「おーい○○ー!!」
あなた「どーしたの?」
友達「校庭にヘビでた!!」
あなた「まじで!?」
友達「一緒につかまえよーぜ!!」
あなた「わかったいま行く!!」
友達「こいつ毒ある?」
あなた「シマヘビだから、毒はないよ」
あなた「ただけっこう気性荒い奴だから、注意が必要だけどね」
ヘビ「フーーーーーー!!!」
友達「マジだめっちゃ威嚇してる!!」
友達「棒で首おさえるか?」
あなた「そんなことしたら首痛めちゃうよ」
あなた「だから素手で捕まえる」
友達「おおーやっぱ○○すげえええ!!」
あなた「こういうやつを捕まえるときは、躊躇したら負けなんだよね」
あなた「最初に手のひらで目くらましさせて―――」バッ
ヘビ「!!」
あなた「もう片方の手で直ぐに下からすくい上げる!!」スイッ
ヘビ「あたふたあたふた」
友達「すっげええええ!!」
友達「しかもヘビ全然かんでこねー!」
あなた「急にすくい上げられたからバランスとるのでいっぱいいっぱいなんだよ」
ヘビ「あたふたあたふた」
友達「よし!早速教室持って帰ってみんなに自慢しよーぜ!!」
女子「きゃあああああああああああああああ」
男子「うわ!ヘビじゃん!○○が捕まえたん!?」
友達「おう!こう、バッってやってサッって!!○○超すげーから!!」
あなた「へへ・・・」テレテレ
女子「早く捨てて!!それ早く捨ててきて!!」
あなた「あわわわ・・・」あたふたあたふた
ヘビ「あたふたあたふた」
男子「女子うっせーぞ!!」
女子「ほんと男子サイテーーー!!!」
都会じゃない、でも田舎過ぎないくらいの田舎、そこがあなたの暮らす町でしたね
あなたは小学5年生で、小さい頃から生き物が大好きで。
クラスの人気者、と言うほど目立った存在ではありませんでしたが、男子の友達は案外多くて、「生き物博士」だなんて呼ばれて
どちらかというと人見知りする方でしたが、親友と呼べる友達も何人もいて。
そりゃ、女子からの評判はあまりよくなかったかもしれませんが・・・
それでも毎日が楽しくて、キラキラと輝いていました
担任「おーいお前ら席に付けー出席取るぞー」
友達「うわもうそんな時間かよ!!○○、とりあえずそこの空いてる水槽にヘビいれようぜ」
女子「ええーーー早く捨ててきなさいよーーー!!!」
担任「どうした、って○○またそんなん捕まえたんか?」
あなた「今日一日観察したら、放課後河川敷の方にでも逃がしてきますよ」
女子「ええええええええええええ」
友達「うっせーーーブスども!!」
女子「はあ!?せんせー、友くんにブスって言われましたー」
友達「ブスだからブスって言ってんだよ!!」
女子「また言った!!せんせーー!!」
担任「はぁ。お前ら静かにしろ、あと友は昼休み職員室な」
友達「えええええなんでだよおおおおおおおお」
担任「今日はこんなところで時間使ってる暇ないの。えー、少し前から言っていたとおり、今日からみんなの仲間がひとり増えます」
「そーいえば今日じゃん!」
「男だっけ!?女だっけ!?」
「確か女子だろ!?」
「うわー女かよーー!!」
「ちょっと男子うるさい!!」
「静かにしなさいよ!!」
担任「はいはーい、静かに静かに静かにーーーー!!」
担任「おっ、もうこんな時間かよ!おーい、入ってこーい」
「あっ、はい!」
転校生「・・・」スタスタ
担任「はーい、そしたら早速だけど自己紹介してくれ、巻きで」
転校生「は、はい・・・」
転校生「え、えと、××から転校してきた、お、女って言います」
転校生「ど、動物とか好きなので、生き物係があったら、入ってみたいです・・・」
転校生「よ、よろしくおねがいします!」
これは、ありえたかもしれない、あなたの過去。
忘れていたかもしれない、あなたの過去。
小さい頃、「生き物博士」と呼ばれていたあなたへ
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