上条「壊してやるよ、全部」 (21)



随分前に書いた 上条「捨てちまえよ、全部」 の続き


前スレは本文の訂正箇所などを直した上でここに書くので読まなくていいです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385109081






捨てるって行為は人間にとって当たり前の行為だ





いらない物は捨てて、

いる物も捨てて、

よく分からない物も捨てて、


捨てて、捨てて、


人間は色々な物を捨てる



捨てる物は多種多様だ


例えば、食べ切れなかった食物。

例えば、使えなくなった生活用品。

例えば、壊れてしまった機械。



例えば……



食べられる為に作られ

使われる為に生まれ

ただただ娯楽の為に使わされ

愛される為に生まれた


なのに、人はそれを平気で捨てる

邪魔だから、いらないから、

そんな理由で人は捨てる



捨てられたゴミは一部の例外を覗いて二度と日の目なんて見れない

ゴミ箱の底で自分の処理をただ待つのみ


その先に待つのは

再利用なのか、

はたまた粉砕処理なのか、

それとも焼却処理なのか、

捨てられたゴミ達は知る由もない



生まれたくて生まれたわけじゃない

作られたくて作られたわけじゃない

勝手に作られて、勝手に捨てられる


あまりにも理不尽過ぎないだろうか?


あんたが作ったんだろ

なんで捨てるんだよ

捨てるんだったら作るなよ


なんで作ったんだ

なんで作ったんだ?

なんで作ったんだ!







「子供なんて、なんで作ったんだ!」






「知らないわ、貴方のせいでしょ」

「俺には妻もいるのに……どうすんだよソレ!」

「隠す、しかないでしょ…私だって貴方の浮気がバレると面倒なのよ」

「隠すって…何処に!?」

「私に任せて」

「本当に大丈夫なんだろうな?」

「少なくともあなたに任せるよりは大丈夫よ」

「チッ……分かった、お前はしばらく身を隠せ…金は振り込む」

「えぇ」



そして、俺は生まれた

不倫なんてふざけた理由で俺は生まれた隠し子だ


偶々出来ちゃったとか軽い気持ちで出来て

ばれなきゃ何とかなるって言ってるうちに月日が経って


誰にも望まれてないのに生まれたのが俺だ

生まれながらにゴミと同等か、それ以下の存在だったのが俺だ



俺はその後施設に引き取られた

世の人は言う


「貴方は施設に預けられたのだ」と


だが、それは違う


「俺は捨てられたんだ」


言葉のとおり『不要』だったから

その辺に落ちている空き缶と同じように

ポイ捨てされたんだ



俺はそこで、精一杯努力した

無駄だと言うのに、捨てられたごみが足掻いたところで

『捨てられた』と言う事実は変わらないのに

不幸な目に合ったけど、きっと頑張ればいつか幸せになれるって

信じてた

信じてたんだ


そして、ある日俺の所に一つの通知が来た

それは、学園都市への招待状だった



それは、学園都市のある働きによる物だった

「施設から学園都市への移住」

それは、親に見捨てられた子供を助ける素晴らしい物だった

全国の施設から色々な子供が集められて学園都市で生活の面倒を見てくれるらしい

俺は直ぐに荷物を纏めて学園都市へと向かった

報われた、そう思った

幸せをつかめたって、感じた

投下途中だけど用事で抜けます
一応酉

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