あかり「だ、誰ですか?」DIO「………」(1000)
あかり「授業終わったよぉ~」
あかり「ちなつちゃんは用事があるっていってたから、あかり一人で行くよぉ」
タッタッタッタッ
ガチャガチャ
あかり「あれ?鍵がかかってる、京子ちゃんも結衣ちゃんも何か用事でもできたのかなぁ」
カチャ
あかり「京子ちゃんにもらった合鍵が役に立ったよぉ」
あかり「じゃあみんな来るまで一休みしとこうかな……うわっ」ガッ
どさあぁぁっ
あかり「いったーい……足ひっかけちゃった……あれ?」
あかり「あかり……今『何』に足を引っ掛けたんだろう……」
ドドドドドドドドドドドドドドド
あかり「ハッ」バッ
誰かの足「……」
あかり「え……?あ、足……『足』?」
あかり「も、もしかして今あかりが転んでしまった原因って」
あかり「あの『足』なのか……?」
あかり「今あかり以外に人はいないはず……鍵かかってたし……」
あかり「つぅーことは……これって……この足って……」
あかり「………」サァー
あかり「OH MY GOD!!不審者ってやつですかァァーーーッ!!?」
あかり「ひっ、人を、誰か呼んでこないとッ!だ、誰かッ!!」
?「待ってくれ」
あかり「え?」クルッ
ガシィッ
あかり「ヒッ!!足を掴まれたァァ~~~!!」
?「驚かせてすまない……少し言い訳をさせてくれないか」
あかり「ヒッ!ヒィ!!」
?「落ち着いてくれ……どうか落ち着いてくれないか……そうだな、まず自己紹介をしようか」
DIO「私は……DIO・BRANDO(ディオ・ブランドー)、DIOと呼んでくれ」
あかり「ディ……DIO……」
あかり「………さん」
DIO「そうだ、そして……そうだな、私がここにいた理由を話さなければな……」
DIO「私は……出来れば信じてほしいのだが、私は『太陽アレルギー』でね、日中は外に出られないんだ」
あかり「太陽……アレルギー……」
DIO「今日の日没は確か18時46分、それまで…どうかここに身を置かせてはくれないだろうか」
DIO「無論、君たちに迷惑をかけることはしない、誓おう」
あかり「………」
あかり「いいですよ……ここにいても……ただし、厄介な人には見つからないようにしてくれれば……」
DIO「…本当にいいのだろうか?」
あかり「大丈夫ですよ、あなたが太陽アレルギーっていうのも信じます」
あかり「そしてあなたが困ってると言うのなら、あかりはあなたを助けることに疑いを持ちません」
DIO「…太陽エネルギーだと言うことを信じてくれてありがとう、君はいい奴だ」
DIO「そうだな、お礼に…この『矢』を君にプレゼントしよう」
あかり「……この矢は…?」
あかり「…いや、お礼と言うのなら素直にもらっておきます」
DIO「その矢は、君が何か理不尽なことや、どうしようもなくなったとか」
DIO「そういった事態に陥ったとき、必ず君に力をくれる…『資格』があればだが、君なら大丈夫だろう」
あかり「……?」
DIO「すまない、気にしなくてもいい」
ガチャ
あかり「あっ」
DIO「む」
京子「アッカリーン!待たせてごめんねー!」
結衣「ごめんなあかり、待たせちゃったね」
ちなつ「結衣先輩!私お茶入れてきます!」
結衣「え?あ、うん、お願い」
ちなつ「はぁーい!私結衣先輩の為に美味しいお茶いれてきますね!」
結衣「う、うん、みんなの分もお願いね……」
京子「さーて今日は何しよっかなぁ」
DIO「……」
京子「………」
DIO「……」
京子「……」
結衣「京子?どうしt」
京子「きゃああああああああああああああああああああああ!!!?だ、誰!?誰なんだァァァーーーッ!!?」
結衣「うおっ!どうした京子ってうっわあああああああああああああ不審者だぁぁぁぁぁ!!!」
ちなつ「結衣先輩のピンチ!てめえチーナの特製あっついお茶を喰らってあの世にイキヤガレェェェーーーーッ!!!!!」
あかり「ちっ!ちなつちゃん!みんなも落ち着いて……」
ちなつ「これが落ち着いていられるかッ!結衣先輩は私が守るッ!!くらえええええええええええええええええええッ!!!!!!!!」
ビュォンンッ
DIO「『世界(ザ・ワールド)』ッ!」
ちなつ「はっ!」
DIO「ふむ…」ズズ
結衣「えっ?!」
京子「あ…あれ…?」
DIO「君…もう少しお湯はぬるめにして入れたほうが良い、せっかくの茶葉の風味が損なわれてしまう」
ちなつ「え、あ、はい…って」
あかり「今…『いつ』『どうやって』ちなつちゃんの『背後』に回り込んだんだろう…?」
DIO「美味しいお茶をありがとう、私の名はDIO、決して怪しい者ではない、信じてほしい」
ちなつ「あ…怪しさMAXすぎるぜッ!」
結衣「京子…やっぱり誰か呼んできた方が…」
京子「最初っからそのつもりだよッ!あかり!早くその人から離れt」
あかり「待ってよみんな!この人は怪しい人じゃないよ!」
京子「な…何言ってんだぁぁ~~~いアッカリン……どう見たって不審者じゃあないか……一体何をそそのかれたんだい…?」
あかり「聞いてよ…この人は…
―――――――――――――
結衣「つまり、この人は『太陽アレルギー』で」
ちなつ「日中外に出られないから」
京子「日没までここに居させてほしいと」
結衣「で、あかりはそれを承諾しちゃったんだね」
あかり「うん」
DIO「すまないな…君の名は、アカリと言うのか」
あかり「はい、赤座あかり、元気印の13歳です!」
あかり「ふとんがふっとんだ!」
DIO「」
あかり「俺が時を止めた…」
DIO「赤座あかり……何だ、語感が私の古い友人に似てるな」
京子「ちょちょ、ちょっとお二人さぁぁ~~ん?何だか問題解決めでたしめでたしって感じでおしゃべりしてるけどさァーーーッ!」
京子「私はまだあなたを日没までここにいさせるってことを許可はしてないぞッ!!!」
あかり「えぇ!?」
京子「えぇ!?じゃあない!いいかあかり、こいつが本当に太陽アレルギーで困ってるとしても」
京子「娯楽部代表としては、やっぱり少しでも部員のみんなに危険が及びそうなものをいさせるわけにはいかないんだよ」
あかり「京子ちゃん……」
京子「あかりはいい子だから……助けてあげようって思ったんだろうけど……」
結衣「京子、もういいじゃないか」
京子「結衣…?」
結衣「あかりだって、本当に困ってる人と悪意の持ってる人の区別くらいつくよ」
結衣「あかりが助けてあげようって言うんなら、それは本当に困ってる人なんだよ、だから……」
京子「結衣…!」
結衣「DIO…さん、でしたね、こんなところですが、日没までゆっくりしていってください」
京子「い…いいのかよぉ~~本当に…!ちなつちゃん、君の意見を聞こうッ!!」
ちなつ「私は結衣先輩の意見に従います」キリッ
京子「……」
あかり「京子ちゃん」
京子「~~~~……分かったよ、ああ!分かったよ!ただしDIOさん、変なことしたらすぐ人を呼びますからねッ!」
DIO「ありがとう、キョーコ…と言ったね」
結衣「あ、私、結衣って言います、船見結衣」
ちなつ「私は吉川ちなつです」
DIO「ユイ、に…チナツか、君たちにも迷惑をかけるな、すまない」
結衣「いえ……構いませんよ」
京子「私は……歳納京子だ」
DIO「よろしく……」
あかり「じゃあ、娯楽部の活動を始めようか」
――――――――――――
あかり「ねえDIOさん」
DIO「何かな、アカリ」
あかり「あかり、DIOさんといろいろおしゃべりがしたいです」
DIO「私とか?」
結衣「珍しいんですよ、外国人なんですよね?だから余計に」
DIO「なるほど……構わないさ、そうだな……ひとつ、面白い話をしてあげよう」
DIO「君たちは、パリにある『ルーヴル美術館』を知っているかい?」
京子「まぁ、名前ぐらいは」
DIO「そのルーヴルには、一日に平均で『4万人』訪れるらしい」
ちなつ「4万人……多いですねェ」
DIO「すごいと思うだろう?『1日』で『4万人』だ」
DIO「有名なアーティストのライヴでも4万人集まるが、『毎日』じゃあない」
DIO「ルーヴルは何十年にもわたって『毎日』、4万人がモナリザとミロのビーナスに引きつけられ、
この2つは必ず観て帰っていくというわけだ」
DIO「スゴイと思わないか?」
あかり「すごいというのは、数字の話ですか?」
DIO「実にいいところに気がついたなアカリ、すごいのは数字だけの話ではない」
結衣「数字だけじゃない?」
DIO「そう、すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな」
京子「『魂』を?」
ちなつ「毎日ルーヴルに訪れる人は、ダ・ヴィンチの魂に惹かれてルーヴルに来る…?」
DIO「時空を超えて、『魂』を形に残し、人を惹きつけてやまない…それをなんというか知っているかな?」
あかり「……?」
結衣「わからないです」
DIO「人はそれを、『カリスマ』と呼ぶんだ」
京子「私のことか」
結衣「プッ!…あっははははは!なるほど、確かに京子にも『カリスマ』があるかもな」
あかり「確かに…クス」
ちなつ「認めたくないですけど、確かに京子先輩には何か人を惹きつけるものがありますね」
京子「だろォ~~~?」
DIO「キョーコ、『カリスマ』と言うのは選ばれた者のみが持てるものだ」
DIO「大切にするといい、そして誇るといい……自分を」
京子「なんか……褒められ過ぎて怖いィィ~~~ン」
キーンコーンカーンコーン
DIO「…ん?」
あかり「あ、下校時間だ」
結衣「…まだ、日は沈んでないな」
DIO「ぬぅ……」
京子「いいじゃん、DIOさん、行くとこないならしばらくここにいればどうですか?」
ちなつ「え」
DIO「…いいのか?しかし、それでは迷惑になると思うが」
京子「いいですよぉ~褒めてくれたお礼ですって!あかり、合鍵を渡してあげなよ」
あかり「うん、はいDIOさん」チャラ
DIO「……何から何まで世話になって、すまないな」
結衣「いいですよ、あなたのお話、とても面白かったです、よろしければまた明日お話を聞かせてください」
DIO「…ああ、約束しよう」
ちなつ(はっ!まさか結衣先輩この男に惹かれている!?な、ならんッ!それだけはイカンぞォォーーーーッ!!!)
