向日葵「新商品……?」(148)
ID:Zy28Oynu0代行
櫻子「向日葵、何してんのー?」
向日葵「見ての通り、ネットサーフィンですわよ」
櫻子「ねっとさーふぃん……? 何それ?」
向日葵「……半年ROMってろ、ですわ」
櫻子「な、なんだよそれー! 意味が分からないけど腹立つ!」
向日葵「はいはい……」
向日葵「(あら? 何かしら、これ)」
向日葵「(新商品……?)」
向日葵「(白い綺麗な小瓶に入った……調味料?)」カチカチ
向日葵「(フリカケみたいなものですのね)」カチカチ
向日葵「(『素材の味を活かす』……なるほど)」カチカチ
櫻子「……うー」
向日葵「(ちょっとこれは面白そうですわね……ポチッと購入ですわ)」ポチッ
櫻子「ちくしょー! 少しはこっちを見ろー!」ボイーン
向日葵「ちょっ……! このおバカ! 何しますの!」
櫻子「おっぱいドリブルいたしますのよー! こんにゃろこんにゃろ!」ボインボイーン
向日葵「や、やめ……止めなさいっっっ!」ゴスッ
櫻子「ごふっ!」
櫻子「よ、よくぞ私を倒した……。 だが、次は第二第三の私が」
向日葵「居たら五月蝿そうですわねー」
櫻子「雰囲気ぶち壊しかよ!?」
~数日後~
向日葵「(そろそろ例の頼んだ商品が届く頃ですわね……)」
ピンポーン
向日葵「(キマシタワー)」
宅配便「ちぃーっす、宅配便っすけどこっちにサインをお願いしまっす!」
向日葵「はいはい……」カキカキ
向日葵「(……って、危うく大室って書くところでしたわ。 この前櫻子の家で受け取り代行したから……)」
宅配便「まいどどうもー」
向日葵「あ、はい。 ありがとうございますー」
向日葵「(中身は……頼んだ物で間違い無さそうですわね)」
向日葵「中は白い小瓶と……説明書?」
向日葵「あら……イヤですわ。 説明が途中で途切れてますのね」
向日葵「かろうじて読めるところは……」
○この調味料は素材の味を引き出すものです。
何にでも振り掛けてお召し上がりいただけます。
向日葵「何にでも……」
向日葵「例えばここにある、何の変哲も無いおせんべい……」ガサゴソ
向日葵「ちょっと振り掛けますわ」フリフリ
向日葵「……」バリバリ
向日葵「……!! 美味しいですわ!」パアアッ
向日葵「……」バリバリボリボリ
向日葵「……」バリバリボリボリ
向日葵「……」ムシャムシャガツガツ
向日葵「……!」ピーン!
向日葵「太る!!!」
向日葵「こ、これは危険な調味料ですわね……」アセアセ
向日葵「それにしてもこの小瓶。 中が開けられないようになっているんですのね」
向日葵「どれくらい入っているのか、全く分かりませんわ……」ウーン
向日葵「…………♪」
トゥルルル トゥルルル
向日葵「あ、もしもし私……って、あからさまに嫌そうな声出さないで欲しいですわね」
向日葵「ええ、ええ。 それで少し食べさせたいものが……」
向日葵「……」
櫻子「食わせろー!」ガララッ
向日葵「いきなりですわね……」ハァ
向日葵「それで、これなんですけれど」
櫻子「ほほう……これが向日葵を太らせた原因かー」
向日葵「まだ太ってねーですわ!」ガァーッ!!
櫻子「まあまあ、とにかくそれを振りかけて食べさせてくれるんだよねっ?」
向日葵「え、ええ……まあ……」
櫻子「~♪ ~~♪」キラキラ
向日葵「(いつに無く輝いてますのね……)」
フリフリ フリフリ
向日葵「……はい、どう」 櫻子「あぐっ!」ゴリッ
向日葵「ゆ、ゆり……じゃなくて指ごと噛みつくバカがどこにいるんですのーっ!?」
櫻子「……」
向日葵「……櫻子?」
櫻子「……う」
向日葵「う?」
櫻子「うみゃい……」ボロボロ
向日葵「マジ泣き!?」ビクッ
櫻子「おいしーっ!」ガツガツ
向日葵「(やっぱりこの調味料、本物ですのね)」
櫻子「うめーっ!」ボリボリ
向日葵「(それにしても、結構な量を振りかけてるように見えるんですけど……)」
櫻子「たまらねー!」ムシャムシャ
向日葵「(まるで、中身が無尽蔵みたいですわ……)」
櫻子「うひょー!」モグモグ
向日葵「ええい! 落ち着いて食べられませんの!?」ガァーッ!!
向日葵「もう、これ以上使わせませんわ!」バッ
櫻子「あーっ!?」
向日葵「当たり前でしょう? 私が買ったものですし、これ以上使わせたら」
櫻子「あぅー……」ダラダラ
向日葵「使わせたら……」
櫻子「うー……」ダラダラ
向日葵「……もう一回だけ使わせてあげますから、その千鶴先輩みたいなヨダレを何とかしなさいな」
櫻子「!!」パアアーッ
櫻子「んめー!」ムシャムシャ
向日葵「全く……」
向日葵「(あら……? テーブルの上の説明書……何だか文字が増えてません?)」
向日葵「(なになに……?)」
○この調味料は食べ物以外にも使用できます。
その場合、振りかけた対象物の魅力を最大限引き出します。
向日葵「(振りかけた物の魅力を……最大限?)」
向日葵「(例えば、綺麗な花にかけたら、ますます綺麗になるとかそういう意味ですの?)」
向日葵「(それはもしかしたら、動物にかけてもいいのかしら……)」
向日葵「(ペットにかけたら、可愛く見えるとか……)」
向日葵「……」
向日葵「………櫻子」
櫻子「おいひい……」ジーン
向日葵「」イラッ
向日葵「櫻子、ちょっと返しなさい」クイックイッ
櫻子「え……絶対ヤだし!」
向日葵「い・い・か・ら! 返しなさいと言ってますの! この古谷向日葵が!」
櫻子「うるさい、ケチケチおっぱい!」
向日葵「け、ケチケチおっぱい……!」ワナワナ
櫻子「そうだよ、ケチぱい! ケぱい! ケおっぱい!」
向日葵「……さーくーらーこー!」
櫻子「な、なんだよ!」ビクッ
向日葵「私の胸に毛なんて生えてませんわ!」ガァーッ!!
櫻子「Σそんな事一言も言ってねーし!?」
向日葵「返しなさい!」グイッ!
櫻子「ヤダってば!」グイッ!
向日葵「あなたって子は……昔から我がままばかりで!」グイグイ
櫻子「私に我がまま言わせ放題だったのは向日葵じゃん!」グイグイ
向日葵「うるさいですわー!」グイッ!
櫻子「あ、ちょっ!?」
バサッ
櫻子「あーっ!?」
向日葵「(全身に被ってしまいましたが、結果オーライですわ)」
向日葵「さて、これを何に使ってみましょうか……」
櫻子「――ッ!?」
向日葵「……?」
櫻子「あ……ああ……」
向日葵「? どうしましたの、櫻子?」
櫻子「ちょっとこっち見ないでっ!///」
向日葵「はぁ?」
櫻子「は、反則だよ! な……なんでそんなに向日葵、可愛くなっちゃってるの……?///」カァーッ
向日葵「え?」
櫻子「で、でも……私、向日葵になら……いいよ?/////」
向日葵「…………えええ?」
向日葵「な、何を言ってますの? わ、わわわ私、私は……///」
櫻子「ねえ、ひ、向日葵……///」
向日葵「な、何ですの……櫻子?///」
櫻子「実はさ……私、ずっと」
櫻子「向日葵のこと、大好きだったんだ///」ポッ
向日葵「ッ!?///////」ゴクッ
櫻子「だから、ね……向日葵ィ……///」ジリジリ
向日葵「ちょ、ちょっと!?///」
櫻子「優しくしてください/////」
向日葵「ナンデスノー」
向日葵「(ひ、向日葵……落ち着くのですの!ですのーと!)」ワタワタ
向日葵「(い、今の状況を……冷静に……冷静にっ!)」ワテワテ
向日葵「(わ、私が……調味料を被ったら……被ったら……)」パタパタ
櫻子「向日葵……?」
向日葵「(さーくーらーこーかーわーいーいーでーすーわー)」ココロノサケビッ!!
向日葵「(櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻櫻櫻子子子こここコケーッ!)」コケーッ!!
向日葵「(い、いけませんわ……。 こういう時は素数を……!)」
向日葵「(1、2、3、4、5、6、7、8、無理!)」
向日葵
「(緩やかにウエーブが掛かった髪が柔らかくて、
普段は自信ありげに釣りあがった眉毛がハの字型に垂れ下がって、
瞳は今にも涙を零しそうなほど潤んでいて、
切なそうな吐息が時折私の頬を掠めて、
触れる肢体は柔らかく、妖しくくねっていて、
向日葵、向日葵……って、私を求める声が瑞々しそうな唇から漏れ出たら、
誰だって理性飛ばしますわよ! jk!)」
向日葵「櫻子……」
櫻子「ん……なに?///」
向日葵「優しく出来ないかもしれないですが、それでもいいんですの……?」
櫻子「いいよ、別に」
櫻子「だって、ひまちゃんだもん///」ポッ
向日葵「ああもう、可愛いですわこの子ったら!!/////」
向日葵「ん……ちゅ……櫻子……」
櫻子「……ん、ちゅぱ……れる……」
向日葵「可愛いですのね、櫻子///」
櫻子「えへへ……///」
向日葵「さ、さーちゃん……。 もう一回、今度はさっきより深く……///」
櫻子「うん……ひまちゃん///」
向日葵「さーちゃん、濡れてますわ///」
櫻子「ひまちゃんだって///」
向日葵「さーちゃん……深い行為に及ぶ前に、一言言っておきますわ」
櫻子「?」
向日葵「私も、さーちゃんの事がずーっと好きでしたの/////」
櫻子「!! ひまちゃん……///」
向日葵「さ、さーちゃんっ!」クチュクチュ
櫻子「ひ、ひまちゃん! ひまちゃんっ!」ガクガク
向日葵・櫻子『~~~~~~~~~~ッ!!!』ビクッ ビクン
……
………
…………
向日葵「(やっちまいましたわ……)」フゥ
櫻子「すぴーっ」
向日葵「(あの調味料、本当になんだったんですの……。 櫻子の人格にまで影響が出ていましたわ)」
向日葵「(あんな危ないもの、処分しないと後々怖いんじゃ……)」
スクッ
櫻子「ん……」
向日葵「(!? 起こしてしまったかしら?)」
櫻子「えへ……ひまちゃん……むにゃ……」
向日葵「(寝言、ですのね)」ホッ
向日葵「(それにしても、まるで天使ですわね……)」
向日葵「さて、どうしたものでしょう……?」
向日葵「説明文、増えてる……!?」
○この調味料は使用者が相手の事を想っていれば居るほど、
相手の感覚に影響を与えます。
向日葵「え……!?」
向日葵「つまり、私が櫻子のこと……ずっと想っていたから」
向日葵「私の想いが、櫻子に影響を……!?」
向日葵「いよいよもって、この調味料は怪しいですわ!」
向日葵「どこかに捨ててしまいませんと……」
櫻子「ひまちゃん……?」
向日葵「あ、櫻k「ひまちゃんっ!」ガシッ
向日葵「さ、櫻子……ちょっと離してくださいまし!」
櫻子「え……ヤだ……」
向日葵「櫻子……いい加減離れないと……!」グッ
櫻子「ひまちゃんと離れたくないっ!」ダキッ
向日葵「……ッ!?」
櫻子「ひまちゃん……」
向日葵「(こんなの、抗いようがありませんわ……)」
……
………
…………
向日葵「(結局、あれから櫻子が落ち着くまでずっと抱き合ってましたわ)」
向日葵「(櫻子、あなたの事は好き。 大好き)」
向日葵「(ですけど私は……)」
向日葵「私と対等に争ってくれるあなたも、大好きですのよ?」
向日葵「(ゴミ箱……だとありきたりすぎますわね。 誰かが拾う可能性もありますわ)」
向日葵「(学校に持っていくのもNG。 ゴミ箱と同じ理由ですわね)」
向日葵「(やっぱり適当に川に捨てるとか……)」
向日葵「(ダメですわ! 何処かに流れ着いてしまう可能性も)」
ポゥッ
向日葵「……!?(調味料の説明書が発光してますわ……!)」
○この調味料はその特殊な性質上、相手への想いが深すぎる人(親族、恋人、
あるいは既に婚姻関係にある人等)の乱用は避けてください。
向日葵「なんですの……これ……」
○想いが深すぎる人が乱用すると、相手が二度と元に戻らなくなる可能性があります。
向日葵「なんですの……これは!!」
櫻子『勉強やだー。 だるいー』ダラァ
向日葵『そんな事言ってないでさっさとやりなさい』
櫻子『磯辺揚げうめえ!』パアアッ
向日葵『給食ぐらい静かに食べなさいな……』
櫻子『向日葵! おっぱい禁止!』
向日葵『うるさいですわね!』
櫻子『生徒会副会長は私のものだし!』
向日葵『何を戯言を言っていますの! 副会長になるのはこの私ですわ!』
櫻子『向日葵!』
櫻子『向日葵!』
櫻子『向日葵!』
櫻子『向日葵!!』
櫻子「ひまちゃん……?」
向日葵「え……?」
櫻子「ひまちゃん、泣かないで……?」
向日葵「え……?」ポロポロ
向日葵「櫻子……さーちゃん……」
櫻子「ひまちゃん……」
向日葵「あなたは素直ですのね、さーちゃん……」
櫻子「ひまちゃんの事、好きだもん!」
向日葵「そうですわよね、あなたはそうだって言ってくれたものね」
櫻子「ひまちゃん……?」
向日葵「でも。 でもね、さーちゃん」
櫻子「どうしたの、ひまちゃん! ひまちゃん!」
向日葵「私はもう一度、さーちゃんではなくて櫻子に会いたいですの」
櫻子「ひまちゃん、顔怖いよ……?」
向日葵「私と喧嘩をして、対等に付き合ってくれる櫻子に!」
ちゅっ
向日葵「(元に戻って、櫻子……!)」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「ひま、ちゃん……?」
向日葵「(やっぱり……)」
櫻子「ひまちゃん……」
向日葵「(やっぱりダメ、ですのね……)」
櫻子「なんて言ってやるものかよ!!」殴ッ!!
向日葵「GYAAAAAAAA!!?」メコォ
向日葵「? ? ???」グスッ
櫻子「……全く」
向日葵「櫻子?」
櫻子「向日葵に変なもの食べさせられたし……」
向日葵「櫻子ッ!」ダキッ
櫻子「む、むぐぐ……おっぱい禁止!」
向日葵「櫻子……」
櫻子「な、なに……」
向日葵「もっとおっぱい禁止してくれても、いいんですのよ?///」
櫻子「なにそれこわい」
櫻子「え、え、どうしたの本当に……?」
向日葵「何も覚えてないんですの……?」
櫻子「え、ああ、うん……何も覚えてないよ?」
向日葵「そ、そう……」
櫻子「べ、別に私が向日葵と裸で抱き合った事なんて……ナンニモ、オボエテナイヨ?////////」
向日葵「(バッチリ覚えてるじゃねーですの/////)」
櫻子「そ、それにしてもあの調味料って本当に何だったの?」
向日葵「え?」
櫻子「わ、私……向日葵に掛かったのを見てから、こう、もやもやーっと」
向日葵「もやもやーっと?」
櫻子「ムラムラーっと」
向日葵「ムラムラーっと!?」
櫻子「これが問題のブツですな……ふむふむ」
向日葵「どこの探偵気取りですの、全く」
櫻子「どんな難題もこの眠りの櫻子がババッとサクッと解決だよっ!」
向日葵「あなたが寝ても誰も声を当ててはくれませんけどね」
櫻子「うっさいなー!」
向日葵「しっ! 説明書が光りましたわ!」
櫻子「説明書? 光る?」
向日葵「さっきから調味料の説明書が何度か光ってますの。 その度に説明文が追加されて……」
櫻子「な、何でそんな怖いもの買ったの!?」ビクビク
向日葵「さ、さあ……私も何故だか思い出せなくなってきましたわ……」
○万が一中毒症状が出た場合、食べさせた相手に使用者の涙を飲ませると元に戻ります。
向日葵・櫻子「……」
向日葵「お……」
櫻子「お?」
向日葵「遅いですわーーーーーーーーーーっ!!」ガァーッ!!
櫻子「Σ落ち着けーっ!?」
向日葵「(つまり、私が櫻子にキスしたときに泣いていたから……それが偶然にも櫻子の口に流れ込みましたのね)」
櫻子「いやー、あの時に向日葵の涙が口に入ってなかったら、私ずっとムラムラしたままだったよNE☆」
向日葵「櫻子……やっぱりあなた覚えていたんですの?」
櫻子「え? ……あ。 あー……///」
櫻子「えへっ☆」
向日葵「滅!」殴ッ!!
