ゆずこ「唯ちゃんもポケモンXY買うんだよね?」縁「ねー」 (142)

ポケモンXY発売日数日前

ゆずこ「ねえねえ、唯ちゃんはXとY、どっちにするの?」

唯「アタシはリザードンの見た目的に、Xかなー」

ゆずこ「え? なににするって?」

唯「だからX」

ゆずこ「えへっ、えへへへ、なんかエックスって響きエロいね」

唯「いや、意味がわからん」

縁「唯ちゃん唯ちゃん」

唯「なんだ?」

縁「Xって、十回言ってみて」

唯(……なんかあんまり言いたくないなあ)ジトー

唯「……XXXXXXXXXX」

縁「ほんとだー、なんかえっちぃねー」

ゆずこ「でしょー」

唯「言わせただけかよっ!」

ゆずこ「エックスって響き、なんかヒワイ!」

唯「中学生かっ!? それにそれ、あんま上手くないからなっ」

……


ゆずこ「ねえねえ、唯ちゃんは、最初の三匹どうするの?」

縁「あっ、それは私も気になるかもー」

ゆずこ「フォッコ? ケロマツ? ハリボーグ?」

ゆずこ「それとも」

ゆずこ&縁「ワ・タ・シ?」

唯「」イラッ

唯「ヤバい、すごく殴りたい……」

ゆずこ「ちょっ! 唯ちゃん落ち着いて! その握りしめた拳を下ろして!」

唯「お前の頭にか?」

ゆずこ「ちがうちがう!」

縁「なんでも暴力で解決するのはいけないと思います」

ゆずこ「思いますー」

唯「無駄な連携の良さに、少しイラッときてしまって」

ゆずこ「これが最近の、キレる若者というやつですな」

縁「怖いねー」

唯「お前らも若者だろっ」

唯「それにそのフレーズ、最近あまり聞かないし……」

ゆずこ「あ、確かに」

縁「ブーム過ぎちゃったのかな?」

唯「なんのブームだよ……」

ゆずこ「で、なんの話をしてたんだっけ?」

唯「最初の三匹で何選ぶって話だろ?」

ゆずこ「あー、それだ!」

唯「自分でふっといて忘れんなっ!」

ゆずこ「あはは、そうでした」

縁「それで唯ちゃんは何選ぶの?」

唯「うーん、最初はフォッコにしようと思ってたんだけど」

唯「ネタバレ画像見たら、最終進化系の見た目が微妙だったからなあ……」

縁「えー、デ○ズニーに出てきそうな魔法使いみたいでかわいいよー」

ゆずこ「あ、それなんかわかるかも!」

唯「縁は、なんか悪い魔法使いとかに簡単に騙されそうだよな」

ゆずこ「それもわかる」ウンウン

縁「えー、そんなことないよー」

唯「知らない魔法使いに声かけられても、ホイホイついていっちゃダメだぞ」

縁「もうー、唯ちゃん私を子供扱いしてー」プンスカ

唯「あはは、ごめんごめん」

ゆずこ「そもそも、知らない魔法使いに話しかけられるってどんなシチュエーション!?」

唯「なんかだいぶ話が脱線したな」

唯「いつものことだけど」

ゆずこ「最初の三匹で何選ぶかって話だったね」

唯「アタシは、フォッコかケロマツで迷ってるけど、多分ケロマツかな」

縁「じゃあ私は、フォッコにするねー」

ゆずこ「ワタシは――」

唯「ならゆずこはハリマロンだな」

ゆずこ「え”っ?」

唯「ん? どうした?」

ゆずこ「いやー、ワタシもそのー、ケロマツにしたいかなー、なんて」

唯「それだとアタシと被っちゃうだろ」

唯「ハリマロンにしろよ」

ゆずこ「え”」

唯「なんだ、ゆずこはハリマロン嫌なのか?」

縁「えー、ハリマロンもかあいいよー」

ゆずこ「最終進化系のネタバレ画像見たけど……なんかモッサリしてて……」

唯「中ボスっぽくてカッコいいだろ」

ゆずこ「敵キャラ!? しかも中盤のボスなの!?」

唯「それに格闘草って珍しいタイプらしいぞ」

縁「珍しい組み合わせだよね」

ゆずこ「それなら、キノガッサ使った方が……」ボソッ

唯「ん? 今なんか害悪ポケモンの名前が聞こえたような気がしたけど、ゆずこ何か言ったか?」

ゆずこ「な、なんでもないよ」

唯「そうか」

唯「格闘草ってタイプの組み合わせは、実に6タイプも半減で受けることができるんだ」

縁「すごいねー」

