蒸かした芋が食べたいなぁ

ことり「ことり……蒸かしたお芋が食べたいの」

海未「お、お芋……？」

ことり「海未ちゃん、おねがぁい……」
ｳﾙｳﾙ

海未「何を言うかと思えば……そんなことならお安い御用ですよ」

ことり「ホント！？」

海未「はい、すぐ準備するので少し待っていてください」

ことり「わぁ～い！ 海未ちゃん大好き！！」
ｷﾞｭｯ

海未「で、ですからくっつきすぎです！！////」

ことり「えへへ、ごめんなさ～い」

海未「後はこのまま少し時間をおけば完成です」
ｸﾞﾂｸﾞﾂ

ことり「すご～い！ もう出来るんだ～」

海未「簡単なものなので。 ことりはこういったものは作ったりしないのですか？」

ことり「う～ん……ことりはお菓子とかならよく作るんだけど、和食はよくわかんないかなぁ」

海未「今度、時間がある時にでも教えてあげますよ」

ことり「うん！ おねがいします」

海未「そろそろ良い具合です、冷めないうちに召し上がってください」
ﾎｸﾎｸ

ことり「わぁ～おいしそ～！ いただきます！」

海未「ふふっ」

ことり「はふはふっ……熱っ……！」

海未「火傷しないように気を付けてください」

ことり「はぁ～い」

ことり「ごちそうさまでした～」

海未「お粗末様でした」

ことり「海未ちゃんってお料理も上手なんだね～！ 何でもできて羨ましいよ～」

海未「そんなことありませんよ、私はまだまだ半人前です」

ことり「そうかなぁ～？ ことりより運動も勉強もできるし、歌やダンスだって」

海未「褒めても何もでませんよ？ ふふっ」

ことり「ねぇ、海未ちゃん……」

海未「はい？」

ことり「ことりね、もう一つ海未ちゃんにお願いしたいことあるんだ」

海未「別に構いませんが」

ことり「ありがと、海未ちゃん！ ことり……>>23」

kskst

ことり「ことり……海未ちゃんと握手したいなぁ」

海未「握手……ですか？」

ことり「だめかなぁ……？」
ｳﾙｳﾙ

海未「駄目なわけないでしょう？ 握手くらいならいつでも」

ことり「ほんと……？ 海未ちゃんは優しいね」

海未「大袈裟ですよ、ことり」

ことり「じゃあ手出して？」

海未「はい」

ことり「……」
ｼﾞｰｯ

海未「ど、どうかしましたか？ 私の手、何かおかしいですか？」

ことり「ううん！ 綺麗な手だなぁって」

海未「そうでしょうか？ 普段、竹刀や弓を握っているのでそんなことないかと……」

ことり「海未ちゃんの手、綺麗だよ！」

海未「……っ////」

ことり「握るね？ いい？」

海未「は、はい……」

ことり「えへへ」
ﾆｷﾞｯ

海未「……な、何だか恥ずかしいです////」

ことり「海未ちゃんの手、温か～い！ 」

海未「こ、ことりの手の方が……////」

ことり「海未ちゃん、顔赤いよ？」

海未「な、何でもありません！//// ほら、もういいでしょう？」

ことり「うん、ありがと！ 海未ちゃん」

ことり「こうして二人きりになるのって久しぶりだよね？」

海未「そうですね、大概は穂乃果がいますし」

ことり「ことりね……いつも穂乃果ちゃんが羨ましいって思ってたの」

海未「どうしてですか？」

ことり「だって海未ちゃんにわがまま聞いてもらってるんだもん」

海未「まぁ穂乃果ですから仕方ないかと……」

ことり「だから今日はことりが海未ちゃんにわがまま言っていい日にします！」

海未「え？」

ことり「だめぇ……？」

海未「そ、そんなことはないですが」

ことり「わぁ～い！」

ことり「どんなわがまま言おうかなぁ～？」

海未「今日だけですよ？ ふふっ」

ことり「うんっ！」

海未「あまり無茶なのは駄目ですからね」

ことり「う～ん……う～ん……」

海未「……思い付かないのなら無理に言わなくても」

ことり「そうだ！ 海未ちゃん！」

海未「は、はい」

ことり「>>44」

ぎゅってして

ことり「海未ちゃん……ことりのこと、ぎゅってして」

海未「え？ ぎゅ……ぎゅっ……！？」

ことり「だめ……？」

海未「だ、駄目……ですよ……そんなこと……////」

ことり「海未ちゃん……おねがぁい……」
ｳﾙｳﾙ

海未「うっ……わ、わかりました」

ことり「ありがと、海未ちゃん」

海未「……ことりはずるいです」

ことり「いつでもいいよ？」

海未「は、はい……////」

ことり「……海未ちゃん？」

海未「ま、待ってください！ まだ心の準備が……////」

ことり「そんなに身構えなくていいのに」

海未「こ、ことりは恥ずかしくないのですか？」

ことり「どうして？」

海未「はぅ……////」

ことり「海未ちゃんかわいい！」

海未「で、では……いきます！！」

ことり「うん」

海未「し、失礼……します////」
ｷﾞｭｯ

ことり「ふぁ……」

海未「こ、こここ……こんな感じでいいのですか……？////」

ことり「もっと強くおねがい」

海未「つ、強く！？ こ……このくらいでしょうか……////」
ｷﾞｭｯ

ことり「ふわぁ……//// うん、身体全体に海未ちゃんの温もりが伝わってくるよ」

海未「は、恥ずかしいこと言わないでください！！//// もう……いいですよね……？」

ことり「まだだ～め」

海未「こ、ことり……意地悪しないでください」

ことり「えへへ、ホントにもうちょっとだけ……おねがい」

海未「わかりました……////」
ｷﾞｭｯ

ことり「ふぁ……海未ちゃん……////」

ことり「海未ちゃん髪長くて綺麗だから、この時間でもシャンプーの良い匂いがする」

海未「ことりからは甘い香りがします……////」
ｷﾞｭｯ

ことり「えへへ……もういいよ、海未ちゃん」

海未「はい……恥ずかしかったです。 もうこれっきりですよ？」

ことり「どうかなぁ～？」

海未「もう！」

ことり「じゃあ次のお願いは～」

海未「まだあるのですか！？」

ことり「うん！ だって今日のことりは海未ちゃんのお嫁さんだもん！」

海未「わ、わかりました……それで次は何ですか？」

ことり「>>63」

一緒にクッキー作ろう

ことり「一緒にクッキー作ろ？」

海未「洋菓子はあまり心得がないので不安ですが……」

ことり「ことりが教えてあげる！ クッキーは簡単だから」

海未「はい、お願いします」

ことり「じゃあまずは～、ボールに卵と砂糖を入れて」

海未「はい」
ｶﾊﾟｯ

ことり「それを混ぜ合わせるの」

海未「こうですね」
ｼｬｶｼｬｶ

ことり「あ、だめだよ～！ 海未ちゃん」

海未「え？ 何か私、間違えましたか？」

ことり「混ぜる時はちゃんと、おいしくなぁ～れ、おいしくなぁ～れってしなきゃ」

海未「え？」

ことり「はい、やってみて？」

海未「……は、はい。 お、おいしくなぁれ……////」
ｼｬｶｼｬｶ

ことり「もっと愛情込めないと。はい、もう一回」

海未「お、おいしくなぁれ！！」

ことり「うん！ その調子で」

海未「おいしくなぁれ！！ おいしくなぁれ！！」
ｼｬｶｼｬｶ

ことり「そのくらいでいいよ、次は薄力粉と混ぜ合わせます！」

海未「これですね」

ことり「さっきみたいに張り切っていこー」

海未「おいしくなぁれ！！ おいしくなぁれ！！」
ｺﾈｺﾈｺﾈ

ことり「じゃあ後は型に移して焼きま～す！」

海未「出来上がりが楽しみです」
ﾜｸﾜｸ