苗木「皆がアニメに影響された。。。」【短話勢い】 (552)

霧切「あら、枯れ木かと思ったら苗木君じゃない。この世界に存在したら迷惑だわ」ファサッ

苗木「えっ」

苗木(ななな、なんか霧切さんがおかしい!?)

霧切「………」ジッ///

苗木(な、何かを期待している……なんだろう…)

霧切「………」シュン…トボトボ

苗木「……なんだったんだろう」

霧切(鏡の前で練習したのに…)グスッ



セレス「あれ? 苗木君じゃない。こんなところで誰を待っているのかな?」

苗木「………」

セレス「どうしたの? お腹でも壊した?」

苗木(セレスさんがいつものウィッグじゃなくてネコミミヘアーに変えてる……なんだこれ)

セレス「もう、無視なんて酷いじゃない。私以外の女の子にしたら嫌われちゃうよ?」

苗木「え、えっと……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381769126

苗木「セレスさんは……」

セレス「やだなぁ苗木君。いつから私たちはそんなに他人行儀になったのかなぁ」

苗木「いや、前々から僕は君をさん付けだったけど…」

セレス「そんな、何でもは知らないよ。知ってることだけ」

苗木(急に訳分からない台詞言い始めたぁああああ!)

セレス「………」ワクワク

苗木(そして期待に胸を膨らませた表情でこっち見てるぅううう!?)

苗木「え、えっと……」

セレス「………」

苗木「そのネコミミ可愛いね……」

セレス「………」ペッ

苗木「………」ベチャッ

苗木「………」ゴシゴシ

苗木「………」クンクン

苗木「………」グスン

苗木(なんなんだ……今日の霧切さんとセレスさんは明らかに変だったぞ!?)テクテク


食堂


苗木「あ、葉隠くん」

葉隠「やぁ、苗木君じゃないか。今日はどうしたのかな?」

苗木「えっ、何それキモい」

葉隠「やれやれ、君は常に主観でしか物事を決めることができないんだね。……いや、できるんだねと言った方が正しいのかな?」

苗木「言ってることも意味不明だし、ますます葉隠君の事が嫌いになりそうだよ」

葉隠「ふむ、君は今自分で言った言葉の何割を理解できていたのだろうか」

苗木「全部だけど」

葉隠「そうか、じゃあ君は言葉を“噛み砕いた”訳だね。芯の芯まで余すことなく」

苗木「もう行くね」

葉隠「ああ、お好きに。だけど苗木君、一つだけ忠告しておくよ」

苗木「?」

葉隠「この場合、君は理解不能な世界から帰還する訳だから、“ただいま”でいいんだよ」

苗木「………」ペッ

葉隠「………」ベチャッ



葉隠「やれやれ、最近の若い者が異常なのか、それとも僕達が異常だったのか。いずれにせよ、僕はここいらで傍観させてもらうことにするよ」グスッ



苗木「何なんだこれ……」

苗木(まさか、モノクマのせい!?)

体育館

苗木「やいモノクマ! 出てこい!!」

モノクマ「はいはい、何さ苗木君。良いところだったのにさ!」

苗木「お前、皆に何をした!」

モノクマ「ねぇ苗木君、僕が良いところって言ったのに、そんなことの方が大事なの?」

苗木「数百倍大事だ!!」

モノクマ「うわぁ、凹んじゃうよ! 凹クマとしてデビューしちゃうよ!!」

苗木「ふざけてないで教えろ!」

モノクマ「ふふふ、分かったよ」パチンッ



モニター「せーのっ、でもそんなんじゃ―――」



苗木「何これ……アニメ?」

モノクマ「うぷぷぷぷー! 僕が深夜に気まぐれで流したアニメ“化物語”さっ!」

苗木「ばけ……もの?」

モノクマ「あーあ、せっかくの僕の優しさを無下にして睡眠を選ぶなんて、苗木君は永遠の反抗期じゃないの?」

苗木「二人はこのアニメに影響された……?」

モノクマ「ま、たぶん二人だけじゃないけどね。苗木君の部屋にだけ特別に夜中ずっと放映してあげるから見てみなよ」

苗木「う、うん……」





翌日

苗木「………全部見終わった」ゴロン…

苗木(霧切さんがヒロインの戦場ヶ原さんのモノマネをしていて、セレスさんが羽川さん……葉隠君はまぁいいや)

苗木「今日はちゃんと理解してあげなくちゃ!」

霧切「あら、犬の糞と間違えて踏みつぶしそうになったわ」ファサッ

苗木「僕は犬の糞じゃない! それにお前は犬の糞を踏みつけるのか!! そんな子に育てた覚えはないぞ!!」

苗木(どうだ! 僕の阿良々木暦モノマネは!)

霧切「………」

苗木「……霧切…さん?」

霧切「な……」

苗木「な…?」

霧切「苗木君の生意気ー!」ダッ

苗木「ちょっとアドリブできないなら無理しなくていいって!!」


不二咲「これはこれは、猟奇殺人さんじゃないですか」

苗木「僕にそんな勇気はない!」

不二咲「失礼、噛みました」

苗木「!!」

苗木(これは、あの名シーン!!)

苗木「いや、わざとだ」

苗木(そうすると、八九寺扮する不二咲さんは……)ドキドキ






不二咲「失礼、かみまみた」テヘペロ





苗木「かわうぃいいいいい!!」

不二咲「あぁあああああああ!!」ユビサシ

苗木「しまった! 不二咲さんのあまりの可愛さにアララギ君じゃなくて苗木君の苗木君が反応してしまった!!」

不二咲「ば、ばかぁああああ!!」ヨロヨロ

苗木「無理してリュックの中身重くするから!!」ヨイショ

不二咲「………」グスッ





苗木(その後、不二咲さんを部屋まで送って、食堂に行くと二人が会話していた)

江ノ島「ねぇねぇ、むくろちゃん!」

戦刃「な、何かな盾子ちゃん…」

江ノ島「そこは火憐ちゃんの真似しろよ残念な姉!」ゲシゲシ

戦刃「ご、ごめんねっ! ごめんね!」アウッ

苗木「……もう少しレベルアップしたら相手してあげるね」ソッ







苗木「あの廊下を壁走りしてくるのは……」

朝日奈「やぁ苗木先輩じゃないか! 今日もか、下半身はサーカス、か///」

苗木「下ネタに躊躇するなら最初から神原を選ぶなっ!」

朝日奈「まぁまぁそう怒らないでくれ。私にも常人の一億分の一くらい悩みだってあるんだ」

苗木「それはもうないに等しい!!」

朝日奈「す、スパッツの下に何も履かないと……案外蒸れるなって…」カァ///

苗木「は、履いてないんですかぁ!?」ジッ

朝日奈「あ、あぁ…///」モジモジ

苗木「スパッツだから大丈夫! スパッツだから大丈夫!」ハァハァ

朝日奈「だ、だめっ! 私神原さんむりぃいいいいい!!」ダッ

苗木「あっ!! 待て朝日奈!! スパッツの下に何も履いてないのかだけ聞かせろ!!」


朝日奈「履いてないから許してぇえええええ!!」


苗木「もちろんだ朝日奈、…いや、朝日奈さん。健全な高校男児に夢をありがとう!」

??「あれぇ? 誠お兄ちゃん?」

苗木(この喋る口調はまさか……千石撫子!?)バッ

大神「も、もう誠お兄ちゃん、そんな勢いよく見つめられたら減っちゃうよ」モジモジ///

苗木「」

大神「や、やだなぁ誠お兄ちゃん/// そんな見つめられたら照れちゃうよ」アタマニリョウテ///

苗木(お、大神さんが可愛いポーズでなよなよしながら僕のことをお兄ちゃんと呼んでくる…)

大神「ね、ねぇ誠お兄ちゃん…」

苗木「」

大神「さっきスパッツがどうこうって言ってたけど?」

苗木「あ、ああ……朝日奈が女の子はスパッツを履く時は好きな男性にパンツをプレゼントするっていうからだな」

大神「えっ!? そうなの誠お兄ちゃん!?」

苗木「………?」ゾクッ

苗木(嫌な予感しかしない……)

大神「え、えへへ/// 今日さくらもスパッツなんだぁ」モジモジ

苗木「」ゴフッ

大神「それで、えっとね誠お兄ちゃん」

苗木「」グフッ

大神「私ね、さっきまで履いてたパンツ、誠お兄ちゃんにあげてもいいかなぁって思ってみたりするんだけど…」チラッ

苗木「」

大神「誤解しちゃ嫌だから先に言うけどね。私、パンツを誰かにあげたからって、それが告白の代わりになるなんて思ってないからね」ゴソゴソ

苗木(そのスカートに手を突っ込む動き、明らかに今はいてるパンツに手をかけてるよねーーー)

大神「女の子にそんな風習ないし、あったとしてもさくらがその風習に従うかは自由だしね」ブチッ

苗木「」

苗木(パンツ引きちぎったパンツ引きちぎったパンツ引きちぎった)

大神「あ、あのね、だから、その、ね?」モジモジ///

大神「これは、誠お兄ちゃんのハンカチにでもすると良いと思うよ!?」ガシッ

苗木「!!?」

苗木(クマさん柄のパンツ……だと?)ゾクッ

大神「で、でも、間違っても変なことに使っちゃダメだよ! 変なことってのが何かさくらには分からないけど、とにかくだ、ダメなんだからね!」

苗木「」

大神「そ、それでも誠お兄ちゃんは男の子だし、どうしても仕方ない時っていうのがあるのなら……さくらは見て見ぬふりをしてあげるからね」エヘッ///

苗木「えへっ」トケツゴフッ

大神「そ、それじゃあなんだかスパッツがスースーするから行くね!」ダッ

苗木「………どうすんだこれ…」ホカホカ



??「あれ? 苗木君のその手に持ってるの何かな?」ズズイ



苗木(この喋り口調はまたセレスさんが羽川さ……)

苗木「舞園さん……?」

舞園「ん? 苗木君はいつから私に対して一枚壁を作るようになったのかなぁ?」

苗木(ネコミミヘアー眼福です!! しかも羽川コスプレまでする徹底っぷり!!)

舞園「………ねぇ苗木君」

苗木(目のハイライトが消えた!?)

舞園「……私の友達の話なんだけどね」

苗木(と、友達の話?)

舞園「その友達の友達は変態で有名なんだけどね。その友達は友達のことを変態だとか思ったことはほとんどないの」

苗木「……少しはあるんだ…」

舞園「たとえ、自分の胸をエッチな目で見てこようと、スカートの中身が透けないか真剣に見られようと許してたの」

苗木「ずいぶん寛大な友達なんだね」




舞園「でもね」







舞園「その友達の友達が明らかに“無理やり子供から奪ったクマさん柄のパンツ”をギュッと握りしめていた時は、さすがに友達辞めようかなって思ったみたいなの」



苗木「その友達はお前だとして、僕はお前のスカートの中身なんて興味ない!」

舞園「………苗木君、今のは聞き捨てならないよ」

苗木「えっ……で、でも事実だ」

舞園「それじゃあ、試してみる?」

苗木「えっ」

舞園「スカートってね、案外長いからめくってもパンツを見るまで遠いと思わない?」スッ

苗木「な、何を……」

舞園「でもね、男の人はそこにロマンがあるんだって、どこかの本に書いてたの」ススス

苗木「ま、舞園は物知りだな」

舞園「ううん、何でもは知らないよ。知ってることだけ」チラッ




苗木「すいません! めっちゃみたいです! 正座して観賞したいですぅうううう!」ズザザザザッ




舞園「うんっ、正直な苗木君が好きだよ」ニコッ

苗木「うぅ……お、女の子は桃源郷だぁ…」ジーッ

舞園「で、正直な苗木君に正直に答えて欲しいんだけど」

苗木「?」



舞園「そのパンツは誰が履いてたのかな?」


苗木「」

舞園「ふーん、そうなんだ。苗木君って大神さんみたいな子がタイプなんだ」ヘェ

苗木「お前でも知らないことがあるんだな」

舞園「そうだよ。いっぱいあるよ。苗木君が今日トイレに何回行ったかは知ってるけど、大なのか小なのかは知らない」

苗木「おい」

舞園「ふふっ、冗談だよ。でも、苗木君のことは本当に何でも知らないの。……だから一緒にいたいのかな」

苗木(な、なんかもうそれオリジナルキャラじゃありません!?)

舞園「………わ、私もう行きますね!!」カァ///

苗木「……最後のキャラ作ってなかったよな…」

苗木(じゃあ……もしかして本気?)



苗木「今日は少しだけアララギ君の真似ができた」

苗木「今日もいっぱい見て、完璧な真似をできるようにしよう」







苗木「……今日も徹夜…」フラフラ

霧切「あら、そこにはいるのは苗木君?」

苗木「!!」

苗木(よし、さっそく!!)

霧切「あなた、最近奉仕部さぼりすぎよ」

苗木「えっ?」

苗木(奉仕部ってなんだ!?)

霧切「まぁ、あなたがいなくても別に何の問題もなく部活は続けられるのだけれど」

苗木「えっえっ……」

霧切「それでも、私はあなたをまともな人間へと導く義務があるわ。だからさっさと奉仕部に参加しなさい」

苗木(なにそれぇえええ!?)

霧切「じゃあね。こまるちゃんによろしく」ファサッ

苗木「………」





体育館




苗木「モノクマ出てこんかぁぁぁァァい!!!」





化物語編 完



化物語編から数日後

桑田「おい、苗木! 野球行こうぜ!」

苗木「えっ!?」

苗木(桑田君がオレンジのだっさいシャツ着てる!?)

十神「へへっ、苗木が来たってお荷物になるだけさっ!」

苗木「!?」

苗木(十神君が……桑田君の付き人みたいになってる!?)

腐川「白夜さん! イジメはよくないわ」

桑田「それじゃあ、体育館集合な! 早くしろよ!」

苗木「う、うん……」

苗木(体育館ならちょうどモノクマに事情も聞けるか…)


体育館


モノクマ(青白カラー)「やぁ誠君、君はいつだって冴えない顔してるね」

苗木「俺の知ってるモノクマがこんな色な訳ない」

苗木「それにモノクマ……太った?」

モノクマ「失礼なやつだな君は! 僕は20世紀型ロボットだぞ!」

苗木「20世紀って……今世紀だよね」

モノクマ「あ、昔の設定だった」

苗木「設定!? 設定ってなんだよ!?」

モノクマ「まぁまぁ、それより、これ使ってみないかい?」ガサゴソガサゴソ

苗木「?」


<ピキュンッジャキャジャキャッパッパラパーパパー!!


苗木(何この効果音!?)

モノクマ「はいっ、鋭利な刃物~~~」ジャーンッ

苗木「突然コロシアイ設定やめてよ!!」

モノクマ「にっくきクワタイアンをやっつけるんだ誠君!」

苗木「うん、僕をいじめるクワタイアンとビャクオに復讐しねーよ!!」ブンッ

モノクマ「もー、誠君はノリが悪いなぁ」グサッ

苗木「それでこれは何なんだよ!!」

モノクマ「ああ、たぶんドラえもんだね」

苗木「ドラえもん?」

モノクマ「はいはい、それじゃあいつものごとく夜に放送してあげるから、ちゃんと見るんだよ」

苗木「………」







苗木「……めちゃくちゃ面白い…」

苗木(僕がのび太君の役って言うのが、自分でも納得しちゃうのが癪だけど、ドラえもんごっこは面白いかも!!)

苗木「皆のところに行ってみよう!!」ダッ


食堂

桑田「あははっ! そのアニメめちゃくちゃ面白いな!」

十神「でしょでしょ! 十神財閥の名前出したら、未公開エピソードもたくさんくれたんだけど僕ちゃんの部屋で観賞会しないかい?」

腐川「わぁ! 楽しみぃ!」

苗木(あ、皆で楽しそうに話してる! よーし…)

苗木「ねぇねぇ何の話!?」



三人「………」



苗木(あ、あれ…?)

間違えたwwまぁ20世紀少年ってことでww


十神「誠は“進撃の巨人”って知ってる?」

苗木「い、いや……野球の話?」

桑田「おいおい、冗談が過ぎるぜこいつ」ガハハハ

腐川「進撃の巨人って言うのはね誠さん。異世界で山のように大きな巨人に襲われ続ける人間たちの生きる様を描いたファンタジー漫画なの」

桑田「リヴァイって奴がすげーカッコ良いんだぜ」

苗木「へぇ! 面白そう!」

腐川「それに可愛い子もいっぱい出てくるの!」

苗木「可愛い子!!」

十神「ねぇねぇ、二人とも、誠なんて放っておいてさっさと部屋に行こうよ」

桑田「それもそうだな」

苗木「えっ、僕も見せてよ!!」

苗木(一緒に見れば今度はキャラ作りに後れをとらないぞ!)



十神「あー、悪いな誠―――」



十神「これ、三人用なんだ」



苗木「えっ?」

苗木(三人用? 三人用ってなんだ? アニメ見るのに人数制限かかるものなのか?)

桑田「わりぃな誠。後で感想聞かせてやっからよ」

腐川「ごめんなさいね」

苗木「………」

十神「さぁ、皆で一緒に!」テクテク


<クチクシテヤルッ!


苗木「………」ポロポロ

苗木(悔しい! はぶられることがこんなに悔しいなんて!!)

苗木「………」スゥ…




苗木「ドラえもーーーーーーーん!!!」




モノクマ「呼んだ?」

苗木「……いまいちこいつじゃ信用できないな…」

モノクマ「ひどいなぁ誠君は」ヤレヤレ

苗木「………ということなんだ」

モノクマ「ふむふむ……ま、自分でなんとかするんだね」

苗木「そんなっ!?」

モノクマ「だって僕が手を貸したら、君はこんなことも人の手を借りないといけないようなダメ人間になっちゃうだろ。時には自分の力で何とかしなくちゃね」

苗木「………」

モノクマ「僕はそれよりネコのむくろちゃんとデートするから忙しいんだ」

苗木「えっ、戦刃さんネコ役なの? みたいみたいみたい」

モノクマ「萌えのせいでキャラ忘れてるよこいつ……」





モノクマ「もう、仕方ないなぁ…」ゴソゴソ

苗木「なんか出してくれるの!?」



<ピキュンッジャキャジャキャッパッパラパーパパー!!



モノクマ「はいっ、未来から持ってきた進撃の巨人全198巻~」ドサドサドサ

苗木「えぇ!? こんなにあんのぉおお!?」

モノクマ「うぷぷ! まぁ頑張って読むことだね」

苗木「……最後の方絵柄がギャグ漫画日和みたいになってるぞ……」

翌日


苗木「……読み終わった」

苗木(まさかあそこでクリスタがシエスタするなんて…)

苗木「よーし、みんなと話すぞー!」タタタッ


食堂


十神「……駆逐してやる!!」

苗木(あ、さすが十神くん! モノマネもできるなんて御曹司ってすごいや!)

苗木「僕も負けないようにのび太君になりきって……」

苗木「おーい、みんなー! 進撃の――」

苗木(えっ、なんでみんな刃渡り1メートルくらいありそうなブレード二本持ってんの?)



不二咲「出たな幸運の巨人!!」ジャキッ

石丸「サシャの敵!!」

苗木「死んでないよ!! 177巻辺りで名探偵っすかうさみちゃんに出てくるクマ吉みたいな顔でパン食ってたよ!!」

苗木「十神君! 桑田君! ドラえもんごっこはどうしたのさ!?」

十神「こいつ……奇行種か!? 喋るぞ!?」

桑田「ちっ、まとめて駆逐してやるよ」

苗木「え、もしかして……」

苗木(ドラえもんごっこ終わってる……?)




苗木「助けてモノクマえもーん!!」




あんま良いオチが思い浮かばなかったので、次のアニメに行きます。



次、

1、ドラゴンボール
2、ワンピース
3、ハンターハンター
4、その他(>>1が知ってたらやります)


安価下1



苗木「やった! 今日はリアルタイムで放映するアニメを見ることができたぞ!」


ポケットモンスター


苗木(ほうほう、このドット絵で描かれた世界観、声も歌もないシュールな展開、レベル5からちまちまコラッタを倒してレベルを上げて行く進行速度……まさしくこれは―――)


苗木「ゲーム画面じゃねぇかよっ!!」









苗木「結局、チャンピオンズリーグ制覇するとこまで見てしまった……」ガチャッ

葉隠「ナエギよっ、こっちにくるがよい!」

苗木「えっ!?」

苗木(な、何この展開!?)


葉隠の部屋


葉隠「ワシはポケモンを長年研究しとる葉隠じゃ! ナエギよ、お主に頼みたいことがある!」

苗木「な、何この展開……」

葉隠「ここに三匹のポケモンがおるじゃろ?」


舞園「」サンカクズワリデマルクナル

霧切「」サンカクズワリデマルクナル

大神「」マルデゴーリキーノヨウ


葉隠「好きなのを一匹与えよう!」

苗木「えぇ!?」

苗木(だ、誰にしよう……)



1、舞園
2、霧切
3、大神


安価下1

苗木「僕はこれにするよ!」



大神(♂) 筋肉ポケモン

鎧のような鋼鉄の筋肉から繰り出されるパンチはインドゾウを一発で仕留める。

わざ

なきごえ

からてちょっぷ

苗木(あんまり覚えてないんだな…ためしに鳴き声使ってみるか…)

苗木「大神! 鳴き声だっ!!」


大神「グォオオオオオオオオオオッン!!」ビリビリッ

苗木「鳴き声が怖いよ!? なんかエヴァみたいだよ!?」

十神「じゃあ、俺はこいつだっ!」


ジェノサイダ―翔 殺人鬼ポケモン

無数のハサミで敵を切り刻む。インドゾウの鼻が切断される握力の持ち主。

わざ

殺人

猟奇殺人

苗木殺人

誠殺人



苗木「殺人ってポケモン同士のバトルじゃないよねぇ!! それに僕を殺す技が二つほどあるけど気のせいかなァ!?」

十神「おいおい、出会ったらバトルがポケモンのルールだろ!?」

苗木「な、何言ってんの!?」

十神「いけっ! ジェノサイダ―翔! 殺人!!」

ジェノサイダ―「ぶひゃひゃひゃひゃ!!」ダッ

苗木(僕の方に向かってきた!?)

苗木「い、いけっ大神!! からてちょっぷだ!」

大神「………あいわかった」スッ

大神「ぬぉおおおおおおおおお!!」ゴッ

ジェノサイダ―「」ゴロンッゴロンッ

苗木「そ、それ空手チョップじゃなくてただの殴打だよ!」

おおかみ(♂)はジェノサイダ―に勝った!2000の経験値を得た!」




おや・・・?


大神の様子が・・・



進化前のBGM



1、進化させる
2、Bボタン連打(下一桁3以下で進化キャンセル)

安価下1

ただいまつづきー!


苗木「くそっ、進化キャンセルボタンってどれだ!?」

葉隠「右乳首じゃよ」

苗木「右乳首って誰の!?」

大神「」デッデーデッデーデッデーデーデーン

苗木(やばい! 進化中のよく分からないフィールドっぽい音が始まった!!)

葉隠「そ、それはのぉ……」

苗木「早く教えてください!!」

大神「」ムクッムクムク

苗木(大神さんがなんか大きくなってる!!)アセアセ

葉隠「……のじゃよ…」

苗木「えっ!? もう一回お願いします!」

葉隠(うーん、俺の乳首ってことにしようと思ったけどインパクトに欠けるかなァ…)


誰の右乳首にしますか?

1、葉隠
2、苗木自身
3、その他(学園にいる人でお願いします)


安価↓1

葉隠「十神の右乳首じゃ!」

苗木「十神君ごめん!!」

葉隠「くれぐれも悪用するんじゃないぞー」

十神「おい、やめろっ!」

苗木「ごめんっ!」


トレーナーのナエギはトガミのミギチクビにこうげきした!


はかせのことばがきこえる

「ナエギよ、トレーナーどうしのあらそいはげんきんじゃ!」



苗木「あんたが言ったことだろ!!」

葉隠「見ろっ! 大神の進化が終わるぞ!」



タータータータタタタータター♪


大神はカイリキーに進化した!



苗木「なん、だと?」

食堂

葉隠「って、夢を見たんだべ」

大神「………」ワナワナ…

朝日奈「葉隠ってサイテ―」

葉隠「ゆ、夢なんてコントロールできねーべ!!」

苗木「それで、最終的にはどうなったの?」

葉隠「よくぞ聞いてくれたべ!」

朝日奈「別に聞きたくないけどねー」

葉隠「カイリキーこと大神さくらは最終的に超絶可愛いさくらちゃんに進化したべっ!」

一同「!!」

葉隠「なんでも、図鑑を見る限り中学生時代に戻ったらしいべ!」

朝日奈「さくらちゃんは今でも超絶可愛いよ!」

大神「朝日奈……我は…」ウッ…



こうして、葉隠の身体は大神さんによって関節を10箇所増やされた。



江ノ島「さーて、次はどんなアニメ流そうかなァ」

むくろ「盾子ちゃん、進撃の巨人がいい」

江ノ島「……あんたとミカサが似てるからとか思ってない?」

むくろ「………思ってない…」ダラダラダラ

江ノ島「まぁ、いいけど。今週は進撃の巨人にしてあげる!」

むくろ「ありがとう盾子ちゃん大好き」

江ノ島「はいはい」

むくろ(クリスタの真似をすれば苗木君もメロメロになってくれるはず…)

江ノ島(……とか思ってるんだろうなぁ…。残念だけど、クリスタは舞園さやかにとられると思うよ残姉…)


むくろ「あ…あ…、パン…いる?」スッ


江ノ島「……うわ、似てねー」ボソリ

むくろ「………」プルプル

江ノ島(見てるだけで胸糞悪いし外に遊びに行こうっと)

むくろ「……ライナーこれつかって」ビリリッ

むくろ(うん、今のは似てた…)グッ



 その日の夜は皆徹夜で進撃の巨人を見ていたと言う。



ポケモン編 完


 この日、僕はいつものようにテレビの前で正座してアニメが放送されるのを待っていたんだ。

(なんだ……これ?)

 目の前に映っていたのは………僕?

「ダンガンロンパ……ジ、アニメーション?」

 ダンガンロンパってなんだ…?

 この日を境に、今まで苦しいながらも保たれていた平和な関係が一気に崩れることとなる。




 ダンガンロンパ The Animation 編




??「アホアホアホアホアホアホ!!!」


※第一話~舞園・桑田編終了まで放映されました。


舞園「わ、私、そんなことしません!!」

舞園(なんで最初の頃に立てた計画がアニメになってるの!?)アセアセ

桑田「ほんとひでーぜ舞園ちゃん!! 俺を呼び出して殺そうとするなんてよぉ!!」

舞園「だから私、違います!!」

セレス「ほんと、桑田君が好意を寄せていたことを利用するなんて、女としてもサイテーですわね」

舞園「……あの時は仲間が心配でっ……あっ!」

桑田「え……マジでやろうとしてたの?」ボウゼン

舞園「ち、違います!! ただ、アニメを見ていたらそういう心理描写が見えてきたというか!」オロオロ

十神「ふんっ、何も狼狽えることはあるまい。これはそういうゲームなんだ。女性という武器が使えるなら使った方が効率が良い」

腐川「さっすが白夜様! アニメでも超かっこよかったですわぁあああ!!」ハァハァハァ///

十神「黙れ雌豚。お前はアニメでも気持ち悪かったぞ」

腐川「!! 白夜様がアニメでも私を見てくれた!!」カァ///

十神「おい……アニメ〝でも”とはなんだ」

葉隠「そんなことより、舞園ちゃんは……その…〝今でも外に出たいんだべ”?」

舞園「それはっ!!」



苗木「みんなおはよう」



一同「!!」

舞園「苗木君!!」ギュッ

苗木「ま、舞園さん?」

苗木(ど、どうしたんだろう泣いてる…)

桑田「おい苗木! お前昨日のアニメ見たのか!?」

苗木「う、うん、僕たちが出てたね…」

苗木(まさか舞園さんが殺されて桑田君がクロだったなんて…)

桑田「おい! それだけかよ!」

苗木「えっ?」

セレス「あなたも彼女に騙された身として言うことはないのですか?」

苗木「騙された? 僕が?」

舞園「違います!! ……ち、違わないですけど…」

苗木「もしかしてアニメの話?」

苗木(この人たちアニメの話でここまで険悪になってるの?)

桑田「舞園さやか! どう落とし前つけてくれんだよ!」アァ?

舞園「ひっ!!」

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!! たかがアニメの話じゃないか!!」

桑田「あ?」グイッ

苗木「ぐっ……はな…し、て」

舞園「やめてください!!」

桑田「人殺しは近づくなよ!」桑ッ

舞園「っ!!」ビクッ

桑田「苗木、おめーは何も分っちゃいねぇ。あれはたしかにアニメだ。作り話だ。……だがなぁ」パッ

苗木「!! ごほっ……ごほっ…」



桑田「俺たちは現にここで、〝コロシアイ学園生活”をしてる最中なんだぞ!?」




苗木「!!」

苗木「それはっ……」

苗木(そうだ……僕たちはただ平和にアニメを見て楽しんでいたわけじゃなかった。この閉鎖された空間で、何の娯楽も楽しみもない小さな世界で、唯一の変化であるアニメに縋り付いていたんだ…)

舞園「……じゃあ…何をすれば許してもらえるんですか…」

桑田「………それは…」

桑田(べー、何も考えてなかった…)

葉隠「………」

桑田「えっと……」

舞園「………」ジッ

桑田(別に舞園ちゃんのこと好きだし、よく考えたらこの状況あんまりよくねーかも…)

舞園「………」ポロポロ

桑田「……っ!」

桑田(なんだよっ! 俺は悪くねーよ! ……そうだ! みんなの為に料理を作れとか言って笑って許すんだ! そしたら俺の評価も舞園ちゃんの俺に対する好感度も上がるはず!!)

桑田「えっと、それじゃあみん「お、恐ろしい結果が出たべ!!」

一同「!!?」


葉隠「今日からお前は俺の奴隷だ! それが桑田っちの出す命令だべ!」


桑田「あぽぉ?」

舞園「………」チラッ

苗木「?」

苗木(なんで今一瞬僕の方を?)






舞園「分かりました……桑田君がそれでいいなら…」ポロポロ





 そして、舞園さやかは桑田君の奴隷となった。

いったんここまでだべ! 占いは絶対当たるんだべ!!


 翌日から、僕たちは桑田君と舞園さんの奇妙な関係をただ傍観しているしかなく…。

「アホアホアホ! 俺が食堂来たらお茶ださんかい!」

「は、はいっ桑田様!」

「俺が両腕組んで座ったら肩揉めよ!!」

「す、すみません!!」

「よーし、そこで踊れ」

「は、はい!」

「……よし、上着脱げ」

「えっ、で、でも…」

「奴隷が口答えするなっ!」

「は、はい……」

「……そろそろ桑田君の桑でMY園でも耕してみるか…」

「い、いやぁ…」

「へへへ、そんなこと言っても、お前の園は田んぼみたいに水が張ってるぜぇ!」

「い、いやぁあああああ!!」

葉隠「って、展開になると思ってたべ」ボロボロ

苗木「……葉隠君ってほんとサイテーだよね」

苗木(実際、そんな関係を大神さんが許すはずもなく、舞園さんの横には常に誰かが三交代で見張る形で決着がついた)

舞園「………」

桑田「………」イライラ

苗木(しかし、その結末は〝むしろ最悪”で、舞園さんは〝奴隷になる女”としてセレスさんや腐川からバカにされ、桑田君は〝女の子を奴隷にする最悪の男”としてレッテルが張られた)

苗木「恐ろしいのは、桑田君に関しては君が言っただけってことだよ葉隠君」

葉隠「だべ?」

苗木「……なんでもないよ…」

苗木(そして、絶望の人間関係が築かれたまま、二日目の夜が明けた)


※不二咲が殺され大和田バターが出荷されるとこまで放送。


大和田「……よ、よぉ不二咲」

不二咲「!!」ビクッ

大和田「お、おい…」

不二咲「ご、ごめんっ!」ダッ

一同「………」

大和田「………」ハァ

石丸「落ち込むんじゃない兄弟! むしろ不二咲千尋を殺さない未来が訪れたことを祝おう!」

大和田「石丸ぅ! 俺は殺さねーよ!! それにお前とは兄弟でもなんでもねーー!!」

石丸「何を言っているんだ! たとえアニメでも私と君は熱い戦いを繰り広げた仲! きっと現実でも分かり合える!!」

大和田「分かりあう気なんてねー!! 俺に近寄るなこら!!」

大和田(これで良いんだ……兄貴を殺した俺に近づく必要なんてない…)ダッ

石丸「あ……」グッ

セレス「まったく、人を殺すなんて恐ろしい真似よくできますわね」

江ノ島「でも、本当に外に出たかったら、人を殺すのも仕方ねーんじゃね?」

セレス「あら、モノクマに殺されたあなたはあまりコロシアイに賛成じゃなさそうでしたけど」

江ノ島「そんな時もあるっしょ!」

朝日奈「てゆーか、戦刃ちゃん出てなくない?」

戦刃「それは私が「おーっとバカは口を閉じてぇ!」

朝日奈「?」

戦刃「もごもご」

江ノ島「ウチネタバレとか先を考察されるの嫌いだからさぁ。アニメはリアルタイムで楽しむもんっしょ!」

朝日奈「そうだね……でも…」チラッ

桑田&舞園「………」

不二咲「………」

石丸「………」

朝日奈「あんまり楽しそうじゃないかも…」

※石丸&山田殺害セレスオシオキまで。

セレス「………」プルプル

江ノ島「ぎゃははっ! だっせー! 人殺してやんのっ!」

山田「せ、セレス殿……」オロオロ

セレス「何狼狽えてんだよクソデブ!! ぶっ殺すぞ!!」アァ?

山田「ひ、ひぃ!!? 殺されるのはごめんですぞーーーー!!」

セレス「……はぁはぁ…」

石丸「セレス君!!」

セレス「…あら、どうされましたの?」



石丸「悪いが一発殴らせてもらえないだろうか?」



セレス「」

江ノ島「ぎゃははははは!!」ヒーッヒーッ

石丸の一人称は「僕」な

セレス「い、嫌ですわ。あなたに何の権限があってそんな」

石丸「先日大和田君にも説明したばかりだが、アニメであっても人殺しは人殺し。そうしないと私の気持ちが落ち着かないのだ!」

セレス「………」

石丸「大丈夫! 女の子の顔を傷つけたりはしない! 腹部をねらおう!」

セレス「!!」

セレス(い、痛いのは絶対嫌ですわ!!)

セレス「あ、あのぉ、他の事ならしますから、痛いのはやめてもらえません?」

石丸「何を言っている! 殺された者の方が痛いのだぞ!!」

セレス「」



桑田「……なぁ石丸」



石丸「今忙しいんだ! 後にしてくれ!」

桑田「………あの、さ」

石丸「?」



桑田「俺を殴ってくれねーかな」



一同「!!」

>>73せやろか!!工藤!


石丸「桑田君! 君の趣味に付き合ってる暇はない!!」

桑田「ちげーよ!! 俺だって痛いのは嫌だよ!」

セレス「………」

セレス(この人が代わりに殴られてくれそうですわね…)ホッ

石丸「理由だけ聞こうか! 僕のセレス君に対しる殴るという意思は揺らがないだろうけどね!」

セレス「」

桑田「……俺は以前までのアニメ見てバカ騒ぎする関係が好きだったんだ」

舞園「………」

桑田「舞園ちゃん、ごめんな。でも、本当に俺は違うことを命令するつもりだったんだ」

舞園「桑田君……」

桑田「でも、舞園ちゃんを苦しめたのは俺の責任だ……だから、殴ってくれ」

石丸「………分かった。君の気持ちはよーく分かった!!」ゴォッ


苗木「石丸君がスーパー清多夏君になった!!」


葉隠「現実でもなるんだべな」

石丸「君は僕の知る限り大和田君と同等の真の漢だっ! だから殴る!!」グググッ

桑田「………」

石丸「そして終わったら僕を殴れ!!」

桑田「!! なんでだよ! お前は関係ねーだろ!」

石丸「そうだ! 関係のない人間がでしゃばるんだ! それくらいされて同然!」


石丸「そして何より! 僕は君とも兄弟になりたいからだ!!」ゴッ

桑田「あべしっ!!」ドガガガガッ

大神「……真の友情かっ」フッ

朝日奈「みんな良い子だよぉー」

セレス「………」ホッ

セレス(何はともあれ、助かりましたわ)


江ノ島「あー、セレスさん今ホッとしたでしょー?」ニヤニヤ


セレス「えっ!?」ドキッ

セレス「な、何のことです。この私が感情を表に出すなんてありえないですわ!」

江ノ島「ふーん、そんな感情があったことは認めるんだ…」

セレス「!!」

セレス(か、かまをかけましたのね!?)ギリッ

石丸「今の話は本当かセレス君!」

江ノ島「もし本当なら、他人が痛みを負ってくれたのに安堵するなんて最悪な人間っしょ」ミクダシ

セレス「あ……あ…」

セレス(じ、自分が最低な人間であることは分かっていますけど…)

江ノ島「………」ニヤニヤ



セレス(こんなただのギャルに負けただなんて…)ガクッ



石丸「よーし、君には二倍の痛みを与えないと分かってもらえないようだな」グルグル

セレス「………分かりましたわ」

石丸「行くよ!!」ブンッ

セレス「………」グスッ

江ノ島「あーあ、お嬢様ともあろう人が机に突っ伏してないてら」

石丸「桑田君、大丈夫か」スッ

桑田「ああ、本当にありがとう」ギュッ

石丸「まだお礼を言うには早いぞ」

桑田「?」

石丸「さぁ、僕を殴れ!」

桑田「で、でもよぉ…」

石丸「早くするんだ! 僕は一刻も早く君を〝兄弟”と呼びたいんだ!」

桑田「!!」

桑田(へへっ、なんか熱血ドラマみてーでむずがゆいな…)グッ

桑田「わりーけどよ石丸…いや兄弟」

石丸「?」

桑田「俺の右手はちょっといてーぞ!!」ゴスッ

石丸「ほげぇ!?」ドガッゴンッバキッ

苗木(さ、さすが桑田君…。剛腕から繰り出されるパンチは格闘家クラスだ…)

石丸「……さ、さすがだ桑田君…いや、兄弟」ヨロヨロ

桑田「即座に立ち上がれる兄弟もすげーぜ」


石丸&桑田「「兄弟!!」」ガシッ


一同(ええ話やなー)ホッコリ

セレス「………」グスッ

江ノ島「ねぇねぇセレスさん」グイ

セレス「! な、なんですの!」

セレス(元はと言えばあなたが!!)

江ノ島「あのまま美談にされていいの?」ニヤニヤ

セレス「……知った事ではありませんわ」プイッ

セレス(正直あの方々よりあなたに負けたことで頭がいっぱいですわ!)

江ノ島「でもさぁ、〝あんたって何もしてないのに殴られた”訳よね」

セレス「!!」

セレス(あなたのせいよ江ノ島盾子!!)キッ

江ノ島「あー、もしかして私を責めてる? それはお門違いだわ」

セレス「……?」

江ノ島「私はただ単純に〝思ったことを口にする性分”だからさ。超高校級のギャルだし。実際にやったのはあ・い・つ」


石丸「兄弟! 何か食べようか!」

桑田「そうだな!」


セレス「………」

セレス(たしかにそうですわ。もとはと言えば石丸君がアニメになんか影響されなければ…)ムカムカ

江ノ島「………」ニヤニヤ

戦刃(楽しそう…)

石丸「あとでキャッチボールしないか兄弟!」

桑田「ああ! いいなそれ!」


セレス「ちょっとよろしくて?」ニコニコ


石丸「セレス君。確かに昼食を吐き出すくらい思い切り殴ったのは反省してるが、君に謝罪する気は一切ないぞ」

セレス「!!」ピクッ

桑田「そうだぞ。それにこれで一切のわだかまりがなくなるんだから、もう忘れようぜ」

セレス「………」プルプル

石丸&桑田「「なっ、兄弟♪」」ガシッ

セレス(このセレスティアルーデンベルクを怒らせましたわね…)

石丸「じゃあそういうこ「ちょっとお待ちなさい」

2人「?」

セレス「あなた達のせいでさらに立場を悪くした人に謝罪はありませんの?」

石丸「それはどういう?」

桑田「………あ…」バッ

舞園「………」ズーン

桑田(し、しまったぁああああ)ザワザワ



 圧倒的勘違い! 桑田に衝撃が走るッ!



セレス「………」ニヤッ

江ノ島「………」ニマニマ

セレス「確かに桑田君は殴られることでみんなからの評価は回復し、兄弟と呼びあえる親友を得ました」

石丸「いいことじゃないか! 何を言っているんだ」

桑田「……違うんだ兄弟…」

石丸「ど、どういうことだ?」



セレス「舞園さやかは未だに〝クソビッチ”としての汚名を返上できていないというのに」



石丸「!!!」

舞園「………」ウルウル

桑田「ち、違うんだ舞園ちゃん!」

セレス「何が違うんですの! あなたは自分が良い思いをしたいがために舞園さんを放置した! それが事実です!」

桑田「あ、そ、それはっ…」

石丸「だ、だが……彼だって必死で…」

セレス「そう! 必死だった! つまり、〝必死になれば他人を見捨てる人間桑田”!!」

桑田「!!」

セレス「……あながちアニメのあの行動――


 ――現実でもするんじゃありませんの?」


桑田「あ、あぽぉ……」ガクッ



 こうして、桑田君は部屋に引きこもり、舞園さんはショックで笑顔が消え、石丸君は自分を責め、セレスさんは腹痛でおばあちゃんみたいな体勢で歩くようになった。


苗木「……なんだよこれ…」クソッ


 この絶望の流れは、止めることができず、誰も続きなんて見たくもないのに夜にはテレビの前に座っていた。


 〝次は自分が殺すのか、それとも被害者なのか”。それを確認するために。。。


 








 後半へつづく。。。





番外編「舞園さやかの憂鬱~苗木君奮闘記~」

○見る
○スキップ

安価下1~5(多数決)

苗木の部屋

苗木「………」

苗木(本当にどうしてこうなったんだ…)

苗木「ちょっと現状を書いてみよう」


一回目

クロ桑田→引きこもり

被害者舞園→トラウマレベルのショック

とばっちり江ノ島→特に何もない

二回目

被害者不二咲→大和田君に対する異常な怯え方

クロ大和田→元気がない

三回目

被害者山田→セレスを避ける

被害者石丸→舞園さんをトラウマにしたショックで一言もしゃべらない

クロセレス→おばあちゃん化


苗木「……江ノ島さん以外みんな影響受けてるよ…」

苗木(まぁ彼女は超高校級のギャルだし、悩みとかあんま気にしないタイプなのかも)

苗木「今日の放映はないらしいから、みんなぐっすり眠って明日は元気出てるといいな」



<ピンポーン



苗木「? はーい!」ガチャ

舞園「………」

苗木「舞園さん?」

舞園「入って……良い?」

苗木「う、うん」

苗木「珍しいね。ど、どうしたの?」

苗木(絶対今日の話だろうなー)

舞園「ご、ごめんなさい。私も苗木君以外に頼る人がいなくて…」プルプル

苗木「!!」ドキッ///

苗木(舞園さん可愛い…)

舞園「私……自分でもあの時どうしてあんなことを言ったのか…」

苗木「……仕方ないよ…桑田君は男だし、怖かったんだね」


舞園「それは違います!!」ロンパッ


苗木「えっ?」

舞園「じ、実はあの時……」




舞園「苗木君がこれ以上暴力振るわれるのが耐えられなくて!! それで言ってしまったんです!」




苗木「!!」

苗木(あ、あの時こっちを見たのはそういうことだったんだ!?)

舞園「………」///

苗木「………え、えっと…」///

苗木(な、何を照れてるんだ僕は!! 気の利いたことでも言わなきゃ!)

苗木「……僕の為に…ごめんね」

舞園「いえ……苗木君のせいじゃありません。…私の軽薄さが招いたことです」シュンッ

苗木「じゃ、じゃあ明日それを説明して!」

舞園「そんなの! いまさら聞いても誰も信じてくれません! むしろ桑田君を利用する最低な女って責められます!」

苗木「そ、そうだね…」

舞園「それに……もう他人の目なんてどうでもいいんです」

苗木「えっ?」

舞園「……な、苗木君にさえ誤解されなければ…私は、私は…」モジモジ

苗木「舞園さん……」

舞園「苗木君! 今晩だけ! 今晩だけで良いですから一緒にいてください!」ギュッ

苗木「わっ!」

苗木(あ、あのスーパーアイドルが僕の胸で泣いてる!!)ドキドキドキ

舞園「……誰かにここまで近づくのはずいぶん前のようです」

苗木「そ、そうだね。僕なんかはこまるによく後ろから抱きつかれてたけど」

舞園「こまるちゃん可愛いですもんね」ベーッ

苗木「えっ!?」

苗木(な、なんで怒ってるんだ!?)オロオロ

舞園(苗木君の鈍感…)プクーッ

しばらくして。

苗木「……落ち着いた?」

舞園「はい…、ありがとうございます」スリスリ

苗木「舞園さん、あの事件本当に覚えてるの?」

舞園「えっと、鶴の事件ですか?」

苗木「うん」

舞園「もちろんです! 苗木君の活躍! 忘れるわけありません!」

苗木「そ、そうなんだ。でもさ、あれはあの後が大変だったんだ」

舞園「?」

苗木「君はアイドル活動で忙しかったかもしれないけど…」

苗木「〝目立ちたがりの苗木”。陰でそう呼ばれるようになったんだ」

舞園「そんな! 苗木君は!!」

苗木「ははっ、風評被害なんてそんなもんだよ。みんな楽しければいいんだ」

舞園「……あいつら全員ぶっ飛ばします」ボソッ

苗木「えっ?」

舞園「あ、いえっ、そ、それでどうなったんですか?」

苗木「あー、うん、それで終わり。放っておいたら事態は沈静化したよ」

舞園「………」

苗木「つまりさ、自分さえ気にしなければ、言われないのない噂何ていつか消えるってこと」

舞園「苗木君はすごいです…」

苗木「えっ?」

舞園(私はこんなにドキドキしてるのにって言ったら、この気持ちうまく伝わらないかも…)

舞園「今もこうして私を慰めることにいっぱいのはずなのに…、自分の嫌な過去で他人を励ませるなんて…」グスッ

苗木「あはは、僕は気にしてなかったからね。それに…」

舞園「?」

苗木「嫌な過去でも、誰かを助けることができたなら、それは〝あって良かったこと”になりそうじゃない?」ニコッ

舞園「////」ポーッ

苗木「舞園さん?」オロオロ

舞園(苗木君かっこよすぎです…)///

翌朝

苗木(朝まで舞園さんとおしゃべりしてしまった…)ボーッ

舞園「それじゃ苗木君お邪魔しました」ペコリ

苗木「うん、じゃあね」

舞園「あ、あの……苗木君…」モジモジ///

苗木「?」



舞園「こ、今度は一緒に寝てください!」ペコリ///



苗木「えっ///」

舞園「………あ…あ…っ!」ダッ///

苗木「………眠れなくなっちゃうよ…」ポリポリ///

霧切「あら、ムラムラの間違いじゃなくて?」

苗木「おわっ! い、いきなり登場しないでよ! それに擬音を読み取らないでよ!」

霧切「……苗木君。一つだけ忠告しとくわ」

苗木「?」

霧切「あのアニメの終盤……そうね、他のアニメの尺から考えて3、4話後」

苗木「数話後に何かあるの?」

苗木(もしかして僕が殺される?)

苗木「ぼ、僕は殺されても気にしないよ! アニメだし!」

霧切「いいえ、それ以上よ」

苗木「それ以上?」

霧切「あなたがまるで主人公のように活躍しているという〝事態”を重く受け止めなさい」ファサッ

苗木「えっ……」

苗木(ど、どういうことぉ?)

霧切「じゃあね。……万が一さっきのことでムラムラが収まらないなら私の所へ来ても良いのよ」クルッ

苗木「えっ!?」

霧切「ふふっ、じゃあね」ツカツカツカ

苗木「な、なんだったんだ……」




 番外編 完




30分から~数時間離れるべ! 後葉隠の占いは間違ってたべ!

占い→桑田君が奴隷になれと言う

結果→舞園さんが奴隷になるという(桑田何も言っていない)


それに三割ってけっこう当たるべ! 三割で当たるスイカが出るスロットは必ず打つべ!


では!


※大神さくら自殺学級裁判終了まで放送。


朝日奈「バカ! バカ葉隠!」ポカポカ

葉隠「ちょっ、す、すまねぇべ!! で、でも怖かったんだべ!」

セレス「あらあらバカがアニメで起きたことを自分で起きたことように謝ってますわ」

江ノ島「アニメのせいで殴られた奴もいるけどな」

セレス「………」

大神「朝比奈よ。我は気にしておらん。……それよりも…」

十神「………」ジーッ

腐川「………」プルプル

大和田「………」

石丸「………」

大神「ふっ、お主たち、思ったことは口にせねば進まんぞ」


石丸「な、ならば言わせてもらうが、本当に黒幕と内通してるのか?」


 内通〝してる”。

 現在進行形の質問が、僕の心を妙にざわつかせた。


苗木(大神さんには事情があるんだ。みんなだって許してくれるはず)



大神「ああ、そうだ。…だが、昔のことだ」



 そう、昔のことだ。

 だが、〝昔”のことなのだ。



朝日奈「ひどいよ!! どうしてこんなことするのさっ!?」


大神「よいのだ朝比奈。我はこれに値することをしたのだからな」

苗木(大神さんは両手を後ろ手に両親指だけをグルグルにまかれた状態でいることを義務付けられた。十神君いわくそれでも彼女が本気を出したら縛る意味はないだろうとのことだ)

十神「ふんっ、朝日奈。お前は大神の味方のようだな」

朝日奈「そうだよ! さくらちゃんは事情があって内通してただけなんだから!」



十神「ならば、貴様は事情があれば何をしても許されるというのだな?」



朝日奈「! ……そ、それは…」

セレス「それに、あなたの言い分は大神さんの罪を見逃せ…つまり〝真剣に向き合っていない”ように聞こえますわ」

朝日奈「そんなことない!」

江ノ島「だーったら、ちゃんと罰はうけねーとな。真剣なんでしょ?」ニヤニヤ

朝日奈「………」

セレス(それにしても江ノ島盾子。これほどまでに他人の心を操るすべに長けているとは……超高校級のギャルにしてはあやしいですわね…)



山田「ふ、ふふふ、不二咲千尋殿! 土下座でもなんでもしますからぜひアルターエゴをぉおおおおお!!」

不二咲「い、嫌だよ! 君は不純な気持ちでぼ、僕を……」ブルブル

山田「ふ、ふひひっ、そ、そんなことはありませんぞー!」

不二咲「い、いやだぁああああ!」ダッ

山田「待つのですぞぉおおおおお!」ダッ

大和田「……うっぜぇ! 近づいたらぶっ殺すぞ!」

石丸「兄弟! 一緒に桑田君の所へ行こう!」

セレス「……っ」ズキッ

江ノ島「ぎゃはは! まだ痛むのかよだっせー」

朝日奈「………」ズーン

大神「……朝比奈…」

十神「………」ギロッ

腐川「な、内通者と一緒の空間にいるなんて! でも白夜様もいるしっ! あぁ!! 悩む、悩むは冬子!!」

舞園「………」ハァ…



苗木「……なんだよこれ…」

霧切「まるで、〝絵に描いたような絶望”ね」ファサッ

苗木「もしかしてあのアニメは本当に!?」

苗木(だとしたら霧切さんの忠告は……)ゾクッ



 絶望溢れる学園生活は、この日の夜を境にさらに凶悪に強烈になっていく。。。



苗木「な、なんだよこれ………」

アニメ 植物園の不審な死~学級裁判終了までのダイジェスト

1/3

霧切「これは……まさか江ノ島盾子?」

霧切(だとしたら辻褄が合う…)

苗木「霧切さん?」

霧切「………」

霧切(いえ、信じなくちゃ…この人を、人の死を悼み哀しみ苦しむ苗木誠を)

霧切「い、いえ、なんでもないわ。それより、今回の学級裁判で私は絶対に生き残るわ」

苗木「えっ?」

霧切「………いえ、なんでもないわ。調べたいところがあるから行くわね」ダッ


苗木「………」ニヤァ


2/3

苗木「……なぁ戦刃むくろ。僕…いや、俺は言ったよなぁ?」

戦刃「…はい…マスター」

苗木「それじゃあどうして、僕が入ったすぐ後に男子トイレなんて女子が絶対に入らないところに入るんだよ!!」バキッ

戦刃「つっ……」ポタポタ

苗木「あー、ほんとムカつくわー。ムカつきすぎるから葉隠殺そうかな」

戦刃「………」

苗木「なぁ、お前俺の事好きなんだよな」

戦刃「はい! 愛しています!!」

苗木「なら、今すぐ裸になれよ」

戦刃「……はい」スルリ

苗木「………」ニマァ



いったん中断 テレビ前苗木

苗木「………なんだよこれ…」

苗木(僕が黒幕? 戦刃さんが内通者? 江ノ島さんの死体を使って偽装工作?)

苗木「は、ははっ、ありえない……ありえない…」



苗木「う、うわぁああああああああ!!!」



苗木「ありえないありえない!!」

苗木(で、でも、今まではずっとアニメと現実がリンクしている。つまり、みんなはアニメを…)ゾクッ

苗木「う、うげぇええええ」オロロロロロ


テレビ「………」


苗木「つ、続きを見なくちゃ…」ヨロヨロ

アニメ内

3/3

学級裁判 開廷!





苗木「ちょ、ちょっと待ってよ。あの時トイレに行ったのはただ単純におしっこを…」

霧切「それは違うわ」ロンパッ

霧切「あの後私はすべての便器を調べた。だけど水が流れた形跡はなかったわ」

苗木「ぐっ、で、でも僕は個室トイレをっ」

霧切「個室へ行くはずはないわ……だって」

苗木(このクソアマぁ…)ギリッ




霧切「あの時私は、男子トイレの中まで追いかけたのだから!」ロンパッ




エンディング~♪

~~~

霧切の部屋

霧切(恐れていた事態ね……)

霧切「明日は苗木君を外に出さない方が……いえ、それだと余計に怪しまれる…」

霧切「あなたの思い通りにはさせないわよ」


翌日

苗木「ぐっ」ドサッ

石丸「苗木君! 見損なったぞ!」

苗木「僕じゃ……」

大和田「ごらぁ! てめぇ何口聞いてんだよ!」バキッ

苗木「………っ」ズザザザッ

舞園「やめてください!!」

大和田「……てめぇも黒幕側か?」ギロッ

舞園「違いますっ!!」

大和田「なら黙ってろ」

苗木「ぼ、ぼくじゃない! ぼくじゃ――」

江ノ島(あー、こんな絶望外とかわんね~じゃん……少し軌道修正すっかー)



戦刃「………」スッ



江ノ島「!!」

江ノ島(めっちゃ面白い展開になんじゃん! 放置放置~♪)

霧切「………」

大和田「てめーか」

戦刃「………」

大和田「やっぱてめーも黒幕側なんか?」

戦刃「………」

石丸「いや! その顔は利用されていた人間の顔だ! どきたまえ! 君は彼に騙されてるんだ!」

苗木「戦刃さん……危ないから…逃げて…」フラフラ

戦刃「!!」

戦刃(苗木君が私の心配を!! それだけで…それだけで…)

戦刃「これ以上苗木君に何もさせない」

石丸「………しかたない」スッ

大和田「黒幕なら女だからって容赦しねーぞこらぁああ!」ブンッ

苗木「戦刃さぁあああ……ん」


 一瞬の出来事だった。


石丸「な……に…」ドサッ

大和田「つえぇ…」ドサッ

 後から大神さんに聞いた話だと、戦刃さんの動きは彼らよりむしろ遅く、舞い落ちる桜の花びらのようにひらりとかわして二人を制圧したらしい。

戦刃「日向は木の葉にて最強」スタッ

苗木(今ナルト見てるんだ…)

朝日奈「………」スタスタスタ

苗木「……?」フラフラ


―――スパァンッ!!


苗木「………えっ」ジンジン

朝日奈「謝ってよ!」

苗木「ぼ、ぼくは…」

朝日奈「さくらちゃんはあんたのせいで!!」ポロポロ

苗木「だから僕は!!」




桑田「どうでもいいからよぉ、苗木」




苗木「桑田…君?」

霧切(いけない! 戦刃さんは立ち上がった大和田君と石丸君の相手をしている! 大神さんもいない!)ダッ



桑田「死ねや」ブンッ



江ノ島「あぐっ」ドガッ

一同「!!?」

苗木「え、江ノ島さん!?」

江ノ島「……や、やめなよ。こんなの超つまんねーじゃん」フラフラ

桑田「お、おれ……」

苗木「江ノ島さん!!」

江ノ島「だ、だいじょぶだいじょぶ。ちょっとかすっただけだから」

苗木「かすった…って」

苗木(そんな音じゃなかったぞ!?)

江ノ島(こんな面白い展開放っておくわけないじゃん!)

舞園「みなさん! 話し合いましょう!!」

セレス「そうですわね。私たちはアニメに踊らされすぎです」

江ノ島「へへっ、苗木大丈夫?」

苗木「うん…僕のせいで大切な体を……ごめん」

江ノ島「こらっ」ピンッ

苗木「うっ…」

江ノ島「そんなしけた面してたら、黒幕にされちゃうぞ★」

苗木「う、うん……」

江ノ島(たーった今私がしようとしてるんだけどねぇえええ!)

戦刃(盾子ちゃん楽しそう……でも…)



 こうして、机を囲んで話し合いが始まった。




ハナシアイ 開始!

苗木「僕は黒幕じゃないんだ!」

十神「証拠は?」

苗木「だって僕は君たちと一緒に目覚めたじゃないか!」

腐川「そ、そんなの演技かもしれないじゃん」

苗木「……くっ…」

霧切「モノクマは彼のいる前でも現れたわね」

舞園「そうです! モノクマが喋っているときも苗木君は何もしていませんでした!」

苗木(霧切さんと舞園さん、それにさっき身を挺してかばってくれた江ノ島さんと戦刃さんは味方だと思って大丈夫そうだ!)

桑田「そんなの! オーバーテクノロジーなんだからなんとでもなるだろうが!」

石丸「それに戦刃むくろもあの時はいなかった! 後から出てきただろう!」

苗木「……っ」

苗木(どうすれば…)

苗木「そ、それならなんでアニメでばらしてるんだよ! おかしいじゃないか!」

十神「むっ……それもそうだな」

葉隠「な、苗木っちは自首したかったんだべ!」

朝日奈「そうだったんだ苗木…」

苗木「違うよ! 僕は黒幕じゃないんだ!」

朝日奈「さいってー」

苗木(ダメだ、敵が多すぎる!!)

腐川「あぁ!!」

一同「!?」

十神「どうした雌豚」

腐川「あれってもしかして“黒幕が流したアニメじゃない”んじゃ!」

一同「!!?」

霧切「それはないわ。モノクマなら気づくはず」

江ノ島「ぐっ……」

一同「!?」

戦刃「盾子ちゃん!!」

江ノ島「ちょっと……みんなごめん。肩やべーっぽいから休んでくる」

石丸「ああ! 犯人は僕たちで何とかしてみせる!」

戦刃「私が連れて行く!」ガシッ

江ノ島「えっ」

戦刃「瞬歩!」

朝日奈「……行っちゃった」



朝日奈「モノクマに直接聞こうよ!」

十神「そうだな。おい白熊!」


モノクマ「僕はモノクマ! 白熊じゃない!!」ウガーッ


十神「ふんっ。そんなことはどうでもいい。それより、昨日流したアニメはなんだ?」

モノクマ「アニメ? ナルトだけど?」

一同「!!」

モノクマ「うぷぷ! 戦刃さんって影響受けやすすぎ」ウプププ

苗木「そん……な」

モノクマ「僕は忙しいの! じゃあね!」スッ

一同「………」

それじゃ、また離れるべ! 続きは日付の向こう側だべ!

ちょっとだけ戻ってきたべ! ちょっとだけだべ!

朝日奈「ってことは…あのアニメって何?」

葉隠「幽霊だべ! 幽霊がテレビをのっとったんだべ!!」ガタガタ

十神「………」

霧切「不二咲さんはどう思う?」

不二咲「ぼ、僕?」

霧切「そう、ああいうのはあなたが一番詳しいはずよ」ファサッ

不二咲「え、えっと僕は……」

やっぱ無理だったべ! 後で来るべ!

ただいまだべ! さーてダンロン編終わらせにかかるべ!!

つづきー

不二咲「僕は……正直モノクマが気付かずにアニメを放映するのは難しいと思う」

霧切「どうしてかしら」

不二咲「だって、部屋にもカメラがあるから」

一同「!!」

石丸「そうだった…」

大和田「んならなんでモノクマは嘘ついたんだよ」

不二咲「……でも、それすらも乗っ取れるなら…?」

朝日奈「どういうこと?」


山田「分かったですぞー! アニメを放映した犯人は未来人か宇宙人ですぞ!!」

桑田「あのなぁ、遊びじゃねーんだぞ」

不二咲「ううん、でも辻褄は合うよ」

セレス「未来で得た情報から過去を変えるために私たちに情報を流した?」

不二咲「うん、ありえないけど、それは僕達が今の時代を生きてるから。未来のことなんて誰にも分からない」

十神「くだらん。過去を変えたいならさっさと来たらどうなんだ」フンッ

葉隠「十神っちはほんとバカだべ。未来から身体ごと来れないからアニメ放映したんだべ」

十神「きさまっ!」ギリッ

朝日奈「つまりこういうこと?」


過去 コロシアイ学園生活で様々なコロシアイが起きた。

未来 誰かがその過去を変えたいと思った。

現在(過去) 未来人は身体を過去に送る技術がなかったため、映像を過去へと送った。


不二咲「うん、それにもしセキュリティを外すとかモノクマを動けなくしたりして黒幕の怒りを買ったら僕達は殺されるかもしれないからね」

十神「これでお前の容疑はますます深まったな。苗木誠」

苗木「そんな……」

桑田「おめーが黒幕じゃねーって言うんなら証拠を見せろ証拠をよ」

苗木「そ、それは…」

苗木(ダメだ。何も思いつかない…)

霧切「それじゃあ逆に苗木君が黒幕である証拠を提示してみましょう」

桑田「あ?」

石丸「そんなものはアニメの内容が答えだ!」

大和田「そうだな。たしかあそこのトイレは隠し部屋があったしな」

桑田「それに戦刃が苗木をかばったのも、苗木が黒幕で戦刃を操っている証拠だ」

十神「ふんっ、それにお前の超高校級の幸運というのも気に喰わん。そんな曖昧な能力嘘にしか思えん」

苗木「そんな……」

セレス「さらに言えば、あなたは舞園さやかという元クラスメイトがいた。それもおかしいですわね」

苗木「えっ……」

舞園「な、なんでですか!?」

セレス「大方、舞園さやかの身体目当てだったのでは?」

苗木「そんなっ!!」

朝日奈「サイテー」

舞園「違います!! 苗木君はそんな人じゃありません!」

桑田「………」

大和田「………」

石丸「………」

朝日奈「………」

苗木(そんなっ、ど、どうすれば……)


舞園「……皆さん、良いですか?」


一同「?」

舞園(こんな形で言いたくなかった。……けどっ)キリッ










舞園「私は、苗木誠君のことが中学時代から好きでした」








一同「!!」

苗木「舞園……さん?」

桑田「そ、それは本当なのか…?」

舞園「はい、本当です」

苗木「舞園さん」

舞園「ごめんなさい苗木君。もっとちゃんとした形で気持ちを伝えようと思っていたのですが…」ジワッ

苗木「良いんだ! 僕の方こそ情けなくて…ごめん」

舞園「いいえそんなことはありません! 苗木君。あなたには数えきれないほどの元気と勇気を貰ったんです」ニコッ

セレス「そ、それがどうさっきの話に繋がるんですの!!」



舞園「私は彼の中学時代の休憩時間の行動について全て把握しています!!」



一同「は?」

苗木「えっ」

舞園「苗木君がいつトイレに行ったか。いつ早弁したか。おならが出そうでお尻を上げたり、あそこのポジションが気になるのか何度もモゾモゾしたり、全て把握しています!」

苗木「えっ、えっ?」

舞園「だから断言できます! 中学時代の彼は私にアイドルとしての憧れはあったにせよ、異性としての情欲は皆無でした!!」ウルウル

舞園(自分で言っててショックです…)

セレス「………」

霧切「苗木君が性欲のために舞園さんを組み込んだという説は否定されたわね」

苗木「……え、えっと」

舞園「私の気持ちに嘘偽りはありませんよ」ニコッ

苗木「う、うん」ゾクッ

石丸「だが、そのほかの証拠について否定している訳ではない!」

大和田「そうだな。苗木のことを戦刃がかばった理由もわからねーしな」

戦刃「それは分かります」

一同「!!」ビクッ

朝日奈「ちょ、ちょっとびっくりするじゃん!」

戦刃「すみません。急いでいたもので」

江ノ島「お待たせー。超高校級の軍人による処置でなんとかなりましたー」ニコニコ

朝日奈「盾子ちゃん…よかった」ホッ

桑田「それで、かばった理由はなんなんだよ!」



戦刃「苗木君のことを愛しているからです」ソクトウ



桑田「」アポォ…

戦刃「苗木君が笑ったところが好きです。私に優しいところが好きです。怯えないところが好きです。ぷにぷになところが好きです。(10分間苗木君の好きな所語るので中略)という訳で、私は彼をかばいました」

桑田「あ、あっそう…」ゲンナリ

苗木「戦刃さん……」

戦刃「気にしないでください。私は苗木君に好かれようとは思っていませんから」

苗木「そんなっ、僕は戦刃さんのこと好きだよ!」

戦刃「!!」ブフッ

苗木「戦刃さん! 鼻血が!!」


江ノ島(わ、笑ったら肩の痛みで気絶する……)プルプル

霧切「これで戦刃さんが苗木君をかばった理由も判明したわね」

霧切「苗木君が黒幕だと言う証拠のほとんどが消えた訳なのだけれど、何か他に意見はあるかしら?」

江ノ島「あ、のさぁ」

霧切「何かしら?」

江ノ島「アニメってまだ黒幕判明してねーっしょ? 霧切が苗木に証拠を突き付けたところで終わったじゃん?」

朝日奈「そういえば…」

十神「まさか…」

葉隠「あれが否定されるんだべ!?」

江ノ島「それはしらねーよ……だけど、もう一日くらい待ってみてもいいんじゃね?」

一同「………」



 そして、僕の処遇は今日のダンガンロンパジアニメーションの続きを見てから判断することとなった。



苗木の部屋


十神「ふんっ、少しでもおかしな動きをすればこいつをジェノサイダ―にして殺すぞ」

腐川「あぁん/// 白夜様は何もしないのにその高慢な態度素敵だわー!」

苗木「……いいよ。でも、僕は本当に黒幕じゃないんだ」




 そして、夜が訪れた。




苗木「えっ……なんで…」

テレビ「ウィーアーファイティングドリーマー!」

苗木「なんでナルトが…?」

十神「フン、そういうことか」ガッ

苗木「ぐっ、な、なにを……」グググ

十神「都合の悪いことはもみ消す。それがお前のやり方か苗木誠!」ドンッ

苗木「うわっ!」ドサッ

十神「大方、都合の悪い放送だから隠したんだろう!」

腐川「そう言えば、苗木が黒幕のように放送されたのって昨日の最後の放送だけ…」

苗木「違う! これは! …これは…」

苗木(分からない…なぜ、何故放送されないんだ…)

十神「決まりだな。よし、このままにして行くぞ」

腐川「えっ、両手足縛って床に置いていくんですか!?」

十神「なんか文句あるのか?」

腐川「いえ……ありません…」

十神「ふんっ、行くぞ」ガチャ

腐川「………」バタン


苗木「……う、うぅ…」グスッ



 そして、夜は明けた。



苗木「ごふっ…」

桑田「やっぱりてめーじゃねぇか!」ドガッ

大和田「早く俺達を出しやがれ!」バキッ

苗木「ち、違う……」

朝日奈「二人ともやめて!!」

桑田「! ……ちっ」ペッ

大和田「………」ドガッ

苗木「ぐっ……」

朝日奈「ねぇ、苗木」

苗木「……な、にかな…」ハァハァ

朝日奈「さくらちゃんのためにも、早く黒幕宣言してくれないかな」

苗木「だから……」

朝日奈「さくらちゃんあの日以来ずっと両手を縛られてるんだよ」ポロポロ

苗木「………」

朝日奈「あんたが脅しをかけたせいだよ。だから…だから…」グスッ

苗木「僕じゃ……ない」

朝日奈「……そっか、まだそういうんだ」

苗木「朝日奈さ…ん?」

朝日奈「ごめんね苗木。私もう耐えられないよ」チャキッ

苗木「!!」

朝日奈「ごめんね!!」ブンッ


大神「やめんかっ!!」カッ


朝日奈「!!」ビクッ

大神「朝日奈よ。そんなことをして我が喜ぶとでも思ったか」

朝日奈「だって、だってぇ…」グスッ

大神「苗木よ。すまなかったな」

苗木「……いいんだ。でも、大神さんは僕のことを疑ってないの?」

大神「ああ、これっぽっちも疑っておらぬ」ニコッ

苗木「大神さん……」ドキッ///

朝日奈「それじゃあ私も苗木のこと疑うのやめる!」

苗木「えっ」

大神「朝日奈……」

朝日奈「でも今は信じてあげられそうにもないや。だから、苗木が黒幕じゃないって分かったら全力で謝るね」

苗木「……うん」



食堂


十神「さて、黒幕が苗木だということが確定した訳だが」

舞園「そんなことはまだ分かりません!」

十神「バカなことを。あそこで放映を阻止するのは、それが黒幕にとって不都合だからだろう」

江ノ島(いいえ、黒幕にとって面白いからですわ負け犬十神君)プププ

舞園「それは……」

霧切「それは違うわ」

十神「なにっ!?」

苗木「霧切さん……」

霧切「あそこで黒幕が放送を阻止したのは、それが黒幕にとって“都合の良い展開”だったからよ」

十神「どういうことだ」

江ノ島「………」

霧切「説明の前に戦刃さん」

戦刃「はいっ!」

霧切「あなたが見た最後のナルトのアニメはいつ放映されたの?」

江ノ島「!」




戦刃「えっと、私漫画派だからアニメ見てない……」




江ノ島(このクソ残念な姉ぇえええええ!!)

霧切「そう…じゃあ、どうして昨日ナルトのアニメがしたのかしら」

桑田「それは、モノクマがナルトを流したと言っていたからだ。苗木が辻褄を合せるために放送してもおかしくねぇぞ」

霧切「そうかしら。あの時苗木君は食堂にいた。黒幕の内通者がいたとしても彼から指示を受けることはできない」

朝日奈「つまり……?」



霧切「モノクマが現れた時、その場にいなかった人間が黒幕よ」



一同「えっ!?」バッ

江ノ島「な、なんでこっち見るかなァ」

霧切「茶番は終わりよ江ノ島盾子……いえ、黒幕江ノ島盾子!」ビシッ



江ノ島「………」



 その瞬間、食堂の空気が“歪んだ”気がした。

江ノ島「ふふっ、霧切さん。あなたの理論ではまるで黒幕は一人みたいな言い方してるけど、黒幕が何人もいてずっと私たちのことを監視していたのなら、あれくらいは可能よね」

霧切「悪いけれど、それはないわ」

江ノ島「なぜ言い切れるのかしら」

霧切「もしそうなら、



 私たちがかじりついて見ていたあのアニメに気がつかないはずがないからよ」



江ノ島「!!」

十神「確かにな。そう言われればこの女の行動には不快な点があった」

桑田「不快な点?」

十神「あの時の苗木の庇い方だ」

葉隠「それは江ノ島っちも苗木っちに惚れてたんだべ!」

十神「違う。理由の話をしているんじゃない」

舞園「肩で受け止めた…」

十神「ああ、あの動き方からして振り下ろすバットに肩で受け止めるのは意図的じゃないと無理だ。普通背中に当たるか空振りする」

桑田「たしかに…バット振ってきてるから分かるが、あの軌道で偶然肩に当たることなんてありえねぇ」

江ノ島「そ、それは背骨が折れたら動けなくなるから」

十神「見苦しいぞ。お前はあえて怪我をすることで、あえて苗木をかばうことで自分という存在が良い人間であることを演出したんだ!」

江ノ島「………」

霧切「どうやら、あのアニメのおかげで私たちも助かりそうね」ファサッ

江ノ島「うぷ、うぷぷぷぷぷ! あーーひゃっひゃっひゃ!!」

一同「!!?」

江ノ島「こんなことで全てが終わるなんて絶望的ぃ!」

苗木「じゃ、じゃぁ本当に君が!?」

江ノ島「そうでーっす! 私が本当の真なる黒幕江ノ島盾子ちゃんでーす!!」

朝日奈「それじゃあさくらちゃんを脅したのも!」

江ノ島「私でーっす!」

石丸「僕達をここに監禁したのも!?」

江ノ島「江ノ島盾子ちゃんどぇーーーす!」

舞園「そんなっ…」

セレス「……道理で超高校級のギャルにしてはおかしいと思ったのよ」

江ノ島「あー、ほんと絶望的だわー。絶望的過ぎて……飽きました」パチンッ

一同「!?」


モノクマ「………」ガシャッ


霧切「何をするのかしら」ファサッ

江ノ島「これはただの自己防衛。苗木みたいにされるのは嫌だかんね」

十神「おい! お前が黒幕だと分かったのだから、早く外に出せ!」

江ノ島「それは、今日放映される“本当のダンガンロンパジアニメーション”を見てから決めてくださーい」

一同「!!」

葉隠「じゃ、じゃあ、それを見たら俺達は……」

江ノ島「明日、多数決を採ります! 全員一致で帰りたいと思ったら、解放しまーす!!」

一同「!!」

江ノ島「じゃあね! ばいばーい!」



 あっという間に去っていった黒幕江ノ島盾子。

 正直この時の僕は彼女が黒幕だと言う事実より、僕の疑いが晴れたということの方で頭がいっぱいだった訳で。



 “本当の絶望”が待っているなんて思いもよらなかったんだ。



 後半終了

 ラストエピソードへつづく。。。


ちょっと風呂入ってくる間に多数決




番外編「苗木君の部屋に訪れる○○」

1、霧切
2、舞園
3、朝日奈
4、スキップ

安価下1~5(多数決)

苗木「……っ」ズキッ

苗木(本当に良かった。疑いが晴れて…けど…)

苗木「あの時の江ノ島さん。僕のことを本気で庇ってくれてたような気がしたけど…」

苗木(それにしても舞園さん……あれ、本気かな…)

<ピンポーン

苗木「? はーい」ガチャ

舞園「え、えへへ/// 来ちゃった」

苗木「あ/// う、うん、入って」

苗木(可愛すぎーーー!)


舞園「急にごめんね」

苗木「ううん、いいんだ。僕もちょうど舞園さんのこと考えてたし」

舞園「えっ!? 私のこと!?」カァ///

苗木「あ、うっ///」

二人「「………」」

舞園「あ、そうだ! ちょっと待っててください!」イソイソ

苗木(カメラの前に行ってどうする気だ?)

舞園「えいっ」バキッ

苗木「!!? そ、そんなことしたら!」

舞園「大丈夫ですよ。江ノ島さんには許可とってきました」

苗木「そ、そうなんだ」

舞園「はい、“もうどうでもいいし好きにしてー”だそうです」ニコッ

舞園「なんでカメラを壊したか分かりますか?」

苗木「えっ、それは私生活を映されるのが嫌だからじゃ…」

舞園「違います! 私は超高校級のアイドルですよ! 私生活も恥のない生活を送っています!」ベーッ

苗木「じゃ、じゃあなんで!?」

舞園「決まってます」ギューッ

苗木「えっ!?」

舞園「国民的なアイドルが男の子に甘える姿を見せられないからです」ギューッ///

苗木「あ、あはは、嬉しいな///」

舞園「本当ですか!?」ニパーッ///

苗木「う、うん」

舞園「どうしよう/// 幸せすぎて苦しいです///]

苗木「だ、大丈夫!?」

舞園「あ、頭っ!」アセアセ///

苗木「?」

舞園「……頭撫でてくれませんか?」モジモジ///

苗木「うっ///」キュゥン///

舞園「あ、でも……恥ずかしいから顔見ないでくださいね」ウゥ///

苗木(理性がダンガンロンパされそうです…)

舞園「………♪」

苗木「………」ヨシヨシ

舞園「苗木君、あの時のことですが…」

苗木「あの時?」

舞園「私がストーカーまがいのことをしていた発言です」

苗木「あー、うん」

苗木(正直あれは驚いたかな…)ハハ

舞園「あれ、嘘です」

苗木「うえぇええ!?」

舞園「だって私アイドル活動で毎日学校行ってなかったじゃないですか」アハハ

苗木「そ、そうだった…」

苗木(じゃあ、僕のことを好きなのも…うそ?)



舞園「苗木君への気持ちは本当です」



苗木「えっ」ドキッ

舞園「舞園さやかは苗木誠が好きです」///

苗木「う、嬉しい///」

舞園「ほんとですか!?」

苗木「うん、きみの言うとおり中学時代の僕は君のことをただのアイドルとしてしか見てなかった」

舞園「………」ポーッ///

苗木「だけど、ここで君と再会して、強さ、優しさ、そして可愛さを知って苗木誠は君が大好きになった」ギュッ

舞園「苗木君……」

苗木「明日で全てを終わらせよう。そして、外の世界で一緒に前に進もう!」

舞園「………はいっ!」ニコッ


苗木「それじゃ、アニメが始まるまで時間あるし、食堂でもいこっか///」

苗木(これ以上舞園さんといたら襲っちゃうよ)

舞園「苗木君……」パサッ

苗木「ぱさっ……って舞園さん!?」

苗木(し、下着姿じゃないか!?)オロオロ

舞園「カメラはありません。だから……一緒にお布団にごろんしよ?///」ウワメヅカイ

苗木「!!」ドッキィン///


 一緒に布団で横になっただけです!

 ……ふぅ。

 そして、黄昏の時間は過ぎ去り、闇の帳は僕達を画面前へといざなった。



苗木「……始まった」

舞園「あれ? なんか少し戻ってる気がします」




番外編 完


ちょっと、朝日奈さんのフォロー話も入れます。

これは舞園さんが来なかった場合(安価で朝日奈が選ばれてた場合)の一部です。


朝日奈「私を殴ってよ苗木」

苗木「えっ!? で、できないよ!」

朝日奈「できるよ! だってセレスさんでもできたんだよ!」

苗木「ぼ、僕は怒ってないし!」

朝日奈「だからこれは私の問題なんだって!」

苗木「だ、だったら僕を巻き込まないでよ!」

朝日奈「!!」

苗木「あ……」

朝日奈「ご、ごめんね。苗木だからって甘えちゃってた…」ポロポロ

苗木「………」

朝日奈「で、でも本当に気が済まないんだ」

苗木「じゃあさ、肩揉んでくれないかな?」

朝日奈「肩?」

苗木「うん、色々あって疲れちゃったからさ」

朝日奈「!! お安い御用だよ!」

朝日奈「どう?」モミモミ

苗木「うん、気持ち良いよ。やっぱアスリートなだけあってストレッチとか得意だね」

朝日奈「………」カァ///

苗木「朝日奈さんって、本当にさくらちゃんのこと好きだよね」

朝日奈「うん」モミモミ

苗木「知り合いじゃないのにあんなすぐ仲良くなれるなんて、朝日奈さんが優しいからだね」

朝日奈「!!」

朝日奈(ダメだよ苗木…あんたのこと責めたのに……優しい言葉かけないでよ…)ギュッ

苗木「えっ!? あ、朝日奈さん!?///」

朝日奈「苗木……ごめんね」チュッチュッ

苗木「ちょ、首筋だめっ///」

朝日奈「私、苗木のこと好きだったのかも……だからアンタが黒幕だって聞いてうろたえちゃった」テヘヘ///

苗木「朝日奈さん……」

朝日奈「ねぇ苗木。私の罰ゲームだと思って、さ」

苗木「?」

朝日奈「……私を好きにして…みないかな?」モジモジ///

苗木「!!」ドキィッ///







番外編2 完

眠いので今日は寝るべ! 明日はきっと苗木っちが殺されるべ! 占いは絶対だべ!

おやすみだべ!

僕は朝比奈葵ちゃん!!

続きいきますー

アニメ最終まで放送。

苗木「………あのウサギってなんなんだろう…」


 食堂に入ると、みんなは一斉に僕を見た。そして、数人は悲痛な面持ちで僕から目を反らす。


苗木(別に気にしてないのにな…)

舞園「苗木君、おはようございます」ニコッ

苗木「おはよう舞園さん」

霧切「おはよう苗木君。どうやら事態は江ノ島盾子の思惑通りになりそうよ」

苗木「えっ?」

葉隠「………」

山田「………」

不二咲「………」

十神「おい、これで全員集まったんだ。モノクマを呼ぶぞ」

朝日奈「ちょ、ちょっと待ってよ! あんたたち苗木に謝らなくていいの!?」

石丸「そうだな、だが、うむ…」

苗木(あの石丸君がはっきりしないなんて…)

桑田「だってなー、もうどうだっていいしなー」

大和田「俺は謝るぜ。苗木、すまんかった」

苗木「い、いいよ」

セレス「私も謝ります。苗木君、あなたへと暴力が向くように煽ったのはわたくしですわ」ペコリ

苗木「そ、そうなんだ」

十神「別にお前らわだかまりをなくす必要なんてないだろう」

舞園「ど、どういうことですか?」

十神「ふんっ、今日でこのつまらん学園生活も終わるんだ。その後は外の世界で自由になるんだから、別にこれっぽっちの人間関係を修復する必要があるのか?」ハンッ

腐川「さっすが白夜様! どこまでもついていきますわ!!」

十神「ふんっ、ジェノサイダー翔を飼い馴らすのも悪くはない、か」

腐川「あぁ、ああぁぁぁん/// あの白夜様が私を!!」クネクネ///

十神(嘘に決まっているだろう。十神財閥の力を持ってお前など一瞬で制圧してみせる!!)ニヤリ

桑田「俺もこれ終わったら別の高校入って野球するわ」

石丸「うむ、僕も違う高校で一からやり直そうと思う」

朝日奈「ちょ、ちょっと待ってよ!」



モノクマ「うぷぷぷぷっ! みなさん、学級裁判並みに良い議論を繰り広げてますねぇ」



一同「モノクマっ!」

苗木(そんなっ! まだ全員の意見も聞いてないのに!)

モノクマ「それじゃあ、さっそく、投票の場へと案内します!」

十神「ここで多数決を採ればいいだろう!」

モノクマ「うぷぷぷぷ! それじゃあ、十神君念願の十神財閥への帰還は無理そうだねぇ」

十神「何!?」

モノクマ「だーーって、昨日のアニメ見て一生ここでもいいやって人がまだ数人もいるんだからさぁ!」

十神「!?」バッ

葉隠「………っ」

山田「………」

不二咲「………」

十神「この愚民どもが…」イライラ

モノクマ「あ、でも、外に出たって十神君の願いはかなわないけどね。だって、



十神財閥はとっくに解体されてるし!」ウププププ



十神「ふんっ、そんなものは己の目で確かめるまで信じん」

モノクマ「はいはい、それじゃあ移動しようかー」テクテク


 こうして僕たちは案内された。

 アニメに何度も登場した円形の不気味な部屋。


 学級裁判。


 僕たちには一生縁がないであろうと思われた場所に、今、やってきたのである。


モノクマ「えーでは、ルールの説明をします! 君たちには一定時間、外に出るかここに残るか話し合ってもらいます!」

十神「議論の余地はない」

モノクマ「そして、話し合いが終わったら、お手元のボタンを押してもらいます!」

朝日奈「これ?」

モノクマ「見事全員一致で外に出たいとなったら、君たちは絶望溢れる〝終末の世界”へと解き放たれるのです!」

不二咲「!!」ビクッ

モノクマ「おーっと、間違っても脅して従わせようとするんじゃねーぜ。もし脅したりしたら…」

大和田「どうなるんだよ」ァ?


モノクマ「全員一致になるだろうがよぉおお!」ジャキィン


一同(別に罰はないんだ…)

モノクマ「それじゃあ楽しい最初で最後の学級裁判をはじめてください!」



学 級 裁 判  開廷!!


十神「とにかく、こんな狭い世界で一生過ごすなんて退屈だろう。外に出るぞ」

石丸「うむ、そうだな。ここから出れば、〝コロシアイなんてない”普通の世界が待ってるしな」


苗木「それは違うよ!」ダンッ


〝コロシアイなんてない”


BREAK!!


石丸「なっ!?」

苗木「みんな、アニメの内容をもう一度思い出してよ」

山田「………っ」

葉隠「………」ガタガタ

苗木「もう外の世界は〝僕たちの知ってる普通の世界”とは違うんだ! 殺人も強盗も強姦も……犯罪が氾濫した狂った世界なんだよ!」

十神「ふんっ、そんなもの外に行ってみねばわかるまい。モノクマの嘘かもしれんしな」

霧切「あら、十神財閥を担う十神白夜がそんな賭けみたいな…しかも部の悪い賭けをするのね」

十神「何っ!?」

舞園「確かに私たちの過ごした外の世界は平和で楽しくて、幸せが溢れていました。……けれど、もしあの映像が本当なら……」

葉隠「な、なぁ! 逆に全員一致でここで過ごすべ! ここなら食料もあるし、悪い奴もこねーべ!」

山田「そ、そうですな!ここなら〝アニメも見放題”ですし!」


苗木「それは違うよ!」ダンッ


〝アニメも見放題”


BREAK!!

苗木「外の世界はもう終わりを迎えているんだ。アニメだって人が作る。……いつか僕たちはアニメを見尽くす日がくる」

山田「………」

大和田「苗木、おめーは一体どっちの味方なんだ?」アァ?

苗木「僕は……」


 外に出たい
 ここに残りたい
○まだわからない


苗木「まだわからないんだ。…だから、みんなの矛盾を正して、正解を見つけるよ」

大和田「……そうか、分かった」

苗木「大神さん。大神さんは意見ないの?」

大神「……うむ、我は黒幕と内通していた身。多数派の意見に従おう」

朝日奈「そんなっ! アニメではケンイチロウって人に会いたいって!」

大神「いいのだ朝比奈よ。我はもう……疲れたのだ」ニコッ


 そう言って笑う大神さくらの頬を一筋の涙がつたっていた。


セレス「ちょっといいですか」

一同「?」

セレス「全員一致とは、あなたたちも含まれるんですの?」



セレス「戦刃むくろ! 江ノ島盾子!」



一同「!!」

戦刃「………」

モノクマ「………」

モノクマ「うぷぷぷぷっ! そうだねー。私はともかくお姉ちゃんは君らと変わらないからねぇ」

セレス「でしたら、こんな話し合いは無価値。全員一致が条件である以上、明らかな敵は排除すべきですわ!


戦刃「私は……苗木君にしたがう」

セレス「えっ?」

戦刃「苗木君と……一緒にいたいから」カァ///

苗木「ぼ、僕!?」

セレス「あ……そう」

モノクマ「あー、もう、こんなタイミングで告白しないでよ! しらけちゃうなぁ」

戦刃「ご、ごめん」

モノクマ「まぁいいや。それじゃあ、全員一致じゃなくてマイナス2票してあげる! もちろん僕は投票しないよ!」

十神「ということは、苗木が外に出たいと選択すれば、2人までは残りたい票を無効化できるわけか」

モノクマ「うぷぷぷぷっ! 中に残りたい人たちにとってはピンチだねぇ」

不二咲「!」ビクッ

山田「………」

葉隠「………」

いったんここまでだべ! さらばだべ!



これ終わったら「生徒会役員共流した場合」で

>>176
それってマガジンの四コマだよね?
アニメ化してたのか……ちきしょう。。。ちきしょぉおおおおおお!!(AA略)
バンダイチャンネルで見えないかな?
漫画編でよければ少しならいけるかも?

とりあえず五時半くらいから少し更新するべ!

苗木(今の勢力はこんな感じか…)

■出たい
・十神
・腐川※十神しだい
・桑田
・石丸
・大和田

□出たくない
・不二咲
・山田
・葉隠

◇みんなに合わせる
・大神

◆わからない
・霧切
・舞園
・戦刃※苗木についてく
・朝比奈
・セレス
・苗木

苗木(みんなの意見が合わなければこの学園で一生生活を……)

モノクマ「はいはーい、ここで、殴られ損な苗木君のためにプレゼントがありまーす」

一同「?」

苗木「えっ、僕に?」

モノクマ「はい、特別ゲストです! どうぞー」



こまる「んー! んー!」ジタバタ



苗木「こ……まる?」

舞園「こまるちゃん!?」

桑田「誰だ?」

朝日奈「苗木の知り合い…ぽいね」

霧切「おそらく、妹さんね」

一同「!?」

モノクマ「うぷぷー! 苗木こまるちゃん、可愛いよねー」

苗木「やめろ! 妹を離せ!!」

モノクマ「離すよ、離すさ、離すに決まってるじゃないか」



モノクマ「苗木君が中に残るって決めたらね」ウプププププ



苗木「え……」



~~~

モノクマ「っとその前に、こまるちゃんの性格データがないので、このスレらしくなんかのアニメのキャラの性格をぶっこんでやります!!」


おすすめの妹キャラ

安価下1~5

モノクマ「うぷぷ! 素敵な妹さんがいっぱいだねぇ」ニヤリ

戦刃(あ、これ悪い顔の盾子ちゃんだ)

モノクマ「それじゃあ、妹スイッチオン!」ポチ


こまる「あぁああああああ!!」ビビビビビ


【┃┃┃】

【相┃┃】

【相相┃】

モノクマ「ん??故障かな」ガンガンガン

【相相相】

【相田彦一】



こまる「要チェックや!!」

モノクマ「」

戦刃「oh...」


こまるの性格は相田彦一に変化した!


こまる「誠の兄貴! わいにまかせといてや!」(適当)

苗木「………こまる」


 僕の中で、全ての価値観がひっくり返った瞬間だった。

 〝仲間と共に生きる”。そう考えていたのに……。


霧切「苗木君。動揺しないで。あなたはあなたの思うように行動すればいいわ」

苗木「……うん」

こまる「んーっ! んーっ!」

苗木「モノクマ! 全員一致で外に出たいってなったらこまるをどうするんだ!」

モノクマ「んー、そしたら……こまるちゃんはこの学園に残ってもらおうかな」

苗木「……な…」

モノクマ「もちろん、学園内はアニメと同じように全機能を停止! 私様はオシオキ! 一度外へ出たら二度と戻れませんことよ!」

朝日奈「そんな……」

舞園「卑劣だわ…」

モノクマ「あーーーひっひっひ! 絶望的だよねぇ」

こまる「んー! んー!」

苗木「………」

苗木(こまる……)

回想

こまる「アンビリーバボーや!」

苗木「こまる……初めておねしょしなかったからって、喜び過ぎだよ…」


こまる「要チェックや!」

苗木「こまる……教科書に線を引きながらそれ言うのやめてくれないかな」


こまる「お前なんか苗木さんの足元にも及ばへんわドアホ!」

苗木「こまる……君も苗木さんだよ。しかもどんだけ僕リスペクトなんだよ…」


~~~

苗木(ちょっと変わってたけど、僕のことを慕ってくれて……)クッ


苗木「みんな! お願いだ! 僕と一緒に学園に残ってほしい!!」ドゲザ

一同「!!」

こまる「………」

桑田「んなこと言われてもよー」

苗木「お願いします!!」

桑田「………」

舞園「私からもお願いします!」ドゲザ

桑田「ちょっ! や、やめてくれよ!」

舞園「こまるちゃんは苗木君の大切な妹なんです! どうかこの学園にとどまってください!」

大和田「………」

石丸「………っ」

セレス「あなたたち二票と戦刃さんの一票ですでに学園に残ることが決定しますのに〝そんな無意味なこと”どうしてしますの?」

苗木「それは違うよ!」ダンッ


〝そんな無意味なこと”

BREAK!


苗木「無駄なんかじゃない。僕は君たちと〝仲良くこの学園に残りたい”んだ!」

一同「………」

桑田「それならちげーだろ!」カキンッ


〝仲良く学園に残りたい”

ホームランッ!!


桑田「土下座する友達なんていらねーよ! 苗木! 男なら正面から頼んでみろよ!」

苗木「桑田君……」

大和田「ああ、そうだな。兄弟もそう思うだろ!」

石丸「っ!! も、もちろんだ!!」ジワッ

舞園「みなさん……」

苗木(そうだ…僕はみんなの事を信じてなかったんだ)

苗木「……みんな、お願いだ。妹のため……いや、



 僕の為にこの学園に残ってほしい!!」ダンッ




一同「!!」BREAK!!



 こうして、僕たちは全員一致で学園に残ることとなった。

 その場では納得してくれたものの、まだまだ課題は多い。

 江ノ島盾子は姿を消した。モノクマも現れなくなった。

 だけど、僕たちは彼女がいつかひょっこり現れて、

『おめーらに絶望をプレゼントするぜ!』

 と、うれしそうに両手をクロスして笑い声をあげるんじゃないかと思うんだ。


テレビ「要チェックや!」スラムダーンク!

こまる「えっ、これ……ワイ?」

こまる(うわ……小さい頃見た漫画の真似してたのってこれだったんだ…)

こまる「おにいちゃーん! 私に新しいキャラを頂戴ーーー!」

山田「あ、新しいキャラですかなっ!」フンフンッ

こまる「げっ……」


 僕たちは進んでいく。

 この世界に終わりなんてないんだ!!



ダンガンロンパ編 完



 

生徒会役員共は近いうちにアニメと漫画見てからにします。

次はみんな大好きなあれです。



苗木「………」

苗木(あ、しまったな…昨日の夜から新アニメの放送だった…)

こまる「お兄ちゃん起きてってこまるはこまるは上に乗っかってみたり!」バフンッ

苗木「ぐえっ! え、えっと……こまる?」

こまる「おはようお兄ちゃん! って、こまるはこまるは元気よく挨拶してみたり!」

苗木「えっと……それは昨日のアニメかな」

こまる「どうだろうねぇ、お兄ちゃんもみんなと会ってみればわかるんじゃないかなぁってこまるはこまるは意地悪してみたり!」

苗木「……分かったよもう」


※苗木兄妹は同室でベッド二つ設定です。


廊下

葉隠「まったく、なんなんですかねー! もう!!」ダダダッ

苗木「?」

山田「うげっ、ビリビリ!?」

大和田「はー、不幸だ」

苗木(な、何でみんな……)



苗木「ツンツンヘアーなのぉおおお!?」



 禁書目録&超電磁砲 編 開始!



食堂

苗木「………」チラッ

苗木(怖い…怖いよぉ)


 僕はかつてない恐怖に襲われていた。

 男子はみんなツンツンヘアー(石丸君を除く)。寝ぼけ眼で不幸だーを連発。

 こんな奇妙な世界で女子はいったいどういうキャラになっているのか。

 恐る恐る食堂を除くとそこには…。


霧切「………」

苗木(普通の霧切さんだ…)ホッ

舞園「………」ジワリ

苗木「おーい、霧切さ「どるぅーん! 待ったぁ!?」

苗木「………」


 僕は恐怖のあまり固まってしまった。…次の瞬間。


舞園「ちょっと、待てやごらぁああああ!」ドゴォンッ

苗木「ぐえぇえええ!」


 超高校級のタックルを喰らってしまったのだった。


霧切「つまり、とある魔術の禁書目録及び超電磁砲っていうのはこういうアニメだったのよ」

苗木「そうだったんだ。どうりでみんなツンツンヘアーな訳だよ」

霧切「まぁ、おそらくみんなモテるって理由だけで選んだでしょうね」

苗木「お、大和田君まで?」

霧切「あら、大和田君みたいな硬派な男の子ほどああいう鈍感だけど男気はあるキャラに憧れるものよ」ファサッ

苗木「ところで霧切さんは今回は何も変わってないね」

霧切「そうね。今回は傍観者でつとめるわ」

苗木「どうして?」

霧切「この話には明確に主人公キャラと恋仲になれるキャラがいないからよ」

苗木「……それってどういうこと?」

霧切「ふふっ、エヴァンゲリオン編になったら、アスカかレイになってあげるから覚悟しておくことね」ファサッ

苗木「………なんか怖い」ゾクッ

戦刃「はいどうぞ、とムクロは可愛い後輩がラブレターを渡すような仕草で紙を差し出します」

苗木(戦刃さんってキャラになりきるとよくしゃべるよなぁ)

苗木「これは?」

☆今回のキャラ対応表☆

男子勢

上条当麻
・葉隠
・山田
・大和田
・桑田

土御門元春
・不二咲

一方通行
・十神

まだ未確定
・苗木君(はぁと)

吹寄制理
・石丸(謎)

女子勢

インデックス
・セレス

御坂美琴
・舞園

御坂妹
・私

最終信号
・こまるちゃん(はぁと)

小萌先生
・大神

佐天涙子
・朝比奈

まだ未確定
・霧切
・腐川

苗木「すごいよ! これでみんなに対しての対応がしやすくなるよ!」

苗木(って言ってもどうすればいいのやら…)

戦刃「べ、別にあなたの為じゃないだからー、とムクロは頬を赤らめながらツンデレを演出します」タッタッタ

苗木「いつもあのくらい喋ればいいのに…」

娯楽部屋

苗木「………げ」

苗木(いきなりセレスさんか……インデックスインデックス)ペラペラ

セレス「何を確認してるのかな? まこと?」

苗木(霧切さんに教えてもらったキャラ別の性格表です!)


インデックス

・上条当麻と同棲
・大食漢
・シスター
・エッチな事が嫌いで噛みつく
・問答無用で噛みつく場合がある


苗木「なんだこれ……」

セレス「まこと! こっちみて話してくれないと嫌なんだよ!」グイッ

苗木「うっ///」

セレス「何で顔を赤くしてるのかなー?」

苗木「……セレスさんが可愛いからです」

セレス「っ/// ま、まこと…」ワナワナ

苗木「!」

苗木(嫌な予感が…)

セレス「変なこと考えちゃダメなんだよーーー!!」ガブゥッ

苗木「うぎゃぁああ! 不幸だぁあああ!」

苗木(はっ、自然に言ってしまった)


苗木、上条シンクロ率87%


苗木「えらい目にあった……」イテテ

苗木(あの後もことある毎に噛みついてきたけど…ストレスでも溜まってるのかな…)


教室


苗木「ここならだれも……」

大神「これはこれは苗木ちゃんじゃありませんかー」ニコニコ

苗木「」


 そこには、ピンクのワンピースを可愛く着こなすオーガの姿があった。


大神「苗木ちゃんも補習を受けに来たんですねー?」

苗木「補習?」

桑田「………っ」カリカリカリ

大和田「くそっ…」カリカリカリ

苗木(必死に何か書いてる…)

大神「苗木ちゃんも早く補習終わらさないと……


 バキバキミエルミエルの刑ですよー?」ニコッ


苗木「っ!?」ゾクゾクゾクゾクッ


 僕は死ぬ気で書き取りした。

 いや、その時の僕は人として生きていると言えただろうか。

 少なくとも、あの時の僕たちは…ただの家畜だった。


苗木「……えらい目にあった…」トボトボ

石丸「苗木誠! 貴様また腑抜けた顔して!」

苗木(えーっと、吹寄制理……)ペラペラ


吹寄制理
・委員長
・曲がったことが嫌い
・努力が好き

苗木(石丸君にぴったりだな……ん?)

・おっぱいが大きい
・可愛い

苗木「んん!?」

石丸「何を変な顔してるんだ苗木誠。健康ドリンクでも飲んで元気出せ」

苗木「………えっと…石丸、君?」

苗木「……殴られた…」ボロボロ

苗木(なりきりは性別も超えるのか……)ハァ…


植物園

朝日奈「………」ガサガサ

苗木「ん? 朝日奈さん何してんの?」

朝日奈「あ、苗木さん。えっとねー、この辺から都市伝説の匂いが…」クンクン

苗木(?)ペラペラ


佐天涙子
・能力コンプレックス
・長髪
・都市伝説マニア
・可愛い


苗木「あんまり性格について書いてないのは、普通の子ってことなのかな…」

朝日奈「普通の子ってやだなぁもー。私は正真正銘普通の女子高生ですよー」アハハ

苗木(朝日奈さんが敬語って斬新だな…)

朝日奈「それとも……ちょっとエッチな子の方が良かったりしますか?」チラッ

苗木「えっ///」

霧切「はわわっ! だ、ダメですよ朝日奈さん!」タタタッズベシャッ


苗木朝日奈「」


霧切「はうー、痛いですぅ…」ナデナデ

苗木(頭に花の冠を付けた霧切さんが、僕たちの目の前でこけた)

朝日奈「! や、やだなー霧切ー。冗談だってー」アハハ

苗木「!!」

苗木(朝日奈さんが乗った!? これはとあるのキャラなのか!?)

霧切「はうぁ/// な、苗木さんの前で恥ずかしい格好を!!」

苗木「!!」ドキッ

苗木(意外にありかも…///)

朝日奈「むっ……」

朝日奈「霧切ー、もしかして苗木さんのこと好きなのー?」

霧切「はわわっ、そそ、それは///」アワワワッ

苗木(あれ、案外ありだぞ……)ドキドキ///

朝日奈「ふーん、違うんだー。じゃあ、私が苗木さんもらっちゃおう!」

霧切「ちょっと朝日奈さん。あなた佐天さんはそんな軽い女じゃないわよ」

朝日奈「そ、そんなことないもん! 佐天さんは男の一人や二人簡単に落としちゃう魔性の中学生だもん!」

霧切「はっ、それはあなたが佐天さんを都合よく解釈しただけだわ。佐天さんは今頃雲の上で悲しんでるわよ」

苗木(佐天さんは死んでるのか……)メモメモ

朝日奈「うわぁぁん、苗木さーん、霧切がいじめるー」ギュッ

苗木霧切「「!!」」

苗木「だ、大丈夫か?」ナデナデ

朝日奈「………」ンベ

霧切「!!」

霧切(そうだったわ……別に完璧にキャラになりきらなくても良いんだった。……苗木君に可愛いと思われればそれでよかったのに…)クッ

霧切「今日のところは私の負けのようね。でも、エヴァ編は! エヴァ編は必ず!!」ダッ

苗木(どんだけエヴァ編押すんだよ。>>1は映画みてないのに…)

僕は断然アンジェレネちゃん!


苗木「……さて、食堂に戻ってきたぞ」

不二咲「おっ、苗やん! どこに行ってたんだにゃー」

苗木(猫属性!?)ペラペラ


土御門元春

・アロハシャツを着ている
・スパイ
・サングラスかけている
・上条当麻を素手で制圧する
・妹萌え

苗木「猫……属性?」

不二咲「なぁに訳わかんねーこと言ってんだにゃー?」

苗木「かわいい///」ホッコリ

不二咲「おいおい苗やん、お前そっちの気があったんか? 正直引くにゃー」

苗木「ち、違うよ!」

不二咲「まーどうでもいいけど、同じ妹属性持ち同士、仲よくするぜよ」

苗木「……ぜよ?」

苗木(分からない…不二咲君が可愛いせいで土御門という人間が見えてこない)


??「もー、こんなところにいたんですねー?」


苗木&不二咲「!?」ゾクッ


大神「さくらの事を放っておく2人はムキムキミルミルですよー」

不二咲「え、っと…」

苗木(やめろ不二咲君! 聞いちゃだめだ!)


不二咲「ムキムキミルミルってなんなんだにゃー?」


大神「それはもちろん……


 皮を剥いで中身を見てみるんですよー」エヘッ


苗木&不二咲「あばばばばばば」ブクブクブク

苗木の部屋

苗木「ひどい目にあった……」ボロボロ

こまる「もー、どこ行ってたのお兄ちゃん! って、こまるはこまるは怒ってみたり!」

苗木「あはは、こまるは何のキャラやってもかわいいなぁ」ナデナデ

こまる「えへへっ」

苗木「あれ……そういえばだれか忘れてるような…」



図書室



十神「ぎゃははははっいいねぇいいねぇ! さいっこうだねぇ!」

腐川「………こんな白夜様違うわ…」



 一人、図書室で楽しむ十神であった。



 とある編 完


頼むから大神さんのキャラは変えないで下さい

他のキャラでギリギリな所にトドメ食らいます

>>214 オッケーです!



次、世紀末救世主編

苗木「こまる…絶対に今日は外に出るなよ」

こまる「う、うん…」

苗木(戦刃さんもなんだってあれを流すんだよ!)

苗木「ちょっと気になるな…」スゥッ


廊下

葉隠「ひ、ひぃ!? く、来るなぁ!?」ガタガタ

大神「………」スゥ


―――ホアタァッ!!


葉隠「あぽ……」

大神「貴様はもう、死んでいる」

葉隠「………へ、な、なんともない…」


苗木(怖い)ガチャッ


<アベシッ!!


苗木「大神さんがいつもより劇画タッチなのが余計に恐ろしいよ!」ガクガクブルブル


 こうして、危機管理能力の高い人間(葉隠と桑田以外)は助かった。

 僕たちは学んだ。

 劇画タッチのアニメがした日は外に出るなと。



 世紀末救世主編 バッドエンド。。。



 大神さんは>>1にとっての出オチ役なのにどうすれば!!




次放送するアニメ

有名どころをお願いします。

安価下3

スタドラか……キャラ分けできるかな…いや、むしろ今回は…っ。



綺羅星編 開始!




苗木「……あ、今日も寝ちゃってた」

こまる「お兄ちゃんお兄ちゃん」

苗木「ん?」

こまる「キラボシ!」キランッ☆

苗木「かわいい///」

こまる「もー、お兄ちゃんもやるんだよ!」

苗木「えぇ? どうすればいいの?」

こまる「ピースを地面と水平にして目のとこまで持ってって……キラボシ!」キュピンッ☆

苗木「き、キラボシ」エヘ☆

こまる「きゃー! 今日からお兄ちゃんは私が団長を務める〝フィラメント”の団員ね!」

苗木「ふぃ、ふぃらめ?」

こまる「フィラメント! まぁ、その辺はあんま気にしなくていいよ。とにかく、私の団員! それが大事なんだからね!」

苗木「あ、ああ…」

こまる「キラボシ!」キラララァン☆

苗木「かわいい///」

こまる「もぉおおお!!」ジタンダ

苗木(かわいい///)

じゃあ、ヘルシングと生徒会役員共を優先的にアニメ見ます!


ちょっと三十分ほど離れます!

スタードライバーも流し見したんだよなぁ。キラボシ!!ミ☆


次に選ばれるアニメからは、場合によっては不二咲君の発明で作品側の世界に行く場合もあります!


では、少し続きいくべ!

廊下

苗木(やっぱアニメ見てない日は外に出るのが怖いなぁ…)オソルオソル


舞園「……くんくん、知らない男の人の匂いだ…」ダッ

十神「お、おいさやか!」

苗木「えっ!?」

舞園「大変! 男の子が倒れてるよ!」ガバチョ

苗木(倒されたんですけどそれは…)

舞園「………」スゥ///

苗木「えっ、ちょちょ、ちょっと!?」

霧切「綺羅星キィィィック!」ドギャァアアン

舞園「ぶへぇ!!」ズザザザッ

苗木(き、キラボシキックだって!? そんな技あるのか…)

霧切「ちょっと君大丈夫? ねぇ、直接でもアリな人?」

苗木「な、なんか生き急いでいませんか?」オロオロ

舞園「ちょっと先輩! 人妻の癖にしゃしゃり出ないでもらえませんか!?」

霧切「あら、私……人妻でもアリな人なの」ニヤリ

舞園「うぬぬぬぬっ」

苗木(な、何がなんだか…)

こまる「ちょーっと、あなたたち! 人のペットで遊ばないでくれる!?」

舞園「なっ!?」

霧切「ぺ、ぺっと!?」

苗木「はいぃ?」

こまる「なんてね、誠君を助けに来たんだよ」ボソッ

苗木「えっ」

こまる「キラボシ!」キラリン☆

霧切「綺羅星!」ビッ

舞園「あ、わたしできないや……」

桑田「俺は……まだできない…」

こまる「今だよ誠君!」ダッ

苗木「ひぃっ!」ダッ

三人「「あっ」」


苗木「はぁはぁはぁ……」

こまる「大丈夫だったぁ?」

苗木「う、うん」

苗木(なんかこまるがお姉さん系ってのも斬新だな…)


苗木「毎回僕を標的にするのやめてほしいな…ん?」


<アサヤケヲーマツー♪


苗木「ん?」ヒョコッ

大神「心細い世界がー♪」クネクネ

苗木「何してんの大神さん」

大神「」ピタッ

苗木「………」

大神「………」カァ///

苗木「か、可愛いね」ダッ


大神「……我、死有るのみ…」


苗木(うーん、今回はいろんなキャラがいるんだなぁ…)

食堂

苗木「………」

霧切「ねぇ、君ぃ、ガラス越しありな人?」

苗木(どっから持ってきたのか分からないけど、窓ガラスを手に持って僕の周りをグルグルと回る霧切さんがいた)

苗木「な、無しな人かな?」ニコッ

霧切「そっかぁ、アリな人かぁ」グイグイ

苗木「だ・か・ら、無しだって言ってんでしょ!」

霧切「きゃぁ!」

苗木「やりたいこと(逃げる)とやるべきこと(逃げる)が一致した時! 世界の声(逃げろ)が聞こえる!!」

舞園「誠君!」


苗木「アプリボワゼ!!」ダッ


霧切「あぁん! もう!」

苗木「はははっ! 銀河美少年! タウバーン!」

こまる「成長したわね……誠君」



こうして、苗木誠は逃げ切った。

もちろんオチもなければ山場もなかった今回の教訓は、

一発安価は危険だから広範囲安価にしようということだ。

図書室

十神「これより、綺羅星総会を~始める!」

腐川「……誰もいませんけど…楽しそうなのでいっか…」

次、作品の世界に行きます。


安価下1~5の中から選びます。

次の作品
安価下1~5

とりあえずスクライド行くよ!スクライド好きだしスクライド!

マドマギはもう一回見直してからにします。台詞とかまったく覚えてない……。

スクライド行こうスクライド!



ちょっと長め(予定)のスクライド編 開始

苗木「いててて…」

苗木(不二咲君の発明で、僕たちはアニメの世界に来た…)

苗木「ここは……」

苗木「……なんかわかるぞ。僕はアルター能力者だ…」



苗木のアルター能力は?


1、シェルブリッド
2、絶影
3、ラディカル・グッドスピード
本命4、エタニティエイト
大穴5、ビッグマグナム


安価下3番目

苗木「まさか…これは……全ての…」


 この瞬間、ロストグラウンドで第二の大隆起現象が起きたっ!


苗木「うぁあああああああああaaAAAAaAaAa!!」



 アルターの全てを喰らい尽くすような、光の収束が苗木を中心に起こるっ!



朝日奈「白夜!!」タッタッタ←エターナルデボーテの人

白夜「なんだこの感覚は……」クッ←ゼツエイの人

山田「こりゃぁたまんねぇぜ!」←スイカの人




葉隠「くっくっく、いいですねぇ! 溜まりませんねぇ!」←クロトシロの人




桑田「わりぃなサヤカ。俺行くわ」←シェルブリッドの人

舞園「クワ君!」←ユメミル人



苗木「ALFASDGGRAFCAWE!!」


 光の収束が収まると、そこには苗木誠“だった”ものがあった。


アルター苗木結晶体(以後NAEGI)「………」


石丸「おっと、こりゃやべーぜ」←キミシマ

NAEGI「………」スッ

石丸「げっ!?」

NAEGI「どーんwwww」

石丸「くわ……た―――」ジュッ


 さらば石丸! その心意気! 皆の心に刻み込まれた!!


桑田「てめぇ! よくも石丸を!! 石丸は良い奴だったんだぞ!!」

NAEGI「………」

桑田「衝撃のぉ―――」

NAEGI「どーんwww」

桑田「うわぁああ―――」ジュッ

白夜「NPえっと……なんぼかがやられただと!?」

NAEGI「………」

白夜「絶影!!」

NAEGI「どーんwww」

白夜「うわぁ―――」ジュッ

あさひ―――ジュッ

葉ジュッ


 そして、全てのアルター能力を手に入れたNAEGIは、世界を壊し、存在を破壊し、無へと還っていった。


苗木の部屋


苗木「っ!!」ハァハァハァ

苗木(い、今のなんだったんだ!?)

テレビ(不二咲)「みんなっ! ごめん! 全国の人に参加してもらう参加型なりきりごっこのせいで、あんな終わり方になっちゃった!」

苗木「………」

不二咲「次はちゃんと全国の人にもっとまじめに考えてもらうようにお願いするから!!」



 その時、皆は思った。



 “参加させるなよ!!”と。



 スクライド編 バッドエンド。。。

ヘルシング了解。バンダイチャンネルにはなかったからいつになることか。。。

生徒会役員共を押してくれた人のためにやっつけで

一コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590629.jpg

二コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590638.jpg

三コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590633.jpg

オチ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590648.jpg


オチの苗木君が手抜きでごめん。いや全部かww

あのスッキリ感が出せない。。。

勢いで苗木×舞園バージョンもできた。

ちょっと待ってて・・・


もぅマヂ無理。

画像が横になった。

しょせんゥチゎ遊ばれたってコト?

今DSの電源ぃれた。

マリカしょ・・・

ブォォォォォォォォォンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwイイィィィイイヤッヒィィィィイイイwwwwwwwwwwwwwwwwwww

横でも良ぃょってぃぅ人に

一コマ目

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590695.jpg

二コマ目

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590709.jpg

三コマ目

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590710.jpg

オチ

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590711.jpg


マヂちょぉぉもしろかったのに…

ぃみゎかんなぃ。。。。

でも……メロスとセリヌンゎ……ズッ友だょ……!!

舞園ちゃんだけバージョン。

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590715.jpg

二コマ目に行くために目の部分を黒塗りしたのが全ての敗因orz

自信あったのに……桑田め…

完全にスレの趣旨違いだけどラスト


一コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590758.jpg

二コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590760.jpg

三コマ目
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590761.jpg

オチ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4590762.jpg



初期さくらちゃんマジ男子!

風呂入ってる間にリクエストあったらどうぞー

おはようござます!
ちょっと仕事とか(スロット打つのとか)忙しくてアニメみれないので、アニメ繋がりでセレスさんがスロットに行きます。



第1話「化物語のリールロックはいらない」


セレス「………」イライライラ

行列「………」ゾロゾロ

セレス(まさか、勝つためにはどんな手段もいとわない私が、ほんの少し寝過ごすなんて…)

店員「それでは、整理券くばっす!」ソイヤッソイヤッ

行列「………」バラバラ

セレス「……12番」

セレス(本当でしたら10番以内に入ってバジリスクをぶん回す予定でしたのに…)

セレス「時間まで苗木君とラインでもしとこうかしら」


 これは、(元)超高校級のぎゃんぶらぁセレスティア・ルーデンベルクの孤独な戦いの記録である!


らいん

セレス【おはよう苗木君】

苗木【おはようセレスさん。今日もスロット?】

セレス【ええ、今日はいっぱい勝ちますわ】

苗木【僕もバイト終わったら隣で打とうかな】


セレス(はぁん/// 苗木君はほんと乙女心をくすぐりますわぁ! わざわざ隣って入れる必要はありませんでしょうに)ヤンヤン

客(……何クネクネしてんだあの女…)


店員「しゃっす! 時間せっせ! どぞっ! 並んでどぞっ!」

行列「………」ゾロゾロ

セレス(はぁ、朧ちゃん……)トボトボ



一方苗木

苗木(うーん、一緒に打ってあげたいけど、セレスさんの好きなバジリスク当たる気がしないんだよなぁ…)

スマホ「」ピッコン

苗木「ん?」

舞園【苗木君! 今日仕事ないのでご飯食べに行きませんか?】

苗木【えっ、でもアイドルとご飯なんてまずいよ!】

舞園【ふふっ、苗木君の前ではただの助手です(はぁと)】


苗木「舞園さんはかわいいなぁ」


苗木【じゃあ、十神君と腐川さんも誘っておくよ!】

舞園【分かりました! 楽しみです♪】


苗木「ごめんねセレスさん…」


一方セレス

セレス「……やっぱり座れませんでした」ハァ…

セレス(まぁ、新台の化物語も興味ありましたし……)

セレス「……差枚数管理?」

セレス(たしかキン肉マンでありましたわね。獲得枚数が規定に達すると終了するタイプの…)


※システムについては特に説明しません。もし、質問があればどうぞ。適当に答えます。


セレス「とりあえず回して……」スッコンッ

リール「ちょっと上にクイッ」カチャッ

セレス「!?」

セレス(い、いきなりリールロック!? 説明書説明書…)オロオロ

リール「ワンロックでーす」グルグルグル

セレス「主人公の男の子…えっと、暦君が階段を駆け上ってますわ」タンタン

セレス(上段スイカ……中段スイカ……チャンス目かしら)ターンっ


暦『………っ!?』


セレス「不思議な世界観ですわね。校舎の中を魚が泳いでますわ……ってスイカかよぉ!」ガタッ

俺「!?」ビクッ

セレス「……で、でもスイカが熱い台もありますし…もしくはリールロックが熱い可能性も……」コンッ





セレス「なんもこねーのかよっ! このビチぐソがぁ!」ファッキュー!

僕「ひぃ!?」ビクッ

セレス「まぁ、最近のリールロックなんて弱チェ並みに来ますものね…」

僕(デビルメイクライなんてリールロック後ろの魔神でなーんもないことザラだからなぁ…)

セレス「………」コン

八九寺『失礼かみました』ベル

セレス(可愛いキャラクターも多いし、暦君もカッコイイし、帰りに原作借りて帰ろうかしら…)

神原『先輩、これを見てくれないか』チャンス目

セレス「!?」ガタッ

俺僕私「「!?」」ビクッ

セレス(す、スイカでリールロックする癖にスイカ外れはこんなに静かにきますの!?)

セレス「こ、これは熱いのでしょうか」

ミー(全く熱くありません)





セレス「………何もきませんでしたの」ハァ

セレス「………!」タンタンターン


戦場ヶ原『あら犬の糞かと思ったらアララギ君じゃない』強チェリー


セレス(真ん中に怪異がきましたわ……これは強チェ!!)





猿ニ願ツタ想い 神原駿河


セレス(短髪少女!! ウィッグをとった私に似てますわ!)

神原『私はどうすればいいんだ!』

セレス(何を怒ってるのでしょう……やはり私に似ていませんわ)

暦『僕にもわからないよ……』シッパイ…

セレス(このパターンは大体前兆に入る流れ…)


怪異 怪異 怪異

 怪異  怪異
  怪異  怪異

怪異 怪異  怪異


セレス(画面にいっぱい怪異の文字が……やはり前兆のようですわね…)

画面「大量の標識攻撃ぃいいい!」ガシャガシャ

セレス「な、なんなんですのこれ!? 無差別に大量の標識が現れますわ!!」タンタンターン

標識【期待】

標識【期待】

標識【解呪の儀】


セレス「えっ?」


キュピピーンッ

忍野『レイニーデビル。低級悪魔さ』ウロオボエ


解呪の儀 開始 【残り15ゲーム】


セレス「こういう入り方もあるのですね…」タンタンタン


安価下1~5

下二桁ゾロ目(44、88を除く)で怪異揃い

本当の解除率と違いますが、ゾロ目で解除になります。

解除で苗木君がこっちに来たくなります。

適当に安価お願いします

暦『チャンス!』逆押し

セレス「逆押しで怪異をねらうんですのね。……え、暦君が画面に出ると、絶対一つは怪異がそろいますの?」タンタンターンッ


【怪異】【怪異】【怪異】


暦と忍野が背中合わせカットイン「」キュピーンッ

俺僕私君「「!?」」ガタッ

セレス「おほっ/// カッコイイですわ!」


遊技の壹 1


セレス「ゲーム数がまだありましたのに演出発展しますのね?」

俺(げ、激熱じゃぁあああ)

神原『ぁあああああ!!』ダッ

暦『ぐっ』ドギャァアアン


セレス「暦さん!? 負けないで!」

俺僕私君「がんばれっ!」


遊戯の貳 2

神原『』ブンッブンッ

暦『くっ、うっ!』サッサッ


セレス「は、ハラハラしますわ!」

最終遊技 3

暦『終わりにするぞ、神原!!』ダッ

紅い椅子群「」バババババッ

俺(おお、赤い椅子は熱い!)


セレス「ドキドキ……」


暦『ぁああああああ!!』


ボタン「押せよ」三押三押三押三押


セレス「……えぃっ!」プッシュ


ボタン「震えるぜハート!」ブブブブブブブブッ

セレス「いやぁあああああん/////」ビクビクッ


僕「………///」ハァハァ


暦『お前に僕は倒せない』キリッ

セレス「いやぁあん/// かっこいいですわぁああ!」

セレス(写メとって苗木君に送りましょうそうしましょう)パシャっ



するがモンキー 終焉 済!



セレス「ここからが本番ですわ…」

いったんここまで!

続きは今日化物語打ったらその時の演出も含めてやります!

>>1です。嘘スロットです。


スロット ダンガンロンパ~コロシアイ回胴生活~


セレス「こ、こんなものが出てたなんて……」ワナワナ

セレス「設定なんて関係ないですわ!」スッ

コイン<ジャラジャラ

セレス「メーカーはもちろん北斗を手掛けたサミ○ですわね。スパチュン繋がりでフ○商事になるかと思いましたわ」ホッ

セレス(RAVEといい風来といい、富士商には全くもって愛が感じられませんわ!)

セレス「私は50枚先に入れる派ですの」デュルルルルルルル


セレス「これは通常ステージなのでしょうか。苗木君が正面に立っていますわ」

ステージ 食堂

セレス「ふむふむ、食堂以外の5か所はコロシアイが起きた現場にリンクしていますのね」

通常ステージ一覧
期待度は下に行くほど高まる
・食堂
・苗木の部屋
・娯楽室
・更衣室【高確率!?】
・赤い扉の前【超高確率or前兆!?】

セレス「娯楽室は超ミラクル高確率だろうがクソヤロウがぁあああ!」

僕「!?」ビクッ

私「!!」ガタッ

セレス「……まぁいいですわ」コンっ


画面

苗木「絶対にコロシアイなんて起きないんだ」

十神「………」

~~

セレス「台詞の内容で期待度が変わりそうですわね」コンッ

ステージ 苗木の部屋

セレス「ステージが変わりました。苗木君がベッドに腰掛けて萌えますわ」フンフン

セレス「………」コンっ


画面

<コンコン

苗木「はい!」

葉隠「苗木っちー、お腹すいたべー」

~~

セレス「……相変わらず葉隠はさえませんわね」コンっ


<ウププププー

セレス「!? ど、どこからかモノクマの笑い声が!?」ビクッ

僕「ひっ!?」ビクッ

セレス「あ、画面からですわね」ダイイチテイシ

<コンコン

セレス(扉が赤い……)ダイニテイシ

画面

舞園「な、苗木君……」

~~

セレス「枕!!」ガタッダイサンテイシ


画面


舞園 『 部屋を交換してくれませんか !? (赤文字) 』


~~

セレス「これは!」マックスベーット


~回想~

苗木『半ば強引に部屋を交換させられた僕は、舞園さんの部屋で一夜を過ごした。いつもより寝つけなかった僕は、次の日寝坊してしまった。慌てて食堂に行くとみんなが少し苛立っていた。どうやら僕以外にも遅刻者がいるらしい』


ステージ コロシアイ?学園生活


セレス「えっと、ここは……」ペラペラ

セレス(どうやら前兆のようですわね。ここで、殺人が起きればチャンスゾーンに発展する、と)コンッ

画面

第一停止
十神「いい加減にしろ」
第二停止
十神「俺は!」
第三停止
食堂「………」シーン

~~


セレス「きぃ!! 前兆というシステム上仕方ありませんけどイライラしますわ!」コンっ


<ウププププ!

セレス「!!」

セレス(モノクマの笑い声! しかもさっきより大きいですわ!)


画面

第一停止
苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!」
第二停止
苗木「何で舞園さんがいないの!?」
第三停止



苗木 『 僕が見てくるよ ! 』パンダ柄


~~

セレス「パンダ柄!」ガタッ

僕「!!」ガタッ

私「!?」ビクッ

セレス(私の超高校級のギャンブラーとしての勘が言っていますわ……パンダ柄は熱い!!)


発展! 舞園はどこに!?

一回転目

苗木「うー、トラッシュルームかなー」

~~
セレス(なんでそこになるんですの!? ほんとメーカーは演出で仕方ないからって無茶苦茶なことしすぎですわ!)
~~

二回転目
第一停止
苗木「……待てよ」ピタッ
第二停止
苗木(舞園さんは僕と昨晩部屋を交換した……つまり…)
第三停止
苗木「そうかわかったぞ!」ダッ

~~
セレス(アホの苗木君も萌えますわ)
~~

苗木の部屋の前

第一停止
苗木「………」グッ
第二停止
苗木「………」ググッ
第三停止
苗木「………空いてる?」カチャッ

継続!!

苗木の部屋~内部~

第一停止
苗木「舞園さん?」キョロキョロ
第二停止
苗木「いないのかな?」キョロキョロ

~~
セレス(シャワールームの扉に〝チミドロフィーバー”って書いてますのーーー!!早く開けてー!)
~~

第三停止
苗木「……いないみたいだ…」

画面暗転

セレス「は?」

僕「!?」ビクッ

セレス「舐めてますの? この私をここまで期待させておいて…」プルプル

私「………」ガタガタ

セレス「このクソメーカーが!! 化物○語で忍ちゃんに青色のドーナツ食わせてんじゃねーぞぉおお!」コンっ


ジャキーンッ!!

セレス「!?」ビクッ

―――――――――――――――
カットイン

苗木「希望は前に進むんだ!!」

パンダ柄の扉ガチャ
―――――――――――――――

苗木「ま、舞園さん!?」

~~

セレス「やりましたのぉおお!」ガッツポーズ!!

僕「………」パチパチパチ

私「………」ウンウン

~回想~

シャワールームで舞園さんの死体を発見した僕たちは、突如現れたモノクマに言われるまま、彼女を殺した〝クロ”を操作することとなった。


捜査モード 開始 10/10回

セレス「チャンスゾーンのようですわね」

セレス(ここで色んなコトダマを集めて、チャンスゾーン後の学級裁判に挑む……え)

セレス「絶対にATに突入しますの…」ガクガク

セレス(ゲーム数は20ゲームと多い方ではありませんの。しかし、ここで集めたコトダマは上乗せする可能性が大…。100分の1程度で入るチャンスゾーンにしてはあまりに破格! あまりに逸脱!!)ザワザワ

セレス「絶対に掴んで見せますわ!」コンっ


セレスさんを導いて、大勝しよう!

下一桁7で下二桁分上乗せ

安価下1~10 適当にお願いします!

セレスさんが勝てばご褒美あります(セレスさんに)。

こんな時間になっちゃた

セレス「80ゲーム上乗せですか……」

セレス(実際、純増枚数もシステムも何にも分からずに遊技してましたわね)

セレス「えーっと……」


現在 100ゲームスタート

純増枚数 >>312 の下一桁

1ゲームに必要なコインの枚数 >>313の下一桁

起きたら適当に安価お願いします。

おやすみなさい

うし

あいお

おひさしぶりーふ!

スロットダンガンロンパは>>1が北斗でぼろ負けしたため、撤去されました。


ここからは、再びポケモンロンパになります!





ポケットモンスター(赤青緑黄)
    ×
 ダンガンロンパ




主人公:苗木誠
性別:男
故郷:マサラタウン


苗木「これでいい?」

不二咲「うん、大丈夫だよ」

苗木「……よーし、ポケモンマスターになってやる!!」

不二咲「がんばって!!」







※このダンガンモンスターは最初に選ぶモンスター以外はすべて初代に出てくるポケモンたちです。
※色んなキャラがダンロンのキャラになり変わっています。
※苗木君はポケモンとある程度喋ることができます。


それでは、スタート!

苗木「………」ムクッ

苗木(ここは……僕の部屋か)

ママ「誠ー、不二咲博士が呼んでたわよー」

苗木「不二咲君はやっぱり博士なんだ」ハーイ

ママ「今日からポケモンデビューね。がんばりなさい」ハイオコヅカイ

苗木「うんっ!」タタタッ


苗木は3000円手に入れた!


不二咲博士の研究所

苗木「ここか……」

桑田「苗木! お前も来たのか!?」

苗木「桑田君! 君がライバルなのかい!?」

桑田「ライバル? なんのことか分かんねーが先に行くぜ!」ダッ

苗木「あ、ちょっと待ってよ!!」

不二咲「……という訳で、君たちにはポケモン図鑑を完成させてもらおうと思う!」

苗木「はいっ!」

桑田「任せとけよ。で、俺のポケモンはどこだ?」

不二咲「慌てなくてもここにあるよ」

苗木「三つもある!」

不二咲「後でもう一人来るからそれぞれ一つずつだよ!」

桑田「苗木、お前から選ばせてやるぜ」

苗木「えっ、いいの!?」

桑田「俺はがっつかないからな」ヘッ

苗木「わーいありがとう!」

苗木(どれにしようかなぁ…)

◆―◆―◆―◆ー◆
一匹目

舞園さやか

エスパーポケモン

B:83センチ

重さ:49キロ

□―□―□―□―□
超高校級のアイドルポケモン
包丁を持たせたら死亡フラグ
相手の心を読むらしい


◆―◆―◆―◆ー◆
二匹目

大神さくら

格闘ポケモン

B:130センチ

重さ:99キロ

□―□―□―□―□
超高校級の格闘ポケモン
潜在能力はとても高く
より強い相手を求めている


◆―◆―◆―◆ー◆
三匹目

ジェノサイダ―翔

切り裂きポケモン

B:79センチ

重さ:47キロ

□―□―□―□―□
超高校級の殺人鬼ポケモン
自前のハサミで敵を切り刻む
飼い主になつかないのが難点


◆―◆―◆―◆ー◆
四匹目

???

※ごめんなさい。バストは人間サイズの時で、三匹ともポケモンサイズ(ピカチュウくらい)の大きさになっています。

苗木「悩むなぁ…」

桑田「お、おいっ、やっぱ俺選びたいポケモンがいるんだけど…」

サヤカ「!?」ビクッ

桑田「かわえ~なぁ…///」

サヤカ「………」ビクビク

苗木「……僕は決めたよ!」

サヤカ「サヤッ!」

サクラ「うむ」

ジェノ「ジェノッ!」


苗木はどれにしますか?

1サヤカ
2サクラ
3ジェノ
4???

安価下1

苗木「………」ウーム

苗木(本当に僕はこのポケモンたちと旅できるのだろうか…)

サヤカ「サヤッ!」

苗木(この子は他のポケモンゲットしたら暴れそうだな……)

サクラ「うむ」

苗木(この子はバトルで負けたら自分の責任だって【ピー】しそうだな)

ジェノ「ジェノッ!」

苗木(論外だな…)


桑田「苗木! 選らばねーなら俺これなっ!」

サヤカ「サヤッ!?」イヤイヤ


不二咲「桑田君はサヤカだね! エスパーポケモンは格闘ポケモンに強いよ!」


桑田「苗木! サクラなんていいんじゃないか!?」

苗木「あからさまだね」


<バァン!!


朝日奈「ご、ごめんねっ! 遅くなっちゃった!」

不二咲「朝日奈さん! 後二匹残って朝日奈「私この子!」

サクラ「うむっ」

不二咲「とっても喜んでるよ!」

桑田「なんか俺の時とは違うな…」チラッ

サヤカ「さやぁ…」ガルルルルル

苗木「じゃあ僕は……」チラッ

ジェノ「ジェノっ!」

苗木「………」



<バァンッ!!


十神「おい……俺のポケモンはどれだ」

不二咲「えっ、十神君!? 君はタマムシデパートを管理してる十神財閥の御曹司じゃないか! なんでこんなところに!?」

十神「ふんっ、お前のポケモン博士としての資質を信じたまでだ。さぁ、ポケモンを渡せ」

不二咲「で、でも…」

苗木「僕のことなら気にしないで」ニコッ

苗木(ジェノサイダ―なんて怖くて育てられないし)

十神「ふんっ、愚民にしては頭が回るようだな。俺に逆らうとどうなるか分かっているらしい」

ジェノ「ジェノッ!!」キラキラキラ

十神「!?」

十神(なんだこの気持ち悪いポケモンは……しかし、育てれば……)クッ

十神「俺についてこい」フンッ

ジェノ「ジェノッジェノッ!!」ギューッ

不二咲「とっても喜んでるみたいだ!!」

桑田「………」チラッ

サヤカ「さやさやぁ……」ウゥ……

桑田「」

朝日奈「ねぇ桑田! 私のサクラちゃんとポケモンバトルしようよ!」

桑田「おう! いいぜ!」

桑田(くくくっ、格闘ポケモンはエスパーポケモンに弱いんだぜ! あとから来たから聞いてなかったな)


不二咲「それじゃあ僕が審判を務めるよ!」

苗木(いいなぁ…)

??「………」ジッ



不二咲「それじゃあお互いポケモンを出して!」

桑田「いけっ! サヤカ!」

サヤカ「その名前で呼んだら逃げます」

桑田「えっ」

サヤカ「サヤッ♪」

不二咲「さすが別名アイドルポケモン。裏の顔と表の顔を使い分けてる!」



サヤカLV5
HP20/20

☆わざ☆
○うたう
○たいあたり
○にらみつける


不二咲「サヤカのうたうは相手を眠らせることができるんだ!」

苗木「へぇ、すごいや!」

サヤカ「えへへ///」テレテレ

桑田「なんで苗木の時だけ……」


朝日奈「私のサクラちゃんだって負けないよ! お願い! サクラちゃん!」


サクラ「………」ゴゴゴゴゴ

不二咲「すごい圧力だ。レベル5からこの貫禄って…」


サクラLV5
HP50/50

☆わざ☆

○メガトンパンチ
○メガトンキック
○じこさいせい
○でんこうせっか


苗木「えっ、強くない?」

不二咲「そうなんだ。サクラはバランスブレーカーと呼ばれるほど強いんだ」

桑田「だけどなぁ! 格闘ポケモンはエスパーポケモンに弱いんだぜ! 残念だったな!」

朝日奈「えっ、そうなの!?」

桑田「いけっ! 舞園ちゃん! たいあたりだ!」

サヤカ「サヤーーーー」トテトテトテトテボフッ

サクラ「うむ」ドンッ

サヤカ「キャー」ゴロンゴロン

不二咲「サヤカ、戦闘不能! 朝日奈さんの勝利!」

桑田「」

サヤカ「きゅ~~」

桑田「おい不二咲! エスパーポケモン強いんじゃなかったのかよ!」

不二咲「あのねぇ桑田君、たいあたりはノーマル技なんだから、相性関係ないでしょ」

桑田「えっ」

不二咲「君にサヤカは預けられないね。このベトベターを預けるから頑張って」

ベトベター「ベタベタッ!」ギューッ

桑田「」

不二咲「苗木君、君がサヤカを育てるかい?」

苗木「うーん……」

??「………」ツンツン

苗木「?」




ムクロ「ネェネェ!」




苗木「この子は?」

不二咲「ああ、残念ポケモンだよ。身体能力は高いんだけど……残念なんだ」

苗木「………」

ムクロ「………」エ、エヘ?

苗木「僕、この子にするよ!」

不二咲「えっ!? ざ、残念だよ!?」

ムクロ「ネェネェ!」ギューッ

苗木「僕と一緒に来てくれるかい?」

ムクロ「ネェ!」コクコクコク

不二咲「……ふふっ、君になら彼女を残念だと言わせないポケモンに育てられる気がするよ」



 こうして、僕のポケモンマスターへの道のりは始まった。

 残念ポケモン戦刃ムクロとの旅は、僕にどんなサプライズをくれるだろうか。

 たとえ火の中水の中土の中(僕は土には潜れない)草の中だろうと突き進んでやる!


苗木「ポケモン、ゲットだぜ!!」


ムクロ「ネェ!」



◆―◆―◆―◆ー◆
三匹目

戦刃ムクロ

残念ポケモン

B:80センチ

重さ:44キロ

□―□―□―□―□
超高校級の残念ポケモン
卓越された身体能力を全く活かせない間の悪さ
どんな時だろうと空気の読めない言動は一部の人間を不快にさせる
□―□―□―□―□

HP30/30

☆わざ☆
○きりさく
○かげぶんしん
○タネマシンガン
○つるぎのまい


◆―◆―◆―◆ー◆

間違えた。タネマシンガンはなしで。


苗木「それじゃあ、行くよムクロ」

ムクロ「ネェ!」

苗木「モンスターボールに戻って」ピッ

ムクロ「………」

苗木「あれ?」ピッピッ

ムクロ「………?」

苗木「不二咲博士……」

不二咲「おかしいな……」

ムクロ「ネェネェ!」

苗木「もしかして……」

不二咲「モンスターボールへの戻り方を忘れてる…?」

ムクロ「ネェ!」ニパーッ


二人「「残念だ……」」


研究所前

不二咲「頑張るんだよー!」

サヤカ「さやぁああああ!」ナエギクーン

苗木「いってきまーす!」

ムクロ「ネェ!」

苗木「最初の目的地は北のトキワジムだ!」



十神「おい、ジェノ! どこへ行く! ジェノ!!」

ジェノ「ジェノノノノノー!!」タタタッ

十神「おい! おい!!」

くさむら

苗木「へー、ムクロちゃんって足音消せるんだね」

ムクロ「えへへ///」

苗木「でも、僕が消せないから意味ないや」

ムクロ「ねぇ…」シュン


コラッタ「コラッタ!」ザッ


苗木「ムクロちゃん! 野生のポケモンだ!」

ムクロ「ネェ!」

苗木「僕の初陣、頑張ってよムクロちゃん!」

ムクロ「ネェネェ!!」

苗木「ムクロちゃん! きりさく!」



―――ズバッ!!!―――



コラッタ「」キュ~


コラッタをやっつけた!



苗木「やったねムクロちゃん!」スッ

ムクロ「ネェ!」ハイタッチ!

トキワシティ

苗木「あっちの道がチャンピオンロードか……」

苗木(いつか行ってみたいな…)

ムクロ「ネェネェ!」

苗木「ちょ、ちょっとどこ行くの!?」



22番道路

苗木「こっちは僕達が行っても意味ないよ!」

ムクロ「ネェネェ!」ピョンピョン

苗木「あ!」



そこにいたライバルは!?

1、十神
2、桑田
3、朝日奈

安価下1

桑田「おー! 苗木じゃねぇか!」

苗木「桑田君! こんな所で何してるの?」

桑田「ああ、見ろよ。あの道を行けばチャンピオンロードだ」

苗木「そうだね」

桑田「俺とベトベターは絶対にチャンピオンになってみせる。そうすればサヤカは…俺のサヤカは…」クッ

苗木(それは無理だと思うけど……)

桑田「そうだ苗木。せっかく会ったんだしポケモンバトルしようぜ!」

苗木「うんっ!」



トレーナーバトル 開始!

手持ちポケモン
苗木:ムクロ

桑田:ベトベター、ポッポ、コラッタ


桑田「行けっ! ポッポ!」

ポッポ「クルックー!」

苗木「ポッポか、戦ったことないポケモンだ!」

ムクロ「ネェ!」

苗木「頑張ってムクロちゃん! きりさく!」

ムクロ「ネェネェ!」ザシュッ

ポッポ「」ドサッ


桑田「ポッポォオオオオオオ!!」


苗木(身体バラバラになってるけど大丈夫かな…)ハハハ…

桑田「くそっ、いけコラッタ!」


コラ//ッタ「」ドサッ

ムクロ「ネェ…」キランッ


苗木「」

桑田「」



苗木、トレーナーバトルルールに抵触し反則負け



桑田「くそっ、勝った気がしねーよ」

苗木「ムクロちゃん、相手のポケモンがちゃんと出るまで攻撃したらダメなんだよ」

ムクロ「……ねぇ」シュン

苗木「………良いんだよ! 僕が説明しなかったのが悪いんだ!」ナデナデナデ

ムクロ「えへへ///」

苗木「よーし、トキワの森に行って、野生のポケモンを捕まえよう!」

ムクロ「ネェ!!」

トキワの森

苗木「トキワの森には虫ポケモンがいるんだ。後はピカチュウって可愛いポケモンもいるんだよ」

ムクロ「ネェ!」パチパチパチ

焼きキャタピー「キュ~」マルヤキ

苗木「ムクロちゃん!? ポケモンは食べ物じゃないよ!!」

ムクロ「ネェ?」

苗木「もしかして……」


ポケモン図鑑『戦刃ムクロ、残念ポケモン。別名軍人ポケモン。サバイバル技術はとても高く、装備なしでアマゾンを生きられる。その際の主食は   “虫”    』


苗木「………」ドンビキ

ムクロ「ネェ!?」ガーン

苗木「ね、ねぇ、ムクロちゃん」

ムクロ「ネェ?」

苗木「今後二度と虫を食べないって約束してくれない?」

ムクロ「………」

苗木(うぇえ!? 食べたいの!? 虫好きなの!?)

ムクロ「我慢する!」

苗木「えっ? 喋れたの?」

ムクロ「あっ」

苗木「………」

ムクロ「………ね、ネェ!」

苗木「遅いよ!」

ムクロ「え、えへへ、ごめんね苗木君」ニコッ

苗木「っ///」

苗木(ピカチュウくらいの大きさのムクロちゃんが喋るととても可愛いぞ!)ギューッ///

ムクロ「え、えへへ///」


ピカチュウ「ぴか?」


苗木ムクロ「「!?」」

ピカチュウ「ピィカァ?」

苗木「ピカチュウ…さすがポケモン代表だ…可愛い」

ムクロ「………」

苗木「それに電気ポケモンは今後の相性バトルを考えるとぜひ捕まえておきたいな…」

ムクロ「………」

苗木「よし、絶対捕まえよう! ムクロちゃん! きりさくだっ!」

ムクロ「はぁあああああ!」ザシュウウウウッ

ピカチュウ「GYAAAAAAA!!」

苗木「ムクロちゃん! いつもより気合い入ってるよ! あまりに残酷すぎてアメコミ調の死に方になってるよ!」

ムクロ「………」

苗木「もしかしてムクロちゃん……嫉妬してる?」

ムクロ「……そ、そんなことない///」プィ

苗木「………」ナデナデ


苗木はどうする?


1、ピカチュウを捕まえる
2、ビードルを捕まえる
3、バタフリーを捕まえる
4、要らないや


安価下1

苗木「次は絶対殺しちゃダメだよ!」

苗木(ポケモンで殺すなんて単語使うこと自体が異常だよ!)

ムクロ「うん」コクコク

ピカチュウ「………」テクテクテク

苗木「なんだか普通のピカチュウじゃないね」

ムクロ「上品な歩き方……」

ピカチュウ「?」クルッ

苗木「こっち見た……なんか胸に模様がついてるね」

ムクロ「蝶ネクタイみたい…」

ピカチュウ「ピカァ」ペコリ

苗木「な、なんか貫禄あるね」

ムクロ「あの動きは……大佐!?」

苗木「大佐って?」

ムクロ「フェンリルで私が唯一尊敬してた上司。部下に優しくて、でも戦場では鬼のように戦うの。戦場での異名は、



“超ド級の戦争屋”」



苗木(不二咲くーーん! 君はなんて人をポケモン世界に連れ込むんだよぉおおお)

ピカチュウ「ぴっかぁ」グッ

ムクロ「苗木君、下がってて」

苗木「えっ」




ムクロ「そこはもう“大佐の射程距離”だから」




ピカチュウ「ビカジュウ!」バシュッ

苗木「えっ?」シュンッ

後ろの木「倒れます」ドサァンッ

ムクロ「くっ……」

苗木「ムクロ! かげぶんしんだ!」

ムクロ「苗木君!?」

ピカチュウ「ほぉ」

苗木「君が戦うのに僕だけ隠れてるなんて真似はしないよ!」

ムクロ「………でも危ないから」オロオロ

苗木「そこは僕を守りながら戦うくらいの度量を見せて!!」

ムクロ「う、うん!」

ムクロ「はぁあああ!!」シュンシュンシュン

苗木「すごい! ムクロが何人もいるように見える!」

ピカチュウ「ふんっ、百人に増えれば百人殺すまでよ」ビッガァ!

苗木(ポケモンも普通に喋ってるよ…)

苗木「ムクロ! きりさく!」

ムクロ「はいっ!」ブンッ

ピカチュウ「甘いな」サッ

苗木「早い!?」

ピカチュウ「戦場では身体能力の差など誤差の範囲だと教えただろう戦刃」ドゴォッ

ムクロ「げふっ」ドサッドサッ

苗木「ムクロちゃん!?」

苗木(そんなっ、戦場では傷一つついたことのないムクロちゃんが!?)

ムクロ「……ポケモン世界でレベルが下がってるせいで…本当の動きが…」ヨロヨロ

ピカチュウ「ふんっ、コンディションを言い訳に死んでいったものにかける言葉はないぞ」バチバチバチ

苗木(そうだ……ここは“戦場”なんだ…)

苗木「ムクロちゃん! つるぎのまい!」

ムクロ「うんっ!」ユラユラ

ピカチュウ「攻撃が当たらなければ意味はないぞ!」バシュッ

苗木「ムクロちゃん、避けて!」

ムクロ「っ!」サッ

ピカチュウ「やるなっ!」

苗木「ムクロちゃん! もう一度つるぎのまい!」

ムクロ「うんっ!」ザッザッ

ピカチュウ「………」

ピカチュウ(戦刃むくろ…当時は死神ムクロとして敵からも味方からも怖れられていたが……ふん、綺麗な戦い方を覚えたようだな)

ムクロ「………」ユラァ

ムクロ(思い出す。……この緊張感、身体の火照り、冷静な思考…)

苗木「それは違うよムクロちゃん」



苗木「君は一人じゃない。……僕がついてるよ」

ムクロ「!! うんっ!」ダッ

ピカチュウ「一撃で決める!」バチバチバチバチ

苗木「くっ、なんてエネルギーだ……ムクロちゃん! 君ならできる!」

ムクロ「ぁああああああああ!!」ダッ




苗木・ムクロ「「きりさくっ!!!」」ブンッ





―――ザシュッ!!!




ピカチュウ「見事……也」ドサッ

ニビシティ ポケモンセンター

ジョーイさん「はい、あなたのポケモンは元気になりましたよ」

苗木「ありがとうございます!」

ムクロ「………」ドキドキ

苗木「ピカチュウ!」ボワンっ

ピカチュウ「……むっ…ここは?」

ムクロ「大佐!」ギュッ

ピカチュウ「ぬぅ!?」

苗木「すみません大佐。本来ならあなたを捕まえるなどと不敬なことは避けたかったのですが…」

ピカチュウ「……ふっ、かまわんよ。敗者に語る口など存在せぬ」

ムクロ「………」

苗木「それで……あの、もしよければ…」



ピカチュウ「みなまで言うな。こんな老兵の力で良ければ、好きなだけ使ってくれたまえ」



苗木・むくろ「「!!」」パァッ

苗木「ピカチュウ、ゲットだぜ!!」



ピカチュウ「ピッピカチュウ!」



ムクロ「えっ」

ピカチュウ「ぬぅ///」

ピカチュウ(反射的にやってしまった…)

苗木「それじゃあ、名前をつけますが、大佐で良いですかね」

ピカチュウ「ああ、かまわん」

苗木「それでは大佐、これからよろしくお願いします!」

大佐「ああ、頼む」ピカァ


◆―◆―◆―◆ー◆
手持ち二匹目

ピカチュウ(名前:大佐)

ねずみポケモン

40センチ

重さ:6キロ

□―□―□―□―□
超ド級の戦争屋
本当は教師になりたかったが、戦争がそれを許さなかった
愛する者を目の前で処刑されてなお、人間の根源には愛があると信じている
□―□―□―□―□

LV15
HP100/100

☆わざ☆
○でんきショック
○プラズマガン(オリジナル)
○CQC(オリジナル)


◆―◆―◆―◆ー◆

ムクロ:LV10、HP60
大佐:LV15、HP100


大佐「おい戦刃」

ムクロ「はい」

大佐「お前、軍人の頃の動きを忘れてるだろう」

ムクロ「はっ」

大佐「少し訓練をするぞ」

ムクロ「はい!」

苗木(ピカチュウサイズの二人がこれやってるんだからほほえましいよなぁ///)





大佐「ふっ、やるじゃないか」ボロッ

ムクロ「ありがとうございます」

戦刃ムクロ

タイプ:格闘、エスパー

LV10
HP60/60

☆わざ☆
○CQC(ムクロオリジナル)
○サイコガン(ムクロオリジナル)
○振動ナイフ(ムクロオリジナル)
○かげぶんしん


苗木「ムクロちゃんってエスパーもついてたんだ…」

ムクロ「えへへ///」

苗木「この戦力ならニビジムを攻略できそうだね」

大佐「自分一人でも十分だったがな」フッ

苗木「かっこいいなぁ」ナデナデ

大佐「ピィカァ///」クシクシ

ニビジム

ボーイスカウト「タケシさん! また挑戦者です!」

タケシ「ふふふ、今日はやけに多いな」

苗木「よろしくお願いします!」

ボーイスカウト「まずはこの僕を倒してもらおう!」

苗木「よろしくお願いします!」



トレーナーバトル 開始!



ボーイスカウト「いけっ! ディグダ!」

ディグダ「ディグダグ」

苗木「大佐! お願いします!」

大佐「任せておけ」フッ

タケシ(ピカチュウか……ふっ、博士のとこから来た新人の中では遅かっただけあってポケモンバトルの知識も浅いと見える)

ボーイスカウト「ふふっ、じめんタイプ相手にピカチュウをだすなんて自殺行為だよ!」

苗木・大佐「「相性が戦場の優劣を決める決定的な差ではないことを教えてやる」」

ボーイスカウト「いけ! ディグダ! ひっかく!」

ディグダ「ディグ!!」ブンッ

苗木「大佐! CQC!」

大佐「ビッガァ!」スッ

ディグダ「デュグ?」ズポッ

大佐「ビガジュ!」ブンッ


ディグダ「いやぁああああみないでぇえええ////」スッポン


ボーイスカウト(母さん…今日僕は初めてディグダの地面より下の姿を見ました。二度とディグダは使いません…)

ディグダ「でぃぐぅ…」

タケシ「ディグダ戦意喪失!」

ボーイスカウト「くっ……」

ボーイスカウト「いけっ! サンド!」

サンド「サーンド!」

苗木「……大佐、どうします」

大佐「ふっ、トレーナーが自分で考え失敗する。それもまたポケモンマスターへの道よ」

苗木「はいっ! このまま継続でお願いします!」

大佐「ああ、そうこなくちゃな!」バッ

ムクロ(大佐楽しそう……戦場では一度も笑ったことないのに(´;ω;`)ウッ…)





タケシ「ちょ、挑戦者勝利!」

タケシ(これあれじゃね? 朝日奈って挑戦者の時より強くね?)

苗木「次はタケシさんですね!」

タケシ「あ、ああ!」

タケシ(次負けたら二連続負けかー…良かった桑田君で一勝してて…)ホッ



ジムリーダーバトル 開始!


タケシ「いけっ! イシツブテ!」

イシツブテ「ラッシャイ!」

苗木「ムクロちゃん! いけるかい!」

ムクロ「うんっ!」

苗木「いけっ! ムクロ!!」

ムクロ「む、むっくろー///」

苗木「え、何その可愛い鳴き声///」

ムクロ「だ、だって大佐が可愛い鳴き声出すから苗木君大佐のこと好きになりそうで…」

苗木「どういう好きになるっていうのさ!」

大佐「自分は一向にかまわん///」

苗木「」

タケシ「イシツブテ! たいあたりだ!」

イシツブテ「らっしゃい!」ヒュンッ

苗木「ムクロ! CQC!」

ムクロ「はいっ!」シュンッ

イシツブテ「らっしゃ!?」ドガァ

イシツブテ「」キュ~

ムクロ「………」ゴゴゴゴゴ

ボーイスカウト「い、イシツブテ戦闘不能!」

タケシ「やるなっ、だが、これはどうだ!」シュンッ


イワーク「イワーク!!」


苗木「大きい!」

大佐「ふっ、ムクロは戦車や戦闘ヘリを壊すことにも長けていた。安心しておけ」

苗木「はいっ! ムクロちゃん! 振動ナイフ!」

ムクロ「はい!」ブゥンッ

タケシ「えっ、何その具現化系……」

イワーク「しゃぁああああ!」ガバァッ

ムクロ「タァアアアッ!」斬ッ!!

イ/ /ワ/ /ー/ /ク「」ボトボトボト

タケシ「イワァアアアアアアアック!!」

ボーイスカウト「ちょ、挑戦者の勝利!!」


苗木「やった! 希望は前に進むんだ!」


タケシ「ふっ、強かった。強かったぞ苗木」

苗木「ありがとうございます」

タケシ「お月見山を越えてハナダシティへ行くと良い。そこにはハナダジムがある」

苗木「はいっ!」

タケシ(そこのジムリーダーは今はカスミじゃなくてえーっと……)

苗木「それじゃあ行ってきます!」

タケシ「あ、ああ!!」



手持ちポケモン

ムクロ:LV12、HP72
大佐:LV16、HP115



苗木、ニビジム 攻 略 !!!

オツキミ山

苗木「ムクロちゃん、この山にはピッピやプリンがいるんだよ」

ムクロ「へぇ、でも可愛いポケモンは…嫌」プクーッ

苗木(あれ、ムクロちゃんって残念ポケモンだよな…可愛くないか?)


<~♪


苗木「ほら、歌が聞こえてくるでしょ」

ムクロ「ほんとだ」


サヤカ「~~~~♪」

デブプリン達「L・O・V・E サッヤッカふぉ~~~!」


苗木「」

ムクロ「」



 僕の知ってるオツキミ山は死んだんだ。
 いくら呼んでも帰っては来ないんだ。
 もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ。


苗木はどうする?

1サヤカのライブに参加する
2無視する

安価下1

苗木「一応参加してあげようか」

ムクロ「………うん」


<~♪


苗木「ほんと、良い声だねー」

ムクロ「うん」

ムクロ(悔しいけど、女の子として敵わないな…)





??「行くわよ」

??「おう!」



<ちょーっとまったーー!



一同「!?」

苗木「な、なんだ!?」

左右田「なんだかんだと聞かれたら!」

澪田「答えてあげるが世の情けっす!」

左右田「世界の平和を守るため!」

澪田「えーっと、なんか防ぐため!」

左右田「愛と真実の悪を貫く!」

澪田「ラブリーチャーミーな私ッス!」

左右田「左右田!」トウッ

澪田「澪田!」

左右田「希望を砕く絶望団の二人には」

澪田「えーっと、なんか待ってるっす!」



ロボ弐大「ア、ナーンテノォ!」バッ



苗木「え、えっと……?」

左右田「ジャリボーイ、悪いがそこのプリンたちは俺達がいただくぜ!」

澪田「ボスの命令だからごめんっすー!」

苗木「そんなことはさせないぞ!」

ロボ弐大「フハハハッ! ムダムダムダ!」

左右田「いけっ! アーボっ!」

アーボ「アーボッ!」

澪田「行くっす! アカネ!」

アカネ「よっしゃー! 出番だぜー!」ピョコン

苗木(可愛いのに胸大きい…)ゴクリ

ムクロ「………」ペタペタ


苗木「大佐! ムクロ! 戦争だ!」


大佐「ラジャーだ」

ムクロ(あの人は存在してはいけない…)



絶望団バトル  開始!!


左右田「行けアーボ! かみつく!」

アーボ「あーぼっ!」

大佐「………」ジュルリ

苗木「あ、これどこかで見たパターンだ」





大佐「………♪」

焼きアーボ「」ジュゥゥ

左右田「アーーーーーーーボーーーーーー!!」

ムクロ「……くっ」サッ

アカネ「どしたどした!! そんなもんか!」ブンッブンッ

苗木「そんなっ!? ムクロちゃんが押されてる!?」

大佐「ぬっ!?」ムシャムシャ

ムクロ(ね、眠い……)ムニャムニャ

苗木「そうか! あそこにいるカービィのうたうで眠気を誘われてたんだ!!」

サヤカ「カービィじゃないです! 舞園さやかです!」

アカネ「隙あり!!」ドガァ

ムクロ「きゃぁああ!」ズザザザザッ

苗木「ムクロちゃん!」

ムクロ「………」クッ

澪田「ふふふっ、あーっはっはっは! これが私の実力ッス!!」

左右田「お前なんも指示出してねーだろ」

澪田「てへぺろ☆」

ムクロ「うぅ……眠い…」フラフラ

苗木「くそっ、ムクロはモンスターボールに戻れない…」

サヤカ「苗木君!」

苗木「舞園さん!?」

サヤカ「私を捕まえてください!」

苗木「えっ!」

サヤカ「私なら彼女を倒せると思います!」

苗木「……くっ、どうする…」



苗木はどうする?

1、捕まえる
2、捕まえない

安価下1

苗木「いけっ! モンスターボール」シュッ





舞園サヤカを捕まえた!

舞園サヤカ

タイプ:エスパー

LV22
HP125/125

☆わざ☆
○うたう
○ねんりき
○うたう(物理)
○パンチラ


苗木「パンチラってなんだ?」

サヤカ「い、一度だけ使ってみてください」

苗木「サヤカ! パンチラだ!」

サヤカ「はいっ」クルッヒラッ

苗木「見えた!!」

サヤカ「///」

ムクロ(一刻も早く忘れさせなければ…)

いったんここまで!

漫画喫茶行ってきます!

澪田「行くッスアカネちゃん! メガトンパンチ!」

アカネ「おっしゃぁああああ!」ブンッ

ロボ弐大「フッ、キマリジャノォ」

苗木「ムクロちゃん! 舞園さん! 何でも良いから彼女を助けて!」

サヤカ「はいっ!」ダッ

苗木「マイクを持って走った!?」

大佐「ほぉ……良い動きをする」ゴクン

骨だけアーボ「」

アカネ「おっしゃぁあああああサヤカ「喰らえぇええええ!!」ドゴォォォンッ



苗木「……これが…うたう(物理)…」ゴクリ



アカネ「」チーン

澪田「アカネちゃん! ほっぺたにマイクの跡がついてるっす!」キャァアア

左右田「は、はは、俺のアーボ…」

メカ弐大「ニゲルゾー!」


絶望組一同「「絶望的ーーーー!」」ピャァアアアアア!!!



苗木「希望は前に進むんだ!!」

ムクロ「ムクッムクーッ♪」ピョンピョン

プリンたち「「プリン……」」シュン…

サヤカ「悲しまないでください。私、舞園サヤカのことは嫌いになっても、



舞園サヤカは苗木君にチャイッ!」




プリンたち「「えっ?」」



 こうして、無事?オツキミ山を越えた苗木達は、新たな仲間と共にハナダシティへと到着した。

 これから先、どんな出会いが、どんなバトルが待っているか、彼らの旅は続く。続くったら続く!



 第壱章 苗木君は可愛い 完




ハナダシティ

苗木「着いたぞー!」

ムクロ「ついたぞー」ワーイ

サヤカ「ついたぞー」ワーイ

サクラ「うむ」

苗木達「「えっ?」」

朝日奈「ふふっ、久しぶり!」

苗木「朝日奈さん!」

朝日奈「さっきの活躍見てたよ!」

苗木「へへっ」

朝日奈「ねぇ、私とトレーナーバトルしようよ!」

苗木「えっ」

サヤカ「……サクラさんと…」

ムクロ「………」

朝日奈「私はサクラちゃんだけとチャンピオンリーグ制覇するんだ! だから一人しかいないの!」

苗木「……どうしよう」


苗木は誰で戦う?

1、ムクロ
2、サヤカ
3、大佐
4、今はまだ…

安価下1

苗木「あ、桑田君だ!」

桑田「ん?」

朝日奈「えー、桑田かー」

桑田「な、なんだよ! 俺がいちゃ悪いのかよ!」

朝日奈「んー、まぁいいや。桑田、勝負しよ!」

桑田「いいぜ! 今までの俺と思うなよ!」チャキッ



トレーナーバトル(特別編) 開始!


朝日奈「いけっサクラちゃん!」

サクラ「我が覇道を阻む者、滅する」ゴゴゴゴゴ


桑田「いけっ! ベトベトン!!」


ベトベトン「ベトベトン!!」

苗木「ベトベトンってことはこの子は!?」

桑田「へへっ、レベル38だぜ」


桑田のベトベトン LV38

HP300/300

○小さくなる
○ヘドロ攻撃
○はたく
○どくガス


朝日奈「私のサクラちゃんだって負けてないよ!」


サクラ LV42

HP500/500

○正拳
○蹴り
○投げる
○秘奥義“桜花百烈拳”

苗木「」

桑田「」

朝日奈「よーし、やるよ!」

苗木(本当に戦わなくて良かった……)ホッ

桑田「……勝てるわけねーよぉ」ガクッ

サクラ「楽しい時間だった」フッ

朝日奈「さっすがサクラちゃん! 大好き!」


※ちなみにサクラちゃんは中学時代のサクラちゃんをピカチュウサイズにしております。



苗木「……強い…」

ムクロ「………」

ムクロ(今の私じゃ勝てない……)

サヤカ「私は絶対無理です」

朝日奈「ねぇ苗木、もし良かったら……」


<PON!!!


大佐「自分が行こう」

苗木「大佐!」

ムクロ「大佐!」

サクラ「ピカチュウか……なかなかやるようだな」スッ

大佐「ふっ、ムクロ、見ておけ。これが戦争屋ではなく、“格闘家”としての戦い方だ」

ムクロ「……はっ!」




トレーナーバトル 開始!!




苗木「大佐! お願いします!」

大佐「うむ」


大佐(眼帯)※老スネークのイメージでお願いします

LV24
HP180/180

☆わざ☆
○でんきショック
○プラズマガン
○CQC
○罠を張る


朝日奈「そのレベルだとサクラちゃんに瞬殺だよ!」

サクラ「行くぞっ!」ダッ

サクラ「ぬぉおお!」ゴォッ

苗木「大佐! 距離をとってプラズマガン!」

大佐「主よ。ここは引く訳にはいかんのです」ダッ

一同「「えっ!?」」

サクラ「ぉおおおおっ!」ブンッ

大佐「ビガァッ!」スッ

苗木(大佐のCQC、通じるのか!?)

大佐(腕をとる!)グッ

サクラ「見事な動きだ。しかし」グッ

大佐「ぬっ!? ビクともせん……」

サクラ「ぬぉおおお!」ブンッ

大佐「くっ!」グルングルンスタッ

苗木「大佐!」

大佐「大丈夫だ」バチバチバチ

ムクロ「距離をとってプラズマガンを!?」

苗木「それは違うよ!」

大佐「ぬぉおおっ!」ドンッ


一同「「はやい!?」」


サクラ「くっ、捉えきれん」

朝日奈「サクラちゃん! “捉える必要はないよ”!!」

サクラ「ふっ、そうだな」

大佐「今度こそ!」バッ

サクラ「そこか」

大佐「ぬぅ!?」

大佐(でかい…実物よりも何倍も……)



サクラ「………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



大佐「ふっ、やはり無理か」バチンッ

サクラ「ぬっ!?」

朝日奈「離れた!?」

大佐「すまんなムクロ。格闘家としては彼女に適わないようだ」

ムクロ「いえっ……勉強になりました…」

大佐「これからは……“戦争屋”として戦わせてもらう!」

苗木「僕にも手伝わせてください!」

大佐「……頼んだぞ!」

朝日奈「サクラちゃん! 距離を詰めて!」

サクラ「ぬぅ!」ダッ

苗木「大佐! 罠を張る!」

大佐「任せておけ!」ダッダッダッ

大佐(罠の数は12……タイマー式が4、起爆式が5、リモコン式が3か……まだまだだな…)

苗木「十分だよ大佐、プラズマガン!」

大佐「俺のプラズマガンはダイヤも焼き尽くす!」バシュゥゥンッ

朝日奈「こ、これがポケモンの技!?」

サクラ「だが……当たらなければ…」

大佐「ふっ、自分は電気ネズミだ。電気を操ることには長けている」


――グニャ。


サクラ「ぬぉおおお!?」バシィッ

朝日奈「サクラちゃん!?」

苗木「いまだ! 大佐! 爆破!」

大佐「任せておけ」バシュッ


爆弾「」カチッ


サクラ「ぐぅうううう!?」ドォオオオオン

ムクロ「さすがですたい「喜ぶのはまだ早い!」

一同「!?」


サクラ「………」


苗木・サクラ「「無傷!?」」

サクラ「ふむ、我を傷付ける気なら10倍の威力を用意することだな」

大佐「………」

苗木「………」


苗木はどうする?

1、ここまでにしておこう
2、まだだっ!


安価下1

苗木「ここまでにしておきましょう大佐」

大佐「……!」

大佐(この少年、引き際を心得ておる!)

苗木「朝日奈さん! 降参だよ!」

朝日奈「そう?」

サクラ「うむ、そうだな」



 僕達は負けた。初の敗北だ。



朝日奈「それじゃあ、私たちは行くね。あ、今ハナダジムいないと思うから、先に北のゴールデンブリッジ行ってみたら?」

苗木「うん、そうするよ」



 悔しい。負けるのがこんなに悔しかったなんて。



サクラ「お主たちも精進するのだぞ」

ムクロ「………」コクリ

大佐「ふっ、次に会った時がお主を地に落とす時と思っておけ」

サクラ「楽しみだなそれは」クルッ



 僕は心の中で叫んだ。


 二度と負けない。


 そう、ハナダの青い空に誓ったんだ。



ゴールデンボールブリッジ

トレーナー達「「負けた」」バタリ

ムクロ「………」フシューッ

苗木「凄い気合いだ…」

苗木(サヤカと大佐はボールの中にいる。さすがに疲れたようだ。その間、ムクロちゃんは10戦以上を連続で勝利している)

狛枝「あははっ、すごいね君!」

苗木「その黒い服に絶望の文字……絶望団か!?」

狛枝「ん? 絶望団のこと知ってるんだ……好都合だね」ニヤァ

苗木「何が目的なんだ」

狛枝「うーん、本来は勧誘だけど、君のポケモン欲しくなっちゃった。ちょうだい」ニコッ

苗木「断る!」

狛枝「そっか、なら……ポケモンバトルだよね!」

苗木「ムクロちゃん、行けるかい」

ムクロ「……もちろん」スッ







狛枝「」キュ~

苗木「弱かった……」

狛枝「こ、この先にはマサキという面白い人がいるから会いに行くといいよ」

苗木「う、うん」



狛枝「ふふっ、苗木誠君…ね」ニマァ



マサキの研究所

なんかよく分からないもの「うーん、困った困ったー」

苗木「……水晶玉が喋った?」

なんかよく分からないもの「助かった! 助けて!」

苗木「う、うん…」





マサキ「いやー、ほんと助かったわー! このまま水晶玉として一生占いの道具にされるのかと思ったわー」

苗木「大丈夫でしたか?」

マサキ「おわびといってはなんやけど、このチケットやるわ! サントアンヌ号のチケット」

苗木「あ、ありがとう」

マサキ「後、このジムのリーダーは水タイプやからな!」

苗木「はい!」

ハナダジム

苗木「こんにちわー」

??「はははっ、よく来たべ!」

苗木「この声……」




葉隠(スク水装備)「俺がハナダジムのリーダー葉隠だべ!」




苗木「葉隠君……はみ出してるよ」

葉隠「えっ?」タマキーン

ムクロ「殺す」ジャキッ

葉隠「ちょ、ちょっと待ってるべ! 着替えるべ!!」ダッ

葉隠「お待たせだべ!」

苗木「君がリーダー? カスミさんは?」

葉隠「カスミっちなら、俺のポケモンで一網打尽だべ!」

カスミ「ちょっと嘘つかないでよ!」

苗木「えっ? カスミさん?」

カスミ「はーい、トレーナーさん。葉隠! あんたがウチのジム壊した弁償代ちゃんと稼いだんでしょうね!」

葉隠「へ、へへっ、それがあの、みんな強くて…」

カスミ「はぁ!? もしかして……」

葉隠「三万円以上持って行かれてるべ!」フフンッ

カスミ「殺す! スターミー!」

スターミー「ヘアッ!」

苗木「あれがスターミー!?」

カスミ「バブル光線!」

スターミー「ヘアアアア!」ブブブブブッ

葉隠「はわちゃぁああああ!」ヒューーーンザパーーーンッ

苗木「……強い」

カスミ「えっと、そこのトレーナー君、ジム戦…やる?」ニコッ

苗木「あ、はい///」テレテレ

ムクロ「ムクムク!」ギュッ

苗木「いてっ!」

ムクロ「………」プクーッ



ジムリーダーバトル 開始!



カスミ「今日は調子いいからスターミー行きなさい!」

スターミー「ヘアッ!」

苗木「僕は……」


誰を出しますか?


1、ムクロ レベル27 HP210
2、サヤカ レベル18 HP135
2、大佐 レベルLV24HP180

安価下1

なぜサヤカのレベルが下がったのか

>>410間違えまみた。


苗木「大佐! お願いします!」

大佐「任せろ」バチバチバチ

カスミ「げっ、ピカチュウ…」

カスミ(ピカチュウ見るとサトシのこと思い出して上手く戦えないんだよねー)アハハ

苗木「大佐! プラズマガン!」

大佐「出力三倍!」バシュッ!!

カスミ「スターミー! かげぶんしん!」

スターミー「ヘアッ!」シュンシュンシュン

大佐「ぬっ……」

カスミ「……あぶな…何あれ反則でしょ…」

苗木「大佐! 捉えきれなくなる前に決着をつけましょう! 電気ショック!」

大佐「びぃいいいがぁあああじゅぅうううう!!!」バチバチバチ

カスミ「いつものピカチュウじゃない……」

スターミー「ヘアアアアアア!!?」バリバリバリ

苗木「やった!」

焼きスターミー「………」ジュゥゥ

大佐「まだだ……」

苗木「! プラズマガン!」

カスミ「遅い! 自己再生!」

スターミー「ヘアッ!」シュゥゥゥゥ

大佐「これで終わりだ」バシュゥゥゥゥゥゥ!!

カスミ「スピードスター!」

スターミー「ヘアアァアアアアア!!」ビビビビビッ

大佐「ぬぅううう!?」

苗木「大佐! 押し切りましょう!」

大佐「……!」

大佐(引き際を知っていれば、五分五分の勝負を楽しめる……フッ、軍人の才能もあるようだ)

大佐「まかせろぉおおおおおおおお!」ズォオオオッ

スターミー「ヘアアアアアア!!」



 光と光が交錯し、そして―――。



カスミ「やれやれ、私のスターミーちゃんをここまでボロボロにしてくれるなんてね」

焼きスターミー「」ジュゥゥゥ

苗木「す、すみません」

カスミ「まぁ、良いけどね。それより、もしかしてあなた十神白夜の知り合いじゃない?」

苗木「えっ、十神君!?」

カスミ「やっぱり、……あの子、このまま放っておいたら“やばい”わよ」

苗木「やばい?」

カスミ「……後は自分で確かめなさい」

苗木「?」

カスミ「あーあ、苗木君みたいな可愛い男の子がいたなら、さっさと出会っとくんだった」ムギュッ

苗木「えっ?」カァ///


<PON!!!


サヤカ「サヤァアアアア!」うたう(物理)!!

カスミ「どべしゃぁあああ!」ザッパーンッ

サヤカ「………苗木君、いこっ♪」

苗木「……う、うん…」コクリ


 敗北と勝利。

 挫折と成長。

 僕達は歩いていく。

 その道は砂利だらけで、すぐに躓く。

 血が出る。

 砂の味がする。



 それでも、立ち上がる。



 ポケモンマスターになるために。




 第弐章 苗木きゅんはぁはぁくんかくんか 完

クチバシティ

苗木「なんだかんだで着いたぞクチバシティ!」

ムクロ「わーい」ギューッ

苗木「これがサントアンヌ号」

サヤカ「おーきぃ!」ギューッ

苗木「ここがサントアンヌ号内部!」

大佐「ぴっぴかちゅーっ♪」パクパク

焼きポッポ「」ジューッ

ふなのり「ぎゃぁああ! 俺のポッポーーーー!!」

苗木「そして、ここが……」

一同「「船長室の前ーーー!」」ワーイ


??「………」スッ


苗木「君は!?」

苗木の目の前に現れたライバルは?


1、朝日奈
2、桑田
3、十神

安価下1

十神「………ふん、苗木か」ゲッソリ

苗木「十神君!?」

十神「ふん……何を驚いた顔をしている」

苗木(なんだこの痩せ方…まるで“何日も精神的苦痛を受けた”ような…)

十神「さぁ、苗木…勝負の時間だ…」フラッフラッ

苗木「十神君! それどころじゃないよ!」



十神「それどころなんだよぉおおおお!」ブンッ



<PON!!



苗木「……え…」



 それは、明確な“何か”。

 答えははっきりとしてるのに曖昧。

 心は“それ”と認識してるのに、脳を駆け巡る電気信号は“拒絶”している。



ジェノサイダ―「………」フシュゥゥゥ


苗木「えっ、なにこれ…」


 鬼のように紅く、筋肉質で、怒りに満ちて、殺意があり、触れることを赦さず、しかし逃げることだけは許容しているような。むしろ逃げれるものなら逃げてみろ、と間接的な挑発を受けているような。


十神「ジェノサイダ―だ」

苗木「ジェノサイダ―翔じゃなくて?」

十神「ジェノサイダ―だ。レベル16で進化した」

苗木「さすが御三家…」

十神「こいつはジェノサイダ―であって、ジェノサイダ―じゃない」

苗木「?」


 僕は分からなかった。

 分からなかったことを泣いて後悔しろ。土下座して謝罪しろ。

 ジェノサイダーであってジェノサイダ―翔じゃないもの。


苗木はどうする?


1、戦う
2、逃げる

安価下1

苗木「………」カタカタカタ

 ボールを掴めない。

 震える。

 震えが止まらない。

 震震震震震震震震震震震震震。


苗木「あっ」ポロッ


<PON!!!


苗木(しまった! そっちは!)

サヤカ「サヤッ!」ビシッ



 それは圧倒的に可憐で可愛く愛嬌振りまいて現れた。



サヤカ「苗木君のアイドル舞園サヤカちゃんです♪」ニコッ



 全くもってその通り過ぎて僕は静かにうなずくしかなかった。



ジェノサイダ―「……け、けけけけけけけっ!」ジャキッ


苗木「手が剣に!?」


 まるでストライクのように、だけど、紅い。剣。


十神「ふ、ふふっ、“ジェノ”餌だ」スッ


 十神君は右手を前に差し出す。


苗木「なっ!?」


―――すっ。


十神「………」ボトボトボト


 ジェノサイダ―の剣に血が滴る。

 紅い。紅い剣がさらに紅く。染まる。


ジェノサイダ―「ギャハハハハハハハハハハッ!!」


 翔の名残である黒く長い髪が、赤く染まる。


苗木「サヤカ、戻れ!」

サヤカ「嫌です」

苗木「サヤカ!?」








舞園サヤカ「友達がこんなにも苦しそうにしてるのに、私は下がれません」








 それは、圧倒的にスーパーアイドルの発言だった。

 今更ながら自分の語り口調が、苗木誠ではなくアラ○ギ君になっていることを謝罪しつつ(今ビデオを見ているため)、僕はさらに舞園さんの魅力について語ろうと思う。


サヤカ「腐川さん。何をそんなに苦しんでいるの」


 ポケモン世界ではジェノサイダ―翔が基本であることのルールを無視したアイドルだけに赦された権利“空気無視”。


サヤカ「あなたの大切な人があんなにも苦しんでいるんですよ!」


 主演女優賞確実の迫力こもった演技。いや、演技ではないと思うけど。それでも、あの完璧な身振り手振りは、見る者を魅了し、“泣かせる”には十分だ。


ジェノ「ぎゃはははははは!」


 これから数行にわたってサヤカの魅力を実況しようというのに、ジェノサイダ―はそのおぞましい身体を小さく丸め、寮での剣を横に伸ばした。


苗木「……サヤカ、戻るなら今だ」


 正直、サヤカにあれを防ぐ技はない。それでもサヤカは、


サヤカ「嫌です」


 強情なアイドルだ。だが、それがいい。


苗木「分かった。だけど、その前に一つだけ言っておくよ」

サヤカ「?」






苗木「君が死んだら、僕も死ぬ」






 それは、僕の決意ではなく、彼女の足かせ。


 友達を“死んでも助ける”という彼女の決意に対しての、重く、強く、激しい足かせ。



サヤカ「そんなこと言われたら……死ねませんね」ニコッ



 この瞬間、僕は気付く。気付かされる。



苗木(ああ、やっぱり僕は、彼女のジェノ「ウリィイイイイイイイイイイ!!!!」ドンッ




苗木「サヤカ! うたう!!」

サヤカ「はい! ~~~♪」

十神「ふんっ、ジェノ、“殺す”」

ジェノ「ジャッキィィィン♪」ブンッ

サヤカ「きゃぁ!」

苗木「サヤカ!!」

サヤカ「だ、大丈夫です…」

苗木「くっ、どうすれば…」

十神「考える暇など与えん! ジェノ! “殺せ”!」

ジェノ「しゃぁああああああ!」ブンッブンッ

苗木「サヤカ! よけるんだっ!」

サヤカ「くっ!」ババッ

苗木(何も思い浮かばない!!)

ムクロ「……進化」

苗木「えっ?」

ムクロ「戦闘中にポケモンが進化することがあるって」

苗木「本当かい!?」

ムクロ「アニメでサトシが言ってた」

苗木「………」

ムクロ「大丈夫、舞園さんは私と違って御三家。いつでも進化できるはず」

苗木「そうか!!」

サヤカ「くっ」サッサッ

ジェノ「しゃぁあ! ぶぇえええい!」ドスッドスッ



苗木「サヤカ! 希望は前に、進化、するんだぁああああ!」



サヤカ「!!」ピカーーーーッ


安価下1下一桁7以下で進化8・9で進化キャンセル

じゃあ、ゾロ目ボーナス入れつつ、進化しちゃいます。


サヤカービィ「ポヨッ☆」

苗木「」

ムクロ「」

苗木(これってむしろ退化じゃ……)

サヤカービィ「ポヨッ!」ズォオオオオオッ


ジェノ「ぐっ、ぎゃぁあああ!」


サヤカービィ「ごくん」

十神「」

苗木「」

ムクロ「」


サヤカービィ「………」ゲプッ


十神「いや、いやいや、吐き出すよな?」

サヤカービィ「ぽよ?」キョトン

苗木「友達助けるんじゃなかったの?」

サヤカービィ「ぽよ!」ポンッ

ポヨッ
C三三☆


C三三“ ”パッ


一同「」




十神「じぇ、ジェノーーーーーーーー!!!」ウワァアアア



苗木「こ、こんなことって……」

サヤカービィ「ぽよ?」ゴゴゴゴゴゴゴ

ムクロ「サヤカちゃんの身体が!」

十神「お、おお……」




サヤカービィ「ぽよーーーっ」PON!!




腐川「………えっ、何ここ? 私なんで!?」オロオロ

苗木「腐川さん!」

十神「」

サヤカービィ「ぺぽーっ」ギューッ

腐川「えっ、何これ気持ち悪い!」シッシッ

サヤカービィ「」

十神「俺の……ジェノが…」ガクッ

腐川「びゃ、白夜さま!? どうしてそんなにお疲れになってるんですか!?」



苗木「……行こうか」

ムクロ「はい」

サヤカービィ「………?」ゴゴゴゴゴ



サヤカービィはジェノから特殊能力“剣園”バージョンをコピーした!




船長室

船長「お、おお、君達はおろろろろろ」

苗木「せ、船長おろろろろろ」

ムクロ「大丈夫?」ナデナデ

苗木「だ、大丈夫…」

船長「すまない…私は船に弱いのだ…」オロロロロ

ムクロ「だったら何で船長に…」

船長「男のロマンだ」

苗木「なら仕方ないですね」

船長「普段なら私の剣さばきを見せるところだが、今回はこれで許して欲しい」スッ

苗木「これは?」

船長「秘伝マシンだ。これでいあいぎりを覚えるぞ」

苗木「ありがとうございます!」

苗木(でも、手持ちのポケモンで覚えるのって…)



ムクロ おぼえられない!
大佐 おぼえられない!
サヤカービィ つかえる!


苗木「使えるってどゆこと!?」

船長「使えると言うことは、すでに覚えているということだな」ハッハッハ

苗木「そ、そうなんですか…」ハハハ

クチバジム前

苗木「……えっと、出ておいでサヤカービィ!」PON!!

サヤカービィ「ぽよ?」

苗木(可愛い///)

苗木「サヤカービィ、いあいぎり!」

サヤカービィ「!!」ムクムクムク

苗木「えっ?」

ジェノカービィ「URYYYYYYYY!」ザシュッドシュッ


苗木「」ガクガクブルブル


サヤカービィ「ぽよっ♪」

苗木「は、はは……は」




 こうして、新たな力を得たサヤカービィ。

 どんな困難も撃ち砕く。そんな強さを垣間見た苗木達であったが、


 クチバジムで大いなる試練が待ち受けているとは、


 その時の彼らは知る由もなかったのである。



 第参章  あー苗木君の苗木君苗木君大好き! 完



クチバジム


フェンリル隊員「ボス、“標的”がこちらへ向かっています」

フェンリル隊長「ふっ、そちらから現れるとは、愚かな奴め」

フェンリル隊員2「くくく、死神ムクロ。今日がお前の命日だ!」


フェンリル隊員達「あーはっはっはっは!」


ジェノカービィ「ぽよっ!」ドギャァアアアンッ


フェンリル隊員達「」

苗木「す、すみません! ウチのカービィが!!」アワワっ

隊長「い、いや、それはかまわんが……」



ムクロ「あなたは! 隊長!」



隊長「………」

隊長「フォーメーションA」

隊員たち「はっ!」ザザッ

苗木「えっ!?」

ムクロ「苗木君危ない!」ガッ

苗木「うわっ!」


――チュインッ!


苗木「て、鉄砲!?」

ムクロ「隊長! 何をするんです!?」

隊長「戦刃むくろ! 貴様の命、今日で終わりだ!」

ムクロ「えっ……」

苗木「どういうことですか!?」


隊長「死にいく者に語っても意味あるまい!」バシュッ


<PON!!!


大佐「ほぉ、語るようになったな、トーマス」

隊長「!? ピカチュウごときが……その名を知っていてその口調……まさか!?」

隊員達「「大佐!?」」

苗木「やっぱ大佐ってすごい人だったの?」

ムクロ「ええ、フェンリル部隊が所属している軍を指揮したり、逆に地球上でフェンリル部隊と対抗できる唯一の部隊“ドラグーン部隊”の隊長でもあったわ」

苗木「大佐……」

苗木(そんなすごい人をポケモン…しかもピカチュウにしてよかったのかい不二咲君……)

不二咲『そりゃそうじゃ』アハハ

まさか自分も剣園さんがあんな主役級の活躍を見せるとは思いませんでした。本当は外で絶望して敵にするつもりだったし。


隊長「大佐、あなたほどのお方がなぜそんなアンテナ小僧に!?」

苗木「僕……だよね」アハハ

大佐「ふっ、この少年。なかなか侮れぬぞ」

隊長「大佐がそこまで言うのなら……」スッ

隊員「隊長! 良いのですか!?」

隊員2「今ならムクロをやれますよ!」

隊長「良いんだ。大佐の前でこれ以上恥をさらしたくない」

苗木「一体何をしたんだムクロちゃんは…」


隊員2「お前は何も知らないんだ!」

隊員「戦場であいつが弾いた銃弾が腹を貫通すること数十か所!」

ムクロ「」

隊員2「あいつが間違えて撃ち殺した仲間数百人!」

苗木「」

隊長「挙句の果てに、俺のこと寝ぼけて殺しそうになるしよーーー!」

苗木「……ムクロちゃん」

大佐「……ムクロ…」

ムクロ「………て、てへぺろ」フンベロリィ

苗木(可愛くない…)

大佐(残念な子だ…)


隊長「……お前もポケモンなら、俺のポケモンと勝負だ!」


苗木「! ムクロちゃん!」

ムクロ「うん!」

隊長「そ、その前に…」

苗木「?」

隊員達「「あれ、どうにかしてもらえませんか?」



ジェノカービィ「汚物は消毒だぁああああ!!」ズギャギャギャギャーーーンッ



苗木「」





苗木(なんとかボールに戻ってもらった…)

隊長「勝負は一対一だ。いいな」

苗木「はいっ!」

隊員達「「隊長! 頑張ってください!!」」

隊長「おう! いけっ、ライチュウ!!」

ライチュウ「ラァアアアイ!!」


ライチュウLV42


苗木「つよい! ムクロちゃん! 負けないで!」

ムクロ「うんっ!」


ムクロLV31



ジムリーダーバトル 開始!!



苗木「ムクロちゃん! CQCだ!」

ムクロ「うんっ!」サッ

隊長「ふっ……ライチュウ“かみなり”」

大佐「まずい!」

ムクロ「たぁあああ!」

ライチュウ「ラァアアアアアイジュウウウウウ!!」ドッガァアアアアアンッ

ムクロ「………」スタッ

隊長「ふっ、無傷のムクロ、流石だな」

苗木「あれ?」

苗木(そうだ…戦刃さんは戦場で“無傷”というより“一度だって攻撃を受けていない”んだ…それなのに…)

苗木「ムクロちゃん! サイコガン!」

ムクロ「伊達にあの世は見てねーぜ」バシュッ

苗木「うん、見てないよね」



ライチュウ「じゅぅ!?」バチンッ



隊長「ライチュウ!」

ムクロ(さすが高レベルのライチュウ…一発で仕留められない…)

隊員「むくろ! お前は隊長の気持ちを踏みにじるだけでなく、誇りまで!」

ムクロ「?」

隊長「言うな!」

隊員「ですが!」

隊長「……頼む」

隊員「はい……」


隊長「行けライチュウ! スピードスター!」


ライチュウ「ライライッ!」バシュッバシュッ

苗木「ムクロちゃん! 全部避けて振動ナイフ!」

ムクロ「任せて!」サッサッ

隊長「なぜだ……」

ライチュウ「ちゅううう!!」バチバチバチ

ムクロ「たぁあああ!」ザクッ

隊員「地面に刺して避雷針代わりに!?」

苗木「ムクロちゃん! CQC!」

隊長「なぜなんだ……」

ムクロ「やぁああ!」ガッ

ライチュウ「ライ!?」フラッ

苗木「いまだ! サイコガン!」

隊長「なぜなんだぁあああああああ!!」

ムクロ「ごめんね」バシュッ

ライチュウ「ら……い…」ガクッ



大佐「勝負あり…だな」



隊長「そん、な…」ガクッ

隊長「………」

ムクロ「隊長……あの時は本当に…申し訳ありませんでした」ペコリ

隊員たち「「あのむくろが謝った!?」」

隊長「………成長、したのだな」フッ

ムクロ「彼のおかげです」

隊長「……そうか」

ムクロ「いつか必ず罪は償うつもりです」

隊長「ふっ、その必要はない」

ムクロ「えっ?」

隊長「……あの時と同じで、やはりお前は“残念だな”」クルッ

ムクロ「………?」






ムクロ「分からない。分からないの苗木君」

苗木「………」

苗木(隊長は君の事が好きだったんだよ。それを君は“気付きもしなかった”。そして今もね)

ムクロ「………」ウーン

苗木(でも、教えてあげない。まだ今は…僕と一緒にいて欲しいから…)

ムクロ「もういいや。忘れよ」ギュッ

苗木「ははっ、ほんと“残念だね”ムクロちゃん!」ナデナデ

ムクロ「もーっ!」



狛枝「……ふふっ、笑っていられるのも今のうちだよ」ニヤリ



続く。。。

攻略wikhと言い、ダンロン黙示録と言い、舞園さんが秀逸過ぎて素晴らしいですよね

えへへ、なんかタイミング逃してダンロン黙示録停滞しちゃってるよ! ちなみに、今はソニアさんに告白されたのもやってるよ!

>>454 でも何度も言うけど僕は朝比奈葵ちゃん!

ちょっと風呂入ってきます。

朝日奈だべし

>>456 そのツッコミが癖になりました!!


続き


苗木「なんだかんだでタマムシまできました!」

ムクロ「全然手持ち増えないね」

苗木「それは言わないで…」

苗木(君らが可愛いポケモンはダメって言ったり、虫ポケ鳥ポケは大佐が食べちゃうし…)ハァ…

ムクロ「でもまぁ、そのおかげで強くなれたよ」ニコニコ

苗木「そうだね」



ムクロ:LV38
HP350/350
○サイコガン
○ファンネル
○CQC
○かげぶんしん


サヤカービィ:LV41
HP300/300
○剣園モード
○雷園モード
○炎園モード
○飛園モード


大佐:LV40
HP500/500
○CQC
○プラズマガン(五段階)
○プラズマナイフ
○罠を張る



苗木「本当に強くなったね」ナデナデ

ムクロ「えへへ///」ギューッ

<PON!!!

サヤカービィ「ぽよ!」ギュッ

苗木「サヤカービィになったせいで喋れなくなっちゃったね」ナデナデ

サヤカービィ「ぽよぽよ!」ギュッギュッ

苗木「あはは、くすぐったいよ!」

タマムシジム

苗木「えっ、いない?」

エリートトレーナー「ええ、申し訳ないです」

苗木「そっか、じゃあまたあとできます」

エリートトレーナー「お待ちしております」ニコッ

苗木「は、はい///」

ムクロ「………」プクーッ



公園

苗木「どうしよう…」ブラブラ

ムクロ「ゲームセンターでも行ってみる?」

苗木「そうだね。たまには気晴らしもいいかな」



ゲームセンター


セレス「なんで、でない、んですのっ!」ガンガンっ

苗木「」

店員「じ、ジムリーダー様! おやめください」

苗木「」

セレス「……ちっ、二度と来てやるもんですかっ!」フンッ

店員(そう言いながら毎日きてくれるんだよなぁ…)


狛枝「おっとごめんよ」ドンッ

苗木「あ、いえ……って君は!!」

狛枝「ふふっ、大事なモンスターボールは頂いたよ!」

苗木「えっ、あ! サヤカービィ!!」ダッ

苗木「ど、どこにいったんだ!?」

苗木(はやくしないと(サヤカービィが原因で)大変なことになるぞ!)





苗木「はぁはぁはぁ…」スッ


ぽちっとな。


苗木「うわっ!」ドサッ



絶望団アジト

苗木「ここは……」

<ウワーーーッ
<キャーーー
<ヤメテーーー

苗木「……やっぱり」ハァ

雷園モード

サヤオウガ「GIIIIIIYAAAAAAAA!!」バリバリバリバリ

焼き絶望団員達「」ジュゥゥゥ

苗木「げっ、サヤオウガだっ!」

苗木(あのモードになると寝るまで暴れ続けるぞ!)

焼き枝「ふ、ふふっ、やるね、苗木…く、ん」バタリジュゥゥゥ

苗木「」

ムクロ「もう放っておい―――」ゾクリ

ムクロ「誰!?」バッ

苗木「ムクロちゃん!?」




江ノ島「……はーい、お久しぶりー元気してたーどうでもいいけどねー」




苗木「江ノ島……盾子…」

江ノ島「あららー? 知らない間に変なポケモン飼っちゃってー」

絶望団員「た、たすけて……」

江ノ島「うふふー、しらなーい、死んでくれる?」グリグリ

絶望団員「」バタリ

苗木「江ノ島盾子! 君は仲間になんてことを!?」

江ノ島「仲間ぁ? いつ私が仲間になったっていうの?」アハハハハハ

江ノ島「こいつら、勝手に私にすがって勝手に死んで行ってるだけじゃなーい。とっても絶望的で、とってもどうでもいいわー」

苗木「くっ……」

江ノ島「ところでーさっきからうるさいんだけど、このでかいの」

焼き枝「ど、どうやら、眠るまで暴れるらしいよ…」ガクッ

江ノ島「ふーん」PON!!!


カムクラ「………」ゴゴゴゴゴゴ


苗木「!?」ゾクッ

ムクロ「っ!」ゾワゾワ


ポケモン図鑑『カムクラ、完璧ポケモン』


カムクラ「………」スタスタスタ


ポケモン図鑑『人工的に造られた完璧なポケモンで、その全てが超高校級』


カムクラ「………」スッ


ポケモン図鑑『その個体値は全ポケモンの中で最も高いと言われている』


カムクラ「ひれ伏せ」ガッ


サヤオウガ「GYAAAAA!」ドサッ


苗木「なっ!?」


ポケモン図鑑『しかし、実験の過程で“生物としての基本的な何かを失い”極めて冷徹なポケモンとなった』


カムクラ「戻れ」グッ


サヤオウガ「ぐっ……」→サヤカービィ「」ドサッ


ポケモン図鑑『人は彼をこう呼ぶ




 “絶対的な存在”と。

http://uploda.cc/img/img526ead7ce44cb.jpg
サヤオウガのイメージ

>>463 こんなに可愛いサヤオウガにあんなことをするなんて非道極まりねーなカムクラは!



苗木「戻れ!」ピッ

サヤカービィ「」シュンッ

焼き枝「あ、いつの間に」

江ノ島「苗木ぃ」

苗木「……何?」

江ノ島「この世界って不二咲が造ったんだよなぁ」

苗木「……そうだよ」

江ノ島「わりぃけど飽きたから、ぶっ壊すわ」

苗木「!?」

江ノ島「カムクラ」パチンッ



カムクラ「………」ゴゴゴゴゴゴゴ



苗木「な、何を!?」

江ノ島「何をって決まってんじゃん」



江ノ島「   自爆   だよ」

一同「!?」

苗木「なんでだよ! 飽きたなら辞めればいいじゃないか! 何も壊さなくても!!」

江ノ島「はっ、私が飽きた世界なんて必要ないのよ! だから壊す!」

ムクロ「盾子ちゃん……」

江ノ島「残念なお姉ちゃん、ごめんね。ずいぶん楽しそうだけど、



 私が 飽きたから どうでもいいわ 」



ムクロ「っ!」

江ノ島「さすがにこの世界をぶっ壊すほどの爆発はカムクラでももう少し時間がかかるかなー。その間にカムクラをどうにかできたら、助かるかもねこの世界」

苗木「大佐! ムクロ!」

大佐「おう」PON!!!

ムクロ「はいっ!」


江ノ島「あーごめんごめん、期待させてごめんなさい」パチンッ


弐大・澪田・罪木・九頭龍・ぺこ・小泉・西園寺「………」ザッ


苗木「なっ!?」

江ノ島「どう、絶望した?」キャッキャ

苗木「………くそっ…」




朝日奈「サクラちゃん!!」



サクラ「うむ!」ドギャァアアアンッ

絶望組「「うわぁあああ!」」ドサドサッ

江ノ島「なっ!?」

十神「腐川!」

腐川「たぁああああ!」ズバババババッ

カムクラ「………?」ゴゴゴゴゴゴ

十神「ちっ」

苗木「十神君! 朝日奈さん!」

朝日奈「お待たせ苗木!」

十神「ふんっ、愚民に任せておくほど俺も腐ってはいない」

江ノ島「ちっ、だけどもだけっど、カムクラはもうすぐ…」


カムクラ「………」フラフラ


江ノ島「はぁ!?」

苗木「あのカムクラがふらついている!?」

十神「何かに苦しんでいるな」

苗木「まさかっ!?」バッ

桑田「あははははは!! 待たせたな脇役共!」


ベトベトン(LV88)「ベットベット!!」


苗木「桑田君!!」

桑田「いけっベトベトン! どくどくの追い打ちだ!」


ベトベトン「ぐふぁぁああああ!」ボフッ

カムクラ「くっ……」ヨロッ

苗木「効いてる!」

十神「そうか! ポケモンである以上、状態異常だけは防ぎようがなかったのか!」

江ノ島「ぐぎぎぎぎ…」


朝日奈「苗木!」

苗木「うん、ムクロちゃん!」

ムクロ「任せて!」ダッ

朝日奈「サクラちゃん!」

サクラ「うむ!!」ダッ




ムクロ&サクラ
「「たぁあああああああああ!!」」ドッ







カムクラ「ぉおおおおおおお!」ドサッ

ヒナタ「」ガクッ




江ノ島「ありえないありえないありえない!」

朝日奈「もう、終わりだよ盾子ちゃん!」

苗木「絶望じゃ希望には勝てないんだ! 絶対に!」

江ノ島「………えっ、何これ…」シュワァァァァァ

苗木「!?」


不二咲『ごめんね皆。また彼女が勝手に入り込んだみたい』


江ノ島「あーあ、また負けちゃった。ま、いっか」アハハ







苗木「じゃあ、皆もう少し遊んで行くんだね」

狛枝「そうみたいだね。僕はちょっと疲れたから帰ろうと思うけど」

苗木「そっか」

狛枝「苗木君、君は絶対にポケモンマスターになってから帰ってきてくれ」

苗木「えっ、なんで?」

狛枝「あはは、だって同じ超高校級の幸運がやり遂げたら、僕がやったみたいでしょ?」

苗木「狛枝君は嘘が下手だね」

狛枝「えっ」

苗木「ありがとう。君なりの応援、受け取ったよ」

狛枝「……全く、敵わないね君には」


ムクロ「苗木君!」

サヤカービィ「ぽよ!」

大佐「少年!」


苗木「待ってよ皆!」




 絶望に打ち勝った苗木達。

 しかし、彼らの旅は終わらない。

 ポケモンマスターになるその日まで。

 続くったら続く。。。




第四章  苗木君の首筋舐めたら興奮する! 完




狛枝「やっぱりヒナタ君で遊んで帰ろう」

ヒナタ「ふんっ、心配な癖に」

狛枝「………別に///」プィ

ヒナタ「素直じゃね―の」ハハ

狛枝「モンスターボールの中に入れて肥溜に落とすよ?」

ヒナタ「」


 続く。。。

やっつけイメージ
↓残念ポケモン↓
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4620173.jpg


おやすみなさい。

ピカチューって難しいんだね。

大佐↓
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4620195.jpg

本当の本当におやすみなさい。

タマムシジム

苗木「……セレスさん、君がジムリーダーだったんだね」

セレス「ふふふっ、ギャンブラーとしてここのリーダーをやらないでどうするんですの?」

セレス(エリカはレッドを追いかけるとか行って出で行きましたの。全く他ssでレッドモテすぎじゃありませんの?)

苗木「セレスさんがどんなポケモンを使おうと、僕は負けない!!」

セレス「ふふっ、さぁ、デュエルの時間です!!」

苗木「いけっ!」


苗木は誰を出しますか?

1、サヤカ
2、ムクロ
3、大佐

安価下1

なんかバグったので上げ。

安価下1

苗木「いけっ、サヤカービィ!」

サヤカービィ「ぽよ☆」

セレス「……なんか見たことあるような…」

苗木「あはは、気にしないで」

セレス「私はこいつよ! 行けっ山田カビゴン!」


山田カビゴン「zzz」


セレス「おいぃいいい! このクサレチンポヤロウ!! おきねーかこらぁあ!」ゲシゲシゲシ

山田カビゴン「! こ、これはセレス殿、申し訳ない寝てしまってたようですぞ!」

セレス「いいから早く戦え!!」

山田カビゴン「はいぃいい!」



ジムリーダーバトル 開始!!

苗木「……相手はノーマルタイプのカビゴンか…」

山田カビゴン「失礼ですぞ苗木誠殿! 僕の性癖はアブノーマルですぞ!」プンスカ

苗木「………」

山田カビゴン「がーん、無視された…」

苗木「………よし、これだ!!」



サヤカービィの戦闘形態は?
○剣園モード
○雷園モード
○炎園モード
○飛園モード


安価下1

苗木「山田カビゴンごめん! 死なないでね!」

山田カビゴン「ほえっ?」

苗木「サヤカービィ! モード“剣園”!!」


サヤカービィ「ぽよーーーっ!」ピカーーーッ


山田カビゴン「ま、まぶしいですぞーー!」

サヤキリー「………」スタッ

苗木(ま、まるで神話に出てくるヴァルキリーのように美しい! 元々美しい舞園さんがさらに美しく見える!)

サヤキリー「……苗木君、久しぶりに喋ることができますね」ニコッ

苗木「う、うん///」ドキドキ

サヤキリー「私はどうやら、人間という器を捨て、神の領域まで達したようです」

苗木「そ、そうなんだ…」

苗木(元々人じゃなくてポケモンだけどね…)

サヤキリー「それでも、私はあなたの従者。この力、あなたのために振いましょう」シャララァンッ

山田カビゴン「あ、これ負けたわ」

サヤキリー「はぁああああああ!!」ゴォオオオオオオオ!!!




――― ニーヴェルンヴァレスティー!!! ―――




バトルフィールドが光に包まれる!!!


山田カビゴン「ぬぉおおおおおお!!」

苗木(あれ? これ槍じゃね?)

焼き山田「」ジュゥゥゥゥ


サヤキリー「霊柩無き者はただ滅するのみ」斬ッ


セレス「……負けましたわ…」ガクッ

苗木「やったー! サヤカービィ頑張ったね!」ナデナデ

サヤキリー「あ、あの/// 苗木君///」モジモジ

苗木「どうしたの?」ナデナデ

サヤキリー「こ、この身体になった途端……身体が火照って切ないの!」ガバッ

苗木「うわ!!」ドテン

ムクロ「!?」ムッ

サヤキリー「さぁ、私と交わるのです!」

苗木「も、戻れ!」ピッ

サヤキリー「子供は半神となりまs―――」シュンッ

苗木「ふぅ……」

ムクロ「………」ベシベシ

苗木「や、やめてっ!」イタイイタイ

セレス「やれやれですわ…」

セレス「それではシオンタウンへ行かれるのですね?」

苗木「うん、攻略順に行きたいしね」

セレス「私はいつでもここにいますので、いつでも遊びに来てくださいね」ニコッ

苗木「ありがとう!」ニコッ

セレス「///」



 こうして、久々にまともな?バトルで勝利した苗木達!

 いまだに捕獲ポケモンは三匹だが、苗木の旅は続く!

 続くったら続く!!


 

さくらはステータスがサヤカは特殊能力が破格
じゃあ同じ御三家のジェノはなにが破格なんだろう…

>>488ジェノは本来技が破格でした。腐川さんになっちゃったので、それも普通ですが。


ここで、少し番外編に入ります。



番外編  レッドきゅんはぁはぁ/// なんでそんなにssで可愛いの!? 編



どこかの道路

レッド「え、エリカ!? なんでここに!?」

エリカ「ふふっ、あなたを追いかけてきました」ニコッ

レッド「い、いや、ジムの仕事は?」

エリカ「超高校級のギャンブラーに任せました」ニコニコ

レッド「高校級って何?」

エリカ「さぁ?」

レッド「そんなのに任せて来たのーーー!?」

エリカ「最悪、私はレッドのお嫁さんとして生きて行くので気にしないでください」

レッド「最悪なんだ…」ムッ

エリカ「最高ですわー!」ギューッ

レッド「……ならいいけど」プィッ///

エリカ(やっぱりレッド様は最高に可愛いですわ)

レッド「リザードン、カメックス、フシギバナ。久しぶりにエリカが遊びに来てくれたぞ」PON!


リザードンLV87「リザァアアアア!!」

カメックスLV76「カメェエエエエエ!」

フシギバナLV91「………」ノシノシ


エリカ「まぁ皆さん! さらに強くなられましたのね」ナデナデ

御三家「「///」」テレテレ

レッド「一番会いたかったのはこの子かもね、出ておいで、ナゾノクサ!」


ナゾノクサLV80「キュイ!」トテトテトテ

エリカ「まぁ! ずいぶんとたくましくなって!」ギューッ

レッド「進化できないからって苛められてたのを、二人で助けたんだよな」

エリカ「ええ、本来ならレッド様のようなチャンピオンを目指すトレーナーに預けるのはジムリーダーとして間違っている行為だとは分かっていましたが…」

レッド「俺は気にしないよ」

エリカ(ええ、だからこそあなたに預けたのです。あなたはポケモンをポケモンではなく“友達”として見てくださるお方。私は安心してナゾノクサを預けられましたわ)

エリカ「もちろん、この子がいればいつでもレッド様に会う口実ができるから預けたのですわ」ニコッ

ナゾノクサ「がーん」

エリカ「ふふっ冗談です」ナデナデ

ナゾノクサ「///」

レッド「後は、初めましてだな。出ておいで! カイリキー」

カイリキ―LV77「ゴーゴゴー!」

エリカ「まぁ! たくましい筋肉!」ナデナデ

カイリキ―「///」

レッド「そして、最後はきっと驚くよ。出ておいで!  “ミューツー” !!」


<PON!!


ミューツーLV91「………」ゴゴゴゴゴ

エリカ「まぁ!? この方もポケモンですか!?」

レッド「うん、この子はハナダの洞窟で一人でいたんだ。なんでも世界を滅ぼす力を持っているらしいんだけど…」

ミューツー『別に暗闇が好きだっただけだ』

エリカ「喋れますの!?」

レッド「そうなんだ! エスパー能力で意思疎通ができるんだ!」

エリカ「凄いですわね! それじゃあ、私から一言よろしいですか?」

ミューツー『なんだ?』



エリカ「あなたの優しさ、私たちは理解してますよ」



ミューツー『!?』

レッド「エリカ……」

エリカ「人を、ポケモンを、世界を傷付けることが怖かったんですね。だから、誰にも迷惑がかからない洞窟の奥へ隠れた」

ミューツー『………』

エリカ「でも、大丈夫ですわ」ニコッ

ミューツー『?』

エリカ「レッド様は、そんなあなたの頑張りを認め、あなたの力を“良い方向に導いてくださります”」ナデナデ

ミューツー(この人間……俺の力を“使う”ではなく“導く”と表現してくれるか…)フッ

エリカ「ですから、もっと笑ってくださいね」ニコッ

ミューツー『……心にとどめておこう』フッ

レッド「あのミューツーが……笑った」

ミューツー『っ/// わ、笑ってなどいない!』

レッド「も、もう一回! もう一回だけ!」

ミューツー『うるさい! 吹き飛ばすぞ!』

<ワイワイガヤガヤ


朝日奈「……ん? あれは?」

サクラLV99「………」ゾクゾクゾク

サクラ(こ、これはぁあああ!)ゴゴゴゴゴゴ

ミューツー『なっ!? なんだこの力は!?』バッ

レッド「ど、どうしたの!?」

御三家「「………」」ゴゴゴゴゴゴゴ

ナゾノクサ「きゅい」ブルブル

カイリキー「ついに現れたか」ゴゴゴゴゴゴ

エリカ「一体何が……あれは女の子?」



朝日奈「やっほー、皆こんなところで何してるの?」

サクラ「………」ゴゴゴゴゴゴ



ミューツー(あれがポケモンなのか!?)

レッド「こんにちわ。友人とのんびりしてました」

エリカ「ごきげんよう。あなたとはタマムシのジムで一戦交えましたね」

朝日奈「あ、エリカさん! お久しぶりです!」

レッド「戦ったんだ」

エリカ「ええ、傷一つつけることなく負けました」ニコッ

レッド「……へぇ」

エリカ(まぁ、レッド様が男の子の顔に!)ゾクゾク///




レッド「ねぇ、勝負しようよ」




朝日奈「どうする?」

サクラ「朝日奈よ。ぜひ、やらせてほしい……いや、やらせてもらう!!」ドンッ



 気のせいだと笑われるかもしれない。

 それでも私は確かにそう感じました。

 目の前の銀髪の可愛いポケモンが大地に足を踏みつけた瞬間。


 ビリビリと雲が、空が、確かに揺れたのです。


 そして、勝負は始まりました。

朝日奈「いっけーサクラちゃん!」

サクラ「我より強い奴に会いに来た!」ドンッ

レッド「………もしかしたら、今日この時のために僕達は強くなったのかもしれない」

レッド(リザードン、カメックス、フシギバナ……僕は、君たちを信じている)グッ



レッド「いっけーミューツー! 君に決めた!!」PON!!!




ミューツー『当然の選択だ』

御三家「」


レッド「ミューツー! サイコキネシス!」

ミューツー『全力で行く!』ブゥンッ

朝日奈「サクラちゃん! “気合い”」

サクラ「邪ッ!!」ドンッ



サイコキネシス「」パァンッ!!!



ミューツー『なっ!?』

レッド「ミューツーのサイコキネシスを気合いで撃ち破った!?」

朝日奈「サクラちゃん! 正拳突き!」

サクラ「応ッ!」ヒュンッ

ミューツー『早い!?』

レッド「ミューツー!!」

ミューツー『クッ!』ブゥン





サクラ「覇ァァァァッ!!」ボフッ



ミューツー『グハァッ!!』ボンッ!!

朝日奈「やった!」

サクラ「まだだ!」バッ

ミューツー『………』ハァハァ

レッド(みがわりを使ったから良かったものの、あんな威力のパンチ…ミューツーじゃ受け止められない…)

ミューツー『レッド……“解放”するぞ』

レッド「でも! もし解放したら君は!」

ミューツー『……逆の立場ならどうする?』

レッド「………ミューツー、“解放”だ」

ミューツー『………ああ』ブゥン


エリカ「レッド様、解放とは?」

レッド「ああ、ミューツーは“進化し続けるポケモン”なんだ。だけど、彼は普段“人型”の進化でそれ以上進むことを抑えてるんだ」

エリカ「なぜですの?」

レッド「僕と会話できるから」

エリカ「えっ、じゃあ……」

レッド「うん、“次の段階”に至ったら、もう……」

エリカ「それなら! やめましょう! こんな野良バトルで何も!」

レッド「エリカ……僕達は何のためにトレーナーをやってるんだい」

エリカ「っ!」

レッド「仲間を愛するため、仲間と成長するため、……でも、本当に僕達が戦い続けるのは…」




――― ポケモンマスターになるためだ ―――




ミューツー『ぁああああああghmkytyrg!!!』ゴゴゴゴゴゴ

サクラ「……面白い」ニヤリ

ミュウ「………」

レッド「あれは!? ミュウ!?」

エリカ「知っていますの!?」

レッド「……そうか、ポケモンの始まりにして終わり。ミューツーは進化じゃなくミュウになる過程だったのか…」

エリカ「ミュウ……見た目には可愛らしくなりましたけど…」


ミュウ「………」スッ


サクラ「! 朝日奈、下がっておれ!」

朝日奈「うんっ!」サッ



―――    カッ!    ―――



サクラ「ぬぉおおおおお!?」グググググッ

レッド「すごい……はかいこうせんの数十倍の威力があるぞ…」

エリカ「ですが……あの方はあれを耐えますのね」


サクラ「ぐぐぐぐぐぐ……」ブブブブブブ


ミュウ「………」パッ

サクラ「ぬぉ!?」



ミュウ「………」ブンッ



朝日奈「サクラちゃん! 秘奥義“桜花百烈”!!」

サクラ「覇ァアアアアアアアア!!」ドンッ



レッド「あれをかき消した!?」

エリカ「彼女の髪が空に向かって逆立っていますの!?」

ミュウ「………」スイーッ

レッド「そうだ、距離をとって体勢を整えるんだ!」


朝日奈「無駄だよ」


レッド「!?」


サクラ「………」コォオオオオ

朝日奈「桜花百烈は、距離、時間、時空、あらゆるものを超越して標的を破壊する秘奥義」


ミュウ「………」


サクラ「桜(おう)!」ブンッ


ミュウ「!?」ドカッ!!


レッド「なっ!?」

レッド(触れていない、いや、“全く見当違いの方向へ拳を突き出した”のに!?)


サクラ「滅(めつ)!」バッ


ミュウ「………」バキッ


サクラ「燕(えん)!」ジャッ


ミュウ「………」ズザザザッ


サクラ「翔(しょう)!」ブンッ


ミュウ「……キュイーーーー!」ゴフッ



レッド「!? まいった! もう終わりだ! 俺達の負けだ!!」

エリカ「レッド様!?」

朝日奈「サクラちゃん!」バッ



サクラ「せ―――」



朝日奈「葵列空覇!」ドンッ

サクラ「………終わりか」

朝日奈「うん、四発“も”撃てたよ」

サクラ「そうか」ニコッ


レッド「もしかして、“まだ”四発だったのか…」

朝日奈「うーん、実際には今の四発が最高だから、どこまで行けるのか分かんない」アハハ

レッド「は、はは……勝てないや…」ドサッ

レッド「なぁ、あんたらって本当にチャンピオンリーグ目指さないのか?」

朝日奈「うーん、だって、チャンピオンリーグの覇者ってワタルってドラゴン使いでしょ?」

レッド「ああ」

朝日奈「“カイリュー”レベルじゃ、桜花百烈二発程度しか出せないからサクラちゃんを満足させらないと思う」

レッド「は、はは……すげーなおい…」

朝日奈「それじゃ、またどこかで会ったら戦いましょ!」

レッド「ああ!」

サクラ「ミュウよ。お主と出会えたことを嬉しく思う」

ミュウ『僕もだよ。サクラ』


一同「!!」


レッド「ミューツー!!」ギューッ

エリカ「良かったですわ」ホロリ




 出会いが奇跡ならば、別れもまた奇跡。

 敗北を知ったミュウと、己の限界を探すサクラ。

 幾千とある戦いの中で、彼らはまた一つ成長を遂げた。

 ポケモンマスターへの道。

 それは、涙と笑顔の連続である。



不二咲「ここで不二咲川柳じゃ」




―― こんなのが ポケモンなんて 認めない  不二咲――



不二咲「皆はXY頑張るのじゃぞー!」



 番外編 完

今日はここまで!

>>1のssにおけるレッド像苗木像


関係図

ナツメ(なんか色々と責任とれ!)

レッド←カスミ(あー、なんかほっとけないのよねー)

エリカ(なんか色々いたずらしますわ)



関係図(苗木)

舞園(責任とって下さいね)ニコッ

苗木←霧切(なんか放っておけないのよね)ファサ

セレス(なんかいろいろといたずらしますわ)ウフ


レッド「色々と苦労してるんだな」

苗木「君もね」

二人「「………はぁ」」




それでも僕は朝比奈葵ちゃん!!

こっちはおやすみなさい。

舞園(責任とって下さいね)ニコッ
↓ ┌→戦刃(なんか放っておけないんだよな)……
苗木←霧切(なんか放っておけないのよね)ファサ
↑ ↑←朝日奈(恋人ごっこしようよ!)アハハ
セレス(なんかいろいろといたずらしますわ)ウフ

苗木ェ……

>>501
さくらちゃん(ケンイチロウと決着を着けたその後は……///)
十神(友達料5500万円(年間)で如何だ?5億5000万円でもいいぞ)
が抜けてるぞ!



番外編2 これからのサヤカービィ


剣園「これからの私たちについて会議を行いたいと思います」

炎園「異議あり! 私はまだ出てもいないです!」

飛園「同じく! 早く脚光を浴びたいです」

雷園「初回で負けたからもーどーでもいいやー」クシクシ

剣園「そう、あなたが負けたせいで私は会議を開いたのですよ!」バンバン

雷園「えっ」

剣園「本来、読者たちは剣園一人で十分でした。なぜなら、私の設定、活躍、語呂の良さは完璧だからです!」

炎園「適当スレで活躍したしね」

剣園「ええ、そうですそうですとも。まさか、こっちでもこの名前を聞くとは思わなかったので、思わず剣園になっちゃいましたよ」

雷園「んじゃー、もう剣園一本でいんじゃね」

剣園「私の進化先であるはずのあなたが負けたから、私たちの存在価値が問われてるんですよ!!」バンバン

雷園「………」シュン…

剣園「読者は楽しみにしています。私が活躍する様を、私が光り輝くその時を!」



飛園「あのー………」



剣園「?」

飛園「そもそも、読者は剣園さんの何に喰いついたんですか?」

剣園「それはもちろん完璧な――「ギャップでしょうね」

剣園「えっ」

炎園「ゲーム内の舞園と、ss内の不憫な舞園とおとなしい舞園が氾濫する中で、外の世界に飛び出し、魔法を覚え、魔王を倒し、黄金聖闘士となり(なったっけ?)、ヒロインである苗木誠のために命を懸ける。そういったみんなの中の舞園像とのギャップが、強く印象に残った。それだけですね」

剣園「私の美貌は? 可愛さは? 愛嬌は?」


一同「「関係ない」」


剣園「ぐすん」

炎園「でも、そうだとすれば、剣園のイメージが定着した以上、いくら強くなってもギャップは得られないんじゃ…」

飛園「たとえば、あなたがイフリートサヤカになったところで、誰も食いつきはしないわ」

炎園「じゃあ、どうすれば?」

雷園「ガスコンロにでもなったら?」

炎園「おいいい! ホームセンターで4000円ーーー!」

飛園「あとは火炎放射器になるとか」

炎園「なんで、道具ばっかなんですか…」グスッ

剣園「その点、あなたは空を飛ぶことで必要性とインパクトを同時に得られて良いわね飛園さん」

飛園「はぁ、恐縮です」

剣園「あとは、見た目ね。モンスター形態、戦乙女形態をとったから、次は……」

炎園「妖精!」

飛園「不死鳥!」

雷園「石」

一同(負けたのが相当ショックなんだろうなー…)

http://i.imgur.com/XFTmTFq.jpg

>>511 一番上のが何故か剣園ちゃんにぴったりのイメージだった。

よし、サヤカービィの話は終わって本編に戻ろう。

シオンタウン

苗木「サヤカービィ・大佐出ておいで!」

サヤカービィ「ぽよ!」

大佐「ふむ、久しぶりだな」

苗木「シオンタウンはむくろちゃん一人でクリアしちゃいました」

サヤカービィ「ぽよぽよっ!」

苗木「はは、ごめんね。でも、僕達強くなりすぎたみたいなんだ」ナデナデ

サヤカービィ「ぽよぉ……」

大佐「次はヤマブキシティか?」

苗木(絶望団は解散したけど、あそこには誰がいるんだ?)


苗木「とりあえず、行ってみよう!」



崩壊したヤマブキ


苗木「な、なんだこれ……」

ムクロ「危険な雰囲気…」

大佐「一番栄えている街がここまで粉々に…」

サヤカービィ「ぽよ……」

苗木「みんな瓦礫に気をつけ――」



ムクロ&大佐「「しゃがめ!!」」バッ



苗木「うわっ!!」




―――ちゅどぉおおおおおん!!




苗木「な、なに!?」

??「ふ、ふふ、やぁっと見つけた」

苗木「だ、誰ですか!?」

ナツメ「あんたが絶望団を解散させたおかげで私の居場所はなくなったのよ!!」

苗木(あ、これポケモンssでよく見る展開だ…)

ナツメ「許さない……許さないんだから!!」ゴゴゴゴゴゴゴ




元絶望団員のナツメが勝負をしかけてきた!




ナツメ「いけっ! フーディン!」

フーディン「………」ユラユラ

苗木「……くっ、頼む!」



1、サヤカービィ
2、ムクロ
3、大佐


安価下1

苗木「ムクロちゃん!」

ムクロ「うんっ!」


ムクロ:LV48
HP460/460
○サイコガン
○ファンネル
○CQC
○かげぶんしん

VS


フーディンLV60
HP300/300
○サイコキネシス
○サイケこうせん
○みがわり
○じこさいせい

苗木「ムクロ! サイコガン!」

ナツメ「フーディン! サイケこうせん!」


ムクロ「たぁああああ!」バシュゥウウウ!!

フーディン「サイコォ!!」ドシュゥゥンッ!!



――――      !!!



苗木「くぅううう!?」

大佐「威力は互角か…」

苗木「ファンネル! 数で翻弄しよう!」

ムクロ「はいっ!」バシュバシュバシュッ

フーディン「!?」

ナツメ「慌てない。サイコキネシスで主導権を奪いなさい」

フーディン「………」ブゥン


ファンネル「」グルンッ


ムクロ「なっ!?」

苗木「くっ、サイコパワーは相手の方が上なのか!?」

ナツメ「とどめよ! フーディン! サイコキネシス!」

フーディン「サイコォオオオ!」ブォンブォン

ムクロ「!!?」

苗木「ムクロ! かげぶんしん!」

ムクロ「っ!」ブゥン



―――どぉおおん!



ナツメ「ちっ、足だけか」

ムクロ「………ぅ」ドサッ

苗木「ムクロ!!」

ムクロ「うぅ……」

苗木「もど……」

苗木(そうか、ムクロはモンスターボールに戻れない……)



 この時僕は、彼女を助けたい一心で、ポケモンの世界にいるにもかかわらず。



苗木「大佐! サヤカービィ! ムクロを守れ!」



 ポケモン世界におけるルールを破った。



ナツメ「……ほう、貴様が“それ”をするか」



大佐「……少年。自分は少年の意思に従うが、本当に良いのか?」

苗木「えっ?」

サヤカービィ「ぽよ…」



ナツメ「貴様はポケモン世界における最低限のルール、一対一を犯したのだ!!」

苗木「!!」

ナツメ「はは、ははははは!! 貴様と戦う価値などない! 興味などない!」シュンッ



 突如訪れた静寂。



――ぽつ。


―――ぽつぽつぽつ。


―――ざぁあああああ。



 布を侵食していく雨。

「……ぁ、ぁあああああ!!」

 でも、この時ばかりは雨に感謝した。




 僕は、泣いた。泣き叫んだ。



 でも、ムクロの傷は待ってくれない。

 僕達はすぐにポケモンセンターにつれて行き、そして―――。

ジョーイ「この子、あなたのポケモンじゃないでしょ」

苗木「えっ」

ジョーイ「……ここではモンスターボールに入ったポケモンしか治療できないわ。誰かのポケモンなら、主人を連れてきてちょうだい」

苗木「い、いえ、この子は僕で、このモンスターボール……ん?」

苗木(このモンスターボール……中に…いる?)

苗木「てい」PON!!!



出て来たのは?


1、ナナミィ
2、ペコリオ
3、ミオリル


安価↓1

ナナミィ「………?」パタパタ

苗木「……妖精のような…でも、見た目は…七海ちゃん?」

ナナミィ「?」パタパタ

大佐「そんなことよりモンスターボールでムクロを捕まえろ!」

苗木「あ、はい!」シュッ



――ムクロを捕まえた!



テンテンテテテン♪

ジョーイ「はい、元気になったわよ」

苗木「良かった……」ホッ


―――PON!


ムクロ「………」

苗木「ムクロちゃん?」

ムクロ「……“あなた”は…」

苗木「?」



ムクロ「戦士としてのプライドを捨て、命を優先した。……それは、超高校級の軍人である私を否定すること…」ポロポロ



苗木「!!」

ムクロ「さよなら」ダッ

苗木「ムクロちゃぁああああああん!!」



大佐「よせ!」

苗木「でも!!」

大佐「誰にでも間違いはある。……だが、今のムクロはそれを受け入れられるほど強くはない…」

苗木「……ムクロちゃん…」

ナナミィ「?」キョトン

??番道路


ムクロ「………」グスッ

ムクロ(なんで素直になれないんだろ…本当はルールを破ってまで助けてくれた苗木君が大好きな癖に…)ポロポロ

ムクロ「うぅ……やだよぉ。帰りたいよぉ…」グスッ



??「ん?」



ムクロ「………誰!?」

??「いけっ! “マスターボール改”!!」

ムクロ「えっ!?」BON!!



??「ほう、これは珍しいポケモンだな」

ペルシアン「にゃぁああああ」

サカキ「気にいったか。後でお前と遊ばせてやろう」ナデナデ

サカキ(洗脳が終わる小一時間が経った後にな)フッ




新章 対ロケット団編




翌日


苗木「結局、帰ってこなかったな」ハァ…

大佐「まぁ、少年がボールを持っている限り、他のトレーナーに奪われることはない。しばらく放っておこう」

苗木「はい…」

ナナミィ「ナナ♪ ナナァ♪」スリスリ

苗木「あ、ナナミィ、くすぐったいよ♪」

大佐「どうやら、ボールに入っている間になついたようだな」

苗木「それって洗脳ですか?」

大佐「いや、市販のボールにそれほどの効果はない。だが、ボールにいても外の様子はある程度分かる。少年の行動に惹かれたのだろう」

苗木「……ナナミィ」ナデナデ

ナナミィ「ナナァ♪」///

苗木「………」

大佐「少年、迷った時は一度戻ってみるのも手だぞ」

苗木「戻る?」

大佐「ああ、どこでもいい。来た道を戻るのだ。そこには一度通っただけでは見えなかったものが見えるかもしれない」

苗木「……戻る」



苗木はどうする?



1、不二咲研究所まで戻る
2、トキワの森まで戻る
3、オツキミ山まで戻る
4、戻らずにセキチクシティへ向かう

安価↓1

不二咲研究所

苗木「………」ブンッ

不二咲「苗木君! 久しぶりじゃのぉ」

苗木「まだ役作りしてるんだ」

不二咲「あはは」

苗木「実は……」


苗木は今までのことを話した!


不二咲「そっか……」

ナナミィ「ミィ♪」スリスリ

不二咲「ははっ、ここにいたんだナナミィ」

苗木「しってるの!?」

不二咲「ああうん、ナナミィは電子ポケモン。この世界を構成する全ての事象の結晶体さ」

苗木「……すごい…」ゴクリ

苗木(この子の力を使えば…)

不二咲「あ、でも、使える力はレベルで制限されてるから、今のレベル5程度では、何もできないよ」

苗木「ムクロをここに呼ぶにはレベルをどれだけあげれば!?」ガシッ

不二咲「い、痛いよ……そうだね、レベル70くらいあれ――って、苗木君!?」

苗木(手段は選ばない。ナナミィを育て上げる!!)

大佐「………」フム


 それから、ナナミィの育成が始まった。

苗木「ナナミィ! たいあたりだ!」

ナナミィ「ミィっ!」ドンッ

コラッタ「?」

ナナミィ「………」キュ~

 ナナミィは圧倒的にステータスが低く、マサラタウン周辺のポケモンにさえ負けてしまい経験値をなかなか積むことができなかった。

苗木「何やってるんだよ! 時間がないんだよ!」

ナナミィ「………ミィ」グスン

苗木「!! …ご、ごめんっ」ギュッ

ナナミィ「ミィ…ミィ…」グスッグスッ

苗木「………」


 僕は、自身の中で渦巻く黒い感情を抑えるのに必死で、ナナミィが泣いていてもそれを真摯に受け止めることができなかった。


苗木「ナナミィ、辛いのは分かる」

ナナミィ「ミィ……」

苗木「だけどね。僕は“君だけが頼り”なんだ。君が強くなってくれないと…僕は……」グググッ

ナナミィ「ミィ!! ミィ!!」

苗木「頑張ってくれるんだね! ナナミィ!」ギューッ

ナナミィ「ミィミィ!」



大佐「………」



 その頃から、僕のモンスターボールは一つだけが手あかで汚れ、残りは静かにポケットへおさまっていた。



数日後

ナナミィ「ミィ!」ドンッ

ポッポ「………」ドサッ

苗木「やった! 勝ったよ! 初勝利だ!」

ナナミィ「ミィミィ!」

苗木「……よし、次のステップへ進もう!」

ナナミィ「………ミィ」ハァハァ

苗木「疲れてるのか……よし、ポケモンセンターへ行って、そのままトキワの森へ行こう!」

ナナミィ「………」




トキワの森

苗木「大佐!」

大佐「……久しいな」PON

苗木「そうですね。あれからだいぶ経ちますものね」

大佐「いや、そうではないのだが……まぁいい」

苗木「?」

大佐「少年。全てを失った自分が言うのはなんだが、年寄りの戯言と思って聞いて欲しい」

苗木「はい…?」



大佐「……戦刃むくろは…諦めんか?」



苗木「!!?」


 彼女を、僕と一緒に戦ってきてくれた大切な仲間を…諦める!?


苗木「それは違います!」

大佐「………」

苗木「彼女は、いえ、あなたも、サヤカービィもナナミィも“僕の一部”だ! だから、諦めるということは死ぬことです!」

大佐「………」

大佐(ならば、サヤカービィの状態を……いや、これ以上は無駄か)

大佐「すまんかった。いや、自分も助けたい気持ちは少年に負けてはおらん。……少し頭を冷やしてくる」タタタッ

苗木「大佐……」

苗木「……ナナミィ」PON

ナナミィ「ミィ!」

苗木「ナナミィ……僕は助けたいポケモンがいる。その子のためなら命をかけるつもりだ」ジッ

ナナミィ「ミィ!」

苗木「でも、分かって欲しい。たとえその子が君であったとしても、僕は同じだけ頑張るし同じだけ命を張る」

ナナミィ「みぃ…///」

苗木「だから……一緒に頑張って欲しい」

ナナミィ「……ミィ!」ウンウン

苗木「よーし、行くぞ!」

ナナミィ「ミィミィ!!」


 それから、少しずつ強くなるナナミィを見て、僕は確かな手ごたえを感じていた。

 ムクロのために踏み出す一歩は心地よく、睡眠を削っても全然平気だった。

 そして、さらに一週間が経った。


どこかの洞穴

苗木「いけっナナミィ! サイケこうせん!」

ナナミィ「ミィ!!」ビィィィム!

ダグトリオ「トゥーーリオッ!」キュ~

苗木「やった!」

ナナミィ「ミィ!」

ナナミィ「みっ!?」ドクンッ

苗木「!?」



 おや…ナナミィの様子が・・・


ナナミィ「みぃいいいいいいいい!」ギィィィィィィィンッ!!!


苗木「うわぁああああ!!」ドサッ

苗木(あ、頭が……割れる…)



ナナミィ(成体)「………」スト



苗木(にん……げん?)

ナナミィ「……マスター…?」

苗木「しゃべ……った」

ナナミィ「……マスター!」ギュッ

苗木「うわっ! 裸じゃないか!?」カァ///

ナナミィ「マスターマスターマスター!!」ムニムニ

苗木「な、何が…」





不二咲『ナナミィはある程度育つと成体になるんだ。それは進化とは異なる成長に近い変化だと思う』

苗木「ナナミィはポケモンなの?」

不二咲『分からない。だけど、一つだけ言えることは…』

苗木「?」



不二咲『成体の彼女になら、時空を開きムクロちゃんのいる場所へ移動できるはずだよ』



苗木「!!」




 ついに……きた。

 その瞬間、僕は……緊張の糸が切れ……た…お……れた。





 苗木君あのね。



 苗木君あのね。今日は悪い人に捕まりました。とっても怖かったけど、ちゃんと抵抗したよ。


 苗木君あのね。今日は悪い人が私を檻の中に入れました。会話がしたいそうです。でも、喋らなかったよ。


 苗木君あのね。今日は悪い人がご飯をくれました。悪い人なのにご飯は普通のご飯でした。


 苗木君あのね。今日は   が外へ連れ出してくれました。久々の空は青かったです。苗木君も同じ空見てるかな。


 NAえ木君あのね。今日はマ  が優しくしてくれました。抵抗したら笑って許してくれました。


 NAEG 君あのね。今日はマス  が頭を……


   あのね。今日はマスターが仲間のポケモンを見せてくれました。どの子も強そうでした。






 あのね。マスターは凄く良い人です。

 ……えっと、…? これなんだっけ。

 私の名前は……ムクリオ?

 えっと……まぁいいや。




     さようなら    。








苗木「むくろぉおおおおおおおおお!!」ガバッ



ナナミィ「マスター!」ギュッ

苗木「ナナミィ……えっと…ここは…」

戦乙女園「ポケモンセンター二階の仮眠室です」

苗木「サヤカービィ……」

戦乙女園「マスター。そんな顔をしないでください」

苗木「でも……君をないがしろにして…」

戦乙女園「もし私とムクロが逆の立場なら」

苗木「命を懸けて君を助けるよ!!」

戦乙女園「……ならば、そんな顔する必要はないでしょう」

苗木「……うん、でも、ごめん」


大佐「少年。……ナナミィを使わなくても、戦刃むくろの居場所は分かったぞ」


苗木「!?」

大佐「これを見ろ」ピッ



TV『―――……――-……団である』



苗木「これ…は?」



サカキ『我々はロケット団である』


苗木「ロケット団!?」

苗木(絶望団がロケット団じゃなかったのか!?)


サカキ『我々は世界をより良い方向へ導くために……



 君たちを支配することにした』



苗木「なっ……」



サカキ『手始めにこのカントー地方だ。今すぐ私の軍門に下るものは、タマムシシティへと来るが良い』

ムクロ『………』


苗木「ムクロ!?」


サカキ『さぁ、今こそ人類が手を取りポケモンと共に歩む時がきたのだ!』ブツッ



苗木「………」

大佐「少年…」

苗木「助けに……行かなくちゃ…」ヨロヨロ

ナナミィ「マスター!!」ギュッ

苗木「ごめん……」ダッ

戦乙女園「………」

大佐「追わないのか?」

戦乙女園「……私は…」

大佐「ふっ……モンスターボールには洗脳装置が付いているというのは知っているな」

戦乙女園「ええ」

大佐「では、“なぜ今、君はマスターを追おうとしない”のだ?」

戦乙女園「!!」

大佐「……少年の優しさ…今一度考えて――」

戦乙女園「……先に行ってます」シュンッ

大佐「……やれやれ、年寄りは追い出してほしいものだ」

大佐(だが、兵士として銃をとって以来…こんなにも誰かのために戦いたいと思ったのは初めてかもな…)フッ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年02月14日 (火) 22:39:27   ID: qNWODKNA

ポケモンに変わってから途端に寒くキモくなったな

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom