クリスタ(今日から私の兵士としての生活が始まるわけだけど、うまくやっていけるかなぁ…)
クリスタ(すごく不安だなぁ...知ってる人いないし心細い...)
クリスタ(でも...周りもみんなそんな感じみたいね)
クリスタ(兵士志願者だから怖そうな人ばかりかと思ってたけどみんな普通の子みたいでよかった...)
クリスタ(お友達...できるといいなぁ)
キース「貴様ら!私が教官のキースだ!」
クリスタ「...!!」ビクッ
キース「今から通過儀礼を始める!!」
クリスタ(あの人が教官!? 体が大きいし...声も大きい...目付き鋭いし...髪もない...うぅ怖いよぉ...)
キース「貴様は何者だ!」
ミーナ「トロスト区出身、ミーナ=カロライナです!!」
クリスタ(あの子ミーナっていうんだ...なんかかわいいし優しそうな子だなぁ)
クリスタ(あとで話しかけてみようかな...もしかしたら友達になってくれるかも...)
キース「違うぞ、貴様は豚小屋出身家畜以下だ!!」
ミーナ「はぁん、わ、私は豚小屋出身で家畜以下の雌豚肉奴隷ですぅ!!」ハァハァ
クリスタ「え...!?」
キース「...」
クリスタ(なんか肉...奴隷とかって...聞き違いかな...)
キース「貴様...何しにここに来た?」
ミーナ「はっ!私は根っからのマゾヒストの変態雌豚でして、厳しい訓練とか教官からのきっついお仕置きとかに憧れて来ました!!」ハァハァ
キース「...」
ミーナ「それから上官命令で無理矢理犯されたりとか性欲旺盛な同期の男達に一晩中マワされたりしてみたいですぅ!」ハァハァ
クリスタ(ファッキンビッチ...)
キース「貴様ふざけているのか!」
ミーナ「あぁん、もっと罵ってください!蔑んで辱しめてください!具体的には、裸にひんむいておさげを掴んで引きずり回して晒し者にして下さいぃ」ハァハァ
キース「貴様、今から死ぬ寸前まで走り続けろ。夕食は抜きだ」
ミーナ「ありがとうございますぅ」ハァハァ
クリスタ(ビッチっていうよりは重度の変態みたいね...)
クリスタ(ま、まあ中には変わった子もいるよね...)
クリスタ(次は男の子だ...なんか女の子みたいでかわいい子だなぁ)
クリスタ(あとで話しかけてみようかなぁ。友達になれるかも...)
キース「貴様は何者だ!」
アルミン「...」
キース「貴様は何者だときいている!!」
アルミン「...あん?」
アルミン「なんだぁあんた?人に名前をたずねんならまず自分の名前をなの、なのるのが先だろがぁ!」
アルミン「あんたに足りないものがふたつあるら。わかるかん?それは社会常識と髪の毛と」
アルミン「あと...あとなんだっけ?あっふたつでいいのか、みゃはははは!!」バンバン
クリスタ「...」
キース「貴様...酔っているのか?」
アルミン「あん?だったらなんだっていうんだよ!っていうか、っていうか、っていうかね....っていうか酔ってないしね...死ね!!」
アルミン「それにらよ!もし仮にあたしが酔ってるとしてもね...まあ5億万歩ゆずってね...酔ってるとしてもだ」
アルミン「あたしには酔っぱらう権利があるんら!」ドヤ
アルミン「あたしには酔っぱらう権利がある!」ドヤ
クリスタ(なんで二回言ったの...)
アルミン「なぜならば、お酒と言うのは神様がお作りになさられたひっく、失礼、ものであって神様はこう言っている」
アルミン「子供たちよいつでもどこでも好きなだけ飲みなさい、とね。ありがとうございますジーザスクライスト」
キース「もういい貴様も死ぬまで走ってこい!これは上官命令だ!」
アルミン「はっ!ご命令どおりあの雌豚娘の尻を追いかけまわすことにいたしますら!うぅ...ぎもぢわる」オロロロロロ
クリスタ(いろいろ汚い...)
クリスタ(訓練兵に志願する人って変わった人が多いのかな...まあ私もワケありだし...)
クリスタ(でも...きっとたまたま変わった子が二人続いちゃっただけだよね)
クリスタ(そう信じたい...)
キース「貴様は何者だ!」
トーマス「トロスト区出身トーマス=ワグナーで
キース「声が小さい!!」
トーマス「トロスト区出身トーマ
キース「声が小さい!!」
クリスタ(うわぁ...あの子かわいそう...)
トーマス「トロ
キース「声が小さい!!」
トーマス「...」
キース「どうした貴様?この程度で怯むようでは到底一人前の兵士になど
トーマス「ポッポオオオオオオオオオオwww」
キース(ちょっとやりすぎたか...)
キース「もう一度聞こう、貴様は何者だ?」
トーマス「僕は機関車のトーマス!走る速さなら誰にも負けないよ!」
キース「そうか、死ぬまで走れ」
トーマス「ポッポッポオオオオオオオオwww」シュッシュッシュッ
クリスタ(友達を作るのは諦めよう...)
クリスタ(3人連続でこんな感じとなると、たまたまとはいえないかな...)
クリスタ(てことは私は今、100人以上のアレな人達に囲まれているという状況...)
クリスタ(死にたい...)
キース「貴様は何者だ!」
ジャン「トロスト区出身、ジャン=キルシュタインです」
キース「貴様は何をしにここへ来た!」
ジャン「巨人どもからか弱き人々を守れるような立派な兵士になるためです!」
クリスタ「えっ!?」
キース「えっ!?」
ジャン「えっ!?」
ジャン(なんかおかしな事言っちまったか...?)
キース(模範回答など久々に聞いたので逆に驚いてしまった...)
キース(だが、模範回答を答えたやつを理不尽に恫喝することこそがこの通過儀礼での私の仕事)
キース「それは結構なことだ。貴様は訓練を終えたらさっそく壁外調査の任務についてもらおう。一人でな」
ジャン「はっ!人類の未来のためにこの身を捧げることができるなら本望であります!」
キース(ぐぬぬ...)
キース「ふんっ」ゴンッ
ジャン「がっ」グラッ
キース「死ぬ寸前まで走れ!それから飯抜きだ!」
ジャン「はっ!(理不尽だ...)」
クリスタ(ジャン=キルシュタイン...)
クリスタ(前の三人と違っておかしなところは何もなかった...)
クリスタ(それどころか態度も立派だし高い志を持った君子のようにみえた)
クリスタ(けど...うわべはまともに見えても心の中には深い闇があるかもしれない)
クリスタ(きっとそうだ!実は女の子の黒髪を食べるのが趣味とかに違いないわ!)
クリスタ(...)
クリスタ(私ちょっと人間不信になってるのかも...人を疑ったりするのはよくないよね...)
クリスタ(ジャンは本当にいい人なんだよ。そう、ここにいるみんながおかしな人だなんて私の勝手な思い込み)
クリスタ(私ってなんて馬鹿なんだろ...これから一緒に訓練する仲間をおかしな人達扱いするなんて...)
クリスタ(でもよかった。なんだかこれからの3年間が楽しみになってきたなぁ)
キース「貴様は何者だ!」
コニー「ぼくは、こにーです」
キース「名字は何だ!そんなことも答えられんのか!」
コニー「えーとね、えーと...すぷるんがー...たぶん」
クリスタ「...」
キース「貴様はスプリンガーだ」
コニー「なんでしってるの!?」
コニー「おじさんはかあちゃんのともだちだから?」
キース「名簿がある。貴様
コニー「そうだ...かあちゃんはどこ?かあちゃん!かあちゃん!」
クリスタ(声としゃべりかたがかわいいなぁ)
クリスタ(私より身長が高いこととかを気にしなければ...)
コニー「かあちゃん!かあちゃん!どこー!」
キース「貴様...いや、ぼくはおうちに帰ったほうがいいんじゃないか?お母さんも心配してるだろう。どこに住んでいるの?」
コニー「こにーんちです」
キース「コニー君のおうちはどこにあるのかな?」
コニー「えっと...おうまさんがたくさんいて...それからきもたくさんあるところ」
コニー「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
キース「貴様...」
クリスタ「きゃああああああ!?」
クリスタ(嘘...どうなっているの...)ドクンドクン
キース「おい貴様...何をやっている?」
コニー「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃ!」
キース「貴様だ貴様に言ってるんだ!何者なんだ貴様は!」
サシャ「...っ!?」ビクッ
サシャ「ウォールローゼ南区ダウパー村出身、サシャ=ブラウスです」ビシッ
キース「サシャ=ブラウス、貴様が右手に持っているのは何だ?」
サシャ「蒸かしたイガグリです!頃合いだったのでつい」
クリスタ(イガ...グリ...?)
キース「貴様...なぜ今スプリンガーの頭をかじり始めた?」
サシャ「スプリンガーの頭...?あっ、このへんではイガグリのことそう言うんですか?私田舎出身なもので」
サシャ「イガグリもといスプリンガーの頭が覚めてしまってはもとも子もないと判断しました!」
キース「わからないな...それより貴様、なぜ衣服を着ていない...?」
クリスタ(私の頭がおかしくなったのかと思ったけど、やっぱりあのサシャって子...裸だよね...)
サシャ「それはなにゆえ人は衣服を着るのか、という話でしょうか?」
キース(なにがなんだかわからん...)
クリスタ(一体何が起きているの...死にたい...)
サシャ(なぜ私は今詰問されているさしゃ?わかんない...あーいらいらするさしゃ)
コニー「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃ!」
キース「かじるのをやめろ!サシャ=ブラウス!」
サシャ(なぜまた怒られたさしゃ...?私のイガグリなのに...)
サシャ(はっ!わかったさしゃ!なーんだそういうことか)
サシャ「ふんっ!ぐぐぐ!」
コニー「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!」ミチミチ
サシャ「半分どうぞ」スッ
キース「半...分...?」
コニー(1/4)「」
クリスタ(もういやだ...)
キース「サシャ=ブラウス、貴様も死ぬまで走れ。だがその前に衣服を
マルコ「いやー今まで老若男女数千人の裸体をのぞいてきた僕だけど、こんなに美しい女の子の裸をみたのは初めてだよでゅふふ」シコシコ
キース「...」
サシャ「おいし...」カジカジ
コニー(3/4)「」ガリッガリッ
クリスタ(死にたい...)
マルコ「スレンダーでしなやかな健康的肉体美と、うなじから腰にかけての女性特有の曲線美とのコントラストがあまりにもいやらしいよでゅふふ」シコシコ
キース「...」(絶句)
マルコ「裸とはいえまだ後ろ姿を見ただけなのに僕のおち○ぽはもはや制御不能な状況に陥っている」シコシコ
クリスタ(気持ち悪すぎて吐きそう...)
マルコ「これはひとえにサシャたんのせ、い、だ、ぞでゅふふ。うん、これはもう責任とってもらうしかないね。子作りするしかないね」シコシコ
サシャ(なんか話しかけてるやつがいるけど、イガグリをとられる前に食べちゃわないと)ガリガリ
コニー(3/4)「ヤ...メ...」
マルコ「ではまずサシャたんのかわいいア○ルを味見させていただきますかじゅるっ」ペロッシコシコ
サシャ「ひっ...!?」ビクッ
サシャ(なっなに!?突然なんなのさしゃ!?あっ、だめ...おしりの穴が...)
サシャ「らっせいッッ!!」ブッーーーーーー
マルコ「ぎゃあああああああ!!鼻があああああ!!」ドピュッ
クリスタ(くさい...汚い...)
サシャ「す、すみませんみなさん...」
キース「サシャ=ブラウス、貴様はまず女子寮に戻って服を着てこい」
サシャ「はいっ!」タッタッタ カジカジ
コニー(3/4)「タス...ケ...」ガリガリ
キース「ここに気絶している精液まみれの汚物(マルコ)は医務室まで運んでやれライナー」
ライナー「えっ...!?」
クリスタ(他の人に気とられていたら次はもう私の番だ。どうしよう...)ビクビク
クリスタ(何言われるんだろ。ちゃんと答えられるかな...)
クリスタ(まずは出身地と名前を...出身地!?ど、ど、どうしよう!なんて答えるか考えてなかった!)
クリスタ(早く考えないと!だめ頭が真っ白に...あっもう教官がこっちに来てる...もうだめだ...)ギュッ
キース「...」ジロッ
キース「貴様は何者だ!」
クリスタ「わ、た、たわし...」
フランツ「...区出身、フランツ=カ...です」
クリスタ(え...!?)
キース「...にここへ来
た!」
フランツ「はっ、王にこの身を捧げるために...」
クリスタ(私、順番を飛ばされたの?どうして...?)
クリスタ(今まで全員教官から通過儀礼をうけていたのに、どうして私だけ...)
クリスタ(私が他の人たちと違っていたから?でも、何が...)
ハンナ「...ねえ、フランツ...どうして私以外の人としゃべってるの?ねぇ、どうして?」
フランツ「こ、これは通過儀礼だから仕方なく...」
ハンナ「へぇ...そんな理由で私以外の人とイチャイチャしちゃうんだぁ」
フランツ「き、君は誤解してるんだ...」ビクビク
キース「貴様、勝手な行動は許さんぞ!何をしている!」
ハンナ「...」(無視)
クリスタ(私が弱そうに見えたから見逃してくれたのかな?うーん、それはないか...)
ハンナ「それからさぁフランツ、さっき王に体を捧げるって言ってたよね?それってどういうこと?」
ハンナ「浮気するってこと?私を捨てるの...?」
フランツ「ち、違うよハンナ!あれは言葉の綾で...」ビクビク
キース「貴様ら二人とも上官である私を無視するとはいい度胸だな...」ゴゴゴ
ハンナ「部外者は引っ込んでて!!」
キース「...」
クリスタ(もしかして存在感が無さすぎて気づかれなかったとか...だとしたら死にたい...)
フランツ「ハンナ、教官にそんなこと言ったら失礼だよ」アセアセ
ハンナ「ふーん...私よりその教官の方が大事なんだ。私よりその男を選ぶのね...」
フランツ「そんなことないって!まず話を聞いてハンナ!」
ハンナ「もういい、聞きたくない。私疲れたよ...もう全部終わりにしよう...」シャキン
ハンナ「その男を殺してあなたを殺して私も死ぬ。これで永遠に一緒だねフランツ」ニッコリ
クリスタ(実は私の素性がバレていて気を使ってくれたという可能性も...)
キース「その超硬質ブレード...貴様盗んだのか?」
ハンナ「頃合いだったのでつい(棒)」ザシュッ
フランツ(1/2)「ざむざっ!!」スパッ
フランツ(1/2)「」スパッ
ハンナ「次はお前の番だ...」
キース「やめるんだ貴様、そんなことしたらどうなるかやめてぇぇぇぇぇぇ!!」
その後も通過儀礼は続けられ、通過儀礼を免除された数名を除く104期生の大多数が心肺機能の不可逆的停止をゴール地点とする時間無制限の大マラソン大会に参加することとなった
クリスタを含む数名は夕食までの間自由時間を与えられ、各々好き勝手に散っていった
クリスタ「はぁ、なんかすごく疲れたなぁ...死にたい...」
キース「クリスタ=レンズさん、あなたに重大な話がある」
クリスタ「ひゃっ!?」
キース「人類の未来があなたにかかっているのです」
クリスタ「...!?」
第一部 走るメロス達編 完
次回予告
あまりにも突然に、なんの前触れもなくそれは起こった
クリスタ「エルヴィン団長、大変です!数ヵ所で壁に巨大な穴が発見されました!!」バタン
ユミル「現在も壁は崩壊を続けています!原因は不明!!」
エルヴィン「バカな!?どうして...!?」
人類滅亡へのカウントダウンが始まる
ライナー「壁の崩壊はあまりに大規模すぎて我々人類の手には負えませんww」
ベルトルト「一部の穴からはすでに巨人が侵入を始めていますwwwww」
リヴァイ「ただちに各部隊を崩壊箇所に向かわせろ。俺もすぐに行く...」
エルヴィン「一応確認したいんだが...」
エルヴィン「その壁ってのはお前んちの壁の話とかじゃないよな?」
アルミン「現実を直視してください!!」
家畜の安寧は破られた...
人類は再び悪夢を経験する
第二部 ウォール・ローゼ崩壊編
2014年春 乞うご期待!!
クリスタ「人類の未来が...私に...!?」
キース「そうです。あなたは我々人類にとって希望の...
クリスタ「ちょっと待って下さい!!」
キース「突然こんなことを言われて驚くのも無理は...
クリスタ「それはそうですけどそうじゃなくて...」
キース「ひとまず私の説明を聞いてもらえますか?」
クリスタ「だって...教官...」
クリスタ「腕が!!!」
キース「安いもんだ(髪を全て失うことに比べたら)腕の一本くらい...」
キース「まあ私の腕のことはこの際どうでもいい...今重要なのはこの世界の現状を知っていただくことです」
キース「レイス家のご息女であるあなたにね」
クリスタ(どうしてその事を!?)
クリスタ「な、なんのことか分かりません...」ビクビク
キース「隠さなくてよろしい。大丈夫、我々はあなたの味方です」
キース「そしてあなたは我々にとって、そして人類にとっての希望の女神なのです」
クリスタ「め、女神!?私が...///」
キース(かわいい...)
キース「クリスタちゃんは先ほどの通過儀礼で同期の者たちを見てどう感じましたか?」
クリスタ「...」
クリスタ「ちょっと変わった人が多かったような...」
キース「はっきりとは言いづらいでしょうけど、全員頭のおかしいピー野郎どもだと思ったんじゃないですか?」
クリスタ「まぁ...そうです(はっきりいいすぎでしょ...)」
キース「彼らはもともとああだったのではありません。彼らは巨人の恐怖によって正気を失ってしまった者たちなのです」
キース「我々は彼らを病み人と呼んでいます」
クリスタ「やみびと...?」
キース「ついこの間まで内地にいたクリスタちゃんは知らないかもしれませんが、トロスト区などの壁に近い地域に居住する人々の約半数が病み人になってしまっています」
キース「このままでは病み人の病みの力によって指数関数的に病み人が増殖し、人類が内側から崩壊するのも時間の問題で...」
クリスタ「ちょっと待ってください!さっきから病み人とか病みの力とか何を言っているのかさっぱりわからないんですけど...」
キース「申し訳ないが今は長々と説明してる時間はありません。詳しいことは後ほど我々のエージェントから聞いて下さい。」
キース「その者はすでに訓練兵に紛れてここに侵入しています。あなたももう顔を知っているはずです」
クリスタ(誰だろう...?)
キース「もう少しだけ説明させて下さい。ここに集められた少年少女達は訓練兵に志願して自発的にやって来たことになっていますがそれは表向きの話で...」
キース「実際には治安維持部隊の手に終えないレベルの若い病み人達が秘密裡にここへ強制的に連れられてきているのです。もっとも、そこはうまいことやっているので彼らのほとんどは自覚していないと思いますが...」
クリスタ(そんな...じゃあ私は...?)
キース「まぁここは訓練兵団を隠れ蓑にした病み人の隔離施設といったところです」
クリスタ(死にたい...)
キース「先程行った通過儀礼も病み人達の病みの力の性質と強さを把握する事が真の目的で...」
クリスタ(だから私は恫喝されなかったんだ...あれ?でも...)
クリスタ「私の他にも何人か通過儀礼を受けなかった人がいましたよね?」
キース「よく見ていましたね。さすがクリスタちゃん!」
クリスタ「...」
キース「私がその数名を恫喝しなかったのはする必要がなかったからです。彼らは他の病み人達とは面構えが違う」
クリスタ「それはどういう...?」
キース「彼らは他の病み人達とは比較にならないほどの強大な病みの力を有しています」
キース「そしてさらに厄介なことに彼らは純粋な戦闘能力も高く、強力な病みの力とも相まって、一人一人が人類を絶滅させるほどの力を持っているのです...」
クリスタ「冗談...ですよね?」
キース「残念ながら本当の事です。彼らは...七人いるのですが、その脅威ゆえに王政府によって最高レベルの危険分子に指定されています」
キース「そしてその七人は王直轄の我々特殊部隊の監視下におかれています」
キース「彼らは七人は恐れと畏敬の念を込めてこう呼ばれている...」
キース「王下基地武海...と」
クリスタ「きちぶかい...!?」
クリスタ「さっきから教官が何をおっしゃっているのか全然分かりません...だいたいその基地武海とか病み人とかが私になんの関係が...」
キース「単刀直入にいえば、クリスタちゃんにはこれから王下基地武海と戦ってもらいます」
クリスタ「嘘でしょ...無理...無理です!!」
キース「人類のためなのです」
クリスタ「無理無理無理!!人類を滅亡させるような訳のわからない力を持った人たちに勝てるわけない!!だいたい私がどうやって戦うっていうんですか?勝算があるんですか?」
キース「確かに一般人であるクリスタちゃんには病みの力への抵抗力はないですし、その上基地武海の内5人が能力者ですが...」
キース「まずは彼らを観察して何か弱点を見つけられればあるいは...」
クリスタ(ノープラン...死にたい...)
カンカンカンカン
キース「おや、もうこんな時間か。クリスタちゃんは食堂にいって夕食を食べて下さい。私は仕事があるのでここで失礼...」
クリスタ「ちょ、ちょっと待って!まだ全然話が...」
キース「申し訳ないが、私は今は時間がないので詳しい話はエージェントから聞いて下さい」
クリスタ「...」
キース「心配しないで。私はあなたの味方です。秘密の呪文を唱えてくれればいつでもどこへでも駆けつけますから」
クリスタ「どんな呪文ですか?(一応聞いておこう...)」
キース「キースお兄ちゃん助けてぇ(はぁと)、です」
クリスタ「は?」
キース「それではまた。闇を照らす光とならんことを!」ダッ
クリスタ(ユーサノバビッチ...)
クリスタ(何で私がこんな目に...ああ頭くらくらする...)
クリスタ(どうしよう...)
クリスタ(...)グー
クリスタ(とりあえずご飯食べよ...)トボトボ
イッチニッサンシ イッチニッサンシ オッオッー
クリスタ(みんなまだ走ってるんだ...本当に死ぬまで走るつもりなのかな?)
トーマス「ポッポオオオオオオオオオオンンン!!」シュッシュッ
アルミン「フルマラソン、みんなで死ねば、怖くない!ぎゃははははは!僕やっぱ天さオロロロロ」ビチャビチャ
ジャン「...」ゼェゼェ
ミーナ「ああん、死ぬまで走れって言われたけどその前に肉体へのダメージが気持ちよすぎて死んじゃうよぉぉ!!もうらめぇ!!」ハァハァ
クリスタ(百鬼夜行...)
クリスタ(みんなつらそうには見えないけど晩飯抜きはかわいそうだし...あとでパンと水持っていってあげようかな...)
クリスタ(ん?ちょっと待って...)
クリスタ(あそこで走ってるみんなが晩飯抜きって事は...)サーッ
クリスタ(食堂で食べるのは通過儀礼を免除された私と...王下基地武海の七人だけってこと?)
クリスタ(これ絶対教官は知ってたよね...というか教官が意図的に仕組んだんだよね...)
クリスタ(死にたい...)
クリスタ(まぁもうなんかどうでもいいや...他に行くあてもないし...)
クリスタ(もう病み人?、はさんざん見慣れたし...)
クリスタ(話を聞いた限りではものすごく危険な人たちみたいだけど、実際はいい人たちかもしれないし)
クリスタ(とりあえず一緒に夕飯食べるだけだしね...)
クリスタ(大丈夫...勇気を出してクリスタ!)
クリスタ(それになんだかゆくゆくは戦わなきゃいけないみたいだしね、人類のために。まだ会ってもいないのに気持ちで負けちゃダメだよね!)
クリスタ(久しぶりにポジティブな気持ちがわいてきたわ!)
クリスタ「基地武海なんかに負けないんだから!!」バタン
エレン「駆逐してやる!!皆殺しだ!!絶対に一匹残らず残虐になぶり殺しにしてやるからな!!」
ミカサ「エレン、そんなにあわてて食べなくてもご飯は逃げない。ふふっ、おかわりたくさんあるからね」フキフキ
ライナー「ウホッウホッ、このパンうんめぇぇぇ!!あっ皆さん私ライナー=ブラウンと申します、以後お見知りおきを...ウホッウホッ、おちんちんびろーん!!」ガシャガシャ
ベルトルト「...」
アニ「ほら、みーちゃんごはんですよー。おいしいですよー。
あーちゃんといーくんにぜんぶ食べられちゃいますよー」ブツブツ
クリスタ(生まれてきてごめんなさい...)
クリスタ(うぅ...気持ち悪い...)
クリスタ「おぇ...」ビチャビチャ
マルコ「うっひょおおお!!美少女の吐瀉物だああ!!大好物なんだよね!!いただきまーす!!」ペロペロ
クリスタ「ひぃぃ!!」
ユミル「おいあんた、なんて名前なんだ?すごく好みなんだけど私の性奴隷にならないか?」
クリスタ(死にたい...)
ユミル「とりあえず一発ヤらせてくれよ。イカせまくって私なしじゃ生きていけない体にしてやるからさぁ」
クリスタ「嫌...近づかないで!」
ユミル「かわいいねえ」ニヤニヤ
マルコ「話は聞かせてもらったよ」シコシコ
ユミル「あ?何だお前」
マルコ「女の子二人では穴が余ってしまうんじゃないかいでゅふふ。僕も交えて三人で子作りすればお互いウィンウィンになると思うのだがぬぽぉ」シコシコ
ユミル「お前みたいな不細工は女でもお断りだ」
マルコ「二人とも僕のおち○ぽなしじゃ生きていけない体にしてあげるよでゅふふ」シコシコ
ユミル「はっ、ヤれるもんならヤってみな」
クリスタ(今のうちに逃げよ...)
ライナー「ウホッウホッ、うんこぶりぶりーww」ガシャンガシャン
エレン「なんなんだここはよぉ、どいつもこいつも頭のネジがはずれちまってやがる」
ミカサ「そうだね、でも...」
エレン「まぁいいか、俺に逆らうやつがいたら皆殺しにすればいい話だしな」
ミカサ「エレンはもうちょっと周りと仲良くする方法を学ばないとだめ」
エレン「あ?何口答えしてんだてめぇ」ガッ
ミカサ「きゃあ!」
ライナー「ベルトルトの真似しまーす!」
ライナー「...」
ベルトルト「...」
ミカサ「髪、痛いっ!引っ張らないでエレン...」
エレン「なぁミカサ、何で俺がお前を殴らないか分かるか?俺に口答えしたお前をだ」ギュッ
ミカサ「痛いっ、あっ、それは...エレンがやさしいから...」
エレン「違うな、答えはアザがあると萎えるからだ」
ミカサ「...」
エレン「お前は顔と体だけが取り柄なんだ。従順に股開いてあえぎ声あげてればいいんだよ」
クリスタ(ひどい...)
ミカサ「エレンがそういうならそうする...」
エレン「口の聞き方がなってないな。そういたします、申し訳ございませんでしただろ!」グイッ
ミカサ「きゃあ、ご、ごめんなさい!痛いやめて!」
ライナー「やめろ!女の子に乱暴するんじゃない!!」
クリスタ(いいぞ!頑張れゴリラ系の人!)
エレン「お前...俺に指図するつもりか...」
ライナー「まあそうなるな。目の前で女の子が暴力ふるわれてるのを見過ごす訳にはいかないからな」
エレン「そうか...死ね」ブンッ
ライナー「ぎゃああ目があ!!」ジタバタ
クリスタ(シチューの皿を顔に投げつけるなんてひどい...)
エレン「さっき言ったよな!!俺に逆らったり楯突いたりする害虫どもは一匹残らずなぶり殺しにして駆逐してやるってよぉ!」ガッガッガッガッ
ライナー「ぐうっ、や...やめ...」バキッドカッガツン
エレン「死ね死ね死ね死ね死ね」ガッガッガッガッガッ
ライナー「」ゴリッメキッバキッグチャッ
クリスタ(もういや...)
エレン「死んだか...」ガッ
ライナー「...くっくっくっ」ギロッ
エレン「ん?」
ライナー「ふっはっはっはっは、この程度の攻撃で俺様が死ぬものか!我々ライナー=ブラウンが持つ病みの力、『百万相(ミリオンメンタル)』は普段は表の人格によってコントロールされているが、貴様の攻撃によって表の人格が気絶し、最強の人格である俺様すなわち病みの王が解き放たれたのだ!貴様には地獄を見てもら...」
エレン「死ね死ね死ね死ね」ガッガッガッガッ
ライナー「」ゴリッメキッバキッグチャッ
エレン「くそっ、なかなかしぶといな...燃やすか」
アニ「みーちゃん、怖い人がいるねー。私のそばから離れちゃだめですよー」ブツブツ
エレン「ライターは...おっ、あった。さて燃やすか」シュボッ
クリスタ(本気!?止めないとあのゴリラの人が死んじゃう...でもどうやって...)
クリスタ(そうだ助けを呼べば...ここは教官にすがるしか...)
クリスタ「キースお兄ちゃん助けてー(棒)」
クリスタ(...来ないか...仕方ない...)
クリスタ「キースお兄ちゃん助けてぇ(はぁと)」
クリスタ(やっぱり来ないか...)
ユミル「なんだ?教官のハゲ頭が窓から覗いてるぞ!きもっww」
クリスタ(えっ!?教官来てくれたの!?)バッ
キース「...!?」ビクッ サッ
クリスタ(隠れんな!!中に入ってこいよおおお!!)イラッ
クリスタ(だめだあの教官...私がなんとかしないと)
エレン「うーん、なんか燃料になるものは...まあいい直に燃やすか」シュボッ
クリスタ「やめて!!」
エレン「...あ゛?」
クリスタ「ひっ...あ、あの...」ガタガタ
エレン「そうか、お前も死にたいのか...」
クリスタ「ち、違っ...私はただ...」
エレン「俺に逆らうやつは皆殺しだ」グッ
クリスタ「いや...」ストン
ミカサ「やめてエレン!」ダキッ
エレン「なにしやがるミカサ!離せよ服が破れちゃうだろうが!!」バッ
ミカサ「きゃっ!」バタン
エレン「ちっ...」
ミカサ「うぅ...」
マルコ「うっひょー!床に倒れてる黒髪美少女発見!!これは僕を誘ってるよねでゅふふ...子作りするしかないね」バッ
エレン「死ねだぼがぁ!!」ガッ
マルコ「ギョプッ...コポォww」バタン
ユミル「こいつ、なかなかいやらしい体してるじゃないか...私がじっくり介抱してやんよ」バッ
エレン「ふざけんな!」ガッ
ユミル「きゃん!」バタン
エレン「くそっ、なんなんだどいつもこいつも」ハーハー
ライナー「」
ミカサ「う...」
マルコ「ヌポォ...」
ユミル「いてて...」
アニ「こわいねー」ブツブツ
ベルトルト
エレン「あーもう食堂もメチャクチャじゃねーか、くそっ...証拠隠滅だ燃やそう」
エレン「油とかガソリンとかがあるといいんだが...」
サシャ「ありますよ」
エレン「お、助かる」シュボッ
クリスタ「え...!?」
サシャ「ふんっ」ブーーーーーッ
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
食堂は燃えた...
食堂は跡形もなく焼け落ち、木片も残らなかった...
食堂にいた者たちは火事に巻き込まれて灰になってしまったのだろうか?
彼らが火事ごときで死ぬ?...そんなことはありえない。なぜなら、彼らは最強の病みの力と最強の戦闘能力を兼ね備えた王下基地武海なのだから
でもライナーは死んだ
ライナーはライターで燃やされて死んだ
さよおなライナー ありがとうライナー
完
次回予告
突如複数箇所で崩壊したウォール・ローゼ
エルヴィン団長に率いられ、若き兵士たちは現場へと向かう
ジャン「何でこんなときに...明日はミカサとの結婚式だってのによぉ!(錯乱)」
アニ「初動にすべてがかかってるっていっても立体機動装置もなしとかwww」
アニ「巨人に遭遇したら私達全滅しちゃいますよエルヴィン団長www」
エルヴィン「あとから増援とか来るから(震え声)」
アルミン(確かにアニの言う通りだ...このままじゃ...)
彼らの心を恐怖と絶望が支配する
ユミル「もうすぐ崩壊した壁が見えるはずだ...」
ユミル「皆、私たちが黙って食われるだけのエサじゃないってことを巨人どもに教えてやろうじゃないか!!」
アニ「ユミルが珍しく真面目wwww」
ユミル「武器がなくたって守るべきもののために囮になるくらいはできる...」
ユミル「クリスタを中心に円形の防御陣を展開!!」
アニ「前言撤回wwww」
クリスタ「3時の方向に巨人を...5体発見!!エルヴィンお兄ちゃん指示を!!」
エルヴィン「...」
絶望的な状況に指揮官が出した答えは...
エルヴィン「私はクリスタを連れて9時方向にある建物へ向かう...」
エルヴィン「他の者は少しだけ持ちこたえてくれ」
アルミン「何か策があるんですか!?まさかその建物って立体機動装置の
エルヴィン「いや、ちょっとコンビニにタバコを買いに...」
アルミン「今日くらい真面目に働いて下さい!!」
アニ「私はハーゲンダッツのグリーンティー三個お願いしますwww」
アルミン「ア二はほんと今日どうしたの!?」
ジャン「奇行種だ、隠れてやがった!!避けろアルミン!!」
アルミン「うわあああああああ!!」
クリスタ「アルアルっ!!」
突然現れた巨人にアルミンは捕まってしまう
アルミンの胃腸と肋骨がきしむ
アルミン(僕はここまでか...)
????「アルミン、お前に知っておいて欲しいことがある」
アルミン「なぁに?」
アルミン(これは...僕の昔の記憶...!?)
死を目前にしてアルミンが見た走馬灯とは
第三部 アルレルト一族編
2015年夏 乞うご期待!
王下基地武海一の暴君エレン=イェーガーが食堂に落ちていたゴリラの剥製に放火すると、どこからともなく現れたマッパの美少女サシャ=ブラウスちゃんがすかさず人肛の天然ガスを供給し、炎は瞬く間に燃え広がった...
クリスタ「げほっ...ごほっ...」
クリスタ(早く逃げないと! でも煙とガス(?)のせいで周りが見えない...)
クリスタ(息がくるしい...臭い...だめだ、意識が...)バタッ
????「これはまずいですね、早くここから連れ出さないと」ダキッ
????「窓から出るか。ふんっ!!」ガシャン
このSSまとめへのコメント
何コレ?意味わからん
あ