古美門「リ゙ーガル゙ハイ゙!!!」 (881)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
こいつの人生終わったな
藤原「はぁ……はぁ……」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
レストラン店員が冷蔵庫の中に入った写真をバカッターでうp!拡散希望!
http://……
藤原「……はぁ……はぁ……」 カチ、カチ
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
こいつの名前、藤原って言うらしいぜ
藤原「ッ!?」 ガタッ
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>101
特定キター!
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>101
特定早すぎwww
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
名前、藤原竜夫で決まりっぽい
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>104
神!!
そして藤原竜夫、死亡確定www
藤原「あぁ…… あぁぁぁ……」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
俺たちの正義を見せてやろうぜ!!
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
藤原竜夫、この国から居場所なくしてやんよwwwww
藤原「あ……あ………」
藤原「あ゙ああ゙あ゙あ゙ああ゙あ゙あ゙あ゙ああ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ああ!!!!」
───
東京地方裁判所
古美門「───というわけで、彼は被告である島袋竹子さんに会う為にわーざーわーざーはるばる北海道からやって来たのであります」
古美門「ところが実際に逢った彼女は、出会い系サイトで交換した写真とは似ても似つかないデ……大変にふくよかな女性であった!!」
古美門「この時の花畑牧夫さんの心境やいかに!! ああ!! なんと御辛かったでしょう!!」
黛「……」
古美門「夢にまで見た女性に会えるからと胸を膨らませて遠路はるばる沖縄くんだりまで行ったのに!!」
古美門「出てきたのはBMI30は超えようかというミス・サーターアンダギー!!」
古美門「さぞや……さぞや辛かったでしょうね……」
花畑「はいぃ……」 ポロ…ポロ…
古美門「原告の請求はこうです。 まず、飛行機代、現地移動費、宿泊費、そして出会い系サイトに投じた費用、」
古美門「そして純粋な男心をふかーーーく傷つけられた慰謝料……しめて200万です」
島袋「フッざけんじゃないわよぉぉぉぉ!!!」 バァン!
島袋「アンタだってナーニが自称オダギリジョーよ!! オニギリの間違いじゃないの!!!」
三木「島袋さん、落ち着いてください」 ニコニコ
これは面白い
三木「えー、まず、出会い系サイトに載せる写真というのは……まあ、必ずと言っていいほど実物とは違うわけで……」
三木「それは写真うつりや加工であったり……」
古美門「はたして本当にそうでしょうか? こちらの2枚の写真を見てください」
古美門「一方はバッチリ光をあてて真っ白の肌にし、さらにアプリを使って目、鼻、頬、アゴまで修正している」
古美門「貴方の素顔の写真と見比べても同一人物だとは思えない。 驚きのビフォーアフターだ。 韓流スターだってここまではしない。」
島袋「うるさいわねぇ!! 出会い系ならそれぐらい誰だってやってるわよ!!」
古美門「ほう、つまり貴方は周りがやっているから自分もやっていいと……この詐欺行為を」
島袋「詐欺!?」
古美門「貴方の言い分なら、つまりは周りだって万引きしてるから自分だってやっていいやなんていう不良中学生の戯言と同じことだ」
古美門「まるで法の裁きを受ける段階になって警備員に泣きながら許しを乞うている哀れなクソガキにしか思えないですねぇ」
島袋「アンタ……!」
三木「スッ あー、原告側に一つ言いたい。 あなたはこれを本当に詐欺だと思ってるんですか?」
古美門「当然です」
三木「んーフフフ…… ですが、その写真については詐欺にあたらないですねぇ」
古美門「何……?」
三木「こちらの資料をご覧ください。 これは、出会い系サイトにおける二人のメール送受信履歴をプリントアウトしたものです」
古美門「……」 ペラ
裁判長「……」 ペラ
三木「 『ぼく、マリアンヌさんの顔見たいなぁ(>_<)』 」
三木「 『ェェ、ぅちのヵぉ見たってぃぃことなぃょ。。。(T_T)』 」
古美門「……」
三木「 『だいじょうぶ! 絶対かわいいから! (^3^)Chu!』 」
三木「 『ぅんゎヵった、、、ぢゃぁ載せるNe。。。(*^_^*)』 」
古美門「あー、被告代理人。 できれば手身近にお願いしたいのだが。 精神衛生上。」
三木「すぐ終わる。 えー、この後に画像が送信され…… 次のようなやりとりが行われています」
三木「 『超かわいいじゃん!! ガッキーみたい!!』 」
三木「 『そんなァ。。。照 ほんとはもっとおでぶちんだョ、、、(*^_^*)』 」
三木「そう…… きちんと当該画像が現実に忠実に即したものでないことを!! ハッキリと!! 電子書面で!! 記述しているのです!!」
古美門「!!!!」
三木「……それでも会いたいと言ってきたのは花畑さん……貴方の方、ですよねぇ?」 ニコォ
【訂正】
×手身近
○手短か
花畑「そ、それは……」
三木「島袋さんは、きちんとアナタに写真のことを伝えている。 あなたはそれを納得ずくで会った。 違いますか?」
花畑「……」 シュン…
三木「裁判長。 改めて申し上げます。」
三木「こちらの島袋さんは……花畑さんを騙そうなんていっっっさい思っておりません!!」
三木「ただ、ただジブンにジシンがモテない女のコが恥じらった……素顔を見せるのはチョット恥ずかしいな……嫌われたらどうしよう……」
三木「ぅん、ちょっと加工しちゃえ!エイッ☆ ……そんな純情な乙女ゴコロが生んでしまった、ほんの僅かなすれ違いなのです!」
三木「それを!! あの弁護士は!! 詐欺だなんだと!! こじつけも甚だしい!!」
古美門「………」
三木(……勝った……!)
古美門「なるほど……なるほど……」
古美門「確かに、詐欺じゃない」
三木「ッ!!」 (<●>∀<●>)
古美門「……ただし」
古美門「 写 真 に つ い て は な 」
三木「何……?」
ペーペーペーペーペー♪ テレレーッテッテーン♪ 「ア゙ーオ゙!!」
古美門「裁判長!! 追加の資料の提出の許可を!!」 バッ
裁判長「許可します」
古美門「こちらをご覧ください。 これは出会い系サイトにおける島袋さんのプロフィールをプリントアウトしたものです」
古美門「血液型A型、星座は牡牛座、髪型はセミロング、スリーサイズは秘密、趣味は卵細工……」
古美門「 体型 ……… や や ぽ ち ゃ !! 」 ギロッ
島袋「ッ……!」
三木「そ、それが……何だっていうんだ!!」
古美門「島袋さん…… こちらのサイトの管理者に確認したところ。 体型については「スリム」「ふつう」「ややぽちゃ」「ぽっちゃり」から選ぶことになっていたはずです。」
古美門「なぜ、『ややぽちゃ』を選ばれたんですか?」
島袋「そ、それは……」
島袋「わ、私はぁ、そのぉ、ぽっちゃりまで行かないかなぁ~ ややぽちゃぐらいかなぁ~、と」
古美門「 嘘 だ 」
島袋「ッ!?」
三木「裁判長!! 原告代理人は被告の人権を著しく侵害しています!!」 バッ
古美門「裁判長、これは被告の倫理観念を明らかにする上で非常に重要な論議です。 新資料の許可を」
裁判長「ううむ……認めます」
古美門「ありがとうございます。 黛ぃ!!」
黛「は、はい!」 ポチッ(DVD再生)
古美門「これは島袋さんの友人からのインタビューです」
DVD『えー? うーん、うん、竹っちはぁ、自分のことぽっちゃり~って、良く、うん』
三木「ッ!!?」
古美門「さらにこれは、島袋さんが合コンに行ったときに何故か偶然撮られた映像です」
──
島袋『どうも~! 島袋竹子で~す! 竹っちって呼んでくださぁい!☆』
ワーワー よろしくー
島袋「ウチ、ぽっちゃりだけど~ 脱いだらすごいんでぇ~ ドゥフフw」
アハハハ ギャハハハ
島袋「今日はぁ、蘭丸くんの隣、狙っちゃうゾ?☆」
──
プツッ
一同「……」 シーン
古美門「……そう、彼女は……」
古美門「 自身のことを『ぽっちゃり』だと自称……いや、自覚している 」
三木「裁判長!! このことは当案件とは一切関係ありません!!」
古美門「彼女は!! 自身のことを!! ぽっちゃりだとハッキリと自覚しているのに!!」
古美門「プロフィールには!! ぽっちゃりを選ぶことができるのに!! ややぽちゃを選んだ!!」
古美門「それは『偽った情報で男を釣ろうとしたから』に他ならない!!」
三木「裁判長! こんなの、こんなのは、ペテンだ!」
古美門「そして花畑さんは……その……その偽られた情報を……」 バッ
古美門「……信じた……」 クッ
花畑「っ…うっ……うぅぅぅ……」 ブワッ
古美門「信じるしか無かった…… いくら嘘で塗り固められた情報であろうと……虚飾にまみれたプロフィールであろうと……」
古美門「ネットの世界では信じる他はない……! だって……だって……」
古美門「そこには希望があるから……!」
花畑「うぅぅぅっ、うぅぅぅうぅぅ……」 ポロ…ポロ…
ポチャとかちょいポチャとかどうでもいいわwwwww
古美門「……」 肩ポン
花畑「うぅぅ…うぅぅううぅ…ズズッ……」
古美門「裁判長……花畑さんは、心優しいおじ……青年です」
古美門「彼は性善説に基づいて生きてきた……だから人を疑うなんて知らなかった」
古美門「そして、そこに付け込んだ魔性のような女の記した悪辣な嘘に塗り固められた虚構の自己紹介……否、事故紹介を信じる他は無かった」
花畑「ズビッ……」ポロポロ…
古美門「……裁判長…… 彼は…… ひたすらに、ひたすら愚直に、人を信じようとした、彼の生き方は……」
古美門「 間違っていたのでしょうか? 」
裁判長「……」 ポロポロ… ズズッ…
三木「………」 ガク…
───
古美門「いやぁ~~~!!! まーた勝っちゃったねぇ~! ちょろいちょろい!! 敗北を知りたーい!!」 バタバタ
黛「先生はいつもやりすぎです!! 被告の女性が大いに傷付いてましたよ!!」
古美門「ん~? あんな豚女のことなど知ったことではないわぁ ストレスでも抱えた方が体重減った方がよっぽど本人の為だと思うがねぇ」
黛「何でそんなヒドいことが平気で言えるんですか!! ストレスで逆に太ってしまうことも多いんですよ!!」
古美門「ハッハッハァ! アレ以上太るというなら、そのまま首を切り落としてサングラスかけて国際市場に並べればいい。 おっと、豚足も忘れずにな」
黛「ッ……!!」 プルプル
古美門「そもそも私はあんな仕事などしたくは無かったんだよォ! 貴様が勝手に取ってくるから仕方無しに引き受けてしまったがなぁ!」
黛「それは先生が仕事をしないからでしょう! むしろ取ってきてあげてる私に感謝してほしいくらいです!」
古美門「それなら金になる仕事を持って来いィ! それに私はネット関係の仕事は大っ嫌いなんだ!!もう二度と持ち込むな!!」
黛「……へぇ~ 天下の古美門弁護士も、苦手分野があるんですかぁ」
古美門「天才完璧超常絶対的スーパー優秀な私に苦手分野なぞあるわけが無かろう きーらーいーと言ったんだ きーらーいー リピートアフターミー? きーらー」
黛「嫌いでもなんでも!! これからはネット関係の訴訟だって増えてきますよ! 避けては通れない道です!」
古美門「イヤだと言ったらイヤなんだい!」
黛「子供ですか!」
古美門「そもそもネット絡みの案件なんてロクなもんが無いんだ! 金銭面も!相談者も!」
黛「訴訟で相談者を差別しないでください!」
古美門「差別だぁ? これは統計に基づいた明確な区別だ! よく聞け!」
古美門「そもそもネット関係で訴訟に発展するということは! それだけネットの世界が自分の人生を侵食しているからに他ならない!」
黛「どういうことですか」
古美門「現実世界に重きを置いている人間は、ネットでいざこざが起ころうがそれ程ダメージは無い」
古美門「だが、ネットの世界に依存している人間だと……?」
黛「ネットで紛争が起こると……訴訟に発展する……」
古美門「そういうことだ。 ヴァァァァーチャルの世界を飛び出してで裁判沙汰にするなんて一日中パソコンにかじりついてるキモオタかヒキニートしかいないんだよ!」
古美門「まぁったく金持ち喧嘩せずとは名言だ。 ヴァーチャルとリアルを履き違えて場外乱闘するのは決まって貧・乏・人・か・社・会・の・底・辺・だ!」
古美門「私は金持ちと美女が好きなんだ! それらと無縁の奴らを弁護する気なんてさらさら無いね!!」
古美門「現実世界じゃ最初に『あ、』を付けなきゃしゃべれない癖に、ネットの掲示板では威勢が良い犯罪者予備軍どもの相手ならきーみーがーやりたまえ朝ドラぁ!!」 ズビシ
黛「人を指ささないでください!! それに、それに、どんな人たちだって、裁判を起こす以上、困っているんです!」
保守
黛「我々弁護士はどんな人であれ救うべきじゃないんですか!?」
古美門「ハッハッハァ、だーからお前はいつまで経ってもひよっこなんだよ朝ドラぁ」
古美門「勝手にネットの海に現実逃避しているヒキコモリニート専門の弁護士にでもなるがいい!
ネットで受注しskypeで相談を受けCGで裁判に参加し自分の葬式はニコ生で流すといい! さぞや多くのお悔みコメントをいただけるだろう!!
最後はネットの海に散骨だな! 好きなだけ死後の世界でネットサーフィンを続けるがいい! ポーズは勿論がに股でなああぁぁ!!」
黛「ッッ……!」 プルプル…
黛「 んィ~~~~~~~~~~~~!!!!! 」
デデデ デデデ デデ ♪
どーんーな試練があろうともー 敵ーはみーかーたーなんだろう♪
リ ー ガ ル ハ イ
駄目だwww古美門の長台詞の完成度高すぎwwwwwwww
─── 数日後
タッ タッ タッ タッ タッ
黛「はぁ……はぁ……」 タッタッタッタッタッ
タッ タッ タッ タッ タッ
───
【古美門法律事務所】
TV『えーでは、先日起きた"Twitterイタズラ写真"についてのニュースです』
TV『都内のレストラン、"エスポワール"にて、バイトの男性が冷蔵庫に入った写真を撮影し、それをTwitterにアップするという事件が起きました。』
TV『写真がアップされてから、Twitter上の拡散、某巨大掲示板における話題性もあり、騒動は瞬く間に広がりを見せ……』
古美門「まぁったく……馬鹿発見器とはよく言ったものですねぇ 服部さん」
服部「いやはや……わたくしのような世代の者から致しますと、こう……何やら便利になった反面、不可思議な時代にもなったなぁという感がいたしますな」
古美門「同感です。 あ、スープのおかわりを……」
黛「服部さんなんJ民だったんですか?」
服部さん「他愛のない特技ンゴ」
来たな
───
タッ タッ タッ タッ タッ
黛「はぁ……はぁ……」タッタッタッタッ
タッ タッ タッ タッ タッ
───
TV『容疑者、藤原竜夫は既に警察に拘束されており、現在東京拘置所に……』
服部「しかし、この藤原という方も、まさかこんなに大事になるとは思っていなかったのでしょうね」
古美門「ええ、そうでしょうねぇ 大抵こんなバカげた事件を起こすのはオツムの足りない先見性ゼロのマヌケです」
古美門「酒を飲んで運転すれば事故を起こす。おやじ狩りで殴れば相手が死ぬ。ツイッターに写真をアップすれば店が傾く。」
古美門「そんな簡単な未来にも気付かないで、いざコトが起これば"そんなつもりは無かった"、だ」
古美門「同じホモサピエンスかどうかを疑ってしまいますね。 むしろ、違っていた方が我々人類としては安泰だぁ」
TV『被害を受けた店舗は、既にその閉店を決定しており……藤原氏への賠償請求も視野に入れた……』
服部「ほう、お店、閉められてしまうのですか……」
古美門「当然でしょう。 客商売は信頼命だ。 一人の馬鹿バイトのせいで何テラバイトもの情報量がネットを駆け巡るこの時代、」
古美門「失った信用を取り戻すのは絶望的です……」
服部「ふむ…… イヤな世の中に、なりましたなぁ……」 ウーム
ゆうちゃん冤罪ネタは無理か?
古美門「……そして、この裁判……間違いなく勝ち目は無い。 負け戦だ。」
服部「ほう……」
古美門「こんな仕事を引き受ける弁護士なんて、よっぽどの馬鹿者ですね。 まさに法曹界の馬鹿発見器です。」
ガチャッ
黛「藤原竜夫の弁護、引き受けてきました!!」
古美門「 馬 鹿 者 ぉ ぉ ぉ ォ ォ ォ ォ ォ ォ !!!! 」
テッテレッ テーレッテレッ ♪
───
黛「貴方の弁護を務めることになりました。黛と申します。よろしくお願いしますっ」
藤原「……」 ペコ…
古美門「挨拶はつぶやけないのか」
黛「先生! 彼は! 慣れない取り調べで疲弊してるんです! 優しくしてください!」
>>62はミス 無かったことに
───
タッ タッ タッ タッ タッ
黛「はぁ……はぁ……」タッタッタッタッ
タッ タッ タッ タッ タッ
───
服部「しかし、賠償請求……ということは、裁判になるんですな」
古美門「でしょうねぇ。 まあ、私には関係の無い話です」
服部「おや、先生のご職業は……」
古美門「ふっふっふー、私はこんなしみったれた奴の弁護を引き受ける気はありませんよ。 金があるなら別ですがねぇ。」
古美門「それに、私はこういうネット関係の訴訟が大っっっ嫌いですからねぇ」
古美門「……そして、この裁判……間違いなく勝ち目は無い。 負け戦だ。」
服部「ほう……」
古美門「こんな仕事を引き受ける弁護士なんて、よっぽどの馬鹿者ですね。 まさに法曹界の馬鹿発見器です。」
ガチャッ
黛「藤原竜夫の弁護、引き受けてきました!!」
古美門「 馬 鹿 者 ぉ ぉ ぉ ォ ォ ォ ォ ォ ォ !!!! 」
テッテレッ テーレッテレッ ♪
───
黛「貴方の弁護を務めることになりました。黛と申します。よろしくお願いしますっ」
藤原「……」 ペコ…
古美門「挨拶はつぶやけないのか」
黛「先生! 彼は! 慣れない取り調べで疲弊してるんです! 優しくしてください!」
黛「ええと……調書の方、読ませていただきました……」 パラパラ
藤原「……」
黛「自白をなさっているんですね……。 なるほど。、なるほど……」 パラパラ
藤原「……」
黛「大丈夫です。 自白をなさっていることを考慮すれば、情状酌量で……」
藤原「……ない」
黛「え……?」
古美門「……」
藤原「……やって……ない……」
黛「え? え?」
古美門「現実世界でつぶやいたって誰も拡散しちゃくれないぞ」
藤原「……」 …プル、プル
藤原「ッ」
藤原「俺は…… 俺はぁ……」
藤原「 や゙っ゙でな゙い゙ん゙だあ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ ッ ッ ッ !!!! 」
ビリ… ビリ…
黛「!? !!?」
古美門「………」
ガチャッ!
警察「ど、ど、どうしました!?」 バタバタ
黛「えっ!? あ、え、えと」
古美門「いーえ、何の問題もありませんよ。 少々やる気を見せていただいただけです」
黛「先生……?」
藤原「……」
古美門「なるほど……やる気は十分というワケだ…… 少々不安定だがな」
藤原「……」 フーッ フーッ
古美門「ふん、バカ猿と狂犬を引き連れて、ネットの海の鬼が島に挑むのか?」
古美門「黛、この裁判は」
黛「は、はいっ」
古美門「鬼退治だ」
黛「鬼退治……」
黛「鬼……ま、まさか……他に犯人が……」
黛「……って、猿って私!!?」 ガーン
古美門「さて、君が選択する番だ」 ズイ
藤原「……!」
古美門「きびだんごを受け取るのか 受け取らないのか」
藤原「………」
藤原「…………」
藤原「……」 ギュゥッ
藤原「……」 プルプル…
黛(目を閉じて……必死で考えてる……)
藤原「~~~ッ」
藤原「ッ!」 カッ
藤原「お願いしますッ!!」 ペコッ
黛「! は、はいっ! 一緒にがんばりましょう!」
黛「絶対、絶対無罪を勝ち取りましょうね!」
藤原「は、はい……!」 パァァ…
古美門「…………さて……」
───
黛「やってないって……どういうことなんですか?」
藤原「そもそもあの写真は……イタズラで冷蔵庫に入ったんじゃないんです……」
黛「えぇっ!?」
藤原「あれは……」
───
店長「うわ……やばいなぁ……どうしよう……」
藤原「どうしたんですか?」
店長「ほら、業務用冷蔵庫の中にトマト缶ぶちまけちゃって……」
藤原「あ…… うわぁ、結構ひどいですね……」
店長「どうしよう……俺、腰悪くしてるから、屈んで中を拭いたりできないんだよな……」
藤原「あ、それなら俺がやりますよ!」
店長「え?」
藤原「あの、俺なら……中に入って奥まで拭けるんで……」
店長「本当? 助かるよ~」
藤原「いえいえ、吉良店長は奥で休んでてください」
吉良(店長)「あ、でも万が一扉が閉まったりしたら大変だし……一応石井さんにも、一緒にやるように言っておくよ」
藤原「え、石井さんですか……」
吉良「うん、まあこの小さいレストランのたった二人の従業員だからね。 どうせなら一人ずつやるより一緒にやった方が早いでしょ」
藤原「はい……」
藤原(照美ちゃんと一緒にやれるなんてラッキー ……!)
吉良「あ、それとさ、一応、冷蔵庫の中の様子、携帯で撮影しといてくれる? 後で故障とかになると、保険屋に見せるときに有った方がいいんだよね」
藤原「分かりました!」
───
黛「石井照美さん……貴方の同僚の女性ですね?」
藤原「ええ……照美ちゃんは、僕と同じくらいにバイト始めた子で……」
藤原「見た目ギャルっぽいけど、僕と違って仕事もできるし、色々親切にしてくれるし……」
古美門「何だかめんどくさい話になりそうだから、さっきの、続けて」
藤原「あ、はい」
藤原「それで、僕が冷蔵庫を拭いて、照美ちゃんが外でおしぼりを渡したりすることになったんです」
藤原「よいしょ……」 フキフキ
藤原「ふぅ、次のお願い」
石井「はーい」 パシ
藤原「ありがとう……」 フキフキ
藤原「よし、こんなもんかな」
石井「おっつかれー」
藤原「あ、そうだ 写真撮らないと」
藤原「俺の携帯でいいかな……あとで店長に送ろう」 スッ ピッピッ
パシャッ
藤原「これでよし」
石井「あ、ちょっと貸ーして」
藤原「ん? はい」
石井「んふふ~ はい、チーズ☆」
パシャ
藤原「な、なんで撮るんだよ~」
石井「ほっぺた、トマトついてるぅ」
藤原「えっ!?」 ゴシゴシ
石井「にゃははー」 パシャッ
藤原「もう! やめてよ~」
───
藤原「その時に……僕が冷蔵庫の中に入った写真が……」
古美門「脚色してないか?」
黛「先生! ……とにかく、それなら、無罪を勝ち取れる可能性があります!」
藤原「ほ、ほんとですか!?」
黛「ええ。 冷蔵庫の中に入ったのは、正当な理由があってのこと。しかも店長の指示です!」
黛「これは明らかに、訴えた店側がオカシイとしか……」
古美門「まーゆーずーみークン。 君は大事なことを見逃している」
黛「え?」
古美門「藤原君、君の主張はよーく分かった」
古美門「確かに君は非合理な動機、不埒な理由で冷蔵庫の中に涼みを求めて特攻したバカでないことは一旦は信じよう」
古美門「だがしかし、肝心の『Twitterにアップしたかどうか』の方が問題だ」
黛「あ……!」
古美門「仮に例の写真が清掃中に女とイチャこいてる時の写真であろうが無かろうが」
古美門「それをあたかも不衛生な印象を伴った形で『ネットにアップした』かどうかが争点になってくる」
古美門「君は」
古美門「写真をアップしたのか? してないのか?」
藤原「……それは……」
黛「………」
藤原「それは……して……ません……」
④④④④④
も
ま
う
黛「……ホッ。 良かったぁ」
古美門「……」
藤原「そう……できなかった。できなかったんです……あの時忙しかったし……ひっきりなしに大家から電話が来てたし……」 ブツブツ
藤原「あの時、僕はできなかったんだ……きっとそうだ……僕はやってない……」 ブツブツ
黛「うん、やってないなら、無罪は絶対取れます! いっしょにがんばりましょうね!」
藤原「……はい」
古美門「……」
───
古美門「黛、藤原竜夫のことをどう思った?」
黛「え……? そうですね。 なんでしょう、気が弱くて、ちょっと自己主張が苦手というか……」
黛「でも、今は濡れ衣を着せられている冤罪の被害者です! ぜっったいに私たちの手で救ってあげ」
古美門「バカもここまで突き抜けると哀れを通り越して爽快感さえ感じるな」
古美門「ちょっとほこ×たてのプロデューサーに『私はどんなドリルでも貫けない頭蓋骨を持ってます』って売り込んでぶっといドリル相手に戦ってくるといい
ついでに中身を入れ替えてもらえ。 少しはマシになるだろう」
黛「私のどこがいけないっていうんですか!!」
マウイ
ヘタすればドラマのネタ潰してそうだなこれ
>>117
それは思った
黛「とにかく、実際にお店に行って、店長さんと店員さんのお話を聞きましょう」 グイグイ
古美門「えぇ~ なーにが悲しくてこじんまりとした三流レストランに私が……」
黛「こじんまりしたトコの方が美味しいんですっ!」 グイグイ
古美門「汚なシュランを見てから言えェ!」 ズルズル…
───
吉良「あぁ、弁護士さん……」
黛「この度、藤原竜夫氏の弁護を引き受けることとなりました。黛です。宜しくお願いします」 ペコリ
吉良「……しっかし、弁護士さんて人も……なんていうか……」
黛「ぇ……」
吉良「藤原は犯罪者でしょぉ? その弁護なんて……呆れて物も言えないよ!」
吉良「しかも、その犯罪者は俺の店を潰したんだ!! よくもまあ、俺の前にノコノコと現れたな!」
吉良「アンタらに話すことなんて何も無いよ!! 帰ってくれ……!!」
黛「で、ですが……」
吉良「帰れっ!」
古美門「いや~~ まぁったく素晴らしい店内のインテリアですねぇ~」
この時間って何分ぐらいで落ちるの?
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
㌧クス
吉良「む……?」
古美門「エレガントでありながらそれでいてエキゾチックかつムーディでキャラクタリスティック……素晴らしい!」
吉良「いや、まあそれほどでも……」
古美門「ロマンティックでリアリスティックで激おこスティックぷんぷんドリーム……」
吉良「いやまあそれほどでも……」
黛「とにかく!! 藤原さんは『冷蔵庫に入ったのは店長の指示』だと……」
吉良「はぁ?」
黛「え……?」
吉良「うーん……まあ、掃除を指示したこともあったかもしれないけどさぁ」
吉良「その写真がその時のものって証拠はないワケだろう?」
黛「え……?」
吉良「アイツが別の日に勝手に入って写真撮ってないって証拠はないからねぇ」
黛「そんな……! いくらなんでも藤原さんを信用しなさすぎです!」
吉良「あいつがここで働いてもう1年になるけどさ、あんなに仕事できなくてコミュニケーションも取れない奴、初めてだよ!」
古美門「ほぉ~ そんなにひどかったんですかぁ?」
?
吉良「客への愛想は悪い。 なんだか雰囲気がおかしい。 睨みつけてるみたいな目してくる。 怒ると顔真っ赤にしてブルブル震える。」
吉良「今まで雇ってあげたのを感謝してほしいくらいだ! それをアイツ、仇で返しやがって……!」
黛「そう、ですか……」
黛「あ、あの、その、掃除を頼んだときのことは……」
吉良「ん~、それは大体こんな感じだったよ」
───
吉良「あちゃ~、トマト缶ぶちまけちまった……」
藤原「……」
吉良「おい、藤原、ぼーっとしてんなよ 拭いてくれ」
藤原「え…… でも…… こぼしたの、僕じゃない、し……」
吉良「俺腰悪いんだよ」
藤原「……」 ブツブツ
吉良「ん? 何か言ったか?」
藤原「ッ……い、いえ、何も……」
吉良「チッ……」
吉良(こいつだけじゃ不安だから石井ちゃんにも頼むか……)
───
黛「……」
古美門「聞いた話とだいぶ違うな」
黛「はい……」
吉良「さあ、もういいだろう。 帰った帰った」
古美門「しかし、本当にお店畳んでしまうんですねぇ」
吉良「ん?」
古美門「いえいえェ。 何だかテーブルとイスが少ないな、と」
吉良「ああ……もう店を閉めるから、だんだんと店の物は処分し始めたんだ」
古美門「なるほどぉ。 あ、そこは観葉植物があったんですねぇ 跡だけが残っている」
吉良「……」
古美門「お、よく見ればあそこは照明が在った跡かな? あそこは防犯カメラ? そこは本棚?」
吉良「さあ、もういいだろう! 帰った帰った!」
ho
───
石井照美が住むアパート
黛「…」 ポチ
ピンポーン
ガチャ
石井「はーいー?」 ヒョコ
黛「あ、こんにちは……」
古美門「……」
石井「……誰?」
石井「あ゙ー、藤原の? 弁護士?」
黛「はい。 この度、私が藤原さんの弁護をすることになりまして」
石井「ってことはアイツの仲間ってことかよー チッ」
黛「……」
石井「……あ゙ー、こいつ既読ついてんのに返さねぇ、サイアク」
黛「それで、あの、藤原さんのことについてお話を……」
石井「はいはいレアカードゲット、と……あん?」
黛「あの、できれば一旦スマホを止めていただいて……お話をぉ……」
石井「るっせぇ。 あたしは起きてる間はずっとコレなんだ アンタに言われる筋合いはねーよ」
黛「はい…… あ、あの、それでですね! 藤原くんが、冷蔵庫の写真はあなたが撮ったものだと……」
石井「はぁ?」
黛「ですから、あの、冷蔵庫の写真は、掃除中にあなたが撮ったものだと」
石井「あ゙~? うーっすらそんな記憶もあるかもー」
黛「ほんとですかっ!」
石井「うーっすらだけどねー」
───
石井「ほら早くやんなよー」 スマホ ポチポチ
藤原「あ、う、うん」 フキフキ
石井「遅せぇんだよオメェよー」 スマホ ポチポチ
藤原「あ、あの、できれば、石井さんも手伝っ……」
石井「は?」
藤原「……ごめん」 フキフキ
藤原「はぁ…… あ、写真も撮らなきゃ……」 パシャ
石井「ちょっとそれ貸せよー」 ヒョイ
藤原「あっ」
石井「……」 パシャ パシャ
藤原「な、何で僕を撮るんですかぁ」
石井「ぷっ、何それ、必死じゃん ウケる」
石井「あー、つまんな」 ポイ
藤原「あっ、あっ、ぼ、ぼくの携帯……」 バタバタ
───
黛「な、なるほど……」
古美門「……」
石井「あいつほんっとつまんない奴でさー いっつも暗いしさー ブツブツ言ってるしさー」
石井「あ、てか、今まで彼女いたことないんだってw 友達もいなそうだしさー マジキモいよねーw」
黛「………」
石井「で? もういい?」
黛「あ、は、はい…… ありがとうございました……」
古美門「よくもまあ、こんなにこちらが不利になるようなゴミ証言ばかり集めてきたものだ」
黛「こ、これでも必死で……!」
古美門「まあ、藤原の人間性から無罪を勝ち取ろうとすると逆効果だ 諦めろ」
黛「そんな……! きっと藤原さんは誤解されやすいんですよ! だから……」
古美門「お前は、藤原の言うことを全て信じるのか?」
黛「当然です! 藤原さんはクライアントなんですよ! 私たち弁護士が信じてあげなくて、誰が信じるっていうんですか!」
古美門「……」
黛「大丈夫です。 藤原さんはやってないっておっしゃってたんです!」
黛「相手だって、やってないことの証拠なんて出せるわけがありません!」
三木「これが、彼がやったという証拠です」
黛「!? !?」
古美門「おーろーかーもーのー」
裁判官「原告代理人、これは……?」
三木「これは警察が証拠として提出した、被告の携帯電話の通信記録です」
ミス >>166は無かったことに
───
黛「………」 テクテク
古美門「どーーーしたんださっきまでのバカみたいなバカテンションとはうってかわってバカみたいに神妙な顔だなぁバ」
黛「バカバカ言わないでください!!」
黛「……ただ……」
黛「ただ、藤原さんから聞いてた話と、二人から聞いた話が大分違うから……」
古美門「んー? 違う? 藤原がフザけて冷蔵庫に入ったワケでは無いかも、という重要な証言は得られた 当初の目的通りだろう」
黛「でも……なんかこう、引っ掛かるというか……」
古美門「貴様が引っ掛かるのは駅の改札口だけだろう ガニマタすぎて通過できない意味でな」
黛「んィ~~~~ッ!!! もう!! こうなったらどんどん藤原さんの周囲の証言を集めましょう!!」
「目つきが怖い」
「なんか必死でイヤ」
「ワナワナしてる」
「たまにトイレで叫んでる」
「ブツブツ言ってる」
黛「……はぁ……」
古美門「よくもまあ、こんなにこちらが不利になるようなゴミ証言ばかり集めてきたものだ」
黛「こ、これでも必死で……!」
古美門「まあ、藤原の人間性から無罪を勝ち取ろうとすると逆効果だ 諦めろ」
黛「そんな……! きっと藤原さんは誤解されやすいんですよ! だから……」
古美門「お前は、藤原の言うことを全て信じるのか?」
黛「当然です! 藤原さんはクライアントなんですよ! 私たち弁護士が信じてあげなくて、誰が信じるっていうんですか!」
古美門「……」
黛「大丈夫です。 藤原さんはやってないっておっしゃってたんです!」
黛「相手だって、やってないことの証拠なんて出せるわけがありません!」
三木「これが、彼がやったという証拠です」
黛「!? !?」
古美門「おーろーかーもーのー」
裁判官「原告代理人、これは……?」
三木「これは警察が証拠として提出した、被告の携帯電話の通信記録です」
黛「!? !?」 バッ パラパラパラパラパラ
三木「えー、この記録によると、Twitterに例の画像をアップロードしたのは、間違いなく被告のスマートフォンからです」
三木「更に、通信が行われた場所は件のファミレスであり、その時、被告もファミレスでバイト中であった」
三木「つまり! 画像のアップロードは! 被告の携帯から! 被告の居る場所から! 行われた!」
裁判官「……」
一同「……」
三木「以上です」
【被告側反証】
黛「ええと、被告は、自白を撤回しておりまして……その……」
三木「自白を撤回ねぇ……」 ボソ
黛「!」
三木「情状…酌量は……ない、ねぇ……」 ボソ…
黛「……」
黛「えっと…… えっと……」
黛「! そ、そうだ!」
古美門「?」
黛「えー、原告側が提出した証拠が示すのは、被告の携帯電話が使われた、ということだけです!」
黛「当時、お店で働いていたのは被告だけではありません。 店長や同僚も……いえ、それだけではありません」
黛「お客さんだっていたし、泥棒が入ったのかもしれない……とにかく、彼以外の人間だってたくさんいました!」
黛「そして、彼以外の人間が、彼のフリをして、携帯で画像をアップした可能性だってあります!」
三木「なーんで泥棒が見ず知らずの男が冷蔵庫に入ってる写真をツイートするんだ」
黛「とにかく!! 通信記録は、被告の犯行を示す証拠にはなりません!」
黛「……」 ドヤァ…
三木「あー、被告に質問します」
藤原「え……?」
三木「君、スマホにパスワードかけてる?」
藤原「パスワード……では、ないけど……ロックは……」
三木「あー、つまり他人に操作は?」
藤原「……できない、はず、ですね……」
三木「以上です」
黛「………」
黛「ッ」 クシャクシャクシャクシャ!
古美門「………」
【原告側口頭弁論】
三木「えー、被告に質問します。 あなたは裁判直前で自白を撤回したそうですが……いやぁ、その、随分急だなぁと思いまして」
藤原「……冷静になって、考えたら、やってないな、って……」
三木「ほう……冷静になって考えたら……」
藤原「……」
三木「ん~ 貴方、失礼ですがそのー……妄想癖なんかおありでは?」
黛「サッ 異議あり! 原告側の尋問は不適切です!」
裁判官「異議を認めます。 原告側の質問には根拠があるのですか?」
三木「えー、裁判長、新資料の提出の許可を願います」
黛「き、聞いてませ」
裁判官「認めます」
三木「ありがとうございます」 ニコッ
バサバサバサ…
三木「これは、被告である藤原氏の交友関係を洗って……まあ、少なかったですが……ゴホン」
三木「かつての同級生、以前のバイト先の同僚などから話を伺った結果です」
三木「 『話がコロコロ変わる』 」
藤原「……!」
三木「 『聞くたびに話が違う』 」
藤原「……」
三木「 『虚言癖でもあるんじゃないか』 」
藤原「……ろ…」
三木「 『自分に都合よく記憶をすり替える』 」
藤原「……めろ……」
三木「 『嘘付き』 」
藤原「や゙め゙ろ゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙!!!」
裁判官「被告人、落ち着いてください!」
黛「藤原さん!」 ポン…
藤原「ッ……はぁ……はぁ……」
三木「えー、コホン 続けます」
三木「これらの証言からー つまりぃー 被告は昔から、"自分に都合よく記憶を書き換えてしまうクセがある"ということです」
三木「なのでそのぉ、『冷静に考えたらやってない』というのも、そのぉー ねぇ? んーふー」
三木「 以上です 」
藤原「……」 ガク…
黛「……そんな……」
─── 閉廷後
古美門「……もう一度同じ質問をぶつける。 君は藤原竜夫を信じるか?」
黛「……少し……疑っちゃう、かも……」
黛「……」 シュン…
古美門「後から疑うぐらいなら最初から疑ってかかれぇ まどろっこしぃ」
黛「で、でも……! 我々弁護士は、相談者を信頼することから……」
古美門「 信頼と盲信は違うんだよ朝ドラぁ 」
黛「……!」
古美門「 『相手を信用する』 何とも美しい字面だなぁ 耳触りも良い。 だがなぁ」
古美門「ただ相手のことを信用する!と言って鵜呑みにするのは、自分は思考停止して相手に全責任を押し付けているだけの愚図のやり口だ!」
黛「そんな……」
古美門「疑うとは! 決して悪行なんかじゃない! 相手のことを知りたいと思うから疑うのだ!」
古美門「ましてや我々が相手にするのは、裁判という戦争において共同戦線を張る人間だぞ?」
古美門「君は国同士が同盟を組むときに『オーアナタを信用シマース』となあなあで馴れ合っているとでも思っているのか?」
黛「……」 シュン…
古美門「今回の敗因は君が依頼人にベーッタリと『信頼』という名の依存を行なったことだ」
黛「……」
古美門「ま、所詮人を疑うことを知らないアホウな赤毛のアンは大草原の小さな家でクレアおばさんのシチューの秘密でも探っていたまえハッハッハー!」
黛「混ざりすぎです!! でも……今回は……先生が正しいと思います……」
古美門「今回"は"!?」
黛「分かりました…… 私……」
黛「疑います!!」
───
黛「藤原さん、私、あなたを疑います!」
藤原「え…… え……?」
古美門「……」 アチャー
東京拘置所
黛「藤原さん、あなたはほんっっとーにやってないんですね?」
藤原「……やって、ない……」
黛「……ほんとですか……?」 ジー
藤原「や、やって……ません……」
黛「ほんとに……?」 ジー
藤原「は、い……」
黛「……」 ジー
藤原「……」 モジモジ
黛「…じー…」
古美門「口に出てるぞ」
黛「じぃー」
藤原「……やった……かも……しれない」
黛「!!」
藤原「で、でも! やった、ような、気がする、けど……やってない、気も、する……」 モジモジ
黛「どういうことですか?」
藤原「ほ、ほんとに記憶にないんだ! だけど……やった、というよりは……やってない、気がする……だから……」
藤原「だから……やってないって……つい……」 ショボン
古美門「ほほう、『記憶にない』というのは……?」
藤原「俺……俺、昔から……すごく緊張しちゃうタイプで……」
藤原「あの時も、その……本当に、写真をアップしようとしてたんだ」
黛「! 実際にあの写真をTwitterに載せようとしてたんですか?」
藤原「……」 コク…
藤原「でも、でも……最後の送信ボタンを押すときに……すごく悩んだ……」
藤原「だって……だって…… これ、押しちゃったらどうなるんだろう、って」
藤原「今までも、なんか、ツイッターで大変なことになった事件って幾つかあったし……」
藤原「だから、すごく、緊張して……手も震えて……」 ワナワナ
黛「……」
古美門「……」
藤原「そこで頭が真っ白になって……気が付いたら昼休みが終わってて……バイトに戻ってた……」
黛「……」
藤原「俺は……やったのか……やってないのか……本当に分からないんだ……!」
藤原「でも、でも……やってないと思う……やってない気がする……」
藤原「……だけど、本当はそう思いたいだけなのかも……。 実際に投稿されてるわけだし……」
古美門「なるほど……。 しかし、なぜ貴方はそんなに迷うほどなのに、写真をトゥウィッターにあげようなどと?」
藤原「……その……えっと……」
古美門「……」
藤原「め、目立ったら……石井さんに、振り向いてもらえるかなって……」 ヘヘ…
古美門「──」 アングリ
藤原「か、彼女……前から、その、ツイッターのニュースとかの話で、こういうバカやれる人好きって言ってたし……」
藤原「お、俺も、そうすれば好きになってもらえるのかなぁ、って……へへへ……」
古美門「──」 アングリ
黛「藤原さん……」
藤原「はい?」
黛「あなたは本当に藤原さんですか? 実は変装の名人が入れ替わってるとか」
古美門「疑いすぎだ馬鹿者ォォォォ!!!!」
リーゴ ハァイ!
ここまで前編です。
2時ぐらいまで空けてもいいでしょうか……。
保守した方がいいのか?
>>204
できればお願いします。
落ちたら夕方にでも立て直します
───
【古美門事務所】
蘭丸「ムシャムシャ」
蘭丸「ガツガツ」
蘭丸「モグモグ」
蘭丸「ハフハフ」
蘭丸「ズルルルルル!」
蘭丸「 ゴ ッ ク ン 」
蘭丸「……ぷはぁ! いや~服部さん、相変わらず美味ッしいッですね~!」
服部「お褒めにあずかり……光栄です」
黛「パクパクガツガツムシャムシャモグモグ!」
黛「うーん! このソースの味付けがまた……!」
古美門「そう、なんともこの味わいが……ってオイ、馬鹿食い女」
黛「はんへふは!」 ムグムグ
古美門「飲み込んでから喋れぇ!」
黛「むぐむぐ……ゴクン」
黛「なんですか!」
古美門「何もクソもない! ……次の口頭弁論はどうする気だ」
黛「方針を変えます!」
古美門「ほう?」
黛「藤原さんは記憶が曖昧です。 なので、自白については無効扱いとし、さらに推定無罪を狙います!」
古美門「!」
蘭丸「推定無罪って……?」
古美門「クロはクロ。 シロはシロ。 そして……グレーもシロだという、"疑わしきは罰せず"に基づいた日本の司法の大原則だ」
黛「勿論、私としては不本意です。 ……藤原さんがシロだというなら、無罪にしてあげたい」
黛「でも、本人がグレーだとおっしゃってるんですから、これが一番良い方法かと……」
古美門「ほう、シロはシロ、クロはクロでしかないと頑固に言い張る世間知らずの頭でっかちのガリ勉女かと思ったら、
少しは頭を使えるようになったようだな」
黛「えへへー……って何か素直に喜べない……」
黛「それとですね、藤原さんが実際に写真をアップしようとしてしまったこと……これは、十分に情状酌量の余地があると思うんです」
古美門「情状酌量? 根拠は?」
黛「ふっふっふー、先生、彼の供述を聞いていなかったんですか?」
古美門「ん?」
黛「恋ですよ! 彼は、石井さんに恋をして、それがちょっと暴走して、今回の結果を引き起こしてしまったんです!」
古美門「ん? ん?」
黛「だから、恋心がすべての発端だと、裁判長に訴えれば……」
古美門「は?」
黛「だって、恋心を裁くことなんて誰にもできませんから!」 ドヤァ
古美門「──」
古美門「……私が三木なら、第一声はこうだな」
三木「ふざけているんですか?」
黛「え!? そ、そんな……ふざけてなんて……」
三木「はっはっは……私としては……もういっそ、ンフフ、ふざけて言ってくれてた方が安心だったのですが……」
【第2回 口頭弁論】
黛「えっと、えっとですね」
三木「……もう一度、要件をかいつまんでおっしゃっていただけますか?」
黛「はい。 えっと……」
黛「今回の事件のそもそもの発端は、藤原さんが石井さんに振り向いてもらいたい一心で行い"かけた"ことです。」
黛「なので、そんな藤原さんの純粋な心情を汲み取った判決を……」
三木「 ッはァ! 」
黛「ビクッ」
三木「純粋な気持ちで起こしたから汲み取って欲しい……? そんな理屈が通用するわけないでしょう!」
三木「いいですか……? 被告の身勝手な感情と行動のせいで……地域の住民に愛された小さなレストランが潰れてしまったんですよ!」
黛「……」
藤原「……」
三木「なるほど。 純粋な恋心……大いに結構」
三木「しかしだね、貴方がそう言うなら、じゃあ純粋な気持ちでレストランを経営していた吉良さんはどうなるんです? 泣き寝入りしろと?」
黛「うう……」
三木「恋で全てが無罪になるなら! ストーカー規制法なんて無いんだよ!!」 バァン!
残ってたよかったよかった
黛「……」 クシャクシャ
三木「あ、それと藤原さん」
藤原「え? はい……」
三木「貴方、事件当日の午前中……大家さんから電話を受けてましたよね?」
藤原「! は、はい……」
三木「何のご用件だったんですか?」
藤原「え? え、えっとぉ……少し、ほんの少し家賃を滞納してるってことで……電話が……」
三木「ほほう、ちょっとした電話が…… 30件も」
藤原「!!!」
三木「大家さんに直接確認致しました。 あなた、結構 滞納癖があるみたいですねぇ~……」
三木「それで大家さんも不安になって何度もかけてしまった……貴方が一向に出ないから」
藤原「け、携帯はバックヤードに置いてるし……バイブにしてるから気付かなくって……」
三木「ほほう、それで電話に出なかったんですねぇ ふぅん」
藤原「……」
三木「その着信数を知ったのはいつですか?」
藤原「……昼休み、です…… 休憩入って携帯開いたら……着信がいっぱいあってビックリしました」
三木「……ですが、実際に大家さんに折り返したのは夜、帰宅してからですねぇ? どうしてすぐ掛け直さなかったんですかぁ?」
藤原「そ、それは………」
黛「……」
藤原「……覚えてません……」
三木「ほーゥ! 覚えてらっしゃらない!!」
藤原「……」
三木「困りましたねぇ~ いやー、覚えてらっしゃらないのなら仕方がない」
三木「……代わりに私の見解を述べさせていただきましょう」
黛「!」
一同「……ざわ…ざわ……」
三木「まず、貴方はお昼休みに携帯を確認し、さぞや驚いたことでしょう 着信数30件、しかもその全てが大家さんから!」
三木「滞納している家賃の催促であることは間違いない……いやー、冷や汗が止まらなかったでしょうねぇ。多大なストレスだったでしょうねぇ」
三木「そして貴方はそのストレスの捌け口に……」
三木「Twitterに例の写真を投稿した」
黛「ガタッ 異議あり! 飛躍しています!」
三木「あーくーまーで、証拠に基づいた見解です」
三木「なぜならぁ……ちょうど写真が投稿されたのも昼休憩の時間だったからだ!」
三木「投稿された時間! 場所! 被告のアリバイ! 動機! 全てが辻褄が合う!!」
黛「……」 ググ…
三木「多大なストレスに耐え切れなくなった被告は! 卑劣にも写真をネットに晒し店を窮地に追いやり!」
三木「挙句、自分勝手にもその記憶を捏造し、忘れた!!」
三木「言語道断であります!!」
藤原「……」 ワナワナ
三木「裁判長、どうか厳正な審理を……」
───
東京拘置所
古美門「……何とか判決は次回に持ち越したか」
黛「うぅ……」 ガクー
藤原「……いいんです……もう……」
黛「そんな……!」
藤原「何だか……相手の弁護士の言い分を聞いていたら……本当に自分がやったみたいに思えてきて……」 シュン…
古美門「ま、三木の本当の狙いはそこだろうなぁ 尤もらしい理屈を捲し立てることで、曖昧な記憶に有利な情報を刷り込んだ」
古美門「あとはジリ貧だぁ 敵の弁護士と依頼人が音を上げるのを待てばいい」
黛「そ、そうです! だめですよ! 諦めちゃ……」
古美門「その原因を作ったのは愛だの恋だのくっだらない論議で裁判長の心象をいーちじるしく下げたどっかのガニ股女だがねぇ~」
黛「……」 ズーン
藤原「いいんです…… きっと僕がやっちゃったんです…… スマホも新しく買ったばかりで、操作もミスが多かったし……」
古美門「ほう、それは良い情報だ 過失責任の方に切り替えるかね? 今までの100のビハインドを1ぐらいは返せるだろう」
黛「うぅぅぅ……」 ズズーン
古美門「で、その携帯は?」
藤原「……今は警察に預かってもらってます……」
───
【古美門事務所】
黛「先生、どうして藤原さんの携帯を預かってきたんですか?」
古美門「実際に操作してみて、誤操作が起こるようだったらそこが突破口になる可能性もある ミジンコ程度の頭でもそれぐらいは分かるだろう」
黛「なるほど…… ミジンコ?」
古美門「ハネケイソウの方が良かったか?」
黛「そういう意味じゃ…… って植物性プランクトンじゃないですか!!」
古美門「で、どうだった 携帯会社からの回答は」
黛「関係各所に問い合わせてみましたが……今回の案件に関連する初期不良や誤動作の報告は無いようです……」
古美門「ふむ……こうやって使ってみても特に不具合は無いようだ」
黛「そうですねぇ…… あっ!そうだ!ウイルスとか!」
古美門「ざっと見た感じ、妙なアプリや履歴は見当たらない。 トゥウィッター、RINE、Googleマップ……アプリもメジャーなものばかりだ」
古美門「何せこの新しいスマホを使い始めて2週間程度で起こった事件だ。 ウイルスやハッキングの線は薄いだろう」
黛「そうですか……」
古美門「あと考えられる線は……」
黛「……ゴクリ」
古美門「二重人格」
黛「却下」
古美門「死神がやった」
黛「却下」
古美門「ノートに操ら」
黛「ストップストップ!」
蘭丸「は~い 先生ー!」 ビュン
古美門「おお! 蘭丸クーン! 頼んでた情報は見つかったかねぇ!」
黛「頼んでた情報……?」
蘭丸「はい。 店長の周囲を洗ってみたよ。 まだ途中だけどね」 バサッ
古美門「ふむ…ふむふむ……」 パラパラ
古美門「あの店の経営状況はかなり悪かったようだなぁ……」
蘭丸「うん。 なんか設備投資とかが下手だったらしくって……店は物理的にもガタガタだったみたいだねぇ」
古美門「……古臭い店構えは演出ではなくそのものだったのか……」
黛「あの、どうして店長を調べてるんです……?」
古美門「敵を知り己を知らばという言葉を知らんのか 私が作った」
黛「嘘だ! 国語の授業でやりました!」
古美門「その教科書を書いたのも私だぁ。 蘭丸、ご苦労、引き続き近辺を洗ってくれたまえ 特に資金の流れを重点にな」
蘭丸「了解~ どろん!」 タッ タッ タッ
>>307
これドラマで聞けたらフジ見直す
古美門「……さて、私もちょっと出かけてくる」
黛「えぇっ? もうだいぶ遅い時間ですよ?」
古美門「うーるーさーいー 私のプライベートタイムに口を挟むな 夜に外で女性と会う。これ以上に説明がいるのか? なんなら動画付きで説明するかぁ~?」
黛「早く出てけ────!!」 ガシャーン!
───
ピ ン ポ ー ン
石井「はいはーい? こんな時間に誰……」 ガチャ
古美門「おこんばんわぁ。 そしてお久しぶりです」
石井「なんだ……あの時の弁護士のツレか……」
古美門「ツレとは心外ですねぇ 私だって弁護士です。 いや、私こそが弁護士です お邪魔しまーす」 ズカズカ
石井「ちょっ、勝手に……! 入んな!」
古美門「もうお邪魔してしまいました~ 申し訳ありませーん おおっ、これは携帯用のポータブルバッテリーですねぇ」
古美門「流石は携帯中毒の電波ギャル。 狂ったようにスマホを一日中つついていては内臓バッテリーだけでは持たないですもんねぇ」
古美門「ほー、意外と軽いんですねぇ まるであなたの貞操のようだ ふむふむ、ケーブルも柔軟性に富みすばらしい ちなみに容量は何mA……」
石井「…」 プルプル… ←金属バット
古美門「キャァァァァーイ!?」
石井「早く出ていかねぇと……」
古美門「分かった! 分かりました! お邪魔しました! さようなら! 」 バタバタ!
石井「コラァてめぇ覚えてろよ! 訴えてやるからな!」
古美門「訴訟のご相談はぜひ当事務所までご連絡を~!」 ダダダダダ!
───
【古美門事務所】
ガチャガチャ バタン!
古美門「……」 フーッ フーッ
服部「先生、おかえりなさいませ」
黛「あれ? 早かったですね…… 早かっ…… 早……」
黛「……何でもないです」
古美門「変に気を回すな なんだか無性に腹が立つ」
古美門「それになーんでお前がまだ事務所にいるんだ」
黛「いえ、蘭丸くんの資料を見ていたんです…… でも、特に新しい事実は……」
黛「……あ、でも、まだ蘭丸くんが頑張ってくれてるんですよね…… もしかしたら何か新しい情報を見つけてきてくれるかも……」
古美門「……」
黛「そしたら……逆転、できますかね……?」
古美門「いや、厳しいな」
黛「そんな……」
ほ
古美門「店長の周辺を洗って何かが出てきたところで、直接藤原の無罪を証明することなんてできはしない」
古美門「こちらは情報が圧倒的に足りていない。 完全に出遅れている」
古美門「いいか。スパイが最も有効に働くのは開戦前に送り込んでいる場合だ。 裁判が始まってしまってからでは……」
黛「スパイの本領を発揮できない……」
古美門「そういうことだ」
黛「……」 シュン…
黛「裁判前にスパイが潜り込んでくれてたらいいのに……」 膝ギュゥ
古美門「馬鹿言え。 そんな都合の良い……」
古美門「……」
古美門「……スパイ……? 裁判前……?」
黛「先生……?」
古美門「………!」 ハッ
黛「先……」
古美門「……もしかしたら……」
古美門「………」 ジ…
監視カメラか
6~8時頃に少し抜けるかもしれません
残っていたらここで続けます。
スレが落ちたら立て直します。
酉だけ付けておきます。
>>341
フッフッフ・・・
そういう謎解きや予想は大歓迎ですよ
黛「あの……」
古美門「服部さん」
服部「はい」
古美門「明日、朝一で出発します。 用意をお願いします。」
服部「御意」
黛「あの……一体どちらへ行かれるんですか……? それにこんなに急に……」
古美門「誰もが知る新進気鋭の大企業だ…… 黛、お前も来い 腐葉土も山のにぎわいだ」
黛「枯れ木ですら無い!?」
古美門「さて……正念場だ!!」
───
担当「ですからぁ……何をおっしゃってるのやらさっぱり……」
古美門「ほほう、素直にデータを渡す気は無いわけですね」
担当「参りましたなぁ……そもそも、我々にはそんなデータなぞ……」
古美門「わーかーりーましたぁ では続きは法廷で争うことにいたしましょう」
担当「法廷……?」 ピク
予想は言っちゃいかん
>>343ってあったから
古美門「私が無敗の弁護士だということをご存知ないようだぁ……何をしてでもあんたの会社を訴えてやる」
担当「訴える!?」
古美門「あんたらみたいな急成長した大企業は必ず後ろ暗いことをやってるんだぁ!! どんな小さい悪でも暴き出して大袈裟に騒ぎ立ててやる!」
担当「ふ、ふふっ……わ、我々にだって優秀な顧問弁護団が……」
古美門「ほう……そっちが集団で来るというなら……こっちは軍団で押しかけるまでだ!!」
担当「ぐ、軍団!?」
古美門「集団訴訟だ……!
お小遣いが欲しい無職から大企業嫌いの左翼やまっったく関係ないホームレスまでけしかけて、日本の法曹界史上最大の集団訴訟を起こしてやる!!」
担当「な、何だと……!?」
古美門「貴様の会社がいくら儲けてるか知らんが、全社員が次の日樹海バスツアーを組んでH.I.Sが年商倍にすぐらいの賠償金をブン獲ってやる!!
私はやると言ったらやる!! 今のうちから枝ふりの良い樹を探しておけ!! 覚悟しろ!!」
担当「……」 ワナ…ワナ…
古美門「………」 ガルルルル
担当「……」ガク…
担当「……データを……お渡し……します……」
古美門「……」 スッ
古美門「今後、弊社がマスコミから叩かれた時は、古美門事務所をご贔屓に」 前髪ザッ
テッテレッ テーレッテレッ♪
\ リーゴ ハァイ! /
【訂正】
×年商倍にすぐらい
○年商倍にするぐらい
>>351
まじかすまんな
いつものルールで考えてた
───
黛「もう! 先生はいっつも無茶しすぎです!」
古美門「無茶の何が悪い! 無茶が通れば道理が引っ込む。 そして金が湧いてくる!
無茶とリニアは通れば通るだけ利益を生む!! あがくだけの価値があるんだよ、長野県が良い例だ」
黛「もう! 先生のやってることは脅迫ですよ!」
古美門「いーや、一善良な市民として企業の不正を指摘したまでだ お土産はもらったがね」
黛「はぁーっ」
古美門「…」ピタッ クルッ
黛「っ!?」
古美門「そしてこれは通過駅……」 ジッ
黛「……」
古美門「行き先は…… 勝利だ!!」 ザッ
───
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
裁判長「……開廷します」
黛「………」 ゴ ゴ ゴ ゴ
三木「………」 ゴ ゴ ゴ ゴ
古美門「………」 ┣” ン !
古美門「本回より被告主代理人を務めます。宜しくお願い致します。」
三木「さて……では、原告側、証人尋問を行いたいと思います」
裁判長「証人、前へ」
石井「………」 ザッ
藤原「!」
藤原(て、照美ちゃん……!?)
黛「石井照美を証人として呼ぶなんて……」
古美門「簡単に予測できたことだ……奴は絶対的な勝利にこだわっているからな……」
黛「絶対的な勝利……?」
古美門「つまり……君が言った"恋愛感情論"すら、完膚なきまでに叩き潰す気だ」
黛「そ、それだけの為に石井さんを呼んだんですか……!?」
古美門「奴は君と戦っていない。 私と戦っているつもりだ。 だからこそ、本気だ。そして手ごわい」
黛「……」 ゴク…
古美門「ま、君にとってはだがね~? 私から見たらザコ中のザコなのだが~?」
黛「ッッ!!」
───
三木「石井照美さん。 そのぉ~、被告である藤原さんは、あなたに振り向いてもらうために……このような事件を起こしたということですが……」
三木「どう思います?」
石井「ぶっちゃけキモい」
藤原「……」 ググッ
三木「……ありがとうございます。 では、貴方は全く……藤原さんに特別な感情は抱いていないんですね?」
埋まるぞ
石井「はい」
三木「このような事件を起こされても、迷惑でしかない?」
石井「はい」
三木「恋愛感情を抱かれると寒気がする?」
石井「はい」
藤原「……」
三木「一緒にいると苦痛だ」
石井「はい」
三木「どういったところが嫌いですか?」
石井「濁音が多い」
三木「以上です。 ありがとうございました。」
───
古美門「被告側、証人に対し反対尋問を行いたいと思います。」
三木「……」 ジッ
古美門「……」 ジッ
三木(どうする古美門ォ……お前の子飼いがのたまった稚拙な"恋愛感情論"すら打ち砕いてやったぞ……?)
三木「……このままじゃ、情状酌量もままならないぞォ? 古美門ォ……」 ボソ…
古美門「情状酌量……?」
古美門「……」 ハァ…
古美門「裁判長…… 反対尋問中ですが、改めて被告代理人としての方針と立場を明らかにさせていただきたい」
裁判長「? ……どうぞ」
古美門「私は被告の……」
古美門「 無 罪 を主張します 」
一同「!? ざわっ……」
ざわ… ざわ…… ざわ…
三木「!? む、無罪だと!?」
裁判長「無罪、ですか……?」
古美門「ええ、原告の主張は全く事実無根です。 彼は犯罪行為は一切犯していない。 だから無罪です」
三木「異議あり!! 被告側は、ただいたずらに法廷の混乱を招いているだけです!!」
裁判長「異議を認めます。 これまでの主張とあまりに違います。 何か論拠はあるのですか?」
古美門「あります。」
古美門「私が彼の無罪を主張する根拠……それは……」
古美門「 不 能 犯 です 」
三木「不能犯……!?」
ざわ…… ざわ……
藤原「不能犯……?」
黛「はい、ええと……刑法学上の概念の一つです。
犯罪的結果の発生を意図したにもかかわらず、その行為の性質上、当該結果を発生させることがないため、
犯罪が成立せず、刑罰の対象とならない行為のことをいいます」 メモチラチラ
藤原「……?」
黛「そうですね、例えば……藤原さんが、ある人……Aさんとしましょう。Aさんを殺そうとして拳銃を撃った……」
黛「しかし、実はその銃は水鉄砲だった。」
藤原「……」
黛「この時、藤原さんは何の罪にも問われません。 なぜなら、水鉄砲では殺人を犯すことはできないから……」
藤原「つまり……『犯罪するぞ!』って思ってやった行為でも、何にもできない手段を用いていたら……無罪?」
黛「平たく言うと、そういうことです」
三木「ククククク……」
古美門「!」
三木「何を言い出すかと思えば……不能犯? ククク…」
三木「 バ カ げ て い る !! 」 バァン!
古美門「……」
三木「不能犯を論ずる上で最ッ大の矛盾がある」
三木「実際に!! 投稿は!! 行われているんだ!! 」
三木「どこが『不能』だ!! これ以上!! 法廷を愚弄するのも!! いい加減にしたまえぇ!!」
古美門「その投稿は……藤原さんがした者ではない!!」
三木「!?」
石井「!?」
一同「ざわ…… ざわ……」
古美門「藤原さんはハメられたんだ!! 第三者が! 彼のフリをして、勝手に投稿したんだ!」
三木「ッ………根拠のないことをベラベラと…… 仮に、百歩譲ってそうだとして……それでも不能犯にはならないぞ!」
三木「なぜなら、少なくとも彼は、ツイッターに写真を投稿できる道具を! 手にしていたんだ! 不能では無い!!」
どうでもいいが俺の名前が使われてるから毎回反応してしまう
>>429
よう、不能
>>429
おまえ「って名前か珍しいな
古美門「いーや、不能だ なぜなら、彼の携帯は機能を有していなかったから」
三木「ッ!?」
古美門「彼の携帯はその時……」
古美門「 バ ッ テ リ ー 切 れ だ っ た ん だ !!! 」
三木「ッッ!!?」
藤原「!」
裁判長「!」
三木「でまかせを言うな!!」
古美門「いーや事実だ!」
三木「警察が提出した通信記録にそんなものは無かった!」
古美門「警察は表の記録しか知らないからなぁぁ!!」
三木(表の記録……!?)
古美門「これがその証拠だぁぁぁ!!!」 バッサァ!!!
ハラ…
ハラ…
ハラ…
三木「こ、これは……!?」
古美門「……この場の皆さんの携帯にも入っているのではないでしょうか……? ご存知、通話アプリ」
古美門「 『Rine』の通信記録だ!! 」
三木「ア、アプリの通信記録……?」
古美門「いやー、先日Rine本社に伺ったときに面白い情報を耳にしましてねぇ」
古美門「何でもこのアプリ、使用者には無断で、様々な個人情報を本社の方に送り続けているみたいなんですなぁ」
古美門「かつてはそんな噂も某大手掲示板は週刊誌などで細々と報じられていましたが……まさか本当のことだったとは。」
古美門「いやしかし、それはRine本社としてはまっったく悪意は無く、本日の12時……あ、もう記者会見始まってるかな? 公にするつもりのバグだったそうなんですがぁ」
古美門「そう……そして、このアプリは事件の2週間前から、藤原氏のスマホにもダウンロードされていた!!」
古美門「そして、常時Rine本社へと情報を送り続けていたんですよぉ! 当然……」
古美門「 バ ッ テ リ ー 切 れ だ っ た と き を 除 い て ね !! 」
ttp://www.youtube.com/watch?v=2Svatf1qu0g
ッデッ デレッデレッ デレッデ♪
ッデッ デレッデレッ デレッデ♪
ペーペーペーペーペー♪
デ レ レ レ ー デ ッ デ ン !!♪
三木「こ、この資料によると……昼休憩の始まった1時半を境に、ぷっつりと途絶えている……」
∧∧∩
( ゚∀゚ )/
ハ_ハ ⊂ ノ ハ_ハ
('(゚∀゚ ∩ (つ ノ ∩ ゚∀゚)')
ハ_ハ ヽ 〈 (ノ 〉 / ハ_ハ
('(゚∀゚∩ ヽヽ_) (_ノ ノ .∩ ゚∀゚)')
O,_ 〈 〉 ,_O
ハ_ハ キタ――――! ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃ ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃
古美門「そう! 藤原さんは昼休憩が始まったときに、携帯の電源を入れた!」
古美門「携帯のバッテリーはほとんど無かったでしょう! そりゃそうだ!」
古美門「 午 前 中 に 大 家 か ら 執 拗 な 電 話 が 鳴 り 続 け て い た か ら !! 」
古美門「ましてやバイブレーションだ! 電池の消耗は激しかったに違いない!」
古美門「それでも彼のスマホは残りわずかな電力を振り絞ってその画面を灯し続けた!」
古美門「……そして彼は、一大決心をする」
古美門「写真をTwitterにアップしようとした!! 気になる女性が『そんな男が好き』だと散々アピールしてきたから!!」
石井「……!」
藤原「……」
古美門「しかし、彼は躊躇う…最後の送信ボタンを押すことを……!」
古美門「当然です……! そんなことをする人間の末路は分かりきっている……! 分かりきっているから、迷った!!」
(てか三木と戦ってんなら刑事裁判じゃないから無罪とかなくね?)
