、わたしは既婚者だし、その疑惑はありえないよ!!」

隅田「片や゙生涯独身、片や゙離婚同然の無期限別居中……あ゙やじい゙わねェ……」

ブッダ「ちがうよ! 愛別離苦はそういうのじゃないから」

イエス「わたしも宗教指導者として仕方なくだね――」

隅田「……」ジロリ

イエス(隅田さんの表情、完全に目が座ってる)


ブッダ(疑われている……、疑いを確信に変えようとしている?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

隅田「うぷっ」

イエス「うぷ?」

隅田「おう゛ぇええぇええ~~~っ!!」

ブッダ「うわぁっ!」

イエス「ちょっ、隅田さん、船の上で……」

***************

ボート屋「お客様、このボートは二人乗りだってちゃんと説明したでしょ!?
三人で乗るから酔うんですよ、キマリはきちんと守ってください!」


ブッダ「すみません」
イエス「すみません」
隅田「すみません」

隅田「ごめんなさい、まさかボートの上で吐いちゃうとは……」

イエス「いやいや、もともとはわたしが隅田さんにぶつけちゃったのが悪いんだから」

ブッダ「それより隅田さん、もう酔いは醒めたかい?」

隅田「えっと、お酒の酔いは醒めたけど船酔いはまだかも」

ブッダ(人魚も船酔いするんだ……)

イエス「でも、どうして公園の池なんかに居たの?」

隅田「……昨晩、むろみさんと飲んでからの記憶がないわ」


ブッダ「飲みすぎはよくないよ」

隅田「だって、あの男、あの男が……」

ブッダ(やっぱりまた失恋か)

イエス「ほら、そんな風に泣かないで」ハンカチ

隅田 キュン♪

隅田「イエスは独身だったわよね……」

イエス「あ、うん。 隅田さん、なんか視線が熱っぽいよ?」

隅田 キュッ (イエスの腕をとる)

隅田「もっと、なぐさめてくれるかな……?」

イエス「ぶっ!!」

ブッダ「!?」


イエス「そ、それはどういう意味で!??」

隅田「こういう意味で」ギュッ

イエス(あわわ、この感触はまずい! どうしよう?)チラッ

ブッダ「……神の子、イエスよ。 わたしは何も口だしできません。
あなた方の戒律では妻帯は禁じられていないのですから己の心に従えばいいでしょう」

イエス(戒律? 自分の心? そうだった、わたしは大変なことを忘れていた!)

イエス「隅田さん、よく聞いてほしい」

隅田 コクリ

イエス「わたしは人外は無理、宗教上の理由で」

隅田「えっ!?」ガーンッ

イエス(それにウロコは苦手だし)

隅田 orz

ブッダ「隅田さん……」

隅田「あ……あんたたちがそんなんだから……
世界的宗教の教祖が生涯未婚と万年別居、だから人間の男はみんな白子無しなのよ!」バチャンッ!

イエス「あ、飛び込んだ」

ブッダ(ここの池に飛び込んでもどこにも行けないと思うんだけどな)

イエス「まいったな、どうフォローしよう」


ブッダ「マーラだったらウロコも平気だし互いに慰め合い……
あ、ダメだ。 隅田さんがああいうタイプを好きそうにない」

イエス「……」

ブッダ「……」

ブッダ「放置で」

イエス「それしかないね」

本日はここまで

寄生虫……もとい、帰省中のためガラケーから更新
見にくいところがあったりするかもしれず、申し訳ないです

ジョニデ似のお兄さんも乗り物に弱くなかったっけ?

支援

>>43
本来なら酔うはずなんて無いぐらいの凪(というか池)ということでお願いします
隅田さんが酔ったのは酒で泥酔状態の状態で揺すぶられたからです

>>44
支援ありがとうございます

申し訳ありませんがまだアップできません
年始は思ったより忙しいみたいです(汗

遅くなってすみません
難産でしたがアップします

イエス「あ、この靴かわいい!」

ブッダ「もう、イエス、今日は上着を買いに着たんだよ」

イエス「でもさ、このピンク色のラインがすごくかわいい!」

ブッダ「靴の糞掃衣はそんなに長持ちしないから無駄な出費になるよ」

店員「あら、お客様、そんなことはないですよ。キチンとお手入れすれば
   中古の靴でも長持ちします。こちらのお手入れ用のスプレーと靴磨きを
   セットで買われると今回は特別に3割引でご奉仕させていただきます」

