苗木「クルクルクルクルクルクルクルクル」 (255)


不二咲「くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる」

苗木「…なにしてるの?」

不二咲「えーとねぇ、トンボを捕まえるとき目の前で指をくるくる回すでしょ?」

苗木「…うん」

不二咲「それだよぉ」

苗木「…僕はトンボじゃないんだけどな」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381730094


※多少グロイ描写があるかも
※多少のキャラ崩壊があります
※ほぼ全員死んだり死ななかったりします
※書き溜めてないので少しずつ少しずつ更新します(1~2週間に一回くらい)


苗木「………」

苗木「ここはどこだろう?僕は一体?」

葉隠「おっす!苗木っち。なんかおかしな学校だべ。まあよろしくだべ」バンバン

苗木「痛たた。そんなに肩強く叩かないでよ。…あれ?なんで僕の名前を?」

葉隠「俺の占いは3割当たる!これだけは絶対だべ!忘れるんじゃないべ!」

苗木(どういうことだろう?)

山田「16人ですか。これで全員ですかねぇ。」

石丸「君!8時集合と知らされてあったはずだろう!? 遅刻とはけしからんじゃないか!!死ね!」

江ノ島「どうでもいいよ」

不二咲「あっ苗木君。くるくる~」

苗木「?なんでみんな僕の名前を知ってるの?」

不二咲「知らないよ、何も教えられないんだ。僕の名前は不二咲千尋。よろしくねぇ」

苗木「うん、僕の名前は苗木誠。よろしくね」

苗木(たしか不二咲千尋といえば超高校級のプログラマーだ)

苗木「…ところでさっきから何してるの?」

不二咲「くるくるくるくるくるくるくるくる」

不二咲「おまじないだよ!」


苗木「そっか、おまじないか…おまじない?」

不二咲「うん!苗木君がアレをわグチャアアアアアアアァァァァァ!!

苗木「うわああああああ!!!不二咲さんの頭がああああ!!」

石丸「ハッハッハ、きれいに吹っ飛んだな!」

十神「…汚い花火だ」

霧切「あわわわわわわ」

舞園「え?え?何ですかアレ?いやああああ!!いやああああ!!」

ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん

頭のない君はまるで頭の取れたお人形さん
見てると笑いが止まらない
みんな違ってみんな悪い
でもみんなで殺しあおうよ
いつかみんなであの空の向こうまで行きたいね
僕は先に行ってるよ
だって僕たちともだちだからね
ずっとずっといつまでもさ…ふふふふ

ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん

モノクマ「ジャジャーン!モノクマでーす!」

モノクマ「お前たちにはコロシアイをしてもらいまーす!」


大和田「コロシアイだぁ?何人殺してもいいのか?オラアッ!」ガツン

葉隠「ぎゃあああああ!!痛い!痛いべ!やめるべ!」

モノクマ「ちょっとちょっとまだ説明中だから待ってよ」

大神「……っふ。おもしろい」

戦刃「つまんない」

朝日奈「うん…そうだね」

江ノ島「なんか飽きてきたしもっかい死のうかな」

モノクマ「ええー」

苗木「コロシアイだって!?」

舞園「う、嘘ですよね?これは何かの間違いですよね?夢オチとかですよね?」

霧切「い、いやあ…なんで私こんなところにいるのよぉ」

モノクマ「うぷぷぷ、良い反応だね!その反応を待ってたんだよ!」

ジェノサイダー翔「あひゃひゃひゃひゃ!ジェノサイダー翔参上!殺し放題とか超サイコーなんですけどっ!」

モノクマ「いや、殺し放題とかじゃないからね」

桑田「俺の名前は桑田怜恩だ!よろしくな!」


モノクマ「それにしてもさっそく不二咲さんが死んでるね!まあ僕が殺したんだけどね!」

モノクマ「まあ誰からも期待されてない人間なんか死んだってかまわないよね!」

モノクマ「絶望した!?絶望した!?アーハッハッハッハッハッハッハ!!」

江ノ島「もう帰りたい…眠いよ」

戦刃「おんぶしてあげよっか?」

江ノ島「うん…よろしく、お姉ちゃん」

十神「モノクマ!お前の目的はなんだ!?」

モノクマ「目的?そんなのないよ。僕はただ絶望を撒き散らすだけさ!」

朝日奈「うん…そうだよね」

石丸「ハッハッハ、コロシアイとはずいぶん楽しそうじゃないか!」

大和田「なんだお前とは分かり合えそうだな!兄弟と呼んでもいいか?」

石丸「ハッハッハ、もちろんだとも!兄弟よ!」

苗木「な、なんなんだよこれ…おかしいよ」

モノクマ「本当だよ。なにこの反応」

舞園「な、苗木君。私のこと覚えてますか?覚えてますよね?知ってますよね?」

苗木「うん。舞園さんだよね?もしかして僕のこと覚えててくれたの?」

舞園「ええ、まともなのは苗木君くらいみたいですね。ええ。ええ。」

霧切「ううう…ええーん、うわああああん」

モノクマ「おまえら勝手に喋りすぎだよ。僕が喋るタイミングがないじゃないか」


大神「モノクマよ、殺し放題じゃないとはどういうことだ?」

モノクマ「ええーそこ聞くの?一気に人数減っちゃったらつまんないでしょ」

大神「しかしもうすでに何人か死んでいるぞ」

モノクマ「え?」

大和田「」

石丸「」

十神「」

桑田「」

不二咲「」

山田「」

十神「」

モノクマ「え?え?ちょっと目をはなした隙になんでこんなに死んでんの?」

朝日奈「うん…そうだね」

霧切「うわあああばばばばばばばば」ガタガタ

苗木「…いったい誰がこんなことを」

腐川「し、知らないわよ!」

舞園「私じゃないですね。私じゃないです。私じゃないですよ。」


苗木「!そういえばさっきジェノサイダー翔を名乗る人物がいたよね」

舞園「きっとその人物が犯人ですよ。きっとその人物が犯人ですよ。きっとその人物が犯人ですよ。」

霧切「…もう家に帰してよぉ」

腐川「ジェノサイダー翔ですって?それって連続殺人鬼じゃないの!?一体誰がそうなのよ!?」

モノクマ「どうしようかなこれ。録画してあるカメラ見て犯人確認してきます」ピョーン

朝日奈「うん…そうだね」

苗木「…たしか僕は希望ヶ峰学園に入学する予定で来たんだよな?」

苗木「そこまでは覚えてるんだけど…」

舞園「私もです…。そういえばこの場には13人しかいませんね。死体が7で生きてるのが6人。」

大神「江ノ島と戦刃は部屋に帰ったようだな。…占い師の姿が見えないな」

腐川「じゃ、じゃあ犯人はあの爆発頭の占い師よ!」

モノクマ「えー犯人確認してきました。結果から言うとあいつらが勝手に殺しあって勝手に死んだようです」


モノクマ「大和田君と石丸君は兄弟と呼び合った後すぐに殺しあい二人とも死亡」

モノクマ「ダブル十神はお互いが似ているという理由で殺しあい」

モノクマ「桑田君と山田君も似たような理由で殺しあいしました」

モノクマ「なんなんだよこれ…ちょっと絶望的過ぎるだろ」

モノクマ「だけどそれがいい!苗木君、絶望した?」

苗木「わけがわからなすぎてついていけないよ」

モノクマ「だろうね!とりあえず誰か殺せばここから出られるから!詳しくは生徒手帳を見てね!」

苗木「………」

舞園「………」

霧切「うう、グスッ、うううう」

苗木「…君、大丈夫?」

霧切「うううう、だ、大丈夫…よ。少し落ち着いてきたわ」

大神「確かお主たちには名前を聞いていなかったな、自己紹介でもしておこうか」

大神「我は大神さくら。超高校級の格闘家だ」

苗木「僕は苗木誠。超高校級の幸運として選ばれたんだ」

舞園「私は舞園さやかです。超高校級のアイドルです。全国民のアイドルです。」

朝日奈「朝比奈みくる…スイマーだよ」

腐川「わ、私の名前は腐川冬子よ。超高校級の文学少女よ」

霧切「霧切響子よ。超高校級の探偵。現場には絶対訪れない安楽椅子探偵をやっているわ」


大神「死んだものたちの紹介は…まあいいとしよう」

大神「ここにはいないが超高校級のギャルと軍人、江ノ島盾子と戦刃むくろというものもいる」

大神「それからいつのまにか失踪した爆発頭が占い師の葉隠康比呂だな」

苗木「さっき僕の肩を叩いてきた人か」

舞園「ふう。なんだか生き残った人はみんなまともそうな人でよかったです。ね。」

霧切「それは違うわ。少なくともジェノサイダー翔は生きているわよ」

苗木「なんか生き生きしてきたね」

霧切「ふふふ、死体と犯人さえ目に入らなければどうってことないわ」

霧切「こほん。これは警察関係者しかしらない極秘事項なんだけど…」

霧切「ジェノサイダー翔は殺人をするとき必ず鋏を使うの」

霧切「でも死体を見ればばばばばばばばばばばばばばば」

苗木「死んだ人達はみんなお互いに殺しあってるにもかかわらず鋏が使われてないね」

舞園「そんな。この中に殺人鬼がいるというんですか?一体誰が?」

腐川「は、鋏ですって?ありえないありえないありえないありえない」

大神「殺人鬼か…もしかしたら今失踪してる葉隠がそうかもしれぬな」

朝日奈「うん…そうだね」


苗木「とりあえずここにいてもしょうがないしここから出られないか探索しようか」

霧切「それがいいわね。苗木君私から離れちゃ駄目よ」

苗木「え?」

霧切「殺人鬼がいるかもしれないと考えただけで漏れそうだわ」

苗木「ああ、そうなんだ」

大神「たしかに別行動をとるのは危険かもしれんな」

舞園「みんな一緒に行動しましょう。それがいいです。うんうんうんうん。」

腐川「仕方がないわね」

苗木(…ん?なにかポケットに入ってるぞ)

苗木(!これは葉隠君からのメモだ!)

苗木(後で一人で脱衣所に来るように…か)

苗木(…どうしよう?)

朝日奈「行こうか」

苗木「え!?」

大神「そうだなそろそろ探索に行こうか」

苗木「あ、うん」


――――
――


苗木「うーん。どこからも出られなさそうだね」

大神「やはり誰かを殺さなければ出られないというわけか」

霧切「ひっひいいいい!殺さないでええええええ!!」

大神「そう構えるな。痛みも感じさせずに殺してみせよう」

朝日奈「校則…見なよ」

苗木「そうだよ、朝比奈さんのいうとおり誰にもバレずに殺さなきゃならないんだ」

大神「…っふ。冗談だ」

苗木(目が本気だったよ)

霧切「こ、怖いよぉ。私は部屋から一歩も出ない探偵なのにぃ」

モノクマ「あっそうそう予想外に多くの人が死んだから今から3Fまで開放することにしたから!」

苗木「…どうしようか?」

舞園「3Fまでの探索は明日からでいいんじゃないですか?今日はもう疲れました。もう何も考えたくありません。」

腐川「…ええ、私もそろそろひとりになりたいわ」

苗木「じゃあ今日は解散して明日探索することにしよう」

苗木(脱衣所に…行ってみるか)

霧切「苗木君、部屋まで送ってちょうだい。腰が抜けたからおんぶを希望するわ」

苗木「…うん」


苗木「さて、霧切さんも部屋に送ったし脱衣所にでも行ってみるかな」


→脱衣所


苗木「ええと、葉隠君いるかな?」

苗木「ん?なんだこれ?」




→右を見ろ   下を見ろ↓



↑上を見ろ   左を見ろ←




ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「う、うーん。ここは…?」

苗木「確か僕は私立希望ヶ峰学園に入学が決まって…」

苗木「学園に足を踏み入れた瞬間目の前が揺れて…」

苗木「ここは教室かな?」

苗木「入学あんないが置いてある…」


入学あんない
絶望は逃れようのない病気
どこにも希望なんてありはしない絶望だけが君を待つ
ここから抜け出すには絶望するしかないんだよ
絶望は死に至る病
死ぬだけじゃ絶望の感染は止められない
あははははははははははははははははは

p.s.入学式は体育館で行われます


苗木「絶…望?どういうことだよ…」

苗木「とりあえず体育館に行ってみるしかないか」


→体育館


モノクマ「あっやっときたね。みんなもう集まってるから空いてるイスにでも座ってよ」

苗木「え?あっはい」

モノクマ「16人全員集まりましたね。僕はここの学園長モノクマです」

モノクマ「さっそくですが皆さんには非常に残念なお知らせがあります」

モノクマ「今日をもちましてこの私立希望ヶ峰学園はシェルター化して外との繋がりを一切絶ちたいと思います」


大和田「なんだって?それはどういうことだよ?」

大神「…説明してもらおうか」

モノクマ「まだ話の途中です。とりあえず最後までご静聴お願いします」

モノクマ「えーまずは外の世界がどうなっているのか…この画面を見てください」

舞園「こ、これは…」

セレス「…ひどいありさまですわね」

石丸「な、なんなのだねこれは…?」

腐川「ど、どうせCGかなにかでしょ?」

モノクマ「今外の世界は絶望的状況となっています。君たちを守るためにはここをシェルター化して外との接触を絶つしかありません」

朝日奈「なんなのよそれ!勝手に決めないでよ!」

山田「その通りですぞ。漫画や同人誌が買えなくなるではないですか」

モノクマ「まだ話は終わっていません。それとここをシェルター化するのは決定事項です」

モノクマ「しかしお前らにはここに残るかそれとも外の世界で暮らすかを自分で決めてもらいます」

モノクマ「期限は一週間。一週間後には完全に外の世界との接触を完全に絶ちます」

モノクマ「明日1次面接を行います。外の世界についての詳しい説明はこの時に話します」

モノクマ「そして一週間後2時面接を行います。その時にここに残るか外に出るか決めてもらいます」

モノクマ「そういうわけだから。今日はゆっくり休んでね。じゃーね」


大和田「一週間後っつわれてもなぁ」

葉隠「話が急すぎるてついていけないべ」

十神「そもそもあの話が本当かどうかも疑わしいな」

十神「面接は明日とのことだし…俺は部屋に戻らせてもらうぞ」

江ノ島「本当かどうかねぇ、もしもあれが本当のことだったらどうするよ?」

戦刃「私は盾子ちゃんの行くところについてくよ」

江ノ島「お姉ちゃんには聞いてないっつーの。舞園とかどうよ?」

舞園「私ですか。そうですね…私は同じグループのみんなのことが気になります」

舞園「みんながどうしているのか…によりますね」

桑田「くっそー、これじゃあ外にでてもしょうがねぇよなぁ」

霧切「私はここに残ることを選ぶわ」

苗木「ここに?どうして?」

霧切「外の世界に未練がない…それだけよ」

不二咲「そもそもここについてもよくわからないし…みんなで探索してみない?」


――――
――


苗木「もうシェルターの計画化は大分進んでるみたいだね」

大神「うむ、どこも封鎖されていて外に出られなくなっているようだな」

朝日奈「外って本当にあんなんになっちゃてるのかな?」

朝日奈「だって私たちが来たのって今日…あれ?昨日だったっけ?まあ、どっちにしろありえないよ」

桑田「それはそうだけどよぉ。ギャグにしてもこれはやりすぎだぜ?」

石丸「まあ、明日になれば学園長からなにかお話があるだろう!」

大和田「それもそうだな。考えるのはそれからでもいいだろう」

セレス「仕方がありませんわね。今日はもう休みましょうか」

霧切「…面接が終わった後にでもまた考えましょう」

江ノ島「じゃあ、今日は解散ということで~」

舞園「なんだか大変なことになりましたね、苗木君」

苗木「そうだね、でも知り合いがいて本当に良かったよ」

舞園「うふふ、私もです。それじゃあまた明日」

苗木「うん、また明日」


→ナエギルーム

苗木「はあ、なんだか大変なことに巻き込まれているような気がするぞ」


ピンポーン


苗木「あれ?誰だろう」

不二咲「あ、あの。僕です。不二咲千尋です」

苗木「えっ?不二咲さん?今鍵開けるね」ガチャ

不二咲「あっ苗木君。あの…見て欲しいものがあるんだ」

苗木「見て欲しいもの?」

不二咲「うん、このパソコンなんだけど…」

アルターエゴ「はじめまして…かな?苗木君」

苗木「これって不二咲さん?」

不二咲「これは僕が作った人工知能を備えたプログラムだよぉ」

不二咲「なぜかこの子が苗木君に話があるって」

苗木「話?なにかな?」

アルターエゴ「くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる」

苗木「あ」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「………」

舞園「あっ苗木君。目が覚めましたか?良かった」

苗木「…なんだか変な夢を見ていたような気がする。ここは?」

舞園「苗木君の部屋ですよ」

舞園「それぞれに個室が用意されてたんですよ」

舞園「それでここまで運んだんですよ」

苗木(そうか…僕は大和田君に殴られて気を失っていたのか)

苗木「みんなは?」

舞園「あの後みんなバラバラになって…」

舞園「私は苗木君のことが心配で…」

苗木「舞園さん、ありがとう」

苗木(まさか彼女が僕のことを覚えててくれたなんて)

舞園「覚えていましたよ」

苗木「え?聞こえてた?」

舞園「私強力な力を持つエスパーなんです」

苗木「は?」

舞園「冗談ですよ、冗談。私の力じゃ心を読むことは出来ませんから」


苗木「あはは、そうなんだ」

苗木(なんか今の会話おかしくなかった?)

苗木「さて、いつまでも休んでいるわけには行かない」

舞園「いえいえ、無理しないでください」

苗木「でもいつまでもみんなに任せるわけには…」

舞園「私のことなら気にしなくていいんですよ?」

苗木「?」

舞園「慌てなくてもこれから2人、一緒に頑張りましょう」

苗木「2人?」

舞園「ええ、2人ですよ」

苗木「みんなは?」

舞園「だからみんなバラバラに…」

苗木「バラバラ?」

舞園「バラバラです。見てきますか?」

苗木「あははは、その冗談はあまりおもしろくないよ」

舞園「冗談じゃないですよ」


苗木「あははははは…」ダッ

舞園「あっ苗木君!まだ安静にしてたほうが…」


ダッダッダッダッダッダッダッダッダ


苗木(舞園さんは何を言ってるんだ?こんな状況だから変になっているのかな?)