ゆずこ「弱点も六つで飛行四倍だけどね」ボソッ

唯「さらに、専用技があるらしい」

唯「これはもう、ハリマロンを選ばない手はないだろう?」

ゆずこ「うーん」

唯「強いぞハリマロン!」

縁「かわいいよハリマロン」

ゆずこ「……」

ゆずこ「ハリマロンハリマロン……」ブツブツ

ゆずこ「あれ? なんかハリマロン、そこまで悪くない気がしてきた」

唯「えっ?」

ゆずこ「うん、ハリマロン、悪くないかも」

ゆずこ「いや、むしろ…………………………イイ」

唯「いや、冗談だから……好きなの選べよ」

唯「別にケロマツでもいいから……被ってるとか、気にしなくてもいいし」

ゆずこ「…………」ウン

ゆずこ「よしっ、決めた!」

ゆずこ「ワタシ、ハリマロンにするよ!」

唯「えっ?」

ゆずこ「唯ちゃん知ってる? 草格闘って組み合わせは、実に6タイプもの技を半減で受けることができるんだよ?」

唯「素直にガッサ使っとけよ……」

ゆずこ「あー最終進化系も、あの無駄なガダさが、可愛く思えてきたよ!」

唯「なんか変なスイッチ入っちゃったかー」

唯「…………」

ゆずこ「ハリマロンかわいいよハリマロン」

唯「ちょっと罪悪感が……」

縁「ゆずちゃんが納得してるから、いいんじゃないかなー」エヘヘ

唯「それもそうか」

唯「本人が楽しそうだしな」

ゆずこ「あ、そういえば今回はカロス御三家以外に、初代の御三家も貰えるらしいよ」

唯「え? そうなの?」

縁「そうだよー」

唯「だったら、アタシはヒトカゲがいいな」

縁「私はフシギダネかなー」

ゆずこ「じゃあアタシはゼニガメにするよ!」

唯「おっ、これは綺麗に分かれたな」

ゆずこ「カロス御三家ともタイプがばらけてて、いい感じだねー」


……

ゆずこ「」ソワソワ

唯「なんか今日のゆずこ、落ち着きがなさすぎじゃないか」

唯「言動もいつも以上にイカレてたし」

縁「うーん、ゆずちゃん、いつもこんな感じだよー」

唯「……そう言われるとそんな気がして来た」

唯(でも少し気になるな)

唯「なあ、ゆずこ、今日のお前、少し変じゃないか?」

唯「なんか妙に落ち着きがないというか……、いや、落ち着きがないのは、いつものことなんだけど、いつも以上に落ち着きがないような……」

ゆずこ「早くポケモンXYがやりたい!!」

唯「えっ?」

縁「私も私もー」

唯「もしかして、お前が妙にソワソワしてたのって、単にポケモンXYの発売日が待ちきれなかったから?」

ゆずこ「だって、あと三日も待たないといけないんだよ!? 早くハリマロンに会いたいよ! ポケパルレしたいよー!」

唯「子供かっ! お前はっ!」

ゆずこ「あ、そうだ! 唯ちゃん、今日だけハリマロンになってよ!」

唯「はああ? ポケモンやりたすぎて、とうとうおかしくなっちゃったのか?」

唯「ごめんなー、いつも頭はたいて、これからは少しだけやさしくするからなー」

ゆずこ「違うよ! 唯ちゃんがポケモン役して、ワタシがトレーナー役で、ポケパルレするんだよ!」

縁「あ! 私も唯ちゃんにポケパルレしたい!」

唯「はあ? お前らなにいって……」

ゆずこ「唯ちゃんなでなでー」ナデナデ

唯「ちょっ、バカっ! やめろっ」

縁「なでなでー」ナデナデ

唯「縁もやめっ、撫でるなっ!」

ゆずこ「唯ちゃんこちょこちょー」コチョコチョ

唯「あははっ! くすぐったいからやめろっ」

縁「こちょこちょー」

唯「あはは、やめろって!」ジタバタ

ゆずこ「ほれほれー」コチョコチョ

唯「あはは、ちょっとマジで、くっ、苦しいからっ」

縁「唯ちゃん脇腹弱い人だー」ツンツン

ゆずこ「弱点を責めるのは、ポケモンの基本ですなー」コチョコチョ

唯「やめっ、ホントにちょっと、やめてくださっ」

ゆずこ「それそれー」サワサワ

縁「えいえいー」ツンツン

唯「あはは、お前ら……いい加減にしろよなっ」ガシッ、ガシッ

ゆずこ「えっ?」

縁「あう」

ごん! ごん!

縁「いたーい……」アタマサスサス

ゆずこ「あいったたた……唯ちゃん、げんこつはないよ……」

唯「うるさいっ! 次やったら、蹴るからな!」ガルル

ゆずこ「うわー、蹴るとかガチですよこの子」

縁「唯ちゃんこわーい」

唯「時には肉体言語も辞さない派です」

ゆずこ「スパルタだっ! スパルタがいるよ!」

縁「暴力反対ー」

ゆずこ「でも肉体言語ってなんかエローい!」

縁「ねー」

ゆずこ「唯ちゃんの肉体言語で、ワタシに唯ちゃんの熱い思いを伝えてよ、みたいな!」

縁「なんかいいねーそれ」

唯「そうかそうか、ゆずこさんと縁さんは、もう一発げんこつが欲しいと、そうおっしゃる」

ゆずこ「うそですすみませんごめんなさいだからげんこつは勘弁してください」

縁「勘弁してくださいー」

唯「ったく」

唯「ゆずこはそのうち雪山に埋めて欲しいとか言い出しそうだな」

ゆずこ「え? なにそれこわい」

縁「唯ちゃん、人殺しはだめだよ!」

ゆずこ「しかも、死体を見つかりにくい場所に隠すなんて、計画殺人!」

唯「違う違う!」

唯「前に見た、アニメか漫画で、そういう話があったんだ」

縁「人を殺して雪山に埋める話?」

唯「だから違うって! 一度人殺しから離れろ!」

ゆずこ「じゃあどういう話なのさなのさ」

唯「えっと、登場人物の一人、確か名前はカー……忘れたからDDでいいや。そのDDがWiiの発売日が待てなくて、いてもたってもいらなくなるんだ」

ゆずこ「おー、今のワタシと同じだ! ポケモンの発売日が待てなーい!」

縁「私も待てないー」

ゆずこ「それでそれでー?」

唯「それでDDは、頑張って我慢しようとするんだが、全然時間が進まない」

唯「早く時が経て、早く発売日になれ、と思えば思うほど時計の歩みが、時が経つのが遅く感じる」

ゆずこ「すごい! 今のワタシと一緒だ!」

縁「そういうことってあるよねー」

唯「狂おしいほどに、発売日が待ち遠しい。このままでは自分は本当に狂ってしまうかもしれない。そこでDDはあることを思いつく」

ゆずこ「あること?」

縁「わくわく」

唯「コールドスリープして、発売日まで眠っていれば、これ以上待たなくて済む、体感時間ではあっという間だ、そう考えたわけだ」

縁「あ、もしかして」

唯「そう。でもそんな機材ないし、そもそも今の科学技術でそんなことできない。そこで、DDは友達に頼んで自分を雪山に埋めてもらうことにするんだ」

唯「発売日に掘り起こしてもらうことをお願いしてな」

縁「へえー、面白いお話だねー」

縁「でも、雪山に埋められたら人間は普通死んじゃうじゃないかな」

唯「まあそうだろうな」

縁「ええー、DDさん、可哀想」

唯「フィクションだから、縁が心配する必要はないぞ」

唯「その話では結局生きてたし」

縁「良かったー」

ゆずこ「あのさ、唯ちゃんさ、確かに面白い話だったけど」

唯「うん?」

ゆずこ「その話を知らない人はさ、いきなり『雪山に埋めて欲しい』とか言われても、ちんぷんかんぷんで、殺人ものだと勘違いしても、仕方ないと思うんだ」

唯「うっ、確かに……」

縁「唯ちゃん、あんまりマニアックなネタをふったらダメだよ」

唯「そうだなー、確かに今話はわかりにくくて、勘違いされても仕方ないなー」

ゆずこ「まあワタシは、唯ちゃんに殺されて雪山に埋められても、別に構わないんだけど」チラッチラッ

唯「アホかっ!」

ゆずこ「でもすごくいいアイディアだよね」

唯「え?」

縁「うん?」

ゆずこ「あれー?」

ゆずこ「発売日まで、コールドスリープって、けっこう良くない?」

唯「……アホなのは知ってたけど」

唯「ポケモンやりたすぎて、普通のアホから、底抜けのアホになってしまったようだな」

ゆずこ「ワタシ、メガシンカしちゃったんだね」

縁「メガゆずちゃんだー」

唯「いや、知能が下がってむしろ退化してるんだけど」

ゆずこ「ガブリアスは、メガシンカするとすばやさが下がるらしいよ」

唯「じゃあお前は賢さと引き換えに一体何を手に入れたんだ?」

ゆずこ「ポケモンXYをやりたいという、熱い心かな」

唯「それは何か役に立つのか? バンギ乱1だったのが、確1で倒せるようになったりするのか? ガブを抜けるようになったり、ラティの眼鏡流星を確定で耐えられるようになったりすんのか? ああ?」

ゆずこ「唯ちゃん、役に立つとか、意味があるとか、それってそんなに大事なことかな?」

唯「あ?」

ゆずこ「役に立つ役に立たない、意味がある意味がない、そんな風に考えて生きることは、とても虚しいことだと思わない?」

ゆずこ「だって、人生って、長い暇つぶしのようなものでしょ、うふふふふ」

唯「お前はなにを言っているんだ?」

縁「なんかちょっとかっこいいかもー」

唯「いや、他の場面で言ってたらそうかもだけど、コイツのはポケモンやりたい自分を正当化してるだけだからな」

ゆずこ「全てのことは役に立つし、全てのことは役に立たない、全てのことに意味はあるし、全てのことに意味はない」

ゆずこ「それを決めるのは、私たち自身なんだよ!」ドヤ

唯「…………」イラッ

唯「あー、この辺に、雪山ってあったっけ?」

縁「ゆずちゃんを雪山に埋めようとしちゃダメっ!」

長谷川「千穂、ポケモンの話してる」

相川「へっ?」

長谷川「櫟井さんたち、ポケモンの話してる」

長谷川「会話に混ざって来たら?」

相川「今は、別にいいかな……」

岡野「そいや相川はXとY、どっち買うんだ?」

相川「うーん、私はYかな」

岡野「え、でも櫟井はX買うらしいよ」

岡野「一緒のほうがいいじゃないの?」

長谷川「佳はホントおばかだなー」

岡野「はあ?」

長谷川「バージョンが違うほうが、『こっちではこのポケモンでないんだ、だから交換しようよ』ってできるじゃん」

相川「っ///」

岡野「た、確かに……」

長谷川「というか、ロジカル語法やめたの?」

岡野「うん」

長谷川「なんで?(あれ面白かったのに)」

岡野「最近気付いたんだけど、リアルでロジカル語法使ってたら、ちょっと恥ずかしくないか?」

長谷川「そんなことないよ(ちょっとなんだ)」

長谷川「知的に見えると思うなー(やっぱり佳は面白いな)」

岡野「んんー、そうかなー?」

相川「っ……」

長谷川(千穂、必死に笑いを堪えてる)