ちなつ「!!」ギロッ
DIO「?」
あかり「じゃあDIOさん、あかりたちは帰りますね」
結衣「さようなら」
京子「バイバーイ」
ちなつ「!!」ギロリ
DIO「ああ、ありがとう」
タッタッタッタ………
DIO「…ふう」
DIO「キョーコ、ユイ、チナツ」
DIO「そして……『アカ』ザ『アカ』リか」
DIO「…お前に、よく似てるな……性格も、いい子で、まっすぐで、甘ちゃんだよ」
DIO「ジョナサン・ジョースター」
アカアカの奇妙な部活動
―――その日の夜、赤座宅、あかりの部屋
あかり「今日は楽しかったなぁ」
あかり「最初はびっくりしたけど、いい人そうだな、DIOさんって」
あかり「そうだ」ゴソゴソ
あかり「DIOさんにもらったこの『矢』、一体……」
ピッ
あかり「うぅッ!?」
あかり「痛ぁ!」バッ
あかり「切っちゃった……血が出てきちゃったよぉ、ばんそうこうは……」
あかり「う…?」クラァッ
ドサァッ
あかり(何……?体が……熱い……)
あかり(ダメだ……意識……が………)
ガクッ
――翌日
ピィィィーーーン ポォォォ~~~~~~ン
京子「チャイム押してもしもぉぉ~~~~し、アッカリーン!」
結衣「迎えに来たよー」
ガチャ
あかり「………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
京子「?どうしたあかり、元気ないぞ」
結衣「熱でもあるの?」
あかり「いや……何でもないよ……行こう」
ザッ
京子「あ!待ってよアッカリーン!」
結衣(なんだ…?雰囲気が変わったような……?)
――学校
ちなつ「あ、おはようあかりちゃん」
櫻子「おはようあかりちゃーん!」
向日葵「おはようございます、赤座さん」
あかり「おはよう、ちなつちゃん、あかりちょっと娯楽部の部室に行ってくるよ」
ちなつ「え?じゃあ私も」
あかり「いや、一人でいいよ」スタスタ
ちなつ「……?」
――部室
ガラッ
あかり「……」
DIO「ん……やぁ、アカリか、おはよう」
あかり「DIOさん……」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
DIO「……!なるほど、アカリ…どうやら君は『選ばれた』らしいな」
あかり「『選ばれた』……?何の話ですか?あかりは、昨日くれた『矢』について聞きたいことがあってきたんです」
DIO「そのまえに……見てほしいものがある、『世界(これ)』だ」
ドギャアーーン
あかり「はっ!!」
DIO「どうやら……『視えた』ようだな、『スタンド』に目覚めたか!」
あかり「スタ……ンド?」
DIO「『傍らに現れ立ち(STAND BY ME)、立ち向かうもの(STAND UP TO)』から」
DIO「我々はこいつを『スタンド』と呼ぶ」
あかり「……」
DIO「スタンドを持つ者を『スタンド使い』と呼び、スタンドはスタンド使いにしか見えない」
あかり「あかりにそれ(スタンド)が視えると言うことは…」
DIO「君は、『スタンド使い』になったということだ、あの『矢』によって」
あかり「あの『矢』は…」
DIO「あの矢は、スタンドを資格ある者から引き出す矢だ、君にはやはり資格があったか」
DIO(それとも、私のスタンドの影響力か……)
あかり「……なぜ、あかりが」
DIO「さぁな、でもあって困るようなものではない、怖がる必要はない」
DIO「慣れれば便利なものさ、アカリはまだスタンド能力を見せてはないが、そのうち出るだろう」
あかり「………」
DIO「もうじき始業ベルが鳴るぞ?さぁ、行きなさい」
あかり「…また、放課後に」
DIO「ああ」
バタン
DIO「さて……どうなるか……」
――――
ちなつ「あ、あかりちゃん!」
あかり「ごめん、待たせたね」
ちなつ「何話してたの?」
あかり「別に、他愛もないことだよ」
ちなつ「えー?」
櫻子(何話していたのだって?)ピクッ
向日葵「どうしましたの、櫻子?」
櫻子「向日葵、今ちなつちゃん、『何話してたの?』って言ったよね」
向日葵「ええ……」
櫻子「向日葵は次に『それが何か?』と言う」
向日葵「それが何か?……ハッ」
櫻子「わからない?いまあかりちゃんは『一人』で言ったのに『何を話していたの』って質問はおかしいだろ?」
向日葵「た、確かに」
向日葵「でも、歳納先輩たちがいたという可能性も……」
櫻子「ありえなくはないけど、調べる必要はありそーーだぜェ~~~ッ、怪しい臭いがプンプンすっからよぉ!」
向日葵「分かりました、放課後杉浦先輩たちに相談しましょう」
櫻子「そうしようか」
――――
あかり(スタンド……か………)
あかり(特殊能力って感じかな?アハハ、まるで……『主人公』みたいだ)
あかり(……放課後)
あかり(DIOさんに、聞いてみよう、スタンドのこと………)
――放課後
京子「DIOさーん」
DIO「やあ、キョーコ」
結衣「こんにちは」
DIO「それにユイか、昨日はありがとう」
結衣「いえ、今日も何かお話してくれますか?」
DIO「いいとも、約束したからな」
京子「やったー」
ガチャ
ちなつ「どうもー」
あかり「………」
京子「お!来た来た」
結衣「やぁあかり、ちなつちゃん」
DIO「みんな集まったようだな、それじゃあ話をしようか」
バァァーーーン!!
綾乃「歳納ォォォーーーー京子ォォォォォォォッ!!!」
京子「ゲッ」
綾乃「あ!なんてこと!古谷さんと大室さんの言ってた通り、不審者が!!」
DIO「ぬぅ……」
ちなつ「や…っばぁーい……」
あかり(マズイ……なんとかしなくちゃ!!)
ズギャンッ
綾乃「これはどういうこと!?歳納京子!!」
京子「まぁまぁ……落ち着いて綾乃ちゃぁぁ~~~ん……」
綾乃「これが落ち着いていられるわけないでしょッ!下手すれば罰金バッキンガムでは済まないわよッ!!」
千歳「綾乃ちゃーん、やっと追いついたで~」
綾乃「千歳!やっぱり不審者がこの中にッ!!」
千歳「え?ホンマなん?」
綾乃「そうよ!ここに………?」
千歳「綾乃ちゃん……『誰もおらへんで』?」
京子「…え?」
結衣「嘘……」
ちなつ「『本当』だ………」
DIO『こ……これはッ』
ドドドドドドドドドドドドドドド
あかり「なるほど……あかりらしいって言っちゃえばあかりらしい……ちょっと嫌だけど」
DIO『アカリ……!』
あかり「今、DIOさんの『存在感を失くした』んだ……恐らく、いや確実に、あかりが……」
DIO『これがアカリの……スタンド能力ッ!!』
千歳「見間違いちゃう?」
綾乃「ま…まさか、そんなことは」
京子(何か知らないけどチャーァンス)
京子「もう!綾乃ったらぁーおっちょこちょいなんだ・か・らっ」ツンッ
綾乃「とっ歳納…京子っ///」ボッ
千歳「GOOD!」ブバッ
綾乃「こ、今回は私の勘違いだったってことにしてあげるわ!」
千歳「ごめんなぁー」
京子「いいってことよ!」
結衣(助かった……)
バタンッ
DIO「はっ」
ちなつ「あれ!DIOさん今までどこに!?」
あかり「トイレだよ」
ちなつ「えっ」
DIO「アカリ……」
あかり「さっ!…部活を続けよう、みんな」
京子「おう!」
ちなつ「いまいち納得いかないけど、まっ!いっかぁ~」
結衣「今日はどんな話をしてくれるんですか?」
DIO「そうだな……『天国への行き方』があるかもしれないという話をしようか」
京子「天国への行き方?死ねってことかい!!」
DIO「いや、そういう抽象的なものじゃあない天国というのは……」
DIO「そうだな、例えばキョーコ、君が道を歩いていたとする」
京子「うん」
DIO「君が歩いている先に小石がある、つまずくとこけちまうかもしれない、どうする?」
京子「避ける」
DIO「しかし、君はその石につまずいて転んでしまう、そういう運命が決めつけられている」
京子「え?」
DIO「ここでさらに質問だ、どうしても転んでしまう石を見たら、君はどうする?」
京子「え…え………?」
DIO「ちょいと難しかったかな、答えは『覚悟を決める』ことだ」
京子「覚悟?」
DIO「そうせざるを得ないんだ、人間と言うのは……」
結衣「それと、天国とどう関係が…?」
DIO「天国と言うのは、『人間みんなが決められた運命を知り、それに覚悟を持って立ち向かうこと』だと考えている」
ちなつ「…よくわからないです」
DIO「やはり難しかったか」
結衣「いえ、とても興味深かったです」
DIO「そうかい?ならよかったよ」
キーンコーンカァァァンコォォオーーーン
あかり「あ、下校時刻だ」
京子「じゃあみんな、帰ろうか」
結衣「そうだな、DIOさん、また明日」
ちなつ「さようなら」
DIO「ああ、そうだ、アカリ……ちょっとだけいいか?」
あかり「え?…はい、いいですよ」
京子「あかり?待っとこうか?」
あかり「いや、先に帰ってていいよ」
京子「そっか、じゃあなあかり!」
結衣「ばいばい」
ちなつ「GOOD BYE AKARIIIーーーッ」
――――――
あかり「それで…何でしょうか、DIOさん」
DIO「君のスタンドについて…だ」
あかり「……」
DIO「君のスタンド……『存在感』を失くすスタンド、能力は使えたが、像(ヴィジョン)が視えない」
あかり「…はい」
DIO「やはりまだ完全にコントロール出来ていないようだ、そんな場合、『名前』をつけてやると制御できることがある」
あかり「『名前』…ですか?」
DIO「私が君のスタンドの名付け親になってやろう……そうだな」
スタンド名が思い浮かばない……
今から風呂に入るので、それまでにいいのが出ていたら採用しようッ
所謂他人任せってやつだぁぁーーーゴメンナサイィィーーーマギィィーーーッ
思わず時空を操っちまったが問題ない
風呂から上がれば私はもしもしにてSSを続けます
>>1です、風呂に入って来ます
スクルトンズいいっスねェ~
シンプルでいい
こいつかポーカーフェイスでいこうかな
スケルトンズで行こう!
アイディアをくれた皆に脱ぎたてのパンティあげちゃう
再開します
DIO「私のスタンド………そう、私のスタンドの名は『世界(ザ・ワールド)』と言うんだ」
あかり「ザ・ワールド………」
DIO「シンプルでいいだろう?スタンド名も能力も、シンプルな方が強いと言うのが私の考えでね、君のスタンドを………そうだな」
DIO「『スケルトンズ』………そう名付けよう」
あかり「『スケルトンズ』………確かにシンプルですね」
DIO「では、呼んでみるといい、自分のスタンドを」
あかり「はい………」
あかり「すぅ………はぁーっ………」グッ
あかり「出てきてッ!『スケルトンズ』ッ!!」
ドギャンッ
あかり「うおぁぁッ!!」
DIO「おお………!」
シュー シュー
――そいつは
確かに、あかりの『傍らに現れ立っていた(STAND BY ME)』
そして、あかりはそいつを自分の意志で動かせることに気がついた
DIO「飲み込みが早いじゃあないか………これで『スケルトンズ』は完全に君のスタンドとなった」
DIO「『祝福』しよう………」パチパチ
あかり「あ………ありがとうございます………」
DIO「さて………もう少し話をしていたいが、もうじきに夜になる、今日は帰りなさい、また明日………話をしよう」
あかり「は………はい」
DIO「では………さよならだ、アカリ」
あかり「はい」
――帰り道
あかり「………スケルトンズ………か………」
あかり(確かに便利かもしれないけど………使い道がわからないよぉ)
あかり「………?声が聞こえる、公園の方からだ」タッタッタッ
不良「おいてめぇらぁぁぁ~~~~ぶつかっといて詫びもねーのか?」
櫻子「ぶつかっただとぉ~?てめぇが前向いてねーのが悪いんだろこのパープリンがぁッ!!」
不良「んだとてめぇーッ、生意気な奴だなぁオラァ」
向日葵「さ………櫻子………もういいですから………ぶつかったのは私ですから………私が謝れば済む話ですわ………」
櫻子「やかましい!こういうのは舐められたら負けなんだ!それによぉ、向日葵は悪くないからこーやって怒ってるんだぜぇぇーーーッ!!」
向日葵「櫻子………」ジワ
不良「ますます生意気な奴!!」
櫻子「お前は次に『ぶっ殺してやる』と言う」
不良「ぶっ殺してやる!!………あれッ!?」
櫻子「ケッ!てめぇの脳みそじゃあやっぱりそんな言葉しか出てこなかったな!単細胞も!ケケケ!」
不良「こ………こ・の・野郎………!」ピクピク
櫻子(とは言っても………どうしよう、素手の殴りあいじゃ勝てる気がしない)
ガサガサッ
櫻子「!!」
向日葵「あ………!」
あかり「あれ………櫻子ちゃん?向日葵ちゃんも………」
向日葵「あッ!赤座さん!ひとを………人を呼んできてッ!!」
不良「おいてめぇッ!!んなことしたら櫻子「『ぶっ殺してやる』と言う」ぶっ殺してやるからな!!………またッ!?」
あかり「………」
向日葵「赤座さん………!」
あかり「………」クルッ
向日葵「!!」
スタスタ
向日葵「そんな………赤座さん………!!」
櫻子「あの………くそったれが!」
不良「へ………へへ、なかなかお利口さんじゃあないの、ほんじゃあ」
不良「たっぷり痛ぶってやっちゃおうかなァァァァァァーーーーーーーーーーー!!!!?」
向日葵「櫻子ッ!!」
櫻子「!!」
ドガシャアアァァァッ!!
不良「ぐはっ………………?」
向日葵「あ………れ?」
櫻子「じ………」
不良「自転車………だとォ………バカな……いつの間」
不良「にィィィィィィィィィィィィィィ~~~~~~~!?」ズザァァアッ
あかり「『スケルトンズ』………不良に迫り来ていた自転車の存在感を消した」
あかり「なるほど………自分の存在感は『消せない』のか………便利なようでやっぱり不便なのかな」
あかり「いや………櫻子ちゃんたちを助けられたんだ、やっぱり便利だってことにしておこう」
ヤクザ「おい兄ちゃん………俺よォ、ちゃんと『避けろ』っつったよなぁ?」
不良「え!?」
ヤクザ「ちゃんと『ベルまで鳴らして』よぉ………『避けろ』っつったよなぁ?」
不良「き………聞こえなかった」
ヤクザ「言ったよなァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!?」
不良「はい!」
ヤクザ「つーことはよぉ、俺の『過失』じゃないわけだ………」
不良「は、はぁ」
ヤクザ「逆にさ、お前の過失だよね、俺ちゃんと避けろって言ってたし」
不良「え………」
ヤクザ「お前の過失だよな!?」
不良「はい!」
ヤクザ「だったらよぉ~俺の自転車………ちょいと凹んじまってよ………お前の過失なんだから、お前が払ってくれるよなぁ?」
不良「えっ」
ヤクザ「払ってくれるよなぁ!?」
不良「はいッ!」
ヤクザ「ベネ、後は………」
バキィッ!
不良「あばっ!?」ドザァッ
ヤクザ「てめぇより小せえ女の子いじめてんじゃねえよ、バカが」
不良「ひぃぃぃ~~~~………」
ヤクザ「失せな、二度とてめぇより小さい奴に手を出すんじゃあねえぞ」
不良「はっ、はいィィィ!」ピュー
ヤクザ「やれやれ、大丈夫か嬢ちゃん」
櫻子「は、はい………」
向日葵「ありがとう………ございます………」
ヤクザ「よしよし、ちゃんとお礼の言えるいい子じゃないか、気を付けなよ!じゃあな!」チリンチリーン
櫻子「………いい人だったね」
向日葵「人は見かけに依らないのですね」
あかり「二人とも、無事で良かったよ」
向日葵「あっ赤座さん!あなたって人は!よくもぬけぬけと顔を出せたものですわね!!」
櫻子「待って、向日葵」
向日葵「櫻子っ!あなた悔しくないんですの!?」
櫻子「その前に聞きたいことがあるんだ、あかりちゃん」
あかり「………何?」
櫻子「さっきの自転車………不良にぶつかるまで全然気づかなかった………まるで『あかりちゃんのように』『存在感がなかった』………」
あかり「傷つくなぁ………」
櫻子「まさか………あかりちゃん、あかりちゃんが『やった』の?」
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
あかり「………さぁ、どうだろうね」
櫻子「………」
あかり「とにかく、無事で良かったよ、じゃあね」クルッ スタスタスタ
向日葵「な………なんなんですの!!あの態度はッ!」
櫻子「向日葵………明日、あかりちゃんにお礼を言おう」
向日葵「どうしてッ!!彼女は友人を見捨てて逃げた卑怯者ですのよッ!!」
櫻子「いや、あかりちゃんは間違いなく『何らかの形』で私たちを助けてくれたんだ」
向日葵「根拠は………?」
櫻子「本当に逃げたのなら、もう一度戻っては来ないでしょう」
櫻子「あかりちゃんなら、家に帰って罪悪感に押し潰されながら布団を被って震えてるだろうね」
向日葵「なるほど………確かにそんなイメージが………」
向日葵「わかりました………明日、赤座さんにお礼を言いましょう」
櫻子「できれば、さっきのおじさんにもな………」
このSSに『支援』をしたいんですが構いませんねッ!
スタンド名―『スケルトンズ』
本体―『赤座あかり(13歳)』
パワー―C
スピード―B
射程距離―D(ただし能力射程は約10m)
持続力―A
精密動作―B
成長性―A
『能力』
自分以外の生物、もしくは物体の『存在感』を失くす
存在感を失くしたものは『触覚』以外の感覚は他人に気づかれることがなくなる
名付け親:DIO
も入れないと
レクイエムみたいに成長してくれるといいな
>>322
多分そこまで行くと全世界が消えてなくなるぞ
追記
つまり先ほど自転車の存在感を失くしていたので、ベルの音は聞こえなかったが、ぶつかった衝撃と痛みは味わった
(ヤクザの存在感も失くしていたが、これは自転車に触れていたので連続的に存在感を失しなった
つまり『スケルトンズ』は存在感を失くす対象がまた別の対象に触れているなら、本体の自由意志で連続的に存在感を失くすことができるのかもしれない{この時のあかりは無意識でやっていた})
――翌日
ジリリリリリリン!
カチィッ!
あかり「………」ガバッ
あかり「何だか………目覚めがいいなぁ」
あかり「まるで新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように………」
あかり「爽やかな気分だ………」
あかり「けど………」
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
あかり「なぁ~んか『嫌な予感』もする………」
あかり「嫌だなぁーッ、あかりの嫌な予感って当たりやすいからなぁ~………」スタスタ
ピーンポーン
あかり「あ、京子ちゃんたちかな、はぁ~~い、今行くよーーーッ!!」
ガチャッ
あかり「お待たせ!」
結衣「おはよう………」
あかり「………?あれ、京子ちゃんは?」
結衣「………やっぱり、連絡がいってなかったか………」
あかり「………?」
結衣「いいか………落ち着いて聞いてくれ、あかり」
あかり「な………何?」
結衣「京子が、昨日車に轢かれた、轢き逃げだ」
あかり「――何だって?」
結衣「今は病院だ、意識が戻らない、峠は越えたがまだ油断はできない」
あかり「な………なんで………」クラッ
は?
え?
あかり「京子ちゃん………!!」
結衣「あかり、どこに行くんだ」
あかり「き、決まってるよ!病院に………!」
結衣「今は止めておいた方がいい、面会謝絶だしな………」
あかり「でも………」
結衣「あかり!!!!」
あかり「!!」
結衣「………すまない」ブルブル
あかり(握った拳が震えてる………そうか、そうだよね)
あかり(結衣ちゃんも………悲しいし、悔しいんだよね………)
あかり「ごめん、結衣ちゃん」
結衣「いや………」
あかり「行こう、学校に………今はそれしかできないんだね?」
結衣「ああ、後は………祈るくらいしか………できない………」ギュウウウ
ぽたっ
あかり(握った拳から、血が………)
結衣「私が………もう少し、京子を私の家に居させてやれば良かったんだ、そうすれば、京子は助かったかもしれない」
あかり「………結衣ちゃんのせいじゃあ………ないよ」
結衣「あかりは優しいから………!」
あかり「京子ちゃんも、そう思ってるはずだよ」
結衣「………………」ジワ
結衣「京子………………!」ポロポロ
あかりは、結衣ちゃんが泣いているのを、見ているしかなかった、傍に立っていてあげることしかできなかった
そして、結衣ちゃんが泣いている時に、ふと彼…DIOさんの言葉を思い出した
……『天国』について、だ
『起こり得る運命が分かっていて、回避不可能と知れば、人は覚悟を決められる』
もし京子ちゃんが、轢かれることが分かっていたなら………
京子ちゃんは、覚悟を決めたのだろうか
もし、京子ちゃんが覚悟を決められたとしても
あかりたちは、京子ちゃんが轢かれることに覚悟を決められるだろうか
――『できるわけがない』
あかりなら………そんな運命を
根本から消してしまいたい
『存在感』なんかよりももっと決定的に失くしてしまいたいと思う
結衣「うぐっ………ひっく………」
あかり「………」
結衣「………ごめんな………っく、あかり………」
あかり「気にしないで、あかりも同じ気持ちだから」
あかり「結衣ちゃんは、今は泣いた方がいい」
結衣「ありがとう………へへ、何だかあかりが頼もしく見えるよ」
あかり「あかりは主人公だからね」
結衣「あはは………」
ブォォォオオオオオオオオン
あかり「………?」
結衣「あかりは強いね………」
ブォォォオオオオオオオオオオオオオン
あかり「………………」
結衣「私も、あかりみたいに――」
ブォォォオオオオオオオオッ!!
あかり「――結衣ちゃんッ!危ないッ!!」ドンッ
結衣「――うわっ!」
ブォォォオオオオオオオオンオオオオオン!!!!
あかり「『スケルトンズ』ッ!!」ドギャンッ
ズザァッ!
ブオンッ
車『………』
あかり「………京子ちゃんを轢いたのは………あの車か?」
あかり「今のは………間違いなく『轢きに来ていた』から………」
車『………………』ブォンブォン
あかり「『もう一度』来るな………!!」
あかり「『スケルトンズ』で結衣ちゃんの存在感を消した、今の車には結衣の存在は認識できない」
あかり(あかりにも認識できないが、感覚的にどこにいるかは理解できる)
あかり(結衣ちゃんを認識できないなら、次に狙うならあかりだろう、狙いがわかっているならまだ避けやすい!)
あかり「結衣ちゃん、そこから動かないでよッ!!」ダッ
車『………!』ブォンブォォォン
あかり「来るか………来いッ!!」
ブォォォオオオオオオオオン!
あかり「うおおおおおおッ」ダダダダダッ
結衣『あ………あかりが急に動くなと言ったから動いてないけど、あの車………』
結衣『なぜか動いてない私じゃなくてあかりを追っているぞッ!一体どういうことだ………!?』
あかり「うおおおおおおおおおッ!!」ダダダダダダッ
ブォォォオオオオオオオオンッ!!
結衣『あっ!あかりが逃げている先は壁だッ!!な、何をしているんだあかりはッ!?』
結衣『そこに逃げても、避けられないのにッ!!!!?』
あかり「恐らくこのまま逃げてもいずれは追いつかれるだろうね」
あかり「ならば………!」
パワーCなら車相手は無謀じゃ…
あかり「良し………」ピタッ
結衣『な、何をやってるだあかりッ!?止まるなッ!逃げろよッ!!』
あかり「まだだ………まだ『引き付けるんだ』………!」
ブォォォオオオオオオオオンオンオン!!
あかり「………!!」
ブォォォオオオオオオッ
あかり「今だッ!!『スケルトンズ』ッ!!壁を『破壊する』ッ!!」
あかり『AAAAAAAKARYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!』ドゴドゴドゴドゴ
結衣『!?なんだ、壁が「勝手に」崩れていくッ!?』
車『………!』
ドガッ ドカァッ バラバラァァ
あかり「壁を崩して逃げ場を確保!」
あかり「さらに散らばった瓦礫でお前の車に『マーキング』した………少しは凹んだかな?凹んだなら後々に見つけやすくなるだけどな………」
車『………………』
ブォォォオオオオオオオオン
あかり「逃げていったか………………」
結衣「あ、あかり!今のは………」
あかり「さぁ………勝手に壁が崩れて良かったよ」
おばさん「キャアアアアアッ!あたくしの家の壁が崩れてるゥゥゥゥ~~~~ッ!!一体誰がァァァァァ許さんッ!!」
結衣「………………」
あかり「やれやれだよぉ」
支援してやりたいんですが、かまいませんね!
――――学校
櫻子「あっ、あかりちゃん!」
向日葵「あ、赤座さん………あの、昨日は」
あかり「ごめん二人とも、急用が入った、ちょっと娯楽部へ行くよ」
櫻子「え」
向日葵「………」
ちなつ「あれ?私目立ってない?」
――娯楽部
ガラッ
あかり「ハァー、ハァーッ………DIOさん………」
DIO「………どうしたアカリ、そんなに息を切らして」
あかり「………京子ちゃんが、車に轢かれたらしいんです」
DIO「………キョーコが?」
あかり「あの、それで、今朝………多分、京子ちゃんを轢いた犯人が、あかり達を襲ってきたんです」
俺があかりと結婚する
祝福しろ
結婚にはそれが必要だ
>>429
だが断る
DIO「ほう………?」
あかり「で………ここからが少し『奇妙』なんです」
DIO「………奇妙?」
あかり「あかりは、車から逃げるために『スタンドで』壁を壊したんです、+散らばる瓦礫で車にマーキングするためにも………」
DIO「なかなか頭の回る子のようだな、アカリ………悪くない作戦だ」
あかり「それで………奇妙なのは………」
あかり「車は、散らばった瓦礫に当たりながらも『真っ直ぐ』に逃げていったことなんです」
DIO「………………」
あかり「普通なら、壁が勝手に崩れて、瓦礫に当たったなら『ブレーキをかける』か、『ハンドル操作』で振りきようとしますよね?」
DIO(このDIOが生まれた時代には馬車しかなかったからな………なんとも言えん)
あかり「まるで………あかりが『スタンドで壁を壊した』のが『見えてた』ように、あの車は瓦礫にぶつかりながらも真っ直ぐに逃げたんです………」
DIO「………………」
あかり「どうですか………………?」
DIO「………アカリ………もしかしたら、その車の運転手は『スタンド使い』かもしれない」
あかり「!!………やっぱり………」
DIO「となると少々厄介だな、スタンドはスタンド使いにしか見えないから、犯罪にはもってこいの代物なのだからな………」
あかり「でも、車で轢いたんですよ?証拠だって残るし、ナンバー見られたら終わりじゃないですか」
DIO「そこらへんはわからない、犯人の趣向なのかもしれん」
あかり「趣向………?まだお遊びってことですか?」
DIO「かもしれん、しかし………君がスタンド使いだと分かった今、殺すなら本気で来るだろう」
あかり「………………」
DIO「………スタンド使いはスタンド使いと引かれあうか………」
あかり「………え?何ですか?」
DIO「いや、なんでもない………」
あかり「犯人がスタンド使いだとしたら………」
あかり「あかりが、闘わなくちゃいけない」
DIO「………そうだな、対抗できるのはアカリか」
DIO「私………この二人だけだな」
あかり「あかりは………みんなを守りたい」
DIO「そうか………」
タタタタタタタタッ
バァンッ!
結衣「あかりッ!ここにいたかッ!!」
あかり「結衣ちゃん………?」
結衣「お………落ち着いて聞いてくれ………って、これ言うの今日で二回目だな………」
あかり「………まさか………」
結衣「………ちなつちゃんが………」
――時 あかりが娯楽部に向かって後
ちなつ「マジかよ………」ブツブツ
ちなつ「私………あかりちゃんより目立ってないなんてェーーーッ!」
ちなつ「ショックだッ!チーナはみんなのアイドルキャラだったはずなのにッ!!」
ちなつ「な~んか最近良くないことが起こるなぁ………」
ちなつ「………京子先輩、大丈夫かな………」
ちなつ「轢き逃げだって言ってたよね………」
ちなつ「犯人、捕まるといいなぁ」
ちなつ「案外………近くにいたりして」
フワァーーッ
ちなつ「なんちゃって………そんな怖いこと考えるのはよそう」
すいぃーッ
安定の黒さ
モブA「ね、ねぇ………あれ………」
モブB「み、見間違いじゃあないよね………」
モブA「な………『ナイフが』」
スィィィーーーッ
ちなつ「あかりちゃんと結衣先輩も………大丈夫だよね、うん!元気だそう!」
モブB「『浮いてる』ッ!?」
ちなつ「ファイトッ、チー」
ザクゥッ
ちなつ「ナァぁぁぁぁああああッ!!!!?」
モブA「うっ、うああああああああああッ!!?」
モブB「さ、刺されたッ!!女の子がッ!!」
ちなつ「い………いつ………?」
ちなつ「私………誰に………刺されたの?………」ガクゥッ
――病院
あかり「ちなつちゃんッ!!」
医者「落ち着いてください、今手術が終わりました」
結衣「ち、ちなつちゃんはッ!?」
医者「どうか落ち着いて、命に別状はありません、どうかご安心を」
あかり「命に別状はない………」
結衣「す、少しはほっとした………」
医者「ただしばらく入院が必要ですね」
医者「すみませんが、関係者以外はお帰り願います」
あかり「えっ」
結衣「私たちは関係者じゃないのかよ!」
医者「落ち着いてください、患者の容体が落ち着いたら、面会も許可しますから」
あかり「………」
結衣「くそ、仕方ないのか………!」
気にスンナ支援
まぁ敵がオリキャラだったら流石に引くがな
――病院 外
あかり「ちなつちゃん………」
結衣「あかり………落ち込むな、仕方がなかったんだ」
あかり「ううん………あかりが傍にいれば………」
結衣「あかり、気にするな!今朝あかりが私に言ったように、ちなつちゃんも気にしてないよ」
あかり「うん………」
あかり「………………」
結衣「あかり……落ち込むな」
あかり「うん………でも、ひとつ気になるんだ」
結衣「え?」
あかり「京子ちゃんは、瀕死の重症を負わされたのに、ちなつちゃんは命に別状はないくらいのケガなのは何故なんだろう」
ゆるゆりキャラでは想像できないもんなぁ
ごらく部にガチで危害を加えようとするのは
やはりオリジナルは極力避けるべきか
オリキャラがアウトなラインて何だろ? 無双しなければおkなんだろうか。
それとも『男』とか『俺』とかならいいんだろうか。
まぁ出来るなら無難に方向修正することをすすめるが。
どうせクロスなんだしジョジョキャラでもよくね?
