ゆずこ「晩秋」 (23)

ゆずこ「はぁーっ」

唯「どうしたんだ?いつもの元気はどうしたんだ?」

ゆずこ「何で…」



「何で晩秋になると切なくなるの?」


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縁「分かる分かる、晩秋って何か切なくなるよね」

唯「言われて見ればそうだな」

ゆずこ「あぁ… あの葉が落ちたら私、死ぬのね…」

縁「ゆずちゃん死んじゃうの!」

ゆずこ「わーん、私、まだ死にたくないよ~」

縁「ゆずちゃん、死んじゃイヤ!」ワーン

唯「(アホだな…)」

ゆずこ「「晩秋」は切ないけど、「晩冬」は逆に明るくなるよね」

縁「分かる分かる」

唯「寒い冬がもうすぐ終わるからな」

ゆずこ「でも、スキーヤーやスノーボーダーにとっては寂しく感じそうだね」

縁「あー」

唯「シーズンが終わってしまうからな」

ゆずこ「広瀬●美の季節も終わっちゃうよね」

縁「「ゲレンデが溶けるほどの恋」も終わってしまうよね」

ゆずこ「「ゲレンデが溶けるほどの恋」って春になったら何になるんだろう?」

縁「うーん…」


「「芝生が溶けるような恋」になるんじゃない?」

ゆずこ「「晩秋」は切ないけど、「晩冬」は逆に明るくなるよね」

縁「分かる分かる」

唯「寒い冬がもうすぐ終わるからな」

ゆずこ「でも、スキーヤーやスノーボーダーにとっては寂しく感じそうだね」

縁「あー」

唯「シーズンが終わってしまうからな」

ゆずこ「広瀬●美の季節も終わっちゃうよね」

縁「「ゲレンデが溶けるほどの恋」も終わってしまうよね」

ゆずこ「「ゲレンデが溶けるほどの恋」って春になったら何になるんだろう?」

縁「うーん…」


「「芝生が溶けるほどの恋」になるんじゃない?」


唯「うわっ、何かイヤだな」

ゆずこ「凄いドロドロした恋になりそうだね」

ゆずこ「冬に出会って恋したカップルが春には別の相手に浮気していた事が分かり、凄い修羅場に…」

縁「「芝生が溶けるほどの恋」、怖いよ~」ワーン

ゆずこ「怖いよ~」ワーン

唯「(アホだな…)」

唯「(というか、どこから「芝生」というフレーズが出てきた?)」

ゆずこ「「晩春」も寂しくないよね」

唯「すぐに夏がやって来るからな」

ゆずこ「でも晩春って4月の終わり頃を指す事が多いよね」

唯「4月の終わり頃って東北の方ではまだ桜が咲いているよな」

縁「でも、何か「春の終わり」って感じがしないよねー」

ゆずこ「でも、年々暑くなって来ているからいつか晩春の頃には30度超えているかも」

ゆずこ「」ジー

縁「」ジー

唯「な、何、あたしを見ているんだよ」

ゆずこ「唯ちゃんの薄着姿が早く見られるよね」ハアハア

縁「唯ちゃんの薄着姿…」ハアハア

唯「エロ親父か!アホッ!」

ゆずこ「「晩夏」は完全に寂しくなるよね…」

唯「夏が終わるからな」

縁「T●BEの季節も終わりだねー」

ゆずこ「TU●Eが出なくなると夏が完全に終わるよね」

縁「分かる分かるー」

唯「おい、お前らの夏の基準は●UBEかよ」

ゆずこ「夏は夏休みがあるから…」

縁「終わりが近づくと切なくなるよね…」

唯「でも、夏休みを楽しめるのもあと1回しか無いんだな」

縁「もう高校2年生だからね…」

唯「大学に進めばまた夏休みが楽しめるけど…」

唯「その時もあたし達3人が一緒にいるだろうか…」

ゆずこ「…」

唯「…」

縁「…」

ゆずこ「晩夏って切ないよね…」

唯「うん…」

縁「晩秋より切ないかも…」

ゆずこ「…」

唯「…」

縁「…」

ゆずこ「…まとめようか…」

唯「うん…」

まとめ


晩冬は寂しくない

晩春は寂しくない

晩秋は寂しくて切ない

晩夏はもっと寂しくて切ない

帰り道


縁「じゃーねー」

ゆずこ「じゃーねー」

唯「縁、また明日!」

ゆずこ「2人きりになったね」

唯「ああ…」

唯「…」

唯「なあ、ゆずこ…」




「今日はうちに泊まりに来ないか?」



唯「今日は家族が全員家に帰って来ないから寂しいんだろ」

唯「だから今日はずっと寂しげな表情をしていたんだろ」

唯「あたしもそうだけど、ゆずこも寂しがりやだという事を知っているから」

唯「だから今日はうちに泊まりに来なよ」

唯「ゆずこのそんな表情をずっと見たくないから」

ゆずこ「唯ちゃん…」

ゆずこ「そう言って唯ちゃんも今日は家族が誰もいないから私に来て欲しいんだよね」

唯「う、うるさい!///」

ゆずこ「寂しがりやの唯ちゃん、カワイイよ」

唯「うるさい!うるさい!///」

ゆずこ「でも、せっかくの2人きりだから」

唯「何か大胆な事をしよう」

ゆずこ「私は唯ちゃんが好きだから」

唯「あたしはゆずこが好きだから」


「今夜は2人だけの楽園を作るぞ!」

こうしてあたしはゆずこと2人だけの楽園を作った。
ゆずこと一緒にお風呂に入ったり、ゆずこと一緒の布団で寝たりするなどとにかく色々な事をした。
確かに晩秋は切なくて寂しいけど、やり方次第では楽しい物に変える事が出来る。
あの夜は一生忘れないだろう。
好きな人と色々やって楽園を作った晩秋の夜を


本編おしまい

おまけ


ふみ「はぁーっ」

佳「何ため息ついているんだよ」

ふみ「何か晩秋って寂しいよね」

佳「はぁっ?」

ふみ「佳は寂しくないの?」

佳「全然寂しくない」

ふみ「そうか…」

佳「何だよ突然」

ふみ「佳が寂しりやだと思って言ったんだよ」

佳「あたしは寂しがりやでも何でもないぞ」

佳「ちょっとトイレに行って来る」ガタッ

ふみ「…」

ふみ「佳…」

「本当は千穂がいなくて寂しいんでしょ」


「佳はいつも強がりだから」


「いいよ」

「今日は私が佳をいつも以上に愛してやるぞ」


「だから元気出せ、佳」



おしまい

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