ミカサ「サプライズパーティーをしたいと思う」【リレーSS】(43)

※ ミカサの計画したエレンの誕生日パーティを成功に導く物語
※ 死人が出る内容はNG。キャラ崩壊OK

各キャラがエレンを順番に凹ませるところからスタート

ミカサ「知らない人はいないと思うのだけれど……」

アルミン「……」

ミカサ「もうすぐエレンの誕生日がある」

ライナー「……」

ミカサ「ので、サプライズパーティーをしたいと思う」

ジャン「……チッ」

ミカサ「エレンは誕生日に私からのプレゼントを期待しているに違いない。でしょう?」

クリスタ「う、うん。多分……きっと期待してるよ」

ミカサ「ので、すんなりとお祝いをしてしまえばビックリさせる事は出来ない」

アニ「……」

ミカサ「そこで今日から4週間、敢えて誕生日の予定など無かったかのように振舞う」

ベルトルト「さ、さすがに4週間前ってのは長…」

ミカサ「ギリギリでいきなり盛大なバースデープレゼントをして驚かせる」

マルコ「なるほど。祝ってもらえない寂しさ、冷たくされる悲しみを感じさせるわけだ」

ミカサ「その通り。出来るだけ落とす。エレンには、この世界の残酷さを感じ絶望して貰う」

マルコ「うん。そんな状況で、いきなりプレゼントをするわけだから、そのギャップに必ずやキュンとくるってわけか」

ミカサ「そう、テーマは落として上げる」

サシャ「うん、なるほど。今日から毎日エレンのパンを奪えば良いんですね?」

ミカサ「サシャは飲み込みが早くて助かる」

コニー「俺、エレンに冷たくするの嫌だな~。そんな事しなくても普通に喜んでくれるだろ?」

ミカサ「普通に祝ってたんじゃ去年までと変わらない」ギリリリリ

ベルトルト「でも……」

ミカサ「分かった。ならば当日までに一番エレンを凹ませる事に成功した人の言う事を何でも聞こう」

ジャン「!?」

ミカサ「私は本気。なので最悪、無理やりにでも協力して貰う」

ライナー「しかしだn

ミカサ「ふんっ!!」バゴォ

ライナー「」カハッ

ミカサ「もう決まった事。私は本気。良い?」ゴゴゴゴゴ


この日から、104期の皆によるエレンを苦しめる戦いが始まった。



【ケース1 ライナー・ブラウン】

ライナー「凹ませるというのも意外と難しいな…」

エレン「よぉライナー、ちょっと筋トレの事で相談があるんだけど」

ライナー「うーむ。正体をバラしたらかなりダメージを与えられそうだが…」

エレン「おい、ライナーってば」

ライナー「流石になぁ…」ハァ

エレン「ライナー!おい!」

ライナー「うーん」

エレン「聞いてんのか!?」

ライナー「煩いぞエレン。今、お前を凹ませる方法を考えてて忙しいんだ」

エレン「えっ…」

ライナー「おっと…」

エレン「はは…そっか、何か邪魔してごめんな。」

ライナー「結果的に良かった…のか?」


エレン「俺、ライナーに嫌われてたのかな。アルミンに相談しに行こう」

エレン「おい、アルミンいるか? 相談が……」ガチャッ

アルミン「……」カーン、カーン

エレン「」

藁人形「」

エレン(どういう事だろう……白装束を着たアルミンが一心不乱に藁人形に釘を打ち付けている)

アルミン「あ、エレン。いつの間に……。集中してて気付かなかったよ」

エレン「そんなに一生懸命になるほど、憎い相手がいるのか?」

アルミン「まぁね。エレンもどうかな? これストレス解消に丁度良いよ」

エレン「……俺の似顔絵が貼ってあるんだけど」

アルミン「そうかな? 気のせいじゃない?」

エレン「……」


~~~~~~~~~~~~~~~

アルミン「ミカサ……本当に、こんな感じで良いの? やり過ぎじゃない?」

ミカサ「全部4週間後に、ひっくり返すから問題ない」

アルミン「エレンが心配だよ……」

ミカサ「何かあれば私が責任を取る。それでは私はエレンの監視に戻るので」

アルミン「……」

アルミン「そういえば相談って?」

エレン「いや、やっぱいい……悪いな、集中してるとこ」

アルミン「ごめんね?あ、そうだ」

エレン「ん?いでっ!」ブチッ

アルミン「こめんごめん、でも仕上げにこれがどうしても必要で」

エレン「仕上げって……オレの髪が?」

アルミン「そうだけど?」

エレン「……そっか。邪魔したな」トボトボ

アルミン「……」

アルミン(ほんとに、これでいいの?ミカサ……)

ミカサ(アルミン、グッジョブ!)グッ

エレン「何だか疲れた…部屋に戻って寝るかな」

エレン「うっ…痛ぇ…心が痛い…アルミン、ライナー…どうして…」

エレン「てか、アルミン髪の毛抜き過ぎだろ。10円ハゲになってねぇか?」



ミカサ「」

ミカサ(流石に見た目に影響が出るのは…アルミン減点1)カキカキ


  エレンの部屋

エレン「」

ベルトルト「……」ジョロロロロォ

エレン「えっと、ベルトルト?」

ベルトルト「あぁ、エレンか。何か用?」ジョロロロロォ

エレン「お前、俺の枕で何してんの?」

ベルトルト「枕? あぁ。コレ枕だったのか。あんまり臭いからトイレと間違えたよ」ジョポポン

エレン「いやいや、お前……」

ベルトルト「ふーっ、スッキリした」フルフル

エレン「どういうつもr

フランツ「どういうつもりだエレン!!」バンッ

エレン「? どうしたフランツ、そんなに慌てて?」

フランツ「ハンナの下着が行方不明なんだ。どこに隠した?」

エレン「俺じゃねぇぞ…」

フランツ「見損なったよエレン。お前、最低だな」

エレン「…」


ミカサ(ベルトルト…やはり彼のポテンシャルの高さは侮れない。そしてフランツもグッジョブ)

ミカサ(モブたちがこれでもかと言うぐらい輝いている)

  食堂

エレン「」ポケーッ

サシャ「あ、エレン! そのパン食べないなら頂きますね!」サッ

エレン「あっ!」

サシャ「ぐぼぁああああ!!」オロロロロエェエ

サシャ「不味い! これ、オシッコの味がしますよ!!」ゲホゴホ

ベルトルト「あぁ、ゴメンねサシャ。僕がエレンのパンとトイレを間違えたんだ」

サシャ「ゴホッ、ゴホッ、それを知ってて私に食べさせるなんて……エレンなんて死ねば良いのに!!」

ベルトルト「そうだね、僕もそう思うよ」

エレン「な!? 俺の責任かよ!!」

ベルトルト「それよりサシャはどうしてオシッコ味だって分かったの?」

サシャ「そりゃあ、前に飲んだ事が……って、そんな事はどうでも良いでしょ!」

クリスタ「エレン最低……」

エレン「クリスタ…お前まで…」

クリスタ「サシャ大丈夫?」

エレン「新しい水を持ってきてやる!俺のにはベルトルトが唾液を入れてたから!」

クリスタ「そんなことを言って、自分のオシッコ飲ませる気でしょ?この変態!」

エレン「えっ、そんな…」

アルミン「サシャ、水だよ。大丈夫かい?」

ミカサ「エレン、こんな時に言いたくないのだけれど…」

エレン「ミカサ?何だよ」

ミカサ「私の下着を返して欲しい」

エレン「いい加減にしろよ!ハンナのならともかく、お前のなんか盗まねーよ!!」

ミカサ「」

ミカサ「じゃ、じゃあ私の下着は誰が盗んだの? ほら見てエレン、今 下着つけてないの」

エレン「知らねぇよ! そんなモン見せてくんな!」

アルミン「エレン、逆ギレは良くないよ……」

エレン「だから! 俺じゃ! ないっ!!」

ライナー「仮に犯人じゃないとしてもミカサに八つ当たりするのは良くないな」

エレン「そんなんじゃねぇよ! 俺はコイツが……」

ミカサ「うぅ……」ポロポロ

コニー「うわぁ……エレン本当に最低だな」

ジャン「テメェ!! 何ミカサを泣かせてやがる!」

エレン(うぅ……駄目だ。誰からも信用されてない気がする……こうなったら)

エレン(もう一人で生きていこう…これまで以上に訓練に力を入れるんだ…)


~~~~~~~~

ミカサ「エレンの立体機動装置に細工をしたのは誰?」

アルミン「……」

ジャン「……ただの事故、じゃないよな」

ミカサ「流石に、やり過ぎだと思う。死ななかったのが不思議なレベルだ」

ライナー「みんな感覚が麻痺していたんだろう」

ベルトルト「確かに。僕、最近トイレで用を足した記憶がないや」

コニー「でもよ、立体機動装置に細工するなんて、そう簡単に出来るのか?」

アニ「頑張り過ぎて起こした事故じゃないの?」

クリスタ「とにかく犯人探しなんて無意味だよ。サプライズ企画は中止にしよ?」

ミカサ「いや、それは出来ない…」

アルミン「それは犯人探しの方?それともサプライズの方?」

ミカサ「両方。私はサプライズってエレンの嬉し泣きや『ミカサがここまでしてくれるなんて!やっぱお前は俺の嫁だっぜ!』」

ミカサ「等の言葉が欲しい。それに死にかねないような度が過ぎたものはさすがに看過出来ない」

ミカサ「黙認すればイタズラ水準がヒートアップする。万が一事故や自殺などが起きたら…」

ミカサ「ので、犯人にはこってりと反省してもらう。しばく」

アルミン(こってり反省ってどんなのだろう)

ミカサ「では、犯人探しと今後の方針について話す」


ジャン(…やったの俺だって言い辛いなぁ)

クリスタ「わ、私はベルトルトが怪しいと思うな!」

ベルトルト「!?」

ミーナ「確かに。トイレで用を足した記憶がない?はっきり言って精神異常者だよ」

ベルトルト「じゃあ逆に聞くけど、君はトイレで用を足した記憶があるのかい?」

ミーナ「あるに決まって……って、何言わせんのよ!!」

ライナー「た、確かにベルトルトは暴走気味だった、だが……」

アルミン「……仮に、仮にだけど犯人がベルトルトだとしたら許せないよね?アニ」

アニ「えっ?何でそんなピンポイントで?」

アルミン「僕だったら許せないよ。ボコボコにしてやりたい。アニはどう思う?やっぱり殴ってやりたい?」

アニ「あ、あぁ。そうだね。確かに許せないね。下手したら死んでたんだから」

アルミン「そうだよね、蹴りの一発じゃ済まないよね」

アニ「勿論だね。足腰立たなくなるまで蹴り続けてや

ベルトルト「僕がやりましたぁあああああ!!」ハァハァ!!

ジャン「!!?」

ミカサ「…それは、事実?ベルトルト」

ベルトルト「ああ。つい出来心でね。ただ勘違いしないでほしいんだけど」

ベルトルト「僕は決してアニに蹴ってもらえるから名乗り出た訳じゃない。自己反省とやってしまった事のケジメのために名乗り出たんだ」

ベルトルト「決してアニに『このチンカストルトが!』って罵られながら踏んでもらいたいとかなんかじゃないから!!」

アニ「どうしたのあんた…いつものあんたどこいったの」

アルミン(ぐ、ああやって誘導すればベルトルトが犯人で話は楽に終わったんだけどな…あれじゃ嘘だってバレるに決まってるだろMトルト…)

ミカサ「…そう。で、真犯人は?今名乗り出たら特別に私の指で鼻フックからの背負い投げ10発で勘弁できる」

ベルトルト「だから僕だと」

ミカサ「もういい。不毛」

ジャン(あー、もう言っちまうか。こんな話で引き伸ばしたって仕方ねぇし)

ジャン「実は、 マルコ「ごめん…実は僕がやったんだ」

マルコ(大丈夫だジャン!親友として君は僕が守るよ!)ビシッ! b

ジャン「ちょっおま」

アニ「えっ、マルコも私の事を……えっ、ヤダどうしよう!」

ミカサ「……」

アニ「あっ、さっきのヤダって言うのは別にマルコに好かれてるのが嫌って意味じゃなくて、その……」

ジャン「」

アニ「私で良ければ、いつでも蹴ってあげるよ」キリッ

ベルトルト「マルコォオオ!!許さない!!許さないぞ!!」

マルコ「……そうだね。僕は許されない事をした。アニに蹴られても仕方ない」

ベルトルト「違うそうじゃない!エレンの立体機動装置に小便をかけて故障させたのは僕だ!」

ベルトルト「だから僕が、僕こそがアニに蹴って貰うべきなんだ!」



ベルトルト「それをアニに蹴って貰いたいからって理由で名乗り出るなんて最低だよ!」

アルミン(あれ?本当にベルトルトが犯人だったのか??)

ジャン(ん?俺だけの責任じゃなかったのか??)

マルコ「何を言ってるかは分からないけれど、かばってくれてありがとう。でも大丈夫だよ。こう見えて体は丈夫なんだから」

ベルトルト「だから違う!!蹴られるべきは僕なんだ!!」

ミカサ「もう良い。ただ、これだけは覚えておいて。エレン、怪我、良くない、絶対!!」

ライナー「お、おう。皆ももう分かったな?ミカサもう解散で良いか?ジャ……ベルトルトも反省している」

~その頃~


エレン「俺は…俺は、」ブツブツ


ユミル「…あん?」

ユミル「よう、どうした?エレン」スタスタ

エレン「…お前には関係ないだろ」

ユミル「まぁそう言うなよ。随分辛そうだしな」

エレン「…」

ユミル「…なんかあったのか?」

エレン「…」

ユミル「…ひょっとしてだが、最近あいつらがおかしいのと関係あるか?」

エレン「!」

ユミル「当たり、か」


エレン「…なんなんだろうな。俺、何もしてないのに」

ユミル「さぁなぁ。あー…まーアレだ、人間は人生をただ歩いてるだけでも誰かから怨みを買うもんさ」

ユミル「何も悪くなくても、誰も悪くなくてもな」

ユミル「ああ、今回のはそれにしたっておかしいけども」

エレン「…」

ユミル「しゃーねーなー」グイ

エレン「へ?」ポフッ

ユミル「ほら、しばらく抱きしめてやるから泣いてもいいし、愚痴ってくれてもいいぞ」ギュ

ユミル「他は知らんが、私はお前の味方でいてやるよ」ニコッ

エレン「ユミ、ル」グスッ


~それからというもの~

エレン「よう、ユミル。ここいいか?」

ユミル「わざわざ聞かなくてもいいって。勝手に座れよ」ハハ

エレン「ありがとな」

~対人訓練~

エレン「ユミル、良かったら俺と組んでくれないか?」

ユミル「へぇ?押し倒してあんな事こんな事される勇気はあるんだろうな?」

エレン「やれるもんならやってみな!」ダッ

アニ「…」ジ-

アニ「…ふん」シュン

~座学~

ユミル「ほら、ノート貸してやるから聞いてなかったとこ写せ」

エレン「悪いな。いつも隣で教えてくれてんのに」

ユミル「今更気にする事じゃないだろ?私とお前の仲なんだ。これくらいはな」ケラケラ

ミカサ(ユミル…あなたの自己犠牲はすごい。ありがとう。待っててエレン、もう少しの辛抱)

一時間経過

エレン「まだ………?」

ミカサ「いいよ!」

エレン「よーし!」

と、その時……

リヴァイ「よお…エレン。」

エレン「ひぃぃ…リヴァイさん…………。」

すると、

リヴァイ「おめでとぅーす!」

エレン「へ?」

ミカサ「エレン!誕生日おめでとう!!」

サシャを除いたみんな「「おめでとう!!」」

エレン「……夢か。ハハ……まさかな。だって誕生日は2週間後だぞ」

エレン「それに俺は既に2週間も酷い扱いを受けてんだ。そんなわけない……うぅ……」グスッ

ライナー(……)

エレン「……zzz」

ライナー(すまん、エレン……俺たちにはどうする事も出来ないんだ)

ライナー(いや、待てよ!)

~~~~~~~~~~

ミカサ「エレンが気付きかけている!?」

ライナー「あぁ。恐らくな……だから、もうエレンに謝って普通に誕生日を祝おう」


ミカサ「そう…」ションボリ

ライナー「ああ、残念だが」

ミカサ「では全員に通達する。本作戦は断念する」

ミカサ「皆、私のわがままに付き合ってくれてありがとう」

ジャン「気にすんなよ。お前のためならなんでもやるさ」

ミーナ「それじゃ、後はエレンとの人間関係の修復かな?」

ミカサ「そう。…ん?」

ベルトルト「どうしたの」

ミカサ「いや、ユミルにも作戦中止の旨を伝えないと」

ライナー「は?」

ミカサ「え?」

ライナー「おいおい…ユミルは最初からこの作戦に参加してなかっただろ?俺もユミルが作戦実行してるとこなんて見てないしな」

ミカサ「え…?では、あの過剰なスキンシップは…?」

ライナー「おい、いたぞ!エレンとユミルだ!」

エレン「俺さ、巨人に母さん食われたって言ったろ?」

ユミル「そうだな。それが原因で怨みも増倍ってか?」

エレン「それもあるけどさ…最近、母さんのような人を増やさない為…とかじゃなくてさ…」

エレン「えぇーと…あぁ…」

ユミル「ハッキリ言えや」

エレン「…俺、ユミルも守りたい! とか思うようになったんだ…」

ライナー「」

ミカサ「」

エレン「あ、ライナーにミカサ…まずいな。聞かれちまった」

ミカサ「エレン、どうして…」

エレン「俺、ミカサと家族になってミカサに嫌な思いさせてたって分かったんだ。新しい家族をユミルと築きたい」ギュッ

ユミル「……///」

ミカサ「待ってエレン違うn

エレン「ライナー、いつも空気読めない俺でゴメンな。俺が悪いのに俺は被害者のつもりでいた」

ライナー「えっ、それは…」

エレン「誕生日前のサプライズかとか馬鹿な事を考えたりしてよ…ハハ。俺の誕生日まだかなり先なのにな」

ライナー「…」

ユミル「バ~ッカじゃねぇの!?」

エレン「は?」

ユミル「ハァア…ヤダヤダ、これだから童貞は…」

エレン「お、おい…ユミル?」スッ

ユミル「ハッ! 触んじゃねぇよ気色悪いな」バシッ

エレン「え…」

ユミル「あんまり可哀相だったからちょっと優しくしてやりゃぁすぐ勘違いしやがってさぁ?」

ユミル「大方、『誰にも相手にしてもらえねぇしこの際この手頃なブスでもいいや』とでも思ったんだろうけど…」

エレン「そんな…俺は…」

ユミル「生憎、そこまで軽い女でもないんでねぇ? 二度と私に近寄んじゃねぇ! クソ野郎が!」ザッ ザッ


エレン「行っちまった…嘘だろ? ユミル……」

ミカサ「……」

ライナー(これは…何か妙な事になっちまったなぁ…)

エレン「もう、いいんだ。あそこまで皆から嫌われてまで一緒にいようとは思わない」

エレン「俺…兵士になるの辞めてユミルと一緒に内地でポテトでも作るよ」

ライナー「エレン、待て!お前は」

エレン「やめろ!もう何も言わないでくれ!」

エレン「もう決めたんだ!夢もあったけど…今は夢よりも大事なモノ、できたから…」

ユミル「…よせよ、照れるだろ」

ミカサ「ぐばぁっ!」ドサ

ライナー「ミカサ?!」ガシッ