敵をオリジナルにするなら、ラストらへんでDIO様が活躍します
敵をオリジナルにしないなら、あかりがずっとメインになるよう軌道修正させます
DIO様の活躍ちょっと見たいな
どちらでも構わないがオリキャラなしの方が安心して読める
やはりオリジナルで行きます
できうる限り痛々しいとかならないようにします
オリジナルが嫌いな方には申し訳ないです
おk。頑張れ
結衣「え………?」
あかり「こんな違い、同一犯なら………こんな違いを出すだろうか」
結衣「な、なんの話をしてるんだ?あかり………」
あかり「結衣ちゃん………あかりは今、恐ろしい『予測』をたてている」
結衣「………」
あかり「もしかしたら………犯人は………」
あかり「『人がたくさんいる学校で殺す』のを避け、『関係者以外立ち入り禁止で人の少ない病院』で、今ッ!ちなつちゃんを殺そうとしてるのではないのだろうかッ!?」
結衣「………もし………その予測が当たっていたなら………」
あかり「あかり達は今すぐ病院に戻るべきだ」
結衣「戻ろうッ!」
あかり「さすが、即答だねッ!!」
ダダダダダダダッ
――病院
コツーン コツーン
看護師「もしもし、吉川ちなつさんのお母様ですか?そちらの娘さんが今………」
コツーン コツーン
看護師「あら?今誰か………いえ、あの………」
看護師(もしかしたらお父様かしら、ならいいけど)
コツーン コツーン
『503 吉川 ちなつ』
コツーン………
?「………………」
スッ
?「………………」
あかり「おじさん、何をしようとしてるの?」
結衣「ハァーッ!ハァーッ!まさか………そいつが犯人………!?」
?「………」
あかり「ねぇ答えてよ、あなた………ここで何をしようとしていたの?」
?「………見舞い………だ………」
あかり「見舞い?この部屋は今関係者以外は立ち入り禁止だよ」
?「………部屋を、間違えたんだ………」
あかり「部屋を間違えた?おじさん嘘を言っちゃいけないよ………」
?「………………」
あかり「この部屋……電気がついてないんだよ、ちなつちゃんが寝てるからなのか、今来たばかりだからなのかは知らないけど」
あかり「他の病室には電気がついてるのに、わざわざついてない方に間違える?」
?「………………」
あかり(電気がついてないおかげで、こっちも犯人の顔がよく見えないのがもどかしいが)
あかり「あなたが犯人ですね……京子ちゃんを轢き逃げして、ちなつちゃんを刺した犯人………………」
?「………………」
あかり「もう逃げられませんよ」
?「!」ダッ
あかり「っ!!」
?「………」ダダダダダッ
ドンッ!!
?「――――ッ!?」
あかり「だから逃がさないって………今、あなたはドアに激突したんですよ」
?「………!?」
あかり「開いているのに?と考えてるんでしょ?『開いてない』んだよ………実際には」
あかり(あかりはこの病室のドアの『存在感』を消した)
あかり(そのおかげで、閉まっているのに開いているように見えてしまっているんだ)
あかり「さぁ………逃しませんよ………!顔を見てやるッ!!」バッ
?「………!」
スラァッ!
あかり「ナイフか!!ちなつちゃんに止めを刺すために持っていたナイフだな!」
あかり「そしてそのナイフが、お前が犯人だと言うことを物語っているぞッ!!」
今更だがあかりが主人公過ぎてすごい違和感
?「………………」ニヤリ
あかり「………………!」
あかり(笑った………?)
ズゥラァッ!
あかり「なっ!!まだナイフを隠し持っていたのかッ!?」
?「………」スッ
あかり「あ、あれは………『あかりの制服のボタン』………?」
?「………」スッ
クンクン
あかり「………?」
クンクン クンクン
あかり「なんだ………?何かの『鼻息』?」
クンクン クンクン クンクゥゥゥーーーッン
あかり「あ………ああッ!?あああッ!」
ナイフ『クンクン』
あかり「『ナイフにあかりのボタンの匂いを嗅がせている』ッ!?」
あかり(いつの間にあかりの制服のボタンが取られたのかも不思議だが)
あかり(それ以上にッ!これはそれ以上に『奇妙』だぞッ!?)
?「………」スッ
あかり「うっ!」
?「………!」ビシュッ!
あかり「投げてきたッ!『スケルトンズ』、防いでッ!!」
あかり『AKARYYYYYYYYAAAAAAAAAAッ!!』バシバシバシバシッ
?「………………」ガラッ
あかり「ハッ!待てッ!逃がすかッ!!」
?「………」
結衣「お、おい!待てあんた!!」
?「………………」ドンッ
結衣「うわっ!」ズサァッ
あかり「結衣ちゃんッ!!」
結衣「す………すまんあかり………逃してしまった………!」
あかり「くそっ………!」
フワッ
あかり「え?」
フワッ フワァーーッ
あかり「ば………バカな………『落としたはずのナイフ』が………」
ビュンッ
あかり「『再び襲ってくる』ッ!!『スケルトンズ』ッ!!」
あかり『AKKARYYYYYYYYYN!!』バシバシバシバシィッ
フワッ
あかり「だ………ダメだ!このナイフ………あかりを『刺すまで追尾してくる』つもりだッ!」
あかり『HAAAAAAAAAIIIYYYYYYYYYYッ!!!!』バシバシィッ
あかり「どっ、どうするッ!?キリがないぞ………!」
あかり「くっ!」ダッ
ビュン ビュンッ
あかり「追ってくるかッ!だが」
バァンッ
あかり「ドアでガードするッ!これでどうだッ!?」
ザクザクザクゥゥゥゥッ!!
あかり「やったか!?」
バリバリバリバリ………
ズバァッ!!
あかり「ゲーッ!!なんて力だッ!!『ドアを突き破って来やがった』ッ!!!!」
ビュンビュンドビュンッ
あかり「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!『スケルトンズ』ッ!!」
あかり『AAAAAAKARYYYYYYYYYYYYYYY!!!!』バシバシバッシィッ
カランカラン
あかり「ハァーッ、ハァー!」
結衣「あかりッ!!」
あかり「ゆ、結衣ちゃんッ!」
結衣「こいつッ!!あかりをいじめるなッ!!」ガシッ
あかり「結衣ちゃんッ!危ないよッ!!」
シィィィーーーーーン
あかり「………!?」
結衣「と………止まった」
あかり「な………何故………」
ビュンッ!
あかり『AKARYYッ!』バシンッ
あかり「結衣ちゃん!そのナイフに触って!」
結衣「お、おうっ!」ピトッ
シィィィーーーーーン
結衣「と………止まった!」
あかり(もしかして………『匂い』か?あかりの匂いを嗅いで襲ってくるなら)
あかり(別の匂いをつけたなら、もう襲ってくることはなくなる………?)
結衣「あかりっ!残りのナイフも私が触ってやるからッ!その訳の分からない力で落とせッ!」
あかり「うっ、うん」
あかり『YURUYURYYYYYYYYYYッ!!』バッシィンッ
結衣「うおおおッ!」ピト ピトッ
普通に山場だから黙っているだけだと思うが
あかり「ハァー………ハァーッ」
結衣「ぜ………全部、触ったぞ………」
あかり「助かったよ………結衣ちゃん………」
結衣「そんなことより………」
あかり「うん………………」
結衣「あいつが………犯人なんだな………」
あかり「顔、見えた?」
結衣「いや………」
あかり「そうか………!?」
結衣「どうした………あかり」
あかり「結衣ちゃん………『ボタン』が取れてる………?」
結衣「………あ、ホントだ、いつの間に………」
あかり(あの時だ、犯人が逃げていく時に、結衣ちゃんとぶつかった、あの時だ)
あかり(まさか………次のターゲットは………『結衣ちゃん』――――?)
次はHAZZIMARRUYYOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!
だな
?「………………」
?「………!」
?「逃したか………まぁ良い」
?「我が『ハウンド・ドッグ』は貴様ら逃がさない、『匂い』は既に手に入れた」
?「じわりじわりと………追い詰めてやるさ………」
?「くくくくく………………」
――To be continued…
スタンド名―『ハウンド・ドッグ』
本体―不明
パワー―物による
スピード―A
射程距離―C(50mほど)
持続力―A
精密動作性―D
成長性―C
『能力』
『物体』を『犬』にするスタンド
ターゲットの『匂い』を『犬』にするものに嗅がせることによって、ターゲットを追尾する
『犬』になった物は、確実にターゲットを追尾し破壊する
しかしターゲット以外の匂いをつけられるとスタンド能力は解除される
ナイフのような小物なら、複数を犬にできるが、車のような大型のものは一つしか犬にできない
限界落ち
多分もう少しで終われるから落ちても立て直します
お付き合いしていただきありがとうございました
ナイフわんわんに期待していたので言ってくれた人ありがとう
乙。保守代わりにスケルトンズでも貼らしてもらおうか。
ttp://www.youtube.com/watch?v=l96Te0TInMg&feature=related
カエルのうたって地味に名盤だと思うんだわ
別に?の名前は何でもいいから詠矢さんでもいいんだよ
すまん。あとは頼む
ver 0.0.9 -2 #51
非公式保守間隔表
00:00-01:00 12分以内
01:00-02:00 18分以内
02:00-03:00 28分以内
03:00-04:00 30分以内
04:00-05:00 34分以内
05:00-06:00 38分以内
06:00-07:00 43分以内
(07:00-09:00 52分以内)
(09:00-11:00 17分以内)
11:00-12:00 25分以内
12:00-13:00 29分以内
(13:00-14:00 20分以内)
(14:00-16:00 27分以内)
16:00-17:00 28分以内
17:00-18:00 23分以内
18:00-19:00 14分以内
(19:00-20:00 17分以内)
20:00-22:00 12分以内
(22:00-00:00 10分以内)
>608
クッソワロタwwwww
ほしゅ
おすぎです
じゃなくて>>1です
4時あたりからの再開になりそうですが、もしもしからなので充電が切れたら申し訳ないですがまた保守をお願いすることになりそうです
∧∧∩
( ゚∀゚)/ キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
⊂ ノ
(つ ノ
o (ノ
\ ☆
| o
(⌒ ⌒ヽ / ☆
\ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ /
('⌒ ; ⌒ ::⌒ )
(´ ) ::: ) /
☆─ (´⌒;: ::⌒`) :; )
>>1000まで埋まる
次スレをたてる
つまり挟み撃ちの形になる か も
おい着いたで
>>1です
ぼちぼち再開します
保守ありがとうございました
パンティあげます
次レスより再開します
――翌日 娯楽部
DIO「………そんなことがあったのか」
あかり「はい」
DIO「ふむ………その話からすると、相手は『遠隔自動操縦型』のスタンドかもしれんな」
あかり「遠隔………?」
DIO「遠隔自動操縦型スタンドだ」
あかり「それは………?」
。・。゚・。
━ヽニニフ \\\
彡
キタ━━( `・ω・)━━( `・ω・)━━━━━━━━━━━ ∧,,∧━━ヽニニフ ガン!!!
と つ / つつ /^)^) ( `・ω・) ( )
(_,,つ .( 〈 (⌒(´>> (_, `) / つつ / o
.し' ヽ_)_) し ヽ,),,) <と_ノ .(_,ヽ_)_) しー-J
DIO「遠隔自動操縦とは、名の通り遠いところからでもスタンドを動かせ、自動的に相手を追尾するスタンドだ」
DIO「アカリ、君のスタンドは君から5mが射程距離だ、君のスタンドは『近距離パワー型』と言う、私の『世界』もこの型に当てはまる」
あかり「………?」
DIO「もう少し詳しく話をしよう」
DIO「つまるところ、スタンドとは『本体』の『精神のエネルギー』なんだ、それが形を作り『像(ヴィジョン)』として君の傍らに現れ立つ」
DIO「こいつがパンチを繰り出せば、ものを破壊できたりする………が、スタンドはスタンド使いにしか見えないから、見えない奴から見たら怪奇現象にしか思えないな」
あかり「………」
DIO「少し話がずれたかな、スタンドとは『精神のエネルギーが形作ったもの』、というところまでは理解できたかな」
あかり「あ………はい、それは分かりました」
DIO「では次だ、スタンドにはスタンドの『ルール』が存在する」
あかり「ルール?」
DIO「先ほども言った通り、①、スタンドはスタンド使いにしか見えない」
DIO「②、スタンドと本体は精神で繋がっており、スタンドが傷つくと本体も傷つき、本体が傷つくとスタンドも傷つく、故にスタンドが破壊されると本体は死ぬ」
DIO「そして大事なのは③だ、スタンドの強さは『距離に比例する』」
あかり「距離に比例するということは………スタンドと本体の距離が近ければ近いほど」
DIO「強さが増す」
あかり「じゃあ、さっき言った遠隔自動操縦は相当弱いんじゃ」
DIO「そこなんだアカリ、そこ………こいつだけは『例外』なんだ」
あかり「例外?」
DIO「遠隔自動操縦型スタンドは、本体との距離がどれほど離れていようと『強さが変わらず、一定の強さを保ちながら』攻撃してくるんだ」
あかり「え………!?」
DIO「遠隔自動操縦はとても厄介なスタンドだ、追尾型ならなおさらな」
DIO「何せ本体を叩くしかないんだからな………とても厄介だ、まぁ我が『世界(ザ・ワールド)』の前には等しく敵など存在せんのだがな」
あかり「本体を叩くしかないって………『遠隔』だったら、見つけにくいんじゃ」
DIO「だから厄介なんだよ」
あかり「うう………どうすればいいんだ………」
結衣「さっきからこの場にいましたがさっぱり話がわかりません、みなさんお元気でしょうか、私が船見結衣です」
DIO「唯一の手がかりと言えば、このナイフと………君たちは犯人の姿を見たのだろう?教えてくれないか?」
あかり「見たと言っても、顔は見えなかったから………そうですね、背丈はDIOさんに近かったです」
結衣「後は………そうだ、何となく………『雰囲気がDIOさんに似てた』気がします」
DIO「私に?」
結衣「何となく………でしたが」
DIO「………」
あかり「それより、あかりと結衣ちゃんは敵に『匂い』を手に入れられてしまった………」
あかり「もう、いつ狙われてもおかしくないよ………」
DIO「ふむ………チナツの止めをまだ刺していないようだから、チナツから先に止めを刺すという可能性もあるな」
あかり「どうしよう………」
結衣「あかり落ち着け、一人にならなければいい、複数相手なら犯人も………」
DIO「君にはよくわからないだろうが、二人になったところで敵はそうひるまないぞ」
結衣「え」
DIO「スタンド使いなら、一般人が何人いようと道路に転がる犬のクソのようなものだからな」
DIO「猿(モンキー)が人間に勝てないのと同じだよ」
あかり「………………」
あかり「みんな、聞いてくれる?」
結衣「な、何だ?あかり」
DIO「………」
あかり「敵は、目的はまだ分からないけど、あかりたちを何故か『始末』しようとしている」
あかり「もしくは、京子ちゃんみたいに『瀕死』にまで追い込むか………」
結衣「う………京子………………」
あかり「現時点で、敵が狙ってくるだろうなのは、ちなつちゃん、結衣ちゃん、あかりの三人、敵が確実に殺しにかかってくるなら、京子ちゃんも入れて四人だ」
DIO「ふむ、確かにそうなるな」
あかり「そこであかりは考えるッ、敵からみんなを守るにはどうすればいいか」
あかり「あかりが出した結論はこうだ、『娯楽部を全員同じ病室に集め、あかりが敵と一騎討ちの状態にして敵を倒す』ッ!!」
結衣「な………なんだってェェェーーーーーーッ!?」
DIO「なるほど、それが最善かもな」
結衣「バカなッ!!一体どういう考えなんだそれはッ!」
あかり「ターゲットをひとつの部屋に集めれば、敵が誰から攻めてきても対処できるんだよ」
結衣「で、でも………」
あかり「結衣ちゃんの言いたいことは分かるよ、『もし失敗したらどうするんだ』『京子ちゃんたちが死んだらどうするつもりなんだ』とか考えてるんでしょ?」
結衣「う………そ、そうだよ!どうするつもりなんだッ!!あかりィィッ!!」
あかり「必要なのは『勇気』だ」
DIO「!」
結衣「えっ」
あかり「必要なのは恐怖に立ち向かう勇気ッ!そしてどんな運命にも負けずに立ち向かう『覚悟』だッ!」
あかり「例え運命が悪い方向に向いているとて、=負けに繋がるわけではないんだ」
あかり「『覚悟』をもって『運命を切り開く』ッ!!必要なのは『勇気』と『覚悟』なんだッ!!」
あかり「あかりはみんなを守りたいッ!娯楽部のみんなを守りたいッ!!」
DIO「………」
DIO(守るか………)
ジョナサン『ぼくは父さんを守るッ!ジョースター家を守るッ!!』
ジョナサン『策ではない、勇気だッ!!』
DIO(本当によく『似てる』、アカリは………)
DIO(このDIOが、この世で唯一尊敬する男に、よく似ているッ!)
――赤座あかりは
所謂『目立たない子』であった
しかし、優しく、勇気のある子であった
心の底には計り知れない爆発力を秘めた子であった
ジョナサンもそうであったッ!
DIOの感じた通り、ジョナサンとあかりには『奇妙な共通点』があったッ!!
あかりは、今ッ!真の主人公として覚醒したのだッ!!
結衣「………わかったよ………私は………あかりを信じる………」
あかり「結衣ちゃん」
結衣「悔しいよ………私は『傍観者』なんだな………何にもできない、何にもしてやれない………!!」
DIO「そんなことはない」
結衣「え………」
DIO「君が、アカリの『勇気』なんだよ」
DIO「君がいるから、アカリは頑張れるんだろう」
結衣「あかり………!」
あかり「行こう、敵が狙うなら人のいなくなる夜だ、それまでに病室にみんなを集めて待機しておくんだ」
結衣「わ、わかった!今日は学校サボるしかねえな!!」
あかり「やれやれだよぉ」
DIO(そうだ………その『瞳』だ、ジョナサンの瞳によく似ている、その『運命』に向かって真っ直ぐに立ち向かってくる『誇り』を秘めた瞳だ)
DIO(よかろう………このDIOが、手を貸してやろうじゃあないか………)
――時 同日 夜 病院
あかり「………」
結衣「………………」
ちなつ「スー……スー………」
京子「………」
あかり「ちなつちゃんと京子ちゃんは?」
結衣「寝てるよ………大丈夫だ」
あかり「そっか………DIOさんは?」
結衣「後で必ず来るって行ってたよ」
あかり「そうか………」
結衣「ところであかり………眠くないのか?いつもは9時には寝ちゃうんだろ?」
あかり「なんでかな………眠くないよ、今なら、ブラックコーヒーでも余裕で飲めそうだね」
結衣「ハハハハ!あかり、ブラックコーヒーに憧れてたからな」
あかり「………!しっ、静かに、結衣ちゃん」
コツーン コツーン
結衣「………!」
コツーン コツーン
あかり「………」
コツーン コツーン
ビュンッ!!
結衣「ッ!!あかり、ナイフだッ!!敵は既に攻撃を開始しているッ!!」
あかり「問題ない『スケルトンズ』ッ!!」ドッギュァンッ
あかり『AAAAKARYYYYYYYY!!』バシィーッ
結衣「や、やった!弾き飛ばしたッ!!けれど………」
フワッ
結衣「『再び』襲ってくるぞあかりィィィーーーーーーーッ!!」
あかり「グレート」
あかり『YURUYURYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!』バシバシバシッ
結衣「こっ、このままじゃあキリがないぞッ!!」
フワッ
あかり「!」ダッ
ガラッ
――病室 廊下
?「………………」
あかり「遠隔自動操縦らしいね………あなたのスタンド」
ビュン
あかり『AKKARYYYYYYYNッ!!』バシィッ
あかり「遠くでコソコソやってりゃいいのに………近くに来たのは余裕か?」
しばらくしたらPCに移行します
>>1ッリーン
はーい!再開します
?「………」
あかり「おっと、動かないでよ、すでにあなたは『スケルトンズ』の射程範囲内にいるのだからね」
?「…………」
あかり「あなたには聞きたいことがある、どうしてあかりたちを狙った?どうしてこんなことをする?」
?「………」
あかり「答えてよ、質問が拷問に変わらないうちにさぁ……!」
?「……何故狙ったか……か……」
?「うーん……これ言ったら絶対引かれるよなぁ、言いたくねえなぁ」
あかり「『スケルトン―――」
?「わかったわかった!言うよ、いいか、よく聞けよ」
?「俺はな……」
スラァッ
あかり「ッ!?おい、妙な真似をするなと――」
?「SHAAAAAAAAッ!!」ブンッ
あかり「ッ!?(ナイフだとッ!?ま…マズイッ!この距離だと……間にあわないッ!!?)」
あかり「うおおおおおああ?!」ザクッ
あかり「あぐッ!?……ぐッ」ガクゥッ
?「動機を聞きたがっていたなぁ……教えてやるよ」
グリッ
あかり「がぶぅッ!!」
?「俺よぉぉぉぉ~~~~~~………なんつーか……」
?「世間で言う『ロリコン』てやつなのよ……いや、分かりやすく言うと中学生が好きなのよ」
あかり「………」
あかり「はぁ?」
?「ヘイッ!!」
グリィッ
あかり「うぐああぁッ!!?」
?「今俺のこと『バカ』にしたなッ!?俺の愛の形をバカにしたなッ!!?」
あかり「あ……愛だって………ヘ、ヘヴィだな……くそったれめ……!」
結衣「あかりッ!どうした!?」
あかり「ッ!?結衣ちゃん来るなッ!!来ちゃあいけないッ!!」
?「いやもう遅いよ……」
フワッ シャアアァァーーーーッ
あかり「ナイフが…!逃げろ結衣ちゃんッ!!!
結衣「え?」
ザクゥゥッ
結衣「う……ぐ…?」
あかり「結衣……ちゃん………」
?「いいねッ!その苦痛に満ちた表情ッ!最高にいいッ!!」
あかり「グ……グレートにヘヴィだ………」
結衣「あ……あか……り………」
あかり「結衣ちゃん……!」
?「ふぅぅぅ~~~……俺はな、お前らに『一目ぼれ』したのよ」
あかり「…何だって……?」
今日もVIPは紳士だらけだな
――あの日
俺は家への帰路についていた
その途中に、お前ら四人を見てな
その、無邪気に騒ぎまくる女子中学生を見ると
?「つい……勃起しちゃいましてね」
あかり「う……ぐぐ……ふざけてる……!」
?「女子中学生が苦痛に悶える姿を見るとッ」
?「コォォォーーーーフンしちゃうんだよなぁぁぁぁーーーーッ!!俺って!!」
あかり「だから……みんなを……」
?「お前が俺と同じような能力を持っているのは意外だったがな」
あかり「自分の欲求を満たすためだけに……平気で他人を傷つけるのか……!」
?「平気で?いやいやぁぁ俺だって罪悪感を感じるぜ?」
?「でもよ……性欲は誰にも抑えられんよなぁ?」
あかり「うう……ぐ」
?「それに俺はただ傷つけるんじゃない」
?「その昔…おばあちゃんに言われたよ、食べ物は残さずに食えってな」
?「だから俺は……死ぬまで苦痛を浴びさせ続ける、苦痛に満ちた顔を見て欲を満たす」
?「お残しはいけないからなァァ……」
あかり「うう……ぐおおお……!!貴様にとって……人は食べ物と同じなのかッ!!?」
?「さぁ?どうだろうね……」
あかり「今まで……そうやって何人の人間を己が欲の為に犠牲にしてきたんだッ!!!?」
?「お前は今まで食ってきたパンの枚数を覚えているのか?」
あかり「このっ……貴様はァァァァーーーーーッ!!!!」
?「来るか…来いッ!そうやっては向かう者を絶望のドン底に突き落としてッ!!」
?「その絶望の表情を俺に見せてくれよォォォォォォーーーーーッ!!」
あかり「うおおおおおおあああああ『スケルトンズ』ッ!!!!」
ドギャンッ
?「『ハウンド・ドッグ』ッ!!ナイフを『犬』に変えたッ!」
あかり『AAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH』
?「360°全方位からのナイフの雨だッ!!こいつを避けられるかァァァーーーーーーッ!!!!」
ドヒャオオォッ
あかり『KKARYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYN!!!!!』
ガスガスガスガスガスガスガスガス
あかり「うぐああああああッ!!」バスバスッ
?「どうした?まだまだナイフは襲ってくるぞ!」
フワッ
?「先ほど弾き落としたナイフも再び襲ってくる…さぁ、苦痛と絶望に満ちた表情を見せろォォッォォォォオオオオオオオオ!!!」
あかり『YURUYURYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!!』
あかり「うおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!」
あかり「うぐあああああああッ!!!」バスゥッ
?「GOOOOOOOOOODッ!その表情だッ!!その表情ッ!いいいいいいいいぃぃぃ~~~~~ッ!!!!」
?「だが残念ンン!スタンド使い故にもう少し楽しみたいが始末せねばならん!」
?「『ハウンド・ドッグ』!フィナーレだッ!!ナイフをブッ刺して『うに』みてぇにしてやるううぁぁぁッ!!!!!」
あかり「うああ……ああああ……ああああああああああああああッ」
あかり(360°全方位から降り注いでくるナイフの雨ッ!だ、『ダメだ』ッ!!)
あかり『HAAAAAAAAAIIIIYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY』バシバシッ
フワッ
あかり(おまけに叩いても叩いても襲いかかってくる……だ……ダメだ……)
あかり(『時でも止まらない限り脱出不可能』ッ!!誰か……誰か)
あかり「時を止めてエエエエエエエエエエエェェェェェェェッッ!!!!!!」
DIO「『世界(ザ・ワァァァーーーールド)』ッ!!!止まれィ時よッ!!!!」
) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,,、 < ̄ W R Y Y Y Y Y Y
_ /´//フ \
.|/ ///__,,,、 ノ Y Y Y Y ―――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!
. /'´,,-‐'´∠二_ ___ .ii_,,i"!-,_,-
∠,__,,,,、 フ_______/,,,,,,,,, -‐'´--┐彡^''´`'>
┌-‐''''´ _,-‐'''''''''‐-,,_ _,,,,,,,/ /´ 弋!ヽ 彡∠
_ / i´ , -‐'" ̄"''‐-,, -- ,,_,-‐´ -'i´ とヽvフ、,__三/
三彡ヽ, ,-‐'''''''''''´ i‐- ,,_ _ ヽヽ `''‐-,_!-- 、ヽ)ノ ト'/ノ
三彡/ Y /'''''‐-/ `'‐ ,_ `''''""''=-,__ \ ノ _,-''´-''´
三彡' / / / `'‐ ,_ `'- ,_ ̄/
/ / _,,-‐''/ `'‐ ,_ _,, _/`- ,,_
---''´`'‐- ,,i / /' / / \
/ // /./ '''''´ / ヽ
/_,-‐'''"/ i _,, -''´ /`ヽ _,,| |
/ / /.ヽ/i |__,,,, -‐''" / `´ i ,ノ /
/ .i i ||./ _ノ / >'´ /
./ / ii //<エア / / /
i /i /i '=_-- ,,,,,,,,,, </__ / /フi /フi
7 〉i i / /\_ヽ _/  ̄\ / /-,/ /‐ / /'i
i i i || !,---‐‐''''´ \ i i- / /‐ / /ヽ/
/ __,-‐''¨\ _| .|/ / / /
'´ \ / .// /_/ク
/-'´ _/
DIO『時は止まった……』
あかり「」
?「」
DIO『間に合ってよかったよ、しかし…このDIOが何故ここまでこのアカリに肩入れするのか……』
DIO『まったく自分でも不思議だよ』
DIO『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァーーーッ!!!』
ドガッシャアアアアアアァァッ
DIO『こいつがアカリの敵か?……ぬう?』
?「」
DIO『こいつ……』
DIO『……ジョナサンに似ている………?』
DIO『……時は動き出す』
ガッシャァァァーーーーーーンッ
あかり「ハッ!」
?「!?」
DIO「やあアカリ……」
あかり「ディ、DIOさんッ!?」
DIO「よくここまで頑張ったな……成長したようだな、実に」
あかり「DIO……さん」
DIO「アカリ!そのナイフの『存在感を消せ』ッ!そして奴に投げつけろ!それで決着だ」
あかり「!…『スケルトンズ』ッ!!」ドギャンッ
あかり「うぐ!!」ズキッ
?「ま…マズイな、二対一は辛いか……」
あかり「逃さないぞッ!喰らえッ!!」
ビシュビシュッ
?「仕方がないな」ダッ
あかり「しまった避けられたッ!」
DIO「おいおい、このままじゃあ逃げられちまうぞ」
あかり「追いますッ!!」ダッ
DIO「その怪我でか?」
あかり「うぐ……でも、追わなくちゃあいけないんですッ!!」
DIO「言うと思ったよ……乗れ」
あかり「え?」
DIO「背中に乗れ、おぶってやるよ」
あかり「え?……え?」
DIO「心配するな、アカリを乗せていても追いつけるさ」
あかり「……」
スッ
DIO「よし行くぞッ!!」ダッ
――某病室
?「ハァハァ」ザッ
?「ナイフは……二本か、十分だ」
DIO「何が十分なんだ?」
?「!?……早いな」
あかり「あ……ありがとうございます、DIOさん……かなり速かったですよ……ちょっと酔いました……」ウプ
DIO「おっとすまない」
?「くそっ」ガラッ
あかり「ねえ!まさかここから飛び降りる気!?ここ階だよ!?死ぬ気!?」
?「バカめ……死ぬ気なんかさらさらねーよ」
?「ここから生きのびて……俺はまた苦痛の表情を見るために人を殺し続けてやる」
?「自分の欲を満たすためにッ!ここで死ぬわけにはいかないのだッ!!」
DIO「なるほどとんだゲス野郎だな(このDIOとは違う)」
あかり「しかしどうやって逃げる気なんだ!?いや、そんなのどうでもいいッ!!」
あかり「こいつを逃がしちゃあいけないんだッ!!『スケルトンズ』ッ!!」
?「『ハウンド・ドッグ』ッ!!この病院にあった『木』の匂いをマーキングさせるッ!!」
あかり「木だって?」
?「もしもの時の為にここの病院にあった木の皮をすこしめくってきてよかったぜ!!」
あかり「いったいどういうことなんだ…いや考えてる暇はないッ!くらえ!!」
あかり『AKARYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!!!』
?「こうだァァーーーーーッ!!!!」バッ
DIO「!!」
あかり「なっ、何ィィィィィーーーーーーッ!!!?」
スゥゥゥゥイイイイイィィィーーーーーーーーーッ
あかり「二本のナイフを…まるでスキー板のようにッ!!」
?「うおおおおおおおおおおおおッ!!」
あかり「空中を『滑っている』だとッ!!!?」
あかり「どうしようッ!!!いまから1階に下がっている暇はないよぉ!!!」
DIO「『問題ない』、アカリ、もう一度私に掴まれ」
あかり「えッ!」
DIO「ここから問題なく『飛び降りる』」
あかり「ええッ!!?」
スゥゥーーーーッ カカッ
?「ふぅ、上手くいったぜ」スタッ
?「あの四人を殺せなかったのは痛いが……まぁいい、俺は逃げる、逃げのびればこっちのものさ」
?「警察ごときに俺は捕まえられないからなァァーーーーーッ!!!ハァァーーーーハッハッハッハッハザマァーミロッ!!」
あかり「そうだよ……スタンド使いは警察では捕まえられない……」
__ __ _ __
/::ヽ. 「::::l /} /:::/ /´::::/ /´::::> ,.-.、_ __,,..、
〈:::::::ハ |:::::j '´ |:::::/ /:::::::/./! /:::::/ /:::::/ /::::::::j__
';:::::::l l/ _ l::::i /:::::::://:::/ /:::::/ /::::://::7 ,:'::::::::/::::::〉 __
V:::::l /::::}. l:::::!ヽ一' l/ /::::::< └-' 〈_:/ /::::://:::::::/,.ヘ. /:::::/
V:::レ::::::::r' .l:::::l /:::;へ::::\ /:::::< ー-'<:://::::::://:ヽ
. ';:::::::::/ ;:::::└‐:::ァ ∨ 丶;::::>. ,'::::;ヘ::丶、 ´ /::::::::/':::::::/
. ';::::〈 !::::;_:::::::/ ` レ' `¨ /:::::::< ヽ;;/::::>
ヽ::::〉 |::/  ̄ /::::;::::::::\ ヽ'
. V U 〈:::/ \/
?「え……?」
DIO「怪我はないな、アカリ……」
あかり「警察ではお前は捕まえられいし、法でもお前は裁けない……」
あかり「スタンド使いは同じスタンド使いにしか裁けない………だからッ!」
あかり「あかり『たち』が直々にぶっ飛ばす!!」
DIO(このDIOも数に入れたか……)
あかり「ハァーッ……ハァーーーッ………!!」
DIO(…仕方がないか、相当の負傷に疲労、とどめはアカリにさせようと思っていたが……さてどうする?このDIOが直々に決着をつけやってもいいが)
DIO(それではアカリの成長にはつながらない……さて、どうする……)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
DIO「……ぬぅ?」
DIO(そういえば……今……『何時』だ?)
?「……今までいろんなガキを殺してきたが……」
?「てめーのようにしつこいガキは初めてだ……!!」
あかり「それはどうも……じゃあさっさと諦めてくれるかな……?」
DIO(現在時刻……4時48分ッ!?ま、マズイッ!!)
DIO(『夜明け』だ………ッ!!)
DIO(このDIOは常に太陽から身を隠さなければならない存在ッ!!)
DIO(仕方ない……早く屋内に隠れることにしよう……)
DIO(………くそッ!なにをためらっているのだ、このDIOは……)
DIO(たかだか……人間の小娘一匹にッ!何を………!!)
――必要なものは信頼出来る友である。
彼は欲望をコントロール出来る人間でなくてはならない
権力欲や名誉欲、金欲、色欲のない人間で、彼は人の法よりも神の法を尊ぶ人間でなくてはならない
いつかその様な者に、この私が出逢えるだろうか?
…私が見つけた、『天国』へ行くための方法の一つだ
信頼できる『友』………
このDIOには、友情とかいうものは一切なかったし、必要とも思わなかった
しかし、私はある一人の人間に奇妙な友情を感じた
そいつがジョナサン・ジョースター……
赤座あかりは彼によく似ている
彼女と話すと心が安らぐ
神の法を尊ぶ人間でないことだけが、唯一残念な所だ……だが
このDIOが、たかが小娘一匹を救ってやろうと心の端で考えているッ!!!
良かろうッ!!
アカリが天国を拒もうが受け入れようが関係ないッ!!
私はアカリを救い、そして
導いてやろうッ!『天国』へッ!!!
DIO「『世界(ザ・ワールド)』ッ!!!!!!!!」
DIO『時よ止まれッ!!!!」
バァァーーーーーーーン
DIO『正真正銘最後の時間停止だッ!ここから先5秒以内に全てのカタをつけなければならないッ!!!』
DIO『行くぞッ!』
あかり「」
?「」
DIO『『世界』ッ!とどめを刺……』
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
DIO『こ…こいつ……「笑っている」?相当に追い込まれていたはずなのに、なぜ笑っているのだ?脳みそがクソになったのか?』
DIO『ハッ!!』
あかり「」
DIO『し…しまった!いつの間に!?あかりの周りに既にナイフが広がっているッ!!』
DIO『このDIOを出し抜くとはッ!!ぐうう……クソッ!!!』
DIO『アカリィィィーーーーー無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァッ!!!』
バシバシバシバシバッシィィィーーッ
DIO『ハァハァ…限界だ…時は動き出す…!』
バラバラッ
あかり「はっ!」
?「ぬう!?」
DIO「くそ……!一手遅れた……このDIOが……」
DIO「このDIOがあああぁぁぁーーーーーーーッ!!!!!」
ピカアアァッ!
?「!?夜明けか……」
あかり「『スケルトンズ』ッ!!!!!!!!」
飯ィィ!
枝豆でした
再開
ピッカアアァァァァ_________
Z_______ッ
DIO「太陽か……あれが…このDIOの最期に見るものとはな……」
DIO「………」
DIO「………?!」
奇妙な光景だったッ!
吸血鬼であるDIOがなんと『太陽を前に立っていた』のだッ!!
『究極生命体(アルティミット・シイング)DIO』の誕生だァァァーーーーッ!!
というわけではなかったッ!!!
あかりが主役と聞いて
DIO「何故だ……!?太陽の光を浴びているのに……なぜ私は平気なのだ?」
あかり「『スケルトンズ』……!」
DIO「アカリ……まさか、君が……!?」
あかり「『スケルトンズ』で、DIOさんの『存在感』を失くした……」
あかり「太陽の『紫外線』からも……紫外線すら認識できないくらいに……『存在感』を失くした」
あかり「太陽エネルギーだって言ってたよね……これで…あかりが気を失うまでは大丈夫だよぉ……」
太陽アレルギーだった、ごめんなさい
DIO「アカリ……」
あかり「ほ…本当は…あかりがそいつを倒したかったけど……」
あかり「あかりは……やっぱりこれが精いっぱい」
あかり「誰かの影に埋もれて、それでも誰かの役に立てるように頑張るだけ……」
あかり「やっぱり、あかりは主人公にはなれなかったかな………」
?「一体何を話してやがる……!くっちゃべってる暇はねえだろうがッ!!くらえ『ハインド・ドッグ』ッ!!!!」
ビュンッ!!
DIO「アカリ……そんなことはない……」
あかり「え……」
DIO「君は……立派な『主人公』だったよ」
DIO「『世界』ッ!!」バシィッ
?「弾いたか?だが無駄だッ!そのナイフはお前の匂いを覚えているぞッ!!!」
DIO「だから」
ドォオォォーーーン
DIO「どうしたと言うのだ」
?「……ッ!?い…いつの間に後ろへッ!?」
ナイフ『!バウバウバウッ!!』
?「そ、そうだ行け『ハウンド・ドッグ』ッ!!奴を追えッ!!」
DIO「無駄だ」
?「…また……後ろへ……!!」
?「く……くそが……くそったれがぁぁぁーーーーーーーッ!!!!」
DIO「……」
?「俺はぁぁぁッ!!幸せになるんだ……ッ!自らの欲を叶えられるこのスタンドでッ!!おれは自由に暮らすんだァァァァァァァァッ!!!!!」
DIO「我が友人と似たその顔で、便所のネズミの糞よりもゲスな言葉を吐かれると」
DIO「私がこの世で尊敬する友人をコケにされたようで腹が立つな」
?「『ハウンドォォォォォォドォォォォォォッグ』ッ!!!!」
DIO「WRYYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!!!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!!
DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァーーーーーーッ!!!」
ドッゴアアァァーーーーッ!!!
?「うっがあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ナイフが向かう方向で判断してんだろ多分
まて
「人から認識されない」だけなら「存在感」を消してるといえる
しかし、「太陽」「紫外線」といったそもそも「認識していない」ものからの影響も受けないとなると
あかりが消しているのは「存在感」ではなく「存在」そのものということになるのではないか
あかり「DIOさんッ!!」
DIO「決着だ……」
?「ハァーッ……ハァーッ!」
?「くそ……野郎……が……」
?「だが……奴らは俺が死んだと思っている……」
?「このまま死んだふりをして、逃げのびさせてもらうか……」
ブゥゥーーーーン
?「ん?」
隊員A「急患だッ!大量に出血しているぞ!!」
隊員B「何故そんなに出血したんだ?え?鼻血?本当にどうしてそんなに出血したんだ!?」
隊員A「あれッ!待てッ!!人が倒れているぞ!!止まれッ!おい止まれッ!!」
ブゥゥーーーーーン
?「え……?おい、待て…やめろ、おい、おい」
?「お………」
グシャアアァァッ!!
――『ハウンド・ドッグ』完全敗北 ――死亡
千歳wwwwww
DIO「これで……奴に殺された者の魂も救われたんじゃあないのか?」
あかり「多分……そうであることを願います」
結衣「ゼェーッゼェーッ!あいつら……私を放っておいて何いい雰囲気かましてやがんだ……!くそ……」
結衣「まぁ……いいか……決着はついたようだからな………」
バアアァァァァァーーーーーッ
――3日後 病院 深夜
あかり「DIOさん……行っちゃうんですか?」
DIO「ああ、君たちにこれ以上世話をかけるわけにはいかないからな」
あかり「寂しく……なりますね、せっかく仲良くなれたのに」
DIO「……私が君の矢を渡したせいで、こんなことに君を巻き込んでしまった、本当に申し訳ない」
あかり「そんな……あかりは後悔してません、あなたのおかげで、悪い人もやっつけられたし」
DIO「……君は、私の行った天国についてどう思う?」
あかり「……運命が分かっていたら、それを覚悟するという話ですか?」
DIO「そうだ」
あかり「……あかりなら、覚悟を決めます、ただし、運命を受け入れるのではなく、『運命を変える覚悟』を」
DIO「……そうか」
あかり「……行っちゃうんですね」
DIO「ああ」
あかり「……本当に……寂しく……」ウト
あかり「なる………よぉ……」ウトウト
あかり「…………」スゥスゥ
DIO「……」
あかり「……」スゥスゥ
DIO「……さて、では行くか」
あかり「……DIO……さん……」
DIO「……私の、頭の飾りを一つやるよ、元気でな」
スッ
あかり「………」スゥスゥ
―――この後
あかりを含む4人全員無事に退院し、またいつもの日常が始まりました
あの後、目が覚めた私の手には、DIOさんが頭に着けていた飾りが握られていました
きっと、DIOさんの置き土産なのでしょう
あかりは、それをカバンに付けて登校しています
DIOさんがどこに行ったのか分からないけど
また、いつか会えるかな……――――――
この後
DIOはエジプトに定住
ジョースターの血を絶やすために画策するが、失敗に終わる
この時残された天国へ行くための方法が載ってあるノートは承太郎に燃やされる
そして
ジョジョの奇妙な冒険第6部に続く
宇宙は一巡する
あかりたちはその運命を乗り越えるか
いかにして立ち向かうかは
また、別のお話である
――――完
乙!
ひとえにみなさんの支援があったおかげです、ありがとうございました
最後に
あかり「赤座あかりは静かに暮らしたい」
あれ書いたの、俺なんすよwwwwwww
OTUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません