羽生「…………」(雑誌パラパラ
高橋「……………」(スマホ
羽生「あっ」
高橋「ん?どした」
羽生「大ちゃん、そろそろ15時だよ」
高橋「おっ!俺がワンちゃんになる時間やな!」
羽生「部屋の鍵閉めておくね」 ガチャ
高橋「ありがと」
羽生「今日は短時間で終わるといいんだけど」
高橋「いつもすまんな」
コチコチコチ…(秒針
羽生「いいよべつに、すぐに治る病気だし」
高橋「いや、ほんと試合のシーズン中じゃなくて良かったわ」
カチッ(15時
羽生「あっ15時」
高橋「………………」
羽生「………………」
高橋「……………………」
羽生「…大ちゃん?」
高橋「……うっ…」ピクピク
羽生「息が荒くなってきた。目もキラキラと輝きだした」
高橋「ワン!」
羽生「おっ、鳴いた」
高橋「ワンwwwwwワンワンwwwwwワォオオオwwwwwwwwwww」
羽生「は~い大ちゃん可愛いね~」ナデナデ
高橋「ワフwwwwワフwwwwキャィィイインwwwwwwwwwww」(お尻フリフリ
羽生「大ちゃんヨダレ垂らさないの。ビーフジャーキーあげるから落ち着いて」
高橋「ワワワワワンwwwwwwwwがう~~~wwwwwwwwwwwwwwwwww」
羽生「ビーフジャーキーおいしい?」
高橋「ワン!wwwwwww」
羽生「よかったね~」ニコニコ
高橋「ォォォオwwwwwwwハァハァwwwww」
羽生「舌しまいなさい」
高橋「ギャィィイwwwwwwwwwwwwwwwwwww」シュタタタタタタ
羽生「四つん這いで部屋中を駆け回り始めた…犬そのものだ」
コンコン…
羽生「誰かがドアをノックする音が聞こえる!」
高橋「ワォッ??wwwwブブブwwwwww」
コンコン!
羽生「うーん、せっかく鍵閉めたのになあ。大ちゃん、ここで待っててね」
高橋「オンwwwwオンwwwwwwwww」(ヨダレダバァ
羽生「はーい、誰ですか」ガチャ
織田「ちわーっす!のぶなりやで!」
羽生「なんだ信成くんか」
織田「なんだとはなんやねん!のぶなり参上やで!」ヌハハ
羽生「あっごめんすぐドアしめて」
織田「ん?……って、大ちゃんがワンちゃんになっとんのかぁ」
高橋「ワンwwwwwwwwwwwww」ハッハッハッ
高橋「ギュゥゥゥイイイイwwwwwwwwwwwwwwwwwww」シュタタタタタタタ
羽生「大ちゃんがこの病気になって5日経つけど…」
織田「だいたい3週間ぐらいで治るんやったっけ」
羽生「うん。医者はそう言ってた。ほんとにシーズン中じゃなくてよかったよ」
織田「しかし原因不明の奇病なんて恐ろしいわ~」
高橋「ワァァァァアアンwwwwwwwwwwwwwwwww」バタンバタン
羽生「大ちゃんボール遊び楽しい?」フフフ
高橋「オンwwwwww」
織田「元気でかわええなあ」
羽生「すぐに治る病気でよかったけど、やっぱり怖いね。発症の原因が分からないから」
織田「せやなあ…まさか大ちゃんがかかるとは思わんかったし」
高橋「ワンwwwワンwwwワォ??wwwwwwwwwwwwwwww」ダムダム
羽生「あっ、コラ、しがみつかないの」
高橋「オオオオオオwwwwwwwwwwwwwwwww」ハッハッ
羽生「あっ…うわあ!すごい力だ!」ドテッ
織田「力は成人男性のままやもんなぁ」
羽生「見てないで助けて!」
高橋「キュウウウンwwwwキュウウウンwwwwwwwwww」ベロベロベロベロ
織田「ハハハ」
羽生「コラ!大輔!おすわり!」
高橋「オンwwwオンwwwwオゥウwwwwwwwww」ベロベロベロ
羽生「重い!乗るな!おすわり!おすわりー!」
高橋「ワォオオオwwwwワンワンワンwwwwwww」
羽生「やめろって!もー!」ジタバタ
高橋「ワギョロプェwwwwwwオギョギョギョwwwwwwワォオオグギギュアwwwwwwwww」ベロロロロロロロォ
織田「ハッハッハ」
高橋「あっ」
羽生「えっ」
高橋「俺はいったい何を…」
織田「人間に戻ったみたいやな」
羽生「いや、いいよべつに。もうだいぶ慣れたし。とりあえずどいて」
高橋「すまん…俺はまたこんなにビーフジャーキーを食い散らかして…」
羽生「大ちゃんが気にすることじゃないよ…3週間の辛抱だよ!」
織田「せやで!治らないわけじゃないんやから!」
羽生「大変なときは俺たちが大ちゃんのこと支えるからね!同じ日本男子だもん!」
高橋「ゆづる…のぶなり…」ジーン
羽生「発作も収まったことだし、そろそろ練習行こうよ!」
高橋「せやな!次の15時までは安心やしな!」
織田「おう、大ちゃんと滑るの久々やから楽しみやわぁ~」
羽生「俺最近4回転サルコウの調子いいんだよね~」
高橋「おっ、見せてみぃや~」ハハハ
~アイスリンクにて~
高橋「オラオラオラオラオラ」シュババババ
女子達「わぁ~高橋さんかっこいい!」キャッキャッ
織田「相変わらず大ちゃんはモテモテやなぁ」
高橋「ふんぬ!!!!!!!」(華麗な4回転ジャンプ
女子「わぁ~~!!着氷からランディングまで完璧!!」キャーキャー
高橋「……」(どや
羽生「やっぱり大ちゃんはすごいなあ。さすが日本のエースだ」アコガレ
羽生「俺だって負けないし!おりゃっ!」(華麗なビールマンスピン
織田「やっぱりゆづるのスピンは柔軟性があって綺麗やなぁ~」
高橋「ハハハ、ゆづるはほんまに負けず嫌いやな!」
羽生「偉大な先輩の姿がそうさせるんだよっ」
高橋「なんや褒めてもなんも出ぇへんで?」ニコニコ
羽生「あはは」
織田「あはは」
~翌日~
高橋「ゆづるー、俺ちょっとコンビニ行ってるで~」
羽生「はーい。15時までには帰ってきてね!」
高橋「おう!15時に外いたら大変なことになるもんな」
浅田「なになに?15時なんかあるの?」
羽生「あっ、真央ちゃんには話してなかったっけ」
高橋「あんな、俺15時になるとワンちゃんになんねん」
浅田「えっ」
高橋「そういう病気やねん」
浅田「なに言ってんだこいつ」
羽生「えっと…」
高橋「俺ワンちゃんになるとめっちゃビーフジャーキー好きやねん」
浅田「ゆづぽん、こいつなに言ってんの?」
羽生「えっと…えっと…」
小塚「あっ、知ってる!今流行り出した奇病でしょ!」
羽生「しってんの崇ちゃん」
高橋「そうそれ!それやで!」
小塚「毎日決まった時間にワンちゃんにンなっちゃうやつ!現段階で日本の成人男性にのみ発症してるっていう」
浅田「えー…」ドンビキ
高橋「いや~まいっちんぐ」
羽生「ほら、早く行かないと時間なくなっちゃうよ」
高橋「おっ、せやな!ほんだら行ってくるで~」タッ
小塚「いってらっしゃ~い」
浅田「ほんとにそんな病気あるの…」
羽生「それがほんとなんだよ…昨日もワンちゃんになって俺のことヨダレまみれにしたし」
小塚「大変なんだねえ」
織田「おいすー!みんな暇?トランプやろうぜ!!」
羽生「入れ替わりに信成くんがきた」
織田「おいすー!」
小塚「トランプ持ってきたの?やろうやろう!」
浅田「真央もやるー!」
羽生「…とりあえずババ抜きにしよっか」
~その頃高橋は~
高橋「は~、なに買おっかな~」テクテク
チュンチュン…
高橋「いい天気やな~小鳥さんが鳴いてるで」
通行人A「あっ…あれ高橋大輔じゃない?」
通行人B「だよね?!ヒソヒソ…」
高橋「おっいけねっ!ふらふら散歩してたら14時30分やん!いそがな!」
通行人A「すみませ~ん!!」
高橋「えっ、あ、ハイ」
通行人B「高橋大輔さんですよね?!」
高橋「あっ、ハイ。そうです」
通行人A「わ~ホンモノだ~!!応援してます!!」
通行人B「いつもテレビで観てますぅ~!!」
高橋「ありがとうございます」(営業スマイル
通行人A「実物すごいカッコいいですね!!ハンサムですね!!」
通行人B「わ~わ~!握手してくださ~い!!」
高橋「いえいえ、そんなことないですよ…いつも応援ありがとうございます」(営業スマイル
通行人A「スマホ持ってるんでぇ、ツーショットいいですか?!」
通行人B「私もお願いします!!」
高橋「あ、ハイ。大丈夫ですよ(あかん…いそいどんのに…)」ソワソワ
~20分後~
通行人A「ああでこうで…ペチャクチャペチャクチャ」
高橋「ハイ…はい、そうなんですか(あかん)」
通行人B「このあいだの試合の~…ペチャクチャ」
高橋「ワン…そうなんですか」
通行人A「えっ?」
高橋「えっ?」
通行人B「ワン?」
高橋「ハッ?!(あ、あかん!発作が始まりかけとるんや…!)」
通行人A「どうしたんですか…?」
高橋「す、すみません!急いでますので!!」ダッ
通行人B「あっ、高橋さん…」
通行人A[行っちゃった…それにしても、ワンってなんだったんだろう」
このSSまとめへのコメント
見てはいけないものを見てしまった・・・