男「画面から出てこいよ!おら!」二次元美少女「むり」 (58)

男「出てこいよ!」

少女「出来ないんだけど」

男「出てこいよ!!叩き割れ!ほら!」

少女「割れないし無理だよ…」

男「こんなの薄い膜みたいなもんだろ!さぁ!思いっ切り叩き割るんだ!」

少女「君が割ればいいじゃない」

男「画面が割れたら映らなくなるだろ」

少女「そうね」

男「どうしても、これない?」

少女「これない」

男「はぁ……」

少女「気が済んだ?」

男「……」

男「会話できてるだけマシか……」

少女「ねぇ、外に連れてってよ」

男「君の願いは可能な限り叶えるつまりだよ。どこに行きたい?」

少女「どこでもいいよ」

公園

少女「ふぅー!開放されたって感じね!」

男「なぁ、そっちからこっちの世界ってどう映ってるんだ?」

少女「うーん……どうしよもなく憧れる大変そうな世界に見えるかな」

男「なんだそれ」

男「創作の中の人ってどういう感覚なのか俺にはわからない。けど、こっちより綺麗で優しい世界に住んでるんだろうなって思う。」

少女「自分自身の容姿や考えてること全部が他人が作ったことって案外残酷な事実だけどね。そういう作られた世界って綺麗かしら?」

男「やっぱり嫌なのか?そういうの」

少女「私の恋や悲しかったこと楽しかった思い出も全部、誰かを楽しませる娯楽だったのよ?」

男「……」

少女「でも……私は敢えて言うなら嫌じゃないかな。そういう人生も」

男「え?」

少女「だって、私が今、台本通りに喋ってるなんて言われても私はわからないもん」エヘヘ

男「そうだな」

少女「誰かがあったらいいなって考えたそういう世界で生きるのも悪くないなって」

男「俺もそっちへ行きたい。大好きな少女ちゃんがいて、嫌な事もなにもない世界」

少女「そーいうの、現実逃避っていあのよ」

男「公園でゲーム機に話しかけてる時点で俺はもうダメだよ」

少女「ねぇ、なんで私が好きなの?」

男「ツンデレが大好きなんだ。もともと」

少女「ふーん」

少女「でも正直、部屋にあんなポスター貼られるのは気持ち悪いかな」

男「いいじゃないか!俺の癒やしなんだから」

少女「あっそう」

男「じゃぁ聞くけど、君こそなんで主人公が好きなんだ?」

少女「べつに////好きだとか言ってないし!!!」

男「顔に書いてる」

少女「書いてない!!////」

男「イマイチ惚れた理由がわからないんだ。教えてよ」

少女「……」

少女「いつ好きになったとか。なんで、好きになったとか聞かれてもわからないよ……ただ、アイツたまにすごく優しくて」

男「はい、ありがとーございまーす」

少女「ってなに!あんたが聞いてきたから!」

男「聞いてると辛くなって」

少女「はいはい、そーですか」

男「夕陽が綺麗だ。二次元ならもっと綺麗なんだろうな。」

少女「どっちも綺麗なのには変わりないよ。君が見てる夕陽があるからこそ私の世界にも夕陽があるんだ。誰かがこんな夕陽はもっと綺麗なんだろうなって想像してくれなくちゃ私は一生綺麗な夕陽を知らないままなんだ。」

男「難しいこというよな。ゲームと違ってさ」

少女「へぇ。たかがゲームで私のこと全部わかったつもりでいたんだ」

男「もちろん!」

男「俺はなんでも知ってるつもりだぜ!大好きだからな!」

少女「あーはいはい。それは嬉しいなー」

男「でも、ひとつわからない事があるんだ」

少女「主人公の話はもうしないから//」

男「いや、そうじゃなくてさ」



男「何で君は俺と会話できるんだろうって」

少女「……不思議よね」

男「君が選んだの?俺と話したいって」

少女「まさか…たまたまよ」

少女「ねぇ、奇跡って信じる?」

男「今ここで起きてるんだし信じるよ」

少女「私はお願い事をした。主人公に振られたあの日。世界は残酷なんだ!こんな世界もううんざりだ!!」

少女「もし、私が生きるこの世界と他に世界があるのなら私はそこへ行きたい。何もかも捨ててゼロからやり直したいって願ったの」

男「……」

少女「でも、叶わなかった」

少女「朝、起きたらケータイ電話は潰れててあなたが映っていた」

男「俺は毎日、君に会いたいって思ってたよ」

男「俺の唯一の癒やしだったから」

男「願いが叶っていうのかな。画面越しだけど一応出会えた」

少女「お互い中途半端に叶ったってことなのかな。私は知らない世界を知ることが出来たし」

男「それより気が変わってくれてよかった」

少女「?」

男「今の世界でもやっていこうって思えたんだろ?」

少女「ま、まぁね」

少女「初めて君を見た時、とても悲しい顔をしてた」

少女「きっととても辛い事があったんだろうなって思ったわ」

少女「しばらく黙って君を見ていたら君は泣きながら私の名前を」

男「うぉい!やめろ!恥ずかしいから!!」

少女「ねぇ、何が悲しかったの?」

男「……」

男「ま、まぁ…それは置いといてだ。結局何で自分の世界も嫌じゃないって思えたんだ?」

少女「私は……その……」

男「……?」

少女「嬉しかったんだ!!////」

少女「君は言ってくれた。私の世界は美しいと!それに……主人公に振られた私の悲しみをしってくれていた」

少女「確かに残酷な世界だと思った。だけど……私の知らない何処かで私を慰めてくれる優しい世界だとも思ったんだ」

>>1くん(ちゃん)へ
このままだとこのスレッドはまとめブログへ転載される恐れがあります
まとめブログ管理人は君のスレを無断転載して美味しいご飯を食べます
そんなことになったら>>1くん(ちゃん)も嫌だよね?
だから次のレスから名前欄には「まとめブログ転載禁止」って入れようね?
え?嫌だって?そんなことないよね?
もしかしてまとめブログに自分のスレが載ってTwitterで拡散されてみたいとか思ってる?
まさかそんな子供みたいなこと思ってないよね?俺(私)のスレがまとめブログに載ったんだよって自慢したいとか思ってないよね?
でも名前欄に「まとめブログ転載禁止」って入れないってことはそうだよね?
結局はこのスレもまとめ狙いなんだよね?まとめに載ったらみんなに自慢するんでしょ?
え?そんなことない?そう、ならよかったよ
なら次のレスからちゃんと名前欄に「まとめブログ転載禁止」って入れようね^^
まとめ狙いじゃないならできるよね^^

>>1くん(ちゃん)へ
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え?嫌だって?そんなことないよね?
もしかしてまとめブログに自分のスレが載ってTwitterで拡散されてみたいとか思ってる?
まさかそんな子供みたいなこと思ってないよね?俺(私)のスレがまとめブログに載ったんだよって自慢したいとか思ってないよね?
でも名前欄に「まとめブログ転載禁止」って入れないってことはそうだよね?
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え?そんなことない?そう、ならよかったよ
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まとめ狙いじゃないならできるよね^^

>>1くん(ちゃん)へ
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そんなことになったら>>1くん(ちゃん)も嫌だよね?
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え?嫌だって?そんなことないよね?
もしかしてまとめブログに自分のスレが載ってTwitterで拡散されてみたいとか思ってる?
まさかそんな子供みたいなこと思ってないよね?俺(私)のスレがまとめブログに載ったんだよって自慢したいとか思ってないよね?
でも名前欄に「まとめブログ転載禁止」って入れないってことはそうだよね?
結局はこのスレもまとめ狙いなんだよね?まとめに載ったらみんなに自慢するんでしょ?
え?そんなことない?そう、ならよかったよ
なら次のレスからちゃんと名前欄に「まとめブログ転載禁止」って入れようね^^
まとめ狙いじゃないならできるよね^^

少女「こほん…それで、君は何で泣いてたんだ?」

男「言えないよ」

少女「私でも?」

男「……」

男「俺みたいなオタクってさぁ。いじめの標的にされやすいんだよねえ」アハハ

少女「いじめられてるの!?」

男「あの日が初めて……ずっとかくしてたんだけどバレてさ」

男「鞄に大事にしまってた君のポストカードを破り捨てられて…」

男「それで……」

男「あの日……本当はここじゃない遠い優しい世界へ連れて行ってほしいって願ったんだ。」

少女「私と……」

男「でも、心配はいらん!!」

男「俺は頑張って生きてくよ」

少女「強いんだね。君は」

男「強くなれる気がするんだよ。」

男「俺の大好きな少女ちゃんがどうしよもなく憧れるこの世界でなら!」

男「あ、あれ?画面にノイズが…」

少女「奇跡もここで終わりのようだね」

男「どういうことだよ!?」

少女「私達は互いに元の世界で生きることを選択したんだよ」

男「なぁ、ちょっと!まって!まだ話たりないって!ほら!他にももっと」

少女「ありがとう!君と話せてよかった!」

男「……」

男「画面から出てこいよ!!」

男「頼む!!」

少女「大丈夫!君なら強くなれるよ!」

男「叩き割るんだ!早く!」

男「早く……ゲームの中の…君に戻る前に」

―――
――

少女「世界ってどういうふうに作られるか知ってる?」

男「さぁ?」

少女「きっかけを与えるんだけなんだよ。簡単でしょ」エヘヘ

男「どういうこと?」

少女「静かな水面に小石を投げ入れるのと同じってこと!」

少女「私っていうきっかけを誰かが作ったなら作者がゲームの先を作らなくても私はどこまでも続いていくんだよ」

男「うーん…やっぱり難しい」

少女「案外、馬鹿なのねー」

男「馬鹿じゃない!」

少女「そうかなぁ?」アハハ

おわり

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