……

発売日当日

ゆずこ「やったー、とうとう手に入れたよ!!!」

縁「予約しといて良かったね」

ゆずこ「長かった……、本当に、長かったよ」

唯「そんな大げさな……」

ゆずこ「ねえ、ワタシ、泣いてもいいかな?」

唯「なんでだよっ!?」

縁「嬉し泣きってやつだね」

唯「どんだけー」

唯「ちょっと引くわー」

唯「そりゃ、アタシも楽しみだったけどさ」

ゆずこ「今日は唯ちゃん家でポケモンざんまいだーい!」

縁「いえーい」

……

ゆずこ「今回は、友達たくさんだー」

縁「このサナちゃんって子かわいいねー」

唯「あ、言い忘れてたけど、主人公にアタシの名前つけるのやめろよな」

ゆずこ「…………」

縁「…………」

唯「おい……」

ゆずこ「これはけ○おんってアニメの……」

縁「私のは、ゆり○りってアニメの……」

唯「それはもういいから」

……

ゆずこ「見て見て! ピカチュウでてきた!!」

唯「へー、序盤でピカチュウでてくるのか」

縁「わー、いいなー」

ぴかぴかっ

ゆずこ「シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ドタバタ

縁「キェワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」バタバタ

ぴかっー

ゆずこ「マタシャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ドバタバ

縁「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」バタバタ

唯「なんか怖いからやめろっ!」

……

唯「」ピコピコ

縁「あ、唯ちゃんもピカチュウ、使ってるんだ」

唯「まあな」

ゆずこ「もしかして、お気に入りだったり?」

唯「べ、別に」

唯「序盤の電気タイプは、貴重だからな」

唯「新技のほっぺすりすりも強いし……」

縁「でも唯ちゃんのポケモンで一番レベル高いよ」

唯「っ!」

ゆずこ「なんだ、やっぱりお気に入りなんだねー」

唯「な、なんだよ、アタシがピカチュウ使ってたら悪いのかよっ!」

ゆずこ「別にそんなことは言ってないよねー」ニヘラー

縁「ねー」エヘヘー

ゆずこ「」イラッ

唯「そういう縁たちはどうなんだよ」

唯「見せてみろ」

縁「いいよー」ハイッ

唯「あれ? 全然進んでないじゃないか」

縁「ポケパルレが楽しくてー」エヘヘー

ゆずこ「ポケモンなでなでするの、楽しいよねー」

縁「フォッコかわいいよー」

ゆずこ「ミニゲームも地味に楽しいし」

縁「パズルだけ、かなり難しいよー」

唯「へー、ミニゲームとかあるのか」

唯「まだやってないなあ、ポケパルレ」

縁「ええー!? 唯ちゃんそれはよくないよ!」

ゆずこ「さあ! 今すぐピカチュウとポケパルレしよう!」

ゆずこ「そして萌えるんだ!」

唯「なんだよそのテンション……?」


……

ピカッピカッ

唯「……」

ゆずこ「どう? ポケパルレどう?」

唯「まあ、悪くないかな……」

ゆずこ「もうっー、素直じゃないんだからー」

ゆずこ「これはあれですよ縁さん、ワタシらが居なくなった後に、ポケパルレばっかりやってるパターンですよ」

縁「ええ、間違いないですわよ、ゆずこさん」

ゆずこ「うふふ」

縁「えへへ」

唯「だからなんなんだよ、そのテンション」

……

唯(おっ、このホルビーってポケモン、なんかいいな)

唯(正統派の可愛さってわけじゃないけど、愛嬌があって、とぼけた感じの顔が、どこか憎めない)

唯(こういうのを、ブサかわいいっていうのかな)

唯(おお! しかもとくせいが、ものひろいじゃないか!)

唯(旅パですごく役にたつぞ)

唯(さっそくパーティにくわえよう)

……


『おや!? ホルビーのようすが……!』

唯(おお! ホルビーが進化するぞ)

唯(どんな姿になるんだろう)ワクワク

ぱんぱかぱーん

『おめでとう、ホルビーはしんかしてホルードに―― 』ブチッ

唯(……)

唯(思わず電源をプチ消してしまった……)

唯(確か直前でセーブしてたよな……こまめにセーブしてて良かった)

唯(…………)

唯(なんだよ、あの進化系、完全におっさんじゃないか!?)

唯(しかも鳴き声もなんかゲップっぽい音だし……)

唯(不意うちで来る分、カメテテとかルチャブルとかよりたちが悪いぞ)

唯(そいつらは今作のオタマロやマッギョ枠だろうし……最初から変な見た目のやつは別にいいんだ)

唯(でも、最初可愛くて、進化してああいう姿になるのはやめてくれよ……)

唯(泣き出す子供がいてもおかしくないレベルだよ、これ……)

唯(…………)

唯(ホルビーはボックスに預けよう)

唯(ごめんなホルビー……お前はそのままのお前でいてくれ……お前が拾って来たハイパーボールは大切に使うから……)

……

ゆずこ「ルチャブルきたあああああー」

縁「ゆずちゃんゆずちゃん、ルチャブルのものまねやって」

ゆずこ「はいっ! あらぶるルチャブルのポーズ」セヤー

縁「あはははは」



ゆずこ「イーブイきたあああああああああああああああああああああああ!!!」

ゆずこ「よっしゃああああ! これで勝つる!」

唯「イーブイもそんな序盤で出るのか」

唯「今作はけっこう最初から強いポケモンでるな」

ゆずこ「色んなポケモンでてきてテンションあがる!」

縁「新しいポケモンとか昔からポケモンとか、いい感じの比率で出てきてよいよねー」

ゆずこ「玉石混淆ってやつだね」

唯「え、ひどい」

唯「あながち間違ってないけど、せめて新旧入り交じったとか言えよ」

ゆずこ「そうそうそれそれ」

唯「これでアタシらよりテストの点いいから腹立つな」

……


ゆずこ「メガシンカあああああああああああああああああ」

縁「かっくいいよね」

唯「発売前は、正直メガシンカ否定派だったけど、やってみると案外悪くないな」

唯「見た目もかっこいいし」

縁「でもコルニちゃん、ゆいちゃんにルカリオとられて可哀想」

唯「おい、なんかアタシが悪いみたいな言い方はやめろ」

ゆずこ「ゆいちゃんが可愛すぎるのがいけないんだね」

唯「だからやめろ」

……

情報処理部部室

ゆずこ「」カタカタ

唯「おいゆずこ、部室でポケモン対戦考察wikiとポケモンのまとめサイト見るのはやめろ」

縁「使わないポケモンのページとかも見ちゃうよねー」

ゆずこ「ねー」

唯「はい、今から部室でポケモン関係のこと調べるの禁止だから」

ゆずこ「えー」ブーブー

ゆずこ「じゃあピカチュウの物まねしまーす」

唯「なんでだよ本気で意味わかんないぞ」

ゆずこ「ピッ、ピカチュウ!」

ゆずこ「ピ~~~カ~~~~」

ゆずこ「チュ~~~~!!!!!!!!」

唯「ほんとにやるなよ……」

縁「じゃあ私は、トゲピーの真似するねー」

唯「縁もあわせなくていいから!」

縁「チュッキプリィ~~」

唯(あれっ、普通に可愛い)

