京子「ひるまり、はっじまるよー!」(321)

ひだまり四期(ハニカム)&ゆるゆり二期(♪♪)記念
ゆるゆりとひだまりスケッチのクロスSS

まさか公式でコラボするとは思わなかった

※あかりは(合宿回並に)不憫です

京子「ゆるゆり♪♪があと少ししたら始まるぞ!」

結衣「そうだな。」

ちなつ「二期こそは、私と結衣先輩があんな事、こんな事を…!」

京子「二期も娯楽部、そして私の大活躍間違いなし!」

結衣「私としては一期と変わらず、ゆるゆるまったり行きたいな。」

京子「ところが、そうはいかないようだ…」

ちなつ「へ!?」

京子「ゆるゆりには強力なライバルがいる。」

結衣「ライバル?」

京子「それは『ひだまりスケッチ』!」

ちなつ「ひだまり、スケッチ?」

結衣「あ、そのアニメ知ってる。確か四期目らしいね。」

ちなつ「四期ですか…凄いですね。」

結衣「ゆるゆりもそれぐらい続くといいね。」

ちなつ「そうですね!」

ちなつ「それで、そのアニメがどうしたんですか?」

京子「ひだまりはゆるゆりと同じほのぼの日常系アニメ。」

京子「しかも四期も続く人気アニメだ。」

京子「このままでは向こうに人気を取られてしまう!」

結衣「で、どうするんだ?」

京子「どうするもこうするもない!」

京子「直接殴りこみに行くぞ!」

結衣「殴り込みって…」

京子「さあ、行くぞみんな!!」ダッ

結衣「お、おい!待て!」

ちなつ「どうしましょうか…」

結衣「仕方ない。付き合ってやるか…」

ちなつ「私も結衣先輩についていきます。」

あかり「京子ちゃんを追いかけなきゃ!」



結衣「…」

ちなつ「…」

あかり「やっとセリフもらえたー!」

結衣「あかり…」

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「って二人とも、そんな憐みの目であかりを見ないでよ!」



~アイキャッチ あかり~


~アイキャッチ ちなつ~

ひだまり荘

京子「ここがひだまりスケッチの世界か…」

結衣「おーい、京子ー!」

ちなつ「置いてかないでくださいよー!」

あかり「はあはあ…」

京子「番号!いち!」

あかり「n…結衣「に。」

あかり「さ…ちなつ「さん。」

あかり「よん…」

京子「よし、全員揃ってるな。」

京子「という訳で我々娯楽部はこれよりひだまり荘へ突入を開始する!」

ちなつ「突入って…あ○ま山荘じゃないんだから…」


真実「あの子たち見かけない顔だね。」

中山「制服もこのあたりの学校じゃないみたいだし、どこから来たんだろ…?」

あかり「見て見て!屋根の上に緑のいも虫さんがいるよ!」

京子「え、どこ?」

あかり「あそこ。」

    /\
  _/  >-、
  (_(   (゚二)
 //-\_/-丶\
`( ⊂⊃ ・ ⊂⊃| )<いまはたぶんおひるー!
 \\( ̄ ̄) ノ/
  > ̄ ̄ ̄(> ̄フ
   ̄\____/
     Lノ \)


京子「ほんとだ。」

あかり「何であんなところにいるんだろ…?」

京子「詳しい事は分からないけど、あれはおそらく我々の世界でいうところの『くらげ』みたいなものだろう。」

あかり「そうなんだ…」

  V二二二二二二二二二二二二二V
 V二二二二二二二二二二二二二二V
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京子「さてと、みんなで突入だ。」

結衣「部屋は六つあるぞ?」

京子「そうだった。」

京子「仕方ない、一部屋づつ順番に攻略していくか…」

京子「最後の部屋をクリアすると七つ目の扉が現れるかもしれない…」

結衣「ゲームじゃないんだから…」

京子「二階から制覇しよう!」

京子「まずは201号室!」

ちなつ「鍵してるはずですよね?」

京子「とりあえず、ダメ元で。」

ガチャ

京子「開いた。」

ちなつ「え」

京子「入るぞ。」

結衣「おい、住居侵入する気か…?」

京子「元よりそのつもりさ!」

結衣「はあ…私は知らないからな。」

201号室

京子「誰もいないな~」

京子「仕方ない、次行ってみよう。」

結衣「まだ続けるのかよ。」

あかり「というかなんで鍵してないんだろ…?」

京子「あれ?何だこの紐?」

あかり「ヘビ!?」

京子「あかり~ちょっと引っ張ってみてー」

あかり「うん…わかった。」グイッ

ヒューン…ゴン!

あかり「痛っ!!何これぇ!?」

ちなつ「トラップ…」

京子「あかり…お前の犠牲は無駄にしない…」

結衣「勝手に殺すな。」

202号室

京子「ここも外れか。」

京子「次、203!」


203号室

京子「残念、次は一階だ。」

ちなつ「いたって普通だね。」

あかり「そうだね。」



なずな「(普通!?)」ビクッ

乃莉「?」

101号室

宮子「足音がするね~」

ヒロ「でも二人が帰ってくるのにはちょっと早いと思うわ。」

ゆの「も、もしかして泥棒さん…?」

沙英「いや、泥棒ならあんなに騒がしくはしないと思うし…」

103号室

京子「おお、パソコンあるね!起動してみようか?」

結衣「やめろ!ほら、次行くぞ。」

京子「お、結衣も案外ノリノリじゃん?」

結衣「違うよ!」


102号室

京子「ここも違った。」

京子「残るは101か…」

京子「おや、こんなところに書きかけの原稿がある。拾っとこう…」

結衣「あとでちゃんと返せよ。」

101号室前

京子「どれどれ…」ピト

京子「ビンゴ。話し声が聞こえる。」

結衣「てか、最初からそうしろよ。」

京子「それじゃあ、いよいよ殴り込みだな!」

あかり「どうすればいいのかな…?」

ちなつ「とりあえず適当に京子先輩に合わせとけばいいんじゃない…?」

結衣「はぁ…」

101号室

ガチャ

京子「たのもー!」

ゆの・宮子「「へっ!?」」

ヒロ・沙英「「……」」



京子「あれ?思ったより反応が薄いなー」

京子「もっと、こう全員があっと驚く的な反応を期待してたんだけど。」

沙英「そりゃ、あれだけ騒がしくしてればねぇ…」

あかり「え、えっと…お邪魔します…」

ゆの「こんにちはー」

京子「ちょうど4VS4だな…」

京子「で、ここからはどうすればいいのかな?」

沙英「私らに訊かれても…」

結衣「丸投げすんなよ。」

京子「そうだ!とりあえず…」

京子「私達四人の中で主役はだれか当ててみて?」

ゆの「えっと…金髪の子?」

宮子「もちろんキミだよ!」

ヒロ「私もあなただと思うわ。」

沙英「私も。」

京子「…」

京子「大正解!」

あかり「ええー!?」

あかり「主役はあかりだよ!?」

ちなつ「(というかこの質問の意味は…?)」

ゆの「え、そうだったの?」

宮子「ひっかけ問題だったとは!!」

沙英「そんな気はしなかったけど…」

あかり「ふぇぇん!ひどいよぉ!!」

結衣「ドンマイ…」

ヒロ「元気な子たちね…」

あかり「(そう言えばこの人の髪型、お団子だ。あかりのアイデンティティが…)」

沙英「で、君らはいったい何者なの?」

京子「よくぞ聞いてくれました!」

京子「私達は天下にその名を轟かす、最強の四人衆!!」

結衣「勝手に変な肩書付けるなよ…」

京子「その名も、『七森中学校ごらく部』!」

ゆの「ご…」

宮子「ごらく部?」

京子「そして私がごらく部部長にしてゆるゆり真の主人公、歳納京子であーる!!」

ヒロ「京子ちゃんね。」

あかり「ふぇぇん!ゆるゆりの主人公はあかりだよぉ!?」

ちなつ「やっぱりそこに突っ込むのね…」

沙英「ごらく部って、どんな部活なの?」

ゆの「気になる…」

京子「ふふふ…聞いて驚け!」

京子「ごらく部の活動内容、それは…」

ヒロ「それは…?」



京子「何もない!!」


ゆの「な、何もないって…?」

京子「うん。特になし。好きにダラダラするだけ。」

沙英「それって部活なの…?」

結衣「なんとも言えません…」

宮子「面白そー!私も入ってみたいな~!」

あかり「えっ」

ちなつ「(京子先輩と同じタイプの思考回路で、案外気が合うのかも。)」

宮子「最強の四人衆なら、我々も負けてませんぜ!」

京子「ほほう。」

宮子「男子禁制。美術家の変わり者が集うアパート、ひだまり荘!」

宮子「そこに住む我々は、ごらく部にも負けない強い絆で結ばれてるのだ!」

ゆの「うん。みんな仲良しで、毎日とっても楽しいよ!」

あかり「ほんとに楽しそう…」

沙英「今は四人じゃなくて六人だけどね。」

ガチャ

乃莉「ただいまー」

なずな「ただいま戻りました。」

ヒロ「お帰りなさい。」

京子「し、しまった増援か!?」

乃莉「この子らはいったい…」

沙英「私達もよくわかんないんだけど…」

結衣「急に押しかけてしまってすいません…」



~アイキャッチ 結衣~


~アイキャッチ 京子~

京子「これでは私達が圧倒的に不利…もはや打つ手はない…」

あかり「どうするの?」

京子「と、言うとでも思ったか!」

ちなつ「この人、勝手に話を進めちゃってるよ…」

京子「こんなこともあろうかとこっちも増援を呼んでおいたのだー!!」

結衣「いや、誰だよ。」

京子「いでよ!!」

ドン!

綾乃「!!」

櫻子「ここどこ!?」

千歳「おじゃまします~」

なずな「こんにちは…」

向日葵「え、えっと…」

宮子「とりあえず、ゆっくりしてってねー」

乃莉「どうやって来たんだろ…」

沙英「そこはあんま突っ込まない方がいいかもね。」

綾乃「歳納京子!いきなり呼び出すなんてどういうつもり!?」

綾乃「罰金バッキンガムよ!!」

結衣「ブフッ!!」

沙英「あははっ!!」

ゆの「えっ…?」

乃莉「沙英さん…?」

沙英「何でもない、何でもないから!!」

軽く自己紹介中

向日葵「私は、古谷向日葵です。」

ゆの「お嬢様っぽいな…」

なずな(中学生なのに結構おっきい…?)

