クリスタ「アニとエレンをくっつけよう」(153)

とある夜 女子寮にて

サシャ「う~~~ん、男子の中で好きな人ですか…?」

ミーナ「そうそう」

サシャ「好きな人というのはいませんね~~~」

クリスタ「サシャ、かわいいのにもったいないよ」

サシャ「あはは、クリスタに言われると自信になりますよ」

サシャ「お二人はいないんですか?」

クリスタ「好きな人…はいないかな」

ミーナ「私もまだいないかな」

サシャ「なんだ、みんないないんじゃないですか」

ミーナ「でも格好いいって思う人とかなら…」

クリスタ「誰?」

ミーナ「ライナーとか…」

クリスタ「頼りになるもんね」

サシャ「そうですね」

ミーナ「エレンとか…」

クリスタ「すっごいがんばって成績上位にいってるもんね」

サシャ「そうですね~~~」

サシャ「最近ではアニとの格闘訓練が有名ですもんね」

ミーナ「そうよね、最近よくペア組んでるし…」

クリスタ「あの二人って好き同士なのかな?」ワクワク

ミーナ「あれだけペア組んでるしね…」

ミーナ「この前も、アニはエレンの方見てた気がするし」

サシャ「ほほう、それは興味深いですね」

クリスタ「でもエレンは鈍感だって言われてるから気づいてなさそう」

ミーナ「ミカサのアプローチ、完全スルーだしね」

ミーナ「…ちょっと二人の仲の進展見てみたいな」

クリスタ「よ~し、それならくっつけちゃおう!」ビシ

サシャ「くっつける…?」

クリスタ「影ながら糸引くみたいにだよ」

ミーナ「秘密結社みたいでワクワクする~」

クリスタ「うん!」

翌日

クリスタ「エレン、おはよう!」


エレン「く、クリスタか…おはよう」ビックリシタ

クリスタ「今日の訓練、格闘術があるよね?」

エレン「ああ…」

クリスタ「やっぱり、アニと組むよね?」

エレン「多分そうなると思うぜ」

クリスタ「夜の自主練でも、アニとしてるよね?」

エレン「うん」

クリスタ「そっか~~」

エレン「たまにはペア変えた方がいいか?」

クリスタ「そうじゃなくて…」

クリスタ「お礼とかって言ってあげてる?」

エレン「あ……言ってないな…そういえば…」

エレン「…」

エレン「アニに悪いことしてたかな…」

クリスタ「そんなことないよ」

クリスタ「アニもきっと、エレンが真面目に訓練してるから付き合ってるんだと思うよ」

エレン「そうだよな…アニにはホントに感謝しないとな」



クリスタ「うん。だから、今日の訓練中にでもさりげなく言うとか…」

クリスタ「今度の休みにお礼をするとか…」

エレン「今度の休みか…」

朝食

ミーナ「そんなこと言ったんだ」

クリスタ「うん。どうかな?」

ミーナ「いいんじゃないかな。アニには普通のお礼が効果的かも」

アニ「座るよ」ガタ

クリスタ「あ、アニ…」

アニ「ん?今日はクリスタも一緒なの?」

ミーナ「うん。いいでしょ?アニ」

アニ「別に構わないよ」

パクパク

ミーナ「は~今日も訓練が一日あるんだよね~」

アニ「いつも通りじゃないか。昨日も一昨日もあっただろ」

ミーナ「私、アニみたいに体力ないもん」

ミーナ「成績もそんなに…」


ミーナ「アニはさぼってるみたいに見えるのに、あの成績だもんね」

アニ「要領がいいだけさ」

アニ「私の本質は努力家とは程遠いよ…」チラ

クリスタ(今、エレンの方みたかな?)

ミーナ(間違いなく見た!)

ミカサ「エレン、そんなに急いで食べる必要はない」

ミカサ「時間は十分にある」

エレン「そうだけどよ。早く訓練したいんだよ」

ミカサ「早く食べても、訓練の時間は決まっている」

エレン「わかってるっての」チラ

アニ「…」

ミーナ(エレンもこっち見てるんじゃないかな)

クリスタ(確かに…これは…!)

格闘訓練

エレン「アニ、今日も組んでくれるよな?」

アニ「はあ…仕方ないね」ヤレヤレ



エレン「行くぞ!」

アニ「来な」サッ

エレン「てや!」

アニ「そんなのあたらないね」

エレン「フェイントだよ!」

アニ「わかりやす過ぎるよ」ブン

エレン「うわっ!」ドサ

エレン「くそ~~負けちまったか…」

アニ「まだまだ私には勝てないよ」

エレン「でも俺だって強くなってるだろ?」

アニ「さあ?」

エレン「ちっ…!」

立体起動訓練

教官「次来たぞ」




アニ「…」ヒューン ズバ

エレン「うお~~~!」ズバ

エレン「くっ!…アニよりも浅いか…!」

アルミン「…最近は、立体起動でもアニをライバル視してるね」

ミカサ「女狐…」ギリギリ

夜 自主練

エレン「こういう蹴りの侵入角度でいいんだよな?」

アニ「そうだね。あまり力まないように、浮いちゃうから」

エレン「なるほど、勉強になるな」

アニ「…」

アニ「あんたは無意味なことしてると思うよ」

エレン「またその話か」

アニ「成績に関係しないからね」

エレン「そういうなら、俺に教えてるアニも無意味なことしてるぞ?」

アニ「そうだね」

また明日更新します

どうも>>1です。

レスありがとうございます。キャラ崩壊?とかは気を付けます。
少しはするかも

エレン「あ、そうだ…」

アニ「?」

エレン「その…ありがとな」

アニ「…意味わかんないよ」

エレン「ほら、練習付き合ってくれてさ」

アニ「そういうことかい…」

アニ「あんたの口からそんな言葉が出るなんてね」

エレン「失礼だな…俺だって礼くらいするさ」

エレン「…」

エレン「よかったら、今度の休みに俺の奢りで街に行かないか?」

アニ「あんたの奢りで…?」

エレン「ああ」

アニ「…いいよ、あんたの奢りならね」

エレン「わかってるっての。決まりだな」


クリスタ「なんだかいい感じ」

ミーナ「多分デートに誘ったわよね!」

クリスタ「よ~し、次の作戦だね」

男子寮前

クリスタ「エレ~ン」タタタ

エレン「あれ?クリスタ?」

クリスタ「さっきアニと話してたみたいだけど…」

エレン「ああ、見てたのか?」

クリスタ「うん」

エレン「そ、そうか…」

エレン「そうだ、お礼言って今度の休みに出かけることにしたんだ」

クリスタ「あ、そうなんだ!よかったじゃない!」

エレン「ああ!」

エレン「まあ、あいつはそっけなかったけどな」

エレン「お礼なんか余計って感じだった」

クリスタ「そんなことないよ。きっとうれしいと思ってるよ」

エレン「そうかな?」

クリスタ「うん」


女子寮

アニ「……」

ミーナ「アニ~~~」

アニ「ん?」

ミーナ「なんだかいい事あった?」

アニ「別に、いつも通りだよ」

ミーナ「本当?いつもよりも表情が豊かに見えるよ」

アニ「普段の私は、そんなにつまんなさそうにしてるかい?」

ミーナ「つまんなさそうっていうか…」

ミーナ「ここの人らと仲良くしても意味ないみたいな…」

アニ「…」

ミーナ「あ、ごめん」

アニ「いいよ」

ミーナ(さてと、確かめてみようかな)

ミーナ「今度の休みに遊びに行かない?」

アニ「今度の休みかい?」

ミーナ「うん」

アニ「悪いね、その日は予定があるんだ」

ミーナ「どこか出かけるの?」

アニ「まあね」

ミーナ(やっぱり、少しは楽しみにしてるかな?)ワクワク

また男子寮

ベルトルト「エレン」

エレン「ん、なんだよ、ベルトルト」

ベルトルト「自主練は終わったかい?」

エレン「終わったけど」

エレン(こいつが話しかけてくるなんてめずらしいな…)

ベルトルト「君は毎日してるね」

エレン「まあな、外の世界をまわるには体力は必要だし」

ベルトルト「…」

ベルトルト「アニも一緒なのかい?」

エレン「だな。あいつは手伝ってもらってる」

ベルトルト「なるほど」

エレン「?」

エレン「ベルトルトって、アニの方よく見てないか?」

ベルトルト「い、いや…そんなことはないよ…!」

ベルトルト「話はそれだけだよ。またね!」

エレン「なにが言いたかったんだ?」

お出かけ(デート)当日

アニ「…」


エレン「アニ~~~」

エレン「す、すまん…!少し遅れた…!」

アニ「あんた…なかなかいい度胸じゃないか」

エレン「す、すまん…なんとなくミカサには見つかりたくなくてな」

アニ「ふ~ん」

アニ「まあ、あんたの奢りだし、いいよ」

エレン「よし、じゃあどこから行くか…」

アニ「化粧道具のお店行きたいんだけど…いいかい?」

エレン「アニって、化粧とかしてんの?」

アニ「あんまりしないね」

アニ「ただ、手鏡割れちゃってさ」

エレン「そういうことなら…行くか」

アニ「うん」


その頃 訓練庁舎

ミカサ「アルミン…エレンがいない」

アルミン「え…?ぼ、僕も見てないな…」

ミカサ「朝、挨拶したときもあせってるように感じた」


アルミン「エレンもそういうときもあるさ…!」

アルミン(アニもいないよね確か…二人で出かけてるのかな…?)

ミカサ「まさか、女狐と…」

アルミン(ミカサ、さすがに鋭い…!)



ライナー「ベルトルト、クリスタの姿が見えないんだが…」

ベルトルト「朝、ミーナと出かけたみたいだよ」

ライナー「せっかくの休日なのに、女神の姿が拝見できないとは…」

ベルトルト「君も相変わらずだね…」

ライナー「彼女は見てるだけで癒されるからな。付き合いたいとはまた別の何かだ」

ベルトルト「でも、かなりの頻度で告白されてるけどね」

ライナー「ほう…」ピク

ベルトルト「この前はダズ…だったかな」

ライナー「ダズ…か」

ライナー「結果はどうだったんだ?」

ベルトルト「断られたらしいよ」

ライナー「そうか、それはよかった」

ベルトルト「あまり、そういうことにうつつを抜かすのは関心しないよ」

ライナー「ああわかってる。なんせ俺たちは…」

ベルトルト「ああ」


喫茶店

エレン「そんな安い鏡でよかったのか?」

アニ「まあね、どうせ化粧もしないんだ。この程度で十分さ」

エレン「なら、いいけど…」

アニ「ところで…」

アニ「こういう店に、男と二人で入るのは初めてだね」

エレン「俺も初めてだな…」

アニ「ミカサとも?」

エレン「あいつは家族だし…」

アニ「あるんじゃないか」

エレン「だから、兄妹で来たことはあるってのと同じだよ」

アニ「…」

アニ「ミカサがかわいそうだね…」

エレン「どういう意味だ?」

アニ「さあね」

クリスタ「いい感じよね」

ミーナ「うんうん。まさにカップルって感じ!」

ミーナ「でも、できれば私も彼氏と来たいな~~~」

クリスタ「うん、そうだよね」

ミーナ「…」

ミーナ「なによそれ…嫌味~~?」ムキュ~

クリスタ「痛いよ、ミーナ。鼻つねらないで…!」

ミーナ「クリスタはいつでも付き合えるでしょ?」

クリスタ「そ、そんなことないよ…」

ミーナ「この前もダズに告白されてたし…その前は…」

クリスタ「ど、どうして知ってるの!?」

ミーナ「クリスタを見てる人は訓練兵団の中でいっぱい居るってことかな」

クリスタ「え~~~!」

ミーナ「物陰を一人で歩くと襲われるかも…」

クリスタ「やめてよミーナ…」

ミーナ「そんなことしたら、ユミルに殺されると思うけどね」

クリスタ「もう…!」

エレン「あのさ、お前ってさ…」

アニ「なんだい?」

エレン「そういう女の子らしい格好もするんだな」

アニ「失礼な奴だね」

アニ「私は乙女だからね。こういう格好が当たり前なのさ」

エレン「乙女…か…」

アニ「…」

エレン「そうだな」

アニ「あんた、この前は認めなかったじゃないか」

エレン「あの時は格闘術の訓練だったし…」

エレン「今は乙女と言われても納得できる」

アニ「なるほどね」

アニ「まあ、あんたが来るの遅れたせいで、ナンパもされてたしね」

エレン「まじか?…まあわからなくもないけど」

エレン(こいつやっぱり、外見的にもかわいいんだろうな)

アニ「…」(こいつ…私のこと女としてちゃんと見てたのか…)

アニ(なんだか、むずがゆいね。この感じは…)

また近い内に更新しますね。

>>1です

すこ~し更新

エレン「ところで…このあと、どうする?」

アニ「私は特に用はないかな」

アニ「元々、鏡も買い替えはいつでもできたし」

エレン「奢りだから来たわけか…」

アニ「そういうこと」

エレン「なら、どうしようかな…」

エレン「アルミンとミカサにもんじゃ焼きでも買ってやるかな~」

アニ「もんじゃ焼きって…またセンスのないもの買うね」

エレン「そうか?…あれうまくないか?」

アニ「そうじゃなくて…」

アニ「アルミンはともかく、ミカサは女だろ?」

アニ「もう少しあるだろ」

エレン「そ、そうか…?あいつ家族って認識だからわかんねぇよ…」

アニ「しょうがないね、レクチャーしてやるよ」

エレン「お、おう…」

アクセサリーショップ

エレン「ここって…男が来るところか?」

アニ「まあ女子が来るところだけど…プレゼントになら買いに来るでしょ」

エレン「ふ~ん、そうか…」

アニ「女の子へのプレゼントは、最低限こういうところだね」

エレン「そっか、わかった。」

エレン「あいつの誕生日プレゼントも、ここで選ぶかな」

アニ「それがいいよ」

エレン「アニの誕生日はいつだ?」

アニ「…」

アニ「なんかくれるの?」

エレン「ああ…俺のセンスになっちまうけど…」

アニ「…まあそれはいいけど…まだ先だよ」

エレン「そっか…まあ覚えとくな」

アニ「あんたは?」

エレン「俺か?…そういや今月だな」

アニ「ふ~ん…」

エレン「?」

ミーナ「いいですな、いいですな!」

クリスタ「アクセサリーショップに入るなんて…!」

クリスタ「もう完全にカップルだよ!」

ミーナ「エレンがお礼でプレゼントなんか買ってあげたら…」

ミーナ「アニも墜ちたも同然よね」

クリスタ「よ~し、あとは女子寮でさりげなく聞いちゃおう」

ミーナ「戻るの?」

クリスタ「見つかったら意味ないもん」


夕方 食堂

ミカサ「エレン、今日はどこに行ってたの?」

エレン「ん?なんだよ突然…」

ミカサ「捜したけどいなかった」

エレン「俺はお前の許可の下動かないといけないのか?」

ミカサ「外に行ってたの?まさか女狐と…」

エレン(女狐…?キツネなんかここにいるのか?…だれか内緒で飼ってるのか…)

アルミン(なんだかエレンが、盛大な勘違いをしてる気がする)

エレン「お前の誕生日プレゼントを見に行ってたんだよ」

ミカサ「え?」

アルミン「え…」

ミカサ「ほ、本当に…?」

エレン「まあな。一人で行ったわけじゃねぇけど」

エレン「色々考えて選ぶから、待っててくれよな」

ミカサ「うん、わかった。待ってる、いつまでも…」

アルミン「ミカサ、絶対違う意味で言ってるよね?」

アニ「…」パクパク

クリスタ「…」ジー

ミーナ「…」ジー

アニ「…さっきから、私のこと見てない?」

クリスタ「ううん、そんなことないよ」

ミーナ「うんうん」

アニ「そうかい?」

クリスタ(髪飾りが変わってる…エレンからのプレゼント…?)



ミーナ(さっきから、エレンをチラチラ見てるし、多分そうよね!)

アルミン「でもさ、エレン。君がプレゼントとか…」

アルミン「そういうことには興味ないと思ってたよ」

エレン「そういうことってなんだ?」

アルミン「恋愛的なことかな?君って訓練に命捧げてたから…」

エレン「う…否定できないけど…」

エレン「お、俺だってな…」チラ

アルミン「?」

今日はここまでです また明日。

エレンは3/30
アニは3/22だよ

>>59 ありがとうございます。アニの方が先か…

ただ、合わせちゃうと時系列がが変になるんで、このままいきますね。

>>1です。

更新

ベルトルト「アニの髪飾りが変わってるね」

ライナー「そ、そうか…?気づかなかった…」

ベルトルト「もしかして、アニは…うつつを抜かしてるんじゃ」

ライナー「…」


夜 女子寮

アニ(はあ…やれやれ)

アニ(あいつ…なんだかんだで髪飾り買ってくれたのよね)

アニ(そういえば、もうすぐあいつの誕生日だっけ…)

ミーナ「アーニ!」ダキ

アニ「ミーナ?なんだい?暑苦しいよ」

ミーナ「なんかいいことあった?」

アニ「ん?別になにも…」

ミーナ「ウソ~、今日約束があるって言ってたじゃん」

ミーナ「誰かと出かけてたんでしょ?」

アニ「まあ、そうだけど…」

ミーナ「誰と出かけてたの?アニが、出かけるなんてめずらしい」

アニ「…」

アニ「死に急ぎ野郎とね…」

ミーナ「エレンと?へえ~~~」

アニ「あんまり驚いてないね…」

ミーナ「え…そんなことないよ…」(まあ、知ってるしね)

アニ「おかしいだろ」

アニ「私が男と街に出かけるなんて」

アニ「しかもあの馬鹿と」

ミーナ「そうかな~~?」

ミーナ「二人はけっこうお似合いだと思うけど…」

アニ「……」

アニ「意味わかんないね」

ミーナ「ふふ」

アニ「なんだい?」

ミーナ「べっつに~~」

ミーナ「ところで、その髪飾りって持ってたっけ?」

アニ「ああ、これかい?あいつがね…」

ミーナ「買ってくれたんだ?」

アニ「まあね」

アニ「元々あいつの奢りだったし」

ミーナ(これは…思ったよりも早い展開になってる…?)

男子寮 側

クリスタ「そっか…お礼でアニと出かけたんだね」

エレン「ああ」

エレン「まあ、あいつ楽しんでくれたかは微妙だけどな」

クリスタ「そんなことないってば」

クリスタ「きっと、楽しんでたと思うよ」


エレン「そ、そうかな…」

クリスタ「ところで、プレゼントも挙げたの?」

エレン「ああ、アクセサーとかが売ってるところで…」

エレン「適当に選んだやつを…」

クリスタ「適当とか言わないの」

エレン「ゴメン、本当に適当に選んだわけじゃないけどさ」

クリスタ「ふふ、わかってるよ」

クリスタ「でも、アニも喜んでるよきっと」

エレン「まあ、ならいいんだけどな」

クリスタ「意識しちゃってるかも」

エレン「…」

クリスタ「エレン?」

エレン「いや、なんでもない…」

何日か経過して

夜 自主練

エレン「はっ!」バシ バシ

アニ「…」


エレン「フッ!フッ!」バシ ドガ

エレン「はあ…はあ…」

アニ「少しは良くなってきてると思うよ」

エレン「ま、まじか…?」

アニ「うん」

エレン「自主練付き合ってくれて、ホントにありがとな」

アニ「別にいいよ」

アニ「まあ、ありがたいと思ってるなら、奢りでまたどこか連れて行きな」

エレン「ああ、わかった」

エレン「ところでさ…」

アニ「なんだい?」

エレン「その髪飾り、つけてくれてるんだな」

アニ「まあ、そりゃね」

アニ「買ってもらったんだから、つけないと失礼じゃないか」

エレン「なるほど…そういうことか」

アニ「別の期待でもあった?」

エレン「なんだよそれ」

アニ「別に」

エレン(クリスタは、意識してるとか言ってたけど…)

エレン(考え過ぎか…)