苗木(みんなが無事か確認しなきゃ)


→体育館


苗木「………なんだよこれ」

苗木「み、み、み、みんなが…バラバラ?」

苗木「バラバラバラバラバラバラバラ」

苗木「あはははははは、あれ?この手は誰のかな?手袋してるぞ?」

苗木「この頭は誰のかな?こんな黒髪の女性さっき見かけなかったぞ」

苗木「あれ?不二咲さんって男だったんだ」

苗木「この眼球はきれいだな。見てると吸い込まれそうになるぞ」

苗木「くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


戦刃「…苗木君、苗木君、聞いてる?」

苗木「…ああ、うん。なんだっけ?」

戦刃「私たち2人であの学園から抜け出したんだよ?大丈夫?」

苗木「そういえばそうだったね…みんな無事かな?」

戦刃「たぶん大丈夫じゃないと思う」

苗木「そうだよね…まさか江ノ島さんが黒幕だったなんて」

戦刃「うん」

苗木「しかも殺されちゃった」

戦刃「…うん」

苗木「きっとあの学園はもう跡形も無くなってるよね」

戦刃「うん、あの学園に残ってる人間ごとまとめて消そうなんてひどいよね」

苗木「戦刃さんは良かったの?」

戦刃「盾子ちゃんが死んじゃったから…私にはもう苗木君しか残ってない」

苗木「うん…そっか」


苗木「この先希望なんてあるのかな?」

戦刃「私にはわからない」

苗木「…僕たちはこの後どう生きればいいんだろう?」

戦刃「私みたいな超高校級の絶望が一緒にいたら苗木君にとって邪魔かな?」

苗木「僕には戦刃さんが必要だよ」

戦刃「そっか…レーション食べる?」

苗木「うん」

戦刃「…………」

苗木「…………」

戦刃「レーションおいしいね」

苗木「うん、こんな時だからかもしれないけどね」

戦刃「どうしてこんなことになっちゃたんだろう…私はただ…盾子ちゃんに…」

苗木「それはもう過ぎたことだよ。くよくよしても仕方がないんだ」


戦刃「………」

苗木「いっそのことこのまま誰もいないところで2人きりで暮らす?」

戦刃「でも私がいるときっと誰かがやってくるよ」

苗木「それでもかまわない」

戦刃「…うん。苗木君だけは私が守るよ」

苗木「…ありがとう。でも僕の命より戦刃さん自身の命を大切にしてね」

戦刃「やだ」

苗木「そっか」

戦刃「うん」

苗木「…………」

戦刃「……でも苗木君が死んで欲しくないっていうなら頑張る」

苗木「うん」


苗木「なんだか現実味を感じられないよ。一度記憶を消されたせいかな?」

戦刃「私も…なんだかここが現実のような気がしないや」

苗木「もしかしたらここは本当の世界とは別の世界なのかもね」

戦刃「えっと…どういうこと?」

苗木「僕にもよくわからないけどここは僕の妄想の世界とか?」

戦刃「なにそれ?私はちゃんとここにいるよ」

苗木「あはは、例えばだよ。ただこことは違う未来もあったのかもしれないなって」

戦刃「違う未来か。たとえば盾子ちゃんが生きててみんな仲良く暮らしてて…」

苗木「僕たちは普通の恋人同士だったりして」

戦刃「もう、苗木くんったら」ツンツン

苗木「あはは…あれ…その指…」

戦刃「どうかした?」クルクル

苗木「なんだかその指の動きを見てると…」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「う、うーん」

葉隠「苗木っちが目を覚ましたべ!」

朝日奈「大丈夫!?苗木!」

苗木「…ああ、思い出した」

苗木「僕は…僕が…」

苗木「あんなことを言ったせいで霧切さんが…」

苗木「僕のせいで…」

腐川「苗木…あんた…」

十神「苗木、覚えていないのか?それともその前に気を失ったんだったか」

苗木「…どういうこと?」

十神「霧切はおそらく生きている」

苗木「なんだって!?」

朝日奈「霧切ちゃんが処刑にされそうになったときアルターエゴが助けにきたんだよ」


苗木「そうだ、僕はアルターエゴを見た後目の前が真っ暗になって…」

苗木「霧切さんは!?今どこにいるの!?」

葉隠「おそらく地下のゴミ捨て場だべ」

苗木「場所がわかってるなら救出にいかないと!」

朝日奈「それはそうだけど…モノクマに見つかったら大変だよ」

苗木「…トラッシュルームからゴミと一緒に落ちればばれないんじゃないかな?」

十神「だがその後はどうする?出口がなくては元も子もないぞ」

苗木「でも…なんとかするしかないよ」

腐川「でも誰が行くの?」

苗木「それは僕が行くよ。霧切さんがあんな目にあったのは僕の責任だ」


→トラッシュルーム

朝日奈「覚悟はいい?今から落とすよ?」

苗木「うん、いつでもいいよ」

葉隠「じゃあいくべ。せーのっ!」

ヒューン

葉隠「健闘を祈るべ」



→地下ゴミ捨て場


ガンガラガッシャーン


霧切「!粗大ゴミかしら?」

苗木「粗大ゴミだなんて失礼だな」

霧切「苗木君!」

苗木「…無事みたいで良かったよ」

霧切「どうしてここに?」

苗木「もちろん君を助けにきたんだよ!」

霧切「…ありがとう」

苗木「いいんだ。元はといえば僕のせいなんだから」

霧切「…頭にゴミがついてるわよ」

苗木「え?あっ本当だ。…ナルト?」

霧切「…苗木君?どうかしたのかしら?」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


不二咲「苗木君捕ま~え~た!」

苗木「え?」

不二咲「トンボじゃなくても通用するんだねぇこれ」クルクル

苗木「あはは…そう…みたい…だね…」


ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

とりあえずここまで
リロードやる作業に戻んなきゃ
リロードが忙しくて誰も見て無さそうでよかった

ごめんもう書き溜めてないんだ
キリがいいから残りはまた今度一気に投下します


葉隠「苗木っち、聞いてるのか?」

苗木「ああ、うん」

葉隠「俺の占いによると苗木っちはシロとでてるべ」

苗木「シロ?」

葉隠「だからこそ話しておきたいことがあるんだべ」

苗木「なにかな?」

葉隠「苗木っちはこの集まりについてどう思う?」

苗木「…そうだな、まあ普通じゃないよね。いろいろと」

葉隠「そうなんだべ!俺の調べによると…」

葉隠「死んだ連中も含めて半分近くのやつらが人殺しの経験があるべ」

苗木「は?なにをいってるの?」

葉隠「大和田、石丸、大神、戦刃、桑田、山田、2人の十神」

葉隠「少なくともこいつらは間違いないべ」

苗木「あ、ありえないよ!大神さんは格闘家だし戦刃さんは軍人だからまだわかるけど…」

苗木「野球選手の桑田君や同人作家の山田君まで?そんなわけないじゃないか」


葉隠「まあ信じるも信じないも苗木っちの自由だべ」

葉隠「でも生き残りの中にはジェノサイダー翔もいる。ほかのやつらも何を隠しているのかわかったもんじゃないべ」

苗木「まさか…ほかにも人殺しがいるっていうんじゃないよね?」

葉隠「可能性は否定できないべ」

苗木「…あのさ、葉隠君はどうなの?」

葉隠「俺は…人を殺したことはないべ」

苗木「うん、そうだよね。もちろん僕もさ」

苗木「きっとみんなだってそうだよ」

葉隠「ああ、そうだといいべ…でも用心するにこしたことはないべ」

葉隠「…俺からの話はそれだけだべ」

苗木「うん、わかったよ。忠告ありがとう」

苗木「でも僕はコロシアイが起きないと信じてるよ!じゃあまたね!」

葉隠「…………」

葉隠(…そう、俺は殺しなんて…してないんだべ…)


→苗木ルーム


苗木「このメンバーの半分が殺人者…か」

苗木「でも残ったメンバーはみんなまともそうな人ばかりだよね」

苗木「それに殺人者ばかり集めてるっていうなら僕がいるなんておかしいしね」

苗木「そういえば葉隠君はなんで最初に会ったとき僕の名前を知ってたんだろう?」

苗木「それに不二咲さんも…葉隠君には今度聞いてみようかな」

苗木「そういえば不二咲さんのあのおまじないなんだったんだろう?」

苗木「何か言いかけてたみたいだけど…」

苗木「くるくるくるくるくるくるくるくるくる…ってね」

苗木「…あれ?」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


アルターエゴ「…何か思い出した?苗木君」

苗木「…?いや、なにもだけど…」

不二咲「あっ会話は打ち込まないとできないんだ。ちょっと待ってね」カタカタ

アルターエゴ「なにも…か、そっかぁ。じゃあとりあえず一言だけ」

アルターエゴ「どんな時も絶対に希望を見失っちゃ駄目だよ」

苗木「え?それってどういうこと?」

不二咲「あれ?画面から消えちゃった。バグでも起きたのかなぁ?」

苗木「なんだったんだろう?希望を見失うな?うーん」

不二咲「なんだかアルターエゴが変なこと言っちゃってごめんねぇ」

苗木「ああ、いいんだよ」

苗木「それより明日学園長から話があるって言うけど不二咲さんは何か考えてる?」

不二咲「ごめんねぇ、やっぱり詳しく話を聞いてみないことにはなんとも…」

苗木「あはは、やっぱりそうだよね」

不二咲「うん。アルターエゴの用事はもう済んだみたいだし帰るね、また明日ねぇ」

苗木「うん、また明日」


――朝

苗木「…今日は学園長と面接か。そもそもあの学園長ってナニモノなんだろう?」

苗木「まさか本当にぬいぐるみとか熊とかじゃないだろうな」

苗木「一人で考えてもしょうがないし朝食の際にみんなに聞いてみるかな」


→食堂


苗木「おはよう、みんな」

舞園「おはようございます、苗木君」

石丸「おはよう!苗木君!」

苗木「石丸君は朝から元気だね」

石丸「ハッハッハ、風紀委員が元気じゃないと皆の士気に関わるからな」

朝日奈「まあどんよりしてるよりはいいんじゃない?」

大神「そうだな。昨日あんな話を聞かされては気分も落ち込みやすい」

大神「こんな状況だからこそ明るくつとめたほうがいいのかもしれぬな」

苗木「そういえば誰かあの学園長がナニモノなのか知ってる人はいる?」

放置しててごめんねー
書こうと思った日に限って体調不良おこして
もうすぐ書き始めるからもうちょい待ってて


朝日奈「モノクマのこと?うーん、わからないな」

大神「我も知らぬな」

石丸「君たち!諸君らもこの学園の生徒なら学園長の名前ぐらい知らないでどうするのだ!」

苗木「じゃあ石丸君は学園長のこと知ってるの?」

石丸「もちろんじゃないか!…ん?あれ?おかしいな…」

石丸「確かに知っているはずなのだが…まるで思い出せない」

朝日奈「結局わからないんじゃん」

舞園「おかしいですね。私も知ってるはずなのですが…思い出せません」

苗木「舞園さんも?なんだか変だな…」

舞園「でも今日の面接でわかるんじゃないですか?」

霧切「それはどうかしら?」

苗木「あっおはよう、霧切さん」

霧切「おはよう」

大神「霧切よ、さきほど言ったことはどういう意味なのだ?」


霧切「学園長が姿を現すとは限らないわ」

苗木「どうしてそんなことがいえるの?」

霧切「探偵としての勘…ってとこかしら」

朝日奈「そういえば霧切ちゃんて超高校級の探偵なんだよね」

大神「現状についてなにかわかったりしないのか?」

霧切「私の探偵という才能は万能じゃないの」

霧切「何の手がかりもなければ推理のしようもないわ」

石丸「うむむ、そうか…」

霧切「詳しいことは学園長本人に聞くしかないわね」

苗木「…そうだね」


――――
――


モノクマ「ピンポンパンポーン!面接を開始したいと思います。名前を呼ばれた生徒から順番に学園長室に来てください」

モノクマ「まずは朝日奈さんからです!至急学園長室までお越しください」

苗木「面接…始まるのか」

朝日奈「私からか…緊張するな」

大神「なにかあるとも思えんが気をつけるのだぞ」

朝日奈「うん!なにかわかったら報告するよ!」

朝日奈「じゃあ行ってくるね」


――――
――

苗木「みんな面接に行ってから戻ってこないね」

舞園「どうしたんでしょうか…ただ学園長と面接するだけのはずですよね?」

モノクマ「ピンポンパンポーン!次は苗木君、学園長室までお越しください」

苗木「次は僕の番か…行ってくるね」

舞園「はい、頑張ってください」


→学園長室


モノクマ「やあやあ来ましたね。とりあえず座って座って」

苗木「は、はあ…」

モノクマ「とりあえず外の世界の説明からしましょうか」

モノクマ「今世界は人類史上最大最悪の絶望的事件でめちゃくちゃになっています」

苗木「人類史上最大最悪の絶望的事件?」

モノクマ「はい、超高校級の絶望と呼ばれる集団が引き起こした絶望的事件です」

モノクマ「洗脳のように一般市民を引き入れ絶望と言う観念にとり憑かれた人々を今もなお大量に生み出し続けているのです」

苗木「なんだよそれ!?全然説明になってないよ!」

モノクマ「うーん、でもこれ以上のことは僕にもわからないんだよね」

モノクマ「とりあえず外の世界はめちゃくちゃ!汚染されてるし出て行ったら間違いなく死ぬね!」

苗木「汚染だって!?ちょ、ちょっと待てよ!僕の家族はどうなってるんだ!?」

モノクマ「君の家族?ああ、一応無事みたいだよ。今のところはね」


苗木「その話は本当なの?今どこにいるんだ?」

モノクマ「本当に決まってるじゃないか。だけど居場所まではわからないなぁ」

モノクマ「だけど家族を探しに行こうだなんて思わないでね、間違いなく死ぬから」

苗木「どうしてそんなことがいえるんだ?」

モノクマ「お前らは世界の希望となるかもしれない存在なんだ」

モノクマ「学園の外にはそんな希望を殺そうとしてるやつらがうじゃうじゃしてるんだ」

モノクマ「僕に出来るのはせいぜいここをシェルター化してお前らを守ることぐらいなんだ」

苗木「…そうか」

モノクマ「ぶっちゃけこんな面接してるけど僕としてはお前らを学園の外に出す気はないんだ」

苗木「…」

モノクマ「まあこんな話だけじゃあ信じてもらえないかもしれないけど僕が教えられるのはこれくらいだからね」

モノクマ「他に何か質問でもある?」

苗木「モノクマ…いや、学園長って何者なの?」

モノクマ「うぷぷぷ、難しい質問だね。モノクマはモノクマだよ」

モノクマ「そもそもモノクマとはいったいなんなのか、それは…」

苗木「いえ、もういいです」

モノクマ「あれ?これから僕の武勇伝について聞かせてあげようと思ったのに残念だな」

苗木(いったいどうなってるんだ?モノクマの話に全然ついていけないぞ)

苗木(モノクマが見せた映像が本物なら外の世界がめちゃめちゃだということは間違いないかもしれない)

苗木(…僕の家族は本当に無事なのか?そもそもこの学園長の正体もよくわからない)

苗木(なんだか眩暈がしてきた…)



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「………」

舞園「あっ苗木君。目が覚めましたか?良かった」

苗木「…なんだか変な夢を見ていたような気がする。ここは?」

舞園「苗木君の部屋ですよ」

苗木「ねえ、みんなって…」

舞園「…全部私のせいなんです」

苗木「え?」

舞園「私が余計なことしたせいでみんなが死んで…」

苗木(ああ、やっぱりあれは夢じゃなかったのか)

苗木「いったい…なにがあったの?」

モノクマ「ジャジャーン!それは僕が説明するよ!」

苗木「モノクマ!お前がみんなを殺したのか!?」

モノクマ「うーん、そうといえばそうなるのかもしれないけど…」

苗木「よくも…なぜそんなことをしたんだ!?」

モノクマ「いやいや、僕だってこんな展開予想外ですよ!ねえ、舞園さん?」

舞園「……」

苗木「舞園さん?」


モノクマ「舞園さんってば校則破って僕に逆らおうとするんだもん」

モノクマ「見せしめでオシオキしてあげようと思ったらみんなして歯向かっちゃってさあ」

モノクマ「大神さんに本気出されたらたまらないからモノクマを30体ほど起動させたんだけど…」

モノクマ「まあなんというか誤爆しちゃってね!それであのありさまだよ!」

モノクマ「舞園さんだけはたまたま巻き添えくらわずにすんだみたいだけどね」

モノクマ「どうやって助かったのかは僕も知らないから本人に聞くといいよ!」

舞園「……」

苗木「じゃあ今生き残ってるのは僕と舞園さんだけなのか?」

モノクマ「うん、そうだよ?ひどいありさまだったからちゃんと調べてないけど全員分のパーツがあったからね」

モノクマ「手袋はいてる手にとうもろこしのついた頭に…」

苗木「もういいやめろ!」

モノクマ「うぷぷぷ、絶望した?ちなみに舞園さんは死んだみんなに免じてオシオキは勘弁してあげるよ」

モノクマ「それとコロシアイ学園生活はまだ続いてるからね!頑張ってこの学園から卒業してね!」

苗木「なんだよそれ…まだコロシアイを続けろっていうのか?」

苗木(頭痛がしてきた…頭がグルグル回る…)



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

まずいなあと40回くらいクルクルするかも
どうせドーナツオチだから適当に書こう
今日はここまで

今更だけど2やゼロのネタバレ入るかも


苗木「……夜か」

戦刃「どうしたの?眠れない?」

苗木「なんだか最近変な夢ばかりみてる気がするよ」

戦刃「…夢…なのかな」

苗木「?」

戦刃「眠くなるまで少しお話しようか」

苗木「え、戦刃さんも眠れないの?珍しいね」

戦刃「私と盾子ちゃんの話でもしようかな」

苗木「戦刃さんと江ノ島さんの?」

戦刃「うん、苗木君にはまだ言ってないことたくさんあるでしょ」

戦刃「それに苗木君には私たちのこと知ってもらいたいから」

苗木「僕も戦刃さんたちのこともっと知りたいよ」

戦刃「えーと、なにから話そうかな」

戦刃「やっぱり私たちが生まれたときのことから話さなきゃいけないかな」

苗木「…それって“生まれた瞬間には世界に絶望してた"っていう話?」

戦刃「正確には生まれる前から絶望として生まれてくることが決まってた…かな」


苗木「生まれる前からだって?」

戦刃「私たちが双子だってことは知ってるよね?」

苗木「うん、でも苗字が違うよね。それと関係してるの?」

戦刃「私たちは親が一緒、生まれた日も一緒、でも母体が違うんだ」

苗木「それって…もしかして…」

戦刃「私たちは"絶望”を基に作られた試験管ベビーなんだ」

苗木「試験管ベビーだって?それに“絶望"っていったい…」

戦刃「"絶望”については私もよく知らない」

戦刃「わかるのは超が100ほども付く絶望的な人間らしいということぐらい」

戦刃「私たちはその“絶望"の跡を継ぐものとして生み出されたの」

苗木「…そうだったんだ」

戦刃「信じてくれるの?」

苗木「うん、戦刃さんがそういうなら本当のことなんだと思う」

戦刃「…実はこの話は私も数年前に知ったばかりなの」

苗木「数年前ってもしかして希望ヶ峰学園に入学する前とか?」

戦刃「そう、私がフェンリルに所属してた頃偶然この実験の話を耳にして…」

戦刃「真実を確かめる為…それと盾子ちゃんに会うため帰国したの」


苗木「江ノ島さんはそのことを知ってたの?」

戦刃「盾子ちゃんはほとんど知ってたみたい」

戦刃「それでも盾子ちゃん自身はそんなのどうでも良かったみたいだけどね」

苗木「…戦刃さんは今も絶望してる?」

戦刃「……今はそんなことないかな、苗木君がいるし」

苗木「戦刃さん…」

戦刃「…絶望から生まれた子どもは絶望にしかならないのかな?」

苗木「そんなことはないよ。戦刃さんだって今はもう絶望してないんでしょ?」

戦刃「それは一時的なものかもしれない。絶望したいが為に希望を信じてるのかも」

戦刃「盾子ちゃんもそういう時があったし…」

苗木「大丈夫、戦刃さんは必ず変われるはずだよ」

戦刃「…じゃあそれを証明してくれる?絶望の子どもでも絶望しないってことを…」

苗木「え?それってどうすれば…」

戦刃「希望と絶望の子どもってどんな子になると思う?」

苗木「ちょ、ちょっと待って!話がよくわからないよ!」

戦刃「苗木君…」

苗木「ま、待って…落ち着いて!」

苗木(と、とりあえず落ち着かないと…なんだか混乱してきたぞ…)






ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


霧切「ちょっと起きなさい。苗木君」

苗木「…あっおはよう霧切さん」

霧切「おはようじゃないわよ。助けに来てくれたと思ったら急に倒れるんだもの」

苗木「もしかして心配してくれたの?」

霧切「…そんなことよりここから出ないと」

苗木「食べ物持ってきたからまずはそれを食べてよ」

霧切「苗木君が寝てる間にもういただいたわ」

苗木「あはは、じゃあさっそくあそこの扉を開けて…」

霧切「もう開けたわ」

苗木「あれ?今鍵は僕が持ってたはず…」

霧切「寝てる間に勝手に拝借したわ」

苗木「あはは、ごめんね。頼りにならなくて」

霧切「そんなこと…いえ、それより早くここから出ましょう」

苗木(あれ?今心なしか顔が少し赤くなったような…)


霧切「気を付けて、あなたが落ちてきても受け止められないから」

苗木「あ、うん」

霧切「苗木君、ようやく思い出したの。自分の才能について」

苗木「本当に?」

霧切「私はこう呼ばれていた。超高校級の探偵…とね」

苗木「そうか、それで今までの霧切さんの行動が納得できるよ」

霧切「私は希望ヶ峰学園学園長に会うために入学したの」

霧切「子供の頃に別れた私の父に会うためにね」

苗木「お父さんが学園長?それで学園長は黒幕じゃないと言ってたんだね」

霧切「……」


――――
――


ガチャ

苗木「トラッシュルームに繋がってたのか」

苗木「これからどうするの?」

霧切「モノクマと話をしにいきましょう」


→体育館


モノクマ「何でだよ!何で処刑されたはずの霧切さんがいるんだよ!」

モノクマ「もしかして苗木君が助けちゃったの?」

苗木「だったらどうだっていうんだ!」

モノクマ「ふーん、まあいいけどさ。でもここまで同じだとつまらないなぁ」

モノクマ「どうせもう一度戦刃むくろ殺しの学級裁判をすることを望んでるんでしょ?」

霧切「そこまで話がわかってるなら話が早いわ」

霧切「希望と絶望をかけた最後の戦いをしましょう」

モノクマ「うぷぷぷ、いいよいいよ。ここからが本番だからね!」

モノクマ「最後にふさわしい学級裁判を用意してやるクマ!」

苗木「最後にふさわしい学級裁判?」

モノクマ「お前らにはこの学園のすべての謎を解き明かしてもうらクマ!」

モノクマ「それが出来たらお前らの勝ち!出来なかったら全員処刑クマ!」

霧切「いいわ、望むところよ」

苗木「僕らはお前なんかには負けないぞ!」

モノクマ「うぷぷぷ、ただのゲームキャラのくせにずいぶん威勢がいいねぇ」

苗木「ゲームキャラだって?これはゲームなんかじゃない!」

モノクマ「いやいや、お前らなんて僕が用意したただの駒にすぎないんだよ」

霧切「…どういうこと?」


モノクマ「おっとっと、喋りすぎちゃったクマ。あとはお前ら自身で真実を確かめるクマ」

モノクマ「すべての謎が解き明かされた時どんな風に絶望するのか今から楽しみクマ」

モノクマ「ブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

苗木「……」

霧切「…苗木君、行きましょう」


→食堂


葉隠「やっぱり霧切っちは犯人じゃなかったべ」

朝日奈「なのに、私たち…」

腐川「でも私たちが殺されてないってことは…」

十神「もはや運営ルールが守られていないということか」


霧切「…待たせたわね」


葉隠「あっ霧切っち…」

霧切「私は自分の才能について思い出したわ」

霧切「私は超高校級の探偵よ」

十神「なるほどな…納得したぞ」

朝日奈「あ、あの私…」

霧切「いいのよ…もう気にしなくても」

葉隠「でも俺たち霧切っちのことを」

霧切「すべては黒幕の罠だった…それだけのことよ」

苗木「そうだよ、悪いのはすべて黒幕なんだ。こんなことで僕たちは絶望したりしない」


朝日奈「…あれ?苗木から洗ってない犬の匂いがするよ」

葉隠「本当だべ!臭いべ!」

腐川「わ、私より臭い…ふ、ふふふふふ」

苗木「そんな!?なんで僕なんだよ!?」

霧切「それよりもこれから最後の学級裁判が開かれるわ」

十神「最後だと?どういうことだ?」

苗木「この学園の謎を全て解き明かしたら僕らの勝ちだ」

苗木「正直難問だけど…でも皆で協力すればきっとできると思うんだ」

一同「うん!」

モノクマ「ピンポンパンポーン。校内放送です」

モノクマ「これからこのコロシアイ学園生活は真の解答編へと突入します」

モノクマ「この学園に生きたまま足を踏み入れた人間は正真正銘16人の高校生だけ」

モノクマ「一体なぜそんなことになったのでしょうか」

モノクマ「公平を期すために学園内の部屋の鍵は全て開錠してあります」

モノクマ「好きに調べてちょうだいな」

モノクマ「それじゃ、グールグールグールグール」

苗木「…え」








ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


舞園「ちょっと!不二咲さん何してるんですか!」

不二咲「えへへ、ちょっと遊んでただけだよ」

舞園「ひとりだけずるいですよ!私も!えいっ!」

苗木「うわっ!舞園さん!?」

舞園「なんちゃって。びっくりしました?」

セレス「あらあら、ずいぶん仲のよろしいことで」

桑田「おいおい苗木ずるいぞ!舞園ちゃんに何をしたんだ!?」

舞園「ふふふ、それは私たちふたりの秘密です」

苗木「え!?ちょっと舞園さん…」

桑田「…アポ?」

大和田「っち、イチャコラつきやがって」

石丸「苗木君!不純異性交遊はいけないぞ!」

山田「超高校級のアイドルとの熱愛発覚ですか…まあ僕には関係のない話ですな」

舞園「まだ苗木君とはそんな関係じゃないですよ」

苗木「あはは…え、まだ?」

舞園「ふふふ」


江ノ島「あれ~なんかおもしろそうなことでもしてるのかな?」

戦刃「楽しそうだね、苗木君」

苗木「あっ江ノ島さんに戦刃さん」

山田「今苗木誠殿を取り合って女子たちが争っているところですぞ」

江ノ島「ふーん、じゃあ私も苗木のこと奪っちゃおうかな」

戦刃「あっじゃあ私も」

苗木「待ってよ!そんな争いおきてないって!」

舞園「そんな!じゃあ私のことは遊びだったんですか!?」

不二咲「僕とのことも遊びだったんだね」

苗木「ちょっと悪ノリしないでよ」

石丸「うむむ、風紀が乱れている」

桑田「くそっ、ここに来る前は俺だってモテモテだったのに!」

苗木「だからこれはみんなの悪ふざけなんだって!ただの遊びだよ」

大神「…何か良からぬことが聞こえたがなにかあったのか?」

舞園「苗木君が私とのことは遊びだったと言うんです」

苗木「ち、違うよ!」


大神「なんと…苗木よ、貴様がそんな男だったとは」

セレス「残念ですわ。私のナイトになると約束したのにこんなことになるとは…」

苗木「してないよ!?」

江ノ島「私なんて婚約までしてたのに…裏切られました…絶望的です」

苗木「いや!だからしてないって!」

戦刃「苗木君がいつも私に笑いかけてくれてたのは嘘だったんだね…」

苗木「それは本当だよ!」

大神「やはり乙女の心をもてあそんでいたようだな」

桑田「5股はやりすぎだぜ、さすがの俺もそこまではしねぇよ」

大和田「女の敵とあっちゃあ許してはおけねーなぁ」

山田「リア充爆発しろ!!」

不二咲「責任取ってね、苗木君」

苗木「大神さん以外はこのやりとり見てたよね!?なんだか絶望的だよ!」


大神「苗木よ、覚悟するがいい」

苗木「ちょっと待ってよ!みんなも何か言ってよ!」

舞園「私のこと忘れないでくださいね、苗木君」

不二咲「いつだって僕たちは心と心で繋がってるよ」

セレス「あなたはAランクになる可能性のある人物です、頑張ってくださいね」

江ノ島「まあ死ぬことはないと思うから大丈夫だよ」

戦刃「今までありがとう。苗木君」

苗木「何言ってるの!?」

大神「覚悟はできたか?いくぞ!大神流奥義!北斗百裂拳!」

苗木「うわあああああああああああ!!」


舞園「…まあドッキリなんですけどね」

苗木「え?」

大神「ふっ驚かせてしまったかな?」

不二咲「苗木君最近ここに来たばかりだからドッキリでもしようと思って」

苗木「な、なんだびっくりしたよ」

大和田「いやーそれにしてもビビリすぎだろおまえ!」

苗木「そりゃ超高校級の格闘家に覚悟しろといわれたらね…」

石丸「ふっふっふ、やはりこういうイベントがあったほうが仲も深まるのかもしれないな」

桑田「いやーでも苗木までここに来るとは思わなかったけどな」

苗木「…あれ?そういえばここって希望ヶ峰学園だよね?」

苗木「僕はどうしてここにいるんだっけ?」

苗木「それに誰か忘れてるような…」

舞園「細かいことは気にしないほうがいいですよ!」

山田「そうですぞ、今こうやってみんなで楽しくワイワイできるなんていいことじゃないですか」

苗木「そう…だよね!」

不二咲「そうそう。ほら、くるくるくるくる」

苗木「あはは、それはもうやめて…よ…」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

とりあえずここまで
続きは来週か今日の夜

あらためて読み直すとひどすぎる
ちょっと設定ぶっ飛ばしすぎたかな


モノクマ「朝です。7時になりました。起床時間ですよ。さて今日も張り切っていきましょう」

苗木「…ああ、眠ってたのか」

苗木「今日は葉隠君に話でも聞いてみるかな…」


→食堂


葉隠「ういーす、おはようだべ」

苗木「おはよう!あのさ葉隠君」

葉隠「ん?どうしたんだべ?」

苗木「最初に会ったとき僕の名前を知ってたよね?僕なんて幸運枠で選ばれただけの人間なのにどうして僕のこと知ってたの?」

葉隠「…そりゃあ、あの時はけっこう話題になったからな」

苗木「…?あの時ってなんのこと?」

葉隠「なんのことって…あれはあれだべ…」

苗木「それじゃわからないよ」

葉隠「ちょ、ちょっと待つべ!…苗木っち、もしかして俺が言ってること本当にわからないわけじゃないよな?」

苗木「わかるわけないじゃないか、僕なんてただの凡人なのに」


霧切「…おはよう」

苗木「あっ、おはよう!霧切さん」

霧切「なにか話し込んでるみたいだけど…私も混ぜてもらってもいいかしら?」

苗木「うん、もちろんだよ」

葉隠「そんなに楽しい話題じゃないべ…霧切っちからもなんか言ってやるべ」

霧切「なにについて話してるのかしら?」

苗木「それなんだけど…葉隠君が僕のことを知ってる理由を聞いてるんだよ」

霧切「多くの人が少なからずあなたの名前を聞いたことがあると思うのだけど…」

苗木「どういうこと?なんで僕なんかの名前を?」

葉隠「さっきからこんなことばかり聞いて来るんだべ」

霧切「…もしかして本当にわからないの?」

苗木「お、脅かさないでよ、怖いじゃないか」

葉隠「……」

霧切「……」

苗木「えーと…」

霧切「ふふ、なんちゃってね」


霧切「あなたの名前は希望ヶ峰学園スレで出てたわよ、写真付きでね」

葉隠「そ、そうだべ!俺はそれを見て苗木っちのことを知ったんだべ!」

苗木「あはは、そうだよね。びっくりさせないでよ」

葉隠「あっはっは!悪いなぁ苗木っち、今度ただで占ってやるから勘弁するべ!」

苗木「でも僕もそのスレ見てたけど自分の名前があったなんて全然気がつかなかったよ」

霧切「まあ、一応個人情報だからすぐ消されたのよ」

葉隠「そうだべ!個人情報が出てるなんてあまり良くないことだからな!」

苗木「霧切さんがさっき言った多くの人が知ってるっていうのは…」

霧切「希望ヶ峰学園の生徒情報は多くの人間が知りたがってることよ」

霧切「幸運枠とはいえ例外じゃないわ」

苗木「なんか深刻な事態が起こったのかと思って心配したよ」


モノクマ「ピンポンパンポーン!お前ら、至急体育館まで来るように!」


苗木「あれ…モノクマからの呼び出しだ」

葉隠「はあ…どうせろくなことじゃないべ」

霧切「でも行くしかない…」

苗木「まだ3Fの探索もしてないのにな」


→体育館

舞園「あ、苗木君。おはようございます」

苗木「おはよう、舞園さん。…なんだか顔色悪いけど大丈夫?」

舞園「あまり良くはないですね」

大神「まあいきなりこんな所に閉じ込められれば誰でもそうなるだろう」

朝日奈「…うん、そうだね」

霧切「それにしてもモノクマからの呼び出しなんていったいなにかしら?」

腐川「ど、どうせろくなことじゃないわよ」

葉隠「それさっき俺が言ったばかりだべ」

江ノ島「……」

戦刃「盾子ちゃん大丈夫?」

江ノ島「…うん」

戦刃「盾子ちゃんのことは私がいつでも守ってあげるから安心してね」

江ノ島「…お姉ちゃん大好き」

苗木「…それにしても人数が減っちゃったよね」

舞園「最初は16人もいたのに…今は9人…また少なくなったら…」

苗木「そんなことはさせないよ!」

モノクマ「そんなことはさせないよ!」


苗木「モ、モノクマ!僕たちを呼び出して何をするつもりだ!?」

モノクマ「今からお前らを殺すんだよ!」

霧切「い、いやあああああ!!」

モノクマ「あ、いや、間違えた」

大神「ならば何のようだというのだ?戦うというのなら真っ向から立ち向かわせてもらうが…」

モノクマ「いやだなぁ、僕に手を出したら速攻で処刑だよ」

腐川「さ、さっさと用件を言いなさいよ!」

モノクマ「そうだね、僕はお前らに動機を渡しに来たんだよ」

葉隠「動機?それって殺人のか?」

モノクマ「そうそう、いくらお前らでもやたらむやみに人を殺すわけじゃないでしょ?」

苗木「ど、動機ってなんだよ!?そんなことで僕らはコロシアイなんかしないぞ!」

モノクマ「そんなことないくせに、まあいいや」

モノクマ「ここに全員分の手紙があります」

モノクマ「さあ、お前らこれを読むんだ!読まなきゃ死刑だからね!」

葉隠「理不尽だべ!」

モノクマ「いいからさっさと読めよ!読めばわかるさ!」


舞園「え…なんでこんなことを…」

腐川「秘密をバラすって…あ、ありえないわ」

大神「くだらんな」

朝日奈「…うん、そうだね」

霧切「…嘘よ、だって知ってるわけがない」

葉隠「な、なんでモノクマがこんなことを知ってるんだべ…」

江ノ島「…まあもうどうでもいいけどね」

戦刃「うん、そうだね」

苗木(…みんなの手紙には何が書かれてるんだろう)

苗木(なんだかこの手紙を見るのが怖い…絶対開けない方がいい…)

モノクマ「あれ?どうしたの苗木君、まだ君だけ見てないじゃないか」

モノクマ「それともここで処刑されることがお望みかな?」

苗木「い、今見るよ!黙ってて!」

モノクマ「うぷぷぷ」


苗木「…は?なんだこれ?」

苗木「なんだよこの写真は…それに犯人がこの中にいると書かれてるぞ?」

苗木「なんの犯人?…まさかこの写真の犯人じゃないよな」

苗木「だってこんな写真ありえない…」

苗木「なんで…なんで…僕の家族が…殺されてる写真なんて…」

苗木「ありえないありえないありえないありえないありえない!!」

苗木「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


→苗木ルーム

苗木「結局詳しいことはよくわからなかった」

苗木「わかってるのは外がめちゃくちゃになっていてとても出られる状態じゃないということと…」

苗木「この学園内にいればずっと安全を保障されるということぐらいだった」

苗木「今日は誰にも会わずに部屋に戻ってるようにいわれるし…」

苗木「明日にでもみんなと話してみようかな」


ピンポーン


苗木「誰だろう?今日は誰とも会うなとみんなも言われてるはずなんだけどな」

苗木「今ドア開けるね」ガチャ

霧切「こんにちは、苗木君」

苗木「霧切さん、どうしたの?」

霧切「話があるの、部屋に入れてもらえないかしら?」

苗木「でも今日は部屋で待機するようにいわれたんじゃ…」

霧切「私は特に何も言われてないわ」

苗木「まあいいか、じゃあ入ってよ」


霧切「……」

苗木「えーと、話って何かな?」

霧切「苗木君はどうするつもり?」

苗木「それって外に出るかここに残るかって事だよね」

霧切「ええ、そうよ」

苗木「まだ決めかねるかな…たしか霧切さんはここに残るつもりなんだよね?」

霧切「…ええ」

苗木「外の世界に未練がないって言ったたけどもしかして外があんな状況だってことを知ってたとか?」

霧切「そうかもしれないわね」

苗木「そうかもしれないって…」

霧切「私がここに残らなければならない理由はある…でもそれは今話すことじゃないの」

苗木「そっか…じゃあいつかは話してくれるの?」

霧切「そういう日もくるかもしれないわね」

苗木「…モノクマが言ってたことは本当のことなんだよね」

霧切「本当でしょうね」


苗木「たしかつい先日この学園に来たばかりなのに外の世界はあっというまにめちゃくちゃ…」

苗木「わからないことだらけだよ。結局モノクマは詳しいこと教えてくれなかったし」

霧切「……」

苗木「霧切さんはどうしてこうなったのか知ってるの?」

霧切「それについては私もわからないわ。でもその内学園長から話があるはずよ」

苗木「学園長か。それも謎だらけだよな」

霧切「…私が聞きたかったことは聞けたから帰るわね」

苗木「もういいの?僕はもう少し話していたかったんだけど」

霧切「あら、それって誘ってるのかしら?」

苗木「誘って…え、いや!違うよ!そういうつもりじゃなくって!」

霧切「ふふ、冗談よ。また明日ね」

苗木「あ、うん。じゃあね」

苗木「…霧切さんて話せば話すほどよくわからないよな」

とりあえずここまで、あとは今週末
話の内容暗いけど一応誰得ハッピーエンドになるはず…だよ

ラストから書いてるのでもう少し遅くなります(言い訳)


――――
――


――翌日


舞園「おはようございます!」

苗木「おはよう、舞園さん」

朝日奈「おはよー!舞園ちゃん昨日はどうだった?」

舞園「昨日ですか…モノクマさんとお話して…」

舞園「部屋に戻って…それだけですね」

苗木「外の世界のことは詳しく話してくれた?」

舞園「それがその…とりあえず外の世界はひどい状況にあるということぐらいしかわかりませんでしたね」

朝日奈「そうなんだよね、結局詳しいことはなにもわからずじまい」

大神「外にいるものが無事であれば良いのだが…それもわからないときてる」

江ノ島「ホントどうなってんだかね。やってらんないわ」

石丸「それでも一週間以内にはどうするか決めねばならん…むむむ」

不二咲「…もう少し手がかりがあればいいんだけどねぇ」

舞園「不二咲さんは超高校級のプログラマーでしたよね?学内の回線を通じて外の様子を調べることはできないんですか?」

不二咲「うーん…それは考えてみたんだけど回線をつなげられそうなところが見つからないんだ」


舞園「そうですか。でも変な話ですよね、外への通信手段のひとつやふたつあっても良いと思うのですが…」

山田「たしかにテレビのひとつもないと不便ですな…せめてアニメだけでも見たいのですぞ」

葉隠「外の世界はなんともなくてただ俺たちだけが閉じ込められてるってことはねーか?」

朝日奈「でもあのビデオの様子みたでしょ?どう考えてもCGとかじゃない気がするけど…」

桑田「うーん…考えてもわっかんねーよ」

セレス「…ひとまずは外の世界のことはモノクマが言ったことを信じて考えてみてはいかがですか?」

セレス「これ以上自分達で外のことを調べられない以上モノクマの言ってることを信じるほかありませんわ」

葉隠「で、でもよぉ…モノクマが俺たちを閉じ込めようとしている悪の手先かもわかんねーべ」

セレス「悪の手先だとしてどうするのですか?まさか歯向かって殺されるつもりですか?」

葉隠「いや、そんなことをするつもりはねーけどよ」

セレス「モノクマがわたくしたちの安全を保障している以上抵抗するのは無意味ですわ」

セレス「最終面接までの期間はここの残ることを決意する時間だと思えばいいのです」

朝日奈「…てことはセレスちゃんはここに残るつもりなの?」

セレス「当然ですわ」


苗木「セレスさんもここに残るのか…」

朝日奈「も?他にも残ると決めた人いるの?」

葉隠「俺はここに残るべ…もしかしたら外の世界の借金も帳消しになってるかもしねーしな」

不二咲「もし外の世界があんなことになってるのだとしたら…僕もここに残るかなぁ」

江ノ島「みんなここに残るわけ?たしかに外にでるよりはここの生活のほうが快適かもねぇ」

戦刃「盾子ちゃんがここに残るなら私も」

大和田「俺らが外に出たところでなにが出来るわけでもなさそうだしな…残るのが正解かもな」

石丸「むむむ…本当にそうなのだろうか?僕はいったいどうすれば…」

大神「皆はここに残るつもりか…我は外に出るぞ」

朝日奈「え?そうなの?」

大神「ああ、外の世界がどうなっていようと我が道場が気になるからな…」

朝日奈「そうなんだ…舞園ちゃんと苗木はどう?」

舞園「私は…わかりません。アイドルを続けたい気持ちはありますが…」

苗木「ボクもまだどっちとは言えないかな…まだわからないことが多すぎるし」


朝日奈「そうなんだ…うーん、私はどうしようかな…」

朝日奈「もし外があんなならここから出ないほうがいいんだろうけど…」

霧切「朝日奈さんはたしか超高校級のスイマーだったわね」

朝日奈「うん、そうだよ」

霧切「少なくともここにはプールはあるみたいだし…ここにいても困ることはないんじゃないのかしら?」

朝日奈「でもドーナツもないし、もっと運動できる場所がないと死んじゃうよ」

霧切「運動する場所なら体育館があるじゃない…それにドーナツも支給されるみたいよ」

朝日奈「え!?本当に!?じゃ、じゃあ残ってもいいのかな?」

苗木「も、もう少しちゃんと考えたほうがいいんじゃ…」

朝日奈「そんなこと言われたってわかんないよ。いきなり学園内で過ごせだなんて…」

朝日奈「でも一生ここにいるわけじゃないはずだよね」

霧切「それはどうかしら?外が本当に壊滅状態にあるならそう簡単には出られないはずよ」

朝日奈「そこなんだよね…結局外の状況がどうとか本当なのかいまいちわからないし…」

霧切「私はここに残ることを勧めるけどね」

苗木「…霧切さんはみんなに残って欲しいみたいだね」


霧切「…残る仲間は多いに越したことはないわ」

苗木「そっか。でも僕は家族のことも気になるし…どうしようかな…」

霧切「家族…苗木君は家族のことが気になるのね。ある意味羨ましいわ」

苗木「羨ましい…?霧切さんは家族のこととか気にならないの?」

霧切「私の家族は…もういないわ…」

苗木「え?」

霧切「私を残してみんな死んでしまった。私が外の世界に未練がないというのはそういうことなの」

苗木「あ…ご、ごめん。変なこと聞いちゃって…」

霧切「気にしてないわ。さて、私はもう行くわね」

苗木「あ、うん。またね」


苗木「もしかしてボク地雷踏んじゃったかな…」

朝日奈「霧切ちゃんさびしいのかもしれないね。だからみんなにもここに残って欲しいのかも…」

大和田「家族…か。俺も昔に兄貴を亡くしてるからその気持ちはわかるぜ」

苗木「…ちょっと霧切さんを追いかけてくる」

舞園「あ、苗木君待っ…行っちゃいました」

石丸「そういえば何人か姿が見えない者がいるがどうしたのだろうか?」

葉隠「十神っちに腐川っちか…あいつらは本当に協調性がないべ」

石丸「それはいかんな!ここに残る仲間となるかもしれないのだから仲良くしなくては!」

江ノ島「そうは言ってもあいつらは外に出るかもしんないじゃん」

桑田「そうそう、それに十神に腐川とか仲良くなれる気がしねーぜ」

葉隠「まあ、そういうことはここに残ると決めてからでも遅くはないべ」

セレス「そうですわね…今は各々がどうするかを考えることを最優先にするべきですわね」

大神「そういう意味では最終面接日まであまり関わらないほうが良いのかもな」

大神「これは己の意思で決めねばならんことだ…他人に影響されて決めるべきことではないからな」

舞園「…そうですね。私もひとりで考えたいので失礼します」

石丸「む…では今日はこの辺で解散としよう!」


苗木「ええと…たしか霧切さんはこっちの方に来たはずなんだけど…」

苗木「でもここの赤い扉って開かないはずだし…ただの行き止まりだよな」

苗木「…?何か聞こえる…?もしかしてこの先になにかあるのかな?」

ガチャ

苗木「…開いた?それにこれって…もしかしてエレベーターになってる?」

苗木「霧切さんはこのエレベーターを使ったのかな?でもどうして霧切さんがこのエレベーターを使えるんだろう?」

苗木「とりあえず…この操作パネルで行き先を選べるみたいだし行ってみるか」ポチッ


ガガガガガガガガガガガ


苗木「お、動いたぞ………」ガガガガガガ

苗木「そ、それにしても揺れすぎじゃないかなこれ…」ガガガガガガ

苗木「な、なんだか気分が…」ガガガガガガ





ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「うう、頭が…」

舞園「…あの苗木君、大丈夫ですか?」

苗木「…うん、大丈夫。少し眩暈がしただけだから」

舞園「……」

苗木「……」

舞園「私達これからどうすればいいのでしょうか…?」

苗木「わからない…モノクマはここで一生を暮らすか…コロシアイをするかを望んでるみたいだけど…」

舞園「もう…もう嫌です…こんなところ…いたくない…」

苗木「…だ、大丈夫だよ。ボクがなんとかしてみせるよ」

舞園「なんとか…なんとかってなんですか?」

苗木「それは…まだわからないけど、でもあきらめなければここから出る方法だって見つかるはずだよ」

舞園「そんなわけないじゃないですか!ここから出るにはどちらかがどちらかを殺すしかないんですよ!」

苗木「舞園さん!落ち着いて!ボクが…ボクが絶対にキミをここから出してみせるから!」

舞園「…苗木君を…信じても…いいんですか?」

苗木「大丈夫…絶対にキミを救ってみせるよ。どんなことをしてでも…」

舞園「苗木君…うう…うわあああああああああん」

苗木「たとえボクの命に代えても…今度こそ…」


モノクマ「うぷぷぷ、ボクの命に代えてもだって!苗木君かっこいー!」

苗木「モノクマ…いたのか」

モノクマ「ボクはいつだってどこにだっているんだよ?ボクと君の関係は切っても切れない関係なんだからね」

苗木「どういうことだよ、いいからどっかいけよ」

モノクマ「もう…そんなに邪険にしなくったっていいじゃない」

モノクマ「ボクたちはもしかしたら一生一緒に生きていくことになるかもしれないんだから」

苗木「一生だって?ボクたちは必ずここから出てみせる」

モノクマ「うぷぷぷ、ボクたちだって?出られるのは一人だけだよ」

苗木「ボクたちはコロシアイなんかしない。必ず2人でここから出るからな」

モノクマ「苗木君はそう思ってても舞園さんはどう思ってるのかな?」

舞園「………」

モノクマ「まあ殺されないように気をつけるんだよ。うぷぷぷ」


モノクマ「ところで舞園さんさぁ…アレ知らない?」

舞園「…アレってなんですか?」

モノクマ「アレはアレだよ。あの爆発の時になくしちゃったみたいでさ」

舞園「……」

モノクマ「まあ知らないならいいや。それより思ってたより多くの人間が死んじゃったから5階まで校舎を開放するね」

苗木「5階まで?それって…」

モノクマ「おっと、それ以上は自分の目で確かめてね。そんじゃ」

苗木「モノクマ…なにを考えてるんだ…」

舞園「ど、どうしましょうか?」

苗木「とりあえず…探索するしかないよね。もしかしたら脱出の糸口が見つかるかもしれないし」

舞園「はい…さっそく行きましょうか…」

苗木「何か見つかればいいんだけど…」


苗木「2階にはプールと図書室があるみたいだね」

舞園「朝日奈さんがいれば喜んでいたかもしれませんね…」

苗木「え、えーと…あ、図書室に何か手がかりはないかな?」

舞園「図書室の本ですか…全部調べるのは大変そうですね」

苗木「たしかに全部に目を通したら何週間もかかりそうだね」

舞園「このパソコンはどうでしょうか?」

苗木「…駄目だ。電源が入らないよ」

舞園「こんなとき不二咲さんがいれば…」

苗木「…あ、あっちの奥に部屋があるみたいだよ」

舞園「本当ですね…何が保管されているんでしょうか?」

苗木「とりあえず入ってみようか」

ガチャ

舞園「これは…なんでしょう?」

苗木「…なんだか見たらまずそうな気がするよ」

舞園「これって警察の極秘資料じゃないですか?」

苗木「こっちには生物兵器の研究資料なんかもおいてある」

舞園「ど、どこまでが本物なんでしょうか」

苗木「全部偽者だと信じたいんだけど…」

舞園「なんだか私達が住む世界とは世界観が離れすぎててくらくらします」

苗木「くらくら…?」

舞園「苗木君…どうかしましたか?」

苗木「くるくるくるくる…」






ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


戦刃「……」

苗木「戦刃さん…?どうしたの?」

戦刃「誰か外にいる…」

苗木「え?もう追っ手が?」

戦刃「苗木君はここで静かに待機してて」

苗木「でも…」

戦刃「苗木君がついてきても足手まとい…ここは私にまかせて」

苗木「う、うん…戦刃さんがそういうなら…」

戦刃「じゃあちょっと様子見てくる」

苗木「…気をつけてね」

戦刃「うん」ダッ

苗木「………」


苗木「大丈夫かな…」

苗木「やっぱり気になるよな」

苗木「少しだけ…少しだけならかまわないよね…」

「おい、苗木」

苗木「…!そ、その声は…!もしかして…」

「少し黙れ、こっちから一方的に話す」

苗木「で、でも…」

「今戦刃に気付かれるわけには行かない。明日の夜…まで来い」

苗木「え?それって…」

「戦刃に気付かれないように必ず来るんだ。来なければ…お前は絶望の手に堕ちたと見なして見捨てなければならない」

苗木「…わかったよ。その時に話してくれるんだね?」

「ああ、必ず一人で来るんだ。このことは絶対に戦刃に話すなよ」

苗木「…うん」

「用件はそれだけだ。また明日会おう」

苗木「……」

2月に入ってから再開します


苗木「今の話…どうしようかな…」

苗木「戦刃さんに話すべきか話さないべきか…」

苗木「……」

戦刃「…苗木君」

苗木「あ、戦刃さん…どうだった?」

戦刃「逃げられた」

苗木「そっか…」

戦刃「もうここにはいられない…」

苗木「そうだね…あの、戦刃さん…」

戦刃「…なにかな?」

苗木「………いや、やっぱりなんでもない」

戦刃「…そう」

苗木(今は…まだ戦刃さんには黙っておこう…)


戦刃「…?何かあった?」

苗木「え?いや、なんでもないよ!なんかおかしかった?」

戦刃「ううん、なんでもないならいい」

苗木(ごめんね…でも戦刃さんを裏切るつもりはないから…)

戦刃「さて、これからどこへいこうか…」

苗木「あ、じゃああっちの廃工場まで行かない?」

戦刃「廃工場?…まあ、そこならちょうどいいかもしれない」

苗木「うん、じゃあさっそく行こうか」

戦刃「…うん」





――――
――


戦刃「うん、ここなら誰にも見つからなさそうだね」

苗木「とりあえず今日はここに泊まろうか」

戦刃「そうだね」

苗木「…戦刃さん疲れたでしょ?ボクがこの辺りを見回ってくるから少し休んでててよ」

戦刃「別に私は疲れてないけど…」

苗木「いつも戦刃さんの方が働いてるでしょ?たまにはボクも動かないとね」

戦刃「苗木君がそういうなら…まかせる」

苗木「うん、まかせてよ。じゃあちょっと行ってくるね」

戦刃「…いってらっしゃい」


→???


苗木「…とりあえず戦刃さんに怪しまれないように来れたかな」

苗木「それより…十神クンはもう来てるかな?」

十神「…もういるぞ」

苗木「あ、十神クン!無事だったんだね!」

十神「当然だ。この俺があのくらいで死ぬわけないだろう」

苗木「みんなは…みんなは無事なの?」

十神「ああ、あの時生き残っていたやつらはみんな無事だ…江ノ島を除いてな」

苗木「そっか…やっぱり江ノ島さんは…」

十神「ヤツからはいろいろ聞き出さなければなかったのだがな…だがそれはもう一人の絶望から聞き出すとするか」

苗木「それって戦刃さんのこと…?」

十神「それ以外に誰がいる?」

苗木「戦刃さんは渡さないよ」

十神「お前の意思は関係ない。悪いがこのままこっちに来てもらうぞ」

苗木「え?…むぐっ」

霧切「悪いわね…少し眠っててちょうだい」

苗木「き…り…ぎりさん…?な…ん…で…?」









ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


朝日奈「大丈夫?苗木?」

苗木「…?あ、うん。大丈夫…だよ」

霧切「時間もないからさっそく捜査を開始するわよ」

苗木「捜査…そうだ、ボクたちは真実を確かめなきゃいけないんだ」

霧切「ここからは各自別れて捜査をしましょう」

朝日奈「え?どうして?」

霧切「さっきのモノクマの放送を思い出してちょうだい」

十神「…なるほどな、この学園にいるのは戦刃むくろを含む16人だけ…つまり黒幕がこの中にいる可能性があるということか」

腐川「え…この中に黒幕が…?」

葉隠「あ、ありえねーべ!?」

霧切「あくまでひとつの可能性だけどね」

苗木「で、でも…」

十神「とにかく俺は一人で行くぞ、じゃあな」

腐川「白夜様があたしを連れてってくれないのなら…あたしもひとりで行くわ…」

葉隠「行っちまったべ…霧切っちも一人で捜査するんだべ?じゃあ俺も一人で行くべ」

霧切「…さて、私ももう行くわね。検討を祈るわ」

朝日奈「はあ…私も一人で行こっかな。最後くらいは役に立ちたいからね。じゃあ行ってくるよ!」

苗木「…みんな行っちゃたか…でも協力し合えない訳じゃないんだよね」

苗木「手分けして捜査してると思えばいいんだ。ボクも頑張って捜査しなくっちゃね」

苗木「黒幕の正体を暴いて…学園の謎を解いて…ここから出るんだ!」


→学園長室


苗木「あ、十神クンもここにいたんだね」

十神「苗木か…面白いものを発見したぞ」

苗木「面白いもの?」

十神「この学園のシェルター化計画についての資料だ」

苗木「この学園の?それって…」

十神「詳しくはそこにおいてある資料を見るがいい」

苗木「う、うん」

十神「それと戦刃むくろについてのプロファイリングがあったぞ」

十神「そこにはそいつの身体的特徴が書かれていた」

苗木「身体的特徴?」

十神「ああ、身長・体重・スリーサイズにいたるまでだ。これであの死体が本物の戦刃むくろかどうか確認できるな」

苗木「そうだね」

十神「…という訳だ。任せるぞ」

苗木(やっぱり…パシリ…?)


→植物園


苗木「あれ?死体がないぞ。おかしいな」

葉隠「お、苗木っちもここに来たんか」

苗木「葉隠君…死体がどこにいったか知ってる?」

葉隠「わかんねーべ、羊は4匹のままみたいなんだが…」

苗木「うーん…モノクマが片付けたのか…それともこの植物に食べられたのか…」

葉隠「俺の占いによるとどうやら死体は実は生きてて逃げ出したと出てるべ」

苗木「さすがにそれはないんじゃないかなぁ…」


→情報処理室


朝日奈「あ、苗木だ。ちょっと爆発してくれないかな?」

苗木「え?」

朝日奈「あの扉が気になるんだけど爆発しないか心配でさ」

苗木「…それでボクに開けさせようと?」

朝日奈「うん、よろしく!」

苗木(悪気はないんだろうな…)

苗木「じゃあ、開けるよ」

朝日奈「うん、私は机の下に隠れてるね」

苗木(本当に悪気はないのかな…)


ガチャ


→モノクマ操作室


苗木「…なんだこれ?」

朝日奈「SF!?」

苗木「…どうやらモノクマを操作する部屋みたいだね」

朝日奈「へぇ…ここが…てことはやっぱり黒幕は学園内にいるんだね」

苗木「うん、そうみたいだね…」


→生物室


苗木「さ、寒いぞ!」

苗木「なんなんだ?…この冊子は…そうか、ここは死体安置所になってるんだな」

腐川「…」

苗木「あ、腐川さん?大丈夫?」

ジェノ「はい!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

苗木「…大丈夫みたいだね」

ジェノ「あんら、どうやらあいつ死体をみて気絶したみたいねぇ」

苗木「やっぱりここにみんなの死体が…」

ジェノ「あ、ちなみにこんなんあったんですけど。あいつが探し当てたみたいね」

苗木「…!これは…?」

ジェノ「どうやらここでは生物実験がされてたみたいねぇ…それも人体実験!」

苗木「……」

ジェノ「はっくしゅん!」

腐川「え?ここはどこ?」

苗木「……」


→学園長私室


霧切「…来たのね、苗木君」

苗木「うん。でも霧切さんは一度ここに来てるんじゃ?」

霧切「少し気になることがあってね…」

苗木「気になること?」

霧切「…隠し部屋よ。そこに入るにはパスワードが必要なんだけど…情報が足りなすぎて特定できないのよ」

苗木「パスワード…?」

霧切「ええ、学園長のあらゆる情報を調べて試したけど…無駄だったわ」

苗木「パスワードか…もしかしたら…ちょっと試してもいいかな?」

霧切「好きにすればいいわ」

苗木「……」カチャカチャ


ピー…カシャン


霧切「…え?開いた…?苗木君…いったい何を入力したの?」

苗木「ためしに霧切さんの名前を入力してみたんだ」

霧切「私の…?そんな…」ダッ

苗木「あ、霧切さん…」


→学園長私室隠し部屋


霧切「……」

苗木「ここが隠し部屋…あ、大きな箱があるね」

霧切「…中に入ってるのは見て楽しいものじゃないはずよ」

苗木「え?」


パカッ


苗木「…え?これは…」

霧切「え…それは…どういうことかしら?」

苗木「どうして…このコロシアイ学園生活についてのファイルがこんなところに…」

霧切「コロシアイ学園生活…人類史上最大最悪の絶望的事件の一環…」

霧切「超高校級の絶望である江ノ島盾子が希望ヶ峰学園の生徒達にコロシアイをさせ…」

霧切「その模様を監視カメラで撮影し、世界各地に中継していた…?」

苗木「なんだって…江ノ島さんが超高校級の絶望?」

霧切「…黒幕がどういうつもりでこんなもの用意したのかは知らないけど」

霧切「あまり鵜呑みにしないほうがいいかもしれないわね」

苗木「うん…そうだよね。でも…何かひっかかるな」

霧切「…それよりもこっちのビデオ…気になるわね」

苗木「…見てみようか」


――???


霧切「苗木君、行きましょう。あなたみたいな人と一緒なら私はむしろ楽しみよ」

霧切「この先私達に何ができるのか…」

苗木「霧切さん…」

十神「ふ、この俺がいれば何も問題はあるまい」

腐川「あたしはどこまでも白夜様についていきますわ」

葉隠「これからは俺が道を切り開くべ」

朝日奈「いよいよここから出られるんだね」

苗木「…じゃあ、開けるよ」

霧切「なんだか不思議な気分ね」

苗木「これってなんて言っていいのかわからないけど…やっぱり卒業なのかな?」

苗木「……」ポチッ



ギィィィィィィィ




苗木「…は?」

霧切「これは…」

苗木「どうみても…ボクたちがここから出ていくところだよね…」

霧切「……」

苗木「…もしかして…さっきの資料に書かれていたことは本当のこと…?」

霧切「…わからないわ」

苗木「いったい…何が起きてるんだよ…」


→ロッカールーム


苗木「さっきのはいったいなんだったんだろう…」

苗木「…今考えてもしょうがない。とりあえず今は捜査に集中しよう」

苗木「…このロッカーは学園長の電子手帳で開きそうだな」


ガチャ


苗木「これは…資料?コロシアイ修学旅行…だって?」

苗木「ボクたち以外の生徒もコロシアイをさせられていたのか…?」

苗木「…?超高校級の絶望の更生?卒業したのは5人…?」

苗木「こっちのコロシアイの黒幕も江ノ島さんなのか…」

苗木「でも…これって…」


ピンポンパンポーン


モノクマ「あーあー、物事には始まりがあれば必ず終わりがあるのです」

モノクマ「そして終わりがあれば新しい始まりもあるのです」

モノクマ「明けない夜はないよ。真っ暗な朝だけどね」

モノクマ「止まない雨はないよ。旱魃状態になるけどね」


→エレベーター


十神「……」

葉隠「……」

腐川「……」

朝日奈「……」

霧切「……」

苗木「……」

苗木(これから最後の学級裁判が始まる…)

苗木(ここですべての謎を解き明かせるんだろうか?)

苗木「……」


ガタッ


苗木「…!うわっ!」

葉隠「ゆ、揺れてるべ!」

腐川「お、堕ちないでしょうね!?」

苗木「う、うわわわ…」











ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

とりあえずここまで
そろそろ再開する


舞園「どうかしたんですか?苗木君」

苗木「…いや、なんでもないよ。今別の誰かと一緒にいた気がしただけ」

舞園「ふふ、別の誰かですか?でもここには私達11人しかいませんよ」

山田「そうですぞ、もしかして別の誰かとは2次元の住人のことですかな?」

不二咲「あ、もしかしてアルターエゴのことかなぁ」

苗木「うーん、もっと別の…誰かだった気がするんだけどな…」

桑田「夢でも見てたんじゃねーのか?」

江ノ島「ま、いずれ思いだすでしょ。いずれ…ね」

苗木「そうだね、なんだか最近記憶がこんがらがってるみたいで」

舞園「記憶が…?大丈夫ですか?」

苗木「うん、大丈夫だよ」

戦刃「本当に?私の事忘れたりしない?」

苗木「大丈夫だって…忘れるわけないじゃないか」

戦刃「そっか…絶対忘れたりしないでね」

舞園「私のこともですよ」

苗木「2人とも心配性だなぁ…ボクが記憶を…記憶を…」

苗木(あれ?…なんだろう?)

苗木(覚えているはずなのに…思い出そうとすると…)

苗木(頭が…)










ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「…なんだ?また嫌な頭痛が…」

苗木「いや、そんなことより…どうしてボクの家族がこんな目にあってるんだ?」

苗木「そういえばみんなボクの名前を聞いたことがあるって言ってたけど…」

苗木「もしかしてこれが関係してるのか…?」

モノクマ「うぷぷぷ、みんな絶望してるみたいだねぇ」

モノクマ「でもさすがにこれはやりすぎちゃったかな?まあもう後戻りはできないんだけどね!」

苗木「これは…お前がやったのか?」

モノクマ「んん?ああ、苗木君の動機はたしかアレだったね。違うよ、それはボクじゃないんだ」

苗木「なんだって…?」

モノクマ「そこに書いてあるじゃん。この中の誰かだよ」

苗木「そんなの嘘だ!」

モノクマ「嘘…ねぇ。ま、苗木君は記憶がないみたいだしそう思うのもしかたがないかな」

苗木「記憶が…?どういうことだ?」

モノクマ「うぷぷぷ、それはコロシアイが起きたら教えてあげてもいいかな」

モノクマ「そういうわけだからコロシアイ頑張ってね!」

モノクマ「オマエラなら殺しなんてためらいもなくできると思うけどね、じゃ」


葉隠「おいおい、これからどうするべ?」

腐川「どうするって…どうしようもないじゃないの…」

大神「ふむ…」

朝日奈「…うん、そうだね」

霧切「…帰りたい」

江ノ島「…私も」

戦刃「じゃあ私も」

舞園「帰らないと…何をしても帰らないと…」

苗木(ボクは…コロシアイなんて絶対にしない…)

苗木(でも犯人がこの中にいるというのなら見つけないと…)


苗木「霧切さん」

霧切「え…何かしら?」

苗木「少し動機のことで相談があるんだけど…」

霧切「わ、私の動機については何も話すことはないわよ!」

苗木「いや、霧切さんの動機じゃなくてボクの動機についてなんだけど」

霧切「ま、まさか私を殺すつもりなの!?」

苗木「ボクは誰も殺すつもりなんてないって…」

霧切「ほ、本当かしら…?そうやって2人きりになったところを殺すつもりなんじゃないの?」

苗木「だからコロシアイなんかしないって!超高校級の探偵の霧切さんに聞きたいことがあるだけだってば!」

霧切「…そう、それだけならいいけど」

苗木(霧切さんって本当に探偵なのかな…)


→霧切ルーム


霧切「それで相談ってのは何かしら?」

苗木「この写真なんだけど…」

霧切「……」

苗木「ボクにはこの写真にまったく見覚えがないんだけど…もしかしてみんなはこれを知ってたのかな?」

霧切「そうね、どうしてあなたがこれを覚えていないのかわからないけど…」

霧切「ニュースにもなったしあなたの名前もテレビに出ることがあったわ」

苗木「……」

霧切「たしかあなたは容疑者として目をつけられていたはずよ」

苗木「え?ボクが?」

霧切「ええ、でもすぐにその容疑も晴れたみたいだけどね」

苗木「そうだったんだ…」


霧切「…苗木君はこの話を今初めて聞いたのよね?」

苗木「うん、そうだけど…それがどうかしたの?」

霧切「その割にはずいぶんと冷静ね」

苗木「それは…多分まだ実感が湧いてないんだと思う」

苗木「そもそも今こうして学園内に閉じ込められてることすら夢かなにかじゃないかと思うし…」

霧切「たしかに今のこの状況はあまりにも現実離れしすぎているわね」

霧切「それでもこれは現実であることには間違いないわ」

苗木「現実…か」

霧切「まあ、すぐに受け入れられることじゃないかもしれないわね」

苗木「……」

苗木(どうしてだろう…?ボクはここが現実じゃないと知っている気がする…)

苗木(でも間違いなくこの世界は存在して…今起きていることも現実のはずなんだよな…)


霧切「それで…探偵である私に相談をしてきたってことは苗木君は犯人を捜すつもりなのよね?」

苗木「うん、モノクマの話によればこの集められたみんなの中にいるらしいんだ」

霧切「そうね…それが本当ならすぐに犯人はわかるかもしれないわ」

苗木「え?本当に!?」

霧切「…そもそもなぜあなたが疑われたかわかるかしら?」

苗木「え…そりゃあボクだけ助かってるからとか?」

霧切「それもあでしょうね…でもきっと違う理由もあったはずよ」

苗木「違う理由?」

霧切「この写真…被害者の刺され具合や血痕の飛び散り方で犯人の体格がある程度絞ることができるわ」

苗木「体格…?つまり犯人はボクと似た体格をしている人間ってこと?」

霧切「そうなるわね」

苗木「…あの中でボクと似た体格の人物…それってもしかして朝比奈さん?」


霧切「もしあの中に犯人がいるなら彼女が一番怪しいわね」

霧切「まあ、この写真からだけじゃ断定はできないけど」

苗木「朝比奈さんが…とても信じられないよ」

霧切「…でも彼女が怪しいのは間違いないわよ」

霧切「そもそも朝比奈っていう名前が本当の名前かも疑わしいし」

苗木「そうなの?」

霧切「ええ、少なくとも私はスイマーで朝比奈なんていう名前の選手は聞いたことないわ」

苗木「たしかにボクも聞いたことないけど…」

霧切「あ、でも怪しいといえばここに集められた全員が怪しいからなんとも言えないかもね」

苗木「…それ葉隠クンも似たようなこと言ってたよ」

霧切「葉隠君が?」


苗木「うん、たしか…ここにいる人間は…人殺しの経験がある人間がそろってるとかなんとか」

霧切「そう…そういうこと…」

苗木「何か思い当たることでもあるの?」

霧切「…というか苗木君もあの時いたわよね、いきなりみんながコロシアイを始めた場面に」

苗木「あ、うん。あまりの出来事についていけなかったけど…そういえばそんなこともあったね」

霧切「つまりそういうことよ」

苗木「うん?よくわからないけど…どういうこと?」

霧切「私から言えるのはそれだけ…後は自分で犯人探しをしなさい」

苗木「後は…てそれだけ?これ以上犯人を追及とかはしてくれないの?」

霧切「これは苗木君自身の問題よ。これ以上私の出る幕はないわ」

苗木「そっか…わかったよ。ありがとう、霧切さん」

霧切「礼には及ばないわ」


苗木「結局犯人は朝比奈さんなのかな」

苗木「いや、そんなわけないよね」

苗木「そもそもあの中に殺人鬼がいるなんて考えられないよ」

苗木「それにしても妙に静かな気が…」






舞園「きゃぁああああああああああ!!!」






苗木「今のは舞園さんの声!?何かあったのか!?」

苗木「今のは食堂からだったよな…行かなくっちゃ!」


→食堂


苗木「舞園さん!どうしたの!?」

舞園「あ、あれ…」

苗木「これは…江ノ島さんと戦刃さん…なのか?」

霧切「何かあったの!?」

葉隠「いったい何が…うぎゃぁああああああ!!」

葉隠「江ノ島っちと戦刃っちが死んでるべ!」

苗木「そんな…いったい誰が…」

苗木「もしかして…本当に殺人鬼が…」

苗木「朝比奈さんが…?」










ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル





「もう大丈夫よ、安心してちょうだい…苗木君」





→???


苗木(…今の声…霧切さん?)

霧切「苗木君…目が覚めた?」

苗木「あ、霧切さん…ここは?」

霧切「保健室よ」

苗木「保健室…?たしかボクは霧切さんを…あ」

苗木「そうだよ、たしか霧切さんあのエレベーターに乗ってなかった?」

霧切「エレベーター?なんのことかしら?」

苗木「ほら、あの1階にある赤い扉の向こうにあるやつだよ」

霧切「あの赤い扉は開かないはずよ。夢でも見てたんじゃない?」

苗木「夢…?そういえばどうしてボクはここにいるんだろう」

苗木「というかどうして霧切さんがいるの?」

霧切「どうしてって…あなたが倒れているところをここまで大和田君が運んでくれたのよ」

霧切「そして私が苗木君に付き添ってるところ」


苗木(ボクはたしかに見た…あの赤い扉の奥…エレベーターに乗っていくところを見た)

苗木(あれは絶対夢じゃなかったはずだ…と思う)

苗木(どうして霧切さんは嘘をついているんだろう…)

霧切「大丈夫?もう少し寝てたほうがいいんじゃないかしら」

苗木「いや、大丈夫だよ。それより…」

霧切「……」

苗木「ボクは外に出ることにしようと思う」

霧切「…外に出ても何もいいことはないと思うけどね」

苗木「それでも…ボク自身の目で真実を確かめないといけない気がする」

苗木「なんとなくだけどね」

霧切「…私はあなたが心変わりすることを期待するわ」

苗木「少なくともボクの決心が鈍ることはないと思うよ」

苗木「真実を知るまではね」


霧切「そう…まあいいわ」

霧切「私はもう行くわね。もう大丈夫そうだし」

苗木「うん、ありがとう」

霧切「じゃあね」

苗木「……」

苗木(霧切さんは何かを隠してる)

苗木(みんなを外に出させないようにしてる)

苗木(ボクが外に出るといえば何かアクションを起こすかもしれない)

苗木(…といいんだけど、どうなるかな)

苗木「とりあえず…自分の部屋でもう一休みしようかな」

苗木「ふあぁ…眠い…」







ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


舞園「結局ここから出られそうな所はありませんでしたね」

苗木「……」

舞園「苗木君…?どうかしましたか?」

苗木「あ、いやなんでもないよ」

舞園「そうですか…これから私達はどうすればいいんでしょうか?」

苗木「それは…」

モノクマ「コロシアイすればいいんだよ!」

舞園「きゃっ!」

苗木「モノクマ…!」

モノクマ「おやおやどうしたの?そんな怖い顔しちゃって」

苗木「ボクたちはオマエになんと言われようともコロシアイなんてしないぞ」

モノクマ「でもオマエラもこの学園の中見てきたんだろ?」

モノクマ「ここからは絶対に出られないよ。コロシアイしない限りはね」

舞園「……」


苗木「ボクたちは絶対にコロシアイなんかしないぞ」

モノクマ「ふーん、まあいいけどね」

舞園「……」

モノクマ「でも舞園さんは苗木君とは違うこと考えてるんじゃないのかな?」

苗木「そ、そんなわけないだろ!」

舞園「…わ、私は…ごめんなさい!」ダッ

苗木「舞園さん!」

モノクマ「あらら、苗木君ってば舞園さんに振られちゃったみたいだね」

苗木「ボクたちはお前の思い通りなんかにはならないからな」ダッ

モノクマ「うぷぷぷ、いつまで持つかな…」


――――
――







苗木「…舞園さんどこに行ったんだろう」

苗木「どこを探してもいないぞ」

苗木「部屋に戻ってるのかな?声をかけてもなんの反応もないけど…」

モノクマ「そうなんだよ、ちょっと目を離したすきにどっか行っちゃってボクも困ってるんだよね」

苗木「モノクマ…?お前にも舞園さんの居場所がわからないのか?」

モノクマ「うん、監視カメラのどこにも映ってないんだよね」

苗木「監視カメラに映ってない?」

モノクマ「そう!だからこうしてボクがカメラに映らない場所を直接探してるんだよ」

苗木「監視カメラに映ってないって…大浴場とかトイレとか?」

モノクマ「たぶんそれのどこかにいるはずだと思うんだけど…ここから出られるわけもないしね」

苗木「大浴場ならボクが探したけどいなかったぞ」

モノクマ「ふーん、じゃあトイレに引きこもってるのかな?」

モノクマ「じゃあ女子トイレはボクが探してあげるよ。苗木君は男子トイレをよろしくね」

苗木「…わかったよ」


→男子トイレ


苗木「こんなところに舞園さんがいるとは思えないけど…」

苗木「何か手がかりだけでもないかな」

苗木「……!これは…!」

苗木「もしかして隠し部屋かな…」

苗木「舞園さん…!」


ガチャ


苗木「……いないか」

苗木「それにしてもこの部屋はなんだろう?」

苗木「監視カメラはないみたいだけど…」

苗木「…!置き手紙があるぞ!」



苗木君へ

寄宿舎のシャッター前に来てちょうだい
黒幕はモノクマの操作と監視を同時に行えないはず…
どうにかしてモノクマの目を盗んで来て…待ってるわ



苗木「…これは舞園さんが?」

苗木「行くなら今行くしかないよな」

苗木「今モノクマは舞園さんを探すのに夢中みたいだし…」

苗木「さすがにこれが黒幕の罠ってことはないよな」

苗木「…よし、行こう」


→シャッター前


苗木「舞園さん!そこにいるの!?いたら返事して!」

霧切「…来たようね」

苗木「え…霧切さん!?たしか体育館で爆発に巻き込まれて死んだはずじゃあ…」

霧切「詳しい話は後よ。今シャッターを開けるからこっちに来てちょうだい」

苗木「ま、舞園さんは!?そっちにいるの!?」

霧切「ええ、こっちにいるわ。それも含めて話すわ」

苗木「…よかった。とりあえず舞園さんは無事なんだね」

霧切「精神状態はかなり不安定だけどね…よし、開いたわ」

苗木「…他のみんなは無事なの?」

霧切「…聞きたいことはたくさんあるでしょうけど今はモノクマに見つからないようにすることが先決よ」

霧切「幸いこっちには監視カメラがついてない…すべてそこで話すわ」

苗木「…うん」


→学園長私室


舞園「……!」

苗木「あ、舞園さん…!」

舞園「苗木君…」

苗木「よかった…無事で…」

舞園「ごめんなさい…急に逃げ出したりして」

苗木「いや、いいんだ。ただ安心したらちょっと気が抜けちゃったよ…」

霧切「ちょっと大丈夫?ふらふらしてるわよ」

苗木「う…うん・・・大…丈…夫…だよ…」

苗木「ただ…少し眩暈が…」











ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「…う…ここは…?」

十神「気がついたようだな」

苗木「十神クン…てボク縛られてる?」

霧切「悪く思わないでちょうだいね」

苗木「…ボクをどうするつもりなの?」

十神「とりあえずこちらの指示に従って行動してもらう」

十神「抵抗しなければ悪いようには扱わない」

苗木「…戦刃さんはどうするつもり?」

十神「……」

霧切「彼女からは聞き出さなきゃいけない情報がたくさんある」

霧切「すぐには殺しはしないわ」

苗木「殺す…だって?」

霧切「彼女は超高校級の絶望よ」

霧切「元クラスメイトの彼女を殺したくない気持ちはわかるけど…それは無理な話よ」

十神「本当は戦刃と逃げ出した貴様を庇うことだって難しいんだ」

十神「嫌でも納得してもらうぞ」


苗木「そんなの納得できるわけないだろ!?」

苗木「戦刃さんは…たしかに超高校級の絶望だったかもしれない…」

苗木「でもこれから罪を償っていけば…」

十神「馬鹿を言うな、どうやって罪を償うというんだ?」

霧切「彼女達のやったことはもう取り返しのつくものじゃない…」

霧切「そんなことくらい苗木君だってわかっているでしょう?」

苗木「それでも…戦刃さんがもう絶望に手を染めることはないはずだよ」

苗木「殺すことはないはずだ!」

十神「…どうやら戦刃と長くいすぎたようだな」

霧切「…そうね。苗木君、あなたには悪いけど戦刃さんの件が片付くまで拘束させてもらうわよ」


苗木「そんな…ちょっと待ってよ」

十神「いいか苗木、これは決定事項だ。それ以上戦刃を庇いたてするならお前を見捨てざるをえないぞ」

霧切「もういいわ、十神君。きっと苗木君は何を言っても納得してくれないはずよ」

十神「…っち、しかたがない。本当はこいつが戦刃から情報を聞き出せば楽にすんだんだが…」

苗木「…情報だって?」

霧切「ええ…あなたは戦刃さんから何か聞いてない?」

苗木「…いや、特別聞き出さなきゃならないような情報は聞いてないよ」

霧切「…本当かしら?まあいいわ、あとでじっくり聞くから」

十神「いつ戦刃が苗木を取り戻しにくるかもわからん…さっさとこいつを連れてくぞ」

霧切「そうね、苗木君は戦刃さんにとって大事な人質だものね…」

苗木(ボクが人質…?このままじゃ戦刃さんが危ない…どうにかして抜け出さなきゃ…)


――――
――





苗木(…どこまで行くんだろう?けっこう遠くまで走ってるよな…)

苗木「霧切さん、これからボクはどこへ連れてかれるの?」

霧切「……」

十神「…お前が戦刃から聞いた情報を素直に吐くなら答えてやる」

苗木「戦刃さんの情報っていっても…江ノ島さんと戦刃さんは双子だったとか…」

苗木「小さい頃海外旅行へ行った時にフェンリルに所属してたとか…」

苗木「それくらいしか知らないよ。人類史上最大最悪の絶望的事件については何も聞いてないし…」

霧切「…戦刃むくろの出生の秘密とかは聞いたりしてないかしら?」

苗木「…それが聞きださなきゃならない情報?」

霧切「もしかしたらその情報が重要になるかもしれないわね」

苗木「霧切さんたちが聞きだしたい情報ってどういったものなのかな?」

苗木「それを聞かないことにはなんとも言えないよ」


霧切「そうね…少しくらいは話しても大丈夫かしら…」

苗木「……」

霧切「人類史上最大最悪の絶望的事件は江ノ島盾子が死んだことによって終わったはずだった…」

霧切「でもその裏で別の何かが動いていた可能性がある」

苗木「別の何か…?」

霧切「江ノ島盾子…超高校級の絶望は何者かによって作られた可能性があるのよ」

苗木「作られたって…どういうこと?」

霧切「江ノ島盾子について調べていく内にわかったのだけど…」

霧切「江ノ島盾子と戦刃むくろは人工的に生み出された存在なのよ」

苗木「…試験管ベイビー」

霧切「…!そう、やっぱり聞いていたのね」

苗木「うん…でもそれ以上詳しいことは聞いてないよ」

霧切「そう、でもいいわ。それについてはこれからわかるはずだから」

苗木「わかるってどうやって?」

霧切「…今2人を生み出した研究所跡に向かっているの」

苗木「研究所だって?」


霧切「ええ、そこにすべての秘密が隠されているはずよ」

十神「そういうわけだからお前にも協力してもらうぞ」

十神「人類史上最大最悪の絶望的事件を止めるためにもな」

苗木「……」

苗木(今の話が本当ならたしかにまだ事件は終わってないのかもしれない…)

苗木(でも戦刃さんを見捨てるわけにもいかない…)

苗木(ボクはどうすれば…)

十神「…ん?あれはなんだ?」

霧切「あれは…危ない!」

苗木「え」


キィイイイイイイイイイイイ!!









ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


苗木「…ずいぶん揺れたね」

朝日奈「うん…」

葉隠「落ちるかと思ったべ」

霧切「…いっそのこと落ちていた方が幸せだったかもしれないけどね」

朝日奈「え?それってどういうこと?」

霧切「……」

十神「ふん、すべては学級裁判でわかるだろう」

苗木「最後の学級裁判…か」


――学級裁判開廷!


モノクマ「じゃあ、始めましょうか。終わりの学級裁判の始まりだよ」

モノクマ「今回は最後の学級裁判ということでボクも参加します」

モノクマ「戦刃むくろを殺した犯人を指摘し、なおかつこの学園の謎を解き明かした場合はオマエラの勝ち」

モノクマ「けどこれが出来なかった場合はボクの勝ち」

モノクマ「もちろん、敗者にはオシオキが待ってます!」

霧切「あなたが敗者になった場合はあなた自身が処刑されるってこと?」

モノクマ「もちろんです、クマに二言はありません。さあ議論を始めちゃってください」

十神「まずは戦刃むくろを殺した犯人を解き明かすところからだな」

苗木「…それならもうわかってる」

葉隠「本当だべか?いったい誰なんだべ!?」

苗木「それは…」

江ノ島「はい!大正解!超高校級の絶望こと江ノ島盾子ちゃんなのでした!」


腐川「は、はあ!?あんた死んだはずじゃ…」

葉隠「ゆ、幽霊だべ!」

十神「そんなわけないだろう…おそらく最初から戦刃むくろと入れ替わっていたんだろうな」

江ノ島「正解だぜ!かませメガネの割によくわかったな!」

十神「かませ…メガネだと…?」

朝日奈「そんなことよりなんで自分から名乗ってるの!?」

江ノ島「黒幕の正体なんてちっとも重要じゃないんだっての。そんなことで時間さくのも飽き飽きなのよ」

霧切「…この学園の謎のほうが重要ってわけね」

江ノ島「その通りじゃ!これくらいは自分達で解き明かしてもらわなければな!」

十神「まるで謎を解き明かしてほしいかのような言い方だな」

江ノ島「うぷぷぷ、心配しなくても大丈夫だよ」

江ノ島「学園の謎を解き明かしたら…その時にはちゃんと私はオシオキを受けて…」

江ノ島「あなたたちを外の世界に出してあげますから…」


葉隠「つってもこの学園の謎ってなんなんだべ?江ノ島っちが俺たちを閉じ込めてコロシアイさせてるだけなんじゃないんか?」

十神「馬鹿が…なぜこんなコロシアイをさせているかということが謎なんだろう」

朝日奈「でもそんなのさっぱりわからないよ」

十神「どうやら俺が見つけた資料によればこの学園はシェルター化が進んでいたらしい」

葉隠「でもそんな話初めて聞いたべ」

十神「だが俺たちがそのことについて学園長と話しているDVDを発見したぞ」

朝日奈「え?でも私もそんなの知らないよ」

腐川「あ、あたしも知らないわ…」

十神「だがここにいる全員が映っていた…苗木はどう思う?」

苗木「……」

十神「どうした?さっきからずっと黙りっぱなしだぞ」

苗木「実は…もっととんでもないものを寄宿舎2階で見つけたんだ」

霧切「ええ…その資料とDVDを見ればシェルター化の謎についてもわかると思うわ」

十神「…なんだと?」

苗木「これがその資料だよ。そして…」

江ノ島「そのDVDを今ここで再生しちゃいまーす!」


葉隠「な、なんだべ?」

腐川「は…?なによこれ?」

朝日奈「ありえないよ…だって私たちここにいるじゃん!」

十神「…どういうことだ?説明しろ苗木!」

苗木「…これが本物かどうかはボクにもわからない」

苗木「ただこれには続きがあるんだ」

霧切「続きですって?それは私も初耳ね」

苗木「寄宿舎2階のロッカーで見つけたファイルなんだけど…」

十神「これは…コロシアイ修学旅行だと…?」

霧切「新世界プログラムによる超高校級の絶望の更生…」

十神「しかも俺たちが率先してこの計画を進めていたようだな」

江ノ島「でも本当にそれってあんたたちのことなのかかしら?」

葉隠「そうだべ。いくらなんでもありえないべ」

江ノ島「でもね、そのファイルはすべて本物なんだよー」

江ノ島「でもね、そのファイルはすべて本物なんだよー」

江ノ島「大事なことなので2回言いました」


十神「ありえん、もしこれが事実だとすれば貴様はもう死んでいるはずだぞ!」

江ノ島「そう、私はすでに一回死んでいるのさ」

葉隠「や、やっぱり幽霊だべ!」

朝日奈「そんな…!じゃあ死んでいった他のみんなも幽霊だったってこと!?」

江ノ島「もしくはここは新世界プログラムの中でみんなただのゲームキャラなのかもしれないよ」

苗木「新世界プログラム…そういえばコロシアイ修学旅行では卒業した生徒がいたと書かれていた」

腐川「そ、それがなんだって言うのよ…」

苗木「黒幕は江ノ島盾子のアルターエゴだったことは書かれていたけど…」

苗木「その黒幕を倒したということはどこにも書かれていなかった」

葉隠「でも無事卒業してる生徒はいるんだべ?ということは黒幕を倒し無事に更生できたということに他ならないべ!」


霧切「それはどうかしら…もしかして卒業させることこそが目的だったんじゃないかしら」

江ノ島「正解です。新世界プログラム乗っ取りの目的はコロシアイの果てに卒業させることだったのです」

朝日奈「でも卒業したら絶望が更生…されちゃうんでしょ?それって黒幕にとってはよくないことなんじゃ…?」

江ノ島「卒業していった雑魚なんてどうでもいいんだっつーの!それよりもっといいことがあったんだよ!」

十神「いいこと…だと?」

江ノ島「それはねー、死んだみんなの体にあたしの人格を上書きすることだったのー」

葉隠「は?上書きってどういうことだべ?」

江ノ島「つまり死んだやつは江ノ島盾子として復活するってことだよ」

腐川「え、え?それじゃあもしかしてあんたは…人格を上書きして作られた江ノ島盾子ってこと?」

朝日奈「いや、それでもおかしいよ!だってどっからどうみてもあの江ノ島盾子じゃん!」

苗木「たしかに雑誌で見た江ノ島さんと瓜二つだけど…」

葉隠「そういえばこのファイルには江ノ島っちは双子だったと書いてあったべ!」

十神「その片割れはすでに死んでいる。これはその戦刃むくろ殺しを決める学級裁判だぞ」

朝日奈「もう何がなんだかわからないよ!」


腐川「そもそもこのファイルやらDVDはそいつが用意したもんでしょ?」

朝日奈「そうだよ。私たちを混乱させるために用意したものに決まってるよ!」

江ノ島「だから全部本当の情報だって言ってんじゃん」

葉隠「そんな証拠どこにあるべ!?」

江ノ島「あ、どうせならコロシアイ学園生活とコロシアイ修学旅行の動画すべて見せてあげよっか?」

苗木「動画…だって?」

江ノ島「監視カメラ映像ぜーんぶ残ってるから見せてあげてもいいよ」

江ノ島「でも全部見終わるまでには半月くらいかかるかもしれないけどね」

霧切「もういいわ、どっちにしろ今ある情報を信じて真実を探るしか方法はない」

十神「あいつの用意した情報をすべて信じろというのか!?」

腐川「それじゃあ江ノ島盾子が生きてる理由がわからないじゃない…」

霧切「死んだ人間が生き返るのはフィクションの中だけ…それは間違いないはずよ」

朝日奈「じゃあやっぱりここはその新世界プログラムの中ってこと?」

腐川「ど、どうしてあたしたちがゲームの中にいるっていうのよ!?」

十神「新世界プログラムは絶望を更生させるためのもののはずだぞ、俺たちがその中に入るなんて考えられん」

葉隠「ゲームの中とかそんなオカルト染みたこと俺は信じねーべ!」

苗木「…いや、ゲーム世界以外にひとつだけ可能性があるよ」


江ノ島「ふーん、それっていったいなんなのかな?」

苗木「…それはこの生物室で見つけた実験レポートに書かれてる」

十神「なんだと?そんなものがあるなら早く出せ」

苗木「……」

十神「どうした?今更隠すつもりじゃないだろうな?」

霧切「…苗木君、私達は真実を確かめなければならないの」

苗木「わかってる…これがそうだよ…」

腐川「これって…」

葉隠「人体実験って…なっ!?」

十神「クローン実験…だと?」

朝日奈「クローン?それってSFとかで出てくるやつだよね?」

霧切「…どうやら人クローンの実験もしていたようね」

苗木「そう、クローンの体に新世界プログラムによる人格と記憶の上書き」

苗木「それが…江ノ島盾子の正体だ」


江ノ島「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ、正解だよ」

江ノ島「超高校級の絶望、江ノ島盾子ちゃんはクローン人間なのでした!」

江ノ島「もちろん、死んだはずのあんたたちの仲間もクローン人間!」

江ノ島「そして、あんたら自身も人格と記憶を上書きしたクローン人間なのでーす!」

十神「馬鹿な!俺は正真正銘本物の十神白夜だ!」

朝日奈「そ、そうだよ!私たちが偽者なわけないじゃん!」

江ノ島「だからそれは植えつけられた記憶なんだって!」

江ノ島「本物のあんたたちはとっくに死んじゃってるんだってば!」

苗木「う、嘘だ!そんなの信じられるわけない!」

葉隠「苗木っちの言うとおりだべ!オカルトにもほどがすぎんべ!」

江ノ島「そんなに信じられないなら外の世界を見せてあげよっか?」

江ノ島「じゃじゃーん!これが外の世界の全貌でーす!」


十神「…なんだこれは?江ノ島盾子が何人もいるだと?」

霧切「それにこっちの映像は…コロシアイ学園生活?」

朝日奈「なに…これ…?私が殺されてる?」

葉隠「こっちは俺が殺されてるべ…」

腐川「あ、あたしもいるじゃないの…」

苗木「これが…外の世界…?」

江ノ島「そう!これぞ人類総江ノ島化計画!!見事にあたしの計画は成功したのでした!」

朝日奈「う、嘘だよ。こんな映像嘘に決まってるよ…」

葉隠「さすがに冗談がきつすぎるべ…」

江ノ島「うぷぷぷ、それだよそれ。その絶望した顔が見たくてこんなコロシアイ学園生活を始めたんだよ」

霧切「なんですって…?」

江ノ島「絶望的です…とても絶望的でした…人類総江ノ島化計画が成功して数日後に私は飽きてしまったのです…」

苗木「飽きた…?お前は何を言ってるんだ?」


江ノ島「私様は飽きたのじゃ!世界を完全に絶望に染め上げた私様は次の絶望を求めていたのじゃ!」

江ノ島「それがコロシアイ学園生活、かつてオリジナルのあたしが絶望に追い込まれたゲームだよ」

江ノ島「そのゲームを始めるためにテメーらクローンを作り出したんだぜ!」

江ノ島「最初とまったく同じ舞台のゲーム、自分の記憶を消してひとりの参加者として参加したゲーム、ただの学園生活、弱くてニューゲーム」

江ノ島「様々な形でゲームは世界中にて行われました」

江ノ島「このコロシアイ学園生活もーそのゲームの一つに過ぎないんだよー」

江ノ島「遺伝子というのは怖いものですね…こうも最初のコロシアイ学園生活と一緒の展開になるとは…」

江ノ島「クルクルクルクルクルクルクルクル」

江ノ島「もしかしたらこの先世界はずっと螺旋のように同じ時を繰り返していくことになるかもしれないね」

江ノ島「うぷぷぷ、これが世界の真実だよ」

苗木「世界の…真実…?これが…?」











ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


舞園「苗木君っ!」

苗木「…舞園さん、どうしたの?」

舞園「ラー油作ってみたんですよ。試食してくれませんか?」

苗木「ラー油?ずいぶんとマニアックなもの作るね」

舞園「もしかして嫌いでしたか?」

苗木「そんなことないよ、それじゃあ少しもらおうかな」

舞園「はい!それではぐいっといってください」

苗木「…?コップにラー油が入ってるみたいだけどどうやって食べればいいのかな?」

舞園「そのままぐいっと飲んでください」

苗木「ラー油を?」

舞園「はい!」

苗木「……」

舞園「……」

苗木「舞園さん、ごめん!」ダッ

舞園「あ、逃げた」


大和田「お、苗木じゃねぇか」

苗木「大和田クン…」

大和田「どうかしたのか?」

苗木「ここ建物の中だよね?」

大和田「それがどうかしたのか?」

苗木「どうして学内でバイクに乗ってるのかな」

大和田「いや、この学園無駄に広いだろ?一度でいいから思う存分学校の中をバイクで走るのが夢だったんだよ」

苗木「あはは、そうなんだ」

大和田「よかったらオメーも乗るか?」

苗木「ボクは遠慮しておくよ」

大和田「そうか?遠慮すること
石丸「こらっ!!君は学校内で何をしているんだね!!」

苗木「あ、石丸クン」

大和田「っち、めんどくせーのがきちまったぜ」

石丸「大和田君!兄弟といえどこれを見過ごすわけにはいなかいぞ!」

大和田「へっ、止められるものなら止めてみやがれってんだ」


ブロロロロロロロロロ!!


石丸「大和田君!!待ちたまえ!!」ダッ

苗木「あはは、相変わらずだな…」


桑田「よっ、苗木!」

苗木「あ、桑田君」

桑田「これから一緒にカラオケでもしねーか?」

苗木「カラオケ?学校でカラオケなんてできたっけ?」

桑田「音楽室に行きゃなんかかしらあんだろ」

苗木「ボクはかまわないけど他には誰か誘わないの?」

桑田「いやー、舞園ちゃんを誘おうと思ってよ!きっと苗木も一緒なら付き合ってくれると思うし!」

苗木「そうかなぁ…」

舞園「私がどうかしましたか?」

桑田「お、ちょうどいい所に。これからカラオケしようと思うんだけど一緒にどーよ?」

舞園「そうですね…いいですよ」


桑田「マジ!?よっしゃー!生で舞園ちゃんの歌を聞けるなんてラッキーだぜ!」

舞園「ただしこれを桑田君に試食して欲しいのですが…」

桑田「オッケーオッケー!舞園ちゃんが作ったものならなんだって食うぜ!」

苗木「え?やめておいたほうが…」

桑田「何言ってんだよ!女の子が作った料理を拒否するなんてどうかしてるぜ」

舞園「本当ですか?はい、どうぞ!」

桑田「…?なにこれ?」

舞園「ラー油です。そのままぐいっと飲んでください」

桑田「……」

苗木「やっぱりやめたほうが…」

桑田「うぉおおおおお!!」グイッ

苗木「あ…」

桑田「……」ゴプッ

舞園「お味の方はどうですか?」

桑田「……」バタッ

舞園「あ、倒れちゃいました」

苗木(桑田クン…キミは男だよ…)


セレス「なんだかラー油くさいですわね」

舞園「あ、セレスさん。私ラー油作ってみたんですよ」

セレス「…それでどうして桑田君が倒れているのでしょうか?」

舞園「どうしてでしょうか…そういえば変にテンションが高かったですね」

苗木「え、ラー油のせいじゃ?」

舞園「もしかして桑田君はラー油が嫌いだったのでしょうか?悪いことしちゃいましたね」

苗木(もしかしてこれは素で言ってるのか?)

舞園「よかったらセレスさんもラー油どうですか?」

セレス「そうですわね…ちょうど餃子が食べたかったところですし少しいただこうかしら」

舞園「はい、たくさんあるのでいくらでも持っていってください」

セレス「ありがたくちょうだいいたしますわ」

苗木「よかったね、セレスさん。それじゃあボクはもう行くよ」

舞園「あ、苗木君はまだラー油飲んでないので待ってください」

苗木「……」ダッ

セレス「あらあら、行ってしまいましたわね」

舞園「苗木君…やっぱりラー油好きじゃないのでしょうか?」

とりあえずここまで、ほのぼの


不二咲「あ、苗木君!助けて!」

苗木「どうかしたの?」

不二咲「山田君が…」

苗木「山田クン?」

山田「ぐへへへへへ、苗木誠殿。ちーたんをこっちに渡してもらいますぞ」

苗木「いや、ぐへへとか笑うような人間には渡せないでしょ」

山田「失礼な!僕は新しいジャンルに挑戦しようと不二咲千尋殿にモデルを頼んでるだけですぞ!」

苗木「モデル…?そうなの?」

不二咲「う、うん…」

山田「ふっふっふ、超高校級の男の娘なんてなかなかいませんからな」

苗木「男の娘って…でもモデルくらいならいいんじゃないの?」

山田「そうですよ、ちょっと脱いでもらえればそれでかまいませんぞ」

苗木「不二咲クン、あっちに行こうか」

不二咲「うん!」

山田「あ、ちょ、ちょっと待ってくだされー!」


不二咲「ふう…助かったよ。ありがとう、苗木君」

苗木「災難だったね」

不二咲「うん…もう少し強くならなくっちゃ駄目だね」

大神「強くなる…か。いい心がけだな」

不二咲「あ、大神さん。…それに戦刃さん?」

戦刃「…うん」

苗木「2人が一緒にいるなんて珍しいね」

大神「我の修行に付き合ってもらっていたのだ。我の相手をできるのはこやつだけなのでな」

不二咲「戦刃さんだけ?大和田君じゃ駄目なの?」

大神「あやつはあやつなりの主義があるようでな…女を殴れないそうだ」

苗木「そういえば前にそんなこと言ってたね」


大神「それはそうと…不二咲よ、以前より筋肉がついたのではないか?」

不二咲「え、本当?トレーニングの成果が出てきてるのかなぁ」

大神「努力は自分を裏切らない…その調子で鍛錬に励むといいだろう」

大神「よかったらオススメのプロテインを教えてやろう」

戦刃「私もいいトレーニング方法知ってるから教えてあげる」

不二咲「うん、ありがとう!」

大神「苗木も一緒にどうだ?」

戦刃「苗木君が望むならいくらでもトレーニングに付き合ってあげるよ」

苗木「いや、ボクは遠慮しておくよ」

江ノ島「これからあたしとデートするからね」

戦刃「盾子ちゃん?」

江ノ島「そういうわけだから苗木もらってくねー」

苗木「え?江ノ島さん…ちょっと待って…」


苗木「急にデートだなんてどうしたの?」

江ノ島「苗木はさ、私のどこに惚れたの?」

苗木「惚れてないけど!?」

江ノ島「えー、そこは嘘でも惚れてるっていいなさいよ」

苗木「嫌だよ…嘘でも江ノ島さんに惚れてるなんて言ったら後でどうなることやら…」

江ノ島「つまんないの、あたしたちこれから一生ここで暮らしていかなきゃいけないんだから覚悟決めちゃえって」

苗木「…あのさ」

江ノ島「ん?どうした?」

苗木「前からどうも記憶があいまいでよく覚えてないんだけど…」

苗木「ボクたちってどうしてここにいるんだっけ?」

江ノ島「そりゃーあたしとあんたがここにいることを望んだからだよ」

苗木「ボクが…?」


江ノ島「そ、だからあんたが望めば一生ここにいられるよ」

苗木「…でもそんなこと全然記憶にないよ」

江ノ島「大丈夫大丈夫!その内すべて思い出すから!」

苗木「その内って…でも今の生活も悪くないかもしれないな…」

江ノ島「…ねえ、苗木」

苗木「…何かな?」

江ノ島「キスしよっか?」

苗木「え?いやいやいや、駄目だよ!」

江ノ島「もー、照れちゃって可愛いんだから!」

江ノ島「ま、苗木が嫌がってるところを無理やりするのも悪くないわね」

苗木「ちょ、待って!」

江ノ島「だーめ!待たない!」

苗木「こ、こんなところ誰かに見られたら誤解されるって!」

江ノ島「いや、もう誤解されてると思うよ?」

苗木「え?」

舞園「……」


舞園「なにしてるんですか?」

江ノ島「今苗木とキスしようと思ってたところよ」

苗木「いや、ボクはそんなことするつもりなかったよ!」

舞園「江ノ島さん、苗木君嫌がってるじゃないですか」

江ノ島「でもその割には抵抗してなかったよ?」

舞園「…苗木君?」

苗木「いや、ちゃんと抵抗はしてたよ!」

江ノ島「それに舞園って苗木と付き合ってるわけじゃないんでしょ?何しようがあたしたちの勝手じゃん」

舞園「…それもそうですね。じゃあ苗木君に決めてもらいましょうか」

苗木「えっと…決めるって何をかな?」

舞園「苗木君が江ノ島さんとキスするか…」

苗木「……」

舞園「このラー油を飲んでもらうかです」

苗木「……」











ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル



「苗木…無事に帰って来るって約束したのに…」



苗木「…どうして江ノ島さんと戦刃さんが殺されてるんだ?」

霧切「だ、だ、だ、誰かがこここここ殺したってことでしょうね…」ガタガタ

葉隠「お、オメーらの中に殺人鬼がいるんだろ!?素直に吐くべ!」

舞園「い、嫌…いやぁああああああああ!!」

苗木「み、みんな落ち着いて!」

葉隠「落ち着いてなんていられないべ!こ、こんなところになんかいられないべ!」

葉隠「俺は部屋に戻るべ!」ダッ

苗木「あ、葉隠クン…行っちゃた…」

霧切「と、と、とにかく誰が犯人なのかくらいは突き止めたほうがいいでしょうね」

舞園「モノクマさんは呼ばなくてもいいでしょうか?」

苗木「監視カメラ付いてるしこの事態には気付いてると思うけど…」



「ぎゃぁあああああああああああああああああ!!!」



舞園「ひっ、今の声…葉隠君ですよね…」

苗木「た、たぶん…ボクが様子を見てくるよ。霧切さんと舞園さんはそこで待ってて」


苗木「葉隠クン!大丈夫!?…!」

苗木「う、うわぁあああああああああああ!!」

苗木「葉隠クンが…こ、殺されてる…」

苗木「ど、どうして葉隠クンまで…いったい誰が…」

苗木「…やっぱり誰かがコロシアイを始めたのか?」

苗木「だとすれば残りのメンバーで葉隠クンを殺すことができたのは朝比奈さんか大神さん…」

苗木「今も誰かを殺そうとしてるかも…」

苗木「…!霧切さんと舞園さんが危ない!」


苗木「……」

苗木「遅かった…ボクが2人を残さなければ…」

苗木「ごめん…舞園さん…霧切さん…」

苗木「でも必ず犯人を止めてみせるよ…」



「ピンポンパンポーン! おめでとうございます!あなたは見事コロシアイ学園生活を生き残ることができました!」



苗木「…は?なんだこの放送は?」

モノクマ「ヤッホー苗木君!コングラッチュレーション!」

苗木「モノクマ…これはどういうことだ?」

モノクマ「うぷぷぷ、苗木君が無事生き残った…それだけだよ」

苗木「他のみんなは!?まだ大神さんと朝比奈さんがいるはずだ!」」

モノクマ「いや、2人とも死んじゃったよ」

苗木「なんだって?」

モノクマ「とにかく今からボクの部屋においでよ。そこですべてを話してあげるからさ」

苗木「……」

とりあえずここまで


→学園長室前

苗木「…この奥にモノクマを操っていた黒幕がいるのか」

苗木「…行こう」


→学園長室

苗木「…キミが…黒幕なの?」

セレス「はい、わたくしがこのコロシアイ学園生活のゲームマスター」

セレス「セレスティア・」ルーデンベルクですわ」

セレス「とりあえずそちらに掛けてください。紅茶でも飲みながら語りましょう」


セレス「さてどこから話せば:よいでしょうか…」

セレス「苗木君もいろいろと聞きたいことがあるでしょうし苗木君の質問に答えていくという形で話していきましょうか」

苗木「…本当にボクだけが生き残ったの?他のみんなは?」

セレス「あら、そんなことから聞くのですね。ですがそれについては後で話しますわ」

苗木「後で…?じゃあ…そもそもこのコロシアイ学園生活がなんなのか教えてよ」

セレス「わたくし主催の殺人ゲームですわ。誰が生き残るかを賭けにしたギャンブルです」

苗木「ぎゃ、ギャンブルだって?そんなことのためにボクたちにコロシアイをさせてたのか!?」

セレス「ええ、そうですわ。ですがあなたたちにとってこのゲームはチャンスだったのですよ」

苗木「チャンスだって?」


セレス「本来あなたたちは超高校級の絶望として処刑されるはずだったのですから」

苗木「ボクたちが超高校級の絶望…?それって…」

セレス「世界を破滅に導こうとした絶望集団…とだけ言って*おきましょうか」

苗木「で、でもボクにはそんな記憶ないぞ」

セレス「ええ、記憶消しましたから」

苗木「え?」

セレス「催眠術でいろいろとやっちゃいました」

セレス「クルクルクルクルクルクルクルクル…と言った具合に」

苗木「う、嘘だ!そんなことで記憶なんて消せるわけないだろ!」

セレス「嘘かどうかなんてp重要じゃありませんわ。そういう設定なのですから仕方がありません」


セレス「ただこの催眠術には問題があり;;すぎました」

苗木「問題…?」

セレス「ええ…定期的に催眠術をかけないと催眠術がとけてしまったり…」

セレス「幻覚を見たり^l夢と現実の区別がつかなく\なったり精神がおかしくなってしまったりですわ」

セレス「苗木君も身に覚えがあるのではないですか?」

苗木「たしかにそいうった症状は出てたような気もするけど…」

セレス「おかげでこのゲームもめちゃ3c/くちゃになってしまいました」

セレス「いきなり半数の人間が死んでしまいましたし…最後には朝日奈さんが暴走して皆殺しを始めてしまいました」

苗木「やっぱり朝比奈さんが…」

セレス「あ、:q2ちなみに彼女の本名は朝日奈葵ですよ」

苗木「え?」

セレス「どうやら偽名を使っていたようです:d^わね」


セレス「そしp-fdsあなたの家族を殺したのfdr彼女ということdr@てますわ」

苗木「彼女が…ボクの家族を…」

セレス「でも安心してくださいiy6\局のところ家族は生きてますか}/=おそらく$K{~けど」

苗木「え?でも…」

セレス「{*dr!けませんわね。そろ?_'Btこの世界も}W5(のようですわ」

苗木「世界の終わり?何を言ってるんだ?」

セレス「やはD%h^;の催眠術がいけな@\\^たようですわね。]2d>が不安定になっていま||1」

セレス「苗木+jj<&は悪いですが{[\|から一方的に喋らせてs55fますわ」


セレス「あなp}}[@超高校級の絶^h%4はなく}22dd望です」

セレス「きっo~^=:の先どんな絶{}\\sa来ようとも乗$dk00)でしょう」

セレス「ですが最L:@$$d後にあなたは選ば>G!2Eりません」

セレス「J8=p+当の希望とはな*#44%もそも*S-[選ぶべきなの}*+"%」

セレス「私と*ss0jは会うことはも>,0('いでしょうが…*22;pはあなたの中で{\2cます」

セレス「p)@/れが脱出スイ}90d外の世界がどうなっs~-eなた自身の目で確か{@d8ださい」

セレス「それ|\\_機嫌よう、また来世}@opょう」


→玄関ホール


苗木「…結局肝心なことは何もわからなかった」

苗木「最後にみんなはボクの中で生きていると言っていたがあれはどういう意味だったんだろう?」

苗木「ボクは生き残って今外に出ようとしている」

苗木「みんなの希望をボクが背負ってるってことなのかな…」

苗木「外の世界の真実は自分の目で確かめろ…か」

苗木「少し怖い気もするけど行くしかない…」

苗木「きっと希望はそこにあるはずだから」











希望のカケラを手に入れた


クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


とりあえずここまで

その名前に意味はまったくないです、適当です、ごめんなさい

深夜の宇宙人スレ終わらせてしばらくしてから復活します


苗木「…あれ…そうか…寝てたのか…?」

苗木「…ここはどこだろう?たしか自分の部屋で寝てたと思ったんだけど…」

霧切「…ようやく目が覚めたみたいね」

苗木「霧切さん…?ここはいったい…?」

霧切「ここは…希望ヶ峰学園の地下にある研究所よ」

苗木「地下の研究所…?たしかにSFみたいな機械がごちゃごちゃしてるみたいだけど…」

霧切「これは新世界プログラムよ…でも今はこんなものはどうでもいいの」

苗木「えーと…ちょっと待ってもらってもいいかな?さっき変な夢を見てたせいか混乱してて…」

霧切「……」

苗木「とりあえず…今のこの状況について説明してもらえるかな?」

霧切「ええ、もちろんよ。…そのために連れてきたわけだし」


霧切「…でも説明するより見てもらったほうが早いかもしれないわね」

苗木「見る…?」

霧切「これを見ればきっと苗木君も…わかってくれるかもしれない…」

苗木「見るって…いったい何を?」

霧切「……」

苗木「…霧切さん?」

霧切「…未来…これからあなたには少し先の未来を見てもらうわ」

苗木「…未来?」

霧切「それですべてわかるはずよ」

苗木「ちょっと待ってよ、すべてって…」

霧切「絶望は外に出てしまった…でも希望は中に残されていた…」

苗木「き…ぼう…?…そ…れは…」

霧切「そ…れは…き…」







ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル


霧切「…でも説明するより見てもらったほうが早いかもしれないわね」

苗木「見る…?」

霧切「これを見ればきっと苗木君も…わかってくれるかもしれない…」

苗木「見るって…いったい何を?」

霧切「……」

苗木「…霧切さん?」

霧切「…未来…これからあなたには少し先の未来を見てもらうわ」

苗木「…未来?」

霧切「それですべてわかるはずよ」

苗木「ちょっと待ってよ、すべてって…」

霧切「絶望は外に出てしまった…でも希望は中に残されていた…」

苗木「き…ぼう…?…そ…れは…」

霧切「そ…れは…き…」







ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

>>211はミス

舞園「大丈夫ですか苗木君?」

苗木「うん…大丈夫」

霧切「モノクマもその内私達に気がつくはず…時間がないから要点だけ話すわね」

苗木「…うん」

霧切「今世界は人類史上最大最悪の絶望的事件によって滅亡の危機にあるわ」

霧切「そして私達は人類の最後の希望としてこの学園をシェルター化して生活していくことにしたの」

舞園「私達って…そんな記憶ありませんよ」

苗木「ボクもだよ」

霧切「私達全員記憶を消されていたみたい…それも過去2年間のね…」

苗木「過去2年間だって?じゃあボクたちの学園生活の記憶が消されてたってこと?」

霧切「ええ、そうよ」


舞園「まさか…記憶喪失信じられないです…」

霧切「今は信じてもらうしかないわ。私達はこれから人類史上最大最悪の絶望的事件を止めなくてはならないのだから」

苗木「…そもそもその絶望的事件ってなんなの?」

霧切「…超高校級の絶望による絶望的事件」

霧切「…それによって世界は絶望に染め上げられた」

舞園「世界が絶望にって…どうしたらそんなことになるんですか?」

霧切「その秘密についてはこっちの隠し部屋で話すわ」

苗木「隠し部屋?」

霧切「ええ…学園長が残してくれた…最後の希望がそこにあるわ」

苗木「最後の希望…?」

霧切「…ついてきてちょうだい」


→学園長室隠し部屋


霧切「ここが隠し部屋よ」

舞園「なんか変な機械がごちゃごちゃしてますね…」

霧切「…まずはこれを見てもらおうかしら」

苗木「これって普通のパソコンに見えるけど…」

霧切「このパソコンそのものはどうでもいいの、問題はこの中身よ」

舞園「中身…ですか?」

霧切「今画面に一瞬だけ解像度下げて映すけど…気をつけてちょうだいね」

苗木「気をつけるって何を?」

霧切「…絶望に飲み込まれないように…かしら?」

苗木「え?」





狂狂狂狂狂狂








狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂


狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂


狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂


狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂狂





狂狂狂性性狂狂狂狂狂往狂狂往狂狂狂狂狂狂狂狂性性狂狂狂狂狂狂

狂性狂狂狂性狂狂狂往狂狂狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂性狂狂狂狂狂

狂狂狂狂性狂狂往狂狂狂狂狂狂往狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂狂狂狂

狂狂性狂狂狂往狂狂狂狂狂狂狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂狂狂狂狂狂

狂狂狂性性狂狂狂狂狂往狂狂往狂狂狂狂狂狂狂狂性性狂狂狂狂狂狂

狂性狂狂狂性狂狂狂往狂狂狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂性狂狂狂狂狂

狂狂狂狂性狂狂往狂狂狂狂狂狂往狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂狂狂狂

狂狂性狂狂狂往狂狂狂狂狂狂狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂狂狂狂狂狂

狂狂狂性性狂狂狂狂狂往狂狂往狂狂狂狂狂狂狂狂性性狂狂狂狂狂狂

狂性狂狂狂性狂狂狂往狂狂狂狂往狂狂狂狂狂性狂狂狂性狂狂狂狂狂




舞園「きゃっ!これなんですか!?」

霧切「これは…電子ドラッグの一部よ」

苗木「電子ドラッグ?」

霧切「電子ドラッグというのは…」

アルターエゴ「それは僕が説明するよ」

舞園「え…これは…」

苗木「不二咲さん…?」

アルターエゴ「ううん…僕はご主人タマに作られた人工知能プログラムだよ」


舞園「ご主人タマって不二咲さんのことですか?」

霧切「ええ、そうよ」

苗木「もしかしてこのアルターエゴがボクたちの最後の希望?」

アルターエゴ「それは違うよ…僕はただのプログラムにすぎないからね」

アルターエゴ「えーと…舞園さんと苗木君は霧切さんからどこまで話を聞いたのかな?」

苗木「人類史上最大最悪の絶望的事件で世界が絶望に染まったってとこまで…詳しいことはなにも」

アルターエゴ「じゃあその辺りから話をするね」


アルターエゴ「人類史上最大最悪の絶望的事件…それは超高校級の絶望、江ノ島盾子が引き起こした事件だった」

アルターエゴ「まず江ノ島盾子は希望ヶ峰学園から絶望に染め上げていった…」

アルターエゴ「希望ヶ峰学園の生徒を絶望に堕とし超高校級の絶望という集団を作り上げていった」

アルターエゴ「江ノ島盾子は次に全世界を絶望に染め上げることにした」

アルターエゴ「その計画にさっきの…超高校級の絶望に堕ちたご主人タマが作った…」

アルターエゴ「電子ドラッグが使われたんだよ」

アルターエゴ「電子ドラッグの効果は絶大で1年もしない内に世界中の人間を絶望に染め上げた」

アルターエゴ「もちろん超高校級の絶望のバックアップがあったからこそその計画は成功したんだけどね」


舞園「そんな…じゃあ世界は本当に…」

苗木「…でも…それでも希望は残されてるんだよね?」

アルターエゴ「…うん、ご主人タマはいざという時のために絶望更生プログラムを残してくれた」

苗木「じゃあそれを使えば…!」

アルターエゴ「でもそれはまだ完成してないんだ」

舞園「え…?それじゃあどうやって…?」

アルターエゴ「…そもそも絶望電子ドラッグは超高校級の絶望である江ノ島盾子を元に作られたものなんだ」

アルターエゴ「だから絶望更生プログラム…希望電子ドラッグを作るには超高校級の希望の力が必要なんだ」

苗木「超高校級の希望?」

霧切「そう、だから学園長は私たちを学園の中に閉じ込めてそのプログラムを作ろうとしていた」


霧切「そしてその超高校級の希望は残された私たちがなるはずだった…」

霧切「でもそのもくろみが江ノ島盾子にバレて殺された」

アルターエゴ「幸い僕の存在は気付かれなかったみたいだけどね」

舞園「…超高校級の希望…それは私たちでもなれるんですよね?」

舞園「それじゃあさっそくその絶望更生プログラムを作りましょうよ」

霧切「……」

アルターエゴ「それなんだけど…そう簡単にできるものでもないんだよ」

アルターエゴ「絶望した人間を変えるにはその絶望以上の希望が必要なんだ」


アルターエゴ「希望電子ドラッグを作るにはまず仮想空間で被験者にあらゆる絶望を体験してもらわなくちゃいけない」

アルターエゴ「そして…そのすべての絶望に打ち勝たなきゃいけないんだ」

アルターエゴ「失敗すれば被験者は絶望に堕ちてしまう」

アルターエゴ「だからこそあらゆる絶望を突きつけられても希望に変えるような存在…」

アルターエゴ「超高校級の希望の力が必要なんだ」


アルターエゴ「今のところ僕から話せるのはこれくらいかな」

苗木「…なるほど、とりあえず外の世界の事情はわかった…かな…」

舞園「正直まだわからないことだらけですけどね…」

霧切「…残念ながらすべてを話している時間はないわ」

苗木「ええと…でももう少し今の状況を整理させてもらってもいいかな?」

霧切「ええ…かまわないわ」


苗木「まず超高校級の絶望、江ノ島盾子の手によって人類史上最大最悪の絶望的事件が起きた」

苗木「それに対抗するために学園長はボクたちをここに閉じ込めたけど…殺された」

苗木「そしてボクたちは記憶を消されてコロシアイ学園生活をさせられることとなった」

苗木「でも……モノクマによってボクたち以外のみんなは殺された」

苗木「そういうことだよね?」

舞園「……」

霧切「その通りね」

苗木「…ボクたちは霧切さんは…他のみんなと一緒に殺されたと思ってた」

苗木「霧切さんはその時どうしてたの?今まで何を?」


霧切「私はたまたま助かっただけよ…もしかしたら探偵としての勘が働いたのかもしれない」

苗木「探偵?霧切さんの才能は探偵だったの?」

霧切「ええ、そうなるわね…そして助かった私はモノクマの残骸から手に入れたマスターキーを使ってここまで逃げてきたのよ」

苗木「でも…ええと…死体の中には手袋をはいた手が…」

霧切「あれはモノクマを欺くための偽装よ」

苗木「そうだったのか…」

霧切「そして私は学園長室の隠し部屋を見つけてすべての事情をアルターエゴから聞いたのよ」


アルターエゴ「霧切さん、そろそろ急がないと…」

霧切「…そうね、もうじきモノクマがやってくるかもしれない」

舞園「でもどうするんですか?誰かがそのプログラムの被験者にならないといけないんですよね?」

霧切「それは…私が…」

苗木「それはボクがやるよ」

舞園「え…苗木君がですか?」

苗木「うん、2人にこんな危険なことさせるわけにはいかないしね」

霧切「…いいのかしら?苗木君が想像している以上につらい体験をすることになるはずよ」

苗木「それでも…やっぱりボクがやるべきだと思う」

苗木「ボクは2人と違ってたいした才能があるわけじゃない…だからここに残ってもしかたがないと思う」

苗木「それにボクのいい所をあげるとすれば誰よりも前向きなことくらいだからね」


霧切「…そうね、たしかに希望役として向いてるのはあなたのほうかもしれないわ」

舞園「苗木君…信じてもいいんですよね?」

苗木「大丈夫、絶対に君をここから出してみせるよ」

アルターエゴ「じゃあ決まりだね。苗木君は僕と一緒にここに残って絶望更生プログラムを完成させる」

霧切「私と舞園さんはモノクマの注意を引くため学園のほうに戻る」

舞園「…わかりました」

霧切「それじゃあ行きましょう…後は頼んだわよ、苗木君」

舞園「必ず成功させてくださいね」

苗木「うん、まかせてよ」


アルターエゴ「それじゃあさっそく始めるよ」

苗木「うん…それでボクはどうすればいいの?」

アルターエゴ「苗木君はそっちのカプセルに入ってくれればあとはこっちで調整するよ」

苗木「わかったよ」

アルターエゴ「………それじゃあ準備はいいかな?プログラム;rga^H7させ…る/sk/}22」

苗木「……?」

アルターエゴ「…pros.0#3{@……"4fd)+FFF」

苗木「…アルターエゴ?」

アルターエゴ「lk0)(-`ske………苗木sew(}W聞こえる?」

苗木「聞こえるけど…大丈夫?」

アルターエゴ「みんなが…lsogg~%を…待gffg{}る…早…ss8目870a==@o(」

苗木「え?何言ってるかわからないよ」

アルターエゴ「…プログラムを起動させるけど大丈夫かな?」

苗木「う、うん…大丈夫だけど…本当に大丈夫なんだよね?」

アルターエゴ「こっちは問題ないよ、それじゃあ起動するね」

苗木「……うん」

アルターエゴ「絶望更生プログラム…起動!」

苗木「……」







ぐにゃりと目の前が揺れた

クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル

とりあえずここまで
何が起きてるかわからないと思うけど書いてる本人もわかってないので大丈夫です


苗木「…いったい何が起きたんだ?」

モノクマ「ボクだよ!」

苗木「も、モノクマ!?」

モノクマ「ここではボクの出番がなかなか来ないから飽きてきちゃって…」

モノクマ「つい苗木君を誘拐しちゃいました!」

苗木「ついってなんだよ、それにお前はもう死んだはずだろ」

モノクマ「はて…ボクが死んだってどういうことかな?」

苗木「モノクマを操っていた超高校級の絶望…江ノ島盾子は死んだはずだ」

苗木「どうしてお前がまだ動いているんだ!?」

モノクマ「うぷぷぷ、苗木君はおかしなことを言うね!」

モノクマ「この際だから苗木君には世界の真実を教えてあげるよ!」


苗木「真実だって?」

モノクマ「気になるでしょ?超高校級の絶望である江ノ島盾子が死んだのにボクがまだいる理由とか」

モノクマ「そもそも超高校級の絶望はどうしてこの世界に現れたのか」

モノクマ「どうして世界は絶望に堕ちてしまったのか」

モノクマ「あとは…残念な軍人のこととか」

苗木「……」

モノクマ「まずはボクの正体から教えてあげようかな」

モノクマ「実はボクは…未来からやってきたクマ型ロボットなんだよ!」

苗木「…そういえば十神クンと霧切さんがいないな。どこにいったんだろう…」

モノクマ「あれ?反応薄いなぁ。もしかして信じてないのかな?」

苗木「お前の与太話に付き合ってる暇なんてない。用がないならボクはもう行く」

モノクマ「苗木君ってばせっかく十神君たちから解放してボクのことを話してあげてるよに冷たいなぁ」

苗木「未来のクマ型ロボットなんて言われて信じるほうがどうかしてるよ」

モノクマ「なるほどね…やっぱり信じてないんだね…」

モノクマ「でも真実から目を背けるのは良くないと思うな」


苗木「お前の話のどこに真実があるっていうんだよ」

モノクマ「すべて真実に決まってるじゃないか。ボクは心優しく嘘をつくことができない性格だからね」

苗木「それが嘘だろ」

モノクマ「やっぱりあちしって信用ないんでちゅね。先生悲しいでちゅ」

苗木「本当にお前はモノクマなのか?キャラが変わってるような…」

モノクマ「だから自分のキャラにも飽きちゃったんだってば」

苗木「キャラ…?結局今お前を動かしてるのは江ノ島盾子じゃないのか?」

モノクマ「ボクはボクだよ、さっきも言ったでしょ。…それよりこれからどうするつもりなのかな?」

苗木「どうするって…そうだな…」

モノクマ「ボクについてきなよ。いいものを見せてあげるよ」

苗木「いいものってなんだよ」

モノクマ「きっと苗木君もあれを見ればボクの言うことを信じざるをえないからね」

苗木「だからあれって…」

モノクマ「タイムマシンだよ!」


苗木「……」

モノクマ「あ、信じてないでしょ?」

苗木「当たり前だろ」

モノクマ「でもこれから行くあてもないんでしょ?ここがどこだかもわかってなさそうだし」

苗木「それは…まあそうだけど…」

モノクマ「とにかくボクについてきなよ。実物を見てから帰っても損はないでしょ?」

苗木(…たしかにここがどこだかもよくわからない)

苗木(下手に動くよりはモノクマについていったほうがいいのか?)

苗木(今のところボクに危害を加えるつもりはなさそうだし…)

苗木「わかった、とりあえず見るだけ見るよ」

モノクマ「うぷぷぷ、物分りが良くて助かるよ」


――――
――







苗木「これがタイムマシン?」

モノクマ「そうです!これがタイムマシンですよ!」

苗木「でもこれって…人が乗れるようには見えないけど…」

モノクマ「ほえ?どうして人が乗る必要があるの?」

苗木「そりゃあ、人が乗れないタイムマシンなんて意味ないだろ」

モノクマ「いやいや、そうでもないんですよ」

モノクマ「現にこうしてボクが未来からやってきてるわけだし」

苗木「それこそ意味ないだろ」

モノクマ「じゃあこういうのはどうかな?」

モノクマ「もし…苗木クンがタイムマシンで過去に戻れるとしたら…」

苗木「だから人は乗れないんだろ?」

モノクマ「違うよ、そうじゃないんだって」

モノクマ「過去にとばすのは…苗木クンの意識とか記憶だとかいったものなんだからさ」


苗木「それってどういう意味なんだ?」

モノクマ「簡単に言えば過去の自分が今の記憶を持った状態になるってことさ」

苗木「…よくわからないな。それって結局ボク自身には影響ないってことでしょ?」

モノクマ「いいや、だから今の記憶を保ったままで過去に戻れるってことだよ!」

苗木「う、うさんくさすぎる…」

苗木「そもそもこれをボクに見せてどうするつもりなんだよ?」

モノクマ「…もちろん、苗木クンに過去に戻ってもらうためだよ」

苗木「ますます意味がわからない。戻るならお前が勝手に戻ればいいだろ」

モノクマ「……」

超短いですが今日はここまで
あれですよね、4月、5月は忙しい時期だから更新できなくてもしかたがないですよね。
超亀更新ですがエタる予定はないです。そもそも本当は2月には終わる予定だったし、鯖落ちしてたのが悪いんですよね。
なんか本当にごめんなさい。すこしずつ更新再開します。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月01日 (火) 16:09:57   ID: lalovoRI

つまり…どういうことだってばよ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月05日 (土) 13:01:40   ID: njQIuWxG

くそ

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