向日葵「思ってることを言っちゃうガス?」 (26)

理科室 放課後


向日葵「・・・で、用とはなんでしょうか?」


西垣「実は、お前に渡したいものがあってな」


向日葵「え!?もしかして補修のプリントとか?」


西垣「違う違うそんなつまらんもんじゃないぞ、あと、成績優秀なお前にそんなものはいらないだろう」


向日葵「教師がそんなこと言っていいんですか…」


西垣「私が渡したい物は、これだ。」
コトッ


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向日葵「スプレーのように見えますわね。」


西垣「このスプレーには、吸うと思ったことを、本心のままに話したり行動してしまうガスが入っている・・・『ありのままガス』って言えばわかりやすいか」


向日葵「ありのままに話してしまう!?・・・つまり、思っていることが筒抜けになるってことですの!?」


西垣「そうなるな。」

向日葵「何でそんな危ないものを作ったんですか!?」


西垣「色々実験してたら偶然できてしまってな・・・古谷が使ったらおもしr・・・ゲフンゲフン、役に立ちそうだなと思ったんだ」


向日葵「なぜ私に?」


西垣「お前、大室のこと好きなんだろ?」


向日葵「なっっ!いきなり何をいいますの!!私は櫻子なんて・・・///」


西垣「ハッハッハ!顔が真っ赤だぞ古谷……一見いっつもひがみあってるようにも見えるが、顔が合うたびに、お前が恥ずかしくなってあわてて目を反らすのを度々見るしな。」


向日葵「そ、それは……その・・・」モジモジ


西垣「やはり図星だったようだな。お前たちのような、両想いなのになかなか素直になれない2人でも、このガスがあれば、直ぐにひっついちゃうぞ!」


西垣「いいか、ガスを吸ってから効果が続くのは3分間だ!・・・使い方は・・・お前なら理解できるだろう、スプレーをかけるだけだしな!」


向日葵「・・・このスプレーを使えば、人の本性が暴けるということですね・・・自由研究とかに使えそうですし、ありがたくいただきますわ(ウフフフフフ、櫻子とイチャイチャできますわ)」


西垣「達者でな(興奮しすぎて言い訳がおかしくなってるな・・・)」

西垣「おわっ!何をする!!」


向日葵「あなたは松本りせ会長をどう思っていますか?」


西垣「…あいつはまさに天使だ!!あの透き通る様な瞳!柔らかそうな唇!食べちゃいたいくらいだ!控えめな胸も最高だな!ほんと今すぐにでも抱きしめたい!(恥ずかしい!なんとかしてくれぇ!)」


向日葵「失礼しました(とんだ変態教師ですわ・・・)」バタン

生徒会室


向日葵「・・・・・・はぁ・・・(なんでそういう時に限ってあの娘は用事がありますの)」


綾乃「古谷さん、今日元気ないわね?具合でも悪いの?」


向日葵「いえ・・・大丈夫ですわ・・・」ハァッ


千歳「もしかして、今日大室さんがいなくて寂しいんとちゃうん?」


向日葵「っっ!!違いますわ!!!」


千歳「図星だったみたいやなぁ」ニコニコ


綾乃「フフフ、素直にならなきゃだめよ、古谷さん」


向日葵(あなただけには言われたくねーですわ!)イラッ

向日葵「…」プシュ-


綾乃「わっ!何するの古谷さん!」


向日葵「あなたには好きな人がいますか?」


綾乃「……いるわ!歳納京子よ!あの眩しい笑顔にキュンときて、一目惚れしちゃったの!けどね、今は京子の全部が好きよ、全部受け止められるわ!京子のことばかり考えちゃって、夜眠れなかったこともあるもの!しかも、最近京子の想いが膨らんでいくばかりで・・・胸が苦しいの・・・京子は今どうしてるか、何考えてるか、気になっちゃって……… ///


千歳「綾乃ちゃんどうしたん!?!?うち、もしかして幻覚みとるん!?」タラタラ


綾乃「・・・京子は美人で、やさしくて、頭もキレて、セクシーで・・・


千歳「あはは~」タラタラ
向日葵「重いですわ」ボソッ


綾乃「そんな京子が大好きなの!!愛してるぅぅぅぅぅぅ!!!」/// バ-ン


千歳「ここは、極楽浄土やぁぁ!」ブシャ-

3分後


綾乃「」シュ-
千歳「」ダラダラ


向日葵「・・・全く、人をからかうのは自分も素直になってからにして欲しいですわ!・・・・・・さて、プリント整理を・・・」

ガサガサ

向日葵「・・・あらっ?一枚足りませんわ・・・・・・足りないのは歳納先輩のですわね」

チラッ

向日葵「私が行くしかないみたいですわね」

娯楽部室


そんな京子が、大好きよ!!愛してるぅぅぅぅぅぅ!!!


京子「んっ!?なんか私への愛の告白が聞こえたような」ピクッ


結衣「気のせいだろ・・・お前のことが好きな人なんて(私以外)いる訳ないじゃないか」


ちなつ「そうですよ!京子先輩に恋してる人なんて(私しか)いませんから」


京子「なんだよ~っ!この京子ちゃんの美貌に嫉妬してるのかぁ~?」


あかり「あかりは京子ちゃんのこと、大好きだよ!」ニコニコ


京子「おおっ!!天使が、天使がここにいるぞ~!」スリスリ


あかり「わあっ!?京子ちゃん、くすぐったいよぉ~!」ニコニコ


結衣ちなつ「」ギロッ


あかり(んっ!?なんか結衣ちゃんとちなつちゃんにすごい形相で睨まれてるような・・・気のせいかな・・・)ビクッ

向日葵「お邪魔しますわ」ガラガラ



あかり「あっ、向日葵ちゃん!何か用事?」


向日葵「歳納先輩へプリントの提出をお願いしにきましたわ」


京子「うぉう!忘れてた忘れてた!」ガサガサ


結衣「またかよ・・・どうせ出すんだから最初から期限までに出しとけよ!」


京子「いやぁ~つい忘れちゃうんすよ!」


結衣ちなつ「」ジト-


京子「そういえばさ、ひまっちゃん。京子愛してるぅって叫んでる声聞いてさぁ、なんか知ってる?」


向日葵「ええっ!?シ、シリマセンワ(知られたら、杉浦先輩の立場が…)」


京子「おぉ~~?動揺してるねぇ~。なんか知ってそうだなぁ」ニヤニヤ


向日葵「えっと・・・その・・・(や、やばいですわ!こうなったら奥の手をつかうしかありませんわね)」


プシューーー


京子「んぉう!?なんだなんだ!?」
結衣「煙たいぞこれ!」
ちなつ「向日葵ちゃん!いきなり何吹きかけてんの!」
あかり「ケホケホッ!」


向日葵(場をごまかすために使いましたが、ごらく部のみなさんの本心も気になりますわ・・・)

結衣「・・・京子、告白のことなんか気にしないでさ、もっと私に見せてくれよ・・・



結衣「お前の艶やかな体をさぁ!」
向日葵(・・・は?)


ちなつ「何言ってるんですかこの変態!京子先輩の体は 私 だ け のものですぅ!!」
向日葵(あまのじゃくですの!?)


結衣「あぁっ、京子の体を舐めまわしたい」
向日葵(おまわりさんこっちです)


京子「ひひぃ!!怖いよぉ怖いよぉぉぉ!!助けてあかりちゃ~ん!」ヒシッ


あかり「…」

あかり「あのさー、うっとうしいからくっつかないで」バシッ


京子「あかりちゃん…ひどい…」ウルウル


あかり「そのすぐ人にくっつく癖、うざいから直した方がいいよ・・・」クワッ
向日葵(この人たちは自分を偽って生きてきたんですのね)ホロリ


京子「うぅ~!助けてひまっちゃ~~ん!!」ヒシッ


向日葵「えぇっ!どうしましょう…」アセアセ


結衣「おい、なに私の京子に気安く触ってるんだよ!」ギロッ


ちなつ「ちょっと結衣先輩!京子先輩は私の物ですってばぁ!!」


あかり「ったく、くだらないことで言い争ってる暇あれば勉強すれば、いい子アピールになるし」


京子「お願い、どうにかして」ウルウル


向日葵「う~ん…(この状況ではどうしようもありませんわ…)」

ガヤガヤガヤ

……

ピタッ


あかり京子結衣ちなつ「」ハッ
向日葵(どうやら元に戻ったみたいですわね…)ホッ



あかり「…」
京子「…」ビクビク
結衣「…」マッサオ
ちなつ「…」カ-ッ
向日葵(気まずいですわ…)




向日葵「……………失礼しました!」バタン

翌日 生徒会室


向日葵(ついにこの日がやってきましたわ…今日は学校は休みで生徒会活動だけがある土曜日…登校中に公の前で告白するのはさすがに恥ずかしいので、生徒会室ですることにしましょう……ちょっと不安ですけど、もしもの時にはスプレーをお互いに吹きかければ大丈夫ですわ!だって私たちは両想いですもの?)ウフフ


櫻子「おい向日葵、なにニヤニヤしてんの、キモいよ」


向日葵「な…なん ムグッ(ダメですわ。ここで怒ったら。ガマンガマン…)グググ

……

向日葵「櫻子、話がありますわ」


櫻子「なんだよ急に改まっちゃって」


向日葵「あの…その…(勇気ですわ!)






向日葵「櫻子のことが好きです!付き合ってくださぁい!!」ド-ン

綾乃千歳りせ「!?」


櫻子「え!?!?ちょっ…いきなり言われても…その…」


向日葵「あなたの本当の気持ちを教えて!」
プシュ-
櫻子「うわっ!」



櫻子「ひ、向日葵には、感謝してるよ…いつもこんなにバカでジコチューな私にいつも付き合ってくれて…ワガママ言っても、なんだかんだで聞いてくれたり、宿題手伝ってくれたり、お菓子とか作ってくれたり、本当にありがとう。それでね、私とって、向日葵はね………


向日葵綾乃千歳りせ「…」ドキドキ

櫻子「……お母さんみたいな存在だから…


綾乃千歳「えっ」 りせ「…」




向日葵「Haaaaaaaaaaa!?」


櫻子「恋人としては、見れないや……ごめん!!」


向日葵「ちょっと待って!?友達、お姉ちゃんならだしもMother!?私何歳だと思ってますの!?!?」


櫻子「だって私のお母さん仕事がいそg向日葵「撫子さんは!?」


櫻子「ねーちゃんは、ちょっと違うかな。向日葵は、こう包んでくれる感じっていうか…
向日葵「私が[ピザ]だって言いたいんですの!?」


千歳「まあまあ、古谷さん落ち着いて」アセアセ
綾乃「それほど、古谷さんを大切に思ってくれてるってことよ。」アセアセ
りせ「…」

>>15
向日葵「私が[ピザ]
→向日葵「私が太ってる
修正

>>1
補修→補習

向日葵「ハァハァ…じゃあ聞きますわ。あなたが恋人になりたい人っていますの?」


櫻子「……いるよ」///


向日葵「誰ですの!」


櫻子「……りせ会長」


綾乃千歳向日葵「ええっーーーー!!」
りせ「!?!?」


櫻子「会長に生徒会の仕事について、わからないことがあったときに優しく教えてくれて……会長はいつも喋らないけど…生徒会で1番頑張ってるし…憧れちゃって…そして、時々見せてくれる笑顔が可愛くて…ともかく好きです!りせ会長!!」
りせ「!!」


櫻子「私でよければ、付き合ってください!」ド-ン


綾乃「怒涛の展開に、頭が追いつかないわ…」
千歳「せやなぁ…」
向日葵「」

りせ「…」テクテク


櫻子「先輩……?」


りせ「…」ギュッ


櫻子「手を握って……OKってことですか?」パアッ


りせ「…」ニコッ


櫻子「やったぁやったぁ!!大好きですりせ先輩!!」ダキッ


綾乃「よかったわねぇ…」シミジミ
千歳「ええ話やなぁ」シミジミ


向日葵「」プルプル

向日葵「こんなの納得いきませんわ!そもそも会長はまだ話してないからどう思ってるかなんて完全にわからないじゃない!この正直に物を言うスプレーで本心を暴いてみせますわ!」ズコズコ



向日葵「うわぁ!?」ガタッ
イス「」


ガッタ-ン プシュ--


綾乃「スプレーが…」
千歳「古谷さん自身にかかって…」



向日葵「………櫻子、りせ会長と付き合うよりも、私と付き合う方がずっと楽しいですわよ!○○なことや、△△なことして愛しい櫻子をたっぷり可愛がってあげますわ!!さあ、こっちにいらっしゃい私の××ちゃん!!!」


櫻子「何言ってんの…向日葵…キモい!こっちこないで変態!!」


向日葵「」ガーン

某日 公園


櫻子「はぁ…さすがに言いすぎちゃったかな…いくら変態でも、向日葵は向日葵だもんね…先輩、今度会ったら仲直りした方ががいいかな?」


りせ「…」


櫻子「そうですよね!やっぱり仲直りしたほうがいいですよね!……そういえば、付き合ってから先輩の思ってることがわかるようになったなぁ…これも、愛のパワーって奴ですよね!」


りせ「…」ニコッ


櫻子「えへへ、やっぱり先輩の笑顔は本当に天使みたいです!癒されますぅ!」
スリスリ

イチャイチャ


向日葵「…」テクテク


櫻子「あっ!向日葵だ!向日葵!あのっ、この間はごめ
向日葵「いいんですのよ、櫻子様」


櫻子りせ「!?」


櫻子「向日葵、どうしたんだよ!櫻子様だなんて!」


向日葵「これから、私は櫻子の恋人でも、ライバルでも、友達でもなく、下僕として生きていくと決意しましたの!もう恋人さんはいますしね」ゴソゴソ


櫻子「向日葵、今手に出したものは…」


向日葵「これは“愛の鞭”ですわ。さぁ、これを使って悪い子な私を調教してくださいな!」


櫻子「何言ってんの、この変態!こっち来んな!」ギロッ


向日葵「あぁっ!もっと、もっとジト目で変態って言ってぇぇ!!」ゾクゾク



りせ(………ダメだこりゃ)




終わり

おまけ

西垣「最初は松本の思ってることがわかるようにと開発していたガスなんだが、こんな形で貢献するとはな」


西垣「まあ、松本の思ってることはそんなガスが完成する前にわかるようになったがな、ハッハッハ!」






西垣「はぁ」


西垣「今日はこっそり盗んだ松本の靴下でもしゃぶるか」


本当に終わり

以上になります

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