ちなつ「よし、それ、頂きです、やりましょう！」

京子「おー、ちなつちゃんはノリが良いね！」

あかり「で、でも…やっぱり可哀想だよぉ」

ちなつ「あかりちゃん、いいから押し入れの中に入って！結衣先輩来ちゃう！」

京子「よーし、皆で行こうよレッツごー！」

あかり「ちょ、ちなつちゃん京子ちゃん押さないで！」

あかり「せ、狭いよお…」

ちなつ「あかりちゃん、我慢して！」

京子「お、足音がするぞ…みんな、しーっ！」

結衣「…あれ、誰もいないのか」ｶﾀﾝ

結衣「京子は先に来てるはずなんだけど…トイレかな？」

京子（定位置に座布団敷いて…）

ちなつ（そのまま座りましたね…）

結衣「……」

あかり（そのままボーっとし始めた…？）

京子（結衣は一人で時間潰す方法とか、あまり知らなそうだからなあ…）

結衣（ボーっとしてる結衣先輩も素敵///）

結衣「いかんいかん、何かしてないと皆が来た時に変に思われる…」

京子（どういう動機だよ）

結衣「えーと、確か読みかけの恋愛漫画がココに…」ﾍﾟﾗｯ

ちなつ（読書してる結衣先輩も素敵///）

あかり（ちなつちゃん、何でもいいんだね…）

あかり「今夜行ってみようよ！」

ちなつ「うーん、あんまし興味ないなぁ」

あかり「強姦だよ、強姦事件だよっ！？今すっごく流行ってるってテレビで言ってたよ！
いっしょに見にいこうよ！」

ちなつ「うーん…ごめん、やっぱいいや」

あかり「そっかぁ…じゃあ一人で行こうっと」

結衣「……」ﾎﾞｿｯ

京子（な、何だ？漫画読みながら何か言ったぞ…？良く聞こえなかったけど…）

ちなつ（京子先輩、ちょっと、もう少しそっち行って…）

京子（駄目だってちなつちゃん、これ以上は無理！）

結衣「……こんな恋愛してみてぇ」ﾎﾞｿｯ

一同「……！」

京子（結衣、一人で何言ってんだ）ﾌﾟﾌｰ

ちなつ（結衣先輩…私なら熱い恋愛してあげられますよ！）

結衣「……」ｷﾞｭｳ

あかり（あ、結衣ちゃんが、座布団を抱き枕にしてゴローンとしたよ！）

京子（ああ、結衣、たまにアレやるんだよな）

結衣「……」ｸﾝｸﾝ

京子（うわ、何か匂い嗅ぎ始めた…）

ちなつ（結衣先輩、わんこみたい///）

結衣「……京子の、お尻のにおい…」

一同「……！」

京子（あ、あれ、私の座布団だったのか…）

結衣「……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

ちなつ（え、ゆ、結衣先輩…そのまま座布団を股に挟んで…）

結衣「……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

京子（何かモジモジし始めたー！？）

ちなつ（きょ、京子先輩、どういう事ですかこれ！）

京子（し、し、し、知らないよ！私に聞かれても！）

結衣「んん…京子、んっ…あぁ…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

あかり（あわわわわわ）

結衣「京子……京子……んっ」ﾋﾟｰﾝｯ

一同「……！」

結衣「……さて、と…」ﾍﾟﾗｯ

京子（な、何事もなかったかのように読書に戻った…）

あかり（何か手なれた感じがするね…）

ちなつ（結衣先輩、私をネタにしてくれても良かったのに…）

結衣「ふぅ…読み終えちゃった」

結衣「うーん、みんな、遅いなあ…」ｺﾞﾛｰﾝ

結衣「…電話してみよっかな」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

京子（ちょ、みんな、携帯の電源切って！）ﾋﾟｯ

ちなつ（もう切ってありますよ、当然のことですけど）

あかり（あわわわ、早く早く）ﾋﾟｯ

結衣「…繋がらない、みんな、どうしたんだろ…」

結衣「……」ｺﾞﾛｰﾝ

京子（あれから１０分、宙を見たまま変化なしか…）

京子（よし、更なる結衣を引き出すために、メールを…）ﾋﾟｯﾋﾟｯ

結衣「……あ、京子からメールだ」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

結衣「え、今日は部室来れない？あかりとちなつちゃんも？」

結衣「もう、そういう事は早く言えよな…」ﾑｸﾘ

結衣「ふう……」ｶﾁｯ

ちなつ（…え、結衣先輩、扉の鍵を閉めて…）

京子（縁側の襖も全部占めちゃったぞ…何するんだろ…）

結衣「制服、窮屈なんだよな…」ﾌﾜｻｧ

ちなつ（ちょちょちょ、結衣先輩、服を脱ぎ始めましたよ///）

京子（ゆ、結衣、部室で何やろうとしてるんだよ、何やってるんだよ///）

あかり（　　）

結衣「さて、下着も……」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

一同「……！」

結衣「ふう、この解放感…」ｺﾞﾛﾝ

京子（うわあ、大の字に寝転がった…）

ちなつ（み、み、みえ、結衣先輩の茂みが、み、みえ///）

京子（ちなつちゃん、落ち着いて！鼻血！）

あかり（ちなつちゃん、はい）ｽｯ

ちなつ（あ、あかりちゃん、ありがと///）ﾂﾒﾂﾒ

結衣「………」ﾎﾞｿﾎﾞｿﾎﾞｿｯ

京子（寝転がったまままた何か言ってるぞ…！）

ちなつ（何を言ったんですか！？誰への愛を囁いたんですか！私へですか！？）

京子（ちなつちゃん落ち着いて…！）

結衣「…汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」ﾎﾞｿｯ

一同「……！？」

結衣「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」ﾎﾞｿｯ

京子（結衣、何言ってんの！？何してんの！？）

結衣「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ！」ｶｯ

ちなつ（結衣先輩の目が見開かれて…！）

あかり（腕を高く突き上げた…！？）

ｼｰｰｰｰﾝ


結衣「今日も…駄目だったか…」ｺﾞﾛﾘ

京子（……）

ちなつ（……）

あかり（……）

京子（お、おい、みんな、大変だ、結衣が重傷だ）

あかり（きょ、今日もって言う事は、何回かやってるんだよね、あれを…）

ちなつ（結衣先輩、格好良かった///）

結衣「うーん、服は脱いだけど、まだ暑いなあ…」ﾑｸﾘ

結衣「よし、あれをするかな…」

京子（ゆ、結衣、もういいよ、もう、いいんだよ…）

あかり（そ、そうだよ、そろそろ出てあげようよ…）

ちなつ（な、何言ってるんですか、ここで出たら結衣先輩悶死しますよ！）

ちなつ（結衣先輩の最後の最後まで、ここで見尽くしてしまいましょう！）ｼﾞｭﾙﾘ

京子（ち、ちなつちゃん、怖いよ…）

あかり（あ、きょ、京子ちゃん、あの、結衣ちゃんが…）

京子（う、うそ、結衣が、股間に手を…）

ちなつ（結衣先輩、さっきいったばかりなのに…絶倫ですぅ///）

結衣「よっと」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｰ

一同「　」

結衣「いやあ、やっぱり皮まで剥ぐと涼しいなあ」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｰ

京子「ゆ、結衣が、捲れ上がって…」

ちなつ「皮無し人間に…」

あかり「あ、あわわわ」ｶﾞﾀｯ

結衣「……誰？」

結衣「誰か」


結衣「居るの」


結衣「かな」


京子（ひっ、皮のない結衣が、押し入れに近づいて…）

ちなつ（ふ、襖、開けられて…）


ｽｰｰｰｰｰｰｯ


結衣「ああ、みんな」

結衣「ソンナトコロニイタンダ」

結衣「おーい、京子、あかり、ちなつちゃん、そんな所で何やってんの」

京子「…フゴッ」ﾖﾀﾞﾚ

ちなつ「むにゃむにゃ、結衣先輩…ウエディングドレス綺麗ですぅ」ｚｚｚ

あかり「…むにゃむにゃ、みんな、あかりが来たからもう安心だよぉ」ｚｚｚ

京子「ゆ、結衣！？か、皮は！？」

結衣「京子、何言ってんの？」

結衣「部室に来たら押し入れから寝息が聞こえるからなんだろと思って開けてみたら」

結衣「みんな、ぐっすり寝てるんだもん、驚いたよ」

京子（え、じゃあ、え、あれ、全部…夢？」

結衣「京子？」

京子「い、いや、ちょっと変な夢を見ちゃってね！」

京子（そうだよな、常識的に考えて結衣があんなこと、するはずないもんな…）

結衣「ほら、あかりもちなつちゃんも起きて！」

ちなつ「ふご、あれ、結衣先輩、私との結婚式は…？」ｼｮﾎﾞｼｮﾎﾞ

あかり「ふぁー、あかり、いい夢見てたのになあ…」ｺﾞｼｺﾞｼ

京子（ん、あ、あれ、机の下に、何かが…）

京子「え、これ……結衣の、顔の、皮が、まるごと…」

結衣「京子」

京子「……え？」

結衣「そ、それ、私のパックのゴミ、返して///」

京子「あ、結衣ってパックとかしてるの？」

結衣「う、うん、ちょっと、最近、肌をもう少し綺麗にしようかなって」

京子「おー、誰の為にですか～？ひょっとして私の？」ｸｸｸ

結衣「…うん、そうだよ…」