ブッダ「へえ、そんなにお徳になるの!?」

イエス「こういう商法には弱いんだねキミは」

店員「はい、限定セールですから、今を逃したら次の機会は――」

店員「ん……ええっ!? 失礼しましたー!!!」ダダダッ

ブッダ「え、逃げた!?」

イエス「今の店員さん、急にどうしたんだろう?」

店員(ハー、ハー、どうして? なんで? こんなとこにいるのよ!?
   しかも二人そろって!! もしかして、私を強制的に成仏させようと……)

ブッダ「店員さん、顔色悪いようだけど大丈夫ですか?」ヌッ

店員「うひゃあっ!!」

ブッダ「そ、そんなに驚かなくても」

イエス「『乙』に『姫』? もしかして『おとひめ』さま?」

店員「ち、違う! 違います! まさかあの竜宮城の乙姫さまがこんな安っぽい
   古着屋で自給700円のアルバイトしてるなんて……」

ブッダ「……誰もそんなこと言ってないよ」

イエス「うん、乙姫さまがよっぽど困窮していることはよくわかったよ」

店員→乙姫「あわわわわ……いや、私は地獄に行きたくない! いやよ!」

ブッダ「なんだかずいぶん混乱しているみたいだね」

イエス「私たち、今オフだから仕事で来たわけじゃないよ」

乙姫「へ? オフ? そうだったの、はぁーびっくりした」

ブッダ「ついでに言えばお忍びだからあんまり周りの人に怪しまれるようなことは
    やめて欲しいんだけど」

乙姫「……わかったわ。その代わり、わたしがアルバイトしてたってことは絶対に
   天界で言いふらさないで」

イエス「まあいいけどさ、何をそんなに恐れてるんだい?」

乙姫「落ちぶれたって知られたら笑われるのが嫌なだけよ!」

ブッダ「うーん、天界にそういうヒトは少ないと思うけどね」

イエス「ってことはやっぱり、あの乙姫様なのかい?」

乙姫「え、ええ。そうよ」

イエス「おお、まさかこんなところで出会えるとは!!」パァァ

乙姫「なに、一体どうしたのこの人? 頭のバラが花開いてるわよ!」

ブッダ「ああ、イエスはエキゾチックなものが好きだからね。
    乙姫さんを日本の文化の象徴みたいに思ってるんだよ」

乙姫「そうなの?」

イエス「もちろんだとも! 日本民話に語り継がれる伝説の存在じゃないか!」

乙姫「……その伝説が今はしがないフリーターじゃ夢も希望もないけどね」

ブッダ「はは、私たちも今はしがないアパート暮らしだよ」

イエス「それに比べて乙姫さんはお城暮らしなんだろう? 竜宮城ってお城」

乙姫「つぶれたわ」

ブッダ&イエス「へ?」

乙姫「竜宮城は関東大震災でつぶれて、跡地はイ○ンモールになってるわよ」

イエス「ええ!? それじゃいろいろとロマンが台無しじゃないか!」

ブッダ「天国の門に匹敵するがっかり観光スポットになってそうだね」

乙姫「ふん、いずれはイ○ンモールを買い取って竜宮城を再建してやるわよ」

イエス「それじゃ、まだ諦めていないんだね! すごいじゃないか応援してるよ」

乙姫(え? え?  なにそのリアクション、憎まれ口のつもりだったのに)

ブッダ「諸行無常とはいっても観光名所までなくなっちゃうのはさびしいしね」

乙姫「観光名所って……あんたたち竜宮城がどういうお店だったか知ってるの?」

イエス「タイやヒラメがダンスするんじゃないのかい?」

ブッダ「亀やリュウグウノツカイでお出迎えしてくれるんだよね?」

乙姫「……ハァ、こういうお店よ」

~~イメージ映像~~

                      |:::ハ:.:.:.:.:.:i:.:.:i.:.:i./.:.://メノ  左ォ}::::ノ::ノノ
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                    |ハ::::::ヾ::::ハ 'Vリ ゙´ {、込ソ    ゛″!:::i:.:l
                      |:.::ト、:.:.:ヾ:.ハーi|   ::::::::      〉 ノ::::i::.|
                  {:.:.ト、ヾ.:.:.:ヾハ lト、        _, , イ:.:.:.:i.:ハ
                   ヾ::ヽゞ、\.::.\!! ヽ、.   ´ /!.::!.:.i:.:!:.!:l    
               , '" ヾ\ \:::::::::k   /` ー ' `メ'リ:.:.ノ.ノ:ノノ
                  /     川   リllVハ. (  i `\ ,イイ// //

              /              |l ̄`ヽ  ノ    `メ、
             ,/            {:}          `ー'- ニ_
          ,/         _∠     |l     \ ,      \

      /        _ ,. イ´:       |l      \      ,λ
     /   -‐‐‐-<´   .!   /    |l       ' ,   _,ィ'ンy}
    〈            \  .ノ`ー斗rェ,,_,_,_|l          ,.ir'彡イy-´ !