向日葵「とにかく、これは処分してしまわないと……」
櫻子「えー、調味料として使えば美味しかったのに……」
向日葵「」グッ
櫻子「」ビクッ
向日葵「どこに捨ててしまいましょう……」
櫻子「私と向日葵の胃袋の中とか」
向日葵「」ギリギリギリ……
櫻子「」ガクガクビクビク
パァッ
向日葵・櫻子「?」
ピカーッ
向日葵・櫻子「せ、説明書がまた光った!?」
○presented by NISHIGAKI
……
………
…………
向日葵・櫻子「……に、西垣先生作!?!?!?」
○なお、この調味料はこのメッセージが表示された5秒後に爆発するZO☆
向日葵「ZO☆って……」
櫻子「それって……」
向日葵・櫻子「そんなのぜんぜんぜんぜんぜんぜん可愛くなーい!」
チュドーン
……
………
…………
あれから、私達は黒こげのまま西垣先生の元を訪ねた。
西垣先生は悪びれる様子も無く、私の購入した調味料と自身の作った薬を入れ替えた事を白状した。
(この際どういう経緯を辿ったのかは追及しないことにする。 怖いので)
結局、私が処分に困った調味料(薬)は自爆したので何の問題もなかったとして。
あとの問題は、櫻子との関係のみ。
向日葵「櫻子……」
櫻子「……」
私の部屋で二人沈黙。
それはそうですわよね。
薬のせいとはいえ、一時はあんなに深く繋がったんですもの。
あんなに心を曝け出してしまったんですもの。
向日葵「櫻子、なんとか言いなさいな……でないと、私」
櫻子「うん……」
櫻子「あれ、ノーカンだわ」
向日葵「は?」
櫻子「あれはノーカン。 だって私の意志じゃないし」
向日葵「え? だとしたら、私の事……」
櫻子「……」
向日葵「私の事、本当は嫌いですの?」
櫻子「……」
向日葵「あれは薬のせいで、本当は私の事なんて好きでもなんでもなくて」
櫻子「……あーもう」
向日葵「?」
櫻子「どうしてそうマイナス思考かなぁ……」
向日葵「だ、だって……ん!?(ゆ、指!?)」ピトッ
櫻子「少なくとも、私は向日葵のことは嫌いじゃないよ」
向日葵「」コクッ
櫻子「ただ……今の私と向日葵の関係って結構好きなんだよね」
向日葵「?」
櫻子「他愛も無いことで喧嘩して、そこから仲を深める友情ってヤツ? そういう今の関係が結構気に入ってるんだ」
向日葵「ぷは……櫻子……」
櫻子「だから、返事はちょっと待ってて」
向日葵「ん……」
櫻子「もう少し、待ってて欲しいんだ」
向日葵「……ヘタレ」
櫻子「Σ台無しだよ!?」
向日葵「だって、覚悟は出来てましたのに……」
櫻子「はいはい、そーですか……全く!」
グイッ
向日葵「!?」
チュッ
向日葵「////////」
櫻子「じゃあ、これくらい貰っとくけどいいよね?」
向日葵「ノーカンですわっっっ!」
櫻子「Σ何言ってんだ、このおっぱい!?」
向日葵「もう一回キスしたら許してあげますわ!」
櫻子「許してあげるって何だよ!? 私がいつどこで何時何分何十何秒地球が何回回った時迷惑かけた!?」
向日葵「時間は関係なく毎日迷惑かけられてますわ!」
櫻子「存在悪!? ひ、向日葵だって迷惑かけてくるくせに!」
向日葵「それはいつの話ですの? さっきの質問をそのまま返させていただきますわ!」
櫻子「と、時々……」
向日葵「ほら、やっぱり言えないんですのね? あなたはやはりその程度……。 生徒会副会長には私が相応しいですわ!」
櫻子「そこでなんでその話になるんだよ!?」
向日葵「……ぷっ」
櫻子「えへ……」
向日葵・櫻子「あはははははは!」
――やっぱり私、この対等な櫻子が大好きですわ。
向日葵「ね、櫻子……」
櫻子「何さ……」
向日葵「いつかは告白してくれるんですわよね?」
櫻子「まあ、ね……ここを卒業する頃辺り、とか?」
向日葵「期待してていいんですの?」
櫻子「それなりに、ね」
向日葵「ふふ、待ってますわ」
櫻子「でもさ、向日葵」
向日葵「なんですの?」
櫻子「ここってサ○エさん時空だから卒業は」
向日葵「うるせーですわ!」
おわれ!!!!!!!!!!
ごめんなさい下書きなしでやったらgdgdになった。
兎に角言いたいのは、さ く ひ ま ・ ひ ま さ く 最 高 !
提供はスレ立て出来ない素人SS師でした。
ダークどこいった。でも清々しく乙
>>136
本当はもう少しダークになる予定だったけど心が折れた。
構想、プロット程度でもいいからダークに関して
>>140
もう少し櫻子が壊れている期間を引っ張るつもりだったけど文章が冗長になるし、自分も眠いしで却下。
具体的には、櫻子が調味料にハマっていく様子をもう少しじっくり書きたかった。
さて、6時に起きないといけないから寝るわ。
読んでくれた人たちサンクス&二期マダー?
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