輝子「キノコは友情の証…」 (44)

P「キノコ料理を食べに行こう?」

輝子「地元で良いキノコが…できた…から」

P「そっかぁ、輝子がどこか行こうなん初めてかもな。」

輝子「Pがいくと…キノコも喜ぶ…」

P「よし、いつ行く?」

輝子「フヒ…さすが親友…じゃあ明後日…」

P「よし、スケジュール的に何も問題ないな。」

輝子「ヨロシク…親友…フヒッ!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381661595

P「ところで場所は?」

輝子「実家近く…」

P「そっかぁ…久々に輝子の家族に近況報告するのもいいな、じゃあ車で行こうか。」

輝子「電車が…いい、迎えが来るから…フフ」

P「(珍しいな…)お、おう。じゃあ弁当買わなきゃな。」

輝子「山菜キノコ弁当…」

P「はいはい。」

輝子「やっぱり、電車は…ボッチにツライ…」

P「俺がいるだろ?」

輝子「フヒ…さすが親友わかってる…」モグモグ

P「それにしても、輝子の弁当美味そうだな。」

輝子「シイタケ! エリンギ! ブナシメジ!…どれ食べたい?」

P「しゃ、車内では静かにな?」

輝子「あ、はい、すみません…」

P「よろしい。じゃあエリンギ貰おうかな。」

輝子「Pはキノコ…好き?」

P「おう、特に焼きたては大好きだな。」モグモグ

輝子「じゃ、じゃあ、同じ…」

P「そうだなー、お揃いだな♪」

輝子「フヒッ…フヒヒ…」

P「お、そろそろ着くぞ。」

輝子「ゴートゥーホームッ!!!!」

P「だから、電車内では静かにな?」

輝子「やっぱり、電車は…ボッチにはツライ…」

P「俺がいるだろ?」

輝子「フヒ…さすが親友わかってる…」

P「それにしても、輝子の弁当美味そうだな。」

輝子「シイタケ! エリンギ! ブナシメジ!…どれ食べたい?」

P「しゃ、車内では静かにな?」

輝子「あ、はい、すみません…」

P「よろしい。じゃあエリンギ貰おうかな。」

輝子「Pはキノコ…好き?」

P「おう、特に焼きたては大好きだな。」

輝子「じゃ、じゃあ、同じ…」

P「そうだなー、お揃いだな♪」

輝子「フヒッ…フヒヒ…」

P「お、そろそろ着くぞ。」

輝子「ゴートゥーホームッ!!!!」

P「だから、電車内では静かにな?」

輝子「あ、はい、すみません…」


P「いやー迎えに来ていただき助かりました。」

輝子母(以降母)「いいのよー、それに輝子のこともいろいろ聞きたいし♪」

P「ええ、輝子さんについては特に目覚ましい活躍していますので。」

母「楽しみだわ―」

輝子「フヒヒ...照れるぜ親友…」

母「あ、そろそろ着くわよ。」

・・・
・・

輝「「ゴートゥホーーームッ!!! フヒヒヒヒフハハッアッハッハ!!!」

P「やっぱり実家に帰ると嬉しいもんなんだな。」

輝子「シイタケ! エリンギ! ブナシメジ!マイタケ!!」

P「ちょ、ちょっと喜びすぎ、か?」

父「お、お帰り輝子。」

輝子「ただいま、パパ」

P「パパ?」

父「おう、輝子は可愛いからパパって呼ばせてるんだ。」

P「あ、そうでしたね。」

母「とりあえず今日はどうするの?」

父「飯は家で食べるだろ?」

輝子「食べる、明日はPとお出かけ…」

父「な、何!?じゃ、じゃあ俺も付いていく!」

輝子「パパは…ダメ…」

母「そうよ、パパ。輝子の邪魔をしたらだめよ♪」

輝子「さすがママ…フヒッ」

母「ところで、明日行く場所って…」

輝子「あそこ…」

母「本当にいいの?後悔しない?」

輝子「だいじょうぶ…もう決めたから…」

母「そう、ならいいわ。」

輝子「キノコの力も借りる…フフ…」