>>447
ごめん。裁判とかよくわかんない。
古美門「彼の中で天使と悪魔が拮抗する……が、最後は悪魔が勝った! 彼は、押す決心をする!」
古美門「その時、彼の悪い癖が二つ出た…… 一つは、彼は緊張のあまり頭が真っ白になり、その時の記憶が曖昧になってしまった……」
古美門「そしてもう一つ……」
古美門「彼は、押すときに、目をつぶってしまった」
黛(あ……)
───
藤原「……」 ギュゥッ
藤原「ッ!」 カッ
藤原「お願いしますッ!!」 ペコッ
───
古美門「彼は……決断する時に目を閉じてしまう癖がある」
藤原「……!」
古美門「藤原さん……だんだん思い出してきたんじゃないですか?」
古美門「あなたは目を閉じ、決死の思いでボタンを押した」
古美門「だが……目を開けると……」
藤原「……ぁ……」
古美門「画面は真っ暗……バッテリーが切れていた」
藤原「……」 ハッ
古美門「……そう 彼は『分からない』と供述しました。 自分がやったか、やってないか、分からないと 」
古美門「本当に『分からなかった』んです。 自分がボタンを押す前にバッテリーが切れたのか、押した後に切れたのか」
古美門「彼の記憶が曖昧だったから分からなかったのでは無い……!」
古美門「どんな大賢人だって数学者だって見た目は子供の探偵だって、この条件では真実を判断出来ないのです!!」
古美門「そして彼は……緊張で燃え尽きたまま、スマホをその場において去ってしまった……」
古美門「藤原さんは、ストレスがたまるとトイレに入って叫ぶのが日課とか……」
藤原「さ、叫ぶというか唸るというか……」 ワタワタ
古美門「では、放置されたスマホはどうなったのか? Twitterに写真を投稿したのは誰なのか?」
古美門「Rineの記録をご覧ください…… 1時半過ぎに通信が途切れ、そして20分後、1時50分になぜか1度復活しています。 そしてその後また途切れている」
古美門「そして、1時50分といえばTwitterに例の写真が投稿された時間……」
黛「ってことは……」
古美門「そう。 藤原さんが『投稿寸前』で止めた後に、何者かが充電を再開し、実際に投稿した……!」
三木「待て待て待てェイ! お前の口ぶりからするとな……まるで藤原が犯人じゃないみたいだが……」
裁判長「原告側、口調を……」
三木「あ、失礼。 まるで藤原氏が犯人ではないかのような口ぶりですが…… 実際には藤原氏にも可能だったワケですよねぇ? 充電して再投稿は。」
古美門「ええ、勿論そうです」
三木「しかも、スマホの起動にはパスワードがいるわけで……」
古美門「いえ、パスワードではありません」
三木「何……?」
古美門「藤原さんは『パターン』という方法でロックしています。 指で図形を描いてパスワード代わりとする、アレですよ」
古美門「そして当然……その図形を盗むことは簡単だ」
古美門「監視カメラがあれば……!!」
裁判長「監視カメラ……?」
古美門「裁判長、ここからしばし時間をいただきたい。 私の見解を述べさせていただく。」
三木「異議あり!! 裁判の私物化は……」
裁判長「……いいでしょう。 認めます。」
古美門「ありがとうございます。」
───
古美門「まず、店長である吉良は元々この店を畳むつもりだった。 設備投資にかける金が無く、経営はジリ貧だった……!
しかし、ある案を考えつく。 最近流行りの『バイトによる不適切画像の投稿』。
これを起こそうと……! これなら、店を畳むのに同情も引ける。賠償金も慰謝料もふんだくれる。まさに一石二鳥の名案だった。」
古美門「しかしそれには共犯者が必要だった……だから、仲間に引き込んだ。 そこに証人として座っている……石井照美を!」
石井「ッ…!」 ビクッ
古美門「石井は店長の指示通り、藤原氏を誘惑……いや誘導した……!
そして、店長の吉良は写真も撮らせた。 もしもの時に役立つかもとパス・パターンもゲットした。 準備は万端だ。
そして、ただ頃合いを待つ……彼の動向を監視する……そしてついに……
藤原氏はスマホで写真をアップしてしまう! 彼ほど情緒豊かな人間なら、その挙動を見ればそんなことは丸分かりだ!」
藤原「……」 ポリポリ
古美門「……吉良はしたり顔でTwitterをチェックしただろう……。 しかし、どこを探しても彼のツイートは投稿されていない。
だ っ て バ ッ テ リ ー 切 れ だ っ た か ら ! 」
黛「……」 ウンウン
古美門「吉良は焦った……どうしても今日投稿させなくてはならない。 今後、これほどの好機は無いだろう……!
だから、石井に指示したんだ。 その石井のポータブルバッテリーで一瞬だけ充電し、そのまま送信ボタンを押すようにと……!」
藤原「……!」
古美門「哀れな被告は、自分が投稿したものだと思い込み、責めを負った!」
一同「ざわ……ざわ……」
藤原「……」
石井「……ッ」 ググ…
吉良(傍聴席)「~~ッ」
ざわ… ざわ…
ざわ…
裁判長「静粛に! 静粛に!」
三木「 異議ありィ!! 」 バァン!!
古美門「……」
黛「……」
傍聴席「……」
シ──ン…
三木「……全部妄想だ…… 何一つ根拠が示されていない!」
古美門「……」
裁判長「……異議を認めます。 何やら飛躍しすぎているような…… 何か証拠等はおありなのですか?」
古美門「……店を畳むと決めたとき、吉良は真っ先に監視カメラを処分しました。 これは不自然です。 更に、そもそも写真を撮る行為自体が……」
三木「 そ う じ ゃ な い だ ろ ォ !! 」
古美門「……」
三木「そんな状況証拠いくつ並べたってなぁ……結局水掛け論なんだよ!!」
黛(最初に自分がしたくせに……!)
三木「証拠だ……物的証拠を出せぇ 古美門ォ!」
古美門「物的証拠、ですか……」
古美門「石井さん」
石井「ッ!? な、何よ……」
古美門「質問します。あなた、今ポータブルバテリーを持っていますね?」
石井「は?」
古美門「そのポータブルバッテリー、貴方は家以外では肌身離さず持ってますよね? だって大好きなスマホがおなかちゅいたよーって駄々捏ねちゃうから」
石井「……ッ!」
古美門「スマホの電源はきちんと切ってますよね? 流石に裁判所ですもんねぇ、そのぐらいの理性はお持ちのようだ 人様のスマホをいじる下賤な趣味はお有りのようだが」
石井「な……喧嘩売ってんのォ!?」
古美門「質問に答えろ。 そのバッテリー、貴方は常に肌身離さず身に着けてますよね?」
石井「……た、確か黙秘権ってヤツが……」
古美門「店の客やあなたのご友人には既に確認済みですが……? 黙秘権? 何かやましいことでもあるんですか?」
石井「ッッ!! そ、そうよぉ! いっつも持ってるわよぉ!? それが悪いっていうの!?」
古美門「ケーブルと一緒に。 あ、いや、アナタの知能指数だったらケーブル持たずにバッテリーだけでスキップしながらお散歩しそうだなぁ……」
石井「はぁ!!? ケーブルもいっつも持ってるっつーの!! 当たり前じゃない!! バカにしてんの!?」
古美門「ほう? だって、そういう割にはこの前見たケーブルと色が違うようなので……」
石井「これは……その……いつも使ってるケーブルが無くなっちゃったから……」
古美門「それってコレのことですかねぇ?」 ブラーン
石井「あ゙ぁ゙ぁあぁ!! アンタそれぇ!! どこで……!」
古美門「いやぁ~、先日の突撃隣のバカ女の収録の際にどーーしたワケか私のポケットの中にぃ……」 ポリポリ
先日の突撃隣のバカ女wwwwwww
>>543の訂正
×吉良(傍聴席)
○吉良(原告席)
古美門「ポケットに入って間違えて持って帰ってしまったついでに……某機関に依頼して、精密な鑑識を行ってもらいました」
裁判長「鑑識、ですか……?」
古美門「はい。もちろん公的な機関ではありません。 民間の企業が請け負っている機関です。 それなりの費用がかさみましたがね」
古美門「それによると……このケーブル、非常に面白いことが判りました」
裁判長「面白いこと……?」
古美門「線条痕、という言葉をご存知かと思います」
藤原「せんじょうこん……?」
黛「ああ、線条痕っていうのは……発射された弾丸についてる、独特な溝のことです」
黛「「銃によってこの溝の形が違うので、線条痕を見ればどの銃から発射された弾なのかが分かるんですよ」
藤原「へぇ~……」
古美門「世間ではあまり知られていないが……実は、電子機器とケーブル……これらのコネクタ部分にも、同じ現象が起こるんです」
古美門「つまり、ケーブルにどんな傷がついているかを調べれば、何とつながったことがあるのかを知ることができる……!」
石井「ッ!?」
三木「ッッ!!?」
古美門「特に『挿す方』のケーブルの傷を見れば、『挿される』側の機器をより特定することができます」
古美門「つまり、人間に例えれば、オトコを見れば今までどんなオンナと関係があったのかを」
黛「異議あり!!!」 バッ
古美門「……」
黛「そ、その……ふ、ふ、不適切ですっ!!」
古美門「……君はどっちの味方なんだ」
黛「と、とにかくそこは……カット、カット!」
古美門「……続けます。 そして、石井さんのケーブルを調べた結果……」
古美門「普段、被告が使っているケーブルと、同様のパターンの傷が見られました。」
古美門「これは、石井さんが被告である藤原氏のケータイを使ったことがあるという証拠に他なりません!」
石井「そ、そんな……それは……その……きっと、私のケーブルを……勝手に……」
古美門「勝手にだぁ~? さっき『いっつも持ってるっつーの!』って叫んでたクセにかぁぁぁ~?」
石井「ぐっ、うぅぅ……!!」
三木「異議あり!!」
古美門「ん……?」
三木「はぁ……さっきから聞いていれば、全くバカバカしい……」
古美門「何だと……?」
三木「ふふっ……皆さん……皆さんはどうやらこの男のペテンまがいの演説に煙にまかれているようだが……」
三木「一つ、重大な見落としがある」
古美門「……」
裁判長「原告代理人…… それは、何ですか?」
三木「このォ……藤原被告が……無理やり、石井さんを脅して、充電させたという可能性です」
古美門「ッ!!?」
藤原「……っ」 ビクッ
黛「ッ!? そんな……!」
三木「あーくーまーでー可能性の話です。 当然、そうでないかもしれない……でも、」
三木「 そうかもしれない 」
古美門「三木ィ……」
黛「そ、そんな……こじつけ……」
古美門「なりふり構わなくなったな……場外乱闘、泥試合上等ってことか……!」
三木「いやぁ~ あくまで可能性ですけどねぇ~」
三木「何せ、藤原被告はぁ? たーいへん人間関係を構築するのが苦手なようなのでぇ」
三木「こう……被告の社会背景を鑑みた上での総合的な判断というのも重要な視点かとぉ」
黛「こんなの……こんなのおかしいですよ!」
古美門「……裁判官の心証はこちらに有利だったが……少しでも疑いが向けられたのならどう転ぶか分からない……」
黛「せ、先生! こちらも反駁しないと!」
古美門「……我々が反論しても無駄だ。 所詮水掛け論……奴のペースにハマれば、こちらが稼いだ心理点もおじゃんになる……!」
黛「そんな……」
古美門「……」
黛「……じゃあ……」
黛「……どうしようも……無いんですか……?」
古美門「……」
古美門「言っただろう……」
黛「え……?」
古美門「 "我々が"反論しても無駄だと……」
黛「……?」
古美門「前に、人を疑え、と言ったな」
黛「は、はい」
古美門「疑って、疑いぬいて、疑いまくって……!」
古美門「どれだけ疑っても、最後にコイツはやってくれるだろう…… そう思えた時……」
古美門「それが、本当の意味での…… 『信頼』 だ !!!」
三木「いやぁ~ まったく、どうして物事を一視点からしか見れないものかと理解に苦し」
藤原「……てない」 ボソ
三木「え……?」
藤原「……」 ガタンッ!
藤原「 俺゙ は や゙ っ゙ で な゙ い゙ ッ゙ ッ゙ ッ゙ !!!」
三木「……」 パクパク…
黛「……」
古美門「……」 ニヤ
藤原「何゙でそん゙な゙ごど疑゙ゔん゙だよ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉおぉ!!!」
藤原「俺゙脅゙じだり゙じでな゙い゙よ゙ぉお゙ぉ゙ぉ゙ぉおおぉぉ!!!」
藤原「何゙でぇ゙ぇ゙ 何゙でぞん゙な゙ごど言゙ゔん゙だ゙よ゙お゙お゙ぉぉぉおぉぉ!!!」
藤原「ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙ああああ!!!!」
古美門「スッ と、このように被告は明確に否定しております」
古美門「裁判長、原告代理人の言い分はまーったく客観性を欠いており、ただこちらにイチャモンをつけたいだけの駄々にしか思えませェん」
古美門「なので、これ以上の被告の脅迫行為についての審議は時間と資源の無駄としか思えないですねぇ」
古美門「以上ッ!」
三木「あ、ぁ、あぁ……」
古美門「 終 わ っ た ん だ 座れ」
三木「ぁ、し、しかし……」
古美門「 座 れ 」
三木「……」 ストン
古美門「そして石井さぁん、あなたはさっきから頑なに否定しているが……それもこれも頼んできた吉良を守るため……違いますか?」
石井「へ……!?」
古美門「あなたは吉良に惚れている……だから逆らえなかった……現に、あなたはいくらでも相手に罪をなすりつけられるのにそれをしようとしない」
石井「わ、私は……べ、別に店長に命令されてなんか……」
古美門「おぉゥ、美しい男女愛だぁ けなげに惚れた男を守る淑女……なんて素晴らしいんだぁ」
古美門「しかしこれは悲恋ですなぁ」
石井「え……?」
古美門「こちらの写真をご覧ください」 スッ
古美門「吉良は、他に女がいますよ」 ジャーン
石井「ッ!? だ、だ、だ、誰よこの女ァァァァ!!!」
吉良「ッッ!!?」
黛(蘭丸くん……間に合ったんだ!)
古美門「あ~ 石井さぁん、なんて可哀想なお人なんだぁ その純粋無垢な乙女ゴコロを弄ばれ、散々私利私欲の為に尽くしてきたのに……!
挙句、無実の人間をを陥れる犯罪に利用され、最後はレストランの薄汚れた食器類と一緒に廃棄されるぅぅぅウワァァァなんて悲劇なんだぁぁぁ」
石井「……」 ワナ…ワナ…
石井「吉良ぁ!! てめぇ!! 殺してやるぅ!!」 バタバタ
古美門「あー、石井サン、お怒りはごもっとも。 ですがここは私に任せていただきたい」 スッ
吉良「ッ!」 ビクッ
古美門「さぁてぇ、散々この茶番に付き合わせてくれたなぁ吉良ァァァ!!」
吉良「ひっ、ひぃぃぃぃ!」 ガクガクガク
古美門「スッ 裁判長。 今回の審理で改めて分かった事実の多いこと多いこと。
これを本日付けで解決しようというのも、いやはやご多忙な裁判長のご心労に耐えぬことかと存じます。 なので……」
古美門「 次回は吉良氏を被告とし、改めて再審理を要求致します!!! 」
吉良「あ…… あわわわわ……」 ガクガク
三木「……」 ガク…
古美門「 以上ッ!! 」
テッテレッ テーレッ テレッ♪
\ リーゴ ハァイ!/
ミス >>622は無かったことに
そういう役が藤原竜也に求められているからしょうがない
ttp://www.youtube.com/watch?v=2Svatf1qu0g
古美門「石井さん…… 証言して、くれますね?」
石井「……」 コク
古美門「裁判長……今回の事件の全貌、ようやく見えてまいりましたねぇ」
古美門「経営不振の店を計画倒産させ……挙句、罪のない人間から金を毟り取ろうとする、悪辣非道な自爆テロ……!
正に昨今の時流に乗った、情報化社会の当たり屋だ!!」
古美門「その元凶がまさに今!! 原告席に座っている!! 吉良なのです!!」 ギロッ
吉良「ひッ!」 ビクゥ!
古美門「スッ 裁判長。 今回の審理で改めて分かった事実の多いこと多いこと。
これを本日付けで解決しようというのも、いやはやご多忙な裁判長のご心労に耐えぬことかと存じます。 なので……」
古美門「 次回は吉良氏を被告とし、改めて再審理を要求致します!!! 」
吉良「あ…… あわわわわ……」 ガクガク
三木「……」 ガク…
古美門「 以上ッ!! 」
テッテレッ テーレッ テレッ♪
\ リーゴ ハァイ!/
───
古美門「ふんふんふーん♪ 吉良の奴、散々女に貢いでいたが、マンションなんかは奴名義だからなぁ まだまだ"逆賠償金"を毟り取れるぞぉ~♪」
黛「先生があっさりお仕事を手伝うから、なーんか変だなぁと思ったら……」
古美門「はっはっはー なんと言われようと金が正義だ つまり私は正義の味方だ う~ん、次は豪華客船でも買っちゃおっかなぁ~?」 バタバタ
黛「……」 ジィ…
古美門「何だ、私の顔をジッと見て ははぁ、老眼か? 若さの使いどころも分からん体が混乱してついに精神を見限ったか?」
黛「違います! ……疑ってるんです」
古美門「疑っている? 何を言っているんだ?」
黛「先生はほんとは……金の亡者じゃなくて……凄く正しい心を持ってる人なのかも……とか? 有り得ないかぁ」
古美門「ひぃ~ なんだか気色悪いこと言われた気がする~ 服部さんあったかい紅茶を~」
服部「はいはい、ただいま」
服部「そういえば、すっかり藤原様の件も、ニュースで見なくなりましたなぁ」
黛「元々冤罪ですしね…… それに、ネットのニュースはスパンが早いですから」
古美門「そーのー通りだー ネットの連中なんて節操のないソーローばっかりだ これを見てみろ」 スッ
黛「これは……某ちゃんねるの掲示板……?」
_,,..r'''""~~`''ー-.、
,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
r"r ゝ、:;:ヽ
r‐-、 ,...,, |;;;;| ,,.-‐-:、 ヾ;:;ゝ
:i! i! |: : i! ヾ| r'"~~` :;: ::;",,-‐‐- `r'^!
! i!. | ;| l| ''"~~ 、 i' |
i! ヽ | | | ,.:'" 、ヽ、 !,ノ
ゝ `-! :| i! .:;: '~~ー~~'" ゛ヾ : : ::| イェーイ、黛ちゃんみてるぅ~?
r'"~`ヾ、 i! i! ,,-ェェI二エフフ : : :::ノ~|`T
,.ゝ、 r'""`ヽ、i! `:、 ー - '" :: : :/ ,/
!、 `ヽ、ー、 ヽ‐''"`ヾ、.....,,,,_,,,,.-‐'",..-'"
| \ i:" ) | ~`'''ー---―''"~
ヽ `'" ノ
【バカッター】JKが飲酒!★4【炎上】
【割れ厨】自称イケメン生主が割れ告白【通報祭】
【コンビニ】店員がおでん鍋のなかに放尿する様子をうp【またか!】
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
またバカが現れたかwww
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
馬鹿発見器は優秀だなwww
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
特定ktkr
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
お前ら今日もゴミ掃除お疲れ
501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
俺たちが正義だ!!
649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/10/13(日) 21:47:09.86 ID:vmxvXORV0
_,,..r'''""~~`''ー-.、
,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
黛「これは……?」
古美門「新たな玩具を手に入れた烏合の衆だ カラスの方がまだ可愛いもんだがな」
パースレたてんなよks
> 【バカッター】JKが飲酒!★4【炎上】
>>657
今気づいたけど俺のレスが頭だけ乗っとるwwwwwww
いえーい俺だけ黛ちゃんの目に触れてるー
黛「烏合の衆……? でも、この人たちは犯罪者を通報しようと……」
古美門「晒しあげて喜んでいるだけだ そこに貴様が抜かす甘っちょろい正義のようなモノはない」
古美門「これからこの手の騒動はいくらでも増えていくぞ
今の日本はまさに3K社会だ。 高齢社会、個人主義、そして、高倫理社会……」
黛「高倫理社会?」
古美門「少しでも隙を見せようもんなら即、突かれて叩かれて潰される……君のような平和主義のパッパラパーが真っ先に叩き潰される社会だ」
黛「い、いや! 私は、倫理的に!倫理的に生きてますから!」
古美門「少しの犯罪も犯さずに生きれるというならそのぺったんこの胸を堂々と張ってガニ股歩きで生きていくが良い。私はゴメンだがねぇぇぇ」
黛「ふんっ! 私は先生と違います!」
古美門「とはいえ世間の流れは実際そうなっている。 ボイスレコーダーが活躍するドラマが増え、実際に飛ぶように売れている現状だ。
性善説にすがって自衛の手段を放棄する君みたいな人間は真っ先に淘汰されるだろうなぁぁぁ」
黛「くっ……」
古美門「ま、とにかく私はネット関係の仕事はこりごりだー あとは君が勝手にやってくれたまえー」
黛「はいはい…… ん?」 カチカチ
黛「ねえ、先生」
古美門「うーるーさーいー ネットのことは懲り懲りだと言っただろう」
黛「先生! 先生!」 パシパシ
古美門「髪を触るなぁ! 何だぁ! ったく……」 ムク…
黛「これ……」 スッ
【守銭奴】極悪弁護士 K美門K介★17【非道】
1 :杉ちゃんマン
新スレです。仲良く使ってね
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
スレの影薄すぎて新スレ気付かなかった
3:ミッキー
あいつはマジ頃す
マジでブッ頃す
4:O貫
人間の屑
古美門「………」
ミッキー…
5:K子
ゲリベン糞野郎
6:湖池屋の栄光
皆さん、負けないで。もっと戦えるはずよ。
どんどんやっちゃって。
7:Dr.ヘルムート
皆サン落ち着いてクダサイ
古美門「………」
古美門「…………」
黛「あの……」
黛「これ……先生のことですよね……?」
古美門「………」
古美門「 黛ィ!! 訴状の用意だ!! 服部さん!警察署への車の用意を!!
ページを保存しバックアップを取れぇ! プリントアウト3部ずつぅ!!
管理者とプロバイダへの形式書面を準備しろォ!!
こいつらとひろ●きを訴えてやるううぅぅぅううぅぅ!!!!」
\ ア゙~オ! /
テッテレッ テーレッ テレッ♪
\ リーゴ ハァイ! /
糸冬
ここまで文句のつけようのない面白いSSは初めて見た
最大級の乙!!!
【次回予告】
古美門「い~や~だ~~!」
服部「しかし……既に回収が決まっておりますので……」
古美門「イヤだといったらイヤだ! 何で私がクルーザーを手放さなければならないんですか!」
古美門「ほんの少し、ほんの少し返済が遅れただけじゃないか!! それを……それを……」
服部「……手をつけてはいけないお金でしたのに……ジャクリーンとキャサリンとカトリーナのパーティに使ってしまわれるから……」
古美門「だぁってぇ~ だぁってぇ~ あぁぁあぁぁ! 結局あいつらチューもさせやがらなかったぁぁ! ほんとに欧米人かぁぁもぉぉぉ!」 バタバタ
古美門「……」 ピタ
服部「……先生?」
古美門「決めた」
古美門「戦う……徹底抗戦だ。 私の財産に指一本触れさせやしない。 正攻法でも場外乱闘でも泥試合でも何だってやってやろう!」
古美門「はっはっはぁ! 相手がどんな奴だろうと負ける気がしない!!」 ガバッ
服部「……それで、話し合いに来られる方はいつお見えになるんですか」
古美門「ん~、もうそろそろですかねぇ」
古美門「ま、どの道いけすかない奴ですよぉ 銀行員なんてのは!!」
ピ ン ポ ──── ン
黛「………」 タッ タッ タッ タッ
黛「……ふぅ……」
黛「……あれ?」
黛「先生、何でインターホン押してるんですか?」
\ ア゙~オ! /
テッテレッ テーレッ テレッ♪
\ リーゴ ハァイ! /
キタ━(゚∀゚)━!
キタ━(゚∀゚)━!
堺VS堺
半沢と大和田の前では他の役者が雑魚に見えた
藤原でコレだからな
半沢だともっと盛り上がりそうだ
堺雅人の演技は最高だ
でも野球場のバックスクリーンを使ってプロポーズしたけど失敗したって事例もあるよな
規模が違うけど
>>852
それは恥ずかしいな
長ゼリを噛まない堺はカッコイイ
【訂正】
>>356
×弊社
○御社
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