     `ヽ、        ` ' <._ {jt=t-t-ミ`^Yーrヘr-彡'水k} !:} .ノ
          ` ー-  .._       ` -ヽ.  l`亠^{:i ̄ {:リ |ハ ノノ/ノ

      _,. -‐ '  ̄ ´ ̄` ー- 、    \{{   {:l   {:i ノ_,ィニ_ン´
    //                  `ヽ 、\ \  {:l  {∠ニァ--'
  / /                 `ヽミニ>ァ┴ '´

 /\V|                          /
./   ヾ.、                  ,. ' ´

~~~~~~~~

イエス「こ、これはっ!」

ブッダ「な、なんて破廉恥な///」

乙姫「こういうところだからあんた達みたいな聖人様とは全く縁のない店よ」

イエス「いや、でもちょっとぐらいなら――」

ブッダ「ダメだよ、イエス! こんなことで堕天したらルシファーにすら
    同情されないよ」

イエス「うわっ、それはつらい、っていうか教祖として絶対ダメ!」

乙姫「そうでしょう。竜宮城はあなたたちとは縁が無いのよ。
   分かったら、服だけ買ってとっとと帰ってちょうだい」

ブッダ「そうか。わかったよ。ところで、乙姫さんはまだ死んでいないよね?」

乙姫「ギクッ」

イエス「見たところ、普通の人間なのに、何百年も生きてるとしたら――」

乙姫「い、生きてるとしたらなんだって……い、言うのよ」

乙姫(不老不死なんてやっぱり許されない?
   まずいわ、こいつらあの世からの使者みたいなもんじゃない!)

ブッダ「すごい長寿だよね、日本最長寿記録の武内宿禰さん(享年約300歳)を
    もう超えてるんじゃないのかい?」

乙姫「へ?」

イエス「その歳でそれだけ若いなら、ノアさん(享年約950歳)超えも狙えるよ!」

乙姫「……」

ブッダ&イエス「?」

乙姫「え、えーと……2000歳超えのくせに人を年増扱いするんじゃないわよ!」

イエス「はは、それは悪かった」

ブッダ「私たちとしたことが、それは失礼をしたね」

乙姫(こいつらにとっては、ちょっと珍しい程度の長寿なワケね)

ブッダ「長寿と言えば日本には八百比丘尼さんっていう800年生きた
    尼僧さんがいるといううわさだね」

イエス「ああ、私も聞いたことがあるよ」

乙姫「ギクッ」(昔そんなふうに名乗ってた記憶が……!)

ブッダ「でも、彼女はなぜか極楽に来ていないんだ
    もしかしてまだ生きているのかも」

乙姫「ギクッ ギクッ」

イエス「日本全国で説話をしたり病人を治したりしてたって話だから
    もし死んだら極楽行き確定の人だよね」

乙姫(尼僧のふりしてあの手この手でお金ふんだくってたとはとても言えない)

ブッダ「うん、それは間違いないよ。最近うわさを聞かないのは、
    亡くなったんじゃなくて。単に注目されたくない人なのかも知れないね」

乙姫(そりゃ今の時代にやったら詐欺罪で捕まりそうだから注目はされたくないわ)

イエス「乙姫さんは、八百比丘尼さんがどうしてるのか知らない?」

乙姫「さ、さあ? 会ったことも無いし分からないわ」

ブッダ「乙姫さんは長い間海で暮らしてたんだから分からなくても仕方ないね」

乙姫「そ、それにもしよ、その八百比丘尼とやらが尼僧のフリしてるだけの
   ただの人だったらどうするのよ? 極楽行きどころか地獄行きでしょ」

イエス「うーん、私だったら別にそうは思わないけどなぁ」

乙姫「へ?」

ブッダ「たとえ尼僧として偽者だったとしても、行く先々で行った善行が
    本物であれば、徳は積まれるものだよ」

イエス「敵でなければ、味方だよ」

ブッダ「ああ、そういえばイエスは自分の偽者が現れたときもそう言って
    笑って許したんだったね」

乙姫「あ……ああ……」

イエス「だってさぁ、私の名前を使っていいことしてる人を邪魔できるわけ
    ないじゃん」

乙姫「私は、私はーーーー!!」ブワッ

ブッダ「え! 泣き出した!?」

イエス「なんで!?」


***************


 後日

拓朗「ちょっと古着でも買ってくかな――」

乙姫「いらっしゃいませー! あら、拓朗くん、お久しぶり」

拓朗「!? またバイト先変えたのってことはおいといて、ナニその接客!?」

乙姫「あら、何か変だったかしら?」

拓朗「変じゃないけど、マトモなのがかえって怖いですよ!
   今までずっと逃げるような態度か押し売りしてくるかどっちかだったのに」

乙姫「気付いただけよ、敵じゃなければ味方だって」

拓朗「へぇ……」

拓朗(なんだか知らないけど、乙姫さんがマトモになってきているのか?)

むろみ「あー、たっくんやーん! なしてこないなとこにおると?」

拓朗「げっ!? むろみさん」

むろみ「なんね、その邪魔者扱いなリアクションは……
    お、『元』海底の魔女もおると?」

乙姫「お客様、人聞きの悪い言い方はやめてください」(我慢、我慢)

むろみ「本当のこと言っただけやとよ。
    それよりー、たっくん、この服似合う? この肩出しってセクシーやけん」

拓朗「普段、半裸のヒトが肩だけ出したっていまさらセクシーでもなんでもないよ」

むろみ「むー、それならこっちは? どう?」

拓朗「むろみさんがどうやってズボンはくの?」

乙姫「ああもう、ちゃんとグチャグチャにして適当な棚にもどさないで!」

むろみ「たっくん、細かいことはええとよ。可愛いと思ってくれたらそれでえいと」

拓朗「だからワンピースの水着をどうやって着るのさ!?」

乙姫「また散らかして……いいかげんにしなさいよ!」

むろみ「なんね、店員らしく大人しくせんとね?」

乙姫   ブチッ

乙姫「やっぱり敵は敵だわ! 出て行きなさい! 化け魚に売る服なんて無いわ」

むろみ「ふん、あんたがいい子ぶったって三日ともたんとね」

 ワーワー ギャーギャー

拓朗(あーあ、ますます散らばっていく……逃げるか……)

本日はここまで

保守ありがとうございました!

感想、支援、ありがとうございます
今からアップします

 ザパァンッ ザブンッ

イエス「わー、こっちまでしぶきが来た!」

ブッダ「すごい、イルカがこんなに飛ぶなんて」

イルカ「キューイッ♪」

イエス「泣き声も可愛いね」

ブッダ「イルカショーもいいもんだね」

七隈(飼育員)「あっ、ちょっと待って」

???「レオくんに会いに着ただけやとよ」

七隈「今は開演中だからダメだって……ああっ!」

イエス「ん、何か揉めてるっぽい?」


ブッダ「子供でも紛れ込んだのかな」

???「みんな、元気にしとーと!?」

イルカ「キューイ!」

イルカ「キュー?」

ブッダ「あれはっ!」

イエス「ひいちゃんじゃないか!」

???→ひいちゃん「うわぁ、レオ君のジャンプたかかー!」

ブッダ「普通にイルカたちと遊んでる!?」

舞鶴(アナウンス)『さ……、さあ次は、えーと人魚とイルカのきょ、競演です!』

イエス(演出なの!? でも人魚がこういうトコに出ちゃうのはまずいんじゃ?)


ブッダ(どうしよう、ポセイドンさんに確認とってみた方がいいのかな?)

観客男「よっ、嬢ちゃんいいぞ」

観客女「きゃー、かわいい」

観客子供「お姉ちゃんすごーい」

イエス(あれ? 盛り上がってるよ)

ブッダ(もしかして、この辺りでは人魚が一般的なのか!?)

ひいちゃん「あっ!」

イエス&ブッダ「え?」

ひいちゃん「あーっ! イエス様にブッダ様やなかと!?
      二人もイルカさん達と遊びにきたと?」

イエス「えええ、仕事中にそんな風に話しかけていいの?」


観客(あの人たち知り合い?)

観客(いや、これも演出なのかも)

観客(今、イエス様とブッダ様って言ってなかった?)

 ザワザワ

ブッダ(あわわ、明らかに私たち浮いちゃってるよ)

ひいちゃん「仕事? ひいちゃんはイルカさんたちと遊びに来ただけやとよ」

イエス「それじゃひいちゃんはこの水族館で働いてるんじゃないの?」

ひいちゃん「うん。ひいちゃんはおねえたんみたいにお金使わないから働かんとよ」

ブッダ(――つまり、勝手に入り込んできちゃったんだ!)

イエス「お金なくても生きてけるって今の人間からしたらうらやましい話だね」


ひいちゃん「そーなん? ひいちゃんは普通に暮らしとるだけよ?」