縁「チュッキッチュッキ」

唯「適当だなあー」

ゆずこ「ピカッ?」

縁「チュッキプリー」

ゆずこ「ピカッピカッ」

縁「チュキ?」

ゆずこ「ピカピ~~~」

縁「チュキチュッキ」

ゆずこ「ピカチュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!」

縁「チュッキプリィィイィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」

唯「こわすぎるわっ!」

ゆずこ「ピカッ?」

縁「チュッキ?」

ゆずこ「ピカピカ~~」

唯「それでコミュニケーションとろうとすんなっ」

縁「チュギプリイー」

ゆずこ「ピカッ? ピカピ?」

縁「チュッキ、チュッキ」コクコク

ゆずこ「ピカピカッ」コクコク

唯「いや、それ絶対伝わってないだろ……」

ゆずこ「ピカァー」

縁「チュキプリリイイ」

唯「わっ! こっちくんな!」

ゆずこ「ピカピカッ」グイグイ

縁「チュギブリリイ」グイグイ

唯「わ、くっついてくんなって……」

ゆずこ「ピ~カ~ピ」スリスリ

縁「チュッキプ」スリスリ

唯「こらっ、まとわりつくな、離れろ!」

ゆずこ「ピカッ! ビカッ!」

縁「チュッキ! チュッキプリイ!」

ガラッ

松本「みなさーん、ようすを――」

ゆずこ「ビカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

縁「チュッキプリッッッッッッィィィイイイイィイィィイイィイィイ」

松本「………………………」

唯「……」

松本「…………」


……

松本「なーんだ、ポケモンの鳴き声の真似をしていたんですね」

松本「はー、もう先生びっくりしましたー」

松本「てっきり、変な薬でもやってるのかと思っちゃいました」

唯「その線は割とアタシも疑ってます」

松本「もうー、先生びっくりさせないでー、先生びっくりしちゃうから」

ゆずこ「へへへ、ごめんなさーい」

縁「えへへ、ごめんなさーい」

唯「お前ら全然反省してないだろ」

ゆずこ「そんなことないよー」

縁「ねー」

ゆずこ「ねー」

唯「とにかくっ! 119番されかねないから、学校ではポケモンのモノマネ禁止なっ」

ゆずこ「えー、あんまりだよー」

縁「唯ちゃん、横暴だよー」

松本「野々原たちは、ポケモンが好きなんですね」

ゆずこ「はい! 雪山に埋まりたくなるくらいには好きです!」

松本「え? 雪山?」

ゆずこ「えへへー」

ゆずこ「みんなで一緒にポケモンXY買ったんだよねー」

縁「ねー」

唯「あ、もしかして先生もポケモンやってたりするんですか?」

松本「はい、先生もポケモンXY買いましたよ」

縁「ちょっと意外かもー」

ゆずこ「はいはいっ! 質問ですっ! お母さんはXとY、どっち買ったんですか?」

松本「両方ですよー」

ゆずこ「え?」

松本「先生、ポケモンXYのために、3DS二台買っちゃいました」

ゆずこ「……」

唯(……予想以上にガチだった……)