櫻子「そして、私が杉浦先輩の正統後継者、『生徒会次期福会長』の大室櫻子でーっす!!」

乃莉「『副会長』じゃないの?」

向日葵「全く…そんなすぐばれる様な嘘をついて何の意味があるのかしら?」

櫻子「なんだよ。」


向日葵「私こそが本物の『生徒会次期副会長』ですわ。副の字も間違える偽物はすっ込んでて下さいな。」

櫻子「偽物はお前だろ!!その必要性の感じられない無駄おっぱいもろとも一生すっ込んでろ!!!」

なずな「あの…喧嘩はよくないよ…?」

向日葵「何ですって!?」

櫻子「なんだと!!?」

向日葵・櫻子「「ぐぬぬぬ…」」


なずな「はう…どうすれば…」オロオロ

綾乃「と、とりあえず勝手にやらせときましょう。」

京子「さてと、形勢逆転したところで…」

京子「ここからは皆さんの想像にお任せしますって事で…」

結衣「無責任もいい所だな、オイ。」


ちなつ「なんかもうgdgdね…」

ゆの「み、みんな…」

京子「そう言えばひだまりスケッチの主人公って誰だっけ?」

結衣「そんなことも知らずに殴りこんだのかよ…」

ゆの「私だよ!!」

ゆの「とりあえず、絵でも描いてみない?」

あかり「いいですね!」

宮子「画材はここにあるよ。」

京子「用意周到ですな!」

宮子「いやいやそれほどでも!!」

ヒロ「気が合うみたいねあの二人。」

櫻子「私も混ざろっと!!」

向日葵「はぁ…」

千歳「みんなで絵を描く…」

千歳「はっ!!」スチャ

~~~~~

京子「ほら、もっと足開いて。」

綾乃「そ、そんな…恥ずかしいわ///」

京子「恥ずかしがるその顔も可愛いよ。」

綾乃「もう…京子///」

綾乃「でも、私のアソコが見えちゃう…///」

京子「見せてよ。」

綾乃「でも…///」

京子「私は恥ずかしいところも含めた綾乃の全てを描きたいんだ。」

綾乃「京子がそう言うなら…///」

京子「自分で開くのが恥ずかしいなら、私が開いてあげるよ。」

綾乃「あっ…いや…///」

~~~~~

千歳「最高のシチュやな~!」ドバァ

なずな「ひっ!?鼻血!!」

乃莉「ちょっと、誰かティッシュ!!」

ゆの「これ、使って!」

千歳「ありがとうございますー」フキフキ

沙英「ほんとに大丈夫なの!?」

綾乃「いつもの事なんで気にしないでください…」

グウウウ…

宮子「おお、お腹が空きましたな!」グウウウ

京子「みーとぅー!」グウウウ

櫻子「同じく!!」グウウウ


乃莉「一斉にお腹が鳴った…?」

ヒロ「それじゃあ、お昼にしましょうか?」

綾乃「え、いいんですか!?」

向日葵「そんな…いきなり押しかけただけでも悪いのに…」

ヒロ「人数増えただけだし、問題ないわ。」

宮子「さっすがヒロさん、『太っ腹』!」

ヒロ「どうしてそこを強調するのかしら…?」

京子「それじゃあお言葉に甘えて!」

櫻子「めしだめしだー!」

ヒロ「それじゃあ、料理できる人は手伝って?ある物だけ先に調理しちゃうから。」

ヒロ「他の子たちはダダマートに買い出しお願いね。」

(宮・京・櫻)子「「「え」」」

沙英・結衣・向日葵(当たり前でしょ(だろ、ですわ)…)



~アイキャッチ 綾乃~


~アイキャッチ 千歳~

あかり「で、こんな感じに…」

買い出し班
京子・ちなつ・綾乃・櫻子・宮子・沙英・なずな
料理班
あかり・結衣・千歳・向日葵・ヒロ・ゆの・乃莉


ヒロ「それじゃあ、行ってらっしゃい。買うべき物はメモに書いたから。はい、どうぞ。」

沙英「了解。場所は私が案内するよ。」

ちなつ「よろしくお願いします。」

ゆの「私達は、買い出し班が帰ってくるまでスープでも作ろうか。」

あかり「はい!」

京子「結衣~つまみ食いとかすんなよ?」

結衣「しねえよ。」

ダダマート

宮子「とうちゃーく!」

京子「おお~これは期待できそうだ!」

沙英「えっと…買う物は、ピーマンブロッコリーねぎ大根あさりミートソース牛乳卵と、パスタたくさん。」

綾乃(スパゲッティ…ね。)

ちなつ(十中八九そうでしょうね…)

沙英「それじゃ、手分けして目的の物を探そう。」

なずな「私達は野菜売り場に行きます。」

宮子「私達はあっちを探すね!」

京子「お供しよう!」

櫻子「あいあいさー!」

ちなつ「(…あの三人が一緒のチームとか、すっごい不安なんですけど。)」

綾乃「歳納京子!お菓子とか買うのはナシだからね!」

京子「分かってるよ~!」

綾乃「目的外の買い物はいらないナイアガラよ!」

沙英「ふふっ!!」

なずな「…」

料理班

結衣「ブフッ!!」

千歳「どうしたん、船見さん?」

ゆの「まずは、野菜を細かく切って…」

あかり「あかりも手伝います!」

ヒロ「それじゃあ、スープ作りましょうか。」

向日葵「すいません、ブイヨンはどちらに?」

乃莉「ブイヨンはえっと…あった。」

向日葵「ありがとうございます。」

買い出し班


綾乃「パスタはこれぐらいあれば、安心アンコールワットね…」

ちなつ「(結衣先輩はなぜこんなダジャレで笑うのかしら…)」


京子「お、ラムレーズン!買っちゃおう!」

櫻子「こっちのお菓子もいいですね~!でも、すぐにバレちゃいますよ…?」

宮子「ふっふっふっ。私に任せなさい!」

宮子「まずはこれを買って…」

櫻子「おお!」

京子「カムフラージュか!」


沙英「ブロッコリーは、これが良さそうだね。」

なずな「他のに比べて青々としてますね。」

沙英「よし、これで全部だ。みんなと合流しよう。」

夏目「帰りに月刊きらら買おう…」

綾乃「ほんとは歳納京子と一緒に買い物したかったな…」

夏目「はっ!」

綾乃「!」

夏目・綾乃(似た者同士の予感が…)

沙英「お、夏目じゃん。」

夏目「沙英!!?」

京子「どったの、綾乃?」

夏目・綾乃「「な、何でもないわよ!!」」

沙英「ハモった…」

千歳「はっ!いつもの二倍の妄想電波が!?」ドバドバー

ゆの「鼻血出てる!しかも両方の穴から!?」

ヒロ「きゃああ!スープに混ざってる!!」

結衣「もう、鼻に栓でもした方がいいかもな…」

結衣「でも、目から出血するから無意味か。」

レジ「ラムレーズンアイスと、ポテチに…」

ちなつ「このカゴは京子先輩達のですね…」

なずな「確認した時には分からなかった…」

宮子「カムフラージュ作戦大成功!」ハイタッチ

京子「我々の大勝利!」パンッ

櫻子「いえーい!!」パンッ

沙英「全く、あんたらは…」

綾乃「ちょっと!そんな買い物してる余裕有馬温泉よ!」

沙英「クスクスクス…」

なずな「…」シラー

沙英「いや、いいよ。これぐらいなら私が出すから…」

ちなつ「いいんですか…?」

結衣「あはは!!あーはっはっはっ!!」

あかり「結衣ちゃんが壊れた…」

乃莉「何か悪い物でも食べたの?」

ひだまり荘

沙英「ただいま。」

京子「私は帰って来た!懐かしの我が家に!」

結衣「お前の家じゃねぇから。」

ヒロ「材料は全部揃ってるわね。それじゃあスパゲッティの方を作り始めましょうか。」

ヒロ「あら、これは何かしら?」

京子「イトイズ、ラムレーズン!!」

結衣「なぜに英語?」

料理続行

結衣「…」サクサク

ヒロ「手慣れてるわね。」

あかり「結衣ちゃんは一人暮らししてるんです。」

ゆの「ええっ!?中学生で一人暮らししてるの?」

京子「うん、結衣はすっごく料理うまいし。」

結衣「中二から一人暮らしを始めたんです。親に何とかOKもらって、親戚が大家さんをしてるアパートで…」

沙英「大したもんだね。私は料理とかヒロに頼りっぱなしだし…」

宮子「私もサバイバルならできるよ!」

ちなつ「まさに結衣先輩は人間の鑑です!!」キラキラ

あかり「眼の色が変わった…」

なずな「それに比べて、なし崩し的に一人暮らしを始めて、から揚げすらまともに作れなかった高校生の私は一体…」ウルウル

乃莉「なずなー…そんなに落ち込むことはないんじゃない?」

綾乃「私も手伝うわ。」

千歳「ありがとな、綾乃ちゃん。」

綾乃「こちら、野菜が余ったのですが…」

ヒロ「それは後で使うから取っといて。」


櫻子「おおー!アイスがいっぱい!」

向日葵「やめなさい!人の家の冷蔵庫を勝手に物色する馬鹿がどこにいますの!?」

櫻子「ここにいます!!」

向日葵「この子、とうとう開き直りましたわね…」

ヒロ「という訳で完成!」

野菜炒め、ミートソース、ナポリタン、あさりスパゲッティ、明太子スパゲッティ、カルボナーラ、和風スパゲッティ、ぺペロンチーノ、ミネストローネ、コーンスープ


乃莉「すごい…スパゲッティオールスターズですね…」

ヒロ「一度やってみたかったの♪」

京子「余った野菜は野菜炒めにした訳か!」

ヒロ「そういう事♪」

櫻子「てか、狭いですよ!主に向日葵のおっぱいのせいで!」

向日葵「文句があるのなら櫻子は外で食べてなさい。」

ゆの「そりゃ、一室に14人もいるしね…」


宮子「それじゃあ早速…」



「いただきます!」

食後

京子「ごちそうさま!」

綾乃「早っ!!」

京子「食事中の描写は\アッカリーン/されました。」

あかり「手抜きしすぎだよぉ!!」

京子「とりあえずダイジェストだけでも。」


・・・・・・


京子「こ、これは!!」

あかり「どうしたの京子ちゃん!?」

京子「伝説のスパゲッティ、ナモリタンじゃないか!!」

京子「まさか、貴方…いや、貴方様は…!」

ヒロ「ふふふ…ようやく気がついたようね。」


ちなつ「このスープ…」

ちなつ「隠し味に血が入ってます!それも人間の!!」

結衣「な、なんだってー!」

そして、始まった悪夢の輪廻…

少女達は互いの理想、信念をぶつけ合い、たがいに傷ついていく…

死闘の末、彼女達の見出したもの…それは一体?


京子「私達はようやく食べ始めたばかりだからな…」

京子「この果てしなく多いスパゲッティをよ!」

・・・・・・

あかり「ないない!こんな展開ないからね!」

ちなつ「捻じ曲げすぎですよ…」

京子「てへっ♪バレた?」

結衣「真面目にやれ。」



結衣(千歳の鼻血が混ざったのは本当だけどな。)

食休み

ちなつ「パソコンを使える乃莉さんを見込んでお願いがあるんですけど…」

ちなつ「この画像のあかりちゃんを結衣先輩に変えてください!」

つメガミマガジン9月号ピンナップ(あかりとちなつ)

乃莉「お安い御用!私の部屋に来てくれるかな?」


数分後

乃莉「できた!こんなものでいいかな?」カタカタ

つあかりを結衣に変えたコラ画像

ちなつ「素晴らしい!ありがとうございます!はぁ…結衣先輩…///」

結衣「あかりが\アッカリーン/してる…」

あかり「ふぇぇん!ひどいよぉ!!」

京子「綾乃、今日は私のためにわざわざ来てくれてありがとね。」

綾乃「べ、別にあなたの為なんかじゃないし、そんなに感謝されるほどの事でもないんだから…!」

千歳「ええな~」ドクドク

なずな「また鼻血でてる…」



夏目(私と彼女のこの差は一体…?)

千歳「こちらをどうぞ~」

宮子「おお、おいしそうなお漬物!」

千歳「心を込めて漬けました。」

ヒロ「自分で作ったの?」

宮子「お一ついただいてもいいですか!?」

千歳「はい、どうぞ。」

宮子「おお、うまい!」バリボリ

ヒロ「心がこもっているって感じがするわね…」バリボリ

千歳「まだまだありますよ~♪」


あかり「あかり、ここに来てからさらに影が薄くなったような気がするんです…」

ゆの「私も、何となくだけど目立たなくなってる気がする…」

あかり「私達、仮にも主人公ですよね…?」

ゆの「うん、そうなんだけど…」

沙英「それで、恋愛という物はだね…」

綾乃「小説家は経験豊富なのね…(でも、なんか嘘臭いわね。)」

京子「ほうほう…」

京子「その経験が『コレ』にも表れてるのか。」

沙英「なっ!?それどこで拾ったの!?」

京子「普通に部屋に落ちてました。」

沙英「ちょ、ちょっと!!」

京子「『「好きだ!」「私も!」二人は抱き合った。』」

沙英「返して!!」

京子「『そして、二人は幸せなキスをして…』」



結衣「いい加減にしろ。」ゴン

京子「いて」

結衣「ウチのツレが大変ご迷惑をおかけしました。」

ヒロ「ふふ、仲がいいのね。」

ヒロ「恋愛経験なんかなくても、沙英の小説はとっても面白くて、感動的なの。」

沙英「でも、私が今の仕事を続けられているのはヒロのお陰だよ。感謝してる。」

ヒロ「もう、そんな事ないわよ~!」

ヒロ「私はただ、沙英が真面目に頑張ってる姿を見て、『私にも何かしてあげられる事はないかな?』って思って始めただけなんだから…」

沙英「そ、そんな事…///」


京子「おおう…これはもはや夫婦ですな…」

沙英「ちょ、夫婦って…!!」

京子「これは私達も負けていられないな、結衣!!」ダキッ

結衣「な、なんだよ!?」

ちなつ「な、なんて事してくれるんですか!!?」

綾乃「∵」


夏目「∴」


綾乃「∵」

夏目「∴=∵=∴」ゴロゴロ



~アイキャッチ 櫻子~


~アイキャッチ 向日葵~

京子「それじゃ改めてお絵かきタイム再開といきますか!」

結衣「何故あんたが仕切る。」

ちなつ「私もがんばろっと!」

あかり「…」ガクブル

千歳「ついに歳納さんが綾乃ちゃんの裸婦画を…いや逆もイケるかも…」ポタポタ

綾乃「そんなの描かないから!!」

向日葵「どうせ櫻子のは幼稚園児レベルの絵でしょうけど、一応評価して差し上げますわ。」

櫻子「馬鹿にすんなし!」

ゆの「それじゃあ、はじめ…」



「みなさん!」

ゆの「吉野屋先生!」

吉野屋「話は聞かせてもらいました!」

沙英「どっから湧いて来たんだこの人は…」

京子「誰?」

宮子「私達の担任の先生だよ。」

宮子「すっごいボインで脱ぎ癖があって…」

綾乃「はい…そうなんですか。」

乃莉「意外とリアクション薄いね。」

結衣「いや、理科室や生徒会室でしょっちゅう爆発起こすうちの先生に比べればまだ可愛い方だと思って…」

なずな「そんな先生がいるの!?」

ヒロ「会ってみたいようなみたくないような…」

吉野屋「創作意欲に溢れた、将来性のある子供達が絵を描くとなれば、美術教師である私の出番ですよね?」

吉野屋「呼ばれたような気がしたので、仕事を放り投げてやってきました!」

沙英「いや、呼んでないです。」

向日葵「成すべき仕事を放り投げるのは教師としてどうかと…」

吉野屋「だって面倒なんです!気の遠くなるような単調作業の繰り返し…ちょうど集中力が切れてきたところなんですよ!」

結衣「いや、言い訳になってません。」

吉野屋「それに、私は仕事よりもずっと大切なものがある…そう思ってますから。」

乃莉「いい事言ってるようで、結局サボりたいだけじゃないですか。」



吉野屋「…」

吉野屋「とにかく、人物画を描くというのなら私がモデルになります!」

吉野屋「何にでも着替えますよ!可愛い教え子の為に一肌脱ぎますから!」

京子「しつもーん!」

吉野屋「はいなんでしょう?」

京子「ライバるんのコスはありますか?」

吉野屋「もちろん♪今持ってきますね。」


吉野屋「はい。」(着替え完了)

沙英「早っ!!?しかも以外に似合ってる!」

乃莉「って言うかミラクるん知ってたんですか?」

吉野屋「甥がファンなので♪」

京子「それじゃあ、私先生をモデルに選ぶね!」

ちなつ「私も先生をモデルにしてもいいですか?」

京子「えっ」

吉野屋「どうぞ、喜んで♪」

あかり「ほ、本当に大丈夫なんですか…?」

京子「どんな恐ろしい物を見ても知りませんよ…?」

結衣「悪い事は言いません。断わった方が…」

吉野屋「大丈夫です。どんなに下手でも、心をこめて描いてくれたという事実があれば、どんなものであれそれは素晴らしい絵ですよ。」

ちなつ「えへへ、ありがとうございます♪」



あかり・京子・結衣(あーあ…)

結衣「私達は外で描こうか。」

あかり「うん。」

綾乃「私は、これを描こうかしら。」

千歳「歳納さんをモデルにせぇへんの?」

綾乃「だ、誰がそんな事!!」

千歳「もー、素直じゃあらへんな~」

櫻子「もうあったまきた。向日葵の偽りの自画像をこの手で修正してやる。」

向日葵「やれるものならやってみなさい。」

ゆの「私達も描こうか?」

宮子「うん!」

ヒロ「こういうのも久しぶりね。」

沙英「そうだね。」


なずな「私は…」

乃莉「なずなもやってみなよ。」

なずな「でも…」

乃莉「大丈夫。うまい下手は関係ないから。」

乃莉「一緒にがんばろ、なずな?」

なずな「う、うん!」

・・・・・・


~スケッチが終わって…~


吉野屋「全員終わりましたね。」

吉野屋「ゆのさんと宮子さんは、同じモデルからそれぞれ絵を描いたんですね。」

ゆの・宮子「「はい!」」

吉野屋「モデルは一緒なのに、絵はそれぞれ異なっている…」

吉野屋「同じ物でも、それに対する感じ方は人の数だけ存在して…」

吉野屋「その人特有の個性を持った絵を産み出す!とっても素晴らしい事ですよね!!?」

ゆの「は、はい。」

宮子「感じ方は人それぞれ、絵も人それぞれって事かな?」

吉野屋「ヒロさん、沙英さんは合作ですね。」

ヒロ「はい。」

沙英「卒業制作への予行練習的な物ですが…」

吉野屋「これは凄いです!」

吉野屋「全くタッチの違う絵がお互いを阻害することなく混ざり合ってます。まるで二人の仲を現してるかのようですね。」

沙英「そ、そんな事は…///」

ヒロ「うふふ。」

吉野屋「乃莉さんとなずなさんは…」

なずな「あのっ!私、全く絵心もなくて、乃莉ちゃんの足を引っ張ってばかりで…」

吉野屋「そんなことありませんよ♪お二人が協力し合ったからこそ、この絵が生まれたのです。」

乃莉「私はなずなと一緒に絵が描けてとても嬉しかったよ。普段は科も違うし…」

なずな「ありがと…」

吉野屋「赤座さんの絵は…」

あかり(大丈夫だよね?絵は\アッカリーン/してないよね!?)

吉野屋「とっても可愛い動物達です♪」

吉野屋「今にも飛び出してきそうですね。」

あかり「ほ、褒めていただき感謝します!!」



京子「あれ?白い絵の具で描いたから何にも見えなかったってオチじゃないの?」

結衣「いや、それはさすがに可哀そうだろ。」

吉野屋「次は歳納さんですね…」ペラ

吉野屋「!!」

吉野屋「きゃーーー!!!すばらしーー!!」

吉野屋「私が美しすぎます!!文句なしの満点ですよ!!」

ゆの「すっごい上手…」

宮子「漫画家としてデビューできそうだね!」

京子「なんたって同人活動してますので!!」エヘン

沙英「そうだったの?」

結衣「京子はこれでも、サークル活動してる同人作家なんです。」

吉野屋「こちらは船見さんの…」

結衣「あんまり自信はないですけど…」

吉野屋「そんな事ありませんよ。素朴な中にもちゃんと温かみのある味わい深い絵だと思います。」

結衣「ほ、本当ですか?」

吉野屋「もちろんですよ。」

京子「やったじゃん、結衣~!」

結衣「えへへ…」

ちなつ「結衣先輩の絵…是非とも家宝にしたいです!!」

吉野屋「お次は、杉浦さんですか。」

吉野屋「これは、ラムレーズンアイスですね。」

綾乃「あ、はい…」

京子「おお~!おいしそうなラムレーズン!!」

吉野屋「どうしてこれをモチーフに?」

京子「気になるなぁ!」

綾乃「い、いや!冷蔵庫を開けたらたまたま目に留まっただけで、別に深い意味はないんです!!」

千歳「なるほどなぁ…」

吉野屋「ポイントを良く抑えていますね。良く出来た絵です。」

綾乃「ありがとうございます…」

吉野屋「えと、池田さんの絵は…」

千歳「こちらです。」ダラダラ

吉野屋「歳納さんと、杉浦さんですね。」

京子「ふえ?」

吉野屋「二人が一糸纏わぬ姿で濃厚な口づけを交わしていますね…」

沙英「こ、これは…」

綾乃「ななな…なんてもの描いてんのよ!!?」

吉野屋「ところどころにある赤の絵の具がアクセントになっていますね。」

結衣「いいえ、それは鼻血です。」

千歳「もう悔いはあらへん…」バタッ

京子「ちょ、千歳!死ぬな~!」

吉野屋「大室さんと古谷さんは自画像を描いたんですね。」

吉野屋「二つとも後から手を加えたようですが…?」

櫻子「いいえ違います!向日葵が勝手に妨害してきたんで~す!!」

向日葵「先に手を出したのはそっちでしょう!?」

櫻子「芸術センス豊かな私が美化200%の自画自賛像をあるべき姿に近づくように修正してやったんだからありがたく思え!」

向日葵「芸術性が欠片も感じられませんわね…」

吉野屋「えっと…」

吉野屋「二人とも、相手の事をよく理解していますね。」

櫻子「えっ」

向日葵「えっ」

吉野屋「お二人の絵は相手の特徴をよく捉え、同時に自分の特徴と対比させた上でそれを余すところなく絵になっています。」

櫻子「じょ、冗談ですよね…」

向日葵「そんな事…」

吉野屋「いいえ、私は間違いなくそう感じました。お互いに相手を思いやり、全てを受け入れる気持ちが無ければこのような絵は描けませんよ?」

櫻子「…」

向日葵「…」


櫻子「ねー向日葵…」

向日葵「何ですの…?」

櫻子「それ、もらってもいい?」

向日葵「こんなの、わざわざ訊かなくともあげますわよ…」

櫻子「ありがと。」

向日葵「うん。」

吉野屋「最後は吉川さんですね♪」

ちなつ「久々に本気出して描いた力作です!」

吉野屋「それは楽しみですね…」

京子「あ、危ない!!」

吉野屋「どれどれ…」


~お見せできません~


吉野屋「あ、ああああああ……!!!」ガクブル

ちなつ「どうですか?」

吉野屋「ど、独創性にあふれた素晴らしい絵だと思いまーす!!!」

バタン!

沙英「よっしーが猛ダッシュで逃げだした!!」

ヒロ「どんな絵なの!?」

ちなつ「こんなのですけど?」


~お見せできません~


「……!!!」

ちなつ「どうしたんですか皆さん?」


ちなつ「あと、あかりちゃんと向日葵ちゃんと、結衣先輩の絵もありますよ?」

京子「み、見せなくていいから!!」

ちなつ「あと、なもり先生と公式さんのも。」

結衣「公式さん…?」

ゆの「吉野屋先生、行っちゃった…」

沙英「よっぽどショックだったんだろうね…」

結衣「無理もないか…」

あかり「」


美術準備室

吉野屋「ひいいい…」ガクガクブルブル

益子(吉野屋先生、いったい何があったんだ…?)


校長「吉野屋先生を知りませんか…?」プルプル

桑原「吉野屋先生なら、さっき美術準備室に閉じこもってましたよ?」

桑原「でも、凄く怯えてました。まるでこの世の物ではない物を見たかのような…」

桑原「そういう訳で、今はそっとしておいてあげてください。」

校長「はい、わかりました…」プルプル


~アイキャッチ ちなつ~

~アイキャッチ 櫻子~


京子「結局あやふやに終わったなー」モグモグ

結衣「お前はまたラムレーズン食べてるのかよ。」

宮子「私もなんかおやつ食べたいな~」

ヒロ「そうだ。大家さんからチョコを貰ったのよ。」

宮子「おお!」

ヒロ「ほら、これ。」


ちなつ「それって確かG○DIVAの高級チョコですよね!?」

ヒロ「知り合いから貰ったけど、一人じゃ食べきれないからってくれたの。」

京子「食べる食べる!」

結衣「歯磨かないと虫歯になるぞ…?」

ヒロ「さあ、遠慮せずに食べて頂戴♪」

ゆの「いただきます。」

沙英「これ、貰うね。」

千歳「はい、おおきに。」

綾乃「あっ!!」

なずな「どうしたの?」

パク

千歳「…」

綾乃「遅かった…」

乃莉「何の事?」

千歳「古谷さーん、ちゅっちゅ!!」ムチュー

向日葵「な、なんですか!?んむっ!!」

櫻子「」

綾乃「ち、千歳がキス魔に…」


櫻子「ひ、向日葵!!」

千歳「大室さんもちゅー!」ムチュー

櫻子「ん、んん…!」


向日葵「」
櫻子「」


沙英「これは一体…?」

綾乃「千歳は…」

千歳「綾乃ちゃーん!」ムチュー

綾乃「!!」

なずな「ど、どうして…」

千鶴「姉さんが杉浦さんと…」ダバー


京子「おっ、千鶴!」

千鶴「ウザい!」ベシ

京子「…」

なずな「ひっ…!」

千歳「ちゅっちゅ!ちゅっちゅ!!」

綾乃「」

千鶴「だばー…じゃなかった!姉さんを元に戻さないと!」

千歳「赤座さーん!!」

あかり「えええ!?またあかり…んむっ!?」

千歳「やっぱり赤座さんの唇は柔らかいな~!!」

ちなつ「またしても…」

結衣「あかり、不憫な子…」

あかり「」

                 // | ___ ヽ──--.__

                 { | :.:|:.:.:.ノ:.:.|:.:リ,.=‐''  ̄   ` ヽ 、     __
               ,r─弋ヽ :.V:. ,.r‐'´     ...:.:.:.:.. ..  ヽ  // ̄ ヽ
                 //  :.:ヾ /     .:.:.:.:.:.:.        V/
              L   :.:./     .:.:.:.:.:.  .:.:.:.:.:.:      .:.:..
             / |  :.:.:/    :.:.:.:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:
           /   \:/   :.:.:.:.:.:.:./\///:.:.:. :.:.:.
          /     :.:./  :.: :.:.:.:.:.:/   /へ/,イ:. .:.:.:.:.  .:.:.:..
        /    :.:.:.:/  :.:.:.:.:.:./¨,ゞ 、/  i/゙ !:. :.:.:.:.:.   .:.:. ..
       / ⌒ソ  :.: :.:.:.:! :.:.:/:.:.:/  く:::::::::::ヽ |  |:.:.:.:.:.:./i .:.:.
      ({   /:.:.: :.:.:.:.:.| :.:.:|:.:./    \っrへ  レ'|:.:./ |
         厶r/:.:.:.:.:.:.:ノ :.:∧:.|      `      |:/ 、j/
            /:.:.:.:.:.∠:.:| :/ jハ!              ∨
      __   {:.∧:.:.:./ | |              ,へ:.:.:.:/ィ. ..
──=ニ  f´ ̄¨Vー}:/   }/      ハ    .:.:.   ヽ::::::ヽ:. .:}...:. .:..
 __   }   | ,.r‐ ''プ    :.:.     ヽヽ :.:.:.:.:.:.:. :.:`Cr'' 〉:. .:.:.
´    ヽ V        :.:.:.:.', .:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :... .. :...:

      \}      ____,.ム:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....:.. .:.. .
________________________________________

千歳「ちゅー!」

なずな「ひいっ!!」

千歳「むちゅー!!」

乃莉「わ!」

千歳「ちゅーします!」

宮子「ん~?」

千歳「ちゅーせーへん?」

千鶴「うん。」

京子「うん、じゃねーよ。」

結衣「止めなくていいのか…?」


ヒロ「うふふ、面白い事になって来たわね…」

綾乃「笑ってる場合ですか!?」

あかり「はっ!?」

あかり「確かまた池田先輩に無理やりキスされて…」

あかり「何とかしてこの場から逃げないと…」

ゆの「…」

あかり「あ、ゆのさん。」

ゆの「そもそも、出番のない主人公ってアリなんですかね…」

あかり「…」

ゆの「それはもはや主人公でも何でもないんじゃないでしょうか…」

あかり「……」

ゆの「私こういうの気持ち悪いんですよね…」

               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ̄  ̄ ̄ ̄ 丶 _

      /             ヾ
     /        l |  ト      ヽ
      /:.:. : : : :|/─N.| | トN─ |ヽ人|
   . /; ; ;\/|┰ ┰|ノ|ノ ┰ ┰×|

    イ;.;.;.;/\| ー       ー'〈;.;.;.;\
    V从乂 从 "" __. "" 人从⌒

  .         `' ー└┬┘- ''´
         ,.ィ≪ _ ≫、
        / \   ‡† ハ
    .     〈 ヽL__≦二二二≧
  ____ヽ__(__,)三三 /(_) ___



あかり「うう…」


沙英「ゆの…やけに大人しいと思ったら…」

あかり「ふぇぇん!!なんでこうなるの~!?」

宮子「そう言えば、どっちも酒で変化するのに、アニメでは飲酒の描写が削られているよね。」

乃莉「ま、まあ…それは大人の事情ってことで。」


~アイキャッチ 千歳~

~アイキャッチ 結衣~


乃莉「いや~大変な目にあったよ…」

千歳「記憶がさっぱり抜けとるな~」

ゆの「↑に同じく…」

櫻子「一面鼻血まみれ…」

ヒロ「私のせいのようなものだし、後で自分で掃除しておくわね。」

京子「今回もダイジェストでご覧ください。」

・・・・・・

京子・綾乃「「必殺!京綾フラッシュ!!」」

千歳「ぶはぁ!!」ドバッ


千歳「はっ!?うちは一体何を?」

綾乃「千歳…正気に戻ったのね。」

京子「私達の愛の大勝利だ!」

千鶴「チッ…」

千鶴「私はもう帰るから…」

京子「え~?もっと遊ぼうぜ?」

千歳「うちは遅くなるから、洗濯物取りこんでくれへん?」

千鶴「わかった。」

京子「ここでフェードアウトか…」

・・・・・・

結衣「間違ってはいない。」

京子「綾乃、もっかい京綾フラッシュやらない?」

綾乃「や、やらないわよ!」

結衣「これ以上は千歳が失血死するからやめとけ。」

綾乃「あれ、そういえば千鶴さんって結局なにしに来たのかしら?」

結衣「さぁ…」

京子「きっと私に会いに来たんだろ!」

結衣「たぶん違うと思うぞ。」

結衣「なぁ京子…私らはここに殴り込みに来たんじゃないか?」

京子「そうだっけ?」

結衣「いや、そうだろ。」

京子「もう、どうでもいいや。」

結衣「オイ。」

あかり「そうだよ!私達ごらく部とひだまり荘のみんなで勝負しないと!」

結衣「いきなりどうした。」

ちなつ「京子先輩がやる気ないのをいい事にここぞとばかりに目立とうとするあかりちゃん…」

あかり「そ、そんなんじゃないよぉ!」(図星)

宮子「そっか、勝負しに来たんだね。」

なずな「勝負ですか!?」

ヒロ「急な話ね。」

ゆの「でも、今更戦うなんて…」

乃莉「えと、事情が見えてこないんですけど?」

沙英「第一何で勝負すればいいのか…」



「それなら私に任せろ!」

西垣「話は聞かせてもらった!!」

沙英「今度は誰!?」

綾乃「西垣先生!?」

向日葵「どうしてここに!?」

西垣「説明は後だ!」

西垣「どうしても勝負がしたいという頼みを聞きつけてだな…」

西垣「特別に『最高の勝負』のできる舞台装置を用意させてもらったぞ!」

乃莉「でも、そんなのどこに…?」

りせ「……」

西垣「おお、松本!準備が完了したのか!」

ちなつ「いつの間にか会長もいるし!?」

ヒロ(まさかこの人が…)

結衣(はい、そうです…)

ひだまり荘の庭

西垣「どうだ?」

綾乃「いや、どうだ?って訊かれましても…」

乃莉「何なんですか、これ?」

西垣「これは、テーマを指定すると、その衣装に瞬時に着替えられる『スーパーコスプレ君二号』だ!」

ゆの「二号…?」

吉野屋「もちろん、そのための衣装も完備してますよ♪」

沙英「よっしー!?」

結衣(この人も神出鬼没だな…)

なずな「もう大丈夫なんですか…?」

吉野屋「もちろんです!」

西垣「それでは、これより『ごらく部VSひだまり荘』を始めよう!」

吉野屋「各チームは一つテーマを決めて、それを演じてくださいね♪」

西垣「このコスプレ君の採点機能でばっちり採点するからな!」

りせ「……」

西垣「ん?」

りせ「……」

西垣「なるほど。」

西垣「たった今松本から提案があった。」

西垣「生徒会サイドにも特別出演してもらう!」

櫻子「ええーっ!?」

綾乃「ちょ、何でですか会長!?」

りせ「……」

西垣「この場にいる以上、ただの観客となるのはいただけないと。」

西垣「それに、四人のコスプレもちょっと見てみたいと思ったから、だそうだ。」

りせ「……」ニコ

綾乃「はぁ、そうですか…」

西垣「それじゃあ、各自テーマ決めと練習に励んでくれ。」

吉野屋「皆さんの健闘を祈ります!」


ゆの「なんか、大変な事に巻き込まれちゃったね。」

宮子「でも、絶対負けないよ!」

沙英「みさと先輩みたいなタイプの人だね…」

ヒロ「リリ先輩と中の人が一緒なんてとても思えないわ。」

作戦会議

京子「ミラクるんやる!」

ちなつ「絶対嫌です!!」

あかり「アンパンマンなんてどうかな?」

京子「それじゃあ、私がアンパンマンだな!結衣はしょくぱんまんで…」

ちなつ「結衣先輩がしょくぱんまんなら、私はドキンちゃんやりたいです!」

京子「ばいきんまんは…綾乃?」

綾乃「何でよ!?」

あかり「あかりは…?」

京子「チーズで。」

あかり「ええええ!?アンパンマンじゃないの!?」

結衣「だめだこりゃ。」

綾乃「全く…」

千歳「うちらもなんか決めんとあかんな。」

向日葵「何にしても、足を引っ張りたくない物ですわね…櫻子?」

櫻子「わかってるよっ!」

京子「そう言えば綾乃ってさー、似てない?」

綾乃「な、何によ!」


ゆの「何にすればいいのかな…?」

宮子「ねぇねぇ、『コレ』なんかどうかな?」

沙英「それって…」

ヒロ「いいんじゃないかしら。」

乃莉「よく目を通しとかないといけませんね。」

なずな「大丈夫かなぁ…」

一時間後

吉野屋「まとまったようですね!」

西垣「それじゃあ、始めるぞ。」


西垣「まずはごらく部だな。」

西垣「始め!」

京子「今日も可愛いね~、ちなっちゃーん!」

ちなつ「ちょっと、抱きつかないでくださいよ~!!結衣先輩も何か言ってあげてください~!」

結衣「おいこら。あんまり後輩に迷惑かけるなよ。」

京子「ちぇっ。」

ジョロロロ…(紅茶を淹れる音)

ちなつ「今日のケーキもおいしいですね。」

京子「ほんとだな!感謝感謝だ!」

結衣「これが終わったらちゃんと練習するからな。」

京子「わかってるよーん!」

京子「部長の本気見せてやるもんね!」

京子「おしまい!」

綾乃「なにこれ」

ヒロ「服装で辛うじてけいおん!だってことは分かったけど…」

沙英「演奏はないの?」

京子「いや、楽器とか全然できないし~」

ちなつ「これにしようって言ったの京子先輩ですよ…?」

京子「やってて思ったけど、いつものごらく部とあんま変わらなかったな~」

結衣「お前、ちなつちゃんに抱きつきたかっただけだろ。」

京子「ソ、ソンナコトナイデスヨ!?」

あかり「ねぇ!!あかりの台詞は!?」

京子「あかりはムギちゃん役だから、縁の下の力持ちたる給仕役に徹してもらった。」

あかり「ふぇぇん!!結局こうなるの!?」

京子「ちなみに、私が唯、律兼役で結衣が澪、ちなつちゃんがあずにゃんね。」

ちなつ「唯役は中の人的な意味で池田先輩がやるべきだったんじゃないでしょうか?」

京子「いや、それじゃダメでしょうが!」

ちなつ「何が…?」

結衣「この扱いはあんまりじゃないか?京子、全国のムギファンに謝れ。今すぐにだ。」

あかり「あかりの事は…?」

西垣「それでは、採点だ!」

ピッ

72点

吉野屋「72点でーす!!」

京子「おお、まずまずだな!ちなつちゃんに抱きつくという本願も達成されたし、よかったよかった。」

あかり「あかりはちっとも良くないよぉ!!」

ちなつ「やっぱりそれが目的じゃないですか!!」

結衣「全くこいつは…」

西垣「次は生徒会サイドだな。」

りせ「……」

西垣「『期待してるわよ、みんな。』だとさ。」

綾乃「わ、わかりましたよ…」


西垣「始め!」

綾乃「なんだかんだと聞かれたら!」

千歳「答えてあげるが世の情け!」

綾乃「七森中の破壊を防ぐため!」

千歳「七森中の平和を守るため!」

綾乃「愛と真実の真面目を貫く!」

千歳「ラブリー・チャーミーな二年生!」

綾乃「綾乃!」

千歳「千歳!」

綾乃「銀河をかける生徒会の二人には!」

千歳「ホワイトホール!白い明日が待ってるで!」

櫻子「にゃーんてニャ!」

向日葵「ソ、ソーナンス…ですわ。」

綾乃「あ゛~…疲れたー…」

宮子「ロケット団だね?」

京子「『綾乃ってロケット団のムサシに似てるよね。ポジションとか髪色とか』っ
て私が言ってみたんだ。そしたらそれやってみようってことになって、みんなノリノリで…」

綾乃「だ、誰もあなたの提案にノリノリになんかなって…」

千歳「でも、その割にはノリノリでやってたやん?」

綾乃「そ、そんな事ないわよ!!!///」

京子「もう一度やってみて?」

綾乃「に、二度とやるもんですか!!」


櫻子「ちょっと向日葵!結局お前が一番足引っ張ってるじゃん!!もっと真面目にやんなよ!!」

向日葵「仕方ないでしょう!!だって恥ずかしくて…」

櫻子「それにしても、私はニャースポジションがよく似合うな!副リーダーって感じで。」

向日葵「な、何ですって!?」

ギャーギャー!!

西垣「やれやれ…」

りせ「……」クス

西垣「『久々に笑った。こういう憎めない悪役なのが昔のロケット団だったのよね。今のロケット団は無駄にシリアスだし、ソーナンスもいないから困る。』だとさ。」

西垣「さて、採点いってみようか。」

ピッ

85点

吉野屋「85点ですよ~!」

綾乃「やった!!ごらく部に勝ったわ!!」

千歳「会長にも喜んでいただいたし、本当によかったわ~!」

櫻子「ニャースポジションは私だーっ!!」ギャーギャー

向日葵「私ですわ!!」ギャーギャー

京子「ちなみに結衣はキバゴだと思う。」

結衣「?」


夏目(私はミジュマルかツンデレのドラゴンバスターかしら…)

西垣「さて、最後は…」

吉野屋「ひだまり荘の皆さん、準備はいいですか?」

宮子「オッケーです!」

ゆの「緊張するなぁ…」

なずな「どうしよう…不安になってきた…」

乃莉「精一杯がんばろ?」

ヒロ「頑張りましょ、みんな。」

沙英「どうなることやら…」


あかり「あの…ちょっとトイレ借りてもいいですか?」

ゆの「いいよ。」


西垣「始め!!」

ゆの「ママ、行ってきます!」

ヒロ「行ってらっしゃい。」

沙英「夕飯までには帰ってきてね。」

宮子「いてらしゃーい!!」


京子「まどマギか…」

結衣「だな。」

ちなつ「中の人ネタもいろいろできますね…」


りせ「……」

西垣「ん、どうした松本?」

りせ「何だって!?」

ゆの「おはよう。」

沙英「ごきげんよう。」

乃莉「今日も元気に行こう!」


京子「上から順にまどか、仁美、さやかだね。」


吉野屋「どうかしましたか?」

西垣「いえ。大した問題ではありません。」

西垣(何とかしなければまた…)

ゆの「がんばって~!!」

なずな(やっぱりこんな格好恥ずかしいよ…)

乃莉(後もう少しの辛抱だから…)

宮子「そろそろ、私の必殺技の出番ね!」


綾乃「さすが美術科…演出も長さも私達とは段違いね…」

千歳「そこは関係あらへんような…」

櫻子「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

向日葵「急にどうしましたの?」

櫻子「いや、私の言うべき台詞のような気がして…」

吉野屋「なんだか暑くないですか?」

西垣「マズイぞ…!このままでは…」

りせ「……!」


あかり「ふぅ…スッキリしたぁ…」バタン

あかり「まだ、終わってないといいなぁ…」

あかり「途中で抜けちゃったから、早く戻らないと…」


宮子「ティロ・フィナーレ!!」

カッ!

チュドォォォォォォォォン!!!

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \

        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................

   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
あかり「えええええ!!?」

やまぶき高校

真実「」
中山「」
夏目「」
桑原「」
益子「」
校長「」

>>176訂正

りせ「……」

西垣「ん、どうした松本?」

りせ「…!」

西垣「何だって!?」

なずな「けほっ、けほっ!!」

沙英「な、何が起こったの!?」

ヒロ「見て!ひだまり荘が…!!」

宮子「こっぱみじんだ…」

ゆの「これなんて一期特別編!?」

結衣「こ れ は ひ ど い」

西垣「いや~すまんすまん、またやってしまった。」

綾乃「今回ばかりはただ事では済みませんよ!?」

乃莉「これ、どうしてくれるんですか!!?」

ちなつ「うすうす嫌な予感はしてたんですけど…」

京子「ある意味、予想通りだな…」

千歳「ほんま、びっくりしたわ~」

向日葵「大丈夫…?」

櫻子「死ぬかと思った~…」

りせ「……」

吉野屋「あ、ありがとうございます…」



あかり「ううう…ここどこ…?」

大家「おお~…これまた派手にやってくれたねぇ…」

ゆの「大家さん!?」

沙英「こ、これは全部あの人のせいです!!」ビシッ

西垣「はっはっは!爆発は成功の元!!」

結衣「駄目だ。まるで反省の色が無い。」

大家「それなら心配ないよ。」

なずな「えっ」

大家「ついさっき私んとこに速筆で有名なくらげが来てね…」

ちなつ「それってまさか…」

         _ _

       , ´    ` 、
      /           ヽ
    /       ●    ヽ
.    {   ●    ,    .}  
    l.    、__,ノー'′   l

.     ヽ            /   _
       ヽ           ,メ、 /
   ,、   ` ー ─:r ''"  ン′

 ヘ | .!       _ゝ-
 ゝヽ!⊥、   , ´
________________________________________


大家「なんでも、屋根の上のウメスと協力して、私物含めて一瞬で元通りにしてくれるらしいよ。更にリフォームもしてくれるみたい。」

乃莉「ほんとですかね…?」

大家「いやー、リフォーム代浮いて助かっちゃうわ~」

結衣「それでいいのか…」


あかり *がれきのなかにいる*

西垣「なんだ。それなら全く問題なしだな!」

吉野屋「めでたしめでたしですね!」

「…」プルプル

吉野屋「ひっ!?」

西垣「ん?なんだこのモアイは?」

なずな「あ、あなたは…」

京子「ん?いつの間にか服を着たモアイ像が…」

「……」プルプル

京子「おお、バイブレーション機能搭載か!」ペシペシ

「………」プルプル

京子「ほんとよくできたオブジェだな~!」ペシペシ

「…………」プルプル

京子「あははは!あははははは!!」ペシペシ

「……………」プルプル

ゆの「こ、校長先生!!?」

京子「へっ?校長?」

ちなつ「こ、この人(?)が!?」

西垣「何だと!?これは今のうちにずらかった方がよさそうだな…」

吉野屋「そうですね…」

校長「…」ギロリ

校長「二人とも、少しそこに座ってくれますか…」

西垣・吉野屋「「見つかった~!!」」


あかり「う、動けない…」

校長「大体あなた方は、教師であるという自覚が欠けています!」プルプル

吉野屋「ううう…」

西垣「早く終われ早く終われ…」

校長「生徒たちを見守り、教育するのが教師というものでしょーが!」プルプル

校長「それなのにあなた方は…」プルプル

クドクドクドクド…



あかり「出れないよぉ…」

乃莉「結局勝負もうやむやになって、二人は校長先生の説教フルコース…」

綾乃「これはもうしばらくかかりそうですね…」

大家「はいこれ。」

沙英「え、それって…」

大家「正の湯の団体無料券。せっかくだからみんなで行ってきたら?」

沙英「いいんですか?」

大家「いいっていいって!」

結衣「でも、私達は手伝わなくていいんでしょうか?修理…」

大家「心配しないで!帰ってきた頃にはもうきれいさっぱり元通りになってると思うから。」

ゆの(その『速筆で有名なくらげ』って一体何者なんだろ…?)

大家「それじゃあ、行ってらっしゃい!」

宮子「よーし、疲れた体を癒すためにひとっ風呂浴びるか!」

なずな「でもタオルとかはどうしますか?」

ヒロ「確かレンタルのがあったわよ。」

京子「よっしゃ~!そうと決まれば早速出発だー!!」

ちなつ「京子先輩って本当に頭の切り替え早いですね。」ジト

京子「いや~それほどでも!」

ちなつ(駄目だこいつ。早く何とかしないと…)

櫻子「会長はどうするんですかね?」

千歳「会長はここに残って西垣先生の手伝いをするらしいな~」

向日葵(会長もいろいろ大変ですわね…)



あかり「ふぇぇん!置いてかないでよぉ…」


~アイキャッチ 向日葵~

~アイキャッチ 綾乃~


宮子「着いた!」

ヒロ「ここが正の湯よ。」

綾乃「銭湯なんて久しぶりね…」

千歳「うちは家族で時々行くで?」

結衣「何か忘れてるような…」

京子「気のせいじゃないか?」

ちなつ「あっ!!これって…」

櫻子「ゆのさま?」

皆「…」チラッ

ゆの「うう…///」

京子「何というVIP…」

乃莉「これでお願いします。」つ団体無料券

おばちゃん「はいどうぞ。ゆっくりしていってね。」

なずな「タオルのレンタルをお願いします…」

おばちゃん「13人分で1300円ね。」

沙英「はい。」つ1300円

京子「あれ、タオルは無料じゃないの?」

結衣「いや、さすがに別料金かかるだろ。」

脱衣所

京子「ひとっ風呂浴びるぞー!!」

結衣「あんまり騒ぐなよ…」

沙英(結衣はポジションも見た目も私にそっくりだな…)

結衣「でも、京子の気持ちもちょっとわかるような…」ヌギヌギ

結衣「たまにはゆっくりするか…」ボイン

沙英「前言撤回!!」

結衣「え?」

ちなつ「(畜生あの眼鏡、私の結衣先輩を嫌らしい目で見やがって…)」

宮子「ぷはっ!」ヌギヌギ

ボイン!

京子「おっきいね…」

向日葵「…」ヌギヌギ

ボインッ!!

ゆの「こ、こっちもおっきい…」

なずな「予想以上…!」

沙英「君、本当に13歳…?」

向日葵「そうですけど…」

櫻子「嘘こけ!こんなおっぱいの大きな13歳がいてたまるか!!」

櫻子「年齢詐称で逮捕するぞ!!」

向日葵「やれるのならやってみなさい。」

なずな「私は胸張れる物も何にもないし胸もないし…」ブツブツ

ザッパーン

櫻子「背中流すぞ~!」

向日葵「やさしくお願いしますわ。」

結衣「やっぱり何か忘れてるような…」

千歳「いい湯やな~」

京子「綾乃~背中流そうか?」

綾乃「べ、別にいいわよ!!」

千歳「!!」スチャ

~~~~~

京子「綾乃の隅々まで洗ったげるよ…」

綾乃「ちょ、ちょっと…///」

京子「意外に敏感なんだね、綾乃。」

綾乃「あ、あんっ///」

京子「じゃあ、ここはどうかな。」

綾乃「そこは…ダメっ!!」

京子「もうこんなに濡れてるよ…?」

綾乃「あっ…いや…なんか来ちゃう///」

~~~~~

千歳「たまらんわ~…」ドバドバ

なずな「あれ…なんで風呂の水が赤いんだろ?」

京子「いい湯だな~♪」

宮子「ばばんばばんばんばん♪」

京子「…そういえば、さっきのまどマギの続きはどういう展開だったの?」

櫻子「私も気になる!」

宮子「んっとね~…」

宮子「ヒロさん扮するお菓子の魔女が出てきて、私が『もう、何も怖くない』って言った後に…」

櫻子「後に…?」

宮子「魔女に頭からガブッと!!」

なずな「ふえっ!?」

櫻子「なにそれこわい」

京子「ちなみにほむらと杏子の役は誰のつもりだったの?」

宮子「その二人は残念ながら出番なし。」

京子「なんだ。そうなのか。」

結衣「あの…ひだまり荘ってどうして鍵が開けっぱなしなんですか?」

ヒロ「目の前にやまぶき高校があるから人目につきやすいのもあるんだけど…」

ヒロ「ひだまり荘の屋根の上にはこの世界の創造神が住んでいてね…」

ヒロ「住人に危害を加えた者は創造神に存在を抹消されてしまう…という噂があるの。」

結衣(もしかしてあの緑の青虫が…)

ヒロ「おかげでひだまり荘は日本一安全なアパートとして有名なのよ。」

結衣(知らない方がよかったのかも…)

京子「今日は本当に楽しかったな~!」

結衣「こっちの方は振り回されっぱなしだったけどな。」

ちなつ「全くです。」

宮子「でも、キョッピーが殴り込みを考えなければ、私達とは出会わなかったよね。」

ゆの「だね。」

結衣(いつの間にかあだ名呼び…?)

京子「それもそうだな!」

宮子「よし!今日の素敵な出会いにカンパイ!!」

京子「カンパーイ!!」

推奨BGM:みかしーオワタ

風呂上り

宮子「あがった!」

ゆの「ちょっとのぼせちゃったかも…」

千歳「ドライヤー使う?」

綾乃「ありがと。」

ヒロ「体重は…」ガタッ

ヒロ「増えてる!!?」

宮子「予想通りですな。」

ヒロ「ふぇぇん!!」


・・・・・・

あかり「とうとうパクられた…」

沙英「とりあえず、好きなもの一つおごるよ。」

乃莉「いいんですか?」

ヒロ「いいのよ。遠慮しないで。私はちょっと遠慮しとくけど…」


櫻子「牛乳をよこせ!」

向日葵「何様ですの?」

ちなつ「牛乳か飲むヨーグルトか、どっちにしようか迷うな…」

ゆの「ある意味究極の選択だね。」

千歳「うちは抹茶アイスで。」

京子「ラムレーズンはないの?」

結衣「ある訳ねぇだろ。」


あかり「わぁい…コーヒー牛乳…あかりコーヒー牛乳大好き…」

あかり「がくっ」

あかり「」

~アイキャッチ 京子~

~アイキャッチ あかり~

帰り道

京子「はぁー!いい湯だった~!」

乃莉「大家さんの話によれば、そろそろ元に戻ってるはずだそうですけど…」

沙英「ほんとかねぇ…」

ゆの「あっ!あれは…」

  V二二二二二二二二二二二二二V
 V二二二二二二二二二二二二二二V
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  ┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

ヒロ「すごい!本当に元通りね!」

乃莉「部屋だけじゃなくて私物も全て元通りなんて…!」

沙英「いったい何者なんだろ…?そのくらげって…」

あかり「みんな~…」

ちなつ「あ、あかりちゃん!?」

結衣「そっか。あかりの事だったのか…」

京子「あ、ごめん。素で忘れてた。」

あかり「酷いよぉ!!!」

京子「さてここで問題です。あかりは何回『ふぇぇん』と言ったでしょうか?」

結衣「おいこら」


あかり「ふぇぇん!京子ちゃんにダシにされたー!」

京子「あっ、一回増えた!…という訳で正解は七回でした!」

ちなつ「二重の意味で酷いですね。」

結衣「いい加減にしろ。」

綾乃「それじゃあ、私達はこの辺で。」

千歳「お邪魔しました~」

ヒロ「さようなら。」

沙英「元気でね。」

京子「宮ちゃんをごらく部の名誉部員に任命する!」

宮子「やった~!!」

京子「我がごらく部の名誉部員として今度は是非ともこちらに遊びに来るように!」

宮子「わかった!約束する!」

結衣「ほら行くぞ、京子。」

櫻子「次期副会長選挙は是非ともこの大室櫻子に清き一票を!」つプリン

なずな「う、うん…」

向日葵「賄賂を使った汚れた一票なんて入れさせませんわ!」

乃莉「まあ、何というか…二人とも頑張ってね。」


西垣「ふぅ…やっと解放された…」

りせ「……」

西垣「ありがとな。松本。」

りせ「……」コク

吉野屋「課題がまだこんなに残ってる…」

校長「自業自得です!」プルプル

ゆの「なんだか、あっという間だったね…」

ちなつ「でも、まあ楽しかったですけどね。」

あかり「あかりは災難ばっかりだったよぉ…」


京子「あ。今思い出したけど、ひだまりとゆるゆりは放送時期重なってなかったな。」

あかり「えっ」

おわり?

保守感謝します
おまけです
短め、ちょっとはしょり気味

七森中、ごらく部

京子「ようこそごらく部に!」

ゆの「えと…」

宮子「お邪魔しまーす!」

結衣「こちらにどうぞ。」

乃莉「ありがと。」

ヒロ「わざわざ招いてくれてありがとう。」

あかり「大したおもてなしもできませんが、どうぞゆっくりしていってください。」

ちなつ「お茶入りました。」

沙英「ありがと。」

なずな「おいしい…」ズズズ

京子「何して遊ぶ?」

宮子「何でもいいよ~」

ゆの「もう一度絵を描いてみる…とか。」

あかり「いいですね。」

ちなつ「私も頑張ります!」

結衣「や、やっぱりそれは無しにしましょうか!!」

ゆの「う、うん…」

沙英「それがいいかもね…」

乃莉「私、生徒会室にも行ってみたいんだけど、いいかな?」

結衣「邪魔をしなければ大丈夫だと思いますけど…」

宮子「じゃあ、行こっか!」

京子「私もプリン貰いに行こっと!」

生徒会室

宮子「お邪魔します!」

沙英「あんまり迷惑かけないようにね。」

ゆの「手伝おうか?」

櫻子「是非ともお願いします!!」

向日葵「こら!」

京子「プリン貰うね~」

綾乃「べ、別にあなたの為に買ったんじゃ…」

千歳「もっと素直にならなあかんで~」

綾乃「ほんとに違うから!」

西垣「おっす。」

りせ「…(こんにちは、先生。)」

乃莉「あっ、爆弾魔。」

西垣「どうやら暇を持て余している様だな。」

乃莉「あながち間違っちゃいないですけど…」

西垣「それなら私の爆友にならないか?」

なずな「爆友…?」

西垣「爆友になれば毎日爆発し放題だぞ?今なら先着順に豪華特典が付いてきたりこなかったり…」

乃莉「結構です!!」

宮子「クンクン…何やら食べ物の予感が…」

ガサゴソ…

宮子「お、こんなところにコンビーフ発見!」

宮子「これ食べても大丈夫かな?」

沙英「やめときなよ…」

ゆの「宮ちゃん!!これ十年前に賞味期限切れてるよ!!?」

宮子「ほんとだ。」

綾乃(っていうか、本当にあったんだ…)

ごらく部に戻る

京子「ところで、これからどうするの?」

ヒロ「私達は一応泊まる用意もしてきたんだけど…」

沙英「どこ行ってたの?」

ヒロ「『ひろ』って名前の女の子が、絵がうまくなりたいって悩んでてね…」

宮子「その子も『ひろ』って言うのか…」

ヒロ「ちょっと手助けをしてあげたの。」

ちなつ「私たちのクラスの子ね。」

ヒロ「役に立てたかは分からないけど、あの子はとっても嬉しそうな顔をしていたわ。」

ゆの「そうだったんですか~!」

京子「なんだ。あかりみたいに消えてたんじゃなかったのか。」

あかり「…」

結衣「話を元に戻しますが…これからどうしますか?」

宮子「私はみんなの家に泊まってみたいな~!」

沙英「勝手なこと言わないの!みんなもそれぞれ事情があるんだし…」

あかり「あ、あかりは大丈夫です。」

結衣「わ、私は…」

ちなつ「一応問題ないですよ。」

綾乃「どうぞお構いなく。」

千歳「うちは、確かおばあちゃんが旅行で出かけておるから問題はないような…」

向日葵「いきなり言われましても、ちょっとわかりません…」

櫻子「例えケチな向日葵がダメと言っても私のとこはOKですよ!」

向日葵「わ、私は別に嫌といった訳じゃ…」

京子「私は問題ないよ~」

京子「結衣んちは大丈夫だし。」

結衣「私の家かよ!!」

結衣「私のとこは駄目だ!まりちゃんも来るし…」

京子「だったら、一緒に遊べばいいじゃん。まりちゃんもきっと喜ぶぞ?」

結衣「そ、それはそうだけど…」

京子「よし!そうと決まればこれの出番!」

あかり「それって…」

京子「シャッフルBOX改!」

京子「それでは一人一枚ずつ引いてってください!」

ゆの「あ、うん。」

抽選の結果…

京子「ついに結果発表!」

結衣「ついにって、一レスも経ってないだろ。」

ゆの赤座家
宮子結衣の家
ヒロ吉川家
沙英大室家
なずな池田家
乃莉杉浦家

ゆの「ふつつかものですが…」

あかり「は、はい。」

宮子「キョッピーと一緒か~」

京子「楽しみにするがいい!」

結衣「私の家なんだけど…」

ちなつ「もしよろしければ絵とか教えてくれるとありがたいです。」

ヒロ「考えておくわ。(私にこの子を矯正できるのかしら…)」

向日葵「わ、私も一緒櫻子の家に行きますわ!」

櫻子「なんだよ~結局来るのかよ~」

沙英「あはは、仲良くね。」

なずな「え、えっと…」

千歳「そんなに緊張しないでも結構ですよ。」

乃莉「それじゃあ、お世話になるね。」

綾乃「はい。」

赤座家
ゆの「お邪魔します…」

あかね「……」ガラ

ゆの(あ、お姉さんかな?)

あかね「あかり……」ゴゴゴゴゴ

あかり「なっ、なに!?」

あかね「この人はあなたとどういう関係なのかしら…?」ゴゴゴゴゴ

ゆの(な、なんか怖い…)

あかり「えと…知り合いだよ!やましい関係じゃないから!」

あかね「……」

ゆの「え、えっと…ゆのです!今日一日お世話になります!!」

あかね「わかったわ。入ってちょうだい。」

ゆの「は、はい。(やっとオーラ(?)が消えた…)」

あかね「あ、あとそれと、私の部屋は『絶対に』見ないでね。」

ゆの「わ、わかりましたー!!」

結衣の家

結衣「ここが私の家です。」

宮子「ほえ~なかなかいい所にお住まいで。」

京子「ゲームしようぜ!」

結衣「相変わらずだなお前。」

グウウウ…

宮子「お腹空いた…」

京子「私も空いた!!何か食わせろ!」

結衣「買い溜めしといたし大丈夫だとは思うけど…」

ピンポーン

まり「こんにちはー」

結衣「こんにちは、まりちゃん。」

宮子「この子がまりちゃんか。可愛い子だな~」

まり「だれ?」

結衣「京子、夕食出来るまでまりちゃんと遊んでて。」

京子「わーかったー!」

宮子「私も付き合うぞ、キョッピー君。」

まり「うにー!」

吉川家

ちなつ「今お茶淹れますね。」

ヒロ「お気遣いありがとう。」

ちなつ「これくらい当然ですよ。」

ヒロ「ちなつちゃんはいいお嫁さんになれるかもしれないわ。」

ちなつ「そんな~!私にはまだ早いですよ!」

ちなつ「まだ結衣先輩のハートを射止められてませんし…」

ヒロ「え、そっち?」

ガチャ

ともこ「ただいま~」

ちなつ「お姉ちゃん、お帰り。」

池田家

千歳「ただいま~千鶴。」

千鶴「ただいま、姉さん。」

なずな「ひっ!」ビクッ

千鶴「?」

なずな(こないだの怖い子…)ブルブル

千歳「そんな怖がらなくても大丈夫ですよ~」

千鶴「…」

杉浦家

綾乃「大したおもてなしも出来ませんが…」

乃莉「いいって。気にしないで。」

綾乃「夕飯は何がいいですか?」

乃莉「私は何でもいいんだけど…せっかくだから一緒に作ってみない?」

綾乃「いいですね。」

大室家

・・・・・・

向日葵「食材とかいろいろ家から持ってきます。櫻子も手伝いなさい。」

櫻子「わかった。」

・・・・・・

沙英「ここで待っていよう…」


花子(知らない人がいる…?)

花子(あの人…誰だろう?)

花子(櫻子とひま子ねーちゃんの声がしたんだけど…)

花子(私が知らないけど、私達と関係がある人と言えば…)

花子(撫子ねーちゃんの…)

ピンポーン!

花子(!!)

沙英(さっきから視線を感じる…)

ガチャ

撫子「なんだ。鍵開いてたの…って…」

沙英(めちゃ気まずい…)

花子「ねーちゃん!!」

沙英「わ!」

花子「この人、誰?もしかして彼女さん!?」

撫子「い、いや…」

花子(この反応…!)

花子(はっ…ひょっとして浮気とか!!?)

花子「ねーちゃん…」

撫子「へ?」

花子「今すぐ土下座して謝るし!!」

撫子「な、何の事?」

花子「今から遅くはないし!ねーちゃんの土下座ならきっときっと許してくれるし!」

撫子「だから何の話…?」

沙英(どうやって説明すれば…)

ガチャ

櫻子「たっだいまー!」

向日葵「お待たせしました。」

楓「お邪魔しますなの。」

花子「櫻子!ねーちゃんが…ねーちゃんが!!」

櫻子「どした?」

撫子(いったいどうした事か…)

沙英(どうすればいいの、私!?)

夕食

赤座家

ゆの「どうかな…?」

あかり「このお味噌汁おいしいです!」

ゆの「よかった…」

あかり「あかりももっとゆのさんみたいに料理上手になりたいです!」

ゆの「あかりちゃんも十分上手だよ?例えばこの煮物とか。」

あかり「ほんとですか!!」



あかね(こんな事が許されていいのかしら…?)ゴゴゴ

結衣の家

京子「うめー!」モグモグ

結衣「相変わらずだな…」

まり「宮子おねーちゃん、あーん!」

宮子「あーん!」パクッ

結衣(まりちゃんも楽しそうでよかった。子供の扱いに慣れてるのかな?)

京子「結衣ー、おかわり!」

結衣「はいはい。」

宮子「私も!!」

結衣「ええ!?さっきおかわりしたのに!?」

宮子「ふっふっふ。私の胃袋は宇宙なのだよ、ユッピー君。」


結衣(今月、大丈夫かな…)

吉川家

ちなつ「すっごく美味しいですよ!」

ヒロ「まだまだあるから、自由におかわりして頂戴。」

ともこ「私もいつも作ってるけど、こんなに上手くは出来ないわ…」

ちなつ「私にこのくらいの料理スキルがあれば…!!」

ともこ「いっその事うちの子にならない!?」

ヒロ「え、ええ…?」

池田家

千歳「千鶴~それ取ってー?」

千鶴「うん。」

なずな「おいしい…なんだかおばあちゃん家のご飯みたい…」

千歳「こちらもどうぞ。」

なずな「漬物…」

千歳「今朝漬けたばかりのはりはり漬です。」

なずな「自家製なんだ…」

千鶴「私も食べたい…」

千歳「もちろん千鶴の分もあるで?」

杉浦家

乃莉「ねぇ…」モグモグ

綾乃「何でしょうか?」モグモグ

乃莉「あの、罰金バッキンガムとか言うさむ…独創的なギャグはどうして生まれたの?」

綾乃「地理や歴史の勉強で地名や人名ってなかなか覚えにくいですよね?」

乃莉「うんうん。」

綾乃「効率のいい自分流の覚え方を研究してるうちに…」

乃莉「やがて、このダジャレに行きついたと。」

綾乃「はい!」


乃莉(すごいのかすごくないのか…)

大室家

沙英「さっきはいろいろと大変だった…」

撫子「私も何がなんやらさっぱりわからなかったよ…」

花子「ごめん…」

向日葵「花子ちゃんは気にする事ないですわ。」

櫻子(さっきは面白かったな…)

・・・・・・

向日葵『違いますわ。撫子さんは浮気をするような人ではありませんわ。それに…』

向日葵『その人にはちゃんと彼女がいますわ!!』

沙英『!!!』カーッ

・・・・・・

櫻子(顔が一瞬で真っ赤になって…)

櫻子(ヤバい、思い出すだけでも顔がニヤけてきた!!)ニヤニヤ

楓「櫻子お姉ちゃん、ニヤニヤしててキモいの。」



赤座家

あかね(あかりは風呂に入ったわね…)

あかね「今がチャンスよあかね!」

ゆの「あの…チャンスって?」

あかね「!!」

ゆの「何をするんですか…?」

あかね「な、何でもないの!!」

ゆの「…?」

結衣の家

(まりちゃんは帰った後)

結衣「あがりました。」

宮子「それじゃあ、私も入ろっと。」

京子「私も入る~!!」

結衣「狭くないか…?」

京子「大丈夫だって!」

宮子「それじゃあ風呂場にレッツゴー!」

京子「ゴーゴー!」

結衣(何だか、姉妹みたいだな…)

京子「あ、ラムレーズンよろしくね。」

結衣「わかってるよ。」

池田家

千歳「気持ちええ?」

千鶴「うんっ!」

なずな(嘘みたいに大人しい…)

千歳「?」

なずな「え、えと…姉妹ってうらやましいな…って。私、一人っ子だから。」

千歳「あはは。」

千鶴「♪♪」

杉浦家

綾乃「ここはこの公式を使って…」カリカリ

乃莉「真面目だねぇ。」

綾乃「期末試験は絶対に負けたくないので!」

乃莉「その相手ってやっぱり京子?」

綾乃「そうです!」

綾乃「歳納京子ったら、普段は授業中に寝てたり宿題忘れたりとかするくせに、テストだと一夜漬けで満点取ったり!」

綾乃「もうむかつくったらありゃしない!!」

乃莉「その割には嬉しそうに語るね…」

綾乃「そ、そんな事ないです!!!」



乃莉(似たような人、一人知ってるんだけど…)

大室家

櫻子「宿題の作文完成っと!!」

沙英「どれどれ…」

ペラ

沙英「何なのコレ!!」

沙英「漢字もおくり仮名も間違ってるし、しかしの使い方も間違ってる!!」

沙英「文頭は一マス開ける!最後の。は同じますに描いて改行しない!」

櫻子「え~…」

沙英「物書きとして許せないんだけど何この稚拙な文章!!」

櫻子「えっと…」

櫻子「それなら、お手本を見せてください先生!!」

沙英「わ、わかったよ…」

数分後

沙英「ふぅ…こんな物かな…」

櫻子「おおー!何かよくわかんないけどすげー!」

櫻子「それじゃあこれを提出して…」

向日葵「一発でばれますわよ。」

櫻子「次はこっちも先生に手伝ってもらおっと!」

向日葵「くたばれ。」

沙英「容赦ないね…」

吉川家

ちなつ「これが私の絵なんですけど…」

~お見せできません~

ちなつ「どこが悪いんでしょうか…」

ヒロ「ど、どこがって言われても…」

ヒロ(も、もう耐えられない…)

おやすみ

結衣の家

宮子「何故か目が覚めてしまった。」

京子「…ユイ…ドコイッタノ…」zzz

結衣「…きょうこ…いかないで…」zzz

宮子「……」

ギュッ

宮子「これでよし、と。」

吉川家

ちなつ「すぅ…すぅ……」zzz

ヒロ(可愛い寝顔ね…)

ちなつ「ゆい…せんぱーい……」zzz

ヒロ(寝言…?)

ちなつ「そんなとこ…さわったら…あんっ……」zzz

ヒロ(一体どんな夢を見ているのかしら……?)

杉浦家

綾乃「あの、湯加減はどうでしたか?」

乃莉「よかったよ。」

綾乃「あの…ごめんなさい。あんまりちゃんとした対応が出来なくて…」

綾乃「何しろ、こういう事は初めてな物で自信が無くて…」

乃莉「あはは。そんなに落ち込む事ないんじゃない?」

綾乃「そうですか…?」

乃莉「そうだよ。」

池田家

なずな「ベッド二つしかないから私は向こうで…」

千鶴「大丈夫です。私は姉さんと一緒に寝ます。」

千歳「もう、しゃあないな~」

千鶴「しゃあないよ。」

なずな「えっと、ありがとう…」

千歳「それじゃあ、お休みなさい。」

大室家

沙英「やっぱり、姉妹がいると賑やかだよね。」

撫子「沙英も妹いるの?」

沙英「うん。まさか原作にも出てくるとは思わなかったな。」

撫子「何の話?」

沙英「何でもない。」

沙英「あの二人(向日葵と櫻子)って昔からああなの?」

撫子「いや、小さい頃は『ひまちゃん』『さーちゃん』と呼び合っててとっても仲良かった。いつから今みたいになったかは私もよく分からない。」

沙英「そうだったの…?」

撫子「それじゃあ、そろそろ寝ようか。」

沙英「そうだね。」

赤座家

ゆの「あかりちゃんのお姉さんの部屋…」

ゆの「見るなとは言われたけど、やっぱり気になるな…」

ゆの「ちょっとだけ、ちょっとだけだから…」チラッ

ゆの「!!!」

ゆの「何これ、『お姉ちゃん大好き』…?」

ゆの「いろんなパンツがあって…」

ゆの「あかりちゃんの写真が壁にたくさん貼ってある…」

ゆの「ベッドの上にはあかりちゃんの写真の抱き枕…?」

ゆの「…」

ゆの(私は見なかった…何も見なかったんだ…)


「あなた?」

ゆの「ひいいっ!!?」

あかね「もしかして…私の部屋、見たの?」ニコ

ゆの「い、いいえ!みてません!」

あかね「見たの?」ニコニコ

ゆの「見てません!!」

あかね「見てないの?」ニコニコ

ゆの「見ました!!」

あかね「そう…見ちゃダメってあれほど言ったのに…」ゴゴゴゴゴ

ゆの「す、すいません!ほんの出来心で!!」

あかね「秘密を知られたからにはただで帰す訳にはいかないわね…」ゴゴゴゴゴ

ゆの「!?」

あかね「覚悟はいいかしら?」ゴゴゴゴゴ

ゆの「」

いやぁぁぁぁ…

あかり(どうしたんだろ、ゆのさん…)

翌日

沙英「それじゃあ、私達は帰るね。」

櫻子「さようなら!」

向日葵「またいつかいらしてください。」

宮子「もうお別れかー…」

京子「今度はいつ会えるのかな?」

結衣「きっとまたいつか近いうちに会えるよ。」

ちなつ「ヒロさんのお陰でちょびっとだけ絵がうまくなった気がします!」

ヒロ(おかげであの絵が夢に出てきたわ…)

ゆの「ミエナイキコエナイ…」ガクガク

宮子「ゆ、ゆのっち!!?」

あかり(いったい何が…?)

乃莉「ありがと。昨日は楽しかったよ。」

綾乃「こちらこそ、どういたしまして。」

千歳「こちら、沢庵です。ひだまり荘のみんなで食べてください。」

なずな「えっと…どうもありがとう。」



京子(昨日は不思議な夢を見てた気がする…)

結衣(起きてみたら何故か手が繋がれてたし…)

宮子(効果、あったみたいだね。)ニコ


おまけおしまい

没ネタ

京子「それじゃあ寝よう!」

結衣「でも、今は布団二つしかないぞ…?」

宮子「大丈夫!広く寝れる方法、私知ってるよ?」

(ひだまり原作5巻、アニメ×☆☆☆10話参照の事)

京子「…」

結衣「なんだろう、この感じは…」

宮子「やっぱダメ?」


撫子「私は櫻子の姉の撫子。よろしく。」

沙英「『なでこ』…?」

撫子「『なでしこ』なんだけど。」

沙英「ごめん。」

沙英「ブラ忘れた…」

撫子「私ので良ければ貸そうか?」

沙英「そんな、わざわざ…」

沙英(第一、サイズが合うかどうか…)

装着…

沙英「…ピッタリ合った。」

撫子「…」

沙英「なんかゴメン。」

撫子「まあ、お互い頑張ろう…」


沙英「メアド交換しない?」

撫子「…やめとこう。」

沙英「なんで?」

撫子「お互い、浮気したと思われたらまずいじゃん?」

沙英「それもそうだね…」

やっと終わった…
支援、保守&さるよけしてくれた人たちには大変感謝してます
誕生日なのに酷い目に合わせてゴメンよゆのっち
これを書き始めた時にはまさか公式でコラボするなんて思いもしなかった
ひだまり四期になもりのエンドカードが来る事を願って…

今度こそおしまい

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