ゼルエル「我が妹、ガヴリール!」 (120)

ゼリエル「我が妹、ガヴリールは容姿端麗で且つ勤勉でもあり努力家」

ゼリエル「天使学校でもその努力が実り首席で卒業」

ゼリエル「天使学校で優秀な成績を取った天使には下界で修行を行うことができる」

ゼリエル「我が妹、ガヴリールは学校首席という事もありもちろんその対象となり、下界での修行を行うことになった」



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ゼリエル「いざ下界での修行、出だしは順調……と思いきや下界の娯楽の誘惑に見事に負けてぐうたらなでなまけた生活にドップリ浸かってしまった」

ゼリエル「このままでは天使学校やガヴリールの名誉に深く傷がつくと思い私は地上に降り立ち半ば強引にガヴリールを天界へ戻して叩き直した」

ゼリエル「反省し元に戻ったガヴリールを再度下界での修行を引き続き行うことを許したが……」

ゼリエル「反省し元に戻ったのは私を欺くための演技だったのだ!」クワッ

ゼリエル「ふっ……あの時は妹にずいぶん舐められたものだなと思った……」

ゼリエル「私も再度下界へ降り話し合い我が妹、ガヴリールと一緒に暮らそうと思った矢先だ!」

ゼリエル「赤毛の悪魔が犬を召喚おったのだ!」クワッ

ゼリエル「はっきり言おう、私は犬が苦手だ」

ゼリエル「犬と生活なんぞ出来ないから仕方がなく天界へ私は戻った」

ゼリエル「戻ったとはいえガヴリールを監視することは可能だ」

ゼリエル「しばらく……それはもう一日中監視していて一つ気づいたのだ……」

ゼリエル「確かに天界にいた頃とは全くの別人となって皆が言うぐうたらな駄天使となった我が妹、ガヴリールなのだが……」

ゼリエル「何だ! あの手のかかる小動物的な可愛さは!」ダン!

ゼリエル「襲いたくなるぞ!」ダンダン!

ゼリエル「寧ろあの無防備なジャージ姿は襲ってくれと言っているような物だろう!」ダンダンダン!

ゼリエル「なあ!ヴィネット君!」

ヴィーネ「……え?」キョトン

ゼリエル「え? ではない、常に君が手を掛けていたではないか!」ダンダンダンダン!

ヴィーネ「すいませんゼリエルさん、机をそんなに叩くと下の階の人に迷惑が……」

ゼリエル「下の口を頂いただと? うらやましいなぁ!」ダンダンダンダンダン!

ヴィーネ「そんなこと言ってません!」

ヴィーネ「突然私の家に来て深刻な顔で話したいことがあると言ったから」

ヴィーネ「てっきりガヴが天界に強制送還されると思ったのですか……」

ヴィーネ「話したいこと、というのはガヴを襲いたいということなの?」

ありゃ、全部ゼリエルになっている……正しくは「ゼルエル」

ゼルエル「ああ! もちろんそうだがそれは最後まで取っておく事だ!」

ヴィーネ「えぇ……」ヒキ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「あの、聞きにくいのですが一つ質問いいですか」

ゼルエル「ああ、いいぞ」

ヴィーネ「その……頭に被っているものは……」

ゼルエル「我が妹、ガヴリール天使学校の頃のパンツだ! 問題はあるか?」

ヴィーネ(問題しかない! 触れたら嫌な予感しかしないしそっとしておこう)

ヴィーネ「いえ、何もないです……何も……」

ゼルエル「?」

ゼルエル「……時にヴィネット君、君の部屋には我が妹、ガヴリールの私物は無いようだが……」

ゼルエル「なぜ持って帰らないのだ?」

ヴィーネ「え?」

ゼルエル「なぜ持って帰らないだと聞いている!」ダン!

ヴィーネ「いや、怒鳴られても……」

ゼルエル「すまない、我が妹、ガヴリールの事となるとつい熱くなってしまうな……主におまヴィーネ「ちょっとストーップ!」

ヴィーネ「何を突然言っているんですか!?」

ゼルエル「いやいや、これはすまない」

ゼルエル「ヴィネット君はマンではなくクリ派だったのか、これは失敬した」ハッハッハ

ヴィーネ(もうヤダ……誰か天界に連れて帰って)

ヴィーネ「……そもそもなぜそのような話を私にしたのですか?」

ゼルエル「ん? それは本当に言っているのか?」パンツクンカクンカ

ヴィーネ「え、えぇ」ヒキ

ゼルエル「常日頃からこういうことをしている君だからこそ話せる事だろ?」クンカクンカ

ヴィーネ「え?」

ヴィーネ「ちょっと待ってください、常日頃ってそういうことはしようとも思っていません!」

ゼルエル「どうしたというだ……おかしいぞ! ヴィネットよ!」クンカダン!

ヴィーネ「えぇ…」

ゼルエル「下界では日ごろから自宅で無防備なジャージ姿でゴロゴロしている我が妹、ガヴリールを見ようものなら男ならもちろん女でも襲いたくなる!」クンカクンカ

ゼルエル「その我が妹、ガブリールに対して一番身近にいる君がそう思わないのは一番おかしい!」クンカクンカ

ヴィーネ(自分の考えを他人に当てはめてきた?)

ゼルエル「貴様は本当にヴィネット君か?」クンカクンカ

ヴィーネ(にしても、すごい言われようだわ……)

ゼルエル「あぁ……ガヴリールが脳髄にいきわたるぅ」クンカガクガク

ヴィーネ(今すぐ天界に強制送還させて欲しいわ)ドンビキ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そもそもなぜ私の家が分かったのですか?」

ゼルエル「ところで君は我が妹、ガヴリールをおかずに[田島「チ○コ破裂するっ!」]をしないのかね?」

ヴィーネ「突然何を言っているのですか!?」

ヴィーネ(私が投げたボールを受け止めることすらしない!)

ゼルエル「ならもう一度言う、ガヴニーはしないのか? 私は毎日3回しているぞ」

ヴィーネ「いや、そういう意味ではなくて」

ヴィーネ(聞きたくなかったその情報)

ヴィーネ「そもそも『神の右腕』と言われるゼルエルさんがこんな所でこんな事話をしても大丈夫なのでしょうか?」

ゼルエル「私の両手は『ガヴリール専用手マンマシーン』だ!! 間違えるな!!」ダン!

ヴィーネ「うゎ……」ドンビキ

ヴィーネ「……あの、そろそろ帰らないのですか?」

ゼルエル「ふむ、ちょっと長いしてしまったな」

ゼルエル「実に有意義な時間だったな、我が同志よ」

ヴィーネ「一緒にしないでください」

ゼルエル「そう恥ずかしがらなくてもいいのだぞ、では失礼する、神足通」シュン

ヴィーネ「……」


ヴィーネ「……」スマホタプタプ


ヴィーネ「あっ、ガブ?」

ガヴリール『今ネトゲで忙しいの、またあとで』

ヴィーネ「ちょっと! 今すぐ話さないといけない事なの! ガヴは知らないけど貴方、狙われて非常に危険な状態なの」

ガヴリール『私が危険な状態? どういう事』

ヴィーネ「ガヴにつらい事だけどよく聞いて受け止めてほしいの、実は私の家にガヴの姉さんが来て……」

サターニャ宅――

TV「魔界通販『本日の商品はコレ』」

TV「魔界通販『ホンネ米!』」

TV「魔界通販『コレをご飯の上に1粒だけ紛らせることで外面はきれいな憎き天使の内側の黒い物がボロボロと出るに間違いなし!』」

TV「魔界通販『1パック50粒入りでこの価格! お求めはこちらまで! さらに今から30分以内に注文していただくとなんと90%オフ!』」

サターニャ「……」キラキラ

サターニャ「これ欲しい!」スマホタプタプ

サターニャ「……」プルルルルル

サターニャ「もしもし魔界通販ですか? 今通販でしているホンネ米っていう奴ほしいのですが……1パックで……住所は○○で」

サターニャ「……」ピッ

サターニャ「……これで……」

サターニャ「これで我がライバル、ガヴリールに勝つこと間違いなし! 赤っ恥をかかせてやるわ!」

ラフィエル「私は常にサターニャさんに本音で言っていますけどね♪」ニコニコ

サターニャ「!」ビクッ

サターニャ「ラフィエル、あんたまたいつの間に入ってきたのよ」

ラフィエル「私は何時でもサターニャさんのいる所に沸きます♪」ニコニコ

サターニャ「あんた、それ不法侵入だからね……」

ゼルエル「そうだ、天使が法を守らないのはダメだ」

サターニャ「……」

サターニャ「え!?」

ラフィエル「あら?」

サターニャ「あんたは確かガヴリールの……」

ゼルエル「我が妹、ガヴリールの姉の天真=ゼルエル=ホワイトだ」

サターニャ「法を守らないとダメと言っているあんたが法を守らないでどうすんのよ」

ラフィエル「ゼルエルさん、こんな所で一体どのようなご用件で……」

サターニャ「ガヴリールの姉だがなんだか知らないけど私はこいつに用はないの! 犬呼ぶわよ!」

ゼルエル「ッ!?」ビクッ

ラフィエル「(とても面白そうな事がありそうだし)大丈夫です、犬はゼルエルさんが来た時にガヴちゃんの家に移動させておきましたよ」ニコ

サターニャ「ちょっと、何が大丈夫なのよ! 何勝手にガヴリールの家に置いてきているのよ!」

ゼルエル「ふぅ……ところで赤毛の悪魔とやら、君は確かサタニキア君だったかな」

サターニャ「ええそうよ、早く帰ってくんない? 私はあなたに用事は無いけど」

ゼルエル「私は君に聞きたいことはある、いいかな?」

サターニャ「イヤよ、はい帰って!」

ラフィエル「サターニャさんサターニャさん、少しはいいじゃないですか」ヒソヒソ

ラフィエル「あの大天使、『神の右腕』と呼ばれるゼルエルさんが偉大なる大悪魔サターニャ様に知恵を借すなんて、とてもすてきだと思います」ヒソヒソ

ラフィエル(ですが、ゼルエルさんの頭に被っているものは……どう見てもパンツですよね……なぜ被っているのでしょうか)