……

ゆずこ「おっ! 唯ちゃんのサファリから、メタモンでてきたー!」

縁「これで厳選が大分楽になるねー」

唯「メタモンなら、ポケモンの村?みたいなとこに出たぞ」

ゆずこ「唯ちゃん、フレンドサファリのポケモンはみんなエリートなんだよ」

唯「なんだよエリートって?」

ゆずこ「んー、高学歴ってことかなー」

縁「きっと東大とか卒業してるんだよ」

唯「なんかいやだなそれ……自分のポケモンに見下されそうで」

ゆずこ「というのは冗談で、サファリのポケモンは2V以上確定なんだよ」

唯「え? なんかそれずるくないか」

唯「あ、でも逆に考えると、ゆずこや縁のサファリからも2V以上が出るってことだよな……」

唯「ちょっと行ってみるか」



唯「ゆずこのサファリのタイプは……虫」

唯「……すげー微妙だな」

ゆずこ「虫タイプは悪タイプに弱点がつけるんだよ!」

縁「すごいねー!」

唯「……一応、虫タイプはハッサムとかいるしな」

唯「さて、何が出てくるか……」

……


唯「アゲハント、バタフリー、ビビヨン……」

唯「び、微妙すぎる」

ゆずこ「唯ちゃん、ビビヨンはかなりの人気ポケモンなんだよ!」

ゆずこ「国や地域によって出現するビビヨンの羽の模様が違っていて、その羽の模様は20種類くらいあるんだ!」

縁「世界中に全種類のビビヨンを集めてるビビヨニストがいるんだよねー」

唯「なんだよビビヨニストって……」

ゆずこ「ソマリアとかでしか手にはいらないレアビビヨンとかいるし」

ゆずこ「まさにクジャクヤママユっ!」

縁「巷では、ビビヨン収集が熱いんだよねー」

ゆずこ「GTSでは、レアビビヨン争奪戦で、そうか、そうか、つまり君はそういうやつだったんだな状態」

唯「エーミールかっ」

縁「日本産のむらさき色のビビヨンはたくさんいるから異常に人気がないんだよねー」

ゆずこ「逆にレアビビヨンは伝説とも交換できたりするんだぜ!」

ゆずこ「どう? すごいでしょ、ビビヨン!?」

唯「でもサファリで出てくるのはその人気がない紫色だろ?」

ゆずこ「…………」

唯「やっぱり微妙サファリじゃないか」

ゆずこ「……改めて見ると紫も、割と、悪くないんじゃないかな?」

唯「しかたない、縁のサファリに期待しよう」

唯「縁のサファリのタイプは……岩」

ゆずこ「岩タイプはすごいよっ!」

縁「すなあらしの時に特防が1.5倍になるんだよね!」

ゆずこ「すごい! すごいよ! 岩タイプ」

唯「…………なんか猛烈に嫌な予感が」

……


唯「イシズマイ、マグカルゴ、ガメノデスでした……」

唯「微妙……」

縁「ひどいよ、ひどいよ唯ちゃん」

ゆずこ「うわーん、唯ちゃんが人のサファリバカにするー!」

唯「そんなこと言われても、微妙なもんは微妙だしなあ……」

ゆずこ「聞きました? 縁さん」

縁「ええ、聞きましたわよ、ゆずこさん」

ゆずこ「自分のサファリがメタモン出るからって、お高くとまってますわよ」

縁「まあ!」

唯「お前らは高級住宅街の人妻かっ!」

唯「あれ? でも自分のサファリ行けないっぽいから、アタシだけメタモン捕まえられなくないか?」

ゆずこ「でもその代わりビビヨンがゲットできるよ!」

縁「ガメノデスもっ!」

唯「……」

……

ゆずこ「唯ちゃん、尋ねたいことがあります」

唯「なんだよ、改まって……」

ゆずこ「唯ちゃんの可愛さは芸術たり得ますか?」

唯「はあ? なにいって……」

縁「唯ちゃん、そこは『はい』か『いいえ』で答えないとダメなとこだよ」

唯「じゃあ、『いいえ』。そもそもアタシはかわいく――」

ゆずこ&縁「この 痴 れ 者 が ッ !!!!!!」

唯「お前らは、気に入らない解答をするとキレる、どっかの四天王かっ」

縁「ゆずちゃんゆずちゃん! 唯ちゃんの可愛さは芸術たり得ますか?」

ゆずこ「たりえまーす!」

縁「唯ちゃん、唯ちゃんの可愛さは芸術たりえますか?」

唯「またかよ」

唯「だから『いいえ』って言――」

ゆずこ&縁「この 痴 れ 者 が ッ !!!!!!」

唯「お前ら、それ言いたいだけだろ……」


……

縁「ねえ、唯ちゃん」

唯「ん、なんだ」

縁「フラダリさんって、なに?」

唯「大丈夫か縁?」

唯「どうした、熱でもあるのか?」

縁「んーもう、ちがくって……だからね」

縁「フラダリさんってなに?」

ゆずこ「フラダリ……フラダリさん……」

ゆずこ「……フラダリさんってなに!?」

唯「うつった!」

縁「結局、フラダリさんって何がしたかったのかな?」

唯「えっと、それは……」

唯「きっとフラダリさん本人にしか、わからないんじゃないかな?」

縁「そっかー、それはフラダリさん本人しかわからないかー」

ゆずこ「ねえねえ、じゃあフラダリさんってなんで突然泣きだしたの?」

唯「えっと、それは……」

唯「悲しかった、から……じゃないかな?」

ゆずこ「……そっかー」

ゆずこ「うん、そうだよね、悲しかったから泣いたんだよね、フラダリさん」

縁「うんうん」

……

……

ゆずこ&縁「ポケモンバトルじゃーい!」

唯「テンション高いなあ……」

相川「櫟井さん、今日は誘ってくれてありがとう」

唯「ポケモンはみんなでやったほうが楽しいからね」

岡野「だよなー」

長谷川「さすが櫟井さん、よくわかってる」

相川「もう二人とも」

唯「あはは……」

ゆずこ「前みたいに総当たり戦して、誰が一番強いか決めようよ!」

縁「賛成ー!」

岡野「櫟井には負けないからな」

唯「え、なんでアタシ……?」

相川「うーん、あんまり自信ないなあ」


……

唯「最初の相手は縁かー」

縁「えへへー、初戦が唯ちゃんとだなんて、なんか運命を感じるね」

唯「いや、ただぐーちょきぱーで分けた結果だから……」


   ゆい(縁)
フシギバナ ガルーラ
パルシェン ピカチュウ
カイリュー ラッキー

   ゆい
ゲッコウガ リザードン
サザンドラ バンギラス
ヤミラミ  ライボルト

唯(メガシンカできるポケモンがフシギバナとガルーラの二体)

唯(メガフシギバナも嫌だけど、メガガルーラはもっと嫌だなあ)

唯(Wi-Fiランダムバトルで随分、酷い目にあわされたし)

唯(でも、そのおかげで対策必須だということに気付いて、ガルーラ倒すマン(ヤミラミ)をパーティに加えたから、こてんぱんにされた経験も無駄じゃないな)

唯(ガルーラの他は、パルシェンが嫌だから、ライボルトを入れとくか)

唯(こだわり眼鏡めざパで、カイリューにも有効打があるし、拘りすりかえでラッキーが潰せるし)

唯(残りはメガシンカ枠のリザードンでいいかな)

唯(よし、なんかいけそうだ)

縁「いくよー」

 ゆい(縁)はガルーラをくりだした

 ゆいはリザードンをくりだした

 ガルーラ HP[==========]
 リザードンHP[==========]

唯「いきなりガルーラか」

縁「えへへー、最初から切り札だよー」

縁「唯ちゃんのリザードンかっくいいねー」

 ゆいはリザードンをもどした

縁「えー、戻しちゃうの?」

 ゆいはヤミラミをくりだした

縁「あーー」

 ガルーラはメガシンカした(メガストーンがうんぬん)

 ガルーラのねこだまし

 ヤミラミに効果はないようだ

 ガルーラ HP[==========]
 ヤミラミ HP[==========]

唯(替えてくるだろうけど、ここは鬼火が安定行動かな)

唯(相手にファイアローがいたら、イカサマするかで迷うところだけど)

 ヤミラミの鬼火

 ガルーラはやけどをおった

 ガルーラ HP[==========]やけど

唯(替えてこなかった!? メガガルーラでヤミラミを突破するつもりなのか?)

唯(いや、替えなかったんじゃなくて、替えられなかった? ってことは縁の残りはカイリューとパルシェンとかか?)

唯(全員物理なら、ヤミラミ一匹で止まりそうだけど)

 ガルーラのじしん

 ヤミラミ HP[=======   ]

縁「えー、全然効いてないーよ」

……

 ゆいWIN!

唯「よしっ!」

縁「みんなやけどにするなんて、唯ちゃん酷いよー」

唯「はは、ヤミラミは物理相手には滅法強いからな」

唯「それに鬼火のないヤミラミなんて、ほとんどクレッフィの劣化みたいなもんだし」

   ゆ長
   ず谷相  
   こ川川唯縁佳
ゆずこ ○
長谷川●
 相川     ○
  唯    ○
  縁   ●
  佳  ●


……

ゆずこ「くぅー」

唯「よしまた勝った!」

唯「ブラッキーの弱点保険バトンは少し驚いたけど」


   ゆ長
   ず谷相  
   こ川川唯縁佳
ゆずこ ○●● 
長谷川● ● ○
 相川○○   ○
  唯○   ○○
  縁 ● ● ○
  佳  ●●●

唯「よしっ! ここまで無敗っ」

長谷川「あれ、岡ちー全敗だね」

岡野「う、うっさい」

唯(このままいけば、全勝もありえるかも)



長谷川「たいよろっ」

唯「うん、よろしく」

    ふみ
ガメノデス ホルード
ルチャブル マッギョ
ゲンガー  クレベース

   ゆい
ゲッコウガ リザードン
サザンドラ バンギラス
ヤミラミ  ライボルト

唯(うっ……なんか戦ってるだけでSAN値がゴリゴリ削られそうなパーティだ……)

 ふみはホルードをくりだした

 ゆいはサザンドラをくりだした

唯(うっ……なんか罪悪感が……)

唯(ごめんな、ホルビー、ボックスに預けっぱなしで……)

長谷川「なんか櫟井さんがうなされ始めた」

長谷川「出しただけで、相手トレーナーに精神的ダメージを与えるホルードマジ最強」

……


 ゆいWIN

唯「ふう……なんとか勝てたか……」

唯「なんだかやたら疲れたな」

唯「意外とホルードが強かった……」

唯「あと、ガメノデスも」

唯「次はいよいよ、相川さんと決戦だ」

相川「対戦よろしくお願いします」

   ゆい(相川)
ファイアロー 水ロトム
ガルーラ   トゲキッス
ガブリアス  ギルガルド


   ゆい
ゲッコウガ リザードン
サザンドラ バンギラス
ヤミラミ  ライボルト

唯(主人公に『ゆい』って名前つけるの流行ってるのかな……まあいいや)

唯(またガルーラがいる……けどこっちにはヤミラミがいる)

唯(ヤミラミなら、ガルーラ、ガブリアス、ギルガルドに有利だ)

唯(ファイアローとキッスはバンギで、水ロトム、ギルガルドはサザンドラでいいかな?)

 ゆいはサザンドラをくりだした

 ゆい(相川)はガルーラをくりだした

唯(いきなり来た)

唯(メガシンカするターンは、メガシンカする前のすばやさ依存だから、とんぼで帰ってもいいけど、万が一ねこだましされたら困る)

唯(ここは素直に戻してヤミラミに替えよう)

唯(ねこだましorグロウパンチを空かす→鬼火読みでファイアローにかえる→バンギに替えてファイアローのブレバを受ける……ここまで読んだ)

唯(多分、サイクル戦で勝てるはず……)

 ゆいはサザンドラをもどした

 ゆいはヤミラミをくりだした

 ガルーラのグロウパンチ

唯(っ! メガシンカしない!?)

唯(くっ! ヤミラミへの交換を読まれた!?)

 こうかはばつぐんだ

 ヤミラミ HP[=======   ]

 ガルーラはこうげきがあがった

唯(くそっ、ヤミラミへの交換は安易だったかな……)

唯(縁みたいなたんじゅ……すなおな相手なら、思考停止メガシンカしてくれるけど……中級者以上になると、あえてメガシンカせずに、ゴーストタイプにグロパンを当ててくる……)

唯(でも鬼火さえ当てれば、なんとか先制自己再生で受けきれるはず)

唯(当たれ! 当てろ! 頼む、当ててくれ)

 ヤミラミのおにび

 ガルーラはやけどをおった

 ガルーラ HP[==========]やけど

唯(よっしゃ!! これで再生が……ってあれ、メガシンカしてない)

唯(グロパンをもう一回あてて、やけどの攻撃半分を帳消しにするつもりかー)

唯(でも、大丈夫、やけどで二段階攻撃アップなら元の攻撃力と同じだし、それなら一発は耐えるし、イカサマでかなりのダメージがはいる)

