杏「愛されたい」モバマス短編(13)

杏病弱
杏性格超改変
杏の家、双葉家は裕福というのは公式設定だが、拡大解釈してかなりの貴族一家。そしてブラック一家
杏ちゃんとpは愛し合いません
杏は悲しませてこそ!へこましてこそ!悲恋こそ輝く!という風潮というのを打破したかったのにどうしてこうなった
文体が定まって無くね?
初スレ建て!

以上のことを踏まえてお読みください。

「――――一命は取り留めました。しかし―――――――――」

とおくで白い白衣を着たお医者様とお父様が話している。

「―――×××は!双葉の長女なんだぞ!どうにかっ―――!」

お父様が必至なぎょうそうで怒鳴っている。

「×××。おまえはなぜ生まれてきたんだ」

哀しそうな顔でお父様がたずねてくる。

「お前はこの家にはいらない。安心しろ、生きていくには困らない生活だけはさせてやる」

ひどく冷たい眼差しに既視感を感じる。

ああ、わたしはまたこのゆめをみているのか…………………

杏「…………」

白い天上が見える。どうやら、いつもの悪夢から目が覚めたようだ。


ゆっくりと意識を覚醒させていく。このまま寝てしまいたい衝動を抑えながら、ゆっくり、ゆっくりと世界に体を同期させるように自分の体を覚醒させていく。


杏「…………はぁ」

意味の無いため息を出しながら、杏の1日が始まる。

「杏ちゃん、おはよう」

杏「……………」

「……チッ」


杏は一人暮らしをしている。ただ、料理も掃除もできないので家政婦が身の回りの世話をしてくれているのだ。

杏「ごちそうさま」

「おそまつさま。今日は朝から調子が良さそうね。」

杏「……………」


「と、とりあえず食後のお薬飲んでね」

何錠もの薬を渡されて、それを1つずつ飲んでいく。

杏「ふぅ」

「それじゃ、昼ご飯と夜ご飯はいつものところにあるから。それと掃除m」

杏「朝のうちに済ませたんでしょ。来てくれたことは報告しとくから、さっさと帰っていいよ」

「~ッ!!は、はい」

バタン

杏「はぁ、だる」

そう言ってパソコンのスイッチを点ける。

杏「むぅぅ、こいつ!…固すぎだろ!!」

ゲームを広い部屋で一人している。

杏「……………はぁ、やめよ」





杏「死にたいなぁ(ボソ」




『私みたいな欠陥品。さっさとスクラップにでもなったほうがいいんだよね。どうして生きてるんだろ』

『でも死ぬのは怖い。怖い。自分のことながら臆病と言うかなんというか……』

『死ぬなら誰かに迷惑をかけないで。むしろ惜しまれつつ死んでいきたいよなぁ』


「……はあ、色々と考え込んでるとネガティブになるね、コンビニに飴でも買いに行こう」

「アリガトゴザッシター」

「うう寒い。誰だよこんな日に買い物に行こうとか言ったやつ……」スタスタ

そう愚痴りながらコンビニから出る。

寒いとは言っても早足で歩くと体調が悪くなるかもしれない。マフラーに顔を埋めて歩いていく。

『コンビニに行ったら死んだなんてさすがの杏もまっぴらごめんだよぉ』ガクブル

『あと少しで自宅につく。もう少し……』

p「あの、少しいいですか」

誰かが私に話しかけてきている。マフラーに顔を埋めたまま、視線だけそっちに移したらサラリーマン風の男がいる。

杏『セールスか何かかな。無視してさっさと帰りたいけど自宅前だから振り切りにくい。うーん』

p「アイドルになってみませんか」

杏「………は?」

p「私、シンデレラプロダクションのプロデューサーのpです。こちら名刺」

杏「あ、はい」

杏『シンデレラプロダクション……世界的に人気があるアイドルをプロデュースしてる会社……だったかな。新人プロデューサーと新人アイドルがトップアイドルになるっていう特集をテレビで見たような……』

p「で、どうかな?信用しきれないなら君が知ってるアイドルの1人くらい連れてきてもいいよ」

杏『もし、この話が本当だとして杏がアイドル?………無理無理。体のこと抜きでもそんな性格じゃない』

p「……えっと。聞いてる……かな……?」

杏『でも……でもだよ』

p「どうしよう、固まってしまった」

杏『今のような生活をしたまま、一人で死ぬよりもさ』





杏『やっぱり誰かに愛されてから死にたい』






p「えっと……アイドルになればお金もちになれるし印税生活送れるよ~(ボソ)

杏「グスングスン」

p「え。ちょっと。固まったと思ったら突然泣き出した。何これ怖い。って、ごめん!僕が悪いから泣くのやめて」

杏「あのね、杏ね」グスン


「みんなに愛されるアイドルになるよ!」

ちなみに杏の一人称って私だっけ。loli-conにとっては自分の名前呼びが一番幼くて可愛く感じてしまう。まあここで終了。

後日談ちょろっと。

「……ふぅ、やっとあの馬鹿娘が死んでくれたか」

「あいつがいるだけで、次女が引け目を感じて家督を継ぐのに差し支えがあるからな」

「あいつがアイドルになるなんて自殺行為だよ。自分でなりたくて挑戦したのか誰かにそそのかされたかは知らんが」

「感謝しないといけないな。この会社には」

最初は「だるい」とか「疲れた」はガチで病弱でさぼり癖じゃないマジなセリフじゃね?

って思って書き始めたのにどうしてこうなった。


じゃあね。くぅ~疲w

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