クリスタ「とってもいい雰囲気…」ドキドキ

ミーナ「あれって、逢引じゃないの」

ミーナ「うらやましい」

クリスタ「ミーナにも、すぐ彼氏できるよ」

クリスタ「ミーナかわいいもん」

ミーナ「あ、上から目線~~~」

ミーナ「やっぱり、選り取りみどりの方は違いますね~」

クリスタ「そ、そんなつもりじゃないよ~」

ミーナ「冗談、冗談♪」

クリスタ「もう…とにかく戻ろうか」

ミーナ「そうね」

自主練後 男子寮


ジャン「やっぱ俺はミカサだな…ミカサ意外考えられねえ」

ベルトルト「君はわかりやす過ぎるけど…」

ベルトルト「正直に言えるところは凄いとおもうよ」

アルミン「こういう話題は盛り上がるね」

ライナー「アルミンは誰なんだ?」

アルミン「僕?…う~ん」

アルミン「好きな人は…まだいないかな」

ジャン「なんだ、いねーのかよ」

アルミン「そもそも、交流の深い女子がミカサくらいだし…」

アルミン「これから、見つけていきたいね」

ライナー「なるほどな」

アルミン「ライナーは?」

ライナー「俺か?俺は…クリスタだな」

ベルトルト「納得というか…」

ジャン「ああ」

アルミン「ライバル多そうだけどね」

アルミン「告白はするの?」

遅れました。更新します。

ライナー「いや…それはまだ考えてないが…」

アルミン「そっか」


エレン「…」

アルミン「エレンは?」

エレン「何が?」

アルミン「話聞いてなかった?好きな人の話だよ」

ジャン「おいおい、アルミン」

ジャン「こんな巨人馬鹿に、好きな奴とかいるわけないだろうが」

エレン「ああ?誰が巨人馬鹿だ…!」

ベルトルト「ははは…まあ、エレンはそういうことに興味はなさそうに見えるね」

エレン「言いたい放題だな…」

エレン「俺だって好きな子はいるぜ?」

アルミン「え?」

ライナー「ほう?」

ベルトルト「なんと…」

ジャン「なにーーーー!」

エレン「ジャン、うるせぇ…」

ジャン「お前に…好きな女子だと…」

エレン「悪かったな…意外でよ…」

ベルトルト「ゴメン、別に意外でもないかな…」

アルミン「エレンは唯、練習の方が大切で、恋は二の次かと思ってたんだ」

エレン「まあ、間違ってねぇけど…」

ライナー「それで…誰なんだ?」

エレン「ば、バカ…言えるわけないだろ…!」

ジャン「なんだよ、教えろよ!」

エレン「お前には教えたくねぇ…」

アルミン「じゃあ、ヒントくらい教えてくれない?」

エレン「ヒントか…」

エレン「その女子は、以前はほとんど交流はなかったけど…」

エレン「最近、多くなってきた感じだな…」

エレン「色々、感謝もしないといけないなって思ってる…」

アルミン(あ…これは…)

ライナー(あいつか…)

ベルトルト「…」

エレン「おい…これ誰かわかるんじゃねぇの…?」

アルミン「そんなことないよ」

エレン「そうか…?」

アルミン「それで…告白はするの…?」

エレン「そうだな…考えてはいるけどさ…」

ジャン「そりゃ…おもしろくなりそうだな」ニヤニヤ

ジャン(これで、俺はミカサとゴールイン!)

ミーナ「よーし、次はプレゼント作戦よね」

クリスタ「そうね」

クリスタ「もうすぐ、エレンの誕生日だし、アニがプレゼントすれば…」

クリスタ「二人の仲はさらに縮まると思うんだ」

ミーナ「へっへっへ~~~」

ミーナ「実はアニから既に誘われてるんだ~~」

ミーナ「プレゼント一緒に買いに行ってくれって」

クリスタ「やった!…計画通りだね!」

アニ「…そういうことかい」

クリスタ「え…あ!」

ミーナ「あ、アニ…」

アニ「…」

クリスタ「アニ…これはね…」

アニ「あいつを焚き付けたのもあんた達でしょ?」

クリスタ「え…?…うん、そうだけど…」

アニ「おかしいと思った。あいつがいきなりお礼してくるなんてさ」

クリスタ「ごめんなさい」

ミーナ「でも、二人の仲を進展させたいって思ったのは本当だよ?」

アニ「…別に怒ってないさ」

アニ「ちょっと感謝してる…」

クリスタ「…え?」

アニ「あいつのこと考えるきっかけになったわけだしね」

ミーナ「じゃあ、やっぱりエレンのこと…好きなんだ」

アニ「…」

クリスタ「肯定…と」

アニ「待ちな、私は何も言ってないよ」

クリスタ「ふふ…そうだね」

ミーナ「食堂では熱い視線を、ぶつけてるだけありますな」

アニ「…」

アニ「とりあえず、ミーナは蹴った方がよさそうだね」

ミーナ「ええ?私だけ!?」

今はここまでです。

>>1 投下します

次の休日


クリスタ「プレゼントだけど…」

ミーナ「エレンのプレゼント…悩むね」

アニ「…」

ミーナ「アニは何か考えてる?」

アニ「そうだね…」

アニ「マフラーにしようかと」

クリスタ「マフラー?」

アニ「ミカサがいつも巻いてるだろ?」

アニ「それとお揃いみたいにしてもいいかなと…」

ミーナ「それってミカサに対する対抗心?」

アニ「別に」

クリスタ(ミカサは家族だろうし、心配はいらないと思うけど…)

クリスタ「アニ、かわいい」クス

アニ「どういう意味だい…?」

クリスタ「そのままの意味だよ?」

アニ「なるほどね…あとでミーナを蹴っておくよ」

ミーナ「だから、なんで私!?」

エレンの誕生日当日


アルミン「エレン」

エレン「アルミン?なんだ?」

アルミン「今日、君の誕生日だよね?」

エレン「ああ、そういえばそうか…すっかり忘れてた」

アルミン「相変わらずだね」ハハハ

アルミン「それで、プレゼント用意したんだけど…」

エレン「本当か?」

アルミン「うん、はいこれ」

エレン「これは…」

アルミン「新しい、時計だよ」

エレン「時計か…前のやつ壊れてたから、ちょうどよかったんだ」

エレン「ありがとな、アルミン!」

アルミン「うん」

ミカサ「エレン、私からもプレゼントがある…」

エレン「ホントか!?ありがとな、ミカサ!」

ミカサ「お礼なんていい」

ミカサ「はい、これ」

エレン「これは…」

ミカサ「ダンベルと…プロテイン」

エレン「…」

アルミン「…」

アルミン「あ、えーと…エレンは強くなるのに必死だから…」

アルミン「これで補助的な効果が期待できるよ!」

エレン「そ、そうだよな……あ、ありだとな、ミカサ!」

ミカサ「ううん」

アルミン(まさか、プロテインとダンベルとは…ミカサのセンスって…)

クリスタ「エレン」

エレン「ん…クリスタ?」

クリスタ「ごめん、ちょっと付き合ってもらっていいかな?」

エレン「あ、ああ。いいけど…」

スタスタ

アルミン「最近、仲がいい気がするね」

ミカサ「うん」

アルミン「この流れは、クリスタもプレゼントかな…?」

クリスタ(この辺りでいいかな…)

エレン「あのさ、クリスタ…話って…?」

クリスタ「ごめん、少し待っててくれる?」トタトタ

エレン「あ、行っちまった…待ってるか…」

エレン「しかし、クリスタ…話ってなんだろうな…」


アニ「エレン」

エレン「アニ?」

アニ「あんたさ…」

エレン「なんだよ?」

アニ「…」

エレン「…?」

アニ「あんた、今日…た、誕生日だったよね…?」

エレン「え…?ああ…前に言ったっけ…」

アニ「そ、それでさ…これ…」

エレン「え…プレゼントか…!?」

アニ「ま、まあね…」フイ

エレン「…」

エレン「マフラー…?」

アニ「ど、どうだい…?」

エレン「俺が以前持ってたやつとは、少し違うよな…」

エレン「うれしいぜ!ありがとな!」

アニ「…」

アニ「ま、まあ…喜んでくれたんならいいよ」

エレン「あとさ…」

アニ「?」

エレン「お前さっき、エレンて…」

エレン「俺の名前、呼ぶの初めてじゃないか?」

アニ「…!」

アニ「そうだっけ?」

エレン「ああ、多分な…」

アニ「どうでもいいじゃないか、そんなことは…」

エレン「どうでもよくないぜ。俺たちが親しくなったってことだろ?」

アニ「…」

アニ「ったく、あんたは…」

クリスタ「良い感じよね!」

ミーナ「プレゼント作戦は大成功よね!」

クリスタ「よーし、次はいよいよ…」


男子寮

ライナー「なあ、ベルトルト」

ベルトルト「なに?」

ライナー「アニがな…エレンに誕生日プレゼント渡したらしいぞ」

ベルトルト「え…」

ライナー「こりゃ、ひょっとすると…な」ニヤニヤ

ベルトルト「……」

ライナー「お前のことだから、そういうことにうつつを抜かすのはよくないと言うだろうが…」

ベルトルト「いや…息抜きも必要な時もあるよ…」

ベルトルト「僕たちは…兵士だからね」

ベルトルト「戦士じゃない」

ライナー「ベルトルト…」

ライナー「アニのことはいいのか?お前、好きなんだろ?」

ベルトルト「それは…アニの気持ちが大切だよ」

女子寮

アニ「こ、告白…!?」

クリスタ「うん、告白」ニコ

アニ「ちょ、ちょっと待ちなよ…それは…」

アニ「まだ早いっていうか…」

ミーナ「まだ、てことは、いつかはするんだ?」

アニ「な…」

クリスタ「アニ、こういうのは早い方がいいと思うよ」

クリスタ「プレゼントもして、喜んでもらえたんだから、今がチャンス!」

ミーナ「うん、その通り!」

アニ「で、でもさ……断られて、気まずくなったりしたら…」

クリスタ「アニ、それを言っちゃうと、ずっと告白できないよ」

アニ「…」

クリスタ「アニは、エレンとデートして楽しくなかった?」

アニ「…」

クリスタ「プレゼント選んでるとき、喜んでくれるかなってドキドキしなかった?」

アニ「…」

アニ「したね…」

アニ「あいつとデートして、楽しかったし…」

アニ「プレゼント喜んでくれて、うれしかったよ…」

アニ「舞い上がるっていうのはこういうことを言うのかな…」

ミーナ(アニがこんなこと言うなんて…)

ミーナ(エレンてすごいな~~~)

クリスタ「じゃあ、その気持ちを素直に伝えたらいいと思うよ」

アニ「クリスタ…」

アニ「明日伝えてみようかな…」

クリスタ「うん」

アニ「ただ、直接呼び出すのは恥ずかしいというか…」

クリスタ「じゃあ、私が適当なところに呼んでくるから…」

クリスタ「アニとミーナは物陰に隠れてて」

ミーナ「機会を伺って、アニが出ていくと…」

アニ「わかったよ…ありがとね」

同じ時、男子寮

ジャン「エレン」

エレン「なんだよ…」


ジャン「いい加減、好きな奴教えろよ」

エレン「ば、ばか…言えるかよ…!」

ジャン「告白とかしねーのか?」

エレン「ま、そうだな…」

ジャン「お子ちゃまのエレンには、できねーか…」

エレン「なんだとてめぇ…!」

エレン「わかったよ…明日してやるよ」

ジャン「お、マジか?男に二言はないだろうな?」

エレン「ああ、元々するつもりだったしな…!」


アルミン「ジャン、焚き付けるのはよくないよ」

ジャン「悪かったよ」

ジャン「しかしあいつ…交流深くなってきて、感謝しないといけない奴が好きって…」

ジャン「もう答えなのに、隠せてると思ってやがる」ククク

アルミン「うん…」

ジャン「しかし、アニの方はどう思ってんだろな」

アルミン「アニかい?」

アルミン「アニはエレンのこと好きだと思うよ」


アルミン「視線も送ってるし…」

ジャン「そういや、エレンの奴も視線送ってるよな…」

アルミン「そうだね…」

アルミン「…」

ジャン「明日が楽しみだな」

次の日

クリスタ「ごめんね、エレン。急に呼び出しちゃって」

エレン「いいって…クリスタにはアドバイスとかしてもらったし」

物陰

ミーナ「よ~し、ここなら二人の会話も聞こえるね」

アニ「…」


クリスタ(どうしよう…特に話題ないや…)

エレン「…」

クリスタ「あのさ、アニとはあれから…どう?」

エレン「アニか?そうだな…」


アニ「…」ドキドキ


エレン「誕生日プレゼントくれてさ…ほらこれ」

クリスタ「そのマフラー、そうなんだ」

クリスタ(やったね、アニ!)

物陰

ミーナ「やったね、アニ」

アニ「うん」

アニ(つけてくれたか…こんなに嬉しいなんてね…)


エレン「俺の名前も初めて呼んでくれたし…親しくなったかな」

クリスタ「そうなんだ、よかったね」ニコ

エレン「ああ」

クリスタ(よ~し、そろそろかな?)

エレン「あのさ、クリスタ」

エレン「ひとつアドバイスがほしいというか…」

クリスタ「なに?」

エレン「告白についてなんだけどさ…」

クリスタ「告白?」

エレン「俺、そういうことに疎いから、わからないんだけど…」

エレン「告白は思い立った時にやるべきかな…?」

クリスタ(話が変な方向に…)

クリスタ「そ、そうだね…やらないといつまでたってもできないこともあるし…」

クリスタ「もちろん、機会を伺うのも大事だろうけど」

エレン「告白慣れしてる、クリスタの言葉は説得力あるな…」

クリスタ「告白慣れって…私からはしてないんだけど…」

物陰

ミーナ「話が逸れてる気がする」

アニ「出て行きにくいね」


エレン「なら……告白しようかな」

クリスタ「エレン、やっぱり好きな人いるんだよね?」ワクワク

エレン「ああ…いるよ」ポリポリ

クリスタ(これは…やったね、アニ!)

物陰

ミーナ「こっちからしなくていい流れ…?」

アニ「あ、あいつも…私のこと…」



エレン「え~と、その…なんだ…」

クリスタ「……?」

エレン「…クリスタ」

クリスタ「はい?」

エレン「…好きだ」

クリスタ「え?」

エレン「だから…よければ、付き合ってほしい」

クリスタ「え……」

エレン「…」ポリポリ

クリスタ「えええ~~~~!!!」

今日はここまでですかね。

また明日以降で

>>1です かなり遅くなりました。更新します。

物陰

ミーナ「…え?」

アニ「……」


クリスタ「え、ええ…!だ、だって…そ、そんな…!」

エレン「……//」

クリスタ「だ、だってエレンは…」

エレン「やっぱり、迷惑か?」

クリスタ「め、迷惑なんてことは…ないけど」

エレン「最初、男子の間で人気があるって知ってさ」

エレン「何人も告白してるってのを聞いて…」

エレン「馬術訓練とか一緒にすることもあって…少し気になってた」

エレン「そ、それから…アニのことで相談に乗ってもらって…より気になったんだよ」

クリスタ「あ…そ、そうだったんだ……」

物陰

アニ「…」スタスタ

ミーナ「あ、アニ…!」

アニ「もう、私がここにいる意味ないじゃないか。じゃあね」

スタスタ

………………

夕方 食堂

アニ「……」

アニ(なんだか馬鹿みたいだね…)

アニ(一人で勝手に舞い上がっちゃってさ…)

アニ(明日から、格闘訓練とかどうしよう…)


ライナー「よう、座るぞ」ガタ

アニ「ライナー?」

ベルトルト「僕もいいかな」ガタ

アニ「なんか用?」

ライナー「ああ、まずはなんだろうな…」

ベルトルト「アニは…エレンのことが好きなの?」

アニ「……」

アニ「…そうだよ」

ベルトルト「ああ、やっぱり…」シュン

ライナー「そのエレンだがな…」

ライナー「なんでも、今日クリスタに告白したんだとよ」

アニ「…知ってる…」

ライナー「もう耳に入ってるか…」

アニ「それで何…?失恋女を笑いにきたの?」

ライナー「そういうわけじゃない」

ベルトルト「クリスタは結果を保留にしたみたいだよ」

アニ「…保留…?」

ライナー「まあクリスタの奴もまんざらでもないのかもな…」

アニ「…」ピク

ベルトルト「でもチャンスだよ、アニ」

ベルトルト「断られてたら、すぐにアニが告白しちゃうと…」

ライナー「エレンの性格的に傷心で付き合うのは相手に悪いって言いそうだからな」

ライナー「だから、告白結果が出る前に早く告白すれば…」

ライナー「何かしら、うまくいくかもな…運がよければ」

アニ「…」

ベルトルト「どうするの?アニ…」

アニ「あんたら…」

アニ「ありがとね…」ガタ

アニ「エレン」

エレン「あ、アニか…どした?」

アニ「ちょっと話したいことがあるからさ…自主練を少し早めにしないかい?」

エレン「え…今からするのか…?」

アニ「いいだろ?」

ミカサ「…」

アルミン「…」


エレン「わかったよ」

アニ「ミカサも悪いね、少しこいつ借りるよ」

ミカサ「…エレンがいいなら、良い」

スタスタスタスタ

ミーナ「二人出て行ったね…」

クリスタ「う、うん…」

ミーナ「でもまさか、エレンがクリスタに告白するなんて…」

クリスタ「うん…びっくりしたよ~~~」

ミーナ「ビックリスタ!って感じよね…」

クリスタ「…」

ミーナ「ごめん…」

ミーナ「でも、とっさに断らなかったんだ」

クリスタ「うん…考えさせてって言っちゃった…」

ミーナ「結果的にはよかったかもね…」

クリスタ「どうなのかな…」

倉庫 裏

エレン「話ってなんだ…?」

アニ「エレン、私さ…」

アニ「あんたのことが好き」

エレン「…な…!」

アニ「だから、付き合ってくれないかい?」

エレン「本気…か?」

アニ「冗談でこんなこと言うと思うかい?」

エレン「待ってくれ…俺はクリスタが好きなんだ…」

エレン「今日告白してきた」

アニ「結果は?」

エレン「保留て形だけど…」

アニ「…」

アニ「私さ…あんたに格闘訓練のお礼言われて…」

アニ「そのあと、デート?に誘われて…」

エレン「あ、ああ…」

アニ「私があげたプレゼントも喜んでくれてさ…」

エレン「これだよな…」チラ

アニ「うん」

アニ「短い期間で色々あったし…あんたも私のこと好きなのかなって思ってた…」

アニ「もしかしたら、両想いかもってね…舞い上がってたよ…」

アニ「食堂では、視線が合うこともあったし…」

エレン「う…あれは…」

アニ「あれは、クリスタを見てたんだね」

エレン「ご、ごめん…」

アニ「あんたは…わたしが嫌いかい?」

エレン「そんなわけないだろ…告白してくれて嬉しかったよ…」

アニ「だったら…」

アニ「私は諦めないよ」

エレン「はい?」

アニ「あんたは良い奴だし、顔もまあ2枚目?かな…」

アニ「でも、クリスタとつり合いがとれてるかって言うと…」

エレン「クリスタとつり合う男なんて、訓練兵にはいねぇだろ…」

アニ「だね。だから、高嶺の花のクリスタより、お買い得の私にしときな」

アニ「幸いあんたにベタ惚れなんだからさ」

エレン「お買い得って…」

アニ「あんた、断られたらどうすんの?」

エレン「そりゃ…残念だけど…絶対振り向かせてみせるさ」

エレン「保留てことは、少しは良いかなって思ってくれてるだろうし…」

アニ「…なら…」

アニ「私だって、あんたを振り向かせてみせるよ」

アニ「絶対諦めないからね」

エレン「アニ…」

アニ「だ、だから…格闘訓練もこれまで通りやるよ…」

エレン「お、おう…わかってる…」

ブン バシ

エレン「痛て~~!」

アニ「油断大敵だよ…」

エレン「てめぇ…!」

アニ「…」クス

今はここまでです。もう終わります。

>>1です 再開

次の日 朝 食堂

エレン「クリスタ~~」

クリスタ「あ、エレン…どうしたの?」


エレン「一緒に飯食ってもいいか?」

クリスタ「ええ!?」

エレン「だ、駄目か…?」

クリスタ「べ、別にいいけど…」

ユミル「エレン、てめぇ…私のクリスタに告白したらしいな…!」

エレン「お、おう!」

ユミル「てめえ…!」

エレン「負けないぜ、ユミル!」

ユミル「な…え?」

エレン「ユミルもクリスタが好きなんだろ?」

ユミル「え…好きっちゃ好きだけど…」

エレン「同性同士はなかなか難しいよな~~」

ユミル「いや…何言って…」

クリスタ「ユミル……ほんとなの…?」アトズサリ

ユミル「待ってくれ、クリスタ…!」

クリスタ「ちょっと距離をとるね」

ユミル「クリスタ~~~!」

ミーナ「あ…ユミルが息してないよ…」

アニ「おはよ」

クリスタ「アニ…」

エレン「よう、アニ!」

アニ「座るよ」ガタ

エレン「お、おう…」

アニ「さ、さすがに近いと緊張するね…」

クリスタ「あ、アニ…その…えと…」

アニ「別に大丈夫だよ。クリスタのせいじゃないしね」

クリスタ「う、うん…」

エレン「あのさ…クリスタ。今度の休みにさ、どこか行かないか?」

クリスタ「え…?」

ミーナ「エレン、大胆~~!」

アニ「…」

クリスタ「えーと…」

アニ「…」ジー

クリスタ「…」

クリスタ「ごめんね。その日は用事があるんだ」

エレン「そっか…じゃあ、また誘うな」

アニ「なら、私と出かけないかい?」

エレン「おう、行くか!この前の誕生日のお礼もしたいしな」

エレン「アニの誕生日プレゼントとかも見たいし」

アニ「そ、そうかい…?」

アニ「う、嬉しいけどさ…」

クリスタ「…」

ミーナ「…」

ミーナ「なんだか、くっつくの時間の問題じゃない?これ…」

クリスタ「うん、そんな気がするよね」

ミーナ「あーあ、でもクリスタさんはエレンさんも振っちゃうのか~~~」

クリスタ「えっと…」

ミーナ「あとは、ライナーとかアルミン…とか?」

クリスタ「え、エレンはまだ保留中だよ…」

ミーナ「あれれ~~?」ニヤニヤ

クリスタ「う…」

アニ「…」ジー


アニ「エレン」

エレン「ん、なんだよ?」

アニ「一刻も早く手に入れてみせるからね」

エレン「言ってくれるな…」

アニ「とりあえずは…前借りみたいなもので…」ガタ

エレン「?」

アニ「ん…」チュウ

エレン「んん!?…あ、アニ…!?」

                               終わり

ここまででおしまいです~~~。ありがとうございました。

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