サターニャ「むぅ……気になったんだけどなんで頭にパンツ被っているの?」

ラフィエル(やっぱりサターニャさんも気になったのですね)

ゼルエル「これか。これは我が妹、ガヴリールのパンツだ!」

ゼルエル「被ると頭がすっきりするぞ!」ハッハッハ

サターニャ・ラフィエル「えぇ……」

ラフィエル(これは……まさかの展開ですね……)

サターニャ「ほんっと、天使は変態……というかヤバイのしかいないの?」ラフィエルチラミ

ラフィエル「え? サターニャさん、何で私をちらっと見たのですか?」

ゼルエル「さて、サタニキア君は我が妹、ガヴリールとのライバルと聞いた」

サターニャ「ガヴリールとはライバルよ、まあ私の連戦連勝だけどね!」

ゼルエル「ほぅ……ではどのような勝負をしているのだ? シンプルなイかせ合いか!」

サターニャ「はぁ?」

ラフィエル(えっと……)

ゼルエル「分からなかったか、なら言い方を変えよう」

ゼルエル「お互いに相手を性的に刺激し先に性的絶頂、いわゆるオーガニズムに達したら負けという事をしているんだな! 私も混ざろうではないか!」

ゼルエル「早速『ガヴリール専用手マンマシン』との異名を持つ両腕がなるな!」ハッハッハ

サターニャ「ちょっと、あんた何言ってるのかわかっているの!?」カアア

ゼルエル「ん? 何かおかしなことでも言ったか?」

ラフィエル(どうしたのでしょうか、ゼルエルさん……)

サターニャ「おかしいも何も……その……ちょっと言う事がいやらし過ぎるのよ!」

サターニャ「しかも……いかせぁぃ……とか、してないわよ、何言ってるのよ!」カァァ

ラフィエル(でもいつもはボケ側のサターニャさんがツッコミ側になるのは新鮮です♪)

ゼルエル「何? ラフィエルは友人の我が妹、ガヴリールの新鮮な処女に突っ込んだだと……なんてことをしてくれたんだ!!」ダン!

ラフィエル「はい!??」

ラフィエル(心の声をゆがめて受け取った!?)

サターニャ「ラフィエル……」ヒキ

ラフィエル「サターニャさんも信じないで! ちょっと待ってください、私はガヴちゃんをそういうことはしていませんよ!」アセ

ゼルエル「なら誰が我が妹、ガヴリールの処女を頂いたというのだ!!」ダンダンダン!

サターニャ「ちょっと、そんなに叩いたら机の脚がダメになるんですけど!」

ゼルエル「やっぱり足腰が立たなくなるイかせ合いをしているではないか!」

サターニャ「もうめんどくさい、こいつ連れて帰って」

ラフィエル「ゼルエルさん、ガヴちゃんの体はまだ清いままです! 誰ともやってません!」

ゼルエル「……まだ体は清いままだと?」

ラフィエル「はい」

ゼルエル「なぜそう言い切れる」

ラフィエル「え?」

ゼルエル「……まさか……ガヴリールとペニバン無しのレズセをしたのか!! 次は3Pでも構わないよな!」

ラフィエル「ですから私とガヴちゃんはそんな関係ではありません」

ラフィエル「ガヴちゃんからもそんな話や様子はしないのでそう判断しただけです」

ゼルエル「そうか……ならその言葉、信じるとしよう」

ラフィエル(ほっ……)

サターニャ「もう話すことは無いわよね、さっさと帰って」シッシッ

ゼルエル「……仕方がない、帰るとしようか」

ラフィエル「……」

ラフィエル「あの、ゼルエルさん……一ついいでしょうか?」

ゼルエル「ああ、どうした?」

ラフィエル「ゼルエルさん、今日何かありましたか?」

ゼルエル「特にないぞ」

ゼルエル「しいて言うのであれば、今更だが我が妹、ガヴリールを襲いたくなるほど可愛いと気づいたことだな!」ハッハッハ

ラフィエル「……」

ゼルエル「確か我が妹、ガヴリールの家には犬が居るな、残念だがこれでは入ることができない」

ゼルエル「仕方がないが、ここで一旦天界へ帰るとしよう、またな同志サタニキアよ! 神足通」シュッ

サターニャ「……」

ラフィエル「……」

サターニャ「ほんと何だったのかしら、あの変態は」

ラフィエル「ゼルエルさん、本当にどうしちゃったのでしょうか……」

ラフィエル(面白いではなく大変疲れちゃいましたね……)

スマホプルルルルル…

サターニャ「あっ、ヴィネットから電話だわ」スマホポチ


サターニャ「もしもしーヴィネット、何か用?」

ヴィーネ『サターニャ、今からガヴの家に来れる?』

サターニャ「ガヴリールの家ぃ? そういえばガヴリールの姉が私の所に来たわよ」

ヴィーネ『そっちにも行ったの?』ハァ

サターニャ「そっちもという事はヴィネットの所にも来たの?」

ヴィーネ『そうなの……まあ、色々話したいことは後にして今はガヴの家に来てね、あと犬も絶対に連れてきて』

ヴィーネ『あとそっちにラフィもいるのなら声かけてくれない?』

サターニャ「犬は既にガヴリールの所に居るわ」

サターニャ「ラフィエルは居るわ、声かけておくから、じゃあね」スマホポチ

ラフィエル「ヴィーネさんからなんと……」

サターニャ「ガヴリールの家に集合みたい」

サターニャ「ラフィエル、あなたも来るのよ」

ラフィエル「……ゼルエルさんの事でしょうね」

サターニャ「取りあえず行くわよ」

ガヴリール宅――

ヴィーネ「さて、みんな集まったわね」

サターニャ「もちろん!」

ラフィエル「ハイ♪」

ガヴリール「はは、私の家族は犬、お前だけだぞ~」ガンメンソウハク

サターニャ「ガヴリール、あんた本当に大丈夫?」

ガヴリール「あぁ、サターニャか……はは、犬~犬~」ウツロナメ

ヴィーネ「これは相当重症ね」

ラフィエル「これは仕方がないですよ……あのゼルエルさんが妹のガヴちゃんに対して歪んだ欲情をしているのですから……」

ナチュラルにハニエルが忘れられてる

>>27
書きよるうちにハニエルを絡めるのも忘れとった
どこかで絡める

ラフィエル「ガヴちゃん大丈夫ですよ、ゼルエルさんは今天界にいますよ」

ガヴリール「犬って家族よだな~だって最後まで超忠実だもん……ははは」ブツブツ

犬「ワン!」

ヴィーネ「心ここに在らずだわね……」

サターニャ「とにかく! ガヴリールを元に戻すためゼルエルをどうにかしないと!」

サターニャ「今のガヴリールの状態じゃ何にも張り合いがないじゃない」

ヴィーネ「サターニャの言うとおりね、今のガヴではこの先心配だわ」

ラフィエル「私も右とおなじで~す♪」

ヴィーネ「ゼリエル対策会議発足ね!」

ヴィーネ「ゼリエル対策会議発足ね!」 →ヴィーネ「ゼルエル対策会議発足ね!」

ラフィエル「でも、ゼルエルさんは『神の右腕』と飛ばれるほどの力の持ち主です」

ラフィエル「どうするかと言われましても今の私たちではどうしようもないというのが実情で……」

ヴィーネ「でも今は『ガヴリール専用手マンマシーン』だわ」

ラフィエル「……」

ラフィエル「え、なんですか、ふざけているんですか、ヴィーネさん」ニコ♪

ヴィーネ「ちょっと笑顔怖いよラフィ、ゼルエルさんと話していて何かすごいインパクトが強かったから……」

ラフィエル「……」

ヴィーネ「で、でも確かにゼルエルさんをどうにか、というのはすごく難しいわね……」

サターニャ「天使的な攻撃がダメなら悪魔的な攻撃でいいんじゃないの?」

ラフィエル・ヴィーネ「?」

サターニャ「あーもう、つまり私が魔界通販で買ったものが効果的に対応できるんじゃないの」

ラフィエル「それはありかもしれませんね……」

ガヴリール「え? ゼルエル姉さんを元に戻せるの?」

ヴィーネ「やっと正気に戻ったのね、ガヴ、大丈夫? 調子悪くない?」

ガヴリール「うん悪くない、ありがとヴィーネ」

ガヴリール「で、何か算段はあるのか?」

サターニャ「あるわよ」

ガヴ・ヴィー・ラフィ「!?」

サターニャ「今日の魔界通販何だったか覚えているわよね、ラフィエル」

ラフィエル「ええ、たしか『ホンネ米』でしたね」

ヴィーネ「名前からして効果的には食べると暫く本音が出るような物ね……」

ヴィーネ「今のゼルエルさんの状態的には本音だダダ漏れだから聞かないんじゃ……」

サターニャ「半分正解で半分不正解ね」

サターニャ「『ホンネ米』の効果は内側にある感情や人格を一時的に呼び出すのよ」

サターニャ「今のゼルエルの変態的人格が外側に位置する所にあるのだったら、きっと内側に居る人格や感情は何時ものガヴリールが知っている本来のゼルエルがいるはずだわ」

サターニャ「だからその『ホンネ米』をどうにかして食べさして一時的に呼び出した本来のゼルエルから変態的人格ができた原因を聞いてからその大本を叩き潰したらいいのよ!」

ガヴ・ヴィー・ラフィ「……」キョトン

サターニャ「な、なによ……」

ガヴリール「頭の中脳みそ詰まった発言しやがってお前絶対サターニャじゃないだろ」

ヴィーネ「あなたはだれなの?」

ラフィエル「サターニャさんがサターニャさんではない、では目の前に居るサターニャさんと同じ容姿の人物は何……」アタフタ

サターニャ「ちょっと皆してひどいわよ! そんなに言うならゼルエルを元に戻さないわよ!」

ガヴ・ヴィー・ラフィ「すいませんした」

ガヴリール「で、それは手元にあるのか?」

サターニャ「明日入るわよ」

ヴィーネ「でも、どうやって食べさせるの? 今のゼルエルさんと一緒にご飯の相手するのはさすがの私でも嫌よ」

ガヴリール「襲われるから嫌だ」

ラフィエル「私もあれは嫌ですね……」

4人「……」

ガヴリール「天界でゼルエル姉さんがご飯食べている時にこっそり混ぜよう」

ヴィーネ「天界に行くのであれば悪魔の私とサターニャは無理ね、ガヴリールも一人になったら襲われるかもしれないから」

ラフィエル「では私がガヴちゃんの家に忍び込んで『ホンネ米』を混ぜたらいいのですね♪」

ガヴリール「ラフィエル、すまないな」

ラフィエル「いいえ、これも親友のガヴちゃんのためです♪」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……あっ……」

ガヴリール「家の話をして今更気づいたんだが……」

ヴィー・サタ・ラフィ「?」

ガヴリール「私には妹がいてさ……いつもいい子で留守番をしてくれているんだよ」

ヴィー・サタ「……」

ラフィ「いますね……あっ」

ガヴリール「ごめんよハニエル……ゼルエル姉さんを止めれなくて」ポロポロ

サターニャ「今のゼルエルとその妹が会うなんて相当危ないじゃない! どうすんの!?」

ヴィーネ「あわわわ、どうしよう」

ラフィエル「わ、私が今から急いでガヴちゃんの家の様子を見てきますからね」ゲートオープン

ラフィエル「では行ってきます!」

ガヴリール「ハニエルは大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ大丈夫だ」ガタガタ

ヴィーネ「……妹はきっと……きっと大丈夫よ」ギュ

ガヴリール「……」ガタガタ

サターニャ「……」

サターニャ「ほんと調子狂うんだから」ボソボソ

ヴィーネ「何か言った?」

サターニャ「いや、何も言ってない!」

ヴィーネ「?」

ヴィーネ「……そういえば、サターニャが魔界通販で購入しているホンネ米、本来いたずら目的で使おうとしたんないでしょうね」

サターニャ「そ、そうだけど……今は緊急事態でしょ! それで利用できるんだから感謝しなさい!」

ガヴリール「……サターニャ」フルフル

サターニャ「なによ?」

ガヴリール「……」フルフル

ガヴリール「ありがと」ボソ

サターニャ「……あんたの感謝の言葉、しかと受け止めてあげるわ!」フンス

サターニャ「……だから早くいつもの調子に戻んなさいよ」ボソボソ

天界――


ラフィエル「天界……年始ぶりですね♪」

ラフィエル「さて、早くガヴちゃんの家に行きま……」

ゼルエル「……」ピクピク

ラフィエル(……)

ラフィエル(早速ゼルエルさんが倒れてピクピクしています……)

ラフィエル(……)

ラフィエル(絡むと面倒ですし無視しちゃいまーす♪)

ラフィエル(神通ゼルエル「ラフィエルちょっと待った!」

ラフィエル(!)

ラフィエル(……絡まれれちゃいました……)タメイキ

ラフィエル「……なんでしょうか?」

ゼルエル「ラフィエル、君の服から我が妹、ガヴリールの香りがするのだが」

ラフィエル(ゼルエルさんが地面に突っ伏しながらしゃべっています)

ラフィエル(これはこれでシュールで面白いのですが……)

ゼルエル「やっぱり我が妹、ガヴリールとレズセをしていたのではないか! 次は私の番だぞ!!」ジタバタ

ラフィエル「ただガヴちゃんの家で話してただけです……」

ラフィエル(相手にするのは少しめんどくさいですね)

ゼルエル「我が妹、ガヴリールと吐息の交換をしていただと!? 想像しただけで愛液ビショビショになるシチュエーションではないか!!」ビクビク

ラフィエル「ですからガヴちゃんを話をしていただけですよ……」ヒキ

ゼルエル「うむ、そうか」ジュン

ゼルエル「ところで、ラフィエルは実家に帰るのかね」

ラフィエル「えぇ、そうですが……急いでいるので」

ラフィエル(本当はガヴちゃんの家に用事があるります♪)

ゼルエル「ならついでに自宅へ訪れてくれないだろうか!」

ラフィエル「……えっと、ガヴちゃんの家にですか?」

ゼルエル「そうだ! そこでガヴリールのパンツを取って来てほしい! 戻って今ガヴリールは履いているホカホカパンツを強奪ならなおよしだ!」

ラフィエル「えぇ……」

ゼルエル「体内の残存しているガヴリール酵素が足りなくて歩く事すら儘ならない状態だ!! 急いでくれ!!」ジタバタ

ラフィエル(私としてはそのまま動いてほしくないのですが……)

ラフィエル(そうだ♪)

ラフィエル「ええ……いいですよ」

ゼルエル「頼んだぞ! 我が同志よ!」

ラフィエル「同志ではないのですが……まぁ、失礼します」

ラフィエル「神足通」シュン

ガヴリール自宅 玄関前――

シュン

ラフィエル「……」

ラフィエル「今すぐ持っていくと私は言っていません♪ もちろん明日、明後日とも言っていません♪」

コンコン

……

ガチャ

ハニエル「はい、どちらさまでしょうか?」

ラフィエル「お久しぶりですね、ハニエルちゃん♪」ニコニコ

ハニエル「ラフィエルお姉ちゃんだ!」ワァイ

ラフィエル「元気にしていましたか♪」ニコニコ

ハニエル「うん! 私いつも元気だよ!」

ラフィエル「はい、素晴らしいですね」ナデナデ

ハニエル「えへへ」ニコニコ

ラフィエル(ああ、疲れた心がものすごく癒されますね)

ラフィエル「ところでハニエルちゃん、ゼルエルさんから何もされていませんか?」

ハニエル「ゼルお姉ちゃん? きのうの晩にガヴお姉ちゃんを見てくるって言ってっきりまだかえってきていないよ?」

ラフィエル「そうですか」ホッ

ラフィエル(よかったです)

ラフィエル「ちょっとガヴちゃんの部屋に入ってもいいですかね♪」ニコニコ

ハニエル「うんいいよ!」

ラフィエル「では失礼しちゃいまーす♪」

ラフィエル(ゼルエルさんがこちらへ来るより先にガヴちゃんの下着を全部回収しなちゃ)

ラフィエル(まあ、ゼルエルさんは暫く動けませんがね♪)

天界ガヴリール部屋――


ラフィエル「よし……と」

ラフィエル「これで全部ですかね……」



ラフィエル「ではハニエルちゃん、私の用事は終わりましたので帰りますね♪」ニコニコ

ハニエル「え? 遊ばないの?」シュン

ラフィエル「今は急いでいるから……次来た時に遊びましょうね♪」ニコニコ

ハニエル「わぁい! やくそくだよ!」キャッキャ

ラフィエル「はい、約束しますよ♪」ニコニコ

ラフィエル「では、失礼しま……」

ゼルエル「……」ハイズリ

ラフィエル「ひぃぃ!!? ……ゼルエルさん……?」

ゼルエル「……」

ラフィエル「……」

ラフィエル「あっ、神通足」シュン

ゼルエル「……さっきのはラフィエル……なぜ私の前から消えるのだ……」

ゼルエル「私は目の前にいたのだぞ、我が妹、ガヴリールのパンツを渡せばいいのではないか」

ゼルエル「……」スンスン

ゼルエル(この香りは……我が妹、ガヴリールの主に天使学校の頃のおマンコあたりの匂いが……ここまで匂ったか?)

ゼルエル(そういえばさっきのラフィエルは荷物を一杯持っていたが……)

ゼルエル(……まさか!)

ゼルエル「ハニエル! 居るか!」

ハニエル「ゼルお姉ちゃんおかえ……どうしたのゼルお姉ちゃん!」アセアセ

ゼルエル「いやちょっと済まない、ハニエル、我が妹、ガヴリールの部屋に行くのを介抱してくれないか?」

ハニエル「うんいいよ、ガヴお姉ちゃんのお部屋だね?」ヨイショ

ゼルエル「いい子だ、ハニエル」ナデナデ

ハニエル「えへへ」ニコニコ

天界ガヴリール部屋――


ゼルエル「ハニエル、ありがとう」ナデナデ

ハニエル「えへへ、ゼルお姉ちゃんのためだよ!」ニコニコ

ゼルエル「ハニエル、少し一人にしてくれないか?」

ハニエル「? いいよ、しつれいします」

ドアガチャ

ゼルエル「……」

ゼルエル「……!」タンスガバ

ゼルエル「……」

ゼルエル「ふっふっふ……」

ゼルエル「あっはっはっはっは!」

ゼルエル「 や り お る な ラ フ ィ エ ル ! 」

ゼルエル「我が妹、ガヴリールのパンツや下着を根こそぎ持って帰りおった!」

ゼルエル「やはり下着を持ち帰ってシンプルにクンカクンカペロぺロクチュクチュするのだな!!」

ゼルエル「口では否定していも、やはり同志ではないか!!」

ゼルエル「同志が増えることはいいことだ!!」

ゼルエル「一日この部屋に居たらガヴリール酵素が体中に充満し動けるようになる……」

ゼルエル「動けるようになったらぜひ我が妹、ガヴリールを語り明かそうではないか!!」

ゼルエル「……」バタン

ゼルエル「今日はゆっくり休もう……」

ゼルエル「あぁ、ここにいるだけで我が妹、ガヴリールに包まれている感覚だ……」

ゼルエル「……」

ゼルエル「……んァッ//」クチュクチュ

下界 ガヴリール宅前――


ラフィエル「何とか逃げれましたかね」ドキドキ

ラフィエル「ふぅ……」

ラフィエル「ガブちゃーん、帰ってきましたー♪」コンコン

ガチャ

ヴィーネ「あ、ラフィエル、よかった帰ったのね」

ダッダッダッダッダ

ガヴリール「ラフィエル! ハニエルには何もなかったのか!? 無事だったのか!?」

ラフィエル「ガヴちゃん、落ち着いてください、ハニエルちゃんは無事でしたよ」

ガヴリール「良くも悪くもゼルエルさんはガヴちゃんしか目がないみたいなのでハニエルちゃんには手を出さないはずです♪」ニコニコ

ガヴリール「よかったー」

ラフィエル「あと、これも回収しました♪」

ガヴリール「ん? 何? ……服?」

ラフィエル「はい、天界のガヴちゃんの部屋にあった下着類全てです♪」

ラフィエル「ゼルエルさん渡ったらどう使われるか分からない……いえ、大体予想は着くのですが、犬が居るガヴちゃんのそばが一番と思いまして♪」

ガヴリール「ラフィエル……ありがとうな」

ラフィエル「いえいえ、親友のガヴちゃんのためです♪」

ヴィーネ「ねぇ、時間も良い頃だしガヴの部屋で皆で晩御飯にしない?」

サターニャ「いいわね! 私のお腹を皆で満たしなさい!」

ガヴリール「サターニャ居たのか」

サターニャ「最初から居たわよ!」

ヴィーネ「サターニャ、貴方も手伝うのよ」

ラフィエル「ガヴちゃん、ハニエルちゃんは無事だとわかって元気が出始めましたね♪」ニコニコ

ガヴリール「……当たり前だろ」

ガヴリール「……それと」

ラフィエル「それと?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「犬もいるし……」

ガヴリール「皆もいるからすごく安心する……」

ラフィエル「!」キュン

ラフィエル「……」

ラフィエル「ガヴちゃーん♪」ギュ

ガヴリール「ぬゎ、胸でくるしぃ……」ムギュムギュ

ラフィエル「今のガヴちゃんでも可愛いですね~」ギュッギュッ

――夕食終了――


ラフィエル「ごちそうさまです♪」

サターニャ「おなか一杯……美味しかったわ」

犬「ワンワン!」

サターニャ「使い魔も料理の味がわかってきたようね! いい心がけじゃない!」

ガヴリール「うむ、さすが天真流料理術だの味だ」

ヴィーネ「あんた何もやっていないじゃない……皆食べ終わった様だし、食器の片づけ手伝ってくれない」

ガヴリール「なら、私が手伝うよ」

サターニャ「な゙!? ガヴリールが手伝うなんて……」

ラフィエル「明日は槍でも降るのですかね♪」ニコニコ

ガヴリール「……サターニャ、あとで殴るからな」

サターニャ「なんで私だけ!?」

訂正 ガヴリール「うむ、さすが天真流料理術だの味だ」 → ガヴリール「うむ、さすが天真流料理術の味だ」

ヴィーネ「冗談はいいから、ガヴはそっちの食器運んでね、私はこっちの食器運ぶから」

ゴッ

サターニャ「あ゙い゙だ!」

ガヴリール「いや、冗談じゃないのだが」

サターニャ「ちょっと! 後でって言っておいて今する奴いる!?」

ガヴリール「後でならよかったのか、それはすまない、後で一杯殴ってやろう」ニコ

サターニャ「殴るな!」

ラフィエル「あらあら♪」ニコニコ

ヴィーネ「ふざけないで早く運びなさい!」

ガヴリール「はーい」

ガヴリール宅 台所――


ヴィーネ「……」ガチャガチャ

ガヴリール「……」ガチャガチャ

ガヴリール「……今日はありがと」ガチャガチャ

ヴィーネ「え?」

ガヴリール「ゼルエル姉さんの異変を教えてくれて……皆を集めて対策を考えて……」

ガヴリール「ほんと、助かってる」

ガヴリール「……だから……ありがと」

ヴィーネ「ガヴ……」

ヴィーネ(いつもこんなに素直であればいいのにね)

ヴィーネ「サターニャやラフィの言うとおり明日は槍が降りそうね」

ガヴリール「なっヴィーネまで!」

ヴィーネ「ふふっ、さて早く食器を洗いましょう」ガチャガチャ

ガヴリール「……ったく」ガチャガチャ

サターニャ「ガヴリール! 皿洗いにいつまでかかってんのよ! 私、肩凝ったから私の肩をもむ権利を与えてやるわ」

ガヴリール「……ほぅ」イラッ

ガヴリール「ごめんヴィーネ、あとは任せてもいいかな?」

ヴィーネ「え、ええ、いいわよ」

ガヴリール「んじゃ、サターニャ、うつ伏せで寝て」

サターニャ「あら、素直ね」ウツブセ

ガヴリール「いやいや、今日は色々世話になったからな」ノシッ

ガヴリール「そのお礼だ」ニタァ

ラフィエル(あら、今日一番の笑顔ですね♪)

ギュゥゥゥゥゥ

サターニャ「ちょっとガヴリー痛い痛い痛い! 力入れすぎ! いだいいだいだい! あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」バタバタ

ガヴリール「いや~お客さん、凝ってますなぁ」ギュゥゥゥゥゥ

ラフィエル(あぁ、サターニャさんが♪)

ラフィエル(そうだ♪)

ラフィエル「では、私は偉大なる大悪魔サターニャ様の事を思って足つぼマッサージをしてあげますね」ニッコニコ

ギュゥゥゥゥゥギュゥゥゥゥゥギュゥゥゥゥゥ

サターニャ「いだあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙いだだあ゙あ゙あ゙!!!! ラブぁあ゙あ゙い゙あ゙あ゙!!!!」

