AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」(492)

大島「うぇ~い!!やっと着いたぁ~。長旅だったなぁ」

小嶋「ん…眩しーい!!」

篠田「日焼け止め持って来ておいて正解だったな」

高橋「おーい!みんなちゃんと船長さんにお礼言ってー!!」

AKB「ありがとうございました~」

スタッフ「皆さんが宿泊するホテルはこの山を登ったところにありまぁ~す!PVの撮影は明日からになりますので、今日はホテルに着いたらゆっくり休んでくださいね~」

AKB「はぁ~い!!」

宮澤「じゃあ実質明日までオフってことだね」

大島「ここ、無人島なんでしょ?いいロケーションだよね!楽しみぃ~」

高橋「優子、あんまりはしゃがないでよ!迷子になったらしゃれにならないからね」

大島「はぁ~い」

5日間のPV撮影でやって来たこの無人島――その名も鬼神島。

この時のあたし達はまだ、想像すらしていなかった……。

この島でまさかあんな恐ろしい事件に巻き込まれるなんて……。

ホテル到着――。

スタッフ「部屋は3人で1部屋になります。部屋割りはここに貼ってある通りでーす。夕食は6時からになりますので、その間は自由時間になります。では各自、荷物を持って部屋に移動してくださーい」

AKB「はーい」ガヤガヤ

宮崎「ねぇねぇ聞いた?この島、なんで人がいないのか」

渡辺「え?何?」

宮崎「ふふっ…あたしもさっきスタッフさんが話してるのを聞いちゃただけなんだけどさ…」

柏木「えー?何何?怖い話?」

宮崎「なんとこの島!鬼ヶ島伝説が残ってるらしいんだよ!」

渡辺「ぷぷっ…」

宮崎「あー今まゆゆ笑ったでしょ?冗談じゃないんだよ!」

柏木「…どういうこと?」

宮崎「エヘンッ!なんとこの島、鬼を島の守り神として崇めてたんだって!」

柏木「鬼を?なんかそれって変じゃない?」

渡辺「昔ばなしだと、鬼は大抵悪者でしょ?」

宮崎「まぁまぁ聞いてよ!戦時中、この島はある国の領土になりかけたのよ。島には大勢の武装した外国人が乗り込んできて、殺戮を繰り返した。そこで困った島民は、島にいた鬼の力を借りることにした。鬼に助けられ、島は平和を取り戻すことができた」

柏木「へぇ~だからこの島、鬼神島っていうのね」

宮崎「しかしこの時、村人は助けてもらう変わりに、鬼とある契約を結んでしまったの」

渡辺「契約?」

宮崎「うん…年に一度、鬼に生け贄を捧げるという恐ろし~い契約。鬼はまず、食べにくい頭だけを切り落とし、体は骨ごとバリバリ食べていたらしいよ」

柏木「なんか嘘っぽーい」

宮崎「でも現にこの島の裏側には鬼が捨てた生け贄の頭を供養するためのお寺があるんだって!」

渡辺「それでおしまい?…なんか怖い…」

宮崎「いやいや、伝説はここまでじゃないのよ。鬼を信仰する風習はしばらくの間島の中で続いてたんだけど、時代の流れとともにやがて廃れていったの」

宮崎「しかし数十年前、この島で謎の大量殺人が起こった。犯人はまだ捕まってない。一部では信仰を忘れた島民達が、鬼の怒りに触れ、祟りに遭ったっていわれてるんだよ…」

柏木「本当に?」

宮崎「マジだよマジ!!だから島民が逃げ出して、この島は無人島になったんだもん!!」

渡辺「なんでわざわざそんな曰く付きの島をロケに選んだんだろう…」

宮崎「さぁ、わかんないけど、あたし荷物置いたら早速そのお寺とやらに行ってみようと思う!」

柏木「えーやめときなよー」

宮崎「なんで?面白そうじゃん!スタッフさんから借りたカメラもあるし♪」

柏木「それ、今回のPVメイキング用に撮影頼まれたやつでしょ?変なことに使っちゃ駄目だよ!」

宮崎「アハハ、ちょっとくらい平気だよ!この島ネットもテレビもないし、退屈じゃん」

柏木「もぉ~後で怒られても知らないよ?」

宮崎「大丈夫大丈夫♪あっ、2人も一緒に行く?」

渡辺「わたしはやめとく。気味悪いし…みゃおはほんとこういうホラー映画みたいなノリ好きだよね」

宮崎「えー?なんでー?絶対面白いよ☆」

渡辺「……」

スタッフ「ほらそこの3人!お喋りは後にして、先に部屋に荷物運んで!」

3人「はぁ~い」

柏木「もぉ、みゃおのせいで怒られちゃったじゃない!!行こ、麻友。あたし達同じ部屋だよ」

渡辺「う、うん…」

宮崎(チェッ、つまんないの…)

1号室――。

前田「うわっ、ここ大浴場ある!早速入りに行こうよ~」

板野「そうだね。もう山道歩いてきたから汗でベタベタ…」

前田「チユウちゃんは?」

河西「わたしはいいよ~2人で行って来て」

板野「とも~みまた寝る気でしょ?船の中でも寝てたのに」

河西「…チユウ」

前田「じゃあ本当に行って来ちゃうよ?」

河西「ZZZ…」

板野「もう寝てる…。しばらく起きないから先行っちゃおうよ、あっちゃん」

前田「そうだね~起こしちゃ悪いし」

2号室――。

小嶋「ふぅ、疲れたぁ~」

峯岸「(パタッ)あれ?冷蔵庫に飲み物入ってない」

高橋「マジかぁ~。。ここ無人島だもんな。このホテルだって持ち主に交渉して借りただけで、従業員とかいないらしいし」

小嶋「え?じゃあごはんとかどうするの?」

高橋「今晩はスタッフさんがカレー作ってくれるって!」

峯岸「じゃああたし、スタッフさんに言って飲み物もらってくる。多めにもらってくるから冷蔵庫で冷やしとこうよ」

高橋「あ、そもそも冷蔵庫電源入ってないじゃん!えーっと、コンセントは…あ、あった!(グサッ)」

小嶋「なんか冷えるまで時間かかりそうだね~。不便な島だなぁ」

3号室――。

篠田「クーラー効いてきたみたいだね。あ、珠理奈、窓際のベッド使いなよ」

松井珠「いいの?ありがとう麻里ちゃん」

佐藤亜「篠田さん優しい。良かったね、珠理奈ちゃん」

篠田「亜美菜ちゃんもあたしに気を使わないでいいからね!せっかく選抜入りしたんだし、今日はゆっくり休んで明日のPV撮影頑張って!」

佐藤亜「はい!でも亜美菜、撮影が心配だからダンスの練習しようと思います」

篠田「じゃあ食堂の奥に大きめの鏡がかかってたから、持って来てあげるよ」

佐藤亜「本当ですか!でも…勝手に動かしちゃっていいのかな…」

篠田「大丈夫じゃない?この島にはうちらしかいないんだし。練習するのに鏡あったほうがいいでしょ?」

佐藤亜「はい!そうですね。ありがとうございます」

篠田「んじゃ、ちょっくら取ってくるわ~(スタスタ)」

佐藤亜(やっぱり篠田さん優しいな…せっかく同じ部屋になれたんだし、もっと仲良くなれるといいな…)

4号室――。

大島「いえーい、窓際のベッド取りぃ~♪」

宮澤「あ!優子ずるいよ!」

大島「いいじゃーんwwひょー海が見えるww」

宮澤「おっ、マットレスふかふか(ピョンピョン)」

大島「いいねいいねぇ~(ピョンピョン)」

横山「(ニコニコ)」

宮澤「ゆいはんはどうすんの?ドア側のベッドでいい?」

横山「はい、うちどこでも寝れますし(ニコッ)」

大島「悪いねゆいはん、明日の夜は交代しよ」

横山「はい」

宮澤「っしゃ!!じゃああたしはちょっと展望台のほう行ってこようかな」

大島「えーせっかくだから泳ぎ行こうよぉ~」

宮澤「いや、せっかく山道を登って来たんだから頂上まで行ってみたいの!」

大島「えー、じゃあたかみな達誘おうかな。ゆいはんはどうする?一緒に来る?」

横山「いいんですか?ほなら里英ちゃんとさっしーも誘って来ますわ(パタパタッ)」

大島「オッケーじゃあその間に、あたしは水着に着替えちゃお(モゾモゾ…)」

宮澤「うわっ!優子、窓閉めて着替えなよ(シャーッ)」

大島「なんだよ閉めんなよ~。せっかく海が見渡せる絶好の景色なのに」

5号室――。

指原「よっしゃ、空き時間も出来たことだし、早速家から持ってきたDVD鑑賞っと…」

高城「さっしーせっかくの旅行なのに東京にいる時とやってること変わらないね」

指原「いいじゃーん。旅行先で観るハロプロのライブDVDは格別なんだよ。そのためにパソコン持参で来たんだから」

高城「ふうん」

松井玲「でもちゃんと窓開けて光を入れないと、目が悪くなっちゃうよっ(シャーッ)」

高城「うわぁーいい眺め!!」

松井玲「遮るものが何もないから、地平線まで一直線に見渡せるね。すごいなぁ…」

指原「うぉーっっ!!えりりんキターーー!!」

高城「さっしーDVDもいいけど、ちゃんと景色見なよぉ」

松井玲「ふふっ」

6号室――。

(ギィ、ペタペタッ…)

北原「(クルッ)あー2人ともやっと来た~。どこ行ってたの?」

柏木「里英ちゃん同じ部屋なんだ?」

北原「そうだよ~。2人がなかなか来ないからあたし嫌われてるのかと思った」

柏木「そんなネガティブなww」

渡辺「みゃおのオカルト話に捕まってたんだよ」

北原「みゃお、船の中からすでにカメラ回して張り切ってたね」

渡辺「そうなの~。これからこの島の伝説にあるお寺に行くらしいよ」

柏木「祟りがどうのって言ってたけど、大丈夫かな…」

北原「祟り?」

柏木「うん…それがね…」

7号室――。

宮崎「(ポイポイッ)よーし、荷物は片付いたっと♪あたしこれからお寺行くけど、2人も一緒に来るよね?ね?」

小森「え?お寺って今言ってた生首を供養してるとかいう所ですよね?行きませんよそんなとこ」

宮崎「えー!?なんで?いいじゃん行こうよこもり~ん!(グイグイッ)」

小森「ちょっと引っ張らないでください!1人で行って来てくださいよ!あ、わかった、みゃおさん1人でお寺行くのが怖いんだぁ~(ニヤニヤ)」

宮崎「こっ、怖くないよ!!あたしが今までどれだけのホラー映画を観てきたか知ってるでしょ!?」

小森「そうですね~でもわたしそういうの興味ないんです」

宮崎「じゃあじゃあもっちぃ!一緒に行こうよっ」

倉持「お寺かぁ…気乗りしないなぁ」

宮崎「うぅ~仕方ない1人で行ってくるかぁ。。」

数分後、大島は――。

大島「(トントン、カチャ)あっちゃん?ともちーん?(キョロキョロ)あれ、いない…。とも~みは寝てるし、2人ともどこ行ったんだろう…」

峯岸「(ヒョコッ)優子?何やってるの?」

大島「みぃちゃん!いやさ、あっちゃん達泳ぎに誘おうと思って探してたんだけど…あ、ジュース!!」

峯岸「飲む?ぬるいけど」

大島「サンキュー♪(プシュッ、ゴクゴク)」

峯岸「それにしてもあっちゃん達、鍵もかけないで出ちゃうなんて物騒だね」

大島「なんで?だってここ、あたし達しかいないんだよ?自由に部屋を行き来したいからみんな鍵なんかかけてないよ」

峯岸「そういえばそうだよね…あ、優子もう海行っちゃう?」

大島「ゆいはん達が来たら一緒に行こうと思ってるんだけど、なんで?みぃちゃんも行く?(ウキウキ)」

峯岸「行く行く!たかみなと陽菜ちゃんも誘おうよ」

大島「いいねいいね~。にゃんにゃんの水着姿…(ジュルリ…)」

峯岸「まったくぅ、優子ってほんと中身オヤジだよねww」

一方その頃、高城は――。

高城「…この色合い…形…すごい完璧!この石はお土産に持って帰ろうかな。よいしょっと」

小森「(ヒョコッ)高城さん、何してるんですか?」

高城「あぁこもり~ん♪ちょうど良かった、こもりんも一緒に石拾いしよっ?」

小森「それ、楽しいんですか?」

高城「楽しいよ。こうやって石を触っていると落ち着くというか元気が出るというか、宇宙の神秘…なんか宇宙と通じている気分に…」

小森「あのぉ…」

高城「とにかく石というものは世界に同じ形、同じ色合いというものが1つもなくて…」

小森「あのっ、石を語ってるところ申し訳ないんですが、さっきから倉持さんが高城さんの耳を触ってますけど…」

倉持「あきちゃ~耳ぃ~…(フガフガ…)」

高城「うーん、もっちぃはいつもこうだから」

小森「石マニアに耳フェチ…そんなんでフレンチキスは大丈夫なんですか?」

高城「ゆきりんがしっかりしてるから大丈夫だよ?(キョトン)」

小森「そうですか。わたしフレンチキスに入らなくて良かったです」

一方その頃、柏木と渡辺は――。

柏木「(テクテク)あ、カレーの匂いがする!キッチンからだ!ちょっと覗いてみようか」

渡辺「カレーの匂いって嗅ぐとお腹すいてきちゃうね」

スタッフ「あ、2人!夕飯はまだだよ~」

柏木「エヘヘッ、ちょっと見に来ただけですよ(ウインク)」

スタッフ「アハハ、ちょっと味見してみるかい?」

柏木「えー!?いいんですかぁ~?じゃあメンバーには内緒でちょっとだけ…」

渡辺「あれあれ?紙皿の数足りなくないですか?」

スタッフ「あぁ、それは僕らのだよ。ホテルに備え付けのお皿が少なくてね…」

柏木「なんかすみません…あたし達ばっかり…あ、あたしも紙皿でいいですよっ」

スタッフ「大丈夫だよ。紙皿も少ないからスタッフ分しかないんだ。メンバーの子達は備え付けのお皿使って」

柏木(せめて使ったお皿洗うくらいはしなくちゃな。スタッフさんには明日の撮影でもお世話になるんだし…)

一方その頃、篠田と松井珠理奈は食堂にて――。

松井珠「わーい、メロンソーダおいしい」

篠田「珠理奈~そのまま目線だけちょうだい。ブログに載せる用の写真撮るから」

松井珠「はい~」

(カシャッ、カシャッ)

篠田「よしっと。あとは海で遊んでる優子達を撮って来ようかな」

(ギィッ、ペタペタ…)

松井珠「あ、玲奈ちゃん!」

篠田「お~みんな遊びに行っちゃったから、残ってるのうちらだけかと思ったよ」

松井珠「亜美菜ちゃんもダンスの練習で残ってるよ」

篠田「おっ、そうだった!これ飲み終わったら何か差し入れしてあげよ」

松井玲「柏木さんとまゆゆさんも残ってますよ。今、キッチンにいます。わたしは食堂に飲み物が用意されてるってスタッフさんから聞いて…」

篠田「そっか、何飲む?(ガタッ)」

松井玲「あ、あ、そんな、自分で用意するから大丈夫ですっ(アセアセ)」

篠田「そう…(ストン)」

松井玲「皆さん、どちらに行かれたんですか?」

篠田「海に泳ぎに行ってるよ」

松井玲「そういえばさっき由依ちゃんがさっしーを誘いに来てたような…」

松井珠「玲奈ちゃんはなんで一緒に行かなかったの?」

松井玲「わたしはトイレ行ってたから…出てきたらみんないなくなってて。今からでも、海のほう行ってみようかな」

篠田「そうだよ。行ってきなよ」

松井玲「は、はい…でも景色とか写真も撮りたいなーっと思ってて…」

篠田「あ、玲奈ちゃんのデジカメ、あたしのと似てるね!ほら(サッ)」

松井珠「ほんとだぁ~」

松井玲「あ、なんか…すみません…」

篠田「アハハ、なんで謝るの?」

松井玲「(ガタッ)じゃあわたし、外行ってきますね」

松井珠「うん、またね玲奈ちゃ~ん(ヒラヒラ)」

(………)

松井珠「(コソッ)玲奈ちゃん、何も気付いていないみたい…」

篠田「うまくいってるんだね…」

松井珠「はい、麻里ちゃんも例のやつ、お願いしますね。くれぐれも玲奈ちゃんにはバレないように…」

篠田「うん、まかせて…」

一方その頃、大島達は海にて――。

大島「(ザバッ)アハハハハ、また勝ったぁ~」

峯岸「もぉ~優子強すぎだよぉ」

高橋「どれだけ潜ってられるの?」

大島「さぁわかんないけど、みんな肺活量なさすぎなんだよ」

指原「すごいなぁ~優子ちゃん」

北原「さっしーが根性なさすぎなんだよww」

指原「素潜り対決なんて勝てるわけないじゃん!そういう里英ちゃんだってすぐに顔出しちゃったくせに」

北原「さっしーよりは潜ってられたもん」

指原「…クッ…こんなことなら部屋でおとなしくDVD観てれば良かったぁ~」

北原「インドアだなぁ。。」

指原「あれ?そういえば横山は?」

横山「……」

北原「あ?え?横山まだ潜ってるよ」

指原「嘘?あ、ほんとだ。優子ちゃーん!!横山まだ潜ってますー!!」

大島「えー、嘘でしょー?あたしの負けかよぉ~」

横山「(プファッ)あ、皆さんもう出てたんですか?うちが最後…?」

小嶋「由依ちゃんすごいねー」

高橋「優子、意外なライバル登場だねww」

大島「うーん…」

一方その頃、柏木と渡辺は6号室にて――。

渡辺「あれ?(ゴソゴソ)あれぇ~ないなぁ…」

柏木「どうしたの?」

渡辺「鏡がないの。バッグに入れてたはずなのに」

柏木「鏡ってあの、いつも持ち歩いてる大きなやつ?」

渡辺「うーん…(ゴソゴソ)」

つまんね
便乗乙

柏木「あの大きさの鏡ならバッグの中で行方不明になるわけないし、どこかに置き忘れたんじゃない?」

渡辺「そうかなぁ~いつも櫛とセットでしまってるのに…あれがないと前髪直せないよ。。」

柏木「ひとまずあたしのコンパクト貸してあげるから」

渡辺「ありがとう」

柏木「ちょっと待ってね…(ゴソゴソ…)あれ?ないや…ポーチに入れてたはずなのに」

渡辺「え?ゆきりんも?」

柏木「もしかしたら他のメンバーの荷物に紛れこんでるのかもね…まあ今は取りあえず洗面所の鏡使いなよ」

渡辺「うん、そうする」

一方その頃、前田と板野は脱衣所にて――。

板野「まさか大浴場にお湯が入ってなかったなんてね」

前田「よく考えたらこのホテル、従業員いないんだもんね」

板野「これじゃあホテルじゃなくて合宿所だよ~」

前田「でもシャワーは使えて良かった!お陰ですっきり~♪」

板野「あっちゃんちょっと髪の毛後ろで留めてくれない?」

前田「いいよ~」

板野「さてと、ネックレスネックレスと…あれ?ない!!」

前田「どうしたの~?」

板野「シャワー浴びるとき外したネックレス…ここに置いたはずなのになくなってる」

前田「あ、あたしのブレスレットもないよ~」

板野「おかしいな、なんでだろう」

前田「なんでだろうね~あ、部屋で外してきたのかな?」

板野「あたしの勘違いってこと?」

前田「そうだよ勘違いだよ~。チユウちゃん寂しがってるかもしれないし、早くお部屋戻ろ~」

板野「う、うん…」

板野(絶対勘違いじゃない…あたし確かにここでネックレス外したんだから…)

一方その頃、篠田と松井玲奈は山の中にて――。

篠田「あ、いたいた!玲奈ちゃーん!!」

松井玲「あ、篠田さん(タタッ)どうしたんですか?」

篠田「玲奈ちゃん間違えてあたしのデジカメ持ってったでしょ?」

松井玲「え?え?(ゴソゴソ…)あ、ほんとだ!すみません…」

篠田「いいよいいよ。しっかしここ、いい眺めだなぁ~」

松井玲「はい。ブログに載せて、少しでもこの景色をファンの方に伝えられたらなと思って…」

篠田「あたしも1枚撮っておこう(カシャッ)んじゃ、もうちょっとあたしは島の周りを巡ってくるよ~」

松井玲「はい」

篠田「道悪いから、玲奈ちゃん気をつけてね」

松井玲「はい、篠田さんも」

一方その頃、宮崎は島の裏側で――。

宮崎「…フゥ…フゥ……着いた…ここが伝説のお寺…ってただのボロ小屋じゃーん(ガックリ)あ、鍵壊れてる!(キョロキョロ)ちょっとくらい覗いたって、バチ当たらないよね…おじゃましまーすっと…(ギギィ…)」

宮崎(うわぁ~中も埃だらけ…手入れする人がいないだもん仕方ないか…一応カメラ回しておこう)

(ジーーーーー…)

宮崎「ケホケホ…空気悪いなぁ。あ!!これもしかして、古い文献!?伝説について何か書いてあるかも!見てみよーっと」

一方その頃、宮澤は展望台にて――。

宮澤「うーーん、やっぱり頂上は気持ちがいいなぁーみんなも来れば良かったのに!あ~見晴らしも最高!!…んん!?」

宮澤(あの2人、あんなところで何やってるんだろう…)

宮澤(そんなことよりうんこしたい…)

午後6時、食堂――。

スタッフ「今日の夕飯はカレーになりまーす。柏木が味見しておいしいって言ってたから味はお墨付きでーす」

小嶋「あ~ゆきりん味見させってもらったのぉ?ずるいよー」

柏木「ちょっとスタッフさんバラさないでくださいよー!あ、そうだ!ちょっと皆さんに聞きたいんですけど、あたしのコンパクトと麻友の鏡が行方不明になってて…誰か荷物に紛れこんでないですかー?」

峯岸「え?そうなの?あたしのとこにはなかったと思うよ」

小嶋「あたしのとこにもないと思うよー」

指原「(ゴソゴソ…)ない…ないなぁ…誰か、指原の携帯知りませんか?」

柏木「携帯、なくしちゃったの?」

指原「海に行くまでは持ってたはずなんだけど…」

前田「はーい、はーい!!あたしのブレスレットとともちんのネックレスも行方不明ですー」

高橋「まったくみんなだらしないんだから。部屋に帰ったらそれぞれもう一度荷物を確認して、間違って持ってる人いたらすぐに持ち主に帰すこと!いいね?」

AKB「はーい」

小森「あ、でもまだ来てない人達いますよ?(キョロキョロ)」

高城「篠田さんいないねぇ」

渡辺「あ、みゃおもいない…」

高橋「そうかぁ、何してるんだろう、2人…」

松井玲「あの、篠田さんはさっき島の周りを写真に撮るって言ってました」

松井珠「あ、言ってた言ってた!あと、優子ちゃん達の写真を撮りに海に行くとかも言ってた気がする」

大島「えー、麻里子は来なかったよ。ねえ?(チラッ)」

峰岸「うん」

高橋「麻里子マイペースだからなぁ。。どうしようか…」

前田「あたしお腹すいたよ~」

高橋「じゃあ作ってくれたスタッフさんにも悪いし、先に食べてようか」

前田「わ~い!あ、キュウリもあるキュウリ。いただきまーす」

小森「指原さん、あたしの人参あげますよ」

指原「げぇ~嫌いなもの人に押しつけないでよ小森」

小森「(ニヤニヤ)」

(ガヤガヤガヤ…)

柏木(みゃおが食事の時間に来ないなんておかしい…何かあったのかな…)

渡辺「…ゆきりん?どうしたの?食べよ?」

柏木「う、うん…」

夕食後――。

高橋「ふぅ~満腹満腹…(ポンポン)」

前田「あ、トランプある!たかみなババ抜きしよババ抜き♪」

峯岸「あ、あたしもやりたーい!」

前田「ともちんはー?」

板野「あたしはいいよ。ちょっと外に出て、夜風に当たってくる」

前田「ふぅん。じゃあにゃんにゃん!」

小嶋「いいけど、あたしこういうの強いよ?」

高橋「陽菜、運が必要になってくるゲームだけはなぜか妙に強いよね」

前田「えーそうなのー?」

15分後――。

小嶋「わぁ~勝った勝ったぁ♪」

前田「ほんとだ強ーい」

高橋「ね?すごいでしょ陽菜」

峯岸「もう一回やろ!カード混ぜるね(ザッザッザッ)」

小嶋「あ、そういえばさ、結局麻里ちゃん現れなかったね」

高橋「そうだった!ババ抜きしてる場合じゃないや!あたしちょっとスタッフさんに報告してくる(タタタッ)」

峯岸「麻里ちゃん、道に迷ってるのかなぁ…」

前田「……」

>>1の失敗は人数が多すぎる点だな。
ももクロ、アイドリングくらいの人数ならまだよかった。
さすがにAKB48とか大杉。

一方その時、柏木と渡辺は――。

柏木「麻友、そっちのお皿も集めちゃって!まとめてキッチンに運ぼう」

渡辺「うん」

柏木「……(カチャ、カチャ)」

松井玲「(スッ)……」

柏木「?あぁ玲奈ちゃん、いいよ、ここはあたしと麻友で片付けちゃうから」

松井玲「でも…」

渡辺「平気だよ?あたし達でも皿洗いくらいはできるし!」

指原「(タタッ)いたいた、玲奈ちゃーん、指原お風呂行くけど、一緒に行く?」

松井玲「うん行くー(パタパタ)あ、じゃあ柏木さんまゆゆさん、片付けすみません、お願いします」

柏木「うん、まかせてー」

渡辺「私達もこれ終わったらお風呂行くね」

松井「(ペコリ)あ、待ってよさっしー(タタタッ)」

(………)

柏木「いつも思うんだけど、玲奈ちゃんあんなにあたし達に気を遣わなくてもいいのにね…」

渡辺「楽屋でもみんが椅子に座るまでは、立って待ってたりするよね。いつまで経っても敬語だし…なんか寂しい…」

柏木「同じSKEでも珠理奈ちゃんは自然とみんなに溶け込んでるのに」

渡辺「あ、でも玲奈ちゃん、さっしーとは敬語抜きで話せるみたいだから良かったよね」

柏木「不思議だよね、あの2人、趣味とか全然違いそうなのに」

渡辺「(ハッ!!)もうこんな時間!」

柏木「よし、これキッチンに持って行っちゃおう(ガチャ)」

渡辺「うん」

一方その頃、河西は1号室にて――。

河西「……(ゴソゴソ)」

河西(あれ?ないなぁ髪留め…あれお気に入りだったのに。仕方ない、誰かに借りよう)ギィ、タタタッ

倉持「……(テクテク)」

河西「あ、ちょうど良かったもっちぃ」

倉持「ん?どうしたの?」

河西「もっちぃ今からお風呂?」

倉持「うん。とも~みちゃんも?」

河西「ねぇもっちぃ、髪留め2つ持ってない?あたしなくしちゃったみたいで」

倉持「持ってるよ(ササッ)はい、どうぞ」

河西「ありがとー。助かったよ」

一方その頃、小森は7号室にて――。

小森(先にメイクだけ落としちゃおっかな~)

小森「(ゴソゴソ)フンフフンフフーン…♪」

小森(!!…あれ?)

(ギィ…ハァ…ハァ…ハァ…)

小森「(ビクッ)みゃおさん!!」

宮崎「た、ただいま…ハァ…ハァ…」

小森「どうしたんですか?泥だらけじゃないですか!あ、みんな先にごはん食べちゃいましたよ?」

宮崎「えぇーそうなの?あたしのぶん残ってるかなぁ」

小森「はい、たぶん」

宮崎「それより聞いてよ~お寺に行ったはいいけど帰り道迷っちゃってさぁ、山道を転がるようにして歩き回ってやっとここに辿り着いたんだよ!!」

小森「それで泥だらけなんですね」

宮崎「あ~お腹すいたなぁ~」

小森「ごはんより先にお風呂入ったほうがいいんじゃないですか?あ、みゃおさんわたしの手鏡知りません?」

宮崎「知らないよ」

小森「そうですか。今ポーチの中見てたんですけど、なくなってるんですよねぇ」

宮崎「ふぅん」

小森「柏木さんのコンパクトとまゆゆさんの鏡もなくなったらしくて、あちこちで物が行方不明なんですよ」

宮崎「!!!!ね、それって鏡ばっかりなくなってるんだよね!?」

小森「え…あぁそういえばそうですね…でも前田さんはブレスレット、ともちんさんはネックレス、指原さんは携帯がなくなってますよ?」

宮崎「そう…ブレスレットにネックレスかぁ…(ニヤニヤ)」

小森「?みゃおさん…?何ですか気持ち悪い。それより早くドア閉めてくださいよ、わたしこれから着替え、」

(キャーーーーー…!!!!)

小森「何…今の悲鳴…」

宮崎「たかみなさんの声だ!!行ってみよう!!(ダダッ)」

スタッフルーム前にて――。

高橋「…あ…あ……(ガクガク)」

(バタバタバタバタバタ…)

前田「たかみな?どうしたの~?(タタタッ)」

峯岸「たかみな今の声って…」

小嶋「何何何ぃ~?」

高橋「(ハッ!!)駄目だ3人とも!来るな!!」

前田「(ビクッ)どうしたの…」

高橋「なんでかわかんないけど、スタッフさんがみんな…倒れてる…」

峯岸「え?助けなきゃ!!(タタッ)」

高橋「みぃちゃん来るな!!もう…遅いんだよ…全員、死んでるんだ…」

前田「!!!!」

小嶋「嘘ぉ~アハハ」

高橋「(ガクガクガク…)嘘じゃない…全員……ウゥ…」

前田(フラフラ~)ガクリッ

峯岸「(ガシッ)あっちゃん!?あっちゃんしっかりして!!」

宮崎「(バタバタッ)たかみなさーん、どうしたんですか?」

小森「あ、前田さん倒れてる!!」

高橋「みゃお帰ってたのか!!ちょうど良かった、2人は至急メンバーを全員食堂に集めてくれ!」

宮崎小森「え?は、はい(ダダダッ)」

高橋「陽菜は警察に電話!みぃちゃんはあたしと一緒にあっちゃんを部屋まで運ぼう!」

峯岸「わ、わかった…」

数分後、食堂にて――。

高橋「みんな集まった!?」

北原「(キョロキョロ)前田さんがいませんけど」

高橋「あっちゃんはいいんだ…」

(ギィ…パタパタ…)

板野「あれ?(キョロキョロ)みんな揃ってどうしたの?ミーティングだったっけ?」

高橋「ともちん!!いいから取りあえず座って」

板野「?うん…(ガタッ)」

宮崎「お腹すいたなぁ…」

高橋「これからみんなに伝えなきゃいけないことがある。落ち着いて聞いて…」

AKB(ゴクリ…)

高橋「さっきスタッフさんの部屋に行ったら、全員亡くなっていた」

大島「え?はぁ?どういうこと!?」

高橋「理由はわからないけど、全員倒れてたんだ…」

河西「本当なの?」

高橋「あぁ信じられないだろうけど、本当だ」

河西「そんなぁ…なんで…」

高橋「スタッフさんの部屋にはカレーを食べた後の紙皿が残ってた。つまり、スタッフさんはカレーを食べた後に亡くなったことになる。そのことから考えると、恐らく…」

峯岸「(ガタッ)食中毒!?」

北原「やだ、あたしカレーお代わりしちゃったよ」

佐藤亜「亜美菜、なんか気持ち悪くなってきた…」

指原「今から吐き出せないかな?ゲッヘ、うわぁ無理だぁぁ」

(ザワザワザワ…)

高橋「みんな落ち着いて!いい?気分が悪くなったり、体に異変を感じた人はすぐにあたしに申し出ること!いいね!?」

大島「あ、警察に連絡しようよ!(ガタッ)」

高橋「今、陽菜が電話しに行ってる」

小嶋「……(ギィ…)」

高橋「ほら戻って来た。どうだった?すぐ来てくれるって?」

小嶋「それが…何度もやってるんだけど、全然かからなくて…電話、故障してるみたい…」

高橋「えぇ!?」

峯岸「じゃあ携帯で…って無理か…ここ圏外だったっけ」

高橋「船が迎えに来るは4日後……くそっ、どうしたらいいんだよ…」

(ポツポツポツ…ザザーーー……)

松井珠「この音…雨?」

板野「あぁそういえばさっき、なんか降りだしそうな空気だったな」

松井珠「麻里ちゃん、大丈夫かな…」

松井玲「え?篠田さん、まだ戻って来てないの?」

高橋「珠理奈それ本当?麻里子、何やってるんだろう…」

大島「探しに行くにしてもこの天気だし、いつあたし達も食中毒で倒れるかかわからないしな…」

宮澤「……(コクリ)」

板野「この雨だから、どこかで雨宿りでもしてるんじゃない?」

河西「そ、そうだよ…小雨になったら戻ってくるよ」

(ザワザワザワ…)

高橋「みんな静かに!!仕方ないなぁ、麻里子が帰って来たら誰かあたしに教えて!後で説教しなきゃ。ひとまず今日はみんなもう休んで。船が来るのは4日後なんだ、それまで体力を落とすようなことがあったら大変だからね」

AKB「はい…」

その夜、1号室では――。

板野「あっちゃん、大丈夫?」

前田「うん、横になったらだいぶ落ち着いたよ」

河西「怖いよね…まさかここで集団食中毒が発生するなんて…」

板野「でもさぁ、なんで同じカレーを食べたあたし達は平気なんだろ?」

河西「年齢とか免疫力の面で何か違ってくるんじゃない?あたし達みんなまだ若いし…」

板野「そうなのかなぁ~なんか変な感じ…」

一方、2号室では――。

高橋「2人とも大丈夫?気分悪くなってない?」

峯岸「うん、平気」

小嶋「大変なことになっちゃったね…やっぱりカレーの中のお肉が原因かなぁ~」

峯岸「なんであたし達は平気でスタッフさんは…」

高橋「……」

小嶋「変だよねぇ。まだ誰もメンバーの中に食中毒起こした人がいないんだよぉ?ゆきりんなんて先に味見までしてたのに…」

高橋「(ハッ!!)あたしちょっと柏木のとこ行って来る!!(タタタッ)」

小嶋「え?急にどうしたの?」

高橋「ちょっと気になることがあるんだ!!2人は先に寝てて!」

(バタバタバタ…)

小嶋「行っちゃった…変なたかみな」

峯岸「……」

一方、3号室では――。

(ザーザーッ…)

佐藤亜「本格的に降りだしちゃったね、雨…」

松井珠「麻里ちゃん、一体何やってるんだろう…(ハッ!!)まさか怪我でもして動けないんじゃ…(ガバッ)」

佐藤亜「待って珠理奈ちゃん!どこ行くの?」

松井珠「わからないけど、麻里ちゃんを探さないと!」

佐藤亜「こんな雨だよ!?山道はすべるし、第一みんないつ食中毒で倒れるかわからないんだよ!?危険すぎるよ…」

松井珠「でも…でも…(グッ)」

佐藤亜「今は篠田さんを信じて待とう?きっとそのうちひょっこり帰って来るよ…」

松井珠「じゃああたし、寝ないで待ってる!」

佐藤亜「珠理奈ちゃん…フッ…仕方ないなぁ、亜美菜も付き合うよっ!」

松井珠「え?」

佐藤亜「1人で待ってても不安になるだけだもんね!待ってて、ミルクティーでも淹れて来るから」

松井珠「亜美菜ちゃん…ありがとう…」

佐藤亜「(ニコッ)じゃあ、ちょっと食堂行って来るね(タタッ)」

一方、4号室では――。

大島「食中毒かぁ~困ったことになったよねぇ」

宮澤「そうだね」

大島「スタッフさん…」

横山「撮影も出来なくなりましたし、うちら明日からどないしましょう」

大島「船が来るまでは体調に気をつけておとなしくしてるしかないね」

宮澤「優子、おとなしくしてられるの~?」

大島「今はさすがに遊ぶ気力も失せたよ…佐江ちゃんのほうこそ、顔色悪いよ?」

宮澤「そ、そうかな…」

大島「さっきも、なんかいつもより口数少なかったし、大丈夫なの?気分悪いんじゃない?」

横山「あ、うちたかみなさんに報告してきましょうか?(ガタッ)」

宮澤「いいよ、ゆいはん。大丈夫だから」

横山「でも…ほんまに顔色悪いですよ?」

宮澤「……う、うるさいなぁ~あたし地黒なだけだよ!!平気平気!アハハ、もう寝よう(バサッ)」

大島「う、うん…」

一方、5号室では――。

指原「あ、窓開けっ放しだった!(タタタッ)うわっ、雨が降り込んじゃってるよぉ~最悪だぁ」

松井玲「さっしーこれ使って!」

指原「ありがと玲奈ちゃん(フキフキ)良かったパソコンには雨かかってないや」

高城「さっしーのパソコン、なんか光ってるね」

>>60
あとメンバーが実際のキャラと違いすぎる
AKBの名前だしとけばいいってもんじゃない

指原「(フフンッ)この間秋葉のメイドカフェ行った帰りに衝動買いしたんだっ!この鏡面加工がめっちゃオシャンティーじゃないすかぁ~(ナデナデ)」

高城「?あきちゃそういうのわかんな~い」

松井玲「あ、かっこいいと思うよ(汗)」

指原「ほんとにぃー?ありがとー」

高城「ねぇねぇ、もう電気消していい~?」

指原「あ、寝る?指原は平気だけど、玲奈ちゃんは?」

松井玲「うん平気。あ、でもわたしのベッドの上に石が乗ってるんだけど……」

指原「……あきちゃ?(チラリ)」

高城「あ、忘れてたぁ~ごめんなさーい」

一方、6号室では――。

北原「……(ゴソゴソ)」

渡辺「怖いなぁ、食中毒だって」

柏木「ね?あたし達が見たときは何も腐ったような臭いとかしてなかったよねぇ」

渡辺「臭いだけじゃなんともいえないんじゃない?カレー粉の香りで消されちゃうし」

柏木「そっかぁ…」

(トントンッ)

柏木「あれ?誰だろう…(ガチャ)あぁ!たかみなさん、どうしたんですか?」

高橋「ちょっと聞きたいんだけど、柏木、カレーを味見したとき、なんか変なことなかったか?」

柏木「あ、今あたし達も同じこと話してたんですけど、特に変なことはなかったと思います」

高橋「じゃあ質問を変えよう。カレー鍋は2つなかったか?」

柏木「2つ…ですか?えーっとどうだっただろう…」

渡辺「1つだけでしたよ」

高橋「そうか…もしかしたらカレー鍋は2つあって、あたし達が食べたものとスタッフさんが食べたもの、まったく別物だったんじゃないかと考えたんだけど…」

渡辺「そうだったら少しは安心できるんですけどね…」

柏木「ああでも使ったお皿は違いますよ。あたし達はホテルに備え付けの瀬戸物のカレー皿。数が足りないとかで、スタッフさんは紙皿を使ってました」

高橋「確かに、スタッフルームにはカレーのついた紙皿が残ってたな…」

柏木「(ハッ!!)もしかしたらその紙皿に何か原因が!!」

高橋「だけど、紙皿が原因で食中毒なんて聞いたことない」

北原「あのぉ~じゃあこうは考えられないですか?紙皿には毒が塗られていて、それを使ったスタッフさんは毒により死亡した。これならあたし達が誰も食中毒を起こしてないのも不思議じゃなくなります」

柏木「里英ちゃん…。だけど、それなら誰がスタッフさんの紙皿に毒を塗ったの?」

北原「さぁわかんないけど、スタッフさんの中にそういう変質者がいたとか…元々自殺願望があって、みんなを巻き込んだ…とか?」

渡辺「やだ、怖い…」

高橋「だけど、考えられない話じゃないな。まぁ確信はないから、この話は他のメンバーには黙っておこう。混乱させるだけだしね。警察が調べればすぐわかることだよ。じゃ、悪かったね夜遅くに。おやすみ」

北原「あ、待ってくださいたかみなさん!」

高橋「ん?」

北原「ないんです…あたしの鏡。探したんですけど見つからなくて…」

渡辺「えぇ!?りっちゃんも?」

柏木「これでこの部屋から合計3個の鏡が消えたことになる…」

高橋「ハァ…そのこともなぁ、原因を考えなきゃ。こうもあちこちで物がなくなるなんておかしいよ…」

柏木「まぁ人数が多いAKBですから、これくらいは日常茶飯事ですよ。たかみなさん、あんまり考えすぎないでくださいね」

高橋「ありがとう柏木。じゃあ行くね」

柏木「はい、おやすみなさい」

一方、7号室では――。

宮崎「ない!ない!誰かあたしのDVD知らない?」

倉持「どうしたの?なくした?」

小森「あ、わたし知りませんよ~?」

宮崎「ホテルで観ようと思って持ってきたのにケースだけで、肝心のディスクがなくなってるんだよぉ…ん?そうか、そういうことか…(ニヤリ)」

小森「はい?」

宮崎「いやいやこっちの話だよ。そういえばこもりんの手鏡は見つかったの?」

小森「いいえ、もう諦めました」

倉持「あたしも爪やすりが見当たらないんだよね。爪のお手入れしたかったのに」

宮崎「ふーん(ニヤニヤ)」

倉持「あ、なんかみゃお、変な笑い方してる…いいけど早く食べないと伸びちゃうよ、カップラーメン」

宮崎「おっとそうだった!(ズズズーッ)」

翌朝、2号室――。

高橋「(ガバッ)えぇ!?麻里子がまだ帰ってないって!?」

佐藤亜「はい…亜美菜達、寝ないでずっと待ってたんですけど…」

松井珠「麻里ちゃん…きっと何かあったんだ…どうしよう今頃…」

高橋「悪い想像しちゃ駄目だ!みぃちゃん陽菜、メンバーを起こして!みんなで麻里子を探しに行こう」

峯岸「オッケー(タタッ)」

小嶋「じゃああたしは1号室のほうからみんなを起こしてくるね!(タタッ)」

高橋「それから2人!昨日から寝てないんだろ?ちょっと休みな」

松井珠「いえ、あたしも探しに行きます!!」

佐藤亜「亜美菜も行く!」

高橋「駄目だ2人とも。気持ちはわかるけど、もし2人が倒れたりしたら、麻里子が気にするだろ?」

松井珠「でも…」

高橋「必ず麻里子を見つけるから、2人は麻里子のために今はしっかり休むこと!いいね?」

佐藤亜「はい…」

松井珠「……」

数分後、玄関前――。

(ザワザワザワ……)

大島「麻里子が戻って来てないって本当?」

河西「おかしいよね…絶対何かあったんだよ(ブルブル)」

板野「てかとも~み、朝早くてもちゃんと起きれるんだね」

河西「だって陽菜ちゃんがくすぐってきたんだもん(プンッ)」

小嶋「そうまでしなきゃ、とも~みちゃんは起きないでしょぉ~?」

峯岸「あれ、あっちゃんは?」

板野「うん…まだ気分悪そうだったから…」

峯岸「そっか…大丈夫かな、1人にして…」

河西「あっちゃんは亜美菜ちゃん達と一緒に寝てるよ」

高橋「よしみんな集まったねー!?これから手分けして麻里子を探すよ!道に迷ったりしたら大変だから、絶対に何人かでかたまって探すこと!昨日の雨で斜面がぬかるんでるから気をつけて!2時間後にここへ集合!わかったー!?」

AKB「はい!」

(ガヤガヤガヤ…)

大島「佐江ちゃん行こう」

宮澤「あぁ…」

河西「すべるのか…ヒールなんて履いてこなければ良かった…」

板野「いいから行くよ、とも~み!」

河西「あ、ともちん待って~」

柏木「みんな山の上のほうに行くみたいだから、あたし達は海のほうから探していこうか」

渡辺「そうだね」

宮崎「あ、2人とも待って、あたしも一緒に行くよ!」

峯岸「陽菜~早くしてよ!」

小嶋「待ってぇ、みぃちゃん」

小森「倉持さん、わたしどっちに行ったらいいですか?」

倉持「さぁ、とりあえず近い所から、徐々に遠くを探してみる?」

松井玲「……(オロオロ)」

高城「玲奈ちゃん、一緒に行こ?」

松井玲「う、うん!(ニコッ)」

指原「里英ちゃん、指原達はどこから探せば…(キョロキョロ)」

北原「そうだね、みんなに先越されちゃった…」

高橋「じゃあ2人は島の裏側を頼むよ」

指原北原「はい」

高橋「横山はあたしと一緒に、船着き場までの道を辿っていってみよう」

横山「わかりました」

30分後、佐藤亜美菜は――。

佐藤亜「(ガバッ)やっぱり心配だな。亜美菜も、篠田さんを探しに行こう!」

佐藤亜(あっちゃんも珠理奈ちゃんも寝てる…起こさないようにそーっと…)

(ギィ…コソコソコソ…)

玄関――。

佐藤亜「えーっと、靴は昨日7番の下駄箱に入れたんだっけ…(カチャ)」

佐藤亜(あれ?ない…隣の下駄箱だったかな…あれ?ないなぁ…)パタンッ

(カチャ…パタン、カチャ…パタン、カチャ…パタン)

佐藤亜「なんで?どこにもない…亜美菜の靴だけなくなってるよ…どうしようこれじゃあ外に出られないよぉ~」

http://beebee2see.appspot.com/i/azuYgffyBAw.jpg
かいわげちゃん

一方その頃、高橋と横山は――。

高橋「こ、これは…!!」

横山「昨日の雨で完全に道が泥で埋ってはりますね」

高橋「これじゃあ麻里子も迷うはずだよ。行こう横山、道を見失わないように注意して探すんだ!」

横山「はい!」

一方その頃、大島と宮澤は――。

宮澤「……(テクテク)」

大島「佐江ちゃん、また展望台に行くの?」

宮澤「ううん、ちょっと気になることがあって、この階段を見てみたかったんだ」

大島「気になることって?」

宮澤「…ん、何でもない。たいしたことじゃないよ。(クラクラ~)……眩しい(フラッ)」

大島「大丈夫?」

宮澤「へ、平気」

宮澤(そうか、そういうことだったんだ……。だとしたら、今頃麻里ちゃんは……ううん、でも、まだそうと決まったわけじゃない。あの子がそんなことするわけないし…)

大島「変な佐江ちゃん。さ、他を探しに行こう」

宮澤「う、うん」

大島「あれ、あそこに見えるのなんだろう?靴かな?」

宮澤「そうだね……近付いて見てみよう」

一方その頃、柏木と渡辺、宮崎は――。

柏木「篠田さーん!!いたら返事してください、篠田さーん!!」

渡辺「麻里ちゃーん!!」

宮崎「篠田さんいないんですかー?」

柏木「フゥ…この辺はいそうにないね」

渡辺「やっぱり、道に迷うとしたら森の中かな…」

宮崎「ねぇねぇ、これだけ探してもいないとなると、島の裏側じゃないの?」

柏木「めざせ!Iカップ!」

渡辺「島の裏側って、お寺があるほうだよね…そんな気味悪い所行くなんて、みゃおだけだよ」

柏木「あたしもそう思う。篠田さんが1人で島の裏側まで行くなんて考えられないよ。あたし達も森を探そう」

渡辺「うん」


(…………ァァァ…!!!)


柏木「え?今、なんか聞こえなかった?」

渡辺「山の上のほうからだね」

宮崎「…行ってみよう(ダダダッ)」

一方その時、山の中では――。

大島「うわぁぁぁぁ、嘘だろ!?なんでだよ!?」

宮澤「……」

倉持「(タタタッ)どうしたの!?…ハッ……!!!!」

小森「(タタタッ)ちょっと倉持さん、置いてかないでくださいよ~って、あれ?宮澤さん?え?痛いですよ掴まないでください(ジタバタ)」

宮澤「(グググッ)いや、小森は見ないほうがいいよ。それより、早くたかみなやみんなに知らせて…麻里子が見つかったって……」

小森「あ、見つかったんですか?良かった、じゃあわたし行ってきますね(タタタッ)」

渡辺「最後の1球はストレートだよね!」

柏木「ど真ん中に投げてこい!甲子園行こうぜ!」

渡辺「うん」

宮澤「……」

倉持「こもりん、行った?」

宮澤「うん、大丈夫…何も見ていなかったはずだよ…」

大島「麻里子ぉ…麻里子しっかりしろよぉぉぅぇっ…」

宮澤「優子、離しなよ…」

大島「なんで?このままだと麻里子が、」

宮澤「もう……手遅れなんだよ!!」

大島「(ビクッ)……ぅわぁぁぁぁぁ…」

宮崎「(バタバタバタッ)ハァ…ハァ…ねぇ、今の声って…」

柏木「何かあったんですか?」

宮澤「みゃお、ゆきりん…」

柏木「なんで優子ちゃん泣いてるの?え、もっちぃまで…え?」

宮澤「……麻里子が見つかったんだよ」

柏木「(ホッ)良かった、どこですか篠田さん」

宮澤「優子の傍にいる。だけどもう…麻里子は…」

柏木「!!!!」

渡辺「ハァ…ハァ…ゆきりんとみゃお、走るの速い…って……あぁ麻里ちゃん…!(ビクッ)」

宮澤「行こうみんな、早くホテルに帰るんだ」

食堂にて――。

高橋「みんな集まったね?」

松井珠「まだ麻里ちゃんがいないですよ。優子ちゃんと佐江ちゃんが見つけたんじゃないんですか?」

高橋「それを今から説明する。いいか珠理奈、落ち着いて聞くんだ」

松井珠「?……」

高橋「優子と佐江が見つけた時、すでに麻里子は息をしていなかった…」

前田「(ガタッ)たかみなそれどういうこと?麻里子どうしちゃったの?」

高橋「いいからあっちゃん座って!最後まで話を聞けよ!」

前田「……(ストン)」

高橋「麻里子は森の中にいた。展望台へと登る階段の近くで、茂みの中に倒れていたんだ。服が土や泥で汚れていたから、たぶん滑って転んだんだろう。頭から血を流していたよ」

河西「……(グスッ)」

前田「……うぅっ……ヒック…」

板野「とも~み、あっちゃん……(ナデナデ)」

北原「篠田さんは、事故に遭ったってことですか?」

高橋「……」

指原「……え?…なんで黙るんですか…(ビクビク)」

高橋「……」

大島「(ガタッ)たかみな言えよ!隠したってしょうがないだろ!みんなは知っておかなきゃならないことなんだ!!」

高橋「……(コクリ)わかった。実は、頭の傷以外にもう一ヵ所、麻里子には傷があった…」

AKB(シーーン…)

高城「はい!どこに傷があったんですか?教えてください!(ビシッ)」

高橋「……くっ、首だ」

宮崎「……(ニヤリ)」

大島「そうだよ麻里子の首には複数の切り傷があった。滑って転んだくらいじゃあんな傷はつかない!!そう…まるで刃物で首を切り落とそうとしたかのような、不自然な傷…」

松井珠「(ガタッ)そんな刃物って!!…じゃあ麻里ちゃんは…麻里ちゃんは……っあぁぁぁぁ」

松井玲「珠理奈、落ち着いて…(サスサス)」

松井珠「嘘だ…嘘だよ…(ガタガタ)」

大島「嘘じゃないんだよ…あたしはこの目で確かに見たんだ…佐江ちゃんだって、ね?」

宮澤「…うん」

佐藤亜「だとしたら篠田さんは事故じゃなくて、誰かに殺されたってことですか!?(ハッ!!)今もまだ犯人が森の中に潜んでるんじゃ……(ブルブル…)」

(……ザワザワザワ…)

高橋「みんな落ち着いて話を聞いて!!」

(……ザワザワザワ…)

高橋「ちょっとみんな!!」

宮崎「ハハッ…ハッ…アーハッハッハッハッ…!!!!」

北原「(ビクッ)何みゃお壊れた?」

指原「ちょっ、落ち着きなよみゃお~…」

宮崎「鬼だよ…鬼…やっぱりこの島にはまだ鬼が残ってたんだ、篠田さんは鬼に殺されたんだよ!!首を切られているのがその証拠…アハハハハハハ…あたしらみんな、鬼に殺されるんだよハハハハハハハハ…」

峯岸「鬼って何?何の話?」

渡辺「わ、わかったからみゃお、ひとまず座ろうよ(アセアセ)」

宮崎「ハハ…ハ…(ガクッ)」

柏木「みゃおがスタッフさんが話してるのを聞いたらしいんです。昔、この島には鬼が住んでいたっていう伝説があるとかで…」

板野「なんかアホくさっ…」

高橋「それが麻里子の首の傷と何か関係あるの?」

柏木「はい、なんでもその鬼というのが、島民を生け贄にして食べていたっていう話で、その時、食べやすいように生け贄の頭を切り落としていたと…」

宮崎「それだけじゃないよ。あたしは昨日、その頭を供養しているというお寺に行ってみた。ただのボロ小屋だったけど、中に古い文献が残されていたんだよ」

渡辺「その文献には、なんて?…」

宮崎「鬼について色々と書かれていた。理由はわからないけど、この島に住むという鬼は、生け贄となった人間の持つ鏡や装飾品を奪っていく習慣があったんだよ…」

前田「じゃああたしやともちんのアクセサリーがなくなったのは鬼の仕業ってこと?」

河西「あたしも髪留めがなくなってた…ってことは次はあたしが生け贄にされるかもしれないの?……そんな…グスッ…グスッ…」

峯岸「とも~み泣かないでよぉ~あたしも今朝気付いちゃったんだけど、鏡がなくなってたんだ…」

河西「ほんとにぃ?…グスッ…」

柏木「あたしと麻友ときたりえも鏡がなくなってたよ」

小森「わたしも手鏡がなくなりました」

松井玲「わたしも…折り畳みミラー。お祖母ちゃんが京都旅行のお土産に買ってきてくれたやつだったのに…」

倉持「あ、でもあたしは鏡やアクセサリーじゃなくて、爪やすりだったよ?」

高城「あたしはアイシャドーだった」

小嶋「あきちゃも?あたしもなくなったのは鏡やアクセサリーじゃなくて、化粧品。チークがなくなってたんだぁ」

指原「えー指原がなくなったの携帯なんですけど」

峯岸「優子達は何かなくなってた?」

大島「あたしはデジカメ…」

宮澤「あたしはネックレス…」

横山「うちは鏡でした」

宮崎「たかみなさんはどうなんですか?何かなくなってましたか?」

高橋「あたしはリボンがなくなってたよ」

佐藤亜「亜美菜なんて靴ですよ靴!これじゃあ帰りはビーサンで帰るしかないですよぉ~(泣)」

小森「みゃおさんはDVDがなくなってたんですよね?でも、おかしくないですか?その…ぶんけん?に書かれてた内容だと、鬼が奪うのは鏡か装飾品ですよね?」

大島「そうだね、おかしいね…」

宮崎「チッチッチッ…それがおかしくないんだなぁ~考えてみてくださいよ!鏡、携帯、デジカメ、この3つに共通するものは?」

高橋「共通…するもの…」

(シーーン…)

宮崎「何ぃ?みんなわからないの?(ニヤニヤ)」

柏木「(ハッ!!)そうか…そういうことなのね…」

大島「あたしもわかった」

宮崎「ふふっ…そう、携帯もデジカメも姿が映るものという点では鏡と同じ」

渡辺「携帯にはカメラ機能がついてるものね!でも、みゃおのDVDは?」

宮崎「それも同じだよ。DVDはタイトルなんかがプリントされているほうが表。裏面は何もプリントされていないから姿を映すことができる。ね?鏡と同じでしょ」

倉持「あたしの爪やすりも、ステンレス製だから映そうと思えば、鏡のように自分の姿を映すことができる!なるほどねぇ…」

宮崎「そう。そして小嶋さんのチークとあきちゃのアイシャドーはたぶん、コンパクト型になっていて、ケースに鏡がついていたんじゃない?」

小嶋「あ、そういえばそうだった~」

高城「うんうん」

佐藤亜「じゃあじゃあ、亜美菜の靴は?どうして??」

宮崎「亜美菜ちゃんは確か、スニーカーを履いて来てたよね?」

佐藤亜「うん、山道を歩くって聞いてたから…」

宮崎「そのスニーカー、スタッズ付きじゃなかったっけ?」

峯岸「あ、そうだよ!ちょっとロックっぽいデザインのやつ!」

松井玲「わたしも覚えてます。ゲキカラの衣裳っぽいなって思ってたから…」

佐藤亜「そうだけど、それがなんで…」

宮崎「スタッズは金属で出来ている。小さいけど、充分鏡のように姿を映すことはできるんだよ」

高橋「だとしたらあたしのリボンにも鈴がついていたから同じことが言えるな」

河西「…でも、奪われた理由がわかったからって何になるの?どっちみちあたし達みんな鬼に殺されるってことでしょ?(ガクブル)」

小嶋「えぇーやだよ~」

前田「あたし死にたくない」

板野「あたしだって死にたくないよ」

(ザワザワザワ…)

大島「こんなに上手くいくとは思わなかった。」

河西「ちゆう」

小嶋「指原のバーーーカ!」

高橋「ちょっ、みんな何言ってんだよ!?鬼なんて実在するわけないだろ!?よく考えてみろよ!!」

板野「そうだよ!鬼なんているわけないよ!」

佐藤亜「じゃあなんでみんなの私物がなくなったの?篠田さんの首には傷があったんでしょ?」

倉持「……そういえば、数十年前にこの島で起きた大量殺人、犯人まだ捕まってなかったよね……」

倉持「私たち見つかったら・・・」

佐藤亜「大丈夫だよ!」

市川「フレッシュレモンになりたいのー」

高橋「大量殺人?何だよそれ、聞いてないよそんな事件があったなんて」

倉持「あたしも部屋に着いてから、みゃおに聞かされるまで知らなかったんです。何でもこの島で昔、謎の大量殺人が起こり、島民がみんな逃げ出したって……。犯人はまだ捕まっていないそうです」

峰岸「じゃあその犯人がまだこの島に潜んでいて、麻里子はそいつに殺されたってこと?そんな馬鹿な……」

倉持「でも、そうとしか考えられないですよ!篠田さんの件が、もし事故でないのだとしたら……」

大島「だったらスタッフさんだけ食中毒で倒れて、あたし達はみんな平気だったことも、納得がいくね。スタッフさんもきっとその犯人に殺されたんだよ」

小嶋「あたし達が来る前から、この島には殺人鬼が潜んでたんだ……」

渡辺「やだ、鬼の仕業にしても殺人鬼の仕業にしても、どっちみち怖いよ(ブルブル)」

(ザワザワザワ……)

高橋「…っやだなぁ、数十年も昔の話だろ?冷静に考えて、犯人がそんな長い間この島で1人、生き続けていられるわけないよ!ここは無人島なんだよ。旅行者がいない限り船の行き来もないし、食べる物だってない。そんな島で人間が1人、どうやって生活していけるんだよ?」

北原「じゃあ……、一体誰が篠田さんを?」

高橋「そ、それは…」

小森「わたし達の中に犯人がいるってことですか?」

北原「えぇ!?」

(シーーン…)

指原「えー!!無理無理、無理なんですけど!!絶対指原一番最初に殺されるよ!!どうしよー!!なんか吐きそうになってきた…」
土田「(ゲラゲラ)」

さしこのくせにが打ち切りになった理由

指原「小森…そんな怖いこと言うなよ…(オドオド)」

宮崎「クックックッ…いや、小森の考えは的外れじゃないかもしれないよ」

指原「なんで?」

宮崎「さっきから気になってることがあるんだ……。篠田さんを殺したのが鬼でも島に潜む殺人鬼でもないのなら、犯人はおそらくメンバーの中にいる。じゃあその犯人は、どうしてメンバーの私物を奪ったりしたんだろうね?」

指原「??」

小森「はい!それは、事件を鬼の仕業だとみんなに思いこませるためじゃないですか?」

宮崎「その通り!事件後、もし犯人探しが始まった時のために備えて、あらかじめ私物を盗んでおいたんだ。そうすれば事件は鬼の仕業ということで片付けられ、誰も自分を疑わないと予想したんだろう。しかしそのことが、重大なヒントになってしまうとはね……」

柏木「みゃおは、犯人がわかったの?」

宮崎「もちろん!篠田さんを鬼の仕業に見せかけて殺害した犯人それは……あんただよ!!(ビシッ)」

河西「ヒィッ!!」

高橋「そんなまさか!!」

松井玲「!!!!!」

松井珠「……え…あたし?……」

渡辺「なんで!?なんで珠理奈ちゃんなの!?(ガタッ)」

宮崎「さっきみんなが口々に盗まれた物について話合っていた時、珠理奈ちゃんだけ話に加わっていなかった。そうだよね?珠理奈ちゃんは何か盗まれたものあった?」

松井珠「いえ、わたしは何も奪われていませんけど…」

宮崎「それが珠理奈ちゃん、あんたが犯人だという証拠。鬼の仕業に見せかけるなら、自分の持ち物も何か1つ隠しておいて、盗まれたフリをするべきだったんじゃない?(ニヤリ)これじゃあ自ら犯人だって言ってるようなものだよ!」

河西「まさか本当に、珠理奈ちゃんが…麻里子ちゃんを殺したの?……」

松井珠「そんな!!わたしが麻里ちゃんを殺すわけない!!」

宮崎「じゃあなんで何も奪われてないんだよ!何も奪われたものがないっていうのが、珠理奈ちゃんが犯人である証拠なんだよ!?」

松井珠「それは…」

松井玲「……ま、待ってください!それだけで珠理奈を犯人と決めつけるなんておかしいです!!」

宮崎「なんで玲奈ちゃん?」

松井玲「だって、だって珠理奈は人なんか殺すような子じゃないもの…だから…だから…(オドオド)」

柏木「(ガタッ)そうだよ玲奈ちゃんの言う通りだわ!珠理奈ちゃんが犯人なんて状況的にありえないんだから!」

渡辺「…ゆきりん?」

柏木「麻友も思い出してみて。珠理奈ちゃんにはずっとアリバイがあるの!」

松井珠「ごめん」

渡辺「え?…ちょっと待って、わたし達がキッチンでカレーを味見してた時、珠理奈ちゃんは麻里ちゃんと一緒に食堂にいたはず…」

松井玲「はい!途中でわたしも食堂に入ったからわかります。珠理奈は篠田さんと一緒にいました」

柏木「でしょ?廊下を歩いている時、食堂に入っていく2人の姿をあたしは見かけたもの」

高橋「ちょっとそこの3人、ごちゃごちゃ言ってないでみんなにも聞こえるように話して!珠理奈のアリバイっていうのは!?」

柏木「はい、すみません。えっと、順を追って話したいと思います。まず、昨日最後に篠田さんの姿を見たっていう人は…」

松井玲「たぶんわたしだと思います。夕方、篠田さんが発見された茂みの近くで少し話をして、すぐ別れました」

柏木「それ、何時頃だったかわかる?」

松井玲「ちょっと待ってください。その時撮った写真のデータを見れば時刻が…あった!4時50分です」

柏木「では篠田さんは少なくとも4時50分までは生きていたということになるわね。珠理奈ちゃん、その時刻以降、1人きりになった時間はある?」

松井珠「昨日は麻里ちゃんとここで一緒にジュースを飲んでて、途中で玲奈もやって来て…」

松井玲「でもわたしはすぐ出ていきました」

松井珠「それから麻里ちゃんも写真を撮りに行くって1人で出て行っちゃったから、あたしは部屋に戻ったんだ。それで夕食までずっと、亜美菜ちゃんと部屋でダンスの練習をしてた」

有吉「指原プライドのコーナーです」

佐藤亜「(コクコク)夕食後は亜美菜と一緒お風呂に行って、それから2人で朝まで起きて篠田さんの帰りを待ってました。珠理奈ちゃんが1人になった時間は、亜美菜が紅茶を淹れに行った10分くらいの間だけです」

柏木「その10分で雨の中、山道を歩いて現場まで行き、犯行を終えてまた部屋まで戻って来るなんて不可能。だから珠理奈ちゃんが犯人なんてありえないんです」

板野「つうか珠理奈が何も奪われてないのだって、たまたまだったんじゃないの?みゃお、すぐに人を疑うのは良くないよ…」

宮崎「(ムカッ)だったらともちんさんはどうなんですか?犯人探しをされたらマズイことあるんじゃないですか?」

板野「はぁ?」

宮崎「ともちんさん、夕食後1人で散歩に出たらしいですね。その時、篠田さんを殺す時間的余裕はありましたよね?どうなんですか?」

板野「あたしが麻里子を殺したっていうの!?冗談はやめてよ!!」

宮崎「ふふっ…何慌ててるんですか?あくまで可能性の話をしているだけですよ。やだなぁ~」

板野「……」

宮崎「ともちんさん以外の皆さんはどうなんですか?アリバイを証明できますか?」

河西「あたしは夕食までずっと部屋にいたし、夕食後はもっちぃとお風呂に行って、寝る時はあっちゃんとともちんと一緒だったからアリバイはあるもん!!」

前田「チユウちゃんが1人になったのは4時50分より以前だしね。あたしは夕食前はともちんと一緒にいたし、夕食後はここでたかみな達とトランプしてたよ」

宮崎「あっちゃんと河西さんはアリバイ有りか…」

野呂「………」

大島「あたしはホテルに着いてからすぐ、みんなを誘って海に行って、夕食後は佐江ちゃんと部屋でストレッチしてたよ」

宮澤「あたしは夕食まで1人で展望台に行ってたから、まぁ、夕食以前のアリバイはなしだな…」

宮崎「ふぅ~ん(ニヤニヤ)」

高橋「あたしとみぃちゃん、陽菜の3人はずっと一緒にいた。海に行って、夕食後はトランプして…1人になった時間はそれぞれトイレに行った5分くらいなものかな」

宮崎「ふふっ、ノースリーブスは仲がいいですね…。じゃあさっしーはどうなの?」

指原「えぇ!?指原!?えっとぉ…たかみなさんや優子ちゃん達と海に行って、帰って夕食を済ませてから、指原は玲奈ちゃんとお風呂行きました!」

北原「あたしと横山も海に行ったよ!」

宮崎「里英ちゃんとゆいはんは海から帰って、寝るまでは何してたの?」

横山「うちずっと里英ちゃんといましたわ!寝る時間になって部屋に戻るまで、里英ちゃんの部屋で雑誌読んだりしてました」

宮崎「そう…じゃあゆきりんとまゆゆは?」

柏木「あたし達もずっと2人でいたよ。カレーを味見した後は部屋に戻っておしゃべりして、夕食後は食器の後片付けをしてた」

渡辺「うん、そうそう!」

倉持「あたしはこもりんとあきちゃと3人で、夕食まで散歩してた。夕食後はとも~みちゃんとお風呂に行って、そのまま1号室にお邪魔させてもらって、髪を乾かしたりしてた」

小森「あ、わたし夕食後1人だったんですけど、駄目ですか?」

高城「大丈夫だよ~あたしも夕食後1人だったけど、篠田さん殺してないもん!」

宮崎「あのねぇ…アリバイがなかったら容疑者なの!殺してないって言っただけで犯人じゃなくなるのなら、今頃日本は殺人事件ゼロの国だわ…」

高城「えぇ~アリバイってそんなに大事なの?」

宮崎「とにかく現時点でアリバイがないのは、ともちんさん、宮澤さん、小森、あきちゃ、玲奈ちゃんの5人か…」

松井玲「え?わたしも含まれてるんですか?」

宮崎「最後に篠田さんと会ってから夕食まで、1人だったんでしょ?」

松井玲「あ、はい…」

指原「でも玲奈ちゃん5時頃には海辺に来て、指原達が遊んでるとこ写真撮ってたよ?ね?」

松井玲「うん」

宮崎「空白の10分間があるからなんとも言えないが、じゃあ玲奈ちゃんは一応容疑から外しておくか…」

峯岸「そう言うみゃおにだって、麻里子を殺害する時間的余裕はたっぷりあったよね」

宮崎「は?あたしはお寺に行ってたんだよ!」

峯岸「だけどそれを証明してくれる人は誰もいない…フフンッ!!」

宮崎「くっそ…あたしを疑うのか!?」

峯岸「さっきから散々みんなのこと疑ったくせに」

高橋「ちょっと2人ともやめなよ!!犯人探しなんて…。スタッフさんのことも含めて、全ては警察が調べればわかることなんだ。今はおとなしく、船が来るのを待とう。念のためみんな今度から部屋の戸締まりをしっかりするように!!いいね?」

AKB「はい…」

その日の午後、6号室――。

渡辺「時間が経って食中毒の疑いは薄れてきたから、なんとかお昼ごはんは食べられたけど、船が来るまで食料はもつのかな…」

柏木「もっちぃと里英ちゃんが、食事の管理はしてくれるみたい」

渡辺「そうなんだ…」

柏木「あ、部屋の鍵、閉めとかないとね(カチャ)里英ちゃんは鍵持って出たのかな」

渡辺「食堂でさっしー達と話してたから、さっき聞いてみたらちゃんと鍵持ってるって言ってたよ」

柏木「そう、良かった」

渡辺「もしまだ犯人が島に潜んでいるのだとしたら、ホテルの中でも用心しておいたほうがいいもんね」

柏木「そのことなんだけど、麻友はやっぱり、犯人は本当に島に潜んでいるだと信じてる?」

渡辺「うん、みんなそう信じてるみたいだったし……」

柏木「でもたかみなさんが言ってたよね。食料も何もないこの島で、人間が1人で生活していられるわけないって。あたしもその意見には納得なんだ。だからといって篠田さんの首に付けられた傷から考えると、事故だとは思えない」

渡辺「だったら、犯人はメンバーの中に……」

柏木「うん、疑いたくはないけど、この状況を見ると、そうとしか考えられないんだよ……」

渡辺「だとしたら、一体誰が犯人なんだろう……」

柏木「だいたいのメンバーにアリバイはあるけど、夜中にみんなが寝静まってからこっそり部屋を抜け出して、犯行を終えて戻って来た可能性もあるしなぁ…」

渡辺「だったら昨夜の雨で、犯人の靴は汚れてるはずじゃない?だけど今朝みんなで外に出た時、靴が汚れてる人や湿ってる人は誰もいなかったよ」

柏木「靴……あっ!!亜美菜ちゃんの靴を犯行に使ったとしたら…」

渡辺「じゃあ殺されるまで麻里ちゃんはどこで何していたんだろう…なんで犯人は麻里ちゃんの居場所がわかってたの?」

柏木「そう、そこが引っ掛かるのよね。篠田さんの居場所も知らずに雨の中、ホテルを抜け出すのはあまりにも行き当たりばったりというか、犯行が雑というか…」

渡辺「やっぱり、麻里ちゃんが殺されたのは夕方から少なくとも日付が変わるまでの間ってとこかな…」

柏木「そうね。その可能性が高いわね…」

渡辺「ゆきりんは誰が犯人だと思う?」

柏木「わからないよ。考えようと思えば誰にだって犯行を起こすことはできそうだし…だけど、」

渡辺「だけど?」

柏木「これで終わりじゃない気がする」

渡辺「終わりじゃ…ない?」

柏木「うん。まずみんなが奪われたものを思い返してみて!」

渡辺「鏡にアクセサリーにデジカメ、携帯、爪やすり、靴…」

柏木「鏡やアクセサリーはわかるとして、デジカメや携帯まで奪っていくなんておかしくない?」

渡辺「?」

柏木「以前からこの島に住む鬼が、デジカメや携帯なんて文明的なもの知っているはずない。これじゃあまるで、人間が犯人ですって言ってるようなものじゃない」

渡辺「確かに言われてみれば…」

柏木「でしょ?それにいくら姿が映るからって、爪やすりやDVD、スタッズ付きの靴に鈴がついたリボンまで…無理やり島の伝説にこじつけた感じがして不自然だよ」

渡辺「犯行を鬼の仕業に見せかける他に、犯人にはどうしてもそれらを奪わなければならない理由があったと…」

柏木「うん。そしてその理由が判明しない限り、次の事件が起こる可能性があるんじゃないかな…」

渡辺「デジカメや携帯まで奪った理由か…なんだろう…うーん、考えてたら頭痛くなってきた~」

柏木「アハハ、ちょっと休憩しようか。食堂にお茶飲みに行こう!メンバーもみんな食堂に集まってるんだよね?」

渡辺「うん。なるべくならみんなかたまってるほうが安心だしね…」

柏木「そうだね。さ、あたし達も行こう!(カチャ、ギィィ)うわっ、嫌な音…」

渡辺「うん(タタッ)このドア古いよね。開け閉めするたびにこの音で、鳥肌立っちゃう!」

柏木「これじゃあ尚更、夜中にこっそり部屋を抜け出すのは無理そうよね」

(ガタガタガタッ…キャーーーー!!)

渡辺「(ビクッ)何…今の声…」

柏木「キッチンのほうからだ!!行ってみよう!!(タタタッ)」

一方その時、キッチン前では――。

倉持「(プルプル)……」

大島「(ダダダッ)もっちぃ!!どうしたの?今の悲鳴は……」

倉持「あ、優子ちゃん。…こ、これ……」

宮澤「うわっ、キッチンがぐちゃぐちゃだ…」

小森「(ヒョコッ)え?どうしたんですかこれ…地震?」

指原「バカ、地震なんてあったらみんな気づいてるって!」

(ザワザワザワッ…)

高橋「ちょっとごめん、通して(タタッ)うわっ、これはひどい!!」

大島「一体何があったの?もっちぃ」

倉持「あたしも何がなんだかさっぱり……食料庫から夕飯に使う食材を取って来て、戻ってきたらこんな状態だったの…」

北原「ひどい…午前中にもっちぃと掃除したばっかりだったのに…」

高橋「あ、裏口が開いてる!!…チッ、野性動物が迷いこんだか!」

横山「だとしても物音がしなかったのはおかしくないですか?野性動物ならもっと暴れて物音がしたはず。なのに食堂にいたメンバー全員気づかないなんておかしくないですか?」

高橋「それもそうだな…」

柏木「(バタバタッ)どうしたの?なんでみんな集まってるの?」

渡辺「さっきの悲鳴は…?」

松井玲「あ!柏木さん、渡辺さん!なんかキッチンが荒らされてて、中がぐちゃぐちゃらしいですよ」

柏木「本当に?」

前田「ゆきりそとまゆゆはずっと部屋にいたの?何か物音聞かなかった?」

渡辺「ううん、何も。わたし達6号室だから食堂からは遠いし…」

前田「そっかぁ~あたし達はみんな食堂にいたんだけど、何にも気づかなかったんだよねぇ」

柏木「じゃあ一体誰がどうやって…」

渡辺「キッチンを荒らした目的もわからないよね…」

河西「やだっ!あたし怖いっ!裏口が開いてたなんて無用心じゃない!犯人がまだ島に潜んでるかもしれないんでしょ?!もしホテルの中にまで侵入して来てたらどうするつもり!?」

倉持「ごめんなさい、あたしがよく確認しなかったから(ペコッ)」

北原「でもあたし、掃除する時にちゃんと戸締まり確認したよ?」

河西「だったらなんで開いてるの!?本当に閉めたの!?」

板野「とも~み落ち着いて。きたりえがああ言ってるんだから戸締まりはしてあったんだよ」

河西「イヤッ!信じられない!あたし…あたし…部屋に戻る!もう一歩も部屋から出ない!!篠田さんみたいに殺されたくないもの!(バタバタバタッ)」

板野「あ、とも~み待って!!(タタッ)」

高橋「あれほど言ったのに…殺人鬼なんていないって…」

峯岸「それって裏を返せばあたし達の中に犯人がいるってことになるじゃん。どっちにしても怖いよ。あたしも部屋に戻ろう(スタスタ)」

高橋「あ、別にそういう意味じゃなくて、あたしは変に怖がらせたくないから言ったのに…あぁ、でも、そうだよな。そういう意味になっちゃうよなぁ…」

大島「とも~みのことはともちんにまかせて、たかみな、あたし達は侵入者がいないかホテルの中を見回ろう」

倉持「あ、あたしも行きます!こうなったのはあたしの責任だし…」

高橋「ありがとう。だけどもっちぃはキッチンを片付けてて」

倉持「でも、2人だけだと危ないし…」

柏木「あ、じゃああたしと麻友がキッチンは片付けておくよ」

渡辺「うん、そうだよ」

松井玲「わたしも手伝う!」

北原「あたしもやるから、4人もいればすぐ片付くよ!」

倉持「みんな…ありがとう」

高橋「よし、決まりだ。後のメンバーは安全が確認されるまで食堂にいて!いいね?」

小嶋「みぃちゃんが心配だから、あたしは部屋に戻るね」

高橋「うん、そうしてやって…」

前田「たかみな、優子、気をつけてね!」

大島「大丈夫大丈夫!いざとなったらもっちぃの逆水平があるし!アハハハ」

前田「優子……」

宮澤「ほら、あっちゃん行こうよ」

前田「う、うん(タタッ)」

宮澤「珠理奈も早く」

松井珠「はい…(タタッ)」

小森「野性動物が迷いこんだ可能性だってまだ捨てきれないですよね?」

指原「野性動物ってなんだろう…」

小森「熊とか?」

指原「(ビクッ)バッ、小森!怖いこと言わないでよ!」

小森「(ニヤニヤ)」


高城「大丈夫だよ~こんな南の島に熊なんかいないよ?(ニコッ)」

指原「そ、そうだよねアハハ、あきちゃ鋭い!」

高城「うん♪熊って北極にしかいないんだよね?」

指原「……」

宮崎(クッ…みんな会話が白々しい…この中に必ずキッチンを荒らした犯人がいるはずなのに…)

5分後、キッチンでは――。

柏木「ふぅ。だいたい片付いたかなっ」

渡辺「すごい散らかってるように見えたけど、案外やってみるとそうでもなかったね!」

松井玲「お皿とかも割られてなかったですし」

北原「ごめんね~キッチン担当はあたしともっちぃだったのに」

渡辺「あ、いいよいいよ。だいたいの物の位置はわかってたから、片付けるのラクだったし」

北原「ほんとごめん~あ、玲奈ちゃんもありがとね!」

松井玲「ううん。片付けしてたほうが気が紛れるし…」

北原「……」

渡辺「…怖いよね。わたし…早く家に帰りたいよ…」

松井玲「うん…」

柏木「……(キョロキョロ)」

渡辺「ん?どうしたのゆきりん」

柏木「いや、なんか違和感があるような気がしたんだけど……うーん、気のせいだったみたい(笑)」

渡辺「そう?」

北原「あ、懐中電灯が壊れてる!粉々だよぉ」

松井玲「わたし、箒とちりとり持って来ます!(タタッ)」

柏木「……里英ちゃん、午前中にここを掃除した時、懐中電灯はどこにあったの?」

北原「さあ、どこだっただろう…あ、たぶんここじゃない?ブレーカーの横に提げられるようになってる!」

柏木「そっか…」

渡辺「?ゆきりん?懐中電灯がどうかしたの?」

柏木「いや、これがあそこから落ちて壊れたのなら、確実にものすごい音がしたはずなのに、食堂にいたみんなが気づかなかったなんて変だなって思っただけ」

渡辺「そういえば、そうだよねぇ…」

北原「たぶん優子ちゃん達がみんなを盛り上げようとして物真似したりしてくれてたから、その声でかき消されちゃったんだよ」

渡辺「わかるー優子ちゃん一旦騒ぎ出すとしばらく止まらないもんね」

松井玲「(タタッ)箒持って来ました!」

北原「うん、ありがとー。さっ、早く片付けてみんなのとこ戻ろ?」

渡辺「そうだね」

柏木「……」

柏木(おかしい…さっきの違和感の正体は何だったの……それに今、何か重大なことに気づきかけたはずなんだけど……、思い出せないや……)

真っ暗な部屋で読むと怖いな
でも面白い
支援

一方その頃、河西と板野は1号室にて――。

河西「(ブルブル…)殺されるんだ…あたし達みんな…殺人鬼に殺されるんだ…」

板野「とも~み…」

河西「みんな麻里子ちゃんのように…殺され…ウッ…うわぁぁぁ~ん」

板野「だ、大丈夫だよ。麻里子が殺されたのはたまたま1人になってたからだ!部屋に閉じこもるより、みんなと一緒にいたほうが安全だよ?」

河西「イヤッ!!だってメンバーの中に犯人がいる可能性もあるんでしょ!?それなのにメンバーと一緒にいるほうが危険だよ!!みゃおが言ってたじゃない!!アリバイがどうって、」

板野「あんなのみゃおの妄想だよ。メンバーの中に人殺しがいるわけない。とも~みは、メンバーのことが信じられないの?」

河西「だって、」

板野「だったらそれでもいいよ。メンバーの中に犯人がいると思ってればいい……(バシッ!!)」

河西「キャッ!!(ドタッ)…痛いともちん、何するのよ!?」

板野「今のは平手打ちだったからその程度の痛さで済んだけど、これがもし、刃物だったら?どうなってたと思う?」

河西「ヒッ!!刃物って……」

板野「とも~みはきっと死んでただろうね。どう?もし今、あたし達の他に誰かメンバーがいたら、あたしはとも~みをビンタすることはできなかったと思わない?他にメンバーがいたら、あたしがとも~みをビンタしようとした時点で、そのメンバーが止めに入ってるはずだから」

河西「……」

板野「メンバーと一緒にいるってことは、そういうことなんだよ。例えとも~みが心配する通り犯人がメンバーの中にいたのだとしても、みんなが一緒にいれば犯人は手出しできない。だからメンバーと一緒に、なるべく大勢でいたほうが安全性は高まるの」

河西「そう…なのかな…」

板野「うん!それに1人で部屋に閉じこもってたって、窓やドアを壊して無理やり部屋に侵入されたらおしまいだよ?誰も助けてくれる人がいない状況のほうが怖くない?」

河西「……グスッ…グスン…」

板野「今はメンバーを100%信用できなくてもいい。だけど、1人きりになることだけは避けようよ。ね?」

河西「……(コクリ)」

板野「よし、決まり!みんなが集まってる食堂に行こう。ビンタしてごめんね、とも~み…」

一方その頃、峯岸と小嶋は2号室にて――。

小嶋「ねぇねぇ~みぃちゃんもみんなと一緒に食堂に行こうよぉ~」

峯岸「嫌だよ。陽菜1人で行けばいいじゃん!あたしはここにいる!」

小嶋「なんでー?」

峯岸「だってたかみなの言ってた通り、犯人が島に潜んでる可能性が低いなら、メンバーの中に犯人がいるってことでしょ?」

小嶋「それはみんなを安心させようとして言ったことだよ。たかみな案外頭弱いから、メンバーの中に犯人がいるって意味になるとは気づいてなかったんじゃないかな?」

峯岸「え?そうなの?」

小嶋「うん♪ね?だからみんなのとこ戻ろうよ~」

峯岸「え…でもあたし、今さらどんな顔してメンバーに会えばいいのかわからないよ」

小嶋「ぷぷっ、そんなこと気にしてるの?」

峯岸「だって…あたしみんなを疑ってるみたいな態度取っちゃったし」

小嶋「じゃあさ~あたしとじゃんけんして、あたしが勝ったらみんなのとこ戻ろうよ♪最初はグー、じゃんけん…」

峯岸「んなむちゃくちゃな…ってわぁ!!ポンッ」

小嶋「わ~い勝った勝ったぁ☆(ピョンピョン)」

峯岸「ほんと陽菜ってすごいよね…こんな状況でも…」

小嶋「え?なぁに?」

峯岸「…ううん、なんでもない」

小嶋「さ、行こ行こ!」

峯岸「はいはい、わかったよ、もぉ」

数分後、食堂では――。

(ギィ…)

指原「あ!里英ちゃん(ガタッ)」

北原「やっとキッチン片付いたよ~(パタパタッ)」

柏木「みんなでやったから早かったけどね」

小森「おつかれさまでーす」

渡辺「こもりん、何飲んでるの?」

小森「野菜ジュースです。そこのミキサーで前田さんが作ってくれたんですよっ!なんか、前田家特製野菜ジュースらしいですよ」

渡辺「いいなーわたしももらって来よ~。赤ピーマン♪赤ピーマン♪(テクテク)」

小森「…アシタバは…入ってないか(ゴクゴク)」

(ギィ……)

前田「あ、たかみな!!(ガタタッ)どうだった?」

高橋「うん、別に不審者がいる気配はなかったけど」

佐藤亜「良かったぁ~ほんと心配したよ。。」

倉持「あたしの逆水平が披露できなかったのは残念ね…」

高橋「……」

大島「おぉ!!とも~みとみぃちゃんも戻って来てる!良かったよ」

河西「ごめんね、心配かけて」

峯岸「よく考えてみたら、あたし達の中に犯人がいるわけないもんね。あたし、どうかしてたよ」

高橋「うん、あたしも言い方が悪かった。麻里子のことも、ただの事故なんだよ、きっと」

佐藤亜「そ、そうですよね!深く考えるとお互い疑心暗鬼に陥るだけだからやめにしましょうよ!」

高橋「あぁ、そうだね」

松井珠「……」

松井玲「珠理奈?元気出して?」

松井珠「う、うん…」

宮澤「さーて、安全が確認されたのなら、あたしは部屋に戻って一眠りするかなっ!」

大島「佐江ちゃん寝るの?今から昼寝したら、夜眠れなくなっちゃわない?」

宮澤「実は昨日あんまり眠れてなくて寝不足だったんだ…もう眠気が限界…(ファァァ~)」

横山「宮澤さん部屋に戻るなら、うちも一緒に昼寝しようかな」

宮澤「え?でもゆいはん今朝…」

横山「?……あ!!そうやった!!」

前田「何?どうしたの?」

大島「今朝あたし達の部屋にゴキブリが出たんだけど、スリッパで叩こうとしたら逃げられちゃったんだ」

前田「え~このホテルごきぶり出るんだ~」

宮澤「まだ部屋にいるかもしれないから、ゆいはんは部屋に入れないんだよね?」

横山「うち、この世でごきぶりが一番苦手」

河西「あたしもごきぶり怖い~1号室は出なかったよね?大丈夫だよね?」

板野「たぶん平気。見てないもん、あたし」

横山「嫌やぁ~なんで4号室だけ…」

指原「いいじゃんゆいはん、夕飯まで指原とDVD観てようよ!」

横山「…うん」

宮澤「それじゃあ、あたしは部屋に戻るね~ごきぶり見つけたら退治しておくから、ゆいはん安心して」

横山「はい、お願いしますー」

北原「佐江ちゃん…ごきぶり平気なんだ…見た目だけじゃなく中身までイケメン!!(ウットリ)」

柏木「ちょっと里英ちゃん、本気で佐江ちゃんに恋しないでよ~?」

北原「いや、全然そんなんじゃないって!!」

柏木「怪しい…(ジト~)」

北原「もぉゆきりん!目がブラックさんみたいになってるぞっ!(汗)」

渡辺「アハハ」

数時間後、食堂――。

高城「え?こう?(クイクイッ)」

指原「違う違うもっと腰入れて!こうだよ!(クイクイッ)」

高城「え~難しい~」

北原「アハハ、あきちゃ、さっしーにヲタ芸教わってるんだ?」

高城「だってやることなくて暇なんだもーん」

北原「そうだよねぇ…外に遊びに行くのも怖いしねぇ…」

指原「DVDも観終わっちゃったしね」

宮崎「じゃああたしのホラー映画コレクションでも観る?」

小森「え?みゃおさんDVDなくなったって言ってませんでしたっけ?」

宮崎「なくなったのは1枚だけ!実はまだまだ持って来てるんだよ」

小森「へぇ~」

宮崎「あ!こもりん興味ないでしょ?」

小森「え?そんなことないですよ?大丈夫です」

宮崎「なんだよ面白いのにぃ~」

指原「指原もホラーはちょっとな…」

横山「ほならうちの京都弁講座なんてどうでしょう?」

倉持「あたし、小橋の小話最新作披露しようか?」

小森「え?え?皆さん、他に楽しいことないんですか?」

横山「……」

倉持「……」

松井玲「……(ガタッ)」

北原「あれ?玲奈ちゃん?」

松井玲「あ、あたしちょっとトイレ…」

北原「あ、そうか…」

(シーーン……)

指原「ハァ……」

高城「…暇だねぇ…」

北原「うんうん(コクコク)」

一方その時、同じく食堂で松井珠理奈は――。

松井珠「……」

佐藤亜「珠理奈ちゃんっ♪」

松井珠「ああ、亜美菜ちゃん!」

佐藤亜「はい、これ飲んで少しは気分転換しよ?」

松井珠「ありがとう…」

佐藤亜「隣座っていい?」

松井珠「うん、どうぞ(ガタッ)」

佐藤亜「(ストン)ふぅ…」

松井珠「……」

佐藤亜「もしかして珠理奈ちゃん、自分を責めてる?」

松井珠「……あたしが昨日の夜、無理しても麻里ちゃんを探しに行ってれば…こんなことには…」

佐藤亜「それだったら亜美菜も同罪だよ?探しに行こうとした珠理奈ちゃんをひき止めたのは亜美菜だし」

松井珠「でも……」

佐藤亜「だから、ね?あんまり自分だけを責めないで、もっと亜美菜のこと憎んでいいよ?」

松井珠「亜美菜ちゃん…」

佐藤亜「でも亜美菜はね、昨日の夜、珠理奈ちゃんをひき止めたことは後悔してないんだ。もしあの雨の中、外に出て行ったりしたら、珠理奈ちゃんまで危険な目に遭ってたかもしれないもん」

松井珠「亜美菜ちゃん…グスッ…」

佐藤亜「珠理奈ちゃんだけでも、無事で良かった」

松井珠「ありがとう。でもあたし、まだ信じられないというか、認めたくないんだ。本当に麻里ちゃんは死んだの?あたし、まだ麻里ちゃんは生きているような気がしちゃって…」

佐藤亜「うん、わかるよ。本当、信じられないよね。部屋にはまだ麻里ちゃんの荷物も着替えも残ってるのに…」

松井珠「なんかまだ、麻里ちゃんがふらっと現れるような気がするんだ……」

柏木「あれ~?何だろうこれ」

佐藤亜「ん?(クルッ)ゆきりん、どうしたの?」

柏木「ああ、この壁のとこに陽に焼けた跡があるんだよね」

渡辺「絵か何かが掛けられていたみたいだね」

佐藤亜「ああそれ、鏡が掛けられていたんだと思うよ」

柏木「鏡?」

渡辺「まさかここにあった鏡も盗まれたのかな?」

佐藤亜「違うよ。今は亜美菜達の部屋に置いてあるの。亜美菜がダンスの練習したいって言ったら、篠田さんがちょうどいい鏡があるよって、わざわざ運んで来てくれたんだ」

柏木「そうだったんだ……」

松井珠「麻里ちゃん、優しいから……ううっ…グスッ…グスン……」

渡辺「え?あ?ご、ごめん……(アセアセ)」

柏木「……」

一方その時、同じく食堂で前田は――。

前田「たかみな髪の毛触らせて~」

高橋「えっ!やめてよ~せっかくセットしたのに崩れちゃうじゃん」

前田「えぇ~?たかみないつも同じような髪形でつまんないよ!」

高橋「あ、あたしはこれでいいんだよ!」

前田「ふぅ~ん、じゃあにゃんにゃん!」

小嶋「え~いいけど、変なふうにしないでねぇ~」

前田「三つ編みにしよ、三つ編み」

小嶋「なんで三つ編みなの~?ともちんにやってあげなよぉ」

板野「あたしはもうとっくに三つ編みにされてるよ!」

小嶋「やだ、ともちん頭ぐちゃぐちゃじゃん」

河西「あたしもあっちゃんに変な編み込みにされたよぉ~(泣)」

峯岸「あっちゃん…暇なんだな…(ボソッ)」

大島「(コソッ)たぶん、ああやってふざけて何かしてないと、怖くて不安なんだよ。しばらく付き合ってあげよう」

峯岸「うん…」

前田「アハハ、にゃんにゃんの髪きれいだから編みやすい~」

(バタバタバタバタッ、ギィッ!!!)

大島「(ハッ!!)何だ!?」

松井玲「(バタンッ!!)ハァ…ハァ…ハァ…」

高橋「玲奈ちゃん?どうかしたの?そんなに慌てて…」

松井玲「ハァ…ハァ…大島さん、由依ちゃん…部屋の鍵は…」

大島「鍵?鍵ならここにあるけど…」

横山「どないしはりました?」

松井玲「早く!!部屋を開けてください!!宮澤さんが…宮澤さんが…(クルッ、タタタタタタッ)」

大島「(ガタッ)佐江ちゃん!!」

高橋「何かあったんだ、あたし達も行ってみよう!!(ガタッ、タタタタッ)」

4号室前――。

松井玲「(ドンドンッ)宮澤さん!?宮澤さん返事してください!!(ドンドンッ、ガチャガチャ)ここを開けて!!」

(ダダダダダダッ…)

横山「(タタタッ)宮澤さん?一体何…?」

松井玲「廊下を歩いていたら中から悲鳴が聞こえて…でも鍵がかかってて…(ガチャガチャ)」

大島「どいて!!あたしが開ける!(カチャ、カチッ)開いた!!(ギィッ)」

松井玲「(バンッ)宮澤さん!?…ハッ!!」

大島「佐江ちゃん!!……嘘…でしょ……(ガクリッ)」

高橋「(タタタッ)2人とも何してる!!佐江ちゃんは!?……あぁぁ……」

前田「何?どうしたの?佐江ちゃん大丈夫なの?」

高橋「駄目だあっちゃん、見ないほうがいい…」

松井玲「……(ガクガクガク…)」

大島「佐江、佐江ぇぇぇ…」

北原「何何?佐江ちゃんどうかしたの?」

指原「うーん、みんなの頭が邪魔で中がよく見えないよ(ピョコピョコッ)」

横山「(スッ…)うちらは先に、食堂で待ってましょう」

指原「でも…いいの?横山…」

横山「いいんです。うち見ましたから、わかります。宮澤さんはもう…」

高橋「そうだ。みんな早く食堂に戻るんだ。後で説明はするから…」

数分後、食堂――。

高橋「……」

宮崎「で?宮澤さんは殺されていたってことですか?(ニヤニヤ)」

峯岸「みゃお黙って!!」

小嶋「どうなのたかみな?」

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY0PfyBAw.jpg
ふぅ

>>135
ウケ狙ってフレモン投入したけど全くうけなかったなw

つまんね

高橋「あぁ、右後頭部を殴られ、息をしていなかった」

河西「そんな!!一体誰が!!」

高橋「わからない。ただ、部屋の中だし、麻里子みたいに滑って転んだわけじゃなさそうだな…」

大島「玲奈ちゃん、悲鳴を聞いたって言ってたもんね…」

松井玲「はい、トイレから出て廊下を歩いている時に…急いでドアを開けようとしたんですけど、鍵がかかってて…」

宮崎「フッ…開けなくて命拾いしたね…もし開けてたら犯人と鉢合わせするところだったんだよ…」

板野「え?なんでそんなことわかんの?」

宮崎「悲鳴がしたってことは、今まさに宮澤さんが殺されるところだったんだ。てことは、部屋の中にはまだ犯人がいたということになる」

松井玲「そんな…わたし夢中だったからそこまで考えてなかったです…(ブルブル)」

高橋「まぁ、玲奈ちゃんまで襲われなかったことは、不幸中の幸いだったよ…」

松井玲「……」

峯岸「でもその時、玲奈ちゃんが無理やりにでもドアをこじ開けていたら、佐江ちゃんを助けられたかもしれないんだよね!?」

松井玲「……ごめんなさいごめんなさい…」

峯岸「なんで、なんで助けてあげなかったんだよ!?佐江ちゃんの悲鳴を聞いたんだろ!?異常事態だってすぐわかるだろ!?だったらもっと本気で、」

前田「みぃちゃんやめて!玲奈ちゃんが悪いわけじゃないんだから…グスッ…」

峯岸「でも…」

高橋「そうだよ、あっちゃんの言う通りだ。みぃちゃん、責めるなら玲奈ちゃんじゃなくて、佐江を殺した犯人だろ!?」

峯岸「そうだけど…(ゴニョゴニョ)」

松井玲「ごめんなさい…」

小森「あれ?なんかおかしいですよ?犯人は4号室のどこから入ってどこへ逃げたんですか?」

北原「そういえばそうだ…」

高橋「たぶん、窓から侵入して窓から外へ逃げたんだ。部屋の鍵はかかっていたんだから」

宮崎「それはありえませんね!」

高橋「何?」

宮崎「さっきみんながドアを開けようとしていたところあたりから、あたしカメラ回してたんですよ。今、撮影した映像を確認してみたんですけど、窓には鍵がかけられていますよ?」

倉持「……あの状況でカメラ回してたの!!なんて悪趣味なのよ…」

宮崎「ヘヘッ、警察が調べる時に役立つかなって思っただけですよ(ニヤッ)」

柏木「みゃお、ちょっとその映像見せて!(グイッ)あ、ほんとだ、鍵かかってます」

宮崎「窓の鍵は内側からしかかけられない。犯人がもし窓から出たのだとしたら、どうやって外から鍵をかけたんでしょうね?ふふっ…そうなると出口は1つ…部屋のドアだけだ。そしてそのドアを開けられるのは鍵を持っている同室の優子ちゃんとゆいはんだけ…」

大島「馬鹿な!!あたし達が佐江ちゃんを殺したっていうのかよ!?」

宮崎「さぁ、そうは言ってませんけど?」

前田「でも、優子も由依ちゃんもずっとみんなと一緒に食堂にいたんだよ?佐江ちゃんを殺す時間なんてなかったよ!」

高橋「そうだよ。2人にはれっきとしたアリバイがあるんだ。それだけじゃない。さっきまでみんな食堂に集まってたんだ。ここにいる全員にアリバイはある。鍵を持っていただけで犯人扱いなんておかしいだろ?」

小森「あ、スペアキーとかなかったんですか?」

高橋「ないよ。ホテルに着いて鍵を配られた時、スタッフさんが言ってたから確かだ」

小嶋「じゃあどうやって犯人は部屋に侵入したんだろうね~」

高城「部屋に入るだけなら簡単だよ?だって中に佐江ちゃんがいたんだもん!佐江ちゃんに言って、中に入れてもらえばいいんだよ」

指原「それはまずいよ、あきちゃ」

高城「なんで?」

指原「そうだとしたら犯人は佐江ちゃんと顔見知りってことになって…つまり…」

宮崎「犯人はメンバーのうちの誰かってことになっちゃうからね~(ニヤニヤ)」

柏木「それに、そうやって部屋の中には入れたとして、犯人は逃走する時、どうやって部屋に鍵をかけたんだろう…」

渡辺「佐江ちゃんが持ってた鍵を使ったんじゃない?」

高橋「いや、佐江ちゃんの鍵は部屋の机の上に置かれたままになってたよ…」

板野「じゃあやっぱり、犯人は窓から出たんだよ」

佐藤亜「でもでも、どうやって窓に鍵をかけたのかな?」

板野「それは…どうにか窓の鍵を細工して…」

柏木「だけど、玲奈ちゃんが悲鳴を聞いて食堂に飛び込んで来てから、4号室の前にみんなが集まるまで、ほんの数分でしたよね?そんなわずかな時間で窓に細工して鍵をかけて逃げるなんて、無理がありませんか…」

宮崎「つまり4号室は完全な密室だったわけだ。犯人はどこへ消えたんだろうねぇ…アハハ」

峯岸「そもそも、犯人はなぜ密室なんて作ったんだろう…窓の鍵が開いていれば、外部の犯行だってわかって、疑いの目がなくなるのに…これじゃあまるで、やっぱりメンバーの中に犯人がいるみたいじゃない…」

高橋「大方、優子かゆいはんに罪を擦り付けようっていう魂胆だったんだろう」

柏木「ずる賢い犯人ね…許せない!!」

高橋「…この先は考えても仕方ない。全ては警察が解明してくれるよ」

AKB「……」

倉持「(ガタッ)あ、じゃああたしと里英ちゃんはそろそろ…」

北原「(コクッ)みんな、食欲なんかないかもしれないけど、何も食べないっていうのも体に悪いし、一応夕飯作りますね…」

高橋「そうか、もうそんな時間か」

松井玲「あ、じゃあわたしも…(ガタッ)」

北原「えぇ!?玲奈ちゃんはいいよ休んでなよ」

松井玲「いえ、そうじゃなくて…あの…さっきから気分が悪いんです…ちょっと部屋で休ませてもらいます」

高橋「1人で大丈夫か?」

指原「あ、指原が付き添います!」

松井玲「いいよ、さっしー。ごめん、吐きそうなの…恥ずかしいから少しの間1人にさせて」

前田「玲奈ちゃん…顔が真っ青だよ…」

松井玲「大丈夫です…何かあったらすぐ大声で呼びますから…ウッ…(バタバタバタッ)」

指原「玲奈ちゃん…」

高城「少ししたら様子見に行ってあげようよ」

指原「そうだね…」

宮崎「峯岸さんがさっきあんなに責めるから、責任感じちゃったんじゃないですかぁ~?かわいそ~」

峯岸「何?あたしのせいだって言うの!?」

宮崎「……(ニヤニヤ)」

峯岸「うわぁ~ん、陽菜~、みゃおがむかつく~みゃおなんか死んじゃえ!!」

小嶋「え?今の冗談だよね?」

峯岸「え……」

板野「この状況で死んじゃえとか言うのは、ちょっとね…」

河西「シャレにならないよ、みぃちゃん…」

峯岸「あ、別にあたしそんなつもりじゃ…」

松井珠「……」

夕食後、食堂にて――。

小森「やることないし、わたしもう部屋に戻って寝ます(ガタッ)」

倉持「あ、こもりん!あたしも一緒に行く。これ片付けちゃうからちょっとだけ待っててくれる?」

小森「え?わたしもう眠いんですけど」

倉持「まぁまぁそう言わずに…」

指原「ごはん作ってもらって片付けまでさせちゃってるのに、もっちぃに対してすごい言い草だな小森」

高城「こもりんはそういうとこが天然で可愛いんだよっ♪」

指原「いやいやジャンル違うけどあきちゃも充分天然だからね?自覚ないだろうけど」

高城「?(キョトン)」

松井玲「…ふふっ」

指原「玲奈ちゃん…夕食も少し食べられたみたいだし、だいぶ元気になったかな?」

松井玲「うん、ありがとう。まだちょっと気持ち悪いけど、平気だよ」

高城「もう部屋に戻って休んだほうがいいんじゃない?」

指原「そうだね、行こうか」

松井玲「うん」

柏木「あ、さっしー達も部屋戻るの?あたしと麻友もなんだ。一緒に行こ?」

指原「うん、やることないからもう寝ちゃう」

渡辺「あぁ…4号室の前を通るの、なんかやだな…」

高城「優子ちゃんとゆいはんは今夜どこで寝るんだろうね」

松井玲「由依ちゃんは珠理奈と同じ部屋で寝るって言ってました」

指原「優子ちゃんはきっとたかみなさんの部屋だな…」

柏木「ほんと…大変なことになっちゃったね…」

渡辺「……」

5号室到着――。

指原「おっと、5号室だ。鍵はどこしまったかな…(ゴソゴソ)」

松井玲「わたし持ってるよ(カチャ、カチッ、ギィィ)」

指原「ありがと玲奈ちゃん」

高城「じゃあゆきりん、まゆゆ、おやすみぃ~」

柏木「うん、おやすみなさい」

渡辺「また明日ね」

(ギィ、バタンッ)

柏木「…ハァ…(グッタリ)」

渡辺「どうしたの?ゆきりん」

柏木「うん…なんか玲奈ちゃんといると気を遣うなって思って…」

渡辺「……」

柏木「玲奈ちゃんが悪いわけじゃないって、頭ではわかってるの。だけど佐江ちゃんがあんなことになって……ついつい玲奈ちゃんに対して冷たく当たっちゃいそうで怖い」

渡辺「みんな心の中ではそうだと思うよ。必死に態度に出さないように気をつけてるんだよ(カチャ、カチッ)」

柏木「そうだよね。あたしも気をつけよう」

渡辺「ほら、鍵あけたよ(ギィ)入ろう」

柏木「うん」

(ギィ、バタンッ)

6号室――。

柏木「(ドサッ)疲れたぁ~」

渡辺「一日の内でいろんなことがありすぎて、頭パンクしそう」

柏木「麻友、犯人のこと考えてるの?」

渡辺「うん…引っ掛かるのは、やっぱり密室だよね…」

柏木「一体どうやって犯人は密室を作り上げたのか。あたしもさっきから考えてるんだけど、全然わかんない」

渡辺「犯人はメンバーなの?それとも、島に潜んでいるかもしれない殺人鬼?」

柏木「よし、順を追って考えてみよう!まず最初の事件、スタッフさんの死が誰かに毒を盛られたのだとしたら…」

渡辺「次に麻里子ちゃんの事件ね。あれが事故ではなく、殺人だったとしたら…。だけど周りには凶器になるものが何もなかった。犯人は凶器をどこへ隠したんだろう。まだ持っているのかな」

柏木「うん、そしてキッチンが荒らされた後に、佐江ちゃんの事件が起こった…これは間違いなく殺人で、問題は密室トリックなのよね…。それからこの事件でも、凶器が何なのかはわからない」

渡辺「そうだね」

柏木「スタッフさんの件が毒殺だとしたら、犯人は事前に毒を用意していたわけよね」

渡辺「計画的な犯行だった…」

柏木「だとしたら、スタッフさんが殺された理由は犯人にとって邪魔な存在だったからと考えられるわ。メンバーだけになったほうが次の犯行が行いやすくなるから。電話の故障も、犯人のせいかもしれない。警察を呼ばれないために」

渡辺「最初から犯人の目的は麻里子ちゃんや佐江ちゃんを殺すことにあった。そのためにスタッフさんを殺害し、電話を壊して、メンバーをこの島に閉じ込めたってわけね」

.

柏木「うん、スタッフさんを皆殺しにした理由はそれしか考えられないもの」

渡辺「だとしたら、犯人は麻里ちゃん達に恨みを持った人物…」

柏木「でも篠田さんや佐江ちゃんが誰かに恨まれてたなんて考えられないよ。篠田さんは誰にでも優しいし、佐江ちゃんはサバサバしてて明るいキャラクターだった」

渡辺「そうだね。もしかしたら犯人は……無差別にメンバーを狙ったってこと?」

柏木「理由もなく殺されるなんて理不尽すぎる!!」

渡辺「嫌だなぁ…明日はなんにも起こらないといいけど…」

翌朝、佐藤亜美菜は廊下で――。

佐藤亜「珠理奈ちゃーん!!珠理奈ちゃんいないの~?(テクテク)」

高橋「(ヒョコッ)どうした?」

佐藤亜「あ、たかみなさん、珠理奈ちゃん見ませんでした?」

渡辺「わかった!犯人は仁藤か萌乃よ!」

柏木「でも仁藤も萌乃も麻里ちゃんには恨みを持ってるかもだけど…佐江ちゃんは?」

渡辺「あの時近くにいるのに助けてくれなかったからじゃないかな?」

柏木「そう言われればそうね!
じゃあ早速仁藤に話をつけてくる!」

渡辺「じゃあ私は萌乃のところに」

高橋「さぁ、見てないな…いないの?」

佐藤亜「そうなんです。朝起きたら姿が見えなくて…由依ちゃんにも探してもらってるんですけど」

高橋「何だって?考えたくはないけど、状況が状況だからな……よし、みんなにも手伝ってもらって珠理奈ちゃんを探そう」

佐藤亜「はい、他の人の部屋にいるのかもしれないし、亜美菜、みんなを起こしてきます(タタタッ)」

10分後、玄関前――。

高橋「…というわけなんだ。みんなで手分けして珠理奈を探そう」

河西「佐江ちゃんに続いて、今度は珠理奈ちゃんなの…(ブルブル)」

大島「ちょっ、馬鹿な想像しないでよ!珠理奈は殺されたわけじゃないんだ!ただ姿が見えないだけで…」

高橋「そうだ。きっと気まぐれに散歩に出て、迷子になってるだけかもしれないし」

佐藤亜「でも珠理奈ちゃん、昨日のことで相当ショックを受けてたよ?散歩なんかしてる余裕ないはずだよ…」

高橋「じゃあ亜美菜と横山は引き続きホテルの中を捜索してくれ。あたし達は島を一回りしてくるから」

横山「はい!」

高橋「よし、じゃあみんな行こう!」

(ガヤガヤガヤ…)

板野「……」

前田「?ともちん?大丈夫?」

板野「うん、ちょっと体調が優れなくてね…」

前田「無理しないでね。まずはホテルの周辺から探していこうよ」

板野「うん…」

30分後、柏木と渡辺、宮崎は――。

柏木「ずいぶん遠くまで来ちゃったね」

渡辺「うん。でもまさかこんな遠くまでは珠理奈ちゃん1人で来ないよね」

柏木「戻ろうか。きっと今頃、誰かが見つけてくれてるよ」

宮崎「あれ?今なんか、あの木の影に屋根みたいなものが見えた!」

柏木「え?どこ?」

宮崎「ほら、あそこ!」

柏木「え…あ、ほんとだ!行ってみようか?」

渡辺宮崎「うん」

(タタタタタタッ…)

柏木「へぇ~こんなとこに小屋があったなんて」

渡辺「誰も小屋があるとか言ってなかったから、見つけたのわたし達が最初かな?」

柏木「小屋というよりは、作りからいって祠か何かかな?上に覗き窓があるし」

宮崎「神社とかでお神輿をしまっておくみたいなやつだね。作りがすごい単純だけど。屋根も壁も使われてるの全部同じ材木だよ」

柏木「…ちょっと調べてみよう(ギギィ…)」

渡辺「え?中入るの?」

柏木「ちょっと覗くだけよ。あ、でも中は何もないね。もしかしたら本当に犯人が島に潜んでて、ここを拠点に動いてるのかもって、考えたんだけど」

渡辺「人が生活できるような感じじゃないよ。古いし、なんかジメジメしてるし」

柏木「だね」

渡辺「気味悪い、早く行こうよ」

柏木「そうだね…」

2時間、再び玄関前――。

高橋「みんな戻って来たかな?どうだった?」

小嶋「駄目。だいたいのところは探したけど、見つからないよ」

横山「ホテルの中もくまなく探したんですけど、いなかったです」

高橋「そうか…」

松井玲「珠理奈、一体どこ行っちゃったの…」

板野「……(ガクッ)」

河西「キャッ!!」

大島「ともちん?どうした!?」

前田「ともちん、朝から具合悪かったの」

板野「だ、大丈夫だよ。ちょっと横になればすぐ…(フラフラ…)」

前田「ともちん掴まって。たかみな、あたしともちんを寝かせてくるね」

高橋「うん、お願い!他のみんなも昨日から疲れが溜まってるだろうから少し休んで、午後にまたあたしが探しに行って来るよ」

峯岸「たかみな1人で行くの?」

高橋「これ以上みんなに大変な思いさせたくないし」

峯岸「危ないよ…」

大島「あたしも一緒に行くよ!」

高橋「ありがと優子」

松井玲「あのっ、わたしも一緒に探します」

高橋「玲奈ちゃん…体調はもう大丈夫なの?」

松井玲「まだ本調子じゃないけど、平気です!珠理奈のことが心配だし…それに珠理奈、大人っぽく見えるけど中身はまだ甘えたがりの中学生…きっと迷子になって不安で泣いてるかもしれない…」

指原「あ、指原も体だけは丈夫なんで、まだまだ動けますよ」

高城「あたしも平気!みんなと一緒に探すよ?(ニコッ)」

松井玲「さっしー…あきちゃさん…(ウルウル)」

小森「あ、指原さん?玲奈ちゃん泣かせましたね?」

指原「うぇぇ~そんなつもりじゃ…」

高城「アハッ、さっしー涙目になってる☆」

高橋「はいはい、泣くのは珠理奈が無事帰って来てからだよ!今はとにかくちょっと休んで」

松井玲「はい…」

夕方、食堂にて――。

高橋「だいぶ日が落ちて来たな…夜までには戻ってこよう!今回の捜索で一旦切り上げるんだ。夜の森は危ないからね」

北原「みんな代わる代わる探しに出てるのに、なんで見つからないんだろう…」

横山「そんなに広い島じゃないはずなのに…」

宮崎「ねぇ、島の裏側は探したの?」

指原「あ、そういえば…」

小森「みゃおさんが生首を供養するお寺の話なんかするから、みんな無意識に近づかないでいるんですよ。怖いじゃないですか」

倉持「みんなで行くとなっても怖いのに、珠理奈ちゃんが1人だけでそんな所に行くとは考えにくいしね」

宮崎「じゃあとっくに殺されて、海に沈められてるとか」

松井玲「(ガタッ)馬鹿なこと言わないでください!!わたし、もう一度探しに行って来ます!!(タタタッ)」

指原「待って玲奈ちゃん!指原も一緒に行くよ(タタタッ)」

北原「あたしも行く~(タタタッ)」

倉持「あ~あ、玲奈ちゃん怒っちゃったみたいだよ。あたしあんな強く物を言った玲奈ちゃん、初めて見たよ」

小森「わたし達も探しに行ったほうがよくないですか?」

倉持「そうだね。うかうかしてたらすぐ日が暮れちゃうもんね。あきちゃも行くでしょ?」

高城「うん、行くよー」

宮崎「はいはい、どうせあたしは悪者ですよ!チッ…」

一方その頃、柏木と渡辺は廊下にて――。

柏木「(テクテク)ホテルの中も人が入れるような場所は全部探したよね」

渡辺「やっぱりもう一度外を探したほうがいいかな?」

柏木「うん、でもまだ、誰も探していない場所があるわ…」

渡辺「え?どこ?」

柏木「…スタッフさんの部屋と、4号室よ!」

渡辺「…!!でもあそこは事件現場だし…」

柏木「もし珠理奈ちゃんが自分の意志でいなくなったのではなく、犯人によって連れ去られたのだとしたら?」

渡辺「わかった。犯人はこちらの盲点をつこうとするものね!わたし達は一度事件が起こった場所は捜索する必要がないと思いこんでる!」

柏木「そういうこと!さっ、まずはスタッフルームから探してみよう。ここだわ(ギイッ)」

渡辺「……うぅっ…」

柏木「(キョロキョロ)家具はパイプ椅子とテーブルだけ。隠れられそうな場所はないわね。次、4号室に行ってみよう」

渡辺「う、うん…」

4号室前――。

柏木「いい?開けるよ麻友…」

渡辺「あ、でも鍵は?」

柏木「確かかけてはいなかったはず…(ガチャッ)ほらね」

(ギィィ…)


渡辺「どの部屋も、作りはみんな同じなんだね」

柏木「あ、でも窓からの景色が違うよ。あたし達の部屋は岩場に半分遮られてるけど、ここは遮る物がないから海が見渡せる」

渡辺「本当だったら絶景の見える、いい部屋だったのにね…(チラッ)キャッ、シーツまで血で…」

柏木「何で佐江ちゃんはシーツにくるまった形で亡くなっているんだろう……。しかもシーツは床に落ちている」

渡辺「犯人からの攻撃を避けるため、咄嗟にシーツを被ったんじゃない?」

柏木「だとしたら余計に不自然よ」

渡辺「どうして?」

柏木「麻友だったら犯人に攻撃されて、最初にどんな体勢を取る?」

渡辺「こうかな?(サッ)」

柏木「でしょ?普通は咄嗟に手で頭を覆うと思うの。だけど佐江ちゃんにはそういった様子がない。ただ横たわり、シーツに突っ伏した形で床に倒れている」

渡辺「そういえば、殴られていたのは右後頭部だって…後ろから狙われたってことかな」

柏木「その後、犯人からの攻撃を避けるため、部屋の中を逃げ回り、しかし力尽きてシーツに倒れこんだってところかな。それにしては妙にシーツの形がきれいだけど、まあいいわ、凶器は何だったんだろう……」

渡辺「(キョロキョロ)あ、これ!電気スタンドじゃないかな!わたし達の部屋にも同じのがあったよね」

柏木「電気スタンドか…なんかおかしいわね…」

渡辺「え?どうして?これ結構重そうだから、犯人は使ったんじゃないかな」

柏木「ううん、そういうことじゃなくて…。犯人はスタッフさんを毒殺し、篠田さんの頭を殴って首に切り傷をつけたのよね。ということは事前に毒や刃物を用意していた」

柏木「ここまで用意周到だった犯人が、なぜ佐江ちゃんの時だけ凶器を用意せず、現場にあった電気スタンドを使ったんだろう…」

渡辺「佐江ちゃんに関しては、突発的な犯行だった…」

柏木「(コクリ)そういうこと」

渡辺「佐江ちゃんは犯人の正体に気付いちゃったから殺されたとか?」

柏木「うーん…」

渡辺「あ、ゆきりん!!外が暗いよ!早く珠理奈ちゃん探さないと!」

柏木「(ハッ!!)いけない!!急がないと。4号室にもやっぱり人が隠れられる所はなかったし、外を探すしかないわね」

渡辺「うん」

一方その頃、河西と前田は山の中で――。

河西「珠理奈ちゃーん!!」

前田「いたら返事してー!!」

河西「…いないみたいね」

前田「うん。どうする?そろそろ戻る?ともちんも心配だし」

河西「そうだね……あっ!!」

前田「え?」

河西「見て、あの山の上!煙が上がってる!」

前田「ねぇ、あれ珠理奈のSOSじゃない?行ってみようよ!」

河西「うん!(タタタッ)」

5分後――。

前田「(タタタッ)ハァ…ハァ…珠理奈!?いるの?」

河西「……いないね」

前田「近くを探してみよう」

(ガサガサッ…ガサガサッ…)


河西「ねぇやっぱりいないよぉ~」

前田「うん、だけど、誰がこんな所で焚き火したんだろう?……」

河西「あ、あそこの小屋の中にいるんじゃない?」

前田「あれって神社の隅とかに建てられているような小屋だよね?気味悪い……あんなとこに入るわけないよ」

珠理奈あああああああああああああああああああああああああああああああああ
にげてええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

河西「そうかな?(ガチャガチャ)駄目だぁ~鍵かかってる~」

前田「でしょ?他のとこ探そ?」

河西「うん…(トボトボ…)」

前田「あれ?ちょっと待って!扉の上に覗き窓があるよ~」

河西「あ、ほんとだ!よいしょっと、う~ん中は暗くてよく見えないなぁ……!!!キャーーー!!!!(ズササーッ)」

前田「(ビクッ)どうしたの!?」

河西「……あ…あれ……(ガタガタガタ…)」

前田「!!!!え?(ガタッ)うーん、何も見えないけど……ん?あれって……ハッ!!!」

河西「うっ…ヒッ、ヒック…誰があんなひどいことを…」

前田「……」

河西「あれって珠理奈ちゃんだよね?ねぇ!?…ぅわぁぁぁぁぁ」

前田「とも~みちゃん立って!とにかく早くみんなに知らせに行こう!」

河西「……(ブルブルブル…)」

もしかして、これ、ゆめおち?

15分後、小屋の前――。

高橋「ほんとにこの中に珠理奈が?」

河西「……(コクコク)」

前田「あたしもとも~みちゃんも見たの。暗かったけど、あの服は珠理奈が前に着てたの見たことあるもん。間違いないよ」

大島「中で珠理奈が倒れてるの?」

前田「……(フルフル)違うの…倒れてるんじゃなくて、殺されてるの…」

松井玲「そんな!!なんで見ただけでわかるんですか!?」

河西「だって珠理奈ちゃん、首から上がないんだよ!!それで生きてるって言えるの!?…クッ…ハッ…ぅわぁぁぁぁぁん…」

高橋「(グッ)あたしが、確かめてみるよ!」

峯岸「たかみな大丈夫?」

高橋「……平気。(ヒョイッ)……」

佐藤亜「どうですか?たかみなさん」

高橋「……」

小嶋「どうしたの~?なんか言ってよたかみな~」

高橋「……いや、あの…中、空っぽだよ?何もない…」

前田「嘘!!そんなはずない。あたし確かにこの目で…(ガタッ)あれ?いない……」

高橋「でしょ?見間違えたんじゃないの?」

河西「そんな…そんな…」


柏木「ん?(カチャ、ギィィ…)やっぱり扉開いてますよ?ほら、中は空っぽ」

前田「でもさっきは鍵がかかってたんだよ!」

渡辺「わたし達が明るいうちにこの小屋を見た時は、やっぱり鍵はかかってなくて、中は空っぽだったよね?」

柏木「うん。ほら見てください。扉は内側からしか鍵がかけられないようになってますよ?仮にさっき中に珠理奈ちゃんの死体があったのなら、犯人も中にいたことになります」

峯岸「中には犯人が身を隠せる場所なんてないね」

小森「前田さん河西さん、疲れが溜まって幻覚でも見たんじゃないですか?」

指原「そ、そうですよ!悪いほうに物事考えてると、変なもの見ちゃうんですよ!指原そういうことよくありますよ?」

高城「いや、そういうのさっしーだけだと思うけど」

指原「あぁ…また変なこと言っちゃった…orz」

大島「でもまぁ、指原や小森の言うことも一理あるよ!みんな精神的に参っちゃってるんだ。今日はもう切り上げて、ホテルに戻ろう」

珠理奈推しなんだ俺
じゅりなあああああああああああああああああああああああああああああああああ

夕食――。

(シーーン…カチャ、カチャ…)

松井玲「わたし、やっぱり食欲ない…」

指原「そ、そんなこと言わないでさ、少しだけでいいから食べよう?せっかく里英ちゃんともっちぃが作ってくれたんだし」

高城「おいしいよ?これ。なんだかわかんないけど(モグモグ)」

北原「あきちゃ、それ酢豚ね。ごめんよ見た目悪くて」

高城「これ里英ちゃん作ったの?」

北原「うん」

小森「わたしてっきり野菜炒め的なものかと思ってました~酢豚だったんですか、これ」

北原「小森てめぇ後で覚えてろよ…」

松井玲「…ふふっ…」

指原「あ、玲奈ちゃん笑った!!」

松井玲「あ、ごめんなさい…」

指原「いいんだよ~そうそう!そうやって笑って待ってれば、きっと珠理奈ちゃんは元気に戻って来るよ!」

高城「さっしー珍しくポジティブだねっ」

夕食中
指原「…いゃぁーーーー!!」
一同「どーした??」
指原「こ、これ、みて!!」
北原「わぁーーーー、人の耳ダーー。」

指原「だって考えてみてよ?別に珠理奈ちゃんの死体が見つかったわけじゃないんだよ?さっきのは前田さんと河西さんの見間違いだったわけだし!だったら珠理奈ちゃんはまだ島のどこかにいるわけだから、明日にはきっと見つかるよ!」

松井玲「うん…わたし、明日も探しに行ってみる!」

高城「あたしも手伝うよ~」

宮崎「フッ…本当にそうかな?」

小森「(ムッ)なんですかみゃおさん!せっかく玲奈ちゃんが前向きになれたのに」

宮崎「1人ならまだしも、前田さんと河西さん、2人の人間が同時に同じ幻覚を見るなんておかしくない?きっともう珠理奈ちゃんは……。これは死体消失という謎を残した密室殺人なんだよ」

松井玲「……うぅ…」

北原「ちょっとみゃお、いい加減にしなよ~」

指原「玲奈ちゃん、お部屋戻ろう(ガタッ)」

宮崎(フンッ…みんなおめでたいやつだな…まだ続くんだ…みんなきっと、殺されるんだよ…)

翌朝、柏木と渡辺は山の中で――。

柏木「(テクテク)今日こそ見つけ出さなきゃね、珠理奈ちゃん」

渡辺「うん、きっと今頃お腹すかせてるよ…」

柏木「さっきキッチンを覗いて来たら、里英ちゃんともっちぃが大量におにぎり作ってた。早く食べさせてあげたいよ」

渡辺「そうだね」

宮崎「あ、いたいた!2人とも~(タタタッ)」

柏木「あ、みゃお」

宮崎「ねぇねぇ、島の裏側は探したの?例のお寺があるほう」

渡辺「そこは探してないけど…」

宮崎「じゃあ今からそっち探してみようよ!これだけ探しても見つからないんだもん。だとしたらもう島の裏側しかないよ!」

渡辺「どうする?ゆきりん…(チラッ)」

柏木「いいけどみゃお、みんなに嫌われ始めてるよ?昨日だって玲奈ちゃんにひどいこと言ったんだって?里英ちゃんが愚痴ってたもん」

渡辺「うんうん、りっちゃんすごい怒ってた!」

宮崎「え~そんなつもりはないのにぃ~」

柏木「みゃおはいつも言葉が乱暴すぎるんだよ!一緒に島の裏側行ってあげるから、これからは言葉に気をつけるって約束してね?」

宮崎「はーい(シュン…)」

30分後――。

柏木「ふぅ…裏側まで来てみたけど、やっぱりいないねぇ…」

宮崎「あ、お寺はあっちだよ!」

渡辺「お寺は気味悪いから嫌!」

柏木「もう戻ろうか。一旦みんなのとこ顔出さないと心配させるし」

渡辺「うん」

宮崎「チェッ……んん?あれは…」

柏木「どうしたの?」

宮崎「……(ソロソロソロ…)」

(ガサッ……)

柏木「!!!!」

渡辺「キャーーーーー!!!!」

宮崎「うわっ、こりゃひでぇ…(ズサーッ)」

柏木「珠理奈ちゃん…」

1時間、食堂――。

高橋「…ということなんだ。間違いないよね?柏木」

柏木「はい。わたしと麻友、みゃおの3人で確認しました。珠理奈ちゃんは首を絞められて、島の裏側で…」

松井玲「……うっ…グスッ……」

前田「あ、珠理奈が着てた服っていうのは…」

渡辺「確か、黒いTシャツだったような…」

前田「胸のとこにワンポイント入ってるやつだよね?」

柏木「うん、たぶん」

河西「昨日あたし達が小屋で見た時と一緒だ。やっぱりあそこで見た死体は珠理奈ちゃんだったんだ!!」

柏木「でも、河西さんが見た時は頭がなかったんですよね?」

渡辺「あたし達が発見した珠理奈ちゃんは、首に絞められた痕があっただけだよ?」

小嶋「だから昨日のはもう幻覚だったんじゃない?」

峯岸「うんうん」

前田「本当に、そうなのかなぁ…」

宮崎「あたしは信じますよ。あっちゃんと河西さんの話。それが本当ならだいぶ犯人が絞り込まれますし」

高橋「どういうことだ?」

宮崎「珠理奈ちゃんがいなくなったのに気づいたのが昨日の朝。それから今朝あたし達が発見するまで丸々1日。その間、みんな少しは1人になった時間がありましたよね?」

大島「午後からはみんなバラバラに外へ探しに出たりホテルに休憩しに戻ったりしてたから…」

宮崎「つまり全員に珠理奈ちゃんを殺すチャンスがあった」

渡辺「だけど、ホテルから死体発見現場まで往復したら、少く見積もっても50分はかかるよ!そんな長い間1人になった人なんかいるかな?」

宮崎「舗装された道を歩けば往復50分。だけど実際、直線距離ならこのホテルと死体発見現場はそんなに離れていないんだ。かかっても往復30分くらいかな?30分なら、みんな1人になった時間あったんじゃない?」

峯岸「まぁ30分くらいなら部屋で仮眠取ったりはしたな…あ、でもあたしは殺してないよ!!」

宮崎「フンッ、誰も峯岸さんが犯人だなんて言ってませんよ…」

峯岸「……」

宮崎「問題なのはあっちゃんと河西さんが見た頭のない死体。あの小屋からホテルまでは往復どのくらいかかりますか?」

前田「走って20分くらいかな?だよね?」

河西「うん、それくらいだった」

宮崎「お2人が死体を発見してから小屋を離れ、また戻って来るまでに、犯人は小屋から死体を運び出た。そして島の裏側まで運び、何食わぬ顔をしてホテルまで戻って来た。それだけのことをするのに、短く見積もっても1時間はかかるかな?」

宮崎「死体を引きずって島の裏側まで行ったんだから、実際はもうちょっとかかるかもしれないけど…。あの時、そんなに長い時間1人になった人はいました?」

峯岸「あたしはずっと陽菜と一緒にいたよ」

小嶋「うんうん。そう」

柏木「あたしと麻友も、ずっと一緒にいたよね?」

渡辺「うん」

大島「あたしはたかみなと亜美菜ちゃんと3人でホテルの周辺を捜索してたよ」

高橋「そうしたらあっちゃんととも~みが血相変えて山から降りてきたんだ」

河西「え?でもあたし達が来た時、たかみなと優子ちゃんの2人だったよね?亜美菜ちゃんは…」

佐藤亜「亜美菜はその時、トイレに行ってたんです。でも途中で玲奈ちゃんが入って来たから、1人になった時間は短いよ?それからすぐに玲奈ちゃんと2人でみんなを追いかけて小屋まで走ったの。ね?」

松井玲「…はい。トイレに行くまではさっしー達と山の中で珠理奈の捜索をしてました」

指原「玲奈ちゃんがトイレに行ってからも、指原はあきちゃと小森の3人でいたから、1人にはなってないよ」

高城「うんうん」

小森「(コクリ)」

宮崎「里英ちゃんは何してたの?」

北原「あたしはもっちぃと2人、キッチンで夕飯の支度をしてたよ」

倉持「はいー。2人で豚肉をゴリゴリ切ってた頃だね!」

宮崎「あとアリバイがないのは…(チラッ)」

横山「(ギクッ)うちは気分が悪くて、夕飯まで横になってたんです!ずっと部屋にいました!」

宮崎「それを証明する人は?」

横山「……」

宮崎「……(ニヤリ)あとはともちんさんですね、アリバイがないのは」

前田「ともちんは朝から具合悪かったんだよ?外を歩き回れるわけないよ!」

宮崎「具合が悪いフリをしていた可能性だってありますよ?そういえば篠田さんの件だって、ともちんさんはアリバイがなかったですよねぇ?」

板野「そ、それが何?それだけであたしが犯人だと言うの?」

峯岸「みゃお言いすぎだぞ!!ともちんが人殺しなんてするわけないじゃん!」

小嶋「そうだよそうだよ~ともちん、虫だって殺せないんだよ?」

大島「ゆいはんだって、ごきぶりを怖がってたんだ!そんなゆいはんが人殺しなんて出来るわけない!」

(ザワザワザワ…)

柏木(みゃお…さっきあんなに言葉には気をつけてって言ったのに…)

高橋「ちょっ、みんな静かに!!みゃお、いたずらにメンバーの神経をかき乱すのはやめてくれよ…何かあるなら話聞くから、後で2人だけで話そう。な?」

宮崎「何ですかそれ?結局悪いのはあたしですか?あたしはただ、犯人が誰なのかわかったほうが、みんな安心できると思って言っただけなのに…(ガタッ)…もういいよ!!みんな殺されちゃえばいいんだ!!(ダダダダッ)」

高橋「みゃお待て!!(ガタッ)」

大島「たかみないいよ。しばらく1人で頭冷したほうがいいんだよ、みゃおは」

小嶋「お腹がすいたらケロッとした顔で戻ってくるよ~」

高橋「うーん、そうだといいけど…」

時間後、6号室――。

渡辺「結局みゃお、お昼になっても現れなかったね…」

柏木「どこかでいじけてるのかな…引っ込みつかなくなって、戻って来れなくなってるのかも」

渡辺「探しに行こうか?」

柏木「そうだね!チームBのリーダーとして、連れ戻してみんなの前で謝らせてやるっ!(スクッ)」

渡辺「明日には船が来るし、みんなで仲良く帰りたいよね」

柏木「うん、行こう麻友」

(ギィィ…)

柏木「あ、一応鍵かけて行こう」

渡辺「そうだね(カチャカチャ)」

(ガヤガヤガヤ…)

柏木「ん?なんか向こうが騒がしいな」

(ドタドタドタ…)

高橋「ちょっ、ゆきりんまゆゆ!どいてどいて!」

渡辺「わっ、なんですか?え?みゃお?どうしたの?」

高橋「早く鍵開けて!!」

小森「ちょっと待ってくださいね~(カチャカチャ)あれ?開かない…」

大島「早くしてよー(イライラ)」

柏木「あ、じゃあこっちの部屋開けます!(カチャ、カチッ)あたしのベッドに寝かせてください!!」

(バタバタバタ…ドサッ)

宮崎「ハァ…ハァ…ハァ…」

大島「あぁ…みゃお重かった…(ガクッ)」

倉持「早く傷の手当てしないと。救急箱探して来ます(ダダッ)」

渡辺「みゃお…すごい傷…」

柏木「どうしたんですか?」

高橋「どうもこうもないよ、なかなか戻らないから心配して探しに出てみたら、昨日の小屋の前で頭から血を流して倒れてたんだ…」

大島「みゃお…みゃおしっかりして!!」

宮崎「ハァ…ハァ…ハァ…」

柏木「あたしが…あたしがもっと早く連れ戻しに行ってれば…」

大島「いや、あたしがたかみなにみゃおなんか放っておけって言ったからだよ…」

倉持「(ドタドタ)救急箱探して来ました!(ガタッ)みゃお、ちょっと消毒するから我慢してね…(ビシャッ)」

宮崎「うぅぅぅ…」

小森「(オロオロ)あ、わたしタオル探して来ます!血を止めないとですよね!(タタッ)」

高橋「ひどい…みゃお!一体誰にやられたんだよ!!なぁ!!(ユサユサ)」

倉持「駄目ですたかみなさん!!傷口に響きます!大丈夫ですよ、案外傷は浅いですから…」

小森「タオル持って来ました!(タタッ)」

倉持「ありがとう。これで止血して包帯を巻いてと…(クルクル…)」

渡辺「もっちぃ手際いいねー」

倉持「ありがと、将来の旦那様が格闘家だったら、あたしが傷の手当てをしてあげようと思って勉強したんだ」

柏木「…すごい将来設計だね…」

大島「後はもっちぃに任せて、一先ずあたし達は出ようよ」

高橋「…そうだね。もっちぃ、何かあったらすぐ言ってね」

倉持「はい」

高橋「柏木も、ベッド悪かったね…」

柏木「いえ、いいんです…今夜はあたし、みゃおのベッドで寝ますから」

1時間後、6号室――。

(ギィ…)

柏木「どう?みゃおの具合は…」

渡辺「大丈夫?」

倉持「あ、2人とも!みゃお今眠ったところだよ」

柏木「そう…」

宮崎「スゥスゥスゥ……」

渡辺「包帯が痛々しいね…」

倉持「見た目より傷は浅いと思うから、心配ないよ」

柏木「良かった…」

倉持「だけど、誰がこんなひどいことしたんだろうね…」

渡辺「あ、それは?」

倉持「みゃおが持ってたカメラ…壊されてたの。現場に落ちてたらしいよ」

柏木「(ハッ!!)中のテープは!?犯人の姿が映ってるかも!」

倉持「駄目。中身まで粉々で…」

渡辺「そっか…」

宮崎「…う…ぅぅん…フゥ…フゥ…」

渡辺「みゃお、うなされてる…」

倉持「眠ってても傷が痛むみたい。血は止まったけど、痛み止めはないからね」

渡辺「かわいそうに」

柏木「許せないね、犯人……(プルプル)」

渡辺「…ゆきりん?」

柏木「もっちぃ、みゃおをお願いね!(スッ、ツカツカ…)」

渡辺「ちょっとゆきりん!どこ行くの?(パタパタ…)」

倉持「?」

(ギィ、バタン…)

廊下にて――。

柏木「……」

渡辺「ゆきりん?急にどうしたの?」

374: ◆r3nmejKTPY:2011/10/4(火) 11:18:47 ID:AUqilzf4g6
柏木「スタッフさんを殺して、篠田さん、佐江ちゃん、珠理奈ちゃんまでを殺害し、みゃおにあんな傷を負わせた犯人…ふざけんじゃないわよ。麻友、あたし事件についてちゃんと調べてみようと思う」

渡辺「……」

柏木「この事件の謎は、必ずこのあたし、柏木由紀が暴いてみせる!アイドルのプライドにかけて!!」

渡辺「うん、わたしも手伝う!」

柏木「まずはみゃおが襲われた時のみんなのアリバイを探ってみよう!」

渡辺「お昼ごはんを食べ終わるまではみんな一緒に食堂にいたから、それからみゃおが運ばれてくるまでの1時間の間のアリバイだね!」

柏木「そうね」

渡辺「でも、どうやってみんなに聞くの?下手に聞いたらみゃおみたいになって、みんなから責められちゃうよ?」

柏木「みゃおは聞き方が悪いのよ。まぁ見てて、手始めにまずは…(キョロキョロ)あ、あきちゃが来た!ちょうどいいからあきちゃから聞いてみよっ(タタタッ)」

渡辺「?(タタタッ)」

柏木「あ~、あきちゃいたいた!もぉ~ずっと探してたんだよ~」

高城「うん?どしたの?」

柏木「あたし爪折れちゃったんだけどさ、爪切り持って来てなくて…あきちゃなら持ってるかな~と思って探してたんだよ。もぉ~今までどこ行ってたの?」

高城「え?あたしずっとみんなと食堂にいたよ?」

柏木「あれ?そうなの?おかしいなぁ…」

高城「あ、爪切りならさっしーか玲奈ちゃんが持ってるかもしれないから聞いてみようか?」

柏木「うん、お願い。2人はずっと部屋にいたんだ?」

高城「うん、玲奈ちゃんが気分悪いって言うから、さっしーが付き添ってるんだよ(トントンッ)さっしー、開けてー(トントンッ)」

(ガチャ、ギィィ…)

追いついた>>1お疲れ
つ旦

支援

指原「あ、3人揃ってどうしたの?」

高城「ゆきりんがね、爪切り持ってないかって」

柏木「爪折れちゃって…」

指原「あー指原は持ってないや…玲奈ちゃんは?」

松井玲「わたしも持ってないよ」

柏木「(ヒョコッ)玲奈ちゃん、大丈夫?」

松井玲「うん…ごめんなさい心配かけて…」

柏木「いいよいいよ。ゆっくり休んでね。じゃあ他当たってみる!お邪魔しました~」

(ギィ、バタンッ)

柏木「……ね?(ニヤリ)」

渡辺「ゆきりんすごい!!これで3人のアリバイゲット!」

柏木「こうすれば怪しまれずにアリバイを聞き出すことができるのよ。今の感じからするとあの3人はシロね!さ、次行こう」

渡辺「うん(タタッ)」

小森「(テクテク)あ~柏木さんまゆゆさん!!」

柏木「あぁ、こもりんどうしたの?」

小森「部屋の鍵探してたんですよ!」

柏木「そういえばさっき、鍵があかないって言ってたよね。どうしたの?」

小森「亜美菜ちゃんの鍵と間違えて持って来ちゃってたみたいです。今、交換してもらいました(カチャ、カチッ)あ、開いた!やっぱり間違ってたんだ~」

渡辺「このホテル、鍵の形がそっくりだから間違えやすいよね。せめて部屋番号くらい鍵に記しておいてほしいよ」

小森「そうですよね」

柏木「そうだ、こもりんに聞きたいことあって、ずっと探してたんだった!良かったやっとつかまったよ。もぉ、今までどこにいたの?」

小森「そうなんですか?ずっと亜美菜ちゃんの部屋にいましたけど」

柏木「あ~どおりで見つからないわけだ!あたし食堂を探してたから」

小森「聞きたいことって、なんですか?」

柏木「あ、そうそう。こもりん爪切り持ってないかな?」

小森「爪切りですか?持ってますけど。ちょっと待ってください(ゴソゴソ)はい!」

柏木「あ~このタイプかぁ…じゃあいいや、他当たってみる!ありがとね☆」

小森「柏木さん、爪切りにこだわりがあるんですね…」

(ギィ、バタンッ…)

柏木「これでこもりんと亜美菜ちゃんのアリバイゲット!」

渡辺「こもりんちょっと不思議がってたけど、とにかく2人はシロだね!」

柏木「この調子で行くわよ、麻友」

渡辺「はーい!」

30分後――。

柏木「なんとかみんなのアリバイを聞き出したけど…」

渡辺「ふぅ…疲れたね~」

柏木「みゃおが襲われた時にアリバイがなかったのは、あっちゃん、こじはるさん、里英ちゃんの3人か…」

渡辺「3人ともこれまでの事件ではしっかりとしたアリバイがあるよ。一体どういうことなんだろう…」

柏木「わっかんないなぁ…うーん…」

渡辺「事件が起こるたびに謎が重なって、どんどん複雑になっていってる気がするよね…」

柏木「まずはどんな謎があるのか整理することから始めよう。あたし挙げてくから、麻友ちょっとメモしてくれる?」

渡辺「うん、いいよ」

<渡辺が書いたメモ>

・みんなの私物が盗まれたのはなぜか?

・篠田を殺害した動機と首を傷つけた意味は?

・篠田殺害の時の凶器はどこへいったのか

・キッチンを荒らしたのはなぜか?

・宮澤殺害後、どうやって犯人は部屋の外に出たのか

・4号室を密室にした理由とその方法は?

・珠理奈をどうやって連れ去ったのか

・前田、河西が見た頭のない死体。その密室を作り出した方法は?

・なぜ珠理奈の死体をわざわざ小屋から島の裏側まで運んだのか

・小屋で発見された珠理奈の死体には頭がなく、次に発見された時には頭があった。その理由と方法は?

・なぜ宮崎は襲われただけで、殺されずに済んだのか

・宮崎のカメラまで壊した理由は?

柏木「ざっとこんな感じかな…この謎を1つ1つ潰していかなきゃ」

渡辺「手掛かりがありそうなのはみゃおの事件だよね。みゃおからの証言も得られそうだし」

柏木「あ、みゃおそろそろ目が覚めたかも。6号室に戻ってみよう(タタッ)」

6号室――。

柏木「(コソッ)もっちぃ、みゃおの具合どう?」

倉持「ちょうど今、目が覚めたとこだよ。あ、話す?あたし里英ちゃんと夕飯のメニューについて話し合ってくるから、みゃおのこと見ててもらえると助かるな」

渡辺「うん、いいよー」

倉持「ありがとう。じゃあ行ってきまーす(タタタッ)」

(………)

柏木「みゃお、大丈夫?」

宮崎「うん…」

渡辺「傷、傷む?」

宮崎「平気。殴られたの左側だったから、こうやって寝ながら窓のほう向いてられるし、海を見てると気が紛れるよ。きれいだね…海…」

渡辺「そうだね…」

宮崎「あたし、こんなきれいな景色を見逃して、今まで何やってたんだろう…メンバーにひどいことばっかり言ってさ…」

柏木「みゃお…」

宮崎「今更だけど、気づいたよ。あたしが悪かったんだよね。みんなに謝らなきゃな…」

柏木「そうだね。大丈夫、みんな許してくれるよ」

宮崎「うん、ありがとう…」

柏木「それで、その…事件のことだけど、誰にやられたかわかる?」

宮崎「ううん、背後からいきなり殴られたから、犯人の姿は見てないの」

柏木「そうか…」

渡辺「ねぇ、みゃおはあんなところで何してたの?」

宮崎「うん、小屋の周りを撮影してたんだ。何か、犯人を示す手掛かりが残されているんじゃないかと思って…」

柏木「それで殴られたのね!撮影したテープ…壊されてるんだっけ…」

渡辺「そのテープが見れれば、何かわかったかもしれないのに…」

柏木「でも、これで確かな事があるわ。小屋の周りを撮影していて、みゃおは襲われた。なぜか?そこには犯人にとって知られたくない物があったからよ!偶然にもそれを撮影してしまったみゃおは、証拠隠滅のために襲われたんだわ」

渡辺「だからテープまで壊されていたのね!」

宮崎「でも、あたし特におかしなものなんて撮影してなかったよ?」

柏木「本当?何か気づいた点とかもなかった?」

宮崎「ううん、特には…」

渡辺「残念!みゃおが何か覚えていれば、手掛かりが掴めたかもしれないのに」

宮崎「……あ、そういえば!」

柏木「何!?」

宮崎「うん、関係ないかもしれないけど、撮影しててなんかチラチラと光が舞ってるような感じがしたんだよね。目の錯覚かもしれないけど」

柏木「……」

(ギィ…)

倉持「(ヒョコッ)あ、鍵かけないでいてくれたんだ?ありがとう」

柏木「あ、そうか!もっちぃこの部屋の鍵持ってないんだよね」

倉持「うん、スペアキーも探したんだけど、ないのよね」

柏木「(チャリ…)はいこれ、もっちぃに預けとくね!この部屋の鍵。あたしは今夜、7号室でみゃおのベッド使わせてもらうからいいよ」

倉持「わぁ、助かる!」

宮崎「あたしのために…ゆきりん、倉持さん、ありがとう…」

倉持「いいよ気にしないで。今日の夕飯はうどんにしたから、たくさん食べて元気出してね!」

宮崎「うん」

柏木「(スクッ)じゃああたし達は散歩にでも行ってきますね」

倉持「え?大丈夫?危ないよ…」

柏木「普段レッスンばっかりしてるから、体を動かさないと夜寝付けない体質になっちゃったのよ」

倉持「あ~わかる!体が疲れてないと眠れないよね」

柏木「じゃあ行ってきまーす」

(ギィ…バタンッ…)

10分後――。

柏木「たぶんこの辺りでみゃおは撮影をしていた…」

渡辺「(キョロキョロ)ん~特に変わったものは見当たらないけど」

柏木「そしてみゃおを後ろから殴られて、気を失った……。あれ?みゃおが殴られたのどっちだっけ?右?左?」

渡辺「確か、左側だったと思うけど」

柏木「左……でも佐江ちゃんは右側を殴られたんだよね?おかしいな……」

渡辺「え?ああそうか。そういえばそうだよね」

柏木(だとしたらみゃをを殴った犯人は……あの人?うん、そうだわきっと)

渡辺「…ゆきりん?どうしたの?」

柏木「あ、ううん、なんでもない。それより、みゃおが言ってたキラキラ舞う光ってなんのことだろう…」

渡辺「うーん…(ジャリッ)痛っ!!なんか踏んだかも!」

柏木「え?あぁ、麻友の靴、華奢な造りだからね…大丈夫?」

渡辺「うん平気。もぉ~なんだろう痛かったぁ。。」

柏木「!!!!あ、これは…」

渡辺「え?(ハッ!!)なんでこんなものが落ちてるんだろう…」

柏木「……そうか、犯人はこれを使って…みゃおが見た光の正体もこれが原因だったんだわ!」

渡辺「ゆきりん、何かわかったの?」

柏木「えぇ…昨日の夜、犯人が使ったトリックもね!」

渡辺「え?え?さっぱりわからないよ」

柏木「いいから麻友、次の現場に行こう!」

渡辺「う、うん…次って?」

柏木「篠田さんが発見された現場だよ」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 00:03:20.86 ID:hbUFlKwyO
つまんね
便乗乙
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 00:14:07.55 ID:hbUFlKwyO
宮澤(そんなことよりうんこしたい…)
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 00:59:55.17 ID:hbUFlKwyO
>>60
あとメンバーが実際のキャラと違いすぎる
AKBの名前だしとけばいいってもんじゃない
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 07:32:40.69 ID:hbUFlKwyO
>>135
ウケ狙ってフレモン投入したけど全くうけなかったなw

つまんね
233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 09:06:19.47 ID:hbUFlKwyO
.
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 09:10:20.27 ID:hbUFlKwyO
渡辺「わかった!犯人は仁藤か萌乃よ!」

柏木「でも仁藤も萌乃も麻里ちゃんには恨みを持ってるかもだけど…佐江ちゃんは?」

渡辺「あの時近くにいるのに助けてくれなかったからじゃないかな?」

柏木「そう言われればそうね!
じゃあ早速仁藤に話をつけてくる!」

渡辺「じゃあ私は萌乃のところに」

篠田発見現場――。

柏木「確かこの辺りだって聞いてたな(キョロキョロ)」

渡辺「わぁー見て見て!ここからだと海岸が見下ろせるよ!きれーい」

柏木「麻友~。今は景色を楽しんでいる場合じゃないんだよ?」

渡辺「でも……あ、きっと2人はここで写真を撮ったんだよ!すごいいい景色だもん」

柏木「2人?」

渡辺「ほら、玲奈ちゃんが最後に麻里ちゃんに会った時、一緒に写真を撮ったって言ってたじゃない!ここまで来る途中、木ばっかりで写真を撮るにはつまらないもの。だからきっとそう!この場所で写真を撮ったんだよ」

柏木「ここなら、発見現場はすぐそこ。てことは篠田さんは玲奈ちゃんと別れてからすぐに殺された可能性が高いわね」

渡辺「犯人がすぐそばに潜んでて、玲奈ちゃんがいなくなってから麻里ちゃんを襲ったってこと?」

柏木「うん、あるいはホテルの窓から篠田さんが1人でここにいることを確認して、やって来たのかもしれない」

渡辺「ホテルから?」

柏木「そう。見て!この角度からだとホテルの窓が見えるでしょ?てことは向こうからもこちらが確認できる」

渡辺「あ、ほんとだ!全然気づかなかったよ」

柏木「あのホテルは窓から海が見えるように建てられている。だけど海の方向に平行に建っているわけじゃない。海に対して斜めに建てられているのよ」

渡辺「みんなどうしても海にばかり注目しちゃうから、山の方角にまでは目がいかなかったのね」

柏木「そうだね。山から見下ろして初めて、あたしもホテルの位置関係がわかったわ」

渡辺「面白いね。展望台のほうまで登ったら、もっと新しい発見ができそうだけど…」

珠理奈(´;ω;`)

ほしゅ

柏木「でも今はホテルの位置なんて関係ないもの。行ってみたいけど、我慢しよう」

渡辺「は~い。そういえば佐江ちゃんは展望台まで行ったって言ってたよね。いい眺めだったろうなぁ。。」

柏木「えーっと、何してたんだっけ?そうだ犯人の手掛かりになりそうなものを探すんだった!」

渡辺「ひょっとしてゆきりん、凶器を探そうとしてる?」

柏木「うん、撲殺に使うくらいだから相当重たい凶器だったはず!犯人がそんな重たいものを持って山道を下り、ホテルまで帰ったとは考えにくいわ。メンバーに運んでいるところを目撃される危険性があるし。だからきっとどこかに隠したのよ」

柏木「あるいは山の中に落ちていても不自然でないもの…そう、大きな石か何かを凶器として使ったのかも!」

渡辺「大きな石か…(キョロキョロ)」

柏木「そう。血がついていればすぐにそれが凶器だと断定できるんだけど、雨が降ってたから洗い流されちゃったかな…」

渡辺「(キョロキョロ)大きな石なんてないなぁ…あるのは小石ばかり……あ!!」

柏木「どうしたの?」

渡辺「石なんて持ち歩いてたら不自然だよね。だから犯人は現場に残していった」

柏木「そうだよ?さっきあたしが言ったばかりじゃない。だからこうしてあたし達は凶器を探してるんでしょ?」

渡辺「でもねゆきりん、わたし気づいちゃった。メンバーの中に1人、石を持ち歩いていても不自然でない人がいるよね?」

柏木「あぁ確かに!!石といえばあの人!それにあの人は1日目の夕食の後、アリバイがなかったわ。篠田さんを殺すチャンスがあったはず!」

渡辺「でもまさか…あの人が殺人なんて……あ…(クラクラ~)」ガクッ

柏木「うわっ(ガシッ)麻友大丈夫!?」

渡辺「うん、ちょっと立ち眩みかな。なんか一瞬すごく眩しい光が…」

柏木「もうホテルに戻ろうか?……ん?光?……まさか!!(スクッ)…そうか、そういうことだったのね…」

渡辺「……ゆきりん?」

柏木「もしかしたら篠田さんは……」

つ旦

夕食後、食堂にて――。

渡辺「あぁお腹いっぱい!」

柏木「うん…」

渡辺「ゆきりん、まだ考えてるの?少しは頭を休ませたほうがいいよ?」

柏木「だいたいはわかって来たの。犯人の動きが。だけどまだわからないことがある。佐江ちゃんが殺された時の密室の謎。犯人はどうやって4号室の外に出たんだろう。それにやっぱり、荒らされたキッチンを片付けていた時に感じた違和感の正体も気にかかるのよね…」

渡辺「片付けといえばさ、食べた食器の後片づけ、ずっとりっちゃんともっちぃにやらせちゃってるよね…悪いなぁ…」

柏木「あ、そうか!じゃあ今回はあたし達が片付けしよう。もっちぃはみゃおの看病で疲れてるだろうし…」

渡辺「うん(ガタッ)あ、りっちゃん、食器そのままでいいよ!片付けはわたしとゆきりんでやるから」

北原「え?いいの?」

渡辺「平気平気、まかせて」

北原「そう?ありがとう」

柏木「あ、もっちぃも後はやっておくからいいよ(ガタッ)」

倉持「本当?助かるーありがとう。今からみゃおに食事を運ぼうと思ってたんだ」

柏木「うん。みゃお、どんな具合?」

倉持「いつもより口数が少ないし、ボーッと海ばかり眺めてるよ」

柏木「そう…」

倉持「そんなに心配しないでも、きっとみゃおのことだから、ごはん食べれば元気になるよっ!」

柏木「うん……そ、そうだよね!じゃあもっちぃ、お願いね!」

倉持「は~い。じゃあゆきりんも後片づけお願い☆あ、こもりん、暇ならゆきりん達手伝ってあげて!」

小森「(ギクッ)…わかりましたよ。あーあ、お風呂行こうと思ったのに…」

数分後、キッチンにて――。

柏木「あたしと麻友が洗っていくから、こもりんは食器を棚にしまってくれる?」

小森「はーい」

(ジャージャー…ゴシゴシゴシゴシ…)

柏木「……(ゴシゴシ)」

渡辺「……(キュッキュッ)」

小森「……あのぉ、これはどこにしまったらいいですか?」

柏木「あ、そこの丼の隣に重ねておいて」

小森「はーい(ガチャッ)」

柏木「……(ゴシゴシ)」

渡辺「……(キュッキュッ)」

小森「……あのぉ、このお皿はどこに?」

柏木「それはその棚の一番上に置いて」

小森「はーい(カタン)」

柏木「……(ゴシゴシ)」

渡辺「……(キュッキュッ)」

小森「……あのぉ、」

柏木「あぁもういいよ!これじゃあ時間かかっちゃう。あたしがしまっていくから、こもりん洗って!あたしと交代」

小森「え?柏木さんなんかイラついてます?しょうがないじゃないですか~わたしキッチン入ったの今が初めてだし」

柏木「イラついてないよ。そうだよね、こもりんはキッチンに入ったことなかったもんね」

小森「はい」

渡辺「あ、でももう全部洗い終わるよ(キュッキュッ)はいおしまーい♪」

小森「あのぉ、結局わたしは何を手伝いに来たんでしょうか?」

柏木「……」

渡辺「……」

1時間後――。

柏木「ふぅ、シャワーも浴びたし、そろそろ部屋に戻ろうか」

渡辺「そうだね~あぁさっぱりしたー♪」

柏木「すごいね麻友、お風呂上がりでも前髪乱れないんだね」

渡辺「エヘヘッ」

柏木「あ~これで明日の朝目が覚めれば、やっとこの島から出られるんだ」

渡辺「結局、犯人が誰なのかわからないままだったね」

柏木「犯人候補は何人かまでは絞れてるのよ。だけど今1つ決め手に欠けるのよね」

渡辺「最大の謎はやっぱり密室?」

柏木「うん。トリックさえわかれば、誰かのアリバイが崩せるかもしれないんだけど」

渡辺「でもさ、もう忘れようよ。明日、船が来たら警察に通報して調べてもらえば…」

柏木「うん…」

渡辺「そもそもメンバーの中に犯人がいると決まったわけじゃないし、もしかしたら本当にこの島には鬼が住んでるのかもしれないよ?あるいはやっぱり島に潜む殺人鬼の仕業だったり」

柏木「でも篠田さんをみんなで捜索した時も、珠理奈ちゃんを探しに出た時も、メンバー以外の人には出会わなかったよ?これだけ隈無く島の中を歩き回ったのに。やっぱりこの島には、あたし達以外、誰もいないんじゃないかな…」

渡辺「……」

おもろい

ほし

柏木「でもまぁ、今更考えても仕方ないよね!麻友、今日は1日付き合ってくれてありがとう」

渡辺「ううん。わたしも探偵になったみたいで面白かったよ」

柏木「ふふっ…あ、お部屋着いた」

渡辺「あれ?ゆきりん今日は7号室で寝るんじゃなかった?」

柏木「あ、そうだった。鍵持ってないから開けてもらわなきゃ」

渡辺「じゃあおやすみ、ゆきりん(ギィ、バタンッ)」

柏木「おやすみなさーい……っと、(トントンッ)もっちぃ?こもりん?開けてー!」

(シーーン……)

柏木(中にいないのかな…どうしよう…)

柏木「(トントンッ)誰かいないのー?(ドンドンッ)ねぇー?」

(ガチャッ、ギィ……)

倉持「あぁ!ゆきりんか!びっくりしたー」

柏木「さっきから呼んでたのにぃ。あたし今日こっちのベッドで寝るから」

倉持「あ、そうだったの?ごめんね」

柏木「もっちぃ、何してたの?」

倉持「何って、特には…」

柏木「そう。あたしてっきり中には誰もいないのかと思って、不安になっちゃったよ」

倉持「ごめんごめん、さっ、中入って」

柏木「お邪魔しまーす(パタパタッ)」

倉持「あ、ごめんベッドの上散らかしたまま…すぐ片付けるね(バタバタ)」

柏木「……」

倉持「じゃあわたし、シャワー浴びてくる(タタッ)」

柏木「うん、行ってらっしゃーい」

(ギィ…バタンッ……)

柏木「……」

柏木(さっきのもっちぃ、妙に慌ててたな…それに片付ける時、何か隠したような……)

柏木「……ごめんもっちぃ、ちょっと覗くね(ゴソゴソ…)あったこれだ!これを隠そうとしてたんだ!でも何だろうこれ……(ペラッ)あぁ!!!!」

(ギィ、バタンッ、ツカツカツカ…)

柏木「(ビクッ)誰!?…ってなんだ、こもりんか」

小森「あれ?柏木さん?あそっか、今日こっちの部屋で寝るんですよね」

柏木「うん」

小森「てかひどいじゃないですか~何度も呼んだのにシカトして。鍵開いてるならそう言ってくれれば良かったのに!!(プンプン)」

柏木「アハハ、ごめんごめん、全然気づかなかったよ……ん?……あぁっ!!」

小森「(ビクッ!!)」

柏木(どういうことなのこれは……だったらあの時、あの人が言っていたことは、嘘だったの?……まさか…でもそんな……)

小森「どうしたんですか急に大きな声出して。びっくりするじゃないですか!……あの、柏木さん?もしもーし、聞いてます?」

柏木「(ガタッ)!!」

小森「もぉ~なんですか今度は急に立ち上がったりして」

柏木「謎は…すべて解けた!!」

小森「は?え?何言ってんの?やだな頭おかしくなっちゃったよこの人は(ボソッ)」

翌朝、食堂――。

前田「ごちそうさまでした~」

大島「今日はやっと帰れるね!たかみな、船は何時に来るの?」

高橋「10時だよ。あと2時間だね。それまでみんなここで一緒に待ってよう」

小嶋「良かったぁ~もう安心だね♪」

倉持「(ガタッ)里英ちゃん、食器片付けちゃおう(カチャ)」

柏木「待ってもっちぃ、片付けは後でいいから、座ってくれない?」

倉持「え?」

北原「なんで?」

柏木「皆さんも一度、座ってください。お話があります」

峯岸「話って?」

柏木「事件のことです!」

板野「!!!」

(ザワザワザワ…)

高橋「どうした柏木、あと2時間で帰れるだよ?もうその話は……」

柏木「いいえ、みんなが集まっている今、お話しなければいけないことなんです」

河西「でも…ここにいない人もいるけど…」

柏木「そのうち集まってくるでしょう。時間がないのでもうお話します」

AKB(ゴクリ…)

柏木「まずはみゃおが襲われた事件について。みゃおが襲われたと思われる時刻、アリバイがなかった人物が3人います」

高橋「アリバイ?聞いてないけど」

柏木「昨日あたしは皆さんに、爪切りを持ってないかと聞きましたよね?」

大島「あぁ、聞かれたけど、あたしは持ってなかったよ」

板野「あ、あたしも聞かれた」

小嶋「あたしもー」

柏木「実はあれ、本当に爪切りを貸してほしかったわけじゃないんです。あの時あたしは、皆さんのアリバイを聞き出していたんです」

峯岸「え?あぁそうか…くっそぉ、なんかおかしいなって思ったんだよな」

柏木「すみません…」

高橋「で、アリバイがなかったというのは誰なんだ?」

柏木「はい、あっちゃん、こじはるさん、里英ちゃんの3人です」

北原「(ガタッ)あたしは食材の残りを確認しに食料庫に行ってただけだよ!!」

柏木「座って、里英ちゃん。わかってる。里英ちゃんは犯人じゃない」

北原「……(ストン)」

柏木「みゃおは左後頭部を殴られていました。つまり、犯人は左利きということになります。アリバイがなかった3人のうち、左利きの人物は1人に絞られるんです。それは……あなたです!!」

板野「……!!!」

河西「嘘…でしょ…」

前田「あ、あたし?」

柏木「えぇ…あっちゃん、あなたは昨日、ビデオ撮影に夢中になっているみゃおに背後から近付き、棒か何かで殴りつけた。そしてみゃおが持っていたカメラを壊して逃げたのよ」

前田「……」

大島「馬鹿言え!!あっちゃんは麻里子の時も珠理奈の時もアリバイがあるんだぞ!!」

柏木「はい、ですからあっちゃんがやったのはみゃおを殴りつけただけです。殺人とは関係ありません。みゃおのことだって、始めから殺すつもりで殴ったのではなかった」

柏木「もし殺すつもりだったのなら、あんな浅い傷ではなく、重たいもので殴りつけてもっと深い傷を負わせていたはずだもの。たぶんあっちゃんの目的は、みゃおのカメラを壊すことだったんです。違いますか?」

前田「……ごめん、あたし…(プルプル)」

高橋「あっちゃん…なんでそんなことしたの?」

前田「それは……」

峯岸「ねぇ、なんか理由があるんでしょ?」

前田「……うん」

柏木「おそらくあっちゃんは、犯人を守ろうとしたんです。思い出してみてください。篠田さんと珠理奈ちゃんの事件、両方でアリバイがないのはともちんさんだけです。そのことであっちゃんは、ともちんさんが犯人だと思いこんでいたんですよ」

佐藤亜「そのことと、みゃおのカメラを壊すことと、何か関係があったの?」

柏木「最初に頭のない珠理奈ちゃんの死体を発見した小屋。あそこで撮影をしている時にみゃおは襲われました。あっちゃんはみゃおが、犯人に結びつく手掛かりとなるものを見つけてしまい、証拠として撮影をしていると思いこんでしまった」

小森「あ、宮澤さんの事件が起こった時に、みゃおさんは撮影したテープを警察に見せるとか言ってた気がする!」

柏木「そう。あっちゃんもあの時のみゃおの発言を覚えていた。テープが警察の手に渡ったら、ともちんさんが逮捕されてしまうと考えたあっちゃんは、みゃおを襲い、カメラを壊したんです。すべてはあっちゃんの思いこみと、ともちんさんへの想いが引き起こした事件でした」

前田「ごめんなさい…ごめん…みゃお…ともちん…」

宮崎「……いいんです。もう…」

前田「ごめんね、ともちん…」

板野「ううん、いいよ。だけど、あたしは犯人なんかじゃない!人殺しなんてしないよ」

柏木「はい、わかってます。真犯人は別にいるんです」

松井玲「(ガタッ)真犯人は誰なんですか?」

柏木「まぁ聞いてて。それは後程わかるから。まず、犯人はスタッフさんの使う紙皿に毒を塗りました。これは船の中で隙を見てスタッフさんの荷物を開ければ、誰でも簡単にできます。事前に毒を用意する必要はありますが」

大島「でも、スタッフさんが必ず紙皿を使うなんてわからなかったはずじゃ…」

柏木「たぶん犯人はこのPV撮影のロケ現場が発表された時、島についてかなり入念に調べたんでしょう。ホテルに何枚の食器が用意されてるかまで細かくね」

柏木「その結果、スタッフさんが紙皿を使うと判断し、毒殺を思いついた。スタッフさんの目が消えれば、その後の犯行が行いやすくなりますから」

峯岸「ずいぶん計画的だな…」

柏木「はい。しかしその後の2件、篠田さんと佐江ちゃんの殺害は、犯人にとってアクシデントでした。犯人が本当に殺す計画を立てていたのは、珠理奈ちゃんだったんです」

高橋「じゃあ麻里子と佐江ちゃんはなんで殺されたんだ!?」

柏木「ホテルに着いてから、皆さんの私物が次々となくなりましたよね?おそらく篠田さんは、犯人がみんなから盗んだ私物を処分しようとしている現場を、偶然にも目撃してしまったんじゃないでしょうか」

柏木「犯行の発覚を恐れた犯人は、篠田さんを殺害し、首に切り傷をつけて山の中に放置した」

佐藤亜「なんでわざわざ切り傷なんかつけたの?ひどいよ…」

柏木「あなたです、康さん」

柏木「事前にこの島のことを調べた犯人は、鬼ヶ島伝説についても知っていたはず。鬼は生け贄の頭を切り落としてから食べます。篠田さんを殺害した犯人はその伝説の通り、頭を切り落とし、鬼の仕業に見せかけようと考えた」

柏木「しかしそこは突発的な犯行。切り落とすための道具を持って来ていない。そこで犯人はあるものを使いました」

倉持「?あるものって?」

柏木「メンバーから盗んだ鏡です。犯人は鏡を割り、即席の刃物を作りました。それで篠田さんの首を傷つけたのです。さすがに切り落とすまでは出来なかったけれど、充分なインパクトを与えることができた」

柏木「そのお陰でだいたいのメンバーに篠田さんは島に潜む頭のおかしな殺人鬼に殺されたんだろうという印象を植え付けることができた。犯人はそうして自分に疑いの目が向かないよう仕向けたのよ。まぁ、みゃおがアリバイについてみんなを問いただしたりはしたけどね」

河西「でも、わざわざ鬼ヶ島伝説になぞらえなくても良かったと思わない?あの首の切り傷さえなければ、麻里子ちゃんは滑って転んで頭を撃ったんだって思えたのに。そのほうが犯人にとっても都合が良かったんじゃないの?」

柏木「たぶん珠理奈ちゃんの頭のない死体を消失させたトリックと、関連づけるためですね。詳しくはまた後で説明します」

河西「……」

柏木「とにかく、犯人はそうして篠田さん殺害をやり遂げました。次は宮澤さんの事件です」

大島(ゴクリッ…)

柏木「この事件で問題なのは、犯人がいかにして4号室から抜け出し、なおかつ密室を作りあげたのかです。部屋の鍵を持っていた優子ちゃんとゆいはんには完璧なアリバイがあり、犯行は不可能でした」

峯岸「優子かゆいはんが犯人だったら、わざわざ部屋に鍵をかけたりしないしね。そんなことしたら自分が犯人だって言ってるようなものだもん」

柏木「はい、そうです。まず犯人は、部屋の中にいた佐江ちゃんに話があると言って、中に入れてもらいました。あるいは佐江ちゃんのほうから話があると言って犯人を呼び出したのかもしれません」

小森「宮澤さんのほうからですか?一体、犯人と何の話をしようとしてたんですかね?」

柏木「1日目、篠田さんが殺害される前、佐江ちゃんは展望台に行ってました。そこで犯人と篠田さんが言い争っている様子か何かを見てしまったんじゃないでしょうか?そして翌日、篠田さんの死体が発見された」

柏木「佐江ちゃんは犯人に対して疑いを持ったんだと思います。あの時、展望台から見えた光景……それが気にかかった佐江ちゃんは、犯人に直接聞いてみようと思たんですよ、きっと」

横山「だからあの時、うちが一緒に部屋に戻ろうとしたら、ごきぶりの話を出してきたんですね。犯人と2人きりで話すためには、うちが邪魔になるから」

柏木「うん、きっとそう」

横山「うち、あの時無理しても一緒について行くんだった…そうすれば宮澤さんは…(ポロポロ…)」

大島「やばい、ゆいはん泣くとまた総選挙の時みたいに過呼吸になるから(ガタッ)」

高橋「横山が責任感じることないよ(ヨシヨシ)この中の誰も、あの後まさか佐江ちゃんが殺されるなんて思ってもみなかったんだから…」

柏木「(コクリ)ええ、犯人以外はね」

横山「グス…グスン…でも、犯人はどうやって宮澤さんを殺害した後、4号室を出て、鍵をかけたんですか?うちと優子ちゃんが持ってる鍵以外、スペアキーはなかったんですよね?」

柏木「うん。犯人が4号室を抜け出し、なおかつ密室を作り上げた方法…それは、」

(バタバタバタ……)

小嶋「え?何!?」

渡辺「(バタバタバタッ、バンッ!!)…ハァ…ハァ…ハァ…大変だよみんな!!」

柏木「え?麻友、どうしたの!?」

渡辺「今、廊下を歩いていたら部屋の中からさっしーとあきちゃの悲鳴が聞こえたんだけど、ドアに鍵がかかってて開かないの!!みんなすぐ来て!!(クルッ、タタタッ)」

高橋「何だって!?(ガタッ、ダダダダッ)」

峯岸「やだ、今度は何?(タタタッ)」

5号室前――。

渡辺「(ドンドンッ)さっしー、あきちゃ!?どうしたの!?開けて!!(ドンドンッ)」

(バタバタバタバタッ…)

高橋「(タタタッ)早く鍵を開けないと。麻友どいて!!さっしーと同じ部屋の人は!?」

松井玲「はい!わたしです!!(カチャカチャ)……???」

高橋「何やってんだよ、早くしないと」

大島「(ドンドンッ)指原!!あきちゃ!!大丈夫か!?」

首なしのトリックは多分わかった
珠理奈を殺したやつは許さん

松井玲「(カチャカチャ)…なんで?開かない!!(カチャカチャ)」

柏木「……(スッ)」

大島「え?ゆきりん?」

柏木「無理ですよ。玲奈ちゃんの持ってる鍵ではこのドアを開けられません(カチャカチャ、カチッ。ギィ…)」

倉持「誰もいないじゃない。さっしー達はどこに行ったの?」

高橋「え?どういうことだ?なんでゆきりんが鍵を持ってんだよ?」

峯岸「さっしー達は5号室、ゆきりんは6号室のはずだよね」

小嶋「1、2、3、4……あ、違う!ここ5号室じゃなくて6号室だよ!!」

大島「まゆゆ部屋を間違えたんだよ」

柏木「はい、そうです。さっしー達はちゃんと5号室のほうにいます。ちなみに今は5号室の中で、大声で大声ダイヤモンドを歌っているはずです」

佐藤亜「どういうこと?」

板野「何?さっしー達無事なの?まゆゆとゆきりんが仕掛けたドッキリ?」

高橋「柏木、悪い冗談はよしなよ…」

柏木「ごめんなさい…」

渡辺「すみません」

みんな集まって食堂にいたんじゃなかったの?

河西「あれ?でも歌声なんて聞こえないけど。本当に2人は無事なの!?(キョロキョロ)」

柏木「はい、大丈夫です。2人は無事ですよ。嘘だと思うなら5号室のドアを開けてみてください」

大島「玲奈ちゃん、鍵」

松井玲「あ、はい…(カチャ、カチッ)」

(ギィィ……)

指原「走ーり出す~♪」

高城「バス追ーいかけて~♪」

指原「…♪……あ!どうしたんですか皆さん」

高城「え?どういうことですか?(キョトン)」

大島「……ったく、何やってんだよ…(ガックリ)」

横山「2人とも何ともないですか?」

指原「え?え?まったく状況が読めないんですけど(オドオド)」

高城「うん。みんなどうしたの?」

峯岸「どうしたのじゃないよ。心配したんだから…2人はここで何してたの?」

指原「あ、別に…指原達はゆきりんからここで大声ダイヤモンドを歌ってるよう頼まれただけです…」

高城「うんうん。何かまずかったですか?」

高橋「……柏木、どういうことだか説明してもらおうか。この茶番劇は一体何なんだ?」

柏木「すみません。口で説明するより、実際に皆さんに体験してもらったほうがいいと思いまして、さっしー達には実験台になってもらったんです」

指原「え?え?」

前田「わかった、今のが佐江ちゃんの事件の時の密室トリックに関係あるんだね!」

柏木「はい。皆さんは今、どうして6号室と5号室を間違えたんですか?」

大島「それは、まゆゆが必死に6号室のドアを叩いて中に呼び掛けてたから…」

小森「あの状況だったら、誰だって間違えますよね?」

柏木「そうです。このホテルは同じドアが横並びに続いている作りになっています。ドアには部屋番号を示すプレートもついていません。一番手前から数えて、玄関に近いほうが1号室、次が2号室と、順番に数えていかないと、ぱっと見では部屋の位置が把握しにくいんです」

柏木「しかし緊急を要する状況で、誰がいちいち部屋を数えて確認しますか?そんな人いませんよね。単純に、麻友が呼び掛けている部屋のドアが、さっしー達のいる5号室なんだと思ってしまうはずです。そして、それが犯人の仕掛けた罠だったんです」

倉持「…どういうことなの?」

柏木「佐江ちゃんの事件が起こった直後、あたし達は4号室に駆けつけました。しかしその時、実際に開けたドアは、4号室ではなく5号室のほうだったんです」

渡辺「つまり佐江ちゃんは、5号室で殺されていたってことになります」

大島「え?でもあの時、確かにドアはあたしが持ってた鍵、つまり4号室の鍵で開けたはずだよ。佐江ちゃんが5号室で殺されていたのなら、4号室の鍵で開けられるわけない」

柏木「今、優子ちゃんとゆいはんが持ってる鍵は4号室の鍵ではありません。5号室の鍵です。犯人によって、すり替えられていたんですよ」

小嶋「でも鍵は各部屋3つしかないはずだよね?5号室の鍵だけ5つあったってこと?」

柏木「いえ、5号室の鍵も3つしかありません。犯人は優子ちゃんとゆいはんが持つ4号室の鍵と、さっしーとあきちゃが持つ5号室の鍵とをすり替えたんです」

高城「じゃあ今あたしが持ってる鍵は、4号室の鍵だってこと?全然気づかなかったよ」

柏木「各部屋のドア同様、鍵も同じデザインですから、見分けがつきにくいんですよ。鍵穴に差し込んでみないと、違いなんかわかりませんよね」

小森「あ、わたしもそれで間違えて、亜美菜ちゃんの鍵を持って行っちゃったことあった!」

峯岸「でも、犯人はいつ鍵をすり替えたの?」

大島「そうだ!あたし部屋を出る時は必ず鍵を持って出てたし、すり替える隙なんかなかったはずだよ」

横山「うちもです。ずっと鍵は持ち歩いてました」

柏木「本当にそうですか?思い出してみてください。佐江ちゃんの事件が起こる前、キッチンが荒らされましたよね?あの時、みんなもっちぃの悲鳴を聞き、慌ててキッチンに駆けつけたはずです。いちいち荷物を持ってキッチンまで駆けつける余裕なんてありましたか?」

大島「そういえば…あの時はどうしたかな…」

横山「もっちぃに何かあったのかと思って、とにかく夢中だったから、荷物なんてかまってられませんでした」

柏木「普通はそうですよね。悲鳴が聞こえたら、やっぱりもっちぃの安全が一番に気になってしまいます。犯人はその隙を利用して、素早く鍵をすり替えました。直前までみんなは食堂にいたから、当然鍵も食堂に置きっぱなしです」

柏木「すり替えるのに、そんなに時間はかかりません。それからみんなに続きキッチンへと駆けつけたとしても、不自然ではない程度の短時間で、鍵はすり替えられたんです」

高橋「…犯人は、そのためにわざわざキッチンを荒らしたのか…」

柏木「そうです。あたし達は犯人の思い通りに動かされていたのです。その後、佐江ちゃんは犯人と2人きりで話す機会を作るため、自ら1人、食堂を離れます。まさかキッチンが荒らされた件が、自分の殺害に関わってくるなんて考えもしませんからね」

高橋「……それで、犯人は誰なんだ!?佐江ちゃんをあんな目に遭わせたのは、一体誰なんだよ!?」

柏木「はい、スタッフさん、篠田さんを殺害し、キッチンを荒らし、佐江ちゃんと珠理奈ちゃんを殺して密室トリックを仕掛けた犯人…それは…」

AKB(ゴクリ…)

柏木「あんただよ!!(ビシッ)…松井玲奈!!」

指原「嘘…でしょ…」

高城「なんで玲奈ちゃんなの!?」

松井玲「わ…わたし?…そんな!!わたしやってません!!何かの間違いです!!」

高橋「そ、そうだよ、玲奈ちゃんには珠理奈の事件の時、ちゃんとしたアリバイがあったはずだ!!」

松井玲「そうですよ。宮澤さんの事件だって、わたしには出来ません」

柏木「わたしです(AA略」

>>418
言おうとしたら出てた

柏木「じゃあどうして、玲奈ちゃんはあの時、4号室ではなく、5号室に向かって呼び掛けていたの?さっき実際に麻友がやって見せたように」

松井玲「わたし、間違えたんじゃありません。中から宮澤さんの悲鳴が聞こえたから、4号室だって思いこんでしまったんです。部屋を間違えただけで犯人になるっていうんですか!?そんなの滅茶苦茶ですよ…」

柏木「佐江ちゃんの悲鳴が聞こえたから、そのせいで間違えたというのね…」

松井玲「そうですよ!誰だって中から悲鳴が聞こえたら、そこが悲鳴を上げた本人の部屋だって思いこんじゃうじゃないですか!?」

柏木「……(ニヤリ)今の嘘で、玲奈ちゃんあなたは、自分が犯人だということを証明してしまっているのよ!!」

松井玲「!!!!」

柏木「さっきの実験で皆さん気づいたはずです。部屋の中ではさっしーとあきちゃが大声で歌っていたのに、廊下にその声は洩れていなかった。さっしーとあきちゃも、廊下であたし達があれだけ派手に呼び掛けていたのに、気がつかずに歌い続けていた」

柏木「このホテルの部屋は、ドアを閉めると、外と中の音が互いに聞こえなくなってしまうんです」

小嶋「(ハッ!!)じゃあ玲奈ちゃんが佐江ちゃんの悲鳴を聞いたっていうのは……」

柏木「はい。絶対に不可能です。聞こえるはずありません。だからそんな嘘をついた玲奈ちゃん、あなたが犯人としか考えられないのよ。さぁ、もう言い逃れできないわよ!!」

松井玲「……グスッ…グス…(ガクッ)……あたしじゃない!!わたしは何もやってない…」

高橋「……そうだよ何かの間違いじゃないのか…」

玲奈…
絶対に許さんぞ
珠理奈(´;ω;`)

柏木「いいえ。あの時、玲奈ちゃんは佐江ちゃんが1人で部屋に戻ると、タイミングを見計らってトイレに行くといい、食堂を出ました。そして佐江ちゃんの待つ4号室へと向かった」

柏木「あらかじめ話し合いをする約束でもしていたのでしょうから、佐江ちゃんは疑いもなく、玲奈ちゃんを招き入れます。そこで玲奈ちゃんは、部屋にあった電気スタンドで佐江ちゃんを殴り、殺害した」

横山「ほんなら現場は4号室じゃないですか?なんで…」

柏木「ここからが玲奈ちゃんのすごい所です。まず、急いで隣りの部屋である5号室に向かいます。元から5号室に泊まっていた玲奈ちゃんは、持っていた鍵で部屋のドアを開けると、5号室と4号室に置いてあるメンバーの荷物を入れ替えました」

柏木「それからシーツに佐江ちゃんを横たえ、シーツごと引きずって5号室へと移動させました。この方法なら華奢な玲奈ちゃんでも容易に佐江ちゃんを運ぶことができるんです。佐江ちゃんがシーツにくるまって横たえられていたのは、このためでした」

渡辺「後は、さっきの実験の通りだよね」

柏木「(コクリ)うん。佐江ちゃんを5号室に移動させ終わるとドアの鍵を閉め、慌てた様子で食堂に飛び込み、みんなを呼ぶ。自分は一足先に5号室の前に戻り、中の佐江ちゃんに呼び掛けるふりをして、ここが5号室ではなく4号室なのだとみんなに錯覚させた」

柏木「あたし達は誰1人として、玲奈ちゃんの演技を疑わなかった。それから鍵がすりかわっていることに気づいていない優子ちゃんが、部屋のドアを開け、佐江ちゃんを発見した。優子ちゃんが鍵を開けたことで、益々、ここは4号室なのだとみんな信じこんでしまったのよ!」

渡辺「それからわたし達は、みんな食堂に戻ったんだよね」

柏木「しかし玲奈ちゃんは途中で部屋に戻ってしまった。あの時、佐江ちゃんの悲鳴を聞いたのに助けられなかったから、玲奈ちゃんは責任を感じて気分が悪くなってしまったのだと、あたし達は思いこんでいた」

小嶋「みぃちゃんが責めたりしたからね」

峯岸「……」

柏木「第一発見者になることで、5号室を4号室だとみんなに錯覚させ、なおかつ可哀想な被害者を演じ、1人きりになる時間を作りあげた。玲奈ちゃん、あなたがそんなに狡猾な人間だったとは気付きもしなかったわ」

松井玲「……」

指原「玲奈ちゃん…」

動機は書いてあったけ?

>>430
まだよ

>>430
本タゲはじゅりなだからこれからじゃない?

柏木「こうしてみんなを騙し、まんまと1人になった玲奈ちゃんは、また4号室と5号室の荷物を入れ替えると、同じやり方で佐江ちゃんを4号室に戻した」

柏木「4号室に泊まっていた優子ちゃんとゆいはんは、当然事件現場である4号室に寝泊まりするわけにいかなくなり、それ以降別の部屋を使うことになる。だから今まで、自分達が持っている鍵がすりかわってることに気づかなかった」

柏木「問題はさっしーとあきちゃの鍵。この時点で2人が持っているのは4号屋の鍵だから、当然5号室を開け閉めすることはできない」

柏木「しかし玲奈ちゃんは2人と同室であることを利用し、注意して目を光らせることで、2人に鍵を使わせる機会を与えないようにしてきたのよ。鍵を使わせなければ、2人は鍵がすりかわってることに気づくわけないものね」

指原「そうか、だからあの時…」

高城「え?あの時って?」

指原「3人で一緒に部屋に戻った時だよ。指原がドアを開けようとして鍵を探してたら、玲奈ちゃんが先に鍵を開けてくれたじゃない。その時玲奈ちゃん、具合悪かったはずなのに…」

高城「あ~そんなことあったね~。玲奈ちゃん具合悪くても気を遣えてえらいなぁーって感心したんだ」

指原「……指原は、玲奈ちゃんまだ指原達に気を遣ってるのかなって、ちょっと悲しかったな。だいぶ仲良くなれたと思ってたから。でもまさか、玲奈ちゃんにそんな意図があったなんて…」

柏木「……佐江ちゃんの事件後、2人は一度も自分で5号室のドアを開けていなかったでしょ?」

高城「うん。大抵いつも先に玲奈ちゃんが中にいたから、鍵はかけないままだったりしたし…」

柏木「皆さん、これでおわかりいただけましたか?佐江ちゃんの密室トリックは玲奈ちゃんにしか実現不可能なんですよ」

松井玲「でもっ…だったら珠理奈の事件はどうなるの?あの時、わたしには小屋から島の裏側まで珠理奈を運ぶ時間なんてなかったわ」

柏木「いいえ。見方を変えれば玲奈ちゃん、あなたには犯行可能なのよ」

柏木「そもそもなぜ、珠理奈ちゃんは密室で発見されたのか?なぜ頭部がなかったのか?そしてなぜ一瞬のうちに小屋から消え、翌日島の裏側で見つかったのか?なぜなかったはずの頭部が、その死体にはあったのか?」

柏木「これは全て、犯人である玲奈ちゃん、あなたがアリバイを証明するために行った行動に関係してくるわ。そうよね!?」

松井玲「……グッ…」

柏木「珠理奈ちゃんがいなくなったのがわかり、みんなが捜索を始めた3日目の朝。その時、珠理奈ちゃんは島の裏側にいたのでしょう。おそらく玲奈ちゃんに呼び出されていたんだと思います」

柏木「島の裏側はみゃおが言ったように、生け贄の頭を供養するためのお寺がある。そんな気味の悪い場所に珠理奈ちゃんが1人で行くとは考えにくいし、みんなもやはりなるべく近づきたくはないと考えたはず。自然と島の裏側は捜索範囲から外されました」

柏木「しかし珠理奈ちゃんはなぜ1人でそんな場所に行ったのか?たぶん、犯人の正体について重大な事実を知ってしまったから他のメンバーには知られずにこっそり相談したいなどと言われ、玲奈ちゃんに呼び出されていたんだと思います」

柏木「仲の良かった篠田さんの事件以来、ショックを受けていた珠理奈ちゃんは、犯人が誰なのか知りたいあまり、玲奈ちゃんの言葉を信じて、1人島の裏側へと向かったのです。まさかそこで、玲奈ちゃんに殺害されるなんて予想もせずに…」

高橋「珠理奈はそういう、妙に正義感の強いところあったしな…」

大島「その反面、純粋で人を疑うことを知らなかったし…」

柏木「はい。玲奈ちゃんは珠理奈ちゃんと同じSKEですから、珠理奈ちゃんのそういう性格はあたし達以上に熟知していたと思います」

柏木「玲奈ちゃんは細い紐のようなものをポケットに忍ばせ、珠理奈ちゃんの捜索がグダグタになって来た頃を見計らうと、こっそり島の裏側へ向かいました」

柏木「そして朝から辛抱強く自分が来るのを待っていた珠理奈ちゃんを殺害した。後は日が暮れるまで、何事もなかったかのようにみんなと珠理奈ちゃんを捜索するフリをし続けたんです」

峯岸「てことは午後にはもう珠理奈ちゃんは…」

柏木「はい、殺されていました」

板野「そんな…!!」

柏木「そうして辺りが薄暗くなると、玲奈ちゃんはトイレに行くと言ってさっしー達から離れ、小屋へと向かった。そして焚き火の煙で誰かメンバーを誘き寄せようとしたのです」

柏木「煙に気づいたあっちゃんと河西さんが近づいて来ると、あらかじめ茂みにでも隠しておいたTシャツに着替えた」

前田「そのTシャツというのは、珠理奈の…」

柏木「おそらく同じものを用意していたのでしょう。こうして珠理奈ちゃんと同じ格好になった玲奈ちゃんは、小屋に入ると中から鍵をかけ、床に横たわり、珠理奈ちゃんの死体のフリをしてあっちゃん達に目撃させたのです」

前田「じゃああの時あたし達が見たのは、珠理奈の死体じゃなくて、横になった玲奈ちゃんだったの?」

河西「だけど、あの死体には頭がなかったんだよ?あれが玲奈ちゃんだとしたら、一体どうやって…」

柏木「鏡を使ったんですよ。仰向けに寝て、顔の上に鏡を乗せていたんです。そうすると鏡には小屋の天井が映って見えます。あの小屋は簡素な作りで、床も天井も壁も同じ材質の木が使われていた。そうするとどうなるかわかりますか?」

柏木「暗がりで覗き窓から小屋の中を確認しただけでは、鏡に映った天井を床と一続きだと見間違え、あたかも首から上がないように錯覚してしまうんです」

前田「!!!!」

柏木「初日に皆さんの私物が盗まれたのもこの密室トリックを作り上げるためだったのでしょう。おそらく最初は食堂にあった鏡を使う予定だった。事前に調べていれば、ホテルの食堂に大きな鏡があることくらいわかります」

柏木「しかしホテル到着後、予想外の出来事が起こった。篠田さんが鏡を外し、部屋に持って行ってしまったんです」

佐藤亜「あ、亜美菜がダンスの練習をしたいと言ったから…」

柏木「玲奈ちゃんは焦った。鏡がなければこのトリックを実行できなくなってしまう。そこでいつも麻友が持ち歩いている大きな鏡に目をつけた。あれくらいの大きさなら充分に顔の上に置いて頭を隠すことができる」

柏木「しかし麻友の鏡だけなくなったのでは怪しまれてしまう。急遽、玲奈ちゃんは島の伝説に謎らえてみんなの私物を盗むことにより、本来の目的である麻友の鏡に注目がいかないよう、カモフラージュしたのです。初日はみんな部屋に鍵をかけずに外出していたから盗むのは容易でした」

柏木「しかし亜美菜ちゃんと珠理ちゃんだけはホテルから外へ出なかったため、私物を盗む隙がなかった。だから珠理奈ちゃんだけ何も盗まれていなかったんです」

柏木「亜美菜ちゃんは、たまたまスタッズ付きのスニーカーを履いて来ていたから、無理やり伝説にこじつけることができましたが」

柏木「他に盗まれたものが鏡やアクセサリー以外に携帯やデジカメ、DVDなど不自然なものだったのも、このためです。きっと探してもさっしーの荷物からは鏡やアクセサリーが見つからなかったんでしょう」

指原「うーん…そんなおしゃれグッズは指原持ち歩かないからなぁ~」

柏木「さらに、キッチンを荒らしたもう1つの理由がここに関わってきます」

大島「鍵をすり替えるためだけじゃなかったのか!?」

さすが陰湿やな

柏木「はい、あの時あたしは、荒らされたキッチンの片付けをしました。そこで妙な違和感を持ちました。あれだけ荒らされていたのに、お皿は一枚も割れていなかったこと。それなのに、なぜか高い位置にかけられていた懐中電灯のほうは割れて壊されていたこと」

柏木「おそらく玲奈ちゃんは、珠理奈ちゃん殺害のトリックを演じる時、懐中電灯で小屋の中を照らされては、鏡のトリックに気づかれてしまうと思い、事前に壊したのでしょう。しかし懐中電灯だけ壊されていては不自然」

柏木「だからキッチン全体を荒らしたんです。あの時片付けをしたのはあたしと麻友と里英ちゃん以外に、玲奈ちゃんも手伝った。後から気づいたんだけど、玲奈ちゃん、片付けをしている時のあなたの様子はおかしかった!!」

松井玲「そんな…わたしはただ、柏木さん達だけに片付けをさせるのが悪いと思って手伝っただけなのに…」

柏木「いいえ。あなたはあたし達が壊された懐中電灯の不自然さに気付くかどうか、監視するために片付けに名乗り出たのよ。だけどあたしがおかしいと思ったのはそこじゃない。片付けがスムーズに終わってしまったことがおかしいのよ!!」

小嶋「4人もいれば片付けがスムーズに終わるのも不思議じゃなくない?まぁ、あたしは片付け苦手だけど」

峯岸「陽菜の部屋、滅茶苦茶汚いもんね…」

小嶋「うるさいなぁ~みぃちゃん」

首なしトリックは予想通りだった(どや

柏木「……あたしと麻友はカレーを味見した時と1日目の夕食の後片付けをした時に、キッチンへと入ってる。里英ちゃんはキッチンが荒らされた日の午前中にもっちぃと掃除をするため、キッチンへと入った」

柏木「しかし玲奈ちゃん、あなたがキッチンに入ったのはあたし達と片付けをしたあの時が初めてだったはず。それなのに玲奈ちゃんは妙にキッチンの物の位置を把握していた。なぜなのか?」

柏木「それはあなたが直前にキッチンに入り、中が荒らされている風を装ったのよ!!」

小森「そうかぁ。わたしが初めてキッチンに入った時は何がどこにあるのかわからなくて、かなり手間取りました。そのせいで後片付けに時間かかっちゃって……」

柏木「うん。キッチンの中のことを知らない人物が1人加わっただけで、片付けのリズムが崩れて余計な時間がかかってしまう。何をどこに片付けたらいいか、いちいち教えてあげなきゃならないからね」

柏木「それなのに、玲奈ちゃんは何も聞くことなく片付けができていた。すごく不自然すぎる行動だわ」

渡辺「ゆきりんずっと何か気にかかってたみたいだけど、それだったんだね!」

柏木「うん」

高橋「でも、キッチンが荒らされている風を装ったっていうのは?」

柏木「やはり荒らされているのにお皿が1枚も割れていなかったことがおかしいんです」

柏木「片付けをしていて気づいたんですけど、キッチンはゴミ箱が倒れていたり、タオルやクロスが床に落ちていたりしていた程度で、荒らされていたとはいっても、懐中電灯以外実はたいした被害もなかった」

柏木「あれなら慎重にやれば、食堂にいたみんなに気づかれないよう音を立てずに出来る荒らし方だったんですよ。なんていうか、言い方が変だけど、丁寧な荒らし方というような…」

小嶋「ふぅーん、変なの…」

柏木「はい。キッチンを荒らしている所を他のメンバーに見つかるわけにはいきませんから、どうしてもああいうおかしな荒らし方になってしまったんだと思います」

松井玲「……」

柏木「話を元に戻します。こうしてあっちゃんと河西さんに頭のない死体を確認させた玲奈ちゃんは、2人がいなくなると小屋か出て、Tシャツを脱ぎ、焚き火に放りこみました。鏡は粉々に割って茂みの中にばら撒き、これで証拠隠滅です」

柏木「それから急いでトイレに行くと、亜美菜ちゃんと出会ってアリバイを確保した」

宮崎「あ、じゃあ昨日あたしが見たキラキラした光っていうのは…」

渡辺「鏡の欠片に太陽の光が反射していたんだよ。証拠の欠片はもちろんわたしとゆきりんが既に発見しました」

柏木「うん、そして翌日、本当の珠理奈ちゃんの死体を、あたしや麻友、みゃおが発見したんです……」

渡辺「わたし達はみんな、犯人が小屋から島の裏側まで珠理奈ちゃんの死体を運んだと思ってたけど、このやり方ならそんなに時間はいらない。玲奈ちゃんはこうしてアリバイ工作をして、自分を犯人候補から除外させたんだ」

柏木「小屋の中の死体には頭がなかったけど、実際の珠理奈ちゃんの死体には頭があった。それはこのトリックのためだったのね。同じTシャツを着て体は誤魔化せても、顔だけは珠理奈ちゃんと同じにはできない」

柏木「だからこの島の伝説を利用して頭のない死体を演じたのよ。篠田さんの事件で咄嗟に首を傷つけたのも、このトリックと関連づけるため…」

大島「玲奈ちゃん…なんでこんなことしたの?珠理奈ちゃんは同じSKEの仲間じゃない…」

松井玲「ふふっ…ふふふっ…」

指原「玲奈…ちゃん?…(ゾクッ)」

松井玲「仲間なんかじゃないわ…珠理奈は…珠理奈はSKEを捨ててAKBになろうとしてたのよ!!わたしを裏切ってたのよ!!」

高橋「え?そんな話聞いてないけど…」

松井玲「珠理奈は毎回AKBの選抜に入って、センターの経験すらある。もう実質AKBのメンバーみたいなものじゃない!!」

小森「だけど珠理奈ちゃんはSKEの活動も手を抜かなかったと思いますよ?」

松井玲「そう。AKBの選抜に入るようになってからも、珠理奈は変わらず珠理奈のままだった。いつも明るく素直で、SKEのレッスンも真面目に受けていて…わたしは、わたしはそんな珠理奈が大好きだった。ずっと珠理奈と一緒にSKEをやっていきたいと思ってた」

渡辺「だったらどうして…?珠理奈ちゃんも玲奈ちゃんのこと大好きだって言ってたよ?」

松井玲「違う…今年に入ってから珠理奈の様子がおかしくなった。珠理奈は篠田さんやAKBの皆さん、みんなとコソコソ何か相談してて、わたしがそこへ入って行くと急に話題を変えたり、誤魔化したりするようになったの!!わたしに隠し事するようになったのよ!!」

松井玲「わたしはすぐに察しがついた。珠理奈は絶対、SKEよりAKBの活動のほうが大事になって、AKBに移籍しようと考えているんだって。そのための根回しをしているんだって、気づいてしまったの」

松井玲「珠理奈がいなくなったらSKEはガタガタになり、崩壊してしまう。どうせSKEが駄目になるのなら、いっそのこと、わたしがこの手で珠理奈を……だから今回の殺人を計画したのよ…」

柏木「玲奈ちゃん、それは違うわ、」

松井玲「柏木さんの推理通り、篠田さんと宮澤さんを殺したのもわたし。篠田さんとは展望台へと登る階段の途中で偶然会って、話をしたの」

松井玲「だけど別れ際、偶然篠田さんに鞄の中身を見られてしまった。鞄の中には処分する予定だった皆さんから盗んだ私物が入っていたの」

松井玲「篠田さんは早くみんなに返すよう説得してきた。それで言い争っているうち、わたしはたぶん、篠田さんを階段から突き落としてしまった。後は柏木さんがさっき説明した通りです…」

高橋「そしてその現場を見ていた佐江ちゃんも…」

松井玲「はい…後から宮澤さんがあの時、展望台にいたことを知って驚きました。もしかしたら犯行を見られていたかもしれないって…」

横山「だからあの日、宮澤さんは顔色が悪かったんですね」

大島「口数も少なかったし…」

松井玲「案の定、宮澤さんのほうから2人きりで話がしたいと言われました。わたしはその時、宮澤さんを殺害する計画を立てたんです。宮澤さんの口を封じるために…」

高橋「玲奈ちゃん、そんな身勝手なことで佐江ちゃんを!!!!……許せないよ、そんな…」

松井玲「仕方なかったんです。わたしは何としてもその後、珠理奈を殺さなきゃならなかった。そのために今年に入ってからずっと計画を立て続け、今回のロケを知ってからこの島のことを散々調べ上げたんだから…」

柏木「…そのことなんだけど、玲奈ちゃん、今までのことは全部玲奈ちゃんの勘違いなのよ。ね?(チラッ)」

渡辺「(コクリ)うん、麻里ちゃんの件はたぶん、不幸な事故だったんだよ」

松井玲「……事故?……でも篠田さんはあの時確かに…」

柏木「展望台へと登る階段の途中で、篠田さんと言い争いになったのよね?その時篠田さんはどこを向いてた?」

松井玲「確か…ホテルのほうを…」

柏木「やっぱり…。あのね、あそこからはホテルの窓が見える。そして5号室の窓にはさっしーのパソコンが置いてあった。そうじゃない?さっしー?」

指原「うん。ホテルに着いてからDVDを観ようとして窓際のデスクの上に置いて…ずっとそのままだよ!」

柏木「篠田さんはおそらく、さっしーのパソコンに反射した太陽の光を見てしまい、目が眩んで階段から落ちたんだと思う」

松井玲「そんな…わたしが無理に鞄を引ったくろうとしたから篠田さんは落ちたんじゃ…」

柏木「いいえ。佐江ちゃんもその様子を見て、篠田さんが殺されたのではなく、誤って階段から落ちたのだと気づいていたはず」

大島「そうか。だから佐江ちゃん、麻里子を見つける前、階段の辺りで何か調べてたのか!」

柏木「そうですね。佐江ちゃんが、玲奈ちゃんをわざわざ呼び出して伝えたかったこと。おそらく玲奈ちゃんが罪の意識に苛まされていると思ったんでしょう。自分を責めることはない、あれは偶然が生んだ事故だったのだと、教えてあげたかったんだと思います」

松井玲「そんな…そんな…わたしはてっきり、宮澤さんにお前が犯人だと責められるとばかり思ってた…だからもう殺すしかないと…」

柏木「それだけじゃないわ!玲奈ちゃん、あなたはさっき、珠理奈ちゃんがみんなとコソコソ話していたと言ったわね?それにはちゃんとした理由があったの!」

松井玲「わかってます…AKBに移籍するための相談ですよね…」

柏木「違うわ!!もっちぃ、昨日隠してたあれを見せてくれる?」

倉持「え?でもあたしまだ書き途中で…しかも臭いこと書いちゃったから見られるの恥ずかしいな……」

柏木「…お願い」

倉持「(コクリ)わかったわ!!(タタタッ、バサッ)これね!」

松井玲「?」

柏木「玲奈ちゃん、もうすぐ誕生日だよね?これ、珠理奈ちゃんに頼まれてこっそりみんなが回し書きしていた寄せ書き…玲奈ちゃんの誕生日にサプライズでプレゼントするため、みんな内緒にしてたのよ」

松井玲「なんで……」

柏木「ずっと前から珠理奈ちゃんが計画してたの。玲奈ちゃんのために。見て、AKBやSKEのメンバーだけじゃなく、研究生の子達にまで頼んで…こんなにたくさんの寄せ書きが集まっていたんだよ」

柏木「珠理奈ちゃんがコソコソ話していたのは、この寄せ書きをみんなにお願いして回ってたからなの。決してAKBに移籍する相談なんかじゃなかったのよ」

松井玲「そんな…そんな…それなのに…わたしは…わたしはなんてことをしてしまったの……」

じゅり・・(;ω;`)

柏木「……」

渡辺「ゆきりん、あれを…読んであげたら?(コソッ)」

柏木「うん、珠理奈ちゃんが書いてた分の寄せ書き……読むね…」

柏木「玲奈ちゃん、お誕生日おめでとう。初めてSKEのオーディションで玲奈ちゃんと出会ってから、今日まで本当にあっという間でした。玲奈ちゃんと出会えて、一緒にSKEをやれて、あたしは毎日すごーーく楽しくて幸せです」

柏木「色々と辛いこともあったけど、玲奈ちゃんがいてくれたからあたしは頑張れたんだと思う。玲奈ちゃん、どうもありがとう」

柏木「これからもずっと一緒にSKEを盛り上げて、AKBに負けない日本一のグループにしていこうね。玲奈ちゃん大好き。珠理奈より……」

前田「珠理奈…本当にSKEのことを…玲奈ちゃんのことを…大切に想ってたんだね…」

柏木「……」

松井玲「…っうわぁぁぁぁぁ…珠理奈…珠理奈ぁぁぁぁ……!!!!(ガクッ)」

(………)

(ザバッ、ザバンッ、ドドドドドドドッ…)

板野「あ、この音……」

大島「船だ…船が来たんだ…」

高橋「みんな、もう帰るんだ…玲奈ちゃんも…」

松井玲「うぅぅっ……ぅぅっ……」

波の音とともに、海へと響き渡る悲しい泣き声。

こうしてあたし達の長い5日間は終わった。

鬼ヶ島伝説が残ると言われたこの島――。

しかし、ここに鬼など居なかった。

居たのはただ、

仲間を信じることが出来ず、孤独に震えた可哀想な少女だけだったよ……。






-END-

次の選抜は殺し合いで決めるっていうSS書いた人?

おつ
面白かった!
珠理奈(´;ω;`)

ありがとうございました。

>>473
そうですー。SS2作目です。

おつかれさまでしたー。もしまた書くのなら、今度は佐江ちゃん殺さないでくれw

(  ∵  )ヨカッタワ

>>477
その殺し合いのやつ面白かったよ
また書いてね

前作じゃ早めにゆきりん逝ってもーたから今回活躍できて何より

>>478
ごめんなさい。。次は佐江ちゃん活躍させる!
>>479
ありがとう、あっちゃん。
>>480
うん、また旦那が一日いなくて羽伸ばせる日があったら書く!
>>481
ゆきりん探偵役面白かった。もっとウインク書けば良かった。

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