P「明日行くのか、じゃあ今夜はお世話になります。」

父「輝子の親友!」

P「プロデューサーでも大丈夫ですよ?」

父「輝子との風呂は渡さんぞ!」

輝子「ママと入るからいい…」

父「…」orz

P「元気出してください…パパ…」

父「パパと呼ぶなー!」

食事も終わり…

母「あら、輝子ったらそんなことが…」

P「ええ、でもその後…」

母「あ、輝子…」

輝子「ママと親友が…ボッチノコーハホシショウコー♪ 」

母「あらあら…」

P「今輝子の話をしていたところだよ。」

輝子「フヒヒ…」

母「あ、そうそう。」

P「どうかしました?」

母「これ後で必ず目を通すこと!いいわね?」

P「は、はい。」

輝子「親友よ…私にも見せて…」

母「輝子はだーめ♪」

輝子「フヒヒ…やっぱり……ひとりボッチ…」

P「開けて読もっと…なになに…

『輝子には幼いころ親友がいた。

その子は輝子のキノコに興味を持っていた。

輝子は友達をすごく信頼していた。

輝子はある日突然キノコを肌身離さず持つようになった。

それに触ろうとすると必ず

「ノオォォマイフレエェェエエンズッ!」

と口にするようになった。』

なんだこれ?まぁいいや、寝よっと。(輝子にも友達がいたんだな…)」

P「お世話になりました。」

母「お話楽しかったわ。」

輝子「バイバイ…ママ…」

母に抱きつく輝子

父「お、おれは?」

輝子「パパも…」ギュ…

父「ふぉぉぉ!輝子ぉ、輝子ぉ!!」

P「だ、大丈夫かな、この人…」

輝子「じゃ、じゃあ行こうP…」ギュ…

Pと手をつなぐ輝子

P「おう、じゃあ、また来ます!」

母「じゃあね~」

P「ところで良いキノコが食べれる場所ってどこだ?」

輝子「ついた、ここ…」

P「キノコハウス亦野?」

輝子「そう…ここがいい…」

P「そ、そうか。」

?「あれ、輝子ちゃん?」

輝子「あ、マスター…」

マスター「久しぶりじゃない!」

輝子「フヒヒ…」

マスター「あら?隣の彼は…」

P「あ、申し遅れました。輝子さんのプロデューサーです。」メイシワタス

マスター「亦野です。って、あら?…そう言うことぉ、輝子ちゃん♪」

輝子「さすがマスター…」

マスター「とっておきのを用意してあるわ、早く入って入って。」

P「おじゃましまーす。」

マスター「芸能人なんですし、地下の特別室へ案内するわ。」

輝子「フヒヒッ…楽しみ…」

P「メニューは…」

輝子「今日は…違う…」

マスター「今回は輝子ちゃん専用メニューよ。」

P「特別メニュー?」

輝子「そう。」

マスター「ええ、特製のキノコを使ったメニューよ。」

P「へぇぇー、楽しみだなぁ」

輝子「頼むぜマスター!」

マスター「久しぶりだけど頑張るわぁ♪」

マスター「はいプロデューサーさん、『特製 亦野キノコディッシュ』よ。」

P「焼きたてのいい匂い…ってあれ?輝子の分はないんですか?」

輝子「私は…」

マスター「輝子ちゃんはコレでしょ?」

輝子「そう…」

P「キノコの盛り合わせと…ハンバーグか。」

マスター「輝子ちゃんのは普通のメニューよ。」

P「え?」

輝子「親友に食べてほしい…」

P「わかった。ありがとう輝子、マスター」イタダキマス

輝子「ど、どう…」

P「美味い!!けどなんてキノコですか?」

マスター「…亦野キノコでいいわ。」

P「それって大丈夫なんですか?」

亦野「たぶん毒はないし大丈夫よ。」

P「まぁ美味しいですし…」

マスター「よかったわ。」

輝子「あとでアレ見せて・・・」

マスター「ああ、わかったわ。ご飯食べたら行きましょう…」

P(アレ?)

