結衣「一人よりみんなで」(149)

結衣「……うん、うん……えっ、うん、はい、わかった」

ピッ

京子「どうしたー?」

ちなつ「あかりちゃんからですか?」

結衣「うん、あかり、急に風邪引いてこられなくなったみたい」

京子「えーっ、お腹出して出るからだよまったくあかりは仕方ないなあ」

結衣「それはおまえだろ」

ちなつ「あかりちゃん、今日久し振りに結衣先輩のお家泊まれるって
    喜んでたのに……あ、もちろん私もですけどっ!」キャピッ

結衣「うん……」チラッ

京子「よしっ」

ちなつ「なんですか?」

京子「なら三人でお見舞い行こ!」

結衣「言うと思った」

―――――
 ―――――

結衣「けどいいのかな、ほんとにこんな大勢で来ちゃって」

京子「大丈夫なんじゃね?」

ちなつ「あかりちゃんが風邪なんて珍しいですよねえ」

京子「そう?あかりって小さい頃結構風邪引いてた気がする」

結衣「それは京子じゃないの?」

京子「そうだっけ?」

がやがや言いながら、私たちはあかりの家の前に立っていた。
そういえばあかりの家に来るの久し振りだなあ、なんて思いながらチャイムを押しかけ――

ガチャッ

あかり「おねえちゃーんっ、もういいよおおおおっ!」

京子「……」

結衣「……」

ちなつ「……」

あかり「……」

あかり姉「あ……」

結衣「あの、どうも」

あかり姉「あ、あら皆いらっしゃい、あかりのお見舞いに来てくれたの?」

あかり「みんなあっ!」


あかり姉「それじゃあジュースとお菓子、置いとくわねー」

京子「あざーっす!」

ちなつ「あ、ありがとうございます……」

結衣「で、どうしたんだ、あかり?」

ベッドに寝転んだあかりはぐったりした様子でお姉さんが出て行ったのを見届けると、
唐突に「うぅ」とべそをかきはじめた。

ちなつ「あかりちゃん、泣いてちゃわかんないよ!」

あかり「ちなつちゃんこわいよぉ」

京子「なんか今日のあかりはやけに」

結衣「やけに?」

京子「やけに子どもっぽいな!」

結衣「うん、どうなんだろう……」

あかり「えぇ、そんなぁ」

ちなつ「まあ熱あると幼児化するって言いますしね」

あかり「あかりそこまでっ!?」

頷くのはやめておきながら、とりあえず突っ込めるくらいには元気なようだ。
そのことに安心したものの、それでもやっぱり辛そうではある。

結衣「あかり、とりあえず布団肩までかけて寝てなよ」

あかり「うん……結衣ちゃん、ありがとぉ」

ちなつ「それで、何があったの?」

結衣「ほら、あかりのお姉さんにもうやめてって」

あかり「あ、えっと……その、お姉ちゃんが薬を飲まそうとしてくるから」

結衣「えっ、それだけ!?」

ちなつ「もっとふかーいのを想像してた人はどうなるのあかりちゃん!」

あかり「そんなのあかり知らないよぉ!お姉ちゃん特製の薬だから普通のより
    苦いんだもん!あかりには無理だよぉ!」

結衣「お姉さんすごいな」

ちなつ「でも飲まなきゃ治らないんじゃないの?」

あかり「それはそうだけど……」

うぅ、とあかりが怯えたように縮こまる。
どうやら相当苦いらしい。

結衣「あかり、今熱はどのくらいなの?電話では微熱って言ってたけど」

あかり「お姉ちゃんと追いかけっこしてたからちょっと上がっちゃったかも……」

ちなつ「計る?えっと、体温計は……」

京子「いる?」

結衣「なにやってんだ」

妙に静かだと思ったら。
なぜか京子が体温計を掌で握っていた。

京子「いやあ、私の掌の体温どれくらいかなと」

結衣「知るか」

ちなつ「京子先輩っ、あかりちゃんしんどいんですよ!」

京子「ちぇー。わかったよ。はい、あかり」

あかり「あ、ありがとう京子ちゃん……って、えぇ!?なんか体温計の温度
    すごく上がっちゃってるよっ!?」

京子「これであかりも高熱だ!」

結衣「いやふざけんな」

あかりが「また熱上がった気がするよぉ」と言いながら体温計を脇に挟む。
やっぱり来ない方が良かったかも……。

ちなつ「どう?上がってる?」

あかり「うん、ちょっと……」

京子「あかり、落ちてたものを拾って食べちゃだめだよ……」

あかり「た、食べてないよ!?ていうかあかり、お腹の風邪じゃないし!」

結衣「おいこら京子。あんまりあかりを興奮させるようなこと言っちゃだめだろ」

京子「えー、あかりと一緒に話したい」

結衣「お前のは一方的過ぎるだろ」

ちなつ「あかりちゃん困ってますよ!ね、あかりちゃん!」

あかり「」

結衣「ちなつちゃんもその手はやめよう……」

ちなつ「えっ?私はただあかりちゃんの頭をマッサージしようと……」

あかり「」

結衣「あかり白目むいてるから」

京子「じゃああかりの眠れそうな話でもするか」

結衣「それならいいな」

ちなつ「じゃあ私、あかりちゃんのために紙芝居描きますね」

京子・結衣「そ、それはだめっ」

ちなつ「えぇー」

あかり「三人ともありがとぉ、でもせっかく来てくれたのにあかりが寝ちゃったら悪いよぉ」

結衣「でも熱があるなら寝ないと」

京子「そうだぞあかりー」

結衣「お前は静かにしとけ」

あかり「けど……あかりが寝ちゃったらみんな帰っちゃうでしょ?」

ちなつ「そりゃだって、みんながいたらあかりちゃん起きちゃうから」

あかり「やだよぉ、みんな帰らないでぇ」

なんだか本当に子どもみたいだ。
そういえば小さい頃もこんなこと、あったっけ。
ちなつちゃんが困ったように私を見るも、なんと言ってあかりを納得させればいいのやら。

京子「あかり」

その時京子が口を開いた。
やけに真剣な顔で。

あかり「京子ちゃん……?」

京子「あかり、大丈夫だ!」

あかり「京子ちゃん……」

京子「うん!」

あかり「……なにが?」

京子「うん!」

何も考えてなかったな京子のやつ。
ますますあかりが不安そうな顔しちゃってる。

結衣「あかり……」

ちなつ「あかりちゃん、心配しないで」

お、ちなつちゃんが。
私が声をかけようとしたのと同時に、ちなつちゃんが言った。

ちなつ「京子先輩を置いてくから」

あかり「……う、うん」

結衣「いや、それはだめだろ」

京子「いいよ、私があかりの傍にいてあげよう」

結衣「お前は乗るな。むしろ帰れ」

京子「結衣がひどい」

あかり「……でも、そうだよねぇ、みんなに風邪移しちゃうかもしれないもんね……」

結衣「私たちが自分から来たからそれは別にいいんだけどさ」

ちなつ「うん、そうだよ。そこは気にしなくても」

あかり「うぅ、私、一人で眠るよぉ、皆ごめんねぇ」

ばさり。
あかりが完全に布団の中に隠れてしまった。

結衣「あ、あかり!」

あかり「うぅ……」シクシク

なんというか今日のあかりは本当に……。
あかりのお姉さんが構いたがるのもわかるっていうか。

京子「なんだこのあかり可愛いぞ」

結衣「おい京子なに手伸ばしてんだ」

京子「つい」

結衣「親父か」

ちなつ「あかりちゃん……」

結衣「ちなつちゃんまで泣いてどうする」

ちなつ「つ、つい……」

結衣「いやなんでだ」

あかり「みんなぁ……?」ソッ

まだいる?というようにあかりがこそりと顔を出す。
その上目遣いがやけに幼くて、私までもつい手を伸ばしそうになってしまった。

京子「うぅ、あかりが眩しい!」

ちなつ「眩しいというより胸が痛いですっ……!」

あかり「……」シクシク

結衣「お前等はもうほんと黙っとけ」

またあかりが布団の中に引っ込んでしまった。
私ははあと溜息を吐くと、布団の上からあかりの頭に手を置いた。

ちなつ「結衣先輩の手があかりちゃんの頭にぃいいい!」

結衣「あかり、わかったから。あかりが次目覚めるまではいるからさ。だからゆっくり眠って、
   それで熱を下げて」

あかり「結衣ちゃん……」

結衣「ね?」

あかり「……結衣ちゃん、それ、あかりのクマさん人形だよぉ」


あかり「……」スー、スー、

京子「お、あかり、寝ちゃったみたい」

結衣「まさかほんとに絵本読んで寝ちゃうなんてな……」

ちなつ「いくら今のあかりちゃんでもさすがにそんなのには騙されないと思ってました」

京子「にしても気持ち良さそうに眠ってるなあ」

結衣「おい起こすなよ」

京子「あかりのほっぺむにむにー」ムニムニ

まったく、言ってる傍から。
京子が眠っているあかりの頬をむにむにしはじめる。

京子「結衣も触ってみたら?」

ちなつ「それとも私を触りますか!」

結衣「いや、いいよ……」

京子「じゃああかりのクマ人形触っとく?」

結衣「殴るぞ」

京子「いやんっ」

あかり「……やぁ、だめ、だめだよぉお……」

京子「!?」ビクッ

ちなつ「ね、寝言……?」

結衣「……うん、みたい」

あかり「……」スー、スー、

ちなつ「京子先輩、あかりちゃんに何してんですか」

京子「えっ、私!?」

ちなつ「あかりちゃんにこんな声出させるなんてきっと京子先輩がやらしいことしてるからに
    決まってます」ジトッ

結衣「やらしいことって……」

京子「私はちなつちゃんにもやらしいことしちゃうぞー!」ガバッ

ちなつ「ちょ、やめてくださいよー!」バタバタ

結衣「ちょ、静かにしろって」

あかり「……ふぇえ」

結衣「……」

京子「……」

ちなつ「……」

ちなつ「なんかもう私、いたたまれなくなってきました」

京子「あかりの可愛さに何人の同志がやられたか……」

結衣「同志ってなんだよ」

京子「ぷにぷに」

結衣「触ってんな」

京子「妬いた?」

結衣「それはない」

ちなつ「あかりちゃん、きっと京子先輩の夢見てるからこんなに苦しそうなんですよ……」

京子「また私なのか」

結衣「京子だしな」

京子「しっかし熱が出たときに出現する謎のあかりに名前をつけなきゃいけないな」

結衣「たとえば?」

京子「へにょあか」

ちなつ「意外と的を射ている気がします」

結衣「いや、どうなんだそれ……」

京子「へにょあか」

あかり「……」スー、スー、

結衣「返事しないからそれなしな」

京子「えー」

あかり「……えへへ」

ちなつ「……でも、笑ってますよ」

結衣「ほんとだ」

京子「きっと私の夢を見てるからだなっ」

結衣「それはないだろ」

ちなつ「結衣先輩と私がラブラブしてる夢を見て笑ってるんですよ~♪」

結衣「いやそれもないと思う」

京子「へにょあかへにょあか」ムニプニ

あかり「……ん、っへへ」

京子「うお、びっくりした!」パチンッ

あかり「……ぉ」ビタンッ

ちなつ「うわ、痛そう」

京子「へにょりーん」ムニッ

結衣「おいバカもうやめろ」

京子「へにょあか」

結衣「日本語で話せ」

京子「バデレ」

結衣「意味わからん……ん?ちなつちゃん?」

ちなつ「……」コクリコクリ

京子「おーい、ちなつちゃーん」

ちなつ「あっ……!なんだかあかりちゃんの寝顔見てると私まで眠くなって来て……」

結衣「まあ、わからなくもないかな」

京子「ほんと、幸せそうな寝顔だしなー」ムニッ

あかり「……へへっ……」スー、スー、


結衣「……んっ」

かくんと前のめりになったことで、ようやく私は目を覚ました。
いつのまにか座ったまま眠ってしまっていたらしい。
ふと周りを見ると、京子もちなつちゃんも、あかりのベッドに突っ伏したり
もたれかかったりしながら気持ち良さそうに寝息をたてている。

あかりの寝顔はすごい効果だ。

結衣「……」

熱、下がってるかな。
そう思いながらあかりの額に手を乗せる。
(ちなみに今度はクマの人形と間違えないようにちゃんと確認した)

結衣「あ、下がってる」

さっきよりは大分とマシになっている。
まだ少し熱いけどこれなら微熱程度だろう。

あかり「……結衣ちゃん?」

ふいに、手を掴まれた。
目を覚ましたあかりが自分の額に触れていた私の手に触れ、それから不思議そうに
私を見上げてくる。

結衣「あ、あかり……起きちゃった?」

あかり「ううん、少し前になんとなく目、覚めてて……」

結衣「そっか、気分はどう?」

あかり「うん、もう平気だよ」

結衣「良かった」

心配かけてごめんね、とあかりが笑う。
私はううんと首を振った。

結衣「私たちこそごめんな、急に来てうるさくしちゃって」

あかり「どうして謝るのー?あかり、結衣ちゃんたちが来てくれて嬉しかったんだから」

結衣「そう?」

あかり「うん、ほんとだよぉ」

結衣「……うん、あかりが言うから本当なんだろうな。私なら風邪引いたときは
   静かにして欲しいって思っちゃうから」

あかり「えー、ほんと?京子ちゃんが、結衣ちゃん風邪引いたときは寂しがり屋だよって」

結衣「なっ、京子のやつ……」

あかり「えへへ、今度結衣ちゃんが風邪引いたときはあかりたちもお見舞いに行くねー」

結衣「京子もあかりもちなつちゃんまで来たらそりゃあうるさいだろうなあ」

あかり「でも、一人でいるよりみんなでいたほうがずっと治るのも早いんだよ、あかりみたいに」

みんなの声聞きながら寝てるとね、すごく安心できたんだぁ。
あかりの言葉に、確かになと思った。
一人よりみんなでいたほうがきっと楽しいし、きっと居心地がいい。

あかり「だから、帰らないでいてくれてありがとう」

京子「……んっ」

ちなつ「せんぱーい……?」

眠っていた京子とちなつちゃんが、目を覚ます。
まったく、ちょうどいいとこで目覚ますなほんと。
けどあかりの笑顔になんて答えればいいかわからなかったから、正直ほっとした。

京子「ん、なに?ていうかあかり起きてる!」

あかり「おはよぉ、京子ちゃん、ちなつちゃんも」

ちなつ「う、うん、おはよう!大丈夫なの?」

あかり「もうだいぶ平気だよー」

京子「うん?結衣がなんか赤くなってるぞー」

結衣「えっ!」

京子「バデレ」

結衣「うっさい!」

結衣「ベッドか…」

結衣「フンッ!」

結衣「うわ、なんだこれ!おしとやかっ!あかり!?あかりだ!」

ちなつ「そういえばあかりちゃんがへにょあかじゃなくなってる!」

あかり「え?へにょあか?」

京子「説明しよう!」

結衣「いらん」

あかり「なんだかよくわからないけど、本当にみんなありがとぉ」

ちなつ「……ううん、あかりちゃんが元気になって良かったよ」

結衣「まだちょっと熱はあるみたいだからもう一回ちゃんと寝なきゃいけないけどな」

あかり「うん、今度はちゃんと一人で寝るね」

京子「おー。そんで今度こそみんなでお泊り会しよーぜ!一人でも抜けちゃ意味ないからな!」

あかり「……うんっ」

なんか京子が綺麗にまとめた気がするけど、まあいいか。
あかりの笑顔がそう思わせてくれた。

終わり

綾乃「本当に無理矢理まとめたわね……」
千歳「まあええんちゃう?」
櫻子「生徒会でもお泊り会しましょうよ!しよーよねーしよー!」
向日葵「出番なかったからってでしゃばろうとしないで櫻子」

へにょあかもバデレも流行らないのは知っている
支援保守感謝です

あかり「終わったと言いながらおまけ的本編、はっじまっるよー!」
京子・結衣・ちなつ「えっ」


京子「ちなつちゃん、帰っちゃったなー」

結衣「あかりがいないからかな」

京子「ちなつちゃんもさ、あー見えてあかりのこと大好きだよなあ」

結衣「お前はちなつちゃんをどう見てるんだ」

京子「京子先輩大好き☆」

結衣「それはないわ、絶対ないわ」

京子「そんな強く言わなくても」

結衣「で、京子はどうすんの?」

京子「私?」

結衣「うん」

京子「帰らないよ?」

結衣「あぁ、そう」

京子「帰れとは言わないのな」

結衣「まあ、一人でいるよりはいいかなと」

京子「あかりのおかげで結衣が進化したか」

結衣「進化かどうかはわからんが」

京子「一人でいるのが寂しくなったでしょ?」

結衣「……」

京子「あかりの風邪移ったんじゃね?」

結衣「人をなんだと思ってる」

京子「いや、実際ちょっとだるそうだなって」

結衣「風邪ってそんなにすぐ移るもんかな」

京子「さあ」

結衣「まあでも、そうかも」

京子「今日は温めてやろう」

結衣「いらね」

京子「そこも素直にありがとう京子って言えよ」

結衣「なんでだよ」

京子「明日熱出ても知らないからなー」

結衣「そのときは看病してくれるだろ」

京子「……」

京子「やらないし」

結衣「あっそ」

京子「ごめんうそやっぱやる」

結衣「だろ?」

京子「ぐぬっ」

ガチャッ

結衣「ただいま」

京子「おかえりただいま」

結衣「はい、おかえり」

タタタッ

京子「結衣ー、何か食べる前に手うがだしろよー!」

結衣「言ってるお前がまずしろよ」

京子「お、これ美味い」

結衣「聞いてないだろ。それなに?」

京子「あかりのお姉さんにもらったお菓子。結衣も食べる?」

結衣「その袋の中、いったいどんくらい入ってんの……」

京子「大量」

結衣「ラムレーズンは」

京子「残念ながら」

結衣「そりゃそうだ」

京子「で、ご飯は?」

結衣「それ食ってるのに飯の話か」

京子「うん」

結衣「何がいい?あかりとちなつちゃんの分の材料も買ってあったから量はかなり
   あまってるんだけど」

京子「なに作るつもりだったの?」

結衣「うどん」

京子「おぉ、いいなそれ」

結衣「じゃあ2玉だけいれて……」

京子「いや、あかりたちの分も全部いれよう」

結衣「食えんの?」

京子「無理」キリッ

結衣「じゃあ言うな」

京子「でもお裾分けできるくね?」

結衣「あー、あかりのとことかに?」

京子「うん、明日にでも」

結衣「いや伸びてるし」

京子「でもあかり風邪だしよくね?」

結衣「よくはないだろ」

京子「まあいいや、早くつくろーぜ」

結衣「……え?」

京子「……なに?」

結衣「……京子、お前もまさか風邪移ったんじゃないか?京子が作ってじゃなくって作ろうとか」

京子「どういう意味それ」

せっかくあか結かと期待したのに……
誰かあか結のSSを紹介してくれ

かまわん 続けろ
いや続けてください

結衣「普段の京子の行動が悪い」

京子「いい子すぎるからな、私は」

結衣「どの口が言う」

京子「うどんってこれ茹でる?」

結衣「うん、そう。私はこっちで出汁作るから」

京子「さすが結衣だ」

結衣「まあな」

京子「少しは謙遜しろよ」

結衣「京子に言われたくないな」

京子「まあいい」

結衣「いいんだ」

京子「結構楽しいなこれ」

結衣「そうかな」

京子「腰振りダンス」クネクネ

結衣「お前常に動いてないと死ぬのか。っていうか手動かせよ」

京子「おっと」

結衣「え、素で忘れてた?」

京子「うん」

結衣「とりあえず出汁はできたけど」

京子「さすが結衣だ」

結衣「そんなことないよ」

京子「謙遜しなくていいのに」

結衣「謙遜しろって言ったの京子だから」

京子「お、美味しそうな匂い!」

結衣「まだ食うなよ」

京子「これだけじゃ食べれないのわかってるよ……?」

結衣「うん、そっか、いや、ごめんついわからないのかと」

京子「何気にきついその言い方」ズン

結衣「うどん茹で上がった?」

京子「これでいい?」

結衣「うん、まあいいか」

京子「ね、これ本当に明日あかりん家に持ってこうぜ!」

結衣「えー」

京子「おいしそうだし」

結衣「んー」

京子「ちなつちゃんも誘ってあかりの回復祝い」

結衣「風邪くらいでどうなんだそれ」

京子「楽しそうだしいいじゃん」

結衣「あかりん家行きたいだけだろ」

京子「バレたか」

>>94
あかり「結衣ちゃんと付き合ってるんだよぉ」
京子「西垣ちゃんに惚れ薬貰った」
あかり「あかゆい世界」
あかり「結衣ちゃんにひっつく!」
結衣「今日は二人か」
あかり「結衣ちゃんとデート♪」

俺が知ってるので良かったのはこんなもんかな
遅くてスマン

>>110
まさか答えてくれるとは……
マジで感謝です

結衣「まあけど、そうだな、うどんつくりに行くのはいいかも」

京子「じゃああかりん家電話する!」

結衣「え、今から?」

京子「善は急げってやつ!」

結衣「っていうかあとの用意が嫌なだけじゃ」

京子「ぴぽぱ」

結衣「……まあいいか」ハア

京子「……あ、もしもーし?あかり?」

結衣「……」モリツケモリツケ

京子「えっ、ちなつちゃん?あれ?」

結衣「……うん?」チラッ

京子「……あー、そう、一瞬かける家間違えたかと思っちゃったじゃんかー」

結衣「ちなつちゃん?」

京子「え、結衣?……うん、そうそう、でー……」コクッ

結衣「京子、そこのボタンを押してみて」

京子「これ?」ポチッ

ちなつ『あかりちゃんのお姉さん、出かけちゃったみたいで……』

京子「おぉ」

結衣「な?」

ちなつ『あれ!結衣先輩の声が聞こえますううっ!』

結衣「それでどうしたの?帰ったんじゃ……」

ちなつ『あー、その……あかりちゃんのことが気になったわけではないんです
    けどあかりちゃん家に戻っちゃって』

京子「ふーん」ニヤニヤ

ちなつ『京子先輩今絶対ニヤニヤしてますよね』

結衣「うん、してる」

京子「言うなよ結衣~」

しえん

>>111
いえいえなんの~
…あれ、もしかしてあかりわんわんの方でトムジェリの話してた人?

結衣「くっつくな」

京子「えへ」

ちなつ『あ、それでどうしたんですか?あかりちゃん寝ちゃったので……』

結衣「あ、うんあのね、明日京子とあかりん家でうどん作ってあげよって話になって」

京子「ちなつちゃんも誘うつもりだったからちょうどよかったよ」

ちなつ『へえ……』

結衣「あ、あかりはもう起こさなくていいよ!」

京子「その様子じゃお泊りだろうし?」

ちなつ『お、お姉さんに頼まれただけです!』

京子「それは絶対嘘だ」

ちなつ『……嘘ですすいません』

結衣「とりあえず、今日はもう切るね」

ちなつ『えぇ!?』

結衣「もう遅いから」

京子「また明日朝行くから」

ちなつ『うぅー、わかりました……』

結衣「それじゃあおやすみ」

ピッ

京子「あ、私まだおやすみ言ってない!」

結衣「お前長くなりそうだから」

京子「結衣のケチ」

支援

支援

はよ

結衣「ほら、さっさとうどん食べよ」

京子「へーい」

結衣「京子の茹でたのかたそう」

京子「えー、そうか?」

結衣「うん」

京子「で、なんで急にあかりん家行く気になったの?」ズズッ

結衣「一人より二人、二人より四人、かな」ズズッ

京子「なんだそれ」

結衣「風邪引いたかもってこと」

京子「寂しがり屋だなあ、結衣は」

結衣「うるさいなあ」

京子「私だけじゃ物足りないとは欲張りな」

結衣「京子は今日ずっと一緒にいてくれるから」

京子「……かまぼこ、いる?」フイッ

結衣「ん」

終わり

以上で本当に終わり
ここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました

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