ラブライブ!昔話集 (16)

μ'sのメンバーで昔話します。所々滅茶苦茶なることあります

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【浦島凛太郎】


むかしむかし、浦島凛太郎という若者がおりました


凛太郎「釣りの基本はキャッチ&リリースにゃ」


ある日浦島さんが浜辺を歩いていると、子供達が大きな亀を捕まえていました


穂乃果「おうおう嬢ちゃん!飲みもん買ってこいや!」


海未「5分以内に帰ってこないと弓で射抜きますよ…?」


ことり「すっぽんはお肌にいいよねぇ♪ことり、すっぽん鍋食べたいなぁ」


亀「だ、タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!あとすっぽんじゃないです」

凛太郎「にゃー!亀ちんをいじめるにゃあ!!」ダダダ


穂乃果「あ、アンタ何処の馬の骨じゃあ!!」


海未「穂乃果…それだと子供じゃありませんよ」ヒソヒソ


穂乃果「あれ…?」


ことり「折角ことり達が捕まえたんだもん!どうしようとことり達の勝手ちゅん!」


凛太郎「あ?」ギロッ


ことり「ひっ!」


亀「シクシクシク…」


亀は涙を流して泣いています。勿論出産しているわけではありません。因みに亀が出産する時流しているのは海水だそうです


浦島凛太郎はポケットからパンとパンツとブラジャーを取り出すと子供達に渡し、こう言いました

凛太郎「これをあげるから亀ちんを離してあげて。亀ちんがすっぽん鍋になるところなんて想像したくないから」スッ


穂乃果「わぁ〜!パンだぁ!」


海未「これは!穂乃果の!パンツ!」


ことり「クンカクンカスゥハァ!!」アヘェ


凛太郎「大丈夫?」


亀「う、うん…ありがとうございます」


凛太郎はそう言うと亀を海に返してあげました。しかし亀は突然海の中でもがき始めました

亀「アップアップ…助けてぇ!!」


凛太郎「えっ!?えっ!?どういうこと!?」アセアセ


凛太郎が慌てていると髪の長い子供はこう言いました


海未「この亀、リクガメですよ」


凛太郎「ええーっ!?」


驚愕の事実、何と助けた亀はリクガメだったのです


凛太郎は急いで亀を浜辺に上げ、何度も何度も謝りました


数日後、再び凛太郎が浜辺を歩いているとまたあの亀がいました。リクガメの癖に浜辺にいるなんて認められないわぁ


亀「浦島凛ちゃん…浦島凛ちゃん…」


亀は凛太郎を呼びます


亀「この間は二度も私を助けてくれてありがとう」

凛太郎「あぁ、あの時の亀ちん…2度目は凛が悪いんだけどね」


亀「助けてくれたお礼に、凛ちゃんを竜宮城へ連れていってあげるね」


凛太郎「リュウグウジョウ?それってどこにあるの?」


亀「私がお連れします。さぁ甲羅に乗って」


半信半疑の凛太郎は取り敢えず亀の言う通り甲羅の上に乗りました


亀「さ…さぁ、しゅっ…出発です!」プルプル


凛太郎「亀ちん…プルプルしてるけど大丈夫?」


亀「大丈夫です!何のこれしき…!」プルプル


どう考えてもここから動けそうにない亀。見かねた凛太郎は自分で歩くから案内してくれとお願いしました


亀「ごめんね…ごめんねぇ!」グスッ


凛太郎「大丈夫だよ。凛、体力には自信があるから」

亀「では、気を取直して出発です!」


山の中をずんずん歩く凛太郎と亀。赤いサンゴや綺麗な魚は全くいません。見渡す限り緑一色、時折ハノケチュンと獣の鳴く声が聴こえるだけです


凛太郎「ねぇ亀ちん…こんな山の中で大丈夫なの?」


亀「竜宮城はもう少ししたら見えると思いますよ」


幾分か経ったあと、森の中に豪華な御殿が見えてきました


亀「着きました!ここが竜宮城です!さあこちらへ」


亀の誘導で進んでいくとそこには大変美しい乙姫様が森の動物達と一緒に出迎えてくれました


乙姫「にっこにっこにー♪あなたのハートに、にこにこにー♪さぁ浦島様、ようこそお出でなさいました。どうぞ心ゆくまでゆっくりして下さいませ」


凛太郎「ち…ち…」


凛太郎「ちょっと寒くないかにゃー?」


乙姫「」


乙姫様は大変寒いお方でした


乙姫「ちょっと!これのどこが寒いのよ!!」

浦島は竜宮の広間へ案内されると、森の動物達が代わる代わるご馳走を運んでいました


凛太郎「にゃ〜!とっても美味しそうだよ!」


乙姫「アンタのために用意したから、たんと食べなさいよ」


亀「あ、あの…乙姫様」


乙姫「なに?」


亀「その…お米は?」


乙姫「勝手に食べればいいじゃない」


亀「あぁ〜…幸せ」


浦島が用意された席に座ると動物達が舞や踊り


アイセ-!ヘイ!ヘイ!ヘイスタ-ダッ!


凛太郎「楽しいにゃあ。ご飯は美味しいし」パクパクムシャムシャ


狸「浦島様、好物のラーメンにございます」


凛太郎「え?凛ラーメンが好きって言ってないよ?」


狸「ウチにはわかるんよ。カードがそう告げたんよ」


凛太郎「へ、へ〜…」


竜宮城はまるで天国のようでした

そして…


凛太郎「もう一時間!もう一時間いてもいい?」


乙姫「アンタねぇ…ぶぶ漬け出されてるのに5時間も粘るなんて」


乙姫「そろそろ妹達が帰ってくるからホントに戻って欲しいんだけど…」


凛太郎「…」


凛太郎「ちぇ、わかったにゃ」


乙姫「亀、帰る準備」


亀「はぁ…お米美味しい」ムシャムシャ


乙姫「…」


乙姫「てい」


亀「あてっ」


乙姫「浦島様ぁ、これをお持ち帰りください」スッ


凛太郎「箱?」


乙姫「この箱の中には大切な物が入っています。ですが家に帰るまでは絶対に開けないでくださいね」


凛太郎「わかったにゃ」


再び凛太郎は亀と一緒に森の外へ帰っていきまし

浜辺へと戻った凛太郎は辺りを見てびっくりしました


凛太郎「もう真っ暗にゃあ…時が経つのは早いなぁ」


凛太郎「でも今日は楽しかった…夢のような一日だったにゃ」


凛太郎「さ、早く帰ろー」


凛太郎はまっすぐ家に帰りました。しかし凛太郎の手には何もありませんでした

















真姫「森の中でよくわかんない箱拾ったんだけど、何かしら?」パカ


ニッコニッコニ-♪ニッコニッコニ-♪ニッコニッコニ-♪


真姫「…」


真姫「やったぜ。」スッ


なんと箱は乙姫様の生音声が入ったボイスレコーダーだったのでした

次のお話は安価下2つで

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