P「ふぅ…ごちそうさまでした。」

輝子「フヒヒ…じゃあ私たちはアレを見てくる…」

P「アレって何だ?」

マスター「キノコ栽培場よ、この隣で作っているの。」

P「へー、だからあんなに美味しかったのかぁ…」

マスター(あなたのは別のせいでもあるけどね)

輝子「親友も行く?」

P「おれは腹いっぱいで無理かな。」

輝子「じゃ、じゃあ行ってくる…」



P「おかしい…30分たっても戻ってこない…」

P「様子見てくるか…ってなんだ?足が重いな…疲れたのかな?」

P「っと、たしか…この部屋だったよな…」

P「!?」

マスター「あら…来たのね…」

輝子「フヒ、ここすごいでしょ?」

P(なんだここ…キノコって木から作るんじゃないのか…あたり一面木なんかどこにもない、あるのは動物の死体…)

マスター「美味しい秘密はこの動物になっているからなのよぉ。」

輝子「いきた動物の栄養をキノコに送る…」

P「生きた動物...(そういえば、輝子には親友がいた…)」

マスター「不思議なものでね、この動物たち普通ならウジが湧いてもおかしくない!ってくらい腐ってきているのに、良いキノコが出来るのよぉ。」

輝子「腐りかけ..いいキノコ…」

マスター「小さい動物だと簡単なんだけど、大きい動物だとちょっと成長が遅いのよね、このキノコ」

輝子「これは6年物…」

マスター「何回かなったんだけど、どれもボロボロ崩れ落ちちゃって、全然食べられるような代物が出来なかったのよ。」

輝子「私が育ててたのもそれを分けたもの…」

P(6年前…輝子の親友が消えた頃か…)

輝子「やっぱりただの土じゃ…ダメだった。」

マスター「そんなときにコレが出来たわけ。」

P「それ、さっき食べたキノコ…(その時からキノコに触れると…)」

マスター「そしてそのキノコの苗床がこれよ。」

P「そ、それって…」

輝子「フヒヒヒ…キノコの親友…」

Pが目にしたものは小学生程度の体躯の人間?である。

しかし「人間だった」と形容したほうがいいかもしれない。

なぜなら、人間にあるであろう皮膚がほぼ存在しておらず、あるのはそれに代わりキノコの繊維のようなものが、体中に覆い尽くされていたからだ。

P(輝子のキノコに触ろうとすると、輝子は…!)

マスター「あらぁ..気付いたみたいねぇ...」

P「ああ。あんたのやっていることはただの犯罪だ!それに輝子まで巻き込むな!!」

輝子「Pよ…それは、ちがう…」

マスター「ええ。」

P「な、なにがだ…」

輝子「親友はキノコ、キノコは親友…だから、問題ない…」

マスター「プロデューサーさん…輝子ちゃんはね、今まで全然友達がいなかったのよ。」

P「そ、それがどうした!」

マスター「そんな中、輝子ちゃんの趣味に興味を持つような女の子が同年代にいたのよ?」

輝子「……ひとりボッチだったから…嬉しかった…フヒッ」

マスター「その子と輝子ちゃんはまるで親友…いや姉妹の様に仲が良くなっていったわ。」

輝子「そ、そう。」

マスター「でも幸せは長く続かなかった。 その子がクラスで言われたのよ『キノコお化けの親友だー菌が移るぜ―』ってクラス中から。」

P「そ、それって…」

マスター「ええ、小学生ってそういう遊び大好きじゃない?だからクラスからクラスへ、ドンドンそのうわさは広まったわ。輝子ちゃんは誉められてると思って喜んでたけど、親友の子は違った…」

