※PC不調が一時的に復帰。
別で書いてるのがあるけど、本日は投下余裕がないので、むかし書き溜めておいた短編SSを投下します。
むかしむかし、あるところに、サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ、ユミルという三人の少女がいました。
三人とも調査兵団に所属している、大の仲良しです。
仲良しが長じて、トロスト区のあるアパートの一室を間借りして、ルームシェアして暮らしていました。
サシャ「お腹がすきました!」ギュルルルル
ユミル「くそう、三人で暮らせばその分お金が浮くと思っていたのに………コイツの胃袋を舐めすぎていた!」グヌヌ
クリスタ「我が家のエンゲル係数が天井知らずなまでに跳ね上がっちゃってるよぉ……このままじゃ、今月のお家賃が払えないよぉ………」シクシク
しかしこのサシャ・ブラウスが意外なくせものでした。
アパートでのルームシェア入居を決める前に取り決た『食べたもの、買ったもの、家賃などについては三人のお金から支払う』という契約を逆手に取りました。
サシャはもともとお給金のほとんどを食費につぎ込む食の魔人だったのです。
そうとも知らずにルームシェア契約を結んでしまったからさあ大変。クリスタ、ユミルのお財布の中身は、サシャの喰らう肉に早変わり。
悲鳴を上げる二人を無視して、サシャはひたすらに食料を買いあさりました。
まるで、エンゲル係数を跳ね上げることに命を燃やしているかのように、金を食料に替え、そして喰らいました。
そう、彼女はとんだごくつぶしだったのです。
単純計算で、今までの三倍の量を喰らうようになったサシャの体型は、今や丸々太った豚に早変わり。
身長の割に細身だった以前のスラリとした美しさなど微塵もありません。
拳法殺しも真っ青なハート様体型となってしまったのでした。
ユミルがあまりの浪費に怒って、サシャを殴ったことがありましたが、厚い皮下脂肪に衝撃を吸収され、サシャはびくともしませんでした。
ユミル「クソッ、それはともかく、私は薪を拾ってくるよ……このままじゃ、風呂にも入れねえ」
クリスタ「う、うん。行ってらっしゃい、ユミル」
サシャ「ついでにピッツァ買ってきてください、ピィッツァ!」ホホホ、ポヨンポヨン
ユミル「死ね! 氏ねじゃなくて死ね! デブでも食ってろ! このピザ!!」
道端にタンカスをはきすてるように言い捨て、ユミルは家を出ました。
山のふもとへと向かう道の途中、市場の大通りに差し掛かる辺りで、ユミルは立ち止まりました。
露天から、気になる商品の謳い文句が聞こえてきたのです。
ユミル(なんだ?)
ユミルは耳を澄ませました。
アルミン「ミカサー、ミカサー! 腹筋女のミカサはいらんかねー!」
ミカサ「!?」
ユミル「!?」
ユミルはおどろきましたが、なぜか売られてるミカサが一番おどろいていました。
そして、そこに一人の少年が通りかかります。
エレン「おー、ミカサか。どれどれ………おおっ?! すげえ腹筋だ!!」カッチカチ
ミカサ「え、エレン! やっ、腹筋撫で上げちゃダメ!」
アルミン「はいはい、お客さん。いくらエレンでも、買ってくれる前におさわりするのはダメだよー」
エレン「いくらだ!」
アルミン「………500円!」
エレン「ひと舐め?」
アルミン「10舐め!」
エレン「やしゅい!! お買い得だな! 買った!! 5000円だ!」ペロリペロペロ
アルミン「100舐めですね、まいどありー。いつもありがとうねえ、エレン。ミカサも喜んでるよ!」
ユミルは自分の目を疑いました。
なんということでしょう。お金の受け渡しが済むやいなや、エレンはミカサの服をまくり上げ、腹筋をペロペロしはじめたではありませんか。
ミカサ「んあっ、ふっ………あ、あうっ、え、エレン、ここじゃ、やだ……せめて、ベッド、ベッドで………ふぁあああん/////」
エレン「はぁはぁ、ペロペロペロンチョペロリンチョ………」ピチャピチャ
しばらくその様子をジッと見ていたユミルでしたが、やおら立ち上がり、心の中で叫び声を上げました。
ユミル(これだ! これだったんだ!!)
なにが「これだ!」なのかはよく分かりませんが、とにかくなにかをひらめいたようです。
ユミルは薪拾いも忘れて、急いで家まで帰りました。
そして、一時間後。
山のふもとへと続く大通り、市場の端っこで、ユミルは声を張り上げていました。
ユミル「えー、天使ー、天使クリスタはいらんかねー」
クリスタ「!?」
クリスタの顔面は蒼白でした。
なんと、ユミルはクリスタを売ることにしたのです。
なぜサシャではないのかは明白です。変貌してしまったサシャの、まるで縛る前のボンレスハムのような体型を考えれば理解可能ではあります。
が、それにしたところで愛するクリスタを売りに出すなど正気の沙汰ではありません。
ユミルは思い人が乱暴に辱められることに性的興奮を覚える類の変態で、毎晩のようにクリスタがゴリラに犯される妄想でフィーバーしていましたが、クリスタを売り払うことの真意とは無関係で、その真相は謎に包まれています。
R-18のPCゲームの登場人物が全員18歳以上であることの次に謎でした。
良く通る透き通った声を上げるユミルの前に、一人の少年が立ち止まりました。
ベルトルト「へぇ、クリスタが売ってるのかい。品質は?」
ユミル「ぴっかぴかの新品処女ですよー。清潔で清楚で温和で笑顔の大天使クリスタだ! まだ下のおけけも生えてない極上品です」
ベルトルト「ライナーの大好物じゃないか! お土産でもって帰ろうかな! いくら!?」
クリスタ「!?」
ユミル「………1万円!」
ベルトルト「何単位当たり?」
ユミル「1分!」
ベルトルト「どこまでやっていい? 前後責め可?」
ユミル「殺さなければどこまでもOK、好き放題。YOUやっちゃいなよ」
ベルトルト「わーいやったー! ライナー喜ぶぞ!」ニコッ
クリスタ(狂ってる、狂ってるよぉ………)
ユミル「んで? いくら払うんだ」
ベルトルト「はい、1000万円!」ドンッ
クリスタ「!!!?!?」ビクッ
ユミル「うひょー、羽振りがいいな、ベルトルさん!」
ベルトルト「博打で勝っただけさ。あぶく銭だよ(本当は壁ぶっ壊して逃げる時に盗んだ金目のものをサバいて得た金だけどね)」
ユミル「えーっと、1000万円ってことは1000分………約17時間か。今昼だから、明日の朝には返却な」
ベルトルト「うん。あ、クリスタ? 僕は口で良いから。後ろはライナーのために取っておかなきゃね!」
クリスタ「アワ、アワワワワ………」ガタガタ
窮鼠猫を噛むの格言に倣い、この時、クリスタの精神は極限にまで追い込まれていました。
その精神への過度なストレスは、クリスタの内に秘められていたとある力を覚醒させます。
それは『己の肉体を100パーセントコントロールする』こと――――そして、穢れを知らぬその肉体はすでに現人神ならぬ、現人天使の領域にまで到達していたのです。
ミカサが持つ能力と同質、いやそれ以上の能力を、クリスタも備えるに至りました。そう、
クリスタ(このまま犯られて、たまるか!!)
クリスタの背中に純白の羽が生える。そう、クリスタは羽根属性を持っていたのです。
クリスタの目覚めた天使パワーが、今炸裂する。
クリスタ「えいやーーーっ!」
ユミル「!?」
ベルトルト「!?」
クリスタが動くやいなや、あっという間にユミルに押さえ込まれていた状況から抜け出し、逆にユミルを羽交い絞めにして、縄で拘束しました。
そう、つまり立場は逆転したのです。
クリスタ「えー、ユミルー、ユミルはいらんかねー」
ユミル「!?」
ベルトルト「!!」
そう、このSSはベルユミ展開だったのです。
クリスタ「ベルトルト、いくら出す? 1分あたり!」
ベルトルト「品質は?」
クリスタ「がばがばユルユルの中古品だよ。口も悪いし、テクは平凡以下だし、毛もボーボーだし臭いし」
ユミル「えっ!?」
ユミルはぴっかぴかの処女であった。
男性経験はおろか、オナニーで指さえ入れたことがないユミルにはあずかり知らぬことだが、メタ的視点からすればキッツキツでザラザラの吸いつくような極上名器である。
見た目も美しく、産毛もまだ生えていない。
毎晩クリスタのオカズで弄り回しているにも拘らず、薄い桜色の縦筋なのが密かな自慢だった。
テクに関しては、男とヤッたことがないから、そもそも上手い下手が分からない。
ベルトルト「うーん、中古なら………100円!」
ユミルはキレました。
ユミル「はぁ!? て、テメーふざけんなベルトルさん! そんなワンコインでこの私とヤろうとか、せめて500の方のワンコインd」
クリスタ「もっと安くできるよ?」ニコッ
ユミル「」
ユミルは生まれて初めて、クリスタの微笑みが悪魔に見えました。
ベルトルト「うーん、じゃあ50円!」
クリスタ「まだまだー」
ベルトルト「10円!」
クリスタ「MOTTO! MOTTO!」
ベルトルト「5円!」
あくまでワンコインにこだわるベルトルトでしたが、さすがに5円はないだろーと思った矢先、天使が微笑みました。
クリスタ「ベルトルトって遠慮しすぎだよぉ」
その微笑みは、ベルトルトにも悪魔の笑みにしか見えませんでした。
ベルトルト「い、1円!」
クリスタ「もう一声♪」
ベルトルト「じゃあ50銭」
ユミル「~~~~~~ッ、ッッッ~~~~~!?」
ユミルは恐怖していた。
見よ、今自らの貞操の価値が、見る見るうちに最安値の記録を更新していくこの地獄絵図を。
逆オークション形式なのだから当たり前といえば当たり前ですが、いくらなんでも酷い値下がりでした。
既に1円を切っているのです。1円以下の処女! そんなことがあってもいいのでしょうか!
それが許される。ここトロスト区では許される。この世界は、その残酷を許容します。
この世界は、美しくも残酷な世界なのです。
見る見るうちにユミルの顔が青ざめていきます。
いつも勝気で生意気そうな瞳には、大粒の涙が浮かび、恐怖から歯をカチカチと打ち鳴らしていました。
こんなに恐ろしいことは、ユミルの人生の中でも初めてのことでした。
そして、オークションはとうとう終結を迎えます。
クリスタ「うん、それじゃあ決まり! それでいいよ!」
はたして、自分はいくらで買われたのだろうか。僅かに残った意識の切れ端で、ユミルはその声を聴きました。
ベルトルト「はい、じゃあ代金の52560円ね」
ユミルは少しほっとした。ソープで言えばやや高級程度の値段で落札されていることに。
しかしその認識はもちろん、泡沫の夢のごとく儚く散る幻想でした。
クリスタ「1分1厘だから、52560000分。つまり100年だね! まいどあり!」
ベルトルト「やしゅい! わーい! クリスタは天使さまやーーー!」
100年である。
己の人生が買い取られたことを悟った時、ユミルは、ゆっくりと意識を手放した。
………
……
…
そしてお金持ちのベルトルトと買われたユミルは結婚し、幸せな人生を送ったのでした。
ベルトルト「君はずっと僕のものだよ。絶対に離さない。ずっとずっと、一緒だ」
ユミル「ど、どうしてこうなった………(まぁ、いいか。ベルトルさん、結構タイプだし)」ブツブツ
同期のエレン、ミカサ、アルミンも二人の結婚を祝福しました。
一方、ユミルを売り払ったクリスタは、発現した肉体を100パーセントコントロールする術に加え、天使パワーによって空も飛べる存在となった。
その戦闘能力はミカサはおろか、人類最強の兵士長たるリヴァイをも凌ぎ、壁外遠征の度に大戦果を上げ、報酬も昇給も出世も思いのままでした。
肉弾戦車と化したサシャはおろか、それが仮に十人いても養えるほどの財力を、クリスタはその手中に収めるのでした。
サシャは体重の十倍化に伴い、立体機動装置の適正が0になったため、クリスタ家で家事手伝いを行っている。
美味しい料理を出すことに妥協しないサシャであるから、その仕事は完璧。仕事が終わって帰ってきたクリスタをおいしい料理でもてなす、一流の主婦となっていた。洗濯、掃除も無難にこなす!