――――
――――――――

サターニャ「……」チーン

犬「ペロペロ」サターニャデロデロ

ラフィエル「はぁ♪」テカテカ

ガヴリール「……だからヒールしろよヒール、あーやられたじゃないか、デスペナついちゃったじゃん、ラッパ吹くぞ」カチカチ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「どういう事?」

同時刻天界 ガヴリール自宅 ガヴリール部屋――


ゼルエル「はぁ……はぁ……んぁ//」ヒクヒク

ゼルエル「我が妹、ガヴリールの部屋でオナニーするの……しゅきぃ……ひもちいぃ……」

ゼルエル「ちゅちゅまれるはんはふで……いしひは……ほ……ふ……」

ゼルエル「……」ガクッ


――――――

――――

――1時間後――


ゼルエル「んん……」ムクリ

ゼルエル「……」

ゼルエル「ここは……ガヴリールの部屋か」

ゼルエル(夕飯を食べていたはずだか……いつの間にガヴリールの部屋に移動したんだ)

ゼルエル(時間的にはそんなに経っていないか……)

ゼルエル「ん? な!?」

ゼルエル(下着が半分脱げてるじゃないか、こんな姿誰かに見られたら)スル

ゼルエル「……下着がきつすぎる」

ゼルエル(ブラジャーもきついし……)

ゼルエル(まさか……太った)ガーン

ゼルエル(服もはだけている……)

ゼルエル(どこか弛んでたのだな、我ながら情けない)スルスル

ゼルエル(修行しなお……)シタギカクニン

ゼルエル「……」

ゼルエル(これは私の下着ではない)

ゼルエル(ん? 名前が……天真=ガヴリール=ホワイト、これはガヴリールの下着か!?)

ゼルエル(なぜ私が……まさかこのきついブラジャーも)パチッスルスル

ゼルエル(……これもガヴリールの物だ)

ゼルエル(なせ私が妹のガヴリールの下着を……)

ゼルエル(しかし下着が湿っぽいな……)

ゼルエル「……」

ゼルエル(服も股付近が湿っぽい、一部乾いてカピカピしている感触……気づいた頃は服がはだけていた……)

ゼルエル(まさか、私はガヴリールの下着をはいて!? いや断じてちが……しかしこの状況はどう考えても)

ゼルエル(……クソ!)

ゼルエル「……はぁ」

ゼルエル「私は……最低だ……」

ゼルエル「無意識の内にあいつに欲情し、留守を図って下着で自慰にふける……」

ゼルエル「しかも家族……妹だ……女だ……」

ゼルエル「天使として……家族として……最低だ」

ゼルエル「これではガヴリールに何も言えないな……私はガヴリール以上に駄天しているな」

ゼルエル「無意識にあいつを襲ってしまうかもしれない……」

ゼルエル「その前に……」

ゼルエル「……」

ゼルエル「ガヴリールに謝ろう」

ゼルエル「……」

ゼルエル「そして」

グゥーー

ゼルエル「……」

ゼルエル「こんな時でも腹の虫は正直だな」

ゼルエル「途中で夕飯を抜け出したんだったな……」

ゼルエル「夕飯取って落ち着こう」

ゼルエル「今、ガヴリールに会ったら言える事すら言えないな」



ガヴリール自宅 リビング――


ハニエル「あっ、ゼルお姉ちゃん!」

ハニエル「今日もお父さんをお母さんは帰らないんだって」

ハニエル「だから昨日のこりだけど夕飯のじゅんびできたよ!」

ゼルエル「そうか」

ゼルエル(ん? 準備できた? 確か途中で抜け出したのだったが……)

ゼルエル(今の私には何も言う権利は無い……)

ゼルエル「いい子だな、ハニエルは」ナデナデ

ハニエル「えへへー」ニコニコ

ゼルエル「では、頂くとするか」

ハニエル「はい! いただきます!」

ゼルエル「いただきます」

ゼルエル(食べ終わったらすぐにガヴリールの元に行こう……)パクパク

ゼルエル「……」

ゼルエル「その前にだ!」ダン!

ハニエル「!」

ゼルエル「我が妹、ガヴリールの部屋で明日まで待機だ!」ダッダッダ

ハニエル「ゼルお姉ちゃん、今日も少ししか食べないの?」

ハニエル「……」

ハニエル「……」ショボンパクパク

ガヴリール自宅 ガヴリール部屋――


ゼルエル「明日は我が同志、ラフィエルの所へ行かなくてはならない!!」

ゼルエル「積もりに積もった話もあるだろうし今日は早めに寝るぞ!!」フトンモグリコミ

ゼルエル「……」スウスウ

ゼルエル「……」スウスウ

ゼルエル「うん! 楽しみで寝れない!!」

下界 ガヴリール宅


ヴィーネ「!!」ビビッ

ヴィーネ「幼稚園児か!!」ダン!

ガヴ・サタ・ラフィ・犬「!?」ビクッ

ガヴリール「突然どうした?」

サターニャ「何があったの、ヴィネット?」

ラフィエル「それ、何に対するすっこみですか」ププッ

ヴィーネ「あっ、いや……」

ヴィーネ「何かこう降り注いできて……」

ガヴリール「はぁ?」

ラフィエル「なんでこう悪魔はおも……いえ、面白いのでしょうかね?」プクー

サターニャ「ラフィエル、言い直せてないわよ」

ヴィーネ「もう、忘れて!」カアア

ガヴリール「忘れろと言われたらどうにも忘れにくくなるんだよなぁ」ニヤニヤ

サターニャ「え、そう? あ、もうこんな時間だわ、魔界通販第二部見ないといけないから私帰るわね」

サターニャ「使い魔は特別こ暫く居させてあげるわ、おとなしくしてるのよ!」

犬「ワン!」ハッハッ

ガヴリール「ああ、ありがとう、じゃあなサターニャ」

ラフィエル「では私もそろそろお暇させていだたきます♪」

ガヴリール「ラフィエルには色々手間を掛けさせてしまったな、サンキュ」

ラフィエル「いえいえ、ではでは♪」

ヴィーネ「……むぅ」プンスコ

ガヴリール「忘れるから忘れるから……で、ヴィーネはどうするんだ?」

ヴィーネ「もう私も帰る」

ガヴリール「怒るなって……じゃあな」

ヴィーネ「じゃあね、バイバイ」スタスタ

ガヴリール「……」

ダッダッダ

ガヴリール「……」ダキッ

ヴィーネ「!」

ガヴリール「……ガヴ?」

ガヴリール「なあ……明日も休みだろ……泊って行けよ」ギュゥ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「怖いの?」

ガヴリール「ちがう……」

ヴィーネ「寂しいの?」

ガヴリール「……ちがう」

ヴィーネ「なら何?」

ガヴリール「……」ギュゥ

ヴィーネ「……もう、わがままな甘えん坊さんねぇ」ナデナデ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「で、私はこの部屋のどこで寝たらいいの?」

ガヴリール「一緒のベッドで大丈夫」

ヴィーネ「……本当に甘えん坊ね」

ガヴリール「……なあ、ヴィーネ」

ヴィーネ「何、ガヴ」

ガヴリール「サターニャが言っていた魔界通販2部って……」

ヴィーネ「魔界通販は土日には昼間と夜に2回放送をするのよ、で夜の部は2部ね」

ガヴリール「つまり週明けにはウザさが2倍ってわけだな」

ヴィーネ「でも正直嫌じゃないでしょ?」

ガヴリール「……まあ、多少はね」

ヴィーネ「多少ねぇ……」

ガヴリール「な、なんだよ」

ヴィーネ「別に正直になってもいいのよ」ニヤニヤ

ガヴリール「……うっせ」プイ

ガヴリール「……」

ガヴリール「……風呂」ボソ

ヴィーネ「ん? 何?」

ガヴリール「風呂、一緒に入らないか」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ガヴ、やっぱり怖いの?」

ガヴリール「……だから違うって」

ヴィーネ「さっきも言ったけど正直ならないと分からないわよ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「一人じゃ怖い」

ガヴリール「ゼルエル姉さんが苦手な犬と一緒といっても一人は怖いし寂しい……」

ヴィーネ「ふふっ、よくできました」ナデナデ

ガヴリール「撫でるな、子ども扱いすんな」

ヴィーネ「今のあなたは私にとって子供みたいなものよ」

ガヴリール「ったく、思えておけよ……」

ヴィーネ「はいはい」ニコ

ガヴリール宅 浴室――


ヴィーネ「にしても、一人用の浴槽に2人はいるのは流石に狭いわね……」

ガヴリール「我がままはよくないぞ」

ヴィーネ「帰るわよ」

ガヴリール「すいませんした」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「……」ジー

ヴィーネ「……」

ガヴリール「……」ジー

ヴィーネ「何よ、胸ばっかり見て」

ガヴリール「神って何で不平等に作るのかねぇ」ハァ

ガヴリール「うらやましいぞ」モニュモニュ

ヴィーネ「あッ// ってこらァ// 揉むなァ//」

ガヴリール「お約束だろ?」

ガヴリール「お? 先っぽが硬くなってきていますねぇヴィーネさん」モニュクニ

ヴィーネ「だからぁ/// 調子に乗るなぁ!」

ゴツン!