ひいちゃん「それより、せっかくやし、イエス様とブッダ様もイルカさんたちと
      遊ぼう!」

ブッダ「って、柵越えてきちゃまずいんじゃ!?」

イエス「あっ、ちょっと待ってバランスが!」グラッ

イエス(わわっ、水の上に落ちる――いやだ、怖い!)

ひいちゃん「怖がることなかと! みんな優しい子やけん!」

イエス「そうじゃなくて水が……あれ?」スタッ

ひいちゃん「ん?」

ブッダ「ちょ……イエス、それやっちゃダメ!」

イエス「あ、水の上に立っちゃってる」


観客「おおー、すげー! どうやってんだアレ!?」

ひいちゃん「イエス様すごか!」

ブッダ(うわー、イエスもすごい目立っちゃってるよ、いったん引き上げないと
    でもどうやって……あ、そうだ!)

ブッダ「イエス!」ガシッ

イエス「ブッダ、どうやってキミも水の上に? ……あっ!」

カンタカ(イルカバージョン)「キューイ」

ブッダ「話は後だ、急いでここから去ろう!」

観客「おい、今度はパンチパーマの兄ちゃんが白イルカの上に乗ってるぞ!」

  ザワ ザワ

ブッダ「ひいちゃんもせっかく久々に会ったからちょっと向こうで話そうか」


ひいちゃん「うん、よかと。それじゃ、イルカさん、またねー」

ブッダ((今です! 飼育員さん、人魚退場のアナウンスを!))

七隈(ハッ――どこからともなく声が!?)

舞鶴『い、以上、イルカと……人魚と、ま、マジックの特別ステージでした』

    パチパチパチ

イエス(うわー、ブッダ念話つかっちゃったよ)

イルカ「キュー」(ボクたちもう完全に脇役だよね)


***************

 近場の喫茶店にて

ひいちゃん「――でねっ、今日はイルカのレオくんに会いに来たとよ!」

イエス(……困ったことをした自覚が全く無い)

ブッダ(一体どこから、イルカショーに紛れ込んではいけないと教えればいいのか)

店員「お客様、ご注文はいかがなさいますか?」

イエス「キ……キャラメルマキアートとハムクロワッサンで」

ブッダ「私は宗教上の理由で肉と魚が食べられないので
    ベジタリアンメニューがあれば助かるのですが――」

店員「はい。ではこちらのメニューからお選びください」

ひいちゃん「べじたりあんめにゅー?」

ブッダ「ああ。肉や魚の入っていないメニューのことだよ」


ひいちゃん「ひいちゃんもそれにすると!」

店員「はい。かしこまりました」

イエス「へぇ……ひいちゃんもお肉や魚は食べないの?」

ひいちゃん「お魚さんや動物はみんな友達やもん。食べたりできなか」

ブッダ「ひいちゃんは誰かに言われてそうしているのかい?」

ひいちゃん「ううん、人魚では多分ひいちゃんだけと」

ブッダ「……と、いうことはその若さで自ら菜食主義の境地に!!」

イエス「いや、若さも何もひいちゃんは私たちより何億歳か年上だよね」

ブッダ「真に慈愛に満ちた者は教わらずとも仏の道を進めるのですね!」

ひいちゃん「ブッダ様なにいっとーと???」

イエス(あー、なんだかブッダがマイワールド入っちゃった)

イエス「えーと、ひいちゃん、イルカさんのお仕事最中に遊んじゃダメだよ。
    イルカさんのゴハンが減らされちゃうかも知れないから」

ひいちゃん「え!? そーなん?」

イエス「うん。ここのイルカたちはお客さんの前でジャンプしたりして
    ゴハンをもらっているからね。イルカの仕事を取っちゃだめだよ」

ひいちゃん「そうやったん!? ひいちゃん、悪いことしちょったとよ!」

ブッダ「分かればいいのです」


***************


ひいちゃん「ホラッ、レオくんならもっと飛べるとよ!」

イルカ「キューッ!」

 ザパンッ

七隈「私たちの仕事が……」

舞鶴「……人魚に取られた」

本日はここまでです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月05日 (日) 08:33:27   ID: OqHMPBMH

なぜカテゴリがこち亀なのか分からん

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