伊織「ちょっと!これ果汁100%のオレンジジュースじゃないわよ!」 (18)

P「う……そ、そんなわけ無いだろ」

伊織「いや、この味は果汁97%じゃないの!」

P「なんで正確な数字が分かるんだよ!?」

伊織「このスーパーアイドルの伊織ちゃんを舐めないで欲しいわね」

P「(いや、それにしたって凄すぎだろ)」

伊織「次は100%のを頼むわよ」

P「わ、分かったよ」

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次のレッスン終わった時

伊織「ふぅ、今日も疲れたわ」

やよい「伊織ちゃんたくさん頑張ったもんね」

伊織「やよいだって頑張ってたじゃないの」

P「おーい、差し入れだぞー」

伊織「ありがと」

やよい「わぁ!有難うございます!」

伊織「……」チュー

伊織「……ちょっとアンタ」

P「へ?」

伊織「これ78.3%のオレンジジュースじゃない!」

P「だからなんで正確な数字が分かるんだよ!」

やよい「伊織ちゃん凄いです!!」

伊織「次100%のじゃなかったら承知しないんだからね!」

P「お、おう」

P「(コイツは一体何者なんだ)」

P「皆帰ったか……ふぅ」

小鳥「お疲れ様です」

P「すみません音無さん」

小鳥「はい?」

P「伊織ってぶっちゃけ何者なんですか」

小鳥「え、えっと……言ってる意味が良く分からないんですけど……」

P「アイツ、果汁100%かそうじゃないか見分けられるんですよ」

小鳥「それは、結構ありえる話では?」

P「いや、さらにアイツ、その飲んだオレンジジュースが何%かも分かってしまうんですよ」

小鳥「……にわかに信じられない話です」

P「まぁ、明日見てて下さい」

次の日

P「おはよう伊織」

伊織「おはよう」

P「昨日実家からオレンジジュースが送られてきたんだ、飲んでくれ」スッ

伊織「あ、ありがと……」

P「……」

小鳥「……」ゴクリ

伊織「な、何よ……飲みにくいじゃない」

P「あ、あぁスマン」

伊織「ったく……」チュー

伊織「っ!!」

伊織「ちょっとアンタ!」

P「な、何だ?」

伊織「これ64%じゃない!」

P「へ?あれ?おかしいなぁ」

小鳥「(こ、これは……)」

伊織帰宅後

P「ほら、見たでしょう」

小鳥「た、確かに言い当てては居ましたけど……当てずっぽで言ってるかもしれませんよ」

P「いやいや、後でパッケージ確認したんですけど、64%でした」

小鳥「なるほど……」

高木「ハッハッハ、君ィ!」

P「し、社長!?」

高木「水瀬君のこの当てっぷり、何かに活用は出来ないものか……そう、例えば五つ用意したオレンジジュースがそれぞれ何%か言い当てるとか」

P「な、なるほど!」

P「次の企画で出してみましょう!!」

小鳥「いや、伊織ちゃんの断りも無しにそれはあんまりなのでは?」

高木「ハッハッハ」

P「これは行けそうだ!」

小鳥「……少しは話を聞いてくださいよ」

小鳥「ちなみに、濃縮ですか?」

P「原液に決まってるでしょう、濃縮なんて飲ませたら処刑確定ですよ」

小鳥「濃縮と原液の違いが分からないんですけど」

P「まぁ、あの伊織ですからね、それくらいの区別をつけるのは簡単でしょう」

P「それに、俺だってもう区別できるくらいですから」

高木「君ィ、このオレンジジュースを飲んでみたまえ」

P「へ?ありがとうございます」チュー

P「……果汁100%の原液ですねっ!」

高木「果汁0.5の濃縮だ」

P「……」

小鳥「ダメダメじゃないですか」

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