唯(うん、こっちが有利なはず……)

 ガルーラのグロウパンチ

 こうかはばつぐんだ

 ヤミラミ HP[======    ] 

 ガルーラはこうげきがあがった

 ガルーラはやけどのダメージを受けた

 ガルーラ HP[========= ]やけど
 ヤミラミ HP[======    ]

唯(これなら次の一発を耐えて、イカサマで落とせるはず)

唯(いや、メガシンカされて、じしんされたら危ないから、やけどダメージを稼ぐ意味でも、ここは一旦回復しとこう)

 ヤミラミはじこさいせいした

 ヤミラミ HP[==========]

 ガルーラのからげんき

唯「えっ?」

 ヤミラミ HP[          ]

 ヤミラミはたおれた

唯「嘘だろ……」

唯(ヤミラミ出した後の交換合戦まで読んだつもりでいたけど、逆にこっちの行動を完璧によまれた?!)

唯(ていうかこのガルーラどうすんの? からげんきがやけど無視して、威力140技になるからタイプ一致で威力210……)

唯(攻撃二段階アップで、A種族値実質200以上から威力210の技が飛んでくる……)

唯(いや、これもう無理でしょ……)

唯(こっちの鬼火を、逆に利用するとか……)

唯(いや……まだだ!)

唯(あっちはまだメガシンカしてないから、すばやさはサザンドラのほうが上!)

唯(メガシンカするのを遅らしただけでも、ヤミラミのしたことに意味はあった)

唯(一撃で倒しきればなんとか……ならないかなあ……)

 ゆいはサザンドラをくりだした

 ガルーラ HP[========= ]やけど
 サザンドラHP[==========]

唯(急所こい急所こい急所急所急所急所急所急所……)

唯(いや、急所に当たらなくても、玉りゅうせいぐんなら……一発で落ちたりしないかなあ……)

 ガルーラはメガシンカした

 サザンドラのりゅうせいぐん

 ガルーラ HP[==        ]やけど

唯「かたっ!」

唯(確か、無振りメガフシギバナと同じくらいの耐久なんだっけ……)

唯(これじゃあ、やけどダメージでも落ちない、な)

唯(終わった……)

 サザンドラのとくこうががくっとさがった

 サザンドラのいのちがすこしけずられた

 ガルーラのからげんき

 サザンドラHP[          ]

唯(まあ耐えるわけないよね……)

……


……

 ゆい(相川)WIN!

唯「完敗だー」

相川「たまたま運が良かったから……」

唯「いやー、相川さんの読みが上手かったよ」

長谷川「櫟井さん相手にも一切の手加減せず容赦なくボコる千穂かっこいい」

相川「それ褒めてないよね……」

岡野「くそー、また負けた……」

岡野「私のヤケモンは完璧なはずなのに……」

……

三日後

唯「ちょっとメガガルーラって強すぎないか?」

唯「読み次第では、ヤミラミ、パンプジン、今はいないけどデスカーンまで倒せるだろ」

唯「メガシンカせずにきもったまグロウパンチで確実に攻撃を一段階あげられるし、鬼火されても、威力210のからげんきがあるし、即死19%の冷凍ビーム、だいもんじもある」

縁「ほえー、強いねー」

ゆずこ「特殊型とかも面白そうだよね」

岡野「ふぇぇ、メガガルーラのとくしゅがたははんようせいがひくいんだよ」

唯「えっ……? お、岡野さん!?」

岡野「ふぇぇ、すばやさにほせいをかけずに、とくしゅにほせいをかけてとっかしたとしても、Cじっしつしゅぞくち115、いひょうがつけるからよわくはないけど、すばやさにほせいがかけられないし、こうげきはとっかすれば、じっしつAしゅぞくち213でばいちかくちがうんだよ」

岡野「だから、とくぼうがぼうぎょのはんぶんくらいのあいて、もしくはおにびをくらってわざにからげんきがないorあいてがゴーストタイプのポケモン、というれあけーすだけとくしゅがたがゆうようで、はんようせいがひくいんだよぉ」

唯「…………」

相川「あの、なんかごめんね、櫟井さん」

唯「えっと……岡野さんはどうしちゃったの?」

長谷川「ああ、佳は汎用理論にハマってるらしい」

岡野「ふぇぇ、やくわりろんりはもうふるいんだよぉ……いまのじだいははんようりろんなんだよぉ」

唯「汎用理論? 役割論理ならまだ聞いたことあるけど……」

ゆずこ「ワタシも聞いたこと無いなあ」

縁「私もー」

長谷川「まあ役割論理の二番煎じみたいなもんだから」

長谷川「役割論理みたいに流行らせようと頑張ってるんだろうけど、悲しいほど全く流行ってないね」

岡野「ハケモンはさいきょうなんだよ」

相川「この前、自慢のヤケモンで勝てなかったのがショックだったみたい」

岡野「ふぇぇ、ヤケモンもわるくないけど、ハケモンにはかてないんだよ」

唯「これ……、正気に戻った時、ダメージでかいんじゃ……?」

長谷川「大丈夫、思春期には割とよくあることだから」

唯「黒歴史かっ!!」

唯「こんな喋り方する思春期なんて聞いたこと無いよ……」

長谷川「思春期の岡ちーには割とよくあることだから」

唯「範囲せまっ! メガバナメタのブリガロンかっ!」

岡野「ふぇぇ、はんようせいがひくいんだよ」

ゆずこ「さらりとブリガロンがディスられてる!?」

縁「もっさりしてて可愛いのにねー」

岡野「ブリガロンよりはキノガッサのほうが、はんようせいはたかいんだよぉ」

長谷川「やっぱり佳は面白いな」



おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom