この完成された世界で【オリ】 (15)


男「………」シュコーシュコー

男(なんだ…これ?)

看護師?「心拍数低下!」

医者?「くそっ、絶対に死なせるな!」

男(ああ……死ぬな、これ)

??「あれを使え」

医者?「で、ですがあれを使えば男君の成長が!!」

男(……せ…?)

??「かまわん。これも死ぬよりましだろう」

男(だ……れだ…け…)

医者?「……分かりました」

男(………さ……な…ら)ガクッ



オリジナルです。遅速です。よろしくお願いします。
基本胸糞注意です。では。

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秋 とある学校 昼休み


委員長「ちょっと青年君!」

青年「え?」

委員長「今日のお昼休みは私と一緒にご飯食べる約束でしょ!」

青年「……あ…」

幼馴染「えぇ!? 青年ったら委員長との約束破っちゃったの!?」モグモグ

青年「ご、ごめん! すっかり忘れてた!」

委員長「もう、次は約束守ってよね!」スッ

幼馴染「……でも一緒に食べるんだ」

金髪「青年ー!」

青年「おお、金髪ちゃん、久しぶりだね」

金髪「今度は半年ほどこっちに滞在しまーす!」

青年「よろしくね」

妹「ちょっとお兄ちゃん!!」

青年「お、おい妹! 上級生のクラスへズカズカと…」

妹「そんなの知らない! 今日のお弁当ハートマークないんだけど!?」

青年「あ……」

ツンデレ「妹さんのお弁当にハートマークだなんて!!」

青年「つ、ツンデレさん!?」


<ギャーギャー
<ザワザワ


男「………」シュコー

男(呼吸器つけてまで学校行く意味あんのかな…)

数日前 とある病室 白い天井


男「………?」シュコー

男(ここは…?)

看護婦「あ、せ、先生!!」ダッ

男(…えっと……俺…)

医者「お、男君! 大丈夫か!?」グイッ

男「………」シュコー

男(そう言えば……なんかめちゃくちゃ強くてグロテスクな生物と戦って…内臓ぶち破られて……それから…)

医者「……大丈夫。大丈夫だ」

医者(生きるということだけを考えたら…な)

男「………」シュコー

一日前 とある部屋 黒い壁


司令「明日から学校へ通って貰う」

男「!?」シュコー

指揮官♀「そんなっ!? 彼は呼吸器なしでは生きることさえできないんですよ!?」

司令「それがどうした」

男「………」

指揮官♀「……世論…ですか」

司令「そうだ。未成年を戦わせて学校へ通うことすらできない身体にしたとなっては、我々の運営方法に疑問を持つ者が現れる」

指揮官♀(どう考えても未成年を戦わせてる時点で間違ってるっつーの)

司令「……あれに適合する“モノ”が現時点で男一人である以上、我々は男を戦わせるために全力を尽くさねばならない」

指揮官♀「です――」ガシッ

指揮官♀「?」

男「………」フルフル

司令「どうやら、本人は了承したみたいだな」

指揮官♀「………」プルプル

男(別にこの人のためじゃない……話しあうのすらめんどくさいだけだ…)

回帰 昼休み 騒がしい音


妹「それじゃあお兄ちゃん、他の女に心を許しちゃだめだからね」タタタッ

青年「ははは……」

委員長「ふーん…、青年君って年下好きなんだぁ…」ジーッ

金髪「俗に言うラジコンですね!」

幼馴染「ロリコンだよ! っていうか金髪ちゃん俗に言うとか難しい言葉使えるようになったんだ!」

金髪「……せ、青年さんとスカイプして勉強しました///」テレテレ

委幼ツ「「………」」ギロッ

青年「は、はは……」


男「………」シュコー

男(元気だなぁ…)


ブブブブブブ


男(呼び出し!? 今!?)ビクッ

黒服「………」ザッ

生徒達「「!?」」ビクッ

黒服達「「………」」

指揮官♀「男君……行けるわね」

男「………」コクリ

指揮官♀「彼を連れて行って」

黒服達「「はっ」」ザッ







生徒達「「………」」

青年「な、なんだったんだ?」

幼馴染「さ、さぁ…」

ツンデレ「そんなことよりさっきの――」

<ギャーギャー
<ザワザワ


指揮官♀「………」チラッ

指揮官♀(ほんと……こんな世界のために戦う意味なんて…)チッ

数刻後 太平洋 大荒れ


人型兵器「GYAAAAAAAA!!!」

男(くっ……揺れる…)

指揮官♀『男君! 敵は魚のような形態をしているわ! 波で不安定だから銃ではなく振動ナイフで戦いなさい!』ザザッ

男(は? こんな水平線しか見えないような一面海でナイフ一本で戦えって? しかも相手は魚?)

人型兵器「………」ギギギッ

男(何でオーパーツ的な古代兵器の癖して海入る前から錆ついてんだよ! 551でも使っとけよバカ!!)


敵「ギィィィィィィィィ」ドゴォッ


人型兵器「GYYYYYYYYYYY!!!」

男「     !!!」

男(叫ぶなクソ!! 頭が割れる! がぁっ!!)ビキビキ



とあるモニターに囲まれた部屋

司令「……役立たずが」スッ

副司令「それを使うのか?」

司令「……一年寿命が縮まるだけで侵入者の命が奪えるなら安いもんだ」

副司令(お前の命ではないだろうに……)


司令「“同化”」ピッ


人型兵器「       !!!!!!」ブゥン

男「」グッタリ


オペレーター1「涎垂らして白目剥いてやがる…」

オペ2(薬やってるみたい…)

オペ3「怖い……」

指揮官♀(全員ぶっ殺してやりたいわ…)ギリッ

数分後 太平洋 上空


人型兵器「   」ガブッガブッ

敵「」グッタリ

男「」ガクガクガクガク



とあるモニターに囲まれた部屋


指揮官♀「司令!! 戦闘は終わりました! 早く解除を!!」

司令「解除? そんなものはない」

指揮官♀「……ぇ…」

副司令「同化システムは通常意識を失っている兵器を無理やり起こすシステム。“彼”が眠りにつくまでこのままだよ」

オペ1「げ……」ボソ

オペ2(こんな気持ち悪い映像見続けるの?)

オペ3(口から泡吹いてる人初めて見た…)

指揮官♀「くっ!」バンッ

オペ達「「!!」」ビクッ

指揮官♀(このクソ司令!! “実の息子”をここまで!!)ギリリッ



数刻後 太平洋 静かな海面


人型兵器「」ユラユラ

男「……ぁ…ぁ…」

男(え……と…なん……)





男「……宿題……やら…な…きゃ…」ガクッ






このクソラノベみたいな世界で俺だけがエヴァみたい(仮)






開始。。。

数日後 文化祭数日前 夕焼けの教室


男「……平和だ」

男(兵器が一度目を覚ましたら、敵も怯えてこないのか数週間は平和が訪れる)

男「…帰ろう……」


―――ガラッ。


委員長「あれ? 男君?」

男「あ、委員長……だっけ」

委員長「うん、そうだよ。今帰り?」

男「ああ」

委員長「ね、青年君見なかった?」

男「…えっと、終礼終わってから見てない」

委員長「そっか。それじゃあ今のうちに」

男「……?」

委員長「青年君の教科書に私と青年君がデートするパラパラ漫画描くの」ウヘヘ

男「あ、そ」

男(どうでもいいや)

委員長「あ、男君!」

男「?」

委員長「さよなら」ニコッ

男「………」コクリ


数秒後 薄暗い廊下

男「………」ズリズリ

男(右ひざがまともに曲がることはもうないらしい。…でもまぁ、階段を上り下りできるだけマシか…)

金髪「どこ行ったんですか!!」ダダダッ

男「………」テクテク

男(痛み止めのせいで一日の半分以上は眠いな)ファ…





階段前

青年「わーーー! どいてどいてどいてー!」

男「!?」

妹「きゃぁ!?」ドンッ

青年「妹!? くっ!」バッ

男(危ない!)グッ



―――ビキィッ!!



男「つっ!?」ガクッ

青年「わぁああああああ」ドタタタタ

妹「きゃぁああああ!!」ドタタタタ


二人「「あいててて……」」


金髪「大丈夫ですか!?」タタタッ

妹「大丈夫か妹」

青年「う、うん、なんとか大丈夫そう」

金髪「……二人とも演技が上手でーす」

妹「えっ? ……って、俺!?」

青年「わ、私が目の前に!?」

幼馴染「どどど、どうしたのぉ!?」

委員長「青年君の危険を察知しました!」ダッ

ロリ教師「はわわっ! 大丈夫ですかぁぁ!?」オロオロ


男「………」

男(大丈夫そうだな)ホッ


<ワイワイ
<ガヤガヤ
<ギャァー


男「帰ろ……」ズリズリ

夜 施設 寝るだけの部屋

男「………」

男(次に戦うとしたら一週間後くらいか…だけど油断はできない…)

男(俺が戦わなきゃ世界は滅びる…)

男「俺が世界を守る…」グッ





同時刻 指令の家 寝室

オペ2「んっ……ぁっ!」

司令「………」パンパンパン

オペ2「ら……めぇ///」

司令「………っ」ドクドクドク

オペ2「………はぁ///」クテ…

司令(あー、合コンしてー)グイ

オペ2(こんな正義感0のクソみたいな人に守られる世界って……)チュプチュプ



同時刻 指揮官♀の部屋

指揮官♀「……うん、最近は調子よさそう」

指揮官♀「えっ、やだ/// 男君は高校生だって! 年齢離れすぎだよ!」

指揮官♀「うん、うん、分かってる。母さんも体調管理気をつけてね」ピッ


指揮官♀「………はぁ」


指揮官♀(もし好意を抱いてるから周りと温度差あるんなら…一番最低なのは私……か)


翌日 学校 保健室


男「……すみません」

先生「いえ、この学校には男さんをサポートするための施設がいくつもありますので!」

男(……少し寝れば…)

先生「スペースの関係でこちらの音が聞こえますが、一般生徒が男さんに気付くことは絶対にありませんのでご安心を!」

男(いわゆるカラクリ屋敷の回転扉の要領で、壁がくるりと回って仮眠スペースへと移動できる)

先生「では……」

男「………」スゥ







<ザワザワ

男「……?」

男(なんだか騒がしいな…)

委員長「ふふっ、青年君、逃げ道はないわよ」

妹「お、おい! 俺は今妹なんだぞ!」

委員長「あら、私って青年君の身体を好きになった覚えはないけど」

妹「くそっ、屁理屈だっ!」

委員長「私が理屈っぽいのは最初から。さ、遠慮しないで脱いで脱いで」スルスル

妹「ぁんっ/// や、やめぇ///」



男「………」

男(出口って他にないのかな…)



幼馴染「あー! こんなところでぇ!!」

委員長「ちっ」

妹「助かった」ホッ


男「助かった」ホッ


幼馴染「私も混ぜなさい!!」バッ

妹「えっ」

委員長「うほっ///」


男「助かってなかった」

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