忍「トゥィントゥィンクルシューティンスター」阿良々木「ぐはぁあ!」 (57)

・化物語ss
・短編
・クロスとかじゃないよ


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ちな

・長編の合間に書いた短編その1。3作目
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・安価って怖い。2作目。【エログロ注意】
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・荒削りな1作目。
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しのぶフィーバー

001

阿良々木「おい、忍。何だその格好は」

忍「何って、魔法少女じゃが?」

忍「どうじゃ?可愛いじゃろ?惚れなおしたじゃろ?」ホレホレ

忍は満面の笑みを浮かべながら、自分のスカートをヒラヒラさせている。

阿良々木「そんなもんどっから持ってきた」

忍が着ている魔法少女の衣装はディテールまで非常に拘って作られている。

そんなもんドンキホーテに売ってたっけ?


忍「全くお前様はいつになっても阿呆よのう。儂の空想具現化能力を忘れたのか」

阿良々木「あっ……」

そうだった。人畜無害な可愛らしい幼女の姿をして、最近はミスタードーナツに行くことを生業としているので忘れていたが、コイツは吸血鬼。

――鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。

今は力を失っているとはいえ、この程度の空想具現化は朝飯前のはずだ。

忍「あー、早く敵が現れないかな~~怪異でてこないかなぁ~~」ルンルン

阿良々木「おい、物騒なこと言うんじゃない。何を急に言い出すんだ」

忍「――出てきたらこの魔法少女しのぶ様が成敗してやるのにのう」

阿良々木「」


忍「あ、そうじゃ。怪異ならいるではないか!!」

阿良々木「え?マジ?」

忍「ほれここに」

そういって忍は指をさす。

阿良々木「は?どこにいるんだよ?僕の後ろには誰も居ないぞ」

忍「お前様じゃよ」

002

忍がこんな風になった理由を語るには1日前に遡る必要がある。

その日は戦場ヶ原ひたぎとの映画館デートであった。

戦場ヶ原「彼女とのデートにアニメ、それもこんなオタクっぽい魔法少女モノを選ぶなんて――」

阿良々木「え??だってこれお前が…」

戦場ヶ原「――あなたってホント馬鹿?」

阿良々木「やっぱ好きなんじゃん!!」

アニメのセリフを現実で使っちゃうなんて、そんなのってないよ。痛すぎるよ!


戦場ヶ原「ところで阿良々木くん」

阿良々木「ん?」

戦場ヶ原「その膝の上の物体は何かしら?」

阿良々木「えっ??」

――膝の上を見るとそこには忍野忍が座っていた。

阿良々木「おい、忍!人のデートを邪魔するな!って人の膝の上によだれ垂らすな!」

忍「おい、お前様よ!この細長いもんはなんじゃ?何やらすごく良いにおいがしておるぞ」キラキラ

阿良々木「は?」

戦場ヶ原「どうやら私の失敗のようね……やっぱり阿良々木くんの言うとおりポップコーンにしておけばよかったわ」

戦場ヶ原「忍ちゃん。これはチュロスよ」

忍「チュロス……じゃと?それってドーナツの仲間のやつか??」

戦場ヶ原「ええそうよ。全部あげるから映画の最中は静かにしていてね」

忍「もちろんじゃ!」

阿良々木「」

意外に子供の扱いがうまいな。いいお母さんになるぜ、お前。

阿良々木「おい、忍。チュロスならミスドにもあったんじゃなあかったけ?」

忍「そうかのう?でもミスタードーナツ忍店で売ってる奴はこんな形じゃなかったぞ」

そっか。ミスタードーナツのチュロスは丸くなってる奴か。

忍「美味じゃ!ぱないのう!」ペロッ

忍「もうないのか?」

戦場ヶ原「映画が終わるまで良い子にしてたら、帰りにもう1本買ってあげるわ」

忍「お安いご用じゃ!」

完全に戦場ヶ原に手玉に取られているな……あれ、この2人って仲悪いんじゃなかったっけ?




こうして忍野忍は僕の膝の上で映画を見ることになった。

――だが、これが本日3度目の間違いであるとは、この時は知る由もなかった。


(映画終了後)

忍「な、なんて素晴らしい映画だったんじゃ!ぱない、ぱなすぎる」ガクブル

忍「お前様、儂は吸血鬼をやめるぞ!魔法少女になるぞ!」

阿良々木「は??」

映画を見た後の忍のはしゃぎっぷりはそれこそぱなすぎた。

戦場ヶ原にチュロスをもう1本買ってもらうという約束を忘れるぐらい忍の頭は魔法少女に夢中になっていた。

阿良々木「いくら何でも興奮しすぎだろ。お前、もしかして映画とか見たことなかったのかよ」

忍「馬鹿にするな。儂だって映画ぐらい見たことあるぞ」

忍「だがこんな色鮮やかで面白いものは初めてじゃ!」

阿良々木「」

003

こうして興奮冷めやまぬまま忍は、家に着くなり冒頭の魔法少女ごっこを始めたのであった。

忍「お前様が悪者をやれ。それを儂が倒す」

阿良々木「は!?嫌に決まってんだろ……」

忍「お前様に拒否権はないぞ。儂が満足するまでお前様は一生眠れぬ夜を過ごすことになるぞ!」

阿良々木「はぁー。わかったよ」

忍に引きずられながら家の外にでる。と――

阿良々木(おっ、あのツインテールは……)ニヤリ


気付かれないように一歩一歩後ろから近づく…

阿良々木「まよいちゅわぁーーーん」ガバッ

八九寺真宵の身体を後ろから羽交い絞めの格好にする

八九寺「ぎゃーっ!変態だ!変態さんだー!!」

ここまでは僕の台本通りだった。だが……

忍「いたいけな少女を狙うなんてなんと卑劣なり!儂がこの手で成敗してくれよう」トウ

阿良々木「えっ??」

魔法少女のパンチが飛んできた。

阿良々木「うはぁあああ」

忍のパンチが僕の脇腹をえぐる。

だが八九寺をしっかりホールドした腕は離さない!

忍「なんと!不死身か貴様ッ!!」

八九寺(一体どうしちゃったんですか、阿良々木さん)コソコソ

阿良々木(ごめん八九寺、しばらく忍の我がままに付き合ってくれ)

阿良々木「ふふふ。そんなパンチ俺には全然効かねえな」ゲホゲホ

忍「くそっ!」

阿良々木「おーっとそれ以上動くな?コイツがどうなってもいいと思うのか?」

忍「ちっ、なんと卑怯なんだ貴様は!」

阿良々木「ふん、なんとでも言え!俺は目的のためならなんだってやる!この世界を手にするのは俺だ!」

忍「まよい!思いだせ!戦うんだ!」

八九寺「えっ!?」

忍「お前も青緑の意志(エメラルドデルタ)により選ばれし戦士のひとり。魔法少女まよいなのだ!」

八九寺「私が、魔法少女??」

その瞬間八九寺の身体が光輝き、フォルムチェンジが始まった。


八九寺「魔法少女まよい。只今参上」

八九寺「えいっ」

八九寺は僕の手を振りほどく。

八九寺「今だ!テへ・ペローネ」

そういうと巨大なガトリングガンが彼女の前に現れた

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

阿良々木「あぶねー―ぇええええ!!!!死ぬ!死ぬーーーッ!!!」

何発かかすったが辛うじて致命傷を逃れる。


忍「お主、噛んでるぞ」

八九寺「失礼かみました」

忍「わざとじゃろ」

八九寺「噛みまみた」

忍「わざとじゃない……じゃと!?」

命からがら逃げ出した僕に代わって、忍がツッコミを入れてくれたようだ。

忍「どうやら奴は例の公園に逃げ込んだようじゃの。2人で追うぞ」

八九寺「了解です!」

004

僕達3人が公園に向かうと、そこには先客がいた。

阿良々木「千石じゃねぇか。なにしてるんだ!」

千石「こ、暦お兄ちゃん!な、なでこはただ砂場で遊んでただけなんだよ」

千石「そ、それより何なの?そっちの2人の格好?」

忍「調度良かった。お前さんにはせっかくだからカメラを回してもらおうかのう」

千石「か、カメラ!そ、そんなの撫子には無理だよ!」

千石「エッチなビデオの監督さんなんて、まだ早いよ……」

阿良々木「おい!なんか壮大な勘違いをしているぞ!」

それにまだ早いってなんだよ……


忍は軽々とビデオカメラを具現化して、千石に渡した。

忍「さぁ、再開しようかのう」

再開されてしまった。

一体、無事に明日を迎えることはできるのだろうか。

阿良々木「こんなところまでよくぞ着いてきたな。褒めてやろう」

阿良々木「だが、ここは既に我のフィールド。闇の力を存分に発揮できるぞ!はぁああああ」

僕を中心にすごい光と風が発生する。

阿良々木(思った通りだ。さっきの八九寺の例でだいたいわかったぞ)

阿良々木(ようはこっちが凄いこと言えばアイツがそれに合わせて具現化してくれるんだな)

強風で僕の上着が全て吹っ飛ぶ。

阿良々木「」

上半身裸になってしまった。

だがそこには怪しげな模様が浮かび上がっていた。

阿良々木「最大魔力120%解放!!」

阿良々木「喰らえ!暗黒煉獄(ダークフレイム)」

巨大な炎が忍と八九寺を襲う!

八九寺「あぁあああ!!!」

忍「くっ!!」

2人の衣装はあっという間に燃えていく。

千石「す、すごい!凄いエッチだよ!!!」

バタリ

阿良々木「ふむ。我が炎を喰らいながらまだ行きておるか」

阿良々木「さぁ、言え。白の救世主(ホワイトミレニアム)はどこにいる」

忍「だ、誰がお前なんかに……」

ドサッ

その時、公園の入り口で何か物が落ちる音がした。


????「あ、阿良々木くん?」

そこには買い物を終えたばかりの羽川翼が立っていた。

005

羽川「もしもし、おまわりさんですか。公園で今…」

阿良々木「無駄無駄無駄無駄無駄ぁああああ!!」

羽川を抱きかかえて公園内にいれた。

阿良々木「仲間には連絡なんて無駄なんだよ。それより――」

阿良々木「まさか自分からやってくるとはな。これこそ飛んで火に入る夏の虫」

阿良々木「――そうだろ?ホワイトミレニアム?」

羽川「なっ!!!」

忍「くっ!」

忍「逃げろ姫君!!」

阿良々木「させるかぁ!」

縄が具現化して羽川の身体を縛り上げる――亀甲縛りで……

阿良々木「やはり良い乳をしておるではないか。これが千年に一度の産物か」

羽川の両胸を鷲掴にして弄る。

羽川「いやぁあああ!やめてえええ」

忍「おい、やめろ!やめるんじゃ!!一体なぜ姫を狙う!?」

阿良々木「そうか、力馬鹿のお前は知らないんだったな。知りたければそっちにいるもう一人の――」

阿良々木「おい!もう一人はどこだ!」

振り返ると羽川の足元に八九寺はいた


八九寺「姫の両胸には全ての願いが叶うと言われているホワイトストーンが眠っている。」

八九寺「そして――」

八九寺「姫の涙には生命力を回復する力があるっ!」

阿良々木「ッ!!!!」

八九寺「受け取って!生命の泉(ヒールレイン)」

その瞬間忍と八九寺の身体が緑色に光り輝く。

忍「はぁあああ!!!!」

僕の時とは比べ物にならないエフェクトが忍に……

阿良々木(やばいよやばいよ!死亡フラグだよ!!)


忍「乙女の身体をもてあそぶ不届き者は地獄に帰るが良い!」

忍は前転をしならら宙高く飛び上がりステッキをかざす。

忍「喰らえ!引力引導隕石(トゥィントゥィンクルシューティンスター)」

無数の石が僕の身体めがけて飛んでくる。

これはかわせ――

阿良々木「ぐはぁあああ!!!」

阿良々木「ホーミング式かよぉおおおおおお!!!!」

バタリ


八九寺「やりましたね!しのぶ!」

忍「まよいこそ、よく助けてくれた。いつもうぬの知恵には助けられるわい」

忍「っ!!」

八九寺「大丈夫ですか!かなり疲労してるようですけど……」

忍「あぁ、実は儂とコイツは感覚が……」

阿良々木「くっ!!」

忍・八九寺「!!!」


八九寺「まだ生きているんですの!しぶといやつですね!」

阿良々木「お、れは…不死身…さ……ソイツが生きている限り……」

八九寺「え??何を言って??」

忍「……」

阿良々木「はぁああああ」

八九寺「そ、そんなぁ!」

絶望の色が2人に広がる

阿良々木「さあまた始めようか?」




????「全く、無様なものね」

いつの間にか僕の後ろには戦場ヶ原ひたぎが立っていた。

後半はまた明日

い、一体何者なんだー(棒)すら言わせてもらえなくて吹いた



阿良々木君って八九寺の事まよいって読んだ事あった?

1レス目で期待して2レス目で萎えるパターン

>>26
展開速くてごめんね。。。

>>27
なにかと思って見返してみたら、まよいちゃん登場シーンですね。
テンションが上がり過ぎた>>1の絶望的ミスです。ごめんなさい

>>28
それでもレスしてくれる>>28が好きです

006

戦場ヶ原「なるほど。阿良々木ハーレムの最終目的はここにあったのね。」

いや、阿良々木ハーレムなんてそんなもの存在しないよ!?

戦場ヶ原「新生真聖剣(セイクリッドソード)」

そう叫ぶと彼女の前には大きな洋刀が現れた。

阿良々木「え!いや、ちょっ!!待て!?」

戦場ヶ原「言い訳は地獄でしなさい」

戦場ヶ原「鮮血旋風剣(ブラッドストーム)」

ザンザンザンザンザン
ザンザンザンザンザン
ザンザンザンザンザン

高速の斬撃が僕の身体を削る。

阿良々木「ちょっ!やめ!!!やりすg」

八九寺「凄い!回復するより早く攻撃しているッ!!!」

戦場ヶ原「これでオシマイよ。不死者消滅剣(アンデットキリング)」

阿良々木「いってええええええ!!!」

バタン


身体が十字に刻まれた……

少しは手加減してください……マジで。。。

戦場ヶ原「あーあ、また刀が汚れてしまったわ」

忍「強い……」

八九寺「魔人アララギをこうも一瞬で倒すなんて、あなた一体何者??」

戦場ヶ原「あら、まだわからないの?――あなた達と同じよ」ニヤリ

八九寺「まさか!!」

戦場ヶ原「変身」ピカーン

戦場ヶ原「青緑の意志(エメラルドデルタ)の戦士は3人なのよ」

戦場ヶ原「力を司るあなた」

忍を指す。

戦場ヶ原「智を司るあなた。そして――」

戦場ヶ原「愛を司るわたし」

戦場ヶ原「この3人が白の救世主(ホワイトミレニアム)を守る役目を持つ、青緑の意志(エメラルドデルタ)の戦士――」

そう言いながら手で三角形を作る。

忍「おぉ!!そうか!じゃあうぬは儂らの仲間か!」

忍は戦場ヶ原にかけよる。

八九寺「待ってください!しのぶ!」


ザシュッ

忍「え??」

聖剣は忍の身体を貫いていた。

忍「ぐはっ!」ドボドボ

戦場ヶ原「――でもね、気が変わったの。姫は私が頂くわ」

八九寺「そんな!一体何で!?」

戦場ヶ原「さぁね」

戦場ヶ原は八九寺を蹴り飛ばす

八九寺「きゃっ!」

ドン

忍「まよいーーーっ!!!ゴホゴホ」

戦場ヶ原「聖剣に貫かれながらまだしゃべる力があるなんて、さすがだわ」

戦場ヶ原「でももうそれじゃあ戦えないわよね」グリグリ

忍「うぁあああああ!!!」


戦場ヶ原「さてっと――」

戦場ヶ原「邪魔者は始末しました。姫を頂いて帰りましょう、神原博士」

神原「そうじゃのぉ」

戦場ヶ原の後ろには白衣に仮面の不審人物が立っていた。

007

神原「ふむ。これがホワイトミレニアムか。噂通り大きいのぉ」ハァハァ

戦場ヶ原「大丈夫です。私が担いで行きますから」

神原「いや、そういう意味じゃあなかったんじゃが……」

戦場ヶ原は羽川を背負う。

戦場ヶ原「さぁ、帰りましょう。博士。」

神原「うむ。じゃがその前に」

プスッ

戦場ヶ原「えっ!?」

ドサッ

戦場ヶ原「な、なにをした……」ハァハァ

神原「なぁに、ただの痺れ薬じゃよ。体中がムラムラして動けなくなるだけじゃよ」ニヤリ


戦場ヶ原「くっ!!話がちがうぞ!」

戦場ヶ原「姫を……ね、姉さんを手に入れたら――」ハァハァ

戦場ヶ原「姉さんを普通の人間に戻してくれるって……体内の石を無力化してくれるって言ったじゃないか!!」ハァハァ

神原「くっくく。ハハハハハハハハハ」

神原「馬鹿じゃの、君は。そんなこと本当にできると?」

神原「そんなこと出来たらとっくに儂はノーベル賞もんじゃよ」

神原「だから儂は願うのじゃ、こいつの体内に眠る石を使って――」

神原「世界一の天才科学者になることを!!!そして儂を馬鹿にした学会の馬鹿どもを見返してやるのじゃ!!」


忍「――さない…」

神原「!?」

忍「ゆるさないぞぉおおおお!!!」シュィンシュィンシュィン

神原「馬鹿な!!いつの間に傷を塞いだ!!聖剣はどうした!?」

神原「はっ!!貴様か!ひたぎ!!」

戦場ヶ原「青緑の意志(エメラルドデルタ)の戦士を甘く見ないことね」

忍「引力引導隕石(トゥィントゥィンクルシューティンスター)」

神原「いやぁぁぁああああああ!!!!」

バタリ


姫の涙により3人は回復した。

戦場ヶ原「2人には本当に済まないことをした」

忍「いいってことじゃ!悪い奴は懲らしめたしのぉ!」

八九寺「そうですね!これにて一件落着、ですね!」

忍「うむ。はっはははは」

こうしてエメラルドデルタの3人の戦士たちの活躍により、世界は守られたのであった。。。

THE END?

008

????「面白いことをしているね、鬼のお兄ちゃん」

全員「!!!」

見上げると公園の電灯の上に、斧乃木余接は立っていた。

神原「ば、馬鹿な!なぜお前がここにいる!!失敗作のお前が!!」

斧乃木「だってとっても面白そうなお話をしていたから、僕も混ぜてもらおうかなって思って、にぱーっ」

まーた変な影響を受けてるな、アイツ……

無表情でそのセリフは怖いよ……


斧乃木「そうだな、僕のお願いは――人間になることさ、にぱーっ」

神原「聞いていたのか!儂らの話を!」

八九寺「博士、アイツは何なんです??」

神原「アイツは戦闘のためだけに作られた完全自律型人造兵器(オートマタ)だ!」

神原「だが奴は失敗作、お蔵入りだったはず……なぜ起動しているんじゃ!!!」

斧乃木「博士のくせに馬鹿だなぁ。そんなの『OFFになった振り』をすればいいだけのことさ」

斧乃木「君はここにあるランプの色でしか判断できないんだろー?」ニヤニヤ

神原「くっ!!!」

神原「――皆逃げるんじゃ」

3人「えっ!?」

神原「奴が起動した今、もう終わりじゃ」

忍「やってみなきゃわかんないじゃろ!」

戦場ヶ原「そうよ。諦めるのはまだ早いわ」

八九寺「何か方法を考えましょう!」

神原「無駄じゃよ……」



神原「儂がオワリといったのは、地球の終わりという意味じゃ。」

3人「えっ!??」


神原「ヤツの力は地球そのものを破壊しかねない。だから失敗作じゃったのじゃ!強すぎたのじゃ!」

八九寺「そ、そんなぁ」

斧乃木「何か相談事??じゃあこっちからいくよー。一気にフィナーレだ、にぱーっ」

斧乃木「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」

そう言うと斧乃木余接は一気に上空までジャンプした。



神原「もう、おわりじゃああ!」

戦場ヶ原「彼女は何をしたんです?」

神原「ただ、ジャンプをしただけじゃ。超高高度に飛び上がって――そしてただ蹴りを放つだけ」

忍「ふん。そんなの楽々かわせるでは無いか」

八九寺「かわせない……かわしたらこの街が滅びる。そういうことですね、博士?」

神原「そうじゃ、やつのスピード・パワー・破壊力は小隕石なみじゃ。この街は跡形もなくなるじゃろう」

戦場ヶ原「そ、そんな……」


………
………
………

忍「方法は……ある」

八九寺「えっ!??どんな方法ですか」

忍「儂らが一つに戻れば――儂とそこの男、魔人アララギがのう」

戦場ヶ原「えっ!?」

八九寺「一つって、どういうことですか??」

忍「儂らはもとは一つの存在だったのじゃ。じゃが儂の力が増すにつれ、儂の気づかぬところで悪しき心が膨れていった。」

忍「――そしてそれが限界に達した時、もう一つの人格を生んだ。それがソヤツじゃ」

忍「だから、儂らは感覚を共有しており――」

阿良々木「二人同時じゃないと死なない」

八九寺「なっ!!あなたいつから気がついて……」

阿良々木「話している暇はない。ヤツはもう落ちてくるぞ。」

阿良々木「しのぶ、今こそ一つに戻る時、だろ」

忍「そうじゃの!」カプッ


忍は血を吸うと一気に成人形態になる。

コスチュームもウエディングドレスにチェンジだ!

戦場ヶ原「す、すごい気だ!!!」

八九寺「これならやれますわ!」

神原「まだじゃ!儂の計算ではまだパワーが足りん!3人の力を一つに集めるのじゃ」

戦場ヶ原と八九寺は忍の――キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの身体に触れる。

忍「はぁああああああ」

掛け声とともに大ジャンプした。

上空からの稲妻と地上から閃光の2つは空中で一気に衝突した。

ドン!!!!

爆発音とともに街中に強風が吹き荒れる。


斧乃木余接のケリに対して忍のカウンターパンチが炸裂した。

その衝撃は凄まじく斧乃木余接の身体は高速で弾き飛ばされた。

神原「だ、第二宇宙速度を超えているッ!!!」

斧乃木余接はそのまま地球の重力を振り切り、衛生軌道にのった。

彼女は地球に戻ろうと思ったが宇宙空間では彼女の『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』は発動しなかった。

文字通りの例外的状況だった。

何をやっても無駄だったので、彼女は考えるのをやめた。


戦場ヶ原「ついにやったわね、しのぶ」

八九寺「一発でやっつけちゃうなんて!凄いです。凄すぎです!」

忍「いやなに、皆のお陰じゃ」

羽川「皆様、助けてくださってありがとうございます」

忍「しっかし、なんでうぬの身体にあはそんな物騒なものが入っておるのう」

羽川「私はガイアの意志の生まれ変わり。1000年に一度来ると言われている大厄災(カタストロフィー)に対抗するもの」

羽川「いつか大いなる災が大地を襲う時が来ます。その時はどうか迷わず私の中の力を使ってください」

こうして地球の平和は3人の活躍により守られた。

――だが戦いはまだ終わったわけではない。来るべき大厄災(カタストロフィー)から地球を守るまで彼女たちは戦い続ける。

THE END

009

後日談というか、今回のオチ。

忍「いや~~儂は大満足じゃ!!いい汗かいたのぉ―」

阿良々木「みんなに遊んでもらえてよかったな。忍」

忍「そうじゃの!みんなぱないのう!ビデオも楽しみじゃの!」

忍の幼児退行が完全に進行しているな。

阿良々木「あー、みんなありがとな!特に羽川」

羽川「いえ。忍ちゃんのあんな笑顔が見れたならそれで十分です」

阿良々木「斧乃木ちゃんもありがとう。まさか君が来るなんて予想外だったよ。」

斧乃木「ふふふ。鬼ぃちゃんをボコれるチャンスだと聞いたので飛んできただけだよっ、にぱーっ」

阿良々木「」


公園へ向かう道。忍の魔法少女ごっこを手伝って欲しい、と僕は羽川にメールをいれた。

ただそれだけで、彼女はここまでのストーリーを一瞬で組み立て、ここまでのキャストを揃えたのだった。

だから脚本が魔法少女ものというより、バトルものになっているような気がする、なんて贅沢を言うことは僕にはできない。

阿良々木「ん?どうしたんだ千石?」

千石がガクガク震えている。

千石「あ、あ、あのあのっ」ガクガク

阿良々木「落ち着け!!どうした??」

千石「で、で、電源いれわすれちゃっった」

阿良々木「は??え!!!????」

カメラを見ると全く動いていなかった。

阿良々木「もしかして最初から?」

千石「うん。赤い丸押したから大丈夫かなって思ったんだけど。電源のほうが入ってなかった見たい」

阿良々木「そうか。それはしょうがない。忍は取説まで具現化してくれなかったもんな。くれぐれも忍には内密n…」

忍「全部聞こえておるぞ」

阿良々木・千石「!!!」

忍「まぁ、過ぎたことはしょうがないのう」

千石「ご、ごめんなさい!!」

忍「いいってことよ。また明日撮り直せばいいだけじゃからのう!」

全員「」

忍の熱狂は止まらない。

【おしまい】

無理に全員を出す必要はなかったんじゃね
とマジレス

誤字訂正>>45
誤)忍「しっかし、なんでうぬの身体にあはそんな物騒なものが入っておるのう」

正)忍「しっかし、なぜうぬの身体にはそんな物騒なものが入っておるのかのう」

ごめん上の>>47だったわ

>>52
バトル物によくあるインフレ感が出したかった。後ファイアーシスターズが出れてない…

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