そんなこんなで、みんな幸せになったように思えましたが………。
対人格闘訓練時にクリスタとペアを組んだライナーは、帰らぬ人となりました。
誰に憚ることなく、訓練中の事故でクリスタの微にして美を兼ね備えたオパイを鷲掴みとするために突進したところ、見事な踵落としでカウンターを喰らいました。
その当たり所が悪かったのか、ライナーはそのまま意識不明の重体となり、翌朝死亡しました。
ベルトルト「うわああああん、らいなぁぁああああ!」
アニ「わぁああああん、らい兄が、らい兄がぁああ……」
どこか幸せそうな顔で死んでるライナーに縋り、アニは泣きじゃくっていました。
そんなアニに近づき、優しく抱きしめる少年がいました。
エレン・イェーガー。主人公です。
エレン「泣くな、アニ。お前さえよければ俺の生涯の肉便器にしてやってもいいぞ……いや、なれ!」
この言葉が決め手となり、アニはエレンの肉便器となりました。
ミカサとの関係が心配でしたが、そこはそれ、ミカサは正妻として敬い、アニ自身は身の程を弁えた便器としての扱いを受け入れたため、関係はおおむね良好です。
この二年後、この二人の立場が逆転することになるが、ミカサは夢にも思っておらず、アニは密かにほくそ笑んだ。
ベルトルト「うわぁ、すごいよユミルの! すごく狭いのに、僕の超大型を根元まで呑みこんで」
ユミル「う、ぎ、ぎ、ぎぎ」
ベルトルト「しかも、抜こうとすると纏わりついてきて……あはは、ユミルのま○こ、まくれちゃうねっ」
ユミル「ふ、う、ああっ、ああああああ!!」
ベルトルト「しかも奥の方がザラッザラでさ、痛いくらい気持ちいいよ。あ、あっ、出る、コレ、出る、からっ!」
ユミル「い、いやあああ、な、中はっ! 膣内は、駄目っ! まだ、赤ちゃん、欲しくないよぉっ!」
ベルトルト「遅いよ、もう出ちゃってるし………あ、あー、きもちー。元気な子、産んでね?」
ユミル「うわぁ………う、うそ。うわ、うわああああああああああああ!!」
こうして愛し合った二人の間には、十人以上の子供が生まれ、皆両親の愛情を受けてすくすくと成長していくのでした。
めでたし、めでたし。
~完~
~おまけ~
サシャ「み、皆さん………教官の食糧庫から」
サシャ「ヤク盗ってきましたぁ………」ウヒヒヒ
エレン「」
サシャ「あ、あとで、静脈に注射するんです………コナの方は、は、鼻から吸引して、う、ウヘ、ウヘヘヘヘ」ヘヘヘ
コニー「で、でかしたぞシャブ女………お、おれにもわけろよ。へ、へへへ………」ウヘヘ
サムエル「だ、だめだ。もう我慢できねえ………い、今よこせっ………今っ………」ハァハァ
ミリウス「お、おれも打つ! いつ打つの? 今でしょ!!」クヒヒヒヒ
トーマス「ヒィーハァー!!」←アッパー系
ミーナ「あー、うー………くひっ、あー………」←ダウン系
エレン(―――――負ける。人類の反撃はここまでだ)
超大型巨人(これもうほっといても勝手に全滅するんじゃないかな)モノカゲチラリ
~完~
このSSまとめへのコメント
ツマンネ