動物園

杏「ほらみてナマケモノだよ」

杏「かわいいねぇ」

杏「え？私の方がかわいいって？」

杏「照れちゃうなぁ」

杏「そろそろお弁当にしよっか」

杏「はいあーん」

杏「どう？美味しい？」

杏「よかった」

杏「暗くなってきたね…帰ろっか？」

杏「手つないでもいい？」

杏「この子が産まれたら三人で来たいね」

杏「三人で手をつないで帰りたいなぁ」

5ヶ月後

杏「大分お腹大きくなってきたね」

杏「あっ今蹴ったかも」

杏「ほら今パパが触ってるよー」

杏「あっ、また蹴った」

杏「とっても元気だねぇ、男の子かなぁ」

杏「旦那ちゃんはどっちがいい？」

杏「女の子だったら私みたいにちっちゃくなっちゃうかもね」

杏「旦那ちゃんににるといいねぇ」

杏「名前とかどうする？」

杏「私はほしいもがいいなぁ」

杏「それはやめてくれ？」

杏「うーんじゃあ蜜柑かな」

杏「かわいいでしょ？」

杏「男の子だったら？」

杏「その時は旦那ちゃんがきめてよ」

杏「私達の子だからねぇ」

杏「きっと可愛くなるね」

3ヶ月後

杏「おかえり～」

杏「ほしいもありがとうね」

杏「もう動くのもつらくなっちゃったから」

杏「ごめんね、迷惑かけて」

杏「うん、ありがとうね」

杏「体拭いてもらっていい？」

杏「お願いね」

杏「ふぅ気持ちいい」

杏「なんか手つきがえっちぃね」

杏「ごめんね、そういうこともできなくて」

杏「さっきから謝ってばかりだね……私」

杏「そっかありがとう」ぎゅう

杏「しばらくこのままでいたいな」

出産日

杏「お腹痛い……先生よんで……」

医者「大変危険な状態です！すぐに手術室へ！」

杏「ちょっと待って……旦那ちゃん」

杏「絶対生きてこの子と三人で色んなところに行こうね」チュー

医者「行きますよ！」

手術後

医者「赤ちゃんは無事ですが……奥様の方は……」

医者「全力はつくしました……」

3年後

桃「会長が亡くなってもう3年か……」

桃「以外と早いものだな」

桃「どうだ蜜柑との生活は？」

桃「大変そうだな」

桃「お前は再婚は考えてないのか……私とか」

桃「すまん……」

蜜柑「パパー！ほしいもがないよー」

桃「ほら呼んでるぞ」

蜜柑「早く！早く！」