ガヴリール「あいた!」

ヴィーネ「はぁ…はぁ…それ以上するのだったら帰るから」

ガヴリール「すんませんした」

ヴィーネ「はぁ…私、先に出るからね」ザパァ

ガヴリール「……」ダキッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「もう、仕方ないわわね」

ヴィーネ「じゃあ体洗ってあげるから風呂から上がって」

ガヴリール「……」コク


――――――
――――

ガヴリール「ふぅ、さっぱりした」

ヴィーネ「でもガヴ、早速なんだけど寝る所を確保しないと……このゴミの山どうしようかしら」

ガヴリール「……」

ガヴリール「一緒に私のベッドで寝ないか? シングルで狭いが」

ヴィーネ「まあ、今日はそうしましょう、風呂入って汗かくのはもったいないしね」

ヴィーネ「でもゼルエルさんの件が終わったら部屋の掃除をするのよ」ツノニョキ

ガヴリール「……うぃっす」

ヴィーネ「でも犬はそうするの? まさかゴミの中で寝さすの?」

ガヴリール「失敬な、んなことしねぇよ」

ガヴリール「犬、今日は私の枕で寝さしてやる」ポイ ポム

犬「ワンワン!」

ヴィーネ「……」モゾモゾ

ガヴリール「じゃあ、電気消すぞ」

ヴィーネ「ええ、いいわよ」

犬「ワン!」

ガヴリール「さっきからうるさい、静かにしろよ、一応ペット禁止なんだからさ」カチッ

ガヴリール「……」モゾモゾ


ヴィーネ「……」


ガヴリール「……」


ヴィーネ「……」


ガヴリール「……」

ガヴリール「ねぇ、ヴィーネ」

ヴィーネ「何?」

ガヴリール「抱いていい?」

ヴィーネ「なっ何言っているのよ!?」カアア

ガヴリール「へ? 何って?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「ヴィーネのエッチ、淫魔」

ヴィーネ「エッチってガヴリール「こういう事」ギュッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(あっそっち側ね、そっち側)

ヴィーネ「いいわよ」

ガヴリール「ありがと……おやすみ」ギュッ

ヴィーネ「おやすみ」


――――――
――――

早朝 ラフィエル宅――


ラフィエル「すぅ……すぅ……」

ラフィエル「んっ……」モゾ

ゼルエル「……」

ラフィエル「すぅ……すぅ……」

ラフィエル「……」

ゼルエル「……」

ラフィエル「んん……」カタメパチクリ

ゼルエル「……」

ラフィエル「……」

ラフィエル「!?」ガバッ

ゼルエル「ガヴの膣内(なか)からおはよう、同志ラフィエル」ニコッ

ラフィエル「いったい何ですか!?」

ラフィエル(とても慈愛に満ちた笑顔で最大級の下品な挨拶です……)

ゼルエル「何って……私たちの挨拶だが?」

ラフィエル「『たち』って何ですか……」

ラフィエル(朝からとてもめんどくさい人が来ました)

ゼルエル「臭いとは失礼な! 我が妹、ガヴリールの膣内は天にも昇るいい匂いだ!」

ラフィエル「もうそれでいいです、顔洗わせてください」



ラフィエル宅 洗面所――


ラフィエル(あぁ、もう最悪です!)

ラフィエル(朝からなんでゼルエルさんがいるのですか!?)

ラフィエル(とても疲れますー!)

ラフィエル(しかもまだ5時30分ですよ!? 早すぎます!)

ラフィエル「……はぁ」

ラフィエル(でもここに長居しても意味はないですから、顔洗いましょう……)ジャバジャバ

ラフィエル「で、一体何の用ですか?」

ゼルエル「遅かったな、ガヴニーでもしていたのか?」

ラフィエル「何言っているんですか……」

ゼルエル「ガヴリールからの言葉攻めをおかずにしていたのか!? なかなかやるなぁ!!」

ラフィエル「まともに会話してください!」

ゼルエル「ガヴニーについてか? ガヴニーとは我が妹、ガヴリールを思いつつもラフィエル「そういうのはいいですから!」

ゼルエル「ああ! ガヴニーはいいな!!」

ラフィエル「あぁ……もう」イライラ

ラフィエル「何の要件で私の所に来たのでしょうか」イライラ

ゼルエル「私とナニをしたいだと!? 私の体はガヴリールの物だ、言わせるなよ恥ずかしい」テレッ

ラフィエル「……」

ラフィエル(殴ってもいいでしょうかね♪)イライラ

ゼルエル「で、私に言いたいことは何だ?」

ラフィエル「はぁ? じゃなかった、どのような要件でこちらに来訪したのでしょうか?」イライラ

ゼルエル「ガヴリールについて語り合うと約束したではないか!?」

ラフィエル「は?」

ゼルエル「約束したではないか!!」

ラフィエル「……」

ラフィエル「何を言っているんでしょうか? 全然分かりませんね♪」イライラ

ゼルエル「……」

ゼルエル「あっ、すまない、約束していなかったな、失敬失敬」ハッハッハ

ラフィエル「はぁ……」

ライフェル「朝食取っていないので作ります……」

ゼルエル「私はガヴリールパンツの天使の煮込みでいいぞ!」

ラフィエル「……」

ラフィエル(もう殴っちゃいそうな自分が怖いです♪)イライラ

ラフィエル「はい、一応ゼルエルさんの分も作っておきました」イライラ

ゼルエル「私はガヴリールパンツの天使の煮込みと言ったはずだ」

ラフィエル「食べましょう♪」イライラ

ゼルエル「材料がなければ我が妹、ガヴリールのパンツを使った料理だったら何でもいいぞ!」

ラフィエル「……」

ラフィエル「食え♪」ゴゴゴゴゴ

ゼルエル「う、うむ」

――――――
――――

ラフィエル「ごちそうさまでした」

ゼルエル「やっぱり味気がない! ガヴリールパンツの天使の煮込みが良かったなぁ!」

ラフィエル「文句を言わないでください♪」イライラ

ラフィエル「ちょっと電話かけますので……」


プルルルル


サターニャ『もしもしぃ……』

ラフィエル「サターニャさん、おはようごさいます♪」

サターニャ『ラフィエル、おはよー』

ラフィエル「早速ですが、例の物、まだでしょうか?」

サターニャ『今何時だと思っているのよ、まだ早いでしょ……』

ラフィエル「それもそうですね……」シュン

ゼルエル「ラフィエル、朝の最高のひと時を飾るガヴニーしようとお前が所持しているガヴリールのパンツを探したが見当たらないのだが」

サターニャ『その声ゼルエル?』

ラフィエル「はい……」

サターニャ『朝から災難ね』

ゼルエル「ラフィエル、一体どこに置いているのだ?」

ゼルエル「昨日持ち出しているのは分かっているぞ」

ラフィエル「……」

ゼルエル「何処へ隠した、言え、我が妹ガヴリールのパンツを独り占めはラフィエル「神足通」シュンッ

ゼルエル「あっ……ラフィエル……」

ゼルエル「……」

ゼルエル「……せっかく我が妹、ガヴリールで語りあおうと思って来たのに」ジュン

ゼルエル「……」

ゼルエル「……ガヴリールぅ」クチュクチュ

ガヴリール宅――


ヴィーネ「ガヴ、起きなさい! 朝ごはんができたわよ!」ユサユサ

ガヴリール「あと5時間……」ムニャムニャ

ヴィーネ「お昼になっちゃうじゃない!」

ラフィエル「……」スタ

ヴィーネ「うぉ!? ラ、ラフィおはよう、朝早くからこっちに来てどうしたの?」

ラフィエル「……」

ラフィエル「もう限界です……」ワナワナ

ヴィーネ「?」

ラフィエル「もう限界です! なんなのですか!? あれは!!」ダンダン!

ガヴリール「うぉ!? どうした!? ラフィエル!?」

ラフィエル「朝っぱらから何ですか!? 『ガヴリールの膣内からおはよう』ってなんなんですか!!」ダン!

ガブリール「へぁ!?」

ラフィエル「何ですか!! 『ガヴリールパンツの天使の煮込み』って!!!」

ガヴリール「え!?」カアア

ラフィエル「勝手に私の家に入らないでよ!!」

ラフィエル「会話!! まともにできないの?!!」

ラフィエル「あぁああぁぁぁあウザいです!! 邪魔です!! 目障りです!!!!」ダンダンダンダン!

ラフィエル「はぁ……はぁ……」

サターニャ『……何か分からないけど一旦切るわね』プツッ

ガヴリール「ラ、ラフィ……エル?」

ラフィエル「なんですか!」

ガヴリール「……ちょっと落ち着こうな?」

ラフィエル「アレ、ガヴちゃんの姉でしょ? 何とかならないの!? 何とかして!」

ガヴリール「私が行ったら襲われるよ!」

ラフィエル「もう……」

3時間後――


ガヴリール「……」

ラフィエル「……」

ヴィーネ「……」

犬「ハッハッハ」

ガヴリール「まだ来ねーのかな」

ヴィーネ「10時だから早ければ来ると……」

ラフィエル「そういえば、ガヴちゃんとヴィーネさんは昨日は一緒に泊まったのですか?」

ヴィーネ「そうよ、ガヴったら帰ろうとした私の袖をキュッと持って誘ったのよ」

ヴィーネ「可愛いところあるじゃないね」

ガヴリール「い、言うな! この淫魔!」

ラフィエル「淫魔? あら? もしかして昨晩お二方は大人の階段を上ったのでしょうかね♪」ニコニコ

ガヴリール・ヴィーネ「上ってない!」

ラフィエル「あら~」ニコニコ

サターニャ「届いたわよ!」ツクエノヒキダシカラコンニチワ

ガヴリール「うわぁ! お前どこから入ってきているんだよ!」

サターニャ「別にいいじゃない!」

サターニャ「とにかく届いたわ! ほら、ホンネ米!」

ラフィエル「これでアレをぶっ潰せ……潰せますね♪」

サターニャ「ラフィエル、怖いんだけど……」

ラフィエル「ふふっ、ワクワクしますね……本当に♪」ニコニコ

ヴィーネ「でもガヴの実家でどうやって混ぜて食べさせる気?」

ガヴ・サタ・ラフィ「……」

ガヴリール「ラフィエルとしては早く何とかしてんだよな?」

ラフィエル「ぜひ♪」

ガヴリール「……」

ガヴリール「こんな作戦でどうだ?」


――――――
――――

――――
――――――


ヴィーネ「その作戦大丈夫? すごく単純だし貴方だけがすっごく危険よ?」

ガヴリール「大丈夫だ、信じろって」

サターニャ「でもミスって何かあったら……」

ラフィエル「大丈夫です、ガヴちゃんに手を出そうものなら姉であろうが神の右腕であろうがぶっ潰しちゃいますよ……ふふっ」ニコニコ

サターニャ「ラフィエル、笑っているのに笑っていないよ……」

ガヴリール「じゃあ、準備しますかね!」

ラフィエル宅――


ゼルエル「はぁ……はぁ……」ピクンピクン

ゼルエル「朝の長期ガヴニーは最高だな!!」

ゼルエル「さて、ガヴリールを視察っと……」センリガンミ

ゼルエル「……」

ゼルエル「犬が居ない!!」クワッ

ゼルエル「これは今すぐ行かなくてはな! 神足通」シュンッ

ガヴリール宅――


ガヴリール(これで準備は整った、来るならゼルエル「ガヴリィールゥー」ダキッ

ゼルエル「我が妹ー、ガヴリィールゥー」スーハースーハー

ガヴリール「ゼ、ゼルエル姉さん! ちょっと待って!」

ゼルエル「待てない、レズセしようレズセ! 禁断の姉妹レズセだぁ!!」ワキワキ

ガヴリール(これはあらゆる意味でやばいな)

ガヴリール「はい……」

ゼルエル「ウヒョヒョ新鮮天使おまんちょ御開ちょ……」

ゼルエル「何だ皿の米粒は?」

ガヴリール「私がゼルエル姉さんを思って丹精に作った煎ったお豆だよ? た、食べてくれますか?」(天使ボイス)

ゼルエル「……」

ゼルエル「我が妹、ガヴリールのイったお豆たべりゅぅ~」ベロンチョ

ガヴリール(よし! 食らった!)

ゼルエル「ウン! 美味しいぞぉ!」ベロベロベロン

ゼルエル「」バタン

クローゼットガバッ

ヴィーネ「作戦成功したみたいね」

ラフィエル「そうですね♪」

サターニャ「あんた弓ずっと構えてたよね」

ガヴリール「しかし、この即効性、大丈夫かね……」

サターニャ「魔界通販だし大丈夫よ!」フンス

ヴィーネ「その信頼感はどこから来るのよ……」

ゼルエル「ん……う~ん、ここは……」ムクリ

ガヴリール「あっ、大丈夫? 姉さん」

ゼルエル「っガヴリール! これ以上私に近づくな!」

ガヴリール「いきなりどうした!?」

ゼルエル「私は……妹に……お前に欲情し、無意識にお前の私物を使って自慰行為をしてしまった……」

ゼルエル「このままいくと……もしかしたらお前を襲うかもしれない……」

ガヴリール(今さっき襲っていたんだがな)

ゼルエル「私はお前がどれだけ駄目になっても笑顔だけは忘れさせないよう精進してきたつもりだ……」

ゼルエル「だが、私がお前に欲情したせいで……私自らの手で……お前の笑顔を壊そうとしている」ポロポロ

ゼルエル「だから」ポロポロ

ゼルエル「私は、一から天使としての修行をし直すと同時に……家族との……縁を切るっ」ポロポロ

ガヴ・ヴィー・サタ・ラフィ「!」

ゼルエル「ガヴリール、ハニエルにも……伝えてくれ」ポロポロ

ガヴリール「ちょっと姉さん、話が飛躍しすぎだよ!」

ゼルエル「もうこれ以上私の手で傷つけさせないでくれ!」ポロポロ

ラフィエル「聞いてください、ゼルエルさん」

ゼルエル「ぅ……ひくっ……」ポロポロ

ラフィエル「ゼルエルさんが無意識の間、どのようなことをしていたのかを私たちは知っています」

ゼルエル「なら、なおしゃら!」ポロポロ

ラフィエル「なおさら……その原因を特定して解消しなくてはなりませんね」

ゼルエル「原因は私の精神的な未熟さからくる」

ガブリール「根性論かよ!」

ゼルエル「私はお前の事と思って居るからこそ!」

ラフィエル「私は原因は別にあると思うんです……『突然こうなった』というのは確かに精神的な事から来るのもあります」

ラフィエル「しかしあそこまで強烈な人格が突然表にでる、というのはいささか『外部から何かが加わった』事で発生したと私たちは推測します」

ラフィエル「そうよねガヴちゃん♪」

ガヴリール「あぁ、そうだ」キリッ

ヴィーネ(あっ、これは適当に流した顔だわ)

ガヴリール「姉さん……」

ゼルエル「ガヴリール……」

ガヴリール「姉さんはこっちに来るたび天界へ強制送還させようとしてさ」

ガヴリール「うざいと思った」

ガヴリール「でも、家族の縁を切るなんて……そんな悲しい事言うなよ」

ゼルエル「ガヴリーッ……」ポロポロ

ガヴリール「こうやってなんだかんだありながらも今皆でここにいるのは姉さんのおかげなんだからさ……」

ガヴリール「私たち、みんな姉さんから見たら半人前だけど」

ガヴリール「たまには私たちを信じてよね……」

ゼルエル「ガヴリールぅ……」ポロポロ

サターニャ「天使、しかも大天使の行く先を邪魔をするのは最高に悪魔的じゃない!」

サターニャ「そこの大天使の『家族との縁を切る』を全力で邪魔してあげるわ!」

サターニャ「ヴィネットもこの悪魔的作戦(デビルズミッション)にもちろん参加するわよね!」

ヴィーネ「ええ、もちろん!」

ゼルエル「みんな……」ポロポロ

――――――
――――


ガヴリール「ということで第二回ゼルエル対策会議を発足しまーす」

ゼルエル「第二回? 第一回があったのか?」

ガヴリール「それはいいから」

ガヴリール「そういえば、『ホンネ米』の効果ってそれぐらい続くんだ?」

サターニャ「1粒1時間よ、確か6粒食べたから6時間効果はあるわよ」

ガヴリール「なら安心だ」

ゼルエル「ガヴリールよ、「ホンネ米」とはなんだ?」

ガヴリール「姉さんを元の状態に戻すための……米」

ゼルエル「下界は私が修行していた頃よりはるかに便利になったもんだ」シミジミ

ガヴリール(魔界の物だけどこの際黙っておこう)

ヴィーネ「はい! 一つ聞いてもよろしいでしょうか!」

ガヴリール「うむ、発言権を認める」

ヴィーネ「やった♪」

ラフィエル「ヴィーネさん、ノリノリですね♪」ニコニコ

ヴィーネ「『無意識』という事は何かきっかけがあって無意識になったんだと思うのですが、何か心当たりはありますか?」

ゼルエル「きっかけ……そういえば夕飯を食べている最中だったな、意識が無くなるのは」

ラフィエル「夕飯ですか」

ゼルエル「だが、夕飯に何かあるのだったらハニエルにも影響はあると思うが」

ヴィーネ「妹さんの好き嫌いとか……」

ガヴリール「そこは私も姉さんにしっかり厳しくしつけられているからな、まず好き嫌いは無い」

ゼルエル「そうだ」エヘン

ガヴリール「でも、夕食に何かはありそうだな……たまには実家に行ってきますかねぇ」

ラフィエル「私も付いていっちゃいます♪」

天界 ガヴリール自宅


ガヴリール「ただいまー」

ハニエル「あっ、ガヴお姉ちゃん! おかえりなさい!」

ガヴリール「いい子にしていたかーハニエル」ナデナデ

ハニエル「うん! えへへー」ニコニコ

ラフィエル「お邪魔しちゃいまーす♪」

ハニエル「あっ、ラフィエルお姉ちゃん!」

ハニエル「今日はあそんでくれるよね!」ニコニコ

ラフィエル「残念ですが、今日も遊べそうにもありません、ごめんなさいね」

ハニエル「むぅ~」シュン

ガヴリール「ハニエル、昨日の夕飯とか残ってないかな?」

ハニエル「冷蔵庫のなかにあるよ!」

ガヴリール「ありがと」

ガチャ

ガヴリール「ん~? ハニエル、どれだかわかるか?」

ハニエル「えっと……これと、これと……これ!」

ガヴリール「ありがとな、ハニエル、大助かりだ」

ラフィエル「これらですか……」

ガヴリール「見た目では分からないな……」

ガヴリール「こんな時スマホとかあればなぁ……あの検問所め」

ラフィエル(ん? これは……)

ラフィエル(ん? ん? ……あっ……)

ガヴリール「そういえば……お前の所の執事、カメラを肌身離さず持っていたよな……借りれないか?」

ラフィエル「え? あ? ん? あ? え、ええ執事にね、執事、借りれますよ」

ガヴリール「じゃあ、頼めるか」

ラフィエル「ええ、では、行って参ります、神足通」シュンッ

ガブリール(?)


――――――
――――

――――
――――――


ラフィエル「ただいま戻りました、これカメラです」シュンッ

ガヴリール「サンキュー」

ガヴリール(ラフィエルの口調がいつもと違う気が……やっぱりこの食べ物から出ている毒気にやられたのか?)パシャパシャ

ラフィエル(あの野菜ってあれですよね、年始の里帰りでサターニャさんと会った時に面白そうと思って譲ってもらったあれですよね)ダラダラ

ガヴリール「ラフィエル、冷や汗がすごいぞ……やっぱりこの食べ物の中に原因があるんだな」

ラフィエル(私の場合そうですがそうではありません……早く謝らないと……)

ラフィエル「あの、ガヴちゃん……」

ガヴリール「無理をするな、今すぐこれを処分してやる」


――――――
――――

下界 ガブリール宅――


ガヴリール「ただいま」

ラフィエル(結局言えず仕舞でした)

ヴィーネ「あっ、おかえりガヴ」

サターニャ「で、原因は分かったの?」

ガヴリ-ル「特定まではできなかったが、この写真で取った中にその原因があるはず」

ガヴリール「その毒気で少しラフィエルが体調を崩した」

ヴィーネ「ラフィ、大丈夫?」

ラフィエル「え、えぇ、大丈夫……」

ラフィエル(イタイイタイ、良心に突き刺さる)

サターニャ「ん? この野菜は」

ガヴリール「このほうれん草か?」

サターニャ「……そうだわ、間違いないわね」

サターニャ「このほうれん草が原因ね」

ガヴリール・ヴィーネ「なんだって!?」

ラフィエル(ですよねー……)

サターニャ「このほうれん草みたいな野菜は『変態豹変草』ね」

サターニャ「これを食べた人は一日間食べた本人が思い描く変態像になってしまうという魔界に生えているほうれん草みたいなものよ」

サターニャ「でもなんで天界なんかに……」

ラフィエル「それは私が説明します……」

ガヴリール「ラフィエル?」

ライフェル「年始にそれぞれの実家に帰りましたよね」

ヴィーネ「えぇ、そうね」

ラフィエル「私、すごく暇だったのですよ」

ラフィエル「で、ガヴちゃんと遊んでいたときにサターニャさんから会いたいとの電話があり私とガヴちゃんと合流したのを思えていますよね」

ヴィーネ「いいなぁ……」

サターニャ「確かにあったわね……もしかして」

ラフィエル「サターニャさんにコッソリ聞いたんです……魔界に何か面白いものは無いかと」

ラフィエル「しばらくしてサターニャさんがほうれん草みたいなものを持ってきたの」

ライフェル「で、このほうれん草みたいなものの効果を聞き、これはぜひガヴちゃんに使いって試してみたいと思ったの」

ラフィエル「あの後、確かまずはガヴちゃんの家によって水分と取って帰ったのですが、そのまま冷蔵庫にしまいっぱなしに……私もそのことをすっかり忘れてしまって」

ガヴリール「で、今回それを調理し食べた姉さんが変態に豹変してしまったという事か」

ラフィエル「ごめんなさい!」ペコリ

ガヴリール・ヴィーネ・サターニャ「……」

ガヴリール「ゼルエル姉さんは今どこにいるの?」

ヴィーネ「一応、夕飯までの時間分のホンネ米を受け取って『二日分の学業を取り戻す』とか言って帰ったわ、合わなかったの?」

ガヴリール「すれ違いだな」

ガヴリール「姉さんが居なければいいよなぁ」

ガブリール「……」

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ガヴリール「頭を上げてください」(天使ボイス)

ラフィエル「はい」

ガヴリール「謝ったっても意味はないですよね」(天使ボイス)ニコニコ

サターニャ「ガヴリール?」

ガヴリール「だっていつもいじってばかりで、何が悪いのか分からないのですよね?」(天使ボイス)ニコニコ

ラフィエル「え? 私は」

ガヴリール「だからね、今からラフィエルには確りキツイお灸をすえないといけないと思うの、分かります?」(天使ボイス)ニコニコ

ヴィーネ「ガヴ?」

ガヴリール「分からなかったの、ラフィエルってば仕方がないですね、なら言い方を変えますね」(天使ボイス)ニコニコ

ガヴリール「私がね、たぁっぷり導いてあげますよ♪」(天使ボイス)ニコニコ

ラフィエル「!?」

ラフィエル「あっ、ガヴちゃん本当にごめんなさい!」

ガヴリール「何度謝っても意味は無いでのは分かっていますよ」(天使ボイス)ニコニコ

ガヴリール「あっ、ヴィーネ、サターニャ」(天使ボイス)ニコニコ

ヴィーネ「ガ、ガブ、なに?」

サターニャ「……何よ?」

ガヴリール「私が風呂場から出るまで何があっても決して風呂場を覗かないでくださいね♪」(天使ボイス)ニコニコ

ヴィーネ・サターニャ「ええ……」

ガブリール「さあ、行きましょうね」(天使ボイス)ニコニコ

ラフィエル「ごめんなさい! ごめんなさい! もう二度しませんから!! 許してください!!!」

ガヴリール「何を言っているんですか、ふふっ、おかしいですよラフィエル」(天使ボイス)ニコニコ

バタン!!

ガヴチャンホンヨモウシマセンカラ!ユルシテクダサイ!フフッナニヲイッテイルンデスカオモシロイデスネ
ゴメンナサイゴメンナサイ!ソノコトバハワルイコトヲシタジカクノアルヒトガイウコトバナノデスヨ







ラフィエル「ぎやああぁぁぁああああああああああぁぁぁあぁああ!!!!」

ヴィーネ・サターニャ「!?」

サターニャ「何か、さっきのガヴリールがめちゃくちゃ怖いんですけど……」

ヴィーネ「出会った頃の声だったわ……だけど何か決定的に違う」

1時間後――

サターニャ「あれから声すら聞こえないわね」

ヴィーネ「たぶん、結界を張っているのだと思うわ……」

ガチャ

ヴィーネ「あっ出たわよ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「なあ、サターニャ」

サターニャ「な、なによ……」

ガヴリール「確かお前はラフィエルを下僕とか弟子とか言っていたよな」

サターニャ「えぇ、何か悪い?」

ガヴリール「いや、本当の下僕を見せてやろうと思ってな……出てこい、ラフィエル」

ラフィエル「……」スタスタ

ライフェル「……はい、ただ今参上しました、天真様」

ヴィーネ・サターニャ「へ?」

ガヴリール「今から一週間サターニャの下僕となれ、ラフィエル」

ラフィエル「承知いたしました」

サターニャ「……」

ラフィエル「天真=ガヴリール=ホワイト様からの命により一週間胡桃沢=サタニキア=マクドウェル様の下僕となります、白羽=ラフィエル=エインズワースと申します、以後よろしくお願いします」ドゲザ

ヴィーネ(もはや洗脳では?)

サターニャ(ガヴリール怖い)



このラフィエルの状態は1か月つづいたとさ

おしまい

見返すと誤字脱字が多くあるなぁ
また、長々となってしまいましたが(当初は40レスで終わると…)お付き合い、ありです

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