ミカサ「ライナー…私はもうダメ。また家族を失う…」

ライナー「落ち着け!エレンに今すぐ全部言うんだ!そうすれば!」

ミカサ「私は嫌われる。それは、何よりも耐え難い」

ライナー「んな事ねぇって!」

ミカサ「ライナー…お願い。黙っていて」ガクッ

ライナー「み、ミカサァアアアア!!」

エレン「何小芝居してんだお前ら」

エレン「はっ…ここは?」

ライナー「気付いたかエレン。お前はユミルにフラれたショックで気絶してたんだ」

エレン「はっ?フラれ?内地でポテト作るって話は??」

ライナー「夢でも見たんだろう」

エレン「そっか…」

ライナー「そんなに落ち込むな。お前はもう一人じゃない」

エレン「えっ、ライナーそれって…」

ライナー「そうだ」ニッコリ

エレン(どういうことだ?ライナーのこの優しい笑顔は何だ?)

ライナー「もう何も心配はいらん。お前も薄々と気付いてたみたいだしな」ポン

エレン(なんだライナー……俺の事が好きなのか?それともユミルにフラれたのが夢で内地でポテトが現実って話か?分からん)

誕生日10日前

エレン「最近、ベルトルトが小便を掛けて来なくなった……それはそれで何か寂しい……」

エレン「ユミルがペアを組んでくれなくなった変わりにライナーやアニと組む事が増えた……おかげで体がボロボロだ……」

エレン「俺の事が好き過ぎて藁人形に必死で釘を打ち付けるのが日課だったアルミンが藁人形を捨てた」

エレン「ミカサが嫌がってる俺にハプニングを装って乳首や下着を見せてくる……」

エレン「相変わらずコニーが坊主頭を撫でさせてくれない」

エレン「もしかして、俺イジメられてる?」

アルミン「どうしてそうなる!」

アルミンはチェーンソーを持ってきた。

エレン「え?」

アルミン「君をだるま人間にするよ!!」

エレン「ちょ!ぎゃああああああああ!!」



しばらくお待ちください。

アルミン「出来た♪」

エレン「………。良くねぇよ。手足なくなったじゃねーか!!」

アルミン「えー?巨人の力で蘇生できるのにー?」

エレン「良くないよ。」

アルミン「ていうかエレン、その姿で動こうとするのやめてくれないかな。芋虫みたいで気持ち悪いんだけど」

エレン「そういうこと言うのやめろよ。傷つくだろ…」

アルミン「でもそれが快感なんだよね?」

エレン「…ちょっと」

アルミン「あぁ…やっぱり…」


エレン「…ハッ、今のは…夢?」

エレン「しかし何だろう、夢だけど手足を切断されて芋虫みたいだと蔑まれたのは本当に気持ちよかった…」

エレン「つうか巨人の力って何だ?よくわからねぇが、あんな風に手足を切り落とされてもまた元に戻るのか…?」

エレン「そうだ、俺にはそんな力があったんだな…」

エレン「それってつまり、普通じゃ死んじまうような気持ちいい事を何度でもできるってことじゃねぇか!?最高だなオイ!」

エレン「どうしてそんな事を忘れてたんだ!クソッ!」

エレン「ようやく気付いたぜ。俺は…マゾだったんだ!!」

エレン「ユミル!結婚してくれ!」

ユミル「近付くなって言わなかったか?あんまりしつこいと殺すぞ」

エレン「うっ……やっぱりだ!」ムクムク

~~~~~~~~~

ベルトルト「……」ソワソワ

エレン「ベルトルト、お前、俺を見て条件反射で小便したくなってるだろ」

ベルトルト「えっ?!べ、べつに?」

エレン「もう良い…我慢しなくて良いんだ」ポン

ベルトルト「う、うわぁぁぁああ!!」ジョボボボボ

エレン「あぁ…きもてぃ…」ウットリ

~~~~~~~~~

エレン「うへへ、アニの尻」ナデナデ

アニ「っ!?」

エレン(さぁ、蹴りを入れてこい!)ナデナデ

アニ(……普段なら蹴り飛ばすけどミカサがめっちゃこっち見てる。それにコイツには最近ひどい事をしてきた…どうしよう)

アニ(……無視しよう。関わっては駄目だ)スッ...

エレン「何ッでだよッッ!!?そこは蹴るところだろォ!?何で無視してんだよ!!」クワッ

アニ(え?何?どういう事?)ビクッ

エレン「ケツ撫でられてスルーっておかしいだろ!?蹴れよ!!?今すぐ!この!俺をッ!!」

アニ(何こいつ気持ち悪い…仕返しのつもりなの…?)

エレン「あぁ、その目…その残飯に群がる鼠を見る様な目!イイッ!!」アハァアハァ

アニ(股間が盛り上がってる…!? 何なのこいつ!?)

エレン「もっと…もっとそんな目でええぇぇええぇ!!!!!」ガバッ

アニ「きぃやあああああぁぁあぁぁあぁあぁああぁああああぁあああぁああ」バシッ

エレン「アッハアアァァアアァアアン!!!」グルグルドピュピュ

ライナー「なっ!?オイオイ、大丈夫かエレン!おいアニ!やりすぎだろ!気絶してんじゃねぇか…」

ベルトルト「アニに何て事するんだ!悪魔の末裔め!!」ジョボボボボ

エレン「」ビクンッビクンッ←気絶しながらも快感を得ている

ライナー(もう縁切ろうかなこいつ…。しかし、エレンの股間が濡れていた様に見えたのは…気のせい…か?)

ミカサ「……作戦は終了したはずなのだけれど」

ベルトルト「……」

アニ「……」

ライナー「……」

ユミル「……」

ミカサ「無視しないで」

  ザバァン

ベルトルト「ガボガボボ……溺れっ……」

ライナー「や、やめろミカサ!」

ミカサ「エレンに対するいじめは許されない」

クリスタ「でもエレンは喜んで……」

ミカサ「そんなわけないでしょう?」

ジャン(確かに)

マルコ(確かに)

アニ「この変態はともかく、私のは正当防衛だと思うんだけど」

ベルトルト「変態!?」
ライナー「黙ってろ」

ミカサ「何を言っているの?アニ。あなたは優れた格闘技術を持っているのだからエレンを軽くあしらう事も出来たはずでしょ?」

ライナー「確かにアニはやり過ぎたと思うが、あの時のエレンの様子は尋常じゃなかった。アニが思わず全力で応じたのも無理はないと思うんだがな」

ベルトルト「そうだよ!あの時のアニの怯え様をミカサは知って…」
ライナー「黙ってろって言ったよな?」

ミカサ「…そんなに言うのなら、エレンに直接話を聞いてくる」

スタスタスタ…ガチャッ、キィッ、パタンッ

マルコ「え、ちょっと待って」

ジャン「あの死に急ぎ野郎が変態死に急ぎ野郎になったってのはマジなのか!?」

アニ「……」(目線をそらす)

クリスタ「……」(目線をそらす)

ベルトルト「ほんt」
ライナー「黙れ」

マルコ(えぇ…)

ジャン(マジなのかよ…)

ミカサ「違う。事実無根。エレンは変態じゃない」

ミカサ「変態だとしても変態と言う名の紳士だから」

ジャン「お、おう…」

ミカサ「ダメ、目が気に入らない。謝って」

ジャン「へ?」

ミカサ「私とエレンに謝って」

ライナー「まぁまぁ、話が進まないし…エレンの事実確認のが先じゃないか?」

ベルトルト「だから彼はドM便器だt」
ライナー「わかったから黙れ?な?」

ミカサ「それもそう。アニは後で兵舎裏に呼び出す」

アニ「いかないから」

ミカサ「エレンにそれとなく聞いてくる」

スタスタスタ…ガチャッ、キィッ、パタンッ

マルコ「ミカサに、それとなく…なんて難しいんじゃないか?」

ジャン「だろうな。どうせ強引に聞くことになるな」

ミカサ「酷く傷付いた。謝って」

ジャン「うぉっ!!?」

ライナー「また戻って来たのか。早く行けよ」

ミカサ「やはり確認するのが怖い」

アニ「あんたに怖いものなんてあったんだね」

ミカサ「最初に部屋を出て(>>40)エレンを見つけた時、エレンは自分の股間に蝋燭を垂らしていた」

ベルトルト「それもう聞かなくても確定じゃないか。僕もよくやるもの」

ミカサ「そして次に部屋を出てエレンを見た時、エレンは……」

ベルトルト「待って、当てさせて!」

ライナー「ベルトルト、お前……本性そんな感じだったのか」

ベルトルト「アニィ、アニィ、愛しい人の名前を呼びながら自分の尻を鞭で叩いていた!どう?正解でしょ?」

ライナー「ベルトルト、それはいつものお前の……いや、何でもない」

ミカサ「ベルトルト、愛しい人の名前ならアニじゃなくてミカサになる。そうでしょう?」ギリギリギリ

ベルトルト「ミカサやめて。そこの関節はそっち側には曲がらないから」

ミカサ「大丈夫。私の腕力があれば曲げられる」グググ

ライナー「いや、もう良いからエレンがどういう行動をしてたのか教えてくれ」

クリスタ「……ねぇ、ライナー」

ライナー「ん?何だクリスタ」

クリスタ「噂は本当n

マルコ「ちょ、クリスタ!」

ライナー「ん?俺がどうしたって??」

ベルトルト「あ、ライナーがエレンを性的に好きかもって話?確かにライナーはエレンの行動をいちいち気n


   バキィ

このSSまとめへのコメント

1 :  小室   2017年12月21日 (木) 17:14:57   ID: kgp1izaH

楽しく読めました。

2 :  SS好きの774さん   2020年03月21日 (土) 22:34:00   ID: VXpFsctI

続きを書いてください

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