マスター「その子はその噂が嫌で嫌でしょうがなかったのよ。だから輝子ちゃんに『キノコばっかりいじっている輝子ちゃんは変だよ!』って言っちゃったのね。」

輝子「あれは、悲しかった…」

マスター「それをクラスで言ってから、その子は輝子ちゃんと遊ぶことはなくなったわ。」

輝子「でも、私にはその子しかいなかった…」

P「輝子…」

マスター「でも気付いたの。あの子もキノコの気持ちになればまた『親友』に戻ってくれるってことに。」

輝子「そんな時に見つけたのがこのキノコ…」

P「それって…俺が食べたやつより大きい…」

マスター「ええ。突然このキノコを持ってきて『これを親友に!』なんて言いに来た時は驚いたわ。でもその不思議なキノコを見ているうちに、輝子ちゃんの願いをかなえてあげたくなったの。」

輝子「マスター…良い人…フヒッ」

マスター「ありがとう、輝子ちゃん。それでね、その子に謝罪の意味も含めてここでキノコを御馳走したの、『今まで仲良くしてくれてありがとう。』ってね。」

輝子「親友も食べてくれた…」

マスター「最初は嫌そうだったけど、今までのこともあるし食べてくれたわ。その後あの子は食べ終わってからこう言ったわ。

『御馳走さま、美味しかったよ輝子ちゃん。』

『今までごめんね。ひどいことを言っちゃって…』

『許してくれるの?ありがとう!輝子ちゃん!!』

『あれ、おなかいっぱいだからかな?眠くなってきちゃったよ。』

『あれ?なんだか足も重くなってきたかも…』

ってね。」

輝子「だから…そのキノコは親友の証…」

マスター「一度壊れた絆をもう一度つないでくれたキノコ。」

P「でも…それを食べたら…」

マスター「ええ、たぶんあなたが考えていることで間違いないわ。」

輝子「親友がキノコになっても親友…」

P「こ、こんなのおかしい!」

輝子「P…キノコ嫌いになった…」

マスター「輝子ちゃんのことを悲しませたら許さないわよ!」

輝子「フヒッ…大丈夫…」

P「い、いや、そんなことは・・・」

輝子「ここ…居心地がいい…湿度とか…。ここに住むといいな…親友もそう思う…ね?」フヒヒ

P「お、おれは、先に外にいってるな..って、あれ?体が動かない….」

マスター「あ、やっと体にも回ってきたみたいね。」

P「な、なにをいれたんです?」

マスター「だからさっき言ったじゃない。あのキノコを食べると…になるって。」

輝子「だ、大丈夫…Pも、と、友達になればイイんですよ。私の友達のキノコと…」

P「だ、大丈夫なわけないだろ!はやくここから出せ!!」

輝子「やっぱり…ボッチ…フヒ」

マスター「大丈夫よ、輝子ちゃん。」

P「くそ、足が、足が…」

マスター「また一緒に育てましょ♪」

輝子「マスター…また育てよう…」

マスター「ええ、今度はもっといいのが出来るわ。だって今度は前より元気で大きい動物ですもの。」

P「ま、まて…俺にはアイドルたちが…」

輝子「フヒヒヒヒ…遠慮するな…Pは…し、親友だろ? ず、ずっと…」

P「…」

マスター「あらあら、もう喋れなくなっちゃってるわね。」

輝子「喋れなくても…わかる…だって…キノコだから、フヒヒ…」

マスター「ふふ、そうね。輝子ちゃんとキノコは親友ですものね。」


ちひろ「輝子ちゃん遅いわねぇ…って、あ、帰ってきたみたい。」

輝子「あ、ちひろさん、ただいま…フヒ…」

ちひろ「お帰りなさい。あれ、プロデューサーさんは?」

輝子「…一緒…」ボソッ

ちひろ「全く、アイドルを一人で帰らせるなんて…」

輝子「あ、あの…ココに居ますけどー…」

ちひろ「あ、輝子ちゃんは気にしないでね。」

輝子「フヒヒ…気にしてない…」

ちひろ「って、あれ?そのキノコ…珍しい形しているわね。」

輝子「これは…親友だから…」

ちひろ「そ、そうなの?って,はやくプロデューサーを探さないと…」

輝子「居ますけど…キノコですけど…」

輝子「…みんな気付かない…私たちボッチ…」



輝子「フヒヒヒヒフハハッアッハッハ!!!……」




輝子「それでも、私たち……大親友だからな…フヒヒ…」



おわり。ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom